JPH0832592B2 - 複合材 - Google Patents

複合材

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JPH0832592B2
JPH0832592B2 JP2234837A JP23483790A JPH0832592B2 JP H0832592 B2 JPH0832592 B2 JP H0832592B2 JP 2234837 A JP2234837 A JP 2234837A JP 23483790 A JP23483790 A JP 23483790A JP H0832592 B2 JPH0832592 B2 JP H0832592B2
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JP
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film
silicon carbide
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吉弥 谷野
安博 阿久根
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、高精度の平滑表面を要求されるSOR光用レ
ーザ反射鏡,X線レーザ反射鏡等の構成材として好適に使
用される複合材であって、特に、基体の表面に炭化珪素
の化学蒸着膜を被覆形成してなる複合材に関するもので
ある。
【従来の技術】
一般に、レーザ反射鏡としては、銅等からなる基材を
鏡面研磨し、その上に金を蒸着させたもの、基材上に使
用波長から算出,設計した膜厚の多層膜をコーティング
して、干渉効果を利用するようにしたもの等が良く知ら
れている。しかし、かかるレーザ反射鏡は、比較的エネ
ルギ密度が小さく且つ長波長の領域(例えば、可視光
線,赤外線)で使用する場合はともかく、短波長域の高
密度エネルギ光(例えば、真空紫外線,軟X線)を扱う
場合には鏡面の剥離,歪,熱損等を招来し易く、その対
応が極めて困難なものであった。 そこで、近時、かかる不都合を生じないレーザ反射鏡
として、炭化珪素又はカーボンの焼結体の表面に炭化珪
素を化学蒸着してなる複合材を使用したものが有望視さ
れている。すなわち、このレーザ反射鏡は、皮膜(CVD-
SiC)の表面を平滑に研磨して製作されるものである
が、CVD-SiCが耐熱性,熱伝導性,堅牢性等の物理的性
質に優れ且つ短波長域で高反射率を示すといった光学的
性質に優れるものであることから、短波長域の高密度エ
ネルギ光を扱う場合にも、上記した不都合を生じること
がないのである。 そして、上記複合材がレーザ反射鏡の構成材として好
適に使用されるためには、その表面を緻密な平滑面とで
きることが必要であることから、CVD-SiCの膜質は高純
度,無欠陥(無孔)を目標として努力がなされており、
またCVD-SiCの結晶の粗大柱状化は粒界に欠陥を生じ易
く且つ表面も粗くなり易いことから、結晶の微細化を求
める傾向にある。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の複合材にあっては、CVD-SiCに
おける結晶の配向性が充分でなく、異なる結晶面が混在
しているため、SOR光用レーザ反射鏡等において要求さ
れているような超平滑面(一般に、表面粗度RMS10Å以
下)を得ることが困難であった。 すなわち、結晶面の方位の差によって硬さが異なり、
研磨のされ易さつまり研磨速度が異なることから、結晶
の配向性が充分でないと、上記した如き超平滑面を得る
には、極めて長時間の研磨労力と高度且つ特殊な研磨技
術を必要とし、製作経済上問題があった。 しかも、かかる研磨作業を行った場合にも、なお結晶
方位の異なる粒界部において段差の発生を避け難く、超
平滑面に研磨することが実質的に困難であった。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、表面を
容易に且つ高精度に研磨し得て、レーザ反射鏡等の構成
材として好適に使用することができる複合材を提供する
ことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
この課題を解決した本発明の複合材は、密度80%以上
の炭化珪素焼結体の表面に炭化珪素の化学蒸着膜である
下地膜を形成してなる基体と、この基体の下地膜表面に
化学蒸着により形成した炭化珪素の皮膜と、からなるも
のである。この複合材にあっては、皮膜の膜厚を50〜50
0μmとしてある。さらに、この皮膜の結晶面において
は、ミラー指数表示における(111)面の、(220)面及
びその他の面に対するX線回折強度比を1000以上として
ある。 すなわち、この複合材は基体の表面に高純度のβ型炭
化珪素を化学蒸着して得られるが、その蒸着を行う上に
おいて、ミラー指数表示における(220)面及びその他
の面が(111)面に配向せしめられるように、蒸着条件
を調整したものである。このとき、(111)面の、(22
0)面及びその他の面に対するX線回折強度比が、米国A
STM規格に基づく粉末X線回折値に比較して、そのピー
ク強度において1000以上となるようにする。また、化学
蒸着膜の膜厚は、研磨代を見込んで、50〜500μmとな
るようにしておく。 また、基体としては、炭化珪素の焼結体を使用するこ
とが好ましいが、CVD-SiC本来の特性を最大限有効に発
揮させるためには、特に上記した如き膜厚50〜500μm
の高配向膜を良好に形成しておくためには、高配向膜と
の密着性に加えて、化学蒸着時に基体からの不純物の溶
出がないことが条件とされ、基体を高純度のものとして
おく必要がある。そこで、本発明では、計算密度80%以
上の緻密なα型炭化珪素又はβ型炭化珪素の焼結体を使
用している。 ところで、特定の結晶面に強く配向させるためには、
皮膜の蒸着条件を厳密に管理する必要があることは勿論
であるが、その他に、皮膜の形成面つまり基体の表面形
態も重要な条件となる。すなわち、基本がカーボンの焼
結体の如く空孔が多数存在するようなものであるときに
は、結晶面の配向には限度があり、上記した高配向膜の
形成は望むべくもないことは勿論であるが、上記した如
く基体を緻密な炭化珪素焼結体とし、被蒸着面を平滑に
研磨するのみでは、高配向膜の形成は困難であり、再現
性に乏しい。 したがって、本発明では、上記した如く、基体を密度
80%以上の炭化珪素焼結体で構成し、更にこの焼結体の
表面に炭化珪素の化学蒸着膜である下地膜を形成して、
この下地膜の表面に上記高配向膜を形成するようにして
いるのである。なお、基体の表面粗度はRMS500Å以下に
調えておくことが好ましい。
【実施例】
以下、本発明の構成を第1図に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。 この実施例の複合材は、第1図に示す如く、基体1の
表面1′bにβ型炭化珪素の皮膜2を形成してなる。 基体1は、α型炭化珪素の焼結体1aの表面をRMS1000
Åに研磨した上、その研磨表面1′aにβ型炭化珪素を
化学蒸着して約200μmの下地膜1bを被覆形成し、更に
下地膜1bの表面を約50μmの厚さに亘って研削すること
によってRMS50Åの平滑面1′bに調えたものである。
下地膜1bの形成は、50mmHgの減圧CVD法(反応ガスとし
てSiCl4,CCl4,H2を使用し、成膜速度は100μm/hrとし
た)により行った。 皮膜2は、基体1の研磨表面1′bに純粋のβ型炭化
珪素を約100μmの厚さに亘って化学蒸着させたもので
ある。皮膜2の形成は、30mmHgの減圧CVD法(反応ガス
としてSiCl4,CCl4,H2を使用し、成膜速度は50μm/hrと
した)により行い、皮膜2における結晶面を(111)面
に配向せしめた。 そして、上記複合材の表面2をピッチ盤によりタイヤ
モンド微細粉を使用して研磨したところ、チッピング,
スクラッチを生ずることなく、RMS3Å以下の超平滑面を
容易に得ることができた。
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解されるように、本発明の複合
材は、炭化珪素の化学蒸着膜である皮膜を(111)面に
強く配向する高配向膜としたことから、結晶方位の差に
よる段差やチッピング等を生じることなく、超平滑面に
表面研磨することができ、しかも表面研磨を極めて容易
に行うことができるものである。したがって、本発明に
よれば、高密度エネルギ光用反射鏡の構成材等として極
めて実用性に富む複合材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る複合材の一実施例を示す断面図で
ある。 1……基体、1a……炭化珪素焼結体、1b……下地膜、
1′b……基体の表面、2……皮膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/02 5/08 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度80%以上の炭化珪素焼結体の表面に炭
    化珪素の化学蒸着膜である下地膜を形成してなる基体
    と、この基体の下地膜表面に化学蒸着により形成した炭
    化珪素の皮膜と、からなる複合材であって、この皮膜の
    膜厚が50〜500μmであり、且つ該皮膜の結晶面におい
    て、ミラー指数表示における(111)面の、(220)面及
    びその他の面に対するX線回折強度比が1000以上となっ
    ていることを特徴とする複合材。
JP2234837A 1990-09-05 1990-09-05 複合材 Expired - Fee Related JPH0832592B2 (ja)

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