JPH08309664A - ダイヤモンド砥石及び磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

ダイヤモンド砥石及び磁気ヘッドの製造方法

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JPH08309664A
JPH08309664A JP7116935A JP11693595A JPH08309664A JP H08309664 A JPH08309664 A JP H08309664A JP 7116935 A JP7116935 A JP 7116935A JP 11693595 A JP11693595 A JP 11693595A JP H08309664 A JPH08309664 A JP H08309664A
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diamond
magnetic head
diamond abrasive
abrasive grains
diamond grindstone
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Kozo Sasakuri
耕三 笹栗
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラックやチッピングの発生を減少させ、歩
留まりを向上させたダイヤモンド砥石及び磁気ヘッドの
製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 粒径が20μm〜30μmの第1のダイヤモ
ンド砥粒20と、粒径が5μm〜10μmの第2のダイ
ヤモンド砥粒21を第1のダイヤモンド砥粒20に対し
て15〜25重量%の割合で混合し、結合剤22で結合
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置等に
用いられる磁気ヘッド等を加工するダイヤモンド砥石及
び磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録装置の小型化、磁気記録
の高密度化に伴い、磁気ヘッドの機械加工にも精密加工
が施されている。
【0003】以下、先ず従来の磁気ヘッドについて説明
し、続いて従来の磁気ヘッドの製造方法及びダイヤモン
ド砥石について図面を参照しながら説明する。図3は従
来の磁気ヘッドの斜視図を示すものである。図3におい
て、1はセラミックからなるスライダー、2は巻線を施
したコイルボビン、3はバックバー、4は記録再生ヘッ
ドと消去ヘッドからなるヘッド構造体である。この様な
磁気ヘッドの主要部分であるヘッド構造体4は後述する
ようにフェライトとガラスにより構成されている。
【0004】次に、磁気ヘッドの製造方法について説明
する。図4(a)〜(c)は従来の磁気ヘッドの製造方
法におけるヘッド構成体のギャップバーの加工を示す
図、図5(a)(b)は従来の磁気ヘッドの製造方法に
おけるヘッド構成体のギャップバーの接合と加工を示す
図、図6(a)(b)は従来の磁気ヘッドの製造方法に
おけるヘッド構造体の切断加工とラップ加工を示す図で
ある。
【0005】先ず、図4(a)において、5はフェライ
トからなるコアバーであり、ダイヤモンド砥石により溝
6を研削し、そして、ギャップ対向面7をダイヤモンド
砥粒を用いて研磨加工する。8はフェライトからなるI
字形コアであり、I字形コア8の一方の面を研磨加工す
る。そして、スパッタリングにより軟化点温度の高いS
iO2 の膜9をコアバー5のギャップ対向面7とI字形
コア8の研磨加工した面にそれぞれ形成する。更に、コ
アバー5とI字形コア8のそれぞれの膜9の上にそれぞ
れ低融点のガラス膜10を形成する。そして、コアバー
5のガラス膜10とI字形コア8のガラス膜10を突き
合わせて磁気ギャップを形成する。
【0006】次に、図4(b)において、11は磁気ギ
ャップを形成したギャップバーであり、上面に磁気ヘッ
ドのトラック幅を形成する為にトラック規制溝12をダ
イヤモンド砥石により研削し形成する。そして、ギャッ
プバー11のトラック幅を形成した複数のトラック規制
溝12にモールドガラスを充填する。
【0007】次に、図4(c)において、13はカップ
型のダイヤモンド砥石であり、ギャップバー11のモー
ルドガラスを充填した部分、及び下方の部分をそれぞれ
の寸法に研削加工をする。
【0008】次に、図5(a)において、14は記録再
生用のギャップバー、15は消去用のギャップバーであ
り、ギャップバー15は記録再生用のギャップバー14
と同様な工程で形成されたものである。そして、ギャッ
プバー14,15のそれぞれのI字形コア8の磁気ギャ
ップと反対側の面を研削加工した後に、レジノイドボン
ドのダイヤモンド砥石を用いて研磨加工をする。そし
て、研磨したI字形コア8同士を背中合わせにして接着
剤を用いて接合する。
【0009】次に、図5(b)において、16は磁気ヘ
ッドバーであり、図5(a)でギャップバー14、15
を接合した後に、磁気ギャップの深さとバック側をそれ
ぞれダイヤモンド砥石等を用いて研削、研磨加工したも
のである。
【0010】次に、図6(a)において、17は磁気ヘ
ッドバー16を切断するダイヤモンド砥石、18はダイ
ヤモンド砥石17により切断された磁気ヘッドチップで
ある。
【0011】次に、図6(b)において、19は磁気ヘ
ッドチップ18の切断面である。磁気ヘッドチップ18
の切断面19と回転する定盤との間に微細なダイヤモン
ド砥粒を介在させ、ラップ加工によりヘッド構造体4を
形成させる。そして、ヘッド構造体4は洗浄工程、スラ
イダー1への接着工程、摺動面のラップ加工、及びバッ
クバー3の組立工程を経て図3に示すような磁気ヘッド
を形成する。
【0012】次に、従来のダイヤモンド砥石17につい
て説明する。従来のダイヤモンド砥石17は磁気ヘッド
バー16を切断する図6(a)のものを例にすると、直
径52mm、厚み0.21mmの大きさであって、台金
は用いずダイヤモンド砥粒を樹脂等のレジノイドボンド
材からなる結合剤で結合したものである。このダイヤモ
ンド砥石17は、ダイヤモンド砥粒の粒径を20μm〜
30μm、ダイヤモンド砥粒のコンセントレーション
(JIS B 4131)を125、即ち1100mg
/cm3 の割合のダイヤモンド砥粒を結合剤で結合する
ものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のダイ
ヤモンド砥石及び磁気ヘッドの製造方法では、ヘッド構
成体4を形成するそれぞれの加工工程において、研削、
研磨、切断等の加工にダイヤモンド砥石による機械加工
がなされている。しかしながら、ダイヤモンド砥石17
を構成するダイヤモンド砥粒を20μm〜30μmの単
一砥粒で形成したので、ダイヤモンド砥石17を繰り返
し使用すると、ダイヤモンド砥粒の磨耗による目つぶれ
現象や、研削屑がダイヤモンド砥石17に付着し目づま
り現象が頻繁に生じてくる。この目つぶれ現象や目づま
り現象が発生すると、ワークの切削性が悪くなると共に
切削抵抗が大きくなって発熱し、発熱した熱がワークに
局部的に蓄熱し、熱膨張等によってワークの表面に微細
な割れ目のクラックや、微少な欠けのチッピング等を発
生させる。そして、磁気記録媒体が摺動する磁気ヘッド
の摺動面付近にクラックやチッピング等が存在すると、
摺動時に磁気記録媒体を損傷させ信頼性の劣化を引き起
こすので歩留まりを低下させるという問題点を有してい
た。
【0014】本発明は上記の問題点を解決するもので、
クラックやチッピングの発生を減少させ、歩留まりを向
上させたダイヤモンド砥石及び磁気ヘッドの製造方法を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のダイヤモンド砥石は、粒径が20μm〜30
μmの第1のダイヤモンド砥粒と、粒径が5μm〜10
μmの第2のダイヤモンド砥粒を第1のダイヤモンド砥
粒に対して15〜25重量%の割合で混合し、結合剤で
結合したことを特徴としている。
【0016】又、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、ダ
イヤモンド砥石を用いて磁気ヘッドチップを加工するも
のである。
【0017】
【作用】本発明のダイヤモンド砥石は、粒径が20μm
〜30μmの第1のダイヤモンド砥粒と、粒径が5μm
〜10μmの第2のダイヤモンド砥粒で混合した構成で
あるので、熱の放熱や切り屑が逃げやすく、目つぶれ現
象や目づまり現象を減少させ、安定した研削、研磨能力
を備えることができる。
【0018】又、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、切
断、研削、研磨等の機械加工の加工面が均一に行われ、
その品質を容易に維持させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1(a)は本発明の一実施例にお
けるダイヤモンド砥石の正面図、図1(b)は本発明の
一実施例におけるダイヤモンド砥石を拡大した一部分断
面図、図2(a)及び図2(b)は本発明の一実施例に
おけるダイヤモンド砥石の使用経過時の状態を説明する
概要図である。尚、本発明の一実施例において従来例と
同符号のものは基本的には同一であるので説明の詳細は
省略する。
【0020】図1(a),図1(b)及び図2(a),
図2(b)において、17は本実施例のダイヤモンド砥
石である。本実施例のダイヤモンド砥石17は磁気ヘッ
ドバー16を切断する際に用いるものであり、ダイヤモ
ンド砥石17は直径52mm、厚み0.21mmの砥粒
層からなり、この砥粒層は粒径が20μm〜30μmの
第1のダイヤモンド砥粒20と粒径が5μm〜10μm
の第2のダイヤモンド砥粒21を前者に対して後者を1
5〜25重量%の割合で混合し、樹脂等からなるレジノ
イドボンド材などの結合剤22で両者を結合したもので
ある。第1のダイヤモンド砥粒20及び第2のダイヤモ
ンド砥粒21はコンセントレーションを125、即ち、
1100mg/cm3 で結合される。そして結合剤22
内には空孔23が形成されるものである。
【0021】第1のダイヤモンド砥粒20の粒径を20
μm〜30μmとしたのは、切断の主力となる第1のダ
イヤモンド砥粒20の粒径がこの大きさのとき切味と切
削表面の粗さが適当なことを考慮してのことである。砥
粒が30μmより大きくなると研削能力は増すが表面の
粗さが荒くなりクラックやチッピングの発生の要因とな
る。砥粒が20μm以下の時はこれと逆になり、研削能
力が低下する。
【0022】このようなダイヤモンド砥石17の磨耗の
過程について説明する。図1(b)に示したダイヤモン
ド砥石17の断面状態から磁気ヘッドバー16の切断を
続けると、磁気ヘッドバー16と接触する第1のダイヤ
モンド砥粒20の先端が先ず磨耗し、さらに切断を続け
ると図2(a)に示すように、第2のダイヤモンド砥粒
21の先端が発刃となり磁気ヘッドバー16と接触し切
断を始める。そして、この第2のダイヤモンド砥粒21
の先端も、第1のダイヤモンド砥粒20と共に磨耗を続
ける。
【0023】次に、第2のダイヤモンド砥粒21の脱落
の様子を図2(b)で説明する。図2(b)に示すよう
に、切断を続けると第2のダイヤモンド砥粒21は第1
のダイヤモンド砥粒20よりも結合剤22と結合してい
る表面積が小さいため結合力が弱く比較的早く脱落す
る。それは、第1のダイヤモンド砥粒20は結合剤22
と結合している表面積が大きいので十分切削抵抗に耐え
るが、第2のダイヤモンド砥粒21の場合には結合剤2
2の結合力よりも大きな切削抵抗となり第2のダイヤモ
ンド砥粒21が脱落するのである。
【0024】そして、第1のダイヤモンド砥粒20より
も先に第2のダイヤモンド砥粒21が脱落を起こすと、
第2のダイヤモンド砥粒21の脱落したところは空孔2
3となり、空孔23はダイヤモンド砥石17と磁気ヘッ
ドバー16との間に発生する熱や切り屑を逃がし易くな
る。そして、空孔23によって第1のダイヤモンド砥粒
20、或いは第2のダイヤモンド砥粒21が新たに発刃
を生じる。これを順次繰り返して、ダイヤモンド砥石1
7は安定した研削、研磨能力を備えることができるので
ある。そして、放熱性が優れていることでクラックとチ
ッピングを防止することができるのである。
【0025】このように、本発明のダイヤモンド砥石1
7は、第1のダイヤモンド砥粒20の砥粒を20μm〜
30μm、第2のダイヤモンド砥粒21の粒径を5μm
〜10μm、第1のダイヤモンド砥粒20に対して第2
のダイヤモンド砥粒21を15〜25重量%の割合で混
合することによってクラックとチッピングを防止するも
のであるが、次に、この条件をはずれるとどのようにな
るかについて説明する。
【0026】先ず、第2のダイヤモンド砥粒21の粒径
が5μmより小さい場合について説明する。切断中の第
1のダイヤモンド砥粒20と第2のダイヤモンド砥粒2
1は共に研削、研磨しながら磨耗していく。そして、第
2のダイヤモンド砥粒21に結合剤22の結合力よりも
大きな切削抵抗が生じた時に、第2のダイヤモンド砥粒
21が脱落する。ところで、第2のダイヤモンド砥粒2
1の粒径は5μmより小さいから、第2のダイヤモンド
砥粒21が脱落して発生した空孔23の形状は小さなも
のとなる。従って、空孔23ではダイヤモンド砥石17
と磁気ヘッドバー16との間に発生する熱の放熱や切り
屑を逃がす働きが小さなものとなる。その為に、ダイヤ
モンド砥石17の研削、研磨能力を低下させる。すると
ダイヤモンド砥石17と磁気ヘッドバー16との間に生
じた熱が蓄積し、蓄積した熱が磁気ヘッドチップ18を
切断する際にクラックを発生させる要因となり、磁気ヘ
ッドチップ18の切断した面にはクラックとチッピング
を発生する。
【0027】次に、第2のダイヤモンド砥粒21の粒径
が10μmより大きくなった場合について説明する。切
断中の第2のダイヤモンド砥粒21が脱落する頻度を検
討すると、第2のダイヤモンド砥粒21の粒径が5μm
〜10μmと比較して小さいものとなる。それは第2の
ダイヤモンド砥粒21の表面積が広いから結合剤22の
結合力も大きくなり、切削抵抗が生じても第2のダイヤ
モンド砥粒21は容易には脱落しないからである。従っ
て、切削抵抗が増した状態で磁気ヘッドバー16の切断
を続けると、ダイヤモンド砥石17と磁気ヘッドバー1
6との間に生じた熱が磁気ヘッドバー16に蓄積し、蓄
積した熱が切断時の磁気ヘッドチップ18にクラックを
発生させる要因となり、磁気ヘッドチップ18の切断し
た面にクラックとチッピングを生じさせるのである。
【0028】次に、第1のダイヤモンド砥粒20の中に
第2のダイヤモンド砥粒21を25重量%以上混合した
場合について説明する。切断中の第1のダイヤモンド砥
粒20と、第2のダイヤモンド砥粒21は共に研削、研
磨しながら磨耗する。しかし、第1のダイヤモンド砥粒
20より粒径の小さい第2のダイヤモンド砥粒21が多
いので、切削表面はきめが細かくなるがダイヤモンド砥
石17の研削、研磨能力自体は低いものとなる。そし
て、研削、研磨能力が低いダイヤモンド砥石17で切断
を続けると、ダイヤモンド砥石17に目つぶれを生じ、
ダイヤモンド砥石17と磁気ヘッドバー16との間に生
じた熱が磁気ヘッドバー16に蓄積し、蓄積した熱が磁
気ヘッドチップ18にクラックを発生させる要因とな
り、当初はきめの細かい磁気ヘッドチップ18の切断面
も次第にクラックとチッピングが生じるようになる。
【0029】次に、第1のダイヤモンド砥粒20の中に
第2のダイヤモンド砥粒21を15重量%未満混合した
場合にどうなるか説明する。切断する中で第1のダイヤ
モンド砥粒20や第2のダイヤモンド砥粒21の先端が
研削、研磨しながら磨耗する。そして、第2のダイヤモ
ンド砥粒21の結合剤22の結合力よりも大きな切削抵
抗が生じた時に、第2のダイヤモンド砥粒21は脱落す
るが混合した第2のダイヤモンド砥粒21が少ないか
ら、第2のダイヤモンド砥粒21が脱落して発生する空
孔23が減少する。すると目つぶれ現象や切り屑がダイ
ヤモンド砥石17に付着する目づまり現象が生じやすく
なる。磁気ヘッドバー16にかかる切削抵抗が増大し、
ダイヤモンド砥石17と磁気ヘッドバー16との間に摩
擦熱を生じ、この摩擦熱が切断する際に磁気ヘッドチッ
プ18にクラックを発生させる要因となり、磁気ヘッド
チップ18の切断した面にクラックとチッピングを生じ
させるのである。
【0030】以上のような理由から本発明のダイヤモン
ド砥石17は、砥粒が20μm〜30μmの第1のダイ
ヤモンド砥粒20と、砥粒が5μm〜10μmの第2の
ダイヤモンド砥粒21を第1のダイヤモンド砥粒20に
対して15〜25重量%の割合で混合し、結合剤22で
結合させる必要がある。これによって目つぶれ現象や目
づまり現象が少なくなり、研削、研磨、切断等の加工に
おいてクラックやチッピングを減少させるものである。
【0031】次に、本発明の磁気ヘッドの製造方法につ
いて説明する。磁気ヘッドのヘッド構造体の加工は、従
来例の図4(a)〜(c)、図5(a)(b)、そして
図6(a)(b)に示したものと同様であり、少なくと
もいずれかの工程で本発明のダイヤモンド砥石17を用
いて加工している点で従来例と相違する。図4(a)の
溝6加工には、研削する溝6が幅広であるからダイヤモ
ンド砥石は、本発明の第1のダイヤモンド砥粒20と第
2のダイヤモンド砥粒21をレジノイドボンド材により
台金に結合したものを用いる。図4(b)のトラック規
制溝12の加工、及び図6(a)の磁気ヘッドバー16
を磁気ヘッドチップ18に切断するには、本実施例の直
径52mm,厚み0.21mmのダイヤモンド砥石17
を用いる。
【0032】又、図4(c)及び図5(b)の研削加工
には、本発明のカップ型のダイヤモンド砥石を用いる。
但し、いずれの加工も切削力を優先するので場合によっ
てこの工程は切削力が優れた単一砥粒のダイヤモンド砥
石を用いてもよい。図5(a)の研磨加工には、本発明
のカップ型のダイヤモンド砥石を用いる。この際第2の
ダイヤモンド砥粒21の割合を所定の割合のうちで増す
のがよい。又、図6(b)の研磨加工には、表面のきめ
細かさを優先するので磁気ヘッドチップ18の切断面1
9と定盤との間に微細なダイヤモンド砥粒を介在させた
ラップ加工を用いる。
【0033】次に、図6(a)に示した磁気ヘッドバー
16を磁気ヘッドチップ18に切断する例にあげて、詳
細に説明する。磁気ヘッドバー16を切断加工する際に
用いた本実施例のダイヤモンド砥石17は、スピンドル
回転数を30000回転/分、送り速度を1.0mm/
秒の条件下で、高さ2mmの磁気ヘッドバー16を切断
ピッチ0.62mmで繰り返し切断して、複数の磁気ヘ
ッドチップ18を形成するものである。
【0034】従来例のダイヤモンド砥石と本発明のダイ
ヤモンド砥石17とを同じ条件下で使用して切断加工
し、クラック及びチッピングの発生がどのように違うか
について検討を行った。クラック及びチッピングの評価
の判定は、光学顕微鏡を用いて倍率200倍で磁気ヘッ
ドチップ18の正面及び両側面から観察し、クラックは
発生しているもの全てをカウントし、チッピングは後工
程の側面ラップ加工等で除去できない長径が30μm以
上のものをカウントして発生率を調べた。
【0035】このようにして調べたクラックとチッピン
グの発生率は、従来例ではそれぞれが2.30%と0.
80%であるのに対して、本実施例ではそれぞれが0.
60%と0.05%であった。このように磁気ヘッドバ
ー16の切断加工に、本実施例のダイヤモンド砥石17
を用いるから歩留まりを向上させるものである。
【0036】このように本発明の磁気ヘッドの製造方法
においては、図4(a)の加工では台金に本発明の第1
のダイヤモンド砥粒20と第2のダイヤモンド砥粒21
をレジノイドボンド材により結合したもの、図4
(b)、及び図6(a)の加工では本発明のダイヤモン
ド砥石17をそれぞれ用いることで、それぞれの加工で
クラックとチッピングの発生率は低下し、歩留まりが極
めて向上するものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明のダイヤモンド砥石
では、粒径が20μm〜30μmの第1のダイヤモンド
砥粒と、粒径が5μm〜10μmの第2のダイヤモンド
砥粒とするから、目つぶれ現象や目づまり現象が少なく
なり、安定した研削、研磨能力を備えクラックやチッピ
ングを減少させることができる。
【0038】又、本発明の磁気ヘッドの製造方法では、
第1のダイヤモンド砥粒と第2のダイヤモンド砥粒から
なるダイヤモンド砥石を用いて磁気ヘッドチップを形成
するので、クラックやチッピングの発生率を低下し、歩
留まりを極めて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例におけるダイヤモン
ド砥石の正面図 (b)は本発明の一実施例におけるダイヤモンド砥石を
拡大した一部分断面図
【図2】(a)及び(b)は本発明の一実施例における
ダイヤモンド砥石の使用経過時の状態を説明する概要図
【図3】従来の磁気ヘッドの斜視図
【図4】(a)〜(c)は従来の磁気ヘッドの製造方法
におけるヘッド構成体のギャップバーの加工を示す図
【図5】(a)及び(b)は従来の磁気ヘッドの製造方
法におけるヘッド構成体のギャップバーの接合と加工を
示す図
【図6】(a)及び(b)は従来の磁気ヘッドの製造方
法におけるヘッド構造体の切断加工とラップ加工を示す
【符号の説明】
6 溝 12 トラック規制溝 16 磁気ヘッドバー 17 ダイヤモンド砥石 18 磁気ヘッドチップ 19 切断面 20 第1のダイヤモンド砥粒 21 第2のダイヤモンド砥粒 22 結合剤 23 空孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒径が20μm〜30μmの第1のダイヤ
    モンド砥粒と、粒径が5μm〜10μmの第2のダイヤ
    モンド砥粒を前記第1のダイヤモンド砥粒に対して15
    〜25重量%の割合で混合し、結合剤で結合したことを
    特徴とするダイヤモンド砥石。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダイヤモンド砥石で磁気ヘ
    ッドチップを加工することを特徴とする磁気ヘッドの製
    造方法。
JP7116935A 1995-05-16 1995-05-16 ダイヤモンド砥石及び磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH08309664A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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