JPH08306832A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JPH08306832A
JPH08306832A JP7107417A JP10741795A JPH08306832A JP H08306832 A JPH08306832 A JP H08306832A JP 7107417 A JP7107417 A JP 7107417A JP 10741795 A JP10741795 A JP 10741795A JP H08306832 A JPH08306832 A JP H08306832A
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heat
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layer
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heating elements
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JP7107417A
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Atsushi Ishizaki
淳 石崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/2039Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating characterised by the heat transfer by conduction from the heat generating element to a dissipating body
    • H05K7/20436Inner thermal coupling elements in heat dissipating housings, e.g. protrusions or depressions integrally formed in the housing
    • H05K7/2049Pressing means used to urge contact, e.g. springs

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体と吸熱体との間の熱の伝達性を向上さ
せ、高さの異なる複数の発熱体をも1つの吸熱体の平坦
な吸熱面で効率良く冷却する。 【構成】 基板51上における各々上面の発熱面の高さ
が異なるIC、LSI、コンデンサ等の複数の発熱体7
1,73,75,77と、一面が複数の発熱体71,7
3,75,77上に同時に接する如く変形し得る熱伝導
部材より成る層63と、層63の前記一面以外の面に接
してその接触面側を吸熱面とし他の面を排熱面とする吸
熱体61と、吸熱体61の前記排熱面に接する放熱体6
7とを備える。そして、基板51と吸熱体61との間に
両者のうちいずれかまたは双方を内側に圧迫する力を付
勢する付勢部材79を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ぺルチェ素子等の吸熱
体を用いてIC、LSI、コンデンサ等の発熱体を冷却
する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に搭載されたIC、LS
I、コンデンサ等の発熱体(電子デバイス)を冷却する
場合、当該基板を収容する基板収容ユニットの底面ない
し底面付近の側面に空気取入口を構成し、基板収容ユニ
ットの上面ないし上面付近の側面にファンを設置すると
いう冷却装置が用いられた。
【0003】この冷却装置は、ファンを回転することで
基板収容ユニット内の熱気を外部に排出し、これにより
基板収容ユニット内に空気取入口から冷気を取込んで気
流を発生せしめ、空気取入口から取込んだ冷気を各基板
のIC、LSI、コンデンサ等の発熱体に供給し、当該
発熱体を冷却するものである。
【0004】しかし、このような冷却装置では、冷却を
要しない部位に対しても冷気を供給するためファンの能
力を有効に活用しておらず、しかも基板収容ユニット内
の冷気の気流にムラがあるため冷却効率の悪い部位も生
じ、基板の高密度実装した場合等に全ての基板を冷却し
きれない。また発熱量の異なる発熱体に対し適切に冷気
を供給するという気流の制御を行うことは全く不可能
で、これらの欠点を全て解決するためには予め大型のフ
ァンを用いる等しなければならず、その場合消費電力が
多くなるためあまり実用的ではない。
【0005】そこで近年、IC、LSI、コンデンサ等
の発熱体をぺルチエ素子から成る吸熱体を用いて冷却す
る冷却装置が種々開発されており、例えば特開昭63−
29999号公報(図16参照)に開示されるように、
内部に電子回路部品1を備えたモジュール3の一面にぺ
ルチェ素子5の吸熱側端面を接触し、ぺルチェ素子5の
発熱側端面に高放熱体7を接触するという冷却装置が提
案されている。
【0006】また特開昭61−172358号公報(図
17参照)に開示されるように、IC素子(ICパッケ
ージ)9内における回路体(発熱体)11の付近、ある
いはIC素子(ICパッケージ)9の表面に接する位置
にぺルチェ素子13を配置し、IC素子(ICパッケー
ジ)9上に配置した任切り板15上にぺルチェ素子13
の発熱体(放熱部分)17を突出させるという冷却装置
が提案されている。
【0007】また特開昭63−76463号公報(図1
8(a),(b)参照)に開示されるように、所定間隔
を以て離れた位置にある2つの導体電極21,23上に
双方を繋ぐ一体状の熱電材料で形成されて導体電極2
1,23間の通電でぺルチェ効果を発揮する吸熱体とし
ての熱電薄膜25を載置し、一方の導体電極21上に位
置する熱電薄膜25上に絶縁膜27を介在させて電子デ
バイス(発熱体)29を載置する構成を採用し、特に熱
電薄膜25の発熱側に発熱率の低い位置から発熱率の高
い位置にゆく程大きく突出する複数の突出部を備える放
熱フィン31を形成するという冷却装置が提案されてい
る。
【0008】また特開平6−235568号公報(図1
9参照)に開示されるように、複数の電子デバイス(発
熱体)33を搭載する基板35をその電子デバイス33
側を内側に向けてハウジング37の一側面に配置し、ハ
ウジング37の基板35と対向する反対側壁面の内側に
押圧ばね39を配置し、基板35上の複数電子デバイス
33と押圧ばね39との間にぺルチェ素子(図示せず)
の組立体から成る電子冷却モジュール41を介装し、押
圧ばね39の押力で電子冷却モジュール41を複数の電
子デバイス33へ押付けるという冷却装置が提案されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−2999
9号公報に開示された従来例では、電子回路部品1を直
接にぺルチェ素子5で冷却するわけではないから冷却効
率が悪い。
【0010】特開昭61−172358号公報に開示さ
れた従来例では、IC素子(ICパッケージ)9内にお
ける回路体(発熱体)11の付近にぺルチェ素子13を
配置するという場合には、そのIC素子9自体を製造す
る際にそのぺルチェ素子13を組込むという製造工程が
余分に含まれることになるから、総体的に製造工数が多
くなり、多くの種類にわたるIC素子全てに適用するに
はその機種を変更する都度製造に関する設備機械の設定
等に多くの手間を要するか、あるいは専用の設備機械を
多く用意しなければならないという欠点があり、結果と
して、コスト高を招く。
【0011】またIC素子9内にぺルチェ素子13を配
置するという場合には、ぺルチェ素子13を適切な大き
さに構成することができず、即ち比較的小型なものとな
る傾向があり回路体11を十分に冷却しきれない。仮に
IC素子9内でぺルチェ素子13の適切な大型化を図る
とすれば、IC素子9そのものをも大型化しなければな
らず、その場合基板上への実装密度を低下させてしま
う。
【0012】またIC素子(ICパッケージ)9の表面
に接する位置にぺルチェ素子13を配置する場合には、
IC素子9の表面、及びペルチェ素子13の吸熱面が高
い平坦面性を有していなければ十分な密着性を得ること
はできず、十分な密着性が得られなければ十分な熱の伝
達ないし十分な冷却効率を得ることができない。この従
来例の場合、この点に全く留意しておらず、従って十分
な熱の伝達がなく十分な冷却効率を得ていない。
【0013】特開昭63−76463号公報に開示され
た従来例では、離れた位置にある2つの導体電極21,
23上にぺルチェ効果を発揮する1つの熱電薄膜25を
同時に載置し、一方の導体電極21上の熱電薄膜(吸熱
面側)25上に絶縁膜27を介在させて電子デバイス
(発熱体)29を載置するという構成であるが、微小な
発熱体29を冷却するのに適したもので、熱電薄膜25
のいわゆる吸熱面の面積を大きくすることができず、多
くの電子デバイスを同時に冷却することができないか
ら、電子デバイスを基板20a上に高密度実装したもの
の冷却には適さない。特に、この従来例では、電子デバ
イス1つ1つに熱電薄膜25を必要とする構成であっ
て、熱電薄膜25は、絶縁基板20a上に敷設するもの
で、絶縁基板20a上に多くの面積を必要とするもので
あるから、その絶縁基板20a上に多くの電子デバイス
を搭載すべきものに適用する場合には、絶縁基板20a
として極めて大型化が余儀なくされる。
【0014】特開平6−235568号公報に開示され
た従来例では、ハウジング37内において、基板35上
の複数の電子デバイス33と押圧ばね39との間にぺル
チェ素子の組立体から成る電子冷却モジュール41を介
装し、押圧ばね39の押力で複数の電子デバイス33と
電子冷却モジュール41との密着性を向上させるという
構成であるが、この場合、各電子デバイス33の基板3
5からの高さが均一でなければ全ての電子デバイス33
を冷却することができないから、複数の電子デバイス3
3のうち、他と比較して高さの低い電子デバイスが存在
するときにはこれに対応することができず、即ち各電子
デバイスの高さが異なる場合のものの冷却には適さない
問題がある。
【0015】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて成
されたもので、IC等の発熱体の製造加工に一切差し障
りがなく、基板上への発熱体の実装密度を低下させるこ
となく、発熱体を直接に十分に冷却することができ、し
かも発熱体と吸熱体との間の熱の伝達性を向上させ、高
さの異なる複数の発熱体をも1つの吸熱体の平坦な吸熱
面で効率良く冷却することができる冷却装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一面が複数の発熱体上に同時に接する如く変形し得る熱
伝導部材より成る層と、前記層の前記一面以外の面に接
してその接触面側を吸熱面とし他の面を排熱面とする吸
熱体と、前記吸熱体の前記他の面に接する放熱体とを備
えることを特徴とする。請求項2記載の発明は、基板上
に搭載され各々上面の発熱面の高さが異なるIC、LS
I、コンデンサ等の複数の発熱体と、一面が前記複数の
発熱体上に同時に接する如く変形し得る熱伝導部材より
成る層と、前記層の前記一面以外の面に接してその接触
面側を吸熱面とし他の面を排熱面とする吸熱体と、前記
吸熱体の前記他の面に接する放熱体とを備える冷却装置
であって、前記基板と前記吸熱体との間に両者のうちい
ずれかまたは双方を内側に圧迫する力を付勢する付勢部
材を備えたことを特徴とする。請求項3記載の発明は、
各々上面の発熱面の高さが異なるIC、LSI、コンデ
ンサ等の複数の発熱体を搭載する基板を複数収容し得る
基板収納ユニットに対し、前記個々の基板を摺動して保
持し得る複数の上,下一対のレール部を所定間隔毎に設
け、前記上,下一対のレール部内に前記基板の背面を正
面側へ付勢する付勢部材を設け、前記上,下一対のレー
ル部の外側で前記基板の発熱体側に対応する近傍に当該
基板の前記複数の発熱体側を向く面を吸熱面とし他の面
を排熱面とする吸熱体を配置し、前記吸熱体の吸熱面に
前記基板の複数の発熱体に同時に接する如く変形し得る
熱伝導部材より成る層を接触し、前記吸熱体の前記排熱
面に放熱体を設けて成る冷却装置であって、前記付勢部
材の付勢で前記基板上の複数の発熱体を前記層へ押付け
ることを特徴とする。請求項4記載の発明は、前記吸熱
体がぺルチェ素子から構成されることを特徴とする。請
求項5記載の発明は、前記熱伝導部材より成る層が、所
定の厚みで弾力性を有する柔らかい膜部材から構成され
ることを特徴とする。請求項6記載の発明は、前記熱伝
導部材より成る層が、粘度の高い粘性部材から構成され
ることを特徴とする。請求項7記載の発明は、前記放熱
体が、最も受熱部分から遠い部分を前記基板収納ユニッ
トから外部へ露出させたことを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、熱伝導部材よ
り成る層の一面が複数の発熱体上に同時に接触し、他の
面が吸熱体の吸熱面に接触するから、仮に各発熱体の表
面(層との接触面)または吸熱体の吸熱面が高い平坦面
ではなく凹凸やうねり等が存在していたとしても、層が
その凹凸やうねりの間に入り込む如く変形し、各発熱体
の表面と吸熱体の吸熱面との密着性を高める。各発熱体
と吸熱体との密着性が向上し接触面積が最大限に生かさ
れるから発熱体の熱の伝達性ないし冷却効率が最大限に
発揮される。従って各発熱体の表面または吸熱体の吸熱
面に積極的に複数の凹凸ないし突起等を形成し両者を層
で密着性を以て接合し熱の伝達面積を大きくすることも
可能となる。請求項2記載の発明にあっては、熱伝導部
材より成る層の一面が高い密着性を維持しつつ高さの異
なる複数の発熱体上に同時に接触する如く変形し、他の
面が吸熱体の吸熱面に接触するから、吸熱体の吸熱面に
特別な加工を施さなくとも高さの異なる複数の発熱体を
同時に効率良く冷却することができる。また複数の発熱
体を搭載する基板を吸熱体側へ付勢し各発熱体の表面を
層に押付けるから、層の変形が十分に大きくなり、各発
熱体と層との密着性、及び層と吸熱体との密着性がさら
に大きく向上し高さの異なる各発熱体の吸熱体への接触
面積が最大限に生かされる。請求項3記載の発明にあっ
ては、高さの異なる複数の発熱体を搭載する基板を上,
下一対のレール間に挿入すると、この基板は移動と共に
基板の背面が当該レールの付勢部材に押されその表面側
の各発熱体を当該レールの近傍にある層に押付けつつ当
該レールに実装される。各発熱体の高さが異なっても層
が発熱体に押されるときにその高さに応じて厚みを減縮
する如く変形し、各発熱体の表面に密着するから、吸熱
体の吸熱面に特別な加工を施さなくとも高さの異なる複
数の発熱体を同時に効率良く冷却することができる。請
求項4記載の発明にあっては、吸熱体がぺルチェ素子で
構成されるから、ぺルチェ素子の吸熱面が層に接触し層
の熱を吸熱し、排熱面が放熱体に接触し層の熱を排熱す
る。請求項5記載の発明にあっては、層が、所定の厚み
で弾力性を有する柔らかい膜部材から構成されるから、
層上に発熱体を置く(押付ける)ときの押力または層上
に放熱体を置く(押付ける)ときの押力、あるいは層に
発熱体を摺動させる如く移動させるときに付勢する押力
に応じてその押力を受ける部分が厚みを減縮する如く弾
性変形し、また押力の減少に応じてその部分が厚みを復
元する如く弾性変形する。この弾力性で発熱体と吸熱体
の吸熱面との密着性を高め、かつ、仮に各発熱体の高さ
が異なっても、その弾力性で各発熱体の高さの相違を吸
収し各発熱体と吸熱体の吸熱面との密着性を高める。請
求項6記載の発明にあっては、層が、粘度の高い粘性部
材から構成されるから、層上に発熱体を置く(押付け
る)ときの押力または層上に放熱体を置く(押付ける)
ときの押力に応じてその押力を受ける部分が厚みを減縮
する如く圧縮変形する。この圧縮変形で発熱体と吸熱体
の吸熱面との密着性を高め、かつ、仮に各発熱体の高さ
が異なっても、その圧縮変形で各発熱体の高さの相違を
吸収し各発熱体と吸熱体の吸熱面との密着性を高める。
請求項7記載の発明にあっては、放熱体の最も受熱部分
から遠い部分を基板収納ユニットから外部へ露出させる
から冷却効率を高める。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例の構成を示す側面図
で、例えば絶縁性材料から構成された基板51上には複
数の発熱体53,55,57,59が搭載されている。
本実施例では各発熱体53,55,57,59としてI
C、LSIチップ等の電子デバイスを用いているが、そ
の他、コンデンサ、抵抗等の電子部品を用いても良い。
いずれにせよ各発熱体53,55,57,59の各上面
(表面)の基板51からの実装高さは一様に等しい。ま
た各発熱体53,55,57,59の各上面(表面)に
はあまり高い平坦面性を考慮する必要がないものとす
る。
【0019】各発熱体53,55,57,59の上方の
所定位置、即ち各発熱体53,55,57,59上との
間に後述する層63を介在し得る間隔をあけた上方の位
置には吸熱体61が配置されている。吸熱体61の固定
方法は図示しない所定のフレームを用いる等任意の方法
によるが、後述する層63を介在したときに各発熱体5
3,55,57,59上に吸熱体61の自重以上の押力
が加わるよう設定することが望ましい。吸熱体61は、
例えば半導体を用いたぺルチェ素子から構成されている
が、ぺルチェ効果、ゼーベック効果、即ち吸熱効果を発
揮するものであれば半導体には酸化亜鉛、亜酸化銅等、
半導体以外に金属にはビスマス、アンチモン等を用いて
も良く、その他の材質のものを用いても良い。ぺリチェ
素子から成る吸熱体61は、各発熱体53,55,5
7,59の方向を向く面、即ち底面が吸熱面となり、上
面が排熱面となる。吸熱体61への通電は基板51から
供給しても良く、外部から供給しても良い。
【0020】吸熱体61の底面には熱伝導性の高い熱伝
導部材より成る層63が設けられている。例えば層63
は所定の厚み(例えば発熱体53…、吸熱体61等の表
面の凹凸やうねり等を吸収し得る程度の厚みであること
が望ましい)を有し密着性及び弾力性を有する柔らかい
膜部材から構成されており、例えばポリフッ化ビニルコ
ーティング膜、塩化ビニル膜、シリコン薄膜、またはゴ
ム等が適している。この他、少なくとも吸熱体61及び
後述する放熱体67の自重で密着性及び弾力性を帯びつ
つ圧縮変形するものであれば他の材質の膜を使用しても
良く、加熱等によりその性質を有するものを使用しても
良い。層63は各発熱体53,55,57,59の表面
と吸熱体61の底面との間に両者に非接続で単に介在さ
れるものでも良く、吸熱体61の底面側とのみ接着剤、
両面テープ等で接着されるものとしても良い。
【0021】吸熱体61の上面には例えば熱伝導性の高
い金属等の熱伝導板(層63を転用しても良い)65を
介して3つの放熱体67が載置されている。各放熱体6
7には例えば内部に液体フロン等のガスが封入されたヒ
ートパイプが使用される。放熱体67と吸熱体61との
接続、即ち熱伝導板65との接続には溶接または接着剤
69による接着が用いられる。本実施例の場合、放熱体
67は断面視円形状のものであるが、角形状のものを用
いて受熱面積を大きくしても良い。
【0022】次に作用について説明する。基板51上に
搭載された各発熱体53,55,57,59上に層63
を単に載置した後でも良いが、先ず吸熱体61の吸熱
面、即ち底面に例えば接着剤を塗布してその底面に層6
3を貼り付ける。このとき吸熱体61と層63との間に
押力を加えると接着剤が吸熱体61の底面の細かな凹凸
等へ入り込むと共に層63が吸熱体61の底面の細かな
凹凸やうねり等へ入り込む如く変形し、その底面と層6
3との密着性を高め、熱の伝達性が向上する。次いで吸
熱体61の排熱面、即ち上面上に熱伝導板65を載置
(このときも接着剤等を用いることが望ましい)し、さ
らに熱伝導板65上に放熱体67,67,67を載置
し、溶接または接着剤69による接着を用いて熱伝導板
65上に放熱体67,67,67を接続し固定する。
【0023】しかる後に、一体化された吸熱体61、層
63、及び放熱体67の組合せ体を層63を下方へ向け
各発熱体53,55,57,59上に接触させる如く各
発熱体53,55,57,59上に載置する。このとき
層63は少なくとも吸熱体61及び放熱体67の自重に
押圧されて各発熱体53,55,57,59に対応する
部分が各発熱体53,55,57,59の表面の凹凸や
うねりに入り込む如く弾力性を以て圧縮変形し、その部
分が各発熱体53,55,57,59の表面に密着す
る。吸熱体61、層63、及び放熱体67の組合せ体に
各発熱体53,55,57,59へ向う押力を加えると
層63と各発熱体53,55,57,59の表面との密
着性はさらに高まる。
【0024】以上の後、各発熱体53,55,57,5
9を駆動し各発熱体53,55,57,59から発熱が
生じると、その熱は層63に伝わり、かつ層63を介し
て吸熱体61の吸熱面に伝わり、さらに吸熱体61のぺ
ルチェ効果に乗じ吸熱体61内に吸熱されて吸熱体61
の排熱面へ伝達される。そして放熱体67,67,67
へ伝達されると、放熱体67,67,67の放熱効果に
乗じて排熱される。放熱体67,67,67は受熱に応
じて内部のガスを液体に変化させ、この変化により受熱
を排熱する。
【0025】本実施例では、各発熱体53,55,5
7,59の表面と吸熱体61の吸熱面との間に所定の厚
みを有し密着性及び弾力性を有する柔らかい膜部材から
構成された層63を介在させるから、層63が各発熱体
53,55,57,59の表面及び吸熱体61の吸熱面
の凹凸やうねりに入り込む如く圧縮変形し、両者に高い
密着性を以て接触することになり、吸熱体61への熱の
伝達性ないし冷却効率が著しく向上する。
【0026】また本実施例では、各発熱体53,55,
57,59には層63を高い密着性を以て接触させるの
みで層63との接続による一体化を図っていないから、
各発熱体53,55,57,59から吸熱体61、層6
3、及び放熱体67の組合せ体を分離(取外し)するこ
とを極めて容易にし、従って基板51ないし各発熱体5
3,55,57,59の保守等を行うことを容易にす
る。
【0027】尚、層63の厚み(ないし弾力性の強弱)
を考慮すれば各発熱体53,55,57,59の実装高
さにばらつきがあっても、層63と高さの異なる各発熱
体53,55,57,59の表面との密着性を得ること
ができることは言うまでもない。
【0028】図2は本発明の第2実施例の構成を示す側
面図で、図1に示す部分と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。基板51上には複数の発熱体71,
73,75,77が搭載されているが、これらもIC、
LSIチップ等の電子デバイス、あるいはコンデンサ、
抵抗等の電子部品であると考えて良い。発熱体71の実
装高さは他と比較して最も低く、発熱体73,77の実
装高さは発熱体71の実装高さよりも高くかつ発熱体7
5の実装高さよりも低く、発熱体75の実装高さは他と
比較して最も高い。また各発熱体71,73,75,7
7の各上面(表面)にはあまり高い平坦面性を考慮する
必要がないものとする。
【0029】層63の厚みは発熱体71と75との間の
高低差に若干の余裕を与えた程度であり、例えば発熱体
71と75との間の高低差が約5mm程度であれば実装
高さが最も低い発熱体71の表面への押圧性、及び実装
高さが最も高い発熱体75の表面上への層63の存在性
を考慮して約7〜8mm、あるいは約10mm程度が望
ましい。
【0030】一方、基板51の背面(底面)と熱伝導板
65の上面との間でも良いが、熱伝導板65の板面の面
積が吸熱体61の板面の面積よりも小さく、これにより
吸熱体61の縁側の上面が空間に露出されている関係か
ら、基板51の背面と吸熱体61の上面における露出部
分61aとの間の複数箇所に吸熱体61、層63、及び
放熱体67から成る組合せ体を基板51へ付勢する付勢
部材79,79が用いられている。
【0031】本実施例の場合、付勢部材79は、一端が
L字状に曲げられ長尺側の部分79bが基板51の肉
圧、発熱体75の高さ、及び吸熱体61の肉圧を合計し
た寸法よりも若干大きく設定された金具から構成されて
いる。L字状に曲げられた側の一端79aは吸熱体61
の上面における露出部分61aに係止されており、長尺
側の部分79bの先端は基板51にあけられた金具止め
用の孔を通過して基板51の背面に突出され半田79c
で半田付けされている。
【0032】次に作用について説明する。上述と同様に
吸熱体61、層63、及び放熱体67の組合せ体を層6
3を下方へ向け各発熱体71,73,75,77上に接
触させる如く各発熱体71,73,75,77上に載置
した後、吸熱体61に基板51へ向う押力を加え、これ
により層63の各発熱体71,73,75,77に対応
する部分を各発熱体71,73,75,77の表面の凹
凸やうねりに入り込ませる如く弾力性を以て圧縮変形さ
せ、その部分を各発熱体71,73,75,77の表面
に密着させる。このとき、層63全体のうち、発熱体7
3,77の表面に押付けられる部分は発熱体71の表面
に押付けられる部分よりも大きく圧縮変形してより強く
密着し、発熱体75の表面に押付けられる部分は発熱体
73,77の表面に押付けられる部分よりもさらに大き
く圧縮変形して最も強く密着する傾向がある。
【0033】その状態を維持しつつ、しかる後に、基板
51の金具止め用の孔に付勢部材79の長尺側の部分7
9bの先端を挿入し、L字状に曲げられた側の一端79
aを吸熱体61の上面における露出部分61aへ係止す
る。そして付勢部材79の長尺側の部分79bの先端側
で基板51の背面から突出する部分を半田79cを以て
基板51の背面に半田付けする。
【0034】本実施例では、吸熱体61、層63、及び
放熱体67から成る組合せ体を基板51へ付勢する付勢
部材79,79を用いたから、層63がさらに強く圧縮
変形して各発熱体71,73,75,77の表面の凹凸
やうねりに入り込み、各発熱体71,73,75,77
の表面への密着性を第1実施例に比べ格段に大きくす
る。また各発熱体71,73,75,77の実装高さの
相違に対し層63の厚さの適正化(ないし付勢部材79
の使用)を図ったから、吸熱体61側に何等特別な加工
を施さなくとも層63を介して実装高さの異なる各発熱
体71,73,75,77の表面を吸熱体61の吸熱面
に接続することができ、これにより実装高さの異なる各
発熱体71,73,75,77を同時に効率良く冷却す
ることができる。
【0035】尚、付勢部材79は上記構成に限定される
ものではなく、他の構成を採用しても良いことは勿論
で、図示しないハウジングにフレーム等を介して付勢す
る構成等の他、種々の変形がある。
【0036】付勢部材79の変形例として、例えば図3
に示すように、一端を吸熱体61の上面に係止するよう
にL字状に曲げ長尺側の部分81bの先端側に雄ねじ8
1dを形成し、その長尺側の部分81bの先端(雄ねじ
81d)を基板51の金具止め用の孔に通してナット8
1cを螺入し固定するという構成でも良い。この場合、
ナット81cを用いるから押力の微調整が容易で、しか
も分離して保守を行うことが容易である。
【0037】その他の変形例として、例えば図4に示す
ように、吸熱体61にボルト止め用の孔をあけボルト8
3を挿入しボルト83の先端を基板51の金具止め用の
孔に通してナット83cを螺入し固定するという構成で
も良い。この場合も、ナット83cを用いるから押力の
微調整が容易で、しかも分離して保守を行うことが容易
である。
【0038】その他の変形例として、例えば図5に示す
ように、図3に示す金具81の長尺側の部分81bの先
端(雄ねじ)に長尺側の部分81bを挿通し得る孔を有
する係止部材85を配し、係止部材85を基板51の背
面に係合した後、長尺側の部分81bの先端(雄ねじ)
にナット81cを螺入し係止部材85を基板51へ押付
け固定するという構成でも良い。この場合、ナット81
cを用いるから押力の微調整が容易で、しかも分離して
保守を行うことが容易である他、特に基板51に金具止
め用の孔をあける必要がないからそのスペースを削除し
その分基板51の小型化を図れると共に基板51上の配
線処理の自由度を妨げない。
【0039】その他の変形例として、例えば図6に示す
ように、コ字状の金具87を用いて一端を吸熱体61の
上面に係止し、他端を基板51の背面に係止し、これに
より基板51と吸熱体61とを同時に内側に付勢すると
いう構成でも良い。この場合も、分離して保守を行うこ
とが容易である他、特に基板51に金具止め用の孔をあ
ける必要がないからそのスペースを削除しその分基板5
1の小型化を図れると共に基板51上の配線処理の自由
度を妨げない。
【0040】図7は本発明の第3実施例の構成を示す側
面図で、図2及び図6に示す部分と同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。本実施例の場合、放熱体9
1が熱伝導性の高い部材を材料とする放熱フィンから構
成されている。放熱体91の受熱面、即ち底面は吸熱体
61の上面上に直接に載置され固定されているが、この
固定には放熱体91の底面に接着剤を用いても良く、あ
るいは層63を転用しても良い。付勢部材87,87は
基板51及び吸熱体61の図示手前側と奥の側面側に用
いられたもので、図6の状態に照し合わせると図6の図
示左側からみた状態が示されている。
【0041】本実施例では、放熱体91として放熱フィ
ンを用いるからコストが安く、しかも吸熱体61の排熱
面(上面)全体からの排熱を均一に放熱することができ
る。その他の作用、効果は一部放熱原理がヒートパイプ
の場合と異なるのみで第2実施例の作用、効果と等し
い。
【0042】尚、上記第1,第2,第3実施例では、層
63が、所定の厚み(例えば発熱体53…、吸熱体61
等の表面の凹凸やうねり等を吸収し得る程度の厚みであ
ることが望ましい)を有し密着性及び弾力性を有する柔
らかい膜部材から構成されているものとして説明した
が、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、所
定の厚み(例えば発熱体53…、吸熱体61等の表面の
凹凸やうねり等を吸収し得る程度の厚みであることが望
ましい)を有し密着性及び粘度の高い粘性を有する粘性
部材から構成しても良い。この粘性部材を使用する場合
には、粘性部材と発熱体71,73,75,77の表面
とが接着されてしまうと保守が困難になるから、粘性部
材と発熱体71,73,75,77の表面との間に微粒
の粉等を介在させても良い。
【0043】図8及び図9は本発明の第4実施例の構成
を説明する説明図で、図2に示す部分と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。基板収納ユニット93
の前面は開放されて発熱体71…、吸熱体61、層6
3、放熱体67を一体化する基板(以下基板51Aと称
する)51を収納する入口95となっており、入口95
の正面に対向する奥の壁面97には基板51Aを接続す
るコネクタ99が設置されている。また放熱体(ヒート
パイプ)67,67,67は基板51の全長よりも長く
構成されており、壁面97のコネクタ99の近くには放
熱体(ヒートパイプ)67,67,67を挿通する放熱
体露出用の孔101,101,101が形成されてい
る。放熱体(ヒートパイプ)67,67,67を放熱体
露出用の孔101,101,101を通して基板収納ユ
ニット93の外部に露出(突出)させる場合、放熱体
(ヒートパイプ)67,67,67の放熱効率が良くな
る。また基板収納ユニット93の底面には金網が設置さ
れた冷気取入用の窓103が構成されており、図示しな
いが他の部分には排熱窓103aが構成されている。
【0044】基板収納ユニット93は、図9に示すよう
に、電機ハウジング(例えば自立型配電盤)105内に
収容されるが、電機ハウジング105の底面付近の側面
(前面)には空気取入口107が構成され、上面付近の
側面(背面)には電動ファン109が設置されている。
尚、図中、符号111は放熱体露出用の孔を備えない基
板収納ユニットで、図7に示す発熱体(放熱フィン)9
1を備える基板(以下基板51Bと称する)51を収納
するものである。この場合、放熱フィン91のひだは横
に順次配列し各ひだ間に下から上に向う冷気の通りを良
くしている。
【0045】次に作用について説明する。電動ファン1
09を駆動すると、電機ハウジング105内の熱気が外
部に排出され空気取入口107から冷気が取込まれ気流
が発生する。冷気は図示点線の矢印に示す如く1つのル
ートでは基板収納ユニット111の冷気取入用の窓10
3から当該ユニット111内を通り排熱窓103aをぬ
け、この間放熱体(放熱フィン)91の放熱効果を増長
し、かつ、1つのルートでは基板収納ユニット93の冷
気取入用の窓103から当該ユニット93内を通り排熱
窓103aをぬけ、この間放熱体(ヒートパイプ)67
の放熱効果を増長する。また他のルートでは基板収納ユ
ニット93の外部に露出する放熱体(ヒートパイプ)6
7に接し放熱体(ヒートパイプ)67の放熱効果を向上
させる。
【0046】本実施例では、冷気を取込み得る基板収納
ユニット93に対し基板51Aを収納する際に、放熱体
(ヒートパイプ)67の一部を当該ユニット93外に露
出させ、しかも当該ユニット93を収容する電機ハウジ
ング105に電動ファン109を設置し電機ハウジング
105内に冷気の気流を発生せしめるように構成したか
ら、その気流で放熱体(ヒートパイプ)67の液化現象
を高め、放熱体(ヒートパイプ)67の放熱効率を著し
く向上させることができる。
【0047】図10及び図11は本発明の第5実施例の
構成を説明する説明図で、本実施例の場合、基板51上
に搭載される発熱体71,73,75,77の各構成、
その搭載における配列の仕方及び順番は図2に示すもの
と全く同様である。
【0048】一方、基板収納ユニット121は、前面が
開放されてこの開放側から発熱体71,73,75,7
7を搭載する基板51を出し入れ自在に収容し得るよう
に構成されており、当該ユニット121内の上,下の壁
面127,129の所要位置には発熱体71,73,7
5,77を搭載する各基板51を摺動して保持し得るコ
字状を成す複数の上,下一対のレール部131が所定間
隔毎に4組設けられている。特に中央の2つの上,下一
対のレール部131,131は隣合わせに配置されてお
り、各上,下一対のレール部131,131,131,
131内には各々詳しくは後述するが各基板51の背面
を正面側へ付勢する付勢部材133,133が設けられ
ている。各上,下一対のレール部131,131,13
1,131の外側で基板51の発熱体71,73,7
5,77側に対応する近傍には基板51の各発熱体7
1,73,75,77側を向く面を吸熱面としこれに対
向する他の面を排熱面とする吸熱体61,61,61,
61が配置されている。各吸熱体61,61,61,6
1の吸熱面には基板51上の各発熱体71,73,7
5,77に同時に接する如く変形し得る熱伝導部材より
成る層63が接触されており、排熱面には熱伝導板65
を介して放熱体(ヒートパイプ)67,67,67が設
けられている。
【0049】換言すると、基板収納ユニット121の開
放側(前面側)に対向する奥の壁面123には壁面12
3の横幅における右からほぼ1/4の位置並びに右から
ほぼ3/4の位置に放熱体(ヒートパイプ)67,6
7,67を挿通する放熱体露出用の孔が縦に所定間隔を
あけて3つずつ形成されており、各放熱体露出用の孔に
は放熱体(ヒートパイプ)67,67,67が挿通され
る。各放熱体(ヒートパイプ)67,67,67の各放
熱体露出用の孔から外部に露出する部分には所定位置か
ら大径部67aがそれぞれ形成されており、各放熱体露
出用の孔から内側に挿通される部分の各放熱体(ヒート
パイプ)67,67,67にはその両脇に熱伝導板6
5,65が溶接または接着剤69による接着が成されて
いる。
【0050】また各放熱体(ヒートパイプ)67,6
7,67に接合された熱伝導板65,65の外側の面に
は吸熱体61,61が接合されており、各吸熱体61,
61の外側の面には層63,63が接合されている。言
うまでもなく各吸熱体61,61の熱伝導板65に接す
る側の面は排熱面となっており、層63に接する側の面
は吸熱面となっている。また各層63の材質及び性質等
は第1実施例で説明したものと等しいが、当該ユニット
121の開放側の先端がその表面に向けて斜めにカット
されている。尚、各熱伝導板65,65、各吸熱体6
1,61、及び各層63,63は基板収納ユニット12
1の上,下面127,129に対しても接着剤等で接合
されているものと考えても良い。
【0051】また各層63,63の外側における基板収
納ユニット121の上,下面127,129には各層6
3に接する近傍の位置に発熱体71,73,75,77
を搭載する基板51を摺動して保持し得る上,下一対の
レール部131が配置されている。上,下一対のレール
部131,131,131,131内には基板51を摺
動して保持した際にその基板51の背面を正面側へ付勢
する付勢部材133が設置されている。また上,下一対
のレール部131,131,131,131の終点位置
における背後の壁面123には基板51接続用のコネク
タ135が設置されている。
【0052】付勢部材133は、図11及び図12に示
すように、半円弧状の可撓性金具133aの両端に固定
片133b,133cを設けて構成されており、当該ユ
ニット121における背後の壁面123と反対側(即ち
当該ユニット121の開放側)に位置する側の固定片1
33bをビス134でレール内側壁(基板51収容時に
基板51の背面側に近い側の内側壁)133dに固定し
ている。また変形例として、図13に示すように、半円
弧状の可撓性金具133aの部分を複数の半円弧状の可
撓性金具を交互に組合せた形状、即ち波形133a’に
形成し、当該ユニット121の開放側に位置する側の一
端の固定片133bをビス134でレール内側壁(基板
51収容時に基板51の背面側に近い側の内側壁)13
3dに固定するという構成でも良い。さらに他の変形例
として、図14に示すように、基板51収容時に基板5
1の背面側に近い側の内側壁133d側に表面に摩擦係
数の低い軟性部材133eを貼り付けて成るスポンジ1
33fを接着して構成しても良い。この場合、各層63
と同様に、当該ユニット121の開放側の先端をその表
面に向けて斜めにカットした形状にすると基板51の挿
入性が良くなる。
【0053】次に作用について説明する。発熱体71,
73,75,77を搭載する基板51を基板収納ユニッ
ト121に収納する場合、例えば図示最も右側の上,下
一対のレール部131,131へ当該基板51の一側面
(コネクタ135接続用のコネクタ(図示せず)を有す
る側の側面)を挿入して押し込み、その上,下一対のレ
ール部131,131に沿って摺動させる。このとき基
板51の一側面の先端が付勢部材133の可撓性金具1
33aの部分を押圧して撓ませこれを潰れ変形させつつ
移動し、これにより基板51の背面が正面側へ向けて付
勢され、この付勢力で各発熱体71,73,75,77
の表面を層63へ押付ける。また各発熱体71,73,
75,77が層63へ押付けられるときにはその層63
の当該ユニット121の開放側の先端が斜めにカットさ
れているから各発熱体71,73,75,77の摺動に
対して抵抗が少なく層63自体として各発熱体71,7
3,75,77の移動に対しスムーズに圧縮変形するこ
とができる。
【0054】かくて発熱体71,73,75,77を搭
載する基板51の図示最も右側の上,下一対のレール部
131,131への挿入が最も深くなり基板51の一側
面のコネクタ(図示せず)とコネクタ135とが接続さ
れると、基板51上の各発熱体71,73,75,77
への通電が可能となり各発熱体71,73,75,77
の駆動で発熱し得る状態となる。各発熱体71,73,
75,77の発熱後の作用は第2実施例で説明したもの
と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0055】一方、発熱体71,73,75,77を搭
載する基板51を図示右から2番目の上,下一対のレー
ル部131,131へ挿入して保持する場合も上述と同
様の作用を伴うものと考えて良い。
【0056】本実施例では、基板収納ユニット121に
対し所定間隔毎に上,下一対のレール部131,131
を配置すると共に、各上,下一対のレール部131,1
31に基板51の背面を正面側へ付勢する付勢部材13
3を設置したから、上,下一対のレール部131,13
1に発熱体71,73,75,77を搭載する基板51
を挿入する作業を行うだけで、各発熱体71,73,7
5,77の表面を層63へ押付け層63を圧縮変形さ
せ、以て、各発熱体71,73,75,77の表面を層
63に密着させることができる。
【0057】尚、作図の都合上、図10及び図11では
合計4つの基板51を収容し得る基板収納ユニット12
1を構成したが、実際の基板51、吸熱体61、層6
3、及び放熱体67はその幅をさらに小さくすることが
可能で、その場合、所定スペースに対してより高密度化
を図ることが可能であることは言うまでもない。
【0058】図15は本発明の第6実施例の構成を説明
する説明図で、図10に示す部分と同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。本実施例の場合、放熱体1
41を受熱面143が基板収納ユニット121内に挿入
され放熱部分145が当該ユニット121の上面127
の図示しない放熱体露出用の孔を通して上面127上に
露出する放熱フィンで構成した点のみが相違する。本実
施例の作用、効果は第5実施例の作用、効果と等しい。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、各発熱体
と吸熱体との間に層を介在させるから各発熱体と吸熱体
との密着性が向上し接触面積を最大限に生かすことがで
き、発熱体の熱の伝達性ないし冷却効率を向上させるこ
とができる。請求項2記載の発明によれば、各発熱体と
吸熱体との間に層を介在させるから吸熱体の吸熱面に特
別な加工を施さなくとも高さの異なる複数の発熱体を同
時に効率良く冷却することができる。また高さの異なる
発熱体を搭載する基板を吸熱体側へ付勢し各発熱体の表
面を層に強く押付けるから、層の変形が十分に大きくな
り、各発熱体と層との密着性、及び層と吸熱体との密着
性をさらに大きくすることができ、各発熱体の熱の伝達
性ないし冷却効率をさらに向上させることができる。請
求項3記載の発明によれば、付勢部材を備える上,下一
対のレール部を構成したから、高さの異なる発熱体を搭
載する基板を上,下一対のレール間に挿入する作業を行
うだけで、この基板の背面を正面側へ付勢し各発熱体を
当該レールの近傍にある層に押付けることができる。従
って各発熱体の高さが異なっても層が発熱体に押される
ときにその高さに応じて厚みを減縮する如く変形し、各
発熱体の表面に密着するから、吸熱体の吸熱面に特別な
加工を施さなくとも高さの異なる複数の発熱体を同時に
効率良く冷却することができ、殊に基板の所定スペース
内での高密度実装が可能となる。請求項4記載の発明に
よれば、吸熱体がぺルチェ素子で構成されるから、各発
熱体の発熱を効率良く吸熱することができる 請求項5記載の発明によれば、層が、所定の厚みで弾力
性を有する柔らかい膜部材から構成されるから、層上に
発熱体を置く(押付ける)ときの押力または層上に放熱
体を置く(押付ける)ときの押力、あるいは層に発熱体
を摺動させる如く移動させるときに付勢する押力に応じ
てその押力を受ける部分を厚みを減縮する如く弾性変形
させ、また押力の減少に応じてその部分を厚みを復元す
る如く弾性変形させることができ、各発熱体と吸熱体の
吸熱面との密着性を高める効果が大きく、仮に各発熱体
の高さが異なっても、その弾性変形で各発熱体の高さの
相違を吸収することを容易かつ確実に行うことができ
る。請求項6記載の発明によれば、層が、粘度の高い粘
性部材から構成されるから、層上に発熱体を置く(押付
ける)ときの押力または層上に放熱体を置く(押付け
る)ときの押力に応じてその押力を受ける部分を厚みを
減縮する如く圧縮変形させることができ、この圧縮変形
で発熱体と吸熱体の吸熱面との密着性を高める効果が大
きく、仮に各発熱体の高さが異なっても、その圧縮変形
で各発熱体の高さの相違を吸収することを容易かつ確実
に行うことができる。請求項7記載の発明によれば、放
熱体の最も受熱部分から遠い部分を基板収納ユニットか
ら外部へ露出させるから冷却効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図3】図2に示す付勢部材の変形例を示す拡大側面図
である。
【図4】図2に示す付勢部材の他の変形例を示す拡大側
面図である。
【図5】図2に示す付勢部材のさらに他の変形例を示す
拡大側面図である。
【図6】図2に示す付勢部材のさらに他の変形例を示す
拡大側面図である。
【図7】本発明の第3実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例の構成を示す一部切欠斜視
図である。
【図9】本発明の第4実施例の構成を示す内部側面図で
ある。
【図10】本発明の第5実施例の構成を示す正面図であ
る。
【図11】図10のA−A線に沿う断面図である。
【図12】図10に示す付勢部材の構成を示す拡大斜視
図である。
【図13】図10に示す付勢部材の変形例の構成を示す
斜視図である。
【図14】図10に示す付勢部材の他の変形例の構成を
示す斜視図である。
【図15】本発明の第6実施例の構成を示す正面図であ
る。
【図16】従来の技術を示す断面図である。
【図17】他の従来の技術を示す断面図である。
【図18】さらに他の従来の技術を示す断面図である。
【図19】さらに他の従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
51 基板、51A,51B 基板、53,55,5
7,59 発熱体、61 吸熱体、63 層、65 熱
伝達板、67 放熱体、69 接着剤(溶接痕)、7
1,73,75,77 発熱体、79,81,83,8
7 付勢部材、91 放熱体、99 コネクタ、101
放熱体露出用の孔、131 上,下一対のレール部、
133 付勢部材、141 放熱体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が複数の発熱体上に同時に接する如
    く変形し得る熱伝導部材より成る層と、前記層の前記一
    面以外の面に接してその接触面側を吸熱面とし他の面を
    排熱面とする吸熱体と、前記吸熱体の前記他の面に接す
    る放熱体とを備えることを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 基板上に搭載され各々上面の発熱面の高
    さが異なるIC、LSI、コンデンサ等の複数の発熱体
    と、一面が前記複数の発熱体上に同時に接する如く変形
    し得る熱伝導部材より成る層と、前記層の前記一面以外
    の面に接してその接触面側を吸熱面とし他の面を排熱面
    とする吸熱体と、前記吸熱体の前記他の面に接する放熱
    体とを備える冷却装置であって、 前記基板と前記吸熱体との間に両者のうちいずれかまた
    は双方を内側に圧迫する力を付勢する付勢部材を備えた
    ことを特徴とする冷却装置。
  3. 【請求項3】 各々上面の発熱面の高さが異なるIC、
    LSI、コンデンサ等の複数の発熱体を搭載する基板を
    複数収容し得る基板収納ユニットに対し、前記個々の基
    板を摺動して保持し得る複数の上,下一対のレール部を
    所定間隔毎に設け、前記上,下一対のレール部内に前記
    基板の背面を正面側へ付勢する付勢部材を設け、前記
    上,下一対のレール部の外側で前記基板の発熱体側に対
    応する近傍に当該基板の前記複数の発熱体側を向く面を
    吸熱面とし他の面を排熱面とする吸熱体を配置し、前記
    吸熱体の吸熱面に前記基板の複数の発熱体に同時に接す
    る如く変形し得る熱伝導部材より成る層を接触し、前記
    吸熱体の前記排熱面に放熱体を設けて成る冷却装置であ
    って、 前記付勢部材の付勢で前記基板上の複数の発熱体を前記
    層へ押付けることを特徴とする冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記吸熱体は、ぺルチェ素子から構成さ
    れることを特徴とする請求項1または2あるいは3記載
    の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記熱伝導部材より成る層は、所定の厚
    みで弾力性を有する柔らかい膜部材から構成されること
    を特徴とする請求項1または2あるいは3記載の冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 前記熱伝導部材より成る層は、粘度の高
    い粘性部材から構成されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記放熱体は、最も受熱部分から遠い部
    分を前記基板収納ユニットから外部へ露出させたことを
    特徴とする請求項3記載の冷却装置。
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