JPH08322586A - 蛋白質の分泌生産方法 - Google Patents

蛋白質の分泌生産方法

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JPH08322586A
JPH08322586A JP8072166A JP7216696A JPH08322586A JP H08322586 A JPH08322586 A JP H08322586A JP 8072166 A JP8072166 A JP 8072166A JP 7216696 A JP7216696 A JP 7216696A JP H08322586 A JPH08322586 A JP H08322586A
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JP
Japan
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escherichia coli
recombinant
glutathione reductase
protein
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JP8072166A
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English (en)
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Masaru Honjo
勝 本城
Naokazu Naito
直和 内藤
Hiroshi Uchida
博司 内田
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Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまで微生物において分泌生産が困難であ
った組換え蛋白質、とりわけ哺乳動物由来の組換え蛋白
質のペリプラズムへの効率よい分泌生産方法を提供す
る。 【解決手段】 グルタチオンレダクターゼを同一大腸菌
内で組換え蛋白質と同時に発現させることにより、組換
え蛋白質のペリプラズムへの分泌生産量を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛋白質の生産方法に
関するものであり、さらに詳しくは大腸菌のペリプラズ
ムに蛋白質を分泌蓄積させるにおいて、分泌効率の高い
生産を可能ならしめる大腸菌形質転換株を用いた蛋白質
の分泌生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、組換えDNA技術により、微生物
を宿主として有用蛋白質を生産することが可能になっ
た。主なものに菌体内生産方法、分泌生産方法が挙げら
れる。菌体内生産方法は細胞質内に目的蛋白質を生産蓄
積させる方法であり、高い生産量が得られることが知ら
れている。しかし、細胞質内に生産蓄積した蛋白質は天
然型アミノ酸配列のN−末端にメチオニンが付加した非
天然型であり、多量に生産された組換え蛋白質は通常イ
ンクルージョンボディーという不溶物となり、抽出操作
後に天然とは異なった高次構造を形成しやすい。そのた
め、菌体内生産方法においては蛋白質の高次構造を天然
型に変えるためのリフォールディングの工程が必要で、
このことは製造過程で繁雑な工程を付加する必要を意味
する。一方、分泌生産方法では、目的とする組換え蛋白
質はN−末端にシグナルペプチドが付加した融合蛋白質
(前駆体)として発現される。この融合蛋白質が細胞質
膜を透過する際に、シグナルペプチドは酵素的にプロセ
ッシングを受けて切断される。その結果、天然型蛋白質
が分泌される。分泌生産方法ではアミノ酸配列、高次構
造共に天然型の目的蛋白質を得ることが可能であり、菌
体内生産方法より優れている。しかし、分泌生産方法は
菌体内生産法に比べて膜透過及びプロセッシングの過程
が余分に必要なため、その生産量は低い。特に、哺乳類
由来の蛋白質を原核生物を使って分泌生産すると、原核
生物由来の蛋白質を分泌生産させた場合に比べ、その生
産効率が極めて低いことが知られ、より優れた分泌生産
方法が望まれていた。
【0003】近年、微生物の蛋白質分泌に関与する様々
な因子が明らかになり、それらを利用して蛋白質を効率
良く分泌生産する方法の構築を目指して研究が進められ
てきた。その一つにシグナルペプチドについての研究が
挙げられる。シグナルペプチドは分泌過程の初期におい
て重要な働きを持つことが知られている(J.Bio
l.Chem.,263,pp.8164−8169,
1990)。微生物が蛋白質を分泌するには、前述のよ
うに細胞質内で合成された融合蛋白質が細胞質膜を透過
し、かつプロセッシングにより正しくシグナルペプチド
が切断されることが必要である。特開平6−29649
1では、分子量約22000のヒト成長ホルモン(以
下、22KhGH)を大腸菌のペリプラズム(細胞質膜
と外膜との間の間隙)に分泌させる際の好ましいシグナ
ルペプチドとしてアルカリフォスファタ−ゼまたはエン
テロトキシン由来のものを開示している。同時にその中
で、原核生物由来のシグナルペプチドを用いて幾つかの
真核性蛋白質を分泌させることを試みたところ、蛋白質
が合成されないものや細胞質内で蛋白質が発現しても分
泌されない例のあったことを報告している。このこと
は、分泌蛋白質の各々について適切なシグナルペプチド
を選択する必要があることを示している。今日まで、い
かなる蛋白質の分泌にも使用可能なシグナルペプチドは
見い出されてはいない。さらに、シグナルペプチドの配
列については、N−末端の正電荷領域のポジティブチャ
−ジと中央部疎水領域の疎水度が重要であることが近年
明らかになり(J.Biol.Chem.,267,p
p.4882−4888,1992)、この知見に基づ
いた成功例が知られている。例えば、鵜高らはバチルス
・ブレビス(Bacillus brevis)を宿主
とした用いた分泌生産において、バチルス・ブレビスの
MWP(Middle Wall Protein)の
シグナルペプチドのN−末端正電荷領域に塩基性アミノ
酸(Arg)を2残基挿入し、かつ中央部疎水性領域に
疎水性アミノ酸(Leu)を3残基挿入する改変を行
い、ヒト成長ホルモンの分泌効率を培地1Lあたり20
0mgまで向上させたことを報告している(特開平7−
51072号公報)。しかし、このシグナルペプチドの
改変についても普遍的な指導原理は無く、試行錯誤によ
り好ましい配列を見い出さなければならないのが現状で
ある。また、シグナルペプチドは分泌蛋白質前駆体の細
胞質膜への移行に機能しているが、その次のステップで
ある分泌蛋白質が細胞質膜を横切って細胞質からペリプ
ラズムや培地中に輸送される過程には直接関与しない。
そのため、シグナルペプチドの改変は前駆体蛋白質の膜
への移行(局在化)効率を向上させることを期待できる
が、引き続く細胞質膜を横切って細胞質からペリプラズ
ムや培地中に輸送される過程、即ち膜透過のステップが
律速となっている場合にはほとんど効果が期待できな
い。つまり、分泌効率の改善にシグナルペプチドの改変
を使用することは細胞質膜への前駆体蛋白質のN末端部
分の移行には重要であるが、それ以後の過程に障害があ
る場合には改善効果を持たないことは良く知られてい
る。
【0004】そこで、低い分泌効率の原因が細胞質膜を
横切って細胞質からペリプラズムや培地中に輸送される
過程にあると考えられる蛋白質の分泌生産の場合には、
シグナルペプチドの改変以外の改善法が必要となる。今
日、大腸菌の蛋白質分泌に関わる幾つかの蛋白質因子
(SecA,SecB,SecD,SecE,Sec
F,SecY,SecGなど)の遺伝子が明らかにな
り、それぞれの分泌における機能が主にin vitr
oで明らかになっている。しかし、その利用例はほとん
ど報告されていなかった。唯一、大腸菌のSecY/E
遺伝子の発現を増強することにより、インターロイキン
6(IL−6)の分泌生産能を向上させたことが最近報
告された(BIO/TECHNOLOGY,12,p
p.178−180,1994)。これら分泌に関わる
蛋白質因子を用いた検討は、現在では実用までには至っ
ていない。このように異種蛋白質、特に哺乳類由来の蛋
白質を効率よく分泌生産することには様々な検討項目が
考えられるが、殊に分泌量の低い分泌蛋白質について
は、その分泌生産性を改善する普遍的方法はなく依然と
して多大な試行が必要である上に、その結果成功に至る
保証は何もない。
【0005】本発明者は大腸菌宿主を用いて哺乳類由来
の蛋白質を分泌させることを試みた。その中で、22K
hGHは比較的よく分泌されたのに対し、分子量約20
000のヒト成長ホルモン(以下、20KhGHと略
す)は分泌生産量が極めて低かった。そこで、20Kh
GHの分泌生産性を改善するため、前述の既知の方法
(シグナルペプチドのアミノ酸配列の改変、Sec蛋白
質の発現)を用いて様々な検討を行なった。しかしなが
ら、いずれの検討においても効率よい分泌生産方法を見
い出すにはついに至らなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、これまで微生物において分泌生産が困難であっ
た組換え蛋白質、とりわけ哺乳動物由来の組換え蛋白質
のペリプラズムへの効率よい分泌生産方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
既知の概念から逸脱した全く新しい分泌促進因子を見い
出すべく鋭意検討を重ねた結果、ついにグルタチオンレ
ダクタ−ゼ(以下GRと略す)を大腸菌体内で組換え蛋
白質と共発現させることにより、目的蛋白質のペリプラ
ズムへの分泌量が著しく向上することを見い出し、この
知見に基づき本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、 (1) 大腸菌を宿主として組換え蛋白質をペリプラズ
ムに分泌生産させることにおいて、人為的にグルタチオ
ンレダクターゼを組換え蛋白質と共発現させることを特
徴とする組換え蛋白質の分泌生産方法。 (2) 大腸菌を宿主として分子量約20000のヒト
成長ホルモンをペリプラズムに分泌生産させることにお
いて、人為的にグルタチオンレダクターゼを分子量約2
0000のヒト成長ホルモンと共発現させることを特徴
とする分子量約20000のヒト成長ホルモンの分泌生
産方法。 (3) 組換え蛋白質をペリプラズムに分泌生産させる
ことのできる組換え体大腸菌であって、人為的にグルタ
チオンレダクターゼを組換え蛋白質と共発現しているこ
とを特徴とする組換え体大腸菌。 (4) 分子量約20000のヒト成長ホルモンをペリ
プラズムに分泌生産させることのできる組換え体大腸菌
であって、人為的にグルタチオンレダクターゼを分子量
約20000のヒト成長ホルモンと共発現していること
を特徴とする組換え体大腸菌。 を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
GRは、NAD(P)Hを補酵素として要求し、酸化型
グルタチオンを還元型グルタチオンに還元するフラビン
(FAD)酵素の一種で、広く動植物組織、微生物に存
在する酵素である。GRにより生成する還元型グルタチ
オンは、細胞質内部の蛋白質その他のジスルフィドと反
応し、そのSH基の還元状態を維持する機能、あるいは
過酸化水素を水に還元する解毒機能があることが知られ
ている。その他、大腸菌由来のGRを葉緑体中に発現さ
せた植物(Nicotianatabacum)は、光
により起こる酸化ストレスに対する抵抗性が増す(Pl
ant Cell Physiol.,34,pp.1
29−135、1993)ことなどが報告されている。
しかし、本発明のごとくGRの増強発現による分泌効率
への関与という知見はこれまでない。GR遺伝子と組換
え蛋白質遺伝子を共発現させる際には、両遺伝子を同一
レプリコンあるいは異なるレプリコンに存在させるいず
れの方法も可能である。レプリコンとはDNA複製の自
律的単位を意味する。同一のレプリコンに存在すると
は、両遺伝子が共に染色体内に存在するか、あるいは同
一のプラスミド内に存在することを意味する。異なるレ
プリコンに存在するとは、染色体とプラスミドあるいは
レプリコンの異なる2つのプラスミドにGR遺伝子と組
換え蛋白質遺伝子が各々存在することを意味する。
【0010】本発明に用いるGR遺伝子は、取得可能な
いかなる生物由来のものでも使用可能である。さらに、
GRのmRNAに基づくcDNA、また化学合成により
構築されたもの等の如何なるものでもよく、公知のもの
が使用可能である。大腸菌由来のGR遺伝子は容易に取
得可能であり好適に使用できる。本発明において、大腸
菌由来のGRを用いる場合、大腸菌GR遺伝子は染色体
内に予め存在するものであるから、取得したGR遺伝子
を染色体あるいはプラスミドに存在させ大腸菌由来GR
遺伝子の発現とは別に人為的に発現させることを意味す
る。
【0011】本発明で分泌される組換え蛋白質は、大腸
菌において分泌可能な蛋白質であれば特に限定されな
い。例えば、22KhGH、20KhGH、β−ラクタ
マ−ゼなどが挙げられるが、特に20KhGHの生産に
顕著な効果がある。本発明者らは、大腸菌を用いた分泌
生産方法において、バチルス・アミロリキファシエンス
の中性プロテアーゼ由来のプロモーター、シグナルペプ
チド遺伝子を用いる20KhGHの生産方法を既に開示
している(特開平6−269292)。開示の方法によ
り、20KhGHの分泌生産量が1L培養液当たり約3
0mgまで向上したが、さらに高い生産量を得られる菌
株の構築が切望されていた。
【0012】20KhGHは、現在臨床で現在使用され
ている22KhGHを構成する191個のアミノ酸配列
のうち、32〜46番目のアミノ酸配列(15残基)が
欠失した176個のアミノ酸配列を有し、22KhGH
のリスクとして指摘されている耐糖能異常、白血病原性
の低いhGHとして近年、その生物学的特性に興味がも
たれ、新しい医薬品hGHとして期待されている蛋白質
である。また、20KhGHのアミノ酸配列のN−末端
から第14番目のアミノ酸については、セリンとメチオ
ニンの2種類の報告がある。即ち、Masuda,N.
et al.,Biophyisica Acta,9
49,p.125(1988)では、cDNA塩基配列
がAGT(セリンをコード)であり、Martial,
J.A.et al Science,205,p.6
02,(1979)では、mRNAのN−末端から第1
4番目のアミノ酸をコードするRNA配列はAUG(メ
チオニンをコードする)である。本発明における20K
hGHとは、第14番目のアミノ酸がメチオニンあるい
はセリンである両アミノ酸配列を意味する。また、本発
明の20KhGHとしては、アミノ酸配列が1〜2個置
換・欠失・挿入・削除されたものも本発明の範疇であ
る。
【0013】シグナルペプチドは、いかなる分泌蛋白質
由来のものでも使用可能であり、特に限定されないが、
蛋白質の種類により分泌されるに好ましいシグナルペプ
チドが選択される。20KhGHの分泌生産には、特開
平6−269292に記載のように、バチルス・アミロ
リキファシエンスの中性プロテア−ゼのシグナルペプチ
ドが好ましい。本発明者らは、バチルス・アミロリキフ
ァシエンスの中性プロテア−ゼのシグナルペプチドより
もさらに20KhGHの分泌に有利なアミノ酸配列を見
い出す目的で、N−末端の正電荷領域に塩基性アミノ酸
のリジン残基を付加し、さらに中央部疎水領域に疎水性
アミノ酸のロイシン残基を付加した改変シグナルペプチ
ドを有する20KhGH分泌プラスミドを比較例1に記
載のように系統的に構築した。該プラスミドで形質転換
した大腸菌を培養したところ、オリジナル配列よりも劣
るものと優れるものが認められた。しかし、実施例4に
示したように大腸菌内でGRと20KhGHを同時に発
現させると、全ての改変シグナルペプチドを含む形質転
換体において20KhGHの分泌量向上の効果が認めら
れた。最も高い分泌量が得られた改変シグナルペプチド
pGHV45を配列表の配列番号1に示す。
【0014】GR遺伝子は組換え蛋白質遺伝子と同時に
発現されるため、極度に強く発現されると大腸菌の生
育、分泌量に悪影響を及ぼす場合がある。そのような際
には、既知の情報に基づきGR遺伝子の発現を低減する
ことで対応可能である。例えば、GR遺伝子の発現に誘
導型プロモ−タ−(tacプロモ−タ−、lacプロモ
−タ−など)を使用した際には誘導剤の添加濃度を低
下、あるいは誘導剤を添加しない方法やプロモータ−の
リプレッサ−遺伝子(例えば、tacプロモ−タ−に対
するlacIq)を用いる方法などが適宜使用可能であ
る。GR遺伝子の極端な過剰発現は、培養した大腸菌破
砕液の電気泳動分析を実施すれば容易に確認可能であ
る。
【0015】本発明の組換え体大腸菌を作製するには、
上述したGR遺伝子にプロモーターを連結したDNA及
び組換え蛋白質をコードする遺伝子の上流にプロモータ
ーおよびシグナル配列をコードするDNAを連結したD
NAを大腸菌内で複製可能な同一のまたは異なるベクタ
ーに組み込み、プラスミドを作製し、該プラスミドを宿
主大腸菌に形質転換により導入すればよい。また、GR
遺伝子にプロモーターを連結したDNA及び組換え蛋白
質をコードする遺伝子の上流にプロモーターおよびシグ
ナル配列をコードするDNAを連結したDNAの両者を
染色体DNAに組み込む方法、或いは染色体DNAとプ
ラスミドに別々に組み込む方法により実施すればよい。
【0016】本発明において宿主として使用できる大腸
菌株としては、いかなるものでも良いが、好ましくは病
原性がなく、使用経験豊富な大腸菌株が好ましく、その
ようなものとして、JM109、HB101、W311
0(ATCC 27325)などが好適に使用される。
尚、ATCC番号はアメリカン・タイプカルチャー・コ
レクション(American type culture collection)の保
有する微生物の番号であることを示し、ATCC 27
325は請求により万人に対して有償で分譲される。
【0017】かくしてGR遺伝子を共発現させることで
蛋白質を効率良く分泌可能な大腸菌形質転換株が得られ
る。特に、20KhGHの分泌については分泌量向上効
果が高い。20KhGHを分泌生産する該菌株の例とし
てはMT−10765を挙げることができる。MT−1
0765は、受託番号FERM BP−5020として
茨城県つくば市東1丁目1番3号にある工業技術院生命
工学工業技術研究所に寄託されている。MT−1076
5株は、培養温度30℃での培養が可能であるため培養
時間を短縮でき、20KhGHの分泌生産量も1L培養
液あたり70mg以上に達した。大腸菌内に共発現され
たGRが異種蛋白質の分泌生産性を向上させる機構につ
いては明かではないが、分泌蛋白質が細胞質膜を通過す
る輸送の過程に必要である膜のプロトン勾配形成(プロ
トン駆動力)或いは酸化還元電位に関連する現象に関与
している可能性が考えられる。
【0018】大腸菌形質転換株を培養するには、該菌株
が資化可能な炭素源、窒素源および無機塩類からなる培
地を用い公知の培養法により培養すればよく、培養法と
しては液体培養が好適に使用される。好ましい培地とし
ては、グリセロ−ルを0.2〜1.0%濃度に含む2倍
濃度のLB培地(ポリペプトン20g/L,酵母エキス
10g/L)などが挙げられる。本発明の大腸菌形質転
換株を培養することにより、形質転換株のペリプラズム
中には、分泌蛋白質が蓄積される。該大腸菌形質転換株
のペリプラズムからの分泌蛋白質の調製は、通常のペリ
プラズムからのタンパク質の回収精製方法により行うこ
とが可能であり、例えば浸透圧ショック法(Nossa
l G.N;J.Biol.Chem.,241(1
3),pp.3055−3062,1966)等が実施
可能である。以上のようにして本発明の生産方法により
大腸菌形質転換株のペリプラズム中に目的蛋白質を効率
よく分泌蓄積させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体例で説明するが、本発明
はこの例により何ら限定されるものではない。
【0020】[実施例1]GRの共発現による蛋白質の分泌効率への影響 (1) 大腸菌GR遺伝子発現プラスミドpKKGR1の作
作製の方法は図1(図1)に示されている。Esche
richia coli K−12株(ATCC 23
716)の染色体DNAを調製した。配列番号2及び3
の合成オリゴヌクレオチドプライマーを使って、上記染
色体を鋳型とするPolymerase Chain
Reaction(PCR)法によるGR遺伝子の増幅
を行った(Mullis,K.B.et al;Met
hodsEnzymol.,155,pp.335−3
50,1987)。この結果大腸菌GR遺伝子をコード
する配列を含むDNA断片を獲得した。このDNA断片
を制限酵素EcoRIとPstIで消化し、1352b
pのDNA断片(1)を単離した。次に、ファルマシア
社から購入した発現プラスミドpKK223−3を制限
酵素EcoRIとPstIで消化し、単離した4.6k
bのDNA断片(2)を上記DNA断片(1)の存在下
でライゲートして大腸菌GR遺伝子発現プラスミドpK
KGR1を作製した。このプラスミドを使って大腸菌J
M109株(宝酒造より購入)をInoue,H.らの
方法(Gene 96,pp.23−28,1990)
により形質転換して大腸菌形質転換株(MT−1077
1)を得た。
【0021】(2) 22KhGH分泌プラスミドpGHW
300の作製 作製の方法は図2(図2)に示されている。枯草菌にお
ける22KhGH分泌プラスミドphGH526(Na
kayama,A.et al;J.Biotech.
8,pp.123−134,1988)を制限酵素S
tuIとBglIIで消化して、22KhGH遺伝子の
N−末端側の大部分を含むDNA断片(3)を単離し
た。一方、MT−10712(FERM BP−436
1)から抽出調製したヒト20KhGH分泌プラスミド
pGHW3(特開平6ー269292)を制限酵素St
uIとBglIIで消化して、ベクターフラグメント
(4)を得た。このベクターフラグメント(4)と上記
DNA断片(3)をライゲートし、22KhGH分泌プ
ラスミドpGHW300を得た。このプラスミドを使い
大腸菌HB101株(宝酒造より購入)を形質転換して
MT−10773を得た。MT−10773は、受託番
号FERM BP−5019として工業技術院生命工学
工業技術研究所に寄託されている。
【0022】(3) ヒト成長ホルモン分泌とGRの共発現 プラスミドpGHW3は20KhGH(以下、ヒト成長
ホルモンをhGHと略記することがある)のN−末端1
4番目のアミノ酸がセリンをコードするDNA塩基配列
を持つ。本研究の発明者らはN−末端から14番目のア
ミノ酸がメチオニンをコードするDNA塩基配列を持つ
20KhGH分泌プラスミドpGHW30を作製した。
詳しくは、プラスミドpGHW3を鋳型として、配列番
号17の合成オリゴヌクレオチドと市販のM4プライマ
ーを使ったPCR増幅を行ない約0.6kbpのDNA
断片を得た。このDNA断片を制限酵素StuIとBg
lIIで消化し、プラスミドpGHW3の同部位と置換
してN−末端14番目のアミノ酸がメチオニンをコード
するDNA塩基配列を持つ20KhGH分泌プラスミド
pGHW30を作製した。更に、このプラスミドpGH
W30により大腸菌W3110株(ATCC 2732
5)を形質転換した大腸菌形質転換株(MT−1077
2)を得た。この形質転換株よりpGHW30プラスミ
ドを常法により抽出精製した。大腸菌JM109株をI
noue,H.らの方法(Gene,96,pp.23
−28,1990)によりpGHW30とpKKGR
1、又はpGHW300とpKKGR1の組み合わせで
形質導入した。形質導入株はアンピシリン及びテトラサ
イクリンをそれぞれ10μg/mlずつ含むLB寒天培
地で30℃で培養しコロニ−生成させた。単離した形質
転換株をアンピシリン100μg/ml及びテトラサイ
クリン10μg/mlを含む2倍濃度のLB培地(ポリ
ペプトン20g/L,酵母エキス10g/L)中で、培
養温度30℃で24時間培養した。pKK223−3あ
るいはpKKGR1プラスミドはtacプロモ−タ−を
有するため、これらのプラスミドを有する形質転換体の
培養には、培養開始時の1mM IPTGの添加の有無
による影響を検討した。培養後、浸透圧ショック法(N
ossal G.N;J.Biol.Chem.,24
1(13),pp.3055−3062,1966)に
よりペリプラズム画分に分泌されたhGHを回収し、該
ペリプラズム画分溶液中の濃度を、hGHに対する抗体
を用いた酵素免疫測定法(Kato,K.et al;
J.Immunol.,116,p.1554,197
6)に従い測定した。ペリプラズム画分溶液の調製は以
下の通りに行った。即ち、培養液を遠心分離することに
より菌体を沈殿画分に回収し、元の培養液量の10分の
1量の等張液(20%シュークロース、1mM EDT
Aを含む10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0))
に懸濁した。該懸濁液を30分間放置後、遠心分離して
菌体を回収した。次に、回収菌体を4℃の冷水に懸濁す
ることにより菌体のペリプラズム中に存在する蛋白質を
抽出した。懸濁液を遠心分離して菌体成分を除去し、上
清(抽出成分)をペリプラズム画分として回収した。ペ
リプラズム画分に回収されたhGH濃度を上記の酵素免
疫測定法により測定し、その測定値から培養培地1Lあ
たりのhGH分泌量を換算した。結果を表1(表1)及
び表2(表2)に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】 20KhGH、22KhGHのいずれの蛋白質の分泌に
於いても、GRを共発現させることにより、hGH分泌
プラスミド単独よりも高い分泌量が得られた。発現プラ
スミドpKK223−3プラスミドをhGH分泌プラス
ミドと同じ菌体内に存在させた場合には20KhGH、
22KhGHの分泌量は共に低下した。しかし、GR発
現プラスミドpKKGR1をhGH分泌プラスミドと同
じ菌体内に存在させた場合には20KhGH、22Kh
GHの分泌量は共に著しく増加した。このことから、G
Rが共発現することにより分泌量が向上していることが
わかる。発現プラスミドpKK223−3の共存がhG
H分泌プラスミドの単独存在よりもhGHの分泌量が低
下する理由は明らかではないが、pKK223−3がh
GH分泌プラスミドと同じpBR322由来の複製オリ
ジンを持つために複製競合や和合性の低下が生じた可能
性が考えられる。また、pKK223−3の薬剤耐性マ
ーカーであるβ−ラクタマーゼは分泌蛋白質であり、h
GH前駆体と分泌の膜透過過程で競合が生じたことも考
えられる。この宿主JM109を用いたpKKGR1プ
ラスミドと成長ホルモン分泌プラスミドの両プラスミド
で形質導入した株においては、GRの発現のための誘導
剤(IPTG)の添加が必要であった。
【0025】[実施例2]β−ラクタマーゼの分泌効率にGRの共発現が与える影
ファルマシア社から購入した発現プラスミドpKK22
3−3上には薬剤耐性マーカーとしてβ−ラクタマーゼ
遺伝子が存在している。β−ラクタマーゼは大腸菌の細
胞質内で発現された後にペリプラズム空間に分泌されて
蓄積する。プラスミドpKKGR1はpKK223−3
にGR遺伝子が組み込まれた点のみが相違点であり、プ
ラスミド上の残りの部分はβ−ラクタマーゼの発現領域
も含めてpKK223−3と完全に同じである。従っ
て、プラスミドpKKGR1によって発現したβ−ラク
タマーゼの分泌量をpKK223−3と比較することに
よって、GRの共発現がβ−ラクタマーゼの分泌効率に
与える影響を知ることができる。それぞれのプラスミド
で形質転換したJM109株を上述のhGH生産菌と同
様の方法で培養後、ペリプラズム画分溶液を調製し、S
DS−PAGEを行い、クマシーブリリアントブルーR
250による染色後、デンシトメーターによりβ−ラク
タマーゼ(32.0kDa)のバンドを測定して、ペリ
プラズム画分総蛋白量に対するβ−ラクタマーゼ含有比
率(%)を調べた。結果を表3(表3)に示す。
【0026】
【表3】 β−ラクタマーゼの大腸菌ペリプラズムへの分泌も、G
Rの共発現よりに促進されることが確認された。
【0027】[実施例3]大腸菌OmpA由来分泌シグナルペプチドを使った20
KhGHの分泌生産 大腸菌OmpA由来シグナルペプチドを持つ20KhG
HとGRの共発現 転写プロモーターはバチルス・アミロリキファシエンス
の中性プロテアーゼ由来で、シグナルペプチドは大腸菌
外膜蛋白質OmpA遺伝子由来である20KhGH分泌
プラスミドpGHW40をGR発現プラスミドpKKG
R1と共に実施例1と同様の方法で大腸菌JM109株
に形質導入した。得られた形質導入株を実施例1と同様
の方法で培養後、ペリプラズム画分を抽出し、酵素免疫
法により分泌された20KhGH量を測定した。結果を
表4(表4)に示す。
【0028】
【表4】 20KhGHの分泌に関しては、バチルス・アミロリキ
ファシエンスの中性プロテアーゼ由来のシグナルペプチ
ドが好ましく(表1(表1))、GRの共発現により顕
著な分泌量の増加が得られる。しかし、大腸菌OmpA
由来のシグナルペプチドを持つ分泌プラスミドで形質転
換した株においても、分泌量は中性プロテアーゼ由来の
シグナルペプチドを使用した際の分泌量には劣るが、G
Rの共発現により分泌効率の大幅な改善が認められた。
また、実施例2に示したように、GRの共発現による分
泌促進効果はβ−ラクタマーゼのシグナルペプチドを持
つβ−ラクタマーゼの分泌にも効果があることから、特
定のシグナルペプチドの種類に限定されないことがわか
る。
【0029】[比較例1]バチルス・アミロリキファシエンスの中性プロテアーゼ
由来改変型シグナルペプチドを利用した20KhGHの
生産 (1)中性プロテアーゼ由来シグナルペプチド改変用20
KhGH分泌プラスミドpGHV2の構築 バチルス・アミロリキファシエンスの中性プロテアーゼ
由来シグナルペプチド内に任意のアミノ酸残基を挿入す
るためにシグナルペプチド配列内部に制限酵素認識部位
を導入して、同時にプラスミド全体をコンパクト化した
シグナルペプチド改変用プラスミドpGHV2を作製し
た。作製方法は図3(図3)及び4(図4)に示した。
pGHW30を制限酵素SacIで消化後、Kleno
w enzymeで末端を平滑化し、制限酵素BamH
Iを作用させて中性プロテアーゼ遺伝子のプロモーター
とシグナルペプチド及び20KhGH遺伝子を含む約
0.85kbpのDNA断片(5)を調製した。このD
NA断片(5)を市販のクローニングベクターpUC1
19の制限酵素SmaIとBamHIで処理したベクタ
ー部位(6)に組み込みpGHV1を作製した(図3
(図3))。このpGHV1を鋳型として配列番号4の
合成オリゴヌクレオチドと市販のM4プライマーを使っ
たPCR増幅を行い中性プロテアーゼ遺伝子プロモータ
ー部位からなる約100bpのDNA断片(7)を得
た。また、配列番号5の合成オリゴヌクレオチドと市販
のRVプライマーを使ってPCR増幅を行い、中性プロ
テアーゼのシグナルペプチドと20KhGH遺伝子を含
む約700bpのDNA断片(8)を得た。このPCR
増幅により分泌シグナルペプチド内に任意のアミノ酸残
基を挿入できるように制限酵素NdeIとSpeIの認
識部位を含むように配列番号5のプライマーを設計し
た。増幅したDNA断片(7)と(8)を図4(図4)
に示したように、それぞれ制限酵素EcoRIとNde
I、NdeIとHindIIIで消化して、市販のクロ
ーニングベクターpUC118をEcoRI、Hind
IIIで消化して得たベクター部位(9)に組み込み、
pGHV2を作製した(図4(図4))。このプラスミ
ドがコードする中性プロテアーゼ由来のシグナルペプチ
ドは、制限酵素SpeIとNdeI認識部位を挿入した
ことによりN末から8残基目のセリン(Ser)残基が
スレオニン(Thr)残基に置換されている。
【0030】(2) 改変分泌シグナル配列を持つ20Kh
GH分泌プラスミドの作製 シグナルペプチド配列内の正電荷領域と疎水領域を増強
するために、正電荷アミノ酸としてリジン(Lys)残
基を、疎水性アミノ酸としてロイシン(Leu)残基を
挿入した。この際、疎水領域を構成する疎水性アミノ酸
残基数には分泌効率に至適値があることが水島らにより
報告(Hikita,C.& Mizushima,
S.;J.Biol.Chem.,267,pp.48
82−4888,1992)されているため挿入するロ
イシン残基数を変化させた配列番号6から10までに示
したリンカーDNAを合成した。この合成リンカーをp
GHV2の制限酵素NdeIとSpeIで挟まれた領域
と置換して、シグナルペプチド配列内に異なるロイシン
残基数を持つ20KhGH分泌プラスミドを作製した
(pGHV3,pGHV4,pGHV5,pGHV6,
pGHV7;図5(図5))。改変されたシグナルペプ
チド配列内のアミノ酸配列は、ABI社の蛍光プローブ
DNAシークエンスキットを使って、シグナルペプチド
配列内のアミノ酸残基をコードするDNA配列を解読す
ることにより確認した。アミノ酸置換後は上記pGHV
2のスレオニン残基をセリン残基に再置換し、挿入残基
以外はオリジナル配列を維持するようにした。
【0031】(3) 改変シグナルペプチドを持つ20Kh
GH分泌プラスミドを使った20KhGHの生産 得られた改変シグナルペプチドを持つ20KhGH分泌
プラスミドを大腸菌JM109株に形質導入した菌株を
実施例1と同様に培養し、ペリプラズム画分を抽出して
20KhGH含有量を測定し、培養液1Lあたりの生産
量に換算した値を表5(表5)に示した。表中の略号
は、Lys残基をK、Leu残基をLで示している。各
記号の前の数字は挿入後の正電荷領域、及び疎水領域に
存在するリジン残基及びロイシン残基の数を示してい
る。
【0032】
【表5】
【0033】[実施例4]グルタチオンレダクターゼ(GR)の共発現とシグナル
ペプチドの改変が20KhGHの分泌に与える効果 (1) シグナルペプチド改変20KhGH分泌プラスミド
の薬剤耐性マーカーの変更 実施例1と同様にGR発現プラスミドと改変シグナルペ
プチドを持つ20KhGH分泌プラスミドを同じ宿主菌
体内に取り込ませて、GRの共発現が20KhGHの分
泌に与える影響を測定するために、改変シグナルペプチ
ドを持つ20KhGH分泌プラスミドの持つ薬剤耐性マ
ーカーをアンピシリンからテトラサイクリンへ変更する
必要があった。シグナルペプチドを改変したプラスミド
(pGHW30,pGHV2,pGHV3,pGHV
4,pGHV5,pGHV6,pGHV7)について全
て同じ操作をするためにpGHV5についてのみ記述す
る。まず、市販のクローニングベクターpBR322の
テトラサイクリン遺伝子上流に存在する制限酵素Eco
RIとHindIIIに挟まれた領域にpGHV2の中
性プロテアーゼ由来のプラスミドと改変したシグナルペ
プチドを持つ20KhGH前駆体をコードする制限酵素
EcoRIとHindIIIで挟まれた約0.85kb
pのDNA断片を直列に挿入するが、中性プロテアーゼ
プロモーターからのリードスルーを防ぐために、20K
hGHをコードするDNA配列の直後にtrpAターミ
ネーター配列を付加した。詳しくは、配列番号11に示
したtrpAのターミネーターを含む合成リンカーをp
GHV5の制限酵素BamHIとXbaIで挟まれた部
位に挿入し、pGHV15を得た(図6(図6))。次
に、pGHV15を制限酵素EcoRIとHindII
Iで切り出し、約0.85kbpのDNA断片(10)
を得た。一方、pBR322を制限酵素EcoRIとH
indIIIで切り出し、ベクター部位(11)を回収
した。DNA断片(10)とベクター部位(11)をラ
イゲートして、pGHV25を作製した(図7(図
7))。しかし、このプラスミドはテトラサイクリン耐
性遺伝子のHindIIIから上流の−35配列を欠如
しているために、アンピシリン耐性のみ示し、テトラサ
イクリン耐性能を示さなかった。そこで、テトラサイク
リン遺伝子上流に−35配列を挿入するため、配列番号
12に示したDNAリンカーを合成し、pGHV25の
制限酵素XbaIとHindIIIで挟まれた部位に挿
入し、pGHV35を作製した(図8(図8))。更
に、pGHV35の持つアンピシリン耐性遺伝子を欠如
させるために、アンピシリン耐性遺伝子をプロモーター
領域から挟み込むように制限酵素EcoRIとVspI
で挟まれた約0.8kbpの領域を削除してpGHV4
5を作製した(図9(図9))。他の改変シグナルペプ
チドを持つ20KhGH分泌プラスミドについても同様
な操作を行いpGHV42,pGHV43,pGHV4
4,pGHV46,pGHV47を作製した。
【0034】(2) 改変シグナルペプチドを持つ20Kh
GH分泌プラスミドとGR発現プラスミドでの20Kh
GHの分泌 得られたテトラサイクリン耐性マーカーを持つ改変シグ
ナルペプチドを持つ20KhGH分泌プラスミドとGR
発現プラスミドpKKGR1を同時に大腸菌JM109
株に形質導入した菌株をIPTG(1mM)を含む培養
液中に添加して実施例1と同様に培養し、ペリプラズム
画分を抽出して20KhGH含有量を測定し、培養液1
Lあたりの生産量に換算した値を表6(表6)に示し
た。表中の略号は、Lys残基をK、Leu残基をLで
示している。各記号の前の数字は挿入後の正電荷領域及
び疎水領域に存在するリジン残基及びロイシン残基の数
を示している。
【0035】
【表6】 改変シグナルペプチドを持つ20KhGH分泌プラスミ
ドの中で最も高い分泌量を示したものはpGHV45で
あった。
【0036】[実施例5]改変シグナルペプチドを持つ20KhGH遺伝子とGR
遺伝子を同一プラスミド内に持つ分泌プラスミドでの2
0KhGHの生産 (1) 改変シグナルペプチドを持つ20KhGH遺伝子と
GR遺伝子を同一プラスミド内に持つ分泌プラスミドp
GHV45GRの作製 pKKGR1のtacプロモーター、GR遺伝子及びT
rrnBターミネーターを含む領域を配列番号13,1
4に示した合成オリゴヌクレオチドをプライマーとして
PCR増幅して約2.0kbpのDNA断片(12)を
得た。このDNA断片の両端には制限酵素AvaIとA
ccIIIの認識配列が存在するようにプライマーを設
計した。pGHV45を制限酵素AvaIとAccII
Iで消化した部位に、GR遺伝子発現領域を含むDNA
断片(12)を挿入してpGHV45GRを作製した
(図10(図10))。
【0037】(2) 改変シグナルペプチドを持つ20Kh
GH遺伝子とGR遺伝子が同一プラスミド内に存在する
分泌プラスミドpGHV45GRを使った20KhGH
の生産 pGHV45GRを形質導入した大腸菌各種菌株を実施
例1と同様に培養し、ペリプラズム画分を抽出して20
KhGH含有量を測定し、培養液1Lあたりの生産量
(mg)に換算した値を表7(表7)に示す。
【0038】
【表7】
【0039】JM109を宿主とした場合には、実施例
1、実施例2、実施例3での2つの異なるプラスミドを
使用した場合の実験結果と異なり、IPTGを培地中に
添加した場合、分泌量は逆に低下した。この分泌量が低
下した培養菌体の超音波破砕液をSDS−PAGE電気
泳動により分析したところ、GRが極端に高発現されて
いることが判明した。それに対して、IPTGを培地中
に添加しない非誘導培養条件では高い分泌量が得られ
た。この培養菌体を同様に分析したところ、GRの発現
量は、誘導培養条件のGR発現量に比べ低いことが確認
された。これらの結果から、JM109宿主で20Kh
GHとGR遺伝子を同一プラスミド内に存在させた形質
転換体においては、IPTGを培地中に添加しない条件
が好ましいことが判明した。GRはtacプロモ−タ−
により発現されるが、宿主がJM109の場合にはIP
TG添加による誘導はGRの極端な高発現を生じ、分泌
量の低下を引き起こしたと考えられた。W3110を宿
主とした形質転換体は、表7(表7)に示した様にIP
TGの誘導、非誘導共に低い分泌量しか得られなかっ
た。この培養菌体の超音波破砕液をSDS−PAGE電
気泳動で分析したところ、GRの極端な高発現が確認で
きた。HB101を宿主に使用した際も同様の結果を得
た。JM109とW3110という宿主の違いによる上
述のような差異が生じる原因として宿主の染色体上のl
acIqの有無が影響していることが予想された。即
ち、JM109はtacプロモーターのリプレッサーと
して働くlacIq遺伝子を有しているのに対して、W
3110は同遺伝子を有していない。この仮説は、宿主
としてRB791を用いた以下の実験により正しいこと
が確認された。RB791(ATCC 53622)
は、W3110にlacIq遺伝子が染色体に組み込ま
れた菌株であり、その他は同一の性状の菌株である。こ
のRB791を用いた場合、JM109と同様にIPT
G誘導の培養条件においては20KhGHの分泌量は低
下し、電気泳動でGRの高発現は確認された。IPTG
非誘導条件では高い分泌量が得られ、電気泳動でGRの
過剰な発現は無いことが確認された。
【0040】[実施例6]lacIq遺伝子を持たない宿主菌株での利用 実施例5で大腸菌宿主として不適当であったW3110
及びHB101を利用可能にするための検討を以下の記
述の通り実施した。(1) 改変シグナルペプチドを持つ20KhGH遺伝子と
GR遺伝子を同一プラスミド内に持ち、lacIq遺伝
子を持たない宿主(W3110あるいはHB101)で
も有効な分泌プラスミドpGHR10の作製 20KhGH遺伝子発現領域と同一レプリコン上にla
cIq遺伝子を組み込むために市販の発現ベクターpT
rc99A(ファルマシア社)のlacIq遺伝子を配
列番号15,16に示した合成オリゴヌクレオチドをプ
ライマーとしたPCR増幅を行いDNA断片(13)を
得た。このDNA断片(13)の両端には制限酵素Ec
oT14IとAvaIの認識部位が付加されるようにプ
ライマーを設計した。pGHV56GRを制限酵素Ec
oT14IとAvaIで消化し、ベクターフラグメント
(14)を回収した。このベクターフラグメント(1
4)とlacIq遺伝子を含むDNA断片(13)をラ
イゲートしてpGHR10を作製した(図11(図1
1))。挿入したlacIq遺伝子はRBS配列(リボ
ゾーム結合領域)のみを含みプロモーター領域を持たな
いため、上流のテトラサイクリン耐性遺伝子のリードス
ルーにより転写発現される。
【0041】(2) 改変シグナルペプチドを持つ20Kh
GH遺伝子とGR遺伝子が同一プラスミド内に存在しl
acIq遺伝子によりGRの発現が制御される分泌プラ
スミドpGHR10を使った20KhGHの生産 pGHR10を各々の大腸菌株に形質導入した大腸菌形
質転換株を実施例1と同様に培養し、ペリプラズム画分
を抽出して20KhGH含有量を測定し、培養液1Lあ
たりの生産量(mg)に換算した値を表8(表8)に示
した。大腸菌形質転換株のうち、pGHR10を大腸菌
W3110株に導入した菌株(MT−10765)はF
ERM BP−5020として工業技術院生命工学工業
技術研究所に寄託されている。HB101株は宝酒造よ
り購入した。LE392株(ATCC 33572)は
アメリカン・タイプカルチャー・コレクションより購入
した。
【0042】
【表8】 20KhGH遺伝子発現領域とGR遺伝子が同一レプリ
コン上に存在し、GRの発現プロモ−タ−(tac)に
よる発現を抑制するlacIq遺伝子を、同一プラスミ
ド上に存在させたpGHR10を利用することにより、
lacIq遺伝子を染色体上に持たない宿主菌株の使用
も可能になった。
【0043】
【発明の効果】本発明の方法により、微生物において分
泌生産が困難であった組換え蛋白質、とりわけ哺乳動物
由来の組換え蛋白質のペリプラズムへの効率よい分泌生
産が可能となる。また、本発明の方法は、大腸菌を宿主
としてた遺伝子組換え技術による20KhGHの生産性
を向上させることができる。
【0044】本発明の方法は、組換え蛋白質の菌体内生
産においても生産性を向上させる可能性がある。
【0045】
【配列表】
【0046】配列番号:1 配列の長さ:34 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Gly Leu Gly Lys Lys Lys Lys Leu Leu Leu Leu Leu Leu Ser -30 -25 -20 Ser Ala Val Ala Ala Ser Phe Met Ser Leu Thr Ile Ser Leu Pro -15 -10 -5 Gly Val Gln Ala -1
【0047】配列番号:2 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCTGAATTCA TGACTAAACA CTATG 25
【0048】配列番号:3 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAACTGCAGT TAACGCATTG TCACG 25
【0049】配列番号:4 配列の長さ:43 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGGGGATTTC ATATGGGTTT AGGTAAGAAA TTGACTAGTG CTG 43
【0050】配列番号:5 配列の長さ:43 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CAGCACTAGT CAATTTCTTA CCTAAACCCA TATGAAATCC CCC 43
【0051】配列番号:6 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGGGTTTA GGTAAGAAAA AGAAATTGTC TAG 33
【0052】配列番号:7 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGGGTTTA GGTAAGAAAA AGAAACTCCT ACTGTCTAG 39
【0053】配列番号:8 配列の長さ:48 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGGGTTTA GGTAAGAAAA AGAAATTGTT ACTTCTCCTA CTGTCTAG 48
【0054】配列番号:9 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGGGTTTA GGTAAGAAAA AGAAATTGTT ACTTCTCCTA TTGCTGTCTA G 51
【0055】配列番号:10 配列の長さ:57 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGGGTTTA GGTAAGAAAA AGAAATTGTT ACTTCTCCTA TTGTTACTTC TGTCTAG 57
【0056】配列番号:11 配列の長さ:57 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GATCCCTAAC TAATTAAGCC CGCCTAATGA GCGGGCTTTT TTTTGCGGCC GCTCTAG 57
【0057】配列番号:12 配列の長さ:38 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTAGATTCTC ATGTTTGACA GCTTATCATC GATAAGCT 38
【0058】配列番号:13 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTTCTCGGGC TGTGCAGGTC GTAAATC 27
【0059】配列番号:14 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AGATCCGGAG CAAAAACAGG AAGGC 25
【0060】配列番号:15 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTTCCTTGGC CGGAAGAGAG TCAATTCAGG 30
【0061】配列番号:16 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAACCCGAGT CACTGCCCGC TTTCCAGTCG 30
【0062】配列番号:17 配列の長さ:62 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTTCAGGCCT TCCCAACTAT ACCACTTTCG CGCCTATTCG ATAACGCAAT GCTACGTGCT 60 CA 62
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はGR発現プラスミドpKKGR1の作製
法を示した模式図である。
【図2】図2は22KhGH分泌プラスミドpGHW3
00の作製法を示した模式図である。
【図3】図3は中性プロテアーゼ由来のシグナルペプチ
ド改変に使用した20KhGH分泌プラスミドpGHV
2の作製法の一部を示した模式図である。
【図4】図4は中性プロテアーゼ由来のシグナルペプチ
ド改変に使用した20KhGH分泌プラスミドpGHV
2の作製法の一部を示した模式図である。
【図5】図5は改変した中性プロテアーゼ由来のシグナ
ルペプチドを持つ20KhGH分泌プラスミドの作製法
を示した模式図である。
【図6】図6は薬剤耐性マーカーを有する20KhGH
分泌プラスミドの作製法の一部を示した模式図である。
【図7】図7は薬剤耐性マーカーを有する20KhGH
分泌プラスミドの作製法の一部を示した模式図である。
【図8】図8は薬剤耐性マーカーを有する20KhGH
分泌プラスミドの作製法の一部を示した模式図である。
【図9】図9は薬剤耐性マーカーを有する20KhGH
分泌プラスミドの作製法の一部を示した模式図である。
【図10】図10は改変シグナルペプチドを持つ20K
hGH遺伝子とGR遺伝子を同一プラスミド内に含む分
泌プラスミドpGHV45GRの作製法を示した模式図
である。
【図11】図11は改変シグナルペプチドを持つ20K
hGH遺伝子とGR遺伝子を同一プラスミド内に含み、
lacIq遺伝子を持たない宿主菌株でも利用可能な分
泌プラスミドpGR10の作製法を示した模式図であ
る。
【符号の説明】
tac tacプロモーター領域 SD リボゾーム結合領域 TrrnB rrnB転写ターミネーター領域 Ampr アンピシリン耐性遺伝子領域 pBR322 ori: pBR322の複製オリジン
領域 GR グルタチオンレダクターゼ遺伝子 PNP バチルス・アミロリキファシエンスの
中性プロテアーゼ遺伝子のプロモーター領域 SS バチルス・アミロリキファシエンスの
中性プロテアーゼ遺伝子のシグナルペプチド及び改変型
シグナルペプチドをコードする領域 22KhGH 約22000のヒト成長ホルモン遺伝
子 pUB110 ori: pUB110の複製オリジン
領域 TNP バチルス・アミロリキファシエンスの
中性プロテアーゼ遺伝子の転写ターミネーター領域 20KhGH 約20000のヒト成長ホルモン遺伝
子 Tetr テトラサイクリン耐性遺伝子領域 lacZ βーガラクトシダーゼ遺伝子領域 ColE1 ori: ColE1の複製オリジン領
域 Ttrp trpA遺伝子の転写ターミネーター
領域 lacIq lacIq遺伝子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07H 21/04 9162−4B C12N 15/00 ZNAA (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/02 C12R 1:19)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腸菌を宿主として組換え蛋白質をペリ
    プラズムに分泌生産させることにおいて、人為的にグル
    タチオンレダクターゼを組換え蛋白質と共発現させるこ
    とを特徴とする組換え蛋白質の分泌生産方法。
  2. 【請求項2】 人為的に共発現されるグルタチオンレダ
    クターゼが大腸菌由来であることを特徴とする請求項1
    に記載の分泌生産方法。
  3. 【請求項3】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と組換
    え蛋白質をコードする遺伝子が同一のレプリコンに存在
    している請求項1項或いは請求項2に記載の分泌生産方
    法。
  4. 【請求項4】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と組換
    え蛋白質をコードする遺伝子が各々異なるレプリコンに
    存在している請求項1項或いは請求項2に記載の分泌生
    産方法。
  5. 【請求項5】 大腸菌を宿主として分子量約20000
    のヒト成長ホルモンをペリプラズムに分泌生産させるこ
    とにおいて、人為的にグルタチオンレダクターゼを分子
    量約20000のヒト成長ホルモンと共発現させること
    を特徴とする分子量約20000のヒト成長ホルモンの
    分泌生産方法。
  6. 【請求項6】 人為的に発現されるグルタチオンレダク
    ターゼが大腸菌由来であることを特徴とする請求項5に
    記載の分泌生産方法。
  7. 【請求項7】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と分子
    量約20000のヒト成長ホルモンをコードする遺伝子
    が同一のレプリコンに存在している請求項5或いは請求
    項6に記載の分泌生産方法。
  8. 【請求項8】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と分子
    量約20000のヒト成長ホルモンをコードする遺伝子
    が各々異なるレプリコンに存在している請求項5或いは
    請求項6に記載の分泌生産方法。
  9. 【請求項9】 分子量約20000のヒト成長ホルモン
    の分泌に関与するシグナルペプチドが配列表の配列番号
    1に記載のアミノ酸配列である請求項5或いは請求項6
    に記載の分泌生産方法。
  10. 【請求項10】 組換え蛋白質をペリプラズムに分泌生
    産させることのできる組換え体大腸菌であって、人為的
    にグルタチオンレダクターゼを組換え蛋白質と共発現し
    ていることを特徴とする組換え体大腸菌。
  11. 【請求項11】 人為的に発現されるグルタチオンレダ
    クターゼが大腸菌由来であることを特徴とする請求項1
    0に記載の組換え体大腸菌。
  12. 【請求項12】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と組
    換え蛋白質をコードする遺伝子が同一のレプリコンに存
    在している請求項10或いは請求項11に記載の組換え
    体大腸菌。
  13. 【請求項13】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と組
    換え蛋白質をコードする遺伝子が各々異なるレプリコン
    に存在している請求項10或いは請求項11に記載の組
    換え体大腸菌。
  14. 【請求項14】 分子量約20000のヒト成長ホルモ
    ンをペリプラズムに分泌生産させることのできる組換え
    体大腸菌であって、人為的にグルタチオンレダクターゼ
    を分子量約20000のヒト成長ホルモンと共発現して
    いることを特徴とする組換え体大腸菌。
  15. 【請求項15】 人為的に発現されるグルタチオンレダ
    クターゼが大腸菌由来であることを特徴とする請求項1
    4に記載の組換え体大腸菌。
  16. 【請求項16】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と分
    子量約20000のヒト成長ホルモンをコードする遺伝
    子が同一のレプリコンに存在している請求項14或いは
    請求項15に記載の組換え体大腸菌。
  17. 【請求項17】 グルタチオンレダクターゼ遺伝子と分
    子量約20000のヒト成長ホルモンをコードする遺伝
    子が各々異なるレプリコンに存在している請求項14或
    いは請求項15に記載の組換え体大腸菌。
  18. 【請求項18】 分子量約20000のヒト成長ホルモ
    ンの分泌に関与するシグナルペプチドが配列表の配列番
    号1に記載のアミノ酸配列である請求項14或いは請求
    項15に記載の組換え体大腸菌。
  19. 【請求項19】 組換え体大腸菌がFERM BP−5
    020である請求項18に記載の組換え体大腸菌。
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