JPH08325465A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH08325465A
JPH08325465A JP13701795A JP13701795A JPH08325465A JP H08325465 A JPH08325465 A JP H08325465A JP 13701795 A JP13701795 A JP 13701795A JP 13701795 A JP13701795 A JP 13701795A JP H08325465 A JPH08325465 A JP H08325465A
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JP
Japan
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group
compound
polyfluorohydrocarbon
formula
stabilizer
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JP13701795A
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English (en)
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Hidefumi Sasakura
英史 笹倉
Shigeaki Yonemori
重明 米森
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】反応性シリル基を含有するポリエーテル(A)
およびポリフルオロ炭化水素基および安定化機能を有す
る安定剤(B)を含有する硬化性組成物。 【効果】長期耐久性および耐汚染性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿分により硬化し、シー
リング材、防水材、コーティング剤として有用な、耐候
性、耐汚染性の改善された硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】加水分解によりシロキサン結合を形成し
高分子量化あるいは架橋しうる反応性シリル基を有する
ポリエーテルとしては従来いくつかの例が知られている
(たとえば、特開平3−47820、特開平3−720
27、特開平3−79627、特公昭61−4933
2、特公昭46−30711、特公昭45−3631
9、特公昭46−17553等)。
【0003】しかしこれらのポリエーテルは、ポリマー
硬化体、あるいは組成物硬化体のモジュラスを低くする
と、硬化後も表面のべとつき、すなわちタックが残り、
たとえばシーリング材等のベースポリマーに用いた場
合、ほこりの付着等の目地汚染をひきおこし建築物の外
観を損なう原因となっていた。
【0004】このタックを防止する目的で、たとえば特
公平3−3710では、反応性シリル基を有するポリエ
ーテルにフッ素系界面活性剤を添加する技術が開示され
ている。しかしこの組成物は、硬化後もフッ素系界面活
性剤が硬化体全体に分散されて存在し、表面への移行が
不十分であるため、表面のタックを低減するためには高
価なフッ素系界面活性剤を多量に使用する必要があり、
シーリング部周辺の汚染を引きおこしたり、耐水性や貯
蔵安定性への悪影響が大きく、実用面での使用は大きく
制限されていた。
【0005】一方、上記反応性シリル基を有するポリエ
ーテルはそれ自身、太陽光や空気によってポリマーの主
鎖のエーテル結合の切断が起こりやすく、これを含む組
成物硬化体の表面の軟化によるべとつきの発生やクラッ
クの発生が生じることがある。この劣化を抑制する目的
で通常、酸化防止剤、紫外線吸収剤または光安定化剤等
の安定剤が添加される。しかしこれらの安定剤は硬化体
全体に分散して存在しており、特に劣化の激しい表面の
耐候性を向上させるためには多量の安定剤を用いる必要
があった。とりわけ、目地の縁の部分の薄層部の劣化に
対しては効果が少なく長期耐候性の改善が求められてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはそこで反
応性シリル基を有するポリエーテルを含む組成物に添加
する安定剤の検討を行った結果、ポリフルオロ炭化水素
基を有する安定剤を使用することにより、長期にわたる
硬化体表面の耐候性向上のみならず、初期タックの発生
も抑制でき、耐汚染性にも優れた硬化体が得られること
を見いだし、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は下記の
発明である。加水分解により架橋可能な反応性シリル基
を分子内に1つ以上有する有機重合体(A)およびポリ
フルオロ炭化水素基を有する安定剤(B)を含有するこ
とを特徴とする硬化性組成物。
【0008】[有機重合体について]本発明における加
水分解により架橋可能な反応性シリル基を分子内に1つ
以上有する有機重合体(A)としては、ポリエーテル、
ポリエステルおよびポリカーボネートから選ばれる有機
重合体から誘導される有機重合体が挙げられる。また
(メタ)アクリル酸エステル、ビニルアルキルエーテ
ル、イソブチレン、ブタジエン、クロロプレン等のジエ
ン類、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン、エチレンまたはプロピレン等の重合性モノマー
と反応性シリル基含有重合性モノマーを共重合して得ら
れる反応性シリル基含有ビニル系重合体等が挙げられ
る。
【0009】特にポリエーテル、ポリエステルおよびポ
リカーボネートから選ばれる有機重合体から誘導される
有機重合体であることが好ましく、そのうちでも特にポ
リエーテルから誘導される反応性シリル基含有ポリエー
テルが好ましい。
【0010】ポリエーテルは、触媒の存在下、活性水素
を含有する開始剤にアルキレンオキシドを開環重合反応
させて得られる。アルキレンオキシドとしてはプロピレ
ンオキシド、エチレンオキシド、ブチレンオキシド、エ
ピクロルヒドリン、スチレンオキシド、アリルグリシジ
ルエーテル等がある。またオキセタン、テトラヒドロフ
ラン等も使用できる。
【0011】開始剤としては、多価アルコール、多価カ
ルボン酸、多価アミン等の多価活性水素化合物、末端不
飽和基含有モノオール、不飽和フェノール、不飽和カル
ボン酸等の不飽和基含有活性水素化合物が挙げられる。
【0012】触媒としてはナトリウム、カリウム、セシ
ウム等のアルカリ金属やそれらアルカリ金属の水酸化物
などのアルカリ金属化合物、複合金属シアン化物錯体、
金属ポルフィリン錯体を使用できる。
【0013】反応性シリル基含有ポリエーテルは、水酸
基含有ポリエーテルから誘導されることが特に好まし
い。
【0014】加水分解により架橋可能な反応性シリル基
(以下単に反応性シリル基ともいう)とは、シラノール
基や加水分解性シリル基のように、湿分や硬化触媒等に
より縮合反応を起こし有機重合体の架橋によって高分子
量化を促進しうるものであり、好ましくは式(1)によ
り示される。
【0015】
【化1】−R0 −SiXa1 3-a・・・(1)
【0016】式中、R0 は2価の有機基、R1 は炭素数
1〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基、Xは
水酸基または加水分解性基、aは1〜3の整数である。
【0017】式(1)中のR0 は2価の有機基である。
1 は炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化
水素基であり、好ましくは炭素数8以下のアルキル基、
フェニル基またはフルオロアルキル基である。特に好ま
しくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基またはフェニル基である。
【0018】式(1)中のXは水酸基または加水分解性
基であり、加水分解性基としてはたとえばハロゲン原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ
基、アミノオキシ基、ケトキシメート基またはヒドリド
基である。これらのうち炭素原子を有する加水分解性基
の炭素数は6以下、特には4以下が好ましい。好ましい
Xは炭素数4以下のアルコキシ基、特にはメトキシ基、
エトキシ基またはプロポキシ基である。式(1)中のa
は2または3が好ましい。
【0019】本発明における有機重合体(A)の製造方
法としては、たとえば、下記の(イ)〜(ヘ)を例示す
るがこれらに限定されない。なお、(イ)〜(ニ)は、
反応性シリル基含有ポリエーテルの製造例であり、
(ホ)〜(ヘ)は反応性シリル基含有ビニル系重合体の
製造例である。
【0020】(イ)イソシアネート基と反応性シリル基
を有する有機ケイ素化合物を水酸基含有ポリエーテルと
反応させる方法。
【0021】具体的な有機ケイ素化合物としては、化2
の化合物を示しうる。
【0022】
【化2】(C25 O)3 Si(CH23 NCO (CH3 O)3 Si(CH23 NCO (CH3 O)2 (CH3 )Si(CH23 NCO (CH3 O)3 SiNCO (CH3 O)2 Si(NCO)2
【0023】(ロ)式HSiXa1 3-a(式中R1
X、aは前記に同じ)で示される水素化ケイ素化合物
と、末端に不飽和基を導入したポリエーテルとを反応さ
せる方法。
【0024】ここで不飽和基を導入する方法としては、
水酸基含有ポリエーテルのOHをOM(Mはアルカリ金
属)とした後、塩化アリル等の不飽和基含有ハロゲン化
炭化水素と反応させる方法、または不飽和基および水酸
基と反応しうる官能基を有する化合物を水酸基含有ポリ
エーテルと反応させて、エステル結合、ウレタン結合、
カーボネート結合等を介して不飽和基を導入する方法が
ある。また末端水酸基含有ポリエーテルの製造において
アルキレンオキシドを重合する際に、アリルグリシジル
エーテル等の不飽和基含有アルキレンオキシドを共重合
させることにより側鎖に不飽和基を導入する方法や、開
始剤として末端不飽和基含有モノオールを用いて製造し
た水酸基含有ポリエーテルも使用することにより末端に
不飽和基を導入する方法もある。
【0025】(ハ)水酸基含有ポリエーテルの末端にト
リレンジイソシアネート等のポリイソシアネートを反応
させてイソシアネート基末端とした後、該イソシアネー
ト基に式(2)で示されるケイ素化合物のW基を反応さ
せる方法。
【0026】
【化3】W−R2 −SiXa1 3-a ・・・(2)
【0027】式中R1 、X、aは前記に同じであり、R
2 は炭素数1〜20の2価の炭化水素基であり、Wは水
酸基、カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基
(1級または2級)から選ばれる活性水素含有基であ
る。
【0028】(ニ)末端に不飽和基を導入したポリエー
テルの不飽和基と、Wがメルカプト基である式(2)で
示されるケイ素化合物のメルカプト基を反応させる方
法。
【0029】(ホ)反応性シリル基を有する重合性モノ
マーまたはそのオリゴマーと他の重合性モノマーまたは
そのオリゴマーとを共重合させる方法。
【0030】重合性モノマーとは、たとえば式(3)で
示される化合物の単独または2種以上の混合物である。
【0031】
【化4】CR3 2=CR45 ・・・(3)
【0032】式中R3 は水素原子、ハロゲン原子または
1価の炭化水素基であり、R4 、R5 は1価の有機基で
ある。R3 は水素原子または1価の炭化水素基であるこ
とが好ましく、R4 、R5 は水素原子、ハロゲン原子、
1価の炭化水素基、フェニル基、アルコキシ基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、グリシドキシカル
ボニル基、ニトリル基、アルケニル基、アシルオキシ
基、アミド基およびピリジル基から選ばれる基であるこ
とが好ましい。
【0033】重合性モノマーの具体例としては、スチレ
ンやα−メチルスチレン等のスチレン系モノマー、(メ
タ)アクリル酸、それらのエステルまたは(メタ)アク
リルアミド等の(メタ)アクリル系モノマー、アクリロ
ニトリル、2,4−ジシアノブテン−1等のシアノ基含
有モノマー、酢酸ビニル等のビニルエステル系モノマ
ー、イソプレン、ブタジエン等のジエン系モノマー、イ
ソブチレン等のオレフィンおよびその他不飽和エステル
類、ハロゲン化オレフィン、ビニルエーテル等がある。
【0034】また反応性シリル基を有する重合性モノマ
ーとしては式(4)で示される化合物が用いられる。
【0035】
【化5】Y3-n −SiR6 n7 ・・・(4)
【0036】式中R6 は炭素数1〜20の置換または非
置換の1価の炭化水素基であり、Yは水酸基、またはハ
ロゲン基、アルコキシ基、アシロキシ基、アミド基、ア
ミノ基、アミノキシ基、ケトキシメート基等の加水分解
性基であり、R7 は重合性不飽和基を有する有機残基で
あり、nは0〜2の整数である。
【0037】式(4)で示される化合物としては具体的
には化6の化合物等が例示される。
【0038】
【化6】CH2 =C(CH3 )COO(CH23 Si
(CH3 )(OCH32 CH2 =C(CH3 )Si(CH3 )(OCH32
【0039】(ヘ)反応性シリル基を含有する連鎖移動
剤の存在下で重合性モノマーを重合させる方法。
【0040】反応性シリル基を含有する連鎖移動剤とし
ては具体的には化7の化合物等が例示される。
【0041】
【化7】HS(CH23 Si(OCH33 HS(CH23 Si(CH3 )(OCH32
【0042】有機重合体(A)の分子量は1000〜5
0000、特には5000〜30000、さらには80
00〜30000が好ましい。
【0043】[安定剤(B)について]本発明における
硬化性組成物はポリフルオロ炭化水素基を有する安定剤
(B)を含有する。安定剤(B)は、ポリフルオロ炭化
水素基および安定化機能を有する部位を有する化合物で
あることが好ましい。
【0044】(ポリフルオロ炭化水素基)ポリフルオロ
炭化水素基は、炭化水素基の水素原子の2個以上がフッ
素原子に置換された基を意味する。ポリフルオロ炭化水
素基の炭素数は2〜40、特には2〜22、さらには4
〜18が好ましい。最も好ましくは6〜14である。
【0045】ポリフルオロ炭化水素基中のフッ素原子の
数は、未置換炭化水素基の水素原子数に対する置換フッ
素原子の数の割合が50%以上、好ましくは60%以上
がよい。80%がより好ましく、特に実質的に100%
である場合が好ましい。さらに、置換されていない水素
原子の一部あるいは全部が、塩素原子で置換されていて
もよい。
【0046】ポリフルオロ炭化水素基の構造は、直鎖状
でも分岐状でもよく、好ましくは直鎖状である。ポリフ
ルオロ炭化水素基は1価〜3価であることが好ましく、
特に1価または2価であることが好ましい。
【0047】ポリフルオロ炭化水素基は炭素−炭素結合
の間にエーテル性の酸素原子またはチオエーテル性の硫
黄原子が挿入されていてもよい。また、炭素−炭素不飽
和二重結合などの不飽和基を有していてもよい。
【0048】なお、ポリフルオロ炭化水素基が他の基と
結合する連結部分であってフッ素原子を含まない有機基
である部分は連結基という。ポリフルオロ炭化水素基は
フッ素原子を含む炭素原子からフッ素原子を含む炭素原
子までをいう。
【0049】ポリフルオロ炭化水素基の具体例を化8
に、連結基を含むポリフルオロ炭化水素基含有基の具体
例を化9に示す。ただし、mは2〜40であり、4〜1
8が好ましく、6〜14が特に好ましい。pは0〜38
であり、2〜16が好ましく、4〜12が特に好まし
い。qは0〜19であり、1〜8が好ましく、2〜6が
特に好ましい。rは0〜18であり、0〜7が好まし
く、1〜5が特に好ましい。
【0050】
【化8】F(CF2m −;H(CF2m −;−(C
2m −;(CF32 CF(CF2p −;CF3
O[CF(CF3 )CF2 O]q CF(CF3 )−;C
37 O[CF(CF3 )CF2 O]r CF(CF3
−;(CF32 C=CF−;CF3 CHFO(CF
23 −;
【0051】
【化9】F(CF2m CH2 −;F(CF2m CH
2 CH2 −;F(CF2m CH2 CH2 CH2 −;F
(CF2m (CH26 −;H(CF2m CH2
−;F(CF2m CH=CHCH2 −;F(CF2
m CH2 CHICH2 −;F(CF2m CH2 CH
(OH)CH2 −;F(CF2m CH2 CH2 OCH
2 CH2 −;F(CF2m (CH26 OCH2 CH
2 −;F(CF2m OCH2 CH(OH)CH2 −;
(CF32 CF(CF2p CH2 CH2 −;(CF
32 CF(CF2p CH2 CHICH2 −;(CF
32 CF(CF2p CH2 CH(OH)CH2 −;
CF3 O[CF(CF3 )CF2 O]q CF(CF3
CH2 −;(CF32 CH−;(CF32 C(CH
3 )CH2 −;CF3 CHFCF2 CH2 −;F(CF
23 OCF(CF3 )CH2 −;CHF2 CF2 OC
2 CH2 −;CHF2 CF2 OCH2 CH(OCF2
CF2 H)CH2 −;−CH2 CH2 −(CF2m
CH2 CH2 −;−CH2 CH(OH)CH2 O(CF
2m OCH2 CH(OH)CH2 −;
【0052】(安定化機能を有する部位)安定化機能と
は、酸化防止機能、紫外線吸収機能および光安定化機能
から選ばれる機能であることが好ましい。
【0053】酸化防止機能とは主として反応を伴って酸
素ラジカルを捕捉する機能をいう。紫外線吸収機能とは
紫外線を吸収してラジカルの生成を抑制する機能をい
う。光安定化機能とは生成したラジカルを捕捉し熱エネ
ルギーに変換し無害化する機能をいう。
【0054】安定化機能を有する部位としては、たとえ
ば、次の部位が挙げられる。主に酸化防止機能を有する
部位として、ヒンダードフェノール部位、ヒンダード2
級アミン部位、チオエーテル部位、またはホスファイト
部位等。紫外線吸収機能を有する部位として、2−ヒド
ロキシベンゾフェノン部位、ヒドロキシフェニルカルボ
ン酸エステル部位、ベンゾトリアゾール部位、シアノア
クリレート部位等。光安定化機能を有する部位として、
ヒンダードアミン部位等。
【0055】ヒンダードフェノール部位とは、フェノー
ル骨格を有する化合物であって水酸基に対するオルト位
またはメタ位がt−ブチル基に置換された化合物、から
水素原子1個を除いた残りの基をいう。特にオルト位が
t−ブチル基で置換されていることが好ましく、オルト
位のすべてがt−ブチル基で置換された構造を有するこ
とが好ましい。
【0056】フェノール骨格を有する化合物にはフェノ
ール、2,2’−メチレンビスフェノール等のビスフェ
ノール、それらの化合物において芳香環に置換基を有す
る置換体またはその構造を含有する化合物等が挙げられ
る。ヒンダードフェノール部位としては、たとえば化1
0で示される基が挙げられる。
【0057】
【化10】
【0058】ただしR9 は結合手または炭素数1〜8の
2価の炭化水素基である。
【0059】ヒンダード2級アミン部位とは、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基またはその構
造を含有する基をいう。
【0060】チオエーテル部位とは、−S−で示される
2価の基またはその構造を含有する基をいう。
【0061】ホスファイト部位とは、式(5)で示され
る基をいう。
【0062】
【化11】(R10−O)2 −PO− ・・・(5)
【0063】R10は炭素数1〜20のアルキル基または
アリール基を示す。ただし2個あるR10はそれぞれ同一
であっても異なっていてもよい。R10としては、イソデ
シル基、フェニル基、ノニルフェニル基などがある。
【0064】2−ヒドロキシベンゾフェノン部位とは、
2−ヒドロキシベンゾフェノン骨格を有する化合物から
水素原子1個を除いた残りの基をいう。2−ヒドロキシ
ベンゾフェノン骨格を有する化合物とは、2−ヒドロキ
シベンゾフェノンまたは2−ヒドロキシベンゾフェノン
において芳香環に置換基を有する置換体が挙げられる。
【0065】ヒドロキシフェニルカルボン酸エステル部
位とは、1〜3個の水酸基を有するフェニルカルボン酸
からカルボキシル基の水素原子1個を除いた残りの基を
いう。好ましくは、化12で示される構造である。
【0066】
【化12】
【0067】ベンゾトリアゾール部位とは、2−(2’
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール骨格を有す
る化合物から水素原子1個を除いた残りの基をいう。2
−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール骨
格を有する化合物には、2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾールまたは2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾールにおいて芳香環に置換基を
有する置換体が挙げられる。
【0068】シアノアクリレート部位は、化13で示さ
れる構造である。
【0069】
【化13】
【0070】ヒンダードアミン部位とは、上記ヒンダー
ド2級アミン部位、またはヒンダード3級アミン部位ま
たはその構造を含有する基をいう。ヒンダード3級アミ
ン部位とは、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル基をいう。
【0071】(安定剤(B))本発明における安定剤
(B)は、直接または有機結合を介してポリフルオロ炭
化水素基と安定化機能を有する部位が結合した化合物で
あることが好ましい。該化合物はたとえば、式(6)で
表される。
【0072】
【化14】Rf [−Z−Q]s ・・・(6)
【0073】式中Rf は1〜3価のポリフルオロ炭化水
素基または連結基を含む1〜3価のポリフルオロ炭化水
素含有基、Zは結合手または2価の基、Qは安定化機能
を有する部位、sは1〜3の整数である。
【0074】Rf は上記にポリフルオロ炭化水素基また
はポリフルオロ炭化水素含有基として好ましい基として
説明したとおりであり、Qは安定化機能を有する部位と
して上記に説明したとおりであり、Zは好ましくは、特
に結合手であるか、−O−、−COO−、−CONH−
および−OCO−からなる群より選ばれる2価の基また
はその基を含む有機基である。sは1または2が好まし
い。
【0075】このような式(6)で示される化合物の具
体例を化15、化16、化17に示す。ただしRf は前
記に同じである。
【0076】
【化15】
【0077】
【化16】
【0078】
【化17】
【0079】本発明においてさらに、安定剤(B)が、
ポリフルオロ炭化水素基、安定化機能を有する部位およ
び重合性不飽和基を有する化合物であることも好まし
い。
【0080】重合性不飽和基としては、ビニル基、アリ
ル基、(メタ)アクリロイル基またはイソプロペニル基
などが挙げられる。またはフルオロオレフィン基も例示
できる。
【0081】このような化合物としては式(7)で示さ
れる化合物が挙げられる。
【0082】
【化18】Rf ’[−Z−Q]s ・・・(7)
【0083】式中Rf ’は、ポリフルオロ炭化水素基を
有し、かつ重合性不飽和基を有する1〜3価のポリフル
オロ炭化水素含有基、Z、Q、sは前記に同じである。
【0084】式(7)で示される化合物の具体例を化1
9に示す。ただし、Rは水素原子または炭素数1〜3の
炭化水素基、Rf は前記に同じである。
【0085】
【化19】
【0086】本発明における安定剤(B)は有機重合体
(A)に対して相溶性があってもなくてもよい。相溶性
がない場合、有機重合体(A)に分散し、安定な微分散
状態にあることが好ましい。
【0087】安定剤(B)は有機重合体(A)100重
量部に対して0.1〜20重量部、特に0.3重量部〜
5重量部使用することが好ましい。
【0088】[添加剤について]また、本発明の組成物
においては、安定剤として、一般に用いられているフッ
素原子を含まない安定剤を併用してもよい。これらの安
定剤は上記下安定化機能を有する部位を有し、フッ素原
子を含まない化合物である。
【0089】また、安定剤(B)として、ポリフルオロ
炭化水素基、安定化機能を有する部位および重合性不飽
和基を有する化合物を使用する場合には、該化合物は硬
化性組成物硬化後、硬化体中で、重合し、重合体を形成
しうる。よってこれらの化合物とともに、ポリフルオロ
炭化水素基を含有しない、重合性不飽和基を含有する化
合物、重合開始剤、連鎖移動剤などを併用してもよい。
【0090】本発明の硬化性組成物には、さらに充填
剤、可塑剤、硬化触媒、接着性付与剤、その他の添加剤
などが必要に応じて添加されうる。
【0091】(充填剤)充填剤としては公知の充填剤が
使用できる。充填剤の使用量は有機重合体(A)100
重量部に対して0〜1000重量部、特に50〜250
重量部が好ましい。充填剤の具体例としては以下のもの
が挙げられる。これらの充填剤は単独で用いてもよく、
2種以上併用してもよい。
【0092】炭酸カルシウム、フュームシリカ、沈降性
シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラッ
ク、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナ
イト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバル
ーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀
粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フ
リント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊維、ガラ
スフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレ
ンファイバー等の繊維状充填剤。
【0093】(可塑剤)可塑剤としては、公知の可塑剤
が使用できる。可塑剤の使用量は有機重合体(A)10
0重量部に対して0〜100重量部が好ましい。可塑剤
の具体例としては以下のものが挙げられる。
【0094】フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル類。アジ
ピン酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、セバシン酸
ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸エス
テル。ペンタエリスリトールエステルなどのアルコール
エステル類。リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル
等のリン酸エステル類。エポキシ化大豆油、4,5−エ
ポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシステ
アリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤。塩素化パラフィ
ン。2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類など
のポリエステル系可塑剤、ポリオキシプロピレングリコ
ールやその誘導体等のポリエーテル類、ポリ−α−メチ
ルスチレン、ポリスチレン等のポリスチレンのオリゴマ
ー類、ポリブタジエン、ブタジエン−アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリブ
テン、水添ポリブテン、エポキシ化ポリブタジエン等の
オリゴマー類等の高分子可塑剤。
【0095】(硬化触媒)本発明における硬化性組成物
を硬化させるにあたっては加水分解性シリル基の硬化反
応を促進する硬化触媒を使用してもよい。具体例として
は下記の化合物が挙げられる。それらの1種または2種
以上が使用される。硬化触媒は有機重合体(A)100
重量部に対して0〜10重量部使用することが好まし
い。
【0096】アルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸
塩、ビスマストリス(2−エチルヘキソエート)等の金
属塩、リン酸、p−トルエンスルホン酸、フタル酸等の
酸性化合物、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン等の
脂肪族ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン等の脂肪族ポリ
アミン類、ピペリジン、ピペラジン等の複素環式アミン
類、メタフェニレンジアミン等の芳香族アミン類、エタ
ノールアミン類、トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬
化剤として用いられる各種変性アミン等のアミン化合
物。
【0097】ジオクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジオクチル錫ジラウレートおよび化20のカルボン
酸型有機錫化合物およびこれらのカルボン酸型有機錫化
合物と上記のアミン類との混合物。
【0098】化21の含硫黄型有機錫化合物。
【0099】(n-C4H9)2SnO、(n-C8H17)2SnO 等の有機錫
オキシド、およびこれらの有機錫オキシドとエチルシリ
ケート、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジオクチル等のエステル化合物との反応
生成物。
【0100】化22のキレート錫化合物等およびこれら
の錫化合物とアルコキシシランとの反応生成物(ただ
し、acacはアセチルアセトナト配位子)。
【0101】化23の錫化合物。
【0102】
【化20】(n-C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2;(n-C4H9)2S
n(OCOCH=CHCOOC4H9-n)2 ;(n-C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOCH
3)2 ;(n-C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9-n)2;(n-C8H17)2
Sn(OCOCH=CHCOOC8H17-iso)2
【0103】
【化21】(n-C4H9)2Sn(SCH2COO);(n-C8H17)2Sn(SCH2C
OO) ;(n-C8H17)2Sn(SCH2CH2COO);(n-C8H17)2Sn(SCH2C
OOCH2CH2OCOCH2S);(n-C4H9)2Sn(SCH2COOC8H17-iso)2
(n-C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17-iso)2 ;(n-C8H17)2Sn(SCH
2COOC8H17-n)2 ;(n-C4H9)2SnS;
【0104】
【化22】(n-C4H9)2Sn(acac)2;(n-C8H17)2Sn(acac)
2 ;(n-C4H9)2 (C8H17O)Sn(acac);
【0105】
【化23】(n-C4H9)2(CH3COO)SnOSn(OCOCH3)(n-C4H9)
2 ;(n-C4H9)2(CH3O)SnOSn(OCH3)(n-C4H9)2
【0106】(接着性付与剤)さらに接着性を改良する
目的で接着性付与剤が用いられる。これらの接着性付与
剤としては(メタ)アクリロキシ基含有シラン類、アミ
ノ基含有シラン類、メルカプト基含有シラン類、エポキ
シ基含有シラン類、カルボキシル基含有シラン類等があ
る。
【0107】(メタ)アクリロキシ基含有シラン類とし
ては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が
ある。
【0108】アミノ基含有シラン類としては、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−
(N−ビニルベンジル−β−アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピル
トリメトキシシラン等がある。
【0109】メルカプト基含有シラン類としては、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメ
チルジエトキシシラン等がある。
【0110】エポキシ基含有シラン類としては、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン等がある。
【0111】カルボキシル基含有シラン類としてはβ−
カルボキシエチルトリエトキシシラン、β−カルボキシ
エチルフェニルビス(β−メトキシエトキシ)シラン、
N−(N−カルボキシルメチル−β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等がある。
【0112】また2種以上のシランカップリング剤を反
応させて得られる反応物を用いてもよい。反応物の例と
してはアミノ基含有シラン類とエポキシ基含有シラン類
との反応物、アミノ基含有シラン類と(メタ)アクリロ
キシ基含有シラン類との反応物、エポキシ基含有シラン
類とメルカプト基含有シラン類の反応物、メルカプト基
含有シラン類どうしの反応物等が挙げられる。これらの
反応物は該シランカップリング剤を混合し室温〜150
℃の温度範囲で1〜8時間撹拌することによって容易に
得られる。
【0113】上記接着性付与剤は単独で使用してもよ
く、2種類以上併用してもよい。接着性付与剤の使用量
は有機重合体(A)100重量部に対して0〜30重量
部が好ましい。
【0114】その他の添加剤としては、貯蔵安定剤、水
添ヒマシ油、有機ベントナイトなどのタレ防止剤、空気
硬化性化合物、光硬化性化合物等の表面改質剤、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂等の粘着性付与剤、顔料等の公
知の化合物が使用できる。
【0115】[調製方法について]本発明において、組
成物の調製方法には特に限定はなく、たとえば有機重合
体(A)と安定剤(B)とを配合し、ミキサーやロール
やニーダーなどを用いて常温または加熱下で混練した
り、適した溶剤を少量使用して成分を溶解させて混合し
たりするなどの通常の方法が採用されうる。またこれら
の成分を適当に組み合わせることにより、1液型や2液
型の配合物をつくって使用してもよい。
【0116】
【実施例】以下に本発明の実施例(例1〜7)および比
較例(例8〜10)により本発明を説明するが、これら
に限定されない。
【0117】ここで用いた有機重合体P1、P2はそれ
ぞれ下記の通りである。P1:全末端の75%にジメト
キシシリルプロピル基を有する水酸基価換算分子量17
000のポリオキシプロピレンエーテル。P2:全末端
の78%にジメトキシシリルプロピル基を有する水酸基
価換算分子量30000のポリオキシプロピレンエーテ
ル。
【0118】製造例1〜7に、ポリフルオロ炭化水素基
を有する安定剤(B)である化合物A1〜A7の製造例
を示した。一方、化合物S1〜S3はフッ素原子を含ま
ない安定剤であり、表1に示す。
【0119】[製造例1]水分離器を装着した500c
cの3つ口フラスコにC1021(CH22 OHの10
2g、Cl(CH23 COOHの24g、p−トルエ
ンスルホン酸の3.5g、トルエンの100ccを加
え、120℃で5時間還流後、水を共沸分離した。トル
エンを減圧回収後、エステルの114.3g(収率は9
5%)を得た。得られたエステルの114.3gと2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノンの224.7gを10
0gのジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグラ
イム)に溶解し、触媒として炭酸水素ナトリウムの2
8.9g、ヨウ化カリウムの4.3gを加え120℃で
4時間反応を行った。反応溶液を400ccの水中に注
入し固体を回収、エタノールで洗浄して式(8)に示さ
れる化合物A1の117.9gを得た。
【0120】[製造例2]滴下ロートと還流器を装着し
た500ccの3つ口フラスコにマロン酸ジエチルの3
3.6g、テトラヒドロフラン(THF)の50gを入
れ、氷浴で冷却し、ここへナトリウムメトキシドの1
2.4gを徐々に加えた。室温で1時間撹拌した後、C
817(CH22 Iの114.8gをTHFの100
gに溶かした溶液を滴下ロートから一気に加えた。その
後65℃に昇温し、1時間還流を行った。反応物を室温
まで冷却後個体を濾別、除去し、さらにTHFを除去し
た。得られた組成物を1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン(R113)に溶かし、シ
リカゲルカラムにより精製し透明な液体を得た。減圧下
で低沸物を除去しジエステル82gを得た。純度は90
%であった。
【0121】200ccの3つ口フラスコにジエステル
の82g、2−ヒドロキシ−4−ヒドロキシエチルオキ
シベンゾフェノンの59.4g、p−トルエンスルホン
酸の4.3gを入れ、120℃で10mmHgの条件下
に撹拌しながら20時間反応させた。その後40℃まで
冷却しR113の300g加え、水洗した。R113層
を冷却し析出した固体を濾別し、この固体をエタノール
で洗浄後乾燥して式(9)に示される化合物A2の5
5.8gを得た。
【0122】[製造例3]200ccの3つ口フラスコ
に2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ンの2.5g、n−C817−Gr(Grはグリシジル
基)の12.3g、炭酸水素ナトリウムの1.4g、メ
チルセロソルブの50mlを入れ、徐々に昇温して12
0℃で3時間加熱した。反応終了後、反応溶液を室温ま
で冷却し多量の水中に注入した。生成した沈殿を濾別
し、水洗、乾燥することによって粗結晶を得た。得られ
た粗結晶をR113を用いて再結晶し、式(10)に示
される化合物A3の白色結晶の3.4gを得た。
【0123】[製造例4]200ccの3つ口フラスコ
に式(11)に示す化合物の36.1g、n−C817
24 OHの48.6g、p−トルエンスルホン酸の
1.8gを入れ、120℃で10mmHgの条件下に撹
拌しながら20時間反応させた。その後40℃まで冷却
しR113を300g加え、水洗した。R113層を冷
却し析出した固体を濾別し、この固体をエタノールで洗
浄後乾燥して式(12)に示される化合物A4の48.
2gを得た。
【0124】[製造例5]300ccの3つ口フラスコ
にエチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ
ートの27.6g、n−C102124 OHの56.
2g、p−トルエンスルホン酸の2.2g、トルエンの
100gを入れ、100℃で20時間反応させた。その
後40℃まで冷却しR113を300g加え、水洗し
た。R113層を冷却し析出した固体を濾別し、この固
体をエタノールで洗浄後乾燥して式(13)に示される
化合物A5の48.7gを得た。
【0125】[製造例6]水分離器を装着した200c
cの3つ口フラスコに2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシメチルフェノールの23.6g、C715CO
OHの41.6g、p−トルエンスルホン酸の2.0
g、トルエンの100gを入れ、120℃で16時間還
流後水を共沸分離した。その後40℃まで冷却しR11
3を300g加え、水洗した。R113層を冷却し析出
した固体を濾別し、この固体をエタノールで洗浄後乾燥
して式(14)に示される化合物A6の42.4gを得
た。
【0126】[製造例7]200ccの3つ口フラスコ
に2,4−ヒドロキシベンゾフェノンの2.1g、IC
24 (CF2424 Iの10g、炭酸水素ナト
リウムの3.3gを50mlのエチレングリコールモノ
メチルエーテルに溶解し、徐々に昇温して120℃で3
時間加熱した。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し
多量の水中に注入した。精製した沈殿を濾別し、水洗、
乾燥することによって淡茶色の固体を得た。さらに得ら
れた固体をR113に分散した後、濾過し、式(15)
に示される淡茶色の固体(化合物A7)3.4gを得
た。
【0127】[例1〜10]有機重合体(P1)70重
量部(以下、部とする)と有機重合体(P2)30部に
対し、白艶化CCR(白石工業製炭酸カルシウム)60
部、ホワイトンSB(白石工業製炭酸カルシウム)70
部、フタル酸ジオクチル60部、エピコート828
5.0部、酸化チタン3.5部、水添ヒマシ油4.0部
および表2〜3に示す安定剤2.0部を加え、2Lプラ
ネタリーミキサーにて60℃で3時間混合したのち、1
0mmHgで真空脱気処理し、組成物を得た。ジオクチ
ル酸錫とラウリルアミンを重量比3/1で混合した硬化
触媒を上記組成物に対し3.0部加え、十分に混練し混
練物を得た。
【0128】この混練物を縦50mm、横150mm、
厚さ5mmの型に入れ、シート状とし20℃、65%湿
度の恒温恒湿槽に7日間入れ、硬化体シートを得た。こ
の硬化体シートを2種用意し、次の方法でそれぞれ表面
残存タックを評価した。これらの結果を表2〜3に示
す。
【0129】一方の硬化体シートはすなわちサンシャイ
ンウェザオメーター(スガ試験機製)にセットし、75
0時間後および1500時間後の表面の様子を目視にて
観察した(加速耐候試験)。ただし、評価は、◎:クラ
ックの発生がない、○:微小クラックが発生する、△:
深いクラックが発生する、×:表面軟化を伴ったクラッ
クが生じる、とした。
【0130】他方の硬化体シートは神奈川県川崎市にあ
る旭硝子(株)玉川分室の屋上南面に45度の角度に放
置し、1年後の表面汚染性を目視にて観察した(表面汚
染性試験)。ただし、評価は、◎:クラックの発生やほ
こりの付着がない、○:クラックの発生はないが、ほこ
りの付着がある、△:クラックが発生し、ほこりの付着
がある、×:ほこりがひどく付着している、とした。
【0131】例1〜7に示すとおり、ポリフルオロ炭化
水素基を有する安定剤(B)を添加したものは、硬化体
のタックがほとんどなく、加速耐候試験においてもクラ
ックの発生がほとんど認められない。表面汚染性試験に
おいても顕著な汚れやクラックの発生は認められない。
【0132】一方、例8〜10に示すとおり、ポリフル
オロ炭化水素基を含有しない安定剤を添加した系では、
硬化体の初期タックが大きい。また加速耐候試験におい
て表面軟化やクラックの発生が起こり、天曝による汚染
も激しい。
【0133】
【表1】
【0134】
【化24】
【0135】
【化25】
【0136】
【化26】
【0137】
【表2】
【0138】
【表3】
【0139】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は硬化体の長期耐
久性および耐汚染性に優れている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加水分解により架橋可能な反応性シリル基
    を分子内に1つ以上有する有機重合体(A)およびポリ
    フルオロ炭化水素基を有する安定剤(B)を含有するこ
    とを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】安定剤(B)が、ポリフルオロ炭化水素基
    および安定化機能を有する部位を有する化合物である、
    請求項1の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】安定剤(B)が、ポリフルオロ炭化水素
    基、安定化機能を有する部位および重合性不飽和基を有
    する化合物である、請求項2の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】安定化機能が、酸化防止機能、紫外線吸収
    機能および光安定化機能から選ばれる機能である、請求
    項2または3の硬化性組成物。
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