JPH08323718A - 加圧泥漿鋳込み - Google Patents

加圧泥漿鋳込み

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JPH08323718A
JPH08323718A JP34318895A JP34318895A JPH08323718A JP H08323718 A JPH08323718 A JP H08323718A JP 34318895 A JP34318895 A JP 34318895A JP 34318895 A JP34318895 A JP 34318895A JP H08323718 A JPH08323718 A JP H08323718A
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mold
casting
sludge
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die
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JP34318895A
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Masayoshi Matsuki
正義 松木
Hirotaka Murashita
博隆 村下
Hajime Tanaka
肇 田中
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧鋳込みにおいて、簡易な構造で鋳型30
の亀裂を防止し、かつ、着肉を促進し、離型を容易とす
る。 【解決手段】 石膏製鋳型30を筒状型枠13内に上中
下蓋14、39、17を介して配置し、鋳型30と型枠
13の間は石膏16を流し込み、固化させる。この石膏
16によって、型枠13内に鋳型30を確実に固定する
とともに、分割面のシールを確実に行う。鋳型30内に
泥漿bを注入すると、石膏30、16の吸水性のみなら
ず、埋設の管32、35からも吸水されて、泥漿bの液
分が円滑にうばわれて、着肉がなされる。所要の着肉厚
さとなり、その固化後、管32に空気を吹き込むと、鋳
型30と着肉層(製品)の界面に泡状物が噴出し、潤滑
剤となるとともに離型層を形成し、離型がスムーズであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミックス製
品の加圧泥漿鋳込み成形用の鋳込み型と加圧泥漿鋳込み
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスの成形法の一つとして、泥
漿鋳込み法(Slip casting、スリップキャ
スト法)がある。
【0003】この泥漿鋳込み法は、金属の鋳造法のごと
く、まず目的形状の模型を作り、この模型でもって図1
2、図14に示すようにその模型状の空洞aを有する鋳
型1を作る。図12は円管、図14はY字管の鋳造の場
合である。この鋳型1は、石膏、多孔性樹脂などの吸液
(水)性の材料から成り、その鋳型1の上下面を蓋2で
閉塞した後、下部の蓋2の注入孔3を介して、鋳型1内
にセラミックスの泥漿b(スリップ)を注入する(同図
b及び実施例参照)。
【0004】その鋳型1内の泥漿bは、経時とともに、
含有する液分(水分)が鋳型1内に吸収されて、そのセ
ラミックスの固形成分が鋳型1内面に着肉する。この
間、不足泥漿bを上蓋2の注入孔3から補給しながら、
所要の厚さにまで着肉を進行させ、所要の厚さになれ
ば、下蓋2の注入孔3を介して排泥する。排泥後、着肉
部分が若干乾燥収縮するのを待って、製品を離脱する。
【0005】この鋳込み法は、従来から行われている公
知のものであって、実開昭63−170108号公報
(公報1)、特開平3−67604号公報(公報2)、
特開平4−238852号公報(公報3)、特開平5−
131410号公報(公報4)及び特開平5−1314
12号公報(公報5)などに記載されている。
【0006】上記泥漿鋳込み法において、鋳型成形のた
めに模型を用いるが、鋳型成形後、模型を除去しなけれ
ばならない。その際、模型の除去がしやすいように、鋳
型1を、図12、14に示すように、2つの鋳型1a、
1bなどに分割するのが普通である。このため、鋳込み
時には、図14に示すように、両鋳型1a、1bをター
ンバックル型把手4などで一体化する。
【0007】一方、この泥漿鋳込みは大気圧下、又は高
圧下で行われる。このとき、着肉を促進させ、生産性向
上のためには、泥漿bに加圧し、鋳型1の吸水性を向上
させ着肉を促進させる方法が一般的に行なわれている
(上記各公報参照)。この加圧鋳込みにおいて、問題と
なるのは、鋳型1の強度と、鋳型1を分割した場合のそ
の分割面cからの泥漿bの漏れである。すなわち、石膏
の鋳型1は耐圧性に問題があり、耐圧性のものとして、
樹脂製の鋳型が種々に考案されているが、十分な強度を
得ていないうえに、吸水性、経済性の面で十分に満足い
けるものはない。
【0008】また、鋳型1を分割した場合、各鋳型1
a、1bの分割面c及び蓋2との界面cからの泥漿bの
漏れを防止するため、テープ等で目地をふさいでいる
が、完全な漏れ防止(水密化)は困難であり、とくに、
分割面cと蓋2との界面の衝合点はT字状となり、加圧
鋳込み法のように、高圧下においては、完全な水密化は
非常に難しい。泥漿bの注入圧は高い程生産性が上がる
ので、例えば、1.47MPa〜1.96MPa(15
kgf/cm2 〜20kgf/cm2 )程度が好まし
く、この圧力では、水密構造は難しく、また大がかりと
なる。
【0009】このような実情の下、この加圧鋳込みにお
いて、その加圧力に鋳型1を耐えさせるために、上記公
報1記載の技術は、鋳型1の外面大部分をキャップで包
被し、このキャップ外面に液圧機器でもって印圧し、鋳
型を保持して泥漿圧に耐え得るようにしている。
【0010】また、公報4、5記載の技術は、鋳型の周
囲をダイヤフラムで囲み、このダイヤフラムに油圧を印
加し、他の両側面は押圧板(蓋)を介し油圧機器によっ
て保持して、鋳型1を泥漿圧に耐え得るようにしてい
る。
【0011】さらに、加圧鋳込みすると、その加圧力に
よって、鋳型内面に製品(上記着肉)が強固に張り付
き、鋳型からの離型(脱型)が困難となる場合がある。
このとき、鋳型1a、1bを分解して脱型すればよい
が、円管、曲管などは、作業性の面から、下蓋2を除い
て、空洞aから製品を抜け出させるようにしている。こ
のため、製品が強固に張り付くと、とくに長尺物におい
ては、その抜け出しが不可能となり、従来では、図13
に示すように、鋳型1内面(空胴a)に抜け勾配θを設
けている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】加圧泥漿鋳込み法にお
いて、大気圧下の成形法と異なり、加圧成形法の場合に
問題になるのは、まず、加圧に耐える鋳型自体の強度の
問題である。石膏を用いずにもっと強度の高い樹脂型な
どが開発されているが、上述のように強度、吸水性、経
済性の面で必ずしも満足のいくものではない。このた
め、経済的な材料を使用して強度の強い鋳型の製作が要
求されている。
【0013】次に、鋳型を分割すると、鋳型の製作は容
易だが、水密線が複雑になると、加圧力が高い場合に、
完全水密が難しい。すなわち、鋳型を分割して製作し、
成形を行なう際に一体に組んだ時、鋳型の水密が十分に
行なえる構造である必要がある。
【0014】さらに、内面に張り付いた製品の鋳型から
の離型も大きな問題である。このとき、上述のように、
従来では、製品に抜け勾配を付けること等で解決してい
るが、長尺物では抜け勾配を付けると、寸法的な問題が
発生し、泥漿鋳込み成形法が使用できない。
【0015】この発明は、以上の点に鑑み、第1の課題
を、上記加圧泥漿鋳込みにおける鋳型強度を高めると同
時に泥漿圧入時の水密性の向上を図ること、第2の課題
を、第1の課題に加えて、製品形状の変化に対応し得る
こと、第3の課題を、第1の課題に加えて、離型を円滑
とすること、とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、請求項1及び2に記載の発明を成したのであ
り、その請求項1に記載の加圧泥漿鋳込み成形に用いる
鋳込み型に係る発明にあっては、鋳型が十分に入る泥漿
の加圧力に耐え得る金属又は樹脂製の型枠のなかに、一
体に組み立てた前記鋳型を入れ、その鋳型と前記型枠と
の隙間に石膏等の鋳型材を流し込み、型枠と鋳型を一体
化した構成としたのである。
【0017】このように構成すれば、鋳型を鋼製または
プラスチック製の型枠の中に入れ、型枠と鋳型の隙間を
鋳型材で充填することにより、鋳型の強度は、鋳型自体
の強度に加え、型枠と鋳型の隙間に充填された鋳型材の
強度が加わり、鋳型だけの時の数百倍となり、加圧によ
る圧力に十分堪える事が出来る。又鋳型の分割箇所は鋳
型材により充填されるので、水密構造も上下蓋と平面部
分だけとなり完全に行なえる。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1記載の構成において、鋳型材を嵌め込みとするとと
もに、鋳型のみならず、その鋳型材も、鋳型を破壊する
ことなく鋳込み製品を取り出し得るように分割した構成
としたのである。
【0019】このように構成すれば、Y字管などの鋳型
を分解しなければ、その製品を脱型し得ないものにおい
ても、請求項1記載の発明の作用・効果を担保して、所
要の泥漿鋳込みを行うことができる。このとき、鋳型の
分割面cには鋳型材の分割面が対応(対面)しないよう
に、その鋳型材の分割構造とする(以下、分割構造鋳型
材を分割体と称する)。
【0020】上記第2の課題を解決するために、請求項
3に記載の発明は成したものであって、その鋳込み型に
係る発明にあっては、上記請求項1又は2記載の構成に
おいて、上記型枠の上下蓋を金属ないし樹脂性の蓋と
し、その蓋は鋳型の形状によりシールした方が水密が確
実な場合はゴム又はプラスチックのシール材を用いてシ
ールし、異型管の様に上下端面が平行でない場合や、型
枠より鋳型がその高さが小さい場合は、樹脂製または金
属製の、上下蓋と鋳型との空間をキッチリと埋める形状
の中蓋を上下蓋の内側にいれることにより、鋳型の形状
によらず、型枠、鋳型、中蓋、上下蓋を緊密な一体物と
した構成としたのである。
【0021】このように、中蓋を有するものとすれば、
その中蓋を適宜な形状とすることにより、鋳型の形状が
どの様なものでも対応できる。
【0022】上記第3の課題を解決するために、請求項
4に記載の発明を成したものであり、その鋳込み型に係
る発明にあっては、上記請求項1、2又は3記載の構成
において、上記鋳型の、泥漿の固形分が着肉し製品とな
る空洞部分の周辺の鋳型内に、ガラス、樹脂ないし金属
の繊維を管状に編んだ中空管、または樹脂ないし金属の
管に細かい穴を無数に開けた物を埋め、その中空管又は
物の一端を鋳型内で閉鎖し、他端を型枠の外に導いて、
その端を吸出口及び吹込み口とした構成としたのであ
る。
【0023】このように構成すれば、鋳型内の透水性中
空管により、加圧泥漿鋳込み成形時に鋳型内に含水され
る水分の排出を促進させる事が出来る。一方、該中空管
等を使用して、空気を吹込む事により鋳型製作時には鋳
型の乾燥をすることができる。また、加圧泥漿鋳込み成
形終了時、その中空管を介し、空気を吹き込むことによ
り、鋳型内に残っている水分が製品の周囲に吹出し、そ
の水分が潤滑作用をして製品の離型が容易になる(請求
項6記載の発明)。
【0024】請求項5に係る発明は、上記各課題を解決
するための加圧泥漿鋳込み法であって、上記各構成の鋳
込み型を用いて、加圧泥漿鋳込み成形を行なう構成とし
たのである。この構成によれば、上記各鋳込み型の作用
・効果を得た円滑な泥漿鋳込みを行い得る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1から図4に、この発明の泥漿
鋳込みに係る一実施形態を示し、この実施形態は、直線
状のセラミックス管を製造するものであり、長方体の鋳
型10の軸心上に円柱状空胴11が形成されている。こ
の鋳型10は石膏によって形成され、その中央面で2分
割されている。鋳型材として石膏に代えて他の吸水性材
料を使用することも可能である。
【0026】鋳型10内には透水性(透液性)の管12
が埋設されており、この管12は、ガラス、樹脂ないし
金属などの繊維を管状に編んだ、例えば1〜10mm径
のもの、又は、樹脂ないし金属の管に細かい孔を無数に
開けたもの等の透水性のあるものならいずれでもよく、
鋳型10の成形時に同時に埋設する。その配置は、図示
のごとく、鋳型10の全域に至るようにし、一端を外側
に導き出し、他の端(一つ又は複数であり、図では上下
の二つの端)は埋めごろしして閉じる。
【0027】この鋳型10を入れる鋼製の型枠13は任
意の形状にし得るが、本実施形態では製品が円筒のた
め、円筒のものとした。この円筒状型枠13内に鋳型1
0を配置するには、先ず、下蓋14に中蓋14aを嵌
め、その側面を位置決めのガイドとして鋳型10を中蓋
14aに嵌合させた後、型枠13を被せて配置する。
【0028】つぎに、型枠13と鋳型10の間全域に、
上記と同じ透水性の管15をらせん状に配置する。この
管15は一端を外側に導き、他の端は閉じる。その外側
の端は、型枠13を貫通させて、開放端とするか又は吸
引機(図示せず)に接続する。このとき、管15は上記
鋳型10内の管12と別々に型枠13外に導いてもよい
が、連結後に外に導いてもよい。
【0029】管15を配置した型枠13と鋳型10の間
には、図1、図2に示すように石膏16を流し込んで固
める。この固化によって、鋳型10は型枠13に確実に
固定され、かつ分割面10aも確実にシールされる。石
膏に代えて、プラスチック等の鋳型材も使用し得る。石
膏16が固まれば、図2、図3のごとく上蓋17を被
せ、把手18でもって、図4に示すように、鋳込み装置
Aにセットする。このとき、鋳込み型と上下蓋14、1
7間にはゴムシート等を介在してシール性を高めてもよ
い(後記各実施形態も同様)。
【0030】この鋳込み装置Aは、フレーム20上の油
圧シリンダ21によって、上蓋17に力が加えられて、
泥漿b圧力に抗して上蓋17を型枠13に押しつけ、泥
漿bが漏れるのを防ぐ。泥漿bは圧入機22によって、
下蓋14の注入孔14bから鋳型10内に最終着肉量
(製品厚)に基づき必要なだけ送り込まれる。注入圧力
などは制御盤23によって制御する。
【0031】この装置Aにおいて、外径:114.3m
m、550mm長さの管を、加圧力:1.96MPa
(20kgf/m2 )、目標着肉厚:8mmで製作した
ところ、約28分で得ることができた。この作業中、鋳
型10の亀裂及び泥漿bの漏れは全くなかった。
【0032】離型は、鋳込み装置Aから鋳込み型を取り
外し、上蓋17を外して反転させ、製品b’をその自重
によって鋳型10内から抜け出させた。このとき、前記
中空管12に空気を吹き込み、着肉部b’(製品)と鋳
型内面11の間に、鋳型10に吸われた水分を泡状に噴
き出させたところ、その水分が潤滑剤となって、製品
b’は円滑に離型した(抜け出た)。
【0033】なお、大気圧下の泥漿鋳込み法により同じ
製品を作るには、約260分を要していた。このため、
この実施形態では、大気圧下の鋳込みに対し、約9.3
倍の生産性の向上が図れることとなる。
【0034】図5、図6に示す実施形態は曲管(ベンド
管)の製造に係るものであり、図5b及び図6に示すよ
うに、鋳型30が平面扇状の分割体30a、30bであ
って、その空洞(鋳型内面)31が曲がったものとなっ
ている。この鋳型30の上下面には中蓋39を当てがっ
て、図5(b)に示すように型枠13に、鋳型30をセ
ットした際の上下面を水平となるようにする。鋳型30
内には前記実施形態と同様に透水性の管32を埋設し、
型枠13と鋳型30の間には同じく透水性の管35をら
せん状に配置して石膏16を充填して固化する。図中、
39aは泥漿補給及び排出口である。管35及び前記管
15は省略し得る。
【0035】この実施形態を、図4の装置Aにセット
し、外径:89.1mm、曲率半径:700mm、両端
面角度:30°の曲管を、加圧力:1.47MPa(1
5kgf/cm2 )又は1.96MPa(20kgf/
cm2 )、目標着肉厚10mmで製作したところ、1.
47MPaでは約53分、1.96MPaでは約44分
で得ることができた。この作用中、泥漿bの漏れはな
く、離型も、前述と同様、鋳型30を壊す必要もなく鋳
型内面11の曲率に沿って製品が出てきて(抜け出
て)、容易に行えた。
【0036】なお、従来の石膏製鋳型により、大気圧下
で同形の曲管を得ようとすると、約402分が必要であ
った。このため、この実施形態では、大気圧下の鋳込み
に対し、1.47MPaで約7.6倍、1.96MPa
で約9.1倍の生産性の向上が図られることとなる。
【0037】図7から図11に示す実施形態は、円管、
曲管のように鋳込み型の反転による自重によって、製品
b’が抜け出ない(脱型できない)、Y字管、T字管に
係るものであり、前者を図7、8に、後者を図10、1
1にそれぞれ示す。
【0038】その鋳型40、50は、図8、図11に示
すように、空洞41、51がY字状又はT字状となった
分割体40a、40b、50a、50bから成るもので
あり、同様に、図1、図5記載の中空管12、32と同
質の中空管42、52が配設されている。分割体(分割
構造鋳型材)46、56は、型枠13に鋳型40、50
を入れた際、その隙間を埋めて一体化し、かつ、鋳型4
0、50の分割面が自己の分割面に対応しないように、
適宜に分割されたもの46a、46b、46c、46
d、46e、56a、56b、56c、56dとなって
いる。
【0039】この分割体46、56は、石膏、樹脂等
で、後述の型枠13と鋳型40、50の間隙にぴったり
嵌まるように型枠成形して作る。また、前記実施形態と
同様に、型枠13内に、鋳型40、50を入れ、その間
隙に、石膏等を流し込んで固化させ、そののち、鋳型4
0、50とともに型枠13から取り出し、鋳型40、5
0を傷付けないように、切断・分割して分割体46、5
6を作ってもよい。図中、49a、59aは泥漿補給及
び排水口である。
【0040】この実施形態は、その鋳込み型を、図7又
は図10に示す状態の逆さ状態に組立てるものであり、
まず、図7のY字管の場合は、上蓋17の上に四角筒状
の型枠13を載せ、その型枠13内に上中蓋49を入
れ、その上に次の順で分割材46a等をセットする。
〔分割材46a→分割材46d又は46e→分割材46
b→鋳型40→分割材46e又は46d→分割体46c
→下中蓋49→下蓋14〕、図10のT字管の場合は、
上蓋17の上に型枠13を載せ、その型枠13内に上中
蓋59を入れ、その上に次の順で分割材56a等をセッ
トする。〔分割材56a→分割材56c又は56d→鋳
型50→分割材56d又は56c→分割体56b→下中
蓋59→下蓋14〕。この組立て完了は図9に示す逆さ
状態となり、いずれの場合も、分割材46c、56cは
鋳型40、50と接する面が型枠13に対して斜めにな
っており、楔効果によって、シール性の向上が図られて
いる。
【0041】つぎに、その図9の逆さの状態の鋳込み型
全体を引っくり返し、図7又は図10に示す状態で、鋳
込み装置Aにセットする。このとき、図7(c)に示す
ように、鋳型40(40a、40b)と下蓋49の界面
において、中空管42の連結部に、押え代分(同図鎖線
分)鋳型40から突出するパッキング47を介在し、そ
れを圧縮状態にして水密性を向上させる。中蓋49、5
9は金属又は樹脂性とする。
【0042】この各実施形態において、外径:76.3
mm、長さ(鋳型40、50の高さ):350mmのY
字管又はT字管を、加圧力:1.47MPa又は1.9
6MPa、目標着肉厚:7mmで製作したところ、1.
47MPaでは、約26分、1.96MPaでは、約2
2分で得ることができた。この作用中、泥漿bの漏れは
なかった。離型は、型枠13から、上下中蓋49、5
9、鋳型材46、56、鋳型40、50と順々に取出し
て行う。離型後は、再組立てを行って、鋳込みを行う。
因みに、着肉時間は空洞a、11、31、41、51の
形状(製品形状)に殆ど無関係で肉厚によって決定され
る。
【0043】なお、従来の石膏性鋳型により、大気圧下
で同形のY字管又はT字管を得ようとすれば、約197
分が必要であった。このため、この実施形態では、1.
47MPaで約7.6倍、1.96MPaで約9.0倍
の生産性の向上が図れることとなる。
【0044】この実施形態においても、分割体46、5
6に上記透水性の管15、35と同様な管を配設するこ
とができる。このとき、その各分割体の管端面は対向さ
せて、分割体を嵌めた際、管15、35と同様に、一本
の管となるようにする。
【0045】また、Y字管、T字管に限らず、各種の分
岐管を有するものにおいても、分割体46、56を適宜
に分割することにより、この発明の作用効果を得ること
は言うまでもない。なお、鋳型10、30、40、50
及び分割体46、56の分割面及び嵌合面(接合面)に
は離型材を塗布すること好ましい。
【0046】因みに、上記各実施形態において、泥漿b
の加圧を、2.94MPa(30kgf/cm2 )とし
ても鋳型10、30、40、50の亀裂及び漏れは生じ
なかった。加圧の効果について、低いと着肉時間は余り
短縮されない。例えば、着肉厚10mmの場合、0.4
9MPa(5kgf/cm2 )以下では100〜400
分かかり生産性の面からの効果は少ない。一方2.94
MPa(30kgf/cm2 )以上だと圧力に対応する
難しさの割には、1.47MPaの場合に比較して思う
ほどの着肉時間の短縮化を図れなかった。実験による
と、0.98MPa(10kgf/cm2 )〜1.96
MPa(20kgf/cm2 )が適当であった。
【0047】各実施形態は中子を設けない鋳込みであっ
たが、この発明は中子を入れる鋳型においても採用する
ことができ、その効果を得ることができることは言うま
でもない。また、図1、図5の実施形態でも鋳型材16
を分割して、分割体にすることもできるが、製品形状が
単純のため、多くの場合、脱型でき、実用上分割の必要
は殆んどない。
【0048】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、型枠及
び鋳型材料の充填又は分割体の嵌め込みによって、鋳型
を固定するようにしたので、設備も大がかりとならず、
多品種少量生産にも向くものとなる。
【0049】また、十分な加圧が可能となり、泥漿の固
形成分の着肉が促進され、作業時間の短縮が図られる。
【0050】吸出口から、逆に気体を送り込めば、鋳型
に含まれる水分が製品の周囲に吹き出し潤滑剤となっ
て、離型が容易となる。
【0051】さらに、中蓋を介在することにより、曲管
などの製造において、その端面を筒軸に直角なものを容
易に得ることができ、適用範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加圧泥漿鋳込みの鋳込み型の一実施
形態を示し、aは製作工程の一部除去した平面図、bは
同切断正面図
【図2】同実施形態の切断正面図
【図3】同実施形態の斜視図
【図4】加圧泥漿鋳込みの概略図
【図5】鋳込み型の他の実施形態を示し、aは上蓋を除
去した平面図、bは同切断正面図
【図6】同実施形態の鋳型及び中蓋の分解斜視図
【図7】鋳込み型の他の実施形態を示し、aは上蓋を除
去した平面図、bは同切断正面図、cは図bの要部拡大
【図8】同実施形態の鋳型、分割体及び上下中蓋の分解
斜視図
【図9】同実施形態の斜視図
【図10】鋳込み型の他の実施形態を示し、aは上蓋を
除去した平面図、bは同切断正面図
【図11】同実施形態の鋳型、分割体及び上下中蓋の分
解斜視図
【図12】鋳型の組み立て説明図
【図13】従来の鋳型の切断正面図
【図14】従来の鋳込み型の斜視図
【符号の説明】
1、10、30、40、50 鋳型 a、11、31、41、51 空洞 12、32、15、35、42、52 透水性管 13 型枠 14 下蓋 14a、39、49、59 中蓋 14b、17b、39a、49a、59a 泥漿注入口 16 鋳型材(石膏等) 17 上蓋 18 把手 21 油圧シリンダ 22 泥漿圧入機 46、56 分割体(分割構造鋳型材) 46a、46b、46c、46d、46e、56a、5
6b、56c、56d分割材 A 泥漿鋳込み装置 a 鋳型内空洞 b 泥漿 b’ 泥漿着肉(製品)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧泥漿鋳込み成形に用いる鋳込み型で
    あって、鋳型10、30、40、50が十分に入る泥漿
    bの加圧力に耐え得る金属又は樹脂製の型枠13のなか
    に、一体に組み立てた前記鋳型を入れ、その鋳型と前記
    型枠13との隙間に石膏等の鋳型材16、46、56を
    流し込み、型枠13と鋳型を一体化することにより鋳型
    の強度を高めると同時に泥漿圧入時の水密性の向上を図
    ったことを特徴とした加圧泥漿鋳込み成形用鋳込み型。
  2. 【請求項2】 加圧泥漿鋳込み成形に用いる鋳込み型で
    あって、鋳型10、30、40、50が十分に入る泥漿
    bの加圧力に耐え得る金属又は樹脂製の型枠13のなか
    に、一体に組み立てた前記鋳型を入れ、その鋳型と前記
    型枠13との隙間に石膏等の鋳型材16、46、56を
    嵌め込み、型枠13と鋳型を一体化することにより鋳型
    の強度を高めると同時に泥漿圧入時の水密性の向上を図
    り、かつ、鋳型を破壊することなしに鋳込み製品を取り
    出せるよう、前記鋳型及び鋳型材を分割したことを特徴
    とした加圧泥漿鋳込み成形用鋳込み型。
  3. 【請求項3】 上記型枠13の上下蓋14、17を金属
    ないし樹脂性の蓋とし、その蓋14、17は鋳型10、
    30、40、50の形状によりシールした方が水密が確
    実な場合はゴム又はプラスチックのシール材を用いてシ
    ールし、異型管の様に上下端面が平行でない場合や、型
    枠13より鋳型がその高さが小さい場合は、樹脂製また
    は金属製の、上下蓋と鋳型との空間をキッチリと埋める
    形状の中蓋14a、39、49、59を上下蓋の内側に
    いれることにより、鋳型の形状によらず、型枠13、鋳
    型、中蓋、上下蓋を緊密な一体物としたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載した加圧泥漿鋳込み成形用鋳込
    み型。
  4. 【請求項4】 上記鋳型10、30、40、50の、泥
    漿bの固形分が着肉し製品となる空洞11、31、4
    1、51部分の周辺の鋳型内に、ガラス、樹脂ないし金
    属の繊維を管状に編んだ中空管12、または樹脂ないし
    金属の管12、32、42、52に細かい穴を無数に開
    けた物を埋め、その中空管又は物の一端を鋳型内で閉鎖
    し、他端を型枠13の外に導き、吸出口として吸引を行
    うか自然流出により鋳型が含む水分の排出が出来るよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つ
    に記載された加圧泥漿鋳込み成形用鋳込み型。
  5. 【請求項5】 上記請求項1乃至4のいずれか1つに記
    載の鋳込み型を用いて加圧泥漿鋳込み成形を行うことを
    特徴とする加圧泥漿鋳込み法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の鋳込み型を用いて加圧泥
    漿鋳込み成形を行う際、その鋳込み成形が終わり、製品
    を取り出す時、上記吸出口から空気を吹き込み、この空
    気により鋳型10、30、40、50内に残っていた水
    分を製品の周辺に吹出し、製品周辺を濡らし潤滑効果を
    発揮させて、離型しやすくすることを特徴とする加圧泥
    漿鋳込み法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103978540A (zh) * 2014-05-30 2014-08-13 和成(中国)有限公司 一种采用高压模具生产蹲便器的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103978540A (zh) * 2014-05-30 2014-08-13 和成(中国)有限公司 一种采用高压模具生产蹲便器的方法

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