JPH08308699A - 高耐候性及び高画質を有するハーフトーンミラー 写真の製作方法 - Google Patents

高耐候性及び高画質を有するハーフトーンミラー 写真の製作方法

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JPH08308699A
JPH08308699A JP15212495A JP15212495A JPH08308699A JP H08308699 A JPH08308699 A JP H08308699A JP 15212495 A JP15212495 A JP 15212495A JP 15212495 A JP15212495 A JP 15212495A JP H08308699 A JPH08308699 A JP H08308699A
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image
mirror
photograph
metal
film
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JP15212495A
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English (en)
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Yoichi Namariyama
洋一 鉛山
Hidetoshi Takao
英俊 鷹尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ミラーを使用し、写真製版、及び精
密フォトエッチング法の原理を応用して、ミラー部と写
真の階調が再現可能な高画質の画像部を有し、かつ数十
年オーダーの耐候性を持つハーフトーンミラー写真の製
作方法。 【構成】 ガラス、プラスチック等の透明板の片面
に金属ミラーを形成させ、あらかじめ写真製版技術を利
用して写真をハーフトーン画像に変換したフィルムより
精密フォトエッチング法により高画質のハーフトーン画
像を金属ミラーに定着させる。次に金属面よりエッチン
グにより金属の除去された部分を高画質の画像形成材料
により着色化、高耐候性塗料で皮膜することにより写真
の階調が再現された視覚画像を得る。また装飾性の効果
を増加させるため必要に応じて金属面より液晶インク、
発光インク等の特殊インクで印刷を行った後、高耐候性
高分子樹脂によりオーバーコートを施した屋内外で利用
可能なハーフトーンミラー写真の製作方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属ミラーによる高画質
のハーフトーンミラー写真の製作方法に関し、詳しくは
金属ミラーの精密フォトエッチング法によりハーフトー
ン写真をミラー上に金属画像として定着させ、ミラー部
以外の部分の着色化、更に高分子樹脂によるオーバーコ
ートを施すことにより、耐候性にきわめて優れた写真レ
ベルの階調の再現が可能なハーフトーンミラー写真の製
作方法に関するもので鏡としての利用と同時に、高耐候
性ミラー写真として屋内外の装飾及び広告等の分野に応
用される。
【0002】
【従来の技術】写真は今日記録や表現の媒体として産業
用のみならず、個人レベルで広く利用され、これらの写
真のほとんどは紙、又はRCペーパーと呼ばれるポリエ
チレン、又はポリエステル等で表面をコーティングした
紙の上にゼラチン中に分散された銀塩(モノクロム写真
の場合)、又は染料(カラー写真の場合)により画像が
形成されており、長期保存においては、保存中の温度、
湿度、光の影響を受けて画像が劣化する。温度や湿度が
コントロールされ、かつ光が遮断された状態ではかなり
保存性が良いと言われているが、それには除湿機能のあ
る保管箱、又は室が必要であり、かつ光にさらされない
こと、低温に保つことが要求され、このような条件下で
の保存は一般的にはきわめて難しく、 通常の生活環境
下におかれた数十年前の写真のほとんどは変退色が進行
している。 このような観点から、温湿度、光等に高い
耐性を有する写真が強く望まれる。
【0003】一方、鏡に文字、図形、絵柄又は、写真を
種々の方法により固定化し、鏡本来の使用目的と同時に
装飾性を備えたミラー画像の製作方法に関して多くの報
告がなされている。例えば、(1)鏡の一部を透明ガラ
スとし、この部分にプリントされた写真、又は絵等を固
定化又はシールド化して装飾性を得る方法(実開昭56
−33700,実開昭61−82465) (2)サンドブラスト法により鏡に模様を付与する方法
(特開昭52−123451) (3)鏡の裏の銀保護膜上より感光性レジストを利用し
て鏡に模様を付与する方法(特開昭51−12941
2,特開昭52−13348) (4)鏡の裏の銀保護膜を取り除き金属面に絵、図形、
文字等の印刷をおこなった後、金属のエッチングを行
い、エッチング後の透明部の着色化を行う方法(特開平
2−116647,実開平2−74955)
【0004】(5)鏡の金属部の部分的なエッチング後
透明部に、絵、文字等の印刷されたプラスチックフィル
ムを圧着する方法(特開平5−184444) (6)ガラスに部分的にマスキングを行って印刷された
模様のプラスチックフィルムをマスキング部以外に圧着
後、マスキング部に金属鏡を形成する方法(特開平6−
30832) (7)透明基板の金属によるハーフミラー化と印刷によ
る文字、絵柄等を組み合わせて装飾性を得る方法(特開
昭62−66815,特開平4−201335,特開平
4−203090,実開昭61−90469,実開昭6
1−90468,実開昭62−83993) (8)その他の装飾性鏡(特開平6−78844,特開
平6−239009,特開平6−296537) 上記のいずれの方法も金属ミラー中に文字、図形、絵柄
等を取り入れることにより鏡の装飾性を高めたものであ
るが、写真の持つ豊富な階調を金属画像として定着させ
た、すなわち、写真としても利用可能な高画質のハーフ
トーンミラー写真に関する提案はみあたらない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術においては
装飾部分は文字、イラスト、及び簡単な絵柄によるもの
がほとんどであり、また基板にガラス、プラスチックが
使用されるためスクリーン印刷、またはグラビア印刷の
方法により装飾部の画像形成がなされるため量産化には
メリットのある方法であるが、高画質の画像には対応し
難い。本発明者らは各種の金属ミラーを利用して写真に
きわめて近い画質の画像を金属のハーフトーン画像とし
て形成、非金属部を含め耐侯性に優れた着色材料により
被覆することにより鏡本来の使用目的と同時に装飾性、
広告性、耐候性をそなえたハーフトーンミラー写真の形
成方法を見い出した。すなわちこれは精密フォトエッチ
ングの原理を利用するもので透明基板への金属膜の形
成、写真製版、精密フォトエッチング、樹脂コーティン
グなどの異分野の高度な知識、技術が必要であり、これ
を有機的に結び付けた開発により見い出されたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述したように
精密フォトエッチングを中心に多岐にわたる分野の技術
を必要とする。以下に工程順序に従ってハーフトーンミ
ラー写真の具体的な製作方法を示す。 (1)ハーフトーンフィルムの作成 写真原稿(ネガ、リバーサル、プリント)よりカラース
キャナー、製版カメラ等を利用して製作目的サイズのフ
リンジ等のない高画質のハーフトーン画像のネガ、又は
ポジフィルムを作成する。なお、原稿のハーフトーン化
において、必要に応じて画像処理、又は文字と何種類か
の原稿を組み合わせることも可能である。ハーフトーン
画像の階調再現性は、一般にスクリーン線数で表わさ
れ、最終的に写真のレベルに近い画質のハーフトーン写
真を得るには、150線/インチ以上の階調が望まし
い。
【0007】(2)画像形成用ミラー基板 ガラス、プラスチック等の平滑で透明な基板を準備し、
真空蒸着等の装置により基板の片面に目的とする金属の
蒸着を行う。基板は透明性が保たれておれば着色されて
いても特に問題はなく、また、金属の種類については蒸
着可能であり、かつ後述のエッチングが可能な金属であ
れば、特に限定はされない。市販の鏡を利用することも
可能であり、一般に利用されている市販の鏡は銀鏡反応
により、ガラスに銀及び銅メッキがなされ、その上から
酸化防止膜として顔料を含む樹脂でコーティングが施さ
れている。目的とするサイズの鏡を準備し、裏面のコー
ティングされている樹脂を有機溶媒で注意深く取り除
き、金属面を露出させる。 また、銀鏡反応により、ガ
ラスに自分で銀メッキを行うことも可能であり、この場
合は裏の樹脂を取り除く必要はない。耐候性を高めるた
め基板の周縁部を除いて金属メッキすることが必要であ
る。
【0008】(3)感光性レジストのミラー基板への塗
布 感光性レジストは、金属の種類により基板との接着力
や、エッチング特性が異なるので、目的に適した物を選
択する必要がある。本発明に使用される感光性レジスト
について種々検討した結果、ゴム・アジド系レジスト
(ネガタイプ)、キノンジアジド系レジスト(ポジタイ
プ)等が特に有効であることが認められたが、使用に際
しては解像性、耐エッチング性、接着性等の特性が充分
であれば特に限定されない。これらの感光性レジスト
は、いずれも250〜500nmの範囲に感光波長域を
有しており、500nmよりも長波長の光では感光しな
い。
【0009】ミラー基板の金属面に安全光下(黄色光)
で回転塗布機を用いて回転塗布により均一に感光性レジ
ストを塗布し、次に基板との接着性を強くすることや、
含有溶媒を充分に蒸発させるために、80〜90℃の温
度で10〜20分間のプレベイクを行う。図1に感光性
レジストのミラー基板への塗布の断面図を示す。感光性
レジストの膜厚は特に限定されないが1〜3μm程度が
望ましい。膜厚が薄すぎるとピンホールが生じやすく耐
エッチング性も弱くなりやすく、また、膜厚が厚すぎる
と次の工程での露光に長時間を必要とし、また現像によ
る解像性の低下も起こりやすい。
【0010】(4)感光性レジストへの露光 本実験で利用されるゴム・アジド系、キノンジアジド系
レジストともに紫外線で感光するため、露光は超高圧水
銀灯、キセノン、メタルハライド等を光源とする紫外線
露光機にて行う。ガラス基板上の感光性レジストと、ハ
ーフトーン写真フィルムが充分に密着する必要があり、
このために写真製版等の分野で利用される真空焼付機を
使用することが最も望ましい。本実験では超高圧水銀灯
を光源とする大日本スクリーン(株)製真空焼付機を使
用して、光源より80cmの距離でいずれのレジストに
対しても100〜150秒の範囲で露光を行った。図2
に感光性レジストへの露光の断面図を示す。
【0011】(5)感光性レジストの現像 露光後の感光性レジストは現像が行われる。現像液はそ
れぞれの感光液にマッチした薬品を使用することが必要
であり、一般にゴム・アジド系ではキシレン系の有機溶
媒が使用され、またポジタイプのキノンジアジド系では
メタケイ酸ソーダ等のアルカリ水溶液が使用される。本
実験では、現像は写真用バットを使用し、室温で指定の
市販現像液に浸積し1分間撹拌することによって行い、
現像後、流水で充分な水洗を行う。水洗後、次の工程の
エッチングに先立ち感光性レジストと基板との接着を強
化するため100℃で15分間のポストベイクを行う。
【0012】ハーフトーン写真を通して露光を行うとハ
ーフトーンフィルム自体がシャープなドットで形成され
ているため、光照射部とマスクされて光が照射されない
部分に分かれる。図3に現像により形成された画像の断
面図を示す。ネガタイプ感光性レジストを使用すると、
光照射部分は架橋により現像液に不溶となり、未露光部
分は溶解除去され画像が形成される。また、ポジタイプ
感光性レジストを使用するとネガタイプとは逆に光照射
部分は現像液に溶解、未露光部分は残存し、画像が形成
される。画像部は次の金属のエッチング工程でのエッチ
ングマスク材料として利用される。
【0013】(6)エッチング及び着色化 エッチング液は金属の種類によって異なるが、例えば銀
のエッチングには硝酸第2鉄が使用され、 露光、現像
により感光性レジストの除去された部分の銀をエッチン
グにより溶解除去することにより、未エッチング部分は
銀が残存し、鏡面となり、またエッチングされた部分は
透明なガラス板となり、写真のイメージが銀の金属画像
として定着される。本実験では、硝酸第2鉄40%溶液
を使用して、室温で30〜40秒エッチングを行った
後、流水で充分な洗浄を行って、乾燥した。図4に金属
のエッチングにより得られた画像の断面図を示す。
【0014】エッチングにより得られた非両像部の顔料
による着色化は効果的な視覚画像を得ると同時に、金属
の酸化や腐食防止の役割を果たすが、特に永年保存性を
有するためには、この金属の顔料による保護膜は非常に
重要である。無機系顔料を有する耐候性、基板との接着
性に優れた塗料であれば特に限定されないが、この目的
のためにはフッ素系、シリコン系等の塗料が特に有効で
ある。図5に形成されたハーフトーンミラー写真の断面
図を示す。
【0015】(7)フルカラーのハーフトーンミラー写
真の形成 金属画像部すなわち鏡面以外の透明部分のフルカラー化
も可能であり、この場合は前記(1)のハーフトーンフ
ィルムの作成において、カラー写真原稿のカラー製版を
行い、シアン、マゼンタ、イエロー、スミ版用の各ハー
フトーンフィルムを作成し、この中の1枚のフィルムを
利用して、フォトエッチングを行う。エッチング後のガ
ラス、又はプラスチックの透明部を、ほかの3枚のフィ
ルムを順次利用して、ドライオフセット印刷、スクリー
ン印刷等の方法によりフルカラー化を行う。
【0016】鏡面以外のフルカラー化においては、通常
の印刷インク以外に液晶インク、蛍光インク等の特殊イ
ンクも利用可能であり、効果的な視覚画像が得られるも
のであれば、感熱転写等の印刷以外の方法でも特に限定
はされない。上記画像に、必要に応じてフッ素系、シリ
コン等の耐候性にきわめて優れた高分子塗料により、着
色面よりオーバーコートを施すことにより、金属及び着
色画像がガラスと、高分子樹脂とによりサンドイッチ化
され、高い耐候性が付与される。図6に形成されたフル
カラーのハーフトーンミラー写真の断面図を示す。
【0O17】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を説明するが、
これらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)モノクロームのプリント写真より製版用モ
ノクロスキャナを利用して150線/インチの階調のネ
ガのハーフトーンフィルム(サイズ15cm×20c
m)を作成する。市販の鏡(サイズ18cm×22c
m,厚さ3mm)の裏面のコーティングされている樹脂
を有機溶媒で取り除き、金属面を露出させる。露出され
た金属面に安全光下でキノンジアジド系のポジタイプの
感光性レジストを膜厚1.0〜1.5μmになるように
回転塗布機を利用してスピンコート(200rpm)
し、80℃で15分間のプレベイクを行う。上記で作成
したハーフトーンネガフィルムを真空焼付機にて感光性
レジストに密着露光(100秒)を行った後、メタケイ
酸ソーダ6%水溶液にて1分間の現像、水洗を行う。1
00℃で10分間のポストベイクを行った後、硝酸第2
鉄40%溶液を使用し、室温で40秒間のエッチングを
行うことにより、未エッチング部分は鏡のまま存在し、
エッチング部分は透明なガラスとなる。金属面より黒の
ウレタン系塗料を塗布、充分な乾燥を行う。更に耐候性
を高めるために、シリコーン系樹脂によりオーバーコー
トを行う。
【0018】(実施例2)カラープリント写真より製版
用カラースキャナを利用して200線/インチの階調の
ポジのハーフトーンフィルム(サイズ20cm×25c
m)を作成する。市販の鏡(サイズ27cm×30c
m,厚さ3mm)の裏面のコーティングされている樹脂
を有機溶媒で取り除き、金属面を露出させる。露出され
た金属面に安全光下でゴム・アジド系のネガタイプ感光
性レジストを膜厚1.0〜1.3μmになるように回転
塗布機を利用して塗布を行い、90℃で10分間のプレ
ベイクを行う。上記で作成したハーフトーンポジフィル
ムを真空焼付機にて密着露光(120秒)を行い、キシ
レン系の現像液で1分間の現像、水洗を行う。以後のポ
ストベイク、エッチング、塗料の塗布、オーバーコート
は実施例1と同様に行う。
【0019】(実施例3)モノクロームのプリント写真
3点よりモノクロームスキャナを利用して175線/イ
ンチの階調のポジのハーフトーンフィルム3点(サイズ
1点6cm×9cm)を作成する。透明ガラス(サイズ
25cm×25cm,厚さ2mm)に真空蒸着装置にて
周縁部を除いて約15μm程度のクロムの蒸着を行う。
蒸着された金属面に安全光下でゴム・アジド系のネガタ
イプ感光性レジストを膜厚1.0〜1.3μmになるよ
うに回転塗布機を利用して塗布を行い、90℃で15分
間プレベイクを行う。上記で作成した3点のハーフトー
ンポジフィルムを配置、真空焼付機にて密着露光(15
0秒)を行った後、キシレン系の現像液で1分間の現
像、水洗を行う。120℃で15分間のポストベイクを
行った後、塩化第2鉄45%溶液より40℃で3分間の
エッチングを行うことにより、未エッチング部分はクロ
ム鏡のまま存在し、エッチング部分は透明なガラスとな
る。金属面より濃紺のフッ素系塗料を塗布、充分な乾燥
を行ってハーフトーンミラー写真を得る。
【0020】(実施例4)35mmカラーリバーサル写
真よりカラースキャナを利用して175線/インチの階
調のネガのハーフトーンフィルム(サイズ15cm×2
0cm)を作成する。透明アクリルプラスチック板(サ
イズ20cm×25cm,厚さ3mm)に真空蒸着装置
にて周縁部を除いて約20μm程度の銅の蒸着を行う。
蒸着された金属面に、安全光下でキノンジアジド系のポ
ジタイプ感光性レジストを膜厚1.0〜1.3μmにな
るように回転塗布機を利用して塗布を行い、80℃で1
0分間プレベイクを行う。上記で作成したカラーハーフ
トーンネガフィルムを真空焼付機にて密着露光(100
秒)を行った後、メタケイ酸ソーダ5%水溶液にて1分
間の現像、水洗を行う。90℃で10分間のポストベイ
クを行った後、塩化第2鉄45%溶液により、室温で5
0秒間のエッチングを行うことにより、未エッチング部
分は銅鏡のまま存在し、エッチング部分は透明なガラス
となる。金属面よりモスグリーン色のフッ素系塗料を塗
布、充分な乾燥を行う。
【0021】(実施例5)35mmカラーリバーサルフ
ィルム写真よりカラースキャナを利用して150線/イ
ンチの階調のポジの4色分解されたシアン、マゼンタ、
イエロー、スミのハーフトーンフィルム4枚(サイズ1
5cm×20cm)を作成する。透明ガラス(サイズ2
0cm×25cm,厚さ3mm)に真空蒸着装置にて周
縁部を除いて約20μm程度のアルミニウムの蒸着を行
う。蒸着された金属面に安全光下でゴム・アジド系のネ
ガタイプ感光性レジストを膜厚1.0〜1.3μmにな
るように回転塗布機を利用して塗布を行い、85℃で1
0分間プレベイクを行う。上記で作成したカラーハーフ
トーンのスミ版用のポジフィルムを真空焼付機にて密着
露光(120秒)を行った後、キシレン系の現像液で1
分間の現像、水洗を行う。120℃で15分間のポスト
ベイクを行った後、15%水酸化ナトリウム溶液で2分
間のエッチングを行うことにより未エッチング部分はア
ルミ鏡となり、エッチング部分は透明なガラスとなる。
金属面より上記のシアン、マゼンタ、イエローの各ハー
フトーンフィルムを利用して、スクリーン印刷により各
フィルムに対応したインクにより印刷を行う。印刷、乾
燥後、耐候性を増加させるため実施例3と同様にフッ素
系塗料によりオーバーコートを行うことにより、金属ミ
ラー部分以外のフルカラー化されたハーフトーンミラー
写真を得る。
【0022】(実施例6)実施例1,2、3、4、5で
述べた方法により得られたハーフトーンミラー写真を屋
外で1年間風雨にさらして耐候性のテストを行ったが、
テスト前の画像と比べて、いずれも画像の色、画質等に
何の変化も見られなかった。また40℃の温水に6ケ月
浸した結果、何の変化もみられず高い耐水性が認められ
た。
【0023】
【発明の効果】製作されたハーフトーンミラー写真は、
金属光沢を有する美しい画像となり、画質もフォトエッ
チングによる解像性がきわめて高いため、原稿写真がほ
ぼ忠実に再現される。 また、温度、湿度、光等に対し
てきわめて安定性が高く、屋外での風雨、光にさらされ
ても充分な保存性を有し、このため鏡としての利用と同
時に屋内外での装飾及び案内板、広告等にも充分な利用
価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製作工程に係る感光性レジスト塗布の
断面説明図である。
【図2】本発明の製作工程に係る感光性レジストへの露
光の断面説明図である。
【図3】本発明の製作工程に係る感光性レジストの現像
により形成された画像の断面説明図である。
【図4】本発明の製作工程に係る金属のエッチングによ
り形成された画像の断面説明図である。
【図5】本発明の製作工程で形成されたハーフトーンミ
ラー写真の断面図である。
【図6】本発明の製作工程で形成されたフルカラーのハ
ーフトーンミラー写真の断面図である。
【符号の説明】
1 感光性レジスト 2 金属薄膜 3 透明基板 4 ハーフトーンフィルム 5 染料、顔料等の着色層 6 オーバーコート層 7 カラー画像層 (I) 8 カラー画像層 (II) 9 カラー画像層 (III)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月23日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 高耐候性及び高画質を有する
ハーフトーンミラー写真の製作方法
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属ミラーによる高画質
のハーフトーンミラー写真の製作方法に関し、詳しくは
金属ミラーの精密フォトエッチング法によりハーフトー
ン写真をミラー上に金属画像として定着させ、ミラー部
以外の高画質画像形成方法による画像形成化、更に高分
子樹脂によるオーバーコートを施すことにより、耐候性
にきわめて優れた写真レベルの階調の再現が可能なハー
フトーンミラー写真の製作方法に関するもので鏡として
の利用と同時に、高耐候性ミラー写真として屋内外の装
飾及び広告等の分野に応用される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術においては
装飾部分は文字、イラスト、及び簡単な絵柄によるもの
がほとんどであり、また基板にガラス、プラスチックが
使用されるためスクリーン印刷、またはグラビア印刷の
方法により装飾部の画像形成がなされるため量産化には
メリットのある方法であるが、高画質の画像には対応し
難い。本発明者らは各種の金属ミラーを利用して写真に
きわめて近い画質の画像を金属のハーフトーン画像とし
て形成、非金属部を含め耐侯性に優れた着色材料により
被覆することにより鏡本来の使用目的と同時に装飾性、
広告性、耐候性をそなえたハーフトーンミラー写真の形
成方法を見い出した。すなわちこれは精密フォトエッチ
ングの原理を利用するもので透明基板への金属膜の形
成、写真製版、精密フォトエッチング、高画質画像形
成、樹脂コーティングなどの異分野の高度な知識、技術
が必要であり、これを有機的に結び付けた開発により見
い出されたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(7)フルカラーのハーフトーンミラー写
真の形成 金属画像部すなわち鏡面以外の透明部分のフルカラー化
も可能であり、この場合は前記(1)のハーフトーンフ
ィルムの作成において、カラー写真原稿のカラー製版を
行い、シアン、マゼンタ、イエロー、スミ版用の各ハー
フトーンフィルムを作成し、この中の1枚のフィルムを
利用して、フォトエッチングを行う。エッチング後のガ
ラス、又はプラスチックの透明部を、ほかの3枚のフィ
ルムを順次利用して、クロマリン等のプレプルーフシス
テムの利用、ドライオフセット印刷等の高画質印刷方法
によりフルカラー化を行う。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】鏡面以外のフルカラー化においては、通常
の印刷インク以外に液晶インク、蛍光インク等の特殊イ
ンクも利用可能であり、効果的な視覚画像が得られるも
のであれば、粉末顔料と光接着を利用したクロマリンシ
ステム、感熱転写、昇華熱転写等の印刷以外の高画質の
画像が形成される方法であれば特に限定はされない。
記画像に、必要に応じてフッ素系、シリコン等の耐候性
にきわめて優れた高分子塗料により、着色面よりオーバ
ーコートを施すことにより、金属及び着色画像がガラス
と、高分子樹脂とによりサンドイッチ化され、高い耐候
性が付与される。図6に形成されたフルカラーのハーフ
トーンミラー写真の断面図を示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】(実施例5)35mmカラーリバーサルフ
ィルム写真よりカラースキャナを利用して175線/イ
ンチの階調のポジの4色分解されたシアン、マゼンタ、
イエロー、スミのハーフトーンフィルム4枚(サイズ1
5cm×20cm)を作成する。市販の鏡(サイズ20
cm×25cm,厚さ3mm)の裏面のコーテイングさ
れている樹脂を有機溶媒で取り除き、金属面を露出させ
る。金属面に安全光下でゴム・アジド系のネガタイプ感
光性レジストを膜厚1.0〜1.3μmになるように回
転塗布機を利用して塗布を行い、85℃で10分間プレ
ベイクを行う。上記で作成したカラーハーフトーンのス
ミ版用のポジフィルムを真空焼付機にて密着露光(12
0秒)を行った後、キシレン系の現像液で1分間の現
像、水洗を行う。120℃で15分間のポストベイクを
行った後、15%水酸化ナトリウム溶液で2分間のエッ
チングを行うことにより未エッチング部分はアルミ鏡と
なり、エッチング部分は透明なガラスとなる。金属面よ
り上記のシアン、マゼンタ、イエローの各ハーフトーン
フィルムを利用して、デュポン社のクロマリンシステム
により、各フィルムに対応した粉末顔料トナーによりト
ーニングを行う。トーニング後、耐候性を増加させるた
め実施例3と同様にフッ素系塗料によりオーバーコート
を行うことにより、金属ミラー部分以外のフルカラー化
されたハーフトーンミラー写真を得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス、プラスチック等の平滑で透明な基
    板の周縁を除く片面に真空蒸着、銀鏡反応等の方法によ
    り金属の薄膜を形成させたミラーの金属面にハーフトー
    ン化された写真の階調が再現可能な感光性レジスト膜を
    形成させ、あらかじめ写真原稿より写真の階調が再現さ
    れたハーフトーンフィルムを密着、精密フォトエッチン
    グ法により写真のイメージを金属画像として定着させ
    る。形成されたミラー画像の金属面より耐候性に優れた
    染料、顔料、印刷インク、液晶インク、蛍光インク等に
    より、単色、又はフルカラーの効果的な視覚画像を直
    接、または印刷、その他の方法により形成させる。上記
    画像に必要に応じてフッ素系、シリコン系等の耐候性の
    高い高分子樹脂により着色面よりオーバーコートを施す
    ことにより更に耐候性を強化させる事が可能であり、最
    終的に金属画像と着色顔料等が、ガラス又はプラスチッ
    クと高分子樹脂によりサンドイッチ化されることになり
    屋外での日光、風雨に対しても高い耐性を持ち、かつ写
    真の階調が再現された画質とミラー画像独特の金属光沢
    と美しい色彩効果を有することを特徴とする高耐候性を
    有するハーフトーンミラー写真の製作方法。
JP15212495A 1995-05-15 1995-05-15 高耐候性及び高画質を有するハーフトーンミラー 写真の製作方法 Pending JPH08308699A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6270100A (ja) * 1985-09-25 1987-03-31 株式会社日立製作所 エレベ−タドアパネルの加工方法
JPH04147149A (ja) * 1990-10-10 1992-05-20 Kenta Sato 耐久画像板

Patent Citations (2)

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