JPH08319420A - ポリアミド溶液組成物及びそれを用いるフィブリッド、紙状シートの製造法 - Google Patents
ポリアミド溶液組成物及びそれを用いるフィブリッド、紙状シートの製造法Info
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- JPH08319420A JPH08319420A JP32558295A JP32558295A JPH08319420A JP H08319420 A JPH08319420 A JP H08319420A JP 32558295 A JP32558295 A JP 32558295A JP 32558295 A JP32558295 A JP 32558295A JP H08319420 A JPH08319420 A JP H08319420A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ナイロン6、66等の脂肪族ポリアミド又は
ナイロン6I、6T等の脂肪族芳香族ポリアミドの均一
な溶液組成物、並びに、該溶液組成物を用いてフィブリ
ッド(パルプ状物)を製造する方法、さらには該フィブ
リッドを用いて合成紙を製造する方法を提供する。 【解決手段】 脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香
族ポリアミドを塩化カルシウムを含有するN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)に溶解した溶液であって、該
溶液における上記ポリアミドとNMPとの割合がポリア
ミド3〜25重量%に対しNMP97〜75重量%であ
り、かつ上記ポリアミド100重量部に対し5〜60重
量部の塩化カルシウムを含むポリアミド溶液組成物。該
組成物を水を主成分とする沈殿剤中にて撹拌下に沈殿さ
せることによりフィブリッド(パルプ状物体)とするこ
とができ、該フィブリッドは各種繊維や天然パルプと混
合抄紙することによって合成紙とすることができる。こ
の合成紙は、ハニカムコア、電池セパレーター等に有用
である。
ナイロン6I、6T等の脂肪族芳香族ポリアミドの均一
な溶液組成物、並びに、該溶液組成物を用いてフィブリ
ッド(パルプ状物)を製造する方法、さらには該フィブ
リッドを用いて合成紙を製造する方法を提供する。 【解決手段】 脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香
族ポリアミドを塩化カルシウムを含有するN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)に溶解した溶液であって、該
溶液における上記ポリアミドとNMPとの割合がポリア
ミド3〜25重量%に対しNMP97〜75重量%であ
り、かつ上記ポリアミド100重量部に対し5〜60重
量部の塩化カルシウムを含むポリアミド溶液組成物。該
組成物を水を主成分とする沈殿剤中にて撹拌下に沈殿さ
せることによりフィブリッド(パルプ状物体)とするこ
とができ、該フィブリッドは各種繊維や天然パルプと混
合抄紙することによって合成紙とすることができる。こ
の合成紙は、ハニカムコア、電池セパレーター等に有用
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な脂肪族ポリ
アミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物
並びにそれを用いるフィブリッド(パルプ状粒子)の製
造方法、該フィブリッドを用いる紙状シートの製造方法
に関する。さらに詳細には、脂肪族ポリアミド及び/又
は脂肪族芳香族ポリアミドとN−メチル−2−ピロリド
ンと塩化カルシウムを含み、フィルム、繊維或いはフィ
ブリッドに成形するに適した新規な溶液組成物並びに該
溶液組成物を用いて抄紙性の良好なポリアミドフィブリ
ッドを製造する方法、そして、かくして得られたポリア
ミドフィブリッドを用いて紙状シート(いわゆる合成
紙)を製造する方法に関する。
アミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物
並びにそれを用いるフィブリッド(パルプ状粒子)の製
造方法、該フィブリッドを用いる紙状シートの製造方法
に関する。さらに詳細には、脂肪族ポリアミド及び/又
は脂肪族芳香族ポリアミドとN−メチル−2−ピロリド
ンと塩化カルシウムを含み、フィルム、繊維或いはフィ
ブリッドに成形するに適した新規な溶液組成物並びに該
溶液組成物を用いて抄紙性の良好なポリアミドフィブリ
ッドを製造する方法、そして、かくして得られたポリア
ミドフィブリッドを用いて紙状シート(いわゆる合成
紙)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカプロラクタム(ナイロン6)やポ
リヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)等の
脂肪族ポリアミドは210〜280℃の融点を有し、溶
融成形により繊維、フィルム等を製造できることはよく
知られている。また、これらのポリマーを濃硫酸、蟻酸
等に溶解して、その溶液から「フィブリッド」と称され
る合成パルプ状物を製造する方法も公知である。
リヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)等の
脂肪族ポリアミドは210〜280℃の融点を有し、溶
融成形により繊維、フィルム等を製造できることはよく
知られている。また、これらのポリマーを濃硫酸、蟻酸
等に溶解して、その溶液から「フィブリッド」と称され
る合成パルプ状物を製造する方法も公知である。
【0003】例えば、ドイツ特許DE2056010
(及び対応する米国特許3,831,317号)には、
ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレ
ンアジプアミド(ナイロン6・6)を濃硫酸に溶解し、
これを1規定NaOH水溶液中に注ぎ込みフィブリッド
を製造する方法が提案されている。
(及び対応する米国特許3,831,317号)には、
ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレ
ンアジプアミド(ナイロン6・6)を濃硫酸に溶解し、
これを1規定NaOH水溶液中に注ぎ込みフィブリッド
を製造する方法が提案されている。
【0004】上述のように、脂肪族ポリアミドは濃硫酸
に溶解するが、濃硫酸溶液はこれを用いて成形すると多
量の硫酸とこれを中和するための水酸化アルカリが必要
となる。また、中和剤を用いずに水だけで水洗して硫酸
を除去しようとする場合にも多量の水を用いねばならな
いばかりでなく、装置の腐蝕の問題が避けられないた
め、脂肪族ポリアミドを濃硫酸に溶かした溶液は実用上
好ましいポリアミド溶液組成物とは言い難い。
に溶解するが、濃硫酸溶液はこれを用いて成形すると多
量の硫酸とこれを中和するための水酸化アルカリが必要
となる。また、中和剤を用いずに水だけで水洗して硫酸
を除去しようとする場合にも多量の水を用いねばならな
いばかりでなく、装置の腐蝕の問題が避けられないた
め、脂肪族ポリアミドを濃硫酸に溶かした溶液は実用上
好ましいポリアミド溶液組成物とは言い難い。
【0005】また、特公昭35−11851号公報(及
び対応する英国特許868,651号)によると、脂肪
族ポリアミドであるポリヘキサメチレンアジプアミド−
ポリカプロアミド共重合体から得られるフィブリッドは
優れた特性を有することが開示されている。この共重合
体は濃硫酸、蟻酸、エチレングリコール、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチル−2−ピロリドン、m−クレゾールに溶解す
る。
び対応する英国特許868,651号)によると、脂肪
族ポリアミドであるポリヘキサメチレンアジプアミド−
ポリカプロアミド共重合体から得られるフィブリッドは
優れた特性を有することが開示されている。この共重合
体は濃硫酸、蟻酸、エチレングリコール、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチル−2−ピロリドン、m−クレゾールに溶解す
る。
【0006】しかしながら、これらの溶剤は、ポリヘキ
サメチレンアジプアミド−ポリカプロアミド共重合体は
溶解するが、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリ
ヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン66)等のホモ
ポリアミドは、濃硫酸、蟻酸及びm−クレゾールに溶解
するのみで、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレ
ングリコールには溶解し難く、これらの溶剤を用いて良
好な脂肪族ポリアミド溶液を調製することは困難であ
る。
サメチレンアジプアミド−ポリカプロアミド共重合体は
溶解するが、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリ
ヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン66)等のホモ
ポリアミドは、濃硫酸、蟻酸及びm−クレゾールに溶解
するのみで、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレ
ングリコールには溶解し難く、これらの溶剤を用いて良
好な脂肪族ポリアミド溶液を調製することは困難であ
る。
【0007】上述のように、脂肪族ポリアミドの溶剤と
して、フェノール、クレゾール等のフェノール系溶剤が
知られているが、これらのフェノール系溶剤を用いて調
製したポリアミド溶液組成物は、フェノール系溶剤が水
に難溶性であるため、この溶液組成物から湿式法で繊
維、フィルム、フィブリッド等の成形物を得るには、沈
殿剤(凝固浴液)として上記のような特定の有機溶剤を
必要とし、コストが高くなるばかりでなく、環境衛生
面、火災安全面でも問題がある。
して、フェノール、クレゾール等のフェノール系溶剤が
知られているが、これらのフェノール系溶剤を用いて調
製したポリアミド溶液組成物は、フェノール系溶剤が水
に難溶性であるため、この溶液組成物から湿式法で繊
維、フィルム、フィブリッド等の成形物を得るには、沈
殿剤(凝固浴液)として上記のような特定の有機溶剤を
必要とし、コストが高くなるばかりでなく、環境衛生
面、火災安全面でも問題がある。
【0008】一方、ポリヘキサメチレンテレフタルアミ
ド(ナイロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフタル
アミド(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテレフ
タルイソフタルアミド(ナイロン6・TI)等で代表さ
れる脂肪族芳香族ポリアミドは、濃硫酸に溶解するもの
の、濃硫酸溶液はこれを用いて成形すると、溶媒として
の多量の濃硫酸とこれを中和するための水酸化アルカリ
が必要となる。また、中和剤を用いずに水だけで水洗し
て残存硫酸を除去する場合にも多量の水を用いなければ
ならない等の問題点があるばかりでなく、装置の腐蝕等
の問題が避けられない。
ド(ナイロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフタル
アミド(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテレフ
タルイソフタルアミド(ナイロン6・TI)等で代表さ
れる脂肪族芳香族ポリアミドは、濃硫酸に溶解するもの
の、濃硫酸溶液はこれを用いて成形すると、溶媒として
の多量の濃硫酸とこれを中和するための水酸化アルカリ
が必要となる。また、中和剤を用いずに水だけで水洗し
て残存硫酸を除去する場合にも多量の水を用いなければ
ならない等の問題点があるばかりでなく、装置の腐蝕等
の問題が避けられない。
【0009】また、脂肪族芳香族ポリアミドの溶剤とし
て、フェノール、クレゾール等のフェノール系溶剤が知
られているが、これらのフェノール系溶剤を用いて調製
した脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物も、フェノール
系溶剤が水に難溶性であるため、この溶液組成物から湿
式法により繊維、フィルム、フィブリッド等の成形物を
得るには、沈殿剤(凝固浴液)としてアルコール、ケト
ン等特定の有機溶剤を使用する必要がある。
て、フェノール、クレゾール等のフェノール系溶剤が知
られているが、これらのフェノール系溶剤を用いて調製
した脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物も、フェノール
系溶剤が水に難溶性であるため、この溶液組成物から湿
式法により繊維、フィルム、フィブリッド等の成形物を
得るには、沈殿剤(凝固浴液)としてアルコール、ケト
ン等特定の有機溶剤を使用する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上述した従来の脂肪族ポリアミド溶液組成物及び脂
肪族芳香族ポリアミドに見られる種々の問題点を解消
し、かつ安全性が高い水系の凝固浴を用いて良好に成形
可能な、新規なポリアミド溶液組成物を提供することに
ある。
は、上述した従来の脂肪族ポリアミド溶液組成物及び脂
肪族芳香族ポリアミドに見られる種々の問題点を解消
し、かつ安全性が高い水系の凝固浴を用いて良好に成形
可能な、新規なポリアミド溶液組成物を提供することに
ある。
【0011】本発明の第2の目的は、上述のポリアミド
液組成物を用いて工業的に有利に抄紙性の良好なフィブ
リッド(パルプ状粒子)を製造する方法を提供すること
にある。
液組成物を用いて工業的に有利に抄紙性の良好なフィブ
リッド(パルプ状粒子)を製造する方法を提供すること
にある。
【0012】本発明の第3の目的は、上述のフィブリッ
ドを用いて機械的特性の良好な紙状シート(合成紙)を
製造する方法を提供することにある。
ドを用いて機械的特性の良好な紙状シート(合成紙)を
製造する方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、以下の説明によって
明らかになろう。
明らかになろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、N−メチル−2−ピロリドンと塩化カルシウムとを
含む特定の溶剤系は、特異的に脂肪族ポリアミド或いは
脂肪族芳香族ポリアミドを良く溶解し、しかも水と良く
混合するため、上記ポリアミドをこの溶剤系に溶解させ
た溶液組成物は、水性凝固浴を用いて湿式成形すること
が可能であり、湿式成形によって良好な成形物、例えば
フィブリッド、を得ることが可能であるという新事実が
見出された。
ば、N−メチル−2−ピロリドンと塩化カルシウムとを
含む特定の溶剤系は、特異的に脂肪族ポリアミド或いは
脂肪族芳香族ポリアミドを良く溶解し、しかも水と良く
混合するため、上記ポリアミドをこの溶剤系に溶解させ
た溶液組成物は、水性凝固浴を用いて湿式成形すること
が可能であり、湿式成形によって良好な成形物、例えば
フィブリッド、を得ることが可能であるという新事実が
見出された。
【0015】かくして、本発明によれば、脂肪族ポリア
ミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドとN−メチル−
2−ピロリドンと塩化カルシウムとを含む新規なポリア
ミド溶液組成物であって、具体的には、脂肪族ポリアミ
ド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミド3〜25重量%と
N−メチル−2−ピロリドン97〜75重量%とを含
み、かつ上記ポリアミド100重量部に対して5〜60
重量部の塩化カルシウムを含むことを特徴とする新規な
ポリアミド溶液組成物が提供される。
ミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドとN−メチル−
2−ピロリドンと塩化カルシウムとを含む新規なポリア
ミド溶液組成物であって、具体的には、脂肪族ポリアミ
ド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミド3〜25重量%と
N−メチル−2−ピロリドン97〜75重量%とを含
み、かつ上記ポリアミド100重量部に対して5〜60
重量部の塩化カルシウムを含むことを特徴とする新規な
ポリアミド溶液組成物が提供される。
【0016】また、本発明によれば、上記の脂肪族ポリ
アミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物
を、水を主成分とする沈殿剤中に、攪拌しながら導入し
て、パルプ状微細粒子として沈殿せしめることを特徴と
する脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミ
ドのフィブリッドを製造する方法が提供される。
アミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物
を、水を主成分とする沈殿剤中に、攪拌しながら導入し
て、パルプ状微細粒子として沈殿せしめることを特徴と
する脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香族ポリアミ
ドのフィブリッドを製造する方法が提供される。
【0017】さらに、本発明によれば、上記の方法で製
造した脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香族ポリア
ミドのフィブリッドを短繊維或いは天然パルプと混抄す
ることによって紙状シートを製造する方法が提供され
る。
造した脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香族ポリア
ミドのフィブリッドを短繊維或いは天然パルプと混抄す
ることによって紙状シートを製造する方法が提供され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る、脂肪族ポリ
アミド溶液組成物及びその調製法、脂肪族芳香族ポリア
ミド溶液組成物及びその調製法、そして、これらを用い
てフィブリッドを製造し、さらには該フィブリイドを用
いて紙状シートを製造する方法について、順次詳細に説
明する。
アミド溶液組成物及びその調製法、脂肪族芳香族ポリア
ミド溶液組成物及びその調製法、そして、これらを用い
てフィブリッドを製造し、さらには該フィブリイドを用
いて紙状シートを製造する方法について、順次詳細に説
明する。
【0019】(a)脂肪族ポリアミド溶液組成物及びそ
の調製:本発明の脂肪族ポリアミド溶液組成物に用いら
れるポリマーは、脂肪族ポリアミドである。かかる脂肪
族ポリアミドとしては、例えば、下記の一般式[1]又
は[2]で示されるようなポリマー繰り返し単位を有す
る脂肪族ポリアミドがあげられる。
の調製:本発明の脂肪族ポリアミド溶液組成物に用いら
れるポリマーは、脂肪族ポリアミドである。かかる脂肪
族ポリアミドとしては、例えば、下記の一般式[1]又
は[2]で示されるようなポリマー繰り返し単位を有す
る脂肪族ポリアミドがあげられる。
【0020】
【化1】
【0021】[式中、R1 は炭素数2〜12(好ましく
は4又は8)のアルキレン基、R2は炭素数4〜10
(好ましくは4又は6)の鎖状もしくは環状のアルキレ
ン基又はアルアルキレン基を表わす。]
は4又は8)のアルキレン基、R2は炭素数4〜10
(好ましくは4又は6)の鎖状もしくは環状のアルキレ
ン基又はアルアルキレン基を表わす。]
【0022】
【化2】
【0023】[式中、R3 は炭素数5のアルキレン基を
表わす。]
表わす。]
【0024】脂肪族ポリアミドの具体例としては、ポリ
カプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンア
ジプアミド(ナイロン6・6)、ポリテトラメチレンア
ジプアミド(ナイロン4・6)、ポリヘキサメチレンセ
バクアミド(ナイロン6・10)、ポリエチレンセバク
アミド(ナイロン2・10)及びこれらの共重合体のほ
か、ポリ(メチレンビス[p−シクロヘキシレン]アジ
パミド)(PACM−6)、ポリm−キシリレンアジプ
アミド(MXD−6)等があげられるが、本発明におい
ては、ポリマーの融点を(180℃以下に)低下させな
いために、脂肪族ポリアミドとしては共重合体でないホ
モポリマーが好ましい。
カプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンア
ジプアミド(ナイロン6・6)、ポリテトラメチレンア
ジプアミド(ナイロン4・6)、ポリヘキサメチレンセ
バクアミド(ナイロン6・10)、ポリエチレンセバク
アミド(ナイロン2・10)及びこれらの共重合体のほ
か、ポリ(メチレンビス[p−シクロヘキシレン]アジ
パミド)(PACM−6)、ポリm−キシリレンアジプ
アミド(MXD−6)等があげられるが、本発明におい
ては、ポリマーの融点を(180℃以下に)低下させな
いために、脂肪族ポリアミドとしては共重合体でないホ
モポリマーが好ましい。
【0025】本発明における好適な脂肪族ポリアミドと
しては、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキ
サメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)、ポリテト
ラメチレンアジプアミド(ナイロン4・6)、ポリヘキ
サメチレンセバクアミド(ナイロン6・10)がある
が、なかでも、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポ
リヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)が有
用である。これらは通常単独で使用されるが、必要に応
じ2種以上のポリマーをブレンドしてもよい。
しては、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキ
サメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)、ポリテト
ラメチレンアジプアミド(ナイロン4・6)、ポリヘキ
サメチレンセバクアミド(ナイロン6・10)がある
が、なかでも、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポ
リヘキサメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)が有
用である。これらは通常単独で使用されるが、必要に応
じ2種以上のポリマーをブレンドしてもよい。
【0026】本発明の脂肪族ポリアミド溶液組成物を構
成する溶剤としては、専らN−メチル−2−ピロリドン
(以下、NMPと略称することがある)又はこれを主体
とする混合溶剤が使用される。一般にアミド系溶剤とし
て上記NMP以外にもN,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド等が知られ、また尿素系
溶剤としてテトラメチルウレア、N,N−ジメチルエチ
レンウレア等が知られているが、これらNMP以外の溶
剤はいずれも塩化カルシウムと組み合わせても脂肪族ポ
リアミドの溶解性が劣り、良好な溶液を調製できない。
ただし、ポリアミドの溶解性を損なわない限り、NMP
の一部(例えば、その20重量%以下、好ましくは10
重量%以下)をNMPと混和し得る他のアミド系溶剤
(例えば、N,N−ジメチルアセトアミド)に置き換え
ることは可能である。
成する溶剤としては、専らN−メチル−2−ピロリドン
(以下、NMPと略称することがある)又はこれを主体
とする混合溶剤が使用される。一般にアミド系溶剤とし
て上記NMP以外にもN,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド等が知られ、また尿素系
溶剤としてテトラメチルウレア、N,N−ジメチルエチ
レンウレア等が知られているが、これらNMP以外の溶
剤はいずれも塩化カルシウムと組み合わせても脂肪族ポ
リアミドの溶解性が劣り、良好な溶液を調製できない。
ただし、ポリアミドの溶解性を損なわない限り、NMP
の一部(例えば、その20重量%以下、好ましくは10
重量%以下)をNMPと混和し得る他のアミド系溶剤
(例えば、N,N−ジメチルアセトアミド)に置き換え
ることは可能である。
【0027】一方、本発明の脂肪族ポリアミド溶液組成
物を構成する他の成分である塩化カルシウムは、無水塩
化カルシウムでも含水塩化カルシウムでもよい。含水塩
化カルシウムとしては、1〜3分子の結晶水を有するC
aCl2・nH2O(n=1〜3)が好ましく用いられ
る。本発明者らの研究によれば、この際少量の水分が存
在した方が溶解性が良好であり、とくにCaCl2・2
H2Oが最適であることが見い出された。
物を構成する他の成分である塩化カルシウムは、無水塩
化カルシウムでも含水塩化カルシウムでもよい。含水塩
化カルシウムとしては、1〜3分子の結晶水を有するC
aCl2・nH2O(n=1〜3)が好ましく用いられ
る。本発明者らの研究によれば、この際少量の水分が存
在した方が溶解性が良好であり、とくにCaCl2・2
H2Oが最適であることが見い出された。
【0028】このように、本発明は、脂肪族ポリアミド
をNMP/CaCl2 の溶剤系に溶解させて均一な溶液
としたもので、上記の特定の溶剤系は特異的に脂肪族ポ
リアミドに対して良好な溶解性を示すという新規な知見
に基づくものであり、このような溶解挙動は従来の知見
から全く予期できないところである。
をNMP/CaCl2 の溶剤系に溶解させて均一な溶液
としたもので、上記の特定の溶剤系は特異的に脂肪族ポ
リアミドに対して良好な溶解性を示すという新規な知見
に基づくものであり、このような溶解挙動は従来の知見
から全く予期できないところである。
【0029】本発明の脂肪族ポリアミド溶液組成物は、
上述のように脂肪族ポリアミドとNMPと塩化カルシウ
ムを含む均一な溶液組成物であり、この組成物中におけ
る脂肪族ポリアミドとNMPの濃度は、脂肪族ポリアミ
ドとNMPとの合計重量に対し、脂肪族ポリアミド3〜
25重量%、好ましくは5〜20重量%、NMP97〜
75重量%、好ましくは95〜80重量%、が適当であ
り、塩化カルシウム濃度は、脂肪族ポリアミド100重
量部当り塩化カルシウム(結晶水を含まないCaCl2
として)5〜55重量部、好ましくは30〜50重量
部、である。
上述のように脂肪族ポリアミドとNMPと塩化カルシウ
ムを含む均一な溶液組成物であり、この組成物中におけ
る脂肪族ポリアミドとNMPの濃度は、脂肪族ポリアミ
ドとNMPとの合計重量に対し、脂肪族ポリアミド3〜
25重量%、好ましくは5〜20重量%、NMP97〜
75重量%、好ましくは95〜80重量%、が適当であ
り、塩化カルシウム濃度は、脂肪族ポリアミド100重
量部当り塩化カルシウム(結晶水を含まないCaCl2
として)5〜55重量部、好ましくは30〜50重量
部、である。
【0030】上述の脂肪族ポリアミド溶液組成物におけ
る脂肪族ポリアミド(ポリマー)濃度は、脂肪族ポリア
ミドとNMPとの合計重量を基準にして3重量%以上必
要である。ポリマー濃度がこれより低すぎると溶剤回収
上不利であり、かつ湿式成形の安定性、生産性等も悪化
するので好ましくない。一方、濃度が高すぎるとポリマ
ーの溶解に時間がかかり過ぎるばかりでなく、高濃度の
場合、溶液組成物を室温まで冷却すると粘度が急上昇し
てゲル化又は固化する傾向があり、成形工程上不利とな
るので25重量%以下が適当である。
る脂肪族ポリアミド(ポリマー)濃度は、脂肪族ポリア
ミドとNMPとの合計重量を基準にして3重量%以上必
要である。ポリマー濃度がこれより低すぎると溶剤回収
上不利であり、かつ湿式成形の安定性、生産性等も悪化
するので好ましくない。一方、濃度が高すぎるとポリマ
ーの溶解に時間がかかり過ぎるばかりでなく、高濃度の
場合、溶液組成物を室温まで冷却すると粘度が急上昇し
てゲル化又は固化する傾向があり、成形工程上不利とな
るので25重量%以下が適当である。
【0031】溶液組成物における塩化カルシウムの濃度
は、脂肪族ポリアミドの量に応じて選定され、溶液組成
物における塩化カルシウムの重量(含水塩のときは無水
塩として計算)が、脂肪族ポリアミド重量100部当り
5重量部より低いと溶解性が低下する。また、塩化カル
シウムを55重量部より多くしても効果が増大しないの
で、経済的に好ましくない。しかし、組成物に一定量以
上の水を含む場合には溶解性を損なうことがあるので、
水の量は最大でも塩化カルシウムの5倍モル量以下に抑
えることが必要である。
は、脂肪族ポリアミドの量に応じて選定され、溶液組成
物における塩化カルシウムの重量(含水塩のときは無水
塩として計算)が、脂肪族ポリアミド重量100部当り
5重量部より低いと溶解性が低下する。また、塩化カル
シウムを55重量部より多くしても効果が増大しないの
で、経済的に好ましくない。しかし、組成物に一定量以
上の水を含む場合には溶解性を損なうことがあるので、
水の量は最大でも塩化カルシウムの5倍モル量以下に抑
えることが必要である。
【0032】本発明に係る脂肪族ポリアミド溶液組成物
の調製は、脂肪族ポリアミドのペレット又は粉砕した微
粉末の所定量を、NMPの所定量と塩化カルシウムの所
定量とともに調製容器に入れて、30℃以上沸点以下の
温度、好ましくは約40〜200℃の温度で、約20分
〜2時間撹拌してポリマーを溶解することにより可能で
ある。調製されたポリマー溶液組成物中のポリマー濃度
が低い場合、例えば5重量%程度の場合は、30℃まで
冷却しても、液状を維持しているが、ポリマー濃度が1
5重量%程度になると脂肪族ポリアミドの種類によって
は、冷却より徐々に粘度が増大し、次第に乳化状、ゼリ
ー状ないし固体状となる。しかし、この場合でも、例え
ば約50℃まで加熱すると再び溶解して低粘度の液状と
なる。
の調製は、脂肪族ポリアミドのペレット又は粉砕した微
粉末の所定量を、NMPの所定量と塩化カルシウムの所
定量とともに調製容器に入れて、30℃以上沸点以下の
温度、好ましくは約40〜200℃の温度で、約20分
〜2時間撹拌してポリマーを溶解することにより可能で
ある。調製されたポリマー溶液組成物中のポリマー濃度
が低い場合、例えば5重量%程度の場合は、30℃まで
冷却しても、液状を維持しているが、ポリマー濃度が1
5重量%程度になると脂肪族ポリアミドの種類によって
は、冷却より徐々に粘度が増大し、次第に乳化状、ゼリ
ー状ないし固体状となる。しかし、この場合でも、例え
ば約50℃まで加熱すると再び溶解して低粘度の液状と
なる。
【0033】このようにして得られた脂肪族ポリアミド
溶液組成物は、中性(pH6〜8)であり、濃硫酸や蟻
酸を使用して調製された溶液組成物において見られるよ
うな装置や容器等の腐蝕がなく、溶液の保存・輸送やフ
ィブリッド、繊維、フィルム等の湿式成形等にきわめて
有利である。
溶液組成物は、中性(pH6〜8)であり、濃硫酸や蟻
酸を使用して調製された溶液組成物において見られるよ
うな装置や容器等の腐蝕がなく、溶液の保存・輸送やフ
ィブリッド、繊維、フィルム等の湿式成形等にきわめて
有利である。
【0034】(b)脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物
及びその調製:脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物を構
成するポリアミドは、ポリアミドを構成する酸成分又は
ジアミン成分のいずれか一方の20モル%以上、好まし
くは50モル%以上、が芳香族ジカルボン酸又は芳香族
ジアミンであるポリアミドであり、具体的には、下記の
ー般式[3]又は[4]で示されるようなポリマー繰り
返し単位を有する脂肪族芳香族ポリアミドがあげられ
る。
及びその調製:脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物を構
成するポリアミドは、ポリアミドを構成する酸成分又は
ジアミン成分のいずれか一方の20モル%以上、好まし
くは50モル%以上、が芳香族ジカルボン酸又は芳香族
ジアミンであるポリアミドであり、具体的には、下記の
ー般式[3]又は[4]で示されるようなポリマー繰り
返し単位を有する脂肪族芳香族ポリアミドがあげられ
る。
【0035】
【化3】
【0036】[式中、Ar1 はp−又はm−フェニレン
基であって、そのベンゼン環の水素のー部がメチル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。R4 は炭
素数4〜10(好ましくは6)のアルキレン基であ
る。]
基であって、そのベンゼン環の水素のー部がメチル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。R4 は炭
素数4〜10(好ましくは6)のアルキレン基であ
る。]
【0037】
【化4】
【0038】[式中のAr2 はp−又はm−フェニレン
基であって、そのベンゼン環の水素の一部がメチル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。また、R
5 は炭素数4〜8のアルキレン基である。]
基であって、そのベンゼン環の水素の一部がメチル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。また、R
5 は炭素数4〜8のアルキレン基である。]
【0039】このような脂肪族芳香族ポリアミドの具体
例としては、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(ナ
イロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド
(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテレフタルイ
ソフタルアミド(ナイロン6・TI)、ポリヘキサメチ
レンテレフタルアジプアミド(ナイロン6・T6)、ポ
リヘキサメチレンイソフタルアジプアミド(ナイロン6
・I6)、ポリヘキサメチレンテレフタルイソフタルア
ジプアミド(ナイロン6・TI6)等や、ポリメタフェ
ニレンアジプアミド、ポリトリレンアジプアミド等があ
げられる。なかでも、原料の入手が容易であり、かつポ
リマーの耐熱性が良好なポリヘキサメチレンテレフタル
アミド(ナイロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフ
タルアミド(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテ
レフタルイソフタルアミド(ナイロン6・TI)、ポリ
ヘキサメチレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナ
イロン6・TI6)等が好ましく使用される。
例としては、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(ナ
イロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド
(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテレフタルイ
ソフタルアミド(ナイロン6・TI)、ポリヘキサメチ
レンテレフタルアジプアミド(ナイロン6・T6)、ポ
リヘキサメチレンイソフタルアジプアミド(ナイロン6
・I6)、ポリヘキサメチレンテレフタルイソフタルア
ジプアミド(ナイロン6・TI6)等や、ポリメタフェ
ニレンアジプアミド、ポリトリレンアジプアミド等があ
げられる。なかでも、原料の入手が容易であり、かつポ
リマーの耐熱性が良好なポリヘキサメチレンテレフタル
アミド(ナイロン6・T)、ポリヘキサメチレンイソフ
タルアミド(ナイロン6・I)、ポリヘキサメチレンテ
レフタルイソフタルアミド(ナイロン6・TI)、ポリ
ヘキサメチレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナ
イロン6・TI6)等が好ましく使用される。
【0040】また、本発明において使用される脂肪族芳
香族ポリアミドの溶液組成物を構成する溶剤は、専らN
−メチル−2−ピロリドン(NMP)又はこれを主体と
する混合溶剤であり、これに塩化カルシウムを混合した
溶剤系として使用される。
香族ポリアミドの溶液組成物を構成する溶剤は、専らN
−メチル−2−ピロリドン(NMP)又はこれを主体と
する混合溶剤であり、これに塩化カルシウムを混合した
溶剤系として使用される。
【0041】ー般に、アミド系溶剤として上記NMP以
外にもN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等が知られており、また、尿素系溶剤と
してテトラメチルウレア、N,N−ジメチルエチレンウ
レア等があるが、NMP以外のこれら溶剤はいずれも塩
化カルシウムを添加しても脂肪族芳香族ポリアミドの溶
解性が劣り、良好な溶液を調製できない。ただし、脂肪
族芳香族ポリアミドの溶解性を損なわない限り、NMP
の−部(例えば20重量%以下、好ましくは10重量%
以下、さらに好ましくは5重量%以下)を、NMPと混
和し得る他のアミド系溶剤(例えばジメチルアセトアミ
ド)に置換することは差支えない。
外にもN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等が知られており、また、尿素系溶剤と
してテトラメチルウレア、N,N−ジメチルエチレンウ
レア等があるが、NMP以外のこれら溶剤はいずれも塩
化カルシウムを添加しても脂肪族芳香族ポリアミドの溶
解性が劣り、良好な溶液を調製できない。ただし、脂肪
族芳香族ポリアミドの溶解性を損なわない限り、NMP
の−部(例えば20重量%以下、好ましくは10重量%
以下、さらに好ましくは5重量%以下)を、NMPと混
和し得る他のアミド系溶剤(例えばジメチルアセトアミ
ド)に置換することは差支えない。
【0042】ー方、本発明において使用される溶液組成
物を構成するー成分である塩化カルシウムは、無水塩化
カルシウムでも含水塩化カルシウムでもよい。含水塩化
カルシウムとしては、1〜3分子の結晶水を有するCa
Cl2・nH2O(n=1〜3)が好ましく用いられる。
本発明者らの研究によれば、少量の水分が存在した方が
溶解性が良好であり、とくに2分子の結晶水を含むCa
Cl2・2H2Oが最適である。
物を構成するー成分である塩化カルシウムは、無水塩化
カルシウムでも含水塩化カルシウムでもよい。含水塩化
カルシウムとしては、1〜3分子の結晶水を有するCa
Cl2・nH2O(n=1〜3)が好ましく用いられる。
本発明者らの研究によれば、少量の水分が存在した方が
溶解性が良好であり、とくに2分子の結晶水を含むCa
Cl2・2H2Oが最適である。
【0043】この溶液組成物中における脂肪族芳香族ポ
リアミドとNMPとの割合は、脂肪族芳香族ポリアミド
3〜25重量%(好ましくは5〜20重量%)、NMP
97〜75重量%(好ましくは95〜80重量%)が適
当であり、塩化カルシウム濃度は、脂肪族芳香族ポリア
ミド100重量部当り5〜60重量部、とくに20〜5
5重量部が適当である。
リアミドとNMPとの割合は、脂肪族芳香族ポリアミド
3〜25重量%(好ましくは5〜20重量%)、NMP
97〜75重量%(好ましくは95〜80重量%)が適
当であり、塩化カルシウム濃度は、脂肪族芳香族ポリア
ミド100重量部当り5〜60重量部、とくに20〜5
5重量部が適当である。
【0044】該溶液組成物におけるポリマー(脂肪族芳
香族ポリアミド)濃度は、ポリマーとNMPとの合計重
量を基準にして3重量%以上が適当である。濃度が低す
ぎると溶剤回収上不利であり、かつ湿式成形によるフィ
ブリッド製造の安定性、生産性等も悪化するので、ポリ
マー濃度は3重量%以上が適当であり5重量%以上が好
ましい。一方、濃度が高すぎるとポリマーの溶解に時間
がかかり過ぎるばかりでなく高温加熱を必要とし、ま
た、高濃度の場合は溶液組成物を室温まで冷却すると粘
度が急上昇してゲル化又は固化する傾向があり、フィブ
リッド成形工程上不利となるので、ポリマー濃度は25
重量%以下が適当であり、20重量%以下がさらに好ま
しい。
香族ポリアミド)濃度は、ポリマーとNMPとの合計重
量を基準にして3重量%以上が適当である。濃度が低す
ぎると溶剤回収上不利であり、かつ湿式成形によるフィ
ブリッド製造の安定性、生産性等も悪化するので、ポリ
マー濃度は3重量%以上が適当であり5重量%以上が好
ましい。一方、濃度が高すぎるとポリマーの溶解に時間
がかかり過ぎるばかりでなく高温加熱を必要とし、ま
た、高濃度の場合は溶液組成物を室温まで冷却すると粘
度が急上昇してゲル化又は固化する傾向があり、フィブ
リッド成形工程上不利となるので、ポリマー濃度は25
重量%以下が適当であり、20重量%以下がさらに好ま
しい。
【0045】溶液組成物における塩化カルシウム濃度
は、脂肪族芳香族ポリアミドの量に応じて選定され、塩
化カルシウム濃度が脂肪族芳香族ポリアミドの量を基準
とする上記範囲より低いと溶解性が低下する。また、塩
化カルシウム濃度を上記範囲より高くしても効果が増大
しないので、経済的に好ましくない。また、上記溶液組
成物にー定量以上の水を含む場合には溶解性を損なうこ
とがあるので、水の量は最大でも塩化カルシウムの5倍
モル量以下に抑えることが必要である。
は、脂肪族芳香族ポリアミドの量に応じて選定され、塩
化カルシウム濃度が脂肪族芳香族ポリアミドの量を基準
とする上記範囲より低いと溶解性が低下する。また、塩
化カルシウム濃度を上記範囲より高くしても効果が増大
しないので、経済的に好ましくない。また、上記溶液組
成物にー定量以上の水を含む場合には溶解性を損なうこ
とがあるので、水の量は最大でも塩化カルシウムの5倍
モル量以下に抑えることが必要である。
【0046】このように、本発明は、脂肪族芳香族ポリ
アミドをNMP/CaCl2 の溶剤系に溶解させて調製
した、それ自体新規な溶液組成物を使用することを最大
の特徴とするもので、上記の特定溶剤系が脂肪族芳香族
ポリアミドに対して特異的に良好な溶解性を示すとい
う、本発明者らも従来全く予期できなった新知見に基づ
くものである。
アミドをNMP/CaCl2 の溶剤系に溶解させて調製
した、それ自体新規な溶液組成物を使用することを最大
の特徴とするもので、上記の特定溶剤系が脂肪族芳香族
ポリアミドに対して特異的に良好な溶解性を示すとい
う、本発明者らも従来全く予期できなった新知見に基づ
くものである。
【0047】この脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成物の
調製法としては、脂肪族芳香族ポリアミドのペレット又
は粉砕した微粉末の所定量をNMPの所定量と塩化カル
シウムの所定量とを調製容器に入れて、30℃以上沸点
未満の温度、好ましくは約50〜200℃の温度で、約
20分〜2時間撹拌してポリマーを溶解する方法が採用
される。
調製法としては、脂肪族芳香族ポリアミドのペレット又
は粉砕した微粉末の所定量をNMPの所定量と塩化カル
シウムの所定量とを調製容器に入れて、30℃以上沸点
未満の温度、好ましくは約50〜200℃の温度で、約
20分〜2時間撹拌してポリマーを溶解する方法が採用
される。
【0048】調製されたポリマー溶液組成物中のポリマ
ー濃度が低い場合、例えば5重量%程度の場合は、30
℃まで冷却しても液状を維持しているが、ポリマー濃度
が15重量%程度になると脂肪族芳香族ポリアミドの種
類によっては、冷却により徐々に粘度が増大し、次第に
乳化状、ゼリー状ないし固体状となる。しかし、この場
合でも、例えば約50℃まで加熱すると再び溶解して低
粘度の液状となる。
ー濃度が低い場合、例えば5重量%程度の場合は、30
℃まで冷却しても液状を維持しているが、ポリマー濃度
が15重量%程度になると脂肪族芳香族ポリアミドの種
類によっては、冷却により徐々に粘度が増大し、次第に
乳化状、ゼリー状ないし固体状となる。しかし、この場
合でも、例えば約50℃まで加熱すると再び溶解して低
粘度の液状となる。
【0049】このようにして得られた脂肪族芳香族ポリ
アミド溶液組成物は、中性(pH6〜8)であり、濃硫
酸や蟻酸を使用して調製された溶液組成物において見ら
れるような容器や装置の腐蝕がなく、溶液の保存・輸送
や湿式成形法によるフィブリッド、フィルム、繊維等の
製造にきわめて有利である。
アミド溶液組成物は、中性(pH6〜8)であり、濃硫
酸や蟻酸を使用して調製された溶液組成物において見ら
れるような容器や装置の腐蝕がなく、溶液の保存・輸送
や湿式成形法によるフィブリッド、フィルム、繊維等の
製造にきわめて有利である。
【0050】なお、上述した(a)脂肪族ポリアミド溶
液組成物及び(b)肪族族芳香族ポリアミド溶液組成物
は、いずれも、本質的に上記の3成分、すなわち、上記
ポリアミド、NMP及び塩化カルシウム、により構成さ
れるが、必要に応じて、例えば安定剤、難燃剤、離型
剤、着色剤、艶消し剤、帯電防止剤、フィラー等の添加
剤を含むことができる。
液組成物及び(b)肪族族芳香族ポリアミド溶液組成物
は、いずれも、本質的に上記の3成分、すなわち、上記
ポリアミド、NMP及び塩化カルシウム、により構成さ
れるが、必要に応じて、例えば安定剤、難燃剤、離型
剤、着色剤、艶消し剤、帯電防止剤、フィラー等の添加
剤を含むことができる。
【0051】また、本発明ではポリアミドとして脂肪族
ポリアミドと脂肪族芳香族ポリアミドとを併用すること
も可能であり、例えば、ポリアミドとしてナイロン6・
6とナイロン6・6ITとのブレンドを使用してもよ
い。この場合は、溶液組成物における両方のポリアミド
の合計量が上述の配合割合の範囲に入ればよい。
ポリアミドと脂肪族芳香族ポリアミドとを併用すること
も可能であり、例えば、ポリアミドとしてナイロン6・
6とナイロン6・6ITとのブレンドを使用してもよ
い。この場合は、溶液組成物における両方のポリアミド
の合計量が上述の配合割合の範囲に入ればよい。
【0052】(c)脂肪族ポリアミドフィブリッドの製
造 本発明によれば、上述した新規な脂肪族ポリアミド溶液
組成物を用いてフィブリッドが製造されるが、その方法
としては、該脂肪族ポリアミド溶液組成物を水を主成分
とする沈殿剤からなる浴中に、該沈殿剤を高速撹拌しな
がら滴下し脂肪族ポリアミドをパルプ状粒子として析出
・沈殿させるする方法が採用される。
造 本発明によれば、上述した新規な脂肪族ポリアミド溶液
組成物を用いてフィブリッドが製造されるが、その方法
としては、該脂肪族ポリアミド溶液組成物を水を主成分
とする沈殿剤からなる浴中に、該沈殿剤を高速撹拌しな
がら滴下し脂肪族ポリアミドをパルプ状粒子として析出
・沈殿させるする方法が採用される。
【0053】かかる沈殿剤としては、水単独の使用の他
に、他の沈殿剤や凝固調節剤を水と混合して使用するこ
とが可能である。かかる凝固調節剤としては例えばアミ
ド系溶媒が使用されるが、このアミド系溶媒の好ましい
例としてNMPをあげることができる。アミド系溶媒の
混合量についてはとくに制約はないが、混合量が多すぎ
ると生成したパルプ状物同志が凝集溶着してしまい、こ
のパルプ状物を加工して得られるシート状物の機械的特
性、電気的特性、熱的特性の低下を招き、抄紙性も悪く
なるので好ましくない。そのため、アミド系溶媒の混合
量は、凝固浴中30重量%以下に抑えることが好まし
い。
に、他の沈殿剤や凝固調節剤を水と混合して使用するこ
とが可能である。かかる凝固調節剤としては例えばアミ
ド系溶媒が使用されるが、このアミド系溶媒の好ましい
例としてNMPをあげることができる。アミド系溶媒の
混合量についてはとくに制約はないが、混合量が多すぎ
ると生成したパルプ状物同志が凝集溶着してしまい、こ
のパルプ状物を加工して得られるシート状物の機械的特
性、電気的特性、熱的特性の低下を招き、抄紙性も悪く
なるので好ましくない。そのため、アミド系溶媒の混合
量は、凝固浴中30重量%以下に抑えることが好まし
い。
【0054】沈殿時の溶液組成物の温度は30〜80℃
が好ましい。凝固浴温度も、抄紙性が良くて良好な形状
のパルプ状物を得るための重要な要因のーつであり、通
常5〜70℃、好ましくは10〜50℃が採用される。
が好ましい。凝固浴温度も、抄紙性が良くて良好な形状
のパルプ状物を得るための重要な要因のーつであり、通
常5〜70℃、好ましくは10〜50℃が採用される。
【0055】良好なフィブリッドを得るには、高速撹拌
されている沈殿剤からなる凝固浴中に滴下・導入した溶
液組成物から脱溶媒すると同時に剪断又は叩解作用を与
えるように操作するのが好ましい。沈殿剤の、脂肪族ポ
リアミド溶液組成物に対する使用量は、重量比で5/1
〜200/1が好ましく、なかでも10/1〜100/
1が好適である。
されている沈殿剤からなる凝固浴中に滴下・導入した溶
液組成物から脱溶媒すると同時に剪断又は叩解作用を与
えるように操作するのが好ましい。沈殿剤の、脂肪族ポ
リアミド溶液組成物に対する使用量は、重量比で5/1
〜200/1が好ましく、なかでも10/1〜100/
1が好適である。
【0056】このようにして抄紙性の良好な脂肪族ポリ
アミドフィブリッド(パルプ状物)が得られる。
アミドフィブリッド(パルプ状物)が得られる。
【0057】沈殿装置としては特開昭52−15621
号に記載のステーターとローターを組み合わせた装置が
好適に使用される。
号に記載のステーターとローターを組み合わせた装置が
好適に使用される。
【0058】(d)脂肪族芳香族ポリアミドフィブリッ
ドの製造:本発明において脂肪族芳香族フィブリッド製
造に使用される溶液組成物は、上述した脂肪族芳香族ポ
リアミドとNMPと塩化カルシウムとを含む新規な溶液
組成物である。
ドの製造:本発明において脂肪族芳香族フィブリッド製
造に使用される溶液組成物は、上述した脂肪族芳香族ポ
リアミドとNMPと塩化カルシウムとを含む新規な溶液
組成物である。
【0059】この溶液組成物を用いてフィブリッドを製
造するには、すでに述べた脂肪族ポリアミドフィブリッ
ドの場合と同様に、該脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成
物を水を主成分とする沈殿剤からなる浴中に、沈殿剤を
撹拌しながら滴下しパルプ状粒子として析出・沈殿させ
る方法が採用される。
造するには、すでに述べた脂肪族ポリアミドフィブリッ
ドの場合と同様に、該脂肪族芳香族ポリアミド溶液組成
物を水を主成分とする沈殿剤からなる浴中に、沈殿剤を
撹拌しながら滴下しパルプ状粒子として析出・沈殿させ
る方法が採用される。
【0060】かかる沈殿剤としては、水単独の使用の他
に、他の沈殿剤や沈殿調節剤を水と混合して使用するこ
とが可能である。かかる沈殿調節剤としては例えばNM
P等のアミド系溶媒が使用される。沈殿剤中のアミド系
溶剤の混合量は、沈殿剤中30重量%以下に抑えること
が好ましい。沈殿剤の温度も、抄紙性が良くて良好な形
状のパルプ状物を得るための重要な要因のーつであり、
通常10〜70℃、好ましくは15〜50℃である。
に、他の沈殿剤や沈殿調節剤を水と混合して使用するこ
とが可能である。かかる沈殿調節剤としては例えばNM
P等のアミド系溶媒が使用される。沈殿剤中のアミド系
溶剤の混合量は、沈殿剤中30重量%以下に抑えること
が好ましい。沈殿剤の温度も、抄紙性が良くて良好な形
状のパルプ状物を得るための重要な要因のーつであり、
通常10〜70℃、好ましくは15〜50℃である。
【0061】沈殿剤は高速撹拌を行ない、滴下・導入し
た溶液組成物から脱溶媒すると同時に剪断又は叩解作用
を与えるように操作するのが好ましい。沈殿剤の、芳香
族脂肪族ポリアミド溶液組成物に対する使用量は、重量
比で5/1〜200/1が適当であり、とくに好ましく
は10/1〜100/1である。
た溶液組成物から脱溶媒すると同時に剪断又は叩解作用
を与えるように操作するのが好ましい。沈殿剤の、芳香
族脂肪族ポリアミド溶液組成物に対する使用量は、重量
比で5/1〜200/1が適当であり、とくに好ましく
は10/1〜100/1である。
【0062】脂肪族芳香族ポリアミドの場合も、沈殿装
置として特開昭52−15621号に記載のステーター
とローターを組み合わせた装置が好適に使用される。
置として特開昭52−15621号に記載のステーター
とローターを組み合わせた装置が好適に使用される。
【0063】かくして、脂肪族ポリアミド又は脂肪族芳
香族ポリアミドからなる抄紙性の良好なフィブリッド
(パルプ状物)を、水系の沈殿剤を用いて経済的に製造
することができる。
香族ポリアミドからなる抄紙性の良好なフィブリッド
(パルプ状物)を、水系の沈殿剤を用いて経済的に製造
することができる。
【0064】(e)シート状物の製造:本発明において
は、上述のように製造した脂肪族ポリアミド又は脂肪族
芳香族ポリアミド(以下、これらを「ポリアミド」と総
称することがある)のフィブリッドを短繊維又は天然パ
ルプと混合して抄紙することにより、耐熱性に優れ機械
的特性も良好なシート状物(合成紙)を得ることができ
る。この際、シート状物中のポリアミドフィブリッドの
量は用途に応じて任意に変えることができるが、5〜9
5重量%の範囲であることが好ましく、とくに好ましく
は20〜80重量%である。
は、上述のように製造した脂肪族ポリアミド又は脂肪族
芳香族ポリアミド(以下、これらを「ポリアミド」と総
称することがある)のフィブリッドを短繊維又は天然パ
ルプと混合して抄紙することにより、耐熱性に優れ機械
的特性も良好なシート状物(合成紙)を得ることができ
る。この際、シート状物中のポリアミドフィブリッドの
量は用途に応じて任意に変えることができるが、5〜9
5重量%の範囲であることが好ましく、とくに好ましく
は20〜80重量%である。
【0065】したがって、本発明により得られたポリア
ミドフィブリッドと短繊維とから抄紙する場合は、ポリ
アミドフィブリッド/短繊維の比率は、重量にして80
/20〜20/80が好ましい。
ミドフィブリッドと短繊維とから抄紙する場合は、ポリ
アミドフィブリッド/短繊維の比率は、重量にして80
/20〜20/80が好ましい。
【0066】本発明においてポリアミドフィブリッドと
短繊維とからシート状物を製造する場合に使用する短繊
維としては、種々の繊維が適用可能である。具体的な例
としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチ
レンテレフタレート繊維のようなポリエステル系繊維、
ナイロン6やナイロン6・6繊維のような脂肪族ポリア
ミド系繊維、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊
維、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維のような
全芳香族ポリアミド系繊維、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維のようなポリオレフィン系繊維、ポリアク
リロニトリル繊維或いはポリカーボネート繊維等をあげ
ることができる。また、ガラス繊維、セラミック繊維、
炭素繊維、石綿、金属繊維、チタン酸カリウム繊維等も
適用可能である。
短繊維とからシート状物を製造する場合に使用する短繊
維としては、種々の繊維が適用可能である。具体的な例
としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチ
レンテレフタレート繊維のようなポリエステル系繊維、
ナイロン6やナイロン6・6繊維のような脂肪族ポリア
ミド系繊維、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊
維、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維のような
全芳香族ポリアミド系繊維、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維のようなポリオレフィン系繊維、ポリアク
リロニトリル繊維或いはポリカーボネート繊維等をあげ
ることができる。また、ガラス繊維、セラミック繊維、
炭素繊維、石綿、金属繊維、チタン酸カリウム繊維等も
適用可能である。
【0067】本発明において使用する短繊維の太さ(単
糸繊度)は、得られるシート状物の用途により異なる
が、パルプ状物との分散性をより良くするためには、通
常0.1〜5デニールの比較的細い繊維が好ましく使用
される。また、該短繊維の長さは、とくに限定されるわ
けではないが、通常1〜30mm、好ましくは2〜15
mmである。
糸繊度)は、得られるシート状物の用途により異なる
が、パルプ状物との分散性をより良くするためには、通
常0.1〜5デニールの比較的細い繊維が好ましく使用
される。また、該短繊維の長さは、とくに限定されるわ
けではないが、通常1〜30mm、好ましくは2〜15
mmである。
【0068】本発明におけるポリアミドフィブリッドと
短繊維との混合抄紙は、従来の木材パルプから製紙する
場合と同様、長網式、円網式等の製紙機を用いて湿式法
により抄紙するのがよい。この場合、必要に応じて界面
活性剤、分散剤、増粘剤その他の添加剤を加えてもよ
い。
短繊維との混合抄紙は、従来の木材パルプから製紙する
場合と同様、長網式、円網式等の製紙機を用いて湿式法
により抄紙するのがよい。この場合、必要に応じて界面
活性剤、分散剤、増粘剤その他の添加剤を加えてもよ
い。
【0069】本発明におけるポリアミドフィブリッドは
木材から製造される天然パルプとも同様にして良好に混
合抄紙することができる。この場合も、フィブリッド/
天然パルプの比率は重量にして80/20〜20/80
が好ましい。
木材から製造される天然パルプとも同様にして良好に混
合抄紙することができる。この場合も、フィブリッド/
天然パルプの比率は重量にして80/20〜20/80
が好ましい。
【0070】なお、本発明方法では、ポリアミドフィブ
リッドとして2種以上のフィブリッドを混合使用するこ
とも可能であり、例えば、ナイロン6・6のごとき脂肪
族ポリアミドのフィブリッドとナイロン6・Iのごとき
脂肪族芳香族ポリアミドのフィブリッドとを混合使用す
ることができる。この場合は、ポリアミドフィブリッド
の合計量が上述の範囲にあればよい。
リッドとして2種以上のフィブリッドを混合使用するこ
とも可能であり、例えば、ナイロン6・6のごとき脂肪
族ポリアミドのフィブリッドとナイロン6・Iのごとき
脂肪族芳香族ポリアミドのフィブリッドとを混合使用す
ることができる。この場合は、ポリアミドフィブリッド
の合計量が上述の範囲にあればよい。
【0071】本発明においてフィブリッドと短繊維及び
/又は天然パルプとからシート状物を抄紙するに際し、
必要に応じて、他の重合体からのパルプ状物質(例えば
全芳香族ポリアミドフィブリッド、ポリオレフィン系パ
ルプ状物等)を混合使用することが可能である。また、
雲母、カオリン、タルク、ガラスフレークス等の小割
合、例えば紙重量の50%以下を、混合して抄紙するこ
ともできる。
/又は天然パルプとからシート状物を抄紙するに際し、
必要に応じて、他の重合体からのパルプ状物質(例えば
全芳香族ポリアミドフィブリッド、ポリオレフィン系パ
ルプ状物等)を混合使用することが可能である。また、
雲母、カオリン、タルク、ガラスフレークス等の小割
合、例えば紙重量の50%以下を、混合して抄紙するこ
ともできる。
【0072】上記のようにして得られたシート状物は乾
燥後そのままで使用に供することもできるが、熱プレス
又は熱ロール等の手段で加熱加圧することにより優れた
性能を付与することができる。かかる加熱加圧で採用す
る温度は、使用するポリアミドの種類、短繊維の種類、
シート中に存在するフィブリッドの含有量等によって異
なるが、通常50〜350℃、好ましくは100〜30
0℃が適当である。また、圧力も、フィブリッドを形成
するポリアミドの種類、短繊維の種類、シート状物中の
フィブリッドの含有量、シート状物の用途等により異な
るが、通常400Kgf/cm2 以下、とくに10〜3
00Kgf/cm2 が好ましい。
燥後そのままで使用に供することもできるが、熱プレス
又は熱ロール等の手段で加熱加圧することにより優れた
性能を付与することができる。かかる加熱加圧で採用す
る温度は、使用するポリアミドの種類、短繊維の種類、
シート中に存在するフィブリッドの含有量等によって異
なるが、通常50〜350℃、好ましくは100〜30
0℃が適当である。また、圧力も、フィブリッドを形成
するポリアミドの種類、短繊維の種類、シート状物中の
フィブリッドの含有量、シート状物の用途等により異な
るが、通常400Kgf/cm2 以下、とくに10〜3
00Kgf/cm2 が好ましい。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る脂肪族ポリアミド及び/又
は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物は、均一性、安
定性に優れ、水性沈殿剤を用いて良好にフィブリッド、
フィルム、繊維等に湿式成形にすることができる。
は脂肪族芳香族ポリアミドの溶液組成物は、均一性、安
定性に優れ、水性沈殿剤を用いて良好にフィブリッド、
フィルム、繊維等に湿式成形にすることができる。
【0074】そして、この溶液組成物から本発明方法に
より得られる上記ポリアミドのフィブリッド(パルプ状
物)は抄紙性が良好で、これを用いて優れた特性のシー
ト状物(合成紙)を製造することができる。そして、こ
のフィブリッドを含有するシート状物は、製品中に濃硫
酸や蟻酸を全く含まないため、各種用途分野における装
置・治具等の腐食もなく、さらに使用環境における品質
の低下を起こさず、きわめて有利である。
より得られる上記ポリアミドのフィブリッド(パルプ状
物)は抄紙性が良好で、これを用いて優れた特性のシー
ト状物(合成紙)を製造することができる。そして、こ
のフィブリッドを含有するシート状物は、製品中に濃硫
酸や蟻酸を全く含まないため、各種用途分野における装
置・治具等の腐食もなく、さらに使用環境における品質
の低下を起こさず、きわめて有利である。
【0075】さらに、本発明方法では、フィブリッド製
造時に、沈殿剤として水又は水系の沈殿剤を使用するの
で、コスト的に有利であり、かつ安全面、装置面、環境
面でも好適である。
造時に、沈殿剤として水又は水系の沈殿剤を使用するの
で、コスト的に有利であり、かつ安全面、装置面、環境
面でも好適である。
【0076】しかも、本発明方法によれば安価な脂肪族
ポリアミドや比較的耐熱性の良好な芳香族脂肪族ポリア
ミドのフィブリドから、良好で低コストのシート状物
(合成紙)を製造できる。
ポリアミドや比較的耐熱性の良好な芳香族脂肪族ポリア
ミドのフィブリドから、良好で低コストのシート状物
(合成紙)を製造できる。
【0077】そして、このシート状物は、電気絶縁紙、
電池用セパレータ、電解質溶液の隔膜等の電気・電子材
料分野、重物の袋等の包装材料、室内や自動車の内装
材、地図、証券紙、スピーカーコーン紙、ハニカムコア
材料等の等工業用、民生用として有効に利用可能であ
る。
電池用セパレータ、電解質溶液の隔膜等の電気・電子材
料分野、重物の袋等の包装材料、室内や自動車の内装
材、地図、証券紙、スピーカーコーン紙、ハニカムコア
材料等の等工業用、民生用として有効に利用可能であ
る。
【0078】例えば、本発明方法によるポリアミドフィ
ブリッドと短繊維とを混合抄紙したシート状物に所定の
パターンで接着剤を塗工し、積層して得られる未展張ハ
ニカムコアを展張して樹脂を含浸させ、加熱硬化により
固定することにより、軽量でかつ高強力なハニカムコア
を製造することができる。そして、該ハニカムコアを芯
材としその片面又は両面に接着層を介してFRP板等の
表面板が接着されてなるハニカム・パネルとすることも
できる。このハニカムコアは、アラミド製のハニカムコ
アに比べ安価であり、しかも、従来のクラフト紙製に比
べ高強力で、耐火・耐熱性を有する軽量な構造材料、遮
音材料、断熱材料、流体整流材料等に好適なものであ
る。
ブリッドと短繊維とを混合抄紙したシート状物に所定の
パターンで接着剤を塗工し、積層して得られる未展張ハ
ニカムコアを展張して樹脂を含浸させ、加熱硬化により
固定することにより、軽量でかつ高強力なハニカムコア
を製造することができる。そして、該ハニカムコアを芯
材としその片面又は両面に接着層を介してFRP板等の
表面板が接着されてなるハニカム・パネルとすることも
できる。このハニカムコアは、アラミド製のハニカムコ
アに比べ安価であり、しかも、従来のクラフト紙製に比
べ高強力で、耐火・耐熱性を有する軽量な構造材料、遮
音材料、断熱材料、流体整流材料等に好適なものであ
る。
【0079】
【実施例】以下に、実施例及び比較例によって本発明方
法をより具体的に説明する。ただし、これらの実施例及
び比較例は、本発明の理解を助けるためのものであっ
て、これらの記載によって本発明の範囲が限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における「部」及
び「%」は、とくに断らない限り、すべて重量に基づく
ものであり、量比はすべて重量比を表わす。
法をより具体的に説明する。ただし、これらの実施例及
び比較例は、本発明の理解を助けるためのものであっ
て、これらの記載によって本発明の範囲が限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における「部」及
び「%」は、とくに断らない限り、すべて重量に基づく
ものであり、量比はすべて重量比を表わす。
【0080】また、紙(シート状物)の引っ張り強度、
引っ張り伸度は、JIS P8133−1976「紙及
び紙板の引っ張り強さ試験方法」により、試料5cmで
測定した。
引っ張り伸度は、JIS P8133−1976「紙及
び紙板の引っ張り強さ試験方法」により、試料5cmで
測定した。
【0081】[実施例1]本実施例は、ポリカプロラク
タム(ナイロン6)の溶液組成物とそれを用いてフィブ
リッド(パルプ状物)を製造する例を示すものである。
タム(ナイロン6)の溶液組成物とそれを用いてフィブ
リッド(パルプ状物)を製造する例を示すものである。
【0082】乾燥したポリカプロラクタムのペレットを
粉砕機で微粉末状に粉砕した。この微粉末の30部をN
MPの170部及び無水塩化カルシウムの15部ととも
に三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下にて150℃で
撹拌しながら昇温し、その温度で5時間撹拌を続けてポ
リカプロラクタム微粉末を溶解した後、さらに180℃
まで昇温して残存微粒子を溶解して、透明なポリカプロ
ラクタム溶液組成物を調製した。
粉砕機で微粉末状に粉砕した。この微粉末の30部をN
MPの170部及び無水塩化カルシウムの15部ととも
に三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下にて150℃で
撹拌しながら昇温し、その温度で5時間撹拌を続けてポ
リカプロラクタム微粉末を溶解した後、さらに180℃
まで昇温して残存微粒子を溶解して、透明なポリカプロ
ラクタム溶液組成物を調製した。
【0083】この溶液組成物を20℃に冷却すると、粘
ちょうな水飴状となった。これを再び50℃に加熱する
と溶解して液状となった。
ちょうな水飴状となった。これを再び50℃に加熱する
と溶解して液状となった。
【0084】この溶液組成物を水面上に徐々に滴下して
薄い膜を形成させ、よく水洗してポリカプロラクタム薄
膜(フィルム状物)を得た。
薄い膜を形成させ、よく水洗してポリカプロラクタム薄
膜(フィルム状物)を得た。
【0085】また、このポリカプロラクタム溶液組成物
を20℃の水/NMP(重量比)=9/1の水溶液中に
ブレンダーで撹拌しながら滴下して、ポリカプロラクタ
ムのフイブリッドを得た。
を20℃の水/NMP(重量比)=9/1の水溶液中に
ブレンダーで撹拌しながら滴下して、ポリカプロラクタ
ムのフイブリッドを得た。
【0086】[比較例1]実施例1と同じポリカプロラ
クタムについて、NMPと塩化カルシウムからなる溶剤
系以外の各種溶剤(単独溶剤及び塩化カルシウムを含む
溶剤系)を使用して、実施例1と同じ条件で加熱撹拌
し、溶解を試みた。その結果を次の表1にまとめて示
す。なお、表1における溶剤の略号は次の通りである。
クタムについて、NMPと塩化カルシウムからなる溶剤
系以外の各種溶剤(単独溶剤及び塩化カルシウムを含む
溶剤系)を使用して、実施例1と同じ条件で加熱撹拌
し、溶解を試みた。その結果を次の表1にまとめて示
す。なお、表1における溶剤の略号は次の通りである。
【0087】DMF:N,N−ジメチルホルムアミド DMAC:N,N−ジメチルアセトアミド DMI:N,N−ジメチルイミダリジノン TMU:テトラメチルウレア DMSO:ジメチルスルホキシド EG:エチレングリコール
【0088】
【表1】
【0089】上記の表1に示すように、各種のアミド系
有機溶剤、尿素系有機溶剤を単独で用いた場合(実験 N
o.1−1〜1−7)、或いはNMP以外の溶剤に塩化カ
ルシウムを添加した溶剤系(実験 No.1−8〜1−1
3)のいずれにおいても、ポリカプロラクタム(ナイロ
ン6)は溶解せず、目的とする溶液組成物を得ることが
できなかった。
有機溶剤、尿素系有機溶剤を単独で用いた場合(実験 N
o.1−1〜1−7)、或いはNMP以外の溶剤に塩化カ
ルシウムを添加した溶剤系(実験 No.1−8〜1−1
3)のいずれにおいても、ポリカプロラクタム(ナイロ
ン6)は溶解せず、目的とする溶液組成物を得ることが
できなかった。
【0090】[実施例2]本実施例は、ポリカプロラク
タム(ナイロン6)溶液組成物を調製し、さらにこれを
用いてフィブリッド及び紙状シートを製造する例を示
す。
タム(ナイロン6)溶液組成物を調製し、さらにこれを
用いてフィブリッド及び紙状シートを製造する例を示
す。
【0091】実施例1と同様に、乾燥したポリカプロラ
クタム(ナイロン6)のペレットを粉砕機で微粉末状に
粉砕した。この微粉末の30部をN−メチル−2−ピロ
リドン(NMP)170部と無水塩化カルシウム15部
とともに三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下にて15
0℃で攪拌しながら昇温し、その温度で5時間攪拌を続
けてポリカプロラクタムを溶解した後、さらに180℃
まで昇温して残存する微粒子を溶解して、透明なポリカ
プロラクタム溶液組成物を調製した。
クタム(ナイロン6)のペレットを粉砕機で微粉末状に
粉砕した。この微粉末の30部をN−メチル−2−ピロ
リドン(NMP)170部と無水塩化カルシウム15部
とともに三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下にて15
0℃で攪拌しながら昇温し、その温度で5時間攪拌を続
けてポリカプロラクタムを溶解した後、さらに180℃
まで昇温して残存する微粒子を溶解して、透明なポリカ
プロラクタム溶液組成物を調製した。
【0092】上記の溶液組成物を、50℃に冷却した
後、20℃に冷却した大過剰量の水/NMP系混合水溶
液(NMP含有量5%)中に、撹拌下に滴下して、ポリ
カプロラクタムのフィブリッド沈殿物を得た。このフィ
ブリッド沈殿物は、さらに大量の水で洗浄を繰り返し、
残存する塩化カルシウム及びNMPを除去した。この含
水フィブリッドを120℃の蒸気乾燥器中で乾燥するこ
とにより、目的とするポリカプロラクタムの乾燥フィブ
リッド(パルプ状物)が得られた。
後、20℃に冷却した大過剰量の水/NMP系混合水溶
液(NMP含有量5%)中に、撹拌下に滴下して、ポリ
カプロラクタムのフィブリッド沈殿物を得た。このフィ
ブリッド沈殿物は、さらに大量の水で洗浄を繰り返し、
残存する塩化カルシウム及びNMPを除去した。この含
水フィブリッドを120℃の蒸気乾燥器中で乾燥するこ
とにより、目的とするポリカプロラクタムの乾燥フィブ
リッド(パルプ状物)が得られた。
【0093】上記のように製造したポリカプロラクタム
の含水フィブリッド(固形分重量で50部)と、繊維長
3mm、太さ1.5デニールのナイロン6短繊維50部
とを大量の水中に分散し、この水分散液からタッピース
タンダードシートマシーンを用いて抄紙したところ、抄
紙金網からの水切れが良く、抄紙性は良好で、地合いの
良いシート状物が得られた。
の含水フィブリッド(固形分重量で50部)と、繊維長
3mm、太さ1.5デニールのナイロン6短繊維50部
とを大量の水中に分散し、この水分散液からタッピース
タンダードシートマシーンを用いて抄紙したところ、抄
紙金網からの水切れが良く、抄紙性は良好で、地合いの
良いシート状物が得られた。
【0094】このシート状物を70℃で3時間乾燥後、
180℃及び50Kgf/cm2 の条件で熱プレスし、
厚さ約125μm、目付け60g/m2 のナイロン6合
成紙を得た。この合成紙の引張り強度は1.7Kgf/
5cm、引張り伸度は3.0%であった。
180℃及び50Kgf/cm2 の条件で熱プレスし、
厚さ約125μm、目付け60g/m2 のナイロン6合
成紙を得た。この合成紙の引張り強度は1.7Kgf/
5cm、引張り伸度は3.0%であった。
【0095】[実施例3]本実施例は、ポリカプロラク
タム(ナイロン6)からのフィブリッドの調製及びそれ
を用いた紙状シート状物の製造に関するものである。
タム(ナイロン6)からのフィブリッドの調製及びそれ
を用いた紙状シート状物の製造に関するものである。
【0096】実施例2と同様に製造したポリカプロラク
タムのフィブリッド50部(固形分重量として)と、繊
維長3mm、太さ1.5デニールのナイロン6・6短繊
維50部とを含む水分散液から、タッピースタンダード
シートマシーンを用いて抄紙し、ついで110℃の水蒸
気加熱ドラム状乾燥機で加熱乾燥して、厚さ125μ
m、目付け60g/m2 のシート状物(ナイロン6/6
6合成紙)が得られた。
タムのフィブリッド50部(固形分重量として)と、繊
維長3mm、太さ1.5デニールのナイロン6・6短繊
維50部とを含む水分散液から、タッピースタンダード
シートマシーンを用いて抄紙し、ついで110℃の水蒸
気加熱ドラム状乾燥機で加熱乾燥して、厚さ125μ
m、目付け60g/m2 のシート状物(ナイロン6/6
6合成紙)が得られた。
【0097】[実施例4]実施例2で製造したポリカプ
ロラクタム(ナイロン6)フィブリッドと、太さ0.3
デニール、繊維長3mmの極細ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)短繊維とを、乾燥重量比で50/50と
なるように混合し、大過剰の水中に分散させた。この分
散液を、実施例2と同様に抄紙機を用いて抄紙したとこ
ろ、分散性は良好で、均質なシート状物が得られた。こ
れをカレンダー加工して得た合成紙の厚さは120μ
m、目付けは60g/m2 であり、引張り強力は1.8
Kgf/5cm、引張り伸度は2.5%であった。
ロラクタム(ナイロン6)フィブリッドと、太さ0.3
デニール、繊維長3mmの極細ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)短繊維とを、乾燥重量比で50/50と
なるように混合し、大過剰の水中に分散させた。この分
散液を、実施例2と同様に抄紙機を用いて抄紙したとこ
ろ、分散性は良好で、均質なシート状物が得られた。こ
れをカレンダー加工して得た合成紙の厚さは120μ
m、目付けは60g/m2 であり、引張り強力は1.8
Kgf/5cm、引張り伸度は2.5%であった。
【0098】[実施例5]本実施例は、ポリヘキサメチ
レンアジプアミド(ナイロン6・6)の溶液組成物を調
製する例に関するものである。
レンアジプアミド(ナイロン6・6)の溶液組成物を調
製する例に関するものである。
【0099】乾燥したポリヘキサメチレンアジプアミド
の微粉末の22部とNMPの178部と2分子の結晶水
を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)15部と
を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気中で撹拌下に15
0℃まで昇温し、その温度で7時間撹拌を続けてポリヘ
キサメチレンアジプアミドを溶解させ、さらに180℃
まで昇温して2時間撹拌した。かくしてポリヘキサメチ
レンアジプアミドは完全に溶解し均一な溶液組成物が得
られた。この溶液組成物を50℃まで冷却した後、実施
例1と同様にしてフィルム状物及びフィブリッドを製造
した。
の微粉末の22部とNMPの178部と2分子の結晶水
を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)15部と
を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気中で撹拌下に15
0℃まで昇温し、その温度で7時間撹拌を続けてポリヘ
キサメチレンアジプアミドを溶解させ、さらに180℃
まで昇温して2時間撹拌した。かくしてポリヘキサメチ
レンアジプアミドは完全に溶解し均一な溶液組成物が得
られた。この溶液組成物を50℃まで冷却した後、実施
例1と同様にしてフィルム状物及びフィブリッドを製造
した。
【0100】[実施例6]本実施例では、ポリヘキサメ
チレンアジプアミド(ナイロン6・6)の溶液組成物の
調製及びそれを用いたフィブリッド、シートの製造例を
説明する。
チレンアジプアミド(ナイロン6・6)の溶液組成物の
調製及びそれを用いたフィブリッド、シートの製造例を
説明する。
【0101】実施例5と同様に、乾燥したポリヘキサメ
チレンアジプアミド微粉末の22部とNMP178部及
び2分子の結晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・
2H2O)15部を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気
下攪拌しながら150℃まで昇温し、その温度で7時間
攪拌を続けてポリヘキサメチレンアジプアミドを溶解さ
せた。さらにこの溶液を180℃まで昇温して2時間攪
拌した。かくしてポリヘキサメチレンアジプアミドは完
全に溶解し、均質な溶液組成物が得られた。
チレンアジプアミド微粉末の22部とNMP178部及
び2分子の結晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・
2H2O)15部を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気
下攪拌しながら150℃まで昇温し、その温度で7時間
攪拌を続けてポリヘキサメチレンアジプアミドを溶解さ
せた。さらにこの溶液を180℃まで昇温して2時間攪
拌した。かくしてポリヘキサメチレンアジプアミドは完
全に溶解し、均質な溶液組成物が得られた。
【0102】上記のポリヘキサメチレンアジプアミド溶
液組成物を50℃に冷却した後、20℃に保持した大過
剰量の水中に撹拌下に滴下することにより、ポリヘキサ
メチレンアジプアミドのフィブリッド状沈殿物が得られ
た。このフィブリッド状沈殿物は、水洗を繰り返し、該
沈殿物に残存する塩化カルシウム及びNMPを除去し
た。この含水フィブリッドを熱風乾燥器を用いて乾燥
し、目的とするポリヘキサメチレンアジプアミド(ナイ
ロン6・6)の乾燥フィブリッドが得られた。
液組成物を50℃に冷却した後、20℃に保持した大過
剰量の水中に撹拌下に滴下することにより、ポリヘキサ
メチレンアジプアミドのフィブリッド状沈殿物が得られ
た。このフィブリッド状沈殿物は、水洗を繰り返し、該
沈殿物に残存する塩化カルシウム及びNMPを除去し
た。この含水フィブリッドを熱風乾燥器を用いて乾燥
し、目的とするポリヘキサメチレンアジプアミド(ナイ
ロン6・6)の乾燥フィブリッドが得られた。
【0103】上記のフィブリッドと太さ1.5デニール
のナイロン6・6繊維を5mmにカットした短繊維と
を、乾燥重量比で50/50になるように混合し、大量
の水中に分散した後、実施例2と同様に抄紙して、ポリ
ヘキサメチレンアジプアミドフィブリッドとナイロン6
・6繊維からのシート状物を作成した。
のナイロン6・6繊維を5mmにカットした短繊維と
を、乾燥重量比で50/50になるように混合し、大量
の水中に分散した後、実施例2と同様に抄紙して、ポリ
ヘキサメチレンアジプアミドフィブリッドとナイロン6
・6繊維からのシート状物を作成した。
【0104】このシート状物を乾燥し、実施例2と同様
に加熱加圧処理し合成紙とした。得られた合成紙の厚さ
は130μm、目付けは65g/m2 であり、引張り強
度は1.8Kgf/5cm、引張り伸度は5.5%であ
った。また、上記の抄紙操作における各成分の分散性は
良好で、円滑に抄紙でき均質なシート状物(ナイロン6
・6合成紙)が得られた。
に加熱加圧処理し合成紙とした。得られた合成紙の厚さ
は130μm、目付けは65g/m2 であり、引張り強
度は1.8Kgf/5cm、引張り伸度は5.5%であ
った。また、上記の抄紙操作における各成分の分散性は
良好で、円滑に抄紙でき均質なシート状物(ナイロン6
・6合成紙)が得られた。
【0105】[実施例7]本実施例は、脂肪族芳香族ポ
リアミドであるポリヘキサメチレンテレフタルイソフタ
ルアジプアミド(ナイロン6・TI6共重合体)の溶液
組成物の調製に関するものである。
リアミドであるポリヘキサメチレンテレフタルイソフタ
ルアジプアミド(ナイロン6・TI6共重合体)の溶液
組成物の調製に関するものである。
【0106】ヘキサメチレンジアミン100モル、テレ
フタル酸65モル、イソフタル酸25モル、アジピン酸
10モルの組成比で共重合した融点279〜282℃の
ナイロン6・TI6共重合体のペレットを、粉砕機で微
粉末に粉砕した。得られたナイロン6・TI6共重合体
微粉末の45部をNMPの330部と塩化カルシウムの
49部とともに三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下で
攪拌しながら180℃まで昇温し、その温度で5時間攪
拌を続けてポリマーを溶解させた後、さらに200℃ま
で昇温して攪拌を続け、残存微粒子を完全に溶解するこ
とにより、ナイロン6・TI6の透明な溶液組成物を得
た。
フタル酸65モル、イソフタル酸25モル、アジピン酸
10モルの組成比で共重合した融点279〜282℃の
ナイロン6・TI6共重合体のペレットを、粉砕機で微
粉末に粉砕した。得られたナイロン6・TI6共重合体
微粉末の45部をNMPの330部と塩化カルシウムの
49部とともに三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下で
攪拌しながら180℃まで昇温し、その温度で5時間攪
拌を続けてポリマーを溶解させた後、さらに200℃ま
で昇温して攪拌を続け、残存微粒子を完全に溶解するこ
とにより、ナイロン6・TI6の透明な溶液組成物を得
た。
【0107】[比較例2]実施例7と同じポリヘキサメ
チレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナイロン6
・TI6共重合体)について、NMPと塩化カルシウム
からなる溶剤系以外の各種溶剤(単独溶剤及び塩化カル
シウムを含む溶剤系)を使用して、実施例7と同じ条件
で加熱撹拌を行い、溶解を試みた。その結果を次の表2
にまとめて示す。なお、表2における溶剤の略号は表1
と同じである。
チレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナイロン6
・TI6共重合体)について、NMPと塩化カルシウム
からなる溶剤系以外の各種溶剤(単独溶剤及び塩化カル
シウムを含む溶剤系)を使用して、実施例7と同じ条件
で加熱撹拌を行い、溶解を試みた。その結果を次の表2
にまとめて示す。なお、表2における溶剤の略号は表1
と同じである。
【0108】
【表2】
【0109】上記の表2に示すように、各種のアミド系
有機溶剤、尿素系有機溶剤を単独で用いた場合(実験 N
o.2−1〜2−7)或いはNMP以外の溶剤に塩化カル
シウムを添加した溶剤系(実験 No.2−8〜2−13)の
いずれにおいても、ポリヘキサメチレンテレフタルイソ
フタルアジプアミド(ナイロン6・TI6共重合体)は
溶解せず、目的とする溶液組成物を得ることができなか
った。
有機溶剤、尿素系有機溶剤を単独で用いた場合(実験 N
o.2−1〜2−7)或いはNMP以外の溶剤に塩化カル
シウムを添加した溶剤系(実験 No.2−8〜2−13)の
いずれにおいても、ポリヘキサメチレンテレフタルイソ
フタルアジプアミド(ナイロン6・TI6共重合体)は
溶解せず、目的とする溶液組成物を得ることができなか
った。
【0110】[実施例8]実施例7で調製したポリヘキ
サメチレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナイロ
ン6・TI6共重合体)の溶液組成物を50Cに冷却し
た後、20℃に冷却した大過剰量の水/NMP系混合水
溶液(NMP含有量が5%)中に撹拌下に滴下して、ナ
イロン6・TI6のフィブリッド沈殿物を得た。
サメチレンテレフタルイソフタルアジプアミド(ナイロ
ン6・TI6共重合体)の溶液組成物を50Cに冷却し
た後、20℃に冷却した大過剰量の水/NMP系混合水
溶液(NMP含有量が5%)中に撹拌下に滴下して、ナ
イロン6・TI6のフィブリッド沈殿物を得た。
【0111】このフィブリッド沈殿物は、さらに大量の
水で洗浄を繰り返し、フィブリッドに残存する塩化カル
シウム及びNMPを除去した。この含水フィブリッドを
120℃の蒸気乾燥器中で乾燥することにより、目的と
する脂肪族芳香族ポリアミドフィブリッドが得られた。
水で洗浄を繰り返し、フィブリッドに残存する塩化カル
シウム及びNMPを除去した。この含水フィブリッドを
120℃の蒸気乾燥器中で乾燥することにより、目的と
する脂肪族芳香族ポリアミドフィブリッドが得られた。
【0112】このナイロン6・TI6共重合体の含水フ
ィブリッド(固形分重量で50部)と、繊維長3mm、
太さ1.5デニールのナイロン6短繊維50部とを大量
の水中に分散し、この分散液からタッピースタンダード
シートマシーンを用いて抄紙したところ、抄紙金網から
の水切れが良く、抄紙性は良好で地合いの良いシート状
物が得られた。
ィブリッド(固形分重量で50部)と、繊維長3mm、
太さ1.5デニールのナイロン6短繊維50部とを大量
の水中に分散し、この分散液からタッピースタンダード
シートマシーンを用いて抄紙したところ、抄紙金網から
の水切れが良く、抄紙性は良好で地合いの良いシート状
物が得られた。
【0113】このシート状物を70℃で3時間乾燥後、
温度180℃及び圧力60Kgf/cm2 の条件で平板
プレスにより熱プレスし、厚さ約130μm、目付け6
0g/m2 の合成紙を得た。この合成紙の引張り強度は
1.9Kgf/5cm、引張り伸度は3.0%であっ
た。
温度180℃及び圧力60Kgf/cm2 の条件で平板
プレスにより熱プレスし、厚さ約130μm、目付け6
0g/m2 の合成紙を得た。この合成紙の引張り強度は
1.9Kgf/5cm、引張り伸度は3.0%であっ
た。
【0114】[実施例9]本実施例は、脂肪族芳香族ポ
リアミドであるポリヘキサメチレンテレフタルイソフタ
ルアミド(ナイロン6・TI共重合体)の溶液組成物の
調製に関する。
リアミドであるポリヘキサメチレンテレフタルイソフタ
ルアミド(ナイロン6・TI共重合体)の溶液組成物の
調製に関する。
【0115】ヘキサメチレンジアミン100モル、テレ
フタル酸78モル、イソフタル酸22モルの組成比で共
重合したナイロン6・TI共重合体のペレットを、粉砕
機にて微粉末に粉砕した。得られたナイロン6・TI共
重合体微粉末の23部、NMP177部及び2分子の結
晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)20
部を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下に攪拌しなが
ら170℃まで昇温し、その温度で7時間攪拌を続けて
ナイロン6・TI共重合体を溶解させた。さらに、この
溶液を190℃まで昇温して2時間攪拌した。かくして
該共重合体は完全に溶解し、均質な溶液組成物が得られ
た。
フタル酸78モル、イソフタル酸22モルの組成比で共
重合したナイロン6・TI共重合体のペレットを、粉砕
機にて微粉末に粉砕した。得られたナイロン6・TI共
重合体微粉末の23部、NMP177部及び2分子の結
晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)20
部を三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下に攪拌しなが
ら170℃まで昇温し、その温度で7時間攪拌を続けて
ナイロン6・TI共重合体を溶解させた。さらに、この
溶液を190℃まで昇温して2時間攪拌した。かくして
該共重合体は完全に溶解し、均質な溶液組成物が得られ
た。
【0116】[実施例10]本実施例は、実施例9で調
製したポリヘキサメチレンテレフタルイソフタルアミド
(ナイロン6・TI共重合体)の溶液組成物を用いてフ
ィブリッド及び紙状シートを製造する例である。
製したポリヘキサメチレンテレフタルイソフタルアミド
(ナイロン6・TI共重合体)の溶液組成物を用いてフ
ィブリッド及び紙状シートを製造する例である。
【0117】実施例9で調製したナイロン6・TI共重
合体の溶液組成物を、50℃に冷却した後、20℃に保
持した大過剰量の水中に撹拌下で滴下することにより、
ナイロン6・TI共重合体のフィブリッド状沈殿物を得
た。このフィブリッド状沈殿物は、水洗を繰り返し、残
存する塩化カルシウム及びNMPを除去した。この含水
フィブリッドを熱風乾燥器を用いて乾燥し、ナイロン6
・TI共重合体のフィブリッドが得られた。
合体の溶液組成物を、50℃に冷却した後、20℃に保
持した大過剰量の水中に撹拌下で滴下することにより、
ナイロン6・TI共重合体のフィブリッド状沈殿物を得
た。このフィブリッド状沈殿物は、水洗を繰り返し、残
存する塩化カルシウム及びNMPを除去した。この含水
フィブリッドを熱風乾燥器を用いて乾燥し、ナイロン6
・TI共重合体のフィブリッドが得られた。
【0118】このようにして得られたナイロン6・TI
共重合体含水フィブリッドと、繊維長3mm、太さ1.
5デニールのナイロン6・6短繊維とを、乾燥重量比で
50/50になるように混合し、大量の水中に分散した
後、実施例8と同様にして、ナイロン6・TI共重合体
/ナイロン6・6のシート状物を調製した。上記の抄紙
操作における分散性は良好で均質なシート状物(合成
紙)が得られた。
共重合体含水フィブリッドと、繊維長3mm、太さ1.
5デニールのナイロン6・6短繊維とを、乾燥重量比で
50/50になるように混合し、大量の水中に分散した
後、実施例8と同様にして、ナイロン6・TI共重合体
/ナイロン6・6のシート状物を調製した。上記の抄紙
操作における分散性は良好で均質なシート状物(合成
紙)が得られた。
【0119】さらに、実施例8と同様の条件で熱プレス
処理を行なって得られた合成紙の厚さは125μm、目
付けは65g/m2 であり、引張り強度は2.0Kgf
/5cm、引張り伸度は5.0%であった。
処理を行なって得られた合成紙の厚さは125μm、目
付けは65g/m2 であり、引張り強度は2.0Kgf
/5cm、引張り伸度は5.0%であった。
【0120】[実施例11]等モル比のヘキサメチレン
ジアミンとテレフタル酸クロライドとをNMP溶媒中で
溶液重合して得たポリヘキサメチレンテレフタルアミド
(ナイロン6・T)の15部を、NMPの100部と塩
化カルシウム(CaCl2 )の15部とともに三つ口フ
ラスコに入れ、窒素雰囲気下で攪拌しながら180℃ま
で昇温し、その温度で5時間攪拌を続け、さらに200
℃まで昇温して攪拌し、残存微粉末を溶解してポリヘキ
サメチレンテレフタルアミド(ナイロン6・T)溶液組
成物を調製した。
ジアミンとテレフタル酸クロライドとをNMP溶媒中で
溶液重合して得たポリヘキサメチレンテレフタルアミド
(ナイロン6・T)の15部を、NMPの100部と塩
化カルシウム(CaCl2 )の15部とともに三つ口フ
ラスコに入れ、窒素雰囲気下で攪拌しながら180℃ま
で昇温し、その温度で5時間攪拌を続け、さらに200
℃まで昇温して攪拌し、残存微粉末を溶解してポリヘキ
サメチレンテレフタルアミド(ナイロン6・T)溶液組
成物を調製した。
【0121】この溶液組成物を50℃まで冷却し、20
℃に保持した水/NMP系水溶液(NMP含有量は5重
量%)中に、撹拌下に滴下することにより、ナイロン6
・Tのフィブリッド沈殿物を得た。この沈殿物を、さら
に大量の水で繰り返して洗浄し、フィブリッド沈殿物に
残存するNMP及び塩化カルシウムを除去して、含水フ
ィブリッドを得た。
℃に保持した水/NMP系水溶液(NMP含有量は5重
量%)中に、撹拌下に滴下することにより、ナイロン6
・Tのフィブリッド沈殿物を得た。この沈殿物を、さら
に大量の水で繰り返して洗浄し、フィブリッド沈殿物に
残存するNMP及び塩化カルシウムを除去して、含水フ
ィブリッドを得た。
【0122】このようにして得られたナイロン6・Tの
フィブリッド(乾燥重量で60部)と太さ0.3デニー
ル、繊維長3mmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)極細繊維(40部)とを、実施例2と同様にして大
量の水中の混合分散させ、抄紙した。このフィブリッド
の抄紙性は良好であった。
フィブリッド(乾燥重量で60部)と太さ0.3デニー
ル、繊維長3mmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)極細繊維(40部)とを、実施例2と同様にして大
量の水中の混合分散させ、抄紙した。このフィブリッド
の抄紙性は良好であった。
【0123】こうして得られたシート状物を乾燥し、さ
らに、180℃及び60Kgf/cm2 の条件で熱プレ
スして得たナイロン6・T/PET系の合成紙は均質
で、厚さ120μm、目付け58g/m2 であり、引張
り強度2.0Kgf/5cm、引張り伸度3.0%であ
った。
らに、180℃及び60Kgf/cm2 の条件で熱プレ
スして得たナイロン6・T/PET系の合成紙は均質
で、厚さ120μm、目付け58g/m2 であり、引張
り強度2.0Kgf/5cm、引張り伸度3.0%であ
った。
【0124】[実施例12]本例は、本発明により製造
したポリカプロラクタム(ナイロン6)紙状シートを用
いてハニカムコアを製造する例を示すものである。
したポリカプロラクタム(ナイロン6)紙状シートを用
いてハニカムコアを製造する例を示すものである。
【0125】(1) 接着剤の塗工及び積層:実施例2によ
り得られたポリカプロラクタム(ナイロン6)紙状シー
トの片面に、エポキシ樹脂系接着剤(油化シェル社製:
「エピコート828」/「エピコート871」/「エピ
キュアZ」=50/50/20)を28mmのピッチで
7mm幅の縞状に塗工した後、塗工面を半ピッチずつず
らせながら積層した。ついでこの積層物を140℃に加
熱したプレスを用い、20Kgf/cm2 (ゲージ圧)
の圧力で20分間加熱接着して未展張ハニカムコアを得
た。なお接着剤の塗工量は、基材であるシート状物に対
し55.0重量%であった。
り得られたポリカプロラクタム(ナイロン6)紙状シー
トの片面に、エポキシ樹脂系接着剤(油化シェル社製:
「エピコート828」/「エピコート871」/「エピ
キュアZ」=50/50/20)を28mmのピッチで
7mm幅の縞状に塗工した後、塗工面を半ピッチずつず
らせながら積層した。ついでこの積層物を140℃に加
熱したプレスを用い、20Kgf/cm2 (ゲージ圧)
の圧力で20分間加熱接着して未展張ハニカムコアを得
た。なお接着剤の塗工量は、基材であるシート状物に対
し55.0重量%であった。
【0126】(2) 展張、樹脂含浸及び硬化:上記の方法
により得られた未展張ハニカムコアを、接着剤の縞目に
垂直方向に7mm幅(ハニカムコアの厚みに相当)で切
断した。切断した未展張ハニカムコアを展張してハニカ
ム状となし、形状固定のままあらかじめ調製したエポキ
シ樹脂溶液(油化シェル社製:「エピコート828」/
「エピキュアZ」/アセトン=100/20/180)
中に含浸した。ついでアセトンを風乾で除去した後、9
5℃で2時間、さらに120Cで4時間加熱して硬化さ
せた。
により得られた未展張ハニカムコアを、接着剤の縞目に
垂直方向に7mm幅(ハニカムコアの厚みに相当)で切
断した。切断した未展張ハニカムコアを展張してハニカ
ム状となし、形状固定のままあらかじめ調製したエポキ
シ樹脂溶液(油化シェル社製:「エピコート828」/
「エピキュアZ」/アセトン=100/20/180)
中に含浸した。ついでアセトンを風乾で除去した後、9
5℃で2時間、さらに120Cで4時間加熱して硬化さ
せた。
【0127】(3) ハニカムコアの性能:このようにして
得られた硬化後のハニカムコアは、見掛け比重が0.0
25g/cm3 であり、圧縮強さ(セルサイズ:7m
m、コア厚み:7mm)は5.5Kgf/cm2 と良好
であった。
得られた硬化後のハニカムコアは、見掛け比重が0.0
25g/cm3 であり、圧縮強さ(セルサイズ:7m
m、コア厚み:7mm)は5.5Kgf/cm2 と良好
であった。
【0128】[実施例13]ポリヘキサメチレンアジプ
アミド(ナイロン6・6)の微粉末の22部とNMP1
78部と2分子の結晶水を含む塩化カルシウム(CaC
l2・2H2O)15部とを加熱溶解して均ー溶液とした
後、実施例6と同様にして、ポリヘキサメチレンアジプ
アミド(ナイロン6・6)のフィブリッドを製造した。
アミド(ナイロン6・6)の微粉末の22部とNMP1
78部と2分子の結晶水を含む塩化カルシウム(CaC
l2・2H2O)15部とを加熱溶解して均ー溶液とした
後、実施例6と同様にして、ポリヘキサメチレンアジプ
アミド(ナイロン6・6)のフィブリッドを製造した。
【0129】このフィブリッド50部と太さ1.5デニ
ール、繊維長が5mmのナイロン6・6短繊維50部と
から、湿式抄紙して、厚さ130μm、目付け65g/
m2のシート状物を得た。
ール、繊維長が5mmのナイロン6・6短繊維50部と
から、湿式抄紙して、厚さ130μm、目付け65g/
m2のシート状物を得た。
【0130】このシート状物を用いて、接着剤塗工、積
層、圧着、展張して、展張ハニカムコアを得た。この展
張ハニカムコア(セルサイズ:7mm、セル厚み:7m
m)をフェノール系樹脂溶液(セメダイン社製:No.11
0;メチルエチルケトン溶液)中に含浸し、風乾後、熱
風乾燥機中で100Cに2時間、ついで160℃に2時
間加熱することによって、見掛け比重が0.052g/
cm3 のハニカムコアを得た。得られたフェノール樹脂
含浸ハニカムコアの圧縮強さは18.5Kgf/cm2
と良好であった。
層、圧着、展張して、展張ハニカムコアを得た。この展
張ハニカムコア(セルサイズ:7mm、セル厚み:7m
m)をフェノール系樹脂溶液(セメダイン社製:No.11
0;メチルエチルケトン溶液)中に含浸し、風乾後、熱
風乾燥機中で100Cに2時間、ついで160℃に2時
間加熱することによって、見掛け比重が0.052g/
cm3 のハニカムコアを得た。得られたフェノール樹脂
含浸ハニカムコアの圧縮強さは18.5Kgf/cm2
と良好であった。
【0131】[実施例14]実施例13で得たポリヘキ
サメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)フィブリッ
ドの60部と、パラフェニレンジアミン/3,4−ジア
ミノジフェニルエーテルとテレフタル酸との共重合芳香
族ポリアミドからの繊維(帝人製:「テクノーラ」)の
短繊維(繊維長:3mm)40部とから、シート状物を
調製した。
サメチレンアジプアミド(ナイロン6・6)フィブリッ
ドの60部と、パラフェニレンジアミン/3,4−ジア
ミノジフェニルエーテルとテレフタル酸との共重合芳香
族ポリアミドからの繊維(帝人製:「テクノーラ」)の
短繊維(繊維長:3mm)40部とから、シート状物を
調製した。
【0132】このシート状物上に、実施例12と同様に
してエポキシ樹脂系接着剤を塗工、積層、展張して展開
ハニカムコアを得、さらにエポキシ樹脂含浸、加熱硬
化、固定を行なって、エポキシ樹脂含浸ハニカムコアを
得た。このハニカムコアの見掛け比重は0.048g/
cm3 であり、圧縮強さは16.5Kgf/cm2 と良
好であった。
してエポキシ樹脂系接着剤を塗工、積層、展張して展開
ハニカムコアを得、さらにエポキシ樹脂含浸、加熱硬
化、固定を行なって、エポキシ樹脂含浸ハニカムコアを
得た。このハニカムコアの見掛け比重は0.048g/
cm3 であり、圧縮強さは16.5Kgf/cm2 と良
好であった。
【0133】[実施例15]ヘキサメチレンジアミン1
00モル、テレフタル酸65モル、イソフタル酸25モ
ル及びアジピン酸10モルから得られた脂肪族芳香族ポ
リアミド(ナイロン6・TI6共重合体)の微粉末45
部、NMP330部及び塩化カルシウム40部を撹拌
下、加熱溶解し、50℃に冷却後、この溶液を20℃の
水/NMP(NMP含有量が5%)系水溶液中に撹拌下
に滴下して、上記脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6
・TI6共重合体)のフィブリッドを得た。
00モル、テレフタル酸65モル、イソフタル酸25モ
ル及びアジピン酸10モルから得られた脂肪族芳香族ポ
リアミド(ナイロン6・TI6共重合体)の微粉末45
部、NMP330部及び塩化カルシウム40部を撹拌
下、加熱溶解し、50℃に冷却後、この溶液を20℃の
水/NMP(NMP含有量が5%)系水溶液中に撹拌下
に滴下して、上記脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6
・TI6共重合体)のフィブリッドを得た。
【0134】かくして得られたフィブリッドの50部
と、ナイロン6短繊維(繊維長3mm太さ1.5デニー
ル)50部とから、実施例8と同様にして、厚さ130
μm、目付け60g/m2 のシート状物を製造した。
と、ナイロン6短繊維(繊維長3mm太さ1.5デニー
ル)50部とから、実施例8と同様にして、厚さ130
μm、目付け60g/m2 のシート状物を製造した。
【0135】このシート状物上に、実施例12と同様に
してエポキシ樹脂系接着剤を塗工、積層、展張して展張
ハニカムコアを調製した。ついで実施例12と同様にし
て、エポキシ樹脂含浸、加熱硬化、固定を行なって、エ
ポキシ樹脂含浸ハニカムコアを得た。このハニカムコア
の見掛け比重は0.050g/cm3 、圧縮強さは1
8.0Kgf/cm2 と良好であった。
してエポキシ樹脂系接着剤を塗工、積層、展張して展張
ハニカムコアを調製した。ついで実施例12と同様にし
て、エポキシ樹脂含浸、加熱硬化、固定を行なって、エ
ポキシ樹脂含浸ハニカムコアを得た。このハニカムコア
の見掛け比重は0.050g/cm3 、圧縮強さは1
8.0Kgf/cm2 と良好であった。
【0136】このハニカムコアの上下両面に、フィルム
状エポキシ系接着剤(化成ファイバーライト社製:MX
F−7303)をセットし、さらにその両面に別途調製
したガラス繊維織布強化エポキシ樹脂積層板を重ね、真
空バギングをした後、125℃に調製したオートクレー
ブ成形機を用いて接着硬化してハニカムコア・パネルを
得た。こうして得られたハニカムコア・パネルの圧縮強
さは35.0Kgf/cm2 であった。
状エポキシ系接着剤(化成ファイバーライト社製:MX
F−7303)をセットし、さらにその両面に別途調製
したガラス繊維織布強化エポキシ樹脂積層板を重ね、真
空バギングをした後、125℃に調製したオートクレー
ブ成形機を用いて接着硬化してハニカムコア・パネルを
得た。こうして得られたハニカムコア・パネルの圧縮強
さは35.0Kgf/cm2 であった。
【0137】[実施例16]本実施例は、ハニカムコア
からハニカム・パネルを製造する例を示す。
からハニカム・パネルを製造する例を示す。
【0138】実施例4で得られたシート状物の表面に、
実施例12と同様にしてエポキシ樹脂系接着剤を塗工、
積層して未展張ハニカムコアを得た。さらに、実施例1
2と同様にして、展張、エポキシ樹脂含浸、加熱硬化、
固定を行なって、展張ハニカムコアを得た。得られたハ
ニカムコアの見掛け比重は0.036g/cm3 であ
り、圧縮強さは7.5Kgf/cm2 であった。
実施例12と同様にしてエポキシ樹脂系接着剤を塗工、
積層して未展張ハニカムコアを得た。さらに、実施例1
2と同様にして、展張、エポキシ樹脂含浸、加熱硬化、
固定を行なって、展張ハニカムコアを得た。得られたハ
ニカムコアの見掛け比重は0.036g/cm3 であ
り、圧縮強さは7.5Kgf/cm2 であった。
【0139】引き続き、このハニカムコアを用いて、次
の(1) (2) (3) の工程を順次実施してハニカム・パネル
を製造した。
の(1) (2) (3) の工程を順次実施してハニカム・パネル
を製造した。
【0140】(1) ガラス繊維織布強化エポキシ樹脂積層
板の調製:ガラス繊維織布(日東紡績製:WE13P1
04;厚み0.11mm)を、「エピコート828」/
「エピキュアZ系」(100/20)からなるエポキシ
樹脂中に浸漬、含浸し、ついで0.2mmのクリアラン
スを保った1対のフリーローラーの間隙を通して樹脂を
絞り、90℃に加熱した防爆型熱風乾燥機中に20分間
保持することにより、ガラス/エポキシ系プリプレグを
調製した。このプリプレグを5枚重ね、0.5mmのス
ペーサーを用いて、温度:160℃、圧力:30Kgf
/cm2 で20分間熱圧し、さらに160℃の熱風循環
式乾燥炉に2時間保持して、厚み0.5mmのガラス繊
維織布強化エポキシ樹脂積層板を調製した。
板の調製:ガラス繊維織布(日東紡績製:WE13P1
04;厚み0.11mm)を、「エピコート828」/
「エピキュアZ系」(100/20)からなるエポキシ
樹脂中に浸漬、含浸し、ついで0.2mmのクリアラン
スを保った1対のフリーローラーの間隙を通して樹脂を
絞り、90℃に加熱した防爆型熱風乾燥機中に20分間
保持することにより、ガラス/エポキシ系プリプレグを
調製した。このプリプレグを5枚重ね、0.5mmのス
ペーサーを用いて、温度:160℃、圧力:30Kgf
/cm2 で20分間熱圧し、さらに160℃の熱風循環
式乾燥炉に2時間保持して、厚み0.5mmのガラス繊
維織布強化エポキシ樹脂積層板を調製した。
【0141】(2) ハニカム・パネルの製造:上記のよう
にして得られたハニカムコアの上下両面に、フィルム状
エポキシ系接着剤(化成ファイバーライト社製レジンフ
ィルム接着剤:MXF−7303)をセットし、さらに
その上に、上記(1) のガラス繊維織布強化エポキシ樹脂
積層板を重ね合わせ、120℃に加熱したプレスを用い
て接着硬化して、ハニカム・パネルを得た。得られたハ
ニカム・パネルの圧縮強さは32.5Kgf/cm2
と、良好であった。
にして得られたハニカムコアの上下両面に、フィルム状
エポキシ系接着剤(化成ファイバーライト社製レジンフ
ィルム接着剤:MXF−7303)をセットし、さらに
その上に、上記(1) のガラス繊維織布強化エポキシ樹脂
積層板を重ね合わせ、120℃に加熱したプレスを用い
て接着硬化して、ハニカム・パネルを得た。得られたハ
ニカム・パネルの圧縮強さは32.5Kgf/cm2
と、良好であった。
【0142】[実施例17]ヘキサメチレンジアミン1
00モル、テレフタル酸78モル及びイソフタル酸22
モルから得られた脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6
・TI)の微粉末23部を、NMP177部と2分子の
結晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)2
0部と加熱溶解し、得られた溶液を50Cに冷却した
後、実施例8と同様にして水/NMP系水溶液中に滴下
し、上記脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6・TI)
のフィブリッドを得た。
00モル、テレフタル酸78モル及びイソフタル酸22
モルから得られた脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6
・TI)の微粉末23部を、NMP177部と2分子の
結晶水を含む塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)2
0部と加熱溶解し、得られた溶液を50Cに冷却した
後、実施例8と同様にして水/NMP系水溶液中に滴下
し、上記脂肪族芳香族ポリアミド(ナイロン6・TI)
のフィブリッドを得た。
【0143】かくして得られたフィブリッドの50部
と、ナイロン6・6繊維の短繊維(繊維長3mm、太さ
1.5デニール)の50部とを、実施例9と同様に混
合、抄紙し、熱圧して厚さ125μm、目付け65g/
m2 のシート状物を得た。
と、ナイロン6・6繊維の短繊維(繊維長3mm、太さ
1.5デニール)の50部とを、実施例9と同様に混
合、抄紙し、熱圧して厚さ125μm、目付け65g/
m2 のシート状物を得た。
【0144】このシート状物を用いて、実施例12と同
様にして接着剤塗工、積層、圧着、展張して、展張ハニ
カムコアを得た。この展張ハニカムコアを、実施例13
と同様にしてフェノール系樹脂(セメダイン社製:No.1
10)を含浸させ、風乾後、120℃ついで160℃にそ
れぞれ1時間保持して、見掛け比重が0.048g/c
m3 のハニカムコアを得た。このフェノール樹脂含浸ハ
ニカムコアの圧縮強さは18.5Kgf/cm2 と良好
であった。
様にして接着剤塗工、積層、圧着、展張して、展張ハニ
カムコアを得た。この展張ハニカムコアを、実施例13
と同様にしてフェノール系樹脂(セメダイン社製:No.1
10)を含浸させ、風乾後、120℃ついで160℃にそ
れぞれ1時間保持して、見掛け比重が0.048g/c
m3 のハニカムコアを得た。このフェノール樹脂含浸ハ
ニカムコアの圧縮強さは18.5Kgf/cm2 と良好
であった。
【0145】[実施例18]実施例10で調製したナイ
ロン6・TIのフィブリッドとナイロン6・6繊維とか
ら得られたシート状物を、70℃で3時間乾燥後、温度
180℃及び圧力60Kgf・cm2 の条件で平板プレ
スにより熱プレスし、厚さ約125μmm、目付60g
/cm2 の合成紙を得た。この合成紙の引っ張り強度は
1.95Kgf/5cm、引張り伸度は3.5%と良好
であった。
ロン6・TIのフィブリッドとナイロン6・6繊維とか
ら得られたシート状物を、70℃で3時間乾燥後、温度
180℃及び圧力60Kgf・cm2 の条件で平板プレ
スにより熱プレスし、厚さ約125μmm、目付60g
/cm2 の合成紙を得た。この合成紙の引っ張り強度は
1.95Kgf/5cm、引張り伸度は3.5%と良好
であった。
【0146】この合成紙の透気度(JIS P8117
による)は、30秒/100mlであり、密閉型二次電
池のセパレータとして有効に使用することができた。
による)は、30秒/100mlであり、密閉型二次電
池のセパレータとして有効に使用することができた。
【0147】[実施例19]実施例2と同様に調製した
ナイロン6のフィブリッドの1.6部(乾燥ベース重
量)を約800mlのイオン交換水中に、高速撹拌下添
加して、均質に分散させた。一方、化学分析用濾紙に使
用される天然パルプの1.6部(乾燥ベース重量)を上
記と同様に約800mlのイオン交換水中に均質に分散
させた。
ナイロン6のフィブリッドの1.6部(乾燥ベース重
量)を約800mlのイオン交換水中に、高速撹拌下添
加して、均質に分散させた。一方、化学分析用濾紙に使
用される天然パルプの1.6部(乾燥ベース重量)を上
記と同様に約800mlのイオン交換水中に均質に分散
させた。
【0148】上記のナイロン6フィブリッドの分散液と
天然パルプの分散液とを混合し、さらに強力撹拌を行っ
て、均質な分散液にした後、タッピースタンダードシー
トマシンを用いて、タテヨコ各25cmmのシート状に
抄紙したところ、抄紙金網からの水切れはよく、抄紙性
は良好であった。
天然パルプの分散液とを混合し、さらに強力撹拌を行っ
て、均質な分散液にした後、タッピースタンダードシー
トマシンを用いて、タテヨコ各25cmmのシート状に
抄紙したところ、抄紙金網からの水切れはよく、抄紙性
は良好であった。
【0149】このシートを70℃で3時間乾燥後、温度
180℃及び圧力50Kgf・cm 2 の条件で熱プレス
し、厚さ約128μmm、目付60g/cm2 のナイロ
ン6/天然パルプ混抄紙を得た。この混抄紙の引っ張り
強度は1.15Kgf/5cm、引張り伸度は1.8%
であった。
180℃及び圧力50Kgf・cm 2 の条件で熱プレス
し、厚さ約128μmm、目付60g/cm2 のナイロ
ン6/天然パルプ混抄紙を得た。この混抄紙の引っ張り
強度は1.15Kgf/5cm、引張り伸度は1.8%
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−44250 (32)優先日 平7(1995)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−64127 (32)優先日 平7(1995)3月23日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 相戸 勇三 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内
Claims (11)
- 【請求項1】 脂肪族ポリアミド及び/又は脂肪族芳香
族ポリアミドを塩化カルシウムを含有するN−メチル−
2−ピロリドンに溶解した溶液組成物であって、該溶液
組成物における上記ポリアミドとN−メチル−2−ピロ
リドンとの割合が上記ポリアミド3〜25重量%に対し
N−メチル−2−ピロリドン97〜75重量%であり、
かつ上記ポリアミド100重量部に対し5〜60重量部
の塩化カルシウムを含むことを特徴とするポリアミド溶
液組成物。 - 【請求項2】 脂肪族ポリアミドがポリカプロラクタム
(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジプアミド(ナ
イロン6・6)、ポリテトラメチレンアジプアミド(ナ
イロン4・6)及びポリヘキサメチレンセバクアミド
(ナイロン6・10)及びこれらの共重合ポリアミドか
ら選ばれる少なくとも1種のポリアミドであることを特
徴とする請求項1記載のポリアミド溶液組成物。 - 【請求項3】 ポリアミド溶液組成物における脂肪族ポ
リアミドとN−メチル−2−ピロリドンとの割合が上記
ポリアミド5〜20重量%に対しN−メチル−2−ピロ
リドン95〜80重量%で、かつ上記ポリアミド100
重量部に対し5〜55重量部の塩化カルシウムを含有す
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポリア
ミド溶液組成物。 - 【請求項4】 脂肪族芳香族ポリアミドがポリヘキサメ
チレンテレフタルアミド(ナイロン6・T)、ポリヘキ
サメチレンイソフタルアミド(ナイロン6・I)、ポリ
ヘキサメチレンテレフタルイソフタルアミド(ナイロン
6・TI)、ポリヘキサメチレンテレフタルイソフタル
アジプアミド(ナイロン6・TI6)及びこれらの共重
合ポリアミドから選ばれる少なくとも1種ポリアミドで
あることを特徴とする請求項1記載のポリアミド溶液組
成物。 - 【請求項5】 ポリアミド溶液組成物における脂肪族芳
香族ポリアミドとN−メチル−2−ピロリドンとの割合
が上記ポリアミド5〜20重量%に対しN−メチル−2
−ピロリドン95〜80重量%で、かつ上記ポリアミド
100重量部に対し5〜55重量部の塩化カルシウムを
含有することを特徴とする請求項1、又は請求項4記載
のポリアミド溶液組成物。 - 【請求項6】 請求項1に記載のポリアミド溶液組成物
を、水を主成分とする沈殿剤中に、該沈殿剤を撹拌しな
がら導入して、パルプ状微細粒子として沈殿せしめるこ
とを特徴とするポリアミドフィブリッドの製造法。 - 【請求項7】 請求項2記載の脂肪族ポリアミド溶液組
成物を、水を主成分とする沈殿剤中に、該沈殿剤を撹拌
しながら導入して、パルプ状微細粒子として沈殿せしめ
ることを特徴とする脂肪族ポリアミドフィブリッドの製
造法。 - 【請求項8】 請求項4記載の脂肪族芳香族ポリアミド
溶液組成物を、水を主成分とする沈殿剤中に、該沈殿剤
を撹拌しながら導入して、パルプ状微細粒子として沈殿
せしめることを特徴とする脂肪族芳香族ポリアミドフィ
ブリッドの製造法。 - 【請求項9】 沈殿剤が水又はN−メチル−2−ピロリ
ドン水溶液であることを特徴とする、請求項6、請求項
7又は請求項8記載のポリアミドフィブリッドの製造
法。 - 【請求項10】 請求項6〜請求項9のいずれかに記載
の方法で製造されたポリアミドフィブリッドと短繊維と
を混合して抄紙し、さらに必要により加熱加圧して、紙
状シートとすることを特徴とする合成紙の製造法。 - 【請求項11】 請求項6〜請求項9のいずれかに記載
の方法で製造されたポリアミドフィブリッドと天然パル
プとを混合して抄紙し、さらに必要により加熱加圧し
て、紙状シートとすることを特徴とするポリアミド・天
然パルプ混抄紙の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32558295A JPH08319420A (ja) | 1995-01-17 | 1995-12-14 | ポリアミド溶液組成物及びそれを用いるフィブリッド、紙状シートの製造法 |
Applications Claiming Priority (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP499495 | 1995-01-17 | ||
| JP2288295 | 1995-02-10 | ||
| JP4424995 | 1995-03-03 | ||
| JP4425095 | 1995-03-03 | ||
| JP7-44250 | 1995-03-23 | ||
| JP7-44249 | 1995-03-23 | ||
| JP6412795 | 1995-03-23 | ||
| JP7-4994 | 1995-03-23 | ||
| JP7-22882 | 1995-03-23 | ||
| JP7-64127 | 1995-03-23 | ||
| JP32558295A JPH08319420A (ja) | 1995-01-17 | 1995-12-14 | ポリアミド溶液組成物及びそれを用いるフィブリッド、紙状シートの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08319420A true JPH08319420A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=27547881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32558295A Pending JPH08319420A (ja) | 1995-01-17 | 1995-12-14 | ポリアミド溶液組成物及びそれを用いるフィブリッド、紙状シートの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08319420A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002034095A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-01-31 | Foster Electric Co Ltd | 電気音響変換器用振動板 |
| JP2010513731A (ja) * | 2006-12-15 | 2010-04-30 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)紙を脂肪族ポリアミドバインダーと共に含むハニカム及びそれから作製された物品 |
| CN102787373A (zh) * | 2012-09-12 | 2012-11-21 | 上海会博新材料科技有限公司 | 一种连续制备对位芳纶聚合用复合溶剂的生产装置 |
| JP2012531534A (ja) * | 2009-06-25 | 2012-12-10 | テキサス リサーチ インターナショナル,インク. | 新規なポリ尿素系繊維 |
| WO2020012990A1 (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 帝人株式会社 | 非水系二次電池用バインダおよびその分散液 |
| US10730262B2 (en) | 2015-05-08 | 2020-08-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Honeycomb structure and sandwich structure, and base material for honeycomb for producing honeycomb structure and sandwich structure |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP32558295A patent/JPH08319420A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002034095A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-01-31 | Foster Electric Co Ltd | 電気音響変換器用振動板 |
| JP2010513731A (ja) * | 2006-12-15 | 2010-04-30 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)紙を脂肪族ポリアミドバインダーと共に含むハニカム及びそれから作製された物品 |
| JP2012531534A (ja) * | 2009-06-25 | 2012-12-10 | テキサス リサーチ インターナショナル,インク. | 新規なポリ尿素系繊維 |
| CN102787373A (zh) * | 2012-09-12 | 2012-11-21 | 上海会博新材料科技有限公司 | 一种连续制备对位芳纶聚合用复合溶剂的生产装置 |
| US10730262B2 (en) | 2015-05-08 | 2020-08-04 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Honeycomb structure and sandwich structure, and base material for honeycomb for producing honeycomb structure and sandwich structure |
| WO2020012990A1 (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 帝人株式会社 | 非水系二次電池用バインダおよびその分散液 |
| US12095091B2 (en) | 2018-07-10 | 2024-09-17 | Teijin Limited | Binder for non-aqueous secondary battery and dispersion thereof |
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