JPH08325568A - 硫化亜鉛蛍光体 - Google Patents
硫化亜鉛蛍光体Info
- Publication number
- JPH08325568A JPH08325568A JP13530595A JP13530595A JPH08325568A JP H08325568 A JPH08325568 A JP H08325568A JP 13530595 A JP13530595 A JP 13530595A JP 13530595 A JP13530595 A JP 13530595A JP H08325568 A JPH08325568 A JP H08325568A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concentration
- phosphor
- zinc
- zinc sulfide
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Luminescent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 組成式(Zn1-X Cdx )S:Ag,Cl
(式中、xは0≦x≦0.1であり、賦活剤Ag、Cl
の濃度は各々500ppm以下である。)で示される硫
化亜鉛蛍光体であって、[Cl濃度−Ag濃度]×1/
2で定義される亜鉛欠陥濃度([VZn]、モル濃度、以
下[ ]で示す濃度は全てモル濃度である。)に対して
スタティックNMRによる67Znシグナルの半値幅(Δ
ν1/2 (Zn))をプロットし、標準となる(Zn1-X
Cdx )S:Cl蛍光体のCl濃度の1/2として定義
される亜鉛欠陥濃度([VZn sT])とスタティックNM
Rによる67Znシグナルの半値幅(Δν1/2 (Z
n)sT)をプロットした際、[VZn]=[VZn sT]の点
で、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)sT+5Hzで
あることを特徴とする硫化亜鉛蛍光体。 【効果】 本発明の蛍光体は、高輝度で、高密度の電子
線照射によらずに十分な高い輝度を達成できる。
(式中、xは0≦x≦0.1であり、賦活剤Ag、Cl
の濃度は各々500ppm以下である。)で示される硫
化亜鉛蛍光体であって、[Cl濃度−Ag濃度]×1/
2で定義される亜鉛欠陥濃度([VZn]、モル濃度、以
下[ ]で示す濃度は全てモル濃度である。)に対して
スタティックNMRによる67Znシグナルの半値幅(Δ
ν1/2 (Zn))をプロットし、標準となる(Zn1-X
Cdx )S:Cl蛍光体のCl濃度の1/2として定義
される亜鉛欠陥濃度([VZn sT])とスタティックNM
Rによる67Znシグナルの半値幅(Δν1/2 (Z
n)sT)をプロットした際、[VZn]=[VZn sT]の点
で、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)sT+5Hzで
あることを特徴とする硫化亜鉛蛍光体。 【効果】 本発明の蛍光体は、高輝度で、高密度の電子
線照射によらずに十分な高い輝度を達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫化亜鉛蛍光体に関
し、電子線励起で高輝度特性を示すカラーテレビ用ブラ
ウン管等に用いられる硫化亜鉛蛍光体に関するものであ
る。
し、電子線励起で高輝度特性を示すカラーテレビ用ブラ
ウン管等に用いられる硫化亜鉛蛍光体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】硫化亜鉛を主体とする蛍光体は明るい蛍
光を示し実用的価値が高い。ZnSに賦活剤としてA
g、Clを添加したZnS:Ag,Clは青色蛍光体と
して最も利用価値が高く、テレビやディスプレイのブラ
ウン管等に用いられている。近年、ハイビジョンテレビ
等の高品位テレビが普及しつつあるが、このような高品
位テレビの画面を高精密でかつ高輝度に発現するために
は、ブラウン管には高密度の電子線を入射させることが
行われている。
光を示し実用的価値が高い。ZnSに賦活剤としてA
g、Clを添加したZnS:Ag,Clは青色蛍光体と
して最も利用価値が高く、テレビやディスプレイのブラ
ウン管等に用いられている。近年、ハイビジョンテレビ
等の高品位テレビが普及しつつあるが、このような高品
位テレビの画面を高精密でかつ高輝度に発現するために
は、ブラウン管には高密度の電子線を入射させることが
行われている。
【0003】しかし、硫化物蛍光体で電流密度を増加さ
せると、蛍光体の発光効率は低下してしまう。このた
め、電子ビームスポットのフォーカスをずらしスポット
径を広げ、電流密度増加による発光効率の低下を抑制す
ることで実用化されているが、高密度画面にするには輝
度が十分でなく、未だ十分高精密で高輝度な硫化亜鉛蛍
光体は提案されていない。
せると、蛍光体の発光効率は低下してしまう。このた
め、電子ビームスポットのフォーカスをずらしスポット
径を広げ、電流密度増加による発光効率の低下を抑制す
ることで実用化されているが、高密度画面にするには輝
度が十分でなく、未だ十分高精密で高輝度な硫化亜鉛蛍
光体は提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事情から、
低い電流密度でより高い輝度特性を有する硫化亜鉛蛍光
体が必要とされていた。本発明は入射する電子線の強度
を増加させずに、テレビ、又はディスプレイのブラウン
管上で高精細で高輝度な明るさを発現維持する硫化亜鉛
蛍光体を提供するものである。
低い電流密度でより高い輝度特性を有する硫化亜鉛蛍光
体が必要とされていた。本発明は入射する電子線の強度
を増加させずに、テレビ、又はディスプレイのブラウン
管上で高精細で高輝度な明るさを発現維持する硫化亜鉛
蛍光体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するためその結晶の格子欠陥および賦活元素とし
て添加されたAg元素とCl元素の分布状態の検討を重
ねた結果、特定のNMR(核磁気共鳴)特性を有する硫
化亜鉛蛍光体が高輝度特性を有することを見出し、本発
明に到達した。
を達成するためその結晶の格子欠陥および賦活元素とし
て添加されたAg元素とCl元素の分布状態の検討を重
ねた結果、特定のNMR(核磁気共鳴)特性を有する硫
化亜鉛蛍光体が高輝度特性を有することを見出し、本発
明に到達した。
【0006】本発明は、組成式(Zn1-X Cdx )S:
Ag,Cl(式中、xは0≦x≦0.1であり、賦活剤
Ag、Clの濃度は各々500ppm以下である。)で
示される硫化亜鉛蛍光体であって、[Cl濃度−Ag濃
度]×1/2で定義される亜鉛欠陥濃度([VZn])に
対してスタティックNMRによる67Znシグナルの半値
幅(Δν1/2 (Zn))をプロットし、標準となる(Z
n1-X Cdx )S:Cl蛍光体のCl濃度の1/2とし
て定義される亜鉛欠陥濃度([VZn ST])とスタティッ
クNMRによる67Znシグナルの半値幅(Δν1/2 (Z
n)ST)をプロットした際、[VZn]=[VZn ST]の点
で、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+5Hzで
あることを特徴とする硫化亜鉛蛍光体である。ここで
[ ]で示す濃度は全てモル濃度である。
Ag,Cl(式中、xは0≦x≦0.1であり、賦活剤
Ag、Clの濃度は各々500ppm以下である。)で
示される硫化亜鉛蛍光体であって、[Cl濃度−Ag濃
度]×1/2で定義される亜鉛欠陥濃度([VZn])に
対してスタティックNMRによる67Znシグナルの半値
幅(Δν1/2 (Zn))をプロットし、標準となる(Z
n1-X Cdx )S:Cl蛍光体のCl濃度の1/2とし
て定義される亜鉛欠陥濃度([VZn ST])とスタティッ
クNMRによる67Znシグナルの半値幅(Δν1/2 (Z
n)ST)をプロットした際、[VZn]=[VZn ST]の点
で、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+5Hzで
あることを特徴とする硫化亜鉛蛍光体である。ここで
[ ]で示す濃度は全てモル濃度である。
【0007】本発明の蛍光体は、(Zn1-X Cdx )
S:Ag,Clで示される組成式を有する。xとしては
0.1(モル組成)以下であれば、青色蛍光体として良
好に用いることが出来る。賦活元素であるAgおよび/
またはClは、各々500ppm以下である。Agの好
ましい含有量は、40〜500ppm、特には40〜3
50ppmであり、Clの好ましい含有量は、20〜5
00ppm、特には20〜300ppmである。
S:Ag,Clで示される組成式を有する。xとしては
0.1(モル組成)以下であれば、青色蛍光体として良
好に用いることが出来る。賦活元素であるAgおよび/
またはClは、各々500ppm以下である。Agの好
ましい含有量は、40〜500ppm、特には40〜3
50ppmであり、Clの好ましい含有量は、20〜5
00ppm、特には20〜300ppmである。
【0008】蛍光体の発光の機構は未だ十分解明はされ
ていないが、ZnS:Ag,Clの場合、その発光の機
構は、以下のように推測される。ZnS中に固溶した賦
活元素Cl- はS2-を置換してドナー準位を形成し、ま
た一方、Ag+ がZn2+を置換してアクセプター準位を
形成する。この状態の蛍光体に入射して荷電帯から電導
帯に至った電子は、上記ドナー準位に移動し、ドナー準
位とアクセプター準位のエネルギー差に相当する蛍光を
発する。
ていないが、ZnS:Ag,Clの場合、その発光の機
構は、以下のように推測される。ZnS中に固溶した賦
活元素Cl- はS2-を置換してドナー準位を形成し、ま
た一方、Ag+ がZn2+を置換してアクセプター準位を
形成する。この状態の蛍光体に入射して荷電帯から電導
帯に至った電子は、上記ドナー準位に移動し、ドナー準
位とアクセプター準位のエネルギー差に相当する蛍光を
発する。
【0009】Zn2+に置換されたAg+ とS2-に置換さ
れたCl- はそれぞれ−1、+1の電荷を持ち、お互い
に電荷補償されている。Cl- は+1の電荷を有するた
め、Zn2+が−2の電荷を持つ空孔となり電荷補償され
る。即ち、2個のCl- と1個の亜鉛欠陥(Vzn)で電
荷補償される。亜鉛欠陥濃度([Vzn])は、 [Vzn]=[Cl濃度−Ag濃度]×1/2 で表される。
れたCl- はそれぞれ−1、+1の電荷を持ち、お互い
に電荷補償されている。Cl- は+1の電荷を有するた
め、Zn2+が−2の電荷を持つ空孔となり電荷補償され
る。即ち、2個のCl- と1個の亜鉛欠陥(Vzn)で電
荷補償される。亜鉛欠陥濃度([Vzn])は、 [Vzn]=[Cl濃度−Ag濃度]×1/2 で表される。
【0010】本発明者らは、上記亜鉛欠陥濃度
[Vzn]、およびAg+ とCl- の相対的な分布状態と
蛍光体の輝度との関係につき種々検討を重ねた結果、A
g+ とCl-の分布状態は、スタティックNMRによる
380ppm付近の67Znのシグナルの線幅に反映され
ること、即ち線幅の広がりが大きい(半値幅が大きい)
方が輝度が高いことを見出した。
[Vzn]、およびAg+ とCl- の相対的な分布状態と
蛍光体の輝度との関係につき種々検討を重ねた結果、A
g+ とCl-の分布状態は、スタティックNMRによる
380ppm付近の67Znのシグナルの線幅に反映され
ること、即ち線幅の広がりが大きい(半値幅が大きい)
方が輝度が高いことを見出した。
【0011】本発明は、スタティックNMRによる38
0ppm付近の67Znのシグナルの線幅がVZn濃度に対
して1次に比例すること、Vzn濃度が一定のとき、この
67Znのシグナルの線幅が大きいものほど高い輝度を達
成できることに基づく。このことの学問的な解明はこれ
までになされていないが、380ppm付近の67Znの
シグナルのピークの線幅の広がりは、亜鉛欠陥の中に取
り込まれた電子、又はホールの常磁性緩和によって引き
起こされており、ZnSの結晶中で、VZnの分布の違い
や、Zn,S,Ag,Clの結合や置換の状態を反映し
ているものと考えられる。
0ppm付近の67Znのシグナルの線幅がVZn濃度に対
して1次に比例すること、Vzn濃度が一定のとき、この
67Znのシグナルの線幅が大きいものほど高い輝度を達
成できることに基づく。このことの学問的な解明はこれ
までになされていないが、380ppm付近の67Znの
シグナルのピークの線幅の広がりは、亜鉛欠陥の中に取
り込まれた電子、又はホールの常磁性緩和によって引き
起こされており、ZnSの結晶中で、VZnの分布の違い
や、Zn,S,Ag,Clの結合や置換の状態を反映し
ているものと考えられる。
【0012】スタティックNMRによる380ppm付
近の67Znのシグナルの線幅の広がりは、そのシグナル
ピークの半値幅(Δν1/2 (Zn))で表され、スタテ
ィックプローブを用いたNMRにより共鳴周波数18.
8MHz、パルス幅5μsec(30°パルス)、待ち
時間2.5sec、積算時間は通常1000〜2000
回で測定することにより得られる。シグナルの線形から
は、常法によりガウス型関数を用いて線形を分離し線幅
が得られる。これの半値幅を例えば縦軸にして、VZn濃
度を横軸にしてプロットする。
近の67Znのシグナルの線幅の広がりは、そのシグナル
ピークの半値幅(Δν1/2 (Zn))で表され、スタテ
ィックプローブを用いたNMRにより共鳴周波数18.
8MHz、パルス幅5μsec(30°パルス)、待ち
時間2.5sec、積算時間は通常1000〜2000
回で測定することにより得られる。シグナルの線形から
は、常法によりガウス型関数を用いて線形を分離し線幅
が得られる。これの半値幅を例えば縦軸にして、VZn濃
度を横軸にしてプロットする。
【0013】つぎに、標準線の作成を行う。まず、Zn
S:Clの標準物質を作成する。硫化亜鉛と各濃度に相
当する塩化ナトリウムを良く混合した後、石英製の円筒
型チューブ容器に充填して硫化水素気流中の950℃で
3時間焼成する。得られた焼成物を十分に純水で洗浄し
た後、120℃で乾燥し篩にかけてZnS:Clの標準
物質を得る。
S:Clの標準物質を作成する。硫化亜鉛と各濃度に相
当する塩化ナトリウムを良く混合した後、石英製の円筒
型チューブ容器に充填して硫化水素気流中の950℃で
3時間焼成する。得られた焼成物を十分に純水で洗浄し
た後、120℃で乾燥し篩にかけてZnS:Clの標準
物質を得る。
【0014】この標準物質を前記と同じにして、スタテ
ィックNMRにより380ppm付近の67Znシグナル
を得、その半値幅(Δν1/2 (Zn)ST)を求める。先
と同じに、半値幅を例えば縦軸にして、VZn濃度を横軸
にしてプロットする。
ィックNMRにより380ppm付近の67Znシグナル
を得、その半値幅(Δν1/2 (Zn)ST)を求める。先
と同じに、半値幅を例えば縦軸にして、VZn濃度を横軸
にしてプロットする。
【0015】本発明の蛍光体は、同一VZn濃度で、標準
となるZnS:Cl蛍光体の半値幅に対してΔν
1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+5Hzとなるが、
特には、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+10
Hzが好ましい。
となるZnS:Cl蛍光体の半値幅に対してΔν
1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+5Hzとなるが、
特には、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+10
Hzが好ましい。
【0016】本発明の蛍光体は、好ましくは、例えば次
の方法で製造できる。所望の組成に原料硫化亜鉛と塩化
ナトリウムを良く混合し、硫化水素気流中で950℃3
時間焼成する。得られた焼成物を水洗後120℃で乾燥
して得られる。また、このような工程あるいは他の製造
方法による場合でも、あらかじめ標準物質による検量線
を作成しておき、得られる蛍光体の半値幅をモニターし
て賦活剤量、各処理条件を調製することで製造すること
もできる。
の方法で製造できる。所望の組成に原料硫化亜鉛と塩化
ナトリウムを良く混合し、硫化水素気流中で950℃3
時間焼成する。得られた焼成物を水洗後120℃で乾燥
して得られる。また、このような工程あるいは他の製造
方法による場合でも、あらかじめ標準物質による検量線
を作成しておき、得られる蛍光体の半値幅をモニターし
て賦活剤量、各処理条件を調製することで製造すること
もできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。89Yシグナルの半値
幅(Δν1/2 (Zn)、Δν1/2 (Zn)ST)の測定
は、Bruker社製固体NMR装置MSL−300に
スタティックプローブを装着して行った。測定条件は以
下の通りである。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。89Yシグナルの半値
幅(Δν1/2 (Zn)、Δν1/2 (Zn)ST)の測定
は、Bruker社製固体NMR装置MSL−300に
スタティックプローブを装着して行った。測定条件は以
下の通りである。
【0018】
【表1】プローブ :スタティックプローブ 共鳴周波数 :18.8MHz パルス系列 :シングルパルス パルス幅 :5μsec(30°パルス) 待ち時間 :2.5sec
【0019】以下、各試料のAg,Cl及び不純物濃度
は、Seiko SPS−1200A ICP装置(誘
導結合高周波プラズマ発光分析装置)とRigaku3
370蛍光X線装置を用いて定量した。また、蛍光体の
輝度の測定は、電子線励起装置(TOPCON ABT
−32)を用いて行った。
は、Seiko SPS−1200A ICP装置(誘
導結合高周波プラズマ発光分析装置)とRigaku3
370蛍光X線装置を用いて定量した。また、蛍光体の
輝度の測定は、電子線励起装置(TOPCON ABT
−32)を用いて行った。
【0020】(標準物質の作成)下表1の組成になるよ
うに原料硫化亜鉛と塩化ナトリウムを乾式にて十分混合
し、石英製の円筒型チューブ容器に充填して硫化水素気
流中で950℃で3時間焼成した。得られた焼成物を純
水で十分に洗浄した後、120℃で乾燥し篩にかけて塩
素付活の硫化亜鉛の標準物質を得た。粉末X線回折の結
果いずれも硫化亜鉛単層であった。また、ICP装置に
よりZn/Clの量は仕込量と実験誤差の範囲内で一致
した。
うに原料硫化亜鉛と塩化ナトリウムを乾式にて十分混合
し、石英製の円筒型チューブ容器に充填して硫化水素気
流中で950℃で3時間焼成した。得られた焼成物を純
水で十分に洗浄した後、120℃で乾燥し篩にかけて塩
素付活の硫化亜鉛の標準物質を得た。粉末X線回折の結
果いずれも硫化亜鉛単層であった。また、ICP装置に
よりZn/Clの量は仕込量と実験誤差の範囲内で一致
した。
【0021】
【表2】
【0022】(67Zn標準線の作成)参考例1〜6の標
準物質について、スタティックNMRにて67Znシグナ
ルの半値幅(Δν1/2 (Zn)ST)を測定した。測定
は、Bruker社製固体NMR装置MSL−300に
スタティックプローブを装着して行った。
準物質について、スタティックNMRにて67Znシグナ
ルの半値幅(Δν1/2 (Zn)ST)を測定した。測定
は、Bruker社製固体NMR装置MSL−300に
スタティックプローブを装着して行った。
【0023】67Znシグナルの半値幅Δν1/2 (Zn)
STを亜鉛欠陥濃度[VZn ST]およびCl濃度[Cl]と
ともに表1に示す。また、これをもとに、縦軸に67Zn
シグナルの半値幅Δν1/2 (Zn)STを、横軸に亜鉛欠
陥濃度[VZn ST]にしてその関係をプロットし直線化し
て得られた標準線を図2に示す。
STを亜鉛欠陥濃度[VZn ST]およびCl濃度[Cl]と
ともに表1に示す。また、これをもとに、縦軸に67Zn
シグナルの半値幅Δν1/2 (Zn)STを、横軸に亜鉛欠
陥濃度[VZn ST]にしてその関係をプロットし直線化し
て得られた標準線を図2に示す。
【0024】(実施例1〜6)(比較例1〜2) 下表2の組成になるように原料硫化亜鉛と塩化ナトリウ
ム及び硝酸銀を乾式にて十分混合し、石英製の円筒型チ
ューブ容器に充填して硫化水素気流中で950℃で3時
間焼成した。得られた焼成物を純水で十分に洗浄した
後、120℃で乾燥し篩にかけてZnS:Ag,Cl蛍
光体を得た。これらの蛍光体を電子線あるいは紫外線で
励起するといずれも青色に光った。
ム及び硝酸銀を乾式にて十分混合し、石英製の円筒型チ
ューブ容器に充填して硫化水素気流中で950℃で3時
間焼成した。得られた焼成物を純水で十分に洗浄した
後、120℃で乾燥し篩にかけてZnS:Ag,Cl蛍
光体を得た。これらの蛍光体を電子線あるいは紫外線で
励起するといずれも青色に光った。
【0025】このものをスタティックNMRにて67Zn
シグナルの半値幅(Δν1/2 (Zn))を測定した。図
3に実施例4のNMRチャート図を示す。ついで輝度を
測定し、その結果を表3に示す。
シグナルの半値幅(Δν1/2 (Zn))を測定した。図
3に実施例4のNMRチャート図を示す。ついで輝度を
測定し、その結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】表3の67Znシグナルの半値幅Δν1/2 (
67Zn)を縦軸に、亜鉛欠陥濃度[VZn]を横軸にし
て、その関係をプロットし、先の標準物質による図2の
標準線との関係を示したのが図1である。
67Zn)を縦軸に、亜鉛欠陥濃度[VZn]を横軸にし
て、その関係をプロットし、先の標準物質による図2の
標準線との関係を示したのが図1である。
【0029】図1から明らかなように、相対輝度に優れ
た本発明の実施例のものは、標準線より高い半値幅値を
有する。
た本発明の実施例のものは、標準線より高い半値幅値を
有する。
【0030】
【発明の効果】本発明の蛍光体は、高輝度で、高密度の
電子線照射によらずに十分な高い輝度を達成できる。
電子線照射によらずに十分な高い輝度を達成できる。
【図1】本発明の蛍光体の67Znシグナルの半値幅Δν
1/2 (Zn)と亜鉛欠陥濃度[VZn]の関係と標準線と
の関係を示す図。
1/2 (Zn)と亜鉛欠陥濃度[VZn]の関係と標準線と
の関係を示す図。
【図2】標準物質の67Znシグナルの半値幅Δν
1/2 (Zn)STと亜鉛欠陥濃度[VZn ST]の関係を示す
標準線の図。
1/2 (Zn)STと亜鉛欠陥濃度[VZn ST]の関係を示す
標準線の図。
【図3】実施例4の硫化亜鉛蛍光体のNMRチャート
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 隆二 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社小田原工場内 (72)発明者 長谷 堯 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社小田原工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 組成式(Zn1-X Cdx )S:Ag,C
l(式中、xは0≦x≦0.1であり、賦活剤Ag、C
lの濃度は各々500ppm以下である。)で示される
硫化亜鉛蛍光体であって、[Cl濃度−Ag濃度]×1
/2で定義される亜鉛欠陥濃度([VZn]、モル濃度、
以下[ ]で示す濃度は全てモル濃度である。)に対し
てスタティックNMRによる67Znシグナルの半値幅
(Δν1/ 2 (Zn))をプロットし、標準となる(Zn
1-X Cdx )S:Cl蛍光体のCl濃度の1/2として
定義される亜鉛欠陥濃度([VZn ST])とスタティック
NMRによる67Znシグナルの半値幅(Δν1/2 (Z
n)ST)をプロットした際、[VZn]=[VZn ST]の点
で、Δν1/2 (Zn)>Δν1/2 (Zn)ST+5Hzで
あることを特徴とする硫化亜鉛蛍光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13530595A JPH08325568A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 硫化亜鉛蛍光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13530595A JPH08325568A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 硫化亜鉛蛍光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325568A true JPH08325568A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15148615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13530595A Pending JPH08325568A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 硫化亜鉛蛍光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325568A (ja) |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP13530595A patent/JPH08325568A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4208299A (en) | Method of preparing zinc sulfide phosphor coactivated with copper and gold | |
| US6940221B2 (en) | Display device | |
| US6753099B2 (en) | Phosphor and imaging device using the same | |
| JP2000073053A (ja) | 蛍光体及びこの蛍光体を用いた陰極線管 | |
| JP2003013059A (ja) | カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体 | |
| JP3755390B2 (ja) | 蛍光体及びそれを用いた表示装置並びに光源 | |
| US6696782B2 (en) | Green-emitting phosphor and image display device using the same | |
| KR930010745B1 (ko) | 형광물질과 그 형광물질을 사용한 음극선관 | |
| JPH08325565A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 | |
| CA2000688C (en) | A green light emitting phosphor | |
| JPH08325568A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 | |
| EP0109676B1 (en) | Color projection type video device | |
| US3868533A (en) | Cathode-ray tube for image display | |
| JP3263991B2 (ja) | 青色発光蛍光体 | |
| EP1555306A1 (en) | Fluorescent material for display unit, process for producing the same and color display unit including the same | |
| JPH08325569A (ja) | イットリウムオキシサルファイド蛍光体 | |
| JP2000026855A (ja) | 蛍光体ペースト組成物及び真空紫外線励起発光素子 | |
| JPH08325566A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 | |
| KR100303848B1 (ko) | 적색 발광 형광체 | |
| JPH11106749A (ja) | 能動発光型液晶表示素子用蛍光体 | |
| JP4927352B2 (ja) | 画像表示装置 | |
| JPH0629421B2 (ja) | 青色発光蛍光体及びそれを用いたカラー投写型映像装置用青色発光ブラウン管 | |
| JP2000290649A (ja) | 蛍光体及びその製造方法並びにそれを用いたカラー陰極線管 | |
| JPH08109374A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 | |
| JPH08325567A (ja) | 硫化亜鉛蛍光体 |