JPH08325441A - 液晶ポリエステル樹脂混合物およびそれを用いた成形方法 - Google Patents
液晶ポリエステル樹脂混合物およびそれを用いた成形方法Info
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- JPH08325441A JPH08325441A JP19647695A JP19647695A JPH08325441A JP H08325441 A JPH08325441 A JP H08325441A JP 19647695 A JP19647695 A JP 19647695A JP 19647695 A JP19647695 A JP 19647695A JP H08325441 A JPH08325441 A JP H08325441A
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Abstract
され、安定な成形加工を行うことができ、かつ機械物性
および熱安定性が優れた成形体を与える液晶ポリエステ
ル樹脂混合物および該液晶ポリエステル樹脂混合物を用
いる液晶ポリエステルの成形方法を提供する。 【解決手段】液晶ポリエステル100重量部と充填材0
〜150重量部を主成分とする液晶ポリエステル樹脂組
成物100重量部に、リン化合物0.001〜5重量部
を、該液晶ポリエステル樹脂組成物の下記に定義される
流動温度未満において混合されてなる液晶ポリエステル
樹脂混合物。流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱され
た樹脂を荷重100kgf/cm2のもとで、内径1m
m、長さ10mmのノズルから押し出す時に、溶融粘度
が48000ポイズを示す温度である。
Description
ポリエステルが安定的に可塑化され、安定な成形加工を
行うことができ、かつ機械物性および熱安定性が優れた
成形体を与える液晶ポリエステル樹脂混合物および該液
晶ポリエステル樹脂混合物を用いる液晶ポリエステルの
成形方法に関する。
溶融状態でも絡み合いを起こさず液晶状態を有するポリ
ドメインを形成し、低い剪断速度により分子鎖が流れ方
向に著しく配向する挙動を示し、一般に溶融液晶型(サ
ーモトロピック液晶)ポリマーと呼ばれている。液晶ポ
リエステルは、この特異的な挙動のため溶融流動性が極
めて優れ、構造によっては300℃以上の耐熱変形性を
有し、電子部品をはじめ、OA、AV部品、耐熱食器等
の用途の成形体に用いられている。
射出成形、押出成形等のスクリューを利用した押出機を
用いることが一般的である。この際、液晶ポリエステル
は、しばしばその可塑化工程における不安定性が問題と
されることがあった。すなわち、可塑化時間が一定せず
不安定になり、射出成形においては、冷却時間内に可塑
化が終了しない場合が生じ、一定サイクルでの成形が行
えず、生産性の低下と同時に成形品の品質にも悪影響が
生じることがあった。
なる理由は明かではないが、原因の一つとして、液晶ポ
リエステル自身の溶融粘度の剪断速度、温度に対する依
存性が大きいこと、そのため液晶ポリエステルの粒子表
面のみが選択的に可塑化して、その融着が生じ易いこと
が挙げられる。
開平5−125259号公報には、サーモトロピック液
晶ポリマーに対し、高級脂肪酸金属塩および高級脂肪酸
を配合してなる組成物を用いることが開示されている。
また、特開平5−125258号公報には、サーモトロ
ピック液晶ポリマー粒子と高級脂肪酸金属塩からなる粒
子混合物を用いることにより可塑化が安定して行えるこ
とが開示されている。
ポリマーに対して高温下で分解を伴う高級脂肪酸もしく
はその金属塩を併用するため、液晶ポリマーの成形品を
得るにあたり、成形機内でのガスの発生が多くなるので
安定な成形作業が行い難くなり、かつ、得られた成形品
の熱安定性が低下することが懸念されるので、より高度
な実用性を目的とするには必ずしも十分なものではな
い。
点を解決して、成形加工時に樹脂混合物自身が安定的に
可塑化され、安定な成形加工を行うことができ、かつ機
械物性および熱安定性が優れた成形体を与える液晶ポリ
エステル樹脂混合物および該液晶ポリエステル樹脂混合
物を用いる液晶ポリエステルの成形方法を提供すること
を目的とするものである。
点を解決するために鋭意検討した結果、液晶ポリエステ
ルまたは液晶ポリエステルと充填材を主成分とする液晶
ポリエステル樹脂組成物に、リン化合物もしくはリン化
合物と高級脂肪酸あるいは高級脂肪酸金属塩との混合物
を特定量配合することにより上記目的を達成される液晶
ポリエステル樹脂混合物を得、該混合物を用いることに
より成形加工時に安定的に液晶ポリエステルを可塑化で
きることを見出し本発明に至った。
る。 (1)液晶ポリエステル100重量部と充填材0〜15
0重量部を主成分とする液晶ポリエステル樹脂組成物1
00重量部に、リン化合物0.001〜5重量部を、該液
晶ポリエステル樹脂組成物の下記に定義される流動温度
未満において混合されてなることを特徴とする液晶ポリ
エステル樹脂混合物。流動温度:4℃/分の昇温速度で
加熱された樹脂を荷重100kgf/cm2のもとで、
内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出す時に、
溶融粘度が48000ポイズを示す温度である。 (2)液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分が、
(1)記載のものに加えて、高級脂肪酸0.001〜5重
量部を含み、リン化合物と高級脂肪酸の合計量が0.00
2〜5重量部であることを特徴とする液晶ポリエステル
樹脂混合物。 (3)液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分が、
(2)記載のものに加えて、1Aまたは2A族に属する
金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、炭酸化物から選ば
れた少なくとも1種以上の化合物0.001〜5重量部
を含み、リン化合物、高級脂肪酸ならびに1Aまたは2
A族に属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、炭酸
化物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物の合計量
が0.003〜5重量部であることを特徴とする液晶ポ
リエステル樹脂混合物。 (4)液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分が、
(1)記載のものに加えて、高級脂肪酸金属塩0.001
〜5重量部を含み、リン化合物と高級脂肪酸金属塩の合
計量が0.002〜5重量部であることを特徴とする液晶
ポリエステル樹脂混合物。 (5)液晶ポリエステルが下記の式(A1 )で表される
繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モル%含むも
のである(1)、(2)、(3)または(4)記載の液
晶ポリエステル樹脂混合物。
載の液晶ポリエステル樹脂混合物を用いることを特徴と
する液晶ポリエステルの成形方法。
テルは、サーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリ
エステルであり、(1)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジ
オールと芳香族ヒドロキシカルボン酸との組み合わせか
らなるもの、(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸
からなるもの、(3)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオ
ールとの組み合わせからなるもの、(4)ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステルに芳香族ヒドロキシ
カルボン酸を反応させたもの、等が挙げられ、400℃
以下の温度で異方性溶融体を形成するものである。な
お、これらの芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオールおよ
び芳香族ヒドロキシカルボン酸の代わりに、それらのエ
ステル形成性誘導体が使用されることもある。
しては下記のものを例示することができるが、これらに
限定されるものではない。芳香族ヒドロキシカルボン酸
に由来する繰り返し構造単位:
ら特に好ましい液晶ポリエステルは、前記式A1 で表さ
れる繰り返し構造単位を少なくとも30モル%含むもの
である。
が下記(a)〜(f)のものが好ましい。 (a):(A1 )、(B1 )または(B1 )と(B2 )
の混合物、(C1 )。 (b):(A1 )、(A2 )。 (c):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、A1 の一部をA2 で置き換えたもの。 (d):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、B1 の一部をB3 で置き換えたもの。 (e):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、C1 の一部をC3 で置き換えたもの。 (f):(b)の構造単位の組み合わせたものにB1 と
C1 の構造単位を加えたもの。 基本的な構造となる(a)、(b)の液晶ポリエステル
については、それぞれ、例えば特公昭47−47870
号公報、特公昭63−3888号公報等に記載されてい
る。
に応じて充填材を添加する。充填材を添加する場合は、
液晶ポリエステル100重量部に対して充填材を150
重量部以下、好ましくは液晶ポリエステル100重量部
に対して充填材を20〜100重量部添加する。充填材
の配合割合が150重量部よりも多い場合は、組成物の
溶融粘度が高くなり、造粒性および成形性が低下し、該
液晶ポリエステル樹脂組成物にリン化合物を固体状態で
加えても、成形加工時の可塑化を安定化する効果は小さ
くなる。本発明に用いられる液晶ポリエステル樹脂組成
物は。ペレット等の粒子形状あるいはチップ状であるこ
とが一般的である。液晶ポリエステル樹脂組成物の好ま
しい形状は、平均粒径1mm以上10mm以下の円柱ま
たは球状である。平均粒径が1mmより小さい場合に
は、成形加工時にスクリューで樹脂を可塑化する際にガ
スを巻き込み易くなり、得られた製品の表面状態が悪く
なるため好ましくない。また、平均粒径が10mmより
大きい場合には、成形加工時の可塑化が困難となり、ス
クリューの回転トルクも向上するために好ましくない。
液晶ポリエステル樹脂組成物の粒子またはチップを得る
ための手段は特に限定されないが、液晶ポリエステルお
よび充填材、必要に応じて離型改良剤、熱安定剤類、着
色材等をヘンシェルミキサー、タンブラー等を用いて混
合した後、押出機を用いて溶融混練を行ない、ダイスの
穴から押し出された溶融樹脂を回転刃により粒子状に切
断する方法、あるいはダイスの穴から押し出された樹脂
のストランドを冷却固化後に回転刃で粒子状に切断する
方法が一般的である。また、重合された液晶ポリエステ
ルの反応器の下流に押出機を直結して、液晶ポリエステ
ル粒子あるいはチップを得ることも可能である。
維、シリカアルミナ繊維、ウォラストナイト、炭素繊
維、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウム
ウィスカー、酸化チタンウィスカー等の繊維状あるいは
針状の補強材;炭酸カルシウム、ドロマイト、タルク、
マイカ、クレイ、ガラスビーズなどの無機充填材等が挙
げられ、その一種または二種以上を用いることができ
る。
されないが、3価または、5価のリン化合物が好まし
い。3価のリン化合物は、例を示すと、ジステアリルペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、
テトラキス(2,4−ジターシャリブチルフェノール)
4,4´−ビフェニレンジフォスフォナイト等が挙げら
れる。本発明で用いられる高級脂肪酸とは、炭素数10
以上の脂肪酸を示す。高級脂肪酸の例としては、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、モ
ンタン酸等が挙げられる。この中で特にステアリン酸が
好ましい。
属する金属の酸化物、過酸化物は、一般式M2 O、M’
OまたはM’O2 (これらの式中、Mは1A族、M’は
2A族に属する金属元素である。)で表されるものであ
る。特にMはNa、Kから選ばれたものが好ましく、
M’はMg、Ca、Baから選ばれたものであることが
好ましい。この例としては、和光純薬工業(株)より入
手できる酸化カルシウム(99.9%)、酸化マグネシ
ウム(重質、試薬特級)、酸化バリウム(化学用)、過
酸化バリウム(和光一級)、協和化学工業(株)より入
手できる商品名ミクロマグ3−30などが挙げられるが
これに限定されるものではない。
属する金属を含む複酸化物とは、一般式M2 O・m
M’’O2 ・xH2 O、M’O・mM’’O2 ・xH2
O、M2O・pM’’’2 O3 ・mM’’O2 ・xH2
OまたはM2 O・pM’OmM’’’2 O3 ・nM’’
O2 ・xH2 O(これらの式中、Mは1A族に属する金
属元素、M’は2A族に属する金属元素、M’’は4価
の金属元素、M’’’は3価の金属元素、p,m,nは
1以上の正数、xは0以上の正数)で表されるものであ
る。特に、MはKであることが好ましく、M’はMg、
Ca、Baから選ばれたものであることが好ましい。こ
の例としては、ウォラストナイト、アタパルジャイト、
セリサイト、マイカ、チタン酸カリウム、チタン酸バリ
ウムなどが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
属する金属を含む炭素塩とは一般式M2 CO3 、M’C
O3 またはM’・M’’(CO3 )2 (式中、Mは1A
族、M’およびM’’は2A族に属する金属元素)で表
されるものである。特にMはKであることが好ましく、
M’およびM’’はMg、Ca、Baから選ばれたもの
であることが好ましい。この例としては、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、ドロマイトなどが挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
は、炭素数10以上の脂肪酸の金属塩を示す。高級脂肪
酸金属塩の例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、
ベヘン酸、リグノセリン酸、モンタン酸等の金属塩が挙
げられる。またこれらの高級脂肪酸金属塩中の金属とし
ては、第1A族、1B族、2A族、2B族の金属が一般
的である。好ましい金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等
が挙げられる。特に好ましい高級脂肪酸金属塩として、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウムが挙げ
られる。本発明に用いられるリン化合物、高級脂肪酸、
高級脂肪酸金属塩は液晶ポリエステル樹脂組成物との混
合を容易にするため、粉末または粒子形状であることが
好ましい。
は2A族に属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、
炭酸化物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物、高
級脂肪酸金属塩の粒径としては、いずれも平均粒径10
0μm未満のものが好ましく、粒径50μm未満のもの
がさらに好ましい。粒径が100μm以上の場合は、成
形加工時に可塑化を安定させる効果が不十分となり好ま
しくない。
いて、リン化合物の配合割合は液晶ポリエステル100
重量部、または液晶ポリエステルおよび充填材の合計1
00重量部に対し、0.001〜5重量部であり、特に好
ましい配合割合は0.003〜1重量部である。リン化合
物の配合割合が5重量部よりも多い場合は、成形加工時
にリン化合物の分解に起因するガスが発生し、成形品に
ふくれが生じ易くなるとともに該成形品からの発生ガス
が多くなるため好ましくない。また、リン化合物の配合
割合が0.001重量部未満の場合も、目的とする成形加
工時の可塑化の安定化効果が不十分となり好ましくな
い。
いて、リン化合物と高級脂肪酸の合計、もしくはリン化
合物と高級脂肪酸金属塩の合計の配合割合は液晶ポリエ
ステル100重量部、または液晶ポリエステルおよび充
填材の合計100重量部に対し、0.002〜5重量部で
あり、特に好ましい配合割合は0.003〜1重量部であ
る。リン化合物と高級脂肪酸の合計、もしくはリン化合
物と高級脂肪酸金属塩の合計の配合割合が5重量部より
も多い場合は、成形加工時にリン化合物、高級脂肪酸等
の分解に起因するガスが発生し、成形品にふくれが生じ
易くなるとともに該成形品からの発生ガスが多くなるた
め好ましくない。また、リン化合物と高級脂肪酸の合
計、もしくはリン化合物と高級脂肪酸金属塩の合計の配
合割合が0.002重量部未満の場合も、目的とする成形
加工時の可塑化の安定化効果が不十分となり好ましくな
い。
いて、リン化合物、高級脂肪酸ならびに1Aまたは2A
族に属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、炭酸化
物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物の合計の配
合割合は液晶ポリエステル100重量部、または液晶ポ
リエステルおよび充填材の合計100重量部に対し、
0.003〜5重量部であり、特に好ましい配合割合は
0.005〜1重量部である。リン化合物、高級脂肪酸
ならびに1Aまたは2A族に属する金属の酸化物、過酸
化物、複酸化物、炭酸化物から選ばれた少なくとも1種
以上の化合物の合計の配合割合が5重量部よりも多い場
合は、成形加工時にリン化合物、高級脂肪酸等の分解に
起因するガスが発生し、成形品にふくれが生じ易くなる
とともに該成形品からの発生ガスが多くなるため好まし
くない。また、リン化合物と高級脂肪酸の合計、もしく
はリン化合物と高級脂肪酸金属塩の合計の配合割合が
0.003重量部未満の場合も、目的とする成形加工時
の可塑化の安定化効果が不十分となり好ましくない。
いて、高級脂肪酸、1Aまたは2A族に属する金属の酸
化物、過酸化物、複酸化物、炭酸化物から選ばれた少な
くとも1種以上の化合物、高級脂肪酸金属塩、リン化合
物等の外部滑剤効果を有するものをフルオロカーボン系
界面活性剤とともに液晶ポリエステル樹脂組成物に対し
て混合することも可能である。
ル樹脂組成物または本発明の液晶ポリエステル樹脂混合
物に対して、本発明の目的を損なわない範囲で染料、顔
料などの着色剤;酸化防止剤;熱安定剤;紫外線吸収
剤;帯電防止剤;界面活性剤などの通常の添加剤を1種
以上添加することができる。また、少量の熱可塑性樹
脂、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリエーテルケトン、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンエーテルおよびその変性物、ポリス
ルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミ
ド等や、少量の熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の、一種または二
種以上を添加することもできる。
液晶ポリエステルまたは液晶ポリエステルと充填材を主
成分とする液晶ポリエステル樹脂組成物と、リン化合物
もしくはリン化合物と高級脂肪酸および1Aまたは2A
族に属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、炭酸化
物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物あるいは高
級脂肪酸金属塩との混合物を該液晶ポリエステルの流動
温度未満で混合する限りは、その配合手段は特に限定さ
れない。例えば、液晶ポリエステル樹脂組成物の粒子お
よびリン化合物もしくはリン化合物と高級脂肪酸および
1Aまたは2A族に属する金属の酸化物、過酸化物、複
酸化物、炭酸化物から選ばれた少なくとも1種以上の化
合物あるいは高級脂肪酸金属塩との混合物の粉末または
粒子を固体状態のまま室温あるいは加温雰囲気中、ヘン
シェルミキサー、タンブラー等を用いて混合して得るこ
とができる。
れらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例
中の各種物性の測定および試験は次の方法で行った。 (1)射出成形時の計量性:連続50ショットの平均計
量時間、およびその標準偏差を算出した。 (2)引張物性:ASTM4号引張ダンベルを成形し、
ASTM D638に準拠して測定した。
対量:JIS1(1/2)号ダンベル(厚み0.8mm)
を成形し、得られた成形品を長さ5mm、幅5mm、厚
み0.8mmのチップに切削した。このチップ4gを精
秤し、蒸留水で洗浄後、真空乾燥した25ccのバイア
ル瓶に入れ、ポリテトラフルオロエチレンからなるパッ
キングでシール後、120℃に設定した熱風乾燥機の中
で20時間加熱し、成形品からガスを発生させた。この
バイアル瓶を、(株)島津製作所製ヘッドスペースガス
クロマトグラフ(GC−15A/HSS−3A)に装着
し120℃に保ちながら、充填材としてDB−WAX
(J&WSCIENTIFIC社製)を用いた15m長
のカラムに注入し、注入と同時にカラム温度を80℃か
ら2℃/分で昇温させ、保持時間25分までのガスの総
量をディテクターで検出した。ディテクターとしてはF
ID型を用い、キャリアガスにはヘリウムを用いた。
表示され、この値で成形品から発生するガスの相対量を
比較した。バイアル瓶にサンプルを入れなかった場合、
すなわち、空瓶での測定値は3000であり、この値が
大きいほど成形品からの低沸点ガスの発生が多いことを
表す。また、保持時間25分までに検出されるガスは、
ガスクロマトグラフィー質量分析から、芳香族炭化水
素、脂肪族炭化水素、酢酸、フェノール類等であること
を確認した。
なり、A1 :B1 :B 2 :C1 のモル比が60:15:
5:20であり、上記で定義された流動温度が323℃
である液晶ポリエステルとミルドガラスファイバー(セ
ントラル硝子(株)製EFH75−01)を表1に示す
組成でヘンシェルミキサーで混合後、二軸押出機(池貝
鉄工(株)製PCM−30型)を用いて、シリンダー温
度340℃で造粒し、液晶ポリエステル樹脂組成物を得
た。得られた液晶ポリエステル樹脂組成物はいずれのも
のも平均粒径2mm、長さ2.5mmの円柱状であっ
た。得られた液晶ポリエステル樹脂組成物と、リン化合
物(ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト)とを表1に示す割合でタンブラーを用いて室温で混
合し、液晶ポリエステル樹脂混合物を得た。
2に示す温度で3時間乾燥後、射出成形機(日精樹脂工
業(株)製PS40E5ASE)を用いて、シリンダー
温度350℃、金型温度130℃でJIS1(1/2)
号ダンベルを成形し、連続50ショットの計量時間を測
定し、その安定性を評価した。また、得られたダンベル
片から引張物性、発生ガス量を測定した。同様にしてリ
ン化合物を含まない液晶ポリエステル樹脂組成物(比較
例1)について、計量時間の安定性、引張物性、発生ガ
ス量を測定した。結果を表2に示す。
と混合したもの(実施例1〜4)は、リン化合物を含ま
ない組成物(比較例1)に比べ、ショット間の計量時間
の変動が少なく、計量時間自身も短くなり、安定的に可
塑化されているとともに、優れた機械物性を有し、成形
品からの発生ガスも低いレベルであることがわかる。ま
た、リン化合物を液晶ポリエステル樹脂組成物に対し、
0.0005重量部混合したもの(比較例2)は、成形
加工時に安定的に可塑化する効果が不十分であった。一
方、リン化合物を液晶ポリエステル樹脂組成物に対し1
0重量部混合したもの(比較例3)は、成形品に変色が
みられるとともに引張物性の大幅な低下がみられ、成形
品からの発生ガス量が著しく多かった。
ポリエステルと混合して二軸押出し機で造粒する以外
は、実施例1と同様な方法で実験を行った。結果を表
1、表2に示す。リン化合物を予め液晶ポリエステル樹
脂に溶融状態で練り込んだもの(比較例4)は、計量時
間の絶対値、ショット間の変動ともに大きく成形加工時
の可塑化が不安定であった。
合物、あるいはリン化合物と高級脂肪酸金属塩の混合物
を用いる以外は、実施例1と同様な方法で実験を行っ
た。結果を表2に示す。リン化合物と高級脂肪酸の混合
物、あるいはリン化合物と高級脂肪酸金属塩の混合物を
液晶ポリエステル樹脂組成物に混合したものも、リン化
合物を混合したものと同様にその計量時間はショット間
の変動が少なく、計量時間自身も短くなり、安定的に可
塑化されているとともに優れた機械物性を有し、成形品
からの発生ガスも低いレベルであることがわかる。
と高級脂肪酸金属塩の混合物をミルドガラスファイバー
とともに予め液晶ポリエステルと混合して二軸押出し機
で造粒する以外は、実施例1と同様な方法で実験を行っ
た。結果を表1、表2に示す。リン化合物と高級脂肪酸
の混合物、あるいはリン化合物と高級脂肪酸金属塩の混
合物を予め液晶ポリエステル樹脂に溶融状態で練り込ん
だものは、計量時間の絶対値、ショット間の変動ともに
大きく成形加工時の可塑化が不安定であった。
ジホスファイトの代わりに表2に示す各種リン化合物 N
o.2〜5を用いる以外は、実施例1と同様な方法で実験
を行った。結果を表1、表2に示す。各種リン化合物 N
o.2〜5を液晶ポリエステル樹脂組成物に混合したもの
も、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト
リン化合物を混合したものと同様にその計量時間はショ
ット間の変動が少なく、計量時間自身も短くなり、安定
的に可塑化されているとともに優れた機械物性を有し、
成形品からの発生ガスも低いレベルであることがわか
る。
びに商品名VESTAPPの酸化カルシウム(井上石灰
工業(株)製:平均粒径9.6μm)の混合物を用いる
以外は実施例1と同様な方法で実験を行なった。結果を
表1、表2に示す。 リン化合物と高級脂肪酸ならびに
酸化カルシウムの混合物を液晶ポリエステル樹脂組成物
に混合したものも、リン化合物単独を混合したものと同
様にその計量時間はショット間の変動が少なく、計量時
間も短くなり、安定的に可塑化されているとともに優れ
た機械物性を有し、成形品からの発生ガスも低いレベル
であることがわかる。さらに実施例14〜16の液晶ポ
リエステル樹脂混合物は、成形前の予備乾燥を150℃
で行なった場合においても計量時間を安定化する効果が
低下することがほとんどなかった。
ポリエステル樹脂組成物に対し、それぞれ0.0005
重量部混合したもの(比較例7)は、成形加工時に安定
的に可塑化する効果が不十分であった。一方、リン化合
物、高級脂肪酸ならびに酸化カルシウムを液晶ポリエス
テルに対し、それぞれ10重量部混合したもの(比較例
8)は、成形品に変色がみられるとともに引張物性の大
幅な低下がみられ、成形品からの発生ガス量が著しく多
かった。(表1、表2)
は、成形加工時に液晶ポリエステルが安定的に可塑化さ
れ、安定な成形加工を行うことができ、かつ機械物性お
よび熱安定性が優れた成形体を与える。該液晶ポリエス
テル樹脂混合物を用いる液晶ポリエステルの成形方法は
射出成形、押出成形等のスクリューを利用した押出機を
用いて行う成形において有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液晶ポリエステル100重量部と充填材
0〜150重量部を主成分とする液晶ポリエステル樹脂
組成物100重量部に、リン化合物0.001〜5重量部
を、該液晶ポリエステル樹脂組成物の下記に定義される
流動温度未満において混合されてなることを特徴とする
液晶ポリエステル樹脂混合物。流動温度:4℃/分の昇
温速度で加熱された樹脂を荷重100kgf/cm2の
もとで、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出
す時に、溶融粘度が48000ポイズを示す温度であ
る。 - 【請求項2】 液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分
が、請求項1記載のものに加えて、高級脂肪酸0.00
1〜5重量部を含み、リン化合物と高級脂肪酸の合計量
が0.002〜5重量部であることを特徴とする液晶ポ
リエステル樹脂混合物。 - 【請求項3】 液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分
が、請求項2記載のものに加えて、1Aまたは2A族に
属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化物、炭酸化物か
ら選ばれた少なくとも1種以上の化合物0.001〜5
重量部を含み、リン化合物、高級脂肪酸ならびに1Aま
たは2A族に属する金属の酸化物、過酸化物、複酸化
物、炭酸化物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物
の合計量が0.003〜5重量部であることを特徴とす
る液晶ポリエステル樹脂混合物。 - 【請求項4】 液晶ポリエステル樹脂混合物の構成成分
が、請求項1記載のものに加えて、高級脂肪酸金属塩0.
001〜5重量部を含み、リン化合物と高級脂肪酸金属
塩の合計量が0.002〜5重量部であることを特徴とす
る液晶ポリエステル樹脂混合物。 - 【請求項5】 液晶ポリエステルが下記の式(A1 )で
表される繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モル
%含むものである請求項1、2、3または4記載の液晶
ポリエステル樹脂混合物。 【化1】 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の液
晶ポリエステル樹脂混合物を用いることを特徴とする液
晶ポリエステルの成形方法。
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1995
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