JPH08325421A - 押出コーティング用樹脂組成物 - Google Patents

押出コーティング用樹脂組成物

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JPH08325421A
JPH08325421A JP7136574A JP13657495A JPH08325421A JP H08325421 A JPH08325421 A JP H08325421A JP 7136574 A JP7136574 A JP 7136574A JP 13657495 A JP13657495 A JP 13657495A JP H08325421 A JPH08325421 A JP H08325421A
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extrusion coating
copolymer
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density
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丈夫 戸祭
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徳政 関根
Nobuo Furusawa
伸夫 古沢
Sumio Ezaki
純生 江崎
Kenji Okita
賢二 沖田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】押出コーティング時の加工性に優れ、かつ、液
体スープ等の液体内容物をホット充填で充填可能な高速
充填包装材の押出コーティング用樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。 【構成】高速充填包装用フィルムの接着層として用いる
押出コーティング層に適した押出コーティング用樹脂組
成物であって、シングルサイト触媒から得られたエチレ
ン・ブテンー1共重合体あるいはエチレン・ヘキセンー
1共重合体と、マルチサイト触媒から得られたエチレン
・オクテンー1共重合体から成る押出コーティング用樹
脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速充填包装用フィルム
の接着層として用いる押出コーティング層に適した押出
コーティング用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インスタント食品等に使用する液
体スープ、つゆ、ソース等の液体食品をピロー包装等で
個包装する場合、充填機は主に二組の加熱されたロール
装置から構成される。このロール間に包装材を通し、シ
ーラント層(接着層)の樹脂同士をヒートシールしなが
ら、同時に内容物を充填密封して個包装する。近年の技
術革新に伴い、この充填機の充填速度は年々高速化の傾
向にある。そのため、これらに使用される包装材には安
定した高速充填シール特性を有する機能がますます要求
されてきている。
【0003】このことから使用される包装材のシーラン
ト樹脂層には低温ヒートシール性やホットタック性に優
れる直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル
共重合体、アイオノマー等が用いられている。
【0004】しかしながら、用途によっては内容物を長
期保存するために加熱殺菌するものがあり、その方法と
しては、80〜90℃程度に内容物を加熱後充填密封す
るホット充填方法や常温で充填密封後、80〜90℃程
度にボイル処理する方法がある。
【0005】これらの用途に用いられる包装材のシーラ
ント樹脂層には耐熱性が要求されるが、前記の高速充填
可能なシーラント樹脂層では耐熱性が不足し、高速充填
シール特性と耐熱性とを兼ね備えた充分な機能を有する
シーラント層は現時点ではまだ、上市されていない。
【0006】また、近年、樹脂の製法において触媒技術
が進み、直鎖状低密度ポリエチレンの中でもシングルサ
イト触媒を用いたものが開発され、従来のマルチサイト
触媒を用いたものよりも分子量分布が狭く(Mw/Mn
=3以下)、均一な組成分布を示し、そのため、従来の
マルチサイト触媒にはない優れた性質を有するものがあ
る。
【0007】特にコモノマーがブテンー1、ヘキセンー
1による短鎖分岐をしか持たないため、シングルサイト
触媒から得られた直鎖状低密度ポリエチレンの性質とし
ては、引張強度や衝撃強度や引裂強度が高い値を示す機
械的特性、低温ヒートシール性やホットタック性等に優
れる熱的特性等が挙げられる。
【0008】しかしながら、これらシングルサイト触媒
から得られる直鎖状低密度ポリエチレンは低密度のもの
程、高速充填シールする際に必要なホットタック性に優
れる傾向を示す反面、融点が低くなるため耐熱性が劣る
傾向にある。また、コモノマーがブテンー1、ヘキセン
ー1の短鎖分岐を有するため、押出コーティング時に分
子の絡み合いが起こらず、溶融張力が小さく、溶融樹脂
の流動性が不安定で押出コーティングでの加工性が困難
であるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を鑑みてなされたもので、押出コーティング時の加工性
に優れ、かつ、液体スープ等の液体内容物をホット充填
で充填可能な高速充填包装材の押出コーティング用樹脂
組成物を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたもので、請求項1の発明はシングルサ
イト触媒から得られた直鎖状低密度ポリエチレンのエチ
レン・ブテンー1共重合体あるいはエチレン・ヘキセン
ー1共重合体と、マルチサイト触媒から得られた直鎖状
低密度ポリエチレンのエチレン・オクテンー1共重合体
から成る押出コーティング用樹脂組成物であり、請求項
2の発明はエチレン・ブテンー1共重合体あるいはエチ
レン・ヘキセンー1共重合体の直鎖状低密度ポリエチレ
ンの密度が0.88〜0.92であることを特徴とする
請求項1記載の押出コーティング用樹脂組成物であり、
請求項3の発明はシングルサイト触媒から得られた密度
0.88〜0.92のと直鎖状低密度ポリエチレンのエ
チレン・ブテンー1共重合体、あるいはエチレン・ヘキ
センー1共重合体50〜80重量%と、マルチサイト触
媒から得られた密度0.90〜0.92のと直鎖状低密
度ポリエチレンのエチレン・オクテンー1共重合体20
〜50重量%から成る押出コーティング用樹脂組成物で
ある。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】シングルサイト触媒としては特に限定しな
いが、ジルコニウム化合物系やシリカ化合物系があり、
重合方法も溶液重合法、気相重合法、スラリー重合法な
どがあるが、何れも特に限定しない。これらから得られ
た直鎖状低密度ポリエチレンの密度は0.88〜0.9
2が好ましく、密度が小さくなる程融点や融解熱量は小
さくなり、耐熱性が悪くなるが、ホットタック性に優れ
る傾向を示す。
【0013】また、コモノマーにブテンー1、ヘキセン
ー1の短鎖分岐を有する方がオクテンー1の長鎖分岐を
有するものよりも融解熱量が小さく、ホットタック性に
優れる傾向を示す。
【0014】マルチサイト触媒としては特に限定しない
が、一般的なチタン化合物系があり、重合方法も溶液重
合法、気相重合法、スラリー重合法などがあるが、何れ
も特に限定しない。これらから得られた直鎖状低密度ポ
リエチレンの密度は0.90〜0.92が好ましく、密
度が大きくなる程融点や融解熱量も大きくなり、ホット
タック性には劣るが耐熱性に優れる傾向を示す。耐熱性
の要因として、例えばこれらエチレン・オクテンー1共
重合体についてDSC等の熱分析を行うと100〜12
5℃付近にエチレン・ブテンー1、或いはエチレン・ヘ
キセンー1共重合体よりも大きな融解ピークがあり、こ
の成分が耐熱性を示すのである。また、コモノマーにオ
クテンー1の長鎖分岐を有するのでブテンー1やヘキセ
ンー1の短鎖分岐を有するものに比べて溶融張力が高
く、加工性に優れる特徴を示すのである。
【0015】シングルサイト触媒から得られたエチレン
・ブテンー1あるいはエチレン・ヘキセンー1共重合体
における組成物のホットタック性を付与するために必要
な成分の配合割合は50〜80重量%でなければならな
い。例えば、その範囲以外である50重量%未満では良
好なホットタック性や高い引張強度が得られず、好まし
くはない。一方、80重量%を越えると耐熱性が小さ
く、また、押出コーティングする際の加工性が困難とな
るので望ましくはない。また、上記シングルサイト触媒
から得られたエチレン・ブテンー1あるいはエチレン・
ヘキセンー1共重合体は、これら共重合体をある割合で
ブレンドしたものでも構わないし、さらに加工性を向上
させるために低密度ポリエチレン等のポリオレフィンを
10重量%以下に配合したものでも構わない。なぜな
ら、この程度の配合割合では、組成物のホットタック性
にはあまり影響はしないからである。
【0016】次にマルチサイト触媒から得られたオクテ
ンー1共重合体において、耐熱性や加工性を付与するた
めに必要な配合割合は20〜50重量%でなければなら
ず、20重量%未満では耐熱性の効果が小さく、押出コ
ーティングする際の加工性に対して有効に機能しない。
一方、50重量%を越えるとホットタック性が悪くなる
ので望ましくはない。
【0017】これらの組成物を調整する方法としては公
知の任意の方法が採用でき、例えば各成分を配合し、ブ
レンダー、ミキサー等で混合した後、二軸押出機やミキ
シングロール、バンバリーミキサー等で溶融混練する方
法や混合のみのドライブレンド法等の何れでも構わな
い。
【0018】これらの組成物は多層フィルムのラミネー
ト層として適しており、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の延
伸、未延伸フィルム、紙、Al等の金属箔、Alや珪素
酸化物を蒸着したフィルム、或いは二種類以上に積層し
た基材フィルム、シート上に押出コーティングして用い
られる。押出コーティング方法としては、ダイレクト押
出コーティング、共押出コーティンる。基材上にダイレ
クト押出コーティングする際はラミネート強度を高める
ためや組成物の酸化劣化を防ぐためにこれらの組成物を
押出温度290℃以下の低温度域で押出し、同時にラミ
ネート部のみをオゾン処理する方法を用いても構わな
い。
【0019】また、押出コーティングする際にチタネー
ト化合物、ポリエチレンイミン、ウレタン系等のアンカ
ーコート剤を用いても構わない。押出コーティング用樹
脂組成物をコーティングする厚みは2〜100μmが適
当であり、好ましくは3〜60μmである。2μm以下
では充分なヒートシール強度が得られず、100μm以
上では熱容量が高く、高速シール特性が低下するので3
〜60μmが好ましい。
【0020】
【作用】本発明の押出コーティング用樹脂組成物は上記
の構成になっているため、シングルサイト触媒から得ら
れたエチレン−ブテン−1共重合体あるいはエチレン−
ヘキセン−1共重合体の優れたホットタック性と、マル
チサイト触媒から得られたエチレン−オクテン−1共重
合体の優れた押出コーティング加工性や時の耐熱性が発
揮される。
【0021】また、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が
低い程、融解熱量が小さくなり、さらにホットタック性
が良くなる。さらにシングルサイト触媒から得られたエ
チレン−ブテン−1共重合体あるいはエチレン−ヘキセ
ン−1共重合体の配合比が高い程、ホットタック性がよ
り向上し、マルチサイト触媒から得られたエチレン−オ
クテン−1共重合体の配合比が高い程、押出コーティン
グ加工性や高温充填時の耐熱性がより向上する。
【0022】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を具体的に説
明するが、本発明は以下の例に限定されるものではな
い。
【0023】<実施例1>シングルサイト触媒から得ら
れた密度0.905の直鎖状低密度ポリエチレンのエチ
レン・ヘキセンー1共重合体(MI=11)のペレット
70重量%と、マルチサイト触媒から得られた密度0.
910の直鎖状低密度ポリエチレンのエチレン・オクテ
ンー1共重合体(MI=8)のペレット30重量%から
なる混合物をブレンダーで10分間混合した後、押出機
で樹脂温度270℃に溶融し、厚さ15μmの二軸延伸
ナイロンフィルム上にウレタン系アンカーコート剤を用
い、さらにラミネート部にオゾン処理を行い、厚さ55
μmを押出コーティングして本発明になる高速充填包装
用フィルムを作製した。
【0024】<実施例2>実施例1において、シングル
サイト触媒から得られた密度0.895の直鎖状低密度
ポリエチレンのエチレン・ブテンー1共重合体(MI=
8)のペレット50重量%に代え、マルチサイト触媒か
ら得られた密度0.910の直鎖状低密度ポリエチレン
エチレン・オクテンー1共重合体(MI=8)のペレッ
ト50重量%とを混合物して、以下、(実施例1)と同
様に押出コーティングして本発明になる高速充填包装用
フィルムを作製した。
【0025】<比較例1>シングルサイト触媒から得ら
れた密度0.905の直鎖状低密度ポリエチレンのエチ
レン・ヘキセンー1共重合体(MI=11)のみを用い
て、以下、実施例1と同様に押出コーティングしてフィ
ルムを作製した。
【0026】<比較例2>シングルサイト触媒から得ら
れた密度0.895の直鎖状低密度ポリエチレンとエチ
レン・ブテンー1共重合体(MI=8)のみを用いて、
以下、実施例1と同様に押出コーティングしてフィルム
を作製した。
【0027】<比較例3>マルチサイト触媒から得られ
た密度0.910の直鎖状低密度ポリエチレンのエチレ
ン・オクテンー1共重合体(MI=8)のみを用いて、
以下、実施例1と同様に押出コーティングしてフィルム
を作製した。
【0028】(実施例1)(実施例2)及び(比較例
1)(比較例2)(比較例3)について、各押出コーテ
ィングの加工性や作製したフィルムで、充填機を用い充
填時の耐熱性を評価した。加工性については、同一加工
条件においてコーティング膜厚に影響する樹脂圧力の変
動について評価した。
【0029】充填時の耐熱性については、縦型液体スー
プ用充填機を用いて、縦シール温度190℃、横ヒート
シール温度145℃の条件下にて90℃に加温した醤油
(20g)をラインスピード25m/minの条件で充
填密封したパウチ(サイズ65×90mm)に荷重をか
けて破袋する強度を測定した。
【0030】加工性の評価結果を(図1)、耐熱性の評
価結果を(表1)に示す。
【0031】
【表1】
【0032】(図1)の1は実施例1、2は実施例2、
3は比較例1、4は比較例2、5は比較例3の樹脂圧力
の変動を示す直線である。(図1)、(表1)から明ら
かのように本発明に係る実施例1、2のフィルムが、樹
脂圧力の変動が小さく、さらに、90℃ホット充填時の
パウチ破袋強度が高い値を示していることがわかる。
【0033】
【発明の効果】本発明の押出コーティング用樹脂組成物
は上記の構成になっているため、シングルサイト触媒か
ら得られたエチレン−ブテン−1共重合体あるいはエチ
レン−ヘキセン−1共重合体の優れたホットタック性
と、マルチサイト触媒から得られたエチレン−オクテン
−1共重合体の優れた押出コーティング加工性や高温充
填時の耐熱性が発揮される。
【0034】また、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が
低い程、融解熱量が小さくなり、さらにホットタック性
が良くなる。さらにシングルサイト触媒から得られたエ
チレン−ブテン−1共重合体あるいはエチレン−ヘキセ
ン−1共重合体の配合比が高い程、ホットタック性がよ
り向上し、マルチサイト触媒から得られたエチレン−オ
クテン−1共重合体の配合比が高い程、押出コーティン
グ加工性や高温充填時の耐熱性がより向上する。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例の加工性の評価結果
を表すグラフである。
【符号の説明】
1,2:それぞれ実施例1,2の樹脂圧力の変動を示す
線である。 3,4,5:それぞれ比較例1,2,3の樹脂圧力の変
動を示す線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 純生 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 沖田 賢二 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シングルサイト触媒から得られた直鎖状低
    密度ポリエチレンのエチレン・ブテンー1共重合体ある
    いはエチレン・ヘキセンー1共重合体と、マルチサイト
    触媒から得られた直鎖状低密度ポリエチレンのエチレン
    ・オクテンー1共重合体から成る押出コーティング用樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】エチレン・ブテンー1共重合体あるいはエ
    チレン・ヘキセンー1共重合体の直鎖状低密度ポリエチ
    レンの密度が0.88〜0.92であることを特徴とす
    る請求項1記載の押出コーティング用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】シングルサイト触媒から得られた密度0.
    88〜0.92の直鎖状低密度ポリエチレンのエチレン
    ・ブテンー1共重合体、あるいはエチレン・ヘキセンー
    1共重合体50〜80重量%と、マルチサイト触媒から
    得られた密度0.90〜0.92のと直鎖状低密度ポリ
    エチレンのエチレン・オクテンー1共重合体20〜50
    重量%から成る押出コーティング用樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301678A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Toppan Printing Co Ltd 蒸着フィルム積層体を用いた液体食品用包装材料
CN115451208A (zh) * 2022-09-19 2022-12-09 河南中喷天润实业有限公司 一种pe-rt ⅱ型聚乙烯管道及其制备方法、耐热聚乙烯热力管道

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JP2000301678A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Toppan Printing Co Ltd 蒸着フィルム積層体を用いた液体食品用包装材料
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