JPH083208A - 分子量調節剤 - Google Patents
分子量調節剤Info
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- JPH083208A JPH083208A JP13753794A JP13753794A JPH083208A JP H083208 A JPH083208 A JP H083208A JP 13753794 A JP13753794 A JP 13753794A JP 13753794 A JP13753794 A JP 13753794A JP H083208 A JPH083208 A JP H083208A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 1,1−ジフェニルエチレンを主成分とする
ラジカル重合用分子量調節剤。 【効果】 本調節剤を重合過程に配合することにより、
分子量分布をシャープにし、製品中への残存が少なく、
後に臭気を残さず、黄色劣化など色相悪化もない色調良
好で透明性に優れた樹脂を得る。
ラジカル重合用分子量調節剤。 【効果】 本調節剤を重合過程に配合することにより、
分子量分布をシャープにし、製品中への残存が少なく、
後に臭気を残さず、黄色劣化など色相悪化もない色調良
好で透明性に優れた樹脂を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジカル重合における分
子量調節剤に関する。詳しくは芳香族系ビニル単量体、
メタクリレート類、アクリレート類等の重合単量体を単
独又は共重合させる際の新規な分子量調節剤に関する。
子量調節剤に関する。詳しくは芳香族系ビニル単量体、
メタクリレート類、アクリレート類等の重合単量体を単
独又は共重合させる際の新規な分子量調節剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン等の芳香族系ビニル単量体、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系
単量体、(メタ)アクリル酸エステル類(メチルメタク
リレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート等)、マレイン酸エステル類、イタコン
酸およびイタコン酸エステル類、N−アルキルマレイミ
ド類、フェニルマレイミド(PMI)類、熱可塑性エラ
ストマー等の重合単量体を塊状重合、溶液重合、懸濁重
合等により連続又はバッチプロセスにて単独重合又は共
重合させ、ホモポリマー、コポリマーを製造している。
これらポリマーは、単独で又はゴム、熱可塑性エラスト
マー等とアロイ化して雑貨、家電、弱電、包装材料、自
動車用等多岐の用途に渡って利用されている。
p−メチルスチレン等の芳香族系ビニル単量体、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系
単量体、(メタ)アクリル酸エステル類(メチルメタク
リレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート等)、マレイン酸エステル類、イタコン
酸およびイタコン酸エステル類、N−アルキルマレイミ
ド類、フェニルマレイミド(PMI)類、熱可塑性エラ
ストマー等の重合単量体を塊状重合、溶液重合、懸濁重
合等により連続又はバッチプロセスにて単独重合又は共
重合させ、ホモポリマー、コポリマーを製造している。
これらポリマーは、単独で又はゴム、熱可塑性エラスト
マー等とアロイ化して雑貨、家電、弱電、包装材料、自
動車用等多岐の用途に渡って利用されている。
【0003】これらポリマーの分子量を調節する目的
で、t−ドデシルメルカプタン(TDM)、n−ドデシ
ルメルカプタン(NDM)、n−オクチルメルカプタン
(NOM)等のメルカプタン系、α−メチルスチレンダ
イマー(MSD)、ターピノーレン等のモノテルペノイ
ド系等の分子量調節剤を重合系に適量、通常重合単量体
総量の0.05〜1.0重量部添加することが行なれて
いることは周知である。
で、t−ドデシルメルカプタン(TDM)、n−ドデシ
ルメルカプタン(NDM)、n−オクチルメルカプタン
(NOM)等のメルカプタン系、α−メチルスチレンダ
イマー(MSD)、ターピノーレン等のモノテルペノイ
ド系等の分子量調節剤を重合系に適量、通常重合単量体
総量の0.05〜1.0重量部添加することが行なれて
いることは周知である。
【0004】しかし、これらの分子量調節剤は数々の欠
点を有している。例えば、t−ドデシルメルカプタン
(TDM)、n−ドデシルメルカプタン(NDM)、n
−オクチルメルカプタン(NOM)等のメルカプタン系
分子量調節剤は製品ポリマー中に微量ながら残存し、製
品にメルカプト基(−SH)特有の腐敗臭をもたらす。
特に製品ポリマーとゴム、熱可塑性エラストマー等とを
アロイ化した場合は顕著である。
点を有している。例えば、t−ドデシルメルカプタン
(TDM)、n−ドデシルメルカプタン(NDM)、n
−オクチルメルカプタン(NOM)等のメルカプタン系
分子量調節剤は製品ポリマー中に微量ながら残存し、製
品にメルカプト基(−SH)特有の腐敗臭をもたらす。
特に製品ポリマーとゴム、熱可塑性エラストマー等とを
アロイ化した場合は顕著である。
【0005】α−メチルスチレンダイマー(MSD)
は、プロセスによって分子量分布が拡がり、強度的に不
足したポリマーとなることがある。また、蒸気圧が低い
ために製品中に残存しやすいという欠点をもっている。
は、プロセスによって分子量分布が拡がり、強度的に不
足したポリマーとなることがある。また、蒸気圧が低い
ために製品中に残存しやすいという欠点をもっている。
【0006】ターピノーレン等のモノテルペノイド系分
子量調節剤は、松やに等の天然原料から分離精製して得
られるものであるために、不純物が多く、製品の色相悪
化(黄色劣化)の原因になるために、あまり量産化のプ
ロセスには、使用されていないのが現状である。
子量調節剤は、松やに等の天然原料から分離精製して得
られるものであるために、不純物が多く、製品の色相悪
化(黄色劣化)の原因になるために、あまり量産化のプ
ロセスには、使用されていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、芳香
族系ビニル単量体、シアン化ビニル系単量体、(メタ)
アクリル酸エステル単量体等の重合において、分子量調
節能に優れると共に、製品中に残存し難く、後に臭気を
残したり、色相悪化の原因とならない新規な分子量調節
剤を提供することである。
族系ビニル単量体、シアン化ビニル系単量体、(メタ)
アクリル酸エステル単量体等の重合において、分子量調
節能に優れると共に、製品中に残存し難く、後に臭気を
残したり、色相悪化の原因とならない新規な分子量調節
剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究を行った結果、長期にわたる
試験の上で、1,1−ジフェニルエチレンを主成分とし
て含ませた分子量調節剤がラジカル重合用として優れた
調節剤であることを確認して、本発明を完成した。すな
わち、本発明は1,1−ジフェニルエチレンを主成分と
するラジカル重合用分子量調節剤である。
題を解決するため鋭意研究を行った結果、長期にわたる
試験の上で、1,1−ジフェニルエチレンを主成分とし
て含ませた分子量調節剤がラジカル重合用として優れた
調節剤であることを確認して、本発明を完成した。すな
わち、本発明は1,1−ジフェニルエチレンを主成分と
するラジカル重合用分子量調節剤である。
【0009】本発明において、1,1−ジフェニルエチ
レンは、通常有機溶媒に希釈して使用される。1,1−
ジフェニルエチレンは分子量180.2、沸点277
℃、融点8℃で、常温では液体であるが、外気温が8℃
以下となると析出してしまうために重合系への添加が不
安定となる。従って、有機溶媒に50重量%程度、希釈
して使用することが望ましい。また、重合単量体で混合
希釈してもよい。
レンは、通常有機溶媒に希釈して使用される。1,1−
ジフェニルエチレンは分子量180.2、沸点277
℃、融点8℃で、常温では液体であるが、外気温が8℃
以下となると析出してしまうために重合系への添加が不
安定となる。従って、有機溶媒に50重量%程度、希釈
して使用することが望ましい。また、重合単量体で混合
希釈してもよい。
【0010】ここで、有機溶媒とは、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メ
タノール、プロパノール等のアルコール類等であるが、
これらは重合単量体の種類やプロセスによって変わるも
のであって特に限定はしない。
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メ
タノール、プロパノール等のアルコール類等であるが、
これらは重合単量体の種類やプロセスによって変わるも
のであって特に限定はしない。
【0011】1,1−ジフェニルエチレンは製造の際、
若干の1,1−ジフェニルエタン等の不純物を含むが、
これらは全体の20重量%以下であることが好ましく、
更に10重量%以下であることが特に好ましい。
若干の1,1−ジフェニルエタン等の不純物を含むが、
これらは全体の20重量%以下であることが好ましく、
更に10重量%以下であることが特に好ましい。
【0012】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。実施例と比較例に使用した設備を説
明する。
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。実施例と比較例に使用した設備を説
明する。
【0013】重合単量体、溶媒、分子量調節剤、開始剤
その他添加剤からなる仕込み液を原料槽、及び添加剤槽
から定量ポンプを介して、撹拌機と温度調節機能を備え
た容量50リッターの完全混合槽型反応器に連続的に供
給する。所定の温度で平均滞留時間を4時間に合わせる
ようにギアポンプを介して反応器内の容量が変化しない
ように連続的に反応器から抜き出す。反応器から抜き出
された反応物は未反応単量体、溶媒を除去するために減
圧吸引口を有する二軸押出機に送られ、ペレット化され
製品ポリマーとなる。
その他添加剤からなる仕込み液を原料槽、及び添加剤槽
から定量ポンプを介して、撹拌機と温度調節機能を備え
た容量50リッターの完全混合槽型反応器に連続的に供
給する。所定の温度で平均滞留時間を4時間に合わせる
ようにギアポンプを介して反応器内の容量が変化しない
ように連続的に反応器から抜き出す。反応器から抜き出
された反応物は未反応単量体、溶媒を除去するために減
圧吸引口を有する二軸押出機に送られ、ペレット化され
製品ポリマーとなる。
【0014】(実施例1)アクリロニトリル(AN)、
スチレン(ST)の共重合を行った。溶媒にエチルベン
ゼン(EB)とメチルエチルケトン(MEK)を用い
た。原料組成比率は、AN/ST/EB/MEKの重量
比率をそれぞれ40/40/10/10とした。重合開
始剤は使用せず重合温度は145℃で行った。
スチレン(ST)の共重合を行った。溶媒にエチルベン
ゼン(EB)とメチルエチルケトン(MEK)を用い
た。原料組成比率は、AN/ST/EB/MEKの重量
比率をそれぞれ40/40/10/10とした。重合開
始剤は使用せず重合温度は145℃で行った。
【0015】分子量調節剤として1,1−ジフェニルエ
チレンを原料(AN+ST)100重量部に対して0.
10重量部、0.25重量部、0.50重量部、添加し
た。同時に1,1−ジフェニルエチレンを無添加の場合
も行った。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算
値として重量平均分子量MWと数平均分子量MN及び分子
量分布(MW/MN)を求めた。結果を表1に示した。こ
こでMW、MN及びMW/MNは次式(1)〜(3)によ
る。 MW=Σ(NiMi 2)/Σ(NiMi) (1) MN=Σ(NiMi)/ΣNi (2) MW/MN (3) 但し MW:重量平均分子量 MN:数平均分子量 MW/MN:分子量分布 Ni:iという分子の総数 Mi:iという分子の分子量
チレンを原料(AN+ST)100重量部に対して0.
10重量部、0.25重量部、0.50重量部、添加し
た。同時に1,1−ジフェニルエチレンを無添加の場合
も行った。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算
値として重量平均分子量MWと数平均分子量MN及び分子
量分布(MW/MN)を求めた。結果を表1に示した。こ
こでMW、MN及びMW/MNは次式(1)〜(3)によ
る。 MW=Σ(NiMi 2)/Σ(NiMi) (1) MN=Σ(NiMi)/ΣNi (2) MW/MN (3) 但し MW:重量平均分子量 MN:数平均分子量 MW/MN:分子量分布 Ni:iという分子の総数 Mi:iという分子の分子量
【0016】
【表1】
【0017】得られたペレットを東芝機械 IS−13
0F射出成形機を用いて230℃において、スクリュー
での滞留時間を1分と7分とで夫々カラープレートを成
形し、YI値を測定した。YI(イエローインデック
ス)値はスガ試験機デジタル測色色差計AUD−SCH
−A型を用い、試験法:JIS K−7103−77に
従って測定した。YI値の差を経過時間(6分)で除し
て劣化速度とし表2に示した。
0F射出成形機を用いて230℃において、スクリュー
での滞留時間を1分と7分とで夫々カラープレートを成
形し、YI値を測定した。YI(イエローインデック
ス)値はスガ試験機デジタル測色色差計AUD−SCH
−A型を用い、試験法:JIS K−7103−77に
従って測定した。YI値の差を経過時間(6分)で除し
て劣化速度とし表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】また、得られたペレットを65重量部、A
BS樹脂(日本合成ゴム:DP−606)35重量部を
ドライブレンドして二軸押出し機で混練再ペレット化し
た。1000ccの集気瓶(すりあわせ密閉式蓋付き)を
5本用意して、各集気瓶にABSブレンドペレットを4
00g秤量し蓋をして、24℃の部屋で24時間放置す
る。5人のモニターを選出し、各自鼻を集気瓶の口に近
付け、蓋を開けて臭気を感じるかどうかを判断する。少
しでも感じる場合は0ポイント、5ポイント満点で全員
臭気を感じない時は5ポイントとし、臭気を測定した。
結果を表3に示した。
BS樹脂(日本合成ゴム:DP−606)35重量部を
ドライブレンドして二軸押出し機で混練再ペレット化し
た。1000ccの集気瓶(すりあわせ密閉式蓋付き)を
5本用意して、各集気瓶にABSブレンドペレットを4
00g秤量し蓋をして、24℃の部屋で24時間放置す
る。5人のモニターを選出し、各自鼻を集気瓶の口に近
付け、蓋を開けて臭気を感じるかどうかを判断する。少
しでも感じる場合は0ポイント、5ポイント満点で全員
臭気を感じない時は5ポイントとし、臭気を測定した。
結果を表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】(実施例2)メチルメタクリレート(MM
A)、スチレン(ST)の共重合を行った。溶媒にメチ
ルエチメケトン(MEK)を用いた。原料組成比率は、
MMA/ST/MEKの重量比率をそれぞれ40/40
/20とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソブ
チルニトリルを原料に対して250ppm添加した。分子
量調節剤に1,1−ジフェニルエチレンを原料(MMA
+ST)100重量部に対して0.10重量部、0.2
5重量部、0.50重量部、添加した。同時に1,1−
ジフェニルエチレンを無添加の場合も行った。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。
A)、スチレン(ST)の共重合を行った。溶媒にメチ
ルエチメケトン(MEK)を用いた。原料組成比率は、
MMA/ST/MEKの重量比率をそれぞれ40/40
/20とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソブ
チルニトリルを原料に対して250ppm添加した。分子
量調節剤に1,1−ジフェニルエチレンを原料(MMA
+ST)100重量部に対して0.10重量部、0.2
5重量部、0.50重量部、添加した。同時に1,1−
ジフェニルエチレンを無添加の場合も行った。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。
【0022】(実施例3)N−フェニルマレイミド(P
MI)、アクリロニトリル(AN)、スチレン(ST)
の3元共重合を行った。溶媒にメチルエチルケトン(M
EK)を用いた。原料組成比率は、PMI/AN/ST
/MEKの重量比率をそれぞれ20/20/40/20
とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソブチルニ
トリルを原料に対して250ppm添加した。分子量調節
剤に1,1−ジフェニルエチレンを原料(PMI+AN
+ST)100重量部に対して0.10重量部、0.2
5重量部、0.50重量部、添加した。同時に1,1−
ジフェニルエチレンを無添加の場合も行った。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。
MI)、アクリロニトリル(AN)、スチレン(ST)
の3元共重合を行った。溶媒にメチルエチルケトン(M
EK)を用いた。原料組成比率は、PMI/AN/ST
/MEKの重量比率をそれぞれ20/20/40/20
とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソブチルニ
トリルを原料に対して250ppm添加した。分子量調節
剤に1,1−ジフェニルエチレンを原料(PMI+AN
+ST)100重量部に対して0.10重量部、0.2
5重量部、0.50重量部、添加した。同時に1,1−
ジフェニルエチレンを無添加の場合も行った。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。
【0023】(実施例4)スチレン(ST)の重合を行
った。溶媒にメチルエチメケトン(MEK)を用いた。
原料組成比率は、ST/MEKの重量比率をそれぞれ8
0/20とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソ
ブチルニトリルを原料100重量部に対して250ppm
添加した。分子量調節剤に1,1−ジフェニルエチレン
を原料に対して0.10重量部、0.25重量部、0.
50重量部、添加した。同時に1,1−ジフェニルエチ
レンを無添加の場合も行った。得られたペレットを東ソ
ー製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー分析によ
りポリスチレン換算値として平均分子量及び分子量分布
を求めた。結果を表1に示した。
った。溶媒にメチルエチメケトン(MEK)を用いた。
原料組成比率は、ST/MEKの重量比率をそれぞれ8
0/20とし重合温度は95℃で開始剤にアゾビスイソ
ブチルニトリルを原料100重量部に対して250ppm
添加した。分子量調節剤に1,1−ジフェニルエチレン
を原料に対して0.10重量部、0.25重量部、0.
50重量部、添加した。同時に1,1−ジフェニルエチ
レンを無添加の場合も行った。得られたペレットを東ソ
ー製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー分析によ
りポリスチレン換算値として平均分子量及び分子量分布
を求めた。結果を表1に示した。
【0024】(比較例1)分子量調節剤として、1,1
−ジフェニルエチレンに変えてα−メチルスチレンダイ
マー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン)を原料に対して0.10重量部、0.25重量部、
0.50重量部、添加した以外は実施例1と同様とし
た。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算値とし
て平均分子量及び分子量分布を求めた。結果を表1に示
した
−ジフェニルエチレンに変えてα−メチルスチレンダイ
マー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン)を原料に対して0.10重量部、0.25重量部、
0.50重量部、添加した以外は実施例1と同様とし
た。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算値とし
て平均分子量及び分子量分布を求めた。結果を表1に示
した
【0025】(比較例2)分子量調節剤として、1,1
−ジフェニルエチレンに変えてターピノーレン(1−メ
チル−4−イソプロピリデン−シクロヘキセン)を原料
に対して0.10重量部、0.25重量部、0.50重
量部、添加した以外は実施例1と同様とした。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。得られ
たペレットを東芝機械 IS−130F射出成形機を用
いて230℃において、スクリューでの滞留時間を1分
と7分とでカラープレートを成形しYI値を測定した。
YI(イエローインデックス)値はスガ試験機デジタル
測色色差計AUD−SCH−A型を用い、試験法:JI
S K−7103−77に従って測定した。YI値の差
を経過時間(6分)で除して劣化速度とし表2に示し
た。
−ジフェニルエチレンに変えてターピノーレン(1−メ
チル−4−イソプロピリデン−シクロヘキセン)を原料
に対して0.10重量部、0.25重量部、0.50重
量部、添加した以外は実施例1と同様とした。得られた
ペレットを東ソー製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー分析によりポリスチレン換算値として平均分子量
及び分子量分布を求めた。結果を表1に示した。得られ
たペレットを東芝機械 IS−130F射出成形機を用
いて230℃において、スクリューでの滞留時間を1分
と7分とでカラープレートを成形しYI値を測定した。
YI(イエローインデックス)値はスガ試験機デジタル
測色色差計AUD−SCH−A型を用い、試験法:JI
S K−7103−77に従って測定した。YI値の差
を経過時間(6分)で除して劣化速度とし表2に示し
た。
【0026】(比較例3)分子量調節剤として、1,1
−ジフェニルエチレンに変えてn−ドデシルメルカプタ
ン(NDM)原料に対して0.10重量部、0.25重
量部、0.50重量部、添加した以外は実施例1と同様
とした。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算値
として平均分子量及び分子量分布を求めた。結果を表1
に示した。また、得られたペレットを65重量部、AB
S樹脂(日本合成ゴム:DP−606)35重量部をド
ライブレンドして二軸押出し機で混練再ペレット化し
た。1000ccの集気瓶(すりあわせ密閉式蓋付き)を
5本用意して、各集気瓶にABSブレンドペレットを4
00g秤量し蓋をして、24℃の部屋で24時間放置す
る。5人のモニターを選出し、各自鼻を集気瓶の口に近
付け、蓋を開けて臭気を感じるかどうかを判断する。少
しでも感じる場合は0ポイント、5ポイント満点で全員
臭気を感じない時は5ポイントとし、臭気を測定した。
結果を表3に示した。
−ジフェニルエチレンに変えてn−ドデシルメルカプタ
ン(NDM)原料に対して0.10重量部、0.25重
量部、0.50重量部、添加した以外は実施例1と同様
とした。得られたペレットを東ソー製ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー分析によりポリスチレン換算値
として平均分子量及び分子量分布を求めた。結果を表1
に示した。また、得られたペレットを65重量部、AB
S樹脂(日本合成ゴム:DP−606)35重量部をド
ライブレンドして二軸押出し機で混練再ペレット化し
た。1000ccの集気瓶(すりあわせ密閉式蓋付き)を
5本用意して、各集気瓶にABSブレンドペレットを4
00g秤量し蓋をして、24℃の部屋で24時間放置す
る。5人のモニターを選出し、各自鼻を集気瓶の口に近
付け、蓋を開けて臭気を感じるかどうかを判断する。少
しでも感じる場合は0ポイント、5ポイント満点で全員
臭気を感じない時は5ポイントとし、臭気を測定した。
結果を表3に示した。
【0027】表1の実施例1〜4より、1,1−ジフェ
ニルエチレンの分子量調節効果は明らかであり、比較例
1〜3に使用した他の分子量調節剤の分子量分布よりも
シャープになっている。特に比較例1のα−メチルスチ
レンダイマー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−
ペンテン)を分子量調節剤に用いた場合は、分子量分布
が2.5−2.6と極端に鈍化した。
ニルエチレンの分子量調節効果は明らかであり、比較例
1〜3に使用した他の分子量調節剤の分子量分布よりも
シャープになっている。特に比較例1のα−メチルスチ
レンダイマー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−
ペンテン)を分子量調節剤に用いた場合は、分子量分布
が2.5−2.6と極端に鈍化した。
【0028】表2のYI(イエローインデックス)の時
間当たりの劣化度(ΔYI/分)は実施例1の1,1−
ジフェニルエチレンを使用した場合と比較例2のターピ
ノーレン(1−メチル−4−イソプロピリデン−シクロ
ヘキセン)を分子量調節剤に用いた場合では、1,1−
ジフェニルエチレンを使用した場合がΔYI/分値(劣
化速度)が小さく良好であった。
間当たりの劣化度(ΔYI/分)は実施例1の1,1−
ジフェニルエチレンを使用した場合と比較例2のターピ
ノーレン(1−メチル−4−イソプロピリデン−シクロ
ヘキセン)を分子量調節剤に用いた場合では、1,1−
ジフェニルエチレンを使用した場合がΔYI/分値(劣
化速度)が小さく良好であった。
【0029】表3のABS樹脂と混練再ペレット化した
ものの臭気試験では1,1−ジフェニルエチレンを使用
した場合はポイントゼロで臭気なし。比較例3のn−ド
デシルメルカプタン(NDM)を分子量調節剤に用いた
場合では、ポイント5であり、モニター全員が臭気を感
じている。
ものの臭気試験では1,1−ジフェニルエチレンを使用
した場合はポイントゼロで臭気なし。比較例3のn−ド
デシルメルカプタン(NDM)を分子量調節剤に用いた
場合では、ポイント5であり、モニター全員が臭気を感
じている。
【0030】
【発明の効果】芳香族系ビニル単量体、シアン化ビニル
系単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体等のラジ
カル重合において、本発明の1,1−ジフェニルエチレ
ンを添加することにより、分子量分布をシャープにする
ことができると共に、製品中に残存することが少なく、
後に臭気を残さず、黄色劣化などの色相悪化もない色調
良好、透明性に優れた樹脂が得られる。
系単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体等のラジ
カル重合において、本発明の1,1−ジフェニルエチレ
ンを添加することにより、分子量分布をシャープにする
ことができると共に、製品中に残存することが少なく、
後に臭気を残さず、黄色劣化などの色相悪化もない色調
良好、透明性に優れた樹脂が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 1,1−ジフェニルエチレンを主成分と
するラジカル重合用分子量調節剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13753794A JPH083208A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 分子量調節剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13753794A JPH083208A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 分子量調節剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083208A true JPH083208A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15201010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13753794A Withdrawn JPH083208A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 分子量調節剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083208A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2357889A (en) * | 1999-10-25 | 2001-07-04 | Fuji Electric Co Ltd | Fluorescent colour conversion film |
| WO2001098373A1 (de) * | 2000-06-16 | 2001-12-27 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung eines polymeren umsetzungsprodukts |
| JP2003504451A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | クリアコート、およびクリアコーティングおよび着色および/または効果を与える多層コーティングを製造するためのその使用 |
| JP2003504449A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | ベースコートおよび着色および/または効果を与えるベースコーティングおよび多層コーティングを製造するためのその使用 |
| US6716905B1 (en) * | 1998-12-23 | 2004-04-06 | Coatings Ag | Coating agent |
| EP0807640B2 (fr) † | 1996-05-13 | 2009-02-18 | Arkema France | Polymérisation en présence d'un radical libre stable et d'un initiateur de radicaux libres |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP13753794A patent/JPH083208A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0807640B2 (fr) † | 1996-05-13 | 2009-02-18 | Arkema France | Polymérisation en présence d'un radical libre stable et d'un initiateur de radicaux libres |
| US6716905B1 (en) * | 1998-12-23 | 2004-04-06 | Coatings Ag | Coating agent |
| JP2003504451A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | クリアコート、およびクリアコーティングおよび着色および/または効果を与える多層コーティングを製造するためのその使用 |
| JP2003504449A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | ベースコートおよび着色および/または効果を与えるベースコーティングおよび多層コーティングを製造するためのその使用 |
| US6737468B1 (en) | 1999-07-02 | 2004-05-18 | Basf Coatings Ag | Base coat and its use for producing color and/or effect-producing base coatings and multi-layer coatings |
| GB2357889A (en) * | 1999-10-25 | 2001-07-04 | Fuji Electric Co Ltd | Fluorescent colour conversion film |
| WO2001098373A1 (de) * | 2000-06-16 | 2001-12-27 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung eines polymeren umsetzungsprodukts |
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