JPH08321060A - 対物レンズ駆動装置の製造方法 - Google Patents

対物レンズ駆動装置の製造方法

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JPH08321060A
JPH08321060A JP12483295A JP12483295A JPH08321060A JP H08321060 A JPH08321060 A JP H08321060A JP 12483295 A JP12483295 A JP 12483295A JP 12483295 A JP12483295 A JP 12483295A JP H08321060 A JPH08321060 A JP H08321060A
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JP
Japan
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coil
objective lens
bobbin
tracking
focus
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JP12483295A
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Hirotoshi Fujisawa
裕利 藤澤
Tamotsu Maeda
保 前田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な作業で誰にでもフォーカスコイルとト
ラッキングコイルのコイル端末処理が行え、しかも出力
低下の発生しない対物レンズ駆動装置の製造方法を提供
する。 【構成】 対物レンズをフォーカス方向とトラッキング
方向に駆動するようにした対物レンズ駆動装置の製造方
法において、フォーカスコイル2とトラッキングコイル
3,4からなる駆動コイルのそれぞれのコイル端末2
a,2b,3a,4aを、ボビンに設けられた各端子と
略対応する位置に、樹脂21,22により保持させた状
態で、この駆動コイルをボビンに組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクに対
して情報信号の書き込みや読み出しを行う対物レンズ駆
動装置の製造方法に関し、特に駆動コイルのコイル端末
処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクや光磁気ディスク等
の如き記録ディスクに書き込まれた音楽情報や画像情報
を読み出す記録及び/又は再生装置には、光ビーム位置
決め用アクチュエータである対物レンズ駆動装置が内蔵
されている。
【0003】この種の装置に使用される対物レンズ駆動
装置には、対物レンズを組み込んだ可動部を、固定部に
対して細いワイヤー又は金属の薄板からなるサスペンシ
ョンで支え、電磁作用を利用して可動部内の駆動コイル
に通電することで、当該対物レンズの記録ディスクに対
する対向距離と該記録ディスクの径方向の位置を制御す
る,いわゆる2軸アクチュエータが用いられている。
【0004】対物レンズを駆動するには、該対物レンズ
を記録ディスクに対して接離する方向,つまりフォーカ
ス方向に駆動するフォーカスコイルと、対物レンズを記
録ディスクの径方向,つまりトラッキング方向に駆動す
るトラッキングコイルとからなる駆動コイルが使用され
る。
【0005】フォーカスコイルとトラッキングコイル
は、いずれも銅線等を所定形状に巻回することにより形
成され、可動部を構成するボビンに組み込まれるように
なっている。そして、これらフォーカスコイルとトラッ
キングコイルは、ボビンに設けられた各端子部に、それ
ぞれのコイルのコイル端末がはんだ接続されるようにな
されている。
【0006】ところで、駆動コイルをボビンに組み込む
には、ピンセット等でフォーカスコイルとトラッキング
コイルをつかみ、これをボビンに組み込む。そして、宙
ぶらりんとなった各コイルのコイル端末をピンセットで
摘み、これをボビンに設けた端子部にそれぞれはんだ接
続する。
【0007】ところが、コイル巻回後のコイル端末は宙
ぶらりん状態となっているため、このコイル端末を端子
部にはんだ接続する作業は、熟練された作業者をもって
しても困難である。また、銅線径が直径約100μm以
下と細いため、コイル端末を自由端にしておくと切れや
すい。
【0008】このように、コイル端末の位置が不確定な
ため、該コイル端末処理を機械化することは困難であ
る。また、はんだ以外の電気的な結線方法が取り難いと
いった問題がある。
【0009】これを解消する方法として、次のような方
法が出願人より提案されている。初めに、図9に示すよ
うに、コイル巻線機(図示は省略する。)の2本のセン
ターポール101,102のうち一方のセンターポール
101を、斜線で示す仮想のコイル巻始め面103よ
り、巻回すべきコイルの厚みΔTだけ図中矢印Xで示す
ポール突出し方向に突き出す。
【0010】これらセンターポール101,102は、
コイルを巻き付けるための芯となる役目をするもので、
トラッキングコイルを矩形状に巻回することから、断面
矩形状をなす細長い棒として形成されている。
【0011】次に、図10に示すように、巻回されたコ
イルのコイル端末を仮止めしておくためのコイル端末ホ
ルダ104を、図示しない冶具によってポール突出し方
向に突き出し、一度仮想のコイル巻始め面103と同位
置か、僅かに突き出る位置に設ける。 コイル端末ホル
ダ104は、トラッキングコイルを巻回させるコイル巻
回部105と、コイル端末を仮止めしておくコイル端末
処理部106とを有している。コイル巻回部105に
は、各センターポール101,102を挿通させる矩形
状をなす貫通孔107,108が形成されている。
【0012】そして、図11に示すように、コイルの巻
始めとなるコイル端末109aをコイル端末処理部10
6に固定する。コイル端末109aの固定には、ホット
メルトシート等の如き熱による固定、或いは、紫外線硬
化型樹脂を塗布しこれに紫外線を照射することによって
固定する方法が挙げられる。
【0013】次に、上記コイル端末ホルダ104を、仮
想のコイル巻始め面103より僅かにポール突出し方向
とは反対方向にずらす。そして、貫通孔107より突き
出たセンターポール101にトラッキングコイルを巻始
める。トラッキングコイル109を巻回し終えたら、他
方のセンターポール102を突き出し、コイル巻回部1
05の他方の貫通孔108に挿通させる。
【0014】そして、図12に示すように、この貫通孔
108より突き出たセンターポール102を外方に臨ま
せる切り欠き110を有した巻線補助プレート111
を、コイル端末ホルダ104のコイル巻回部105に取
り付ける。かかる巻線補助プレート111は、巻回すべ
きコイルの厚みΔTと同じか若しくは厚いプレートとし
て形成されている。つまり、ΔS≧ΔTとされている。
このため、巻線補助プレート111のコイル巻回部10
5と対向する面とは反対側の面111aが、新たな仮想
のコイル巻始め面(図11中斜線で示す部分)となる。
【0015】次に、この巻線補助プレート111のコイ
ル巻始め面111aより巻回すべきコイルの厚みΔTだ
け突き出たセンターポール102にコイルを巻始める。
そして、トラッキングコイル112を巻き終えたら、巻
線補助プレート111を取り外し、このトラッキングコ
イル112をポール突出し方向とは反対方向へセンター
ポール102をガイドとしてずらす。
【0016】そして、図13に示すように、コイルの巻
終わり端末112aを、コイル端末ホルダ104のコイ
ル端末処理部106に固定する。この端末処理には、先
の処理方法がいずれも使用できる。
【0017】以上のようにして、図14に示すトラッキ
ングコイル109,112が出来上がる。そして、コイ
ル端末ホルダ104ごと巻線機より取り外す。トラッキ
ングコイル109,112を巻線機より取り外すには、
コイル端末ホルダ104をセンターポール101,10
2に沿ってポール突出し方向に突き出せばよい。
【0018】次に、フォーカスコイルを作製する。始め
に、図15に示すように、巻回されたコイルのコイル端
末を仮止めしておくためのコイル端末ホルダ113に設
けられた矩形状をなす貫通孔114に、センターポール
115を挿通させる。
【0019】コイル端末ホルダ113は、トラッキング
コイルを巻回させるコイル巻回部116と、コイル端末
を仮止めしておくコイル端末処理部117,118とを
有している。このコイル端末ホルダ113の図中斜線で
示す部分113aは、コイルを巻回させるコイル巻始め
面とされている。
【0020】次に、センターポール115を、コイル巻
始め面113aより、巻回すべきコイルの厚みΔTだけ
図中Xで示すポール突出し方向に突き出す。次いで、コ
イルの巻始めとなるコイル端末119aを、一方のコイ
ル端末処理部117に固定する。ここでのコイル端末処
理には、先のいずれの方法も採用できる。
【0021】そして、コイル巻始め面113aより突き
出たセンターポール115に、コイルを巻き始める。フ
ォーカスコイル119を巻き終えたら、図16に示すよ
うに、巻き終わりとなるコイル端末119bを、他方の
コイル端末処理部118に固定する。ここでのコイル端
末処理も同様である。
【0022】以上のようにして作製されたフォーカスコ
イル119とトラッキングコイル109,112のアッ
センブリーを、図17及び図18に示すように、図示し
ない冶具で位置決めし、紫外線硬化型樹脂によって接着
固定する。すなわち、フォーカスコイル119の側面に
トラッキングコイル109,112が対向するように、
紫外線硬化型樹脂によって接着固定する。これにより、
駆動コイルが完成する。
【0023】そして、この駆動コイルを、図19に示す
固定ボビン120に一対のサスペンション121,12
2を介して可動自在に支持した可動ボビン123に組み
込む。これにより、対物レンズ駆動装置が完成する。可
動ボビン123に組み込まれたフォーカスコイル119
のセンター孔と、トラッキングコイル109,112と
対向する位置には、それぞれU字状をなすヨークに設け
られたマグネット124,125が設けられる。
【0024】なお、コイル端末ホルダ104は、図20
に示すような屈曲部のない平板状のものとしてもよい。
この場合、図中斜線で示すコイル巻回部105は、図1
9に示す対物レンズ駆動装置の磁気回路における,いわ
ゆるエアーギャップに重なる。このため、コイル巻回部
105は、できれば無い方がよいので、可動ボビン12
3に組み込んだ後、切断することが望ましい。また、コ
イル端末ホルダ113についても、図21に示すよう
に、コイル端末処理部117,118をいずれも下方に
下げた形状としてもよい。このコイル端末ホルダ113
にフォーカスコイル119を取り付けた状態を図22に
示す。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにして作製
されたフォーカスコイル119とトラッキングコイル1
09,112は、それぞれのコイル端末109a,11
9a,119b,112aがコイル端末処理部106,
117,118に仮止めされているので、可動ボビン1
23に組み込んだ後のはんだ処理が、熟練された作業者
に依らず誰でも簡単に行える。また、コイル端末が取扱
い時等において、切れるような不都合も生じない。
【0026】しかしながら、フォーカスコイル119と
トラッキングコイル109,112を作製するために
は、それぞれ専用のコイル端末ホルダ104,113を
必要とするため、部品点数が多く、コストアップが避け
られない。また、コイル端末ホルダ104,113ごと
可動ボビン123に組み込むため、該コイル端末ホルダ
104,113が磁気回路部のエアーギャップに重な
り、出力の低下を来す虞れもある。
【0027】そこで本発明は、上述の従来の有する技術
的な課題を解消するために、簡単な作業で誰にでもフォ
ーカスコイルとトラッキングコイルのコイル端末処理が
行え、しかも出力低下の発生しない対物レンズ駆動装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、対物レンズをフォーカス方向とトラッ
キング方向に駆動するようにした対物レンズ駆動装置の
製造方法において、フォーカスコイルとトラッキングコ
イルからなる駆動コイルのそれぞれのコイル端末を、ボ
ビンに設けられた各端子と略対応する位置に、コイル端
末保持部材により保持させた状態で、この駆動コイルを
ボビンに組み込むようにしたことを特徴とする。
【0029】コイル端末保持部材としては、粘着層を有
する接着紙、または、樹脂を用いる。樹脂としては、ホ
ットメルト樹脂、または、紫外線硬化型樹脂が好まし
い。
【0030】
【作用】本発明においては、フォーカスコイルとトラッ
キングコイルからなる駆動コイルのそれぞれのコイル端
末を、ボビンに設けられた各端子と略対応する位置に、
コイル端末保持部材により保持させた状態で、この駆動
コイルをボビンに組み込むようにしているので、簡単に
誰でもコイル端末をボビンに設けられた各端子に接続し
得る。
【0031】特に、コイル端末保持部材として粘着層を
有する接着紙、または、樹脂を用いた場合には、コイル
端末をボビンに設けられた各端子に接続し終えた後に、
これら接着紙、樹脂を除去すれば、磁気回路部のエアー
ギャップに重なることもなく、出力の低下が生じない。
【0032】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】始めに、対物レンズ駆動装置の構成につい
て説明する。対物レンズ駆動装置は、対物レンズと駆動
コイルが組み込まれる可動部と、この可動部をサスペン
ションによって可動自在に支える固定部とから構成され
た2軸アクチュエータであり、サスペンションに、対物
レンズ及び/又は駆動コイルを保持する可動ボビンと、
この可動ボビンを保持する固定ボビンをインサート成形
することにより形成したものである。
【0034】かかる対物レンズ駆動装置は、図1及び図
2に示すように、主として対物レンズ(図示は省略す
る。)を保持する第1の可動ボビン1と、主としてフォ
ーカスコイル2及び一対のトラッキングコイル3,4か
らなる駆動コイルを保持する第2の可動ボビン5と、こ
れら第1の可動ボビン1と第2の可動ボビン5をサスペ
ンション6,7,8,9によって支持する第1の固定ボ
ビン10と第2の固定ボビン11とから構成されてい
る。
【0035】第1の可動ボビン1と第1の固定ボビン1
0は、図2に示すように、一対のサスペンション6,7
によって連結されるようになっている。同様に、第2の
可動ボビン5と第2の固定ボビン11も一対のサスペン
ション8,9によって連結されている。また、第1の可
動ボビン1と第2の可動ボビン5が接合一体化されて可
動部を構成し、第1の固定ボビン10と第2の固定ボビ
ン11が同じく接合一体化されて固定部を構成するよう
になっている。
【0036】第1の可動ボビン1は、対物レンズを組み
込む対物レンズ取付部12を有すると共に、フォーカス
コイル2とトラッキングコイル3,4を保持する駆動コ
イル保持部13,14を有している。対物レンズ取付部
12は、対物レンズを保持するに足る大きさの円盤状を
なす保持部として形成され、その中心にレーザ光又は記
録ディスクからの戻り光を対物レンズに入射させるため
の円形状をなす光ビーム透過15を有している。この光
ビーム透過15の開口周縁部には、対物レンズの外周縁
に接して位置決めをなす位置決め突起16が3カ所に設
けられている。
【0037】駆動コイル保持部13,14は、対物レン
ズ取付部12に対して一端を自由端とする一対の平行な
アームとして設けられ、その間にフォーカスコイル2と
トラッキングコイル3,4を保持するようになってい
る。ここでの駆動コイル保持部13,14は、フォーカ
スコイル2の上端側部分を接着剤等によって保持するよ
うになっている。
【0038】フォーカスコイル2は、可動部を記録ディ
スクに対して垂直に接離する方向,つまりフォーカス方
向に駆動させるためのもので、コイルの巻回により中央
にヨークを臨ませる矩形孔を有した長方体として形成さ
れている。一方、トラッキングコイル3,4は、可動部
を記録ディスクの径方向,つまりトラッキング方向に駆
動させるためのもので、矩形状をなす偏平なコイルとし
て形成され、フォーカスコイル2の一側面に貼り付けら
れている。
【0039】第2の可動ボビン5は、中央にフォーカス
コイル2とトラッキングコイル3,4を保持すると共
に、マグネットとヨークを臨ませる貫通孔として形成さ
れる磁気回路収容部17を有した平面略矩形状をなす枠
体として形成されている。磁気回路収容部17は、フォ
ーカスコイル2を保持するフォーカスコイル保持部17
aと、このフォーカスコイル保持部17aに保持された
フォーカスコイル2に貼り付けられたトラッキングコイ
ル3,4と対向して配置されるマグネット(図示は省略
する。)が臨むマグネット配置部17bとからなってい
る。
【0040】そして、この第2の可動ボビン5には、上
記第1の可動ボビン1と一体化させたときに、これらの
位置決めを行うための円形をなす係合孔18が形成され
ている。これに対して、第1の可動ボビン1には、上記
係合孔18に係合する係合ピン19が設けられている。
【0041】第1の固定ボビン10は、一対のサスペン
ション6,7によって第1の可動ボビン1を可動自在に
支持するように機能する。同じく、第2の固定ボビン1
1も一対のサスペンション8,9によって第2の可動ボ
ビン5を可動自在に支持するように機能する。
【0042】そして、この第2の固定ボビン11には、
上記第1の固定ボビン10と一体化させたときに、これ
らの位置決めを行うための円柱状をなす係合ピン20が
設けられている。これに対して、第1の固定ボビン10
には、上記係合ピン20に係合する係合孔(図示は省略
する。)が設けられている。
【0043】以上の各構成部品からなる対物レンズ駆動
装置は、次のようにして組み立てられる。第1の可動ボ
ビン1と第2の可動ボビン5が接合一体化されると共
に、第1の固定ボビン10と第2の固定ボビン11も接
合一体化される。そして、第1の可動ボビン1の対物レ
ンズ取付部12に対物レンズが取り付けられると共に、
第1の可動ボビン1の駆動コイル保持部13,14と第
2の可動ボビン5のフォーカスコイル保持部17aにト
ラッキングコイル3,4が一体化されたフォーカスコイ
ル2が保持される。
【0044】そして、トラッキングコイル3,4のコイ
ル端末が、第1の可動ボビン1より外方に臨むサスペン
ション6,7の一端部である端子部6a,7aに、はん
だ接続される。同様に、フォーカスコイル2のコイル端
末も、第2の可動ボビン5より外方に臨むサスペンショ
ン8,9の端子部8a,9aにはんだ接続される。これ
らサスペンション6,7,8,9は、フォーカスコイル
2とトラッキングコイル3,4へ駆動電流を供給する配
線回路としても機能するようになっている。
【0045】これにより、対物レンズ駆動装置が完成
し、対物レンズと駆動コイルが組み込まれた可動部が、
固定部に対してサスペンション6,7,8,9により可
動自在に支持される。そして、駆動コイルへの通電によ
り対物レンズがトラッキング方向とフォーカス方向に駆
動される。
【0046】ところで、フォーカスコイル2とトラッキ
ングコイル3,4は、コイル端末を自由端にして置くと
切れやすいので、コイル端末を仮止めした状態で可動ボ
ビンに組み込むようにする。すなわち、図3に示すよう
に、フォーカスコイル2とトラッキングコイル3,4を
所定形状に巻回した後、トラッキングコイル3,4をフ
ォーカスコイル2の一側面に取り付ける。そして、フォ
ーカスコイル2のコイル端末2a,2bを、第2の可動
ボビン5より外方に臨むサスペンション8,9の端子部
8a,9aと略対応する位置に設ける。同様にして、ト
ラッキングコイル3,4のコイル端末3a,4aを、第
1の可動ボビン1より外方に臨むサスペンション6,7
の端子部6a,7aと略対応する位置に設ける。
【0047】次いで、図4に示すように、フォーカスコ
イル2のコイル端末2a,2bをコイル端末保持部材で
ある樹脂21によって保持させる。樹脂21は、フォー
カスコイル2の本体部分とコイル端末2a,2bとに亘
って設ける。この例では、樹脂21を平面略T字状とな
るようにした。また、フォーカスコイル2の本体部分よ
り引き出される部分にも樹脂21を設けた。
【0048】同様にして、トラッキングコイル3,4の
コイル端末3a,4aも樹脂22によって保持させる。
すなわち、フォーカスコイル2の本体部分とコイル端末
3a,4aとに亘って、平面略コ字状となるように樹脂
22を設ける。
【0049】これら樹脂21,22には、ホットメルト
樹脂、或いは紫外線硬化型樹脂を使用する。ホットメル
ト樹脂は、熱可塑性樹脂を主成分とし、常温では固体で
あるが、加熱することにより溶融状態となる。従って、
このホットメルト樹脂は、加熱して被着体に塗布し圧着
した後、冷却固化させて使用する。一方、紫外線硬化型
樹脂は、紫外線を照射する前はペースト状態であり、紫
外線を照射することにより固まるといった性質を有す
る。従って、この紫外線硬化型樹脂は、被着体に塗布し
圧着した後、紫外線を照射し固化させて使用する。
【0050】このように各コイルのコイル端末2a,2
b,3a,4aを樹脂21,22によって保持した状態
で可動ボビンに組み込めば、予めコイル端末2a,2
b,3a,4aの位置がサスペンション8,9の端子部
6a,7a,8a,9aと略対応する位置に設けられて
いるため、位置合わせをすることなく誰でも簡単に、こ
れらコイル端末2a,2b,3a,4aとサスペンショ
ン8,9の端子部6a,7a,8a,9aとの電気的接
続が図れる。電気的接続としては、例えばはんだ、超音
波溶接、抵抗溶接等の手法が採れる。このように、予め
コイル端末2a,2b,3a,4aの位置がサスペンシ
ョン8,9の端子部6a,7a,8a,9aと略対応す
る位置に設けられているため、熟練された作業者によら
ず、ロボットを用いた自動処理化が実現できる。
【0051】そして、コイル端末の結線が終了したら、
樹脂21,22の全部または一部を除去する。その結
果、フォーカスコイル2、トラッキングコイル3,4の
みを可動ボビンに組み込んだのとほぼ同じ状態になり、
磁気回路に邪魔なものがなく、出力の低下を生じるよう
なことがない。
【0052】樹脂21,22の形状については、コイル
端末2a,2b,3a,4aを保持できれば、特に限定
されない。例えば、図5に示すように、フォーカスコイ
ル2のコイル端末2a,2b部分のみを保持するように
してもよい。また、トラッキングコイル3,4のコイル
端末3a,4aを、平面略T字状をなす樹脂22によっ
て保持するようにしてもよい。
【0053】この他、図6に示すように、コイル端末保
持部材として支持体23の一主面に粘着層24を有した
接着紙25を使用してもよい。粘着層24としては、あ
くまでコイル端末2a,2b,3a,4aを保持し得る
程度の接着強度を有するものであればよい。支持体23
としては、ある程度強度のある硬質の紙等を使用するこ
とが望ましい。
【0054】この接着紙25を用いてコイル端末2a,
2b,3a,4aを保持した状態を図7及び図8に示
す。かかる場合においても、コイル端末2a,2b,3
a,4aを、可動ボビン1,5より外方に臨むサスペン
ション6,7,8,9の端子部6a,7a,8a,9a
に略対応する位置として設ける。
【0055】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の製造方法によれば、フォーカスコイルとトラッキン
グコイルからなる駆動コイルのそれぞれのコイル端末
を、ボビンに設けられた各端子と略対応する位置に、コ
イル端末保持部材により保持させた状態で、この駆動コ
イルをボビンに組み込むようにしているので、簡単に誰
でもコイル端末をボビンに設けられた各端子に接続する
ことができる。また、コイル端子接続後、コイル端末保
持部材である接着紙又は樹脂を除去することで、磁気回
路部のエアーギャップに重なるものが無くなり、出力の
低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対物レンズ駆動装置の斜視図である。
【図2】対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図3】駆動コイルの斜視図である。
【図4】駆動コイルのコイル端末を樹脂によって保持さ
せた状態の斜視図である。
【図5】駆動コイルのコイル端末を樹脂によって保持さ
せた状態の他の例を示す斜視図である。
【図6】支持体の一主面に粘着層を有した接着紙の拡大
側面図である。
【図7】駆動コイルのコイル端末を接着紙によって保持
させた状態の斜視図である。
【図8】駆動コイルのコイル端末を接着紙によって保持
させた状態の他の例を示す斜視図である。
【図9】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回す
る工程を順次示すもので、コイル巻始め面を示す斜視図
である。
【図10】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回
する工程を順次示すもので、コイル端末ホルダにセンタ
ーポールを挿入させた状態を示す斜視図である。
【図11】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回
する工程を順次示すもので、一方のセンターポールにト
ラッキングコイルを巻回させた状態を示す斜視図であ
る。
【図12】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回
する工程を順次示すもので、他方のセンターポールに巻
線補助プレートを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図13】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回
する工程を順次示すもので、他方のセンターポールにト
ラッキングコイルを巻回させた状態を示す斜視図であ
る。
【図14】従来の製法によりトラッキングコイルを巻回
する工程を順次示すもので、トラッキングコイルを巻回
し終えた状態を示す斜視図である。
【図15】従来の製法によりフォーカスコイルを巻回す
る工程を順次示すもので、コイル巻始め面を示す斜視図
である。
【図16】従来の製法によりフォーカスコイルを巻回す
る工程を順次示すもので、フォーカスコイルを巻回し終
えた状態を示す斜視図である。
【図17】トラッキングコイルとフォーカスコイルのア
ッセンブリー状態を示す斜視図である。
【図18】トラッキングコイルとフォーカスコイルのア
ッセンブリー状態を示す平面図である。
【図19】駆動コイルを可動ボビンに組み込んだ状態を
示す平面図である。
【図20】トラッキングコイルを巻回させるコイル端末
ホルダの他の例を示す斜視図である。
【図21】フォーカスコイルを巻回させるコイル端末ホ
ルダの他の例を示す斜視図である。
【図22】図21のコイル端末ホルダにフォーカスコイ
ルを取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 フォーカスコイル 2a,2b フォーカスコイルのコイル端末 3,4 トラッキングコイル 3a,4a トラッキングコイルのコイル端末 21,22 樹脂 23 支持体 24 粘着層 25 接着層 6a,7a,8a,9a サスペンションの端子部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズをフォーカス方向とトラッキ
    ング方向に駆動するようにした対物レンズ駆動装置の製
    造方法において、 フォーカスコイルとトラッキングコイルからなる駆動コ
    イルのそれぞれのコイル端末を、ボビンに設けられた各
    端子と略対応する位置に、コイル端末保持部材により保
    持させた状態で、この駆動コイルをボビンに組み込むよ
    うにしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 コイル端末保持部材が粘着層を有する接
    着紙であることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ
    駆動装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 コイル端末保持部材が樹脂であることを
    特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 樹脂がホットメルト樹脂であることを特
    徴とする請求項3記載の対物レンズ駆動装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 樹脂が紫外線硬化型樹脂であることを特
    徴とする請求項3記載の対物レンズ駆動装置の製造方
    法。
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