JPH08310176A - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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JPH08310176A
JPH08310176A JP7145727A JP14572795A JPH08310176A JP H08310176 A JPH08310176 A JP H08310176A JP 7145727 A JP7145727 A JP 7145727A JP 14572795 A JP14572795 A JP 14572795A JP H08310176 A JPH08310176 A JP H08310176A
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Ryoichi Matsui
良一 松井
Masateru Kageyama
正輝 蔭山
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチ操作で綴じ桿の開閉を行える綴じ
具を提供すること。 【構成】 固定側綴じ桿18を備えた固定側部材14
に、可動側綴じ桿51を備えた可動側部材15が回転可
能に支持されている。可動側部材15は常時は綴じ桿が
開く方向にコイルばね54によって付勢されている。固
定側部材14にはスライダ16が保持され、このスライ
ダ16と前記可動側部材15との間には係合手段55,
63が設けられている。各綴じ桿18,51が綴じた状
態では、係合手段が係合状態となり、スライダ16の一
端に設けられた押圧部61を押圧操作することで係合解
除となる。この係合解除がなされた時は、前記コイルば
ね54の付勢力で可動側部材15が回転して綴じ込み用
の空間が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は綴じ具に係り、更に詳し
くは、バインダーに好適に用いることのできる綴じ具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種タイプのルーズリーフ又
は帳票を綴じ込むことのできるバインダーが知られてい
る。この種のバインダーは、二つ折りされた表紙と、こ
の表紙の内面側に固定された綴じ具とにより構成されて
いる。
【0003】前記綴じ具の一般的構造としては、常時は
略ループ形状をなす一対の綴じ桿を備えており、これら
の綴じ桿を開閉させることによってルーズリーフ等の綴
じ込みと取り外しが行えるようになっている。従って、
この種の綴じ具は、少なくとも綴じ込まれた書類が不用
意に脱落することのない構造が要求される。
【0004】そこで、実公昭57−34064号公報に
おいては、綴じ込まれた書類の脱落防止を企図した綴じ
具が提案されている。この綴じ具は、長手方向に沿って
綴じ桿が配列された固定部材と、前記綴じ桿に対応する
綴じ桿を備えた回転部材と、前記固定部材に保持された
ロック部材とを備えて構成されている。また、固定部材
及びロック部材の一端側には、両者の突き当て状態を保
持若しくは解除可能な係止部材が設けられ、この係止部
材による前記突き当て状態の解除で回転部材のロックが
解除され、前記回転部材が回転可能となっている。
【0005】前記綴じ具における閉ループを開放させる
場合には、係止部材の一端側を回転して回転部材との係
合を解除し、この後、回転部材の綴じ桿を固定部材の綴
じ桿より離間させて綴じ込み用の空間が形成される。こ
の一方、綴じ桿を閉塞させる場合には、前記回転部材の
綴じ桿を固定部材の綴じ桿に突き当てた後、回転部材の
一端に係止部材を係合させることで以後の開放が防止さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
既提案の綴じ具にあっては、回転部材の回転が係止部材
によって規制されることで綴じ桿の不用意なる開放が阻
止されるものの、綴じ桿の開閉動作を行う際の操作手順
が面倒となり、いわゆるワンタッチ操作による綴じ桿の
開閉動作を達成したものでなく、迅速なる綴じ込みと取
り外しはあまり期待できないという不都合があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合に着目
して案出されたものであり、その目的は、綴じ桿の開閉
動作をワンタッチ操作によって行うことができ、ルーズ
リーフ等の綴じ込みと取り外し作業とを簡易、迅速に行
うことができる綴じ具を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、綴じ桿を開放した状
態から閉塞する方向に操作した時に、閉塞状態を自動的
に維持するためのロック作用を生じさせて操作性の改善
を図り、且つ、以後の不用意なる綴じ桿の開放も回避す
ることのできる綴じ具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る綴じ具は、長手方向に沿って複数の固
定側綴じ桿が配置された固定側部材と、この固定側部材
に回転可能に支持され、且つ、前記綴じ具と協働して開
閉可能な閉ループを形成する可動側綴じ桿を備えた可動
側部材と、前記固定側部材に移動可能に保持されたスラ
イダと、前記スライダと可動側部材との間に設けられた
係合手段とを備え、前記スライダの一端側に形成された
操作部を固定側部材に対して相対移動させたときに、前
記係合手段の係合が解除されて前記可動側綴じ桿が開く
方向に可動側部材が回転する、という構成を採ってい
る。
【0010】前記綴じ具において、固定側部材と可動側
部材との間に付勢手段が介装され、この付勢手段は、前
記可動側綴じ桿が開く方向に可動側部材を付勢する構成
が採用され、これにより、前記操作部の操作のみで閉ル
ープの開放が可能とされている。
【0011】また、前記固定側部材は、前記固定側綴じ
桿を備えた固定プレートと、この固定プレートの下面側
に前記スライダを長手方向移動可能に配置して装着され
たベースプレートとからなり、これら固定プレートとベ
ースプレートの一端側に開放部を設けるとともに、この
開放部より外側に前記スライダの操作部が位置する構成
となっている。
【0012】前記綴じ具における係合手段は、可動側部
材とスライダにそれぞれ配置されて相対変位可能なガイ
ド面を有する一対の突条部により構成され、前記可動側
綴じ桿が開いた位置から閉塞する位置まで可動側部材を
回転させた時に、当該可動側部材の突条部がスライダの
突条部位置を変位させて当該スライダの突条部に係合す
る構成とされ、これによって、閉塞動作完了時に可動側
部材のオートロックを達成し、以後における綴じ桿の不
用意なる開放を回避したものである。
【0013】また、本発明に係る綴じ具は、長手方向に
沿って複数の綴じ桿が配置された第1の部材と、この綴
じ桿と協働して開閉可能な閉ループを形成する綴じ桿を
備えた第2の部材と、これら第1及び第2の部材を支持
する固定部と、この固定部に軸方向移動可能に保持され
たスライダと、前記第1及び第2の部材とスライダとの
間に設けられた係合手段とを備え、スライダの一端側に
形成された操作部を固定部に対して相対移動させたとき
に、前記係合手段の係合が解除されて綴じ桿が開く方向
に第1及び第2の部材が回転する、という構成も採用さ
れている。この構成における係合手段は、第1及び第2
の部材とスライダとの間に配置された相対変位可能なガ
イド面を有する各一対の突条部により構成され、前記第
1及び第2の部材の各綴じ桿が開いた位置から閉塞する
位置まで第1及び第2の部材を回転させた時に、これら
第1及び第2の部材における突条部がスライダの突条部
位置を変位させて当該スライダの突条部に係合する構成
を採ることが好ましい。
【0014】
【作用】固定側綴じ桿と可動側綴じ桿とが相互に突き合
された状態で閉ループが形成され、ルーズリーフ等を綴
じ込んでおくことができる。この状態では、スライダと
可動側部材との間の係合手段が係合状態となり、可動側
部材の回転が阻止されて綴じ桿が不用意に開くことはな
い。綴じ桿を開く場合には、前記スライダの操作部を操
作して当該スライダを固定側部材と相対移動させると、
前記係合手段による係合が解除されて可動側部材の回転
が許容され、これによって固定側綴じ桿に対する可動側
綴じ桿の離間が許容されて書類等の綴じ込みのための隙
間形成が可能となる。
【0015】固定側部材と可動側部材との間に付勢手段
を設けた構成では、操作部の操作によって係合手段の係
合を解除すると、これと同時に可動側部材が回転するこ
ととなり、綴じ込み用の隙間が瞬時に形成される。この
際、操作部は固定側部材の長手方向一端側に位置されて
おり、且つ、押圧等による係合解除とすることができ、
操作を極めて簡単に行うことができる。
【0016】係合手段を一対の突条部で構成した場合に
は、可動側綴じ桿が開いた位置から閉塞する位置に可動
側部材を回転させると、可動側部材に設けられた突条部
がスライダの突条部に当接する。更に可動側部材を回転
させると当接力が次第に強くなり、スライダが固定側部
材内に若干引き込まれる方向に移動して当該スライダの
突条部位置を変位させる。そして、可動側綴じ桿が固定
側綴じ桿に突き当てられて閉ループを形成する位置に達
した時に、初期位置に復帰しようとし、この時、可動側
部材の突条部とスライダの突条部とが係合することとな
る。従って、これ以後は、スライダの操作部を操作して
前記係合を解除しない限り可動側部材は回転することが
なく、閉ループ状態を維持することとなる。
【0017】また、第1及び第2の部材が互いに離間す
る方向にそれぞれ回転可能に設けた構成では、固定部に
対する操作部の相対移動で、前述と同様に綴じ桿が開い
て綴じ込みのための隙間を形成することができる。この
構成では、綴じ込み用の空間をより一層大きく形成する
ことが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0019】図1には第1実施例に係る綴じ具が適用さ
れたバインダーが示されている。この図において、バイ
ンダー10は、二つ折り可能に設けられた表紙11と、
この表紙11の折り曲げ線に沿う内面側に固定された綴
じ具12とにより構成されている。
【0020】前記綴じ具12は適宜な樹脂材料によって
各構成部分をそれぞれ一体成形したものの組み合わせで
形成されており、全体として表紙11の上下方向幅より
も僅かに短寸となる長さを備えている。この綴じ具12
は、図2にも示されるように、表紙11に固定される固
定側部材14と、この固定側部材14に回転可能に支持
された可動側部材15と、前記固定側部材14内に保持
されたスライダ16とを備えて構成されている。
【0021】前記固定側部材14は、図3ないし図7に
示されるように、長手方向四箇所位置から上方に向けて
突設された略反転L字状の固定側綴じ桿18を有する固
定プレート20と、この固定プレート20の下面側に一
定の隙間を隔てて装着されたベースプレート21とによ
り構成されている。固定プレート20は上壁部20A及
び当該上壁部20Aの短寸幅方向の一側に形成された側
壁部20Bを備えているとともに、固定プレート20の
長手方向両端には一対の支持部22,23が形成され、
これらの支持部22,23間の領域内に前記可動側部材
15を装着できるようになっている。また、各支持部2
2,23には、可動側部材15を回転可能に軸支するた
めのピン24(図3参照)の保持穴25が固定プレート
20の長手方向と平行な方向に形成されている。また、
固定プレート20の長手方向に沿う三箇所には、図3
(D),図4及び図5に示されるように、筒部27が垂
下されている。この筒部27の上下軸方向には固定用穴
28が形成され、当該固定用穴28に図示しない固定用
ピン若しくはリベット等が挿通されて固定側部材14を
表紙11の内面側に固定可能となっている。なお、前記
上壁部20Aの下面略中央部には凹部29(図5参照)
が形成され、この凹部29によって後述するスライダ付
勢用コイルばねの外周部分が受容される。
【0022】前記ベースプレート21は、図6及び図7
に示されるように、底壁部30と、この底壁部30の短
寸幅方向一側に立設された側壁部31と、この側壁部3
1と相対する位置に形成されてそれぞれ同一軸線上に位
置する複数の連結用軸受32と、前記底壁部30の上面
三箇所に立設された係合環34とを備えて構成されてい
る。
【0023】前記側壁部31の外周側には突起31Aが
設けられており、これらの突起31Aは前記固定プレー
ト20の側壁部20Bに形成された穴20Cに係合可能
とされている(図3(A)参照)。また、前記係合環3
4には穴35が穿設されており、この穴35には、前記
固定プレート20の上壁部20Aから垂下した筒部27
が嵌合可能となっている。更に、連結用軸受32は、図
6中点線で示されるように、同一軸線上に位置する穴3
7が形成され、この穴にピン24が挿通されるようにな
っている。
【0024】係合環34において、中央部に位置する係
合環34の外周部分からベースプレート21の長手方向
に向かって凹部39が形成されている。この凹部39に
は、図2(A)及び図13に示されるように、スライダ
付勢用コイルばね40が受容されるとともに、当該スラ
イダ付勢用コイルばね40の一端側が係合環34の外周
部分に係止する一方、他端側がスライダ16側に係止
し、組み立てが完了した時に、スライダ16を固定側部
材14の長手方向一端から外側に向けて付勢できるよう
になっている。
【0025】なお、ベースプレート21の長手方向一端
側、すなわち図7中右端側は、側壁部31に連設されて
当該側壁部31と同一高さを備えた端壁部42及びこれ
に連なる側壁部43を備えており、図2(A)に示され
るように、固定プレート20と一体化した状態で一端側
が閉塞構造となる一方、他端側が開放部44となるよう
に形成されている。
【0026】前記可動側部材15は、固定プレート20
における左右一対の支持部22,23間に受容されて装
着可能な長さを備えている。この可動側部材15は、図
8ないし図10に示されるように、前記支持部22,2
3間に装着された状態で固定プレート20における上壁
部20Aの上面と同一平面上に位置する回転プレート5
0と、この回転プレート50の上面に立設されるととも
に、固定側綴じ桿18と協働して開閉可能な閉ループを
形成する可動側綴じ桿51と、前記回転プレート50の
短寸幅方向の一側に形成されるとともに、前記ベースプ
レート21の連結用軸受32と同一軸線上に位置可能な
複数の軸受部53(図10参照)とを備えて構成されて
いる。ここで、軸受部53は、連結用軸受32とは干渉
しない位置に設けられており、軸受部53が連結用軸受
32と同一軸線上に組み立てられた状態で、ピン24を
挿通することで可動側部材15が固定側部材14に回転
可能に装着される。この際、軸受部53間において、ピ
ン24の軸回りには、図13に示されるように、付勢手
段を構成するコイルばね54が装着され、このコイルば
ね54の一端54Aはベースプレート21の底壁部30
に設けられたばね受け凹部30Aに係止される一方、他
端54Bは回転プレート50の下面側に設けられたばね
受け凹部50A(図3(B)参照)に係止され、これに
よって、前記可動側綴じ桿51が開く方向に可動側部材
15を付勢するようになっている。
【0027】各軸受部53には、図2(B)及び図10
に示されるように、回転プレート50の下面から若干離
間した位置に係合手段を構成する突条部55が形成され
ている。これらの突条部55は側面形状が略L字状をな
し、その先端角部がガイド面を構成するアール面55A
として滑らかな曲面に形成されている。このアール面5
5Aを備えた部分と前記回転プレート50の下面との間
は空間部56として形成され、後述するスライダ16の
突条部を受容可能なスペースとなっている。
【0028】前記スライダ16は、図11及び図12に
示されるように、固定側部材14を形成する固定プレー
ト20及びベースプレート21との間に保持可能な大き
さに設けられている。このスライダ16は、細長い板状
部60と、この板状部60の一端側に形成された操作部
61と、板状部60の短寸幅方向一側に形成され、前記
突条部55と共に係合手段を構成する突条部63とによ
り構成されている。また、板状部60の長手方向三箇所
には穴64が形成されている。
【0029】前記操作部61は、板状部60の板厚及び
短寸方向幅よりも若干大きく形成されており、スライダ
16が固定側部材14内に保持された状態で、当該固定
側部材14の開放部44の外側に位置するようになって
いる。また、突条部63は、図2(B)及び図12に示
されるように、前記突条部55のアール面55Aと面接
触する位置にガイド面を構成するアール面63Aを備え
た形状をなし、可動側綴じ桿51を開いた位置から閉塞
する方向(図2(B)中矢印F方向)に可動側部材15
を回転させた時に、可動側部材15側における突条部5
5のアール面55Aがスライダ16側の突条部63のア
ール面63Aに当接してこれを押圧し、この押圧力によ
って、図2(B)中矢印Gで示される方向に突条部63
を変位させ、ひいてはスライダ16を長手方向に強制的
に変位させることが可能となっている。
【0030】前記板状部60に形成された穴64は、固
定側部材14のベースプレート21に設けられた係合環
34に嵌め込みできる位置に設けられており、各係合環
34の外周面をガイドとしてスライダ16の長手方向に
沿う若干量の進退が許容される。この際、スライダ16
の短寸幅方向における穴64の開口幅は、前記係合環3
4に対する幅方向へのガタを生じさせない程度に設定さ
れている。また、穴64のうち、中央部に位置する穴6
4は、前記操作部61に向かって延びるスリット穴66
が連設され、このスリット穴66の終端位置にはベース
プレート21上に配置されるスライダ付勢用コイルばね
40の一端が係止可能となっている。
【0031】次に、本実施例に係る綴じ具12の組み立
て方法及び使用方法を説明する。
【0032】図13に示されるように、ベースプレート
21上の凹部39にスライダ付勢用コイルばね40を配
置するとともに、このベースプレート21の各係合環3
4がスライダ16の各穴64内に位置するようにセット
する。この時、スライダ付勢用コイルばね40の一端は
係合環34の外周部分に係止する一方、他端がスライダ
16側のばね受け67に係止し、当該スライダ16を常
時は固定側部材14の長手方向外側に付勢する状態とな
る。
【0033】次いで、前記係合環34の穴35内に、固
定プレート20から垂下した筒部27を嵌合させる。こ
れと前後して、ベースプレート21の連結用軸受32
と、可動側部材15の軸受部53とを同一軸線上に組み
合わせると同時に、軸方向二箇所位置に付勢手段として
作用するコイルばね54を配置し、これらを一体として
固定プレート20の左右支持部22,23間に位置決め
し、一方の支持部23側からピン24を挿通する。この
状態では、ピン24回りに配置された二つのコイルばね
54によって、可動側部材15は可動側綴じ桿51が固
定側綴じ桿18から離れて開いた位置となる。ここで、
可動側綴じ桿51を摘み、固定側綴じ桿18と閉ループ
をなすように可動側部材15を回転させると、可動側綴
じ桿51の先端が固定側綴じ桿18の先端に突き当たる
前の段階で、可動側部材15の突条部55がスライダ1
6の突条部63に当接することとなる。そして、更に可
動側部材15の回転を行うと、可動側部材15は長手方
向に変位できない一方、スライダ16は長手方向への変
位が許容されるため、各突条部55,63にそれぞれ形
成されたガイド面としてのアール面55A,63Aの存
在によって、スライダ16はスライダ付勢用コイルばね
40の付勢力に抗して固定側部材14内に若干引き込ま
れることとなる。そして、各綴じ桿18,51が丁度嵌
まり合う位置に達した時に、スライダ16の突条部63
の下面側に可動側部材15の突条部55が入り込む。こ
の時、スライダ16はスライダ付勢用コイルばね40に
よって外側に付勢されているので、初期位置に復帰し、
以後、スライダ16の操作部61を押圧しない限り、前
記係合が解除されることはない。
【0034】このようにして組み立てられた綴じ具12
は、図1に示されるように、表紙11の内面側に固定さ
れる。この固定は、固定プレート20における筒部27
の固定用穴28内に図示省略した固定用ピン、リベット
又はカシメ等を挿通し、その先端を表紙11の外側にて
固定することによって表紙11と綴じ具12とが一体化
されたバインダー10となる。
【0035】前記バインダー10に書類等を綴じ込む場
合には、スライダ16の操作部61を外側から押圧すれ
ばよい。この押圧によって係合手段を構成する各突条部
55,63は、両者の係合が解除され、このとき、可動
側部材15はベースプレート21との間に介装されたコ
イルばね54によって付勢されているため、直ちに可動
側綴じ桿51が開く方向に、可動側部材15はピン24
を回転軸として回転し、綴じ込み用の隙間が形成され
る。
【0036】このように閉ループを開放した固定側綴じ
桿18をルーズリーフ等の綴じ穴に差し込み、その後に
可動側部材15を前記閉塞方向に回転させれば直ちに閉
ループの形成と前述の係合とが同時に達成され、以後の
脱落が防止可能となる。
【0037】従って、このような実施例によれば次のよ
うな効果を得ることができる。すなわち、可動側部材1
5とスライダ16との間に係合手段を設けるとともに、
スライダ16の一端に設けた操作部61の押圧操作で係
合を解除できるようにし、且つ、ピン24回りに装着し
たコイルばね54によって常時は可動側綴じ桿51が開
く方向に可動側部材15を付勢する構造を採用したか
ら、操作部61の僅かな押圧操作で瞬時に可動側部材1
5を回転させることができ、短時間で書類等の綴じ込み
作業が可能になる。
【0038】また、可動側綴じ桿51が開いた状態から
閉塞する方向に可動側部材15を回転させた時には、前
記両突条部55,63のクリック動作を以て自動的に係
合手段の係合状態を確保することが可能となる。しか
も、係合状態では、可動側部材15の不用意なる回転を
規制する必要もないため、従来のように、可動側部材の
移動を規制する外部からの係合構造も一掃できるという
効果を得る。
【0039】このように、綴じ具12は、固定側綴じ桿
18と可動側綴じ桿51との開閉動作を極めて容易且つ
迅速に行える構成であるため、頻繁に書類等の出し入れ
を必要とする場合に極めて有用なバインダーとしての利
用価値を飛躍的に向上させることができる。
【0040】更に、前記スライダ16は、ベースプレー
ト21に形成した三個の係合環34によって長手方向に
沿う移動のみが許容される構成であるため、スライダ1
6を固定側部材14内でガタつかせる虞も全くない。
【0041】加えて、固定側部材14を形成する固定プ
レート20及びベースプレート21との組み立ては、固
定プレート20から垂下した筒部27を前記係合環34
内に嵌合させること等によって行うことができ、両者の
位置的整合が自動的に図れるという効果も得る。しか
も、綴じ具12を表紙11に固定するに当たり、筒部2
7内の固定用穴28を有効に利用することができ、別途
の固定用穴等を形成する必要性も全くない。
【0042】次に、本発明に係る綴じ具の第2実施例を
図14に基づいて説明する。なお、以下の説明におい
て、前記第1実施例と同一若しくは同等の構成部分につ
いては必要に応じて同一符号を用いるものとし、説明を
省略若しくは簡略にする。
【0043】この第2実施例は、前記第1実施例におけ
る可動側部材15と略同等の作用をなす可動体70,7
1を一対の関係で相対配置し、これらを個々に回転可能
に保持して綴じ込み用の隙間を一層大きく形成できるよ
うにしたものである。すなわち、図14(A),(B)
に示されるように、第1及び第2の部材としての可動体
70,71の間に固定部72を介在させ、この固定部7
2によって各可動体70,71がピン24を介して回転
可能に支持されている。
【0044】固定部72は、固定プレート73と、この
固定プレート73の下面側にスライダ16を長手方向移
動可能に配置して装着されたベースプレート74とから
なり、これら固定プレート73とベースプレート74の
一端側に開放部75を設けるとともに、この開放部75
内に前記スライダ16の操作部61が位置する構成とな
っている。
【0045】可動体70,71の下面側には、前記第1
実施例と同様に、係合手段を構成する突条部55,55
がそれぞれ配置されている一方、スライダ16の短寸幅
方向両側には、前記突条部55,55と対応する係合手
段としての突条部63,63がそれぞれ配置されてい
る。従って、スライダ16が軸方向に移動したときに各
突条部55,63の係脱が可能となる。なお、図14に
おいては、詳細構造を省略しているが、第2実施例も可
動体70,71を付勢するコイルばね54を採用してい
る等、その他の構成、作用は、前記第1実施例と略同様
となっている。
【0046】従って、このような第2実施例によれば、
各可動体70,71が回転可能とされているため、前述
の効果の他に、綴じ桿51,51が離間する方向に開い
た状態での綴じ込み用の隙間を一層大きく確保できると
いう効果を付加することができる。
【0047】なお、前記各実施例における操作部61は
押圧操作によって可動側部材15若しくは可動体70,
71が回転して綴じ込み用の隙間が形成できる場合を説
明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、操作
部61を引っ張り操作することで綴じ込み用の隙間を形
成できるようにすることも可能である。この場合、スラ
イダ付勢用コイルばね40の付勢方向を逆方向にする等
の設計変更で難なく対応することができる。
【0048】更に、前記各実施例における綴じ桿18,
51の数並びにピッチ等は図示構成例に限定されるもの
ではなく、例えば、ルーズリーフの綴じ穴形成数等に対
応して種々の変形が可能である。
【0049】また、可動側部材15若しくは可動体7
0,71を付勢する手段はコイルばね54に限らず、固
定側部材14と可動側部材15との間、若しくは固定部
72と可動体70,71との間に介装可能な板ばね等に
代替することでもよい。要するに、本発明に係る綴じ具
12は、前記係合手段の係合が解除された時に、可動側
部材15若しくは可動体70,71が開く方向に付勢さ
れていれば足りる。
【0050】更に、綴じ具12における各部の形状、配
置等は、前述と同一の作用を奏し得る限り、適宜変更し
ても実施することが可能である。
【0051】また、綴じ具12を表紙11に固定してフ
ァイル10を構成するに当たり、表紙11が樹脂性であ
る場合には、溶着等の手段によって綴じ具12を表紙1
1に固定してもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、且つ、
作用するので、これによると、綴じ桿の開閉動作をワン
タッチ操作によって行うことができ、ルーズリーフ等の
綴じ込みと取り外し作業とを簡易、迅速に行うことがで
きる他、綴じ桿を開放した状態から閉塞する方向に操作
した時に、閉塞状態を自動的に維持するためのロック作
用を生じさせて操作性の改善が有効に図れ、且つ、以後
の不用意なる綴じ桿の開放も回避可能になる、という従
来にない優れた効果を奏する綴じ具を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る綴じ具が用いられたバインダー
の概略斜視図である。
【図2】(A)は前記綴じ具の平面図、(B)は係合手
段が解除された状態を示す要部斜視図、(C)は(A)
の右側面図である。
【図3】(A)は図2(A)のA−A線矢視拡大断面
図、(B)は同B−B線矢視拡大断面図、(C)は同C
−C線矢視拡大断面図、(D)は同D−D線矢視拡大断
面図である。
【図4】固定側部材を形成する固定プレートの斜視図で
ある。
【図5】(A)は前記固定プレートの平面図、(B)は
その右側面図である。
【図6】固定側部材を形成するベースプレートの平面図
である。
【図7】前記ベースプレートの斜視図である。
【図8】可動側部材の斜視図である。
【図9】(A)は可動側部材の平面図、(B)はその右
側面図である。
【図10】(A)は可動側部材が開いた状態を上方から
見た図、(B)はその一部拡大図、(C)は(B)のE
−E線矢視断面図である。
【図11】スライダの斜視図である。
【図12】(A)はスライダの平面図、(B)はその側
面図、(C)は突条部を拡大して示す部分側面図であ
る。
【図13】綴じ具を組み立てる要領を示す要部概略斜視
図である。
【図14】(A)は第2実施例を示す概略平面図、
(B)は(A)のF−F線矢視拡大断面図である。
【符号の説明】
12 綴じ具 14 固定側部材 15 可動側部材 16 スライダ 18 固定側綴じ桿 20 固定プレート 21 ベースプレート 40 スライダ付勢用コイルばね 51 可動側綴じ桿 54 付勢手段としてのコイルばね 55 係合手段を構成する突条部 55A ガイド面としてのアール面 61 操作部 63 係合手段を構成する突条部 63A ガイド面としてのアール面 70 第1の部材としての可動体 71 第2の部材としての可動体 72 固定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って複数の固定側綴じ桿が
    配置された固定側部材と、この固定側部材に回転可能に
    支持され、且つ、前記綴じ具と協働して開閉可能な閉ル
    ープを形成する可動側綴じ桿を備えた可動側部材と、前
    記固定側部材に移動可能に保持されたスライダと、前記
    スライダと可動側部材との間に設けられた係合手段とを
    備え、前記スライダの一端側に形成された操作部を固定
    側部材に対して相対移動させたときに、前記係合手段の
    係合が解除されて前記可動側綴じ桿が開く方向に可動側
    部材が回転することを特徴とする綴じ具。
  2. 【請求項2】 前記固定側部材と可動側部材との間に付
    勢手段が介装され、この付勢手段は、前記可動側綴じ桿
    が開く方向に可動側部材を付勢することを特徴とする請
    求項1記載の綴じ具。
  3. 【請求項3】 前記固定側部材は、前記固定側綴じ桿を
    備えた固定プレートと、この固定プレートの下面側に前
    記スライダを長手方向移動可能に配置して装着されたベ
    ースプレートとからなり、これら固定プレートとベース
    プレートの一端側に開放部を設けるとともに、この開放
    部より外側に前記スライダの操作部を位置させたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 【請求項4】 前記係合手段は可動側部材とスライダに
    それぞれ配置されて相対変位可能なガイド面を有する一
    対の突条部により構成され、前記可動側綴じ桿が開いた
    位置から閉塞する位置まで可動側部材を回転させた時
    に、当該可動側部材の突条部がスライダの突条部位置を
    変位させて当該スライダの突条部に係合することを特徴
    とする請求項1ないし3の何れかに記載の綴じ具。
  5. 【請求項5】 長手方向に沿って複数の綴じ桿が配置さ
    れた第1の部材と、この綴じ桿と協働して開閉可能な閉
    ループを形成する綴じ桿を備えた第2の部材と、これら
    第1及び第2の部材を支持する固定部と、この固定部に
    軸方向移動可能に保持されたスライダと、前記第1及び
    第2の部材とスライダとの間に設けられた係合手段とを
    備え、前記スライダの一端側に形成された操作部を固定
    部に対して相対移動させたときに、前記係合手段の係合
    が解除されて前記綴じ桿が開く方向に第1及び第2の部
    材が回転することを特徴とする綴じ具。
  6. 【請求項6】 前記係合手段は、第1及び第2の部材と
    前記スライダとの間に配置された相対変位可能なガイド
    面を有する各一対の突条部により構成され、前記第1及
    び第2の部材の各綴じ桿が開いた位置から閉塞する位置
    まで第1及び第2の部材を回転させた時に、これら第1
    及び第2の部材における突条部がスライダの突条部位置
    を変位させて当該スライダの突条部にそれぞれ係合する
    ことを特徴とする請求項5記載の綴じ具。
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