JPH08325276A - 新規アルコキシシラン化合物とその用途 - Google Patents
新規アルコキシシラン化合物とその用途Info
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- JPH08325276A JPH08325276A JP7135356A JP13535695A JPH08325276A JP H08325276 A JPH08325276 A JP H08325276A JP 7135356 A JP7135356 A JP 7135356A JP 13535695 A JP13535695 A JP 13535695A JP H08325276 A JPH08325276 A JP H08325276A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I) のカルボン酸エステル基含有アル
コキシシラン化合物。 【化4】 式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は炭素数1〜
3のアルキル基またはフェニル基、R3は炭素数1〜20の
アルキル基または各アルキル基の炭素数が1〜6のアル
キルシリル基、Xは−O−、−S−、または−N(R4)−
(ここで、R4はHまたは−(CH2)r−COOR3 基) 、mは1
〜3の整数、nは0〜2の整数 (但し、m+n=3) 、
pは2または3、qは1〜4の整数、rは0または1で
ある。 【効果】 シリカ、アルミナ、酸化チタンなどの無機粉
末の表面処理に使用して、粉末表面に疎水性を付与し、
粉末が有機溶媒や樹脂液中で分散可能になる。
コキシシラン化合物。 【化4】 式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は炭素数1〜
3のアルキル基またはフェニル基、R3は炭素数1〜20の
アルキル基または各アルキル基の炭素数が1〜6のアル
キルシリル基、Xは−O−、−S−、または−N(R4)−
(ここで、R4はHまたは−(CH2)r−COOR3 基) 、mは1
〜3の整数、nは0〜2の整数 (但し、m+n=3) 、
pは2または3、qは1〜4の整数、rは0または1で
ある。 【効果】 シリカ、アルミナ、酸化チタンなどの無機粉
末の表面処理に使用して、粉末表面に疎水性を付与し、
粉末が有機溶媒や樹脂液中で分散可能になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルボン酸エステル基を
有する新規なアルコキシシラン化合物に関する。本発明
のアルコキシシラン化合物を用いて無機物質を表面処理
すると、無機物質の表面を疎水性にすることができ、無
機粉末に有機溶媒中の分散性を付与できる。
有する新規なアルコキシシラン化合物に関する。本発明
のアルコキシシラン化合物を用いて無機物質を表面処理
すると、無機物質の表面を疎水性にすることができ、無
機粉末に有機溶媒中の分散性を付与できる。
【0002】
【従来の技術】分子中に長鎖アルキル基、アミノ基、エ
ポキシ基、アクリル酸もしくはメタクリル酸エステル
基、またはビニル基等の官能基を有するアルコキシシラ
ン化合物は、シランカップリング剤と呼ばれ、ガラス繊
維強化樹脂においてガラス繊維と樹脂との密着性を高め
るために、ガラス繊維の表面処理に多用されている。
ポキシ基、アクリル酸もしくはメタクリル酸エステル
基、またはビニル基等の官能基を有するアルコキシシラ
ン化合物は、シランカップリング剤と呼ばれ、ガラス繊
維強化樹脂においてガラス繊維と樹脂との密着性を高め
るために、ガラス繊維の表面処理に多用されている。
【0003】この他、油性塗料においても、無機充填材
や顔料と樹脂マトリックスとの密着性を高めるために、
これらの無機粉末をシランカップリング剤で表面処理す
ることが行われている。また、分子中に長鎖アルキル基
またはアミノ基を有するシランカップリング剤で表面処
理したシリカ微粉末は電子写真用トナーの流動性改善剤
として用いられている。
や顔料と樹脂マトリックスとの密着性を高めるために、
これらの無機粉末をシランカップリング剤で表面処理す
ることが行われている。また、分子中に長鎖アルキル基
またはアミノ基を有するシランカップリング剤で表面処
理したシリカ微粉末は電子写真用トナーの流動性改善剤
として用いられている。
【0004】シランカップリング剤は、ケイ素に結合し
ているアルコキシ基の加水分解を通してガラスや金属酸
化物といった無機物質の表面に化学的に結合し、無機物
質の表面を被覆することにより、その表面特性を変性さ
せる。従って、用途または変性の性質に応じて適当な官
能基を持つシランカップリング剤が選択される。
ているアルコキシ基の加水分解を通してガラスや金属酸
化物といった無機物質の表面に化学的に結合し、無機物
質の表面を被覆することにより、その表面特性を変性さ
せる。従って、用途または変性の性質に応じて適当な官
能基を持つシランカップリング剤が選択される。
【0005】例えば、無機粉末の有機溶媒または樹脂液
中への分散性を向上させたい場合、長鎖アルキル基を有
するシランカップリング剤で無機粉末を表面処理して、
粉末表面の疎水性を高めることが知られている。シラン
カップリング剤以外に、長鎖アルキル基を有するカルボ
ン酸(即ち、高級脂肪酸)またはシリコーンオイルで無
機粉末を表面処理することもできる。アミノ基を有する
シランカップリング剤は、親水性が高いため、疎水性が
要求されるような用途には使用されない。
中への分散性を向上させたい場合、長鎖アルキル基を有
するシランカップリング剤で無機粉末を表面処理して、
粉末表面の疎水性を高めることが知られている。シラン
カップリング剤以外に、長鎖アルキル基を有するカルボ
ン酸(即ち、高級脂肪酸)またはシリコーンオイルで無
機粉末を表面処理することもできる。アミノ基を有する
シランカップリング剤は、親水性が高いため、疎水性が
要求されるような用途には使用されない。
【0006】しかし、高級脂肪酸は無機粉末に吸着する
だけであるので、効果の安定性が低い。また、長鎖アル
キル基を有するシランカップリング剤やシリコーンオイ
ルによる表面処理は、より強固な被覆が可能であるが、
分子中に極性基を持たないため、非極性の有機溶媒や樹
脂液に対しては比較的相溶性が高いものの、極性の高い
表面処理した無機粉末や極性の有機溶媒もしくは樹脂液
との相溶性が低く、粉末の凝集を生ずるという問題点が
ある。
だけであるので、効果の安定性が低い。また、長鎖アル
キル基を有するシランカップリング剤やシリコーンオイ
ルによる表面処理は、より強固な被覆が可能であるが、
分子中に極性基を持たないため、非極性の有機溶媒や樹
脂液に対しては比較的相溶性が高いものの、極性の高い
表面処理した無機粉末や極性の有機溶媒もしくは樹脂液
との相溶性が低く、粉末の凝集を生ずるという問題点が
ある。
【0007】カルボン酸エステル基を有するシランカッ
プリング剤としては、γ−メタクリロキシ (またはアク
リロキシ) プロピルトリメトキシシランといった、メタ
クリル酸またはアクリル酸エステル基を有するものが知
られているが、このようなアルコキシシラン化合物は安
定性が低く、加熱によりアクリル基またはメタクリル基
が結合あるいは溶媒や樹脂成分と反応するので、上記用
途には適さない。
プリング剤としては、γ−メタクリロキシ (またはアク
リロキシ) プロピルトリメトキシシランといった、メタ
クリル酸またはアクリル酸エステル基を有するものが知
られているが、このようなアルコキシシラン化合物は安
定性が低く、加熱によりアクリル基またはメタクリル基
が結合あるいは溶媒や樹脂成分と反応するので、上記用
途には適さない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無機
物質の表面特性の変性に有用なシランカップリング剤型
の新規アルコキシシラン化合物を提供することである。
本発明の別の目的は、カルボン酸エステル基を有する安
定なアルコキシシラン化合物を提供することである。
物質の表面特性の変性に有用なシランカップリング剤型
の新規アルコキシシラン化合物を提供することである。
本発明の別の目的は、カルボン酸エステル基を有する安
定なアルコキシシラン化合物を提供することである。
【0009】本発明のさらに別の目的は、無機粉末を表
面処理することにより粉末の有機溶媒中への分散性を高
めることができるアルコキシシラン化合物を提供するこ
とである。
面処理することにより粉末の有機溶媒中への分散性を高
めることができるアルコキシシラン化合物を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カルボン
酸エステル基を有する新規なアルコキシシラン化合物が
無機物質の表面変性に有用であり、上記目的を達成でき
ることを見出した。
酸エステル基を有する新規なアルコキシシラン化合物が
無機物質の表面変性に有用であり、上記目的を達成でき
ることを見出した。
【0011】ここに、本発明により、下記一般式(I) で
示されるカルボン酸エステル基含有アルコキシシラン化
合物が提供される。
示されるカルボン酸エステル基含有アルコキシシラン化
合物が提供される。
【0012】
【化2】
【0013】上記式中、R1は炭素数1〜6のアルキル
基、R2は炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基、
R3は炭素数1〜20のアルキル基または各アルキル基の炭
素数が1〜6のアルキルシリル基、Xは−O−、−S
−、または−N(R4)−、ここでR4はHまたは−(CH2)r−
COOR3 基、mは1〜3の整数、nは0〜2の整数 (但
し、m+n=3) 、pは2または3、qは1〜4の整
数、rは0または1である。
基、R2は炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基、
R3は炭素数1〜20のアルキル基または各アルキル基の炭
素数が1〜6のアルキルシリル基、Xは−O−、−S
−、または−N(R4)−、ここでR4はHまたは−(CH2)r−
COOR3 基、mは1〜3の整数、nは0〜2の整数 (但
し、m+n=3) 、pは2または3、qは1〜4の整
数、rは0または1である。
【0014】即ち、本発明のアルコキシシラン化合物に
おいて、分子末端の−COOR3 基とSi原子の間の結合基
は、次の(Ia)式に示すようにアルキレン鎖からなるもの
でも、或いは次の(Ib)式に示すようにオキシ [−O−]
、チオ [−S−] またはアミノ[−N(R4)−] が介在し
ているアルキレン鎖からなるものでもよい。
おいて、分子末端の−COOR3 基とSi原子の間の結合基
は、次の(Ia)式に示すようにアルキレン鎖からなるもの
でも、或いは次の(Ib)式に示すようにオキシ [−O−]
、チオ [−S−] またはアミノ[−N(R4)−] が介在し
ているアルキレン鎖からなるものでもよい。
【0015】
【化3】
【0016】本発明の好ましいアルコキシシラン化合物
においては、R1はメチル、エチル、またはプロピルであ
り、R2はメチルまたはエチルであり、pは3であり、r
は1〜2である。R1〜R3の各アルキル基は直鎖でも分岐
鎖でもよい。R2のフェニル基は、ハロゲン、ヒドロキシ
などの置換基を有していてもよい。R3がアルキルシリル
基である場合、モノアルキルシリルまたはジアルキルシ
リルでもよいが、トリアルキルシリル基が好ましい。
においては、R1はメチル、エチル、またはプロピルであ
り、R2はメチルまたはエチルであり、pは3であり、r
は1〜2である。R1〜R3の各アルキル基は直鎖でも分岐
鎖でもよい。R2のフェニル基は、ハロゲン、ヒドロキシ
などの置換基を有していてもよい。R3がアルキルシリル
基である場合、モノアルキルシリルまたはジアルキルシ
リルでもよいが、トリアルキルシリル基が好ましい。
【0017】本発明によればまた、上記一般式(I) で示
されるカルボン酸エステル基を含有するアルコキシシラ
ン化合物から形成された被覆を表面に有する無機物質も
また提供される。
されるカルボン酸エステル基を含有するアルコキシシラ
ン化合物から形成された被覆を表面に有する無機物質も
また提供される。
【0018】上記一般式に示すように、本発明のアルコ
キシシラン化合物は、末端官能基であるカルボン酸エス
テル基がアルキレン鎖 (オキシ、チオ、またはアミノ基
が介在していてもよい) を介してアルコキシシリル基
(ケイ素にアルコキシル基1〜3個とアルキル基0〜2
個が結合した基) に結合した、シランカップリング剤と
同様の化学構造を有する。
キシシラン化合物は、末端官能基であるカルボン酸エス
テル基がアルキレン鎖 (オキシ、チオ、またはアミノ基
が介在していてもよい) を介してアルコキシシリル基
(ケイ素にアルコキシル基1〜3個とアルキル基0〜2
個が結合した基) に結合した、シランカップリング剤と
同様の化学構造を有する。
【0019】このようなカルボン酸エステル基を有する
公知のシランカップリング剤として、前述したように、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が知
られている。この化合物は、分子末端のカルボン酸エス
テル基が−OCOR型の基である。理由は定かではないが、
アルコキシシラン化合物においては、この−OCOR型のカ
ルボン酸エステル基は安定性が低い。しかし、本発明の
アルコキシシラン化合物では分子末端に−COOR型のカル
ボン酸エステル基が結合しており、この型のエステル基
は安定性が高いことが判明した。そのため、本発明のア
ルコキシシラン化合物で表面処理した無機物質は、有機
溶媒や樹脂液への分散性が著しく改善されるのである。
公知のシランカップリング剤として、前述したように、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が知
られている。この化合物は、分子末端のカルボン酸エス
テル基が−OCOR型の基である。理由は定かではないが、
アルコキシシラン化合物においては、この−OCOR型のカ
ルボン酸エステル基は安定性が低い。しかし、本発明の
アルコキシシラン化合物では分子末端に−COOR型のカル
ボン酸エステル基が結合しており、この型のエステル基
は安定性が高いことが判明した。そのため、本発明のア
ルコキシシラン化合物で表面処理した無機物質は、有機
溶媒や樹脂液への分散性が著しく改善されるのである。
【0020】本発明のアルコキシシラン化合物は、公知
の化学反応を利用して合成することができ、合成方法は
特に制限されない。一般式(Ia)の化合物、または一般式
(Ib)の化合物のうちXが−O−又は−S−であるもの
は、例えばpが3である場合、カルボン酸エステル含有
基を有する対応アリル化合物 [CH2=CH-CH2−COOR3 また
はCH2=CH-CH2−X−(CH2)r−COOR3]を出発物質とし、こ
れにアルキルクロロシランを付加反応させ、次いでアル
キルクロロシリル基をアルコキシ化する方法によって合
成できる。pが2の場合には、対応ビニル化合物を出発
物質とすればよい。
の化学反応を利用して合成することができ、合成方法は
特に制限されない。一般式(Ia)の化合物、または一般式
(Ib)の化合物のうちXが−O−又は−S−であるもの
は、例えばpが3である場合、カルボン酸エステル含有
基を有する対応アリル化合物 [CH2=CH-CH2−COOR3 また
はCH2=CH-CH2−X−(CH2)r−COOR3]を出発物質とし、こ
れにアルキルクロロシランを付加反応させ、次いでアル
キルクロロシリル基をアルコキシ化する方法によって合
成できる。pが2の場合には、対応ビニル化合物を出発
物質とすればよい。
【0021】アルキルクロロシランの付加反応は、一般
に塩化白金酸等の触媒を必要とする。次のアルキルクロ
ロシリル基のアルコキシ化反応は、対応するアルコール
または金属アルコキドを反応させることにより行われ
る。アルコールを反応させる場合には、副生する塩化水
素を除去するために、第三アミン等の酸捕捉剤と有機溶
媒の存在下で反応を行う。使用するアルコール、アミン
および溶媒中に水分が混入すると、生成物の縮合を生じ
るので、十分に脱水したものを用いることが好ましい。
脱水剤は特に限定されないが、一般にモレキュラーシー
ブスが脱水能力の高さから好ましい。有機溶媒としては
エーテル、ケトンなどの極性溶媒が適当である。
に塩化白金酸等の触媒を必要とする。次のアルキルクロ
ロシリル基のアルコキシ化反応は、対応するアルコール
または金属アルコキドを反応させることにより行われ
る。アルコールを反応させる場合には、副生する塩化水
素を除去するために、第三アミン等の酸捕捉剤と有機溶
媒の存在下で反応を行う。使用するアルコール、アミン
および溶媒中に水分が混入すると、生成物の縮合を生じ
るので、十分に脱水したものを用いることが好ましい。
脱水剤は特に限定されないが、一般にモレキュラーシー
ブスが脱水能力の高さから好ましい。有機溶媒としては
エーテル、ケトンなどの極性溶媒が適当である。
【0022】また、上記方法において、出発物質とし
て、カルボン酸エステル基ではなく、酸クロライド基を
有するアリル化合物 [CH2=CH-CH2−COClまたはCH2=CH-C
H2−X−(CH2)r−COCl] を使用してもよく、この場合に
は最後のアルコキシ化反応の際に、酸クロライドのエス
テル化 (−COCl→−COOR3)も同時に起こる。
て、カルボン酸エステル基ではなく、酸クロライド基を
有するアリル化合物 [CH2=CH-CH2−COClまたはCH2=CH-C
H2−X−(CH2)r−COCl] を使用してもよく、この場合に
は最後のアルコキシ化反応の際に、酸クロライドのエス
テル化 (−COCl→−COOR3)も同時に起こる。
【0023】一方、一般式(Ib)の化合物のうちXがアミ
ノ基 [−N(R4)−] であるものは、アミノ基と反応性の
あるアルキルクロロシランを用いた合成経路は好ましく
ない。そのため、例えば、アルコキシシリル基にアミノ
アルキル基が結合したアミノ基含有アルコキシシランと
ハロゲン化カルボン酸のエステルとを反応させる、或い
はアルコキシシリル基にハロゲン化アルキル基が結合し
たハロゲン化アルコキシシランにアミノカルボン酸のエ
ステルを反応させるといった方法で合成することが好ま
しい。この場合にも、反応で副生するハロゲン化水素を
除去するために、酸捕捉剤として第三アミンなどの塩基
の存在下またはアミン原料 (即ち、アミノ基含有アルコ
キシシランまたはアミノカルボン酸エステル) を過剰に
用いて、有機溶媒中で反応を行うことができる。
ノ基 [−N(R4)−] であるものは、アミノ基と反応性の
あるアルキルクロロシランを用いた合成経路は好ましく
ない。そのため、例えば、アルコキシシリル基にアミノ
アルキル基が結合したアミノ基含有アルコキシシランと
ハロゲン化カルボン酸のエステルとを反応させる、或い
はアルコキシシリル基にハロゲン化アルキル基が結合し
たハロゲン化アルコキシシランにアミノカルボン酸のエ
ステルを反応させるといった方法で合成することが好ま
しい。この場合にも、反応で副生するハロゲン化水素を
除去するために、酸捕捉剤として第三アミンなどの塩基
の存在下またはアミン原料 (即ち、アミノ基含有アルコ
キシシランまたはアミノカルボン酸エステル) を過剰に
用いて、有機溶媒中で反応を行うことができる。
【0024】この反応に用いる有機溶媒は、アルコール
等の極性溶媒が反応の進行が速く好ましい。反応時間が
長くなると、原料および生成物中のアルコキシシリル基
が溶媒による置換反応を受けるので、一般には原料のア
ルコキシシリル基部分と同じアルコール系の溶媒を用い
ることが好ましい。この溶媒も前記と同様に十分に脱水
されたものが好ましい。
等の極性溶媒が反応の進行が速く好ましい。反応時間が
長くなると、原料および生成物中のアルコキシシリル基
が溶媒による置換反応を受けるので、一般には原料のア
ルコキシシリル基部分と同じアルコール系の溶媒を用い
ることが好ましい。この溶媒も前記と同様に十分に脱水
されたものが好ましい。
【0025】以上のいずれの反応も、反応温度は特に限
定されないが、通常は室温から溶媒の沸点までの温度範
囲で行われる。反応終了後、生成物の単離・精製は、常
法に従って、蒸留、抽出、濾過 (例、副生したアミンの
ハロゲン化水素酸塩の分離)などにより実施される。
定されないが、通常は室温から溶媒の沸点までの温度範
囲で行われる。反応終了後、生成物の単離・精製は、常
法に従って、蒸留、抽出、濾過 (例、副生したアミンの
ハロゲン化水素酸塩の分離)などにより実施される。
【0026】本発明のカルボン酸エステル基を有するア
ルコキシシラン化合物を、無機物質の表面処理に使用す
ると、従来のシランカップリング剤と同様に、アルコキ
シシリル基が無機物質の表面に存在する水酸基と相互作
用し、水分 (例、大気中の湿気) の存在下で、ケイ素原
子に結合したアルコキシル基が加水分解してヒドロキシ
ル基になり、このヒドロキシル基が無機物質の表面の水
酸基と縮合反応することにより、上記アルコキシシラン
化合物が無機物質の表面に結合する。この結合は、表面
処理後に加熱することによってより強固となる。
ルコキシシラン化合物を、無機物質の表面処理に使用す
ると、従来のシランカップリング剤と同様に、アルコキ
シシリル基が無機物質の表面に存在する水酸基と相互作
用し、水分 (例、大気中の湿気) の存在下で、ケイ素原
子に結合したアルコキシル基が加水分解してヒドロキシ
ル基になり、このヒドロキシル基が無機物質の表面の水
酸基と縮合反応することにより、上記アルコキシシラン
化合物が無機物質の表面に結合する。この結合は、表面
処理後に加熱することによってより強固となる。
【0027】このようにして無機物質が本発明のアルコ
キシシラン化合物で被覆されると、分子の他端に結合し
ているカルボン酸エステル基が被覆の表層側に存在する
ようになり、無機物質の表面特性がこのカルボン酸エス
テル基により支配されるようになる。即ち、カルボン酸
エステル基により、無機物質の表面に、有機溶媒や有機
樹脂との相溶性や、高い疎水性が付与される。カルボン
酸エステル基のアルキル基 (R3基) の種類が表面特性に
大きく影響し、一般にアルキル基が長いほど高い疎水性
が得られる。その結果、無機物質が粉末であれば、有機
溶媒または有機樹脂液中での分散能が高まり、粉末を凝
集させずに均一に液中に分散させることが可能となる。
キシシラン化合物で被覆されると、分子の他端に結合し
ているカルボン酸エステル基が被覆の表層側に存在する
ようになり、無機物質の表面特性がこのカルボン酸エス
テル基により支配されるようになる。即ち、カルボン酸
エステル基により、無機物質の表面に、有機溶媒や有機
樹脂との相溶性や、高い疎水性が付与される。カルボン
酸エステル基のアルキル基 (R3基) の種類が表面特性に
大きく影響し、一般にアルキル基が長いほど高い疎水性
が得られる。その結果、無機物質が粉末であれば、有機
溶媒または有機樹脂液中での分散能が高まり、粉末を凝
集させずに均一に液中に分散させることが可能となる。
【0028】表面処理を受ける無機物質は、代表的には
粉末 (平均粒径が1μm未満、即ち、サブミクロンの超
微粒子を含む) であるが、繊維や焼結体など他の形態の
無機物質の表面処理にも適用可能であり、その形態は特
に限定されない。繊維やその他の形態の場合にも、有機
溶媒や樹脂による濡れ性が高まり、例えば、有機樹脂と
複合化した場合の密着性が高まるといった効果が得られ
る。
粉末 (平均粒径が1μm未満、即ち、サブミクロンの超
微粒子を含む) であるが、繊維や焼結体など他の形態の
無機物質の表面処理にも適用可能であり、その形態は特
に限定されない。繊維やその他の形態の場合にも、有機
溶媒や樹脂による濡れ性が高まり、例えば、有機樹脂と
複合化した場合の密着性が高まるといった効果が得られ
る。
【0029】具体的には、例えば、油性塗料に充填剤、
顔料、紫外線吸収剤、固形潤滑剤などとして配合される
無機粉末 (例、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、二硫化モリブデンなど) を
本発明のアルコキシシラン化合物で表面処理して、粉末
表面に疎水性を付与すると、塗料の有機溶媒中での無機
粉末の分散性が高まり、この塗料から形成された塗膜中
に無機粉末がより均一に分布する結果、例えば、従来よ
り少量の粉末の配合で所望の効果が得られる、または同
じ粉末配合量で従来より粉末の添加効果が高くなるとい
った利点が得られる。
顔料、紫外線吸収剤、固形潤滑剤などとして配合される
無機粉末 (例、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、二硫化モリブデンなど) を
本発明のアルコキシシラン化合物で表面処理して、粉末
表面に疎水性を付与すると、塗料の有機溶媒中での無機
粉末の分散性が高まり、この塗料から形成された塗膜中
に無機粉末がより均一に分布する結果、例えば、従来よ
り少量の粉末の配合で所望の効果が得られる、または同
じ粉末配合量で従来より粉末の添加効果が高くなるとい
った利点が得られる。
【0030】このように、本発明のアルコキシシラン化
合物で表面処理された無機粉末は、有機溶媒や有機樹脂
液への分散性に優れた添加剤として利用される他、トナ
ー等の有機樹脂の流動性改善剤としても利用可能であ
る。また、本発明のアルコキシシラン化合物は、無機物
質のみならず、表面に水酸基を有する、親水性表面を持
った有機物 (例、セルロース、ポリビニルアルコールな
ど) の表面処理 (表面の疎水性化) にも適用できる。
合物で表面処理された無機粉末は、有機溶媒や有機樹脂
液への分散性に優れた添加剤として利用される他、トナ
ー等の有機樹脂の流動性改善剤としても利用可能であ
る。また、本発明のアルコキシシラン化合物は、無機物
質のみならず、表面に水酸基を有する、親水性表面を持
った有機物 (例、セルロース、ポリビニルアルコールな
ど) の表面処理 (表面の疎水性化) にも適用できる。
【0031】無機物質の表面処理は湿式と乾式のいずれ
も可能である。湿式の表面処理は、本発明のアルコキシ
シラン化合物を適当な溶媒に溶解した溶液に無機物質を
浸漬し、次いで過剰の溶媒を留去することにより実施で
きる。乾式の表面処理は、例えば、無機粉末を攪拌して
浮遊状態にさせ、これに本発明のアルコキシシラン化合
物を適当な溶媒に溶解した溶液を滴下または噴霧するこ
とにより実施できる。いずれの場合も、このアルコキシ
シラン化合物を無機物質と強固に結合させるため、表面
処理後に加熱することが好ましい。
も可能である。湿式の表面処理は、本発明のアルコキシ
シラン化合物を適当な溶媒に溶解した溶液に無機物質を
浸漬し、次いで過剰の溶媒を留去することにより実施で
きる。乾式の表面処理は、例えば、無機粉末を攪拌して
浮遊状態にさせ、これに本発明のアルコキシシラン化合
物を適当な溶媒に溶解した溶液を滴下または噴霧するこ
とにより実施できる。いずれの場合も、このアルコキシ
シラン化合物を無機物質と強固に結合させるため、表面
処理後に加熱することが好ましい。
【0032】この加熱の温度と時間は、使用した溶媒が
完全に除去され、アルコキシシラン化合物が無機物質と
強固に結合するように設定すればよく、特に限定されな
いが、一般には80〜150 ℃の温度範囲が好ましい。加熱
時のアルコキシシラン化合物の酸化を防止するため、加
熱は不活性ガス (例、窒素、アルゴン、ヘリウムなど)
雰囲気中で行うことが好ましい。
完全に除去され、アルコキシシラン化合物が無機物質と
強固に結合するように設定すればよく、特に限定されな
いが、一般には80〜150 ℃の温度範囲が好ましい。加熱
時のアルコキシシラン化合物の酸化を防止するため、加
熱は不活性ガス (例、窒素、アルゴン、ヘリウムなど)
雰囲気中で行うことが好ましい。
【0033】無機物質の表面に被覆すべき上記アルコキ
シシラン化合物の量は、目的とする表面変性 (例、有機
溶媒への分散性向上) が得られる限り特に制限されない
が、無機物質が粉末状の場合には一般に粉末重量の1〜
60重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲である。1重
量%未満であると、表面の被覆量が少なく、十分な効果
が得られない。一方、60重量%を超えると、粒子の凝集
が生じたり、被覆の全部が無機物質の表面に結合しない
等の問題が生じる恐れがある。
シシラン化合物の量は、目的とする表面変性 (例、有機
溶媒への分散性向上) が得られる限り特に制限されない
が、無機物質が粉末状の場合には一般に粉末重量の1〜
60重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲である。1重
量%未満であると、表面の被覆量が少なく、十分な効果
が得られない。一方、60重量%を超えると、粒子の凝集
が生じたり、被覆の全部が無機物質の表面に結合しない
等の問題が生じる恐れがある。
【0034】
(実施例1)γ−エトキシカルボニルプロピルトリエトキシシランの
合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2COOCH2CH3] 機械攪拌装置、温度計、還流器、滴下ロートを備えた50
0 ml三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで十
分に乾燥したエタノール36.8gとジイソプロピルエーテ
ル300 mlとトリエチルアミン90.9gを入れ、20℃以下に
冷却しながら、滴下ロートより出発物質のトリクロロシ
リル酪酸クロライド [Cl3Si(CH2)3COCl]24.0gを1時間
かけて滴下した。このトリクロロシリル酪酸クロライド
は、ビニル酢酸クロライド [CH2=CH-CH2COCl] にトリク
ロロシラン [HSiCl3] を塩化白金酸触媒の存在下で反応
させることにより得たものであった。滴下終了後、50℃
に加温してさらに3時間攪拌し、反応を終了した。
合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2COOCH2CH3] 機械攪拌装置、温度計、還流器、滴下ロートを備えた50
0 ml三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで十
分に乾燥したエタノール36.8gとジイソプロピルエーテ
ル300 mlとトリエチルアミン90.9gを入れ、20℃以下に
冷却しながら、滴下ロートより出発物質のトリクロロシ
リル酪酸クロライド [Cl3Si(CH2)3COCl]24.0gを1時間
かけて滴下した。このトリクロロシリル酪酸クロライド
は、ビニル酢酸クロライド [CH2=CH-CH2COCl] にトリク
ロロシラン [HSiCl3] を塩化白金酸触媒の存在下で反応
させることにより得たものであった。滴下終了後、50℃
に加温してさらに3時間攪拌し、反応を終了した。
【0035】反応混合物を室温に冷却した後、析出した
塩 (トリエチルアミン塩酸塩) を濾別し、濾液を減圧蒸
留して、過剰のエタノールとトリエチルアミンおよび溶
媒のジイソプロピルエーテルを除去した。残液にヘキサ
ン500 mlに加え、活性炭5gを入れて1時間攪拌した
後、一晩放置した。その後、析出した沈殿および活性炭
を濾過し、減圧下でヘキサンを留去して、淡黄色油状の
標記アルコキシシラン化合物を得た。収率92%。元素分
析結果、IR吸収スペクトル (特に特徴的なピークの
み、以下同じ) 、および1H−NMRスペクトルを次に示
す。
塩 (トリエチルアミン塩酸塩) を濾別し、濾液を減圧蒸
留して、過剰のエタノールとトリエチルアミンおよび溶
媒のジイソプロピルエーテルを除去した。残液にヘキサ
ン500 mlに加え、活性炭5gを入れて1時間攪拌した
後、一晩放置した。その後、析出した沈殿および活性炭
を濾過し、減圧下でヘキサンを留去して、淡黄色油状の
標記アルコキシシラン化合物を得た。収率92%。元素分
析結果、IR吸収スペクトル (特に特徴的なピークの
み、以下同じ) 、および1H−NMRスペクトルを次に示
す。
【0036】元素分析結果 (C12H26O5Si) 理論値:C 51.80%; H 9.35% 実測値:C 51.9 %; H 9.41% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.63 (m,2H), 1.20-1.25 (m,12
H), 1.71 (m,2H),2.35 (m,2H), 3.79-3.87 (m,9H) 。
H), 1.71 (m,2H),2.35 (m,2H), 3.79-3.87 (m,9H) 。
【0037】(実施例2)γ−エトキシカルボニルメチレンオキシプロピルトリエ
トキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2OCH2COOCH2CH3] 出発物質として、トリクロロシリル酪酸クロライドの代
わりに、モル量で同量のトリクロロシリルプロポキシ酢
酸エチル [Cl3Si(CH2)3OCH2COOCH2CH3] を用いた以外は
実施例1と同様の操作を行って、淡黄色油状の標記化合
物を得た。収率88%。
トキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2OCH2COOCH2CH3] 出発物質として、トリクロロシリル酪酸クロライドの代
わりに、モル量で同量のトリクロロシリルプロポキシ酢
酸エチル [Cl3Si(CH2)3OCH2COOCH2CH3] を用いた以外は
実施例1と同様の操作を行って、淡黄色油状の標記化合
物を得た。収率88%。
【0038】出発物質として使用した上記酢酸エチル誘
導体は、アリルアルコール [CH2=CH-CH2OH] をテトラヒ
ドロフラン溶媒中で金属ナトリウムと反応させてアルコ
キシ化し、得られたCH2=CH-CH2ONa をモノクロル酢酸エ
チルと反応させ、この反応で得たCH2=CH-CH2OCH2COOCH2
CH3 に塩化白金酸触媒の存在下でトリクロロシランを反
応させることにより合成した。
導体は、アリルアルコール [CH2=CH-CH2OH] をテトラヒ
ドロフラン溶媒中で金属ナトリウムと反応させてアルコ
キシ化し、得られたCH2=CH-CH2ONa をモノクロル酢酸エ
チルと反応させ、この反応で得たCH2=CH-CH2OCH2COOCH2
CH3 に塩化白金酸触媒の存在下でトリクロロシランを反
応させることにより合成した。
【0039】元素分析結果 (C13H28O6Si) 理論値:C 56.04%; H 9.89% 実測値:C 55.96%; H 9.88% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.63 (m,2H), 1.21-1.25 (m,12
H), 1.61 (m,2H),2.35 (m,2H), 3.55 (t,2H), 3.80-3.8
7 (m,9H), 4.60 (t,2H) 。
H), 1.61 (m,2H),2.35 (m,2H), 3.55 (t,2H), 3.80-3.8
7 (m,9H), 4.60 (t,2H) 。
【0040】(実施例3)γ−t−ブトキシカルボニルメチルアミノプロピルトリ
エトキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOC(CH3)3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた10
00 ml 三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで
十分に乾燥したエタノール 500gと出発物質のγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン [(CH3CH2O)3Si(CH2)3NH
2](KBE-903: 信越化学製) 110.5 gとを入れ、次いで滴
下ロートからモノクロロ酢酸t−ブチル[ClCH2COOC(C
H3)3] 15.5 gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、
混合物を50℃に加温して、2時間攪拌して反応を完了さ
せた。
エトキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOC(CH3)3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた10
00 ml 三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで
十分に乾燥したエタノール 500gと出発物質のγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン [(CH3CH2O)3Si(CH2)3NH
2](KBE-903: 信越化学製) 110.5 gとを入れ、次いで滴
下ロートからモノクロロ酢酸t−ブチル[ClCH2COOC(C
H3)3] 15.5 gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、
混合物を50℃に加温して、2時間攪拌して反応を完了さ
せた。
【0041】反応混合物を室温に冷却した後、析出した
塩を濾別し、濾液を減圧蒸留して、過剰のトリエチルア
ミンと溶媒のエタノールを留去した。その後、残液をヘ
キサン300 mlに溶解し、一晩放置し、析出した沈殿を濾
過した後、濾液を減圧蒸留して、ヘキサンと未反応の出
発シラン化合物を留去した後、標記化合物を留出させ、
無色油状物として回収した。収率48%。
塩を濾別し、濾液を減圧蒸留して、過剰のトリエチルア
ミンと溶媒のエタノールを留去した。その後、残液をヘ
キサン300 mlに溶解し、一晩放置し、析出した沈殿を濾
過した後、濾液を減圧蒸留して、ヘキサンと未反応の出
発シラン化合物を留去した後、標記化合物を留出させ、
無色油状物として回収した。収率48%。
【0042】元素分析結果 (C15H33O5NSi) 理論値:C 53.73%; H 9.85%; N 4.18% 実測値:C 53.92%; H 9.99%; N 4.25% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.63 (m,2H), 1.21 (t,9H), 1.47
(s,9H),1.60 (m,2H), 2.59 (t,2H), 3.28 (s,2H), 3.8
2 (q,6H)。
(s,9H),1.60 (m,2H), 2.59 (t,2H), 3.28 (s,2H), 3.8
2 (q,6H)。
【0043】(実施例4)γ−エトキシカルボニルメチルアミノプロピルトリエト
キシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOCH2CH3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに反
応させる成分として、モノクロロ酢酸t−ブチルに代え
て、モノブロモ酢酸エチル [BrCH2COOCH2CH3]16.7gを
用いた以外は実施例3と同様の操作を行って、無色油状
の標記化合物を得た。収率29%。
キシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOCH2CH3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに反
応させる成分として、モノクロロ酢酸t−ブチルに代え
て、モノブロモ酢酸エチル [BrCH2COOCH2CH3]16.7gを
用いた以外は実施例3と同様の操作を行って、無色油状
の標記化合物を得た。収率29%。
【0044】元素分析結果 (C13H29O5NSi) 理論値:C 50.81%; H 9.45%; N 4.56% 実測値:C 51.03%; H 9.51%; N 4.68% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.65 (m,2H), 1.23 (t,9H), 1.59
(m,2H),2.61 (t,2H), 3.40 (s,2H), 3.82 (q,6H), 4.1
9 (q,2H)。
(m,2H),2.61 (t,2H), 3.40 (s,2H), 3.82 (q,6H), 4.1
9 (q,2H)。
【0045】(実施例5)γ−[N,N−ジ (イソプロポキシカルボニルメチル) アミ
ノ] プロピルジメトキシメチルシランの合成 {(CH3O)2Si(CH3)CH2CH2CH2N[CH2COOCH(CH3)2]2 } 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた50
0 ml三口フラスコに、出発物質のγ−ブロモプロピルジ
メトキシメチルシラン [(CH30)2Si(CH3)(CH2)3Br] 24.3
g、メタノール300 ml、および反応成分のジ (イソプロ
ポキシカルボニルメチル) アミン{HN[CH2COOCH(CH3)2]
2 }108.5 gを入れ、溶媒のメタノール還流下に24時間
反応させた。
ノ] プロピルジメトキシメチルシランの合成 {(CH3O)2Si(CH3)CH2CH2CH2N[CH2COOCH(CH3)2]2 } 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた50
0 ml三口フラスコに、出発物質のγ−ブロモプロピルジ
メトキシメチルシラン [(CH30)2Si(CH3)(CH2)3Br] 24.3
g、メタノール300 ml、および反応成分のジ (イソプロ
ポキシカルボニルメチル) アミン{HN[CH2COOCH(CH3)2]
2 }108.5 gを入れ、溶媒のメタノール還流下に24時間
反応させた。
【0046】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
て析出物を濾別し、濾液を減圧蒸留してメタノールを留
去した。残液をヘキサン300 mlに溶解し、一晩放置した
後、析出した沈殿を濾過し、濾液を活性炭で脱色処理し
た後、減圧蒸留してヘキサンと未反応のアミン化合物を
留去した後、標記化合物を留出させて、淡黄色油状物と
して回収した。収率19%。
て析出物を濾別し、濾液を減圧蒸留してメタノールを留
去した。残液をヘキサン300 mlに溶解し、一晩放置した
後、析出した沈殿を濾過し、濾液を活性炭で脱色処理し
た後、減圧蒸留してヘキサンと未反応のアミン化合物を
留去した後、標記化合物を留出させて、淡黄色油状物と
して回収した。収率19%。
【0047】元素分析結果 (C16H33O6NSi) 理論値:C 52.89%; H 9.09%; N 3.86% 実測値:C 52.79%; H 9.00%; N 3.80% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.11 (s,3H), 0.67 (m,2H), 1.15
(m,12H),1.61 (m,2H), 2.60 (t,2H), 3.39 (s,2H), 3.
61 (s,6H),3.90 (m,2H) 。
(m,12H),1.61 (m,2H), 2.60 (t,2H), 3.39 (s,2H), 3.
61 (s,6H),3.90 (m,2H) 。
【0048】(実施例6)γ−デシルオキシカルボニルメチルアミノプロピルトリ
イソプロポキシシランの合成 [(CH3)2CHO]3SiCH2CH2CH2NHCH2COOCH2(CH2)8CH3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた50
0 ml三口フラスコに、γ−クロロプロピルトリイソプロ
ポキシシラン{[(CH3)2CHO]3Si(CH2)3Cl] 28.2g、メタ
ノール300 ml、ヨウ化ナトリウム3.2 g、およびデシル
オキシカルボニルメチルアミン[H2NCH2COOC10H21] 64.5
gを入れ、溶媒のメタノール還流下に24時間反応させ
た。
イソプロポキシシランの合成 [(CH3)2CHO]3SiCH2CH2CH2NHCH2COOCH2(CH2)8CH3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた50
0 ml三口フラスコに、γ−クロロプロピルトリイソプロ
ポキシシラン{[(CH3)2CHO]3Si(CH2)3Cl] 28.2g、メタ
ノール300 ml、ヨウ化ナトリウム3.2 g、およびデシル
オキシカルボニルメチルアミン[H2NCH2COOC10H21] 64.5
gを入れ、溶媒のメタノール還流下に24時間反応させ
た。
【0049】反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し
て析出物を濾別し、濾液を減圧蒸留してメタノールを留
去した。残液をヘキサン300 mlに溶解し一晩放置した
後、析出した沈殿を濾過し、濾液を活性炭で脱色処理し
てから減圧蒸留してヘキサンと未反応のシラン化合物を
留去し、淡黄色油状の標記化合物を得た。収率31%。
て析出物を濾別し、濾液を減圧蒸留してメタノールを留
去した。残液をヘキサン300 mlに溶解し一晩放置した
後、析出した沈殿を濾過し、濾液を活性炭で脱色処理し
てから減圧蒸留してヘキサンと未反応のシラン化合物を
留去し、淡黄色油状の標記化合物を得た。収率31%。
【0050】元素分析結果 (C24H51O5NSi) 理論値:C 57.29%; H 10.34%; N 3.71% 実測値:C 57.35%; H 10.40%; N 3.79% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.66 (m,2H), 0.91 (t,3H), 1.15
(t,18H),1.25 (m,16H), 1.61 (m,2H), 3.30 (s,2H),
3.91 (m,3H),4.21 (t,2H) 。
(t,18H),1.25 (m,16H), 1.61 (m,2H), 3.30 (s,2H),
3.91 (m,3H),4.21 (t,2H) 。
【0051】(実施例7)γ−t−ブトキシカルボニルエチルアミノプロピルメト
キシジメチルシランの合成 [(CH3O)Si(CH3)2CH2CH2CH2N
HCH2CH2COOC(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに代
えて、γ−アミノプロピルメトキシジメチルシラン73.5
gを、反応成分のモノクロロ酢酸t−ブチルに代えて3
−クロロプロピオン酸t−ブチル [ClCH2CH2COOC(C
H3)3] 15.3gを用いた以外は実施例3と同様の操作を行
って、無色油状の標記化合物を得た。収率47%。
キシジメチルシランの合成 [(CH3O)Si(CH3)2CH2CH2CH2N
HCH2CH2COOC(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに代
えて、γ−アミノプロピルメトキシジメチルシラン73.5
gを、反応成分のモノクロロ酢酸t−ブチルに代えて3
−クロロプロピオン酸t−ブチル [ClCH2CH2COOC(C
H3)3] 15.3gを用いた以外は実施例3と同様の操作を行
って、無色油状の標記化合物を得た。収率47%。
【0052】元素分析結果 (C13H29O3NSi) 理論値:C 56.73%; H 10.55%; N 5.09% 実測値:C 56.81%; H 10.47%; N 5.11% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.12 (s,6H), 0.66 (m,2H), 1.21
(s,9H), 1.59 (m,2H),2.38 (t,2H), 2.59 (t,2H), 2.8
4 (t,2H), 3.60 (s,6H)。
(s,9H), 1.59 (m,2H),2.38 (t,2H), 2.59 (t,2H), 2.8
4 (t,2H), 3.60 (s,6H)。
【0053】(実施例8)γ−t−ブトキシカルボニルメチルアミノプロピルジエ
トキシフェニルシランの合成 [(CH3CH2O)2Si(C6H5)CH2CH2CH2NHCH2COOC(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに代
えて、γ−アミノプロピルジエトキシフェニルシラン
[(CH3CH2O)2Si(C6H5)(CH2)3NH2] 126.5gを用いた以外
は実施例3と同様の操作を行って、無色油状の標記化合
物を得た。収率31%。
トキシフェニルシランの合成 [(CH3CH2O)2Si(C6H5)CH2CH2CH2NHCH2COOC(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに代
えて、γ−アミノプロピルジエトキシフェニルシラン
[(CH3CH2O)2Si(C6H5)(CH2)3NH2] 126.5gを用いた以外
は実施例3と同様の操作を行って、無色油状の標記化合
物を得た。収率31%。
【0054】元素分析結果 (C19H33O4NSi) 理論値:C 62.13%; H 8.99%; N 3.81% 実測値:C 61.91%; H 8.88%; N 3.69% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.62 (m,2H), 1.19 (t,6H), 1.46
(s,9H), 1.59 (m,2H),2.60 (t,2H), 3.27 (s,2H), 3.8
3 (q,4H), 7.02 (m,5H)。
(s,9H), 1.59 (m,2H),2.60 (t,2H), 3.27 (s,2H), 3.8
3 (q,4H), 7.02 (m,5H)。
【0055】(実施例9)γ−トリメトキシシリルカルボニルメチルアミノプロピ
ルトリエトキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOSi(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに反
応させる成分として、モノクロロ酢酸t−ブチルに代え
て、モノブロモ酢酸トリメチルシリル [BrCH2COOSi(C
H3)3] 21.1gを用いた以外は実施例3と同様の操作を行
って、無色油状の標記化合物を得た。収率17%。
ルトリエトキシシランの合成 [(CH3CH2O)3SiCH2CH2CH2NHCH2COOSi(CH3)3] 出発物質のγ−アミノプロピルトリエトキシシランに反
応させる成分として、モノクロロ酢酸t−ブチルに代え
て、モノブロモ酢酸トリメチルシリル [BrCH2COOSi(C
H3)3] 21.1gを用いた以外は実施例3と同様の操作を行
って、無色油状の標記化合物を得た。収率17%。
【0056】元素分析結果 (C14H33O5NSi2) 理論値:C 47.86%; H 9.40%; N 3.99% 実測値:C 47.11%; H 9.52%; N 4.09% IR:2970〜2080, 1740, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.10 (s,9H), 0.63 (m,2H), 1.25
(t,9H),1.57 (m,2H), 2.63 (t,2H), 3.32 (s,2H), 3.9
1 (q,6H)。
(t,9H),1.57 (m,2H), 2.63 (t,2H), 3.32 (s,2H), 3.9
1 (q,6H)。
【0057】(実施例10)γ−エトキシカルボニルメチレンチオプロピルトリメト
キシシランの合成 [(CH3O)3SiCH2CH2CH2SCH2COOCH2CH3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた20
0 ml三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで十
分に乾燥したピリジン23.7gとメタノール100ml、およ
びモノクロロ酢酸エチル12.3gを入れ、出発物質のγ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン [(CH3O)3Si(CH
2)3SH](KBM-803: 信越化学製) 19.6gをメタノール10g
に溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、
混合物を60℃で1晩攪拌して反応を完了させた。
キシシランの合成 [(CH3O)3SiCH2CH2CH2SCH2COOCH2CH3] 磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート、還流器を備えた20
0 ml三口フラスコに、予めモレキュラーシーブス3Aで十
分に乾燥したピリジン23.7gとメタノール100ml、およ
びモノクロロ酢酸エチル12.3gを入れ、出発物質のγ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン [(CH3O)3Si(CH
2)3SH](KBM-803: 信越化学製) 19.6gをメタノール10g
に溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、
混合物を60℃で1晩攪拌して反応を完了させた。
【0058】反応混合物を室温に冷却した後、析出した
塩 (ピリジン塩酸塩) を濾別し、濾液を減圧蒸留して、
過剰のピリジンと溶媒のメタノールを留去した。残液を
ヘキサン300 mlに溶解し、活性炭5gを入れて一晩放置
し、析出した沈殿を活性炭とともに濾別した後、濾液を
減圧蒸留してヘキサンと未反応の出発シラン化合物を留
去し、淡黄色油状物として標記化合物を得た。収量25.1
g (収率89%) 。
塩 (ピリジン塩酸塩) を濾別し、濾液を減圧蒸留して、
過剰のピリジンと溶媒のメタノールを留去した。残液を
ヘキサン300 mlに溶解し、活性炭5gを入れて一晩放置
し、析出した沈殿を活性炭とともに濾別した後、濾液を
減圧蒸留してヘキサンと未反応の出発シラン化合物を留
去し、淡黄色油状物として標記化合物を得た。収量25.1
g (収率89%) 。
【0059】元素分析結果 (C10H22O5SSi) 理論値:C 42.55%; H 7.80%; S 11.35% 実測値:C 43.22%; H 7.99%; S 11.01% IR:2970〜2080, 1735, 1080cm-1 1 H−NMR:δ(ppm) 0.65 (m,2H), 1.23 (t,3H), 1.60
(m,2H), 2.61 (t,2H)3.49 (s,2H), 3.60 (s,9H), 4.20
(t,2H) 。
(m,2H), 2.61 (t,2H)3.49 (s,2H), 3.60 (s,9H), 4.20
(t,2H) 。
【0060】(実施例11)無機物質として、平均粒径12 n
m の超微粒子からなるシリカ粉末 (アエロジル#200 :
日本アエロジル社製) 20.0gをジューサーミキサーに入
れ、浮遊状態になるように攪拌しながら、実施例3で得
たエステル基含有アルコキシシラン化合物3.4 gをヘキ
サン7.0 gに溶解した溶液を2分間かけて滴下した。滴
下終了後、この粉末を1リットルセパラブルフラスコに
移し、窒素気流下で攪拌に保持しながら100 ℃に3時間
加熱して、表面が上記アルコキシシラン化合物で被覆さ
れたシリカ粉末を得た。
m の超微粒子からなるシリカ粉末 (アエロジル#200 :
日本アエロジル社製) 20.0gをジューサーミキサーに入
れ、浮遊状態になるように攪拌しながら、実施例3で得
たエステル基含有アルコキシシラン化合物3.4 gをヘキ
サン7.0 gに溶解した溶液を2分間かけて滴下した。滴
下終了後、この粉末を1リットルセパラブルフラスコに
移し、窒素気流下で攪拌に保持しながら100 ℃に3時間
加熱して、表面が上記アルコキシシラン化合物で被覆さ
れたシリカ粉末を得た。
【0061】この被覆シリカ粉末の疎水性と有機溶媒中
での分散性を次のようにして調査した。疎水性 試験する粉末1gを水99mlに分散させ、タンブラーミキ
サーで10分間振盪攪拌した後、分液ロートに移して10分
間放置した。その後、分液ロート下から水を抜き出し、
この水の550 nmにおける光の透過率を測定して、疎水性
を判断した。この透過率が高いほど、疎水性が高い。
での分散性を次のようにして調査した。疎水性 試験する粉末1gを水99mlに分散させ、タンブラーミキ
サーで10分間振盪攪拌した後、分液ロートに移して10分
間放置した。その後、分液ロート下から水を抜き出し、
この水の550 nmにおける光の透過率を測定して、疎水性
を判断した。この透過率が高いほど、疎水性が高い。
【0062】有機溶媒分散性 試験する粉末5gを、トルエン20g、エチルセロソルブ
20g、N,N −ジメチルホルムアミド20g、アセトン20
g、酢酸エチル20gからなる混合溶媒に添加し、室温で
10分間攪拌した。その後1時間静置し、粉末の分散また
は沈降を目視で確認した。
20g、N,N −ジメチルホルムアミド20g、アセトン20
g、酢酸エチル20gからなる混合溶媒に添加し、室温で
10分間攪拌した。その後1時間静置し、粉末の分散また
は沈降を目視で確認した。
【0063】(実施例12)無機物質として平均粒径21 nm
の超微粒子からなる酸化チタン粉末 (P-25:日本アエロ
ジル社製) 20.0g、表面処理剤として実施例5で得られ
たエステル基含有アルコキシシラン化合物 3.6gを用い
た以外は実施例11と同様の操作を行って、表面が上記ア
ルコキシシラン化合物で被覆された酸化チタン粉末を得
た。この粉末の疎水性と有機溶媒分散性を実施例11と同
様に調査した。
の超微粒子からなる酸化チタン粉末 (P-25:日本アエロ
ジル社製) 20.0g、表面処理剤として実施例5で得られ
たエステル基含有アルコキシシラン化合物 3.6gを用い
た以外は実施例11と同様の操作を行って、表面が上記ア
ルコキシシラン化合物で被覆された酸化チタン粉末を得
た。この粉末の疎水性と有機溶媒分散性を実施例11と同
様に調査した。
【0064】(実施例13)無機物質として平均粒径13 nm
の超微粒子からなるアルミナ粉末 (AluminiumOxide C
:日本アエロジル社製) 20.0g、表面処理剤として実
施例6で得られたエステル基含有アルコキシシラン化合
物4.6 gを用いた以外は実施例11と同様の操作を行っ
て、表面が上記アルコキシシラン化合物で被覆されたア
ルミナ粉末を得た。この粉末の疎水性と有機溶媒分散性
を実施例11と同様に調査した。
の超微粒子からなるアルミナ粉末 (AluminiumOxide C
:日本アエロジル社製) 20.0g、表面処理剤として実
施例6で得られたエステル基含有アルコキシシラン化合
物4.6 gを用いた以外は実施例11と同様の操作を行っ
て、表面が上記アルコキシシラン化合物で被覆されたア
ルミナ粉末を得た。この粉末の疎水性と有機溶媒分散性
を実施例11と同様に調査した。
【0065】(比較例1〜3)比較のために、実施例11〜
13で使用したのと同じシリカ、酸化チタン、およびアル
ミナ粉末を表面処理せず、未処理のままで用いて、実施
例11と同様に粉末の疎水性および有機溶媒分散性を調査
した。以上の試験結果を表1にまとめて示す。
13で使用したのと同じシリカ、酸化チタン、およびアル
ミナ粉末を表面処理せず、未処理のままで用いて、実施
例11と同様に粉末の疎水性および有機溶媒分散性を調査
した。以上の試験結果を表1にまとめて示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】表1からわかるように、シリカ、酸化チ
タン、アルミナといった無機粉末は、未処理では表面が
完全に親水性であり、有機溶媒中では凝集して沈降して
しまうが、本発明のカルボン酸エステル基含有アルコキ
シシラン化合物で表面処理すると、粉末表面に高い疎水
性が付与され、有機溶媒中に良好に分散させることが可
能となった。付与された疎水性の程度は、表面処理に用
いたアルコキシシラン化合物中のエステル基のアルキル
基が長鎖のデシル基であった実施例13が最も高く、この
アルキル基により付与される疎水性の程度を調整できる
ことが判明した。
タン、アルミナといった無機粉末は、未処理では表面が
完全に親水性であり、有機溶媒中では凝集して沈降して
しまうが、本発明のカルボン酸エステル基含有アルコキ
シシラン化合物で表面処理すると、粉末表面に高い疎水
性が付与され、有機溶媒中に良好に分散させることが可
能となった。付与された疎水性の程度は、表面処理に用
いたアルコキシシラン化合物中のエステル基のアルキル
基が長鎖のデシル基であった実施例13が最も高く、この
アルキル基により付与される疎水性の程度を調整できる
ことが判明した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/00 PMM C09D 183/00 PMM (72)発明者 桜井 英章 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(I) で示されるカルボン酸エ
ステル基を含有するアルコキシシラン化合物。 【化1】 式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は炭素数1〜
3のアルキル基またはフェニル基、R3は炭素数1〜20の
アルキル基または各アルキル基の炭素数が1〜6のアル
キルシリル基、Xは−O−、−S−、または−N(R4)−
(ここで、R4はHまたは−(CH2)r−COOR3 基) 、mは1
〜3の整数、nは0〜2の整数 (但し、m+n=3) 、
pは2または3、qは1〜4の整数、rは0または1で
ある。 - 【請求項2】 請求項1記載のアルコキシシラン化合物
から形成された被覆を表面に有する無機物質。 - 【請求項3】 前記無機物質が無機粉末であって、その
表面に前記被覆を粉末重量の1〜60重量%の量で有する
請求項2記載の無機物質。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135356A JPH08325276A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 新規アルコキシシラン化合物とその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135356A JPH08325276A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 新規アルコキシシラン化合物とその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325276A true JPH08325276A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15149843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7135356A Withdrawn JPH08325276A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 新規アルコキシシラン化合物とその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325276A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003520350A (ja) * | 2000-01-20 | 2003-07-02 | サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・ルシェルシュ・シアンティフィク−シーエヌアールエス | シラン化固体支持体上で核酸を合成および固定化するための方法 |
| US7144968B2 (en) | 1999-04-23 | 2006-12-05 | Fujitsu Limited | Silicon-containing polymer, process for its production, resist composition employing it, pattern-forming method and electronic device fabrication method |
| JP2012046451A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Nof Corp | チオエーテル含有アルコキシシラン誘導体、およびその用途 |
| US8201927B2 (en) | 2008-03-26 | 2012-06-19 | Seiko Epson Corporation | Fluid ejecting apparatus and method for producing the fluid ejecting apparatus using an adhesive containing a hydrophilic function agent |
| JP2012144445A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Shin-Etsu Chemical Co Ltd | 不飽和結合含有シリル基保護アミノ酸化合物及びその製造方法 |
| JP2012246424A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Nof Corp | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2017179043A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| JP2018070480A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 信越化学工業株式会社 | カルボン酸シリルエステル基含有アルコキシシラン化合物およびその製造方法 |
| JP2020026496A (ja) * | 2018-08-14 | 2020-02-20 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシロキサン組成物 |
| JP2020030133A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 横浜ゴム株式会社 | 無機充填剤の分散性評価方法 |
| WO2024161857A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | 信越化学工業株式会社 | カルボン酸エステル基を有する直鎖状アミノシラン化合物およびカルボン酸エステル基を有する環状シラザン化合物を含む組成物並びにその製造方法 |
| WO2024247752A1 (ja) | 2023-05-26 | 2024-12-05 | 信越化学工業株式会社 | シリル基で保護されたカルボキシ基を有するオルガノキシシラン化合物およびその製造方法 |
| EP4491677A4 (en) * | 2022-03-07 | 2026-03-11 | Shinetsu Chemical Co | COMPOSITION COMPRISING AN ORGANIC SILICON COMPOUND CONTAINING A METHACRYLAMIDE GROUP AND ARTICLE SURFACE-TREATED WITH SAID COMPOSITION |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP7135356A patent/JPH08325276A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2018070480A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 信越化学工業株式会社 | カルボン酸シリルエステル基含有アルコキシシラン化合物およびその製造方法 |
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| WO2024161857A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | 信越化学工業株式会社 | カルボン酸エステル基を有する直鎖状アミノシラン化合物およびカルボン酸エステル基を有する環状シラザン化合物を含む組成物並びにその製造方法 |
| WO2024247752A1 (ja) | 2023-05-26 | 2024-12-05 | 信越化学工業株式会社 | シリル基で保護されたカルボキシ基を有するオルガノキシシラン化合物およびその製造方法 |
| KR20260013220A (ko) | 2023-05-26 | 2026-01-27 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 실릴기로 보호된 카르복시기를 갖는 오르가녹시실란 화합물 및 그 제조 방법 |
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Legal Events
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