JPH08305634A - 情報処理方法及び装置 - Google Patents

情報処理方法及び装置

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JPH08305634A
JPH08305634A JP8155195A JP15519596A JPH08305634A JP H08305634 A JPH08305634 A JP H08305634A JP 8155195 A JP8155195 A JP 8155195A JP 15519596 A JP15519596 A JP 15519596A JP H08305634 A JPH08305634 A JP H08305634A
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memory
rom
area
cache memory
main memory
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶装置を備えた情報処理装置において、シ
ステム立ち上げのためのプログラムや基本入出力プログ
ラム等が記憶されているROMをキャッシュメモリへの
コピー対象とし、ROM上のデータ等へのアクセスの高
速化を図る。 【構成】 キャッシュメモリと、主メモリと、少なくと
も基本入出力プログラムを記憶したROMとを有する情
報処理装置であって、前記ROMの少なくとも一部に記
憶された情報の写しを前記キャッシュメモリに記憶する
手段と、前記キャッシュメモリに格納した前記ROMか
らの情報に対し、更新アクセスが試みられた際、当該情
報の更新を禁止する手段とを備えた。 【効果】 システム立ち上げのためのプログラムや基本
入出力プログラム等が記憶されているROMをキャッシ
ュメモリへのコピー対象とし、ROM上のデータ等への
アクセスの高速化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置における記
憶装置に係り、特に、ROMとキャッシュメモリを備え
た場合に好適な、キャッシュメモリ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理装置(CPU)から低速大容量
の主メモリへのデータアクセスを見かけ上高速化する手
段として、高速小容量のキャッシュメモリを用いる方法
がある。この方法では、CPUのメモリアクセスは、ま
ず主記憶装置のデータの一部がコピーされているキャッ
シュメモリに対して行い、求めるデータがキャッシュメ
モリに存在しなかった場合にのみ主メモリに対するアク
セスを行う。通常のプログラムにおいては、データアク
セスに局所性があるので、主メモリ上の適当なデータを
キャッシュメモリにコピーしておけば、CPUからのデ
ータアクセスのほとんど高速なキャッシュメモリへのア
クセスだけで済ませることができる。
【0003】キャッシュメモリの一方式であるダイレク
トマップ方式(コングルエント方式ともいう)の構成の
一例を図2に示す。
【0004】キャッシュメモリ17は、主メモリ4のデ
ータのコピーが記憶されているBS(バッファ記憶装
置、Buffer Storage)3と、BS3のデータが主メモ
リ4のどのアドレスのデータかを示す情報であるアドレ
スタグが記憶されているAA(アドレス・アレス・Add
ress Array)2の2つから構成されている。AA2お
よびBS3は、CPU1の出力するアドレス9のうち、
下位ビット部10によりアドレッシングされる。一方、
残りの上位ビット部11は、アドレスタグ12としてA
A2に記憶する。CPU1のメモリアクセス時に、アド
レス上位ビット部11とAA2から読出したアドレスタ
グ12をコンパレータ5によって比較する。前記比較の
結果が一致した場合をヒット、一致しなかった場合をミ
スヒットと呼び、この情報はヒット情報13としてコン
パレータ5から出力される。
【0005】メモリリード時にヒットした場合(以後リ
ードヒットと呼ぶ)、ヒット情報13によってデータセ
レクタ7はBSデータ14を選択し、データバス16を
通してCPU1にデータを送る。メモリリード時にミス
ヒットした場合(以後リードミスヒットと呼ぶ)、ヒッ
ト情報13によってデータセレクタ7は主メモリデータ
15を選択し、データバス16を通してCPU1にデー
タを送る。さらに、リードミスヒット時には主メモリデ
ータ15を、データバッファ8を通してBS3にコピー
するとともに、アドレスの上位ビット部11をアドレス
バッファ6を通してAA2に書き込む。
【0006】一方、メモリライト時にはBS3の内容と
主メモリ4の内容の一致を保つために以下に示す動作を
行う。メモリライト時にヒットした場合(以後ライトヒ
ットと呼ぶ)、BS3と主メモリ4の両方の内容を更新
する。メモリライト時にミスヒットした場合(以後ライ
トミスヒットと呼ぶ)は主メモリ4だけを更新する。
【0007】なお、このようなキャッシュメモリを用い
た情報処理装置の方式としては情報処理学会誌Vol.
21,No.4(Apr.1980)PP332−34
0「キャッシュ記憶」において論じられている。
【0008】CPU1のメモリ空間には、キャッシュメ
モリへのコピー対象である主メモリの他に、ROM(R
ead Only Memoly)やI/O(Input/Output)デバ
イス等がマッピングされるのが普通である。コピー対象
外のデバイスに対するCPU1のアクセスにおいては、
キャッシュメモリをバイパスし、直接これらのデバイス
をアクセスする。例えば、米国インテル社のキャッシュ
コントローラ82385では、NCA(Non−Cacheab
el Access)という入力端子が設けられており、これに
よりキャッシュメモリをバイパスできるようになってい
る。前記キャッシュコントローラについては、米国イン
テル社発行の82385データシート290143−0
01,pp17に詳しく述べられている。
【0009】キャッシュメモリへのコピー対象領域およ
びコピー対象領域外へのアクセスにおけるキャッシュメ
モリの更新の様子を図3に示す。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】ROMには、システ
ム立上げのためのプログラムや、基本入出力プログラム
等が記憶されている。また、通常のプログラムやデータ
は、磁気記憶装置などから主メモリへ転送した後、CP
U1からアクセスするのが一般的であるが、これらの情
報をROMに記憶しておくことにより前記転送を不要と
することができる。
【0011】しかし、上記従来技術では、ROMのアド
レス領域がキャッシュメモリへのコピー対象外となって
おり、ROM上のプログラムやデータをキャッシュメモ
リを用いて高速にアクセスすることができないという問
題があった。
【0012】本発明の目的は、ROMのアドレス領域を
キャッシュメモリへのコピー対象領域とし、ROMへの
アクセスを見かけ上高速にした情報処理装置を提供する
ことにある。
【0013】本発明の他の目的は、ROMの内容と、該
内容がコピーされているキャッシュメモリの内容との間
で、不一致が生じないようなキャッシュメモリの更新方
法を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、必要に応じて
主メモリとROMのいずれか一方、あるいは両方をキャ
ッシュメモリへのコピー対象とできる情報処理装置を提
供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、主メモリのチ
ェックを、キャッシュメモリを用いて高速化した主メモ
リチェック方式を提供することにある。
【0016】
【問題点を解決するための手段】本発明の目的は、RO
M領域へのリードアクセス時に、ROMからの読出しデ
ータをキャッシュメモリへコピーすることにより達成さ
れる。
【0017】本発明の他の目的は、ROMへのライトア
クセス時にキャッシュメモリがヒットしても、キャッシ
ュメモリの内容を更新しないか、あるいはキャッシュメ
モリの内容を無効とすることにより達成される。
【0018】本発明の他の目的は、キャッシュメモリへ
のコピー対象領域を設定するレジスタと、主メモリ領域
をデコードする手段、ROM領域をデコードする手段を
設け、上記レジスタの設定値と、上記デコード結果に基
づいて、キャッシュメモリへのコピー対象領域とするか
どうかを決定することにより達成される。
【0019】本発明の他の目的は、主メモリのチェック
中には、主メモリ領域をキャッシュメモリへのコピー対
象領域とせず、ROM領域をキャッシュメモリへのコピ
ー対象領域とすることにより達成される。
【0020】
【作用】ROMのアドレス領域をキャッシュメモリへの
コピー対象領域とすることにより、ROMへのリードア
クセス時にキャッシュメモリがミスヒットすると、RO
Mからの読出しデータがキャッシュメモリへコピーされ
る。コピーされたデータは、ROMをアクセスすること
なく、高速なキャッシュメモリから読出すことができる
ので、ROMへのアクセスを見かけ上高速にすることが
できる。
【0021】また、ROM領域へのライトアクセス時に
キャッシュメモリがセットしても、キャッシュメモリの
内容を更新しないことにより、ライトアクセスを行って
も内容の変化しないROMと、該ROMの内容がコピー
されているキャッシュメモリとの間で、内容の不一致が
生じることがない。あるいは、ROM領域へのライトア
クセス時にキャッシュメモリがヒットした場合、キャッ
シュメモリの内容を無効とすることにより、前記ライト
アクセスを行ったアドレスへの次のアクセスは必ずミス
ヒットとなる。ミスヒットの場合、直接ROMをアクセ
スするため、ライトアクセスによりROM領域の内容が
変化した様にCPUから見えることはない。
【0022】また、キャッシュメモリへのコピー対象領
域を設定するレジスタには、キャッシュメモリへのコピ
ー対象領域を、主メモリ領域だけとするか、ROM領域
だけとするか、あるいは主メモリ領域とROM領域の両
方とするかを設定する。一方、主メモリ領域をデコード
する手段と、ROM領域をデコードする手段によりアド
レスをデコードし、主メモリ領域、あるいはROM領域
であった場合には、前記レジスタの設定値によりキャッ
シュメモリへのコピー対象領域かどうかを決定する。
【0023】また、主メモリのリードライトチェックを
行う際には、主メモリ領域はキャッシュメモリへのコピ
ー対象外とし、チェックプログラムが格納されているR
OMの領域をキャッシュメモリへのコピー対象とする。
これにより主メモリを直接アクセスすることができ、ま
たチェックプログラムはキャッシュメモリを用いて高速
にアクセスすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。本実施例では、図4に示すようにCPU1
のメモリ空間は16MB(M=220)であり、このうち
000000H番地(末尾のHはHEXの略で16進数
を表す)から0FFFFFH番地の1MBが主メモリ領
域に、FF0000H番地からFFFFFFH番地の6
4KB(K=210)がROM領域にそれぞれ割り当てら
れている。図5に本実施例の構成図を示す。主メモリ領
域デコーダ18は、アドレス9の値をデコードし、00
0000H〜0FFFFFHの主メモリ領域である場合
に、主メモリ領域信号19をアクティブとする。ROM
領域デコーダ20は、アドレス9の値をデコードし、F
F0000H〜FFFFFFHのROM領域である場合
に、ROM領域信号21をアクティブとする。オアゲー
ト22は、主メモリ領域信号19とROM領域信号21
のどちらかがアクティブならば、コピー対象領域信号2
3をアクティブとする。キャッシュメモリ制御部24
は、コピー対象領域信号23に従って、図3に示したよ
うにキャッシュメモリ17を構成するAA2およびBS
3の更新を制御する。本実施例の特徴は、ROM領域を
キャッシュメモリ17へのコピー対象領域としたことで
ある。
【0025】図6は、本発明の第2の実施例の構成図で
ある。本実施例の特徴は、第1の実施例にアンドゲート
25を加えたことである。アンドゲート25には、RO
M領域デコーダ20から出力されるROM領域信号21
と、リードアクセスであることを示すRD信号27が入
力される。アンドゲート25は、2つの入力が共にアク
ティブであるとき、ROM領域リード信号26をアクテ
ィブとする。オアゲート22は、主メモリ領域信号19
とROM領域リード信号26のいずれかがアクティブの
場合に、コピー対象領域信号23をアクティブとする。
これにより、ROM領域へのライトアクセスにおいて
は、コピー対象領域信号23はアクティブとならない。
前記コピー対象領域信号23にもとづいてキャッシュメ
モリ制御部24が行う、AA2およびBS3の更新を図
1に示す。図1に示すようにROM領域へのライトアク
セスにおいてヒットしても、BS3の内容は不変であ
り、ライトアクセスによって内容の変化しないROMと
の一致性が保たれる。
【0026】図7は、本発明の第3の実施例の構成図で
ある。AA2には、AA2の各内容の有効性を示すVビ
ット31が付加されている。キャッシュメモリへのコピ
ー対象領域信号23は、第1の実施例と同様に、主メモ
リ領域信号19とROM領域信号21をオアゲート22
に入力することにより得る。一方、ROM領域信号21
と、ライトアクセスであることを示すWT信号29を、
アンドゲート28に入力し、ROM領域ライト信号30
を得る。キャッシュメモリ制御部24は、ROM領域ラ
イト信号30がアクティブであるライトアクセスに対し
て、前記ライトアクセスで参照されるAA2の内容に付
加されているVビット31を、無効を示す値に設定す
る。これにより、上記ライトアクセスを行ったアドレス
を次にリードした場合、Vビット31が無効となってい
るので、ミスヒットとして扱われる。リードミスヒット
の場合、ROMが直接参照されるので、上記ライトアク
セスにおいてヒットした場合に更新されているBS3の
内容が参照されることはない。
【0027】図8は、本発明の第4の実施例を示す構成
図である。本実施例の特徴は、図6で示される第2の実
施例に加えキャッシュメモリへのコピー対象領域を設定
するレジスタ32を設けたことである。レジスタ32
は、Mビット33とRビット34を持ち、それぞれ主メ
モリ領域とROM領域に対応する。このレジスタ32に
対する設定は、アドレス9およびデータ16のバスを用
いてCPU1が行う。Mビット33の値とRビット34
の値は、主メモリ領域イネーブル信号35および、RO
M領域イネーブル信号36としてそれぞれ出力される。
主メモリイネーブル信号35と主メモリ領域信号19が
共にアクティブな時、アンドゲート37は主メモリコピ
ー信号38をアクティブとする。同様に、ROM領域イ
ネーブル信号36とROM領域リード信号26が共にア
クティブな時、アンドゲート39はROMコピー信号4
0をアクティブとする。そして、主メモリコピー信号3
8とROMコピー信号40のいずれかがアクティブなと
き、オアゲート22はコピー対象領域信号23をアクテ
ィブとする。これにより、主メモリ領域あるいはROM
領域へのアクセス時におけるキャッシュメモリの参照と
更新を、それぞれの領域について独立に許可あるいは禁
止することができる。
【0028】図9は、図8で示された第4の実施例を含
む情報処理装置によって、主メモリ4のメモリチェック
を行うフローチャートである。まず主メモリ4のメモリ
チェックに先立って、レジスタ32のMビット33に
“0”を、Rビット34に“1”を設定する。これによ
り、ROM領域だけがキャッシュメモリへのコピー対象
領域となる。次に、主メモリ4に対してリードライトチ
ェックを行う。このとき、主メモリ領域はコピー対象外
となっているので、主メモリ4を直接リードライトする
ことができる。
【0029】また、リードライトチェックプログラムを
キャッシュメモリへのコピー対象領域となっているRO
Mに入れておくことにより、高速にプログラムを参照で
き、主メモリ4のチェックを短い時間で終了することが
できる。
【0030】本発明は、以上述べた実施例のみにとどま
るものではない。例えば、ROM領域、主メモリ領域の
アドレスは実施例に示したアドレスでなくてもよい。ま
た、キャッシュメモリの方式としては、ダイレクトマッ
プ方式に限らず、セットアソシアティブ方式等でもよ
い。また、ライト時の書込み方式はライトスルー方式で
もコピーバック方式でもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ROMに記憶されたプ
ログラムやデータを、キャッシュメモリを用いて高速に
アクセスすることができる。
【0032】また、本発明によれば、ROM領域へのラ
イトアクセスが行われても、ROMの内容とキャッシュ
メモリの内容との間で不一致が生じることがない。
【0033】また、本発明によれば、キャッシュメモリ
へのコピー対象領域を、ROM領域、主メモリ領域の一
方かあるいは両方に、容易に設定、変更することができ
る。
【0034】また、本発明によればROM上のプログラ
ムによって、高速に主メモリチェックを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における動作を示す図であ
る。
【図2】キャッシュメモリの説明図である。
【図3】キャッシュメモリの動作図である。
【図4】本発明の一実施例におけるメモリマップを示す
図である。
【図5】一実施例における構成図である。
【図6】他の実施例における構成図である。
【図7】他の実施例における構成図である。
【図8】他の実施例における構成図である。
【図9】本発明による主メモリチェック方式のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…CPU、 2…AA、 3…BS、 4…主メモリ、 9…アドレス、 17…キャッシュメモリ、 18…主メモリ領域デコーダ、 20…ROM領域デコーダ、 22…オアゲート、 24…キャッシュメモリ制御部、 25…アンドゲート、 27…RD信号、 29…WT信号。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 情報処理方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置における記
憶方法及び装置に係り、特に書き込み不可能なアドレス
領域を備えた第1のメモリと読み書き可能で当該第1の
メモリよりも高速アクセス可能な第2のメモリとを備え
た場合に好適な情報処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理装置(CPU)から低速大容量
の主メモリへのデータアクセスを見かけ上高速化する手
段として、高速小容量のキャッシュメモリを用いる方法
がある。この方法では、CPUのメモリアクセスは、ま
ず主記憶装置のデータの一部がコピーされているキャッ
シュメモリに対して行い、求めるデータがキャッシュメ
モリに存在しなかった場合にのみ主メモリに対するアク
セスを行う。通常のプログラムにおいては、データアク
セスに局所性があるので、主メモリ上の適当なデータを
キャッシュメモリにコピーしておけば、CPUからのデ
ータアクセスのほとんど高速なキャッシュメモリへのア
クセスだけで済ませることができる。
【0003】キャッシュメモリの一方式であるダイレク
トマップ方式(コングルエント方式ともいう)の構成の
一例を図2に示す。
【0004】キャッシュメモリ17は、主メモリ4のデ
ータのコピーが記憶されているBS(バッファ記憶装
置、Buffer Storage)3と、BS3のデータが主メモ
リ4のどのアドレスのデータかを示す情報であるアドレ
スタグが記憶されているAA(アドレス・アレス・Add
ress Array)2の2つから構成されている。AA2お
よびBS3は、CPU1の出力するアドレス9のうち、
下位ビット部10によりアドレッシングされる。一方、
残りの上位ビット部11は、アドレスタグ12としてA
A2に記憶する。CPU1のメモリアクセス時に、アド
レス上位ビット部11とAA2から読出したアドレスタ
グ12をコンパレータ5によって比較する。前記比較の
結果が一致した場合をヒット、一致しなかった場合をミ
スヒットと呼び、この情報はヒット情報13としてコン
パレータ5から出力される。
【0005】メモリリード時にヒットした場合(以後リ
ードヒットと呼ぶ)、ヒット情報13によってデータセ
レクタ7はBSデータ14を選択し、データバス16を
通してCPU1にデータを送る。メモリリード時にミス
ヒットした場合(以後リードミスヒットと呼ぶ)、ヒッ
ト情報13によってデータセレクタ7は主メモリデータ
15を選択し、データバス16を通してCPU1にデー
タを送る。さらに、リードミスヒット時には主メモリデ
ータ15を、データバッファ8を通してBS3にコピー
するとともに、アドレスの上位ビット部11をアドレス
バッファ6を通してAA2に書き込む。
【0006】一方、メモリライト時にはBS3の内容と
主メモリ4の内容の一致を保つために以下に示す動作を
行う。メモリライト時にヒットした場合(以後ライトヒ
ットと呼ぶ)、BS3と主メモリ4の両方の内容を更新
する。メモリライト時にミスヒットした場合(以後ライ
トミスヒットと呼ぶ)は主メモリ4だけを更新する。
【0007】なお、このようなキャッシュメモリを用い
た情報処理装置の方式としては情報処理学会誌Vol.
21,No.4(Apr.1980)PP332−34
0「キャッシュ記憶」において論じられている。
【0008】CPU1のメモリ空間には、キャッシュメ
モリへのコピー対象である主メモリの他に、ROM(R
ead Only Memoly)やI/O(Input/Output)デバ
イス等がマッピングされるのが普通である。コピー対象
外のデバイスに対するCPU1のアクセスにおいては、
キャッシュメモリをバイパスし、直接これらのデバイス
をアクセスする。例えば、米国インテル社のキャッシュ
コントローラ82385では、NCA(Non−Cacheab
el Access)という入力端子が設けられており、これに
よりキャッシュメモリをバイパスできるようになってい
る。前記キャッシュコントローラについては、米国イン
テル社発行の82385データシート290143−0
01,pp17に詳しく述べられている。
【0009】キャッシュメモリへのコピー対象領域およ
びコピー対象領域外へのアクセスにおけるキャッシュメ
モリの更新の様子を図3に示す。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】ROMには、システ
ム立上げのためのプログラムや、基本入出力プログラム
等が記憶されている。また、通常のプログラムやデータ
は、磁気記憶装置などから主メモリへ転送した後、CP
U1からアクセスするのが一般的であるが、これらの情
報をROMに記憶しておくことにより前記転送を不要と
することができる。
【0011】しかし、上記従来技術では、ROMのアド
レス領域がキャッシュメモリへのコピー対象外となって
おり、ROM上のプログラムやデータをキャッシュメモ
リを用いて高速にアクセスすることができないという問
題があった。
【0012】本発明の目的は、書き込み不可能なアドレ
ス領域を備えた第1のメモリに記憶した情報を、読み書
き可能で当該第1のメモリよりも高速アクセス可能な第
2のメモリに、情報の安全性を保った状態でコピーし、
記憶することができ、結果的に第1のメモリに記憶した
情報をより高速に処理可能な情報処理方法及び装置を提
供することにある。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明の目的は、書き
込み不可能なアドレス領域を備えた第1のメモリと、読
み書き可能で当該第1のメモリよりも高速アクセス可能
な第2のメモリとを有する情報処理装置であって、前記
第1のメモリの少なくとも一部に記憶された情報の写し
を前記第2のメモリに記憶する手段と、前記第2のメモ
リに格納した前記第1のメモリからの情報に対し、更新
アクセスが試みられた際、当該情報の更新を禁止する手
段とを備えたことにより達成される。
【0014】また、第1のメモリの少なくとも一部に記
憶された情報の写しを前記第2のメモリに記憶し、前記
第2のメモリに格納した前記第1のメモリからの情報に
対し、更新アクセスが試みられた際、当該情報の更新を
禁止することにより達成される。
【0015】更に、第1のメモリの少なくとも一部に記
憶された情報の写しを前記第2のメモリに記憶する手段
と、前記第2のメモリに格納した前記第1のメモリから
の情報に対し、更新アクセスが試みられた際、当該情報
を無効とする手段とを備えたことにより達成される。
【0016】また、第1のメモリの少なくとも一部に記
憶された情報の写しを前記第2のメモリに記憶し、前記
第2のメモリに格納した前記第1のメモリからの情報に
対し、更新アクセスが試みられた際、当該情報を無効と
することにより達成される。
【0017】好ましい実施態様によれば、前記第2のメ
モリの記憶内容のうち無効とされた情報に次回アクセス
する際、前記第1のメモリの少なくとも一部に記憶され
た前記情報の写しを前記第2のメモリに再度記憶する。
【0018】
【作用】上記のように構成すれば、第1のメモリの書き
込み不可能なアドレス領域を、読み書き可能で当該第1
のメモリよりも高速アクセス可能な第2のメモリへのコ
ピー対象領域とした際、当該第2のメモリにコピーされ
た情報へのライトアクセスが行われても、前記第1のメ
モリの書き込み不可能なアドレス領域に記憶された情報
と前記第2のメモリにコピーされた情報との間で処理上
不一致が生じないよう制御できる。したがって、情報の
安全性が保たれた状態で、書き込み不可能なアドレス領
域を備えた第1のメモリに記憶された情報を、読み書き
可能で高速アクセス可能な第2のメモリへコピーし、記
憶することができる。これにより、第1のメモリに記憶
された情報の処理にあたり、当該情報をコピーした高速
アクセス可能な第2のメモリとの間で情報の処理が可能
となるため、より高速な情報の処理が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。本実施例では、図4に示すようにCPU1
のメモリ空間は16MB(M=220)であり、このうち
000000H番地(末尾のHはHEXの略で16進数
を表す)から0FFFFFH番地の1MBが主メモリ領
域に、FF0000H番地からFFFFFFH番地の6
4KB(K=210)がROM領域にそれぞれ割り当てら
れている。図5に本実施例の構成図を示す。主メモリ領
域デコーダ18は、アドレス9の値をデコードし、00
0000H〜0FFFFFHの主メモリ領域である場合
に、主メモリ領域信号19をアクティブとする。ROM
領域デコーダ20は、アドレス9の値をデコードし、F
F0000H〜FFFFFFHのROM領域である場合
に、ROM領域信号21をアクティブとする。オアゲー
ト22は、主メモリ領域信号19とROM領域信号21
のどちらかがアクティブならば、コピー対象領域信号2
3をアクティブとする。キャッシュメモリ制御部24
は、コピー対象領域信号23に従って、図3に示したよ
うにキャッシュメモリ17を構成するAA2およびBS
3の更新を制御する。本実施例の特徴は、ROM領域を
キャッシュメモリ17へのコピー対象領域としたことで
ある。
【0020】図6は、本発明の第2の実施例の構成図で
ある。本実施例の特徴は、第1の実施例にアンドゲート
25を加えたことである。アンドゲート25には、RO
M領域デコーダ20から出力されるROM領域信号21
と、リードアクセスであることを示すRD信号27が入
力される。アンドゲート25は、2つの入力が共にアク
ティブであるとき、ROM領域リード信号26をアクテ
ィブとする。オアゲート22は、主メモリ領域信号19
とROM領域リード信号26のいずれかがアクティブの
場合に、コピー対象領域信号23をアクティブとする。
これにより、ROM領域へのライトアクセスにおいて
は、コピー対象領域信号23はアクティブとならない。
前記コピー対象領域信号23にもとづいてキャッシュメ
モリ制御部24が行う、AA2およびBS3の更新を図
1に示す。図1に示すようにROM領域へのライトアク
セスにおいてヒットしても、BS3の内容は不変であ
り、ライトアクセスによって内容の変化しないROMと
の一致性が保たれる。
【0021】図7は、本発明の第3の実施例の構成図で
ある。AA2には、AA2の各内容の有効性を示すVビ
ット31が付加されている。キャッシュメモリへのコピ
ー対象領域信号23は、第1の実施例と同様に、主メモ
リ領域信号19とROM領域信号21をオアゲート22
に入力することにより得る。一方、ROM領域信号21
と、ライトアクセスであることを示すWT信号29を、
アンドゲート28に入力し、ROM領域ライト信号30
を得る。キャッシュメモリ制御部24は、ROM領域ラ
イト信号30がアクティブであるライトアクセスに対し
て、前記ライトアクセスで参照されるAA2の内容に付
加されているVビット31を、無効を示す値に設定す
る。これにより、上記ライトアクセスを行ったアドレス
を次にリードした場合、Vビット31が無効となってい
るので、ミスヒットとして扱われる。リードミスヒット
の場合、ROMが直接参照されるので、上記ライトアク
セスにおいてヒットした場合に更新されているBS3の
内容が参照されることはない。
【0022】図8は、本発明の第4の実施例を示す構成
図である。本実施例の特徴は、図6で示される第2の実
施例に加えキャッシュメモリへのコピー対象領域を設定
するレジスタ32を設けたことである。レジスタ32
は、Mビット33とRビット34を持ち、それぞれ主メ
モリ領域とROM領域に対応する。このレジスタ32に
対する設定は、アドレス9およびデータ16のバスを用
いてCPU1が行う。Mビット33の値とRビット34
の値は、主メモリ領域イネーブル信号35および、RO
M領域イネーブル信号36としてそれぞれ出力される。
主メモリイネーブル信号35と主メモリ領域信号19が
共にアクティブな時、アンドゲート37は主メモリコピ
ー信号38をアクティブとする。同様に、ROM領域イ
ネーブル信号36とROM領域リード信号26が共にア
クティブな時、アンドゲート39はROMコピー信号4
0をアクティブとする。そして、主メモリコピー信号3
8とROMコピー信号40のいずれかがアクティブなと
き、オアゲート22はコピー対象領域信号23をアクテ
ィブとする。これにより、主メモリ領域あるいはROM
領域へのアクセス時におけるキャッシュメモリの参照と
更新を、それぞれの領域について独立に許可あるいは禁
止することができる。
【0023】図9は、図8で示された第4の実施例を含
む情報処理装置によって、主メモリ4のメモリチェック
を行うフローチャートである。まず主メモリ4のメモリ
チェックに先立って、レジスタ32のMビット33に
“0”を、Rビット34に“1”を設定する。これによ
り、ROM領域だけがキャッシュメモリへのコピー対象
領域となる。次に、主メモリ4に対してリードライトチ
ェックを行う。このとき、主メモリ領域はコピー対象外
となっているので、主メモリ4を直接リードライトする
ことができる。
【0024】また、リードライトチェックプログラムを
キャッシュメモリへのコピー対象領域となっているRO
Mに入れておくことにより、高速にプログラムを参照で
き、主メモリ4のチェックを短い時間で終了することが
できる。
【0025】本発明は、以上述べた実施例のみにとどま
るものではない。例えば、ROM領域、主メモリ領域の
アドレスは実施例に示したアドレスでなくてもよい。ま
た、キャッシュメモリの方式としては、ダイレクトマッ
プ方式に限らず、セットアソシアティブ方式等でもよ
い。また、ライト時の書込み方式はライトスルー方式で
もコピーバック方式でもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、第1のメモリの書き込
み不可能なアドレス領域を、読み書き可能で当該第1の
メモリよりも高速アクセス可能な第2のメモリへのコピ
ー対象領域とした際、当該第2のメモリにコピーされた
情報へのライトアクセスが行われても、前記第1のメモ
リの書き込み不可能なアドレス領域に記憶された情報と
前記第2のメモリにコピーされた情報との間で処理上不
一致が生じないよう制御できる。したがって、情報の安
全性が保たれた状態で、書き込み不可能なアドレス領域
を備えた第1のメモリに記憶された情報を、読み書き可
能で高速アクセス可能な第2のメモリへコピーし、記憶
することができる。これにより、第1のメモリに記憶さ
れた情報の処理にあたり、当該情報をコピーした高速ア
クセス可能な第2のメモリとの間で情報の処理が可能と
なるため、より高速な情報の処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における動作を示す図であ
る。
【図2】キャッシュメモリの説明図である。
【図3】キャッシュメモリの動作図である。
【図4】本発明の一実施例におけるメモリマップを示す
図である。
【図5】一実施例における構成図である。
【図6】他の実施例における構成図である。
【図7】他の実施例における構成図である。
【図8】他の実施例における構成図である。
【図9】本発明による主メモリチェック方式のフローチ
ャートである。
【符号の説明】 1…CPU、 2…AA、 3…BS、 4…主メモリ、 9…アドレス、 17…キャッシュメモリ、 18…主メモリ領域デコーダ、 20…ROM領域デコーダ、 22…オアゲート、 24…キャッシュメモリ制御部、 25…アンドゲート、 27…RD信号、 29…WT信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、キャッシュメモリと主メモ
    リ、及びROMからなる情報処理装置であって、上記R
    OMに記憶されている情報の写しを、上記キャッシュメ
    モリに記憶することを特徴とした情報処理装置。
  2. 【請求項2】少なくとも、キャッシュメモリと主メモ
    リ、及びROMからなる情報処理装置において、上記R
    OMに記憶されている情報の写しを上記キャッシュメモ
    リに記憶することを特徴としたキャッシュメモリ制御方
    式。
  3. 【請求項3】上記ROMの上記アドレスに記憶されてい
    る情報の写しが、キャッシュメモリに記憶されている場
    合に、上記キャッシュメモリの更新を行わないことを特
    徴とする請求項2記載のキャッシュメモリ制御方式。
  4. 【請求項4】上記ROMの上記アドレスに記憶されてい
    る情報の写しが、上記キャッシュメモリに記憶されてい
    る場合に、上記情報の写しを無効とすることを特徴とし
    た請求項2記載のキャッシュメモリ制御方式。
  5. 【請求項5】少なくとも、キャッシュメモリと主メモ
    リ、及びROMからなる情報処理装置において、上記主
    メモリおよび上記ROMに記憶されている情報の写し
    を、上記キャッシュメモリに記憶することを、上記主メ
    モリおよび上記ROMについてそれぞれ許可あるいは禁
    止するための手段を設けたことを特徴とする情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の情報処理装置において、上
    記主メモリのチェック中は、上記ROMに記憶されてい
    る情報の写しを上記キャッシュメモリに記憶することを
    許可し、上記主メモリに記憶されている情報の写しを上
    記キャッシュメモリに記憶することは禁止することを特
    徴とした主メモリのチェック方式。
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