JPH08320438A - 位相差検鏡用自動焦点検出装置 - Google Patents

位相差検鏡用自動焦点検出装置

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JPH08320438A
JPH08320438A JP12676695A JP12676695A JPH08320438A JP H08320438 A JPH08320438 A JP H08320438A JP 12676695 A JP12676695 A JP 12676695A JP 12676695 A JP12676695 A JP 12676695A JP H08320438 A JPH08320438 A JP H08320438A
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JP
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Withdrawn
Application number
JP12676695A
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English (en)
Inventor
Hideaki Endo
英明 遠藤
Hiroyuki Nishida
浩幸 西田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、位相差検鏡における被写体像の様に
複数のサブピークを持つコントラスト特性を示す被写体
像からも確実に合焦位置を検出可能で、装置を大型化せ
ず、且つ合焦速度及び合焦精度の高い自動焦点検出装置
を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、位相差検鏡用対物レンズ14を通過
し、2分割され、光路差が異なり互いに予定焦点面に結
像された共役な2つの被写体光像(前ピン像、後ピン
像)から、入射光量と蓄積時間に基づくアナログ画像信
号を出力するCCDセンサ18と、増幅及びフィルタ処
理を行うアナログ処理部19と、デジタル化し被写体像
のコントラスト値を算出する演算回路23と、コントラ
ストの最大をとるステージ駆動信号を求めるCPU24
と、駆動信号を受けてステージ10を駆動する駆動回路
26とからなる自動焦点検出装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡等の光学機器に
適用可能な自動焦点検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種光学機器における焦点検出
方式には様々なものが提案されている。例えば、特開昭
59−182409号公報には、映像信号の高周波成分
に着目した焦点検出装置が記載されている。
【0003】この焦点検出装置は、映像信号の高周波成
分に現れるコントラスト値をデフォーカス量として扱い
焦点検出を行う。つまり、映像信号の高周波成分に現れ
るコントラスト値は、図9に示すように、合焦位置では
コントラスト値が最大となり、デフォーカス量の増大と
共にコントラスト値が減少していく特性を有するもの
で、この特性を利用していわゆる「山登りサーボ方式」
でオートフォーカス(以下AFと略す)制御を行ってい
る。
【0004】また、特開昭64−42416号公報に
は、いわゆる光路差方式のAF制御が記載されている
が、この焦点検出方式においても、図9に示すものと同
様の特性を示す前ピン/後ピンのコントラスト特性を利
用している。
【0005】前述した焦点位置検出装置は、基本的には
予定結像面に対して前後2ケ所にイメージセンサ等の受
光素子を配し、それぞれの受光素子で撮像される受光像
のコントラストに対応する信号に基づいて光学系のサー
ボ機構を作動させてAF制御を行うものである。
【0006】また図10(a)には、基準結像面より前
に配置された受光素子によって、撮像した光像(以下、
このボケ像を前ピン像と称する)のコントラスト信号
と、基準結像面より後に配置された受光素子によって撮
像した光像(以下、このボケ像を後ピン像と称する)の
コントラスト信号との特性をそれぞれ示している。
【0007】図10(a)に示す様に、前ピン像のコン
トラスト値は、合焦位置から+側へ離れたステージZ位
置で最大となり、後ピン像のコントラスト値は合焦位置
から少し−側に離れたステージZ位置で最大となる。こ
の時、合焦位置前後の2ケ所のセンサは、基準結像面か
ら等距離に配置されているので、前ピン像及び後ピン像
のコントラストの最大値をとる場所は合焦位置から等距
離となる。
【0008】また、図10(b)は後ピンコントラスト
値(A)から前ピンコントラスト値を差し引いた信号の
特性(以下、S字カーブと称する)を示している。同図
(b)に示す様に、合焦点は(A−B)の値が0となる
点と一致する。この点をクロスポイントと呼び、被写体
が合焦点より対物レンズ側に近づいている場合、(A−
B)は正となり、一方、被写体が合焦点より離れている
場合は(A−B)は負となる。
【0009】そして光路差方式によるAF制御は、前ピ
ン/後ピン像のコントラスト値の差分をとり、この差分
値の極性に応じた方向で被写体または撮像レンズを移動
させ、前ピン/後ピンのコントラスト値の差分が0近く
なるまで、この動作を繰り返すものである。
【0010】一方、最近は顕微鏡の分野においても自動
合焦技術が適用されている。顕微鏡では、検鏡法により
被写体像を形成する為の光学条件が大きく異なる為、被
写体のコントラスト特性には様々なものが現れる。
【0011】特に位相差検鏡における被写体像のコント
ラスト特性は、図11に示す様に合焦ピークの他に複数
のピーク(以下、サブピークと呼ぶ)を持つ形状とな
る。そこで特開昭56−35111号公報には、コント
ラスト特性において最大ピークをとる位置からある所定
の範囲だけスキャンして最大ピークより小さなピークが
存在するかを検出し、この検出信号に基づきAF制御を
行う事が記載されている。更に位相差検鏡におけるAF
制御として、例えば位相差検鏡における特有の空間周波
数成分に着目し、AF制御を行うものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述した従来
の自動合焦技術は、複数のサブピークを持つコントラス
ト特性に対しては、サブピークを合焦点と誤認識する可
能性がある為、サブピークが発生する位相差検鏡に適用
するには非常に問題がある。位相差検鏡における被写体
のコントラスト特性にサブピークが発生する主な要因
は、リングスリットによる輪帯照明である事が、実験、
シミュレーション等により明らかになっている。
【0013】リングスリットにより以下の現象が生じ
る。 (1)焦点深度が増大する。 (2)コントラスト特性においてサイドスロープが増大
する。 (3)焦点深度内においてデフォーカス量が増大するに
も関わらず被写体像に含まれる空間周波数のうち特定の
空間周波数強度が増大する。
【0014】図12乃至図14は、位相差検鏡における
MTF(Modulasion Transfer Function)シミュレーシ
ョン結果モデルであり、上記(3)項の現象を証明する
ものである。
【0015】これらの図の各パラメータは、被写体像の
空間周波数[本/mm]を撮像素子の画素ピッチとスキャ
ンレートから電気的周波数[Hz]に換算したものであ
り、電気的周波数と空間周波数は比例関係にある。ま
た、縦軸はその強度を示したMTF値であり、横軸はデ
フォーカス量を表している。さらに、図12乃至図14
では対物レンズの倍率をパラメータ別に示している。
【0016】これらの図より、対物レンズの倍率に関わ
らず、どの空間周波数(電気的周波数)成分において
も、その強度はデフォーカス量の増加に伴い、振動しな
がら減衰する。また、それぞれの倍率において、周波数
が高い程、強度の減衰は早く振動の周期は短くなってい
る。さらに同一の周波数においてその強度は対物レンズ
の倍率が高くなる程すぐに減衰し、振動の周期も短くな
っている。
【0017】以上の様な強度の減衰振動により、デフォ
ーカス量が減衰するにも関わらずコントラスト値が増大
するサブピーク現象が生じる。この様なサブピークを持
つコントラスト特性に対して、従来の山登りサーボ方式
を適用すると、サブピークを合焦と判断する可能性が生
じる為、AF制御が不完全な状態で終了する等の不具合
が生じる可能性がある。
【0018】また、図15(a),(b)を参照して位
相差検鏡の場合に従来の光路差方式のAF制御を適用し
た場合を考える。図15(a)は位相差検鏡における前
ピン/後ピンのコントラスト特性を示したものである。
同図に示す様に、位相差検鏡におけるコントラスト特性
は前ピン/後ピンの合焦点における極大値(同図中A,
A’)の他に極大値(同図中B,B’,C,C’)を持
っている。同図の様にA,A’は前ピン/後ピンのコン
トラスト値の最大点となる。
【0019】図15(a)に示したピン/後ピンのコン
トラスト特性より算出したS字カーブを図15(b)に
示す。同図(b)に示すS字カーブを使用してAF制御
をかけた場合、同図中の点M1に被写体が存在した時の
AF制御は、(1)S字カーブの符号が正なので(D
1)方向へステージ、または撮影レンズを移動させ、
(2)偽合焦点(i) でS字カーブのゼロクロスポイント
が発生する為、偽合焦点(i)にてAF動作は完了す
る。というものになる。
【0020】しかし、偽合焦点(i) は本来の合焦点とは
異なった位置でありAF制御としては不完全な状態で終
了してしまう事となる。又、図15(b)中のM3の位
置に被写体が存在した場合、従来のAF制御では偽合焦
点(ii)を合焦点とみなし、不完全なAFとなる。
【0021】すなわち、被写体がM2の範囲にある場合
にのみ従来のAF制御で完全な焦点検出が可能になる。
この為、従来の光路差方式を位相差検鏡に適用するのは
困難である。
【0022】これに対して、前ピン、後ピンのコントラ
ストカーブが複数重ならない様に基準合焦点から前ピ
ン、後ピンの各センサを遠ざけて図16に示す様な特性
を持たせる事が考えられる。
【0023】しかし、この様な方法では、撮影レンズの
倍率毎に前ピン/後ピンの各センサ位置を変化させる駆
動機構が必要となり、装置の複雑化によるコストアップ
や大型化が生じる事になる。
【0024】そこで特開昭56−35111号公報で開
示される様にピーク周辺の範囲をスキャンして確実に最
大ピークに移動させる方法が考えられるが、この方法で
はスキャン時間が必要になる為、合焦速度が低下する欠
点を持つ。
【0025】さらに図12乃至図14で示した様に、サ
ブピークの出現位置は被写体の持つ空間周波数や対物レ
ンズ倍率によって異なり、スキャン幅は一概には決定で
きないという困難を生じる為、AFには適さない。
【0026】また、位相差検鏡における特有の空間周波
数成分に着目する方法では、以上の点はクリアされてい
るが、サブピークはどの周波数帯域においても発生する
為、これを除去する事は不可能であり、特定の空間周波
数帯域を抽出しただけではAF誤動作の恐れがある。さ
らに抽出周波数成分によっては、MTF特性が合焦位置
に対して前、後フォーカスで非対称となる場合があるの
で合焦精度の低下につながる。
【0027】そこで本発明は、位相差検鏡における被写
体像の様に複数のサブピークを持つコントラスト特性を
示す被写体像からも確実に合焦位置を検出可能で、装置
を大型化せず、且つ合焦速度及び合焦精度の高い自動焦
点検出装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為に、被写体を輪体照明する為の光源及びリングス
リットと、上記被写体からの直接光と回折光との位相差
を調整する位相差膜と、対物レンズと、上記対物レンズ
を通過した被写体からの光を所定の位置に結像させる結
像光学系と、被写体と対物レンズを含む光学系との距離
を調節する距離調節手段と、上記結像光学系における予
定結像面に対して共役な前後の光像(前ピン像及び後ピ
ン像)の画像信号を生成する画像生成手段と、上記画像
信号処理手段からの画像信号から所定の周波数帯域を抽
出する少なくとも1つのフィルタ手段と、上記フィルタ
手段からの前ピン像、後ピン像の画像信号を所定の評価
関数に基づいて両者のコントラスト値を求める第1の演
算手段と、上記第1の演算手段からの前ピン像、後ピン
像のコントラスト値のどちらか一方を選択し、所定の移
動距離で上記距離調節手段を移動させ、該コントラスト
値のピークを検出するピーク検出手段と、上記ピーク検
出手段においてピークが検出された場合、上記フィルタ
手段において設定した周波数帯域と上記対物レンズ、及
び上記リングスリットの種類に応じて所定の移動距離を
選択し、これに基づいて上記距離調節手段を移動させ、
上記コントラスト値の最大ピークを検出する最大ピーク
検出手段と、上記最大ピーク検出手段において最大ピー
クが検出された場合、上記第1の演算手段からの前ピン
像、後ピン像のコントラスト値から合焦評価値を算出す
る第2の演算手段と、上記第2の演算手段からの合焦評
価値に基づいて、上記距離調節手段を移動させる合焦動
作駆動手段とで構成された位相差検鏡用自動焦点検出装
置を提供する。
【0029】
【作用】以上の様な構成の位相差検鏡用自動焦点検出装
置では、被写体がリングスリットより輪帯照明され、被
写体内の回折体で回折した回折光と回折体以外の領域を
通過した直接光とが対物レンズに向かって被写体から出
射される。被写体からの光は、対物レンズを通して結像
光学系に導かれ、予定結像面に結像する。
【0030】上記対物レンズへの入射前、又は通過後に
配置された位相差膜により回折光と直接光との位相差が
調整される。又、結像光学系の予定結像面の光軸に対し
て共役な前後の2位置に形成される前ピン像、後ピン像
が、イメージセンサより画像信号に変換される。
【0031】この2つの画像に対する画像信号はフィル
タ手段に送られる。フィルタ手段に送られた画像信号は
対物レンズ、あるいはリングスリットの種類によって決
定されるフィルタ定数に従って所定の周波数帯域が選択
される。フィルタ手段を通過した画像信号は第1の演算
手段に入力される。
【0032】第1の演算手段では、前ピン像、後ピン像
の画像信号から所定の評価関数に基づいて両者のコント
ラスト値を算出し、その結果をピーク検出手段へ出力す
る。ピーク検出手段では、上記第1の演算手段からの前
ピン像、後ピンのコントラスト値の内、どちらか一方を
選択し、このコントラストのピークを検出するまで、所
定の移動幅でステージ若しくは光学系の少なくとも一方
を移動させる。
【0033】ピーク検出手段においてピークが検出され
たら、上記フィルタ手段において設定した周波数帯域と
対物レンズ、及びリングスリットの種類から、最適な移
動幅を選択し、これに基づいて上記コントラスト中の最
大ピークを検出するまで、ステージ若しくは、光学系の
少なくとも一方を移動させる。最大ピークを検出した
後、上記フィルタ手段にフィルタ切り換え信号を送り、
広範囲の周波数帯域を使用して上記コントラスト値を算
出し、結果を第2の演算手段へ送る。
【0034】第2の演算手段では、前ピン、後ピンのコ
ントラスト値の和分、あるいは差分から、対物レンズの
倍率に応じて一方を選択し、これに基づいて、合焦評価
値を算出し、演算結果を合焦動作駆動手段に送る。
【0035】合焦動作駆動手段では、上記第2の演算手
段からの結果が前ピン、後ピンのコントラスト値の和分
である場合にはその最大値、差分の場合にはこの値が所
定の閾値以下になる位置まで、上記相対距離を変化さ
せ、合焦検出が行われる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本発明による第1実施例として
の位相差顕微鏡に搭載した自動焦点検出装置の概略的な
構成を示し説明する。
【0037】この位相差顕微鏡は、観察標本である被写
体Sを上下方向へ移動可能な距離調整手段としてのステ
ージ10を備えている。このステージ10には、透過照
明の為の開口部が形成されている。透過用光源11で発
生した照明光はリングスリット12で輪体照明光に形成
され、この輪帯照明光がコンデンサレンズ13によりス
テージ開口部を通して被写体Sを下方から照明するよう
になっている。さらに、被写体上方の位相差検鏡用の対
物レンズ14が配置される。この位相差検鏡用対物レン
ズ14は、輪体照明光が入射するリング状の領域に位相
差膜が形成されている。この位相差検鏡用対物レンズを
通過した光束を接眼プリズム15で分岐して、一方の光
束を接眼レンズ16へ導いている。
【0038】この接眼プリズム15を分岐した対物レン
ズ14からの光束は、結像レンズ17を通した後に光路
差プリズム20に入射して2分割され、2つの平行光束
となる。そして受光面上に、光路差が異なり、互いに予
定焦点面に対して共役な2つの被写体光像(前ピン像、
後ピン像)が投影される位置にCCDセンサ18を配置
している。
【0039】一方、本実施例における自動焦点検出装置
において、CCDセンサ18は投影された光像の入射光
量と蓄積時間に応じた電圧をもつアナログ画像信号を出
力する。このCCDセンサ18の出力は後述するフィル
タ手段としてのアナログ処理部19で増幅及びフィルタ
処理等のアナログ処理が施され、A/D変換器21によ
りデジタル化された後にメモリ22に取り込まれる。メ
モリ22の記憶内容は演算回路23から読出可能になっ
ている。演算回路23は、メモリ22に記憶された被写
体像のデジタル信号を用いて被写体像のコントラスト値
を算出し、コントラスト値を表すビットデータをCPU
24へ送信する。
【0040】そしてCPU24は、CCDセンサ18が
出力する被写体像のアナログ画像信号がアナログ処理部
19のレンジに適しているか否かをA/D変換器21を
介して監視している。そして被写体像のアナログ画像信
号がアナログ処理部のレンジに適していない場合には、
レンジに適合する様な蓄積時間とする命令をタイミング
ジェネレータ25へ送信する。
【0041】さらにCPU24は、演算回路23からの
前ピン像/後ピン像のコントラスト値に基づいて、被写
体のコントラストが最大となる様なステージ駆動信号を
求めて駆動回路26へ送信する。駆動回路26はCPU
24からの駆動信号を受けてステージ10を駆動する。
また、CPU24には外部コントローラ27が接続され
ており、CPU24に対して各種の指示を与える事がで
きる様になっている。
【0042】ここで、図2を参照して、アナログ処理部
19の構成について具体的に説明する。フィルタ手段と
してのアナログ処理部19は、位相差検鏡時用の第1の
処理ブロック31aと、非位相差検鏡時用の第2の処理
ブロック31bと、アナログスイッチ32とから構成さ
れている。第1の処理ブロック31aは、バンドパスフ
ィルタ33を備えている。バンドパスフィルタ33には
100kHzの通過帯域が設定され、CCDセンサ18
からのアナログ画像信号から100kHz帯域のみを抽
出しアナログスイッチ32の一方の入力端子32aへ出
力する。
【0043】第2の処理ブロックは、ハイパスフィルタ
34を備えている。ハイパスフィルタ34はCCDセン
サ18からアナログ信号が入力すると共に、ハイパスフ
ィルタ34を通過したアナログ画像信号をアナログスイ
ッチ32の他方の入力端子32bへ出力する。
【0044】またアナログスイッチ32の切り換えはC
PU24により行われる。第1、第2の処理ブロック3
1a,31bの出力はアナログスイッチ32を介してA
/D変換器21へ入力する。
【0045】以上の様に構成された位相差顕微鏡に搭載
した自動焦点検出装置の動作について、図3,4に示す
フローチャートを用いて説明する。まず、外部コントロ
ーラ27からCPU24へAF制御信号のトリガが与え
られるとAF制御が開始され(ステップS1)、予め検
鏡者が外部コントローラ27に入力してある検鏡法をC
PU24が検知し、検知した検鏡法が位相差検鏡か否か
判断する(ステップS2)。位相差検鏡であれば(YE
S)、アナログスイッチ32を、位相差検鏡用である第
1の処理ブロック31a側の入力端子32aに切り換え
る(ステップS3)。
【0046】またステップS2で、位相差検鏡以外であ
れば(NO)、位相差検鏡以外の一般用アナログ処理部
である第2の処理ブロック31b側の入力端子32bに
アナログスイッチ32を切り換える(ステップS4)。
アナログスイッチ切り換え後、CCDセンサ18からア
ナログ画像信号を読み出し(ステップS5)、CCDセ
ンサ18のアナログ画像信号がアナログ処理部19のレ
ンジに適合しているか否かチェックする(ステップS
6)。
【0047】ここで、レンジが適合していない場合には
(NO)、タイミングジェネレータ25にレンジが適合
する様な蓄積時間とする指令を出す。この動作は、CC
Dセンサ18の出力がアナログ処理部19のレンジに適
合するまで繰り返し行われる。
【0048】一方、レンジが適合している場合には(Y
ES)、合焦制御が完了するまでの期間、レンジ適合し
ている蓄積時間に対応したサンプリング時間で、CCD
センサ18からのアナログ画像信号をアナログ処理部1
9でアナログ処理した信号をA/D変換器21を介して
メモリ22に記憶する。
【0049】ここで、位相差検鏡時には、第1の処理ブ
ロック31aで100kHzを抽出したアナログ画像信
号がサンプリングされる。また、位相差検鏡以外の場合
には、第2の処理ブロック31bで通常のアナログ処理
がなされたアナログ画像信号が出力される。
【0050】演算回路23は以上の様にしてメモリ22
に記憶されたCCDセンサ18からのアナログ画像信号
より前ピン像、後ピン像のコントラスト値(FP,B
P)を、CPU24から指定された所定の評価関数に従
って算出する(ステップS7,ステップS8)。そして
算出されたコントラスト値をCPU24へ入力する。
【0051】そして、現在の検鏡法が位相差検鏡か否か
判断し(ステップS9)、位相差検鏡でない場合(N
O)、CPU24は合焦評価値として、前ピン像、後ピ
ン像のコントラスト値の差分を計算し(ステップS1
0)、差分値と所定閾値αとを比較する(ステップS1
1)。
【0052】この比較において、差分値が所定閾値α以
上の場合には(NO)、差分値の極性すなわち前ピン/
後ピンコントラスト値の大小関係からステージ10の移
動方向を、また差分値の絶対値から駆動量を算出し、所
定のステップ幅Aでステージを駆動し(ステップS1
2,S13)、ステップS5に戻る。このステージ駆動
動作は前ピンと後ピンのコントラスト値の差分が±α以
下となるまで繰り返される。位相差検鏡以外の検鏡で
は、ここでAF動作が終了する(ステップS14)。
一方、ステップS9で位相差検鏡である場合には(YE
S)、CPU24は前ピン、後ピンのコントラスト値の
内、どちらか一方を選択し(ステップS15)、FLG
1に1がたっているか否かチェックして(ステップS1
6)、FLG1が1でなければ(NO)、この値が極大
値か否か判断する(ステップS17)。極大値でなけれ
ば(NO)、ピーク位置付近の値を検出するまで所定の
ステップ幅Bでステージを駆動し(ステップS18,S
19)、ステップS5に戻る。また、ステップS17で
極大値であった場合(YES)、その時のコントラスト
値をβ、ステージ位置をγとしてCPU24に格納する
(ステップS20,S21)。
【0053】さらにCPU24は、現在の位相対物レン
ズの種類、リングスリットの種類、及び第1の処理ブロ
ック31aにおいて設定したバンドパスフィルタ33の
周波数帯域から所定のステージ移動ステップ幅Cを決定
し(ステップS22)、FLG1に1を設定(ステップ
S23)した後、これに基づいてステージを駆動する
(ステップS19)。
【0054】さらに上記ステップS16において、FL
G1が1であれば(YES)、CPU24がステップ幅
Cで駆動されたステージ位置における、ステップS15
で選択された前ピン/後ピンコントラスト値のどちらか
一方のコントラスト値すなわち、検出値を、先に保持し
ている極大値βと比較する(ステップS24)。
【0055】この比較において、検出値の方が大きい場
合には(YES)、この検出値をβ、この時のステージ
位置をγとして以前に記憶している値を更新する(ステ
ップS25)。そしてFLG2に1を立てた後(ステッ
プS26)、ステップS22に移行し、ステージを更に
同方向にステップ幅Cで駆動し、検出したコントラスト
値が記憶されているコントラスト値βよりも小さくなる
まで、これらの処理を繰り返し行う。
【0056】また、上記ステップS24において、検出
値が極大値βよりも小さいコントラスト値を検出したら
(NO)、FLG2が1か否か判断し(ステップS2
7)、FLG2に1が立っていなければ(NO)、CP
U24はステージをγまで戻し(ステップS28)、ス
テージを前回までとは逆方向に駆動した後(ステップS
29)、ステップS22に移行する。
【0057】一方、FLG2に1が立っていれば(YE
S)、それまでに更新、記憶されているコントラスト値
βに対応するステージ位置γまでステージを戻す(ステ
ップS28)。
【0058】そして、前述した位相差検鏡以外のAF動
作と同様に、CPU24は第2の処理ブロック31b側
の入力端子32bにアナログスイッチ32を切り換え
(ステップS31)、ハイパスフィルタ34を通過した
アナログ画像信号から算出した前ピン像、後ピン像のコ
ントラスト値の差分を合焦評価値として計算する(ステ
ップS32)。
【0059】求められた差分値と所定閾値αを比較し
(ステップS33)、差分値が所定閾値α以上の場合に
は(NO)、ステップS12に移行し、差分値の極性す
なわち前ピン/後ピンコントラスト値の大小関係からス
テージ10の移動方向を、また差分値の絶対値から駆動
量を算出し、所定のステップ幅Aでステージを駆動す
る。このステージ駆動動作は、前ピンと後ピンのコント
ラスト値の差分が±α以下となるまで繰り返され、差分
値(±α)がと所定閾値α以下であった場合に(YE
S)、現在のステージ位置が合焦位置であると判断し、
AF動作は終了し(ステップS34)、一連のルーチン
を終了する。
【0060】次に図5を参照して、位相差検鏡の場合の
AF動作を詳細に説明する。例えば、前述した図3のス
テップS15において、CPU24が前ピン像のコント
ラスト値を選択した場合について考える。
【0061】図5(a)は、前ピン像のアナログ画像信
号からバンドパスフィルタにより100KHzの周波数
帯域を抽出し、この信号を基に算出したコントラスト値
の一例を示し、縦軸はコントラストレベル、また横軸は
ステージ位置をそれぞれ示している。また、実線、破線
はそれぞれ前ピン像、後ピン像のコントラスト特性であ
る。
【0062】いま、図5(a)中のa位置からAF動作
を開始し、ステージが下方へステップ幅Bで移動すると
き、b位置で (i)の極大値を検出する。CPU24は
(i)のコントラスト値と、それに対応するステージ位置
bをそれぞれβ,γとして記憶し、さらに現在の対物レ
ンズ、リングスリットの種類、及び抽出した周波数帯域
(100kHz)からステップ幅Bよりも広いステップ
幅Cを決定する。
【0063】このステップ幅Cは、現在の環境下で発生
するピークとサブピーク、又はサブピーク間の距離に相
当する値であるので、ステージはbからCだけ移動し
て、c位置となり(ii)のコントラスト値を検出する。
次にCPU24は、先に記憶している (i)のコントラス
ト値と(ii)のコントラスト値を比較し、(ii)の方が
大きい事を検知すると、(ii)のコントラスト値及びこ
れに対応するステージ位置cを、それぞれβ,γとして
先の値を更新する。次に更にCだけステージを移動さ
せ、dの位置における(iii) のコントラスト値を検出、
この値がβ、即ち(ii)のコントラスト値よりも小さい
事を検知すると、再びステージをγ、即ちcの位置まで
戻す。
【0064】次にCPU24は、アナログスイッチを非
位相差検鏡用フィルタ側に切り換え、ハイパスフィルタ
を通過したアナログ画像信号を基に前ピン像、後ピン像
のコントラスト値の差分値(S字カーブ)を合焦評価値
として算出する。
【0065】図5(b)は、前述したS字カーブの一例
を示す図であり、縦軸は差分値の相対量、横軸はステー
ジ位置である。また図5(a)と図5(b)は、同一の
ステージ位置としている。従って、CPU24は図5
(b)に示すc´位置における(iv)の差分値を検出す
る。そしてこの位置からスイッチ幅Aでいわゆる光路差
方式でのAF動作を行い、差分値が±α以下となる(v)
に対応するステージ位置dを合焦位置と判断する。
【0066】ところでステップS15において、CPU
24が後ピン像のコントラスト値を選択しても、同様に
図5(a)中の破線上の(ii)’に対応するeのステー
ジ位置で光路差AFに切り換わる事になる。
【0067】この様に本実施例によれば、予め所定の周
波数帯域を抽出して算出した前ピン/後ピンのどちらか
一方のコントラスト特性における最大ピークを検出して
から、光路差によるAF方式に切り換えるので、図5
(b)中に示す様な、D,E,F,G等のサブピークに
よる偽合焦位置でAFが終了してしまう事がない。ま
た、最終的にはバンドパスフィルタを取り除き、広帯域
周波数成分を持つ画像信号を使用するので、コントラス
トレベル不足による合焦精度の低下の恐れもない。さら
に、抽出する周波数帯域に対応した移動距離を使用する
為、特開昭56−35111号公報の様に、ピーク位置
から一定範囲をスキャンする方法に比べて合焦時間を非
常に短縮できるという利点を持つ。
【0068】また本実施例は、位相差検鏡用である第1
の処理ブロック31aにおいて、バンドパスフィルタ3
3の周波数帯域を100kHzにしてあるが、この値は
対物レンズ、リングスリットの種類と、所望のステージ
移動幅との関係によって変更可能である。また、特に被
写体に含まれる空間周波数成分が一義的に決定できない
ので、数種類の抽出周波数帯域を選択できる様に、複数
のフィルタを用意し、アナログスイッチにより順次切り
換えながらAF動作を行ってもよい。さらに、本実施例
ではフィルタ手段をアナログで構成したが、これを演算
回路やデジタルで構成すれば、特別なハードを付加する
事なく実施可能である。さらに本実施例では、合焦サー
チはステージ駆動により行っているが、これを対物レン
ズ駆動としても同様の効果を得る事ができる。
【0069】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例の構成は前述した第1実施例とは、
コントラスト値の演算方法、ステージ駆動シーケンスの
みが異なり、それ以外の構成部材は同等である為、図
6,図7のフローチャートを参照して、コントラスト値
の演算方法、ステージ駆動シーケンスについて説明す
る。なお第1実施例と同一部分には同一符号を付してい
る。
【0070】まず、外部コントローラ27からCPU2
4へAF制御信号のトリガが与えられるとAF制御が開
始され(ステップS41)、予め検鏡者が外部コントロ
ーラ27に入力してある検鏡法をCPU24が検知し、
その検鏡法が位相差検鏡か否か判断し(ステップS4
2)、検鏡法が位相差検鏡であれば(YES)、アナロ
グスイッチ32を位相差検鏡である第1の処理ブロック
31a側の入力端子32aに切り換える(ステップS4
3)。また、位相差検鏡用でなければ(NO)、位相差
検鏡以外の一般用アナログ処理部である第2の処理ブロ
ック31b側の入力端子32bにアナログスイッチ32
を切り換える(ステップS44)。 そして、アナログ
スイッチ切り換え後、CCDセンサ18からアナログ画
像信号を読み出し(ステップS45)、CCDセンサ1
8のアナログ画像信号がアナログ処理部19に適合して
いるか否かチェックする(ステップS46)。レンジが
適合していない場合には(NO)、タイミングジェネレ
ータ25にレンジが適合する様な蓄積時間とするように
指令を出しステップS45に戻る。この動作は、CCD
センサ18の出力がアナログ処理部19のレンジに適合
するまで繰り返し行われる。
【0071】一方、レンジが適合している場合には(Y
ES)、合焦制御が完了するまでの期間、レンジ適合し
ている蓄積時間に対応したサンプリング時間で、CCD
センサ18からのアナログ画像信号をアナログ処理部1
9でアナログ処理した信号をA/D変換器21を介して
メモリ22に記憶する。ここで、位相差検鏡時には、第
1の処理ブロック31aで100kHzを抽出したアナ
ログ画像信号がサンプリングされる。また、位相差検鏡
以外の場合には、第2の処理ブロック31bで通常のア
ナログ処理がなされたアナログ画像信号が出力される。
【0072】演算回路23は、以上の様にしてメモリ2
2に記憶されたCCDセンサ18からのアナログ画像信
号より前ピン像、後ピン像のコントラスト値(FP,B
P)を、CPU24から指定された所定の評価関数に従
って算出する(ステップS47,ステップS48)。算
出されたコントラスト値はCPU24へ入力する。
【0073】次に、現在の検鏡法が位相差検鏡か否か判
断し(ステップS49)、位相差検鏡でない場合(N
O)、CPU24は前ピン像、後ピン像のコントラスト
値の和分を合焦評価値として計算する(ステップS5
0)。さらにこの値を基に今回得られた和分値と前回の
和分値との相関等の所定の評価法により、今回得られた
和分値が最大値α以上であるか否か判断する(ステップ
S51)。
【0074】この判断で、得られた和分値が最大値でな
い場合には(NO)、所定のステップ幅Dを選択し(ス
テップS52)、駆動回路26の制御により所定方向に
上記所定ステップ幅Dでステージ10を駆動する(ステ
ップS53)。この後、ステップS45に戻る。このス
テージ駆動動作は前ピンと後ピンのコントラスト値の和
分が最大値であると認識されるまで繰り返され、CPU
24は和分が最大であると判断した時のステージ位置を
合焦位置とする。一方、ステップS51で得られた和分
値が最大値であると判断された場合には(YES)、こ
こでAF動作が終了する(ステップS54)。
【0075】また、上記ステップS49において、現在
の検鏡法が位相差検鏡である場合には(YES)、CP
U24は前ピン、後ピンのコントラスト値のうち、どち
らか一方を選択する(ステップS55)。この時にFL
G1が1であるか否か判断し(ステップS56)、FL
G1が1でない場合(NO)、選択されたコントラスト
値が極大値か否か判断し(ステップS57)、極大値で
なければ(NO)、ピーク位置付近の値を検出するまで
所定のステップ幅Bでステージを駆動する(ステップS
58,ステップS59)。極大値を検出した場合(YE
S)、その時のコントラスト値をβ、ステージ位置をγ
としてCPU24に格納する(ステップS60,ステッ
プS61)。
【0076】さらにCPU24は現在の位相対物レンズ
の種類、リングスリットの種類、及び第1の処理ブロッ
ク31aにおいて設定したバンドパスフィルタ33の周
波数帯域から所定のステージ移動ステップ幅Cを決定し
(ステップS62)、FLG1に1を設定し(ステップ
S63)、ステップS59に移行して、ステップ幅Cで
ステージを駆動する。
【0077】しかし、ステップS56でFLG1が1で
ある場合(YES)、CPU24は、ステップ幅Bで駆
動されたステージ位置における、ステップS55で選択
された前ピン/後ピンコントラスト値のどちらか一方の
コントラスト値を、以前に保持している極大値βと比較
する(ステップS64)。選択されたコントラスト値の
方が極大値βより大きい場合には(YES)、この値で
β、この時のステージ位置をγとして更新し(ステップ
S65)、FLG2に1を設定して(ステップS6
6)、上記ステップと62に移行する。そしてステージ
を更に同方向にステップ幅Cで駆動し、検出したコント
ラスト値が記憶されているコントラスト値βよりも小さ
くなるまでこれを繰り返す。
【0078】また、ステップS64において、選択され
たコントラスト値の方が極大値βよりも小さい場合には
(NO)、FLG2が1であるか否か判定し(ステップ
S67)、FLG2が1でなければ(NO)、CPU2
4はステージをγまで戻し(ステップS68)、ステー
ジを前回までとは逆方向に駆動して(ステップS6
9)、ステップ幅Bでコントラスト値の検出を行い、こ
の値がβよりも大きい場合にはβ及びγを更新、記憶す
る作業を、検出されたコントラスト値がβよりも小さく
なるまでを繰り返す。
【0079】しかしFLG2が1であれば(YES)、
それまでに更新、記憶されているコントラスト値βに対
応するステージ位置γまでステージを戻し(ステップS
70)、次のステップS71に移行する。
【0080】このステップS71以降は、位相差検鏡以
外のAF動作と同様であり、CPU24は第2の処理ブ
ロック31b側の入力端子32bにアナログスイッチ3
2を切り換え(ステップS71)、ハイパスフィルタ3
4を通過したアナログ画像信号から算出した前ピン像、
後ピン像のコントラスト値の和分を合焦評価値としてと
して計算する(ステップS72)。さらに、この値を基
に今回得られた和分値と前回の和分値との相関等の所定
の評価法により、今回得られた和分値が最大であるか否
か判断する(ステップS73)。この判断で、今回の和
分値が最大でないと判断すると(NO)、上記ステップ
S52に戻り、所定方向に所定のステップ幅Dでステー
ジ10を駆動する様に駆動回路26を制御する。このス
テージ駆動動作は、前ピンと後ピンのコントラスト値の
和分が最大値であると認識されるまで繰り返される。一
方、ステップS73の判断で和分値が最大であると判断
した場合には(YES)、ステージ位置を合焦位置と
し、AF動作は終了する(ステップS74)。
【0081】この様に本実施例によれば、前記第1実施
例と同様にコントラスト特性にピークが複数存在する場
合でも高精度のAF動作が可能であり、装置の小型化、
合焦動作の高速化を図ることができる。
【0082】また、本実施例におけるバンドパスフィル
タ33の周波数帯域も第1実施例同様、対物レンズ、リ
ングスリットの種類、及び所望のステージ移動幅との関
係によって変更可能である。数種類の抽出周波数帯域を
選択できる様に、複数のフィルタを用意し、アナログス
イッチにより順次切り換えながらAF動作を行ってもよ
い。
【0083】さらに、本実施例ではフィルタ手段をアナ
ログで構成したが、これを演算回路やデジタルで構成す
れば、特別なハードを付加する事なく実施可能である。
さらに本実施例では、合焦サーチはステージ駆動により
行っているが、これを対物レンズ駆動としても同様の効
果を得る事ができる。
【0084】ところで、位相差検鏡に限らず、前ピン像
/後ピン像のコントラスト特性、特にそれぞれのピーク
位置は、対物レンズの倍率によって変化する。そこで、
図8(a)には、10倍の対物レンズを使用した例、図
8(b)には40倍の対物レンズを使用した例として、
前ピン像/後ピン像のコントラスト特性の一例を示す図
である。これらの図において、縦軸はコントラスト量、
横軸はステージ位置を表している。
【0085】また図8(c)は、それぞれの倍率におけ
る前ピン像/後ピン像のコントラスト値の差分を算出し
たS字カーブである。これらの図から判るように、10
倍に比べ、40倍の方が、前ピン、後ピンそれぞれのコ
ントラストカーブのピーク間の距離が狭くなっている。
従って、同図(c)の様に、S字カーブのピークにおけ
る値も40倍は10倍に比べ非常に小さい。この様な特
性を持つ倍率の対物レンズを使用した際、第1実施例の
様ないわゆる光路差方式を用いてAFを行うと、誤動作
や、合焦精度の低下につながる可能性がある。
【0086】そこで、比較的倍率が高い対物レンズを使
用する際には、前述した第2実施例の様に、いわゆる山
登り方式を採用することにより、これらの問題が解決さ
れる。従って、本発明の場合には、外部コントローラ2
7に入力された現在使用している対物レンズの倍率をC
PU24が検知し、これに応じて第1実施例、または第
2実施例のシーケンスのどちらかを選択できる様にすれ
ば良い。また、本発明では上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形
実施可能である。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、位
相差検鏡における被写体像の様に複数のサブピークを持
つコントラスト特性を示す被写体像からも確実に合焦位
置を検出する事ができ、しかも装置の大型化を伴う事な
く合焦速度及び合焦精度の高い自動焦点検出装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例としての位相差顕微鏡
に搭載した自動焦点検出装置の概略的な構成を示す図で
ある。
【図2】図1に示したアナログ処理部の具体的な構成を
示す図である。
【図3】第1実施例の自動焦点検出装置の動作について
説明するためのフローチャートの前半である。
【図4】第1実施例の自動焦点検出装置の動作について
説明するためのフローチャートの後半である。
【図5】位相差顕微鏡に搭載した自動焦点検出装置のA
F動作を詳細に説明するためのコントラスト値の特性を
示す図である。
【図6】第2実施例の自動焦点検出装置の動作について
説明するためのフローチャートの前半である。
【図7】第2実施例の自動焦点検出装置の動作について
説明するためのフローチャートの後半である。
【図8】図8は、10,20,40倍の対物レンズを使
用した時の前ピン像/後ピン像のコントラスト特性を示
す図である。
【図9】ステージz方向位置とコントラスト値の特性を
示す図である。
【図10】図10(a)は、基準結像面に対して前後の
光像のコントラスト特性を示す図、図10(b)は後ピ
ンコントラスト値(A)から前ピンコントラスト値を差
し引いた信号の特性を示す図である。
【図11】位相差検鏡における被写体像のコントラスト
特性を示す図である。
【図12】対物倍率10倍における位相差検鏡のMTF
シミュレーションの結果を示す図である。
【図13】対物倍率20倍における位相差検鏡のMTF
シミュレーションの結果を示す図である。
【図14】対物倍率40倍における位相差検鏡のMTF
シミュレーションの結果を示す図である。
【図15】図15(a)は位相差検鏡における前ピン/
後ピンのコントラスト特性を示す図、図15(b)は、
同図(a)に示したピン/後ピンのコントラスト特性よ
り算出したS字カーブを示した図である。
【図16】前ピン、後ピンのコントラストカーブが複数
重ならない様に基準合焦点から前ピン、後ピンの各セン
サを遠ざけたコントラスト特性を示す図である。
【符号の説明】
10…ステージ、11…透過用光源、12…リングスリ
ット、13…コンデンサレンズ、14…位相差検鏡用対
物レンズ、15…接眼プリズム、16…接眼レンズ、1
7…結像レンズ、18…CCDセンサ、19…アナログ
処理部、20…光路差プリズム、21…A/D変換器、
22…メモリ、23…演算回路、24…CPU、25…
タイミングジェネレータ、26…駆動回路、27…外部
コントローラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を輪体照明する為の光源及びリン
    グスリットと、 上記被写体からの直接光と回折光との位相差を調整する
    位相差膜と、 対物レンズと、 上記対物レンズを通過した被写体からの光を所定の位置
    に結像させる結像光学系と、 被写体と対物レンズを含む光学系との距離を調節する距
    離調節手段と、 上記結像光学系における予定結像面に対して共役な前後
    の光像(前ピン像及び後ピン像)の画像信号を生成する
    画像生成手段と、 上記画像信号処理手段からの画像信号から所定の周波数
    帯域を抽出する少なくとも1つのフィルタ手段と、 上記フィルタ手段からの前ピン像、後ピン像の画像信号
    を所定の評価関数に基づいて両者のコントラスト値を求
    める第1の演算手段と、 上記第1の演算手段からの前ピン像、後ピン像のコント
    ラスト値のどちらか一方を選択し、所定の移動距離で上
    記距離調節手段を移動させ、該コントラスト値のピーク
    を検出するピーク検出手段と、 上記ピーク検出手段においてピークが検出された場合、
    上記フィルタ手段において設定した周波数帯域と上記対
    物レンズ、及び上記リングスリットの種類に応じて所定
    の移動距離を選択し、これに基づいて上記距離調節手段
    を移動させ、上記コントラスト値の最大ピークを検出す
    る最大ピーク検出手段と、 上記最大ピーク検出手段において最大ピークが検出され
    た時、上記第1の演算手段からの前ピン像、後ピン像の
    コントラスト値から合焦評価値を算出する第2の演算手
    段と、 上記第2の演算手段からの合焦評価値に基づいて、上記
    距離調節手段を移動させる合焦動作駆動手段と、を具備
    した事を特徴とする位相差検鏡用自動焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルタ手段は、 対物レンズ、あるいはリングスリットの種類によってフ
    ィルタ定数を切り換え可能としたフィルタ定数切り換え
    手段と、 現在設定されている検鏡法、あるいは上記最大ピーク検
    出手段からの信号に応じて、位相差検鏡用フィルタと、
    位相差検鏡以外の検鏡用フィルタとの切り換えを可能と
    した切り換え手段を具備する事を特徴とする請求項1記
    載の位相差検鏡用自動焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の演算手段は、上記第1の演算
    手段からの前ピン像、後ピン像のコントラスト値から両
    者の差分値または和分値を算出して合焦評価値とし、上
    記合焦動作手段は、上記合焦評価値が差分値の場合は、
    所定の閾値以下となるように、また和分値の場合はそれ
    が最大となるように上記距離調節手段を移動して合焦動
    作を行うことを特徴とする請求項1記載の位相差検鏡用
    自動焦点検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039144A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法、及び、撮像装置の自動焦点調節装置
JP2007155982A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 位相物体検出装置及び位相物体検出方法

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