JPH083126A - N,o−ジメチルヒドロキシルアミンの製造方法 - Google Patents

N,o−ジメチルヒドロキシルアミンの製造方法

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JPH083126A
JPH083126A JP14058194A JP14058194A JPH083126A JP H083126 A JPH083126 A JP H083126A JP 14058194 A JP14058194 A JP 14058194A JP 14058194 A JP14058194 A JP 14058194A JP H083126 A JPH083126 A JP H083126A
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JP
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methyl
dimethylhydroxycarbamate
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hydroxylamine
salt
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JP14058194A
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English (en)
Inventor
Kiyoaki Sugi
清明 杉
Mitsusachi Takei
三幸 武居
Hitoshi Onishi
仁志 大西
Takeshi Ishitoku
石徳  武
Noriaki Kihara
則昭 木原
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(1)ヒドロキシルアミン又はその塩にpH5〜
12及び0〜10℃の条件下、クロロギ酸メチルと塩基
を同時に添加しながら反応させてヒドロキシカルバミン
酸メチルを製造し、(2)ヒドロキシカルバミン酸メチ
ル又はこれを含む反応混合物もしくは粗生成物にpH1
0.5〜12.5及び0〜15℃の条件下、メチル化剤
と塩基を同時に添加しながら反応させてN,O−ジメチ
ルヒドロキシカルバミン酸メチルを製造し、(3)反応
混合物からN,O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メ
チルを水と共沸させて分離精製し、(4)共沸混合物中
のN,O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチルを
0.5〜4.0倍モルの塩基を用いて50〜100℃で
加水分解するN,O−ジメチルヒドロキシルアミン又は
その塩の製造方法。 【効果】N,O−ジメチルヒドロキシルアミンの高収率
製造が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬や農薬の原料とし
て有用なN,O−ジメチルヒドロキシルアミンの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】N,O−ジアルキルヒドロキシカルバミ
ン酸エステルを経由するN,O−ジアルキルヒドロキシ
ルアミンの製造方法としては、塩基存在下にクロロギ酸
エステルとヒドロキシルアミン塩を反応させてヒドロキ
シカルバミン酸エステルを製造し、次いで塩基の存在
下、硫酸ジアルキルと反応させてN,O−ジアルキルヒ
ドロキシカルバミン酸エステルを得て、更にこれを加水
分解する方法が知られている。
【0003】例えば、N,O−ジメチルヒドロキシカル
バミン酸エチルを経由する製造方法として、Org. Prep.
Proced., 19, 75(1987)記載の方法が報告されている。
この方法では、ヒドロキシルアミンの塩酸塩とクロロギ
酸エチルとを水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応させ
てヒドロキシカルバミン酸エチルを得て、次いで硫酸ジ
メチルと水酸化ナトリウム水溶液を用いてジメチル化を
行い、収率70〜73%でN,O−ジメチルヒドロキシ
カルバミン酸エチルを得て、更に、N,O−ジメチルヒ
ドロキシカルバミン酸エチルを濃塩酸により加水分解し
てN,O−ジメチルヒドロキシルアミンを収率93〜9
5%、通算収率65〜70%で得ている。
【0004】また、N,O−ジメチルカルバミン酸ブチ
ルを経由する方法についてはDE3245503記載の
方法が知られている。この方法では、ヒドロキシルアミ
ンの硫酸塩を原料として用い、クロロギ酸ブチルと水酸
化ナトリウムを用いて反応させた後、ジクロロメタンで
抽出、乾燥、濃縮して、ヒドロキシカルバミン酸ブチル
を得て、次いで、4級アミン塩を相間移動触媒として加
えて、硫酸ジメチルと水酸化ナトリウム水溶液を用いて
ジメチル化を行い、収率65%でN,O−ジメチルヒド
ロキシカルバミン酸ブチルを得て、更に、N,O−ジメ
チルヒドロキシカルバミン酸ブチルを濃塩酸を用いて加
水分解して通算収率64%でN,O−ジメチルヒドロキ
シルアミンを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来報
告されている方法は、ヒドロキシルアミンとクロロギ
酸エチル又はクロロギ酸ブチルとを反応させてヒドロキ
シカルバミン酸エステルを製造する際の収率が低く、ま
た、ヒドロキシカルバミン酸エステルがヒドロキシカル
バミン酸ブチルの場合は非水溶性であるためメチル化反
応を行う際に相間移動触媒を添加する必要があり、一
方、中間体がヒドロキシカルバミン酸エチルの場合は、
メチル化によって生成するN,O−ジメチルヒドロキシ
カルバミン酸エチルが水溶性に富むため単離する際にハ
ロゲン化炭化水素等の有機溶媒を多量に使用して抽出す
る必要があり、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンの
製造を工業的に実施するには問題があった。
【0006】本発明は、前記した問題点を解決するため
になされたものであって、従来法より高収率で中間体で
あるN,O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチルを
製造し、更に、工業的に優れた方法で前記化合物を精製
することによる合理的なN,O−ジメチルヒドロキシル
アミンの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意検討を行ったところ、特定条件下
にヒドロキシルアミン又はその塩とクロロギ酸メチルを
反応させることにより、中間体であるヒドロキシカルバ
ミン酸メチルが高収率で得られ、また、このもののメチ
ル化反応が均一系で容易に進行してN,O−ジメチルヒ
ドロキシカルバミン酸メチルが高収率で得られることを
見いだした。また、生成するN,O−ジメチルヒドロキ
シカルバミン酸メチルが塩を含む溶媒系より高回収率で
容易に分離精製できることを見いだし、本発明を完成さ
せた。
【0008】即ち、本発明は、(1)ヒドロキシルアミ
ン又はその塩にpH5〜12及び0〜10℃の条件下、ク
ロロギ酸メチルと塩基を同時に添加しながら反応させて
ヒドロキシカルバミン酸メチルを製造し、(2)次い
で、得られたヒドロキシカルバミン酸メチル又はこれを
含む反応混合物もしくは粗生成物に、pH10.5〜1
2.5及び0〜15℃の条件下、メチル化剤と塩基を同
時に添加しながら反応させてN,O−ジメチルヒドロキ
シカルバミン酸メチルを製造し、(3)次いで、得られ
た反応混合物からN,O−ジメチルヒドロキシカルバミ
ン酸メチルを水と共沸させて分離精製し、(4)次い
で、得られた共沸混合物中のN,O−ジメチルヒドロキ
シカルバミン酸メチルを0.5〜4.0倍モルの塩基を
用いて50〜100℃で加水分解することを特徴とする
N,O−ジメチルヒドロキシルアミン又はその塩の製造
方法である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明において用いられる原料について説明する。クロロ
ギ酸メチルと反応させるヒドロキシルアミン又はその塩
としては、ヒドロキシルアミン、又は硫酸ヒドロキシル
アミン、塩酸ヒドロキシルアミン等のヒドロキシルアミ
ン塩が挙げられ、安定性の面から硫酸ヒドロキシルアミ
ン又は塩酸ヒドロキシルアミンが好ましく、価格の面か
ら硫酸ヒドロキシルアミンが更に好ましい。また、ヒド
ロキシルアミン塩は水やメタノール等の有機溶媒に溶解
させた状態であってもよい。
【0010】ヒドロキシルアミン又はその塩とクロロギ
酸メチルとの反応、及びメチル化反応の際に使用する塩
基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化セシウム、水酸化バリウムに代表さ
れるアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムに代表されるアル
カリ金属の炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸バリウムに代表されるアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の炭酸塩;及びアルミン酸ナトリウム、アル
ミン酸カリウムに代表されるアルミン酸化合物を例示す
ることができる。これらの塩基は単独又は2種以上を混
合して用いてもよく、コスト及び反応性を考慮すると、
好ましくは水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及び
炭酸ナトリウム、更に好ましくは水酸化ナトリウムが挙
げられる。これらの塩基は水溶液で用いることが好まし
いが、固体をそのまま用いたり、アルコール等の有機溶
媒に溶かして用いてもよい。
【0011】メチル化剤としては、通常、硫酸ジメチ
ル、塩化メチル、臭化メチル及びヨウ化メチルを例示す
ることができるが、硫酸ジメチルを用いることが特に好
ましい。反応溶媒としては水を用いることが好ましい
が、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランに代表され
るエーテル類やベンゼン、トルエンに代表される芳香族
炭化水素等の不活性な有機溶媒を単独又は混合して、あ
るいは水との二層系で用いてもよい。
【0012】本発明は、中間体であるヒドロキシカルバ
ミン酸メチルを高収率で得ることを一つの特長とし、こ
れを製造する際の原料使用量、反応方法及び反応条件を
以下に詳しく説明する。本発明方法における各原料の使
用比率は以下の通りである。クロロギ酸メチルの使用量
は、ヒドロキシルアミン又はその塩に対し、通常0.9
〜2倍モル、好ましくは0.9〜1.5倍モル、更に好
ましくは1.0〜1.1倍モルである。
【0013】メチル化剤の使用量は、ヒドロキシルアミ
ン又はその塩に対し、通常2倍モル以上であり、メチル
化剤として硫酸ジメチルを用いる場合には、好ましくは
2.0〜4.0倍モル、更に好ましくは2.0〜2.2
5倍モルである。塩基の使用量は、特に限定されるもの
ではないが、反応液のpHを後述する範囲に制御するよ
うな使用量で用いることが必要である。
【0014】本発明においては、ヒドロキシルアミン又
はその塩とクロロギ酸メチルとの反応において、ヒドロ
キシルアミン又はその塩を先に仕込み、次いでクロロギ
酸メチルを前記の塩基と同時に供給する方法を採用し、
その結果、反応温度及び反応液のpHを一定に制御しな
がらクロロギ酸メチルの加水分解を抑制して、高収率で
ヒドロキシカルバミン酸メチルを得ることができる。ま
た、ヒドロキシルアミンの硫酸塩又は塩酸塩を原料に用
いる場合は、クロロギ酸メチルを供給する前に、塩基を
添加してこれらの塩を一部又は全量中和することが好ま
しい。
【0015】同様に、メチル化反応の際も、反応温度と
反応液のpHを一定に制御しながらメチル化剤と塩基を
同時に供給する方法が特に好ましい。また、中間体のヒ
ドロキシカルバミン酸メチルはメチル化反応の前に単離
してもよいが、通常、単離することなく二つの反応を続
けて行う方法が操作の面で好ましい。
【0016】本発明におけるヒドロキシルアミン又はそ
の塩とクロロギ酸メチルとの反応、及びメチル化反応の
反応条件は以下の通りである。ヒドロキシルアミン又は
その塩とクロロギ酸メチルとの反応の温度は0〜10℃
の範囲であり、また、この時の反応液のpHは5〜12
の範囲である。前記条件中、反応温度が5±3℃の範
囲、反応液のpHが7±1の範囲の組合せが最も収率が
高く、また、反応温度及び反応液のpHの制御が容易で
あるために特に好ましい。反応時間は、クロロギ酸メチ
ル添加終了後、前記条件を維持したまま通常0.1〜5
時間、好ましくは0.2〜4時間、更に好ましくは0.
5〜2時間である。
【0017】メチル化の反応温度は0〜15℃の範囲で
あり、また、この時の反応液のpHは10.5〜12.
5の範囲である。前記条件中、反応温度が5±3℃の範
囲、反応液のpHが11.5±1の範囲の組合せが最も
収率が高く、また、反応温度及び反応液のpHの制御が
容易であるために特に好ましい。反応時間はメチル化剤
添加終了後、前記条件を維持したまま通常0.1〜5時
間、好ましくは0.2〜4時間、更に好ましくは0.5
〜3時間である。
【0018】本発明は、中間に生成したN,O−ジメチ
ルヒドロキシカルバミン酸メチルを有機溶媒で抽出する
ことなく、水との共沸蒸留によって分離することを特徴
とするN,O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチル
の優位的物性を利用した分離工程を含むものであり、該
分離工程の条件は以下の通りである。N,O−ジメチル
ヒドロキシカルバミン酸メチルを水と共沸させるのに必
要な水量は、N,O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸
メチル1重量部に対し、水が通常1.0〜1.1重量倍
であるが、水が1.1重量倍以上の過剰であってもよ
い。通常、蒸留時に必要量の水を加えるが、既に供され
る混合物に存在する水を用いてもよい。また、通常、混
合物は無機化合物を含む均一系であるが、その他にアル
コール等の有機化合物及び無機塩を含む不均一系であっ
てもかまわない。
【0019】前記共沸蒸留における圧力条件は特に制限
されるものではなく、通常、常圧から減圧条件が用いら
れ、好ましくは1〜760mmHgの範囲、更に好まし
くは10〜250mmHgの範囲が挙げられるが、加圧
条件でもよい。蒸留温度は、通常、設定した圧力で共沸
する沸点温度で行い、好ましくは20〜160℃、更に
好ましくは30〜80℃の範囲が挙げられるが、設定し
た圧力で共沸する沸点温度以上であってもよい。
【0020】前記共沸組成物の蒸留装置は、通常、オル
ダーショウ蒸留塔等の精密蒸留機能を有する蒸留塔をも
つ装置、即ち、選択的に共沸組成のみを回収できる装置
を用いることが望ましいが、その他の化合物及び共沸組
成を同時に回収する機能を有するバッチ及び連続式装置
を用いることもできる。以下、前記共沸蒸留によって得
られた留分中のN,O−ジメチルヒドロキシカルバミン
酸メチルの加水分解によるN,O−ジメチルヒドロキシ
ルアミンの製造工程について説明する。
【0021】加水分解に用いる塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セ
シウム、水酸化バリウムに代表されるアルカリ金属又は
アルカリ土類金属の水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウムに代表されるアルカリ金属の炭酸水素
塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリウムに代
表されるアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩;
4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(DBU)
等の有機強塩基;アンバーライト−93(登録商標)、
アンバーリスト−21(登録商標)等の弱塩基性イオン
交換樹脂が例示できる。これらの塩基は単独又は2種以
上を混合して用いてもよく、コスト及び反応性を考慮す
ると、好ましくは水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム及び炭酸ナトリウム、更に好ましくは水酸化ナトリウ
ムが挙げられる。これらの塩基は水溶液で用いることが
好ましいが、固体をそのまま用いたり、アルコール等の
有機溶媒に溶かして用いてもよい。
【0022】加水分解反応における塩基の使用量は、
N,Oージメチルヒドロキシカルバミン酸メチル1モル
に対して、通常0.5〜4倍モル、好ましくは0.5〜
3倍モル、更に好ましくは0.5〜2倍モルの範囲であ
る。反応溶媒としては、通常、共沸の際に含まれていた
水がそのまま用いられるが、水に可溶な有機溶媒である
メタノール、エタノール等のアルコール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等の環状エーテル等を混合して用い
てもよい。使用する水の量は、N,Oージメチルヒドロ
キシカルバミン酸メチル1重量部に対して、通常1〜1
00重量部であり、好ましくは2〜10重量部、更に好
ましくは2〜4重量部である。また、水と混合する有機
溶媒の量は、通常、水1重量部に対して0.1〜10重
量倍である。
【0023】加水分解反応は、通常25〜120℃の温
度で1〜20時間に亙って行われるが、高収率及び高回
収率で目的物を得るためには、好ましくは50〜100
℃の温度で1〜10時間、更に好ましくは50〜80℃
の温度で1〜5時間である。反応が進行するにつれて、
生成物であるN,Oージメチルヒドロキシルアミンとメ
タノールが反応系から留出してくるので、これを冷却し
て回収する。得られたN,Oージメチルヒドロキシルア
ミンとメタノールの混合物は、分留塔を用いる通常の蒸
留法により分離され、目的とするN,Oージメチルヒド
ロキシルアミンを容易に得ることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例、比較例及び参考例により本発
明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の実
施例に限定されるものではない。
【0025】(実施例1)pH電極、温度計及びフィー
ドポンプの供給管を取り付けた300mlの4つ口フラ
スコに95%硫酸ヒドロキシルアミン12.6g(15
0mmol)と水37.5mlを加え、撹拌下、内温5
℃に冷却した。窒素雰囲気下で、50%水酸化ナトリウ
ム水溶液を反応液のpH値が6になるまで滴下した。内
温を5℃、反応液のpHを6に保ちながら、クロロギ酸
メチル15.0g(158mmol)及び50%水酸化
ナトリウム水溶液をフィードポンプを用いて80分かけ
て同時に供給し、更に、この条件下で2時間攪拌を続け
た。次に、反応温度を5℃に保ったまま、50%水酸化
ナトリウム水溶液を供給して反応液のpHを11.5に
調整し、同条件下、99%硫酸ジメチル39.5g(3
10mmol)及び50%水酸化ナトリウム水溶液をフ
ィードポンプを用いて1時間かけて同時に供給した。供
給後、更に、この条件下で3時間攪拌を続けた後、反応
液のpHが7.5になるまで飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を添加して、更に、50℃に昇温して0.5時間攪
拌した。室温まで冷却後、反応液をガスクロマトグラフ
ィーを用いて定量分析を行ったところ、N,O−ジメチ
ルヒドロキシカルバミン酸メチルが15.9g(収率8
9%)生成していた。
【0026】(実施例2〜9)実施例1において、反応
液のpHのみを変えた条件で反応を行った。結果を表1
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】(比較例1)50mlのフラスコに95%
硫酸ヒドロキシルアミン1.67g(20mmol)と
水5mlを加え、内温5℃に冷却した。窒素雰囲気下
で、98%クロロギ酸メチル2.12g(22mmo
l)を加え、10N水酸化ナトリウム水溶液6.2ml
(62mmol)を反応温度を5℃以下に保ちながら1
時間で滴下した。更に、内温を5℃に保ちながら3時間
攪拌を続けた。次に、95%硫酸ジメチル5.84g
(44mmol)を添加した後、10N水酸化ナトリウ
ム水溶液2.4ml(20mmol)を30分間かけて
滴下し、更に、反応温度を15℃に昇温して3時間攪拌
を続けた。室温まで冷却した後に反応液を液体クロマト
グラフィーを用いて定量分析を行った。この結果、N,
O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチルが1.15
g(収率47%)生成していた。
【0029】(実施例10)実施例1と同じ条件(硫酸
ヒドロキシルアミン0.95mol)で得られたN,O
−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチルを100.5
g(収率:89%)含む反応混合物に新たに水100g
及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を反応液のpHが
7. 3になるまで添加し、次に反応液を50℃に昇温し
て0.5時間撹拌して過剰の硫酸ジメチルを分解した。
次に、5段のオルダーショウ蒸留塔を付け、50〜80
mmHgの減圧下で蒸留し、N,O−ジメチルヒドロキ
シカルバミン酸メチルを含む水との共沸留分281.4
g(沸点40〜50℃、純度35%、単離収率98%)
を得た。
【0030】(参考例1〜4)実施例1と同じ条件(硫
酸ヒドロキシルアミン0.95mol)で得られたN,
O−ジメチルヒドロキシカルバミン酸メチルを99.5
g(収率:88%)を含む反応混合物を室温まで冷却し
た後、500mlのジクロロメタンを加え、30分撹拌
した後、分液ロートに移液した。30分静置した後、油
層(下層)を抜き出し、再度、500mlのジクロロメ
タンを用いて、同様に抽出した後、抽出油層を合わせ、
100mlの水で水洗を行った。60mmのビグロー蒸
留塔を付けた1L丸底フラスコに洗浄油層を約500m
l入れ、水浴(47〜52℃)で加熱し、ジクロロメタ
ンの留去を行った。供給ポンプを用いて、残りの洗浄油
層も連続的にフィードし、同様にジクロロメタンの留去
を行った。5段のオルダーショウ蒸留塔を付けた300
ml丸底フラスコに濃縮液を移し、常圧条件下で蒸留を
行い、沸点142〜144℃のN,O−ジメチルヒドロ
キシカルバミン酸メチルの留分98.3g(純度95.
2%、回収率94.1%)を得た。
【0031】前記の方法で得られたN,O−ジメチルヒ
ドロキシカルバミン酸メチル10.0gに表2に示す重
量比の水を加え、5段のオルダーショウ蒸留塔を付けて
蒸留を行い、その留分をガスクロマトグラフィーを用い
て定量分析を行ったところ、表2に示す結果を得た。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例11)N,O−ジメチルヒドロキ
シカルバミン酸メチル11.9g(0.1モル)と水2
2.1gからなる共沸混合物に50%水酸化ナトリウム
水溶液12.0g(NaOHとしてのN,O−ジメチル
ヒドロキシカルバミン酸メチルに対するモル比1.5)
を加えて、75℃で5時間反応した。反応が進行するに
つれてN,O−ジメチルヒドロキシルアミンとメタノー
ルが反応器上端より留出し、−20℃に冷却した受器に
回収された。この留出物には、N,O−ジメチルヒドロ
キシルアミンが6.1g、メタノールが3.0g含まれ
ていた。この結果、N,O−ジメチルヒドロキシルアミ
ンの収率は99%であった。N,O−ジメチルヒドロキ
シルアミンとメタノールの混合物を、蒸留塔を用いて常
圧で再蒸留した結果、沸点42〜44℃の留分として
5.8gのN,O−ジメチルヒドロキシルアミン(純度
99%、回収率95%)が得られた。
【0034】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、従来の製造
方法では収率の低かった中間体であるN,O−ジメチル
ヒドロキシカルバミン酸エステルを、N,O−ジメチル
ヒドロキシカルバミン酸メチルとして高収率で製造する
ことができるようになり、その結果、高収率でN,O−
ジメチルヒドロキシルアミンを製造することが可能とな
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石徳 武 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 木原 則昭 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ヒドロキシルアミン又はその塩に
    pH5〜12及び0〜10℃の条件下、クロロギ酸メチル
    と塩基を同時に添加しながら反応させてヒドロキシカル
    バミン酸メチルを製造し、 (2)次いで、得られたヒドロキシカルバミン酸メチル
    又はこれを含む反応混合物もしくは粗生成物に、pH1
    0.5〜12.5及び0〜15℃の条件下、メチル化剤
    と塩基を同時に添加しながら反応させてN,O−ジメチ
    ルヒドロキシカルバミン酸メチルを製造し、 (3)次いで、得られた反応混合物からN,O−ジメチ
    ルヒドロキシカルバミン酸メチルを水と共沸させて分離
    精製し、 (4)次いで、得られた共沸混合物中のN,O−ジメチ
    ルヒドロキシカルバミン酸メチルを0.5〜4.0倍モ
    ルの塩基を用いて50〜100℃で加水分解することを
    特徴とするN,O−ジメチルヒドロキシルアミン又はそ
    の塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシルアミン又はその塩が硫酸塩
    又は塩酸塩である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 メチル化剤が硫酸ジメチルである請求項
    1記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105859575A (zh) * 2016-04-05 2016-08-17 宁波欧迅化学新材料技术有限公司 联产甲氧胺盐酸盐和n,o-二甲基羟胺盐酸盐的方法

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