JPH08321100A - 磁気記録及び/又は再生装置 - Google Patents
磁気記録及び/又は再生装置Info
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- JPH08321100A JPH08321100A JP7127806A JP12780695A JPH08321100A JP H08321100 A JPH08321100 A JP H08321100A JP 7127806 A JP7127806 A JP 7127806A JP 12780695 A JP12780695 A JP 12780695A JP H08321100 A JPH08321100 A JP H08321100A
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- JP
- Japan
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- tape
- drum cylinder
- running
- magnetic
- magnetic tape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性に加え、磁気テープのハンチング、
貼り付き現象等のトラブルの発生が生じない走行安定性
に優れた磁気記録及び/又は再生装置を提供する。 【構成】 固定ドラムシリンダー7の少なくとも磁気テ
ープ1と摺接する部分において、DLC薄膜11を成膜
した後、イオン注入されてその一部がグラファイト化さ
れている。
貼り付き現象等のトラブルの発生が生じない走行安定性
に優れた磁気記録及び/又は再生装置を提供する。 【構成】 固定ドラムシリンダー7の少なくとも磁気テ
ープ1と摺接する部分において、DLC薄膜11を成膜
した後、イオン注入されてその一部がグラファイト化さ
れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダ(以下、VTRという。)やディジタルオーディ
オテープレコーダ(以下、DATという。)等の磁気記
録及び/又は再生装置に関し、特にテープ走行系を構成
するドラムシリンダーやテープ支持部材等の如き部品の
磁気テープと接する部分の表面処理技術に関する。
コーダ(以下、VTRという。)やディジタルオーディ
オテープレコーダ(以下、DATという。)等の磁気記
録及び/又は再生装置に関し、特にテープ走行系を構成
するドラムシリンダーやテープ支持部材等の如き部品の
磁気テープと接する部分の表面処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の急速な進歩に伴い、V
TRにおいては高画質化及び小型化に向かっている。高
性能化を達成するためには、これまでのアナログ記録・
再生からディジタル記録・再生へと移行しつつある。こ
のことから、記録密度の向上、言い換えると狭トラック
化、短波長化の達成が必要になってくる。
TRにおいては高画質化及び小型化に向かっている。高
性能化を達成するためには、これまでのアナログ記録・
再生からディジタル記録・再生へと移行しつつある。こ
のことから、記録密度の向上、言い換えると狭トラック
化、短波長化の達成が必要になってくる。
【0003】図7に、ディジタル化の進んでいる放送用
・業務用のVTRのテープ走行系を簡略化して示す。磁
気テープ101は、図示しない供給リールから繰り出さ
れ、テープ規制ガイド102、テープ走行安定ガイド1
03に案内されて、回転ヘッド104のドラムシリンダ
ーの周面に巻き付けられた後、テープ走行安定ガイド1
05、テープ規制ガイド106を経て巻取りリール(図
示は省略する。)へと巻き取られて行く。
・業務用のVTRのテープ走行系を簡略化して示す。磁
気テープ101は、図示しない供給リールから繰り出さ
れ、テープ規制ガイド102、テープ走行安定ガイド1
03に案内されて、回転ヘッド104のドラムシリンダ
ーの周面に巻き付けられた後、テープ走行安定ガイド1
05、テープ規制ガイド106を経て巻取りリール(図
示は省略する。)へと巻き取られて行く。
【0004】回転ヘッド104は、例えば図8に示すよ
うに、上固定ドラムシリンダー107と下固定ドラムシ
リンダー108と回転ドラムシリンダー109とから構
成され、該回転ドラムシリンダー109が上固定ドラム
シリンダー107と下固定ドラムシリンダー108の間
に回転可能に設けられた構成とされている。この回転ヘ
ッド104は、中間の回転ドラムシリンダー109のみ
が回転するようになされた,いわゆる中ドラム方式であ
る。
うに、上固定ドラムシリンダー107と下固定ドラムシ
リンダー108と回転ドラムシリンダー109とから構
成され、該回転ドラムシリンダー109が上固定ドラム
シリンダー107と下固定ドラムシリンダー108の間
に回転可能に設けられた構成とされている。この回転ヘ
ッド104は、中間の回転ドラムシリンダー109のみ
が回転するようになされた,いわゆる中ドラム方式であ
る。
【0005】この回転ドラムシリンダー109には、記
録及び/又は再生用の磁気ヘッド110が配置されてい
る。かかる磁気ヘッド110は、回転ドラムシリンダー
109が回転することにより、下固定ドラムシリンダー
108に設けられたテープリード部111に沿って走行
する磁気テープ101に対し、記録・再生するようにな
っている。なお通常、ドラムシリンダーには、軽く、加
工性が良く、コストの安いアルミ合金が用いられてい
る。
録及び/又は再生用の磁気ヘッド110が配置されてい
る。かかる磁気ヘッド110は、回転ドラムシリンダー
109が回転することにより、下固定ドラムシリンダー
108に設けられたテープリード部111に沿って走行
する磁気テープ101に対し、記録・再生するようにな
っている。なお通常、ドラムシリンダーには、軽く、加
工性が良く、コストの安いアルミ合金が用いられてい
る。
【0006】一方、テープ規制ガイド102,106と
テープ走行安定ガイド103,105は、磁気テープ1
01の走行系を構成するもので、当該磁気テープ101
を回転ヘッド4のドラムシリンダーに対して正確に安定
して沿わせる役目をする。
テープ走行安定ガイド103,105は、磁気テープ1
01の走行系を構成するもので、当該磁気テープ101
を回転ヘッド4のドラムシリンダーに対して正確に安定
して沿わせる役目をする。
【0007】そして、放送業務用のVTRは、ディジタ
ル化に対応するため高密度記録となっている。このた
め、磁気テープ101に記録されるトラック幅Wは、図
9に示すように、従来に比べ大幅に狭くなっており、実
際には、例えば10〜25μmで使用されている。
ル化に対応するため高密度記録となっている。このた
め、磁気テープ101に記録されるトラック幅Wは、図
9に示すように、従来に比べ大幅に狭くなっており、実
際には、例えば10〜25μmで使用されている。
【0008】現在、磁気テープ101の走行精度は、テ
ープ規制ガイド102,106とテープリード部111
で決定されており、精度を維持するにはテープリード部
111に対して、テープ規制ガイド102,106で押
し付けながら走行させている。この場合、テープ規制ガ
イド102,106の押し付け力及びテープリード部1
11の走行面に対する張力は、相当に大きく設定されて
いる。
ープ規制ガイド102,106とテープリード部111
で決定されており、精度を維持するにはテープリード部
111に対して、テープ規制ガイド102,106で押
し付けながら走行させている。この場合、テープ規制ガ
イド102,106の押し付け力及びテープリード部1
11の走行面に対する張力は、相当に大きく設定されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
した場合には、次のような問題が生じ易くなる。磁気テ
ープ101には、酸化鉄系材料を使った酸化鉄テープや
もっと特性の良いFe、Co、Niを用いたメタルテー
プ等がある。そして、これら磁気テープには、走行性を
良好なものとなすために、走行面に潤滑剤等が塗られて
いる。
した場合には、次のような問題が生じ易くなる。磁気テ
ープ101には、酸化鉄系材料を使った酸化鉄テープや
もっと特性の良いFe、Co、Niを用いたメタルテー
プ等がある。そして、これら磁気テープには、走行性を
良好なものとなすために、走行面に潤滑剤等が塗られて
いる。
【0010】しかし、所定のテープ幅にスリットされた
端面には磁性材料等が露出しているため、これが走行時
にテープリード部111の摩耗原因となってしまう。テ
ープリード部111の摩耗が大きくなると、同一VTR
で記録した磁気テープ101でも、再生するときにトラ
ックずれを生じ、画像出力が著しく低下するといった問
題が生ずる。
端面には磁性材料等が露出しているため、これが走行時
にテープリード部111の摩耗原因となってしまう。テ
ープリード部111の摩耗が大きくなると、同一VTR
で記録した磁気テープ101でも、再生するときにトラ
ックずれを生じ、画像出力が著しく低下するといった問
題が生ずる。
【0011】また、上固定ドラムシリンダー107及び
下固定ドラムシリンダー108のテープ走行面及びテー
プ規制ガイド102,106のテープ走行面に対し、磁
気テープ101の張力を大きくして使用した場合には、
繰り返し使用によりテープ表面に傷が生じるとともに、
テープ摩擦が増大し、走行面摩耗が加速される。その結
果、テープのヘッドクロッグ、ハンチング、貼り付き等
が生じる。
下固定ドラムシリンダー108のテープ走行面及びテー
プ規制ガイド102,106のテープ走行面に対し、磁
気テープ101の張力を大きくして使用した場合には、
繰り返し使用によりテープ表面に傷が生じるとともに、
テープ摩擦が増大し、走行面摩耗が加速される。その結
果、テープのヘッドクロッグ、ハンチング、貼り付き等
が生じる。
【0012】かかる問題を解決するために、例えばドラ
ムシリンダーを構成するアルミニウム合金の中にシリコ
ンを多量に入れることで摩耗を抑えることや、材質を例
えばアルミナ系、チタニア系、ジルコニア系セラミック
等に置き換えるといったことが検討されている。しか
し、実際の摩耗量や加工性、及び材料コスト等の点で不
十分であり、有効な問題解決にはなっていない。
ムシリンダーを構成するアルミニウム合金の中にシリコ
ンを多量に入れることで摩耗を抑えることや、材質を例
えばアルミナ系、チタニア系、ジルコニア系セラミック
等に置き換えるといったことが検討されている。しか
し、実際の摩耗量や加工性、及び材料コスト等の点で不
十分であり、有効な問題解決にはなっていない。
【0013】また、真空処理装置により、例えばTi
N、TiC、SiO2 、Al2 O3 等の硬質薄膜を、テ
ープリード部111やテープ走行面に成膜することも検
討している。しかし、実際には、薄膜のコストや密着
性、耐摩耗性が不十分等の理由により実用化が進んでい
ない。
N、TiC、SiO2 、Al2 O3 等の硬質薄膜を、テ
ープリード部111やテープ走行面に成膜することも検
討している。しかし、実際には、薄膜のコストや密着
性、耐摩耗性が不十分等の理由により実用化が進んでい
ない。
【0014】さらに、最近では、耐摩耗性に優れたダイ
ヤモンド状薄膜(以下、DLC薄膜と称する。)を成膜
することも検討されている。この場合は、次のような問
題点が見られる。
ヤモンド状薄膜(以下、DLC薄膜と称する。)を成膜
することも検討されている。この場合は、次のような問
題点が見られる。
【0015】DLC薄膜は、表面がビッカース硬さHv
で2000〜5000と大変硬く、ドラムシリンダーの
表面形状に倣うため、磁気テープとの繰り返し走行で粉
落ちが発生し摩耗が増大する。また、DLC薄膜は、比
抵抗が106 〜1014Ωcmと非常に大きく、磁気テー
プの走行により静電気が発生し、摩擦が大きくなる。こ
れらにより、ヘッドクロッグ、テープのハンチング、さ
らに貼り付き現象等のトラブルの発生が生じ易い。
で2000〜5000と大変硬く、ドラムシリンダーの
表面形状に倣うため、磁気テープとの繰り返し走行で粉
落ちが発生し摩耗が増大する。また、DLC薄膜は、比
抵抗が106 〜1014Ωcmと非常に大きく、磁気テー
プの走行により静電気が発生し、摩擦が大きくなる。こ
れらにより、ヘッドクロッグ、テープのハンチング、さ
らに貼り付き現象等のトラブルの発生が生じ易い。
【0016】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、耐摩耗性に加え、磁気テープ
のハンチング、貼り付き現象等のトラブルの発生が生じ
ない走行安定性に優れた磁気記録及び/又は再生装置を
提供することを目的とするものである。
て提案されたものであり、耐摩耗性に加え、磁気テープ
のハンチング、貼り付き現象等のトラブルの発生が生じ
ない走行安定性に優れた磁気記録及び/又は再生装置を
提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる磁気記録
及び/又は再生装置においては、上述の目的を達成する
ために、テープ走行系のうち磁気テープと接する部品
が、少なくとも磁気テープと摺接する部分において、D
LC薄膜を成膜した後、イオン注入されてその一部がグ
ラファイト化されていることを特徴とする。その磁気テ
ープと接する部品は、例えばドラムシリンダー、テープ
支持部材であることを特徴とする。
及び/又は再生装置においては、上述の目的を達成する
ために、テープ走行系のうち磁気テープと接する部品
が、少なくとも磁気テープと摺接する部分において、D
LC薄膜を成膜した後、イオン注入されてその一部がグ
ラファイト化されていることを特徴とする。その磁気テ
ープと接する部品は、例えばドラムシリンダー、テープ
支持部材であることを特徴とする。
【0018】
【作用】磁気テープと接する部品のうち少なくとも磁気
テープと摺接する部分が、DLC薄膜を成膜した後、イ
オン注入されてその一部がグラファイト化されているの
で、硬さはDLC薄膜の1/10程度となり、摩擦特性
が低くなる。さらに、比抵抗がDLC薄膜に比べ109
Ωcm以上も小さくなり、磁気テープとの走行による静
電気の発生も抑えられることになる。これにより、磁気
テープの走行性が安定し、磁気テープのハンチング、貼
り付き現象等のトラブルが解消される。
テープと摺接する部分が、DLC薄膜を成膜した後、イ
オン注入されてその一部がグラファイト化されているの
で、硬さはDLC薄膜の1/10程度となり、摩擦特性
が低くなる。さらに、比抵抗がDLC薄膜に比べ109
Ωcm以上も小さくなり、磁気テープとの走行による静
電気の発生も抑えられることになる。これにより、磁気
テープの走行性が安定し、磁気テープのハンチング、貼
り付き現象等のトラブルが解消される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1に、磁気記録及び/又は再生装置にお
けるテープ走行系を簡略化して示す。
けるテープ走行系を簡略化して示す。
【0021】テープ走行系は、供給リールから繰り出さ
れて最終的に巻取りリール(いずれも図示を省略す
る。)へと巻き取られて行く磁気テープ1のテープパス
を構成する各種の部品から構成される。例えば、回転ヘ
ッド2、テープ支持体であるテープ規制ガイド3,4、
テープ走行安定ガイド5,6等である。
れて最終的に巻取りリール(いずれも図示を省略す
る。)へと巻き取られて行く磁気テープ1のテープパス
を構成する各種の部品から構成される。例えば、回転ヘ
ッド2、テープ支持体であるテープ規制ガイド3,4、
テープ走行安定ガイド5,6等である。
【0022】このテープ走行系における磁気テープ1
は、一方のテープ規制ガイド3、テープ走行安定ガイド
5に案内されて、回転ヘッド2のドラムシリンダーの周
面に巻き付けられた後、他方のテープ走行安定ガイド
6、テープ規制ガイド4を経て巻取りリール(図示は省
略する。)へと巻き取られて行くことになる。
は、一方のテープ規制ガイド3、テープ走行安定ガイド
5に案内されて、回転ヘッド2のドラムシリンダーの周
面に巻き付けられた後、他方のテープ走行安定ガイド
6、テープ規制ガイド4を経て巻取りリール(図示は省
略する。)へと巻き取られて行くことになる。
【0023】回転ヘッド2は、例えば図2に示すよう
に、固定ドラムシリンダー7と回転ドラムシリンダー8
とから構成され、磁気テープ1の走行方向X1 と同じ方
向X2に回転するようになっている。
に、固定ドラムシリンダー7と回転ドラムシリンダー8
とから構成され、磁気テープ1の走行方向X1 と同じ方
向X2に回転するようになっている。
【0024】回転ドラムシリンダー8には、記録及び/
又は再生用の磁気ヘッド9が配置されている。かかる磁
気ヘッド9は、回転ドラムシリンダー8が回転すること
により、固定ドラムシリンダー7に設けられたテープリ
ード部10に沿って走行する磁気テープ1に対し、記録
・再生するようになっている。通常、ドラムシリンダー
には、軽く、加工性が良く、コストの安いアルミ合金が
用いられている。
又は再生用の磁気ヘッド9が配置されている。かかる磁
気ヘッド9は、回転ドラムシリンダー8が回転すること
により、固定ドラムシリンダー7に設けられたテープリ
ード部10に沿って走行する磁気テープ1に対し、記録
・再生するようになっている。通常、ドラムシリンダー
には、軽く、加工性が良く、コストの安いアルミ合金が
用いられている。
【0025】一方、テープ規制ガイド3,4とテープ走
行安定ガイド5,6は、磁気テープ1の走行系を構成す
るもので、当該磁気テープ1を回転ヘッド2のドラムシ
リンダーに対して正確に安定して沿わせる役目をする。
特に、磁気テープ1の走行精度を維持するために、テー
プ規制ガイド3,4は、当該磁気テープ1をテープリー
ド部10に対して押し付けるようにしている。
行安定ガイド5,6は、磁気テープ1の走行系を構成す
るもので、当該磁気テープ1を回転ヘッド2のドラムシ
リンダーに対して正確に安定して沿わせる役目をする。
特に、磁気テープ1の走行精度を維持するために、テー
プ規制ガイド3,4は、当該磁気テープ1をテープリー
ド部10に対して押し付けるようにしている。
【0026】そして特に本実施例では、磁気テープと接
する固定ドラムシリンダー7、回転ドラムシリンダー
8、テープ規制ガイド3,4及びテープ走行安定ガイド
5,6の少なくとも磁気テープ1と摺接する部分が、D
LC薄膜を成膜した後、イオン注入されてその一部がグ
ラファイト化されている。
する固定ドラムシリンダー7、回転ドラムシリンダー
8、テープ規制ガイド3,4及びテープ走行安定ガイド
5,6の少なくとも磁気テープ1と摺接する部分が、D
LC薄膜を成膜した後、イオン注入されてその一部がグ
ラファイト化されている。
【0027】図3に、固定ドラムシリンダー7の要部拡
大図を示す。この固定ドラムシリンダー7では、磁気テ
ープ1と摺接するテープ走行面7aとテープリード部1
0に、それぞれDLC薄膜11が成膜され、その一部に
イオンが注入されることによりグラファイト化されてい
る。グラファイト化された部分を黒塗りして示す。
大図を示す。この固定ドラムシリンダー7では、磁気テ
ープ1と摺接するテープ走行面7aとテープリード部1
0に、それぞれDLC薄膜11が成膜され、その一部に
イオンが注入されることによりグラファイト化されてい
る。グラファイト化された部分を黒塗りして示す。
【0028】DLC薄膜11は、例えばイオン化蒸着
法、プラズマCVD法等によって成膜される。かかるD
LC薄膜11は、膜厚が極端に厚いと剥離し易く、極端
に薄いと耐摩耗効果が得られないために、0.1μm以
上、5μm以下が望ましい。本実施例では、原料にベン
ゼンガスを使用してイオン化蒸着法により、その膜厚が
1μmとなるようにした。
法、プラズマCVD法等によって成膜される。かかるD
LC薄膜11は、膜厚が極端に厚いと剥離し易く、極端
に薄いと耐摩耗効果が得られないために、0.1μm以
上、5μm以下が望ましい。本実施例では、原料にベン
ゼンガスを使用してイオン化蒸着法により、その膜厚が
1μmとなるようにした。
【0029】イオン注入は、真空処理装置内に設けられ
たイオン源より、アルゴン(Ar)や窒素イオン(N
2 )を、テープ走行面7aとテープリード部10に注入
することにより行われる。イオン注入は、例えば、図4
(a)に示す回転ドラムシリンダー8のテープ走行面8
aに対して周方向に注入してもよく、或いは同図(b)
に示すように正弦波のように注入してもよい。なお、注
入の様子を破線で示す(以下同じ)。
たイオン源より、アルゴン(Ar)や窒素イオン(N
2 )を、テープ走行面7aとテープリード部10に注入
することにより行われる。イオン注入は、例えば、図4
(a)に示す回転ドラムシリンダー8のテープ走行面8
aに対して周方向に注入してもよく、或いは同図(b)
に示すように正弦波のように注入してもよい。なお、注
入の様子を破線で示す(以下同じ)。
【0030】または、図5(a)に示す固定ドラムシリ
ンダー7のテープ走行面7aに対して螺旋方向に注入し
てもよく、或いは同図(b)に示すように軸方向に注入
してもよい。
ンダー7のテープ走行面7aに対して螺旋方向に注入し
てもよく、或いは同図(b)に示すように軸方向に注入
してもよい。
【0031】テープ規制ガイド3,4に対しても同じ
く、図6(a)に示すテープ走行面3aに対しては螺旋
方向に注入し、テープ走行端面3bに対しては周方向に
注入する。或いは、同図(b)に示すように、テープ走
行面3aに対し、軸方向に注入してもよい。
く、図6(a)に示すテープ走行面3aに対しては螺旋
方向に注入し、テープ走行端面3bに対しては周方向に
注入する。或いは、同図(b)に示すように、テープ走
行面3aに対し、軸方向に注入してもよい。
【0032】DLC薄膜11にイオンを注入すると、そ
の注入された部分のDLC薄膜11がグラファイト化す
る。DLC薄膜11がグラファイト化すると、表1に示
すように、DLC薄膜11に比べてその硬度が1/10
程度となる。
の注入された部分のDLC薄膜11がグラファイト化す
る。DLC薄膜11がグラファイト化すると、表1に示
すように、DLC薄膜11に比べてその硬度が1/10
程度となる。
【0033】
【表1】
【0034】また、結晶構造は、層状で剥がれ易くな
る。従って、磁気テープ1との走行特性を考えると摩擦
特性が低くなり、有利なものとなる。また、DLC薄膜
11に比べて、比抵抗が109 Ωcm以上も小さくな
る。そのため、磁気テープ1との走行による静電気の発
生も抑えられることになる。
る。従って、磁気テープ1との走行特性を考えると摩擦
特性が低くなり、有利なものとなる。また、DLC薄膜
11に比べて、比抵抗が109 Ωcm以上も小さくな
る。そのため、磁気テープ1との走行による静電気の発
生も抑えられることになる。
【0035】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、DLC薄膜
11とイオン注入は、少なくとも磁気テープ1と摺接す
る部分にのみその処理を施したが、全体に行うようにし
てもよい。この他、テープ規制ガイド3,4、テープ走
行安定ガイド5,6だけではなく、テープ支持部材であ
るガイドローラ等に本発明を適用しても同様の効果があ
る。
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、DLC薄膜
11とイオン注入は、少なくとも磁気テープ1と摺接す
る部分にのみその処理を施したが、全体に行うようにし
てもよい。この他、テープ規制ガイド3,4、テープ走
行安定ガイド5,6だけではなく、テープ支持部材であ
るガイドローラ等に本発明を適用しても同様の効果があ
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録及び/又は再生装置においては、テープ走
行系のうち磁気テープと接する部品が、少なくとも磁気
テープと摺接する部分において、ダイヤモンド状薄膜を
成膜した後、イオン注入されてその一部がグラファイト
化されているので、耐摩耗性に加えて導電性及び走行性
が向上し、磁気テープの走行性が安定し、ハンチング、
貼り付き等を防ぐことができる。これにより、高画質な
画像の記録・再生を長時間安定して行うことができる。
明の磁気記録及び/又は再生装置においては、テープ走
行系のうち磁気テープと接する部品が、少なくとも磁気
テープと摺接する部分において、ダイヤモンド状薄膜を
成膜した後、イオン注入されてその一部がグラファイト
化されているので、耐摩耗性に加えて導電性及び走行性
が向上し、磁気テープの走行性が安定し、ハンチング、
貼り付き等を防ぐことができる。これにより、高画質な
画像の記録・再生を長時間安定して行うことができる。
【0037】特に、高密度化が要求されるDATやデー
ターレコーダー等の如き磁気記録及び/再生装置に本発
明を適用すれば、高音質な音楽等の記録・再生を長時間
安定して行うことができる。
ターレコーダー等の如き磁気記録及び/再生装置に本発
明を適用すれば、高音質な音楽等の記録・再生を長時間
安定して行うことができる。
【図1】テープ走行系を示す模式図である。
【図2】回転ヘッドの斜視図である。
【図3】固定ドラムシリンダーの要部拡大図である。
【図4】回転ドラムシリンダーに対してイオンを注入し
た状態の斜視図である。
た状態の斜視図である。
【図5】固定ドラムシリンダーに対してイオンを注入し
た状態の斜視図である。
た状態の斜視図である。
【図6】テープ規制ガイドに対してイオンを注入した状
態の斜視図である。
態の斜視図である。
【図7】テープ走行系を示す模式図である。
【図8】回転ヘッドの斜視図である。
【図9】テープフォーマットを示す図である。
1 磁気テープ 2 回転ヘッド 3,4 テープ規制ガイド 5,6 テープ走行安定ガイド 7 固定ドラムシリンダー 8 回転ドラムシリンダー 8a テープ走行面 8b テープ走行端面 10 テープリード部 11 DLC薄膜
Claims (3)
- 【請求項1】 磁気記録及び/又は再生装置のテープ走
行系のうち、磁気テープと接する部品が、少なくとも磁
気テープと摺接する部分において、ダイヤモンド状薄膜
を成膜した後、イオン注入されてその一部がグラファイ
ト化されていることを特徴とする磁気記録及び/又は再
生装置。 - 【請求項2】 磁気テープと接する部品が、ドラムシリ
ンダーであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
及び/又は再生装置。 - 【請求項3】 磁気テープと接する部品が、テープ支持
部材であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録及
び/又は再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7127806A JPH08321100A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 磁気記録及び/又は再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7127806A JPH08321100A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 磁気記録及び/又は再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08321100A true JPH08321100A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14969144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7127806A Withdrawn JPH08321100A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 磁気記録及び/又は再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08321100A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6570740B1 (en) * | 2000-08-21 | 2003-05-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Tape guide with wear resistant coating |
| US6603637B1 (en) * | 1998-01-27 | 2003-08-05 | Seagate Technology Llc | Ion beam treatments for magnetic recording heads and magnetic recording media |
| EP1507258A3 (en) * | 2003-08-13 | 2007-09-12 | FUJIFILM Corporation | Magnetic tape drive |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP7127806A patent/JPH08321100A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6603637B1 (en) * | 1998-01-27 | 2003-08-05 | Seagate Technology Llc | Ion beam treatments for magnetic recording heads and magnetic recording media |
| US6570740B1 (en) * | 2000-08-21 | 2003-05-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Tape guide with wear resistant coating |
| EP1507258A3 (en) * | 2003-08-13 | 2007-09-12 | FUJIFILM Corporation | Magnetic tape drive |
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