JPH083184B2 - 建設機械のバケット着脱機構 - Google Patents

建設機械のバケット着脱機構

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JPH083184B2
JPH083184B2 JP3103437A JP10343791A JPH083184B2 JP H083184 B2 JPH083184 B2 JP H083184B2 JP 3103437 A JP3103437 A JP 3103437A JP 10343791 A JP10343791 A JP 10343791A JP H083184 B2 JPH083184 B2 JP H083184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂を掘取ったり、整
地するために用いられる建設機械に関し、特に、アーム
の先端にバケットや各種の土木作業を行うための付属品
を着脱自在に連結させることができる建設機械のバケッ
ト着脱機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設機械、特に掘削機、バッ
クホーと呼ばれる溝掘り、穴掘りの作業に用いられる機
械においては、その作業目的のためにアームに取付ける
付属品を取り替えることが多いものであった。土木工
事、建設工事ではこの掘削機が盛んに用いられていた。
この掘削機では、土砂を掘り取るためのバケットがアー
ムの先端に連結された構成である。このアームとバッケ
トを油圧シリンダーによって上下方向に揺動させること
で、土砂を掘り取ったり、溝を形成する作業で省力化と
作業効率の向上を図ることが可能となった。
【0003】しかしながら、昨今では掘削機を単純な穴
掘りの作業だけの目的に用いず、その機構を利用して他
の作業目的に転用することも多くなってきた。つまり、
アームに取り付けたバケットに他の作業のための付属品
を連結し、特定の土木作業や、建築作業に用いる応用が
盛んになってきている。例えば、掘削幅の異なったバケ
ットを取り付けて、土砂の硬さや溝の幅に適合させて作
業することもある。また、アームの先端にブレーカーを
連結したり、グリップを取り付けて破壊作業や荷役作業
に用いることもあった。これら各種の付属品をアームと
組み合わせることで、掘削機を各種の工事作業に使用す
ることができ、作業現場での応用性を広めることができ
るようになった。
【0004】このようなアームの先端への付属品の変更
を行う場合において、従来の取付け変更の作業は煩雑な
ものであった。まず、アームの先端に取り付けてあるバ
ケットを取外し、他の用途の付属品を手作業で連結させ
なければならなかった。この手作業においては、必ずア
ームとバケットを結合している2本の連結ピンを取外
し、バケットをアームから引き離さなければならない。
次いで、他の付属品をアームに結合した後に、付属品と
アーム間に連結ピンを挿入しなければならないものであ
った。
【0005】そして、この掘削機への付属品の着脱の一
連の作業は人力で行われていた。しかも、着脱の作業の
ために作業員が複数名必要とされ、作業人員が必要とさ
れるので作業現場での効率が妨げられていた。また、ピ
ンの抜き差し及び付属品の取替には作業時間が掛かり、
作業現場で最適な付属品を付け替えることが迅速に対応
することができないものであった。
【0006】このような理由により、作業をする現場で
の使用目的に合わせて、付属品をアームの先端に迅速に
着脱することができ、必要とする作業員を減少すること
ができれば、土木建築作業の現場では作業の効率を高め
ることができるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、掘削機を操作
しているオペレーターのみでアームの先端に取り付けた
付属品を着脱でき、他の用途の付属品と交換することが
できるならば、取替のために他の作業員を必要とせず、
作業員の減少が図ることができる。更には、このアーム
と付属品の連結において、両者を単なる引っ掛ける結合
ではなく、ピン連結による軸穴同士の結合であれば、付
属品やアームに大きな作用力を加えても充分に保持して
機構の変形が少ないものである。
【0008】このため、本願の発明者と同一の発明者
は、この問題を解決するためにアームの先端に上下に拡
縮できる一対の係合爪を設けたバケット着脱機構を提案
している(特願平2年196763号、特願平2年25
0697号)。同様に、アームの先端の上側には爪を設
け、この爪の下方には左右に伸縮できる連結ピンを設け
た構成のものも提案している(特願平2年243203
号、特願平2年243204号)。更には、アームの先
端には水平な溝を開口しておき、アームの先端上方にあ
る爪で付属品を引っ掛けた後、付属品に固定した連結棒
をこの溝の内部に挿入して掴む構成も提案している(特
願平2年305558号)。
【0009】これらの新しく提案された構成では、その
構成が極めて複雑となり、アームと付属品の連結がピン
連結ではなく、上向きの爪によって係合しているため、
付属品に大きな作用力が加えられると爪が変形し、長期
的な使用に耐えることができにくいものであった。ま
た、アームと付属品間では、その作業中において両者が
回動して動作することが多く、このため両者はピン穴と
連結ピンによるピン結合の連結が好ましいものであっ
た。
【0010】このため、バケットに専用のブラケットを
固着し、ブラケットに連結用のピンとピン穴を設けてお
き、アームには取付け部材を固着しておき、取付け部材
には専用の係合凹部を形成したバケットの着脱装置も提
案されている(例えば、実開昭61年10361号)。
この機構では、バケットに専用のブラケットを固着しな
ければならず、一般に使用されているバケットをそのま
ま流用することができないものである。また、ブラケッ
トと取付け部材とをピンにより結合することになるが、
このピンの位置はアームの先端よりも前側に位置してお
り、重心が先端に位置することになり、アームが重くな
る原因となるものであった。
【0011】このようなことから、従来から一般に用い
られているバケットをそのまま流用し、アームとバケッ
トの連結を容易にし、連結ピンを挿入するピン穴の位置
決めが簡易になり、付属品とアームをピン連結できる建
設機械のバケット着脱機構の開発が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動できる車
体と、この車体上に上下に揺動自在に連結されたブーム
と、ブームの先端に上下に揺動自在に連結されたアーム
と、このアームの先端に着脱自在に係合されたバケット
とから成る建設機械において、アームの先端の左右に回
動自在に連結された一対の係合リンクと、それぞれの係
合リンクの前側で上方に向けて突出させた係合爪と、そ
の基部をアームの後方に連結し、そのシリンダーロッド
を両係合リンクの上部に連結したバケットシリンダー
と、アームの先端であって係合リンクの回動中心と同軸
の位置に開口させたピン穴と、バケットの背面に間隔を
置いて固着した一対のブラケットと、両ブラケットの間
に取り付けた引っ掛けピンと、引っ掛けピンより間隔を
置いて各ブラケットにそれぞれ開口させたピン穴と、係
合リンクに突出させた係合爪により形成された係合溝に
引っ掛けピンを係合させた後でアームの先端に開口した
ピン穴と各ブラケットに開口したピン穴に共通して挿通
する連結ピンとから構成したことを特徴とする建設機械
のバケット着脱機構を提供するものである。
【0013】また、本発明は、移動できる車体と、この
車体上に上下に揺動自在に連結されたブームと、ブーム
の先端に上下に揺動自在に連結されたアームと、このア
ームの先端に着脱自在に係合されたバケットとから成る
建設機械において、アームの先端にその長さ方向とは軸
線が直角となるように挿入した筒状をした軸受と、軸受
の軸芯に貫通して開口したピン穴と、アームの左右に位
置してそれぞれの下部を軸受に回動自在に連結した一対
の係合リンクと、それぞれの係合リンクの前側で上方に
向けて突出させた係合爪と、その基部をアームの後方に
連結し、そのシリンダーロッドを両係合リンクの上部に
連結したバケットシリンダーと、バケットの背面に間隔
を置いて固着した一対のブラケットと、両ブラケットの
間に取り付けた引っ掛けピンと、引っ掛けピンより間隔
を置いて各ブラケットにそれぞれ開口させたピン穴と、
係合リンクに突出させた係合爪により形成された係合溝
に引っ掛けピンを係合させた後で軸受のピン穴と各ブラ
ケットに開口したピン穴に共通して挿通する連結ピンと
から構成したことを特徴とする建設機械のバケット着脱
機構を提供するものである。
【0014】さらに、望ましくは、前記係合リンクにお
ける係合爪によって形成された係合溝の奥とピン穴の間
隔は、バケットのブラケットに固着した引っ掛けピンと
ピン穴の間隔にほぼ一致させることを特徴とする建設機
械のバケット着脱機構を提供するものである。
【0015】また、本発明では、移動できる車体と、こ
の車体上に上下に揺動自在に連結されたブームと、ブー
ムの先端に上下に揺動自在に連結されたアームと、この
アームの先端に着脱自在に係合されたバケットとから成
る建設機械において、アームの先端の左右に回動自在に
連結された一対の係合リンクと、それぞれの係合リンク
の前側で上方に向けて突出させた係合爪と、その基部を
アームの後方に連結し、そのシリンダーロッドを両係合
リンクの上部に連結したバケットシリンダーと、アーム
の先端であって係合リンクの回動中心と同軸の位置でア
ームの側面より出没する連結ピンと、バケットの背面に
間隔を置いて固着した一対のブラケットと、両ブラケッ
トの間に取り付けた引っ掛けピンと、引っ掛けピンより
間隔を置いて各ブラケットにそれぞれ開口させたピン穴
とから成り、係合リンクに突出させた係合爪により形成
された係合溝に引っ掛けピンを係合させた後で、各ブラ
ケットに開口したピン穴をアームの先端方向に移動さ
せ、アームの側面から連結ピンをブラケットのピン穴に
挿入させることで係合リンクにブラケットを連結させ、
アームの先端にバケットを取り付けることを特徴とする
建設機械のバケット着脱機構を提供するものである。
【0016】そして、本発明では、移動できる車体と、
この車体上に上下に揺動自在に連結されたブームと、ブ
ームの先端に上下に揺動自在に連結されたアームと、こ
のアームの先端に着脱自在に係合されたバケットとから
成る建設機械において、アームの先端の左右に回動自在
に連結された一対の係合リンクと、それぞれの係合リン
クの前側で上方に向けて突出させた係合爪と、その基部
をアームの後方に連結し、そのシリンダーロッドを両係
合リンクの上部に連結したバケットシリンダーと、アー
ムの先端であって係合リンクの回動中心と同軸の位置で
アームの左右の側面よりそれぞれ出没する独立した一対
の連結ピンと、アーム内にそのシリンダーロッドをアー
ムの先端に向けて収納させた油圧シリンダーと、この油
圧シリンダーのシリンダーロッドに連結され、側面のそ
れぞれ傾斜した面を各連結ピンに接触させた三角形状を
した作動板と、バケットの背面に間隔を置いて固着した
一対のブラケットと、両ブラケットの間に取り付けた引
っ掛けピンと、引っ掛けピンより間隔を置いて各ブラケ
ットにそれぞれ開口させたピン穴とから成り、係合リン
クに突出させた係合爪により形成された係合溝に引っ掛
けピンを係合させた後で、各ブラケットに開口したピン
穴をアームの先端方向に移動させ、油圧シリンダーを作
動させることでシリンダーロッドにより作動板を移動さ
せ、作動板の傾斜した面で両連結ピンをアームの側面か
ら突出させ、各連結ピンを各ブラケットのピン穴に挿入
させることで係合リンクにブラケットを連結させ、アー
ムの先端にバケットを取り付けることを特徴とする建設
機械のバケット着脱機構を提供するものである。
【0017】さらに、望ましくは、前記係合リンクにお
ける係合爪によって形成された係合溝の奥と連結ピンの
間隔は、バケットのブラケットに固着した引っ掛けピン
とピン穴の間隔にほぼ一致させることを特徴とする建設
機械のバケット着脱機構を提供するものである。
【0018】
【作用】本発明では、アームの先端には上方に向いた一
対の係合爪を形成した係合リンクが設けてあり、この係
合リンクの下方にはピン穴が形成されている。そして、
バケットには係合爪が引っ掛けられる引っ掛けピンが固
定されており、この引っ掛けピンから所定の距離を離れ
た位置にはピン穴が開口されている。このピン穴は従来
から一般のバケットに固着してあるブラケットのピン穴
を流用し、他のピン穴に引っ掛けピンを挿入して固定し
てあるため、バケットの改造は施していない。そして、
アームとバケットを結合させるには、アームを上下に揺
動して係合爪で引っ掛けピンを引っ掛け、アームにバケ
ットを吊り下げる。次いで、係合リンクを揺動させる
と、係合リンクのピン穴とブラケットのピン穴が同一の
軸線の位置となり、両ピン穴に連結ピンを挿入するとア
ームにバケットを連結することができる。本発明の構成
では、予め係合爪とピン穴の間隔、引っ掛けピンとピン
穴の間隔を一致させてあるので、2つのピン穴の位置合
わせは正確に行うことができ、連結ピンをピン穴に挿入
するのは容易となる。この構成では、アームとバケット
の結合はピン結合となっているため、両者の回動は円滑
となり、強硬に保持できるので、作業中にバケットに強
力な力を加えても部材が変形する恐れが少ないものであ
る。
【0019】また、アームの内部よりその側面に向かっ
て出没するピンを設けておき、このピンを油圧シリンダ
ーによって操作することができる。この構成では、運転
席からピンをアームより自由に出没させることができ、
車外に作業員が出て作業することなく、バケットの着脱
の操作を行うことができる。このため、運転席に作業員
が座ったままでアームの先端に取り付けるバケットや付
属品を選択して着脱させることができ、土木作業の効率
を向上させることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。この実施例において、図1乃至図6は本発明の第一
の実施例を示すものである。この実施例において、図1
はアームの先端にバケット着脱機構を設けた状態を示す
掘削機全体の斜視図であり、図2は掘削機のアームの先
端部分を示す拡大図であり、図3はアームの先端部分の
断面図である。
【0021】エンジン等を収納した車体1の下部左右に
はそれぞれクローラー2が設けてあり、このクローラー
2によって車体1は前後左右に自由に移動することがで
きる。そして、車体1の前方にはややくの字形に曲げら
れたブーム3が上下に揺動自在に取り付けられている。
このブーム3のほぼ中央の左右と車体1の前面の間に
は、それぞれ俯仰用の油圧シリンダー4が介在させてあ
り、この油圧シリンダー4によってブーム3は上下に揺
動されるようになっている。
【0022】そして、ブーム3の上端には細長い形状を
したアーム5が上下に揺動自在に連結してあり、ブーム
3の背面中央とアーム5の後端の間には揺動用の油圧シ
リンダー6を介在させてある。この油圧シリンダー6に
よって、アーム5はブーム3に対し上下に揺動させるこ
とができる。また、このアーム5の背面中央にはバケッ
トシリンダー7の後端が連結してあり、このバケットシ
リンダー7のシリンダーロッド8の先端の左右には立上
リンク9が連結してある。そして、これら立上リンク9
のそれぞれの下端は前記アーム5の先端付近の両側に連
結してある。
【0023】また、シリンダーロッド8の先端には一対
の連結リンク10が平行に連結してあり、この連結リン
ク10はアーム5の先方に向けられている。これらの連
結リンク10の先端とアーム5の先端との間には、間隔
をおいて平行に係合リンク11が配置してあり、この係
合リンク11は揺動自在に連結してある。これらのアー
ム5、立上リンク9、連結リンク10、係合リンク11
によって回動自在のリンク機構が形成されている。そし
て、各係合リンク11のそれぞれの前面上部には上方に
向けて突起した係合爪12が形成してある。また、アー
ム5の先端と係合リンク11の下端における回動自在の
結合部分には、その左右方向にピン穴13が貫通して開
口してある。
【0024】この図1において示されたバケット15は
従来から周知の形状のものであり、このバケット15の
外周には平板状をした一対のブラケット16が平行に固
定してある。このブラケット16の間(バケット15の
底方向)には引っ掛けピン17が固定してあり、両ブラ
ケット16のそれぞれにはピン穴18が開口してある。
この引っ掛けピン17とピン穴18は、従来の構成のバ
ケット15に開口させてある着脱のためのピン穴をその
まま利用したものであってもよく、引っ掛けピン17は
バケット15の底方向に位置した両ピン穴間に固着さ
れ、ピン穴18は従来のバケット15に開口されている
着脱のためのピン穴をそのまま転用してもかまわない。
さらに、アーム5とバケット15を連結するために、細
長い連結ピン19が用意されており、この連結ピン19
はピン穴13とピン穴18に挿入することができるもの
である。
【0025】次に、図2はアーム5の先端付近に構成さ
れたバケット着脱機構を示す拡大である。前記シリンダ
ーロッド8の先端には左右方向にピン21が挿通してあ
り、シリンダーロッド8の左右に密着させて連結リンク
10がピン21に回動自在に挿通してある。また、この
連結リンク10の左右にはそれぞれ立上リンク9の上端
が密着させてあり、この立上リンク9もピン21に回動
自在に挿通してある。これらの立上リンク9のそれぞれ
の下端は、アーム5の先端付近でピン22により回動自
在に連結してある。前記係合リンク11はアーム5の先
端の左右に平行に配置されており、それぞれの上部は下
部よりも幅広に形成されており、それぞれの上部前面
(図2中において左側)には上方に向けて延長した係合
爪12が突起させてある。これらの係合爪12により、
係合リンク11の上部には断面がU字形となった係合溝
23が形成されることになる。この係合リンク11の上
端はピン24によって連結リンク10の先端と揺動自在
に連結されており、ピン24の中心であって連結リンク
10の間にはカーラー25が介在させてある。また、係
合リンク11のそれぞれの下端は軸受26によってアー
ム5の先端と揺動自在に連結されている。この軸受26
の中心にはピン穴13が貫通して開口してある。この係
合溝23の底部(図において下部の奥の位置)とピン穴
13との間隔は、図1における引っ掛けピン17の側面
とピン穴18の間隔と一致させてある。
【0026】図3は、アーム5の先端付近を示す断面図
であり、この図ではピン穴13、18に連結ピン19が
挿通され、アーム5の先端にバケット15が連結された
状態を示すものである。
【0027】前記アーム5の先端には内部が中空で両端
がフランジ形となった軸支体30が固定してあり、この
軸支体30の両側面には前記係合リンク11の下端が接
触させてある。そして、この係合リンク11と軸支体3
0の間には、一側がフランジとなった軸受26が挿通し
てあり、この軸受26の他端にはリング形をした当て板
31が接触させてあり、当て板31と軸受26とはネジ
32によって連結されていて、当て板31と係合リンク
11とはネジ33によって連結されている。この当て板
31が一方の係合リンク11と固定されることで、両係
合リンク11がアーム5に対して自由に回動することが
でき、かつ、アーム5から脱落しないように保持してい
る。この軸受26の中央の内部に左右に貫通している穴
が前記ピン穴13と対応することになる。この軸受26
の側面と当て板31の側面にはそれぞれバケット15の
ブラケット16の内面を接触させ、ブラケット16のピ
ン穴18と軸受26のピン穴13に連結ピン19を挿通
させることでアーム5の先端にブラケット16を回動自
在に連結させることができる。なお、連結ピン19の先
端には座金34を挿通し、その後連結ピン19の先端に
割りピン35を挿通することで連結ピン19がアーム5
から抜け落ちるのを防止している。
【0028】次に、図4、図5、図6により、アーム5
の先端にバケット15を装着する作用に付いて説明す
る。この説明において、地面に置かれたバケット15に
対し、ブーム3、アーム5を揺動させることで掘削機に
搭乗した作業者が単独で両者を結合させる手順に付いて
説明する。
【0029】図4では、アーム5の先端には何ら土木作
業の付属品(ここではバケット15)が取り付けられて
いない状態を示し、この状態からバケット15をアーム
5の先端に装着させるための動作を開始することにな
る。
【0030】この装着の作業を開始する以前では、バケ
ットシリンダー7を作動してシリンダーロッド8を最大
限にまで延ばしておき、係合爪12がなるべく前方に傾
くように傾斜させておく。この状態で油圧シリンダー
4、6を協調して操作することでブーム3、アーム5を
上下に揺動させ、係合爪12を引っ掛けピン17の下方
に向けて挿通し、引っ掛けピン17を係合溝23内に挿
入させる。この係合溝23はU字形に形成されているの
で、引っ掛けピン17は容易に係合溝23の内部に挿入
させることができる。
【0031】そして、図5は係合溝23の内部空間に引
っ掛けピン17が挿通された状態を示すものである。こ
の状態の後に、油圧シリンダー4、6を協調して作動さ
せてアーム5を少し上方に持ち上げるとともに、バケッ
トシリンダー7を縮小させて立上げリンク9を図中で時
計方向に回動させる。立上げリンク9の回動により連結
リンク10が引っ張られ、係合リンク11は軸受26を
中心にして回動し、係合溝23の最奥に引っ掛けピン1
7を摺動させる。このため、係合溝23によってバケッ
ト15が引っ掛けられ、係合リンク11を介してアーム
5の先端にバケット15が保持されたことになる。
【0032】係合溝23に引っ掛けピン17が引っ掛か
ったままでなおもバケットシリンダー7が縮小すると、
図6で示すように、バケット15はその自重で反時計方
向に回動し、ピン穴18とピン穴13が同軸に位置する
ことになる。この図6のように、バケットシリンダー7
が縮小して係合リンク11が立上られると、引っ掛けピ
ン17は係合溝23の最奥にまで摺動するが、この状態
となると係合溝23とピン穴13の間隔と引っ掛けピン
17とピン穴18の間隔が等しいため、二つのピン穴1
3、18の軸線は必ず同一に位置することになる。この
図6の状態となった時に、掘削機の作業員が車体1より
降りて、ピン穴18から連結ピン19を挿入する。連結
ピン19はピン穴18とピン穴13を通過して、アーム
5を貫通することになる。このことにより、アーム5の
先端にバケット15が連結ピン19でピン連結されたこ
とになる。この後、連結ピン19の先端に座金34を挿
通し、割りピン35を連結ピン19の先端に差し込むこ
とで、連結ピン19はアーム5から抜け落ちなくなる。
【0033】なお、バケット15をアーム5の先端から
取外すには、この手順とは逆に図6、図5、図4の順で
作業することにより、アーム5の先端からバケット15
を取外すことができる。
【0034】次に、本発明の第二の実施例を図7、図8
により説明する。前記第一の実施例においては、連結ピ
ン19をピン穴13、18に挿入するためには手作業で
行わなければならないが、この第二の実施例において
は、連結ピン37、38をアーム5の側面から油圧によ
って出没させることができ、自動的に着脱を行わせるこ
とができるものである。ここで図7はアーム5を水平に
切断した断面図であり、図8は駆動部分を分解した斜視
図である。
【0035】前記アーム5の内部には、アーム5の長さ
方向と平行に駆動用の油圧シリンダー40が収納してあ
り、この油圧シリンダー40のシリンダーロッド41は
アーム5の前方に向けられている。そして、シリンダー
ロッド41の先端には三角形状をした作動板42の底辺
中央が連結してあり、作動板42の左右の斜辺はアーム
5の側面とそれぞれ一定角度で傾斜するように配置して
ある。この作動板42の先端よりシリンダーロッド41
に向けて、作動板42の上下面にはガイド溝43が形成
してある。また、アーム5の先端には上下にブロック状
をした案内体44、45が平行に固定してあり、この案
内体44の下面と案内体45の上面との間隔は前記作動
板42の厚みより少し大きい程度に設定してある。これ
ら案内体44、45のそれぞれの中央にはガイド突起4
6、47が形成してあり、これらのガイド突起46、4
7は前記ガイド溝43と噛み合わせてある。このガイド
溝43、ガイド突起46、47が噛み合い、しかも案内
体44、45の内面に作動板42の上下面が接触するこ
とで、この作動板42はシリンダーロッド41の力によ
って摺動し、しかもその移動は直線状となるように保持
される。
【0036】次に、前記連結ピン37、38の形状につ
いて説明する。これらの連結ピン37、38はその外形
が前記摺動穴70、71の内径より少し小さい程度に形
成した丸棒状をしたものである。一方の連結ピン37の
内部には同軸上に摺動穴50が形成してあり、この連結
ピン37の端面であって摺動穴50の開口側にはその軸
線と直角になるように断面矩形の挿通溝51が加工して
ある。この挿通溝51の内部の底面は傾斜した作動面5
2、53となっており、この作動面52、53の傾斜角
度は前記作動板42の斜辺の傾斜角度と一致させてあ
る。
【0037】次に、他方の連結ピン38の外径は摺動動
溝71の内径よりも少し小さく形成してあり、この連結
ピン38のアーム5の内部側はその外径が径小となった
挿入部54、55が加工してあり、この挿入部54、5
5は前記摺動穴50に挿通できる形状となっている。こ
の挿入部54、55の中央には連結ピン37の軸線と直
角となるように挿通溝56が加工してあり、この挿通溝
56の底面は傾斜した作動面57となっており、作動面
57の傾斜角度は前記作動板42の斜辺の傾斜角度と一
致させてある。
【0038】この実施例においては、アーム5の先端両
側からは連結ピン37、38が油圧により自動的に出没
させることができるものであり、連結ピン37はアーム
5の側面に開口した摺動穴70に挿通されており、連結
ピン38はアーム5の先端側面に開口された摺動穴71
に摺動自在に挿通されている。そして、連結ピン37の
アーム5の内側の位置には上下に止めピン60、61が
突起させてあり、この連結ピン37の外周であって止め
ピン60、61とアーム5の内壁との間には、コイル状
をしたバネ62が介在させてある。また、連結ピン38
の外周であってアーム5の内部の位置には上下に止めピ
ン63、64が突起させてあり、この連結ピン38の外
周であって止めピン63、64とアーム5の内壁との間
にはコイル状をしたバネ65が介在させてある。
【0039】これらバネ62、65によって連結ピン3
7、38はそれぞれアーム5の中心方向に常に付勢され
ている。このため、油圧シリンダー40を作動させてシ
リンダーロッド41を押し出して場合には、前述のよう
に作動板42の斜辺が作動面52、53、57と接触
し、バネ62、65を圧縮させながら連結ピン37、3
8をアーム5の側面より突出させることができる。
【0040】しかし、シリンダーロッド41を縮小さ
せ、図7中で作動板42を右側に移動させるとすれば作
動板42からの分力がなくなるため、連結ピン37、3
8はそれぞれバネ62、65の弾力によりアーム5の内
側に引き込められる。
【0041】このようにして、油圧シリンダー40を作
動させることで、連結ピン37、38はアーム5の側面
から出没させることができる。このため、バケット15
をアーム5の先端に取り付ける場合には、図6のように
係合爪12に引っ掛けピン17を係止させて、係合リン
ク11にバケット15を保持させた後で油圧シリンダー
40を伸長させる。すると、シリンダーロッド41が伸
長されて自動的に連結ピン37、38が摺動溝70、7
より突出し、自動的に連結ピン37、38をピン穴18
に挿入させることができる。この構成では、掘削機の操
縦席に座った作業員が操作機器を操作することで、連結
ピン37、38を出没させることができる。このため、
この実施例では作業員が掘削機から乗降して、第一の実
施例のように連結ピン19を着脱させる必要がなくな
り、バケット15の着脱作業が迅速になる特徴がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成であるが従来の掘削機のアームの先端に各種の
バケットを着脱させることができる。そして、従来の掘
削機のアームに係合爪を持つリンクを連結するだけの構
成であり、アームに大きな改造をする必要がない。この
ため、従来の掘削機をそのまま利用することができ、バ
ケット等の建築・土木のために用いる付属品において
も、係合爪と係合する引っ掛けピンを固着するだけの改
造で互換性があり、大きな改造を必要としないものであ
る。
【0043】また、バケットには大幅な改造や加工を施
すことなく、ブラケットに開口しているピン穴に引っ掛
けピンを挿入して固定しておくだけでよく、費用が掛か
らない。このため、今まで使用したきた多くのバケット
をそのまま流用することができ、既存のバケットを着脱
することができるので応用性が高いものである。
【0044】さらに、アーム内に側面に出没するピンを
設置しておけば、運転席でピンを操作することができ、
作業員が通常の操作を行う位置でバケットなどを着脱し
て交換することができ、作業の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削機にバケットを連結させるための構成を示
す全体の斜視図である。
【図2】掘削機のアームの先端付近の構成を示す拡大斜
視図である。
【図3】アームの先端にバケットを装着した状態を示す
断面図である。
【図4】アーム先端にバケットを装着する前の状態を示
す説明図である。
【図5】バケットをアームの先端を引っ掛けた状態を示
す説明図である。
【図6】連結ピンによりアームとバケットを連結した状
態を示す説明図である。
【図7】第二の実施例におけるアーム内部の断面図であ
る。
【図8】第二の実施例における連結ピンの駆動機構を示
す分解斜視図である。 1 車体 3 ブーム 5 アーム 7 バケットシリンダー 9 立上げリンク 10 連結リンク 11 係合リンク 12 係合爪 13 ピン穴 15 バケット 16 ブラケット 17 引っ掛けピン 18 ピン穴 19 連結ピン 23 係合溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動できる車体と、この車体上に上下に
    揺動自在に連結されたブームと、ブームの先端に上下に
    揺動自在に連結されたアームと、このアームの先端に着
    脱自在に係合されたバケットとから成る建設機械におい
    て、アームの先端の左右に回動自在に連結された一対の
    係合リンクと、それぞれの係合リンクの前側で上方に向
    けて突出させた係合爪と、その基部をアームの後方に連
    結し、そのシリンダーロッドを両係合リンクの上部に連
    結したバケットシリンダーと、アームの先端であって係
    合リンクの回動中心と同軸の位置に開口させたピン穴
    と、バケットの背面に間隔を置いて固着した一対のブラ
    ケットと、両ブラケットの間に取り付けた引っ掛けピン
    と、引っ掛けピンより間隔を置いて各ブラケットにそれ
    ぞれ開口させたピン穴と、係合リンクに突出させた係合
    爪により形成された係合溝に引っ掛けピンを係合させた
    後でアームの先端に開口したピン穴と各ブラケットに開
    口したピン穴に共通して挿通する連結ピンとから構成し
    たことを特徴とする建設機械のバケット着脱機構。
  2. 【請求項2】 移動できる車体と、この車体上に上下に
    揺動自在に連結されたブームと、ブームの先端に上下に
    揺動自在に連結されたアームと、このアームの先端に着
    脱自在に係合されたバケットとから成る建設機械におい
    て、アームの先端にその長さ方向とは軸線が直角となる
    ように挿入した筒状をした軸受と、軸受の軸芯に貫通し
    て開口したピン穴と、アームの左右に位置してそれぞれ
    の下部を軸受に回動自在に連結した一対の係合リンク
    と、それぞれの係合リンクの前側で上方に向けて突出さ
    せた係合爪と、その基部をアームの後方に連結し、その
    シリンダーロッドを両係合リンクの上部に連結したバケ
    ットシリンダーと、バケットの背面に間隔を置いて固着
    した一対のブラケットと、両ブラケットの間に取り付け
    た引っ掛けピンと、引っ掛けピンより間隔を置いて各ブ
    ラケットにそれぞれ開口させたピン穴と、係合リンクに
    突出させた係合爪により形成された係合溝に引っ掛けピ
    ンを係合させた後で軸受のピン穴と各ブラケットに開口
    したピン穴に共通して挿通する連結ピンとから構成した
    ことを特徴とする建設機械のバケット着脱機構。
  3. 【請求項3】 前記係合リンクにおける係合爪によって
    形成された係合溝の奥とピン穴の間隔は、バケットのブ
    ラケットに固着した引っ掛けピンとピン穴の間隔にほぼ
    一致させることを特徴とする請求項1および2記載の建
    設機械のバケット着脱機構。
  4. 【請求項4】 移動できる車体と、この車体上に上下に
    揺動自在に連結されたブームと、ブームの先端に上下に
    揺動自在に連結されたアームと、このアームの先端に着
    脱自在に係合されたバケットとから成る建設機械におい
    て、アームの先端の左右に回動自在に連結された一対の
    係合リンクと、それぞれの係合リンクの前側で上方に向
    けて突出させた係合爪と、その基部をアームの後方に連
    結し、そのシリンダーロッドを両係合リンクの上部に連
    結したバケットシリンダーと、アームの先端であって係
    合リンクの回動中心と同軸の位置でアームの側面より出
    没する連結ピンと、バケットの背面に間隔を置いて固着
    した一対のブラケットと、両ブラケットの間に取り付け
    た引っ掛けピンと、引っ掛けピンより間隔を置いて各ブ
    ラケットにそれぞれ開口させたピン穴とから成り、係合
    リンクに突出させた係合爪により形成された係合溝に引
    っ掛けピンを係合させた後で、各ブラケットに開口した
    ピン穴をアームの先端方向に移動させ、アームの側面か
    ら連結ピンをブラケットのピン穴に挿入させることで係
    合リンクにブラケットを連結させ、アームの先端にバケ
    ットを取り付けることを特徴とする建設機械のバケット
    着脱機構。
  5. 【請求項5】 移動できる車体と、この車体上に上下に
    揺動自在に連結されたブームと、ブームの先端に上下に
    揺動自在に連結されたアームと、このアームの先端に着
    脱自在に係合されたバケットとから成る建設機械におい
    て、アームの先端の左右に回動自在に連結された一対の
    係合リンクと、それぞれの係合リンクの前側で上方に向
    けて突出させた係合爪と、その基部をアームの後方に連
    結し、そのシリンダーロッドを両係合リンクの上部に連
    結したバケットシリンダーと、アームの先端であって係
    合リンクの回動中心と同軸の位置でアームの左右の側面
    よりそれぞれ出没する独立した一対の連結ピンと、アー
    ム内にそのシリンダーロッドをアームの先端に向けて収
    納させた油圧シリンダーと、この油圧シリンダーのシリ
    ンダーロッドに連結され、側面のそれぞれ傾斜した面を
    各連結ピンに接触させた三角形状をした作動板と、バケ
    ットの背面に間隔を置いて固着した一対のブラケット
    と、両ブラケットの間に取り付けた引っ掛けピンと、引
    っ掛けピンより間隔を置いて各ブラケットにそれぞれ開
    口させたピン穴とから成り、係合リンクに突出させた係
    合爪により形成された係合溝に引っ掛けピンを係合させ
    た後で、各ブラケットに開口したピン穴をアームの先端
    方向に移動させ、油圧シリンダーを作動させることでシ
    リンダーロッドにより作動板を移動させ、作動板の傾斜
    した面で両連結ピンをアームの側面から突出させ、各連
    結ピンを各ブラケットのピン穴に挿入させることで係合
    リンクにブラケットを連結させ、アームの先端にバケッ
    トを取り付けることを特徴とする建設機械のバケット着
    脱機構。
  6. 【請求項6】 前記係合リンクにおける係合爪によって
    形成された係合溝の奥と連結ピンの間隔は、バケットの
    ブラケットに固着した引っ掛けピンとピン穴の間隔にほ
    ぼ一致させることを特徴とする請求項4および5記載の
    建設機械のバケット着脱機構。
JP3103437A 1990-07-25 1991-04-09 建設機械のバケット着脱機構 Expired - Lifetime JPH083184B2 (ja)

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DE69107719T DE69107719T2 (de) 1990-07-25 1991-07-24 Werkzeugkupplungsvorrichtung einer Erdbaumaschine.
EP91306756A EP0468771B1 (en) 1990-07-25 1991-07-24 A construction machine accessory coupling mechanism
CA002047766A CA2047766A1 (en) 1990-07-25 1991-07-24 Accessory detachable mechanism of construction machine
KR1019910012822A KR970001722B1 (ko) 1990-07-25 1991-07-25 건설기계의 부속품 떼고 붙임 가능 기구
AU81333/91A AU651121B2 (en) 1990-07-25 1991-07-25 Accessory detachable mechanism of construction machine
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