JPH08324818A - 紙葉分離部材 - Google Patents

紙葉分離部材

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JPH08324818A
JPH08324818A JP1330596A JP1330596A JPH08324818A JP H08324818 A JPH08324818 A JP H08324818A JP 1330596 A JP1330596 A JP 1330596A JP 1330596 A JP1330596 A JP 1330596A JP H08324818 A JPH08324818 A JP H08324818A
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Hokushin Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「鳴き」の発生を防止できると共に、摩擦係
数維持特性、耐摩耗性に優れた紙葉分離部材を提供す
る。 【解決手段】 本発明の紙葉分離部材は、フィードロー
ラ12に対向配置された熱可塑性エラストマー製の紙葉
分離部材10の対向面10Aにしぼ加工が施されてい
る。紙葉分離部材10は、ショアDスケールで25°な
いし65°の硬度に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ等の各種OA機器の給紙装置における重送を防止す
る給紙装置における紙葉分離部材に関するものであり、
より詳しくは「鳴き」の発生を防止できると共に、摩擦
係数維持特性、耐摩耗性に優れた紙葉分離部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】給紙装置においては、図5に示すように
駆動手段によて、回転されるフィードローラ12が設け
られており、このフィードローラ12に、例えば、ウレ
タンゴム製の紙葉分離部材10が対向配置されており、
フィードローラ12に圧接されている。また、給紙装置
においては、紙葉22をフィードローラ12と紙葉分離
部材10との間に供給する搬送部が設けられており、こ
の搬送部によって、フィードローラ12と紙葉分離部材
10との間に供給された紙葉22は、フィードローラ1
2の回転によって、さらに搬送されるようになってい
る。
【0003】この搬送において、複数枚の紙葉22がフ
ィードローラ12と紙葉分離部材10との間に供給され
た場合には、紙葉分離部材10側の紙葉22は、紙葉分
離部材10との間に作用する摩擦力により、フィードロ
ーラ12側の紙葉22と一緒に搬送される(重送)が阻
止される。そして、紙葉分離部材10側の紙葉22が、
フィードローラ12側に至ったときにフィードローラ1
2の回転によって搬送されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く、ウレタンゴムによって、紙葉分離部材10を形成
している場合においては、紙葉22と摺動する際に「鳴
き」と称する異常音が発生する。この鳴きの発生を抑え
るために、コルク入りゴム等が使用される場合がある
が、耐摩耗性及び摩擦係数維持特性が不十分であるとい
う問題がある。また、紙葉分離部材10では、JAMの
発生を防止できるようにすることが要請される。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、紙葉の重送、
JAMの発生、及び鳴きの発生を防止できると共に、摩
擦係数維持特性、耐摩耗性に優れた紙葉分離部材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、下記の構成からな
ることを特徴とするものである。すなわち、本発明によ
れば、フィードローラに対向配置されると共にフィード
ローラとの間に複数枚の紙葉が挿入された場合にフィー
ドローラから最も離れた紙葉の搬送を摩擦力により阻止
する紙葉分離部材において、前記紙葉分離部材が熱可塑
性エラストマーによって形成されており、かつショアD
スケールで25°ないし65°の硬度に形成されている
ことを特徴とする紙葉分離部材が提供される。
【0007】また、本発明によれば、請求項1記載の紙
葉分離部材であって、フィードローラに対向する対向面
に凹凸を形成してなる紙葉分離部材が提供される。ま
た、本発明によれば、熱可塑性エラストマーが、該熱可
塑性エラストマー100重量部に対して5ないし80重
量部のタルク、又は50ないし300重量部の炭酸カル
シウムを含有してなる紙葉分離部材が提供される。ま
た、本発明によれば、前記対向面が、RMAX を50ない
し200μmとする表面粗さに形成されている紙葉分離
部材が提供される。
【0008】また、本発明によれば、前記熱可塑性エラ
ストマーが、エステル系、ポリアミド系、ふっ素系、塩
化ビニル系、スチレン系、ジオレフィン系、オレフィン
系のエラストマー又は12ナイロンエラストマーからな
る紙葉分離部材が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1の発明に係る紙葉分離部
材では、紙葉分離部材とフィードローラとの間に複数枚
の紙葉が挿入された場合にフィードローラから最も離れ
た紙葉が、紙葉分離部材と当接し、摩擦力を受ける。こ
の場合、紙葉分離部材が、ショアDスケールで25°な
いし65°の硬度に形成されているので、紙葉に充分な
摩擦力が付与され、重送が確実に防止される。さらに、
紙葉分離部材が熱可塑性エラストマーを基材としている
ため、紙葉の搬送の際に発生する「鳴き」を防止できる
と共に、長期にわたって使用しても、紙葉に対する摩擦
係数の低下が抑制される。本発明において、紙葉分離部
材の硬度(ショアDスケール)が25°よりも小さい
と、「鳴き」やJAMが発生しやすくなる傾向にあり、
硬度が65°よりも大きいと、重送が発生しやすくなる
傾向にある。
【0010】また、請求項1の発明では、紙葉分離部材
を、上記特定範囲の硬度の熱可塑性エラストマーによっ
て形成しているので、耐摩耗性に優れるのみならす、表
面が滑らかな状態となっているので、フィードローラが
摺動してもフィードローラの摩耗を抑えられる。
【0011】また、請求項1の発明に係る紙葉分離部材
では、搬送する紙葉の繊維や紙粉が付着しにくく、フィ
ードローラを汚染することはない。また、フィードロー
ラが油展材質によって形成されている場合であっても、
耐油性に優れている熱可塑性エラストマーを選択してい
るので、紙葉分離部材が膨潤することはない。
【0012】請求項1の発明において、紙葉分離部材の
硬度は、上記範囲に設定することにより、上記の効果を
発揮するが、特に、紙葉分離部材の硬度をショアDスケ
ールで35°ないし45°とするのが上記効果をより充
分に発揮させる点において好ましい。
【0013】また、本発明に係る紙葉分離部材は、紙葉
分離部材が熱可塑性エラストマーによって成形されてい
るので、射出成形が可能となり、多量生産が可能とな
る。本発明において。熱可塑性エラストマーとしては、
ポリエステル系エラストマー、12ナイロンエラスマー
及びアミド系エラストマー等を例示でき、特に、ポリエ
ステル系エラストマーが機械的強度、耐熱性、耐油性、
耐久性、成形性、及びコストの点で好ましい。
【0014】請求項2の発明に係る紙葉分離部材では、
請求項1記載の紙葉分離部材が上記の如く、紙葉分離部
材がショアDスケールで25°ないし65°の硬度に形
成されていることに加えて、フィードローラに対向する
面に凹凸が施されているので、長期間使用しても紙葉に
充分な摩擦力が付与され、紙葉の重送がより確実に防止
される。また、請求項1記載の発明と同様、「鳴き」の
発生が防止される。
【0015】請求項2の発明において、紙葉分離部材に
凹凸を施す方法としては、紙葉分離部材を成形するため
の金型内面(成形品の表面と接触する面)に、しぼ加工
を施しておき、該金型を用いて紙葉分離部材を成形する
方法を採用できる。また、サンドブラスト等のブラスト
加工を施したり、砥石で表面をこすったり、放電加工を
施すことにより、凹凸を形成できる。請求項2の発明で
は、熱可塑性エラストマーの硬度と、凹凸の大きさ等と
を調節することにより、摩擦係数を所望の値に設定でき
る。また、熱可塑性エラストマーに凹凸を施すことによ
り、鳴きが防止されると共に、成型性、セット性が向上
し、製品ロット間のばらつきが防止されると共に耐摩耗
性が向上する。
【0016】請求項3の発明に係る紙葉分離部材では、
請求項1または2記載の紙葉分離部材の材料である熱可
塑性エラストマーが、該熱可塑性エラストマー100重
量部に対して5ないし80重量部のタルク、又は5ない
し300重量部の炭酸カルシウムが含有されている。請
求項3の発明において、熱可塑性エラストマーに配合す
るタルクの量が、熱可塑性エラストマー100重量部に
対して、5重量部よりも少ないと、耐熱性を充分に得ら
れない場合があり、80重量部よりも多いと機械的強度
が著しく低下する傾向がある。
【0017】また、上記において熱可塑性エラストマー
に配合する炭酸カルシウムの量が、熱可塑性エラストマ
ー100重量部に対して、50重量部よりも少ないと、
耐熱性を充分に得られない場合があり、300重量部よ
りも多いと機械的強度が著しく低下する傾向がある。例
えば無機充填材としてタルクや炭酸カルシウムを含有さ
せることにより、耐熱性、耐熱膨張性、耐薬品性、耐摩
耗性が向上する上、シリカを含有させたときのような物
性の著しい低下がない。また、無機充填材の配合量は、
上記の範囲とすることにより、上記効果を得ることがで
きるが、熱可塑性エラストマー100重量部に対して、
タルクを配合する場合には、10ないし30重量部、炭
酸カルシウムを配合する場合には、80ないし100重
量部配合することが上記効果をより発揮させる点におい
て好ましい。 また、無機充填剤としては、タルクを使
用するのが、耐熱性を向上させる点でより好ましい。
【0018】また、請求項4の発明に係る紙葉分離部材
では、対向面が、RMAX を50ないし200μmとする
表面粗さに施されている。表面粗さが、50μm(R
MAX )よりも小さいと、鳴きが発生しやすく、紙葉分離
部材が高硬度の場合、充分な摩擦係数が得られない傾向
にあり、200μm(RMAX )よりも大きいと、フィー
ドローラを偏摩耗させる傾向にある。また、表面粗さ
は、130μm(RMAX )ないし180μm(RMAX
とするのが適度な摩擦係数を得られる点でより好まし
い。
【0019】以下に図面を用いて本発明に係る紙葉分離
部材の一例を具体的に説明する。図1に示す紙葉分離部
材10は、熱可塑性エラストマーからなるものであり、
方形の平板状に射出成形によって成形されており、紙葉
分離部材10は、図2に示す如く、フィードローラ12
に対向配置されている。紙葉分離部材10のフィードロ
ーラ12と対向する対向面10Aには、しぼ加工が施さ
れている。
【0020】上記の如く成形された紙葉分離部材10
は、ショアDスケールで25°ないし65°の硬度に形
成されている。また、しぼ加工が、RMAX を50ないし
200μmとする表面粗さに施されている。
【0021】紙葉分離部材10は、両面テープ14によ
って、支持台16に固定されている。支持台16の紙葉
分離部材10と反対側の面には、取付部材(図示省略)
に一方の端部が固定されたスプリング18の他方の端部
が固定されている。このスプリング18の付勢力によ
り、紙葉分離部材10は、フィードローラ12に圧接さ
れるようになっている。
【0022】また、フィードローラ12の紙葉搬送方向
(図2の矢印A方向)下流側には、駆動手段(図示省
略)によって回転駆動されるピックアップローラ20が
設けられている。このピックアップローラ20は、給紙
トレイ22内にセットされた紙葉24に圧接されるよう
になっている。
【0023】なお、給紙装置においては、フィードロー
ラ12による紙葉24の搬送を重送を防止した良好な状
態で行うために、摩擦係数がμ1 >μ2 >μ3 なる関係
を満たすようになっている。ただし、μ1 はフィードロ
ーラ12と紙葉24との間における摩擦係数、μ2 は紙
葉分離部材10と紙葉24との間における摩擦係数、μ
3 は紙葉24同士間の摩擦係数である。
【0024】給紙装置によって、紙葉24を搬送する場
合には、フィードローラ12を駆動手段によって図2矢
印B方向へ回転駆動すると共に、ピックアップローラ2
0を駆動手段によって図2矢印C方向へ回転駆動する。
これにより、給紙トレイ22にセットされた紙葉24が
図2矢印A方向に搬送され、紙葉が24がフィードロー
ラ12と紙葉分離部材10との間に供給される。これに
より、紙葉24は、フィードローラ12の回転によっ
て、図2の矢印D方向へ搬送される。
【0025】このフィードローラ12による搬送におい
て、複数枚の紙葉24がフィードローラ12と紙葉分離
部材10との間に供給された場合には、紙葉分離部材1
0に当接した紙葉24は、紙葉分離部材10との摩擦力
によって、図2の矢印D方向に搬送されるのが阻止さ
れ、フィードローラ12側の紙葉24、すなわち、単一
枚の紙葉24が図2の矢印D方向へ搬送される。
【0026】フィードローラ12による紙葉24の搬送
に際しては、紙葉分離部材10が上記の硬度の熱可塑性
エラストマーで形成されており、しかも、しぼ加工が施
されているので、紙葉分離部材10は紙葉24に充分な
摩擦力を付与でき、紙葉24の重送が確実に防止され
る。また、紙葉分離部材10が上記の如く構成されてい
るので、「鳴き」の発生を防止できると共に、長期の使
用による摩擦係数の低下も抑えられる。また、紙葉分離
部材10は、フィードローラ12側と反対側の面に、A
BS樹脂等の熱可塑性樹脂からなるホルダーが固着状態
とされ、このホルダーを介して、フィードローラ12側
へ付勢されるが、紙葉分離部材10の材料として熱可塑
エラストマーを使用しているため、ホルダーと紙葉分離
部材とを二色成形により固着状態とすることができる。
このため、ホルダーと紙葉分離部材を各々別個独立に成
形し、各々を接着する必要がないため、生産性が向上
し、コスト低減を図れる。また、インサート、アウトサ
ート成形できるため、すでに成形されているホルダー
(熱可塑性エラストマーが流入される穴が形成されたホ
ルダー)を金型にセットし、熱可塑性エラストマーを射
出成形することにより、ホルダーの穴に熱可塑性エラス
トマーを流入・固化させ、一体にできる利点がある。
【0027】
【実施例】実施例1 成形材料として、エステル系熱可塑性エラストマー(T
PEE)100重量部にタルクを20重量部配合し、射
出成形にて、図1に示す形状の紙葉分離部材を成形し
た。射出成形の条件は、シリンダのホッパ下部における
温度180℃、シリンダの中央部における温度190
℃、シリンダのノズル近傍における温度200℃、シリ
ンダのノズル部の温度210℃、金型温度40℃、成形
サイクル:射出(10秒)/保圧(15秒)/冷却(5
秒)とした。紙葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、
25°(ショアDスケール)であった。また、紙葉分離
部材の紙葉に対する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.
88であり、表面粗さはRMAX 150μmとした。上記
の如く、成形された紙葉分離部材を、EPDM製のフィ
ードローラに、2.9Nの荷重で圧接させ、紙葉分離部
材と回転するフィードローラとの間に紙葉を供給し、紙
葉を5万枚通紙後の摩擦係数、「鳴き」の発生状況、重
送、JAMの状況を確認し、表1及び表4に示した。
【0028】実施例2 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を射出成
形によって成形した。射出成形条件は、シリンダのホッ
パ下部における温度190℃、シリンダの中央部におけ
る温度195℃、シリンダのノズル近傍における温度2
10℃、シリンダのノズル部の温度215℃、金型温度
40℃、成形サイクル:射出(10秒)/保圧(15
秒)/冷却(5秒)とした。紙葉分離部材の硬度は、給
紙前の状態で、40°(ショアDスケール)であった。
また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦係数は、給紙前
の状態で、0.77であり、表面粗さは、RMAX 150
μmとした。上記の如く、成形された紙葉分離部材を用
いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万枚通紙後の
摩擦係数等を測定し表1、表2、表5に示した。さら
に、引張強さ(MPa)、伸び(%)、耐屈曲亀裂性、
融点(℃)、ビカット軟化温度(℃)を測定し、表2に
示した。また、本実施例の紙葉分離部材の摩擦係数変化
を図6に実線で示した。
【0029】実施例3 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、紙葉分離部材を射出成形により製造し
た。射出成形条件は、シリンダのホッパ下部における温
度200℃、シリンダの中央部における温度210℃、
シリンダのノズル近傍における温度215℃、シリンダ
のノズル部の温度220℃、金型温度50℃、成形サイ
クル:射出(10秒)/保圧(15秒)/冷却(5秒)
とした。紙葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、65
°(ショアDスケール)であった。また、紙葉分離部材
の紙葉に対する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.48
であり、表面粗さはRMAX 150μmとした。上記の如
く、成形された紙葉分離部材を用いて、実施例1と同様
の条件で、紙葉を5万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、
表1及び表6に示した。また、本実施例の紙葉分離部材
の摩擦係数変化を図6に点線で示した。
【0030】実施例4 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを5重
量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例2
と同様の条件下で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、39°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.77であり、表面粗さは
MAX 150μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例2と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数、引張強さ(MPa)等を測定
し、表2に示した。
【0031】実施例5 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを80
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、45°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.78であり、表面粗さは
MAX 150μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例2と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数、等を測定し、表2に示した。
【0032】実施例6 成形材料として、TPEE100重量部に炭酸カルシウ
ムを50重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材
を実施例2と同様の条件で射出成形により製造した。紙
葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、45°(ショア
Dスケール)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対
する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.70であり、表
面粗さはRMAX 150μmとした。上記の如く、成形さ
れた紙葉分離部材を用いて、実施例2と同様の条件で、
紙葉を5万枚通紙後の摩擦係数、等を測定し、表3に示
した。
【0033】実施例7 成形材料として、TPEE100重量部に炭酸カルシウ
ムを100重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部
材を実施例3と同様の条件で射出成形により製造した。
紙葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、50°(ショ
アDスケール)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に
対する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.63であり、
表面粗さはRMAX 150μmとした。上記の如く、成形
された紙葉分離部材を用いて、実施例2と同様の条件
で、紙葉を5万枚通紙後の摩擦係数、等を測定し、表3
に示した。
【0034】実施例8 成形材料として、TPEE100重量部に炭酸カルシウ
ムを300重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部
材を実施例3と同様の条件で射出成形により製造した。
紙葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、55°(ショ
アDスケール)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に
対する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.60であり、
表面粗さはRMAX 150μmとした。上記の如く、成形
された紙葉分離部材を用いて、実施例2と同様の条件
で、紙葉を5万枚通紙後の摩擦係数、等を測定し、表3
に示した。
【0035】実施例9 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.82であり、表面粗さは
MAX 30μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0036】実施例10 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.83であり、表面粗さは
MAX 45μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0037】実施例11 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.84であり、表面粗さは
MAX 50μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0038】実施例12 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.85であり、表面粗さは
MAX 65μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0039】実施例13 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.91であり、表面粗さは
MAX 200μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0040】実施例14 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、25°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.92であり、表面粗さは
MAX 220μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表4に示した。
【0041】実施例15 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.68であり、表面粗さは
MAX 30μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0042】実施例16 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.70であり、表面粗さは
MAX 45μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0043】実施例17 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.71であり、表面粗さは
MAX 50μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0044】実施例18 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.76であり、表面粗さは
MAX 65μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0045】実施例19 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.78であり、表面粗さは
MAX 200μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0046】実施例20 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、40°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.78であり、表面粗さは
MAX 220μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表5に示した。
【0047】実施例21 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.40であり、表面粗さは
MAX 30μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。
【0048】実施例22 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.42であり、表面粗さは
MAX 45μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。
【0049】実施例23 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.44であり、表面粗さは
MAX 50μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。
【0050】実施例24 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.46であり、表面粗さは
MAX 65μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。
【0051】実施例25 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.48であり、表面粗さは
MAX 200μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。
【0052】実施例26 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を実施例
3と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、65°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.48であり、表面粗さは
MAX 220μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表6に示した。な
お、上記実施例1ないし26では、シリンダーの各部の
温度を特定の値に設定しているが、これに限定されるも
のではなく、180℃ないし200℃の範囲で適宜選択
可能である。シリンダの各部の温度が180℃よりも低
いと、エラストマーの流れ不良を生じる傾向にあり、2
00℃よりも高いと、エラストマーにいわゆる、「や
け」が生じる傾向にある。
【0053】比較例1 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を射出成
形により製造した。射出成形の条件は、シリンダのホッ
パ下部における温度170℃、シリンダの中央部におけ
る温度180℃、シリンダのノズル近傍における温度1
90℃、シリンダのノズル部の温度200℃、金型温度
35℃、成形サイクル:射出(10秒)/保圧(15
秒)/冷却(5秒)とした。紙葉分離部材の硬度は、給
紙前の状態で、20°(ショアDスケール)であった。
また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦係数は、給紙前
の状態で、0.88であり、表面粗さはRMAX 150μ
mとした。上記の如く、成形された紙葉分離部材を用い
て、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万枚通紙後の摩
擦係数等を測定し、表1及び表7に示した。また、紙葉
分離部材の摩擦係数変化を図7に点線で示した。
【0054】比較例2 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を射出成
形により製造した。射出成形の条件は、シリンダのホッ
パ下部における温度210℃、シリンダの中央部におけ
る温度220℃、シリンダのノズル近傍における温度2
25℃、シリンダのノズル部の温度230℃、金型温度
55℃、成形サイクル:射出(10秒)/保圧(15
秒)/冷却(5秒)とした。紙葉分離部材の硬度は、給
紙前の状態で、70°(ショアDスケール)であった。
また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦係数は、給紙前
の状態で、0.43であり、表面粗さはRMAX 150μ
mとした。上記の如く、成形された紙葉分離部材を用い
て、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万枚通紙後の摩
擦係数等を測定し、表1及び表8に示した。また、紙葉
分離部材の摩擦係数変化を図7に実線で示した。
【0055】比較例3 成形材料として、TPEEにタルク及び炭酸カルシウム
のいずれも配合するとこなく、図1に示す形状の紙葉分
離部材を実施例2と同様の条件で成形した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、38°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.77であり、表面粗さ
は、RMAX 150μmとした。上記の如く、成形された
紙葉分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉
を5万枚通紙後の摩擦係数等を測定し表2及び表3に示
した。さらに、実施例2と同様の条件下で引張強さ(M
Pa)、伸び(%)、耐屈曲亀裂性、融点(℃)、ビカ
ット軟化温度(℃)を測定し、表2及び表3に示した。
【0056】比較例4 成形材料として、TPEEにタルク及び炭酸カルシウム
のいずれも配合するとこなく、図1に示す形状の紙葉分
離部材を実施例3と同様の条件で成形した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、50°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.57であり、表面粗さ
は、RMAX 150μmとした。上記の如く、成形された
紙葉分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉
を5万枚通紙後の摩擦係数等を測定し表2に示した。さ
らに、引張強さ(MPa)、伸び(%)、耐屈曲亀裂
性、融点(℃)、ビカット軟化温度(℃)を測定し、表
2に示した。
【0057】比較例5 成形材料として、TPEE100重量部にタルク及び炭
酸カルシウムのいずれも配合するとこなく、図1に示す
形状の紙葉分離部材を実施例3と同様の条件で成形し
た。紙葉分離部材の硬度は、給紙前の状態で、58°
(ショアDスケール)であった。また、紙葉分離部材の
紙葉に対する摩擦係数は、給紙前の状態で、0.40で
あり、表面粗さは、RMAX 150μmとした。上記の如
く、成形された紙葉分離部材を用いて、実施例1と同様
の条件で、紙葉を5万枚通紙後の摩擦係数等を測定し表
2に示した。さらに、引張強さ(MPa)、伸び
(%)、耐屈曲亀裂性、融点(℃)、ビカット軟化温度
(℃)を測定し、表2に示した。
【0058】比較例6 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.82であり、表面粗さは
MAX 30μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表1及び表7に示し
た。
【0059】比較例7 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.83であり、表面粗さは
MAX 45μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表7に示した。
【0060】比較例8 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.85であり、表面粗さは
MAX 50μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表7に示した。
【0061】比較例9 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.85であり、表面粗さは
MAX 65μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表7に示した。
【0062】比較例10 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.91であり、表面粗さは
MAX 200μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表7に示した。
【0063】比較例11 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
1と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、20°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.92であり、表面粗さは
MAX 220μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表7に示した。
【0064】比較例12 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.37であり、表面粗さは
MAX 30μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0065】比較例13 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.38であり、表面粗さは
MAX 45μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0066】比較例14 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.40であり、表面粗さは
MAX 50μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0067】比較例15 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.40であり、表面粗さは
MAX 65μmとした。上記の如く、成形された紙葉分
離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5万
枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0068】比較例16 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.44であり、表面粗さは
MAX 200μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0069】比較例17 成形材料として、TPEE100重量部にタルクを20
重量部配合し、図1に示す形状の紙葉分離部材を比較例
2と同様の条件で射出成形により製造した。紙葉分離部
材の硬度は、給紙前の状態で、70°(ショアDスケー
ル)であった。また、紙葉分離部材の紙葉に対する摩擦
係数は、給紙前の状態で、0.44であり、表面粗さは
MAX 220μmとした。上記の如く、成形された紙葉
分離部材を用いて、実施例1と同様の条件で、紙葉を5
万枚通紙後の摩擦係数等を測定し、表8に示した。
【0070】上記実施例1ないし13について、給紙時
における騒音の周波数分析をFFTアナライザー(リオ
ン(株)社製、製品名「2CH FFT SA−7
4」)によって行い、測定結果を図3に示した。測定条
件は、給紙速度30枚/分、設定荷重(紙葉分離部材と
フィードローラとの間の荷重)2.9N、室温:23.
5℃、湿度:60%、測定紙:PPC用紙とした。ま
た、比較例1ないし18について、実施例1ないし13
と同様の条件下で、騒音の周波数分析を行い、図4に示
した。図3に示す如く、実施例1ないし13の紙葉分離
部材では、測定周波数420ないし560Hzの間に音
圧が53dB以上のピークは現れず、「鳴き」が発生し
ないことが測定装置において確認された。実際、測定者
の耳にも「鳴き」は感じられなかった。一方、図4に示
す如く、比較例1の紙葉分離部材では、測定周波数42
0ないし560Hzの間に音圧が53dB以上のピーク
(図4の○で囲まれた部分)が現れ、「鳴き」が発生し
ていることが、測定装置において確認された。実際、測
定者の耳にも「鳴き」が感じられた。
【0071】
【表1】 上記表1の「鳴き」の欄において、「◎」は、優秀であ
ることを示しており、「×」は、10枚につき鳴きが1
〜2回発生したことを、「××」は、鳴きが頻繁に発生
することを示している。上記表1から、硬度が25ない
し65°の範囲にある実施例1ないし実施例3におい
て、鳴きの点において、極めて良好な実施例であること
が明らかとなった。しかも、実施例1ないし実施例3で
は、重送及びJAMが発生しないこと、及び摩擦係数維
持特性の点(図6参照)において、良好であることが明
らかとなった。これに対して、比較例1(硬度20°)
及び比較例(硬度70°)では、鳴きの点において、好
ましくないものであることが明らかとなった。しかも、
比較例1及び2では、図7からも明らかなように摩擦係
数維持特性の点で好ましくないことが明らかとなった。
【0072】
【表2】 上記表2の「耐屈曲亀裂性の欄」において、「◎」は優
秀であることを示しており、「○」は良好であること
を、「×」は耐屈曲亀裂性の点において紙葉分離部材に
適用が不可能であることを示している。また、表2の
「5万枚通紙後の表面状態の欄」において、「○」は表
面状態に変化がないことを示しており、「×」は熱軟化
現象による塑性変形が見られることを示している。ま
た、表2の「鳴き」の欄における「◎」は表1における
「◎」に準ずるものである。なお、表2において、融点
の測定はDSC、ビカット軟化点の測定はASTMD1
525に従った。上記表2から、TPEE100重量部
に対して、タルクを5ないし80重量部の範囲内で配合
した実施例2、実施例4及び実施例5は、鳴きの発生を
抑えることができると共に、耐熱性を有し、しかも、機
械的強度が著しく低下することがないことが明らかとな
った。これに対して、タルクを配合しない比較例3で
は、5万枚通紙後の表面状態の点において、好ましくな
く、TPEEに対してタルクを100重量部配合した比
較例4では、耐屈曲亀裂性の点及び引張強度の点で好ま
しくないことが明らかとなった。
【0073】
【表3】 上記表3の「耐屈曲亀裂性」及び「5万枚通紙後の表面
状態」の欄の各記号は、表2の各記号に対応して同様の
内容を示している。また、表2の「鳴き」の欄における
「◎」は表1における「◎」に準ずるものである。な
お、表3において、融点の測定、ビカット軟化点の測定
は、表2における場合と同様の方法で行った。上記表3
からTPEE100重量部に対して、炭酸カルシウムを
50ないし300重量部の範囲内で配合した実施例6な
いし実施例8では、鳴きの発生を抑えることができると
共に、耐熱性を有し、しかも、機械的強度が著しく低下
することがないことが明らかとなった。これに対して、
炭酸カルシウムを配合することない比較例3、及び炭酸
カルシムを400重量部配合した比較例5では、「鳴
き」の点、及び機械的強度の点、及び耐熱性の点のすべ
ての点において、良好なものはなかった。
【0074】
【表4】 上記表4の「鳴き」の欄において、「△」は給紙性能に
問題はないが、500枚に数回鳴きが発生してことを、
「○」は良好であること(音圧レベルが◎よりもやや高
いレベル)を、「◎」は、表1における「◎」に準ずる
ことを示している。
【0075】
【表5】 上記表5の「鳴き」の欄における各記号は、表4におけ
る「鳴き」の欄の各記号と同様の内容であることを示し
ている。
【0076】
【表6】 上記表6の「鳴き」の欄における各記号は、表4におけ
る「鳴き」の欄の各記号と同様の内容であることを示し
ている。上記表4ないし表6から、硬度が25ないし6
5°の範囲にあり、かつ、表面粗さRMAX が50ないし
220μmの範囲内にある実施例1ないし3、実施例1
1ないし14等の実施例は、鳴きの発生を抑えることが
できると共に、耐熱性を有し、しかも、機械的強度が著
しく低下することがないと共に、重送及びJAMの発生
を充分に抑えられることが明らかとなった。
【0077】
【表7】 上記表7の「鳴き」の欄における各記号は、表4におけ
る「鳴き」の欄の各記号と同様の内容であることを示し
ており、「−」は測定していないことを示している。
【0078】
【表8】 上記表8の「鳴き」の欄における各記号は、表4におけ
る「鳴き」の欄の各記号と同様の内容を示している。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、鳴きの発生を防止でき
ると共に、摩擦係数維持特性、耐摩耗性に優れた紙葉分
離部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る紙葉分離部材の斜視図
である。
【図2】本発明に係る紙葉分離部材が給紙装置に配置さ
れた状態を示す側面図である。
【図3】本発明に係る紙葉分離部材が適用された給紙装
置によって紙葉を搬送している状態における、周波数分
析の一例を示すグラフである。
【図4】従来の紙葉分離部材が適用された給紙装置によ
って紙葉を搬送している状態における、周波数分析の一
例である。
【図5】従来の給紙装置の要部を示す正面図である。
【図6】本発明に係る紙葉分離部材の摩擦係数特性を示
すグラフである。
【図7】従来の紙葉分離部材の摩擦係数特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 紙葉分離部材 12 フィードローラ 14 両面テープ 16 支持台 18 スプリング 20 ピックアップローラ 22 カセット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードローラに対向配置されると共に
    フィードローラとの間に複数枚の紙葉が挿入された場合
    にフィードローラから最も離れた紙葉の搬送を摩擦力に
    より阻止する紙葉分離部材において、前記紙葉分離部材
    が熱可塑性エラストマーによって形成されており、かつ
    ショアDスケールで25°ないし65°の硬度に形成さ
    れていることを特徴とする紙葉分離部材。
  2. 【請求項2】 前記フィードローラに対向する対向面に
    凹凸を形成してなる請求項1記載の紙葉分離部材。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性エラストマーが、該熱可塑
    性エラストマー100重量部に対して5ないし80重量
    部のタルク、又は50ないし300重量部の炭酸カルシ
    ウムを含有してなる請求項1又は2記載の紙葉分離部
    材。
  4. 【請求項4】 前記対向面が、RMAX を50ないし20
    0μmとする表面粗さに形成されている請求項2又は3
    記載の紙葉分離部材。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性エラストマーが、エステル
    系、ポリアミド系、ふっ素系、塩化ビニル系、スチレン
    系、ジオレフィン系、オレフィン系のエラストマー又は
    12ナイロンエラストマーからなる請求項1ないし4の
    いずれか1項記載の紙葉分離部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002332131A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 紙葉類重送防止部材及びその製造方法
JP2017095258A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 信越ポリマー株式会社 給紙用パッド、給紙機構及び画像形成装置
JP2020019648A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 住友ゴム工業株式会社 紙葉類分離パッドおよび画像形成装置

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