JPH08317631A - 超電導モータ - Google Patents
超電導モータInfo
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- JPH08317631A JPH08317631A JP7115544A JP11554495A JPH08317631A JP H08317631 A JPH08317631 A JP H08317631A JP 7115544 A JP7115544 A JP 7115544A JP 11554495 A JP11554495 A JP 11554495A JP H08317631 A JPH08317631 A JP H08317631A
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K55/00—Dynamo-electric machines having windings operating at cryogenic temperatures
- H02K55/06—Dynamo-electric machines having windings operating at cryogenic temperatures of the homopolar type
-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で高出力の超電導モータを得る。
【構成】 ソレノイドコイル3に電流を流すことによっ
て、そのボア内に一定の磁場が形成される。ボア内に
は、電機子コイル8を有する円盤型ロータ5が配置され
ると共に、この円盤型ロータ5の一部を覆う超電導シー
ルド6が設けられている。ソレノイドコイル3による磁
界は、超電導シールド6を通過することができず、超電
導シールド6のない部分のみを通過する。そして、超電
導シールド6によって、超電導シールドの覆われていな
い電機子コイルに流れる電流を円盤型ロータの中心から
周辺に向かう電流またはその反対の向きの半径方向の電
流に限定する。これによって、半径方向の電流に働くロ
ーレンツ力は一方向の回転力になり、円盤型ロータ5が
回転する。
て、そのボア内に一定の磁場が形成される。ボア内に
は、電機子コイル8を有する円盤型ロータ5が配置され
ると共に、この円盤型ロータ5の一部を覆う超電導シー
ルド6が設けられている。ソレノイドコイル3による磁
界は、超電導シールド6を通過することができず、超電
導シールド6のない部分のみを通過する。そして、超電
導シールド6によって、超電導シールドの覆われていな
い電機子コイルに流れる電流を円盤型ロータの中心から
周辺に向かう電流またはその反対の向きの半径方向の電
流に限定する。これによって、半径方向の電流に働くロ
ーレンツ力は一方向の回転力になり、円盤型ロータ5が
回転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソレノイドコイルを界
磁コイルとし、そのボア内にロータを設置したモータで
あって超電導シールドを利用する超電導モータに関す
る。
磁コイルとし、そのボア内にロータを設置したモータで
あって超電導シールドを利用する超電導モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の超電導モータが提案さ
れている。これら超電導モータでは、超電導コイルにお
ける銅損がないため、大電流を流すことができ、高磁場
内におけるモータの駆動が達成できる。
れている。これら超電導モータでは、超電導コイルにお
ける銅損がないため、大電流を流すことができ、高磁場
内におけるモータの駆動が達成できる。
【0003】このような超電導モータの1つとして、単
極円盤型モータがある。この単極円盤型モータでは、ロ
ータとして機能する導電性円盤をソレノイドコイルなど
による一定方向の磁界中に置き、円盤周辺部と中心部に
接触したスリップリングを通して導電性円盤に半径方向
の直流電流を供給する。これによって導電性円盤には、
中心から円周部に向けて流れる電流または円周部から中
心に向けて流れる電流のいずれかが流れる。一定磁界中
において、この半径方向の電流には、これに対し直角な
方向の力が働くため、導電性円盤が回転する。
極円盤型モータがある。この単極円盤型モータでは、ロ
ータとして機能する導電性円盤をソレノイドコイルなど
による一定方向の磁界中に置き、円盤周辺部と中心部に
接触したスリップリングを通して導電性円盤に半径方向
の直流電流を供給する。これによって導電性円盤には、
中心から円周部に向けて流れる電流または円周部から中
心に向けて流れる電流のいずれかが流れる。一定磁界中
において、この半径方向の電流には、これに対し直角な
方向の力が働くため、導電性円盤が回転する。
【0004】この単極型モータは、導電性円盤を電機子
コイルとして、利用できるため、その構成が非常に簡単
なものにできる。また、電機子コイルは、実質的に1本
の電流経路になるが、ソレノイドコイルに超電導コイル
を用い、ロータがおかれる磁場の磁界強度を大きくする
ことによって、比較的大きな回転力を得ることができ
る。
コイルとして、利用できるため、その構成が非常に簡単
なものにできる。また、電機子コイルは、実質的に1本
の電流経路になるが、ソレノイドコイルに超電導コイル
を用い、ロータがおかれる磁場の磁界強度を大きくする
ことによって、比較的大きな回転力を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ソレノイドコ
イルによる磁界強度にもある程度限界があり、単極型モ
ータの出力をさらにアップするためには、導電性円盤に
流れる電流をさらに大きくするか、または導電性円盤を
大きくしなければならない。
イルによる磁界強度にもある程度限界があり、単極型モ
ータの出力をさらにアップするためには、導電性円盤に
流れる電流をさらに大きくするか、または導電性円盤を
大きくしなければならない。
【0006】そして、導電性円盤を大きくするとモータ
が大きくなってしまうという問題がある。また、導電性
円盤に大電流を流すには、集電装置の接触抵抗を十分低
くする必要があり、集電装置に高価で取扱が面倒な水銀
スリップリングなどを必要とするという問題点があっ
た。また、高出力を得るために、導電性円盤を複数にす
れば、その数に対応して水銀スリップリングが必要にな
る。
が大きくなってしまうという問題がある。また、導電性
円盤に大電流を流すには、集電装置の接触抵抗を十分低
くする必要があり、集電装置に高価で取扱が面倒な水銀
スリップリングなどを必要とするという問題点があっ
た。また、高出力を得るために、導電性円盤を複数にす
れば、その数に対応して水銀スリップリングが必要にな
る。
【0007】従って、従来の単極円盤型モータでは、小
型のモータで、高出力が得られないという問題点があっ
た。
型のモータで、高出力が得られないという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、小型、高出力で、かつ簡
単な構成の超電導モータを得ることを目的とする。
題としてなされたものであり、小型、高出力で、かつ簡
単な構成の超電導モータを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソレノイドコ
イルを界磁コイルとし、そのボア内にロータを設置した
モータであって、前記ロータ上に設けられた電機子巻線
と、前記ロータの軸方向から見て、電機子巻線を部分的
に覆う超電導シールドと、を有し、電機子巻線に流れる
電流であって、超電導シールドで覆われていない部分に
おけるロータの中心方向に向けて流れる電流成分と放射
方向に向けて流れる電流成分との量を異ならせることに
よって、半径方向の一方向の電流成分を大きくして、ソ
レノイドコイルにより発生する磁界がこの半径方向の電
流に対し与える力によって回転力を得ることを特徴とす
る。
イルを界磁コイルとし、そのボア内にロータを設置した
モータであって、前記ロータ上に設けられた電機子巻線
と、前記ロータの軸方向から見て、電機子巻線を部分的
に覆う超電導シールドと、を有し、電機子巻線に流れる
電流であって、超電導シールドで覆われていない部分に
おけるロータの中心方向に向けて流れる電流成分と放射
方向に向けて流れる電流成分との量を異ならせることに
よって、半径方向の一方向の電流成分を大きくして、ソ
レノイドコイルにより発生する磁界がこの半径方向の電
流に対し与える力によって回転力を得ることを特徴とす
る。
【0010】また、前記超電導シールドは、ロータとは
独立して固定されていることを特徴とする。
独立して固定されていることを特徴とする。
【0011】また、前記電機子巻線は、ロータの中心軸
を通る半径方向の直線状経路と、円盤ロータの円周に沿
った円弧状の経路からなり、前記超電導シールドが前記
直線状経路の一部を覆うことを特徴とする。
を通る半径方向の直線状経路と、円盤ロータの円周に沿
った円弧状の経路からなり、前記超電導シールドが前記
直線状経路の一部を覆うことを特徴とする。
【0012】また、前記超電導シールドは、前記ロータ
とは独立して設けられており、かつこの超電導シールド
は、回転駆動手段によってロータに同期して回転される
ことを特徴とする。
とは独立して設けられており、かつこの超電導シールド
は、回転駆動手段によってロータに同期して回転される
ことを特徴とする。
【0013】また、前記超電導シールドは、前記ロータ
上に設けられていることを特徴とする。
上に設けられていることを特徴とする。
【0014】また、本発明は、ソレノイドコイルを界磁
コイルとし、そのボア内にロータを設置したモータであ
って、前記ロータの表面の少なくとも一部を覆う超電導
シールドと、この超電導シールドの近傍に前記ロータと
は独立して配置され、ロータの半径方向であって、中心
に向かう方向または放射方向のいずれか一方の半径方向
の電流を実質的に流す固定駆動巻線と、前記ソレノイド
によって発生する磁界と、前記固定駆動巻線に流れる電
流によって生じる磁界の作用によって、ロータを回転さ
せることを特徴とする。
コイルとし、そのボア内にロータを設置したモータであ
って、前記ロータの表面の少なくとも一部を覆う超電導
シールドと、この超電導シールドの近傍に前記ロータと
は独立して配置され、ロータの半径方向であって、中心
に向かう方向または放射方向のいずれか一方の半径方向
の電流を実質的に流す固定駆動巻線と、前記ソレノイド
によって発生する磁界と、前記固定駆動巻線に流れる電
流によって生じる磁界の作用によって、ロータを回転さ
せることを特徴とする。
【0015】また、前記固定駆動巻線は、ロータの中心
から円周方向に向く半径方向の第1の部分と、この両端
から上方に向けて伸びる第2および第3の部分と、第1
の部分と平行な第4の部分を有する四角形状に巻かれて
いることを特徴とする。
から円周方向に向く半径方向の第1の部分と、この両端
から上方に向けて伸びる第2および第3の部分と、第1
の部分と平行な第4の部分を有する四角形状に巻かれて
いることを特徴とする。
【0016】また、前記超電導シールドは、ロータの回
転軸を中心としてその回りに軸対称に形成されているこ
とを特徴とする。
転軸を中心としてその回りに軸対称に形成されているこ
とを特徴とする。
【0017】さらに、超電導シールドを所定の低温状態
に保たれるクライオスタット内に配置すると共に、電機
子巻線をクライオスタットの外部に配置し、かつ電機子
巻線を常電導巻線にすることを特徴とする。
に保たれるクライオスタット内に配置すると共に、電機
子巻線をクライオスタットの外部に配置し、かつ電機子
巻線を常電導巻線にすることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、ソレノイドコイルに電流を流
すことによって、そのボア内に一定の磁場を形成する。
そして、このボア内に、電機子巻線が設けられたロータ
を配置するとともに、その一部を覆う超電導シールドを
設ける。
すことによって、そのボア内に一定の磁場を形成する。
そして、このボア内に、電機子巻線が設けられたロータ
を配置するとともに、その一部を覆う超電導シールドを
設ける。
【0019】そして、電機子巻線に流れる電流であっ
て、超電導シールドで覆われていない部分におけるロー
タの中心方向に向けて流れる電流成分と放射方向に向け
て流れる電流成分との量を異ならせ、電機子巻線の半径
方向の一方向(中心に向かう電流または放射方向の電
流)の電流成分を大きくする。そして、ソレノイドコイ
ルにより発生する磁界により、この半径方向の電流に対
しローレンツ力によって回転力を得る。
て、超電導シールドで覆われていない部分におけるロー
タの中心方向に向けて流れる電流成分と放射方向に向け
て流れる電流成分との量を異ならせ、電機子巻線の半径
方向の一方向(中心に向かう電流または放射方向の電
流)の電流成分を大きくする。そして、ソレノイドコイ
ルにより発生する磁界により、この半径方向の電流に対
しローレンツ力によって回転力を得る。
【0020】また、超電導シールドをロータとは別個に
固定し、ロータの電機子巻線に流れる電流の方向を制御
することによって、電機子巻線に流れる電流の方向を所
定のものにし、所望の回転力を得る。
固定し、ロータの電機子巻線に流れる電流の方向を制御
することによって、電機子巻線に流れる電流の方向を所
定のものにし、所望の回転力を得る。
【0021】また、電機子巻線を、半径方向の直線状経
路とロータの円周に沿った経路により構成することによ
って、半径方向の直線状経路に流す電流に働く力によっ
て、ロータの回転力を得る。
路とロータの円周に沿った経路により構成することによ
って、半径方向の直線状経路に流す電流に働く力によっ
て、ロータの回転力を得る。
【0022】また、超電導シールドをロータと同期して
回転することによって、電機子巻線の超電導シールドに
覆われていない部分における半径方向の電流をロータの
回転に拘わらず一定方向に保持することができる。
回転することによって、電機子巻線の超電導シールドに
覆われていない部分における半径方向の電流をロータの
回転に拘わらず一定方向に保持することができる。
【0023】また、超電導シールドをロータ上に設ける
ことによっても、電機子巻線の超電導シールドに覆われ
ていない部分における半径方向の電流をロータの回転に
拘わらず一定方向に保持することができる。
ことによっても、電機子巻線の超電導シールドに覆われ
ていない部分における半径方向の電流をロータの回転に
拘わらず一定方向に保持することができる。
【0024】また、本発明によれば、ロータ上に超電導
シールドを設けると共に、この超電導シールドの近傍に
固定駆動巻線により中心に向かう方向または放射方向の
いずれか一方の半径方向の電流を実質的に流す。これに
よって、ソレノイドによって発生する磁界と、前記固定
駆動巻線に流れる電流によって生じる磁界の作用によっ
て、ロータの回転力を得る。
シールドを設けると共に、この超電導シールドの近傍に
固定駆動巻線により中心に向かう方向または放射方向の
いずれか一方の半径方向の電流を実質的に流す。これに
よって、ソレノイドによって発生する磁界と、前記固定
駆動巻線に流れる電流によって生じる磁界の作用によっ
て、ロータの回転力を得る。
【0025】固定駆動巻線を四角形状とすることによっ
て、超電導シールドの近傍に一定方向の電流を常に流す
ことができる。
て、超電導シールドの近傍に一定方向の電流を常に流す
ことができる。
【0026】超電導シールドを軸対称的な形状にするこ
とによって、ソレノイドコイルによる磁場を比較的均一
なものにできる。
とによって、ソレノイドコイルによる磁場を比較的均一
なものにできる。
【0027】ロータをクライオスタットの外部に配置す
ることによって、ロータの回転に伴う熱による冷媒の蒸
発を防止することができる。
ることによって、ロータの回転に伴う熱による冷媒の蒸
発を防止することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0029】「第1実施例」図1は、第1実施例の全体
構成を示す図である。クライオスタット1は、円筒型の
密閉容器であり、その内部には、超電導部品を所定の温
度に冷却するための冷媒が収容されている。冷媒として
は、液体ヘリウム、液体水素、液体窒素などが、冷却し
たい温度との関係で適宜選択される。
構成を示す図である。クライオスタット1は、円筒型の
密閉容器であり、その内部には、超電導部品を所定の温
度に冷却するための冷媒が収容されている。冷媒として
は、液体ヘリウム、液体水素、液体窒素などが、冷却し
たい温度との関係で適宜選択される。
【0030】クライオスタット1の内部には、ドーナツ
状のボビン2が配置されており、このボビン2にソレノ
イドコイル3が巻回されている。なお、ボビン2は、上
下のドーナツ状円盤部とこれらの内径に相当する径の円
筒部からなっており、円筒部の周囲にソレノイドコイル
3が巻回されている。ここで、ボビン2は、クライオス
タット1の内面に、図示を省略した支持機構により、所
定の間隔を隔てて固定されている。
状のボビン2が配置されており、このボビン2にソレノ
イドコイル3が巻回されている。なお、ボビン2は、上
下のドーナツ状円盤部とこれらの内径に相当する径の円
筒部からなっており、円筒部の周囲にソレノイドコイル
3が巻回されている。ここで、ボビン2は、クライオス
タット1の内面に、図示を省略した支持機構により、所
定の間隔を隔てて固定されている。
【0031】ボビン2は、例えば、FRP(強化プラス
チック)、Al(アルミニウム)、SUS304(所定
の成分を有するステンレス)等で形成される。また、ソ
レノイドコイル3は、Ni−Ti(ニオブチタン)や、
ビスマス系酸化物超電導材料(Bi−Sr−Cu−Ca
−O)などで形成されており、超電導コイルとして機能
する。なお、ソレノイドコイル3として、常電導コイル
を用いてもよい。
チック)、Al(アルミニウム)、SUS304(所定
の成分を有するステンレス)等で形成される。また、ソ
レノイドコイル3は、Ni−Ti(ニオブチタン)や、
ビスマス系酸化物超電導材料(Bi−Sr−Cu−Ca
−O)などで形成されており、超電導コイルとして機能
する。なお、ソレノイドコイル3として、常電導コイル
を用いてもよい。
【0032】クライオスタット1の内部(ソレノイドコ
イル3のボア内部)には、FRPやSUS304で形成
されたモータ出力軸4が設けられており、その上部はク
ライオスタット1から上方に突出している。また、この
モータ出力軸4の中間位置(ソレノイドコイルの縦方向
の中間位置:ボア内)には、同じくFRPやSUS30
4で形成された円盤型ロータ5が取り付けられている。
イル3のボア内部)には、FRPやSUS304で形成
されたモータ出力軸4が設けられており、その上部はク
ライオスタット1から上方に突出している。また、この
モータ出力軸4の中間位置(ソレノイドコイルの縦方向
の中間位置:ボア内)には、同じくFRPやSUS30
4で形成された円盤型ロータ5が取り付けられている。
【0033】そして、この円盤型ロータ5の図1におけ
る右半分の上方には、図2に破線の斜線で示すように半
円形の超電導シールド6が円盤型ロータ5に対向配置さ
れている。この例では、この超電導シールド6は、Ni
−Tiの薄板をAl、Cu(銅)等でラミネート(積
層)したフィルムであり、一端がボビン2に固定された
スタンド7上に支持されている。なお、このスタンド7
もFRPやSUS304により形成される。
る右半分の上方には、図2に破線の斜線で示すように半
円形の超電導シールド6が円盤型ロータ5に対向配置さ
れている。この例では、この超電導シールド6は、Ni
−Tiの薄板をAl、Cu(銅)等でラミネート(積
層)したフィルムであり、一端がボビン2に固定された
スタンド7上に支持されている。なお、このスタンド7
もFRPやSUS304により形成される。
【0034】一方、円盤型ロータ5の表面には、電機子
巻線8が形成されている。この電機子巻線は、図2に示
すように、中心から円周に向かい円周に沿って反時計回
りに半周した後、中心付近を通過して反対側に至り、再
度反対側の円周に沿って時計回りに半周して中心に戻る
経路が形成されている。また、この電機子巻線8は、そ
の両端がモータ出力軸4に沿って上方(クライオスタッ
ト1の外部)に至っている。ここで、図2には、電機子
巻線8の1巻(1ターン)分のみを示したが、複数ター
ンにする場合には、同様の巻き方を繰り返せばよい。な
お、この電機子巻線8は、ソレノイドコイル3と同様の
超電導材料で構成されるが、常電導材料で構成してもよ
い。
巻線8が形成されている。この電機子巻線は、図2に示
すように、中心から円周に向かい円周に沿って反時計回
りに半周した後、中心付近を通過して反対側に至り、再
度反対側の円周に沿って時計回りに半周して中心に戻る
経路が形成されている。また、この電機子巻線8は、そ
の両端がモータ出力軸4に沿って上方(クライオスタッ
ト1の外部)に至っている。ここで、図2には、電機子
巻線8の1巻(1ターン)分のみを示したが、複数ター
ンにする場合には、同様の巻き方を繰り返せばよい。な
お、この電機子巻線8は、ソレノイドコイル3と同様の
超電導材料で構成されるが、常電導材料で構成してもよ
い。
【0035】また、モータ出力軸4は、その上部がクラ
イオスタット1の上壁にベアリング9によって回転自在
に支持されており、下端がクライオスタット1の底面に
ベアリング10によって回転自在に支持されている。ベ
アリング9は、モータ出力軸4がクライオスタット1を
貫通する部分のシールも兼ねている。なお、ベアリング
9、10は、SUS304や、セラミックス等で形成さ
れる。
イオスタット1の上壁にベアリング9によって回転自在
に支持されており、下端がクライオスタット1の底面に
ベアリング10によって回転自在に支持されている。ベ
アリング9は、モータ出力軸4がクライオスタット1を
貫通する部分のシールも兼ねている。なお、ベアリング
9、10は、SUS304や、セラミックス等で形成さ
れる。
【0036】クライオスタット1の外部にあるモータ出
力軸4の上端部には、一対の集電用ブラシ11、12が
対向して設けられ、モータ出力軸4の表面に形成された
整流子13、14に接触されている。整流子13、14
は、それぞれモータ出力軸4のほぼ半周を覆い端部が所
定の間隔を空けて対向している。そして、集電用ブラシ
11、12は整流子13、14より小さな面積の端部を
有し、この端部が整流子13、14に押し付けられてい
る。そこで、集電用ブラシ11、12は、それぞれが整
流子13、14のいずれか一方に接触され、モータ出力
軸4の回転によって接触する相手が交代する。そこで、
電機子コイル8への通電方向が、モータ出力軸4、すな
わち円盤型ロータ5の回転に伴い順次反転される。な
お、集電用ブラシ11、12には、一般的なカーボンブ
ラシや、金属ブラシが採用される。また、整流子13、
14は、Cuなどの接触抵抗の小さな導電材料で形成さ
れる。
力軸4の上端部には、一対の集電用ブラシ11、12が
対向して設けられ、モータ出力軸4の表面に形成された
整流子13、14に接触されている。整流子13、14
は、それぞれモータ出力軸4のほぼ半周を覆い端部が所
定の間隔を空けて対向している。そして、集電用ブラシ
11、12は整流子13、14より小さな面積の端部を
有し、この端部が整流子13、14に押し付けられてい
る。そこで、集電用ブラシ11、12は、それぞれが整
流子13、14のいずれか一方に接触され、モータ出力
軸4の回転によって接触する相手が交代する。そこで、
電機子コイル8への通電方向が、モータ出力軸4、すな
わち円盤型ロータ5の回転に伴い順次反転される。な
お、集電用ブラシ11、12には、一般的なカーボンブ
ラシや、金属ブラシが採用される。また、整流子13、
14は、Cuなどの接触抵抗の小さな導電材料で形成さ
れる。
【0037】このような装置において、ソレノイドコイ
ル3に一定の直流電流を流すと、これに応じて一定の磁
場が形成される。例えば、図1において、下方から上方
に向かう磁場がソレノイドコイル3のボア内部に形成さ
れる。これによって、円盤型ロータ5においては、その
裏面(下)側から表面(上)側に磁力線が貫通しようと
する。ところが、本実施例では、超電導シールド6が設
けられており、磁力線はこの超電導シールド6を貫通す
ることはできない。そこで、図3に示すように、磁力線
は、この部分をさけて通ることになる。
ル3に一定の直流電流を流すと、これに応じて一定の磁
場が形成される。例えば、図1において、下方から上方
に向かう磁場がソレノイドコイル3のボア内部に形成さ
れる。これによって、円盤型ロータ5においては、その
裏面(下)側から表面(上)側に磁力線が貫通しようと
する。ところが、本実施例では、超電導シールド6が設
けられており、磁力線はこの超電導シールド6を貫通す
ることはできない。そこで、図3に示すように、磁力線
は、この部分をさけて通ることになる。
【0038】一方、電機子コイル8には、一定の電流が
流れるが、集電用ブラシ11、12および整流子13、
14の位置を、電機子コイル8の半径方向の部分が図2
における水平方向(横方向)に向く位置で電機子コイル
8に流れる電流の方向が反転するように設定しておく。
これによって、例えば図4に示すように、電機子コイル
8の半径方向の部分においては、常に図における上方に
向く電流が流れる。従って、超電導シールド6に覆われ
ていない部分の半径方向の電流は、常に中心から円周方
向に向けて流れることになる。
流れるが、集電用ブラシ11、12および整流子13、
14の位置を、電機子コイル8の半径方向の部分が図2
における水平方向(横方向)に向く位置で電機子コイル
8に流れる電流の方向が反転するように設定しておく。
これによって、例えば図4に示すように、電機子コイル
8の半径方向の部分においては、常に図における上方に
向く電流が流れる。従って、超電導シールド6に覆われ
ていない部分の半径方向の電流は、常に中心から円周方
向に向けて流れることになる。
【0039】このように、磁場B(図4における紙面の
裏面側から表面側に向く方向の磁場)および電機子コイ
ル8の電流Iの方向が設定されると、超電導シールド6
に覆われていない部分の電機子コイル8には、そこに流
れる電流に応じてローレンツ力が働く。すなわち、中心
から外方に向かう半径方向の電流Iに対しては、フレミ
ングの左手の法則によって、右回転の力Faが働き、円
周に沿った電流に対してはその電流方向に応じて、時計
回りであれば中心に向く力、反時計回りであれば、外側
に向く力が働く。そして、円周に沿った電流に働く力
は、実質的に打ち消され、結局は、円盤型ロータ5に対
し、右回転(時計回り)の回転力が付与されることにな
る。そして、電機子コイル8に供給される電流は、上述
のように切り換えられるため、円盤型ロータ5には、常
に右回転の力が付与され、円盤型ロータ5が回転され、
モータ出力軸4に回転力が出力される。
裏面側から表面側に向く方向の磁場)および電機子コイ
ル8の電流Iの方向が設定されると、超電導シールド6
に覆われていない部分の電機子コイル8には、そこに流
れる電流に応じてローレンツ力が働く。すなわち、中心
から外方に向かう半径方向の電流Iに対しては、フレミ
ングの左手の法則によって、右回転の力Faが働き、円
周に沿った電流に対してはその電流方向に応じて、時計
回りであれば中心に向く力、反時計回りであれば、外側
に向く力が働く。そして、円周に沿った電流に働く力
は、実質的に打ち消され、結局は、円盤型ロータ5に対
し、右回転(時計回り)の回転力が付与されることにな
る。そして、電機子コイル8に供給される電流は、上述
のように切り換えられるため、円盤型ロータ5には、常
に右回転の力が付与され、円盤型ロータ5が回転され、
モータ出力軸4に回転力が出力される。
【0040】なお、超電導シールド6が存在しないと、
図5に示したように、磁場Bは、均一なものになり、円
盤型ロータ5のすべての部分を裏面側から表面側に貫通
する。一方、図6に示したように、電機子コイル8のb
の部分には中心から円周に向かう電流が存在し、cの部
分には円周から中心に向かう電流が存在する。そこで、
この両方の電流に対し、右回転の力Fbと、左回転の力
Fcがそれぞれ働き、これが打ち消し合うため、回転力
は得られない。
図5に示したように、磁場Bは、均一なものになり、円
盤型ロータ5のすべての部分を裏面側から表面側に貫通
する。一方、図6に示したように、電機子コイル8のb
の部分には中心から円周に向かう電流が存在し、cの部
分には円周から中心に向かう電流が存在する。そこで、
この両方の電流に対し、右回転の力Fbと、左回転の力
Fcがそれぞれ働き、これが打ち消し合うため、回転力
は得られない。
【0041】そして、電機子巻線8を複数ターン巻くこ
とで、円盤型ロータ5の出力回転トルクをターン数に応
じて大きくすることができる。
とで、円盤型ロータ5の出力回転トルクをターン数に応
じて大きくすることができる。
【0042】このように、本実施例の超電導モータによ
れば、ソレノイドコイル3のボア内部にある円盤型ロー
タ5に設けた電機子巻線8を複数ターン巻くことで、容
易に整流子型モータが構成でき、小型で高出力のモータ
が得られる。特にソレノイドコイル3を超電導コイルに
することで、高出力の超電導モータを得ることができ
る。さらに、電機子コイル8のターン数を増やすことが
できるため、電機子コイルを高インピーダンスにでき、
高電圧低電流制御を行うことができる。従って、集電装
置は1つでよく、集電装置の構成を簡易なものにでき
る。
れば、ソレノイドコイル3のボア内部にある円盤型ロー
タ5に設けた電機子巻線8を複数ターン巻くことで、容
易に整流子型モータが構成でき、小型で高出力のモータ
が得られる。特にソレノイドコイル3を超電導コイルに
することで、高出力の超電導モータを得ることができ
る。さらに、電機子コイル8のターン数を増やすことが
できるため、電機子コイルを高インピーダンスにでき、
高電圧低電流制御を行うことができる。従って、集電装
置は1つでよく、集電装置の構成を簡易なものにでき
る。
【0043】「第2実施例」図7に第2実施例の超電導
モータの構成を示す。この例では、超電導シールド6を
回転することができる。
モータの構成を示す。この例では、超電導シールド6を
回転することができる。
【0044】すなわち、超電導シールド6は、スタンド
27の表面上に設けられている。このスタンド27は、
円筒状の回転軸28に取り付けられており、この回転軸
28は、モータ出力軸4をその内部に収容している。そ
して、回転軸28はクライオスタット1の底面を貫通す
る回転軸29を介しモータ30に接続されている。ま
た、回転軸29は、ベアリング32によってクライオス
タット1に回転自在に支持されている。クライオスタッ
ト1の回転軸29が貫通する部分には、テフロンなどで
形成されたシール31が設けられており、クライオスタ
ット1の底面をシールしている。さらに、モータ出力軸
4の下端は、回転軸28の下端部の内部でベアリング3
3を介し、回転軸28に接続されている。
27の表面上に設けられている。このスタンド27は、
円筒状の回転軸28に取り付けられており、この回転軸
28は、モータ出力軸4をその内部に収容している。そ
して、回転軸28はクライオスタット1の底面を貫通す
る回転軸29を介しモータ30に接続されている。ま
た、回転軸29は、ベアリング32によってクライオス
タット1に回転自在に支持されている。クライオスタッ
ト1の回転軸29が貫通する部分には、テフロンなどで
形成されたシール31が設けられており、クライオスタ
ット1の底面をシールしている。さらに、モータ出力軸
4の下端は、回転軸28の下端部の内部でベアリング3
3を介し、回転軸28に接続されている。
【0045】また、モータ出力軸4の上端部には、2つ
の集電用ブラシ35、36が設けられ、この集電用ブラ
シ35、36が、それぞれスリップリング37、38に
接触されている。スリップリング37、38は、電機子
コイル8の両端にそれぞれ接続されているため、電機子
コイル8には、常に一定方向の電流が流れる。なお、ス
リップリング37、38は共にモータ出力軸の円周を覆
う円環状に形成されており、電機子コイル8の両端にそ
れぞれ別個に接続されている。
の集電用ブラシ35、36が設けられ、この集電用ブラ
シ35、36が、それぞれスリップリング37、38に
接触されている。スリップリング37、38は、電機子
コイル8の両端にそれぞれ接続されているため、電機子
コイル8には、常に一定方向の電流が流れる。なお、ス
リップリング37、38は共にモータ出力軸の円周を覆
う円環状に形成されており、電機子コイル8の両端にそ
れぞれ別個に接続されている。
【0046】さらに、モータ出力軸4の近傍には、この
回転位置を検出する回転位置センサ39が設けられてお
り、この検出値がコントローラ40に供給される。コン
トローラ40は、回転センサ39から供給される検出値
に応じてモータ30の回転を制御する。
回転位置を検出する回転位置センサ39が設けられてお
り、この検出値がコントローラ40に供給される。コン
トローラ40は、回転センサ39から供給される検出値
に応じてモータ30の回転を制御する。
【0047】このような第2実施例において、コントロ
ーラ40は、超電導シールド6が、円盤型ロータ5に対
し、常に図8に示す位置になるようにモータ30を制御
する。従って、電機子コイル8に一定の方向の電流が流
されるにも拘わらず、電機子コイル8の超電導シールド
6に覆われていない部分は、一定の方向の電流に維持さ
れる。そこで、電機子コイル8の半径方向の部分で超電
導シールド6に覆われていない部分に流れる電流は常に
中心から周辺に向かう電流、あるいは周辺から中心に向
かう電流のいずれかである。従って、この半径方向の電
流によって、常に一定の方向の回転力が円盤型ロータ5
に付与される。
ーラ40は、超電導シールド6が、円盤型ロータ5に対
し、常に図8に示す位置になるようにモータ30を制御
する。従って、電機子コイル8に一定の方向の電流が流
されるにも拘わらず、電機子コイル8の超電導シールド
6に覆われていない部分は、一定の方向の電流に維持さ
れる。そこで、電機子コイル8の半径方向の部分で超電
導シールド6に覆われていない部分に流れる電流は常に
中心から周辺に向かう電流、あるいは周辺から中心に向
かう電流のいずれかである。従って、この半径方向の電
流によって、常に一定の方向の回転力が円盤型ロータ5
に付与される。
【0048】この実施例によれば、上述の第1実施例と
同様に小型で、高出力が得られると共に、円環状のスリ
ップリングが使用できるため、集電部の構成がよりシン
プルになるという効果が得られる。なお、モータ30
は、単に円盤型ロータ5に同期して回転すればよく、コ
ントローラ40による制御は非常に簡単なものでよい。
また、回転位置センサ35も光電エンコーダなど簡単な
構成のものが利用できる。
同様に小型で、高出力が得られると共に、円環状のスリ
ップリングが使用できるため、集電部の構成がよりシン
プルになるという効果が得られる。なお、モータ30
は、単に円盤型ロータ5に同期して回転すればよく、コ
ントローラ40による制御は非常に簡単なものでよい。
また、回転位置センサ35も光電エンコーダなど簡単な
構成のものが利用できる。
【0049】「第3実施例」図9は、第3実施例の構成
を示す図であり、超電導シールド6が円盤型ロータ5上
に積層形成されている。すなわち、超電導シールド6
は、円盤型ロータ5の電機子コイル8上に円盤型ロータ
5の半分を覆って形成されている。そこで、第2実施例
と同様に、円盤型ロータ5が回転しても、電機子コイル
6に流れる電流に対し、一定方向の回転力が常に付与さ
れる。この第3実施例によれば、非常に簡単な構成で、
第2実施例と同様の作用効果が得られる。
を示す図であり、超電導シールド6が円盤型ロータ5上
に積層形成されている。すなわち、超電導シールド6
は、円盤型ロータ5の電機子コイル8上に円盤型ロータ
5の半分を覆って形成されている。そこで、第2実施例
と同様に、円盤型ロータ5が回転しても、電機子コイル
6に流れる電流に対し、一定方向の回転力が常に付与さ
れる。この第3実施例によれば、非常に簡単な構成で、
第2実施例と同様の作用効果が得られる。
【0050】「第4実施例」図10は、第4実施例の構
成を示す図であり、この例では、電機子コイルに代え
て、固定駆動コイル60が設けられており、円盤型ロー
タ5には、超電導シールド6のみが形成されている。す
なわち、円盤型ロータ5の表面には、図11に斜線で示
すように、その表面の半分を覆う超電導シールド6が形
成されている。そして、円盤型ロータ5の上部空間に
は、固定駆動コイル60が、円盤型ロータ5とは独立し
て固定されている。この固定駆動コイル60は、円盤型
ロータ5の表面近傍に図11に示すように半径方向の線
路60aが存在し、その両端が線路60b、60cとし
て上方に伸び、図10における右側の線路60bの上端
が折り曲げられ線路60aと平行な線路60cになって
いる。従って、固定駆動コイル60は、全体として、四
角形状のコイルになっている。そして、この固定駆動コ
イル60は、電流供給源70に接続されており、線路6
0d,60b,60a,60cの順、またはその反対に
線路60c,60a,60b,60dの順で電流が流さ
れる。なお、固定駆動コイル60は、AlやCuなどで
構成され、ある程度の強度を有しているが、必要に応じ
てFRP等で補強するとよい。
成を示す図であり、この例では、電機子コイルに代え
て、固定駆動コイル60が設けられており、円盤型ロー
タ5には、超電導シールド6のみが形成されている。す
なわち、円盤型ロータ5の表面には、図11に斜線で示
すように、その表面の半分を覆う超電導シールド6が形
成されている。そして、円盤型ロータ5の上部空間に
は、固定駆動コイル60が、円盤型ロータ5とは独立し
て固定されている。この固定駆動コイル60は、円盤型
ロータ5の表面近傍に図11に示すように半径方向の線
路60aが存在し、その両端が線路60b、60cとし
て上方に伸び、図10における右側の線路60bの上端
が折り曲げられ線路60aと平行な線路60cになって
いる。従って、固定駆動コイル60は、全体として、四
角形状のコイルになっている。そして、この固定駆動コ
イル60は、電流供給源70に接続されており、線路6
0d,60b,60a,60cの順、またはその反対に
線路60c,60a,60b,60dの順で電流が流さ
れる。なお、固定駆動コイル60は、AlやCuなどで
構成され、ある程度の強度を有しているが、必要に応じ
てFRP等で補強するとよい。
【0051】また、モータ出力軸4の近傍には、回転位
置センサ71が設けられ、この検出信号はコントローラ
72に供給される。そして、コントローラ72は、回転
位置センサ71の検出値に応じて、電流供給源70を制
御して、固定駆動コイル60における電流の流れる方向
を順次切り換える。
置センサ71が設けられ、この検出信号はコントローラ
72に供給される。そして、コントローラ72は、回転
位置センサ71の検出値に応じて、電流供給源70を制
御して、固定駆動コイル60における電流の流れる方向
を順次切り換える。
【0052】すなわち、円盤型ロータ5を回転しても、
超電導シールド6で覆われていない部分に近接する固定
駆動コイル60の線路60aに流れる電流が常に中心に
向かう方向または中心から周囲に向かう方向のいずか一
方に限定されるように、電流供給源70を制御する。
超電導シールド6で覆われていない部分に近接する固定
駆動コイル60の線路60aに流れる電流が常に中心に
向かう方向または中心から周囲に向かう方向のいずか一
方に限定されるように、電流供給源70を制御する。
【0053】例えば、図11に示すように、固定駆動コ
イル60の線路60aの電流を超電導シールド6が図に
おける下方に位置するときに図における下から上に向く
方向に流す(超電導シールド6が上方に位置するときに
は電流を上から下に向けて流す)。そして、ソレノイド
コイル3によって、ボア内には、下から上に向かう磁場
(図11における紙面の裏から表に向かう磁場)が形成
されているとすれば、超電導シールド6で覆われていな
い場所の固定駆動コイル60の線路60aには、時計方
向の回転力が付与される。
イル60の線路60aの電流を超電導シールド6が図に
おける下方に位置するときに図における下から上に向く
方向に流す(超電導シールド6が上方に位置するときに
は電流を上から下に向けて流す)。そして、ソレノイド
コイル3によって、ボア内には、下から上に向かう磁場
(図11における紙面の裏から表に向かう磁場)が形成
されているとすれば、超電導シールド6で覆われていな
い場所の固定駆動コイル60の線路60aには、時計方
向の回転力が付与される。
【0054】ところが、この実施例では、固定駆動コイ
ル60は固定されており、回転することはない。一方、
固定駆動コイル60の線路60aにより、超電導シール
ド6の近傍にも電流が流れている。この図11の例で
は、この部分において中心へ向かう電流が常に流れてい
る。そして、超電導シールド6が存在しなかった場合に
は、この部分の線路60aには、反時計回りの回転力が
付与されるはずである。しかし、この実施例では、超電
導シールド6が存在するため、磁力線はここを通過する
ことはできず、線路60aには、反時計回りの力は付与
されない。
ル60は固定されており、回転することはない。一方、
固定駆動コイル60の線路60aにより、超電導シール
ド6の近傍にも電流が流れている。この図11の例で
は、この部分において中心へ向かう電流が常に流れてい
る。そして、超電導シールド6が存在しなかった場合に
は、この部分の線路60aには、反時計回りの回転力が
付与されるはずである。しかし、この実施例では、超電
導シールド6が存在するため、磁力線はここを通過する
ことはできず、線路60aには、反時計回りの力は付与
されない。
【0055】実施例の装置による磁場と、電流について
は、おおよそ上述のような関係がある。しかし、このよ
うな関係があっても円盤型ロータ5が回転する力は、発
生しないと考えられていた。ところが、実際に、第4実
施例の装置において、ソレノイドコイル3および固定駆
動コイル60に上述のような電流を流すと、円盤型ロー
タ5が回転することが確認されている。上述の例では、
円盤型ロータ5は時計回りに回転する。
は、おおよそ上述のような関係がある。しかし、このよ
うな関係があっても円盤型ロータ5が回転する力は、発
生しないと考えられていた。ところが、実際に、第4実
施例の装置において、ソレノイドコイル3および固定駆
動コイル60に上述のような電流を流すと、円盤型ロー
タ5が回転することが確認されている。上述の例では、
円盤型ロータ5は時計回りに回転する。
【0056】この回転の原理は、未だ明らかではない
が、超電導シールド6が、ソレノイドコイル3により形
成される磁場と、超電導シールド6の近傍を流れる固定
駆動コイル60を流れる電流による磁場の双方を打ち消
すため、この超電導シールド6に回転力が発生するもの
と考えられる。すなわち、図11に示す場合において、
超電導シールド6が存在しない場合には、線路60aの
下半分には反時計回りの回転力が付与され、超電導シー
ルド6が存在すると、線路60aには回転力が付与され
なくなる。そこで、超電導シールド6には、両状態の調
和を図るために、時計回りの回転力が付与されるものと
考えられる。
が、超電導シールド6が、ソレノイドコイル3により形
成される磁場と、超電導シールド6の近傍を流れる固定
駆動コイル60を流れる電流による磁場の双方を打ち消
すため、この超電導シールド6に回転力が発生するもの
と考えられる。すなわち、図11に示す場合において、
超電導シールド6が存在しない場合には、線路60aの
下半分には反時計回りの回転力が付与され、超電導シー
ルド6が存在すると、線路60aには回転力が付与され
なくなる。そこで、超電導シールド6には、両状態の調
和を図るために、時計回りの回転力が付与されるものと
考えられる。
【0057】この推定が正しいか否かは、現在のところ
確認できていないが、第4実施例の構成による超電導モ
ータにより、円盤状ロータ5が回転することは、実験に
より確認されている。
確認できていないが、第4実施例の構成による超電導モ
ータにより、円盤状ロータ5が回転することは、実験に
より確認されている。
【0058】(実験例)すなわち、図10に示したのと
同等の装置において、固定駆動コイル60に電流(巻線
電流)を流したところ、図12に示すように、巻線電流
に比例して、回転トルク(始動トルク)が発生した。
同等の装置において、固定駆動コイル60に電流(巻線
電流)を流したところ、図12に示すように、巻線電流
に比例して、回転トルク(始動トルク)が発生した。
【0059】この実験は、次のような条件で行った。ソ
レノイドコイル3は、内径197mm、外径207m
m、幅(図における上下方向長さ)100mm、巻数6
80ターン、通電電流20Aとした。また、固定駆動コ
イル60は、巻数30ターン、円盤型ロータ直径160
mmとした。
レノイドコイル3は、内径197mm、外径207m
m、幅(図における上下方向長さ)100mm、巻数6
80ターン、通電電流20Aとした。また、固定駆動コ
イル60は、巻数30ターン、円盤型ロータ直径160
mmとした。
【0060】このような、実験からも明らかなように、
第4実施例の超電導モータによりモータ出力軸4に回転
力を出力することができる。
第4実施例の超電導モータによりモータ出力軸4に回転
力を出力することができる。
【0061】この第4実施例の装置によれば、上述の実
施例と同様に、小型で、高出力が得られる。特に、ソレ
ノイドコイル3、固定駆動コイルの両方とも、固定され
ている。すなわち、2つの固定のコイルに電流を流通す
るだけで、円盤型ロータ5を回転できる。そこで、モー
タ出力軸4にスリップリング等の集電装置が何等必要な
いため、モータの構成が簡単になるという効果が得られ
る。
施例と同様に、小型で、高出力が得られる。特に、ソレ
ノイドコイル3、固定駆動コイルの両方とも、固定され
ている。すなわち、2つの固定のコイルに電流を流通す
るだけで、円盤型ロータ5を回転できる。そこで、モー
タ出力軸4にスリップリング等の集電装置が何等必要な
いため、モータの構成が簡単になるという効果が得られ
る。
【0062】「第5実施例」図13は第5実施例の構成
を示す図であり、第4実施例における固定駆動コイル6
0に代えて、2つの固定駆動コイル77、78が設けら
れている。この2つの固定駆動コイル77、78は、円
盤型ロータ5の上表面に沿った線路77a、78aを有
する横から見て四角形状のコイルである。
を示す図であり、第4実施例における固定駆動コイル6
0に代えて、2つの固定駆動コイル77、78が設けら
れている。この2つの固定駆動コイル77、78は、円
盤型ロータ5の上表面に沿った線路77a、78aを有
する横から見て四角形状のコイルである。
【0063】そして、この2つの固定駆動コイル77、
78の線路77a、78aに中心方向、または放射方向
のいずれかの電流を流す。図13の例では、2つの固定
駆動コイル77、78の線路77a,78aの両方に、
中心に向かう電流を流している。従って、図14に示す
ように、円盤型ロータ5を回転しても、円盤型ロータの
すぐ上に位置する線路77a、78aに流れる電流が常
に中心方向に向いている。そこで、固定駆動コイル7
7、78に流す電流の方向を切り換える必要がなく、固
定駆動コイル77、78に常に一定の方向の電流を流す
ことで、円盤型ロータ5上の超電導シールドにおいて、
固定駆動コイル77、78に流れる電流に働く力と逆方
向の力が働き、円盤型ロータ5を回転することができ
る。ソレノイドコイル3に流れる電流によってボア内に
下から上の方向の磁場が形成され、線路77a、78a
に中心の向かう電流(または中心から外方に向かう電
流)が流れているとすれば、円盤型ロータ5は、時計回
り方向に回転する。このように、第5実施例では、第4
実施例のように、円盤型ロータ5の回転位置検出やこれ
に応じた電流の切替などの制御が不要であり、より簡単
な構成で同様の作用効果が得られる。
78の線路77a、78aに中心方向、または放射方向
のいずれかの電流を流す。図13の例では、2つの固定
駆動コイル77、78の線路77a,78aの両方に、
中心に向かう電流を流している。従って、図14に示す
ように、円盤型ロータ5を回転しても、円盤型ロータの
すぐ上に位置する線路77a、78aに流れる電流が常
に中心方向に向いている。そこで、固定駆動コイル7
7、78に流す電流の方向を切り換える必要がなく、固
定駆動コイル77、78に常に一定の方向の電流を流す
ことで、円盤型ロータ5上の超電導シールドにおいて、
固定駆動コイル77、78に流れる電流に働く力と逆方
向の力が働き、円盤型ロータ5を回転することができ
る。ソレノイドコイル3に流れる電流によってボア内に
下から上の方向の磁場が形成され、線路77a、78a
に中心の向かう電流(または中心から外方に向かう電
流)が流れているとすれば、円盤型ロータ5は、時計回
り方向に回転する。このように、第5実施例では、第4
実施例のように、円盤型ロータ5の回転位置検出やこれ
に応じた電流の切替などの制御が不要であり、より簡単
な構成で同様の作用効果が得られる。
【0064】「第6実施例」図15、16は、第6実施
例の構成を示す図であり、この例では、超電導シールド
6が、円盤型ロータ5の上表面の全面に形成されてい
る。そして、この超電導シールド6に近接して、第5実
施例と同様の2つの固定駆動コイル77、78が設けら
れている。従って、この2つの固定駆動コイル77、7
8の線路77a、78aに中心方向に向かう電流を流
し、ソレノイドコイル3によりそのボア内に下から上に
向く磁場を形成すれば、線路77a、78aの両方に近
接する超電導シールド6において、反力が発生し、円盤
型ロータ5は、時計方向に回転する。この例では、固定
駆動コイル77、78の両方に流れる電流によって、回
転トルクが発生するため、より効率的にモータ出力を得
ることができる。
例の構成を示す図であり、この例では、超電導シールド
6が、円盤型ロータ5の上表面の全面に形成されてい
る。そして、この超電導シールド6に近接して、第5実
施例と同様の2つの固定駆動コイル77、78が設けら
れている。従って、この2つの固定駆動コイル77、7
8の線路77a、78aに中心方向に向かう電流を流
し、ソレノイドコイル3によりそのボア内に下から上に
向く磁場を形成すれば、線路77a、78aの両方に近
接する超電導シールド6において、反力が発生し、円盤
型ロータ5は、時計方向に回転する。この例では、固定
駆動コイル77、78の両方に流れる電流によって、回
転トルクが発生するため、より効率的にモータ出力を得
ることができる。
【0065】「第7実施例」図17、18は、第7実施
例の構成を示す図であり、この例では、円盤型ロータ5
の表面上において、超電導シールド6を複数の部分に分
割して形成している。すなわち、この例では、超電導シ
ールドを3つの扇型部分6a、6b、6cに分割し、そ
れぞれ所定の間隔を空けて均等な位置している(60゜
おきに形成されている)。このような構成によっても、
超電導シールド6a、6b、6cに固定駆動コイル7
7、78の電流に対する反力が作用し、円盤型ロータ5
が回転する。
例の構成を示す図であり、この例では、円盤型ロータ5
の表面上において、超電導シールド6を複数の部分に分
割して形成している。すなわち、この例では、超電導シ
ールドを3つの扇型部分6a、6b、6cに分割し、そ
れぞれ所定の間隔を空けて均等な位置している(60゜
おきに形成されている)。このような構成によっても、
超電導シールド6a、6b、6cに固定駆動コイル7
7、78の電流に対する反力が作用し、円盤型ロータ5
が回転する。
【0066】ここで、この第7実施例では、モータ出力
軸4の軸ぶれの発生を防止できる。すなわち、第5実施
例のように円盤型ロータ5の半分を超電導シールド6に
より覆う構成では、磁力線が超電導シールド6をさけて
通るため、図19に示すように、ソレノイドコイル3に
よって発生する磁場が歪められる。そして、磁力線が密
な場所では、磁力線が広がろうとする力が発生し、図1
9の例では、円盤型ロータ5の超電導シールド6の存在
する部分が外方に向けて押されることになる。従って、
この外方に向かう力によって、モータ出力軸4に軸ぶれ
が発生する危険がある。しかし、本第7実施例によれ
ば、外方に向かう力が分散され、軸ぶれの発生を防止す
ることができる。
軸4の軸ぶれの発生を防止できる。すなわち、第5実施
例のように円盤型ロータ5の半分を超電導シールド6に
より覆う構成では、磁力線が超電導シールド6をさけて
通るため、図19に示すように、ソレノイドコイル3に
よって発生する磁場が歪められる。そして、磁力線が密
な場所では、磁力線が広がろうとする力が発生し、図1
9の例では、円盤型ロータ5の超電導シールド6の存在
する部分が外方に向けて押されることになる。従って、
この外方に向かう力によって、モータ出力軸4に軸ぶれ
が発生する危険がある。しかし、本第7実施例によれ
ば、外方に向かう力が分散され、軸ぶれの発生を防止す
ることができる。
【0067】なお、第6実施例においても、ソレノイド
コイル3による磁力線は、モータ出力軸を中心にして均
一になるため、軸ぶれの発生を防止することができる。
コイル3による磁力線は、モータ出力軸を中心にして均
一になるため、軸ぶれの発生を防止することができる。
【0068】「第8実施例」図20は、第8実施例の構
成を示す図であり、この例では、ロータ部分がクライオ
スタット1の外部に配置されている。すなわち、円筒型
ロータ105には、上述の固定駆動コイルと同様の形状
である一対の四角形状の電機子コイル108、109が
設けられている。なお、円筒型ロータ105は、例えば
FRPで形成する。そして、この円筒型ロータ105
は、その上部がソレノイドコイル3の上端より突出して
いる。また、円筒型ロータ105の中心には、モータ出
力軸104が配置されており、円筒型ロータ105がこ
のモータ出力軸104に固定されている。さらに、モー
タ出力軸104の上部には、スリップリング114、1
16とこれらにそれぞれ接触する集電用ブラシ115、
117が設けられている。そして、上述と同様の所定の
電流供給源(図示せず)からこの集電用ブラシ115、
117を介し所定の電流を電機子コイル108および1
09に供給することによって、これら電機子コイル10
8、109の下端の線路108a、109aには、中心
方向(または放射方向)に向く電流が流される。
成を示す図であり、この例では、ロータ部分がクライオ
スタット1の外部に配置されている。すなわち、円筒型
ロータ105には、上述の固定駆動コイルと同様の形状
である一対の四角形状の電機子コイル108、109が
設けられている。なお、円筒型ロータ105は、例えば
FRPで形成する。そして、この円筒型ロータ105
は、その上部がソレノイドコイル3の上端より突出して
いる。また、円筒型ロータ105の中心には、モータ出
力軸104が配置されており、円筒型ロータ105がこ
のモータ出力軸104に固定されている。さらに、モー
タ出力軸104の上部には、スリップリング114、1
16とこれらにそれぞれ接触する集電用ブラシ115、
117が設けられている。そして、上述と同様の所定の
電流供給源(図示せず)からこの集電用ブラシ115、
117を介し所定の電流を電機子コイル108および1
09に供給することによって、これら電機子コイル10
8、109の下端の線路108a、109aには、中心
方向(または放射方向)に向く電流が流される。
【0069】クライオスタット1の上面には、円筒型ロ
ータ105を収容するため、凹部1aが形成されてお
り、その中心部に軸受け110が形成され、この軸受け
110にモータ出力軸104の下端が支持されている。
また、円筒型ロータ105の上方には、スタンド112
が設けられ、ここに設けられた軸受け111によって、
モータ出力軸104の円筒型ロータ105の上方が支持
されている。
ータ105を収容するため、凹部1aが形成されてお
り、その中心部に軸受け110が形成され、この軸受け
110にモータ出力軸104の下端が支持されている。
また、円筒型ロータ105の上方には、スタンド112
が設けられ、ここに設けられた軸受け111によって、
モータ出力軸104の円筒型ロータ105の上方が支持
されている。
【0070】また、クライオスタット1内の凹部1aの
内面側には、これに近接して超電導シールド固定用スタ
ンド107が設けられ、この超電導シールド固定用スタ
ンド107に超電導シールド106が固定されている。
この超電導シールド106は、図17に示したものと同
様の構成であり、60゜の扇型部分を60゜の間隔を置
いて配置したものである。
内面側には、これに近接して超電導シールド固定用スタ
ンド107が設けられ、この超電導シールド固定用スタ
ンド107に超電導シールド106が固定されている。
この超電導シールド106は、図17に示したものと同
様の構成であり、60゜の扇型部分を60゜の間隔を置
いて配置したものである。
【0071】このような装置において、ソレノイドコイ
ル3に一定方向の電流を流通すれば、ボア内に上方ある
いは下方に向かう一定の磁場が形成される(例えば、下
から上に向かう磁場とする)。超電導シールド106
は、60゜おきに60゜の大きさだけ配置されているた
め、図20に示すように、電機子コイル108または1
09の一方が超電導シールド106上に位置し、他方の
電機子コイル109または108は超電導シールド10
6の存在しない部分の上に位置することになる。電機子
コイル108、109のボア内に存在する下方側線路1
08a、109aには、常に中心に向かう電流(または
外方に向かう電流)が流されているため、超電導シール
ド106の存在しない部分の上に位置する線路108a
または109aには、ローレンツ力が働き円筒型ロータ
105は常に反時計回りの回転力を得る。従って、円筒
型ロータ105は、ローレンツ力によって回転される。
なお、電機子コイル108、109の図における上側部
分の線路には、下側の線路108a、109aとは反対
の向きの電流が流れ、反対の向きのローレンツ力が働く
ことになるが、上側の線路はソレノイドコイル3のボア
の外に位置しているため、ここに働く力は小さく、円筒
型ロータ105の回転に悪影響はない。
ル3に一定方向の電流を流通すれば、ボア内に上方ある
いは下方に向かう一定の磁場が形成される(例えば、下
から上に向かう磁場とする)。超電導シールド106
は、60゜おきに60゜の大きさだけ配置されているた
め、図20に示すように、電機子コイル108または1
09の一方が超電導シールド106上に位置し、他方の
電機子コイル109または108は超電導シールド10
6の存在しない部分の上に位置することになる。電機子
コイル108、109のボア内に存在する下方側線路1
08a、109aには、常に中心に向かう電流(または
外方に向かう電流)が流されているため、超電導シール
ド106の存在しない部分の上に位置する線路108a
または109aには、ローレンツ力が働き円筒型ロータ
105は常に反時計回りの回転力を得る。従って、円筒
型ロータ105は、ローレンツ力によって回転される。
なお、電機子コイル108、109の図における上側部
分の線路には、下側の線路108a、109aとは反対
の向きの電流が流れ、反対の向きのローレンツ力が働く
ことになるが、上側の線路はソレノイドコイル3のボア
の外に位置しているため、ここに働く力は小さく、円筒
型ロータ105の回転に悪影響はない。
【0072】本実施例によれば、超電導シールド106
とソレノイドコイル3をクライオスタット1内に収容
し、超電導状態とした。このように、円筒型ロータ10
5は、クライオスタット1の外部に配置し、電機子コイ
ル108、109は常電導コイルとした。このため、回
転部分をクライオスタット1の外部に配置したため、ク
ライオスタット1内の冷媒が撹拌によって温度上昇する
こと防止でき、冷媒の使用量(蒸発量)を低減すること
ができる。また、円筒型ロータ105では、その下部の
線路106a、107aに常に一定方向の電流を流すこ
とができるため、集電装置として、単なるスリップリン
グが採用でき、その構成を簡単にできる。
とソレノイドコイル3をクライオスタット1内に収容
し、超電導状態とした。このように、円筒型ロータ10
5は、クライオスタット1の外部に配置し、電機子コイ
ル108、109は常電導コイルとした。このため、回
転部分をクライオスタット1の外部に配置したため、ク
ライオスタット1内の冷媒が撹拌によって温度上昇する
こと防止でき、冷媒の使用量(蒸発量)を低減すること
ができる。また、円筒型ロータ105では、その下部の
線路106a、107aに常に一定方向の電流を流すこ
とができるため、集電装置として、単なるスリップリン
グが採用でき、その構成を簡単にできる。
【0073】なお、ロータの構成は、必ずしも円筒型に
することはなく、第1実施例のような円盤型ロータ5を
採用することもできる。
することはなく、第1実施例のような円盤型ロータ5を
採用することもできる。
【0074】「その他の構成」上述の実施例では、ソレ
ノイドコイル3を超電導コイルとしたが、常電導コイル
でもよい。この場合、超電導シールド6のみクライオス
タット1の内部に収容し、冷却すればよい。超電導のソ
レノイドコイル3や、超電導シールド6としては、上述
の他にY系(イットリウム系)等各種の材料を使用する
ことができる。また、冷媒は、超電導状態を維持するた
め、適切なものを採用する。さらに、冷凍機で直接冷却
してもよい。
ノイドコイル3を超電導コイルとしたが、常電導コイル
でもよい。この場合、超電導シールド6のみクライオス
タット1の内部に収容し、冷却すればよい。超電導のソ
レノイドコイル3や、超電導シールド6としては、上述
の他にY系(イットリウム系)等各種の材料を使用する
ことができる。また、冷媒は、超電導状態を維持するた
め、適切なものを採用する。さらに、冷凍機で直接冷却
してもよい。
【0075】なお、上述の各実施例の説明においては、
先行する実施例における部材と同一機能の部材には、同
一の符号を付し重複説明を省略した。
先行する実施例における部材と同一機能の部材には、同
一の符号を付し重複説明を省略した。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電機子巻線の超電導シールドで覆われていない部分にお
ける半径方向の電流に対するローレンツ力によって回転
力を得る。従って、電機子巻線のターン数を増加させる
ことで、所望のトルクを得ることができる。このため、
小型で高出力を得ることができる。さらに、電機子巻線
が高インピーダンスになるため、集電装置における接触
抵抗の問題が少なく、集電装置を簡単な構成のものにで
きる。
電機子巻線の超電導シールドで覆われていない部分にお
ける半径方向の電流に対するローレンツ力によって回転
力を得る。従って、電機子巻線のターン数を増加させる
ことで、所望のトルクを得ることができる。このため、
小型で高出力を得ることができる。さらに、電機子巻線
が高インピーダンスになるため、集電装置における接触
抵抗の問題が少なく、集電装置を簡単な構成のものにで
きる。
【0077】また、超電導シールドをロータとは別個に
固定することによって、超電導シールドの形成が容易と
なる。
固定することによって、超電導シールドの形成が容易と
なる。
【0078】また、電機子巻線を、半径方向の直線状経
路とロータの円周に沿った経路により構成することによ
って、半径方向の電流を容易に得ることができる。
路とロータの円周に沿った経路により構成することによ
って、半径方向の電流を容易に得ることができる。
【0079】また、超電導シールドをロータと同期して
回転することによって、電機子巻線に対する供給電流の
切替を不要とでき、集電装置の構成を簡略化できる。
回転することによって、電機子巻線に対する供給電流の
切替を不要とでき、集電装置の構成を簡略化できる。
【0080】また、超電導シールドをロータ上に設ける
ことによって、超電導シールドの回転機構を省略するこ
とができる。
ことによって、超電導シールドの回転機構を省略するこ
とができる。
【0081】また、ロータ上の超電導シールドの近傍に
固定駆動巻線により半径方向の電流を流しロータを回転
させることによって、固定の巻線のみによって、ロータ
の回転力を得ることができる。そこで、電流供給部分の
構成を簡略化することができる。
固定駆動巻線により半径方向の電流を流しロータを回転
させることによって、固定の巻線のみによって、ロータ
の回転力を得ることができる。そこで、電流供給部分の
構成を簡略化することができる。
【0082】固定駆動巻線を四角形状とすることによっ
て、超電導シールドの近傍における電流を簡単な構成で
得ることができる。
て、超電導シールドの近傍における電流を簡単な構成で
得ることができる。
【0083】超電導シールドを点対称的な形状にするこ
とによって、ソレノイドコイルによる磁場を比較的均一
なものにして、ロータの軸ぶれを防止することができ
る。
とによって、ソレノイドコイルによる磁場を比較的均一
なものにして、ロータの軸ぶれを防止することができ
る。
【0084】ロータをクライオスタットの外部に配置す
ることによって、ロータの回転に伴う熱による冷媒の蒸
発を防止することができる。
ることによって、ロータの回転に伴う熱による冷媒の蒸
発を防止することができる。
【図1】 第1実施例の構成を示す図である。
【図2】 第1実施例の電機子コイルと超電導シールド
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図3】 第1実施例の磁力線の状態を示す図である。
【図4】 第1実施例のローレンツ力の状態を示す図で
ある。
ある。
【図5】 第1実施例において超電導シールドを取り除
いた場合に磁力線の状態を示す図である。
いた場合に磁力線の状態を示す図である。
【図6】 第1実施例において、超電導シールドを取り
除いた場合のローレンツ力の状態を示す図である。
除いた場合のローレンツ力の状態を示す図である。
【図7】 第2実施例の構成を示す図である。
【図8】 第2実施例の電機子コイルと超電導シールド
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図9】 第3実施例の構成を示す図である。
【図10】 第4実施例の構成を示す図である。
【図11】 第4実施例の固定駆動コイルと超電導シー
ルドの構成を示す図である。
ルドの構成を示す図である。
【図12】 第4実施例の固定駆動コイル電流とトルク
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図13】 第5実施例の構成を示す図である。
【図14】 第5実施例における固定駆動コイルの電流
と超電導シールドの関係を示す図である。
と超電導シールドの関係を示す図である。
【図15】 第6実施例の構成を示す図である。
【図16】 第6実施例における固定駆動コイルと超電
導シールドの構成を示す図である。
導シールドの構成を示す図である。
【図17】 第7実施例の固定駆動コイルの電流と超電
導シールドの関係を示す図である。
導シールドの関係を示す図である。
【図18】 第7実施例における固定駆動コイルと超電
導シールドの構成を示す図である。
導シールドの構成を示す図である。
【図19】 超電導シールドと磁力線の関係を示す図で
ある。
ある。
【図20】 第8実施例の構成を示す図である。
1 クライオスタット、2 ボビン、3 ソレノイドコ
イル、4 モータ出力軸、5 円盤型ロータ、6 超電
導シールド、7 スタンド、8 電機子コイル、9,1
0 ベアリング、11,12 集電用ブラシ、13,1
4 整流子。
イル、4 モータ出力軸、5 円盤型ロータ、6 超電
導シールド、7 スタンド、8 電機子コイル、9,1
0 ベアリング、11,12 集電用ブラシ、13,1
4 整流子。
Claims (9)
- 【請求項1】 ソレノイドコイルを界磁コイルとし、そ
のボア内にロータを設置したモータであって、 前記ロータ上に設けられた電機子巻線と、 前記ロータの軸方向から見て、電機子巻線を部分的に覆
う超電導シールドと、 を有し、 電機子巻線に流れる電流であって、超電導シールドで覆
われていない部分におけるロータの中心方向に向けて流
れる電流成分と放射方向に向けて流れる電流成分との量
を異ならせることによって、半径方向の一方向の電流成
分を大きくして、ソレノイドコイルにより発生する磁界
がこの半径方向の電流に対し与える力によって回転力を
得ることを特徴とする超電導モータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のモータであって、 前記超電導シールドは、ロータとは独立して固定されて
いることを特徴とする超電導モータ。 - 【請求項3】 請求項2に記載のモータにおいて、 前記電機子巻線は、ロータの中心軸を通る半径方向の直
線状経路と、円盤ロータの円周に沿った円弧状の経路か
らなり、前記超電導シールドが前記直線状経路の一部を
覆うことを特徴とする超電導モータ。 - 【請求項4】 請求項1に記載のモータであって、 前記超電導シールドは、前記ロータとは独立して設けら
れており、かつこの超電導シールドは、回転駆動手段に
よってロータに同期して回転されることを特徴とする超
電導モータ。 - 【請求項5】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記超電導シールドは、前記ロータ上に設けられている
ことを特徴とする超電導モータ。 - 【請求項6】 ソレノイドコイルを界磁コイルとし、そ
のボア内にロータを設置したモータであって、 前記ロータの表面の少なくとも一部を覆う超電導シール
ドと、 この超電導シールドの近傍に前記ロータとは独立して配
置され、ロータの半径方向であって、中心に向かう方向
または放射方向のいずれか一方の半径方向の電流を実質
的に流す固定駆動巻線と、 前記ソレノイドによって発生する磁界と、前記固定駆動
巻線に流れる電流によって生じる磁界の作用によって、
ロータを回転させることを特徴とする超電導モータ。 - 【請求項7】 請求項6に記載のモータにおいて、 前記固定駆動巻線は、ロータの中心から円周方向に向く
半径方向の第1の部分と、この両端から上方に向けて伸
びる第2および第3の部分と、第1の部分と平行な第4
の部分を有する四角形状に巻かれていることを特徴とす
る超電導モータ。 - 【請求項8】 請求項7に記載のモータにおいて、 前記超電導シールドは、ロータの回転軸を中心としてそ
の回りに軸対称に形成されていることを特徴とする超電
導モータ。 - 【請求項9】 請求項2に記載のモータにおいて、 超電導シールドを所定の低温状態に保たれるクライオス
タット内に配置すると共に、電機子巻線をクライオスタ
ットの外部に配置し、かつ電機子巻線を常電導巻線にす
ることを特徴とする超電導モータ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7115544A JP2737694B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 超電導モータ |
| US08/633,316 US5723925A (en) | 1995-05-15 | 1996-04-17 | Superconductor motor provided with superconductor shield |
| DE69606089T DE69606089T2 (de) | 1995-05-15 | 1996-04-22 | Supraleitender Motor mit supraleitender Abschirmung |
| EP96106309A EP0743741B1 (en) | 1995-05-15 | 1996-04-22 | Superconductor motor provided with superconductor shield |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7115544A JP2737694B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 超電導モータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08317631A true JPH08317631A (ja) | 1996-11-29 |
| JP2737694B2 JP2737694B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=14665166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7115544A Expired - Fee Related JP2737694B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 超電導モータ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5723925A (ja) |
| EP (1) | EP0743741B1 (ja) |
| JP (1) | JP2737694B2 (ja) |
| DE (1) | DE69606089T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007037020A1 (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-05 | Hideo Nakata | 単相交流複合発電機 |
| JP2011061994A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Nippon Steel Corp | 超電導回転機 |
Families Citing this family (8)
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|---|---|---|---|---|
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| US20070000377A1 (en) * | 2004-11-01 | 2007-01-04 | Mjd Innovations, L.L.C. | Flexible collapsible armor structure |
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