JPH08310946A - 経皮吸収製剤 - Google Patents

経皮吸収製剤

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JPH08310946A
JPH08310946A JP14417195A JP14417195A JPH08310946A JP H08310946 A JPH08310946 A JP H08310946A JP 14417195 A JP14417195 A JP 14417195A JP 14417195 A JP14417195 A JP 14417195A JP H08310946 A JPH08310946 A JP H08310946A
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JP
Japan
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atenolol
absorption
fatty acid
acid ester
polyoxyethylene
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Application number
JP14417195A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Ikeda
宣司 池田
Hiromi Tazawa
博実 田沢
Hiroyuki Fukae
弘之 深江
Toshihiro Kako
稔浩 加来
Chizuko Noda
千津子 野田
Shinji Uchida
真嗣 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yutoku Pharmaceutical Industries Co Ltd
Original Assignee
Yutoku Pharmaceutical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アテノロールと吸収促進剤としての非イオン
性界面活性剤及び/またはテルペン類化合物とを含有す
るアテノロールの経皮吸収製剤並びに支持体上に、アテ
ノロール、吸収促進剤としての非イオン性界面活性剤及
び/又はテルペン類化合物並びに粘着基剤を含有する経
皮吸収組成物を塗布してなる経皮吸収貼付剤。 【効果】 本発明の経皮吸収製剤および経皮吸収貼付剤
は、β1 遮断剤であるアテノロールを皮膚から吸収さ
せ、長時間有効血中濃度を維持することができ、しかも
皮膚刺激性が少なく安全性に優れたものであるので、高
血圧症、狭心症、不整脈等の疾患の治療に有利に使用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧症、狭心症又は
不整脈等の治療薬として知られているアテノロールの新
規な剤型に関し、より詳細には皮膚に貼付、塗布等する
ことにより、皮膚を介して体内にアテノロール投与する
ために用いられる経皮吸収製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アテノロール(化学名;2−[p−[2
−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキ
シ]フェニル]アセタミド)は、本態性高血圧、狭心
症、頻脈性不整脈の治療薬として用いられている化合物
である。 アテノロールは、年齢、症状により適宜増減
して投与され、一般には経口投与の形で通常1日1回5
0mg、最高量は1日1回100mgで経口投与され
る。 経口投与されたアテノロールは、速やかに吸収さ
れ、血中濃度は投与約3時間後に最高に達し、消失半減
期は約10時間であるとされている。
【0003】ところで、一般に高血圧症、狭心症又は不
整脈等の循環器系疾患の薬物療法においては、薬物の血
中濃度を一定な濃度に保つことが理想とされている。
しかし、経口投与の場合には、胃又は腸などの消化管の
状態或いは内容物等が、薬物の吸収量に大きく影響を与
えることが知られており、血中濃度を一定に保つことが
困難である。 また、前回服用した薬効量が体内に残存
しているにも関わらず不用意に服用して体内の血中濃度
が急激に上昇した場合、あるいは副作用が生じた場合
に、速やかに薬剤を体内から除去することは困難であ
る。 更に老人や寝たきりの病人にとって、経口による
投与は苦痛を伴うこともあり、外用剤を使用し、経皮よ
り投与可能であれば患者は大いに該治療の恩恵を受ける
ことができることになる。
【0004】このような事情から、近年、レニン・アン
ジオテンシン変換酵素阻害剤、β遮断薬、利尿薬あるい
はカルシウム拮抗薬などの、経口剤として汎用されてい
る高血圧症、狭心症又は不整脈等の循環器系疾患治療用
薬物について、皮膚より薬物を吸収させ、治療効果を上
げようとする試みがなされている。
【0005】例えば、特開昭54−20129号、同5
7−150614号、同60−28917号、同61−
83118号、同63−203615号、同63−20
3616号、特開平1−287024号及び同5−27
9254号にはクロニジンを含有する経皮吸収製剤が開
示されている。 また、特開昭61−40215号およ
び同64−70415号には、モキソニジン、特開昭6
1−501324号にはボピンドロール、特開平5−3
10568号及び同5−310569号にはカプトプリ
ルをそれぞれ含有する経皮吸収製剤が記載されている。
更に、特開昭61−33128号、同62−1272
5号及び同62−228018号には、カルシウム拮抗
薬が含有された経皮吸収貼付剤が開示されている。
【0006】このように経皮吸収薬の開発がなされてい
るが、皮膚には本来バリアー性があるため、単純に基剤
と混ぜ合わせるのみでは薬物は容易に皮膚を通過せず、
体内血液中で治療有効濃度に達しない。 そして、含有
される薬物自体の物理化学的性質、粘着基剤自体の物性
及び薬物との相互作用によって薬物の経皮吸収は大きな
影響を受けるのであるが、経皮投与による薬物療法を達
成するために、従来より、薬物の経皮吸収率を高めるた
めに吸収促進剤などを配合し角質層のバリアー機能を低
下させる試みが行われている。
【0007】薬物の経皮吸収率を高めるための吸収促進
剤としては、ジメチルスルフォキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノ
アセテート、エタノール、オレイン酸、ミリスチン酸イ
ソプロピル、没食子酸エステル、グリセリン等種々のも
のが知られている。
【0008】このように、薬物の吸収を促進させる方法
として、経皮吸収促進剤が用いられているが、前記した
ように薬物の経皮吸収に関しては、それ自体の物理化学
的性質、粘着基剤の物性及び薬物との相互作用及び適切
な吸収促進剤の選択等多くの因子が関与しており、更
に、使用する粘着基剤や吸収促進剤の安全性にも配慮が
必要であるため、経皮吸収製剤として、特に貼付剤とし
て品質、有効性及び安全性に満足の出来るものはまだ少
ない。
【0009】アテノロールについても、他の薬剤と同
様、経皮吸収剤が求められているが、ヒトの皮膚は疎水
性であり、親水性の化合物に対するバリアー性が高いた
め、親水性であるアテノロールの経皮吸収は特に難し
く、上記のような研究にもかかわらず、親水性薬物の経
皮吸収製剤の提供はなされていないのが実情であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような事情から、
親水性薬物であるアテノロールを経皮吸収製剤とするこ
とのできる新しい技術の開発が求められており、本発明
の課題は、このような技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決する為に鋭意研究した結果、製剤中のアテノロー
ルの皮膚よりの吸収を促進させるために吸収促進剤とし
て少なくとも1種の非イオン性界面活性剤あるいはテル
ペン類、もしくはこれらを組み合わせることにより良好
な吸収促進効果が得られることを見いだし、本発明を完
成した。
【0012】すなわち本発明は、アテノロールと、吸収
促進剤としての非イオン性界面活性剤及び/又はテルペ
ン類化合物とを含有することを特徴とするアテノロール
経皮吸収製剤を提供するものである。
【0013】本発明のアテノロール経皮吸収製剤(以
下、「経皮吸収製剤」という)において、有効成分とし
て用いられるアテノロールは、既にβ1遮断剤として、
高血圧症、狭心症、不整脈などの治療に利用されている
ものを利用すれば良いが、特に、特開平3−77856
号に開示のS体アテノロールを利用することが好まし
い。
【0014】一方、吸収促進剤として用いられる非イオ
ン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル(例、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノス
テアレートなど)、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル(例、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビット、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビ
ットなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(例、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテルなど)、ソルビタン脂肪酸エ
ステル(例、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイ
ン酸ソルビタンなど)、グリセリン脂肪酸エステル
(例、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グ
リセリン)などが挙げられる。 このうち、より好まし
いものとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0015】なお、上記の非イオン界面活性剤は、ポリ
オキシエチレン付加モル数が少ない方が吸収促進効果が
高いが、刺激性が高まる傾向にあり、逆に付加モル数が
多いと刺激性は低いが吸収促進効果も低下するため、適
度の付加モル数のものを選択する必要があり、好ましく
は、付加モル数2〜10のものである。 また、脂肪酸
エステルの脂肪酸基としては、オレイル基がより好まし
い。
【0016】また、吸収促進剤のうち、テルペン類とし
ては、リモネン、メントール、ゲラニオールなどが使用
される。
【0017】吸収促進剤は、非イオン性界面活性剤及び
テルペン類のいずれか一方であっても、また、両者の併
用であってもよいが、好ましくは、非イオン性界面活性
剤から1種以上とテルペン類から1種以上を選択し、こ
れらを組合せることが好ましい。 非イオン性界面活性
剤及びテルペン類を組合せて用いる場合の両者の割合
は、1:0.1〜1:10程度とすれば良く、特に1:
1とすることが望ましい。
【0018】本発明の経皮吸収製剤は、種々の外用剤の
形態、例えば、ゲル、クリーム等として利用することが
可能であるが、薬剤を正確に投与し、また、投与後の脱
落のしにくさなどの点から、経皮吸収貼付剤の形態とす
ることが特に好ましい。
【0019】上記の経皮吸収貼付剤(以下、「貼付剤」
という)を製造するに当っては、前記したアテノロール
及び吸収促進剤の他、接着力を与えるための粘着基剤並
びにこれらを混合して得られる経皮吸収組成物を塗布す
る支持体が利用される。
【0020】粘着基剤としては、薬効成分たるアテノロ
ールを含有・保持することができ、皮膚表面に密着する
接着剤で形成された層であれば特に制限はない。 皮膚
に対する接着性及び刺激性を考慮すると、アクリル系粘
着基剤、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン
ブロック共重合体系粘着剤が好ましいが、ゴム系粘着基
剤、シリコーン系粘着基剤も用いることが出来る。
【0021】このうち、アクリル系粘着基剤は、例えば
アルキル基の炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを主成分単量体とした単独重合物又は他の
共重合可能な単量体との共重合物及びこれらの重合物の
混合物が挙げられる。 より具体的な(メタ)アクリル
酸アルキルエステル単量体としては、(メタ)アクリル
酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸ペンチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ヘキシルエステル、(メタ)ア
クリル酸ペプチルエステル、(メタ)アクリル酸オクチ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ノニルエステル、(メ
タ)アクリル酸デシルエステル、(メタ)アクリル酸ド
デシルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステ
ルなどが挙げられ、当該単量体は、アルキル基が直鎖状
又は分岐状のものを含み、また2種以上併用してもよ
い。
【0022】また上記単量体と共重合可能な単量体とし
ては、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有単量
体、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステルなどの
ヒドロキシル基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステルなど
のアミド基又はアミノ基含有単量体、アセトニトリルな
どのニトリル基含有単量体のごとき官能単量体や、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニ
ルピリジン、ビニルイミダゾール、(メタ)アクリル酸
メトキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸エトキシ
エチルエステル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチルエ
ステルなどが挙げられる。
【0023】一方、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポ
リスチレンブロック共重合体、ポリスチレン−ポリブタ
ジエン共重合体、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合
体も、貼付特性に優れており、本薬物の粘着基剤として
好適である。 また他の粘着基剤として、天然ゴム(シ
ス−1,4−イソプレン)、合成ゴム(トランス−1,4
−イソプレン)、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテ
ル、ポリウレタン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、シリコンゴム(ポリジメチルシロキサン
など)などをゴム弾性体として用い、粘着付与樹脂、軟
化剤などの改質剤などを適宜、適量添加して使用するこ
ともできる。
【0024】更に、本発明において使用される支持体と
しては、柔軟性があり皮膚に貼付したときに違和感がな
いものであれば特に限定されるものではない。 具体的
な支持体の例としては、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアミドなどのフィルム又はシート、ゴム
及び/又は合成樹脂性発泡シート・フィルム、不織布、
綿布、紙、金属箔又はこれらの積層フィルムやシートな
どが挙げられる。
【0025】前記した各材料を用いて、本発明の貼付剤
を製造するには、まず、粘着剤基剤成分を加熱溶融し、
次いでアテノロール及び吸収促進剤を加えて経皮吸収組
成物を調製し、最後に支持体に展膏、ライナーで覆い、
所望の形状に切断して製品とすれば良い。
【0026】また、別の方法としては、上記経皮吸収組
成物を一旦、剥離処理の施されたフィルムに展膏後、適
当な支持体に転写、圧着して製品とする方法並びに粘着
剤基剤成分、アテノロール及び吸収促進剤をヘキサン、
ヘプタン、酢酸エチル、トルエン等の溶媒に溶解、分散
し、支持体に展膏、乾燥後、ライナーで覆い、所望の形
状に切断して製品となすか或いは一旦、剥離処理の施さ
れたフィルムに展膏後、適当な支持体に転写、圧着し製
品となす方法等も挙げられる。
【0027】本発明の貼付剤を製造するに当ってのアテ
ノロールの配合量は、経皮吸収組成物中2〜60重量%
(以下、単に「%」で示す)程度(S−アテノロールを
使用する場合は、1〜30%程度)とすることが好まし
い。 また、吸収促進剤の配合量は、1〜30%程度が
望ましい。 吸収促進剤の配合量が1%未満ではその効
果が乏しく、また、30%を超えると皮膚接着性や凝集
力が悪化する場合があり、望ましくない。
【0028】かくして得られた本発明貼付剤は、患者の
病状や年齢によっても相違するが、10〜100mg程
度に相当する面積のものを12〜48時間貼付すること
により目的の治療効果を得ることができる。
【0029】
【作用】本発明の経皮吸収製剤において、アテノロール
の吸収促進の機序は明確ではないが、吸収促進剤がアテ
ノロールを溶解し、あるいは皮膚の状態を変化させるこ
とに関与していると推測されている。そして、本発明の
経皮吸収製剤は、有効成分であるアテノロールを皮膚を
通して有効にしかも持続的に吸収させ、血中濃度を一定
のレベルに保持することができるので、高血圧、狭心症
及び不整脈等の循環器疾患の長期にわたる治療に有効に
利用することができる。
【0030】
【実施例】
実 施 例 1 アテノロール経皮投与製剤(1):アクリル系共重合体
(商品名:プライマルN−580)70.0%に、アテ
ノロール 10.0%、吸収促進剤としてポリオキシエチ
レン(4)ラウリルエーテル10.0%及び1−メント
ール 10.0%を添加、混合した。 この混合物を離型
ライナー(ポリエチレン樹脂加工紙)上に、乾燥後の厚
みが100μmとなるように展膏乾燥して、離型ライナ
ー上にアテノロール含有ポリマー層(アテノロール50
0μg/cm2)を形成した。 このポリマー層面を、表
面酸化処理を施したポリエチレンフィルムの処理面上に
展着して経皮投与製剤を得た。
【0031】実 施 例 2 アテノロール経皮投与製剤(2):下記成分及び配合量
により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) S−アテノロール 10% アクリル系共重合物 70% (商品名:ニッセツPE−300) ポリオキシエチレン(2)ラウリル 10% エーテル トリオレイン酸ソルビタン 10%
【0032】実 施 例 3 アテノロール経皮投与製剤(3):下記成分及び配合量
により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) S−アテノロール 10% アクリル系共重合物 80% (商品名:ニカゾールTS−620) ポリオキシエチレン(2)ステアリル 5% エーテル モノステアリン酸グリセリル 5%
【0033】実 施 例 4 アテノロール経皮投与製剤(4):下記成分及び配合量
により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) アテノロール 10% アクリル系共重合物 80% (商品名:プライマルN−580) ポリオキシエチレン(6)テトラ 5% オレイン酸ソルビット モノミリスチン酸グリセリル 5%
【0034】実 施 例 5 アテノロール経皮投与製剤(5):下記成分及び配合量
により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) アテノロール 10% アクリル系共重合物 80% (商品名:ニカゾールTS−620) モノオレイン酸ポリオキシエチレン 5% (20)ソルビタン モノステアリン酸グリセリル 5%
【0035】実 施 例 6 アテノロール経皮投与製剤(6): 下記成分及び配合量により、実施例1に準じて経皮投与
製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) アテノロール 10% アクリル系共重合物 70% (商品名:ニカゾールTS−620) リモネン 20%
【0036】実 施 例 7 アテノロール経皮投与製剤(7):下記成分及び配合量
により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成した。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) S−アテノロール 10% スチレン−イソプレン−スチレン ブロック共重合体 25% (商品名:カリフレックス) 流動パラフィン 30% 脂環族飽和炭化水素 25% (商品名:アルコン−P) ポリオキシエチレン(7)セチル 5% エーテル セスキオレイン酸ソルビタン 5%
【0037】比 較 例 1 アテノロール比較経皮投与製剤(1):下記成分及び配
合量により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成し
た。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) アテノロール 10% アクリル系共重合物 90% (商品名:ニカゾールTS−620)
【0038】比 較 例 2 アテノロール比較経皮投与製剤(2):下記成分及び配
合量により、実施例1に準じて経皮投与製剤を作成し
た。 ( 成 分 ) ( 配合量 ) S−アテノロール 10% アクリル系共重合物 50% (商品名:N−580) ポリオキシエチレン(2)ステアリル 20% エーテル トリオレイン酸ソルビタン 20%
【0039】試 験 例 1 皮膚粘着性試験及び皮膚刺激試験:実施例1〜7及び比
較例1、2で得られた各経皮吸収貼付剤について、つぎ
に示す手法によりウサギの皮膚に対する試験薬剤の粘着
性試験をおこなった。すなわち、ウサギの背部をバリカ
ン及びシェーバーで除毛し、この除毛部分に、直径20
mmの円形(面積3.14cm2 )の貼付剤を24時間
貼付した。 この貼付剤について、貼付時と24時間後
の接着性、剥離後1時間経過後の皮膚刺激性を観察し
た。この実験は、各貼付剤毎に3例ずつ行った。 皮膚
接着性評価の基準を表1、皮膚刺激性評価の基準を表2
に示し、評価結果を表3に示した。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】表3に示すように、実施例1〜7の本発明
品及び比較例1の製品においては、いずれも皮膚粘着性
及び皮膚刺激性も問題なかったが、比較例2の製品にお
いては糊残りがみられた。 この糊残りは貼付製剤とし
て致命的な欠陥であり、吸収促進剤の配合量が30%を
超えると製剤として不適であることを示している。
【0044】試 験 例 2 皮 膚 透 過 試 験 :ヘアレスマウスを頸椎脱臼により
屠殺した後、直ちに背部皮膚を剥離して皮下脂肪を除去
した。 この摘出皮膚を縦型拡散セル(有効面積:1c
m2)に挟み、真皮側セルにリン酸緩衝液(pH7.4)
2.8mlを入れ、37℃で攪拌した。角質側に、本発
明組成物1、2及び4並びに比較例1の貼付剤を貼付
し、経時的に真皮側へ移行した薬物量を測定した。 こ
の結果を図1に示す。
【0045】図1に示されるように、実施例1、2及び
4の貼付剤を用いた場合は、比較例1の貼付剤を用いた
場合に比較して、明らかにアテノロールの透過量が高か
った。
【0046】試 験 例 3 ラット血漿中薬物濃度測定:軽いエーテル麻酔下でラッ
トの背部を除毛した後、実施例1、2及び4並びに比較
例1で作成した貼付剤を貼付し、テープで支持固定し
た。 測定時間毎に眼窩静脈より採血し、血漿中のアテ
ノロール濃度を測定した。 この結果を図2に示す。
【0047】図2に示されるように、実施例1、2及び
4の貼付剤を用いた場合は、比較例1の貼付剤を用いた
場合に比較して、明らかにアテノロールの血漿中薬物濃
度が高かった。
【0048】試 験 例 4 SHRの血圧及び心拍数に対する本発明品の作用:雄性
SHR(22週齢、日本チャールスリバー)について薬
剤投与の4カ月前より毎週1回血圧の測定を行い、安定
した血圧及び心拍数を示すラットを4匹選択し、1群2
匹として実験を行った。
【0049】実験群には、実施例1で作成した本発明品
(S−アテノロールとして30mg/kg)を週2回、
除毛した側腹部に左右交互に6週間貼付した。 1回の
貼付は3日あるいは4日間とし、次回貼付時まで貼り続
けた。 一方、対照群には、基剤のみを同様に貼付し
た。 実験群及び対照群のラットの血圧及び心拍数の測
定は、毎週1回、貼付翌日にラットを35℃にて20分
間加温した後、tail−cuff法により非観血的に
測定することにより行った。 この結果を図3及び図4
に示す。
【0050】血圧に対する作用は、図3に示すように、
4週目より6週目まで血圧低下の傾向が認められた。
また、投与中止により基剤貼付群のレベルまで上昇し
た。
【0051】心拍数に対する作用は、図4に示すよう
に、貼付開始から明らかな心拍数の減少が認められ、そ
の効果は、投与期間中持続した。また、この作用も投与
中止になり消失した。
【0052】
【発明の効果】本発明の経皮吸収製剤及び経皮吸収貼付
剤は、β1遮断剤であるアテノロールを皮膚から吸収さ
せ、長時間有効血中濃度を維持することができ、しかも
皮膚刺激性が少なく安全性に優れたものであるので、高
血圧症、狭心症、不整脈等の疾患の治療に有利に使用す
ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヘアレスマウス皮膚における透過試験の結果
を示す。 図中、横軸は経過時間を示し、縦軸は各製剤
からのアテノロールの透過率を示す。
【図2】 ラットにおける吸収試験の結果を示す。 図
中、横軸は経過時間を示し、縦軸は血漿中濃度を示す。
【図3】 SHRの血圧に対する作用を示す。 図中、
横軸は経過時間(週)を示し、縦軸は血圧(mmHg)
を示す。
【図4】 SHRの心拍数に対する作用を示す。 図
中、横軸は経過時間(週)を示し、縦軸は心拍数(回/
分)を示す。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 363 A61K 9/70 363 365 365 47/10 47/10 E 47/34 47/34 E (72)発明者 野田 千津子 佐賀県鹿島市大字高津原永清寺1510 嵩下 アパート2号 (72)発明者 内田 真嗣 長崎県長崎市三原町33−113

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アテノロールと、吸収促進剤としての非
    イオン性界面活性剤及び/又はテルペン類化合物とを含
    有することを特徴とするアテノロールの経皮吸収製剤。
  2. 【請求項2】 アテノロールが、S体アテノロールであ
    る請求項1記載の経皮吸収製剤。
  3. 【請求項3】 吸収促進剤が、ポリオキシエチレンソル
    ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット
    脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
    ル、ソルビタン脂肪酸エステル若しくはグリセリン脂肪
    酸エステルから選ばれる非イオン性界面活性剤及び/又
    はメントール、リモネン若しくはゲラニオールから選ば
    れるテルペン類である請求項1記載の経皮吸収製剤。
  4. 【請求項4】 吸収促進剤の含有量が1〜30重量%で
    ある請求項1ないし請求項3の何れかの項記載の経皮吸
    収製剤。
  5. 【請求項5】 支持体上に、アテノロール、吸収促進剤
    としての非イオン性界面活性剤及び/又はテルペン類化
    合物並びに粘着基剤を含有する経皮吸収組成物を塗布し
    てなる経皮吸収貼付剤。
  6. 【請求項6】 粘着基剤が、アクリル系粘着基剤である
    請求項5記載の経皮吸収貼付剤。
  7. 【請求項7】 粘着基剤が、ポリスチレン−ポリイソプ
    レン−ポリスチレンブロック共重合体である請求項5記
    載の経皮吸収貼付剤。
  8. 【請求項8】 アテノロールが、S体アテノロールであ
    る請求項5ないし請求項7のいずれかの項記載の経皮吸
    収貼付剤。
  9. 【請求項9】 吸収促進剤が、ポリオキシエチレンソル
    ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット
    脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
    ル、ソルビタン脂肪酸エステル若しくはグリセリン脂肪
    酸エステルから選ばれた非イオン性界面活性剤及び/又
    はメントール、リモネン若しくはゲラニオールから選ば
    れたテルペン類である請求項5記載の経皮吸収貼付剤。
  10. 【請求項10】 経皮吸収組成物中の、吸収促進剤の配
    合量が1〜30重量%である請求項5ないし請求項9の
    何れかの項記載の経皮吸収貼付剤。
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