JPH08325169A - フッ素放射性同位元素標識有機化合物の製造方法 - Google Patents

フッ素放射性同位元素標識有機化合物の製造方法

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JPH08325169A
JPH08325169A JP7335025A JP33502595A JPH08325169A JP H08325169 A JPH08325169 A JP H08325169A JP 7335025 A JP7335025 A JP 7335025A JP 33502595 A JP33502595 A JP 33502595A JP H08325169 A JPH08325169 A JP H08325169A
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resin
phosphonium
ion
fluoride ion
producing
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JP7335025A
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Katsuhiko Osaki
勝彦 大崎
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Yoshitake Endou
善丈 遠藤
Takuya Kadowaki
琢哉 門脇
Masao Tomoi
正男 友井
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高い[18F]フッ化物イオンの捕集率を維持し
つつ、収率が高く且つ経済的な18F標識有機化合物の製
造方法を提供する。 【構成】下式で示され且つホスホニウム塩の含有量が
0.5ないし1.6mmol/gの範囲内である樹脂に
[18F] フッ化物イオン含有水を接触させて、樹脂に [
18F] フッ化物イオンを捕集させる。次に、樹脂にアセ
トニトリルを接触させて [18F] フッ化物イオンを活性
化する。樹脂に1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−O−トリフルオロメタンスルホニル−β−D−マ
ンノピラノースをアセトニトリルに溶解した溶液を接触
させて [18F] フッ化物イオンと反応させて[18F]−
2−フルオロ−2−デオキシ−D−グルコースを得る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素放射性同位
元素標識有機化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用画像診断技術の一つであるポジト
ロン断層検査法で使用されるポジトロン放射断層撮影
(Positron Emission Tomography) (以下、PETとい
う)システムにおいて、フッ素放射性同位元素標識有機
化合物(以下、18F標識有機化合物という)が利用され
ている。
【0003】従来、18F標識有機化合物R−18Fは、次
式(1)で表される求核置換反応を利用して製造され
る。 R−X+18F- →R−18F- +X- (1) この反応において、[18F]フッ化物イオン(18F- )
は、18O−濃縮水をターゲットとして陽子ビームを照射
することにより、[18F]フッ化物イオン含有水として
得ることができる。しかし、濃縮水は高価であるため[
18F]フッ化物イオン含有水から18O−濃縮水を回収
し、再利用することが必要である。
【0004】装置化のための18O−濃縮水の回収を考慮
した18F標識有機化合物の合成方法として次のような方
法が報告されている。 (1)Appl.Radiat.Isot.Vol.4
1,No.1,pp.49−55(1990) [18F]フッ化物イオン含有水を陰イオン交換樹脂に通
して一旦[18F]フッ化物イオンを捕集して、18O−濃
縮水を回収する。次に、陰イオン交換樹脂に捕集された
[18F]フッ化物イオンを、炭酸カリウムを含む水溶液
により溶離する。その後、相間移動触媒としてアミノポ
リエーテル(クリプトフィックス222)を加え、蒸発
乾固することにより[18F]フッ化物イオンを活性化す
る。この残渣に基質R−Xを含んだ溶液を加えて求核置
換反応を行なわせる。この方法によれば、捕集率>95
%、反応収率40−55%、合成時間<1hであると報
告されている。 (2)J.Labelled Compd.Radip
ha.26(1989) [18F]フッ化物イオン含有水を、4−アミノピリジニ
ウム樹脂に通して [18F]フッ化物イオンを捕集し、
18O−濃縮水を回収する。その後、この [18F]フッ
化物イオンを捕集した樹脂にアセトニトリルあるいはジ
メチルスルホキシドを通すことにより、[18F]フッ化
物イオンを活性化した。次に、この樹脂に、基質R−X
を含んだ溶液を数回往復させて求核置換反応を行う。こ
の方法によれば、捕集率75−90%、基質が脂肪族の
場合の反応収率40−65%、基質が芳香族の場合の反
応収率20−35%であることが報告されている。
【0005】この方法で使用されている4−アミノピリ
ジニウム樹脂とは、4−(N,N−ジアルキル)アミノ
ピリジンとクロロメチルポリスチレン:ジビニルベンゼ
ンコポリマー(いわゆる「メリフィールド樹脂」)とを
アセトニトリル中で加熱することにより合成される。
【0006】(3)Nucl.Med.Bio.Vo
l.17,No.3,pp.273−279(199
0) [18F]フッ化物イオン含有水を上述の4−アミノピリ
ジニウム樹脂と繊維状陽イオン交換樹脂の混合床に通し
て[18F]フッ化物イオンを捕集させ、 18O−濃縮
水を回収する。その後、アセトニトリルをこの混合床に
通すことにより[18F]フッ化物イオンを活性化させ
る。次いで、活性化された[18F]フッ化物イオンを捕
集した混合床に基質R−Xを含んだ溶液を通して、求核
置換反応を行う。この方法によれば、4−アミノピリジ
ニウム樹脂および繊維状陽イオン交換樹脂の混合比が
4:1であるとき、捕集率約66%、反応収率約77%
であり、4−アミノピリジニウム樹脂および繊維状陽イ
オン交換樹脂の混合比が6:1のとき、捕集率約95
%、反応収率約61%、合成時間40分であることが報
告されている。ここで、使用されている4−アミノピリ
ジニウム樹脂は、4−(4−メチル−1−ピペリジノ)
ピリジンとクロロメチルポリスチレン:2%架橋ジビニ
ルベンゼンコポリマービーズ(いわゆる「メリフィール
ド樹脂」)(塩素含有量1.2等量/g)とをアセトニ
トリル中で加熱して合成したものであることが明記され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法(1)によれば、反応操作の手順が多く、合成に長
時間かかるため、その間に18Fが崩壊(半減期:10
9.7分)してしまい、18F標識化合物の収量が低くな
る。また、相間移動触媒に毒性があるアミノポリエーテ
ルが使用されている。このため、注射薬として使用する
にはその毒性が問題となり、アミノポリエーテルの除去
操作が必要となる。
【0008】これに対して、上述の方法(2)および
(3)は、相間移動触媒に上述のように4−アミノピリ
ジンをメリフィールド樹脂に結合させた4−アミノピリ
ジニウム樹脂を使用しているため、活性基であり、有毒
な4−アミノピリジニウムは系外に流出することがな
い。また、蒸発乾固やアミノポリエーテルの除去の必要
が無いため、方法(1)に比べて工程数を軽減し、合成
時間を短縮することができる。
【0009】方法(2)および(3)では、4−アミノ
ピリジニウム樹脂に基質を含む極性溶液(以下、基質含
有極性溶液という)を十分に接触させる必要がある。こ
のため、4−アミノピリジニウム樹脂をカラム容器に充
填し、このカラム容器に基質含有極性溶液を通してい
る。例えば、方法(2)では、基質含有極性溶液をカラ
ム内で数回往復させている。一方、方法(3)は、カラ
ム容器の形状を改良し、基質含有極性溶液をカラムに1
回通している。
【0010】しかしながら、メリフィールド樹脂は、上
述の(3)Nucl.Med.Bio.Vol.17,
No.3,pp.273−279(1990)に記載さ
れているように、塩素原子の含有量が約1.2mmol
/gである。従って、このメリフィールド樹脂を用いて
調製された4−アミノピリジニウム樹脂のピリジニウム
塩の含有量は、約1.2mmol/gになる。ピリジニ
ウム塩は親水基であるため、この4−アミノピリジニウ
ム樹脂は親水性が高く、極性が高い溶媒で膨潤を起こ
す。一方、極性が低い溶媒を通した場合には樹脂は収縮
を起こす。
【0011】このように4−アミノピリジニウム樹脂は
溶媒の極性に応じて膨潤状態が変化する。カラムに充填
した樹脂が膨潤を起こすと、このカラムに溶液を通す際
に背圧が高くなり、流動性が悪化する。一方、樹脂が収
縮を起こすと、カラム効率の低下を引き起こす。
【0012】上述の文献(3)では、4−アミノピリジ
ニウム樹脂の流動特性を改善するために、繊維状陽イオ
ン交換樹脂をカラムに添加している。しかし、繊維状陽
イオン交換樹脂の添加により、製造コストが高くなる。
また、繊維状陽イオン交換樹脂の配合割合を低く、すな
わち4−アミノピリジニウム樹脂の配合割合を高くし、
[18F]フッ化物イオンの捕集率を高くすると、基質と
の反応に寄与しない[18F]フッ化物イオンが結合した
樹脂の比率が高くなり、反応収率が低下する欠点があ
る。
【0013】以上説明したように、従来の方法(1)〜
(3)は何れも十分に高い収率で18F標識有機化合物の
製造を行うことができない。本発明は、かかる点に鑑み
てなされたものであり、高い[18F]フッ化物イオンの
捕集率を維持しつつ、収率が高く且つ経済的な18F標識
有機化合物の製造方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、下式
で示されるフッ素放射性同位元素標識有機化合物の製造
方法であって、18 F−R (式中、Rは脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基
である) 下式で示され且つホスホニウム塩の含有量が0.5ない
し1.6mmol/gの範囲内である樹脂に[ 18F] フ
ッ化物イオン含有水を接触させて、前記樹脂に[ 18F]
フッ化物イオンを捕集させる工程、
【0015】
【化3】
【0016】(式中、Yはアルキル基を表し、Zは対イ
オンを表し、nは1ないし7の整数を表す) 前記樹脂に第1極性中性溶媒を接触させて前記 [18F]
フッ化物イオンを活性化する工程、および、前記樹脂に
下式で示される基質を第2極性中性溶媒に溶解した溶液
を接触させて前記基質および [18F] フッ化物イオンを
反応させる工程 X−R (式中、Xは離核性脱離基を表し、Rは上記と同じ意味
を示す)を具備することを特徴とするフッ素放射性同位
元素標識有機化合物の製造方法を提供する。
【0017】また、本発明は、第2に、[18F]−2−
フルオロ−2−デオキシ−D−グルコースの製造方法で
あって、下式で示され且つホスホニウム塩の含有量が
0.5ないし1.6mmol/gの範囲内である樹脂に
[18F] フッ化物イオン含有水を接触させて、前記樹脂
に[18F] フッ化物イオンを捕集させる工程、
【0018】
【化4】
【0019】(式中、Yはアルキル基を表し、Zは対イ
オンを表し、nは1ないし7の整数を表す) 前記樹脂に第1極性中性溶媒を接触させて前記 [18F]
フッ化物イオンを活性化する工程、および、前記樹脂に
1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリ
フルオロメタンスルホニル−β−D−マンノピラノース
を第2極性中性溶媒に溶解した溶液を接触させて
[18F] フッ化物イオンと反応させる工程を具備するこ
とを特徴とする[18F]−2−フルオロ−2−デオキシ
−D−グルコースの製造方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。本発明で使用する樹脂(以下、ホスホ
ニウム樹脂という)は、下式に示す通りである。
【0021】
【化5】 (式中、Yはアルキル基を表し、Zは対イオンを表す) このホスホニウム樹脂において、ホスホニウムは炭素数
1ないし7のアルキレンを介してスチレンの4位に結合
している。このアルキレンは、具体的には、ブチル、ヘ
プチルである。ホスホニウムに結合する基Yは、フェニ
ル基またはアルキル基であり、置換または非置換の何れ
でも良い。ここで、アルキル基は、例えば、炭素数が1
〜4個の範囲内であり、さらに具体的には、ブチルであ
る。
【0022】対イオンZは、ホスホニウムイオンと共に
塩を形成する1価もしくは2価の陰イオンであり、例え
ば、/炭酸イオン(CO32 - )/炭酸水素イオン(HC
O3-)等である。
【0023】ホスホニウム塩が結合する樹脂本体は、架
橋ハロゲン化アルキルスチレン−スチレン共重合担体で
ある。この共重合担体は、ジビニルベンゼンにより架橋
して三次元構造をとっている。ジビニルベンゼンは、共
重合担体の1〜4重量%である。
【0024】ホスホニウム樹脂は、ホスホニウム塩を樹
脂全体に対して0.5〜1.6mmol/gの割合で含
有する。ホスホニウム塩の含有量が1.6mmol/g
を越えると、樹脂の親水性が高すぎるため、樹脂の膨潤
が起こるからであり、0.5mmol/g未満の場合に
は、 [18F] フッ化物イオンの補収率が大幅に低下する
不都合を生じるからである。ホスホニウム塩の含有量
は、特に1.5mmol/gが好ましい。
【0025】本発明のホスホニウム樹脂は、次のように
して合成される。まず、水にゼラチン、ホウ酸、ポリア
ミンスルホン−A(ジアリルアンモニウム−二酸化硫黄
共重合体)および亜硝酸ナトリウムを溶解したものを水
酸化ナトリウムでアルカリとし、懸濁重合用水相を調製
する。次に、スチレン、4−ブロモブチルスチレン、4
−クロロメチルスチレンのような4−ハロゲン化アルキ
ルスチレンおよびジビニルベンゼンの混合物にアゾビス
イソブチロニトリルを溶解して有機相を調製する。上述
の水相および有機相を混合して懸濁重合により、スチレ
ン−4−ハロゲン化アルキルスチレン架橋ポリマーを得
る。
【0026】この後、スチレン−4−ハロゲン化アルキ
ルスチレン架橋ポリマーおよびトリ−n−ブチルホスフ
ィンのようなトリアルキルホスフィンを適当な溶媒中で
窒素雰囲気下で加熱しながら攪袢する。冷却後、分離お
よび洗浄し、次いで、イオン転化してホスホニウム樹脂
を塩の形で得ることができる。
【0027】このホスホニウム樹脂の合成方法におい
て、懸濁重合用の有機相を調製する際に、スチレン、4
−ハロゲン化アルキルスチレンおよびジビニルベンゼン
の配合割合を変更することにより、樹脂のホスホニウム
塩の含有量を変更可能である。
【0028】本発明の方法では、上述のホスホニウム樹
脂を用いて、18F標識有機化合物の製造を行う。まず、
[18F]フッ化物イオン含有水を用意する。[18F]フ
ッ化物イオン含有水は、例えば、18O−濃縮水
([18O]H2 O)をターゲットとして陽子ビームを照
射することにより、[18O]酸素イオンを[18F]フッ
化物イオンに変換して得られる。従って、[18F]フッ
化物イオン含有水は、18O−濃縮水を含有する。
【0029】次に、必要に応じて、ホスホニウム樹脂を
カラム容器に充填する。このホスホニウム樹脂を充填し
たカラム容器(以下、単にカラムという)に[18F]フ
ッ化物イオン含有水を通す。これにより、[18F]フッ
化物イオン含有水がホスホニウム樹脂に接触し、
[18F]フッ化物イオン含有水中の[18F]フッ化物イ
オンが、対イオンZと入れ換わってホスホニウムイオン
と塩を形成し、ホスホニウム樹脂に捕集される。この結
果、カラムからは、[18F]フッ化物イオンをほとんど
含有しない18O−濃縮水が流出する。この18O−濃縮水
は、再び [18F]フッ化物イオンの生成に利用され
る。
【0030】この後、カラムに第1極性中性溶媒を通し
て、ホスホニウム樹脂に捕集された[18F]フッ化物イ
オンを活性化する。第1極性中性溶媒は、例えば、アセ
トアミド、アセトニトリルまたはジメチルスルホキシド
である。
【0031】次に、基質X−Rを第2極性中性溶媒に溶
解した溶液をカラムに通し、 [18F]フッ化物イオ
ンと基質の反応を行わせる。基質X−Rは、離核性脱離
基Xおよび環式炭化水素基Rからなる。環式炭化水素基
Rは、置換または非置換の、脂環式炭化水素基および芳
香族炭化水素基を包含する。脂環式炭化水素基は、例え
ば、シクロパラフィン残基等の同素環式脂肪族炭化水素
基、または、糖残基等の複素環式脂肪族炭化水素基のい
ずれであっても良い。一方、芳香族炭化水素基は、例え
ば、フェニル基のような同素環式芳香族炭化水素基、ま
たは、フラン残基等の複素環式芳香族炭化水素基が挙げ
られる。
【0032】離核性脱離基Xは、環式炭化水素基Rに応
じて適宜選択して使用される。例えば、環式炭化水素基
Rが脂環式炭化水素基である場合には、離核性脱離基X
はトリフレート基(−OTf)である。一方、例えば、
環式炭化水素基Rが芳香族炭化水素基である場合には、
離核性脱離基Xはニトロ基またはトリフレート基であ
る。
【0033】基質X−Rは、具体的には、1,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロメタ
ンスルホニル−β−D−マンノピラノースまたは6−ニ
トロピペロナールである。
【0034】基質X−Rを溶解する第2極性中性溶媒
は、例えば、アセトアミド、アセトニトリルまたはジメ
チルスルホキシドである。基質X−Rを第2極性中性溶
媒に溶解した溶液を、ホスホニウム樹脂に接触させる
と、基質X−Rおよび[18F]フッ化物イオンの間で上
記式(1)に示す求核置換反応が起こる。その後、加水
分解反応を行なわせる。反応終了後、例えば、分離精製
等の後処理を行い、18F標識有機化合物(18F−X)が
得られる。
【0035】本発明の18F標識有機化合物の製造方法の
目的化合物は、例えば、[18F]−2−フルオロ−2−
デオキシ−D−グルコース(以下、[18F]FDGとい
う)である。[18F]FDGを製造する場合には、基質
として1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−O
−トリフルオロメタンスルホニル−β−D−マンノピラ
ノースが使用される。
【0036】以上説明したように、本発明の18F標識有
機化合物の製造方法は、ホスホニウム塩の含有量が0.
5ないし1.6mmol/gの範囲内であるホスホニウ
ム樹脂を使用している。このホスホニウム樹脂は、親水
基であるホスホニウム塩の密度が低いため、親水性が低
い、すなわち親油性(疎水性)が高い。このため、ホス
ホニウム樹脂に捕集された[18F]フッ化物イオン(活
性点)の近傍での水分子量が減少し、反応性に優れた試
薬アニオンが生成する。また、ホスホニウム樹脂の親油
性が高いと基質X−Rの樹脂内への拡散が円滑に行われ
る。これらの結果、18F標識有機化合物の反応収率が向
上する。
【0037】また、このホスホニウム樹脂は親水性が低
いため、水、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等
の極性溶媒に対する膨潤度が低い。例えば、従来の市販
のメリフィールド樹脂から合成した4−アミノピリジニ
ウム樹脂(活性基;ピリジニウム塩含有量1.2mmo
l/g)の溶媒取込量は、アセトニトリルの場合0.6
g/gであり、水の場合1.1g/gである。これに対
して、本発明の活性基としてホスホニウム塩を0.5〜
1.6mmol/gの範囲内で含有するホスホニウム樹
脂の溶媒取込量は、アセトニトリルの場合0.3g/g
以下であり、水の場合0.5g/g以下である。また、
ホスホニウム樹脂の上のホスホニウム塩の密度が低いの
で極性溶媒の流動を妨げる立体障害が少ない。このた
め、カラムの背圧の上昇が防止され、極性溶媒の流動性
が良好である。また、ホスホニウム樹脂は収縮も起き難
いため、カラム効率の低下も起こし難い。このようにホ
スホニウム塩の含有量が0.5ないし1.6mmol/
gの範囲内であるホスホニウム樹脂は、取り扱い易く、
カラム容器に充填して使用するのに適している。さら
に、繊維状陽イオン交換樹脂を使用する必要が無いので
製造コストを低減できる。また、繊維状陽イオン交換樹
脂の混合による収率低下のおそれもない。
【0038】以上説明した通り、本発明の18F標識有機
化合物の製造方法は、ホスホニウム塩含有量が0.5な
いし1.6mmol/gの範囲内であるホスホニウム樹
脂を用いる。これにより、当該樹脂の活性点の近傍での
反応性を高め、基質の樹脂内への拡散を円滑にすること
により、反応収率を向上することができる。この結果、
基質を樹脂を充填したカラムに1回通過させるだけで高
い収率で18F標識有機化合物を得ることができる。ま
た、ホスホニウム塩含有量が低いため、当該樹脂は親水
性が低いので、極性溶媒による膨潤および収縮を防止
し、極性溶媒の流動性を改善できる。この結果、高い[
18F]フッ化物イオンの捕集率を維持し、カラム効率を
向上できる。また、繊維状陽イオン交換樹脂を添加する
必要が無いので製造コストを低減することができる。
【0039】より具体的には、本発明の18F標識有機化
合物の製造方法により、例えばPET用の重要な
[18F]フッ化物イオンで標識した放射性薬品(具体的
には、[18F]FDG等)を経済的に製造することがで
きる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例1 ホスホニウム塩含有量約0.6mmol/gである、下
式(3)で示されるホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素
塩(活性基;トリブチルホスホニウム、対イオンZ;炭
酸水素イオン、n=1)をJ.Am.Chem.So
c.1981,103,3821−3828(198
0)記載の方法に従って以下のように作成した。
【0041】
【化6】
【0042】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ボリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。43.1gのスチレン、7.6
gのp−クロロメチルスチレン、4.7gの工業用ジビ
ニルベンゼンの混合物に0.46gのアゾビスイソブチ
ロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リットルの
三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約40
0rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応終了
後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上に分
離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧乾燥
し、10%のp−クロロメチルスチレン単位を含む4%
ジビニルベンゼン架橋ポリマーを収率84%で得た。得
られたビーズ状の架橋ポリマー40g、トリ−n−ブチ
ルホスフィン10.9g、1,2−ジクロロプロパン2
50mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素雰
囲気下還流温度で20時間撹拌した。冷却後ろ過でポリ
マービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗浄
した後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂
(3)の塩化物(対イオンZ;塩化物イオン)45.4
gを得た。この生成物の塩化物イオンをJ.Am.Ch
em.Soc.103.3821(1981)に記載さ
れているホルハルト法により滴定し、ホスホニウム塩の
含有量を求めたところ、0.59mmol/gであっ
た。このホスホニウム塩含有量0.59mmol/gの
ホスホニウム樹脂(3)の塩化物を、1.0M炭酸水素
ナトリウムで濯ぐことにより塩化物イオンを炭酸水素イ
オンに転化して、ホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素塩
を得た。得られたホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素塩
の物理的データは以下のようであった。
【0043】 IR:ν(cm-1) 3079.80 3058.59 3025.80 3002.66 2925.52 2854.17 1941.99 1870.64 1803.14 1743.36 1629.57 1602.58 1492.65 1450.22 1375.01 1184.09 1155.17 1095.38 1070.31 1027.89 973.89 906.39 836.96 757.90 700.04 539.98 3079.80 芳香族C−H伸縮振動 3058.59 3025.80 2925.52 メチレンC−H伸縮振動 2854.17 1941.99 倍音振動または結合振動吸収帯 1870.64 1803.14 1743.36 1602.58 芳香環伸縮による面内骨格振動 1492.65 1450.22 1400〜800 指紋領域 757.90 芳香族C−H面外変角振動 700.04 ・P−CH2 由来の特性吸収 C−P伸縮振動 780 〜760 ・鎖状CH2 由来の特性吸収 C−H伸縮振動 2940〜2915 2885〜2845 骨格振動 725 〜720 730 〜725 ・C−CH3 由来の特性吸収 C−H変角振動 1470〜1435 元素分折:
【0044】
【表1】
【0045】上述のホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素
塩30mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18
F]フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ
化物イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。
その後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことによ
り[18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロ
メタンスルホル−β−D−マンノピラノ−ス20mgを
1mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に
加温した活性化されたホスホニウム樹脂(3)を充填し
たカラムに通過させることにより求核置換反応を行っ
た。その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約1
0分間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイ
オン遅延樹脂(バイオラドAG11A8)に通して、塩
酸を除去して、精製18FDCを得た。18FDGの分析
は、液体クロマトグラフィーにより行った。カラムには
Lichrosorb一NH2 (登録商標;メルク社
製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(95:5)混
合液を用いて、流速1ml/分で行った。[18F]FD
Gの溶出時間は3.9分であり、J Nucl Med
27:235‐238(1986)に示されたデータ
と一致していた。合成時間は約33分、収率は約71%
であった。なお、収率は下式に従って求めた。
【0046】収率(%)=[生成物の18F放射能総量]
/[反応前の18F放射能総量]×100 実施例2 ホスホニウム塩含有量約1.6mmol/gである、式
(3)で示されるホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素塩
(活性基;トリブチルホスホニウム、対イオンZ;炭酸
水素イオン、n=1)をJ.Am.Chem.Soc.
1981,103.3821‐3828(1980)記
載の方法に従って以下のように作成した。
【0047】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。32.7gのスチレン、22.
8gのp−クロロメチルスチレン、4.7gの工業用ジ
ビニルベンゼンの混合物に0.50gのアゾビスイソブ
チロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リットル
の三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約4
00rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応終
了後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上に
分離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧乾
燥し、30%のブロモブチルスチレン単位を含む4%ジ
ビニルベンゼン架橋ポリマーを収率73%で得た。得ら
れたビーズ状の架橋ポリマー40g、トリ−n−ブチル
ホスフィン30.2g、1,2−ジクロロプロパン25
0mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲
気下還流温度で20時問撹拌した。冷却後ろ過でポリマ
ービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗浄し
た後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂(3)
の塩化物(対イオンZ;塩化物イオン)58.6gを得
た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Chem.
Soc.103,3821(1981)に記載されてい
るホルハルト法により滴定し、ホスホニウム塩の含有量
を求めたところ、1.57mmol/gであった。
【0048】このホスホニウム塩含有量1.57mmo
l/gのホスホニウム樹脂(3)の塩化物を、1.0M
炭酸水素ナトリウムで濯ぐことにより塩化物イオンを炭
酸水素イオンに転化して、ホスホニウム樹脂(3)の炭
酸水素塩を得た。得られたホスホニウム樹脂(3)の炭
酸水素塩の物理的データは以下のようであった。 元素分析:
【0049】
【表2】
【0050】上述のホスホニウム樹脂(3)の炭酸水素
塩30mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18
F]フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ
化物イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。
その後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことによ
り[18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,
4,6−テトラ−O一アセチル−2−O−トリフルオロ
メタンスルホル−β−D−マンノピラノース20mgを
1mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に
加温した活性化されたホスホニウム樹脂(3)を充填し
たカラムに通過させることにより求核置換反応を行っ
た。その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約1
0分間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイ
オン遅延樹脂(バイオラドAG11A8)に通して、塩
酸を除去して、精製18FDGを得た。18FDGの分析
は、液体クロマトグラフィーにより行った。カラムには
Lichrosorb−NH2 (登録商標;メルク社
製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(95:5)混
合液を用いて、流速1ml/分で行った。[18F]FD
Gの溶出時間は3.9分であり、J Nucl Med
27:235‐238(1986)に示されたデータ
と一致していた。合成時間は約35分、収率は約73%
であった。
【0051】実施例3 ホスホニウム塩含有量約0.7mmol/gである、下
式(4)で示されるホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
(活性基;トリブチルホスホニウム、対イオンZ;炭酸
イオン、n=4)を、J.Am.Chem.Soc.1
981,103,3821−3828(1980)記載
の方法に従って以下のように作成した。
【0052】
【化7】
【0053】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。89.9gのスチレン、23.
9gの4−ブロモブチルスチレン、4.7gの工業用ジ
ビニルベンゼンの混合物に0.99gのアゾビスイソブ
チロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リットル
の三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約4
50rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応終
了後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上に
分離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧乾
燥し、10%のブロモブチルスチレン単位を含む2%ジ
ビニルベンゼン架橋ポリマーを収率78%で得た。
【0054】得られたビーズ状の架橋ポリマー20g、
トリ−n−ブチルホスフィン10.0g、塩化ベンゼン
(クロロベンゼン)250mlを500mlの三つ口フ
ラスコに入れ、窒素雰囲気下100℃で30時間撹拌し
た。冷却後ろ過でポリマービーズを分離し、アセトン、
メタノールで十分洗浄した後、70℃で減圧乾燥して、
ホスホニウム樹脂(4)の臭化物(対イオンZ;臭化物
イオン)23.2gを得た。この生成物の臭化物イオン
をJ.Am.Chem.Soc.103,3821(1
981)に記載されているホルハルト法により滴定し
て、ホスホニウム塩の含有量を求めたところ、0.68
mmol/gであった。
【0055】このホスホニウム塩含有量0.68mmo
l/gのホスホニウム樹脂(4)の臭化物を、1.8M
炭酸カリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸イオ
ンに転化して、ホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩を得
た。
【0056】得られたホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
の物理的データは以下のようであった。 IR:ν(cm-1) 3079.80 3058.59 3025.80 3002.66 2925.52 2854.17 1941.99 1870.64 1803.14 1743.36 1629.57 1602.58 1492.65 1450.22 1375.01 1184.09 1155.17 1095.38 1070.31 1027.89 973.89 906.39 836.96 757.90 700.04 539.98 3079.80 芳香族C−H伸縮振動 3058.59 3025.80 2925.52 メチレンC−H伸縮振動 2854.17 1941.99 倍音振動または結合振動吸収帯 1870.64 1803.14 1743.36 1602.58 芳香環伸縮による面内骨格振動 1492.65 1450.22 1400〜800 指紋領域 757.90 芳香族C−H面外変角振動 700.04 ・P−CH2 由来の特性吸収 C−P伸縮振動 780 〜760 ・鎖状CH2 由来の特性吸収 C−H伸縮振動 2940〜2915 2885〜2845 骨格振動 725 〜720 730 〜725 ・C−CH3 由来の特性吸収 C−H変角振動 1470〜1435 元素分析:
【0057】
【表3】
【0058】上述のホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩2
0mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18F]
フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ化物
イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。その
後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことにより[
18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロメタ
ンスルホニル−β−D−マンノピラノース20mgを1
mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に加
温した活性化されたホスホニウム樹脂(4)を充填した
カラムに通過させることにより求核置換反応を行った。
その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約10分
間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイオン
遅延樹脂(バイオラド社製AG11A8)に通して、塩
酸を除去して、精製[18F]FDGを得た。[18F]F
DGの分析は、液体クロマトグラフィーにより行った。
カラムにはLichrosorb−NH2 (登録商標;
メルク社製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(9
5:5)混合液を用いて、流速1ml/分で行った。
【0059】[18F]FDGの溶出時間は3.9分であ
り、J Nucl Med 27:235−238(1
986)に示されたデータと一致していた。合成時間
は、約35分、収率は約78%であった。
【0060】実施例4 ホスホニウム塩含有量約1.6mmol/gである、下
式(5)で示されるホスホニウム樹脂(5)の炭酸水素
塩(活性基;トリブチルホスホニウム、対イオンZ;炭
酸水素イオン、n=4)をJ.Am.Chem.So
c.1981,103,3821−3828(198
0)記載の方法に従って以下のように作成した。
【0061】
【化8】
【0062】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。32.7gのスチレン、35.
9 gの4−ブロモブチルスチレン、4.7gの工業用ジ
ビニルベンゼンの混合物に0.61gのアゾビスイソブ
チロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リットル
の三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約4
00rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応終
了後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上に
分離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧乾
燥し、30%のブロモブチルスチレン単位を含む4%ジ
ビニルベンゼン架橋ポリマーを収率79%で得た。得ら
れたビーズ状の架橋ポリマー40g、トリ−n−ブチル
ホスフィン24.8g、1,2−ジクロロプロパン25
0mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲
気下還流温度で20時間撹拌した。冷却後ろ過でポリマ
ービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗浄し
た後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂(5)
の臭化物(対イオンZ;臭化物イオン)58.4gを得
た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Chem.
Soc.103,3821(1981)に記載されてい
るホルハルト法により滴定し、ホスホニウム塩の含有量
を求めたところ、1.56mmol/gであった。
【0063】このホスホニウム塩含有量1.56mmo
l/gのホスホニウム樹脂(5)の臭化物を1.0M炭
酸水素ナトリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸
水素イオンに転化して、ホスホニウム樹脂(5)の炭酸
水素塩を得た。得られたホスホニウム樹脂(5)の炭酸
水素塩の物理的データは以下のようであった。 元素分析:
【0064】
【表4】
【0065】上述のホスホニウム樹脂(5)の炭酸水素
塩30mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18
F]フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ
化物イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。
その後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことによ
り[18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3.
4,6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロ
メタンスルホル−β−D−マンノピラノース20mgを
1mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に
加温した活性化されたホスホニウム樹脂(5)を充填し
たカラムに通過させることにより求核置換反応を行っ
た。その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約1
0分間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイ
オン遅延樹脂(バイオラドAG11A8)に通して、塩
酸を除去して、椿製18FDGを得た。18FDGの分析
は、液体クロマトグラフィーにより行った。カラムには
Lichrosorb−NH2 (登録商標;メルク社
製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(95:5)混
合液を用いて、流速1ml/分で行った。この液体クロ
マトグラフィーの結果を図1に示す。図1から明らかな
ように、[18F]FDGの溶出時間は3.9分であり、
J Nucl Med 27:235‐238(198
6)に示されたデータと一致していた。合成時問は約3
5分、収率は約84%であった。
【0066】実施例5 ホスホニウム塩含有量約1.2mmol/gである、式
(6)で示されるホスホニウム樹脂の炭酸塩(活性基;
トリヘプチルホスホニウム、対イオンZ;炭酸イオン、
n=7)を、J.Am.Chem.Soc.1981,
103,3821−3828(1980)記載の方法に
従って以下のように作成した。
【0067】
【化9】
【0068】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。79.5gのスチレン、56.
2gの4−ブロモヘプチルスチレン、4.7gの工業用
ジビニルベンゼンの混合物に1.17gのアゾビスイソ
ブチロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リット
ルの三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約
450rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応
終了後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上
に分離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧
乾燥し、20%のブロモヘプチルスチレン単位を含む2
%ジビニルベンゼン架橋ポリマーを収率80%で得た。
【0069】得られたビーズ状の架橋ポリマー20g、
トリ−n−ブチルホスフィン8.6g、塩化ベンゼン2
50mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素雰
囲気下100℃で30時間撹拌した。冷却後ろ過でポリ
マービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗浄
した後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂
(6)の臭化物(対イオンZ;臭化物イオン)26.4
gを得た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Ch
em.Soc.103,3821(1981)に記載さ
れているホルハルト法により滴定して、ホスホニウム塩
の含有量を求めたところ、1.20mmol/gであっ
た。
【0070】このホスホニウム塩含有量1.20mmo
l/gのホスホニウム樹脂(6)の臭化物を、1.8M
炭酸カリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸イオ
ンに転化して、ホスホニウム樹脂(6)の炭酸塩を得
た。
【0071】得られたホスホニウム樹脂(6)の炭酸塩
の物理的データは以下のようであった。 元素分析
【0072】
【表5】
【0073】上述のホスホニウム樹脂(6)の炭酸塩2
0mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18F]
フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ化物
イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。その
後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことにより[
18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロメタ
ンスルホニル−β−D−マンノピラノース20mgを1
mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に加
温した活性化されたホスホニウム樹脂(6)を充填した
カラムに通過させることにより求核置換反応を行った。
その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約10分
間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイオン
遅延樹脂(バイオラド社製AG11A8)に通して、塩
酸を除去して、精製[18F]FDGを得た。[18F]F
DGの分析は、液体クロマトグラフィーにより行った。
カラムにはLichrosorb−NH2 (登録商標;
メルク社製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(9
5:5)混合液を用いて、流速1ml/分で行った。[
18F]FDGの溶出時間は3.9分であり、J Nuc
l Med 27:235‐238(1986)に示さ
れたデータと一致していた。合成時問は約34分、収率
は約80%であった。
【0074】実施例6 ホスホニウム塩含有量約1.6mmol/gである、下
式(7)で示されるホスホニウム樹脂(7)の炭酸水素
塩(活性基;トリブチルホスホニウム、対イオンZ;炭
酸水素イオン、n=7)をJ.Am.Chem.So
c.1981.103,3821−3828(198
0)記載の方法に従って以下のように作成した。
【0075】
【化10】
【0076】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン−A(日東紡績製)2
0g、亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したものに、p
H9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて懸濁重
合用の水相を調製した。32.7gのスチレン、42.
2gの7−ブロモヘプチルスチレン、4.7gの工業用
ジビニルベンゼンの混合物に0.66gのアゾビスイソ
ブチロニトリルを溶解した有機相と前記水相を1リット
ルの三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約
400rpmの撹拌条件下、16時間重合させた。反応
終了後、得られたポリマービーズをガラスフィルター上
に分離し、水、アセトンで十分洗浄した後70℃で減圧
乾燥し、30%のブロモブチルスチレン単位を含む4%
ジビニルベンゼン架橋ポリマーを収率77%で得た。得
られたビーズ状の架橋ポリマー40g、トリ−n−ブチ
ルホスフィン18.7g、1,2−ジクロロプロパン2
50lを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素雰囲
気下還流温度で20時間撹拌した。冷却後ろ過でポリマ
ービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗浄し
た後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂(7)
の臭化物(対イオンZ;臭化物イオン)58.2gを得
た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Chem.
Soc.103.3821(1981)に記載されてい
るホルハルト法により滴定し、ホスホニウム塩の含有量
を求めたところ、1.55mmol/gであった。
【0077】このホスホニウム塩含有量1.55mmo
l/gのホスホニウム樹脂(7)の臭化物を1.0M炭
酸水素ナトリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸
水素イオンに転化して、ホスホニウム樹脂(7)の炭酸
水素塩を得た。得られたホスホニウム樹脂(7)の炭酸
水素塩の物理的データは以下のようであった。 元素分析:
【0078】
【表6】
【0079】上述のホスホニウム樹脂(7)の炭酸水素
塩30mgを充填したカラムに37ギガベクレルの[18
F]フッ化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ
化物イオンを捕集させた。捕集率は約99%であった。
その後、アセトニトリル2.5mlを2回通すことによ
り[18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−2−O −トリフルオロ
メタンスルホル−β−D−マンノピラノース20mgを
1mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃に
加温した活性化されたホスホニウム樹脂(7)を充填し
たカラムに通過させることにより求核置換反応を行っ
た。その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約1
0分間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイ
オン遅延樹脂(バイオラドAG11A8)に通して、塩
酸を除去して、精製18FDGを得た。18FDGの分析
は、液体クロマトグラフィーにより行った。カラムには
Lichrosorb−NH2 (登録商標;メルク社
製)を、溶離液にはアセトニトリル/水(95:5)混
合液を用いて、流速1ml/分で行った。 [18F]F
DGの溶出時間は3.9分であり、J Nucl Me
d 27:235−238(1986)に示されたデー
タと一致していた。合成時間は約32分、収率は約85
%であった。
【0080】比較例1 ホスホニウム塩含有量約0.4mmol/gである、上
記式(4)で示されるホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
(活性基:トリブチルホスホニウム、対イオンZ:炭酸
イオン、n=4)を、J.Am.Chem.Soc.1
981,103,3821−3828(1980)記載
の方法に従って以下のように作成した。
【0081】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン酸−A(日東紡績製)
20gおよび亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したもの
に、pH9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて
懸濁重合用の水相を調製した。95.1gのスチレン、
12.0gの4−ブロモブチルスチレン、4.7gの工
業用ジビニルベンゼンの混合物に0.93gのアゾビス
イソブチロニトリルを溶解して有機相を調製した。この
有機相と先に調製した水相を1リットルの三つ口フラス
コに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約450rpmの撹
拌条件下で16時間重合させた。反応終了後、ポリマー
ビーズをガラスフィルター上に分離し、水、アセトンで
充分洗浄した後70℃で減圧乾燥し、5%のブロモブチ
ルスチレン単位を含む2%ジビニルベンゼン架橋ポリマ
ーを収率83%で得た。
【0082】得られたビーズ状の架橋ポリマー20g、
トリ−n−ブチルホスフィン27.0g、塩化ベンゼン
250mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素
雰囲気下100℃で30時間撹拌した。冷却後ろ過でポ
リマービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗
浄した後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂
(4)の臭化物(対イオンZ;臭化物イオン)21.8
gを得た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Ch
em.Soc.103,3821(1981)に記載さ
れているホルハルト法により滴定して、ホスホニウム塩
の含有量を求めたところ、0.41mmol/gであっ
た。
【0083】このホスホニウム塩含有量0.41mmo
l/gのホスホニウム樹脂(4)の臭化物を、1.8M
炭酸カリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸イオ
ンに転化して、ホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩を得
た。
【0084】得られたホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
の物理的データは以下のようであった。 元素分析
【0085】
【表7】
【0086】上述のホスホニウム塩含有量約0.4mm
ol/gであるホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩20m
gを充填したカラムに37ギガベクレルの[18F]フッ
化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ化物イオ
ンを捕集させた。捕集率は約43%であった。
【0087】比較例2 ホスホニウム塩含有量約1.7mmol/gである、上
記式(4)で示されるホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
(活性基:トリブチルホスホニウム、対イオンZ:炭酸
イオン、n=4)を、J.Am.Chem.Soc.1
981,103,3821−3828(1980)記載
の方法に従って以下のように作成した。
【0088】600mlの水にゼラチン2.0g、ホウ
酸7.4g、ポリアミンスルホン酸−A(日東紡績製)
20gおよび亜硝酸ナトリウム0.4gを溶解したもの
に、pH9まで25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて
懸濁重合用の水相を調製した。69.1gのスチレン、
71.7gの4−ブロモブチルスチレン、4.7gの工
業用ジビニルベンゼンの混合物に1.21gのアゾビス
イソブチロニトリルを溶解して有機相を調製した。この
有機相と先に調製した水相を1リットルの三つ口フラス
コに入れ、窒素雰囲気下、70℃、約450rpmの撹
拌条件下で16時間重合させた。反応終了後、ポリマー
ビーズをガラスフィルター上に分離し、水、アセトンで
充分洗浄した後70℃で減圧乾燥し、30%のブロモブ
チルスチレン単位を含む2%ジビニルベンゼン架橋ポリ
マーを収率85%で得た。
【0089】得られたビーズ状の架橋ポリマー20g、
トリ−n−ブチルホスフィン12.5g、塩化ベンゼン
250mlを500mlの三つ口フラスコに入れ、窒素
雰囲気下100℃で30時間撹拌した。冷却後ろ過でポ
リマービーズを分離し、アセトン、メタノールで十分洗
浄した後、70℃で減圧乾燥して、ホスホニウム樹脂
(4)の臭化物(対イオンZ;臭化物イオン)30.3
gを得た。この生成物の臭化物イオンをJ.Am.Ch
em.Soc.103,3821(1981)に記載さ
れているホルハルト法により滴定して、ホスホニウム塩
の含有量を求めたところ、1.68mmol/gであっ
た。
【0090】このホスホニウム塩含有量1.68mmo
l/gのホスホニウム樹脂(4)の臭化物を、1.8M
炭酸カリウムで濯ぐことにより臭化物イオンを炭酸イオ
ンに転化して、ホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩を得
た。
【0091】得られたホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩
の物理的データは以下のようであった。 元素分析
【0092】
【表8】
【0093】上述のホスホニウム塩含有量約1.7mm
ol/gであるホスホニウム樹脂(4)の炭酸塩20m
gを充填したカラムに37ギガベクレルの[18F]フッ
化物イオン含有水4mlを通し、[18F]フッ化物イオ
ンを捕集させた。捕集率は約99%であった。その後、
アセトニトリル2.5mlを2回通すことにより
[18F]フッ化物イオンを活性化した。次に1,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−2−O−トリフルオロ
メタンスルホニル−β−D−マンノピラノース20mg
を1mlのアセトニトリルに溶解した溶液を、100℃
に加温した活性化されたホスホニウム樹脂(4)を充填
したカラムに通過させることにより求核置換反応を行っ
た。その後、1M塩酸1mlを添加し、110℃で約1
0分間加水分解した。得られた生成物を塩酸除去用のイ
オン遅延樹脂(バイオラド社製AG11A8)に通し
て、塩酸を除去して、精製[18F]FDGを得た。[18
F]FDGの分析は、液体クロマトグラフィーにより行
った。カラムにはLichrosorb−NH2 (登録
商標;メルク社製)を、溶離液にはアセトニトリル/水
(95:5)混合液を用いて、流速1ml/分で行っ
た。[18F]FDGの溶出時間は3.9分であり、J
Nucl Med 27:235−238(1986)
に示されたデータと一致していた。合成時間は、約36
分、収率は約61%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における[18F]FDGの液体
クロマトグラフィーの結果を示す特性図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 琢哉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 友井 正男 神奈川県横浜市緑区鴨居6丁目14−14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式で示されるフッ素放射性同位元素標識
    有機化合物の製造方法であって、18 F−R (式中、Rは脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基
    である) 下式で示され且つホスホニウム塩の含有量が0.5ない
    し1.6mmol/gの範囲内である樹脂に [18F] フ
    ッ化物イオン含有水を接触させて、前記樹脂に[ 18F]
    フッ化物イオンを捕集させる工程、 【化1】 (式中、Yはアルキル基を表し、Zは対イオンを表し、
    nは1ないし7の整数を表す) 前記樹脂に第1極性中性溶媒を接触させて前記[ 18F]
    フッ化物イオンを活性化する工程、および、 前記樹脂に下式で示される基質を第2極性中性溶媒に溶
    解した溶液を接触させて前記基質および[ 18F] フッ化
    物イオンを反応させる工程 X−R (式中、Xは離核性脱離基を表し、Rは上記と同じ意味
    を示す)を具備することを特徴とするフッ素放射性同位
    元素標識有機化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂をカラムに充填した状態で使用する
    請求項1記載のフッ素放射性同位元素標識有機化合物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 離核性脱離基Xが、Rが脂環式炭化水素
    基である場合にはトリフレート基であり、Rが芳香族炭
    化水素基である場合にはニトロ基またはトリフレート基
    である請求項1記載のフッ素放射性同位元素標識有機化
    合物の製造方法。
  4. 【請求項4】[18F]−2−フルオロ−2−デオキシ−
    D−グルコースの製造方法であって、 下式で示され且つホスホニウム塩の含有量が0.5ない
    し1.6mmol/gの範囲内である樹脂に [18F] フ
    ッ化物イオン含有水を接触させて、前記樹脂に[18F]
    フッ化物イオンを捕集させる工程、 【化2】 (式中、Yはアルキル基を表し、Zは対イオンを表し、
    nは1ないし7の整数を表す) 前記樹脂に第1極性中性溶媒を接触させて前記 [18F]
    フッ化物イオンを活性化する工程、および、 前記樹脂に1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2
    −O−トリフルオロメタンスルホニル−β−D−マンノ
    ピラノースを第2極性中性溶媒に溶解した溶液を接触さ
    せて [18F] フッ化物イオンと反応させる工程を具備す
    ることを特徴とする[18F]−2−フルオロ−2−デオ
    キシ−D−グルコースの製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂をカラムに充填した状態で使用する
    請求項4記載の[18F]−2−フルオロ−2−デオキシ
    −D−グルコースの製造方法。
  6. 【請求項6】 第1極性中性溶媒および第2極性中性溶
    媒の少なくとも一方がアセトニトリルである請求項4記
    載の[18F]−2−フルオロ−2−デオキシ−D−グル
    コースの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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