JPH08322409A - 藻類養殖用部材 - Google Patents
藻類養殖用部材Info
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- JPH08322409A JPH08322409A JP15222395A JP15222395A JPH08322409A JP H08322409 A JPH08322409 A JP H08322409A JP 15222395 A JP15222395 A JP 15222395A JP 15222395 A JP15222395 A JP 15222395A JP H08322409 A JPH08322409 A JP H08322409A
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- JP
- Japan
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- gel
- rope
- algae culture
- culture member
- algae
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回収の手間を省くとともに、海洋汚染を防
ぐ。 【構成】 藻類養殖用部材10は、分解性樹脂からなる
ロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤性
及び分解性を呈するゲル14とを備えたものである。ま
た、ゲル14は、光架橋型ポリビニルアルコールであ
り、円筒状に膨潤した状態を図示している。ロープ12
は、単線でも撚り線でもよい。藻類養殖用部材10は、
短く切って網,他のロープ等の任意の位置に取付ける
か、又はそのまま使用する。
ぐ。 【構成】 藻類養殖用部材10は、分解性樹脂からなる
ロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤性
及び分解性を呈するゲル14とを備えたものである。ま
た、ゲル14は、光架橋型ポリビニルアルコールであ
り、円筒状に膨潤した状態を図示している。ロープ12
は、単線でも撚り線でもよい。藻類養殖用部材10は、
短く切って網,他のロープ等の任意の位置に取付ける
か、又はそのまま使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワカメなどの藻類を養
殖するために用いられる藻類養殖用部材に関する。
殖するために用いられる藻類養殖用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】藻類の胞子を付着させる種糸は、直径3m
m ,長さ20〜50mm程度のタコ糸である。この種糸は、始
めは100m程度の長さであり、多数の胞子を含む海水に浸
すことにより胞子を付着させた後、短く切断したもので
ある。このようにして得られた種糸を直径10〜20mm程度
の太いロープに挟んで、海中に設置することにより、藻
類の養殖が行われている。このロープ等は、現在では一
般的な合成樹脂から形成されている。
m ,長さ20〜50mm程度のタコ糸である。この種糸は、始
めは100m程度の長さであり、多数の胞子を含む海水に浸
すことにより胞子を付着させた後、短く切断したもので
ある。このようにして得られた種糸を直径10〜20mm程度
の太いロープに挟んで、海中に設置することにより、藻
類の養殖が行われている。このロープ等は、現在では一
般的な合成樹脂から形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、ロープ等の回収の手間が煩雑であるとともに、
ロープ等が流失すると海洋汚染が生ずるという問題があ
った。
術では、ロープ等の回収の手間が煩雑であるとともに、
ロープ等が流失すると海洋汚染が生ずるという問題があ
った。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、回収の手間を
省けるとともに、海洋汚染も防げる藻類養殖用部材を提
供することにある。
省けるとともに、海洋汚染も防げる藻類養殖用部材を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る藻類養殖用
部材は、分解性樹脂からなるロープと、このロープに被
装されるとともに膨潤性及び分解性を呈するゲルとを備
えたものである。ここでいう「ロープ」には、種糸や、
網を構成するロープ等も含まれる。また、前記ゲルは例
えば光架橋型ポリビニルアルコールであり、前記ゲルに
吸水性高分子の粒子を分散させてもよい。
部材は、分解性樹脂からなるロープと、このロープに被
装されるとともに膨潤性及び分解性を呈するゲルとを備
えたものである。ここでいう「ロープ」には、種糸や、
網を構成するロープ等も含まれる。また、前記ゲルは例
えば光架橋型ポリビニルアルコールであり、前記ゲルに
吸水性高分子の粒子を分散させてもよい。
【0006】ここでいう「藻類」には、ワカメ,コン
ブ,ホンダワラ等の隠花植物の他に、アマモ,コアマモ
等の顕花植物も含むものとする。顕花植物の場合は、
「胞子」を「種子」と言い換えるものとする。また、こ
こでいう「分解性樹脂」とは、自然環境の中で分解・消
滅する樹脂をいい、具体的には生分解性,水溶性等を呈
する樹脂をいう。生分解性樹脂としては、ポリ(ヒド
ロキシブチレート/ヒドロキシバリレート)コポリマー
等の微生物生産型、ポリエチレンサクシネート,ポリ
ブチレンサクシネート,ポリカプロラクトン等の石油合
成型、ポリ−L乳酸等の植物合成型、澱粉+ポリビ
ニルアルコール等の天然高分子型、等がある。水溶性樹
脂としては、ポリビニルアルコール,セルロース系ポリ
マー,紙,粘土等がある。
ブ,ホンダワラ等の隠花植物の他に、アマモ,コアマモ
等の顕花植物も含むものとする。顕花植物の場合は、
「胞子」を「種子」と言い換えるものとする。また、こ
こでいう「分解性樹脂」とは、自然環境の中で分解・消
滅する樹脂をいい、具体的には生分解性,水溶性等を呈
する樹脂をいう。生分解性樹脂としては、ポリ(ヒド
ロキシブチレート/ヒドロキシバリレート)コポリマー
等の微生物生産型、ポリエチレンサクシネート,ポリ
ブチレンサクシネート,ポリカプロラクトン等の石油合
成型、ポリ−L乳酸等の植物合成型、澱粉+ポリビ
ニルアルコール等の天然高分子型、等がある。水溶性樹
脂としては、ポリビニルアルコール,セルロース系ポリ
マー,紙,粘土等がある。
【0007】
【作用】請求項1記載の藻類養殖用部材の作用は、次の
とおりである。まず、この藻類養殖用部材を船から海中
に設置する。このときは、ロープに被装されたゲルがま
だ膨潤していない。そのため、藻類養殖用部材が軽くか
つ嵩張らないので、設置作業は容易である。海中に設置
されると、ゲルが膨潤することにより、ゲルの部分の体
積が増大する。しばらくして、ゲル等に付着している胞
子が成長を続けて、仮根がゲルに付着する。このとき、
ゲルの表面積は十分に大きくなっているので、仮根はゲ
ルに強固に付着する。一般に、仮根の付着力は、付着面
積が大きい程、大きいからである。これにより、ロープ
は、仮根を付着させる必要がなくなるので、十分に細く
できる。その後、藻類養殖用部材は、その分解性に起因
して崩壊又は消滅する。
とおりである。まず、この藻類養殖用部材を船から海中
に設置する。このときは、ロープに被装されたゲルがま
だ膨潤していない。そのため、藻類養殖用部材が軽くか
つ嵩張らないので、設置作業は容易である。海中に設置
されると、ゲルが膨潤することにより、ゲルの部分の体
積が増大する。しばらくして、ゲル等に付着している胞
子が成長を続けて、仮根がゲルに付着する。このとき、
ゲルの表面積は十分に大きくなっているので、仮根はゲ
ルに強固に付着する。一般に、仮根の付着力は、付着面
積が大きい程、大きいからである。これにより、ロープ
は、仮根を付着させる必要がなくなるので、十分に細く
できる。その後、藻類養殖用部材は、その分解性に起因
して崩壊又は消滅する。
【0008】請求項2記載の藻類養殖用部材の作用は、
次のとおりである。光架橋型ポリビニルアルコールは、
透光性を有する。したがって、藻類養殖用部材のゲルが
光架橋型ポリビニルアルコールであれば、藻類の成長に
必要な日光がゲルによって遮られない。
次のとおりである。光架橋型ポリビニルアルコールは、
透光性を有する。したがって、藻類養殖用部材のゲルが
光架橋型ポリビニルアルコールであれば、藻類の成長に
必要な日光がゲルによって遮られない。
【0009】請求項3記載の藻類養殖用部材の作用は、
次のとおりである。藻類養殖用部材のゲルに吸水性高分
子の粒子が分散しているので、膨潤した吸水性高分子の
粒子が、膨潤したゲルの表面に凹凸を形成する。したが
って、仮根の付着するゲルの表面積が増大するととも
に、仮根がゲルの表面の凹凸に絡み付く。
次のとおりである。藻類養殖用部材のゲルに吸水性高分
子の粒子が分散しているので、膨潤した吸水性高分子の
粒子が、膨潤したゲルの表面に凹凸を形成する。したが
って、仮根の付着するゲルの表面積が増大するととも
に、仮根がゲルの表面の凹凸に絡み付く。
【0010】
【実施例】図1及び図2は本発明に係る藻類養殖用部材
の第一実施例を示し、図1が斜視図、図2が図1におけ
るII−II線縦断面図である。以下、これらの図面に基づ
き説明する。
の第一実施例を示し、図1が斜視図、図2が図1におけ
るII−II線縦断面図である。以下、これらの図面に基づ
き説明する。
【0011】藻類養殖用部材10は、分解性樹脂からな
るロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤
性及び分解性を呈するゲル14とを備えたものである。
また、ゲル14は、光架橋型ポリビニルアルコールであ
り、円筒状に膨潤した状態を図示している。ロープ12
は、単線でも撚り線でもよい。藻類養殖用部材10は、
短く切って網,他のロープ等の任意の位置に取付ける
か、又はそのまま使用する。
るロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤
性及び分解性を呈するゲル14とを備えたものである。
また、ゲル14は、光架橋型ポリビニルアルコールであ
り、円筒状に膨潤した状態を図示している。ロープ12
は、単線でも撚り線でもよい。藻類養殖用部材10は、
短く切って網,他のロープ等の任意の位置に取付ける
か、又はそのまま使用する。
【0012】図3乃至図5は光架橋型ポリビニルアルコ
ールの構造・性質を示し、図3は分子構造及び光架橋反
応を示す説明図、図4は膨潤の状態を示す説明図、図5
は架橋率と膨潤度との関係を示すグラフである。以下、
これらの図面に基づき説明する。
ールの構造・性質を示し、図3は分子構造及び光架橋反
応を示す説明図、図4は膨潤の状態を示す説明図、図5
は架橋率と膨潤度との関係を示すグラフである。以下、
これらの図面に基づき説明する。
【0013】光架橋型ポリビニルアルコールは、水溶性
のポリビニルアルコール(PVA)に、光感応基のスチ
リルピリジニウム(SbQ)を導入したもの(以下「P
VA−SbQ」という。)であり、270 〜450nm の波長
の光を照射すると、二量化してゲルとなる。このゲル
は、網目構造になっており、水を吸収して体積が増加す
るという膨潤性を呈する。膨潤度は、架橋率が増加する
に従って減少する性質があり、最大で200 倍程度であ
る。
のポリビニルアルコール(PVA)に、光感応基のスチ
リルピリジニウム(SbQ)を導入したもの(以下「P
VA−SbQ」という。)であり、270 〜450nm の波長
の光を照射すると、二量化してゲルとなる。このゲル
は、網目構造になっており、水を吸収して体積が増加す
るという膨潤性を呈する。膨潤度は、架橋率が増加する
に従って減少する性質があり、最大で200 倍程度であ
る。
【0014】次に、図1乃至図5に基づき、藻類養殖用
部材10の製造方法を説明する。
部材10の製造方法を説明する。
【0015】ロープ12の材質となる分解性樹脂として
は、水流に対して十分な強度を有する、ポリカプロラク
トン(商品名「トーン」:日本ユニカー株式会社),脂
肪族ポリエステル(商品名「ビオノーレ」:昭和高分子
株式会社),ポリ−L乳酸(商品名「ラクティ」:島津
製作所株式会社)等が好ましい。これらの分解性樹脂か
らロープ12を製造する方法は、一般の合成樹脂からロ
ープを製造する方法と同様であるので、説明を省略す
る。
は、水流に対して十分な強度を有する、ポリカプロラク
トン(商品名「トーン」:日本ユニカー株式会社),脂
肪族ポリエステル(商品名「ビオノーレ」:昭和高分子
株式会社),ポリ−L乳酸(商品名「ラクティ」:島津
製作所株式会社)等が好ましい。これらの分解性樹脂か
らロープ12を製造する方法は、一般の合成樹脂からロ
ープを製造する方法と同様であるので、説明を省略す
る。
【0016】ロープ12の直径φ1は、一年程度で分解
・消滅させるためには、分解性樹脂の種類にもよるが、
3mm 程度とすることが好ましい。また、直径φ1は、次
の観点からできるだけ細いことが好ましい。重量及び
専有体積を減少させて、作業性を向上させる。分解性
樹脂は一般の合成樹脂に比べて単価が高いことから、で
きるだけ低価格にする。
・消滅させるためには、分解性樹脂の種類にもよるが、
3mm 程度とすることが好ましい。また、直径φ1は、次
の観点からできるだけ細いことが好ましい。重量及び
専有体積を減少させて、作業性を向上させる。分解性
樹脂は一般の合成樹脂に比べて単価が高いことから、で
きるだけ低価格にする。
【0017】ゲル14をロープ12に被装する方法につ
いて述べる。まず、ロープ12に、未架橋状態にある10
%重量濃度のPVA−SbQ水溶液(光感応基導入量1.
31mol %,ケン化率88%)を、塗布する。塗布方法は、
例えば浸漬,刷毛塗り,ローラ塗り等である。続いて、
PVA−SbQ水溶液を塗布したロープ12に、にキセ
ノンアークランプの光を照射し、PVA−SbQ水溶液
をゲル化する。また、この光照射の前又は後に、乾燥工
程が設けられる。こうして、藻類養殖用部材10が完成
する。
いて述べる。まず、ロープ12に、未架橋状態にある10
%重量濃度のPVA−SbQ水溶液(光感応基導入量1.
31mol %,ケン化率88%)を、塗布する。塗布方法は、
例えば浸漬,刷毛塗り,ローラ塗り等である。続いて、
PVA−SbQ水溶液を塗布したロープ12に、にキセ
ノンアークランプの光を照射し、PVA−SbQ水溶液
をゲル化する。また、この光照射の前又は後に、乾燥工
程が設けられる。こうして、藻類養殖用部材10が完成
する。
【0018】また、ゲル14は、ロープ12の全体に被
装してもよいが、藻類の過密を避けるために、本実施例
のようにロープ12の一部に一定間隔で被装することが
望ましい。この一定間隔は、藻類の成長に最も適した密
度にするためのものであって、藻類の種類によって異な
る。例えばワカメの場合は、好ましくは30〜200cm 、よ
り好ましくは50〜90cmである。さらに、ゲル14の外径
φ2は、藻類の仮根が水流によって剥がされないように
するために、従来のロープの直径と同じように少なくと
も10mm程度が必要となる。
装してもよいが、藻類の過密を避けるために、本実施例
のようにロープ12の一部に一定間隔で被装することが
望ましい。この一定間隔は、藻類の成長に最も適した密
度にするためのものであって、藻類の種類によって異な
る。例えばワカメの場合は、好ましくは30〜200cm 、よ
り好ましくは50〜90cmである。さらに、ゲル14の外径
φ2は、藻類の仮根が水流によって剥がされないように
するために、従来のロープの直径と同じように少なくと
も10mm程度が必要となる。
【0019】次に、図1に基づき、藻類養殖用部材10
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0020】まず、人工採苗の場合は、多数の胞子を含
む海水に藻類養殖用部材10を浸すことにより、藻類養
殖用部材10に胞子を付着させる。なお、当然ながら、
天然採苗の場合は、このような処理は不要である。続い
て、作業者が、藻類養殖用部材10を船で沖合まで運
び、藻類養殖用部材10を海中に設置する。このとき
は、ロープ12に被装されたゲル14がまだ膨潤してい
ない。そのため、藻類養殖用部材10が軽くかつ嵩張ら
ないので、設置作業は容易である。海中に設置される
と、長くても一日でゲル14が膨潤する。しばらくし
て、ゲル14等に付着している胞子(図示せず)が成長
を続けて、仮根(図示せず)がゲル14に付着する。こ
のとき、ゲル14の表面積は十分に大きくなっているの
で、仮根はゲル14に強固に付着する。一般に、仮根の
付着力は、付着面積が大きい程、大きいからである。こ
れにより、ロープ12は、仮根を付着させる必要がなく
なるので、十分に細くできる。また、ロープ12が細く
なることにより、ロープ12に繁殖する雑藻類も低減で
きる。その後、藻類養殖用部材10は、その分解性に起
因して崩壊又は消滅するので、回収の手間が不要であ
り、しかも自然環境を汚染することもない。
む海水に藻類養殖用部材10を浸すことにより、藻類養
殖用部材10に胞子を付着させる。なお、当然ながら、
天然採苗の場合は、このような処理は不要である。続い
て、作業者が、藻類養殖用部材10を船で沖合まで運
び、藻類養殖用部材10を海中に設置する。このとき
は、ロープ12に被装されたゲル14がまだ膨潤してい
ない。そのため、藻類養殖用部材10が軽くかつ嵩張ら
ないので、設置作業は容易である。海中に設置される
と、長くても一日でゲル14が膨潤する。しばらくし
て、ゲル14等に付着している胞子(図示せず)が成長
を続けて、仮根(図示せず)がゲル14に付着する。こ
のとき、ゲル14の表面積は十分に大きくなっているの
で、仮根はゲル14に強固に付着する。一般に、仮根の
付着力は、付着面積が大きい程、大きいからである。こ
れにより、ロープ12は、仮根を付着させる必要がなく
なるので、十分に細くできる。また、ロープ12が細く
なることにより、ロープ12に繁殖する雑藻類も低減で
きる。その後、藻類養殖用部材10は、その分解性に起
因して崩壊又は消滅するので、回収の手間が不要であ
り、しかも自然環境を汚染することもない。
【0021】また、ゲル14は、光架橋型ポリビニルア
ルコールからなるので、透光性を有する。したがって、
ゲル14が藻類の成長に必要な日光を遮らないので、藻
類の成長が促進される。また、光架橋型ポリビニルアル
コールは、完全な水溶液であるので、生体に有害な有機
溶媒等を含まない。そのため、ゲル14は胞子の付着を
阻害しない。しかも、ゲル14は、膨潤した網目に仮根
がよく絡まるので、従来のロープ等に比べて、はるかに
仮根の付着性がよい。
ルコールからなるので、透光性を有する。したがって、
ゲル14が藻類の成長に必要な日光を遮らないので、藻
類の成長が促進される。また、光架橋型ポリビニルアル
コールは、完全な水溶液であるので、生体に有害な有機
溶媒等を含まない。そのため、ゲル14は胞子の付着を
阻害しない。しかも、ゲル14は、膨潤した網目に仮根
がよく絡まるので、従来のロープ等に比べて、はるかに
仮根の付着性がよい。
【0022】図6乃至図8は本発明に係る藻類養殖用部
材の第二実施例を示し、図6が斜視図、図7が胞子の成
長した段階における斜視図、図8が図7におけるVIII−
VIII線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき説
明する。ただし、図1と同一部分は同一符号を付すこと
により重複説明を省略する。
材の第二実施例を示し、図6が斜視図、図7が胞子の成
長した段階における斜視図、図8が図7におけるVIII−
VIII線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき説
明する。ただし、図1と同一部分は同一符号を付すこと
により重複説明を省略する。
【0023】藻類養殖用部材20は、分解性樹脂からな
るロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤
性及び分解性を呈するゲル14と、ゲル14に分散した
吸水性高分子の粒子22とを備えたものである。ゲル1
4及び粒子22は、膨潤後の状態を図示している。
るロープ12と、ロープ12に被装されるとともに膨潤
性及び分解性を呈するゲル14と、ゲル14に分散した
吸水性高分子の粒子22とを備えたものである。ゲル1
4及び粒子22は、膨潤後の状態を図示している。
【0024】粒子22を構成する吸水性高分子は、例え
ば、ポリアクリル酸ナトリウム,ポリアクリル酸でんぷ
ん等である。藻類養殖用部材20の製造方法は、膨潤し
ていない粒子22を前述のPVA−SbQ水溶液に混合
して,ロープ12に塗布する点を除き、藻類養殖用部材
10と同じである。
ば、ポリアクリル酸ナトリウム,ポリアクリル酸でんぷ
ん等である。藻類養殖用部材20の製造方法は、膨潤し
ていない粒子22を前述のPVA−SbQ水溶液に混合
して,ロープ12に塗布する点を除き、藻類養殖用部材
10と同じである。
【0025】次に、藻類養殖用部材20の作用を説明す
る。ゲル14に吸水性高分子の粒子22が分散している
ので、膨潤した粒子22が、膨潤したゲル14の表面に
凹凸を形成する。これにより、仮根Rの付着するゲル1
4の表面積が増大するとともに、仮根Rがゲル14の表
面の凹凸に絡み付くので、仮根Rの付着性を向上でき
る。
る。ゲル14に吸水性高分子の粒子22が分散している
ので、膨潤した粒子22が、膨潤したゲル14の表面に
凹凸を形成する。これにより、仮根Rの付着するゲル1
4の表面積が増大するとともに、仮根Rがゲル14の表
面の凹凸に絡み付くので、仮根Rの付着性を向上でき
る。
【0026】図9は、本発明に係る藻類養殖用部材の第
三実施例を示す斜視図である。以下、この図面に基づき
説明する。
三実施例を示す斜視図である。以下、この図面に基づき
説明する。
【0027】藻類養殖用部材30は、分解性樹脂からな
る長いロープ(図示せず)の全体に、膨潤性及び分解性
を呈するゲル32を被装し、短く切断したものである。
また、藻類養殖用部材30は、網を構成するロープ部3
4等に結んだり(図9〔イ〕)、ロープ部34等にクリ
ップ36で固定したり(図9〔ロ〕)して使用する。藻
類養殖用部材30よれば、ロープの全体をPVA−Sb
Q水溶液に浸漬する等の簡単な方法により、製造を容易
化できる。
る長いロープ(図示せず)の全体に、膨潤性及び分解性
を呈するゲル32を被装し、短く切断したものである。
また、藻類養殖用部材30は、網を構成するロープ部3
4等に結んだり(図9〔イ〕)、ロープ部34等にクリ
ップ36で固定したり(図9〔ロ〕)して使用する。藻
類養殖用部材30よれば、ロープの全体をPVA−Sb
Q水溶液に浸漬する等の簡単な方法により、製造を容易
化できる。
【0028】図10は、本発明に係る藻類養殖用部材の
第四実施例を示す斜視図である。以下、この図面に基づ
き説明する。
第四実施例を示す斜視図である。以下、この図面に基づ
き説明する。
【0029】藻類養殖用部材40は、分解性樹脂からな
る短いロープ42の両端に、膨潤性及び分解性を呈する
ゲル44を被装したものである。また、藻類養殖用部材
40は、網を構成するロープ部34等に結んで使用す
る。藻類養殖用部材40によれば、ゲル44が膨潤して
ロープ42のゆるみ止めとして作用するので、網等から
の脱落を防止できる。
る短いロープ42の両端に、膨潤性及び分解性を呈する
ゲル44を被装したものである。また、藻類養殖用部材
40は、網を構成するロープ部34等に結んで使用す
る。藻類養殖用部材40によれば、ゲル44が膨潤して
ロープ42のゆるみ止めとして作用するので、網等から
の脱落を防止できる。
【0030】図11は本発明に係る藻類養殖用部材の第
五実施例を示す斜視図であり、図11〔イ〕はゲルの外
観、図11〔ロ〕は膨潤前、図11〔ハ〕は膨潤後をそ
れぞれ示している。以下、これらの図面に基づき説明す
る。
五実施例を示す斜視図であり、図11〔イ〕はゲルの外
観、図11〔ロ〕は膨潤前、図11〔ハ〕は膨潤後をそ
れぞれ示している。以下、これらの図面に基づき説明す
る。
【0031】藻類養殖用部材50は、分解性樹脂からな
るロープ52に、膨潤性及び分解性を呈する板状のゲル
54を被装したものである。また、藻類養殖用部材50
は、ロープ52にゲル54を巻いて、これらを網を構成
するロープ部34等にクリップ36で固定して使用す
る。藻類養殖用部材50によれば、ロープ52にPVA
−SbQ水溶液を塗布する工程が不要となるので、製造
を容易化できる。
るロープ52に、膨潤性及び分解性を呈する板状のゲル
54を被装したものである。また、藻類養殖用部材50
は、ロープ52にゲル54を巻いて、これらを網を構成
するロープ部34等にクリップ36で固定して使用す
る。藻類養殖用部材50によれば、ロープ52にPVA
−SbQ水溶液を塗布する工程が不要となるので、製造
を容易化できる。
【0032】なお、本発明は、いうまでもないが、上記
第一乃至第五実施例に限定されるものではない。例え
ば、ゲルは、光架橋型ポリビニルアルコールにポリアク
リル酸ナトリウム,ポリアクリル酸でんぷん等を混合し
たものとしてもよい。この場合は、光架橋型ポリビニル
アルコールのみの場合と比べて、膨潤度が増加するが、
強度が若干低下する。具体例をあげれば、膨潤度が5〜
50倍程度の光架橋型ポリビニルアルコールに、ポリアク
リル酸ナトリウム又はポリアクリル酸でんぷんを0.1 〜
50重量%添加すると、膨潤度が10〜1000倍程度に増加す
る。
第一乃至第五実施例に限定されるものではない。例え
ば、ゲルは、光架橋型ポリビニルアルコールにポリアク
リル酸ナトリウム,ポリアクリル酸でんぷん等を混合し
たものとしてもよい。この場合は、光架橋型ポリビニル
アルコールのみの場合と比べて、膨潤度が増加するが、
強度が若干低下する。具体例をあげれば、膨潤度が5〜
50倍程度の光架橋型ポリビニルアルコールに、ポリアク
リル酸ナトリウム又はポリアクリル酸でんぷんを0.1 〜
50重量%添加すると、膨潤度が10〜1000倍程度に増加す
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の藻類養殖用部材によれ
ば、分解性樹脂からなるロープと、このロープに被装さ
れるとともに膨潤性及び分解性を呈するゲルとを備えた
ので、時間とともに崩壊又は消滅することにより、回収
の手間を不要にできるとともに、自然環境の汚染を防止
できる。しかも、藻類養殖用部材を海中に設置する際に
は、ゲルがまだ膨潤していないことから、膨潤後のゲル
の外径と同じ太さの従来のロープ等に比べて、軽くかつ
嵩張らないので、作業性を向上できる。さらに、海中に
設置されるとゲルが膨潤することにより、仮根の付着す
る面積が十分に大きくなるので、仮根はゲルに強固に付
着する。これにより、ロープに仮根を付着させる必要が
なくなるので、ロープを十分に細くできる。したがっ
て、より作業性を向上できるとともに、低価格化を図る
ことかできる。
ば、分解性樹脂からなるロープと、このロープに被装さ
れるとともに膨潤性及び分解性を呈するゲルとを備えた
ので、時間とともに崩壊又は消滅することにより、回収
の手間を不要にできるとともに、自然環境の汚染を防止
できる。しかも、藻類養殖用部材を海中に設置する際に
は、ゲルがまだ膨潤していないことから、膨潤後のゲル
の外径と同じ太さの従来のロープ等に比べて、軽くかつ
嵩張らないので、作業性を向上できる。さらに、海中に
設置されるとゲルが膨潤することにより、仮根の付着す
る面積が十分に大きくなるので、仮根はゲルに強固に付
着する。これにより、ロープに仮根を付着させる必要が
なくなるので、ロープを十分に細くできる。したがっ
て、より作業性を向上できるとともに、低価格化を図る
ことかできる。
【0034】請求項2記載の藻類養殖用部材によれば、
ゲルを光架橋型ポリビニルアルコールとしたので、藻類
の成長に必要な日光がゲルによって遮られないことによ
り、藻類の成長をより促進できる。
ゲルを光架橋型ポリビニルアルコールとしたので、藻類
の成長に必要な日光がゲルによって遮られないことによ
り、藻類の成長をより促進できる。
【0035】請求項3記載の藻類養殖用部材によれば、
ゲルに吸水性高分子の粒子が分散しているので、膨潤し
た吸水性高分子の粒子が、膨潤したゲルの表面に凹凸を
形成する。したがって、仮根の付着するゲルの表面積が
増大するとともに、仮根がゲルの表面の凹凸に絡み付く
ので、仮根の付着性をより向上できる。
ゲルに吸水性高分子の粒子が分散しているので、膨潤し
た吸水性高分子の粒子が、膨潤したゲルの表面に凹凸を
形成する。したがって、仮根の付着するゲルの表面積が
増大するとともに、仮根がゲルの表面の凹凸に絡み付く
ので、仮根の付着性をより向上できる。
【図1】本発明に係る藻類養殖用部材の第一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線縦断面図である。
【図3】光架橋型ポリビニルアルコールの分子構造及び
光架橋反応を示す説明図である。
光架橋反応を示す説明図である。
【図4】光架橋型ポリビニルアルコールの膨潤の状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】光架橋型ポリビニルアルコールの架橋率と膨潤
度との関係を示すグラフである。
度との関係を示すグラフである。
【図6】本発明に係る藻類養殖用部材の第二実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】図6の藻類養殖用部材における胞子の成長した
段階を示す斜視図である。
段階を示す斜視図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線縦断面図である。
【図9】本発明に係る藻類養殖用部材の第三実施例を示
し、図9〔イ〕が網を構成するロープ部等に結んだ状
態、図9〔ロ〕が網を構成するロープ部等にクリップで
固定した状態である。
し、図9〔イ〕が網を構成するロープ部等に結んだ状
態、図9〔ロ〕が網を構成するロープ部等にクリップで
固定した状態である。
【図10】本発明に係る藻類養殖用部材の第四実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図11】本発明に係る藻類養殖用部材の第五実施例を
示す斜視図であり、図11〔イ〕はゲルの外観、図11
〔ロ〕は膨潤前、図11〔ハ〕は膨潤後をそれぞれ示し
ている。
示す斜視図であり、図11〔イ〕はゲルの外観、図11
〔ロ〕は膨潤前、図11〔ハ〕は膨潤後をそれぞれ示し
ている。
10,20,30,40,50 藻類養殖用部材 12,42,52 ロープ 14,32,44,54 ゲル
Claims (3)
- 【請求項1】 分解性樹脂からなるロープと、このロー
プに被装されるとともに膨潤性及び分解性を呈するゲル
とを備えた藻類養殖用部材。 - 【請求項2】 前記ゲルが光架橋型ポリビニルアルコー
ルであることを特徴とする請求項1記載の藻類養殖用部
材。 - 【請求項3】 前記ゲルに吸水性高分子の粒子を分散さ
せたことを特徴とする請求項1記載の藻類養殖用部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15222395A JPH08322409A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 藻類養殖用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15222395A JPH08322409A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 藻類養殖用部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08322409A true JPH08322409A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15535782
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15222395A Withdrawn JPH08322409A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 藻類養殖用部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08322409A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009016823A1 (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-05 | National University Corporation Hokkaido University | コンブ目植物の胞子体の生産方法およびそれに用いる基材 |
| GB2471492A (en) * | 2009-07-01 | 2011-01-05 | Questor Group Ltd C | Floating cultivation device for algae |
| CN103299930A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-18 | 浙江海洋学院 | 模块化藻类增殖装置 |
| JP2021087377A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 株式会社美ら海水産 | 海藻養殖用網 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15222395A patent/JPH08322409A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009016823A1 (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-05 | National University Corporation Hokkaido University | コンブ目植物の胞子体の生産方法およびそれに用いる基材 |
| JP5390385B2 (ja) * | 2007-08-01 | 2014-01-15 | 国立大学法人北海道大学 | コンブ目植物の胞子体の生産方法およびそれに用いる基材 |
| GB2471492A (en) * | 2009-07-01 | 2011-01-05 | Questor Group Ltd C | Floating cultivation device for algae |
| CN103299930A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-18 | 浙江海洋学院 | 模块化藻类增殖装置 |
| JP2021087377A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | 株式会社美ら海水産 | 海藻養殖用網 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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