JPH08311237A - 廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装置 - Google Patents

廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装置

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JPH08311237A
JPH08311237A JP12193395A JP12193395A JPH08311237A JP H08311237 A JPH08311237 A JP H08311237A JP 12193395 A JP12193395 A JP 12193395A JP 12193395 A JP12193395 A JP 12193395A JP H08311237 A JPH08311237 A JP H08311237A
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Japan
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synthetic resin
resin film
waste synthetic
vapor
methylene chloride
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JP12193395A
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Yotarou Hashimoto
與太郎 橋本
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Eiwa Corp
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EIWA KK
Eiwa Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビニールハウス栽培やマルチフィルム栽培等
において、大量に使用される合成樹脂フィルムが不用に
なった場合に、これを溶解・収縮して、小容量の固形物
に変形し、また、ポリ塩化ビニール等の塩素系の合成樹
脂では、塩素分を抜いて、その後の焼却において塩素ガ
スが発生しないようにするものである。 【構成】 メチレンクロライド溶液と水を混合液とし、
該混合液を加熱し、メチレンクロライド蒸気と水蒸気を
発生させ、該混合蒸気を廃棄合成樹脂フィルムWを封入
した処理タンク内に充填し、廃棄合成樹脂フィルムWを
溶融・収縮させるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウス栽培やマルチン
グ栽培等において大量に農家が使用する合成樹脂フィル
ムを、使用後に廃棄する際の処理方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、廃棄合成樹脂フィルムはそのま
ま一般ゴミとして、ゴミ収集日に出され、廃棄物焼却場
で焼却処理されていたのである。しかし、廃棄合成樹脂
フィルムの量が多いこと、一般の家庭用ゴミとは性質が
相違し、業務用のゴミであり、また焼却した場合に発生
熱量が大きく,ポリ塩化ビニールの場合には、塩素ガス
が発生するので、焼却炉の傷みを促進し、煙公害を発生
するので、公共事業として廃棄合成樹脂フィルムの処理
をするにはコストの限界があり、公共体はゴミを出す側
の費用負担により、処理することを求めるようになった
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このように
廃棄合成樹脂フィルム等のゴミを、発生側の負担で、焼
却又は埋め立て処理することが求められるようになった
場合に、出来るだけ安いコストで、公害の発生しない状
態まで、溶融・収縮し、固形物に処理する廃棄合成樹脂
フィルムの処理方法と装置を提供するものである。
【0004】本発明は、メチレンクロライド蒸気と水蒸
気の混合気より発生する、塩素イオン(Cl- )やメチ
レン遊離基(−CH2 −)の、強力酸化力を使用して、
廃棄合成樹脂フィルムを焼却前に溶解・収縮して取出
し、これを固形はまたは液状として焼却炉の燃料とする
ものである。また、ビニールハウス栽培やマルチフィル
ム栽培等において、大量に使用される合成樹脂フィルム
が不用になった場合に、これを溶解・収縮して、小容量
の固形物に変形し、また、ポリ塩化ビニール等の塩素系
の合成樹脂では、塩素分を抜いて、その後の焼却におい
て塩素ガスが発生しないようにするものである。また、
廃棄合成樹脂フィルムは、焼却するとゴミ焼却炉内にお
いて、高熱や有毒ガスを発生して、焼却炉の寿命に悪影
響を与えるのである。また完全に焼却するまでに長時間
を必要とし、焼却装置稼働時間の低下を招くのである。
本発明はこのような従来技術の不具合を解消するもので
ある。
【0005】本発明は上記従来技術の不具合を解消すべ
く、低温で発生させた、メチレンクロライド溶液と水、
又は、これに界面活性剤を付加した混合液の蒸気を、廃
棄合成樹脂フィルムWに浸透させて、合成樹脂成分を分
解溶融・収縮させ、ゴミ処理を効率的に出来るように
し、低コストとしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。請求項1においては、メチレンクロラ
イド溶液と水を混合液とし、該混合液を加熱し、メチレ
ンクロライド蒸気と水蒸気を発生させ、該混合蒸気を廃
棄合成樹脂フィルムWを封入した処理タンク内に充填
し、廃棄合成樹脂フィルムWを溶融・収縮させるもので
ある。
【0007】請求項2においては、廃棄合成樹脂フィル
ムの処理方法と装置において、該混合液の加熱温度を5
0〜150℃の範囲としたものである。
【0008】請求項3においては、廃棄合成樹脂フィル
ムの処理方法と装置において、メチレンクロライド溶液
と水の重量比率を、略4対1としたものである。
【0009】請求項4においては、メチレンクロライド
溶液と水と界面活性剤液を混合して混合液とし、該混合
液を加熱し、メチレンクロライド蒸気と水蒸気と界面活
性剤蒸気を発生させ、該混合蒸気を該廃棄合成樹脂フィ
ルムWを封入した処理タンク内に充填して浸透させ、廃
棄合成樹脂フィルムWを溶融・収縮させるものである。
【0010】
【作用】次に作用を説明する。本発明のメチレンクロラ
イド蒸気と水蒸気、又はメチレンクロライド蒸気と水蒸
気と界面活性剤蒸気は、廃棄合成樹脂フィルムWの中ま
で浸透し、該蒸気から発生する塩素イオン(Cl- )、
メチレン遊離基(−CH 2 −)が処理タンクT内を真空
にすることにより、通常よりも長い時間、かつ強力に作
用して、合成樹脂を構成する鎖状の長い炭化水素基の分
子を分断し、炭水化物やアルコールや水に変換し、溶解
又は分解するのである。
【0011】また、本発明の廃棄合成樹脂フィルムの処
理方法と装置において、メチレンクロライド溶液と水に
付加して界面活性剤液を混合することにより、該界面活
性剤蒸気が、溶融後の合成樹脂分の分離と流れ出しを容
易にするのである。また界面活性剤を混合することによ
り、低温において蒸気の発生を可能とするので、処理温
度を低くすることが出来るので、廃棄合成樹脂フィルム
Wを焙焼することがないのである。
【0012】
【実施例】次に実施例を説明する。メチレンクロライド
は化学式がCH2 Cl2 で表示される分子量84.93
の物質である。化学名は塩化メチレンであり、一般名と
してメチレンクロライドの他に、ジクロルメタンとか、
二塩化メチレンと呼称される場合もある。沸点は40.
4℃で、融点は−96.8℃である。
【0013】また、界面活性剤は、陰イオン性界面活性
剤と、陽イオン性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤
と、両性界面活性剤に分類される。陰イオン性界面活性
剤としては、アルキル硫酸ナトリウム、アミド硫酸ナト
リウム、第二アルキル硫酸ナトリウム、アルキルスルホ
ン酸ナトリウム、アミドスルホン酸ナトリウム、アルキ
ルアリルスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタリンス
ルホン酸ナトリウム等がある。
【0014】また、陽イオン性界面活性剤としては、酢
酸アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジアルキルメチルアンモニウムクロリド、アルキル
ピリジウムハロゲニド、アルキルジメチルベンジルアン
モニウムクロリド等がある。
【0015】両性界面活性剤としては、カルボン酸型、
スルホン酸型、硫酸エステル型等がある。非イオン性界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ール、ポリオキシエチレン脂肪アルコール、ポリオキシ
エチレン脂肪酸、ポリオキシエチレン酸アミド、ポリオ
キシエチレン脂肪アミン、ポリプロピレングリゴール等
がある。本発明においては、アルカリ性が強くなると、
Cl2 が発生しやすくるなるので、これを回避する必要
があり、酸・アルカリに対して比較的安定した、アルコ
ール系の非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレン
アルキルフェノールや、ポリオキシエチレン脂肪アルコ
ールが、この点において有効である。しかし、合成樹脂
成分を分解し溶解する為には、全ての界面活性剤が有効
である。
【0016】図1は本発明の廃棄合成樹脂フィルムの処
理方法と装置の基本構成図面、図2は廃棄合成樹脂フィ
ルムの処理方法と装置の行程と手順を、バルブ機構の開
閉により示した図面、図3は処理タンクTと蓋体22と
処理物載置台26の部分の側面図、図4は処理物載置台
26の上に廃棄合成樹脂フィルムWを載置して、処理タ
ンクT内に封入する状態の側面図、図5は同じく図4の
正面断面図、図6は処理タンクT内で処理後の廃棄合成
樹脂フィルムWを取り出す状態の側面図、図7は図6の
正面断面図である。
【0017】図3・図4・図5・図6・図7において、
処理タンクTと蓋体22と処理物載置台26の構成を説
明する。即ち処理タンクTは圧力容器を構成しており、
本発明の廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装置におい
ては、脱気操作において50Torrの脱気真空状態と
なり、メチレンクロライドの蒸気回収時に200Tor
rの真空となるので、これに耐える程度の圧力容器に構
成されている。そして正面に蓋体22が設けられてお
り、該蓋体22が処理物載置台26と一体的に構成され
ている。該処理物載置台26は処理タンクTの内部に設
けられた移動レール25の上で移動し、また蓋体22は
蓋体支持部23の下部の移動レール24の部分で、両者
が一体的に移動可能としている。
【0018】該蓋体22と一体的に引出し、挿入される
処理物載置台26の上に、処理対象である廃棄合成樹脂
フィルムWを、土が付いたまま、また裁断装置により裁
断した状態のものをそのまま載置するのである。廃棄合
成樹脂フィルムWを裁断装置により裁断することによ
り、塩素イオン(Cl- )やメチレン遊離基(−CH2
−)が、廃棄合成樹脂フィルムWの全体に至り易くな
る。該処理物載置台26の部分を処理タンクTの内部に
挿入した状態で、蓋体22と処理タンクTとを密閉固定
し圧力を掛ける。該処理タンクTの内部の底部に加温・
冷却パイプ20が配置されており、加温の場合にはボイ
ラーBより、100数十度の水蒸気が供給される。また
冷却の場合には、冷却水タンク18の冷却水が供給され
る。メチレンクロライドと水の混合液は、そのまま処理
タンクTの内部に注入されても良いし、また予備タンク
の部分で混合蒸気の状態として、処理タンクTに供給し
ても良いのである。図1の実施例においては、混合液の
状態として処理タンクTの内部に供給すべく構成してい
る。
【0019】そして混合液の状態で、加温・冷却パイプ
20を浸漬する程度まで、混合液を注入した状態で、ボ
イラーBから100数十度の水蒸気を加温・冷却パイプ
20に供給し、沸点が40℃であるメチレンクロライド
は勿論、水も蒸気となるのである。該水蒸気とメチレン
クロライドの蒸気とを同時に供給するのは、水蒸気によ
り廃棄合成樹脂フィルムWの内部に浸透するのを促進す
るのである。本発明においては、メチレンクロライドと
水と界面活性剤の混合液は、図5と図7に示す如く、液
面が最大でも、処理物載置台26の下までしか至らず、
廃棄合成樹脂フィルムWが液に浸漬されることは無いの
である。あくまで、混合液の蒸気を廃棄合成樹脂フィル
ムWに吸収させて処理するのである。図6と図7におい
ては、処理後の取出状態を図示しているが、処理物載置
台26の上に大量に載置されていた廃棄合成樹脂フィル
ムWは、溶融・収縮し、処理物載置台26の表面に、固
形物として収縮しているのである。これを、剥離させ
て、そのままバーナーや焼却炉にて燃料として燃焼させ
ても良いし、更に熱分解して蒸留・分留して、液体石油
燃料に変化させても良いのである。
【0020】次に図1において、本発明の廃棄合成樹脂
フィルムの処理方法と装置の基本構成を説明する。設備
としては、処理タンクTと混合液タンク14が主体であ
り、該混合液タンク14の内部に、メチレンクロライド
と水と界面活性剤の混合された混合液が投入される。ま
たボイラーBは前述の如く、混合液を蒸気化するもので
あり、コンプレッサCは、処理終了後に処理タンクTの
内部の混合液を混合液タンク14に戻す際に圧力を掛け
るものである。
【0021】また真空ポンプPは混合液を押し出した後
に、処理タンクTの内部と廃棄合成樹脂フィルムWの内
部に残っているメチレンクロライド蒸気を吸引するもの
である。そして該吸引したメチレンクロライド蒸気は、
大気に排出することが出来ないので、コンデンサ16に
おいて冷却して液化し、コンデンサパイプ21の部分か
ら再度混合液タンク14に戻している。チラー15は該
コンデンサ16の内部の冷却水を冷却するものである。
またフィルター19が設けられており、処理タンクTか
らコンプレッサCにより押し出される混合液内のゴミ等
の不純物を濾過する。また冷却水タンク17は、混合液
蒸気を液化する為に使用した冷却水の受け皿である。
【0022】そして、各部に電磁バルブが配置されてい
る。該電磁バルブは、自動制御装置により、一定時間毎
に開閉すべく構成しており、処理の行程である『処理物
脱気』,『混合液送り込み』,『処理』,『混合液冷
却』,『混合液タンク戻し』,『混合液蒸気回収』,
『コンデンサ内部混合液回収』の順に、図2に示す如
く、自動的に開閉操作される。同時に、コンプレッサC
とボイラーBと真空ポンプPとチラー15が自動的に駆
動停止される。全体として、実施例においては、メチレ
ンクロライドと水の比率を、重量比率で4対1とし、処
理タンクT内の温度は約80度で、一回の処理サイクル
を24時間としている。
【0023】次に図2において、廃棄合成樹脂フィルム
の処理方法と装置の各行程の電磁バルブの状態を示す。
まず『処理物脱気』の行程においては、真空ポンプPが
駆動される。そして真空ポンプPとコンデンサ16を連
結する回路の電磁バルブ1が開く、またコンデンサ16
と処理タンクTを連通する電磁バルブ3も開く。その他
の電磁バルブはすべて閉鎖されている。これにより、処
理タンクTの内部は、50Torr程度の真空となり、
廃棄合成樹脂フィルムWの空気が引き出される。
【0024】次に『混合液送り込み』の行程において
は、処理タンクTと混合液タンク14を連通する電磁バ
ルブ4が開き、他の電磁バルブは閉鎖される。これによ
り混合液タンク14と処理タンクTとは略同じレベルに
配置されているので、混合液タンク14内と処理タンク
T内が同じレベルになるように、混合液が処理タンクT
内に移動する。
【0025】次に、『処理』の行程においては、ボイラ
ーBと処理タンクTとの間の電磁バルブ7と、処理タン
クTからドレーンを連通する電磁バルブ9が開き、他の
電磁バルブは閉鎖される。これにより、ボイラーBから
の高熱蒸気が処理タンクT内の加温・冷却パイプ20に
供給され、処理タンクT内の混合液は、メチレンクロラ
イド蒸気と水蒸気と界面活性剤蒸気となって、廃棄合成
樹脂フィルムW内に浸透する。この『処理』の段階を約
8〜24時間行う。この処理時間は、処理温度と合成樹
脂の種類等により変化する
【0026】次に『混合液冷却』の行程を説明する。こ
の場合には、冷却水タンク18と処理タンクTとを連通
する電磁バルブ8と、処理タンクTと冷却水タンク17
を連通する電磁バルブ10が開放される。他の電磁バル
ブは閉鎖されている。これにより、冷却水が加温・冷却
パイプ20内を通過し、処理タンクTの内部はメチレン
クロライドの沸点である40℃以下となるので、メチレ
ンクロライドも水蒸気も薬液に戻るのである。
【0027】次に『混合液タンク戻し』の行程を説明す
る。この場合には、処理タンクT内の空気を逃がす為に
電磁バルブ2が開き、処理タンクTの下部の電磁バルブ
5と、コンプレッサCと処理タンクTを連通する電磁バ
ルブ6が開き、コンプレッサCが駆動される。またフィ
ルター19と混合液タンク14の間の電磁バルブ12
と、混合液タンク14と大気を連通する電磁バルブ13
が開く。これにより処理タンクT内にある程度の圧力が
掛かるので、液化した混合液は混合液タンク14内に押
し戻される。
【0028】次に、『タンク内部混合液蒸気回収』の行
程について説明する。この場合には、真空ポンプPが駆
動される。そして真空ポンプPとコンデンサ16を連通
する電磁バルブ1と、コンデンサ16と処理タンクTを
連通する電磁バルブ3が開く。他の電磁バルブは閉鎖さ
れる。この状態で、真空ポンプPにより処理タンクT内
及び廃棄合成樹脂フィルムW内に浸透したメチレンクロ
ライドの蒸気を回収する。この際の真空度は、200T
orr程度まで下げる。
【0029】次に『コンデンサ内部混合液回収』の行程
においては、大気と連通する電磁バルブ2と、コンデン
サパイプ21と混合液タンク14とを連通する電磁バル
ブ11を開く。これにより、コンデンサ16のコンデン
サパイプ21の内部に溜まったメチレンクロライド等の
混合液を、混合液タンク14に回収することが出来る。
これらの1行程を24時間で終了するのである。
【0030】次に図5と図7において、処理状態に於け
る処理タンクTの内部の断面図を説明する。処理タンク
Tの内部の下方に、加温・冷却パイプ20が配置されて
おり、該加温・冷却パイプ20の上部に、処理物載置台
26が移動可能に配置されている。該処理物載置台26
の上に廃棄合成樹脂フィルムWが載置されるのである。
そして、水Waと界面活性剤液Sとメチレンクロライド
溶液Meの混合液は、該加温・冷却パイプ20よりも液
位が高く、しかし、処理物載置台26上の廃棄合成樹脂
フィルムWを浸漬しない程度の液位となるように注入さ
れる。
【0031】水Waの比重は1.00であり、界面活性
剤液Sの比重は1.04であるので、略同じ液位とな
り、界面活性剤液Sは水Waに溶けるので一体的にな
り、図5と図7に示す如く、水Wa+界面活性剤液Sの
液層を構成する。これに対して、メチレンクロライド溶
液Meは、比重が1.33であり、水Waに溶解しない
ので、水Wa+界面活性剤液Sの層の下に層を構成する
のである。そして、水Wa+界面活性剤液Sの層に配置
した加温・冷却パイプ20に160℃に加熱した水蒸気
を供給すると、加温・冷却パイプ20の周囲の温度が上
昇する。該加温・冷却パイプ20は水Wa+界面活性剤
液Sの層に配置されており、該部分が先に温度上昇す
る。
【0032】徐々に加温・冷却パイプ20の温度が上昇
し、約40℃に達すると、メチレンクロライド溶液Me
が沸点に達し、メチレンクロライド蒸気に変わり水Wa
+界面活性剤液Sの層を泡となって通過して、廃棄合成
樹脂フィルムWに至り、該廃棄合成樹脂フィルムW内に
浸入する。通常の廃棄合成樹脂フィルムWにおいては、
約50℃以上に加熱し、メチレンクロライドの蒸気が、
水Waと界面活性剤液Sの液の中を潜り抜けて、廃棄合
成樹脂フィルムWに達するような状態で処理を続けるの
である。
【0033】また処理し難い廃棄合成樹脂フィルムWの
場合には、混合液の温度を約100℃まで上昇して、水
Waや界面活性剤液Sも蒸気として処理するのである。
そして該メチレンクロライドMeが水Waと界面活性剤
液Sを通過する間に、メチレンクロライドから発生する
Cl2 (塩素ガス)を水Waに吸収させて、処理に悪影
響を与えるCl2 の発生を押さえるのである。また該メ
チレンクロライドの蒸気に、界面活性剤液Sが付加され
た状態で、廃棄合成樹脂フィルムWの内部に浸入するの
である。これにより合成樹脂の溶融流れ出しの切れを良
くすることが出来る。
【0034】このように、水Waと界面活性剤液Sとメ
チレンクロライド溶液Meを、混合液として加温・冷却
パイプ20により加温することにより、メチレンクロラ
イドMeの蒸気は、水Waと界面活性剤液Sを通過して
から、処理タンクT内に蒸発するのでCl2 が少なくな
るのである。該メチレンクロライドの蒸気は、廃棄合成
樹脂フィルムWの内部に浸入し、廃棄合成樹脂フィルム
Wを酸化するのである。また界面活性剤液Sが混在され
た状態で穿孔内に入るので、廃棄合成樹脂フィルムWを
溶解する場合の脂切れが良く、また低温でメチレンクロ
ライドの蒸気を大量に発生することが出来るので、処理
タンクT内を高温にして処理する必要がないのである。
【0035】また、メチレンクロライド蒸気と水蒸気と
界面活性剤蒸気を浸透させる前の段階において、真空状
態とした処理タンク内において、廃棄合成樹脂フィルム
Wを脱気処理するので、廃棄合成樹脂フィルムWの内部
の空気を抜き取った状態で、メチレンクロライドの蒸気
を浸透させることが出来るので、より内部まで浸透させ
ることが出来るのである。
【0036】廃棄合成樹脂フィルムWを、本発明のメチ
レンクロライド蒸気と水蒸気から発生する塩素イオン
(Cl- )とメチレン遊離基(−CH2 −)により、酸
化して溶融し、処理物載置台26から落下させるのであ
る。該溶融した廃棄合成樹脂フィルムWは、処理物載置
台26を取り出すと固形物に変化しているが、溶解と収
縮を行っているので、最初に投入した時の廃棄合成樹脂
フィルムWの数十分の1の容積となっているのである。
この固形物を固形燃料として、焼却炉やバーナーに投入
するのである。
【0037】本発明により溶融収縮した廃棄合成樹脂フ
ィルムWは、別に取り出して、熱分解し、精製分離器に
より簡単に石油成分だけを取り出すことができ、これを
灯油と同じ燃料として燃焼して、ゴミ焼却炉やゴミ焼却
発電やゴミ焼却暖房の原料として提供することが出来る
のである。また、本発明の廃棄合成樹脂フィルムの処理
方法と装置により、ポリ塩化ビニール等の塩素系の合成
樹脂フィルムを処理すると、塩素分が処理前の10分の
1と減少するのである。故に、処理後の固形、又は液状
の処理後物を燃焼しても、塩素ガスの発生が少ないので
ある。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、メチレンクロライド蒸気と水蒸気を、廃棄
合成樹脂フィルムWに浸透させて、合成樹脂分を溶解収
縮させることができ、これにより、廃棄合成樹脂フィル
ムWの体積を減少させて、固形燃料に変えることがで
き、後はバーナーや焼却炉において、燃焼させることが
できる。また、ポリ塩化ビニール(PVC)の如く、塩
素径の合成樹脂の場合には、本廃棄合成樹脂フィルムの
処理方法と装置により処理することにより、塩素分を、
約10分の一程度まで減少させることが出来るのである
これにより、処理後の固形物を焼却しても、塩素ガスが
発生することがなく、公害の発生源となることが無くな
ったのである。
【0039】請求項2の如く、混合液の加熱温度を50
〜150℃の範囲としたので、低温度で塩素イオン(C
- )やメチレン遊離基(−CH2 −)を発生させるこ
とができ、処理の熱コストを低くすることができ、廃棄
合成樹脂フィルムWを高温で焙焼せずに処理することが
可能となったのである。
【0040】請求項3の如く、メチレンクロライド溶液
と水の重量比率を、略4対1としたので、最適状態の塩
素イオン(Cl- )やメチレン遊離基(−CH2 −)を
発生させることができるのである。
【0041】請求項4の如く、界面活性剤を付加するこ
とにより、メチレンクロライドの蒸気化が爆発的に進行
することとなり、低温で強力な酸化力を得ること出来る
のである。また、分解・溶解した合成樹脂分が溶融する
作業を、界面活性剤により促進することが出来るので、
処理タンクT内での処理時間を円滑に行うことが出来る
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装
置の基本構成図面。
【図2】廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装置の行程
と手順を、バルブ機構の開閉により示した図面。
【図3】処理タンクTと蓋体22と処理物載置台26の
部分の側面図。
【図4】処理物載置台26の上に廃棄合成樹脂フィルム
Wを載置して、処理タンクT内に封入する状態の側面
図。
【図5】同じく図4の正面断面図。
【図6】処理タンクT内で処理後の廃棄合成樹脂フィル
ムWを取り出す状態の側面図、
【図7】図6の正面断面図である。
【符号の説明】
Me メチレンクロライド溶液 C コンプレッサ B ボイラー T 処理タンク P 真空ポンプ W 廃棄合成樹脂フィルム Wa 水 S 界面活性剤液 14 混合液タンク 15 チラー 16 コンデンサ 18 冷却水タンク 21 コンデンサパイプ 22 蓋体 26 処理物載置台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチレンクロライド溶液と水を混合液と
    し、該混合液を加熱し、メチレンクロライド蒸気と水蒸
    気を発生させ、該混合蒸気を廃棄合成樹脂フィルムWを
    封入した処理タンク内に充填し、廃棄合成樹脂フィルム
    Wを溶融・収縮させることを特徴とする廃棄合成樹脂フ
    ィルムの処理方法と装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の廃棄合成樹脂フィルムの
    処理方法と装置において、該混合液の加熱温度を50〜
    150℃の範囲としたことを特徴とする廃棄合成樹脂フ
    ィルムの処理方法と装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の廃棄合成樹脂フィルムの
    処理方法と装置において、メチレンクロライド溶液と水
    の重量比率を、略4対1としたことを特徴とする廃棄合
    成樹脂フィルムの処理方法と装置。
  4. 【請求項4】 メチレンクロライド溶液と水と界面活性
    剤液を混合して混合液とし、該混合液を加熱し、メチレ
    ンクロライド蒸気と水蒸気と界面活性剤蒸気を発生さ
    せ、該混合蒸気を該廃棄合成樹脂フィルムWを封入した
    処理タンク内に充填して浸透させ、廃棄合成樹脂フィル
    ムWを溶融・収縮させることを特徴とする廃棄合成樹脂
    フィルムの処理方法と装置。
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