JPH08311004A - N−メタクリロイル−アミノ酸エステル、これらの製法およびこれらの重合体 - Google Patents

N−メタクリロイル−アミノ酸エステル、これらの製法およびこれらの重合体

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JPH08311004A
JPH08311004A JP11540195A JP11540195A JPH08311004A JP H08311004 A JPH08311004 A JP H08311004A JP 11540195 A JP11540195 A JP 11540195A JP 11540195 A JP11540195 A JP 11540195A JP H08311004 A JPH08311004 A JP H08311004A
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methacryloyl
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acid ester
serine
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JP11540195A
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Takeshi Endo
藤 剛 遠
Toru Abe
部 亨 阿
Noboru Kuzuha
葉 昇 葛
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AIBAITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記(I)式にて示されるN−メタクリロイ
ル−アミノ酸エステルから導かれる構成単位を含有する
(共)重合体。 【化1】 (式中、Xは、メチオニン、アスパラギン酸、側鎖保護
アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セリンから選択
されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素数1〜20の
炭化水素基を示す。) 【効果】 本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ酸
エステル系(共)重合体は、アミノ酸エステル構造に由
来する光学活性、生理活性とを合わせ持ち、液晶性、生
体適合性、生分解性等の特性を発現すると期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、新規化合物であるN−メ
タクリロイル−アミノ酸エステル、これらの製造方法、
およびこれら化合物の(共)重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】α-アミノ酸構造を側鎖にもつビニルモ
ノマーは種々知られており、側鎖のキラリティーに基づ
く光学物性に興味が持たれている。たとえば、日本化学
雑誌第88巻第10号(1967年)第1087頁〜第
1091頁において、光学活性アクリロイル−α−アミ
ノ酸メチルエステルのオスミウム酸エステルの旋光分散
について報告されているが、その重合体については全く
検討されていない。
【0003】さらに、側鎖にアミノ酸エステル構造をも
つメタクリルアミドの合成およびこの重合体に関しては
これまで報告されていない。本発明者らは、アミノ酸エ
ステル構造に由来する光学活性、生理活性とを合わせ持
ち、液晶性、生体適合性、生分解性等の特性を発現する
新規重合体を得るべく鋭意検討の結果、ポリメタクリル
アミドの側鎖にアミノ酸エステル構造を導入することを
着想し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【発明の目的】本発明は、液晶性、生体適合性、生分解
性等の特性を有すると期待される新規重合体を提供する
ことを目的としている。また本発明はこのような新規重
合体の出発物質となる単量体化合物およびその製造方法
を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】本発明に係る新規化合物であるN−メタ
クリロイル−アミノ酸エステルは、下記(I)式にて示
される構造を有する。
【0006】
【化5】
【0007】(式中、Xは、メチオニン、アスパラギン
酸、側鎖保護アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セ
リンから選択されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素
数1〜20の炭化水素基を示す。) ここで、R1 はメチル基であることが特に好ましく、ま
た上記アミノ酸は、用途に応じ適宜に選択され、L-体で
あってもよく、またD-体であってもよい。
【0008】本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ
酸エステルは、下記(II)式にて示されるアミノ酸エス
テルとメタクリロイルクロライドとを反応させることに
より得られる。
【0009】
【化6】
【0010】(式中、XおよびR1 は前記と同様であ
る。) 本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ酸エステル系
重合体は、下記(III)式にて示される繰り返し単位か
らなる。
【0011】本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ
酸エステル系共重合体は、下記(III)式にて示される
繰り返し単位と、N−メタクリロイル−アミノ酸エステ
ルとラジカル共重合可能な不飽和単量体から導かれる繰
り返し単位とからなる。
【0012】
【化7】
【0013】(式中、XおよびR1 は前記と同様であ
る。) このような本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ酸
エステル系(共)重合体は、液晶性、生体適合性、生分
解性等の特性を有すると期待される。
【0014】
【発明の具体的説明】本発明に係るN−メタクリロイル
−アミノ酸エステルは下記(I)式にて示される構造を
有している。
【0015】
【化8】
【0016】ここで、Xは、メチオニン、アスパラギン
酸、側鎖保護アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セ
リンから選択されるアミノ酸の残基である。メチオニン
残基、アスパラギン酸残基、側鎖保護アスパラギン酸残
基、セリン残基および側鎖保護セリン残基は、具体的に
は、下記式に示すような構造を有している。
【0017】
【化9】
【0018】式中、Prtは、アミノ残側鎖のOH基を
エーテル化したり、あるいはCOOH基エステル化する
ことにより保護するための保護基であり、ペプチド合成
の分野で汎用の保護基から適宜に選択される。たとえ
ば、OH基に対する保護基としては−Bzl、−Zt
f、−Boc、−Tos、−cHex、−But、−Z
などが用いられ、COOH基に対する保護基としては、
−OMe、−OEt、−OBzl、−OBut などが用
いられる。このような保護基は、後述するような所要の
反応に先立ち、アミノ酸の側鎖に導入され、OH基、C
OOH基を保護し、所要の反応の途中または終了後に、
必要に応じ脱保護され、OH基、COOH基を与える。
保護基の導入/脱保護には、汎用の試薬類が特に制限な
く用いられる。
【0019】上記のアミノ酸残基は、L-体アミノ酸の残
基であってもよく、またD-体アミノ酸の残基であっても
よく、これらの混合物(ラセミ体)であってもよいが、
液晶性の観点からは、L-体またはD-体の何れか一種であ
ることが好ましく、また生体適合性、生分解性の観点か
らは、L-体であることが好ましい。
【0020】R1 は炭素数1〜20の炭化水素基であ
り、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘ
キシル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシ
ル、アイコシル、ノルボルニル、アダマンチルなどのア
ルキル基;ビニル、プロペニル、シクロヘキセニルなど
のアルケニル基、ベンジル、フェニルエチル、フェニル
プロピルなどのアリールアルキル基;フェニル、トリ
ル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフ
ェニル、プロピルフェニル、ビフェニル、α−またはβ
−ナフチル、メチルナフチル、アントラセニル、フェナ
ントリル、ベンジルフェニル、ピレニル、アセナフチ
ル、フェナレニル、アセアントリレニル、テトラヒドロ
ナフチル、インダニル、ビフェニリルなどのアリール基
を例示することができる。
【0021】上記の中でも、R1 としては、メチル基、
エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、
i-ブチル基、t-ブチル基等の炭素数1〜6の低級アルキ
ル基、炭素数6〜10の低級アリール基、ベンジル基が
好ましく、特にメチル基、ベンジル基が好ましい。
【0022】このような本発明に係るN−メタクリロイ
ル−アミノ酸エステルの構造は、核磁気共鳴分析(NM
R)、赤外線吸光分析(IR)、元素分析等によって決
定することができる。
【0023】本発明のN−メタクリロイル−アミノ酸エ
ステルは、アミノ酸エステルと、メタクリロイル酸また
はその誘導体とから、活性エステル法、混合酸無水物
法、アジド法、酸塩化物法、対称酸無水物法、DCC
法、DCC−アディティブ法、カルボニルイミダゾール
法等のアミド結合合成方法により得られる。
【0024】アミノ酸エステルは、アミノ酸とアルコー
ル(R1 OH、ここでR1 は炭素数1〜20の炭化水素
基を示す)とを公知の手法により反応させることにより
得られる。アミノ酸は、L-体であってもまたD-体であっ
てもよく、これらの混合物(ラセミ体)であってもよ
い。また、アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ベンジルアルコール等が好ましく用
いられ、特にメタノールまたはベンジルアルコールが好
ましい。このような反応により得られるアミノ酸エステ
ルは、通常は塩酸塩あるいはTosOH塩等の形態で存
在する。本発明においては、これら塩の形態でアミノ酸
エステルを用いることもできるし、また脱塩し単離した
アミノ酸エステルを用いることもできる。
【0025】アミノ酸エステルとメタクリロイルクロラ
イドとの反応は、水系溶媒中または塩化メチレン、クロ
ロホルム等のハロゲン系炭化水素溶媒;THF、アセト
ニトリル、DMF等の非プロトン性極性溶媒等の非水系
溶媒中あるいは混合溶媒中で、−20〜40℃程度で、
1〜24時間程度行なわれる。また、反応に際して、通
常は、当量のトリエチルアミン、t−BuOK、K2
3、Na2CO3、NaOH等の塩基を触媒として添加
することが特に好ましい。この反応は次式にて表され
る。
【0026】
【化10】
【0027】(式中、XおよびR1 は前記と同様であ
る。) さらに、N−メタクリロイル−アミノ酸を調製した後、
これとアルコール(R 1 OH)とを縮合剤の存在下で反
応させ、エステル化することによっても、N−メタクリ
ロイル−アミノ酸エステルを得ることもできる。
【0028】本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ
酸エステル系重合体は、上記のN−メタクリロイル−ア
ミノ酸エステルを重合開始剤の存在下に重合することに
より得られる。またN−メタクリロイル−アミノ酸を重
合した後、得られた重合体をエステル化してもよい。な
お、本発明におけるN−メタクリロイル−アミノ酸エス
テル系重合体は、上記のN−メタクリロイル−アミノ酸
エステルを2種以上適宜に組み合わせて得られるN−メ
タクリロイル−アミノ酸エステル系共重合体をも包含す
る。
【0029】重合開始剤としては、アゾビスイソブチル
ニトリル(AIBN)、過酸化ベンゾイル(BPO)、
過酸化アセチル等の従来より公知のラジカル重合開始剤
が好ましく用いられる。
【0030】重合反応は、固相(塊状重合)で行なって
もよく、また反応溶媒として、クロロベンゼン、ジメチ
ルホルムアミド、メタノール等を用い液相にて重合を行
なうこともできる。
【0031】重合開始剤の使用量は、全モノマー1モル
に対して0.1〜10モル%程度の割合で用いることが
好ましい。また液相重合の場合、反応系内おけるモノマ
ー濃度は、通常0.1〜10モル/リットル程度である
ことが好ましい。重合温度は、使用される重合開始剤の
種類に応じて適宜に設定される。重合時間は、通常は1
〜72時間程度である。所定の時間反応後、重合を停止
し、洗浄、乾燥することによりN−メタクリロイル−ア
ミノ酸エステル系重合体が得られる。得られるN−メタ
クリロイル−アミノ酸エステル系重合体の分子量は、通
常は5,000〜1,000,000程度であり、好ま
しくは10,000〜800,000程度である。この
重合反応は、下記式にて示される。
【0032】
【化11】
【0033】(式中、XおよびR1 は前記と同様であ
る。) かくして得られる重合体は、アミノ酸エステル構造に由
来する光学活性、生理活性とを合わせ持ち、液晶性、生
体適合性、生分解性等の特性を発現すると期待される。
【0034】本発明に係るN−メタクリロイル−アミノ
酸エステル系共重合体は、上記(I)式にて示されるN
−メタクリロイル−アミノ酸エステルと、これとラジカ
ル共重合可能な不飽和単量体とを、ラジカル重合開始剤
の存在下でラジカル共重合して得られる。
【0035】ここで、N−メタクリロイル−アミノ酸エ
ステルとラジカル共重合可能な不飽和単量体としては、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸など
の不飽和カルボン酸、およびこれらのエステル、スチレ
ン、置換スチレン類、アリルベンゼン、置換アリルベン
ゼン類、ビニルナフタレン類、置換ビニルナフタレン
類、アリルナフタレン類、置換アリルナフタレン類など
の芳香族ビニル化合物、ビニルシクロペンタン、置換ビ
ニルシクロペンタン類、ビニルシクロヘキサン、置換ビ
ニルシクロヘキサン類、ビニルシクロヘプタン、置換ビ
ニルシクロヘプタン類、アリルノルボルナンなどの脂環
族ビニル化合物が挙げられる。
【0036】これらの中でも特に好ましくはメチルアク
リレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、マレイン酸、マレイン酸エ
ステル、フマル酸、フマル酸エステル等が用いられる。
【0037】N−メタクリロイル−アミノ酸エステルと
不飽和単量体との共重合は、前述したN−メタクリロイ
ル−アミノ酸エステル系重合体の調製と同様の条件下で
行なわれる。
【0038】このような本発明に係るN−メタクリロイ
ル−アミノ酸エステル系共重合体は、前述したN−メタ
クリロイル−アミノ酸エステルから誘導される構成単位
(III) と、不飽和単量体から誘導される構成単位(I
V)とからなる。
【0039】本発明の共重合体中における、N−メタク
リロイル−アミノ酸エステルから誘導される構成単位
(III)と、不飽和単量体から誘導される構成単位(I
V)との比は、特に限定はされないが、通常(III)/
(IV)(モル比)で、99/1〜1/99、好ましくは
95/5〜5/95程度である。このような共重合体の
組成は、用途に応じて適宜に設定され、たとえば生体適
合性、生分解性の観点からは、N-メタクリロイル-L-ア
ミノ酸エステル系単量体から誘導される構成単位の割合
の大きな共重合体が好ましい。このような本発明に係る
共重合体の分子量は、通常は5,000〜1,000,
000程度であり、好ましくは10,000〜800,
000程度である。
【0040】また、本発明のN−メタクリロイル−アミ
ノ酸エステル系共重合体には、本発明の目的を損なわな
い範囲で、種々の単量体が共重合されていてもよい。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて、さらに具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0042】なお、以下の実施例において、 1H−NM
Rの測定は、CDCl3 を溶媒とし、90MHzにて行
い、13C−NMRの測定は、CDCl3 を溶媒とし、2
2.5MHzにて行った。
【0043】
【実施例1】 〔N-メタクリロイル-L-アスパラギン酸−α,β−ジメ
チルエステル(MA-D(M)-M)の合成〕L-アスパラギン酸−
α,β−ジメチルエステル塩酸塩(19.8 g, 100 ミリモ
ル)、トリエチルアミン(29.2 ml, 210ミリモル)の塩
化メチレン(200 ml)に溶液に、メタクリロイルクロラ
イド(10.3 ml, 105ミリモル)を窒素気流下、0℃で滴
下し、室温で一日攪拌した。反応混合物を1N-HCl(200
ml X 2)、飽和NaHCO3水溶液(200 ml X 1)、飽和NaCl
水溶液(200 ml X 1)で洗浄後、無水MgSO4にて乾燥、
濾過した。濾液の溶媒を減圧留去し粗生成物を得た。こ
れをn-ヘキサン/酢酸エチル混合溶媒(4/1)を展開
溶媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分
取し、19.5 g(収率85%)のN-メタクリロイル-L-ア
スパラギン酸−α,β−ジメチルエステル(以下、MA-D
(M)-M と略記することがある)の白色結晶を得た。
【0044】得られたMA-D(M)-M の融点、27℃での比
旋光度[α]D1H−NMRスペクトル分析結果、13
−NMRスペクトル分析結果、IR分析結果および元素
分析結果を以下に示す。 融点:29〜30℃ [α]D:+6.4°(c 1.00g/dl、CHCl31 H−NMRδ(CDCl3):6.67 (broad d, J=8.1 Hz, 1H,
-NH-), 5.82 (s, 1H, -(CH3)C=CH 2), 5.31 (s, 1H, -
(CH3)C=CH 2), 4.79-5.07 (m, 1H, CHCO2CH3), 3.70 (s,
3H, -CO2CH 3), 3.78 (s, 3H, -CO2CH3 ), 2.93-3.03
(m, 2H, -CH-CH2 ), 2.09 (s, 3H, -(CH 3)C=CH2) ppm13 C−NMRδ(CDCl3):171.5, 171.1, 167.7, 120.4,
52.7, 51.9, 48.5, 35.9, 18.3 ppm IR (KBr):3310, 2955, 1747, 1660, 1620, 1527, 1205
cm-1 元素分析:計算値(C1015NO5);C=52.40, H=6.6
0, N=6.11 実測値;C=52.09, H=6.28, N=6.10
【0045】
【実施例2】 〔N-メタクリロイル-L-アスパラギン酸−α,β−ジメ
チルエステルの重合〕実施例1において得られたMA-D
(M)-M 3ミリモルを、重合溶媒としてのジメチルホルム
アミドに、濃度1モル/リットルとなるように溶解し、
2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を1モ
ル%(0.03ミリモル)添加し、脱気封管し60℃にて2
0時間液相重合を行なった。
【0046】20時間経過後、反応混合物中の溶媒を減
圧留去後、重合体をクロロホルムに溶解させ、ジエチル
エーテルで再沈澱を行ない、減圧乾燥することによりポ
リマーを回収した(収率96%)。 1H−NMRにより
測定したMA-D(M)-M の転化率は100%であった。
【0047】得られたポリマーの分子量および分子量分
布をGPCによるポリスチレン換算から求めた。またポ
リマーのガラス転移温度(Tg)をDSCにより測定し
た。ポリマーのTd10(10%重量減少温度)を、窒素
気流中の熱重量分析により測定した。27℃(c 1.00 g
/dl, CHCl3) にて比旋光度[α]D を測定した。これら
の結果を表1に示す。
【0048】
【実施例3】 〔N-メタクリロイル-L-メチオニンメチルエステル(MA-M
-M)の合成〕L-メチオニンメチルエステル塩酸塩(20.0
g, 100 ミリモル)、トリエチルアミン(29.2 ml, 210
ミリモル)の塩化メチレン(200 ml)に溶液に、メタク
リロイルクロライド(10.3 ml, 105ミリモル)を窒素気
流下、0℃で滴下し、室温で一日攪拌した。反応混合物
を1N-HCl(200 ml X 2)、飽和NaHCO3水溶液(200 mlX
1)、飽和NaCl水溶液(200 ml X 1)で洗浄後、無水MgS
O4にて乾燥、濾過した。濾液の溶媒を減圧留去し粗生成
物を得た。これをn-ヘキサン/酢酸エチル混合溶媒(2
/1)を展開溶媒としたシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて分取し、19.52 g (収率84%)のN-メタク
リロイル-L-メチオニンメチルエステル(以下、MA-M-M
と略記することがある)を得た。
【0049】得られたMA-M-Mの融点、27℃での比旋光
度[α]D1H−NMRスペクトル分析結果、13C−N
MRスペクトル分析結果、IR分析結果および元素分析
結果を以下に示す。 融点:34〜36℃ [α]D:+45.4°(c 1.00g/dl、CHCl31 H−NMRδ(CDCl3):6.72 (br, 1H, -NH-), 5.78
(s, 1H, -(CH3)C=CH 2), 5.40 (s, 1H, -(CH3)C=CH 2),
4.78 (br, 1H, CHCO2CH3), 3.78 (s, 3H, -CO2CH 3),2.5
3-2.54 (m, 2H, -CH2-CH2 ), 2.20 (br, 2H, -CH 2-CH2),
2.10 (s, 3H, -S-CH 3), 1.99 (s, 3H, -(CH 3)C=CH2) p
pm13 C−NMRδ(CDCl3):172.4, 167.9, 139.4, 120.2,
52.4, 51.7, 31.5, 29.9, 18.4, 15.4 ppm IR (KBr):3314, 2953, 1744, 1655, 1618, 1524, 120
4, 924 cm-1 元素分析:計算値(C1017NOS);C=51.93, H=7.4
1, N=6.06, S=13.86 実測値;C=51.90 , H= 7.39, N=6.06, S=13.83
【0050】
【実施例4】 〔N-メタクリロイル-L-セリンメチルエステル(MA-S-M)
の合成〕L-セリンメチルエステル塩酸塩(15.6 g, 100
ミリモル)、トリエチルアミン(13.9 ml, 210ミリモ
ル)の塩化メチレン(200 ml)に溶液に、メタクリロイ
ルスクシンイミド(MA-OSu)(18.3 ml, 100ミリモル)を
窒素気流下、0℃で添加し、室温で一日攪拌した。反応
混合物を1N-HCl(200 ml X 2)、飽和NaHCO3水溶液(20
0 ml X 1)、飽和NaCl水溶液(200 ml X 1)で洗浄後、
無水MgSO4にて乾燥、濾過した。濾液の溶媒を減圧留去
し粗生成物を得た。これをn-ヘキサン/酢酸エチル混合
溶媒(4/1)を展開溶媒としたシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて分取し、9.48 g(収率51%)のN-
メタクリロイル-L-セリンメチルエステル(以下、MA-S-
Mと略記することがある)を得た。
【0051】得られたMA-S-Mの融点、27℃での比旋光
度[α]D1H−NMRスペクトル分析結果、13C−N
MRスペクトル分析結果、IR分析結果および元素分析
結果を以下に示す。 融点:なし(オイル状物質) [α]D:+34.5°(c 1.00g/dl、CHCl31 H−NMRδ(CDCl3):6.87 (broad d, J=9.3 Hz, 1H,
-NH-), 5.76 (s, 1H, -(CH3)C=CH 2), 5.37 (s, 1H, -
(CH3)C=CH 2), 4.68-4.55 (m, 1H, CHCO2CH3), 3.95-3.9
1 (m, 2H, -CH-CH2 ), 3.74 (s, 3H, -CO2CH 3), 1.94
(s, 3H, -(CH 3)C=CH2) ppm13 C−NMRδ(CDCl3):170.9, 168.6, 139.0, 120.8,
62.7, 54.7, 52.5, 18.3 ppm IR (KBr):3385, 2955, 1744, 1660, 1618, 1526, 120
6, 934 cm-1 元素分析:計算値(C813NO4);C=51.33, H=7.0,
N=7.48 実測値;C=50.99, H=7.07, N=7.28
【0052】
【実施例5】 〔N-メタクリロイル-L-セリンメチルエステルの重合〕
実施例4において得られた MA-S-M 3ミリモルを、重合
溶媒としてのジメチルホルムアミドに、濃度1モル/リ
ットルとなるように溶解し、2,2'-アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)を1モル%(0.03ミリモル)添加
し、脱気封管し60℃にて20時間液相重合を行なっ
た。
【0053】20時間経過後、反応混合物中の溶媒を減
圧留去後、重合体をクロロホルムに溶解させ、ジエチル
エーテルで再沈澱を行ない、減圧乾燥することによりポ
リマーを回収した(収率80%)。 1H−NMRにより
測定したMA-S-Mの転化率は100%であった。
【0054】得られたポリマーを実施例2と同様にして
分析した。結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明に係るN−メタクリロイル−アミ
ノ酸エステル系(共)重合体は、アミノ酸エステル構造
に由来する光学活性、生理活性とを合わせ持ち、液晶
性、生体適合性、生分解性等の特性を発現すると期待さ
れる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(I)式にて示されるN−メタクリ
    ロイル−アミノ酸エステル。 【化1】 (式中、Xは、メチオニン、アスパラギン酸、側鎖保護
    アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セリンから選択
    されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素数1〜20の
    炭化水素基を示す。)
  2. 【請求項2】 Xがメチオニン残基であり、R1 がメチ
    ル基であることを特徴とする請求項1に記載のN−メタ
    クリロイル−アミノ酸エステル。
  3. 【請求項3】 Xがアスパラギン酸残基または側鎖保護
    アスパラギン酸残基であり、R1 がメチル基であること
    を特徴とする請求項1に記載のN−メタクリロイル−ア
    ミノ酸エステル。
  4. 【請求項4】 Xがセリン残基または側鎖保護セリン残
    基であり、R1 がメチル基であることを特徴とする請求
    項1に記載のN−メタクリロイル−アミノ酸エステル。
  5. 【請求項5】 下記(II)式にて示されるアミノ酸エス
    テルとメタクリロイルクロライドとを反応させることを
    特徴とする上記(I)式にて示されるN−メタクリロイ
    ル−アミノ酸エステルの製造方法。 【化2】 (式中、Xは、メチオニン、アスパラギン酸、側鎖保護
    アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セリンから選択
    されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素数1〜20の
    炭化水素基を示す。)
  6. 【請求項6】 下記(III)式にて示される繰り返し単
    位からなるN−メタクリロイル−アミノ酸エステル系重
    合体。 【化3】 (式中、Xは、メチオニン、アスパラギン酸、側鎖保護
    アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セリンから選択
    されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素数1〜20の
    炭化水素基を示す。)
  7. 【請求項7】 下記(III)式にて示されるN−メタク
    リロイル−アミノ酸エステルから導かれる繰り返し単位
    と、これとラジカル共重合可能な不飽和単量体から導か
    れる繰り返し単位とからなるN−メタクリロイル−アミ
    ノ酸エステル系共重合体。 【化4】 (式中、Xは、メチオニン、アスパラギン酸、側鎖保護
    アスパラギン酸、セリンおよび側鎖保護セリンから選択
    されるアミノ酸の残基であり、R1 は炭素数1〜20の
    炭化水素基を示す。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10298238A (ja) * 1997-04-22 1998-11-10 Nof Corp (メタ)アクリル酸セリンエステルの重合体および生体適合性材料
US6329399B1 (en) 1997-08-05 2001-12-11 Pola Chemical Industries, Inc. Antifungal amine derivatives and processing for producing the same
EP3733722B1 (en) * 2017-12-27 2025-10-08 National University Corporation Yamagata University Zwitterionic polymer, method for producing same and protein stabilizer containing zwitterionic polymer

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