JPH0831963A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH0831963A
JPH0831963A JP18892294A JP18892294A JPH0831963A JP H0831963 A JPH0831963 A JP H0831963A JP 18892294 A JP18892294 A JP 18892294A JP 18892294 A JP18892294 A JP 18892294A JP H0831963 A JPH0831963 A JP H0831963A
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JP
Japan
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threshold voltage
memory cell
state
floating gate
voltage
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JP18892294A
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Yasuo Sato
康夫 佐藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラッシュメモリのメモリセルの過剰消去を
防止する。 【構成】 浮遊ゲートが製造直後の初期状態又は紫外線
消去を行った状態 (initial)の時のメモリセルのしきい
値電圧を、チャネル領域での不純物濃度を調整すること
により、電気的消去状態におけるしきい値電圧2Vと書
き込み状態におけるしきい値電圧7Vとの間の4Vに設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EEPROM(Electr
ically Erasable and Programmable Read Only Memory)
等の不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMは、メモリセルに記憶され
たデータを電気的に書き込み及び消去することが可能で
あるとともに、電源を切ってもデータが半永久的に消え
ない不揮発性を有する。このようなEEPROMのう
ち、全ビット一括又はブロック単位でデータの消去を行
うようにしたフラッシュ型EEPROM(以下「フラッ
シュメモリ」と称する。)は、1つのメモリセルがMO
Sトランジスタ1つだけで構成できるので、紫外線消去
型EPROM(Erasable and Programmable Read Only
Memory) と同程度に高集積化が可能であるという利点を
有している。以下、従来のフラッシュメモリの構造及び
動作について、図4、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0003】図4は、2層のスタックゲート構造を有す
る従来のフラッシュメモリのメモリセルの構造を示す概
略的な断面図である。図4において、P型シリコン基板
1の表面領域には、チャネル領域8を隔てて互いに対向
した一対のN+ 不純物拡散層であるソース6及びドレイ
ン7が夫々形成されている。尚、ソースの構造をN+
純物拡散層がN- 不純物拡散層で取り囲まれるようにし
且つドレインの構造をN+ 不純物拡散層がP+ 不純物拡
散層で取り囲まれるようにしたいわゆるソース・ドレイ
ン非対称構造セルとして、ドレインでのホットキャリア
書き込みを十分高速に行い且つパンチスルーを防止する
とともに、ソースを高耐圧構造としたものもある。
【0004】チャネル領域8上には、厚さ10nm程度
のSiO2 膜であるトンネル酸化膜2が形成され、その
上にN型不純物を含有したポリシリコン膜からなる浮遊
ゲート3が形成されている。そして、浮遊ゲート3上に
は、例えばSiO2 膜とSi3 4 膜とSiO2 膜との
3層構造を有し且つ酸化膜換算での膜厚が25nm程度
のONO膜である絶縁膜4を介してN型不純物を含有し
たポリシリコン膜からなる制御ゲート5が形成されてい
る。
【0005】次に、このフラッシュメモリの書き換え動
作を説明する。
【0006】まず、図4に示すメモリセルにデータを書
き込むには、Vcg=12V、Vd =6V、Vs =Vsub
=0Vに夫々バイアスする。尚、Vcgは制御ゲート5に
印加する電圧、Vd はドレイン電圧、Vs はソース電
圧、Vsub は基板電位である。すると、チャネル領域8
に少数キャリアの電子が誘起されてソース6−ドレイン
7間が導通するとともに、チャネル領域8のドレイン近
傍のピンチオフ領域で加速された電子がホットエレクト
ロンとなって浮遊ゲート3に注入される。その結果、過
剰な電子が浮遊ゲート3に蓄積され、製造直後の初期状
態又は電気的消去状態で例えば2V程度であったメモリ
セルのしきい値電圧が7V程度へと変化し、メモリセル
は書き込み状態(“1”)となる。
【0007】次に、メモリセルに記憶されたデータを消
去するには、Vs =12V、Vcg=Vsub =0Vに夫々
バイアスするとともに、Vd をフローティング(開放状
態)にする。すると、浮遊ゲート3に蓄積されていた過
剰な電子が、ソース6と浮遊ゲート3とのオーバーラッ
プ部分のトンネル酸化膜2を通じてファウラー−ノルド
ハイム(Fowler-Nordheim)トンネリング現象に起因する
電流(トンネル電流)により、ソース6へと引き抜かれ
る。その結果、メモリセルのしきい値電圧が7V程度か
ら2V程度へと変化し、メモリセルは消去状態
(“0”)となる。
【0008】次に、メモリセルに記憶されたデータの読
み出しを行うには、浮遊ゲート3へのホットエレクトロ
ン注入が起こらないように、Vcg=5V、Vd =1V、
s=Vsub =0Vに夫々バイアスする。そして、ドレ
イン電流の有無によって、メモリセルが書き込み状態又
は消去状態のいずれであるかを判定する。
【0009】図5は、図4に示すメモリセル4つをNO
R型に接続した場合のメモリセルアレイの等価回路図で
ある。図5において、4つのメモリセル51〜54の各
ソースは共通のソース線59に接続されている。また、
メモリセル51、52のドレインはビット線55に接続
されているとともに、メモリセル53、54のドレイン
はビット線56に接続されている。また、メモリセル5
1、53の制御ゲートはワード線57に接続されている
とともに、メモリセル52、54の制御ゲートはワード
線58に接続されている。
【0010】従って、図5において、例えばメモリセル
53にデータを書き込むためには、ワード線57に12
V、ビット線56に6V、ワード線58とビット線55
とソース線59とに夫々0Vを印加するとともに基板を
接地する。また、例えばメモリセル53に記憶されたデ
ータを読み出すためには、ワード線57に5V、ビット
線56に1V、ワード線58とビット線55とソース線
59とに夫々0Vを印加するとともに基板を接地する。
さらに、消去時には、ソース線59に12V、ワード線
57、58に夫々0Vを印加するとともに、ビット線5
5、56を夫々フローティングとし、基板を接地する。
これにより、4つのメモリセル51〜54が同じ電圧状
態にバイアスされるので、これらメモリセル51〜54
は一括消去される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図5において、4つの
メモリセル51〜54を一括消去するためには、4つの
メモリセル51〜54を同じ電圧状態にバイアスする
が、実際には、4つのメモリセル51〜54の夫々につ
いてのトンネル電流密度は、トンネル酸化膜2の膜質の
ばらつき、浮遊ゲート3底面の凹凸のばらつき、メモリ
セル加工形状のばらつき、各メモリセルに印加される電
圧値のばらつき等のために必ずしも一定値にならない。
【0012】このことを図6を参照して詳細に説明す
る。図6(a)は、図4に示す個々のメモリセルの制御
ゲート5に印加される電圧(ゲート電圧)Vcgとドレイ
ン電流Id との関係を示すグラフであり、ドレイン電流
の立ち上がりでのゲート電圧がメモリセルのしきい値電
圧を示している。図6(b)は、全メモリセルに対する
書き込み状態(“1”)及び消去状態(“0”)でのし
きい値電圧の分布を示すものである。
【0013】図6(a)に示すように、従来のフラッシ
ュメモリのメモリセルでは、浮遊ゲート3に過剰な電子
及び正孔が存在せずに浮遊ゲート3が電気的に中性であ
る製造直後の初期状態又は紫外線消去を行った時の状態
(本発明において「中性状態」又は "initial"と称す
る。)でのメモリセルのしきい値電圧とメモリセルの電
気的消去状態でのしきい値電圧とが等しくなるように構
成されていた。このため、以下に述べるメモリセルの過
剰消去の問題が顕著であった。
【0014】即ち、従来のフラッシュメモリのメモリセ
ルでは、電気的消去後の目標とするしきい値電圧が中性
状態でのしきい値電圧と同一であるため、浮遊ゲート3
からソース6へ電子を引き抜いて、浮遊ゲート3が電気
的に中性になった状態において、電気的消去後の目標と
するしきい値電圧に到達する。ところが、この状態でさ
らにソース6にバイアスVs が印加されると、浮遊ゲー
ト3は今度は電気的に正に帯電した状態へと移行し、浮
遊ゲート3を構成するN型ポリシリコン中の不純物、例
えばリンの化学的組成により初期的に決まるドナー密度
よりも電子が過少となった状態、つまり正孔が過剰にな
った状態へと移行し、最終的には、正孔が電界分布によ
って決まる或る一定値で飽和する。この結果、メモリセ
ルのしきい値電圧が、目標とする電気的消去状態でのし
きい値電圧よりも小さくなり、中には、図6(b)に示
すように、しきい値電圧が0V以下(過剰消去状態)に
なるメモリセルも出現する。
【0015】そして、このような過剰消去状態のメモリ
セルが存在することによって、以下のような問題が生じ
ていた。即ち、図5に示すメモリセルブロックにおい
て、例えばメモリセル54が過剰消去されたものである
場合に、同一のビット線56上に位置するメモリセル5
3に対してデータの書き込みを行おうとすると、選択ワ
ード線57に12V、選択ビット線56に6V、非選択
ワード線58に0V、非選択ビット線55に0Vを夫々
印加する。しかし、その時、選択ビット線56上の過剰
消去状態のメモリセル54はしきい値電圧が0V以下な
ので、メモリセル54のソース−ドレイン間が導通して
電流が流れてしまう。その結果、選択ビット線56の電
位が6V以下に降下してしまい、書き込む必要のあるメ
モリセル53に充分な書き込みができなくなるという問
題があった。
【0016】また、同じくメモリセル54が過剰消去状
態の時に、同一のビット線56上に位置するメモリセル
53のデータ読み出しを行う場合、選択ワード線57に
5V、選択ビット線56に1V、非選択ワード線58に
0V、非選択ビット線55に0Vを夫々印加する。しか
し、その時、選択ビット線56上の過剰消去状態のメモ
リセル54はしきい値電圧が0V以下なので、メモリセ
ル54のソース−ドレイン間が導通して電流が流れてし
まう。その結果、メモリセル53とメモリセル54のい
ずれがオンしたのか区別できなくなり、正しい読み出し
が不可能となっていた。
【0017】そこで、本発明の目的は、過剰消去の問題
を生じず、高い信頼性でデータの書き換え及び読み出し
を行うことのできる不揮発性半導体記憶装置を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、チャネル領域を隔てて互いに対向した
一対の第1導電型の不純物拡散層が形成された第2導電
型の半導体基板の上記チャネル領域上に、第1の絶縁
膜、浮遊ゲート、第2の絶縁膜及び制御ゲートが順次形
成された浮遊ゲート型のメモリセルを有する不揮発性半
導体記憶装置において、上記浮遊ゲートが中性状態の時
の上記メモリセルのしきい値電圧が、上記メモリセルが
消去状態の時のしきい値電圧と書き込み状態の時のしき
い値電圧との間の値に設定されている。
【0019】本発明の一態様では、上記浮遊ゲートが中
性状態の時の上記メモリセルのしきい値電圧が、上記チ
ャネル領域への第2導電型不純物の導入によって制御さ
れている。
【0020】本発明の一態様では、上記メモリセルの消
去状態におけるしきい値電圧が書き込み状態におけるし
きい値電圧よりも小さい値である。
【0021】本発明の一態様では、上記メモリセルの消
去状態におけるしきい値電圧が書き込み状態におけるし
きい値電圧よりも大きい値である。
【0022】
【作用】本発明においては、浮遊ゲートが中性状態(製
造直後の初期状態又は紫外線消去状態)の時におけるメ
モリセルのしきい値電圧を、メモリセルの消去状態(即
ち電気的消去状態)におけるしきい値電圧と書き込み状
態におけるしきい値電圧との間の値に設定することによ
り、トンネル電流密度のばらつきにそれ程依存せずに各
メモリセルの書き換えを行うことを可能ならしめてい
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明をフラッシュメモリに適用した
実施例につき図1〜図5を参照して説明する。尚、本発
明の実施例のフラッシュメモリのメモリセルは、その外
観的な構造においては、図4で示した従来のフラッシュ
メモリのメモリセルと実質的に同じなので、その詳細な
説明を省略するとともに、以下の説明においてメモリセ
ルの各部位を示すために図4で用いたものと同一の符号
を用いる。また、図5に示した回路図は、本発明の実施
例の場合にもそのまま適用できるので、以下の本発明の
実施例の説明でも図5をそのまま用いる。
【0024】まず、本実施例のフラッシュメモリを構成
するメモリセルの特性について、図1を参照して説明す
る。図1(a)は、本実施例のフラッシュメモリのメモ
リセルのゲート電圧Vcgとドレイン電流Id との関係を
示すグラフであり、ドレイン電流の立ち上がりでのゲー
ト電圧がメモリセルのしきい値電圧を示している。図1
(b)は、本実施例のフラッシュメモリのメモリセルの
書き込み状態(“1”)及び消去状態(“0”)でのし
きい値電圧の分布を示すものである。
【0025】本実施例のフラッシュメモリでは、図1
(a)に示すように、書き込み状態(“1”)における
しきい値電圧を7V程度、消去状態(“0”)における
しきい値電圧を2V程度、浮遊ゲートが中性状態(initi
al) の時のしきい値電圧を4V程度に夫々設定してい
る。このとき、過剰消去のメモリセルの発生を高い確実
性で防止してより信頼性の高いフラッシュメモリを得る
という観点から、中性状態の時のしきい値電圧を、消去
状態におけるしきい値電圧より1V以上高くし、且つ、
書き込み状態におけるしきい値電圧と消去状態における
しきい値電圧との平均値よりも低くするのが好ましい。
【0026】本実施例のフラッシュメモリにおいては、
浮遊ゲートが中性状態の時のメモリセルのしきい値電圧
を上記のように設定するために、メモリセルのチャネル
領域のシリコン基板表面にシリコン基板と同じ導電型の
不純物をより高濃度に導入する。図2は、本実施例及び
従来のフラッシュメモリのメモリセルの基板表面近傍の
不純物濃度プロファイルを示すグラフであり、実線が本
実施例の場合、破線が従来の場合を夫々示している。図
2から明らかなように、従来においてはシリコン基板表
面での不純物濃度は5.0×1016cm-3程度であった
が、本実施例においてはシリコン基板表面での不純物濃
度は8.0×1016cm-3程度としている。そして、本
実施例の場合は、シリコン基板表面からの深さが深くな
るにつれて不純物濃度が従来よりも若干高い濃度を維持
したまま漸減し、深さ約3.0μm以上で不純物濃度が
2.0×1015cm-3程度で一定となる。
【0027】図3は、本実施例のフラッシュメモリの回
路構成を示すブロック図である。図3において、メモリ
セルアレイ31を構成する各メモリセルの制御ゲートに
接続されたワード線は夫々行デコーダ32に接続されて
おり、各メモリセルのドレインに接続されたビット線は
夫々列デコーダ33に接続されており、各メモリセルの
ソースに接続されたソース線はソーススイッチ34に接
続されている。
【0028】選択メモリセルにデータを書き込む際に制
御ゲート及びドレインに印加される電圧を発生する書き
込み電圧発生回路35は、行デコーダ32と列デコーダ
33とに接続されている。選択メモリセルのデータを消
去する際に制御ゲート及びソースに印加される電圧を発
生する消去電圧発生回路36は、行デコーダ32とソー
ススイッチ34とに接続されている。また、書き込み電
圧発生回路35及び消去電圧発生回路36には、モード
コントロール信号に従って書き込み、消去及び読み出し
の各モードを選択するモードコントロール回路37が接
続されている。
【0029】アドレスバッファ38は、行デコーダ32
と列デコーダ33とに接続されており、入力されたアド
レス信号に従ってワード線及びビット線を選択する。ま
た、列デコーダ33に接続されたセンスアンプ39は、
読み出し結果を入/出力バッファ40に出力する。
【0030】図3において、行デコーダ32、列デコー
ダ33及び書き込み電圧発生回路35が書き込み電圧印
加手段を構成している。書き込み電圧発生回路35は、
モードコントロール回路37から書き込み命令を受け取
ると、メモリセルの制御ゲートに印加するための12V
の電圧とドレインに印加するための6Vの電圧を発生す
る。そして、上記電圧が、アドレスバッファ38からの
命令に従って行デコーダ32及び列デコーダ33を介し
て選択されたメモリセルに印加される。また、行デコー
ダ32、ソーススイッチ34及び消去電圧発生回路36
が消去電圧印加手段を構成している。消去電圧発生回路
36は、モードコントロール回路37から消去命令を受
け取ると、メモリセルのソースに印加するための12V
の電圧を発生する。そして、上記電圧がソーススイッチ
34を介して共通ソース線に印加される。
【0031】次に、本実施例のフラッシュメモリのメモ
リセルの動作を、図4を参照して説明する。尚、本実施
例における書き込み及び読み出し動作は、上述の従来例
の場合と同一でよいのでその詳細な説明は省略し、消去
動作のみを説明する。
【0032】本実施例のフラッシュメモリのメモリセル
に記憶されたデータを消去するには、Vs =12V、V
cg=Vsub =0Vに夫々バイアスするとともに、Vd
フローティング(開放状態)にする。そして、ソース6
と浮遊ゲート3とのオーバーラップ部分のトンネル酸化
膜2を通じて、浮遊ゲート3からソース6へとトンネル
電流により電子を引き抜く。
【0033】この時、本実施例のメモリセルでは、電気
的消去後の目標とするしきい値電圧が中性状態でのしき
い値電圧よりも2V程度低い値であるため、ファウラー
−ノルドハイムトンネリングにより浮遊ゲートからソー
スへ電子が引き抜かれて浮遊ゲートの電気的中性状態ま
でしきい値電圧が低下した後、浮遊ゲートが今度は正に
帯電した状態へ移行し、正孔密度が或る一定値で飽和す
る時点で丁度目標のしきい値電圧、即ち2Vに落ち着
く。この正孔密度から決まる飽和状態の正の帯電量は、
浮遊ゲートにおける不純物密度から決まる初期的なドナ
ー密度に強く依存し、トンネル酸化膜におけるトンネル
電流密度に対して支配的な要因(トンネル酸化膜質、浮
遊ゲート底面の凹凸のばらつき、メモリセル加工形状の
ばらつき、各メモリセルに印加される電圧値のばらつき
等)にはそれ程依存しない。従って、本実施例のフラッ
シュメモリのメモリセルの電気的消去後のしきい値電圧
は、図1(b)に示すように、2Vを中心とした狭い範
囲に集中し、図6(b)に示したような広い分布にはな
らない。また、過剰消去の問題も起こらない。
【0034】以上説明したように、本実施例では、書き
込み状態(“1”)におけるしきい値電圧を7V程度、
消去状態(“0”)におけるしきい値電圧を2V程度、
浮遊ゲートの中性状態(initial) におけるしきい値電圧
を4V程度に夫々設定することにより、消去状態でのし
きい値電圧を2Vを中心とした狭い範囲に分布させるこ
とができる。従って、消去状態においてしきい値電圧が
0V以下となる過剰消去状態のメモリセルが存在せず、
その結果、例えば図5に示すようなNOR型メモリセル
ブロックにおいて、過剰消去メモリセルのソース−ドレ
イン間が不測に導通することにより、書き込む必要のあ
るメモリセルの浮遊ゲートに充分に電子を注入すること
ができなくなるということが生じないとともに、読み出
されるべきメモリセル又は過剰消去メモリセルのいずれ
がオンしたのか区別できなくなって正しい読み出しがで
きなくなるという事態を生じない。
【0035】尚、上述した実施例のフラッシュメモリで
は、書き込み状態におけるしきい値電圧を7V程度、消
去状態におけるしきい値電圧を2V程度、浮遊ゲートの
中性状態におけるしきい値電圧を4V程度に夫々設定し
たが、本発明はこれに限られるものではなく、中性状態
におけるしきい値電圧が、消去状態におけるしきい値電
圧と書き込み状態におけるしきい値電圧との間の値に設
定されていれば、消去状態においてしきい値電圧が0V
以下となる過剰消去状態のメモリセルを大幅に減少させ
ることが可能である。
【0036】また、上述の実施例では、メモリセルのし
きい値電圧を高くした状態を書き込み状態、低くした状
態を消去状態としているが、逆に、メモリセルのしきい
値電圧を高くした状態を消去状態、メモリセルのしきい
値電圧を低くした状態を書き込み状態としてもよい。後
者の場合には、本明細書中の「過剰消去」を「過剰書き
込み」と読み替えればよい。さらに、メモリセルのデー
タ消去は、ゲート負電圧方式、例えば、Vcg=−8V、
s =5V、Vsub =0Vに夫々バイアスするととも
に、Vd をフローティングにするという条件で行っても
よい。
【0037】さらに、上述の実施例では、書き込みがホ
ットエレクトロン注入、消去がファウラーノルドハイム
トンネリング現象により夫々行われるとしたが、書き込
み及び消去がホットホール注入やこれら物理現象の複合
現象により行われるものであっても、本発明は適用可能
である。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、浮遊ゲートが中性状態
の時のメモリセルのしきい値電圧が、メモリセルの消去
状態におけるしきい値電圧と書き込み状態におけるしき
い値電圧との間の値に設定されているので、消去状態
(電気的消去状態)でのしきい値電圧のばらつきを小さ
くすることができ、過剰消去状態のメモリセルを大幅に
減らすことができる。この結果、高い信頼性で書き換え
が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフラッシュメモリのメモリ
セルの書き換え特性を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例及び従来のフラッシュメモリ
のメモリセルの基板表面の不純物濃度プロファイルを示
すグラフである。
【図3】本発明の一実施例のフラッシュメモリの回路構
成を示すブロック図である。
【図4】フラッシュメモリのメモリセルの構造を示す概
略断面図である。
【図5】4つのメモリセルをNOR型に接続した場合の
等価回路図である。
【図6】従来のフラッシュメモリのメモリセルの書き換
え特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 トンネル酸化膜 3 浮遊ゲート 4 絶縁膜 5 制御ゲート 6 ソース 7 ドレイン 8 チャネル領域 31 メモリセルアレイ 32 行デコーダ 33 列デコーダ 34 ソーススイッチ 35 書き込み電圧発生回路 36 消去電圧発生回路 37 モードコントロール回路 38 アドレスバッファ 39 センスアンプ 40 入/出力バッファ 51、52、53、54 メモリセル 55、56 ビット線 57、58 ワード線 59 ソース線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 16/02 16/04 H01L 27/115 H01L 27/10 434

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル領域を隔てて互いに対向した一
    対の第1導電型の不純物拡散層が形成された第2導電型
    の半導体基板の上記チャネル領域上に、第1の絶縁膜、
    浮遊ゲート、第2の絶縁膜及び制御ゲートが順次形成さ
    れた浮遊ゲート型のメモリセルを有する不揮発性半導体
    記憶装置において、 上記浮遊ゲートが中性状態の時の上記メモリセルのしき
    い値電圧が、上記メモリセルが消去状態の時のしきい値
    電圧と書き込み状態の時のしきい値電圧との間の値に設
    定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 上記浮遊ゲートが中性状態の時の上記メ
    モリセルのしきい値電圧が、上記チャネル領域への第2
    導電型不純物の導入によって制御されていることを特徴
    とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記メモリセルの消去状態におけるしき
    い値電圧が書き込み状態におけるしきい値電圧よりも小
    さい値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記メモリセルの消去状態におけるしき
    い値電圧が書き込み状態におけるしきい値電圧よりも大
    きい値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
JP18892294A 1994-07-19 1994-07-19 不揮発性半導体記憶装置 Pending JPH0831963A (ja)

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JP18892294A JPH0831963A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 不揮発性半導体記憶装置

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JP18892294A JPH0831963A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 不揮発性半導体記憶装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003517176A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 信頼性の改善のためにeepromの消去中に減じられた一定の電界を提供するための方法
JP2007524953A (ja) * 2003-04-24 2007-08-30 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 読み込みマージンの寿命を改善するためのデュアルセルメモリデバイスの動作方法
CN114356221A (zh) * 2021-12-07 2022-04-15 广州致存科技有限责任公司 数据写入方法、存储设备和存储介质

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