JPH08324010A - 熱転写カラープリンタとこれに用いられるインクシート - Google Patents

熱転写カラープリンタとこれに用いられるインクシート

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JPH08324010A
JPH08324010A JP13445995A JP13445995A JPH08324010A JP H08324010 A JPH08324010 A JP H08324010A JP 13445995 A JP13445995 A JP 13445995A JP 13445995 A JP13445995 A JP 13445995A JP H08324010 A JPH08324010 A JP H08324010A
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JP
Japan
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ink
energization
color
thermal transfer
energization time
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JP13445995A
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Kenichiro Oka
賢一郎 岡
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のインクシートを使用して、谷間印刷の
品質を向上させる熱転写カラープリンタを得る。 【構成】 イエロー、マゼンタ、シアンの3色を一組と
するインク層が、この順序で繰返し塗布されたインクシ
ートへの通電、非通電を繰返すことにより、一組のイン
ク層の各色のインク層を用紙に順次重ねて転写するサー
マルヘッドの通電時間(イエローt11、マゼンタt1
2、シアンt13)とサーマルヘッドを冷却させるため
の非通電時間(イエローT11、マゼンタT12、シア
ンT13)を、その配列順に従って、t11<t12<
t13、T11<T12<T13のごとく増大させるよ
う制御する通電制御手段を備えたものである。 【効果】 通常のインクシートを用いても、後から熱転
写されるインクが十分に溶融され、谷間に侵入するの
で、色の再現性が損なわれない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数色の熱溶融性イ
ンクをサーマルヘッドにより加熱溶融して、被転写媒体
上に転写を重ねてカラー出力を得る熱転写カラープリン
タにおいて、インクが積層されて凹凸が形成された上
に、さらにインクを重ねる場合の印画品質を向上させる
ことができる熱転写カラープリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、熱転写記録の原理を説明する。図
6は一般的な熱転写記録の原理を示す図である。図にお
いて、1はインクシート、2はインクシート1のベース
フィルム、3はベースフィルム2と共にインクシート1
を構成するワックスあるいは有機樹脂バインダと着色材
とからなるインク層、4はインクシート1のベースフィ
ルム2側に配置されたサーマルヘッド、5はサーマルヘ
ッド4に設けられた発熱抵抗体、6はインク層3側に配
置された被転写媒体である用紙、7は用紙6とインクシ
ート1を介してサーマルヘッド4の反対側に配置された
プラテンローラである。ライン型サーマルヘッドの場
合、主走査方向に1ライン分の画素数に対応する発熱抵
抗体5が配列されている。
【0003】図7は、三原色インクの熱転写記録用イン
クシートの構成図である。図において、9はイエロー
(Y)、10はマゼンタ(M)、11はシアン(C)で
あり、ベースフィルム2上に、9、10、11の順に配
置されている。図8は、従来の凹部(谷間)印画におけ
る転写不良を説明する図である。図において、12はイ
ンクが積層することによって生じる凹部である。図9
は、従来の熱転写カラープリンタで使用する無色インク
を含むインクシートの構成図であり、図において、13
はイエロー9とマゼンタ10の間及びマゼンタ10とシ
アン11の間に、それぞれ塗布された熱溶融性の無色イ
ンクである。図10は、従来の熱転写カラープリンタで
の記録方法を示すフローチャート、図11は従来の熱転
写カラープリンタでの谷間印刷を説明する図である。図
6において、サーマルヘッド4の発熱抵抗体5を通電加
熱すると、インクシート1のベースフィルム2を通して
インク層3が加熱溶融され、このインク層3の溶融部分
3aが用紙6上に粘着され、次に加熱された部分のイン
ク部分がベースフィルム2から剥離されて、用紙6上に
残り、熱転写記録が完成する。
【0004】熱転写記録方式においてカラーを表現する
ためには、図7のように三原色インクを塗布したインク
シート1を使用する。この例のインクシート1では、三
原色は、ベースフィルム2上でイエロー(Y)9、マゼ
ンタ(M)10、シアン(C)11の順番に塗布されて
いる。画像を記録する時、まずイエロー9の転写を終え
てから、順番にマゼンタ10、シアン11と進めて行
く。この場合、マゼンタ10は用紙6上で、イエロー9
の層上に重ねられ、シアン11は、イエロー9の層とマ
ゼンタ10の層が2段に重ねられた上に転写される。こ
のように用紙6上に次々とインク層3を積層していく
と、画像の色に従って、先に転写されたインクにより凹
凸が形成される。特に、間隔が1〜2ドット幅の狭い谷
間に嵌まり込むような状態で、さらにインクが積層され
る場合に、図8のように、この部分では後から熱転写積
層されるインクは凹部12(谷間)への密着が十分でな
く転写性が悪く、色の再現性が劣化してしまう。上述の
ような「谷間印画特性」を改善するための方法として、
例えば特開平6−99600号公報に示されたもので
は、イエロー、マゼンタ、シアンの順に重ねて印画する
ときに、谷間部にイエロー及びマゼンタのデータを反転
させて無色インクにより印画するものである。
【0005】図9は、無色インクを含むインクシート1
で、イエロー9とマゼンタ10の間、マゼンタ10とシ
アン11の間にそれぞれ熱溶融性の無色インク13が塗
布されている。図10は、図9のインクシート1を用い
て印刷する方法を示すフローチャートである。1色目の
イエロー9を印画(ステップS13)後、イエロー9の
反転データを無色インク13で印画する(ステップS1
4)。次に、2色目のマゼンタ10を印画(ステップS
15)後、マゼンタ10の反転データを無色インク13
で印画する(ステップS16)。最後に、3色目のシア
ン11を印画する(ステップS17)。以上の操作によ
り、図11に示すように、従来、谷間となっていた部分
を無色インク13で印画することにより、谷間印画の品
質を向上させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱転
写カラープリンタでは、谷間印画の品質向上のために3
原色インク9、10、11の他に、無色インク13を塗
布した特殊はインクシートを使用しなければならず、通
常のインクシートに比べて高価となる。また、印画処理
では、3原色の他に無色インク13の転写も行うことか
ら、1画面当りの記録時間が長くなってしまうという問
題点もあった。
【0007】一般に、発熱抵抗体5への通電加熱は、同
じインク濃度の熱転写を得るために同一の制御波形で、
イエローY、マゼンタM、シアンCの熱転写が行われる
ので、後から熱転写されるインクの溶融が十分ではな
く、凹部12へ侵入されず、図8に示すように、凹部1
2への密着が不十分で転写性が悪くなる。そこで、発熱
抵抗体5への通電時間を、後から熱転写するインクほ
ど、即ちイエローY<マゼンタM<シアンCと通電時間
を長くして、インクの溶融度を大きくして、凹部12へ
のインクの侵入性を向上させることを試みた。しかし、
凹部12への転写性は、わずかに改良されたにすぎな
い。この原因は、1ライン分の用紙6搬送速度と制御波
形の1周期を同期させる必要から、1周期中の冷却時間
である非通電時間が、イエローY>マゼンタM>シアン
Cとなることによる。このため、凹部12へのインク転
写がなされるシアンCでは、非通電時間(冷却時間)が
不足して、シアンCのインクが十分冷却固化しないうち
に、インク層3とベースフィルム2が剥離されるため、
インクの冷却が遅い半液体状態の部分が剥離される。こ
のため、用紙6側へのインクの残量が少なくなり、転写
性はわずかに改良されるにすぎない。また、通電時間に
対して非通電時間を十分長くするにも、1ライン分の用
紙6搬送速度との関係から、1周期の通電時間と非通電
時間の割合を大きく変化できないという制約がある。
【0008】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第一の目的は、通常のインクシ
ートを使用して消耗品の価格を上昇させることなく、谷
間印画の品質を向上させることができる熱転写カラープ
リンタを得るものである。また、この発明の第二の目的
は、インクシートの各インクの溶融粘度に差をもたせ
て、谷間印画の品質を向上させた熱転写カラープリンタ
を得るものである。また、この発明の第三の目的は、イ
ンクシートの各インクの溶融粘度に差を持たせ、かつサ
ーマルヘッドの通電時間を制御して、印画速度を早くし
た熱転写カラープリンタを得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる熱転写
カラープリンタにおいては、少なくとも3色を一組とす
るインク層が、所定の順序で繰返し塗布されたインクシ
ートへの通電、非通電を繰返すことにより、一組のイン
ク層の各色のインク層を用紙に順次重ねて転写するサー
マルヘッドの、通電時間及び非通電時間を、一組のイン
ク層における配列順が後になるほど増大させるよう制御
する通電制御手段を備えたものである。また、この発明
に係わるインクシートにおいては、基材上に少なくとも
3色を一組として所定の順序で繰返し塗布されたインク
層を備え、同一加熱エネルギーに対する溶融粘度が、一
組のインク層における配列順が後になるほど低く設定さ
れているものである。また、この発明に係わる熱転写カ
ラープリンタにおいては、同一加熱エネルギーに対する
溶融粘度が、一組のインク層における配列順が後になる
ほど低く設定されているインクシートへの通電、非通電
を繰返すことにより、一組のインク層の各色のインク層
を用紙に順次重ねて転写するサーマルヘッドの、通電時
間及び非通電時間を制御する通電制御手段を備えたもの
である。
【0010】さらに、通電制御手段は、一組のインク層
の各色のインク層毎の通電時間を一定にするものであ
る。また、通電制御手段は、一組のインク層の各色のイ
ンク層毎の非通電時間を一定にするものである。また、
通電制御手段は、一組のインク層の各色のインク層毎の
非通電時間を、一組のインク層の各色のインク層の配列
順が後になるほど増大させるものである。加えて、通電
制御手段は、一組のインク層の各色のインク層毎の通電
時間と非通電時間の合計を一定にするものである。
【0011】
【作用】上記のように構成された熱転写カラープリンタ
及びそのインクシートにおいては、通電制御手段が、サ
ーマルヘッドの通電時間及び非通電時間を、一組のイン
ク層における配列順が後になるほど増大させるよう制御
して、加熱時間を後になるほど増大させ、後のインク層
の溶融流動性をよくして凹部へのインクの侵入をよくす
ると共に、冷却時間を後になるほど増大させ、溶融イン
クを冷却固化して、インクのインクシートからの剥離を
よくする。また、同一加熱エネルギーに対する溶融粘度
が、一組のインク層における配列順が後になるほど低く
設定されていて、同一加熱エネルギーに対して、後のイ
ンク層の溶融流動性をよくして凹部へのインクの侵入を
よくする。
【0012】また、通電制御手段は、一組のインク層の
各色のインク層毎の非通電時間を、一組のインク層にお
ける配列順が後になるほど増大させ、溶融インクを冷却
固化して、インクのインクシートからの剥離をよくす
る。加えて、通電制御手段は、一組のインク層の各色の
インク層毎の通電時間と非通電時間の合計を一定にし
て、通電時間を順次減少させ、非通電時間を順次増大さ
せ、最初のインク層の溶融に要する時間及び最後のイン
ク層の冷却固化に要する時間を最大にして、通電制御の
一周期を必要最小のものにあわせて設定できる。
【0013】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の実施例1による熱転写カ
ラープリンタの転写の制御を示す制御波形図である。こ
の例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の順に記録する。図において、20はイエロー記
録時に1ライン毎にサーマルヘッド4に通電加熱する制
御波形、21はマゼンタ記録時の制御波形、22はシア
ン記録時の制御波形を示す。図2は、この発明の実施例
1による凹部(谷間)へのインクの転写を示す図であ
る。なお、熱転写記録の原理は、図6と同じであるの
で、図6を援用する。単一の発熱抵抗体5への通電加熱
時間が長いほど、そのドットのインクがより溶融され、
粘度が下がり流動性がよくなり、凹部12への侵入性が
向上して用紙6との密着度がよくなり、安定して転写さ
れる。t11、t12、t13はイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の各インク3の1ドットの通
電時間であり、t11<t12<t13の関係になって
いる。そして、T11、T12、T13は記録時の制御
波形のうちの発熱抵抗体5がインク3に対して加熱して
いない非通電時間であり、冷却時間に相当する。
【0014】このように、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の通電加熱時間を、後から熱転写
するインク3に対して長くしたので、後から熱転写され
るインクは、より溶融され、凹部12への侵入ができ
る。また、通電加熱時間に対応して、非通電時間(冷却
時間)を長くしたので、溶融したインクの冷却固化がな
され、ベースフィルム2の剥離時は、用紙6側へインク
が残るので、図2に示すように、凹部12へインクCの
架橋ができ、色の再現性が損なわれない。この場合、1
ラインの熱転写時間が、熱転写インクにより異なるの
で、用紙6の搬送速度であるプラテン7の回転速度を、
熱転写インクに対応して変化させる必要がある。このた
め、実施例1では、通電加熱時間をt11<t12<t
13とし、非通電時間(冷却時間)も、T11<T12
<T13とした制御波形のため、印画完成時間が長くな
り、また、プラテン7の回転速度も、3段階の速度制御
が必要であり、熱転写カラープリンタの用紙6の速度制
御がやや複雑となる。
【0015】実施例2.実施例2は、熱転写プリンタの
用紙6の速度制御が、従来装置と同様で、凹部12への
インクの侵入性を改良した構成を示す。図3は、この発
明の実施例2による各インクの温度と溶融状態での流動
性を示す特性図である。インクシート1に塗布されるイ
ンク層3を、インクの色によりワックスあるいは有機樹
脂バインダの配合を変えて、後から熱転写されるものほ
ど、同一の加熱温度で流動性を大きく(粘度を低く)す
る。図4は、従来装置及びこの発明の実施例2による熱
転写カラープリンタの転写の制御を示す制御波形図であ
る。図1と同様、通電、非通電時間についてイエローを
t21,T21、マゼンタをt22,T22、シアンを
t23,T23で表している。
【0016】このように、後から熱転写されるインクの
流動性を大きくすることにより、シアン(C)の熱転写
において、溶融されたインクの粘度が下がり、流動性が
よくなり、凹部12への侵入性が向上して、用紙との密
着度がよくなり、安定して転写され、図2に示すよう
に、凹部12へインクCの架橋ができ、色の再現性が損
なわれない。そして、サーマルヘッド4の制御波形は、
一般に従来から採用されている図4に示す制御波形を用
いるので、用紙6の搬送速度はインクの色に関係なく同
一でよい。この場合、通電時間はt21=t22=t2
3、非通電時間はT21=T22=T23であり、制御
波形の周期は、t21+T21=t22+T22=t2
3+T23となる。
【0017】実施例3.実施例2は、いずれのインクに
おいても通電時間、非通電時間が同じ制御波形を使用し
ている。このため、最低の溶融し難い最初のインクに対
しての最低の通電時間t21が必要である。また非通電
時間は、最後のインクの冷却固化に要する時間T23を
確保する必要があり、相対的に印画完成時間が長くな
る。実施例3は、印画完成時間を短くするためのさらな
る改良構成を示す。実施例3は、実施例2の後から熱転
写されるインクの流動性を大きくしたインクシート1を
用いる熱転写カラープリンタである。
【0018】図5は、この発明の実施例3による熱転写
カラープリンタの転写の制御を示す制御波形図である。
図1と同様、非通電時間についてt31、T31をイエ
ロー、t32、T32をマゼンタ、t33、T33をシ
アンとしている。図において、通電時間は、t31>t
32>t33の関係に、また非通電時間は、T31<T
32<T33となっており、制御波形の周期は、t31
+T31=t32+T32=t33+T33としてい
る。従って、用紙6の搬送速度は、インクの色に関係な
く同一でよい。最後に熱転写されるシアンCの加熱溶融
する通電時間t33と、非通電時間T33を制御波形の
周期の基準として、先に熱転写するイエローY、マゼン
タMの通電時間t31、t32と非通電時間T31、T
32が設定される。このように構成することで、実施例
2の制御波形の周期(t21+T21)>実施例3の制
御波形の周期(t31+T31)とすることができる。
従って、印画完成時間が短くなる。
【0019】なお、上記各実施例において、サーマルヘ
ッド4への通電加熱の制御波形を、単一パルスでパルス
長を変化させたもので示したが、周期の短い単位パルス
の数を変化させる構成にしても同等の効果を奏する。ま
た、上記各実施例においては、3色インクのインクシー
トを使用する例を示したが、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色インクが
塗布されたインクシート1を使用する場合にも、この発
明の適用は可能であり、相当の効果を奏することは明白
である。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。通電制
御手段が、サーマルヘッドの通電時間及び非通電時間
を、一組のインク層における配列順が後になるほど増大
させるよう制御して、加熱時間を後になるほど増大さ
せ、後のインク層の溶融流動性をよくして凹部へのイン
クの侵入をよくすると共に、冷却時間を後になるほど増
大させ、溶融インクを冷却固化して、インクのインクシ
ートからの剥離をよくするので、インク層での剥離がな
くなり、通常のインクシートを用いながら、凹部印画の
品質向上ができ、かつ色の再現性が損なわれない。ま
た、同一加熱エネルギーに対する溶融粘度が、一組のイ
ンク層における配列順が後になるほど低く設定されたイ
ンクシートを用いて、同一加熱エネルギーに対して、後
のインク層の溶融流動性をよくして凹部へのインクの侵
入をよくするので、従来の制御波形を用いても、凹部印
画の品質向上ができ、かつ色の再現性が損なわれない。
【0021】また、通電制御手段は、一組のインク層の
各色のインク層毎の非通電時間を、一組のインク層にお
ける配列順が後になるほど増大させ、溶融インクを冷却
固化して、インクのインクシートからの剥離をよくする
ので、インク層での剥離がなくなり、色の再現性が損な
われない。加えて、通電制御手段は、一組のインク層の
各色のインク層毎の通電時間と非通電時間の合計を一定
にして、通電時間を順次減少させ、非通電時間を順次増
大させ、最初のインク層の溶融に要する時間及び最後の
インク層の冷却固化に要する時間を最大にして、通電制
御の一周期を必要最小のものにあわせて設定できるの
で、制御波形の周期を短くでき、印画完成時間を短くで
きると共に用紙の搬送速度も各色毎に同じで良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による熱転写カラープリ
ンタの転写の制御を示す制御波形図である。
【図2】 この発明の実施例1による凹部(谷間)への
インクの転写を示す図である。
【図3】 この発明の実施例2による各インクの温度と
溶融状態での流動性を示す特性図である。
【図4】 従来装置及びこの発明の実施例2による熱転
写カラープリンタの転写の制御を示す制御波形図であ
る。
【図5】 この発明の実施例3による熱転写カラープリ
ンタの転写の制御を示す制御波形図である。
【図6】 一般的な熱転写記録の原理を示す図である。
【図7】 三原色インクの熱転写記録用インクシートの
構成図である。
【図8】 従来の凹部(谷間)印画における転写不良を
説明する図である。
【図9】 従来の熱転写カラープリンタで使用する無色
インクを含むインクシートの構成図である。
【図10】 従来の熱転写カラープリンタでの記録方法
を示すフローチャートである。
【図11】 従来の熱転写カラープリンタで谷間印画を
説明する図である。
【符号の説明】
1 インクシート、3 インク層、4 サーマルヘッ
ド、6 用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3色を一組とするインク層
    が、所定の順序で繰返し塗布されたインクシートへの通
    電、非通電を繰返すことにより、上記一組のインク層の
    各色のインク層を用紙に順次重ねて転写するサーマルヘ
    ッド、このサーマルヘッドの通電時間及び非通電時間
    を、上記一組のインク層における配列順が後になるほど
    増大させるよう制御する通電制御手段を備えたことを特
    徴とする熱転写カラープリンタ。
  2. 【請求項2】 基材、この基材に少なくとも3色を一組
    として所定の順序で繰返し塗布されたインク層を備え、
    同一加熱エネルギーに対する溶融粘度が、上記一組のイ
    ンク層における配列順が後になるほど低く設定されてい
    ることを特徴とするインクシート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインクシートへの通電、
    非通電を繰返すことにより、上記一組のインク層の各色
    のインク層を用紙に順次重ねて転写するサーマルヘッ
    ド、このサーマルヘッドの通電時間及び非通電時間を制
    御する通電制御手段を備えたことを特徴とする熱転写カ
    ラープリンタ。
  4. 【請求項4】 通電制御手段は、一組のインク層の各色
    のインク層毎の通電時間を一定にすることを特徴とする
    請求項3記載の熱転写カラープリンタ。
  5. 【請求項5】 通電制御手段は、一組のインク層の各色
    のインク層毎の非通電時間を一定にすることを特徴とす
    る請求項3または請求項4記載の熱転写カラープリン
    タ。
  6. 【請求項6】 通電制御手段は、一組のインク層の各色
    のインク層毎の非通電時間を、上記一組のインク層の各
    色のインク層の配列順が後になるほど増大させることを
    特徴とする請求項3記載の熱転写カラープリンタ。
  7. 【請求項7】 通電制御手段は、一組のインク層の各色
    のインク層毎の通電時間と非通電時間の合計を一定にす
    ることを特徴とする請求項6記載の熱転写カラープリン
    タ。
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