JPH08312773A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH08312773A
JPH08312773A JP12195595A JP12195595A JPH08312773A JP H08312773 A JPH08312773 A JP H08312773A JP 12195595 A JP12195595 A JP 12195595A JP 12195595 A JP12195595 A JP 12195595A JP H08312773 A JPH08312773 A JP H08312773A
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JP
Japan
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clutch
working fluid
pressure
turned
spool
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Withdrawn
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JP12195595A
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English (en)
Inventor
Kenji Kinoue
憲嗣 紀ノ上
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クラッチの切換時に発生していた衝撃を軽減す
ることができ、作業者の操作性、快適性、機械の信頼性
を向上する。 【構成】作動流体の加圧及び脱圧によりオンオフする複
数個のクラッチC1,C2,C3を備え、これらクラッ
チC1,C2,C3のオン状態の切換えにより複数の速
度モードで変速を可能にする。クラッチC1,C2,C
3の切換えに際し、オフする側のクラッチの脱圧を遅延
させ、このオフする側のクラッチにおける作動流体の圧
力を、オンする側のクラッチの加圧過渡期において保圧
する切換弁4からなる脱圧遅延手段1を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてバスやトラッ
ク等の大型車両に用いられる自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機としては、米国特許第
4,246,806号等で知られているように、広い範
囲で変速比を得るため、可変量ポンプによるハイドロス
タティクトランスミッション(以下、HSTと略す)
と、クラッチ及び遊星歯車機構により構成されるメカニ
カルトランスミッション(以下、MTと略す)とを組み
合わせ、MTに具備する複数のクラッチの断続により速
度モードを何段階かに切換えるようにしている。
【0003】例えば、第1クラッチの係合による低速モ
ードと、第2クラッチの係合による中速モード、そし
て、第3クラッチの係合による高速モードの3つの速度
モードを切換えるようにして、このモードの切換えを行
うためのクラッチの切換えを、作動流体の加圧及び脱
圧、つまり油圧の作用により複数個のクラッチをオンオ
フさせ、このオンオフの切換えにより行うようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、速度モード
の切換えに際しては、例えば第1クラッチから第2クラ
ッチへ切換える際、モード切換指令により、両方のクラ
ッチを同時に操作するとと、第1クラッチの油圧が低下
し始めると共に、第2クラッチの油圧が徐々に上昇し始
め、この第2クラッチには、クラッチ係合までに空走距
離があるため、油圧上昇に時間がかかり、クラッチが係
合される前に、第1クラッチの係合が早くに解除されて
しまうことから、速度モード切換時に、必ず、両方のク
ラッチが係合していない状態が存在し、この間が長くな
ると、駆動側である一次側は、エンジンが無負荷で回転
することになるので回転数が増大する一方、負荷側であ
る二次側は、車輪が受ける負荷により回転数が減少する
ため、第2クラッチの係合時には、該第2クラッチの入
出力軸間、つまり、一次側及び二次側の回転数に大きな
差が生じ、この大きな回転数差によって相対速度が大き
くなり、クラッチ係合時に大きな衝撃が発生し、操作性
の悪化や作業者の不快感、さらには、機械強度の低下を
招いていた。
【0005】一方、これを防止するために第1クラッチ
の離合を遅らせることが考えられるが、この遅れにより
両方のクラッチが同時に結合してしまう場合があり、こ
のように同時に結合してしまうと、大きな衝撃や摩耗の
原因となるおそれがある。
【0006】本発明の主目的は、クラッチの切換時に発
生していた衝撃を軽減することができ、作業者の操作
性、快適性、機械の信頼性を向上できる自動変速機を提
供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、作動流体の加圧及び
脱圧によりオンオフする複数個のクラッチC1,C2,
C3を備え、これらクラッチC1,C2,C3のオン状
態の切換えにより複数の速度モードで変速を可能にした
自動変速機において、クラッチC1,C2,C3の切換
えに際し、オフする側のクラッチの脱圧を遅延させ、こ
のオフする側のクラッチにおける作動流体の圧力を、オ
ンする側のクラッチの加圧過渡期において保圧する脱圧
遅延手段1を設けたのである。
【0008】請求項2記載の発明は、脱圧遅延手段1
を、オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力の高
まりによりスプール6を移動せしめて、オフする側のク
ラッチにおける作動流体の脱圧通路7をドレンに開放す
る切換弁4により構成したのである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、スプール6に、オンする側のクラッチにお
ける作動流体の圧力とオフする側のクラッチにおける作
動流体の圧力を対抗状に作用させる一対の受圧部62,
62を設けると共に、スプール6の各ストロークエンド
で、オンする側のクラッチの脱圧通路7をドレンに対し
遮断可能にしたのである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、スプール6を、作動流体による差圧がない
ときに各ストロークエンドの中間位置に付勢する付勢体
8を備えるようにしたのである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載の発明において、脱圧通路7,7をスプール
6の軸方向に開口させて、この開口部をポペット53,
53により閉鎖するようにしたのである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2乃至請求
項5の何れか一記載の発明において、脱圧通路7,7に
絞り71,71を設けたのである。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項2乃至請求
項6の何れか一記載の発明において、クラッチが、低速
モード時にオンする第1クラッチC1と、中速モード時
にオンする第2クラッチC2と、高速モード時にオンす
る第3クラッチC3とを備え、第1クラッチC1と第2
クラッチC2との作動流体ライン間、並びに、第2クラ
ッチC2と第3クラッチC3との作動流体ライン間に、
それぞれ切換弁4,4を介装したのである。
【0014】請求項8記載の発明は、脱圧遅延手段1
を、オンする側のクラッチのオン指令発令から該クラッ
チが所定圧力に達するまでに要した時間(t1)、及び、
オフする側のクラッチのオフ指令発令から該クラッチが
所定圧力に低下するまでに要した時間(t2)に基づいて、
オフする側のクラッチのオフ指令発令をオンする側のク
ラッチのオン指令発令から所定時間遅延させる時間差切
換指令手段により構成したのである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、脱圧遅延手段1によ
り、オンする側のクラッチがクラッチ接続状態となる作
動流体圧力になるまで、オフする側のクラッチの接続状
態を維持して負荷軸を回転し続けられることが可能とな
る。
【0016】従って、従来のようなクラッチ切換時に駆
動軸と負荷軸とが空転状態となって、これら駆動軸と負
荷軸との回転数差の増大に伴う相対回転速度の増大を防
止できるので、相対回転速度の増大によって生じていた
クラッチ切換時の衝撃を軽減できるのである。
【0017】請求項2記載の発明では、脱圧遅延手段1
を、オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力の高
まりによりスプール6を移動せしめて、オフする側のク
ラッチにおける作動流体の脱圧通路7をドレンに開放す
る切換弁4により構成したから、作動流体の圧力を利用
する簡単な構成からなる切換弁4で、オフする側のクラ
ッチの作動流体の保圧が可能となる。
【0018】請求項3記載の発明では、スプール6に、
オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力とオフす
る側のクラッチにおける作動流体の圧力を対抗状に作用
させる一対の受圧部62,62を設けると共に、スプー
ル6の各ストロークエンドで、オンする側のクラッチの
脱圧通路7をドレンに対し遮断可能にしたから、スプー
ル6への作動流体の圧力作用による移動を利用して、脱
圧通路7,7の開閉を簡単に行えるのである。
【0019】請求項4記載の発明では、スプール6を、
作動流体による差圧がないときに各ストロークエンドの
中間位置に付勢する付勢体8を備えるようにしたから、
オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力の高まり
により、オフする側のクラッチにおける保圧状態となっ
ている作動流体の圧力との差が無くなったとき、スプー
ル6を付勢体8の付勢力で容易に且つ確実に移動させら
れ、スプール6の移動を良好に行えると共に、双方のク
ラッチをオフする場合には、どちらの脱圧通路7,7も
ドレンに開放できるので双方の脱圧も可能となる。
【0020】請求項5記載の発明では、脱圧通路7,7
をスプール6の軸方向に開口させて、この開口部をポペ
ット53,53により閉鎖するようにしたから、スプー
ル6の移動で、脱圧通路7が遮断状態から連通され始め
るとき、ドレン2への開放口の通路面積をポペット53
により徐々に大きくしていくことができるので、連通開
始時において流路抵抗が大きくなり、スプール6が移動
し始めても、さらに脱圧を遅延させられるのである。
【0021】請求項6記載の発明では、脱圧通路7,7
に絞り71,71を設けたから、この絞り71によりオ
ンする側のクラッチにおける作動流体の圧力を高めてい
く際、脱圧通路7からの脱圧を抑制して、オンする側の
クラッチにおける作動流体の圧力上昇を良好に行うこと
ができる。
【0022】請求項7記載の発明では、クラッチが、低
速モード時にオンする第1クラッチC1と、中速モード
時にオンする第2クラッチC2と、高速モード時にオン
する第3クラッチC3とを備え、第1クラッチC1と第
2クラッチC2との作動流体ライン間、並びに、第2ク
ラッチC2と第3クラッチC3との作動流体ライン間
に、それぞれ切換弁4,4を介装したから、複数の切換
弁4,4を用いることにより複数モードに対応した全て
のクラッチ切換時の衝撃を軽減できる。
【0023】請求項8記載の発明では、クラッチの接続
を繰り返すことにより該クラッチが摩耗して、クラッチ
切換指令からクラッチ接続までに要する時間が変動して
いっても、時間差切換指令手段により、オンする側のク
ラッチのオン指令発令から該クラッチが接続する圧力に
達するまでに要した時間(t1)、及び、オフする側のクラ
ッチのオフ指令発令から該クラッチが離脱する圧力に低
下するまでに要した時間(t2)に基づいて、オフする側の
クラッチのオフ指令発令をオンする側のクラッチのオン
指令発令から所定時間遅延させられるので、オフする側
のクラッチの離脱からオンする側のクラッチの接続まで
の時間を常に一定にでき、オフする側のクラッチの作動
流体の圧力をオンする側のクラッチのオン指令発令から
所定時間保圧できることになり、クラッチ切換時、1次
側となる駆動軸と二次側となる負荷軸の空転時間をでき
るだけ短くして、これら駆動軸と負荷軸の相対回転速度
を小さくすることができ、クラッチ切換時の衝撃が軽減
される。
【0024】
【実施例】図9に示す自動変速機は、可変斜板Vを有す
る油圧ポンプから成る液圧ポンプP及び固定斜板式の油
圧モータから成る液圧モータMを具備したハイドロスタ
ティクトランスミッション(HST)と、第1〜第3ク
ラッチC1,C2,C3及び第1及び第2遊星歯車機構
U1,U2をもつメカニカルトランスミッション(M
T)とを備えるハイドロメカニカルトランスミッション
である。
【0025】この自動変速機は、オペレータにより操作
されるアクセルペダルA及びブレーキペダルBからの情
報を入力するシーケンスコントローラSCを備えてお
り、このシーケンスコントローラSCによる制御で、H
STの可変斜板Vを角度調節すると共に、シーケンスコ
ントローラSCからクラッチコントローラCCへ指令を
送って、この指令に基づいて該クラッチコントローラC
Cにより第1〜第3クラッチC1,C2,C3を作動流
体の加圧及び脱圧、つまり油圧の作用によりクラッチを
オンオフさせることにより断続制御し、エンジン側から
延びる入力軸Iに対して、走行駆動部側に延びる出力軸
Oを、これらクラッチC1,C2,C3のオン状態の切
換えにより、低速、中速、高速の3つの速度モードで変
速するようにしている。
【0026】また、HSTの液圧ポンプPに連結される
ポンプ軸IPは、ギアR1,R2を介してMT側の入力
部に直結する入力軸Iに連動させて、該入力軸Iの回転
数に対しギヤ比R1/R2で液圧ポンプPを回転させて
いる。HSTの液圧モータMに連結されるモータ軸OM
は、ギアR3,R4を介してMT側の第1遊星歯車機構
U1側に連動させて、モータ軸OMの回転数に対しギア
比R3/R4で第1遊星歯車機構U1の第1太陽歯車x
1を回転させている。
【0027】尚、前記モータ軸OMは、液圧ポンプPの
可変斜板Vの傾斜角度に応じて、正逆回転可能としてい
る。具体的には、低速モード時において、後進する場合
はポンプ軸IPと同方向に、前進する場合はポンプ軸I
Pの回転に対し逆回転に、中速モード時において、低回
転域で運転する場合はポンプ軸IPの回転に対し逆回転
に、高回転域で運転する場合はポンプ軸IPと同方向
に、高速モード時において、低回転域ではポンプ軸IP
と同方向に、高回転域ではポンプ軸IPの回転に対し逆
回転となるようにしている。
【0028】さらに、MTの第1遊星歯車機構U1は、
第1太陽歯車x1の周りを公転可能とする第1遊星歯車
y1と、出力軸Oに連動する第1内歯車z1をもつ。
【0029】第2遊星歯車機構U2は、第1太陽歯車x
1と独立した第2太陽歯車x2、第1内歯車z1と同期
して公転する第2遊星歯車y2、第1遊星歯車y1の公
転と同期して回転する第2内歯車z2をもつ。
【0030】また、このMTに備える第1クラッチC1
は、第1遊星歯車y1及び第2内歯車z2を静止部材た
る変速機ケーシングFに対し断続するものであり、変速
機ケーシングFに固定されるアウター部材C11と、第
1遊星歯車y1及び第2内歯車z2に連結するインナー
部材C12とから成る。
【0031】第2クラッチC2は、第2太陽歯車x2を
入力軸Iに対し断続するものであり、入力軸Iに連結す
るアウター部材C21と、第2太陽歯車x2に連結する
インナー部材C22とから成る。
【0032】第3クラッチC3は、第1遊星歯車y1を
入力軸Iに対し断続するものであり、入力軸Iに連結す
るアウター部材C31と、第1遊星歯車y1に連結する
インナー部材C32とから成る。
【0033】そして、車を発進させたり、低速で運転す
る場合の低速モード時には、まず、クラッチコントロー
ラCCにより第1クラッチC1のみを接続し、次に、シ
ーケンスコントローラSCによる制御で、HSTの液圧
ポンプPの可変斜板Vを、ポンプ軸IPの回転方向に対
しモータ軸OMが逆回転するように斜板角度調整するの
である。
【0034】第1クラッチC1を接続すると、図9中太
線で示すように、第1遊星歯車機構U1における第1遊
星歯車y1はその公転が阻止され各第1遊星歯車y1は
第1太陽歯車x1の回転に連動して自転するだけであ
り、第1太陽歯車x1の回転によりこの第1遊星歯車y
1を介して第1内歯車z1が逆方向に回転して出力軸に
出力される。そして、第2遊星歯車機構U2は空転従動
するだけとなり、HSTのモータ出力が出力軸Oにダイ
レクトに取り出され、HSTのみによる低速モードが実
現される。尚、第1クラッチC1を接続し、かつ、HS
Tのモータ軸OMをポンプ軸IPと同方向に回転させる
ように斜板角度を調整するときには、バックモードが実
現される。
【0035】又、中速モード時は、第2クラッチC2の
みを接続し、要求される変速比に応じてHSTのモータ
軸OMをポンプ軸IPと逆方向から順方向にかけての任
意の方向で回転するように斜板角度を調整するのであっ
て、第2クラッチC2を接続すると、図10中太線で示
すように、入力軸Iの回転による動力が第2太陽歯車x
2に伝わり、さらに第2遊星歯車y2及び第1内歯車z
1に伝わって、該第1内歯車z1に伝わるHSTのモー
タ軸OMからの動力と混合されて、出力軸Oに出力さ
れ、HSTと2つの遊星を介したMTとの混合による中
速モードが実現される。
【0036】さらに、高速モード時は、第3クラッチC
3のみを接続し、要求される変速比に応じてHSTのモ
ータ軸OMをポンプ軸IPと順方向から逆方向にかけて
の任意の方向で回転するように斜板角度を調整するので
あって、第3クラッチC3を接続すると、図11中太線
で示すように、入力軸Iの回転による動力が第1遊星歯
車y1に伝わって、該第1遊星歯車y1が公転するの
で、第1太陽歯車x1に伝わるHSTのモータ軸OMか
らの動力と混合されて、第1内歯車z1の回転が増速さ
れて出力軸Oから出力され、HSTと1つの遊星を介し
たMTとの混合による高速モードM3が実現される。
【0037】こうして、低速モードから中速モードに切
換える際には、第2クラッチC2が接続対象クラッチと
なる。モード切換前の低速モードでは、第2クラッチC
2の一次側たるアウター部材C21は、入力軸Iと同じ
回転数となっている。一方、第2クラッチC2の二次側
たるインナー部材C22には、第1クラッチC1の接続
により、HSTの回転が、第1太陽歯車x1、第1遊星
歯車y1、第1内歯車z1、第2遊星歯車y2そして、
第2太陽歯車x2を介して伝達されて、このインナー部
材C22は、所定の回転数で入力軸Iと同方向に従動回
転している。
【0038】又、中速モードから高速モードに切換える
際には、第3クラッチC3が接続対象クラッチとなる。
モード切換前の中速モードでは、第3クラッチC3の一
次側たるアウター部材C31は、入力軸Iと同じ回転数
となっている。一方、第3クラッチC3の二次側たるイ
ンナー部材C32には、第1遊星歯車y1あるいは第2
内歯車z2を介したHSTの回転及び第1内歯車z1、
第2遊星歯車y2と第2クラッチC2を介した入力軸I
の回転を合成した回転が伝達され、このインナー部材C
32は、所定の回転数で入力軸Iと同方向に従動回転し
ている。
【0039】しかして、以上の構成を有する自動変速機
において、第1実施例では、クラッチC1,C2,C3
の切換えに際し、オフする側のクラッチの脱圧を遅延さ
せ、このオフする側のクラッチにおける作動流体の圧力
を、オンする側のクラッチの加圧過渡期において保圧す
る脱圧遅延手段1を設けたのである。
【0040】即ち、図1に示すように、各クラッチC
1,C2,C3に、クラッチを作動流体の圧力、つま
り、油圧の作用によりオン動作するために油ポンプP1
から各クラッチC1,C2,C3に油を供給し、クラッ
チをオフ動作するために供給された油をドレン2に開放
する第1、第2,第3作動流体ラインL1,L2,L3
を接続している。
【0041】これら第1、第2,第3作動流体ラインL
1,L2,L3における油ポンプP1と各クラッチC
1,C2,C3との間には、クラッチコントローラCC
の指令で、クラッチをオンするときのみ開放する電磁弁
31,32,33をそれぞれ介装する一方、各クラッチ
C1,C2,C3に作用する油圧をドレン2に逃がすた
め、各作動流体ラインL1,L2,L3の端部に、クラ
ッチをオフしているときに作動流体ラインをドレン開放
通路21を介してドレン2に開放する切換弁4,4を接
続している。
【0042】そして、切換弁4は、第1クラッチC1と
第2クラッチC2との作動流体ラインL1,L2間、並
びに、第2クラッチC2と第3クラッチC3との作動流
体ライン間L2.L3に介装されており、二本の作動流
体ラインのうちどちらか一方のラインをドレンに開放す
るか、または、双方のラインをドレンに開放できるよう
に構成されている。
【0043】つまり、切換弁4は、図1乃至図4に示す
ように、切換弁4の弁本体5内に、オンする側のクラッ
チにおける作動流体の圧力の高まりにより移動させるス
プール6を内装し、このスプール6に、オフする側のク
ラッチにおける作動流体をドレン2に開放するための脱
圧通路7,7を形成して、この切換弁4により脱圧遅延
手段1を構成するのである。
【0044】具体的には、図2乃至図4に示すように、
スプール6における軸方向中央部に、大径部61を形成
し、弁本体5に、スプール6を、大径部61と軸方向両
端側外周面とにおいて気密状に支持しながら摺動させ、
かつ、このスプール6の軸方向両端面を受け止める移動
規制面51,51でその移動を規制するように内装する
のである。
【0045】また、弁本体5には、スプール6の大径部
61を挟んで、大径部61の一端面及びこれに連続する
スプール6外周面が開放される例えば第1作動流体ライ
ンL1に連通する環状の連通部52を、また、大径部6
1の他端面及びこれに連続するスプール6外周面が開放
される例えば第2作動流体ラインL2に連通する環状の
連通部52をそれぞれ形成する一方、弁本体5における
両方の移動規制面51,51及びスプール6の軸方向端
面の間に開放され、かつ、ドレン2に連通するドレン開
放通路21を各連通部52,52とは別個に形成してい
る。
【0046】そして、スプール6の大径部61における
両端面で、オンする側のクラッチにおける作動流体の圧
力とオフする側のクラッチにおける作動流体の圧力を対
抗状に作用させる一対の受圧部62,62を構成してい
る。
【0047】さらに、スプール6には、二本のL字状の
脱圧通路7,7を形成しており、これら脱圧通路7,7
は、その一端を作動流体ラインL1またはL2またはL
3の何れかに連通するスプール6の外周面に、それぞれ
大径部61を挟んで開口させ、他端を大径部61に対し
作動流体ライン連通側開口部とは反対側に位置するスプ
ール6の軸方向端面に開口させてドレン2に開放させ、
このスプール6の各ストロークエンドで、オンする側の
クラッチの脱圧通路7,7を移動規制面51,51によ
りドレンに対し遮断可能にしている。
【0048】さらに、図2に示すように、作動流体によ
る差圧がないとき、つまり二本の作動流体ラインにおけ
る油圧に差がないときは、一対の受圧部62,62が受
ける圧力が略等しくなり、スプール6を一方向に向かっ
て押圧する押圧作用が生じないことから、切換弁4に、
このような場合にスプール6を各ストロークエンドの中
間位置に付勢する付勢体8を配設して、差圧がないとき
に中間位置に付勢させるようにしている。
【0049】この付勢体8は、二本のコイルスプリング
81,81により構成し、大径部61を挟んでそれぞれ
スプール6の外周面に挿通させて、大径部61の受圧部
62と弁本体5の連通部52壁面とに圧接させることに
より中間位置に付勢させるようにしている。
【0050】また、スプール6に形成する各脱圧通路
7,7には、絞り71,71を設けており、この絞り7
1,71は、脱圧通路7,7におけるドレン2への開放
口に、脱圧通路7の内径より小径の内径を有する筒状部
材72を圧入等により固定することにより形成してい
る。尚、これら絞り71,71は、脱圧通路7,7の作
動流体ライン側開口部に形成するようにしてもよいし、
通路7,7の中間部に形成するようにしてもよい。
【0051】尚、図2乃至図4に示す切換弁4は、第1
作動流体ラインL1と第2作動流体ラインL2との間に
介装して、これら作動流体ラインL1,L2の切換を行
うものであるが、第2作動流体ラインL2と第3作動流
体ラインL3との切換を行う切換弁4の場合には、弁本
体5に設ける連通部52,52を、第2作動流体ライン
L2と第3作動流体ラインL3とにそれぞれ連通させる
のである。
【0052】以上の構成とすることにより、例えば低速
モードから中速モードに切換える場合について説明する
と、第1クラッチC1から第2クラッチC2に接続を切
換えるのであり、このとき、クラッチコントローラCC
からの指令で、第1クラッチC1の電磁弁31がオフさ
れて閉鎖されると共に第2クラッチC2の電磁弁32が
オンされて開放され、油ポンプP1から第2クラッチC
2に第2作動流体ラインL2を介して油が供給される。
【0053】このとき、クラッチ切換直前では、第1ク
ラッチC1の第1作動流体ラインL1は、それまで油が
供給されていたので、該ラインL1の油圧が高く、ま
た、第2クラッチC2の第2作動流体ラインL2は脱圧
状態にあるのであって、つまり、図3に示すように、大
径部61の受圧部62が第1作動流体ラインL1の油圧
の高まりで押圧されて、スプール6が第2作動流体ライ
ンL2側へ移動した結果、第1作動流体ラインL1に連
通する脱圧通路7が移動規制面51により遮断された状
態になっており、また、第2作動流体ラインL2に連通
する脱圧通路7がドレン開放通路21に開放された状態
となっている。
【0054】そして、クラッチ切換指令後は、第1クラ
ッチC1の電磁弁31がオフされて第1クラッチC1へ
の油ポンプP1からの油の供給が遮断され、第2クラッ
チC2の電磁弁32がオン動作により弁が開放されて油
ポンプP1から第2作動流体ラインL2及び第2クラッ
チC2に油が供給されていく。
【0055】このとき、第1作動流体ラインL1は、電
磁弁31の遮断と、切換弁4のドレン2への遮断とによ
り保圧状態にあるが、図5の実線に示すように、油ポン
プP1からの油の供給が全くないことから、スプール6
外周面と弁本体5との間の隙間及び脱圧通路7の遮断部
から油が徐々に漏れて第1作動流体ラインL1の油圧が
徐々に低下していく。
【0056】また、第2作動流体ラインL2はクラッチ
切換の指令直後においては脱圧通路7によりドレン2に
開放した状態にあるが、該脱圧通路7に形成する絞り7
1により、油ポンプP1からの油供給量に比べ油の逃げ
を少なくでき、第2作動流体ラインL2の油圧は、図5
に示すように徐々に高まっていく。
【0057】そして、この第2作動流体ラインL2にお
ける油圧の高まりと保圧状態にある第1作動流体ライン
L1の油圧の圧力差が縮まって、各受圧部62,62の
押圧力の差が無くなり、この圧力差が各コイルスプリン
グ81,81の付勢力に相当する圧力(図5の矢印a)
よりも小さくなると、この付勢力によりスプール6が第
1作動流体ラインL1側に移動し始めると共に、この移
動開始により、それまで遮断されていた第1作動流体ラ
インL1側の脱圧通路7がドレン開放通路21に開放さ
れることとなり、第1作動流体ラインL1の脱圧が開始
され始めるのである。
【0058】以上のように、第1実施例では、各クラッ
チC1,C2,C3の切換えに際し、オフする側のクラ
ッチの脱圧を遅延させ、このオフする側のクラッチにお
ける作動流体の圧力を、オンする側のクラッチの加圧過
渡期において保圧する脱圧遅延手段1を設けたから、こ
の脱圧遅延手段1により、オンする側のクラッチがクラ
ッチ接続状態となる油圧になるまで、オフする側のクラ
ッチの接続状態を維持して負荷軸を回転し続けられるこ
とが可能となる。
【0059】従って、従来のようなクラッチ切換時に駆
動軸と負荷軸とが空転状態となって、これら駆動軸と負
荷軸との回転数差が増大するのを防止できるので、相対
回転速度の増大によって生じていたクラッチ切換時の衝
撃を軽減できるのである。
【0060】また、第1実施例では、脱圧遅延手段1
を、オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力の高
まりによりスプール6を移動せしめて、オフする側のク
ラッチにおける作動流体の脱圧通路7をドレンに開放す
る切換弁4により構成しているので、作動流体の圧力を
利用する簡単な構成からなる切換弁4で、オフする側の
クラッチの作動流体の保圧が可能となる。
【0061】さらに、スプール6に、オンする側のクラ
ッチにおける作動流体の圧力とオフする側のクラッチに
おける作動流体の圧力を対抗状に作用させる一対の受圧
部62,62を設けると共に、スプール6の各ストロー
クエンドで、オンする側のクラッチの脱圧通路7をドレ
ンに対し遮断可能にしているので、スプール6への作動
流体の圧力作用による移動を利用して、脱圧通路7,7
の開閉を簡単に行えるのである。
【0062】また、スプール6を、付勢体8により、作
動流体による差圧がないときに各ストロークエンドの中
間位置に付勢するようにしているので、オンする側のク
ラッチにおける作動流体の圧力の高まりにより、オフす
る側のクラッチにおける保圧状態となっている作動流体
の圧力との差が無くなったとき、スプール6を付勢体8
の付勢力で容易に且つ確実に移動させられ、スプール6
の移動を良好に行えると共に、切換弁4に接続される双
方のクラッチをオフする場合には、どちらの脱圧通路
7,7もドレンに開放できるので双方の脱圧も可能とな
る。
【0063】さらに、脱圧通路7,7に絞り71,71
を設けているので、この絞り71によりオンする側のク
ラッチにおける作動流体の圧力を高めていく際、脱圧通
路7からの脱圧を抑制して、オンする側のクラッチにお
ける作動流体の圧力上昇を良好に行うことができる。
【0064】しかも、第1実施例では、クラッチを、低
速モード時にオンする第1クラッチC1と、中速モード
時にオンする第2クラッチC2と、高速モード時にオン
する第3クラッチC3との3つのクラッチを備えていて
も、第1クラッチC1と第2クラッチC2との作動流体
ライン間、並びに、第2クラッチC2と第3クラッチC
3との作動流体ライン間に、それぞれ切換弁4,4を介
装することにより、複数モードに対応した全てのクラッ
チ切換時の衝撃を軽減できる。
【0065】また、図6に示すように、脱圧通路7を、
スプール6の軸方向端面において開口させると共に、こ
の開口部を移動規制面51に形成する円錐形のポペット
53により閉鎖するようにしてもよい。
【0066】斯くするときは、スプール6の移動で、脱
圧通路7が遮断状態から連通され始めるとき、この脱圧
通路7におけるドレン2への開放口の通路面積をスプー
ル6の移動に伴いポペット53によって徐々に大きくし
ていくことができるので、連通開始時において流路抵抗
が大きくなり、スプール6が移動し始めても、さらに脱
圧を遅延させられるのである。
【0067】次に、第2実施例について、図7及び図8
に基づいて説明する。前記した第1実施例では、脱圧遅
延手段1を、切換弁4により構成したが、第2実施例で
は、脱圧遅延手段1を、オンする側のクラッチのオン指
令発令から該クラッチが接続する所定圧力に達するまで
に要した時間(T1)、及び、オフする側のクラッチのオフ
指令発令から該クラッチが離脱する所定圧力に低下する
までに要した時間(T2)に基づいて、オフする側のクラッ
チのオフ指令発令をオンする側のクラッチのオン指令発
令から所定時間遅延させる時間差切換指令手段により構
成したのである。
【0068】即ち、各クラッチC1,C2,C3には、
それぞれの油圧を検出する油圧センサS1,S2,S3
を設けており、これら油圧センサS1,S2,S3の検
出結果をクラッチコントローラCCに送るようにしてい
る。
【0069】また、クラッチコントローラCCにおい
て、各クラッチC1,C2,C3の切換ごとに、オンす
る側のクラッチのオン指令発令時刻(T01)及びオフす
る側のクラッチのオフ指令発令時刻(T02)と、クラッ
チの油圧低下または上昇途中における油圧、例えば、最
高油圧の50%を規定油圧として設定したとき、オンす
る側のクラッチがこの規定油圧にまで上昇した時刻(T
1)及びオフする側のクラッチがこの規定油圧にまで低
下した時刻(T2)をそれぞれ測定して、これらクラッチ
の発令時刻(T01,T02)から規定油圧到達時刻(T1,T2)
までに要したクラッチ応答時間(t1,t2)を演算して記
憶するのである。
【0070】そして、シーケンスコントローラSCから
のクラッチ切換指令が送られてきたとき、クラッチコン
トローラCCにおいて、この指令で接続するクラッチの
前回クラッチ切換時におけるクラッチ応答時間(t1,t
2)に基づいて、オフする側のクラッチが規定油圧にま
で低下した後、所定時間経過後に、オンする側のクラッ
チがこの規定油圧にまで上昇するように、即ち、クラッ
チ切換によるクラッチ空転時間を最小にするように、オ
フする側のクラッチのオフ指令発令時刻(T02)をオン
する側のクラッチのオン指令発令時刻(T01)により遅
らせるように演算して、その時刻にオフする側のクラッ
チのオフ指令を発令するのである。
【0071】以上のように、第2実施例では、クラッチ
の切換をクラッチコントローラCCにおいて上記のよう
に制御するようにしたので、クラッチの接続を繰り返す
ことにより該クラッチが摩耗して、クラッチ切換指令か
らクラッチ接続までに要する時間が変動していっても、
時間差切換指令手段により、オンする側のクラッチのオ
ン指令発令から該クラッチが規定油圧に達するまでに要
した時間(t1)、及び、オフする側のクラッチのオフ指令
発令から該クラッチが離脱する圧力に低下するまでに要
した時間(t2)に基づいて、オフする側のクラッチのオフ
指令発令をオンする側のクラッチのオン指令発令から所
定時間遅延させられるので、オフする側のクラッチの離
脱からオンする側のクラッチの接続までの時間を常に一
定にでき、オフする側のクラッチの作動流体の圧力をオ
ンする側のクラッチのオン指令発令から所定時間保圧で
きることになり、クラッチ切換時、1次側となる駆動軸
と二次側となる負荷軸の空転時間をできるだけ短くし
て、これら駆動軸と負荷軸の相対回転速度を小さくする
ことができ、クラッチ切換時の衝撃を軽減できる。
【0072】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、脱
圧遅延手段1により、従来のようなクラッチ切換時に駆
動軸と負荷軸とが空転状態となって、これら駆動軸と負
荷軸との回転数差が増大するのを防止できるので、相対
回転速度の増加によって生じていたクラッチ切換時の衝
撃を軽減できるのである。
【0073】請求項2記載の発明よれば、オフする側の
クラッチの作動流体の脱圧遅延を作動流体の圧力を利用
する簡単な構成からなる切換弁4で行えるので、オフす
る側のクラッチの作動流体の保圧が簡単に行える。
【0074】請求項3記載の発明よれば、スプール6へ
の作動流体の圧力作用による該スプール6の移動を利用
して、脱圧通路7,7の開閉を簡単に行えるのである。
【0075】請求項4記載の発明よれば、オンする側の
クラッチにおける作動流体の圧力の高まりにより、オフ
する側のクラッチにおける保圧状態となっている作動流
体の圧力との差が無くなったとき、スプール6を付勢体
8の付勢力で容易に且つ確実に移動させられ、スプール
6の移動を良好に行えると共に、双方のクラッチをオフ
する場合には、どちらの脱圧通路7,7もドレンに開放
できるので双方の脱圧もできる。
【0076】請求項5記載の発明よれば、スプール6の
移動で、脱圧通路7が遮断状態から連通され始めると
き、ドレン2への開放口の通路面積をスプール6の移動
に伴ってポペット53により徐々に大きくしていくこと
ができるので、連通開始時において流路抵抗を大きくで
き、スプール6が移動し始めても、さらに脱圧を遅延さ
せられるのである。
【0077】請求項6記載の発明よれば、脱圧通路7,
7に絞り71,71を設けたから、この絞り71により
オンする側のクラッチにおける作動流体の圧力を高めて
いく際、脱圧通路7からの脱圧を抑制して、オンする側
のクラッチにおける作動流体の圧力上昇を良好に行うこ
とができる。
【0078】請求項7記載の発明よれば、複数の切換弁
4,4を用いることにより複数モードに対応した全ての
クラッチ切換時の衝撃を軽減できる。
【0079】請求項8記載の発明よれば、クラッチの接
続を繰り返すことにより該クラッチが摩耗して、クラッ
チ切換指令からクラッチ接続までに要する時間が変動し
ていっても、時間差切換指令手段により、オンする側の
クラッチのオン指令発令から該クラッチが接続する圧力
に達するまでに要した時間(t1)、及び、オフする側のク
ラッチのオフ指令発令から該クラッチが離脱する圧力に
低下するまでに要した時間(t2)に基づいて、オフする側
のクラッチのオフ指令発令をオンする側のクラッチのオ
ン指令発令から所定時間遅延させられるので、オフする
側のクラッチの離脱からオンする側のクラッチの接続ま
での時間を常に一定にでき、オフする側のクラッチの作
動流体の圧力をオンする側のクラッチのオン指令発令か
ら所定時間保圧できることになり、クラッチ切換時、1
次側となる駆動軸と二次側となる負荷軸の空転時間をで
きるだけ短くして相対回転速度を小さくすることができ
ので、クラッチ切換時の衝撃を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機の第1実施例で、切換弁か
ら成る脱圧遅延手段を備えるクラッチ切換を行うための
油圧回路図。
【図2】同第1実施例の切換弁の要部断面図で、スプー
ルが中立位置にある状態を示す。
【図3】同第1実施例の切換弁の要部断面図で、第1ク
ラッチが接続されているときの状態を示す。
【図4】同第1実施例の切換弁の要部断面図で、第2ク
ラッチに接続が切換った状態を示す。
【図5】同第1実施例におけるクラッチ切換時の油圧状
態を示す特性図。
【図6】切換弁の脱圧通路の要部拡大図で、ドレンへの
開口部にポペットを設けた図。
【図7】本発明の自動変速機の第2実施例で、各クラッ
チの制御回路図を示す。
【図8】同第2実施例におけるクラッチ切換時の油圧状
態を示す特性図。
【図9】本発明の自動変速機の低速モード時の構成図。
【図10】同自動変速機の中速モード時の構成図。
【図11】同自動変速機の高速モード時の構成図。
【符号の説明】
C1;第1クラッチ C2;第2クラッチ C3;第3クラッチ 1;脱圧遅延手段 2;ドレン 4;切換弁 53;ポペット 6;スプール 62;受圧部 7;脱圧通路 71;絞り 8;付勢体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体の加圧及び脱圧によりオンオフす
    る複数個のクラッチ(C1,C2,C3)を備え、これ
    らクラッチ(C1,C2,C3)のオン状態の切換えに
    より複数の速度モードで変速を可能にした自動変速機に
    おいて、クラッチ(C1,C2,C3)の切換えに際
    し、オフする側のクラッチの脱圧を遅延させ、このオフ
    する側のクラッチにおける作動流体の圧力を、オンする
    側のクラッチの加圧過渡期において保圧する脱圧遅延手
    段(1)を備えていることを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】脱圧遅延手段(1)が、オンする側のクラ
    ッチにおける作動流体の圧力の高まりによりスプール
    (6)を移動せしめて、オフする側のクラッチにおける
    作動流体の脱圧通路(7)をドレンに開放する切換弁
    (4)から成る請求項1記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】スプール(6)に、オンする側のクラッチ
    における作動流体の圧力とオフする側のクラッチにおけ
    る作動流体の圧力を対抗状に作用させる一対の受圧部
    (62,62)を設けていると共に、スプール(6)の
    各ストロークエンドで、オンする側のクラッチの脱圧通
    路(7)をドレンに対し遮断可能にしている請求項2記
    載の自動変速機。
  4. 【請求項4】スプール(6)を、作動流体による差圧が
    ないときに各ストロークエンドの中間位置に付勢する付
    勢体(8)を備える請求項3記載の自動変速機。
  5. 【請求項5】脱圧通路(7,7)をスプール(6)の軸
    方向に開口し、この開口部をポペット(53,53)に
    より閉鎖するようにしている請求項3または請求項4記
    載の自動変速機。
  6. 【請求項6】脱圧通路(7,7)に絞り(71,71)
    を設けている請求項2乃至請求項5の何れか一記載の自
    動変速機。
  7. 【請求項7】クラッチが、低速モード時にオンする第1
    クラッチ(C1)と、中速モード時にオンする第2クラ
    ッチ(C2)と、高速モード時にオンする第3クラッチ
    (C3)とを備え、第1クラッチ(C1)と第2クラッ
    チ(C2)との作動流体ライン間、並びに、第2クラッ
    チ(C2)と第3クラッチ(C3)との作動流体ライン
    間に、それぞれ切換弁(4,4)を介装している請求項
    2乃至請求項6の何れか一記載の自動変速機。
  8. 【請求項8】脱圧遅延手段(1)が、オンする側のクラ
    ッチのオン指令発令から該クラッチが所定圧力に達する
    までに要した時間(t1)、及び、オフする側のクラッチ
    のオフ指令発令から該クラッチが所定圧力に低下するま
    でに要した時間(t2)に基づいて、オフする側のクラッ
    チのオフ指令発令をオンする側のクラッチのオン指令発
    令から所定時間遅延させる時間差切換指令手段から成る
    請求項1記載の自動変速機。
JP12195595A 1995-05-19 1995-05-19 自動変速機 Withdrawn JPH08312773A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155127A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Hyundai Motor Co Ltd 自動変速機の油圧制御システムのマニュアルバルブ
JP2008045653A (ja) * 2006-08-15 2008-02-28 Denso Corp 自動変速機用油圧制御装置
US10591052B2 (en) 2017-09-20 2020-03-17 Subaru Corporation Shift control device

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