JPH0832310A - 誘電体フィルタ及びその製造方法 - Google Patents

誘電体フィルタ及びその製造方法

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JPH0832310A
JPH0832310A JP19004194A JP19004194A JPH0832310A JP H0832310 A JPH0832310 A JP H0832310A JP 19004194 A JP19004194 A JP 19004194A JP 19004194 A JP19004194 A JP 19004194A JP H0832310 A JPH0832310 A JP H0832310A
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JP
Japan
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conductor film
dielectric block
dielectric
film pattern
flat upper
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JP19004194A
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English (en)
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Eisaku Miyauchi
栄作 宮内
Masayuki Yoshida
政幸 吉田
Genichi Watanabe
源一 渡辺
Junichi Sudo
純一 須藤
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ特性のばらつきが少なく、小型化に
適した誘電体フィルタを得る。 【構成】 誘電体ブロック1の貫通穴2A,2B,2C
に形成される内導体膜3A,3B,3Cと、貫通穴2
A,2B,2Cの軸方向に平行な誘電体ブロック1の外
面とそれらの貫通穴の一方が開口している誘電体ブロッ
ク1の短絡端面とに、内導体膜3A,3B,3Cの短絡
端に接続する如く形成された外導体膜7と、貫通穴2
A,2B,2Cの他方が開口している誘電体ブロック1
の開放端面に形成された導体膜パターン4A,4B,4
Cとを備えており、誘電体ブロック1の表面の導体膜パ
ターン4A,4B,4Cを形成する領域を凸部14A,
14B,14Cの平坦上面となる如く誘電体ブロック1
を形成した後、前記平坦上面の全域に導体膜パターン4
A,4B,4Cを形成した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話及び携帯電
話といった移動用乃至携帯用通信機器や衛星放送を始め
とするマイクロ波帯による無線通信機器に用いられてい
る誘電体フィルタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話及び携帯電話といった
移動用乃至携帯用通信機器や衛星放送を始めとするマイ
クロ波帯による無線通信が盛んになってきており、ま
た、それら装置の携帯化、車載化が急速に拡大してきて
いる。これらの通信装置には、小型軽量、低損失、温度
係数が小さい等の特長から、帯域通過フィルタ(BP
F)として誘電体フィルタが広く使用されている。
【0003】このような誘電体フィルタとしては、例え
ば特公平3−69202号に示す構成のものが知られて
おり、この種の誘電体フィルタは、セラミック誘電体ブ
ロックに1個乃至複数個の貫通穴を設け、該貫通穴の内
面及び該貫通穴の軸方向に平行な当該セラミック誘電体
ブロックの外面に導体膜を設けるとともに該貫通穴の一
方が開口した端面にも導体膜を設けた構成となってい
る。
【0004】図4は、従来の誘電体フィルタに用いる角
柱状セラミック誘電体ブロック21を示しており、この
角柱状セラミック誘電体ブロック21には3個の貫通穴
22A,22B,22Cが等間隔で形成されている。こ
の角柱状セラミック誘電体ブロック21は貫通穴部分を
除き全て平坦な6面を有している。
【0005】図5及び図6は前記角柱状セラミック誘電
体ブロック21を用いた誘電体フィルタ20の従来例を
示している。これらの図に示される誘電体フィルタ20
の製作は、以下の手順で行われる。まず、角柱状セラミ
ック誘電体ブロック21の4側面(貫通穴の軸方向に平
行な外面)及び短絡端面(貫通穴の一方が開口している
面)に厚膜印刷としてのスクリーン印刷等で導体ペース
ト(銀ペースト等)を印刷し、外導体膜27となるべき
導体ペーストの厚膜を形成する。
【0006】また、各貫通穴22A,22B,22Cの
他方が開口したセラミック誘電体ブロック21の開放端
面(上面)31に、各貫通穴22A,22B,22Cの
厚膜に接続する導体膜パターン24A,24B,24C
となるべき所定形状の厚膜パターンをスクリーン印刷等
で導体ペーストを印刷することでそれぞれ形成するとと
もに、中央の貫通穴22Bに接続すべき厚膜パターンを
取り囲むアース側導体膜パターン25となるべきアース
側厚膜パターンを同様のスクリーン印刷等で形成する。
【0007】さらに、各貫通穴22A,22B,22C
の軸方向に平行なセラミック誘電体ブロック21の外面
(側面)32の内の1面を端子面33とし、該端子面3
3に前記開放端面31の貫通穴22A,22C開口周辺
に設けた厚膜パターンに接続する入出力端子用導体膜パ
ターン26A,26Bとなるべき入出力端子用厚膜パタ
ーンを当該端子面33のスクリーン印刷等の際に導体ペ
ーストで形成する。
【0008】それらの厚膜印刷と前後して、導体ペース
トを付着させた金属棒等を角柱状セラミック誘電体ブロ
ック21の各貫通穴22A,22B,22Cに挿通して
回転させる等して、各貫通穴22A,22B,22Cの
内面に導体ペーストを塗布し、前記短絡端面の厚膜及び
開放端面の厚膜パターンに接続した内導体膜23A,2
3B,23Cとなるべき導体ペーストの厚膜を形成す
る。
【0009】そして、これらの印刷、塗布された導体ペ
ースト厚膜の焼き付けを行うことで、各貫通穴22A,
22B,22Cの内面には内導体膜23A,23B,2
3Cが形成され、開放端面31には前記内導体膜23
A,23B,23Cに接続する所定形状の導体膜パター
ン24A,24B,24Cと、アース側導体膜パターン
25とが形成される。端子面33には前記導体膜パター
ン24A,24Cに接続する入出力端子用導体膜パター
ン26A,26Bが形成される。さらに、当該セラミッ
ク誘電体ブロック21の4側面及び各貫通穴22A,2
2B,22Cの一方が開口した短絡端面(底面)には前
記内導体膜23A,23B,23C及びアース側導体膜
パターン25に接続する外導体膜27が形成される。
【0010】この場合、例えば3段の帯域通過フィルタ
を構成でき、入出力端子用導体膜パターン26A,26
Bを利用してアンテナ又は増幅手段等に接続でき、開放
端面31の導体膜パターン24A,24B,24Cの形
状によりフィルタ特性の改善もしくは調整を図ることが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に例示
した誘電体フィルタ20のように、フィルタ特性の改善
もしくは調整のために内導体膜23A,23B,23C
に接続する特定形状の導体膜パターン24A,24B,
24Cやこれに結合する入出力端子用導体膜パターン2
6A,26B等をセラミック誘電体ブロック21の複数
の面にわたり形成する必要がある場合、前記の如く厚膜
印刷としてのスクリーン印刷等により導体ペーストをセ
ラミック誘電体ブロック21の各面に付着させるように
している。
【0012】しかし、厚膜印刷としてのスクリーン印刷
等で導体ペーストの印刷を行う場合、印刷製版と誘電体
ブロック21との位置合わせが不充分であると、貫通穴
22A,22B,22Cと、厚膜印刷による導体膜パタ
ーン24A,24B,24Cとの位置関係にずれが生じ
てしまう。このため、前記誘電体フィルタの構造上、誘
電体ブロック21の貫通穴22A,22B,22Cと印
刷する導体膜パターン24A,24B,24Cの位置関
係でフィルタとしての特性が大きく変動してしまう問題
がある。特に、移動用乃至携帯用通信機器の小型化に伴
って誘電体フィルタの小型化が要求されており、セラミ
ック誘電体ブロックの小型化に伴う導体膜パターンの小
型化、細密化により、貫通穴22A,22B,22Cと
導体膜パターン24A,24B,24Cとの位置関係と
いった印刷精度の影響がさらに大きくなってきている。
【0013】本発明の第1の目的は、上記の点に鑑み、
フィルタ特性のばらつきが少なく、小型化に適した誘電
体フィルタを提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、パターン精度の高
い導体膜を誘電体ブロックに形成可能な誘電体フィルタ
の製造方法を提供することにある。
【0015】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施例において明らかにする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の誘電体フィルタは、誘電体ブロックの貫通
穴の内面に内導体膜を形成し、前記貫通穴の軸方向に平
行な前記誘電体ブロックの外面と前記貫通穴の一方が開
口している前記誘電体ブロックの短絡端面に、前記内導
体膜の短絡端と接続する外導体膜を形成し、前記貫通穴
の他方が開口している前記誘電体ブロックの開放端面を
少なくとも含む領域に、前記内導体膜の開放端と接続す
る導体膜パターンを形成する場合において、前記誘電体
ブロックの表面の前記導体膜パターンを形成する領域が
凸部の平坦上面で構成されており、該平坦上面の全域に
前記導体膜パターンが設けられていること特徴としてい
る。
【0017】また、本発明の誘電体フィルタの製造方法
は、誘電体ブロックの貫通穴の内面に形成される内導体
膜と、前記貫通穴の軸方向に平行な前記誘電体ブロック
の外面と前記貫通穴の一方が開口している前記誘電体ブ
ロックの短絡端面とに、前記内導体膜の短絡端と接続す
る如く形成された外導体膜と、前記貫通穴の他方が開口
している前記誘電体ブロックの開放端面を少なくとも含
む面に形成された導体膜パターンとを備える誘電体フィ
ルタを製造する場合において、前記誘電体ブロックの表
面の前記導体膜パターンを形成する領域が凸部の平坦上
面となる如く前記誘電体ブロックを成形した後、前記平
坦上面の全域に前記導体膜パターンを形成するようにし
ている。
【0018】前記導体膜パターンは、前記平坦上面の全
域に導電性材料を印刷し、焼き付けることで形成するこ
とができる。
【0019】
【作用】本発明の誘電体フィルタ及びその製造方法にお
いては、誘電体ブロックの貫通穴内面の内導体膜に接続
すべき導体膜パターンを形成する領域が当該誘電体ブロ
ックの表面に凸部として形成されており、該凸部の周囲
よりも一段高くなった平坦上面の全域に導体膜パターン
を設ければよい。このとき、当該凸部と前記貫通穴の位
置関係は、前記誘電体ブロックの成型時に前記貫通穴と
凸部とを同時加工することで一定にすることができ、前
記貫通穴と導体膜パターンの位置ずれに起因するフィル
タ特性の変動を防止することができる。
【0020】前記導体膜パターンは、前記凸部の平坦上
面の全域に導電性材料(導体ペースト)を印刷し、焼き
付けることで容易に形成することができる。この場合、
前記平坦上面が周囲よりも一段高くなっているため、印
刷製版は全面印刷パターンとしたり、前記平坦上面より
も一回り大きなパターンとすることができ、印刷製版と
誘電体ブロック間の位置ずれの影響を無視できる。
【0021】従って、簡単に高精度の導体膜パターンを
形成することができ、誘電体フィルタの小型化に伴う導
体膜パターンの小型化、細密化に十分対応可能である。
【0022】また、各導体膜パターンや外導体膜との間
は凹状になっており、誘電体が存在しない。従って、導
体膜パターン間のクロストークやカップリング等が防止
でき、小型化、高周波化にも有効である。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る誘電体フィルタ及びその
製造方法の実施例を図面に従って説明する。
【0024】図1乃至図3で本発明の実施例を説明す
る。図1は完成状態の誘電体フィルタを示し、図2は実
施例で用いる角柱状セラミック誘電体ブロックを示して
いる。
【0025】まず、図2に示す角柱状セラミック誘電体
ブロック1を作製する。該角柱状セラミック誘電体ブロ
ック1は、4側面に平行な貫通穴2A,2B,2Cを並
列に有しており、開放端面11に形成すべき図1の導体
膜パターン4A,4B,4Cと同一形状であって周囲よ
りも一段高い平坦上面(上端面)を有する凸部14A,
14B,14Cと、アース側導体膜パターン5と同一形
状であって周囲よりも一段高い平坦上面を有する凸部1
5が形成されている。また、誘電体ブロック1の4側面
の一面の端子面13に、入出力端子用導体膜パターン6
A,6Bを設ける領域を囲む凹部16A,16Bが形成
されており、この結果、入出力端子用導体膜パターン6
A,6Bと同一形状であって周囲よりも一段高い平坦上
面を有する凸部17A,17Bが形成されることにな
る。これらの貫通穴2A,2B,2C、凸部14A,1
4B,14C,15,17A,17B及び凹部16A,
16Bは、セラミック材料を金型により成型し焼成して
角柱状セラミック誘電体ブロック1を作製する際に同時
に形成される。なお、各凸部の高さは0.1mm〜1mmの
範囲が好ましい。0.1mm未満では、凹凸の差が少な
く、厚膜印刷時に凹部に導体ペーストが付着する恐れが
あり、1mmより大きいと凹凸の特性への影響が出て来る
し、小型化に不向きとなる。
【0026】なお、角柱状セラミック誘電体ブロック1
の成型後の焼成で生じる寸法の収縮等は、各凸部14
A,14B,14C,15,17A,17Bのパターン
設計時に予め考慮しておく。すなわち、焼成前の各凸部
の平坦上面の面積を、焼成時の縮率を考慮して僅かに大
きく成型しておく。
【0027】次に、角柱状セラミック誘電体ブロック1
の各外面に厚膜印刷としてのスクリーン印刷等で導電性
材料としての導体ペースト(銀ペースト等)を印刷す
る。ここでの印刷パターンは、例えば、スクリーン印刷
で行う場合、印刷製版(印刷用スクリーン)は全面印刷
パターンとすることができる。全面印刷パターンの印刷
製版を用いた導体ペーストの印刷により、角柱状セラミ
ック誘電体ブロック1の開放端面11では、導体ペース
トは前記凸部14A,14B,14C,15の平坦上面
(上端面)全域だけに付着し、図1及び図3のように前
記各貫通穴2A,2B,2C内面の厚膜にそれぞれ接続
する導体膜パターン4A,4B,4Cとなるべき厚膜パ
ターンが形成されるとともに、アース側導体膜パターン
5となるべき厚膜パターンが形成される。また、誘電体
ブロック1の端子面13では、前記凹部16A,16B
を除く領域、すなわち凸部17A,17Bの平坦上面全
域と残りの凸領域に導体ペーストが付着され、導体膜パ
ターン4A,4Cに接続する入出力端子用導体膜パター
ン6A,6Bとなるべき厚膜と、その周囲に外導体膜7
となるべき厚膜が形成される。さらに、誘電体ブロック
1の残りの外面12(3側面)及び図3に示す短絡端面
(底面)18では、全面にわたって導体ペーストが付着
され、短絡端面18で前記貫通穴2A,2B,2C内面
の厚膜に接続するとともに開放端面11の前記アース側
導体膜パターン5としての厚膜に接続する外導体膜7と
なるべき厚膜が形成される。各外面の外導体膜7となる
べき厚膜同士は連続して接続している。
【0028】上記各外面への導体ペーストの印刷、塗布
と前後して、導体ペースト(銀ペースト等)を付着させ
た金属棒等を各貫通穴2A,2B,2Cに挿通して回転
させる等して、各貫通穴2A,2B,2Cの内面に導体
ペーストを塗布し、内導体膜3A,3B,3Cとなるべ
き厚膜を形成する。
【0029】そして、貫通穴2A,2B,2Cの内面を
含む各面に印刷された導体ペーストの焼き付けを行うこ
とにより、各貫通穴2A,2B,2Cの内面には内導体
膜3A,3B,3Cが形成され、開放端面11には前記
内導体膜3A,3B,3Cに接続する導体膜パターン4
A,4B,4Cとアース側導体膜パターン5が形成さ
れ、端子面13には前記導体膜パターン4A,4Cに接
続する入出力端子用導体膜パターン6A,6Bが形成さ
れ、さらに、端子面13を含む外面12及び短絡端面1
8には前記内導体膜3A,3B,3Cの短絡端及びアー
ス側導体膜パターン5に接続する外導体膜7が形成され
る。以上により、図1に示す誘電体フィルタ10が得ら
れる。
【0030】上記誘電体フィルタ10の場合、例えば3
段の帯域通過フィルタを構成でき、入出力端子用導体膜
パターン6A,6Bを利用してアンテナ又は増幅手段等
に接続でき、開放端面11の導体膜パターン4A,4
B,4Cの形状によりフィルタ特性の改善もしくは調整
を図ることができる。
【0031】この実施例によれば、以下の効果を得るこ
とができる。
【0032】(1) 導体膜パターン4A,4B,4C及
びアース側導体膜パターン5の各パターン形状と同一形
状であって周囲よりも一段高くなった平坦上面を有する
凸部14A,14B,14C,15と、凹部16A,1
6Bで囲まれていて入出力導体膜パターン6A,6Bの
形状と同一形状の平坦上面を有する凸部17A,17B
とを角柱状セラミック誘電体ブロック1に貫通穴2A,
2B,2Cと同時に予め形成しており、開放端面11及
び端子面13においては導体ペースト(銀ペースト等)
のスクリーン印刷等で凹凸付き外面の凸部の平坦上面
(上端面)全域にのみ導体ペーストが付着されるため、
導体膜パターン4A,4B,4C、アース側導体膜パタ
ーン5及び入出力端子用導体膜パターン6A,6Bの形
成領域を正確に規定することができる。すなわち、各導
体膜4A,4B,4C,5,6A,6Bと貫通穴2A,
2B,2Cとの位置関係が一定になる。特に、従来問題
となっていた貫通穴2A,2B,2Cと導体膜パターン
4A,4B,4Cとの位置関係にずれが生じる恐れがな
いため、誘電体フィルタ10のフィルタ特性が安定す
る。
【0033】(2) 貫通穴2A,2B,2Cと凸部14
A,14B,14C,15,17A,17B及び凹部1
6A,16Bとは角柱状セラミック誘電体ブロック1成
型時に同時に加工形成されて寸法が一定であるととも
に、各導体膜4A,4B,4C,5,6A,6B,7を
形成するための導体ペーストの印刷において位置合わせ
が不要であるため、簡単に高精度の導体膜のパターンを
形成することができ、誘電体フィルタの小型化に伴う導
体膜のパターンの小型化、細密化に十分対応可能であ
る。
【0034】(3) 各導体膜パターン4A,4B,4
C,5,6A,6Bを角柱状セラミック誘電体ブロック
1の凹部を除く凸部の平坦上面に形成しているため、各
導体膜パターン間には凹部があり、誘電体が存在しな
い。従って、パターン間のクロストークやカップリング
等が防止できる。また、小型化、高周波化に有効であ
る。
【0035】(4) 誘電体フィルタ10をプリント基板
上に搭載してプリント基板上の導体ランドと入出力端子
用導体膜パターン6A,6Bとをはんだ付けで接続する
場合、入出力端子用導体膜パターン6A,6Bの周囲が
凹部16A,16Bとなっているので、外導体膜7との
間で短絡事故が発生する恐れがない。またフラックス洗
浄も良好に行うことができる。
【0036】なお、上記実施例では、導体ペーストをス
クリーン印刷するための印刷製版を全面印刷パターンで
行う構成としていたが、誘電体ブロック1の開放端面1
1や端子面13においては、導体膜パターン4A,4
B,4C及びアース側導体膜パターン5や入出力端子用
導体膜パターン6A,6Bの各パターン形状よりやや大
きな印刷パターンを有する印刷製版を用いてスクリーン
印刷を行う構成としてもよい。この場合、印刷パターン
と貫通穴2A,2B,2Cとの位置関係が多少ずれたと
しても、開放端面11や端子面13において導体ペース
トが付着するのは各凸部14A,14B,14C,15
の平坦上面全域や端子面13の凹部16A,16Bを除
く凸部17A,17Bの平坦上面全域及び残りの外面の
みなので、各導体膜パターン4A,4B,4C,5,6
A,6Bと貫通穴2A,2B,2Cとの位置関係は正確
に規定でき、形状も変化しない(面積も変化しない)。
【0037】なお、厚膜印刷手段としては、スクリーン
印刷の他、ゴムローラーを用いた導体ペーストの転写等
も利用できる。
【0038】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘電体フ
ィルタ及びその製造方法によれば、貫通穴を有する誘電
体ブロックの貫通穴の内面に内導体膜を形成し、前記貫
通穴の軸方向に平行な前記誘電体ブロックの外面と前記
貫通穴の一方が開口している前記誘電体ブロックの短絡
端面に、前記内導体膜の短絡端と接続する外導体膜を形
成し、前記貫通穴の他方が開口している前記誘電体ブロ
ックの開放端面を少なくとも含む領域に、前記内導体膜
の開放端と接続する導体膜パターンを形成する場合にお
いて、前記誘電体ブロックの表面の前記導体膜パターン
を形成する領域が凸部の平坦上面となっており、該凸部
の平坦上面の全域に前記導体膜パターンを形成するよう
にしており、印刷パターンと誘電体ブロックとの位置合
わせが不要で、前記導体膜パターンと外導体膜の形成領
域を正確に規定できる利点があり、従来問題となってい
た貫通穴と導体膜パターンとの位置関係にずれが生じる
恐れがないため、誘電体フィルタのフィルタ特性が安定
する。
【0040】また、簡単に高精度の導体膜パターンを形
成することができ、誘電体フィルタの小型化に伴う導体
膜パターンの小型化、細密化に十分対応可能である。
【0041】さらに、各導体膜パターンや外導体膜との
間は凹状になっており、誘電体が存在しないため、パタ
ーン間のクロストークやカップリング等が防止でき、小
型化、高周波化に有効である。
【0042】従って、小型でフィルタ特性が安定した信
頼性の高い誘電体フィルタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタ及びその製造方法
の実施例における導体膜形成後(完成状態)の誘電体フ
ィルタを示す斜視図である。
【図2】実施例において用いる誘電体ブロックを示す斜
視図である。
【図3】導体膜形成後の誘電体フィルタの貫通穴周辺を
示す部分断面図である。
【図4】従来の誘電体フィルタにおける導体膜形成前の
誘電体ブロックを示す斜視図である。
【図5】従来の導体膜形成後の誘電体フィルタを示す斜
視図である。
【図6】従来の導体膜形成後の誘電体フィルタの貫通穴
周辺を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 角柱状セラミック誘電体ブロック 2A,2B,2C 貫通穴 3A,3B,3C 内導体膜 4A,4B,4C 導体膜パターン 5 アース側導体膜パターン 6A,6B 入出力端子用導体膜パターン 7 外導体膜 10 誘電体フィルタ 11 開放端面 12 外面 13 端子面 14A,14B,14C,15,17A,17B 凸部 16A,16B 凹部 18 短絡端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 純一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの貫通穴の内面に内導体
    膜を形成し、前記貫通穴の軸方向に平行な前記誘電体ブ
    ロックの外面と前記貫通穴の一方が開口している前記誘
    電体ブロックの短絡端面に、前記内導体膜の短絡端と接
    続する外導体膜を形成し、前記貫通穴の他方が開口して
    いる前記誘電体ブロックの開放端面を少なくとも含む領
    域に、前記内導体膜の開放端と接続する導体膜パターン
    を形成する誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体ブロックの表面の前記導体膜パターンを形成
    する領域が凸部の平坦上面で構成されており、該平坦上
    面の全域に前記導体膜パターンが設けられていることを
    特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体ブロックの貫通穴の内面に形成さ
    れる内導体膜と、前記貫通穴の軸方向に平行な前記誘電
    体ブロックの外面と前記貫通穴の一方が開口している前
    記誘電体ブロックの短絡端面とに、前記内導体膜の短絡
    端と接続する如く形成された外導体膜と、前記貫通穴の
    他方が開口している前記誘電体ブロックの開放端面を少
    なくとも含む面に形成された導体膜パターンとを備える
    誘電体フィルタの製造方法において、 前記誘電体ブロックの表面の前記導体膜パターンを形成
    する領域が凸部の平坦上面となる如く前記誘電体ブロッ
    クを形成した後、前記平坦上面の全域に前記導体膜パタ
    ーンを形成することを特徴とする誘電体フィルタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記平坦上面の全域に導電性材料を印刷
    し、焼き付けることで前記導体膜パターンを形成する請
    求項2記載の誘電体フィルタの製造方法。
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