JPH08326843A - 防振支持装置 - Google Patents
防振支持装置Info
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- JPH08326843A JPH08326843A JP7134370A JP13437095A JPH08326843A JP H08326843 A JPH08326843 A JP H08326843A JP 7134370 A JP7134370 A JP 7134370A JP 13437095 A JP13437095 A JP 13437095A JP H08326843 A JPH08326843 A JP H08326843A
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- Japan
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- vibration
- pressure pipe
- elastic body
- support device
- side member
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/16—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe
- F16L3/20—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe allowing movement in transverse direction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】大型の弾性体を用いずに防振支持装置の動ばね
定数を低くする。 【構成】弾性体15A,15Bをブラケット14A,1
4Bの水平部14c上面に固定し、弾性体15A,15
Bの上端部を開口部13A,13Bの略中央部分を通過
してブラケット13の上面よりも若干上方に突出させ、
その上端部に、開口部13A,13Bの内面間にy軸方
向に延びるように固定されたシャフト16を相対回転可
能に貫通させる。つまり、振動を発生する高圧配管10
A,低圧配管10B側に固定されるブラケット13と、
z軸方向に介在する弾性体15A,15Bとを、シャフ
ト16により、z軸方向に直交するy軸周りの回転が許
容した状態で結合し、支持体側に固定されるブラケット
14A,14Bと弾性体15A,15Bとを、いずれの
軸周りの回転も拘束した状態で結合する。
定数を低くする。 【構成】弾性体15A,15Bをブラケット14A,1
4Bの水平部14c上面に固定し、弾性体15A,15
Bの上端部を開口部13A,13Bの略中央部分を通過
してブラケット13の上面よりも若干上方に突出させ、
その上端部に、開口部13A,13Bの内面間にy軸方
向に延びるように固定されたシャフト16を相対回転可
能に貫通させる。つまり、振動を発生する高圧配管10
A,低圧配管10B側に固定されるブラケット13と、
z軸方向に介在する弾性体15A,15Bとを、シャフ
ト16により、z軸方向に直交するy軸周りの回転が許
容した状態で結合し、支持体側に固定されるブラケット
14A,14Bと弾性体15A,15Bとを、いずれの
軸周りの回転も拘束した状態で結合する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動体を防振しつつ
支持体に支持するための防振支持装置の改良に関し、特
に、振動体側部材と支持体側部材との間に、その曲げ弾
性を利用して防振効果を発揮する弾性体を介在させた防
振支持装置において、特に大型の弾性体を用いなくても
その動ばね定数が低くなるようにしたものである。
支持体に支持するための防振支持装置の改良に関し、特
に、振動体側部材と支持体側部材との間に、その曲げ弾
性を利用して防振効果を発揮する弾性体を介在させた防
振支持装置において、特に大型の弾性体を用いなくても
その動ばね定数が低くなるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、例えば特
開平1−210680号公報(第1従来例)や特開平3
−204369号公報(第2従来例)等に開示されたも
のが知られている。即ち、第1従来例は、特に配管を支
持するための防振支持装置であって、配管に近接した壁
面に外枠を固定し、その外枠に少なくとも2点を介して
且つ上下方向に移動可能にロッドを支持させるととも
に、そのロッドの端部に配管を取り付け、さらに、剛性
が比較的小さく且つ曲げモーメントに対して応力がどの
位置においても一定となる等応力平板を、ロッドに対し
て左右対称で且つその平面をロッドに対して直交させた
状態で、その自由端はロッド及び外枠のうちの一方にピ
ン結合し、その固定端はロッド及び外枠のうちの他方に
固定した構造を有している。そして、かかる構造によ
り、例えば熱膨張等によって配管がゆっくりと上下方向
に移動しても、剛性の比較的小さい等応力平板の弾性変
形により配管の移動が吸収されるし、地震等によって配
管に急激な過大荷重が加わっても、そのエネルギは等応
力平板に吸収されて配管の大きな揺れが防止される、と
いうものであった。
開平1−210680号公報(第1従来例)や特開平3
−204369号公報(第2従来例)等に開示されたも
のが知られている。即ち、第1従来例は、特に配管を支
持するための防振支持装置であって、配管に近接した壁
面に外枠を固定し、その外枠に少なくとも2点を介して
且つ上下方向に移動可能にロッドを支持させるととも
に、そのロッドの端部に配管を取り付け、さらに、剛性
が比較的小さく且つ曲げモーメントに対して応力がどの
位置においても一定となる等応力平板を、ロッドに対し
て左右対称で且つその平面をロッドに対して直交させた
状態で、その自由端はロッド及び外枠のうちの一方にピ
ン結合し、その固定端はロッド及び外枠のうちの他方に
固定した構造を有している。そして、かかる構造によ
り、例えば熱膨張等によって配管がゆっくりと上下方向
に移動しても、剛性の比較的小さい等応力平板の弾性変
形により配管の移動が吸収されるし、地震等によって配
管に急激な過大荷重が加わっても、そのエネルギは等応
力平板に吸収されて配管の大きな揺れが防止される、と
いうものであった。
【0003】また、第2従来例は、特に鉄道車両の車体
の曲げ振動を防止する装置であって、鉄道車両の車体の
床下に、圧縮方向に働く防振ゴムを介装して、重り等を
支持した構造を有していて、その防振ゴムを介して支持
された重り等が動吸振器として作用するから、車体側の
曲げ振動を防止できる、というものであった。
の曲げ振動を防止する装置であって、鉄道車両の車体の
床下に、圧縮方向に働く防振ゴムを介装して、重り等を
支持した構造を有していて、その防振ゴムを介して支持
された重り等が動吸振器として作用するから、車体側の
曲げ振動を防止できる、というものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例にあっては、確かにある程度の防振効果は期待
できるものの、構造が複雑であったため、例えば建築物
の配管等を支持する装置としては適用可能であっても、
車両の床下配管等のようにその周囲にスペース的な余裕
の小さいものを支持する装置としては適用が困難であ
り、仮に適用しようとすると、振動を吸収するための等
応力平板が小さくなってしまい、その動ばね定数が大き
くなって、振動の周波数が低い領域から良好な防振効果
を得ることが困難になってしまう。
1従来例にあっては、確かにある程度の防振効果は期待
できるものの、構造が複雑であったため、例えば建築物
の配管等を支持する装置としては適用可能であっても、
車両の床下配管等のようにその周囲にスペース的な余裕
の小さいものを支持する装置としては適用が困難であ
り、仮に適用しようとすると、振動を吸収するための等
応力平板が小さくなってしまい、その動ばね定数が大き
くなって、振動の周波数が低い領域から良好な防振効果
を得ることが困難になってしまう。
【0005】また、上記第2従来例にあっても、やはり
車両の床下配管等のようにその周囲にスペース的な余裕
の小さいものを支持する装置としては適用すると、防振
ゴムの体積が小さくなってその動ばね定数が大きくなる
ため、振動の周波数が低い領域から良好な防振効果を得
ることが困難であった。本発明は、このような従来の技
術が有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、スペース的な余裕の小さい空間に配設される振動体
を支持する場合であっても、振動の周波数が低い領域か
ら良好な防振効果を得ることができる防振支持装置を提
供することを目的としている。
車両の床下配管等のようにその周囲にスペース的な余裕
の小さいものを支持する装置としては適用すると、防振
ゴムの体積が小さくなってその動ばね定数が大きくなる
ため、振動の周波数が低い領域から良好な防振効果を得
ることが困難であった。本発明は、このような従来の技
術が有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、スペース的な余裕の小さい空間に配設される振動体
を支持する場合であっても、振動の周波数が低い領域か
ら良好な防振効果を得ることができる防振支持装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、振動入力によって曲げ方向
に弾性変形するように振動体側部材と支持体側部材との
間に介在する弾性体を備えた防振支持装置において、前
記弾性体の一端側を、前記弾性体の介在方向に直交する
少なくとも一の軸周りの回転を許容した状態で、前記振
動体側部材及び支持体側部材のうちの一方に結合すると
ともに、前記弾性体の他端側を、前記回転を許容する軸
に平行な軸周りの回転を拘束した状態で、前記振動体側
部材及び支持体側部材のうちの他方に結合した。
に、請求項1に係る発明は、振動入力によって曲げ方向
に弾性変形するように振動体側部材と支持体側部材との
間に介在する弾性体を備えた防振支持装置において、前
記弾性体の一端側を、前記弾性体の介在方向に直交する
少なくとも一の軸周りの回転を許容した状態で、前記振
動体側部材及び支持体側部材のうちの一方に結合すると
ともに、前記弾性体の他端側を、前記回転を許容する軸
に平行な軸周りの回転を拘束した状態で、前記振動体側
部材及び支持体側部材のうちの他方に結合した。
【0007】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明である防振支持装置において、前記弾性体
の他端側を、前記一端側の回転を許容する軸と平行でな
く且つ前記弾性体の介在方向に直交する軸周りの回転を
許容した状態で、前記振動体側部材及び支持体側部材の
うちの他方に結合した。そして、請求項3に係る発明
は、上記請求項1又は請求項2に係る発明である防振支
持装置において、前記弾性体を複数備えるとともに、一
の弾性体の前記回転を許容する軸と、他の弾性体の前記
回転を許容する軸とを、異なる方向を向かせた。
1に係る発明である防振支持装置において、前記弾性体
の他端側を、前記一端側の回転を許容する軸と平行でな
く且つ前記弾性体の介在方向に直交する軸周りの回転を
許容した状態で、前記振動体側部材及び支持体側部材の
うちの他方に結合した。そして、請求項3に係る発明
は、上記請求項1又は請求項2に係る発明である防振支
持装置において、前記弾性体を複数備えるとともに、一
の弾性体の前記回転を許容する軸と、他の弾性体の前記
回転を許容する軸とを、異なる方向を向かせた。
【0008】さらに、請求項4に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項3に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材の振動方向と、前記弾性体の介在
方向と、前記弾性体の前記回転を許容する軸の向く方向
とを、互いに直交させた。また、請求項5に係る発明
は、上記請求項4に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過する
圧力配管に固定された部材である場合に、前記振動体側
部材の振動方向を、前記圧力配管の屈曲部位における曲
げ角の二等分線方向としたものである。
項1乃至請求項3に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材の振動方向と、前記弾性体の介在
方向と、前記弾性体の前記回転を許容する軸の向く方向
とを、互いに直交させた。また、請求項5に係る発明
は、上記請求項4に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過する
圧力配管に固定された部材である場合に、前記振動体側
部材の振動方向を、前記圧力配管の屈曲部位における曲
げ角の二等分線方向としたものである。
【0009】そして、請求項6に係る発明は、上記請求
項4に係る発明である防振支持装置において、前記振動
体側部材が、脈動を生じる流体が通過する圧力配管に固
定された部材である場合に、前記振動体側部材の振動方
向を、前記圧力配管の屈曲部位の曲げ角の拡縮に応じて
その屈曲部位に連続する直線部が変位する方向としたも
のである。
項4に係る発明である防振支持装置において、前記振動
体側部材が、脈動を生じる流体が通過する圧力配管に固
定された部材である場合に、前記振動体側部材の振動方
向を、前記圧力配管の屈曲部位の曲げ角の拡縮に応じて
その屈曲部位に連続する直線部が変位する方向としたも
のである。
【0010】一方、請求項7に係る発明は、上記請求項
3に係る発明である防振支持装置において、前記複数の
弾性体を円に沿って配置するとともに、それら複数の弾
性体の前記回転を許容する軸の向く方向を前記円の中心
で交わらせた。そして、請求項8に係る発明は、上記請
求項1乃至請求項7に係る発明である防振支持装置にお
いて、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過す
る圧力配管に固定された部材である場合に、その振動体
側部材を、前記圧力配管の各部位のうちその屈曲部位か
ら離れた部位に固定した。
3に係る発明である防振支持装置において、前記複数の
弾性体を円に沿って配置するとともに、それら複数の弾
性体の前記回転を許容する軸の向く方向を前記円の中心
で交わらせた。そして、請求項8に係る発明は、上記請
求項1乃至請求項7に係る発明である防振支持装置にお
いて、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過す
る圧力配管に固定された部材である場合に、その振動体
側部材を、前記圧力配管の各部位のうちその屈曲部位か
ら離れた部位に固定した。
【0011】さらに、請求項9に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項7に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過する
圧力配管に固定された部材である場合に、その振動体側
部材を、前記圧力配管の各部位のうちその固有振動モー
ドの節に当たる部位若しくはその近傍の部位に固定し
た。
項1乃至請求項7に係る発明である防振支持装置におい
て、前記振動体側部材が、脈動を生じる流体が通過する
圧力配管に固定された部材である場合に、その振動体側
部材を、前記圧力配管の各部位のうちその固有振動モー
ドの節に当たる部位若しくはその近傍の部位に固定し
た。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明にあっては、弾性体の一端
側及び他端側を適宜回転を許容し或いは回転を拘束した
状態で振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに結合
しているため、この弾性体は、回転を許容する軸に沿っ
た方向から見ると、振動体側部材及び支持体側部材のう
ちの他方に固定された所謂“片持ち梁”の状態となって
いる。
側及び他端側を適宜回転を許容し或いは回転を拘束した
状態で振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに結合
しているため、この弾性体は、回転を許容する軸に沿っ
た方向から見ると、振動体側部材及び支持体側部材のう
ちの他方に固定された所謂“片持ち梁”の状態となって
いる。
【0013】すると、その回転を許容する軸に対して直
交する方向から弾性体を曲げるように入力される振動に
対するその弾性体の動ばね定数は、同寸法の弾性体の両
端を振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに強固に
結合した場合に比較して、大幅に小さくなるから、振動
体側部材及び支持体側部材間の振動伝達率が低減され
る。
交する方向から弾性体を曲げるように入力される振動に
対するその弾性体の動ばね定数は、同寸法の弾性体の両
端を振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに強固に
結合した場合に比較して、大幅に小さくなるから、振動
体側部材及び支持体側部材間の振動伝達率が低減され
る。
【0014】また、請求項2に係る発明にあっては、弾
性体の他端側を回転を許容した状態で振動体側部材及び
支持体側部材のうちの他方に結合しており、しかもその
弾性体の他端側の回転を許容する軸を、一端側の回転を
許容する軸と平行でなく且つ弾性体の介在方向に直交す
る軸としたため、この弾性体は、その一端側の回転を許
容する軸に沿った方向から見ると、振動体側部材及び支
持体側部材のうちの他方に固定された“片持ち梁”の状
態となり、その他端側の回転を許容する軸に沿った方向
から見ると、振動体側部材及び支持体側部材のうちの一
方に固定された“片持ち梁”の状態となる。
性体の他端側を回転を許容した状態で振動体側部材及び
支持体側部材のうちの他方に結合しており、しかもその
弾性体の他端側の回転を許容する軸を、一端側の回転を
許容する軸と平行でなく且つ弾性体の介在方向に直交す
る軸としたため、この弾性体は、その一端側の回転を許
容する軸に沿った方向から見ると、振動体側部材及び支
持体側部材のうちの他方に固定された“片持ち梁”の状
態となり、その他端側の回転を許容する軸に沿った方向
から見ると、振動体側部材及び支持体側部材のうちの一
方に固定された“片持ち梁”の状態となる。
【0015】すると、複数の方向から入力される振動に
対する弾性体の動ばね定数が、同寸法の弾性体の両端を
振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに強固に結合
した場合に比較して大幅に小さくなり、振動体側部材及
び支持体側部材間の振動伝達率がより低減される。そし
て、これら請求項1又は請求項2に係る発明にあって
は、弾性体の回転を許容する軸に直交する方向から弾性
体を曲げるように入力される振動に対して、弾性体の動
ばね定数が小さくなることから、請求項3に係る発明の
ように、複数の弾性体を設けるとともに、それら弾性体
の回転を許容する軸の向く方向を異ならせれば、防振支
持装置の各方向毎の動ばね定数の調整が容易に行える。
対する弾性体の動ばね定数が、同寸法の弾性体の両端を
振動体側部材及び支持体側部材のそれぞれに強固に結合
した場合に比較して大幅に小さくなり、振動体側部材及
び支持体側部材間の振動伝達率がより低減される。そし
て、これら請求項1又は請求項2に係る発明にあって
は、弾性体の回転を許容する軸に直交する方向から弾性
体を曲げるように入力される振動に対して、弾性体の動
ばね定数が小さくなることから、請求項3に係る発明の
ように、複数の弾性体を設けるとともに、それら弾性体
の回転を許容する軸の向く方向を異ならせれば、防振支
持装置の各方向毎の動ばね定数の調整が容易に行える。
【0016】また、請求項4に係る発明にあっては、振
動の入力方向と、弾性体の動ばね定数が小さくなってい
る方向とが一致し、しかもそれら方向は弾性体の曲げ方
向と略一致するため、弾性体を曲げるように入力される
振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性体の寸法
一定という条件下で最小となる。ここで、振動体が、脈
動を生じる流体を通過させる圧力配管であり、その圧力
配管の剛性が十分に剛であり、しかも圧力配管がその途
中に屈曲部位を有する場合には、その脈動により圧力配
管に生じる振動の方向は、屈曲部位の曲げ角の二等分線
方向となる。よって、請求項5に係る発明であれば、高
剛性の圧力配管を支持する弾性体を曲げるように入力さ
れる振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性体の
寸法一定という条件下で最小となる。
動の入力方向と、弾性体の動ばね定数が小さくなってい
る方向とが一致し、しかもそれら方向は弾性体の曲げ方
向と略一致するため、弾性体を曲げるように入力される
振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性体の寸法
一定という条件下で最小となる。ここで、振動体が、脈
動を生じる流体を通過させる圧力配管であり、その圧力
配管の剛性が十分に剛であり、しかも圧力配管がその途
中に屈曲部位を有する場合には、その脈動により圧力配
管に生じる振動の方向は、屈曲部位の曲げ角の二等分線
方向となる。よって、請求項5に係る発明であれば、高
剛性の圧力配管を支持する弾性体を曲げるように入力さ
れる振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性体の
寸法一定という条件下で最小となる。
【0017】一方、圧力配管の剛性が十分に剛でない場
合には、その脈動により圧力配管に生じる振動の方向
は、屈曲部位の曲げ角の拡縮に応じてその屈曲部位に連
続する直線部が変位する方向である。よって、請求項6
に係る発明であれば、低剛性の圧力配管を支持する弾性
体を曲げるように入力される振動に対するその弾性体の
動ばね定数が、弾性体の寸法一定という条件下で最小と
なる。
合には、その脈動により圧力配管に生じる振動の方向
は、屈曲部位の曲げ角の拡縮に応じてその屈曲部位に連
続する直線部が変位する方向である。よって、請求項6
に係る発明であれば、低剛性の圧力配管を支持する弾性
体を曲げるように入力される振動に対するその弾性体の
動ばね定数が、弾性体の寸法一定という条件下で最小と
なる。
【0018】また、請求項7に係る発明にあっては、各
弾性体の動ばね定数が小さくなっている方向のそれぞれ
が、それら弾性体を配設する際に沿わせた円の接線方向
を向くから、振動体に発生する振動が例えばトルク変動
のように回転方向の振動である場合、各弾性体を配設す
る際に沿わせる円の中心軸を、その回転方向の振動の中
心軸に一致させれば、その回転方向の振動に対して防振
支持装置の動ばね定数が小さくなり、振動伝達率が低減
される。
弾性体の動ばね定数が小さくなっている方向のそれぞれ
が、それら弾性体を配設する際に沿わせた円の接線方向
を向くから、振動体に発生する振動が例えばトルク変動
のように回転方向の振動である場合、各弾性体を配設す
る際に沿わせる円の中心軸を、その回転方向の振動の中
心軸に一致させれば、その回転方向の振動に対して防振
支持装置の動ばね定数が小さくなり、振動伝達率が低減
される。
【0019】ここで、上記請求項5及び請求項6に係る
発明の作用で説明したように、脈動によって圧力配管に
生じる振動は、その圧力配管の屈曲部位近傍に発生する
ことから、請求項8に係る発明のように、弾性体の一端
側又は他端側が結合される振動体側部材を、圧力配管の
屈曲部位から離れた部位に固定すれば、この弾性体に入
力される振動が小さくて済む。
発明の作用で説明したように、脈動によって圧力配管に
生じる振動は、その圧力配管の屈曲部位近傍に発生する
ことから、請求項8に係る発明のように、弾性体の一端
側又は他端側が結合される振動体側部材を、圧力配管の
屈曲部位から離れた部位に固定すれば、この弾性体に入
力される振動が小さくて済む。
【0020】また、請求項9に係る発明にあっては、弾
性体の一端側又は他端側が結合される振動体側部材を、
圧力配管の固有振動モードの節に当たる位置若しくはそ
の近傍に固定したため、圧力配管側の振動が固有振動モ
ードにより増幅されて弾性体に入力されることが防止さ
れる。
性体の一端側又は他端側が結合される振動体側部材を、
圧力配管の固有振動モードの節に当たる位置若しくはそ
の近傍に固定したため、圧力配管側の振動が固有振動モ
ードにより増幅されて弾性体に入力されることが防止さ
れる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図3は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、この実施例は、本発明に係る防振支持装
置を、車両用の圧力配管を車体に支持する配管支持装置
に適用したものである。
明する。図1乃至図3は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、この実施例は、本発明に係る防振支持装
置を、車両用の圧力配管を車体に支持する配管支持装置
に適用したものである。
【0022】先ず、構成を説明すると、図1は車両の概
略構成を示す平面図であって、この車両は、車体1の前
側に搭載されたエンジン2の駆動力を、油圧を利用して
左右の後輪3RL及び3RRにも配分するようにした四輪駆
動車両である。なお、以下の説明では、車両左右方向を
向く軸をx軸、車両前後方向を向く軸をy軸、車両上下
方向を向く軸をz軸としたxyz直交座標系を用いるこ
ととする。
略構成を示す平面図であって、この車両は、車体1の前
側に搭載されたエンジン2の駆動力を、油圧を利用して
左右の後輪3RL及び3RRにも配分するようにした四輪駆
動車両である。なお、以下の説明では、車両左右方向を
向く軸をx軸、車両前後方向を向く軸をy軸、車両上下
方向を向く軸をz軸としたxyz直交座標系を用いるこ
ととする。
【0023】即ち、エンジン2の駆動力は、トランスミ
ッション4を介して前輪側ドライブシャフト5に伝達さ
れ、その前輪側ドライブシャフト5から左右の前輪3FL
及び3FRに伝達されるようになっている。従って、この
四輪駆動車両は、FF(フロントエンジン・フロントド
ライブ)車両がベースとなっている。また、車体1の前
部には、回転駆動式の油圧ポンプ6が配設されていて、
この油圧ポンプ6に、前輪側ドライブシャフト5の回転
力が入力されるようになっている。
ッション4を介して前輪側ドライブシャフト5に伝達さ
れ、その前輪側ドライブシャフト5から左右の前輪3FL
及び3FRに伝達されるようになっている。従って、この
四輪駆動車両は、FF(フロントエンジン・フロントド
ライブ)車両がベースとなっている。また、車体1の前
部には、回転駆動式の油圧ポンプ6が配設されていて、
この油圧ポンプ6に、前輪側ドライブシャフト5の回転
力が入力されるようになっている。
【0024】一方、左右の後輪3RL及び3RRに連結され
た左右の後輪側ドライブシャフト7L及び7Rのそれぞ
れの内端側は、終減速装置8を構成する差動歯車機構の
出力側に接続され、その終減速装置8を構成する差動歯
車機構の入力軸8aが車両前方に延びていて、その入力
軸8aの先端部は、車体1の後部に配設された油圧モー
タ9の出力軸に連結されている。
た左右の後輪側ドライブシャフト7L及び7Rのそれぞ
れの内端側は、終減速装置8を構成する差動歯車機構の
出力側に接続され、その終減速装置8を構成する差動歯
車機構の入力軸8aが車両前方に延びていて、その入力
軸8aの先端部は、車体1の後部に配設された油圧モー
タ9の出力軸に連結されている。
【0025】そして、油圧ポンプ6の高圧側(吐出側)
と油圧モータ9の吸い込み側とが、圧力配管としての高
圧配管10Aを介して連通し、油圧ポンプ6の低圧側
(吸い込み側)と油圧モータ9の吐出側とが、圧力配管
としての低圧配管10Bを介して連通していて、それら
油圧ポンプ6,油圧モータ9,高圧配管10A及び低圧
配管10B内は、流体としての作動油で満たされてい
る。
と油圧モータ9の吸い込み側とが、圧力配管としての高
圧配管10Aを介して連通し、油圧ポンプ6の低圧側
(吸い込み側)と油圧モータ9の吐出側とが、圧力配管
としての低圧配管10Bを介して連通していて、それら
油圧ポンプ6,油圧モータ9,高圧配管10A及び低圧
配管10B内は、流体としての作動油で満たされてい
る。
【0026】また、高圧配管10A及び低圧配管10B
は、互いに平行に車体1のフロア下面に沿って配設され
ており、長手方向の二箇所において、防振支持装置とし
ての配管支持装置11A,11Bを介して車体1のフロ
ア下面に支持されている。これら配管支持装置11A,
11Bは、一方の配管支持装置11Aが高圧配管10A
及び低圧配管10Bのy軸方向に延びる部分を支持し、
他方の配管支持装置11Bが高圧配管10A及び低圧配
管10Bのx軸方向に延びる部分を支持することを除い
ては同一の構造である。
は、互いに平行に車体1のフロア下面に沿って配設され
ており、長手方向の二箇所において、防振支持装置とし
ての配管支持装置11A,11Bを介して車体1のフロ
ア下面に支持されている。これら配管支持装置11A,
11Bは、一方の配管支持装置11Aが高圧配管10A
及び低圧配管10Bのy軸方向に延びる部分を支持し、
他方の配管支持装置11Bが高圧配管10A及び低圧配
管10Bのx軸方向に延びる部分を支持することを除い
ては同一の構造である。
【0027】そこで、配管支持装置11Aの具体的な構
造を説明すると、その斜視図である図2に示すように、
配管支持装置11Aは、高圧配管10A及び低圧配管1
0Bの直線部分を同時に下側から保持するための二つの
平行な半円筒形の凹部12A,12Bを有するブラケッ
ト12を備えていて、このブラケット12の上面側には
平板状のブラケット13が水平に溶接やねじ止め等によ
り固定されている。なお、ブラケット12と高圧配管1
0A,低圧配管10Bとは、例えば凹部12A,12B
に高圧配管10A,低圧配管10Bを強固に嵌め込むこ
とにより、或いは両者を溶接することにより、実質的に
一体となっている。
造を説明すると、その斜視図である図2に示すように、
配管支持装置11Aは、高圧配管10A及び低圧配管1
0Bの直線部分を同時に下側から保持するための二つの
平行な半円筒形の凹部12A,12Bを有するブラケッ
ト12を備えていて、このブラケット12の上面側には
平板状のブラケット13が水平に溶接やねじ止め等によ
り固定されている。なお、ブラケット12と高圧配管1
0A,低圧配管10Bとは、例えば凹部12A,12B
に高圧配管10A,低圧配管10Bを強固に嵌め込むこ
とにより、或いは両者を溶接することにより、実質的に
一体となっている。
【0028】また、平板状のブラケット13は、高圧配
管10A及び低圧配管10Bが通過する中央部からさら
にx軸方向外側に水平に張り出しており、その左右両端
部のそれぞれには、上下に貫通し且つx軸及びy軸に平
行な辺を有する方形の開口部13A,13Bが形成され
ている。一方、車体1のフロア下面には、ブラケット1
3の左右両端部に近接するようにブラケット14A,1
4Bが固定されている。これらブラケット14A,14
Bは、車体1のフロア下面にボルト等を利用して固定さ
れる平板部14aと、この平板部14Aのブラケット1
3側を向く端部に連続してブラケット13から所定距離
隔てた下方にまで延びる鉛直部14bと、この鉛直部1
4bの下端部に連続してブラケット13の開口部13
A,13Bに下方から対向するように水平に延びる水平
部14cと、この水平部14cの内端部から上方に延び
る短い縁部14cとから構成されている。
管10A及び低圧配管10Bが通過する中央部からさら
にx軸方向外側に水平に張り出しており、その左右両端
部のそれぞれには、上下に貫通し且つx軸及びy軸に平
行な辺を有する方形の開口部13A,13Bが形成され
ている。一方、車体1のフロア下面には、ブラケット1
3の左右両端部に近接するようにブラケット14A,1
4Bが固定されている。これらブラケット14A,14
Bは、車体1のフロア下面にボルト等を利用して固定さ
れる平板部14aと、この平板部14Aのブラケット1
3側を向く端部に連続してブラケット13から所定距離
隔てた下方にまで延びる鉛直部14bと、この鉛直部1
4bの下端部に連続してブラケット13の開口部13
A,13Bに下方から対向するように水平に延びる水平
部14cと、この水平部14cの内端部から上方に延び
る短い縁部14cとから構成されている。
【0029】そして、そのブラケット14A,14Bの
それぞれの水平部14c上面には、合成ゴムからなる弾
性体15A,15Bが固定されている。即ち、これら弾
性体15A,15Bは、y軸方向から見た形状がコ字型
となっていて、そのコ字型の開いた方を上方に向けた状
態で、その底面が例えば加硫接着等により水平部14c
上面に固定されている。なお、この実施例では、縁部1
4d内面も弾性体15A,15Bの側面に固着すること
により、ブラケット14A,14Bと弾性体15A,1
5Bの結合をより強固にしている。
それぞれの水平部14c上面には、合成ゴムからなる弾
性体15A,15Bが固定されている。即ち、これら弾
性体15A,15Bは、y軸方向から見た形状がコ字型
となっていて、そのコ字型の開いた方を上方に向けた状
態で、その底面が例えば加硫接着等により水平部14c
上面に固定されている。なお、この実施例では、縁部1
4d内面も弾性体15A,15Bの側面に固着すること
により、ブラケット14A,14Bと弾性体15A,1
5Bの結合をより強固にしている。
【0030】弾性体15A,15Bの二股に分かれた上
端部は、開口部13A,13Bの略中央部分を通過して
ブラケット13の上面よりも若干上方に突出している。
そして、開口部13A,13Bのそれぞれのx軸方向に
平行な内面間には、y軸方向に延びる平行な二本のシャ
フト16が固定されていて、各シャフト16は、弾性体
15A,15Bの二股に分かれた上端部をy軸方向に貫
通している。
端部は、開口部13A,13Bの略中央部分を通過して
ブラケット13の上面よりも若干上方に突出している。
そして、開口部13A,13Bのそれぞれのx軸方向に
平行な内面間には、y軸方向に延びる平行な二本のシャ
フト16が固定されていて、各シャフト16は、弾性体
15A,15Bの二股に分かれた上端部をy軸方向に貫
通している。
【0031】なお、弾性体15A,15Bの上端部に
は、図3(a)に示すように、シリコン等の油脂を含有
する含有樹脂製のパイプ17がy軸方向を向いて埋設さ
れ、シャフト16はそのパイプ17の内側を貫通してい
て、これにより、弾性体15A,15Bの二股に分かれ
た上端部のそれぞれが、シャフト16の軸周りにスムー
ズに回転できるようになっている。ただし、例えばシャ
フト16に、パイプ17の端面に接触するように突起や
止めナットを設けることにより、弾性体15A,15B
とシャフト16との間のy軸に沿った方向の相対変位は
防止されるようになっている。なお、弾性体15A,1
5Bの上端部の回転をスムーズにするためには、例えば
図3(b)に示すように、パイプ17に代えて、図3
(c)に示すような内面に半円筒形の突起18aを複数
備えるパイプ18を用いてもよいし、或いは図3(d)
に示すように、パイプ17に代えて、図3(e)に示す
ような内面にグリース等の潤滑油が充填された複数の溝
19aが形成されたパイプ19を用いてもよい。
は、図3(a)に示すように、シリコン等の油脂を含有
する含有樹脂製のパイプ17がy軸方向を向いて埋設さ
れ、シャフト16はそのパイプ17の内側を貫通してい
て、これにより、弾性体15A,15Bの二股に分かれ
た上端部のそれぞれが、シャフト16の軸周りにスムー
ズに回転できるようになっている。ただし、例えばシャ
フト16に、パイプ17の端面に接触するように突起や
止めナットを設けることにより、弾性体15A,15B
とシャフト16との間のy軸に沿った方向の相対変位は
防止されるようになっている。なお、弾性体15A,1
5Bの上端部の回転をスムーズにするためには、例えば
図3(b)に示すように、パイプ17に代えて、図3
(c)に示すような内面に半円筒形の突起18aを複数
備えるパイプ18を用いてもよいし、或いは図3(d)
に示すように、パイプ17に代えて、図3(e)に示す
ような内面にグリース等の潤滑油が充填された複数の溝
19aが形成されたパイプ19を用いてもよい。
【0032】このような構成であるため、高圧配管10
A及び低圧配管10Bの静荷重は、振動体側部材として
のブラケット13と、支持体側部材としてのブラケット
14A,14Bの水平部14cの上面との間に、z軸方
向に沿って介在する弾性体15A,15Bを介して、車
体1のフロア下面に支持されている。そして、本実施例
では、z軸方向が弾性体15A,15Bの介在方向であ
り、振動体側部材としてのブラケット13と弾性体15
A,15Bとは、シャフト16及びパイプ17により、
z軸方向に直交するy軸周りの回転が許容された状態で
結合され、支持体側部材としてのブラケット14A,1
4Bと弾性体15A,15Bとは、いずれの軸周りの回
転も拘束された状態で結合されている。
A及び低圧配管10Bの静荷重は、振動体側部材として
のブラケット13と、支持体側部材としてのブラケット
14A,14Bの水平部14cの上面との間に、z軸方
向に沿って介在する弾性体15A,15Bを介して、車
体1のフロア下面に支持されている。そして、本実施例
では、z軸方向が弾性体15A,15Bの介在方向であ
り、振動体側部材としてのブラケット13と弾性体15
A,15Bとは、シャフト16及びパイプ17により、
z軸方向に直交するy軸周りの回転が許容された状態で
結合され、支持体側部材としてのブラケット14A,1
4Bと弾性体15A,15Bとは、いずれの軸周りの回
転も拘束された状態で結合されている。
【0033】次に、本実施例の動作を説明する。即ち、
油圧ポンプ6は前輪側ドライブシャフト5と一体に回転
し、油圧モータ9は後輪側ドライブシャフト7L,7R
と一体に回転するため、車両走行中に前輪側ドライブシ
ャフト5及び後輪側ドライブシャフト7L,7R間に回
転速度差が生じると、その回転速度差に応じた圧力の作
動油が高圧配管10Aを通じて油圧ポンプ6から油圧モ
ータ9側に供給され、その供給された作動油によって油
圧モータ9に駆動力が発生する。そして、その駆動力が
終減速装置8及び後輪側ドライブシャフト7L,7Rを
介して後輪3RL及び3RRに伝達するから、後輪3RL及び
3RRにもエンジン2の駆動力が分配されたことになり、
この車両は四輪駆動状態で走行する。なお、油圧モータ
9に供給された作動油は、低圧配管10Bを通じて再び
油圧ポンプ6に戻され、ここで再び増圧され、高圧配管
10Aを通じて油圧モータ9側に供給される。つまり、
四輪駆動状態にあるときには、作動油は油圧ポンプ6か
ら送り出されることにより、高圧配管10A及び低圧配
管10B内を循環し続けるのである。
油圧ポンプ6は前輪側ドライブシャフト5と一体に回転
し、油圧モータ9は後輪側ドライブシャフト7L,7R
と一体に回転するため、車両走行中に前輪側ドライブシ
ャフト5及び後輪側ドライブシャフト7L,7R間に回
転速度差が生じると、その回転速度差に応じた圧力の作
動油が高圧配管10Aを通じて油圧ポンプ6から油圧モ
ータ9側に供給され、その供給された作動油によって油
圧モータ9に駆動力が発生する。そして、その駆動力が
終減速装置8及び後輪側ドライブシャフト7L,7Rを
介して後輪3RL及び3RRに伝達するから、後輪3RL及び
3RRにもエンジン2の駆動力が分配されたことになり、
この車両は四輪駆動状態で走行する。なお、油圧モータ
9に供給された作動油は、低圧配管10Bを通じて再び
油圧ポンプ6に戻され、ここで再び増圧され、高圧配管
10Aを通じて油圧モータ9側に供給される。つまり、
四輪駆動状態にあるときには、作動油は油圧ポンプ6か
ら送り出されることにより、高圧配管10A及び低圧配
管10B内を循環し続けるのである。
【0034】そして、高圧配管10Aや低圧配管10B
を通過する作動油には、油圧ポンプ6や油圧モータ9の
構造に起因した脈動(圧力変動)が生じ、この脈動によ
って、高圧配管10A及び低圧配管10Bに振動が発生
する。従って、高圧配管10A及び低圧配管10Bに発
生した振動は、配管支持装置11A又は11Bを通じて
車体1側に伝達されるため、それら配管支持装置11A
及び11Bには、高圧配管10A及び低圧配管10Bに
発生した振動を低減する機能が要求されることになる。
を通過する作動油には、油圧ポンプ6や油圧モータ9の
構造に起因した脈動(圧力変動)が生じ、この脈動によ
って、高圧配管10A及び低圧配管10Bに振動が発生
する。従って、高圧配管10A及び低圧配管10Bに発
生した振動は、配管支持装置11A又は11Bを通じて
車体1側に伝達されるため、それら配管支持装置11A
及び11Bには、高圧配管10A及び低圧配管10Bに
発生した振動を低減する機能が要求されることになる。
【0035】ここで、このような配管支持装置11A及
び11Bには、主として以下の四つの条件を満たすこと
が要求される。第1の条件は、防振能力の条件である。
即ち、本実施例のような四輪駆動車両にあっては、油圧
により後輪3RL及び3RRを駆動させる際には、油圧ポン
プ6では数百kgf/cm2 程度の高い油圧が発生する
ため、高圧配管10A等に生じる脈動のレベルも大きく
なる。よって、配管支持装置11A及び11Bに入力さ
れる振動レベルも大きいため、配管支持装置11A及び
11Bには、車体1への振動入力を抑えるためには高い
防振能力が要求されるのである。
び11Bには、主として以下の四つの条件を満たすこと
が要求される。第1の条件は、防振能力の条件である。
即ち、本実施例のような四輪駆動車両にあっては、油圧
により後輪3RL及び3RRを駆動させる際には、油圧ポン
プ6では数百kgf/cm2 程度の高い油圧が発生する
ため、高圧配管10A等に生じる脈動のレベルも大きく
なる。よって、配管支持装置11A及び11Bに入力さ
れる振動レベルも大きいため、配管支持装置11A及び
11Bには、車体1への振動入力を抑えるためには高い
防振能力が要求されるのである。
【0036】第2の条件は、防振方向の条件である。即
ち、本実施例のような四輪駆動車両にあっては、高圧配
管10A及び低圧配管10Bは特に図1に示すように水
平面内で折れ曲がった形に配設されることが多く、この
ような高圧配管10A及び低圧配管10Bを通過する作
動油に脈動が生じると、配管に対して左右方向の振動が
発生し易くなる。よって、配管支持装置11Aであれ
ば、x軸方向の振動に対して高い防振能力が要求され、
配管支持装置11Bであれば、y軸方向の振動に対して
高い防振能力が要求されるのである。
ち、本実施例のような四輪駆動車両にあっては、高圧配
管10A及び低圧配管10Bは特に図1に示すように水
平面内で折れ曲がった形に配設されることが多く、この
ような高圧配管10A及び低圧配管10Bを通過する作
動油に脈動が生じると、配管に対して左右方向の振動が
発生し易くなる。よって、配管支持装置11Aであれ
ば、x軸方向の振動に対して高い防振能力が要求され、
配管支持装置11Bであれば、y軸方向の振動に対して
高い防振能力が要求されるのである。
【0037】第3の条件は、防振可能周波数の条件であ
る。即ち、油圧ポンプ6や油圧モータ9によって生じる
脈動の周波数は車速に比例するため、その周波数は0Hz
から徐々に立ち上がることになる。従って、配管支持装
置11A及び11Bには、極低い周波数(例えば、人間
の可聴周波数以下の周波数)から防振能力を発揮できる
ことが要求される。しかし、高圧配管10A等は比較的
軽量であるため、低周波数からの防振能力を発揮させる
ためには、弾性体15A,15Bの動ばね定数をなるべ
く低い値にすることが必要となる。
る。即ち、油圧ポンプ6や油圧モータ9によって生じる
脈動の周波数は車速に比例するため、その周波数は0Hz
から徐々に立ち上がることになる。従って、配管支持装
置11A及び11Bには、極低い周波数(例えば、人間
の可聴周波数以下の周波数)から防振能力を発揮できる
ことが要求される。しかし、高圧配管10A等は比較的
軽量であるため、低周波数からの防振能力を発揮させる
ためには、弾性体15A,15Bの動ばね定数をなるべ
く低い値にすることが必要となる。
【0038】第4の条件は、寸法上の制約条件である。
即ち、高圧配管10A等は車体1のフロア下に配設され
るが、このフロア下の空間では、走行中の石跳ね等に対
するプロテクタを設けた上で最低地上高をクリアしなけ
ればならないという最優先の条件があるため、配管支持
装置11A及び11Bの高い寸法は非常に限られたもの
となる。
即ち、高圧配管10A等は車体1のフロア下に配設され
るが、このフロア下の空間では、走行中の石跳ね等に対
するプロテクタを設けた上で最低地上高をクリアしなけ
ればならないという最優先の条件があるため、配管支持
装置11A及び11Bの高い寸法は非常に限られたもの
となる。
【0039】つまり、配管支持装置11A及び11Bの
各弾性体15A,15Bには、x軸及びy軸方向の厚み
をなるべく薄くすることなく(第1の条件)且つz軸方
向の寸法を大きくすることなく(第4の条件)、その曲
げ方向(配管支持装置11Aではx軸方向、配管支持装
置11Bではy軸方向)の動ばね定数を低くする(第
2,第3の条件)という要求があるのである。
各弾性体15A,15Bには、x軸及びy軸方向の厚み
をなるべく薄くすることなく(第1の条件)且つz軸方
向の寸法を大きくすることなく(第4の条件)、その曲
げ方向(配管支持装置11Aではx軸方向、配管支持装
置11Bではy軸方向)の動ばね定数を低くする(第
2,第3の条件)という要求があるのである。
【0040】そこで、本実施例の弾性体15A,15B
の振動入力時の挙動について詳細に説明する。即ち、図
4に示すように、幅a,奥行きb,高さcという立方体
のゴム状の弾性体の上端面側に、その底面を床面に固着
した状態で水平方向から加振力Fを与える場合を考え
る。先ず、弾性体の上端面にブラケットを固着し、その
ブラケットに水平方向に加振力Fが入力されたとする
と、この場合の弾性体の変形には、図5(a)に示すよ
うな剪断変形と、図5(b)に示すような曲げ変形との
二種類の変形が考えられる。そして、弾性体の剪断弾性
係数をG、弾性体が図5(a)のように剪断変形する場
合のその上端面の変形量をx1 とすると、かかる剪断変
形時のばね定数k1 (=F/x1 )は、下記の(1)式
のようになる。
の振動入力時の挙動について詳細に説明する。即ち、図
4に示すように、幅a,奥行きb,高さcという立方体
のゴム状の弾性体の上端面側に、その底面を床面に固着
した状態で水平方向から加振力Fを与える場合を考え
る。先ず、弾性体の上端面にブラケットを固着し、その
ブラケットに水平方向に加振力Fが入力されたとする
と、この場合の弾性体の変形には、図5(a)に示すよ
うな剪断変形と、図5(b)に示すような曲げ変形との
二種類の変形が考えられる。そして、弾性体の剪断弾性
係数をG、弾性体が図5(a)のように剪断変形する場
合のその上端面の変形量をx1 とすると、かかる剪断変
形時のばね定数k1 (=F/x1 )は、下記の(1)式
のようになる。
【0041】 k1 =Gab/c ……(1) この(1)式の導出は、以下のようになる。つまり、図
5(a)に剪断変形した際の弾性体の角度をγ、その時
に発生する剪断応力をτとすると、 τ=Gγ となる。そして、弾性体の水平方向の断面積をA(=a
b)とすると、角度γは微小な範囲であれば、 γ≒x1 /c と近似できるから、 F=τA =GAγ =GAx1 /c となり、 k1 =F/x1 =GA/c =Gab/c となって、上記(1)式が得られる。
5(a)に剪断変形した際の弾性体の角度をγ、その時
に発生する剪断応力をτとすると、 τ=Gγ となる。そして、弾性体の水平方向の断面積をA(=a
b)とすると、角度γは微小な範囲であれば、 γ≒x1 /c と近似できるから、 F=τA =GAγ =GAx1 /c となり、 k1 =F/x1 =GA/c =Gab/c となって、上記(1)式が得られる。
【0042】これに対し、弾性体が図5(b)のように
曲げ変形する場合のその上端面の変形量をx2 とする
と、かかる曲げ変形時のばね定数k2 (=F/x2 )
は、下記の(2)式のようになる。 k2 =Gba3 /0.4 c3 ……(2) この(2)式の導出は、以下のようになる。つまり、図
5(b)のような曲げ弾性している弾性体について、図
6に示すような局所座標系x' ,y' を考え、縦弾性係
数をE、断面2次モーメントをI、弾性体の上端面に集
中荷重FとモーメントMとが負荷された場合の弾性体の
変形量をy' (x' )とすると、弾性線の方程式より、 EI=d2 y' /dx'2 =−Fx' +M ……(3) となる。境界条件は、 x=0(上端)で、dy' /dx' =0、 ……(4) x=c(下端)で、y' =dy' /dx' =0 ……(5) である。
曲げ変形する場合のその上端面の変形量をx2 とする
と、かかる曲げ変形時のばね定数k2 (=F/x2 )
は、下記の(2)式のようになる。 k2 =Gba3 /0.4 c3 ……(2) この(2)式の導出は、以下のようになる。つまり、図
5(b)のような曲げ弾性している弾性体について、図
6に示すような局所座標系x' ,y' を考え、縦弾性係
数をE、断面2次モーメントをI、弾性体の上端面に集
中荷重FとモーメントMとが負荷された場合の弾性体の
変形量をy' (x' )とすると、弾性線の方程式より、 EI=d2 y' /dx'2 =−Fx' +M ……(3) となる。境界条件は、 x=0(上端)で、dy' /dx' =0、 ……(4) x=c(下端)で、y' =dy' /dx' =0 ……(5) である。
【0043】この式を積分すると、 EIdy' /dx' =−(F/2)x'2+Mx' +C1 ……(6) EIy=−(F/6)x'3+(M/2)x'2 +C1 x' +C2 ……(7) が得られる。ただし、C1 ,C2 は積分定数である。こ
こで、上記(4)式及び(6)式より、 C1 =0 ……(8) となる。また、上記(5)式及び(6)式より、 −(F/2)c+Mc=0 だから、 M=Fc/2 ……(9) となる。そして、上記(5)式,(7)式及び(9)式
より、 −(F/6)c3 +Fc3 /4+C2 =0 だから、 C2 =−Fc3 /12 ……(10) となる。そして、上記(8)式,(9)式及び(10)式
を、上記(7)式に代入して変形すると、 y' ={−(F/6)x'3+(FC/4)x'2−Fc3 /12}/EI ……(11) が得られる。そして、弾性体の最大変位は、x' =0で
発生するから、 y' max =y' (0)=−Fc3 /12EI ……(12) となる。ここで、剪断弾性係数Gと縦弾性係数Eとの関
係、及び矩形断面の2次モーメントIを求める式は、そ
れぞれ、 E≒G/0.4 ……(13) I=ba3 /12 ……(14) であるから、これら各式を上記(12)式に代入し、y'
max の絶対値をx2 に置き換えれば、 x2 =0.4 Fc3 /Gba3 となり、この式をk2 =F/x2 に代入すれば、上記
(2)式が得られる。
こで、上記(4)式及び(6)式より、 C1 =0 ……(8) となる。また、上記(5)式及び(6)式より、 −(F/2)c+Mc=0 だから、 M=Fc/2 ……(9) となる。そして、上記(5)式,(7)式及び(9)式
より、 −(F/6)c3 +Fc3 /4+C2 =0 だから、 C2 =−Fc3 /12 ……(10) となる。そして、上記(8)式,(9)式及び(10)式
を、上記(7)式に代入して変形すると、 y' ={−(F/6)x'3+(FC/4)x'2−Fc3 /12}/EI ……(11) が得られる。そして、弾性体の最大変位は、x' =0で
発生するから、 y' max =y' (0)=−Fc3 /12EI ……(12) となる。ここで、剪断弾性係数Gと縦弾性係数Eとの関
係、及び矩形断面の2次モーメントIを求める式は、そ
れぞれ、 E≒G/0.4 ……(13) I=ba3 /12 ……(14) であるから、これら各式を上記(12)式に代入し、y'
max の絶対値をx2 に置き換えれば、 x2 =0.4 Fc3 /Gba3 となり、この式をk2 =F/x2 に代入すれば、上記
(2)式が得られる。
【0044】そして、上記(1)式及び(2)式からも
明らかなように、図5(a)又は(b)のように弾性変
形する場合のばね定数を小さくするためには、弾性体の
高さcを大きくするか、弾性体の幅aや奥行きbを小さ
くすればよいことが判るが、これらは、上述した条件1
及び条件4を満足するためには望ましくないことであ
る。
明らかなように、図5(a)又は(b)のように弾性変
形する場合のばね定数を小さくするためには、弾性体の
高さcを大きくするか、弾性体の幅aや奥行きbを小さ
くすればよいことが判るが、これらは、上述した条件1
及び条件4を満足するためには望ましくないことであ
る。
【0045】これに対し、本実施例の弾性体15A,1
5Bにあっては、その上端部のy軸周り(配管支持装置
11Aの場合)又はx軸周り(配管支持装置11Bの場
合)の回転が許容されているため、弾性体の変形は、図
5(c)に示すように、片持ち梁の自由端に集中荷重を
負荷した場合と同様の変形となる。そして、弾性体の上
端部の水平方向への変位をx3 とすると、図5(c)に
示すように変形する際の弾性体のばね定数k3 (=F/
x3 )は、下記の(15)式のようになる。
5Bにあっては、その上端部のy軸周り(配管支持装置
11Aの場合)又はx軸周り(配管支持装置11Bの場
合)の回転が許容されているため、弾性体の変形は、図
5(c)に示すように、片持ち梁の自由端に集中荷重を
負荷した場合と同様の変形となる。そして、弾性体の上
端部の水平方向への変位をx3 とすると、図5(c)に
示すように変形する際の弾性体のばね定数k3 (=F/
x3 )は、下記の(15)式のようになる。
【0046】 k3 =Gba3 /1.6 c3 ……(15) この(15)式は、モーメントM=0とすれば、上記
(2)式と同様の考え方で導出することができる。従っ
て、弾性線の方程式は下記のようになる。 EId2 y' /dx'2=−Fx' ただし、境界条件は、 x' =cで、y' =dy' /dx' =0 である。
(2)式と同様の考え方で導出することができる。従っ
て、弾性線の方程式は下記のようになる。 EId2 y' /dx'2=−Fx' ただし、境界条件は、 x' =cで、y' =dy' /dx' =0 である。
【0047】これを解いて、x' =0における最大変位
の絶対値x3 を求めると、 x3 =−Fc3 /3EI が得られる。そして、この式に、上記(13)式及び(1
4)式を代入すれば、 x3 =1.6 Fc3 /Gba3 となり、この式をk3 =F/x3 に代入すれば、上記
(15)式が得られる。
の絶対値x3 を求めると、 x3 =−Fc3 /3EI が得られる。そして、この式に、上記(13)式及び(1
4)式を代入すれば、 x3 =1.6 Fc3 /Gba3 となり、この式をk3 =F/x3 に代入すれば、上記
(15)式が得られる。
【0048】そして、上記(2)式と(15)式とを比較
すれば判るように、図5(b)のように弾性変形する場
合に比較して、図5(c)に弾性変形する方が、ばね定
数が1/4になる。つまり、弾性体の材質は勿論、その
寸法を変えることなく、ただ図5(c)に示すような変
形を可能とすれば、ばね定数を大幅に低減することがで
きるのである。
すれば判るように、図5(b)のように弾性変形する場
合に比較して、図5(c)に弾性変形する方が、ばね定
数が1/4になる。つまり、弾性体の材質は勿論、その
寸法を変えることなく、ただ図5(c)に示すような変
形を可能とすれば、ばね定数を大幅に低減することがで
きるのである。
【0049】さらに、上記(1)式,(2)式及び(1
5)式から、剪断ばねのばね定数k1に対する曲げばねの
ばね定数k2 ,k3 の比をそれぞれ求めると、 k2 /k1 =(a/c)2 /0.4 ……(16) k3 /k1 =(a/c)2 /1.6 ……(17) となり、これら(16)式及び(17)式に基づき、弾性体
の縦横比(a/c)と、ばね定数比(k2 /k1 ,k3
/k1 )との関係を表すと、図7に示すようになる。こ
れによると、ばね定数比(k2 /k1 )の値が1以下、
つまり図5(b)に示す曲げばねが、図5(a)に示す
剪断ばねよりも柔らかくなるためには、弾性体の縦横比
(a/c)が約0.63以下にならなければならず、こ
れは弾性体をある程度の縦長に成形しなければならない
ことを意味する。これに対し、ばね定数比(k3 /
k1 )の値が1以下、つまり図5(c)に示す曲げばね
が、図5(a)に示す剪断ばねよりも柔らかくなるため
には、弾性体の縦横比(a/c)は約1.26以下であ
ればよく、これは弾性体の高さcが十分に確保できなく
ても、その曲げばねを柔らかくできることを意味する。
つまり、弾性体の縦横比(a/c)が約1.26以下の
場合には、図5(c)に示すように片持ち梁の状態とす
れば、その曲げ方向のばね定数を最小にすることができ
るのである。
5)式から、剪断ばねのばね定数k1に対する曲げばねの
ばね定数k2 ,k3 の比をそれぞれ求めると、 k2 /k1 =(a/c)2 /0.4 ……(16) k3 /k1 =(a/c)2 /1.6 ……(17) となり、これら(16)式及び(17)式に基づき、弾性体
の縦横比(a/c)と、ばね定数比(k2 /k1 ,k3
/k1 )との関係を表すと、図7に示すようになる。こ
れによると、ばね定数比(k2 /k1 )の値が1以下、
つまり図5(b)に示す曲げばねが、図5(a)に示す
剪断ばねよりも柔らかくなるためには、弾性体の縦横比
(a/c)が約0.63以下にならなければならず、こ
れは弾性体をある程度の縦長に成形しなければならない
ことを意味する。これに対し、ばね定数比(k3 /
k1 )の値が1以下、つまり図5(c)に示す曲げばね
が、図5(a)に示す剪断ばねよりも柔らかくなるため
には、弾性体の縦横比(a/c)は約1.26以下であ
ればよく、これは弾性体の高さcが十分に確保できなく
ても、その曲げばねを柔らかくできることを意味する。
つまり、弾性体の縦横比(a/c)が約1.26以下の
場合には、図5(c)に示すように片持ち梁の状態とす
れば、その曲げ方向のばね定数を最小にすることができ
るのである。
【0050】そして、本実施例の構成であれば、弾性体
15A,15Bの上端部をシャフト16周りに回転自在
としているため、高圧配管10Aや低圧配管10Bに水
平方向の振動が発生し、ブラケット13とブラケット1
4A,14Bとの間に水平方向の相対変位が生じても、
上端が自由端となっている弾性体15A及び15Bは図
8に示すように曲げ変形するから、その動ばね定数は極
めて小さくなり、高圧配管10A及び低圧配管10Bと
車体1との間の振動伝達率を低減し、車体1側の振動を
抑制して、車室内振動や騒音を低減することができるの
である。
15A,15Bの上端部をシャフト16周りに回転自在
としているため、高圧配管10Aや低圧配管10Bに水
平方向の振動が発生し、ブラケット13とブラケット1
4A,14Bとの間に水平方向の相対変位が生じても、
上端が自由端となっている弾性体15A及び15Bは図
8に示すように曲げ変形するから、その動ばね定数は極
めて小さくなり、高圧配管10A及び低圧配管10Bと
車体1との間の振動伝達率を低減し、車体1側の振動を
抑制して、車室内振動や騒音を低減することができるの
である。
【0051】しかも、弾性体15A,15Bの水平方向
の動ばね定数を十分に小さくできるということは、振動
の周波数が0Hzから立ち上がる高圧配管10A,低圧配
管10Bを支持する配管支持装置11A,11Bにとっ
ては、低周波帯域から振動を低減することができるとい
う点で非常に有利である。図9は、本発明者等が行った
防振性能についてのシミュレーション結果を示す周波数
特性図である。即ち、図10に示すように、底面を土台
に固着した状態の弾性体15A,15Bの上端面に、質
量m0 を固定し、その質量m0 にx軸方向の加振力f0
を与えた場合を考える。弾性体15A,15Bのばね定
数をk0 、減衰係数をc0 、加振時の質量m0 のx軸方
向の変位をx0 とすると、下記の微分方程式が成立す
る。
の動ばね定数を十分に小さくできるということは、振動
の周波数が0Hzから立ち上がる高圧配管10A,低圧配
管10Bを支持する配管支持装置11A,11Bにとっ
ては、低周波帯域から振動を低減することができるとい
う点で非常に有利である。図9は、本発明者等が行った
防振性能についてのシミュレーション結果を示す周波数
特性図である。即ち、図10に示すように、底面を土台
に固着した状態の弾性体15A,15Bの上端面に、質
量m0 を固定し、その質量m0 にx軸方向の加振力f0
を与えた場合を考える。弾性体15A,15Bのばね定
数をk0 、減衰係数をc0 、加振時の質量m0 のx軸方
向の変位をx0 とすると、下記の微分方程式が成立す
る。
【0052】 m0 ・d2 x0 /dt2 +c0 ・dx0 /dt+k0 x0 =f0 これをラプラス変換して整理すると、 F0 (s)=(m0 s2 +c0 s+k0 )X0 (s) ……(18) が得られる。そして、土台に伝達される力をf1 とすれ
ば、 f1 =k0 x0 +c0 ・dx0 /dt となるから、これをラプラス変換すれば、 F1 (s)=(k0 +c0 s)X0 (s) ……(19) となり、これら(18)式及び(19)式から、加振力f0
及び伝達力f1 間の伝達関数は、 F1 (s)/F0 (s)=(c0 s+k0 )/(m0 s2 +c0 s+k0 ) ……(20) となる。そして、図9に示すシミュレーション結果は、
この(20)式の伝達関数の振幅を示したものであって、
y軸周りの回転を自由にした場合のばね定数を、y軸周
りの回転を拘束した場合のばね定数の1/4という値に
設定した上で、シミュレーションを行ったものである。
ば、 f1 =k0 x0 +c0 ・dx0 /dt となるから、これをラプラス変換すれば、 F1 (s)=(k0 +c0 s)X0 (s) ……(19) となり、これら(18)式及び(19)式から、加振力f0
及び伝達力f1 間の伝達関数は、 F1 (s)/F0 (s)=(c0 s+k0 )/(m0 s2 +c0 s+k0 ) ……(20) となる。そして、図9に示すシミュレーション結果は、
この(20)式の伝達関数の振幅を示したものであって、
y軸周りの回転を自由にした場合のばね定数を、y軸周
りの回転を拘束した場合のばね定数の1/4という値に
設定した上で、シミュレーションを行ったものである。
【0053】そして、このシミュレーション結果から
も、本実施例のように弾性体15A,15Bの上端部を
y軸又はx軸周りに回転自由とすることにより、低い周
波数帯域から防振効果を得ることができ、殆どの周波数
帯域に渡って、回転を拘束した場合に比べて伝達率を低
減できることが確認できる。また、本実施例の構成で
は、高圧配管10A,低圧配管10Bの振動方向(図2
ではx軸方向)と、弾性体15A,15Bの介在方向
(z軸方向)と、弾性体15A,15Bの上端部の回転
を許容する軸の向く方向(y軸方向)とを互いに直交す
るようにしているため、弾性体15A,15Bを曲げる
ように高圧配管10A,低圧配管10Bから入力される
振動に対するその弾性体15A,15Bの動ばね定数
を、弾性体15A,15Bの寸法一定という条件下で最
も小さくすることができる。なお、これら直交関係にあ
る各方向は、厳密に直交していなくてもよく、実質的に
直交していれば(±数度程度のずれがあっても)よい。
も、本実施例のように弾性体15A,15Bの上端部を
y軸又はx軸周りに回転自由とすることにより、低い周
波数帯域から防振効果を得ることができ、殆どの周波数
帯域に渡って、回転を拘束した場合に比べて伝達率を低
減できることが確認できる。また、本実施例の構成で
は、高圧配管10A,低圧配管10Bの振動方向(図2
ではx軸方向)と、弾性体15A,15Bの介在方向
(z軸方向)と、弾性体15A,15Bの上端部の回転
を許容する軸の向く方向(y軸方向)とを互いに直交す
るようにしているため、弾性体15A,15Bを曲げる
ように高圧配管10A,低圧配管10Bから入力される
振動に対するその弾性体15A,15Bの動ばね定数
を、弾性体15A,15Bの寸法一定という条件下で最
も小さくすることができる。なお、これら直交関係にあ
る各方向は、厳密に直交していなくてもよく、実質的に
直交していれば(±数度程度のずれがあっても)よい。
【0054】そして、本実施例の構成であれば、弾性体
15A,15Bの高さ寸法を大きくすることなくその曲
げ方向の動ばね定数を小さくできるから、高さ寸法の制
約条件が厳しい車体1のフロア下の配管支持装置11
A,11Bとしては、極めて有利である。同時に、弾性
体15A,15Bの幅寸法を小さくする必要もないか
ら、油圧ポンプ6で数百kgf/cm2 程度の高い油圧
が発生し、高圧配管10A等に高レベルの振動が発生す
る状況となっても、十分な防振能力を発揮できる。
15A,15Bの高さ寸法を大きくすることなくその曲
げ方向の動ばね定数を小さくできるから、高さ寸法の制
約条件が厳しい車体1のフロア下の配管支持装置11
A,11Bとしては、極めて有利である。同時に、弾性
体15A,15Bの幅寸法を小さくする必要もないか
ら、油圧ポンプ6で数百kgf/cm2 程度の高い油圧
が発生し、高圧配管10A等に高レベルの振動が発生す
る状況となっても、十分な防振能力を発揮できる。
【0055】図11及び図12は本発明の第2実施例を
示す図であって、この実施例も、上記第1実施例と同様
に車両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための
配管支持装置11A,11Bに本発明を適用したもので
ある。なお、上記第1実施例と同様の構成には、同じ符
号を付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施
例にあっては、配管支持装置11Aの要部を拡大した斜
視図である図11に示すように、高圧配管,低圧配管側
に固定されるブラケット13のx軸方向端部と、車体側
に固定されるブラケット14Aの水平部14cとのそれ
ぞれに、互いにz軸方向で対向するように四つの方形の
開口部20A〜20D,21A〜21Dをx軸方向及び
y軸方向に二つずつ形成している。
示す図であって、この実施例も、上記第1実施例と同様
に車両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための
配管支持装置11A,11Bに本発明を適用したもので
ある。なお、上記第1実施例と同様の構成には、同じ符
号を付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施
例にあっては、配管支持装置11Aの要部を拡大した斜
視図である図11に示すように、高圧配管,低圧配管側
に固定されるブラケット13のx軸方向端部と、車体側
に固定されるブラケット14Aの水平部14cとのそれ
ぞれに、互いにz軸方向で対向するように四つの方形の
開口部20A〜20D,21A〜21Dをx軸方向及び
y軸方向に二つずつ形成している。
【0056】そして、ブラケット13側に形成された開
口部20A〜20Dのそれぞれの内面間には、y軸方向
に延びるシャフト22が固定され、ブラケット14A側
に形成された開口部21A〜21Dのそれぞれの内面間
には、x軸方向に延びるシャフト23が固定されてい
る。一方、z軸方向で対向する各開口部20A〜20D
と21A〜21Dとの間には、円柱形の合成ゴムからな
る弾性体24A〜24Dがその軸方向をz軸方向に向け
た状態で介在するようになっていて、各弾性体24A〜
24Dの両端部のそれぞれには、シャフト22,23が
回転自在に挿入される貫通孔25aが形成された金属製
のキャップ25が、加硫接着等によって固着されてい
る。そして、各キャップ25の貫通孔25aを、シャフ
ト22,23が貫通している。なお、例えば上記第1実
施例で図3を伴って説明したのと同様の構造により、シ
ャフト22,23と貫通孔25aとの間の回転はスムー
ズに行えるようになっている。また、シャフト22,2
3と貫通孔25aとの間の軸方向の相対変位も、上記第
1実施例と同様の構造により阻止されている。なお、ブ
ラケット14B側の構成も、図11の構成と同様であ
る。また、配管支持装置11Bの構成も、x軸方向とy
軸方向とが入れ代わっていることを除いては、配管支持
装置11Aの構成と同様である。
口部20A〜20Dのそれぞれの内面間には、y軸方向
に延びるシャフト22が固定され、ブラケット14A側
に形成された開口部21A〜21Dのそれぞれの内面間
には、x軸方向に延びるシャフト23が固定されてい
る。一方、z軸方向で対向する各開口部20A〜20D
と21A〜21Dとの間には、円柱形の合成ゴムからな
る弾性体24A〜24Dがその軸方向をz軸方向に向け
た状態で介在するようになっていて、各弾性体24A〜
24Dの両端部のそれぞれには、シャフト22,23が
回転自在に挿入される貫通孔25aが形成された金属製
のキャップ25が、加硫接着等によって固着されてい
る。そして、各キャップ25の貫通孔25aを、シャフ
ト22,23が貫通している。なお、例えば上記第1実
施例で図3を伴って説明したのと同様の構造により、シ
ャフト22,23と貫通孔25aとの間の回転はスムー
ズに行えるようになっている。また、シャフト22,2
3と貫通孔25aとの間の軸方向の相対変位も、上記第
1実施例と同様の構造により阻止されている。なお、ブ
ラケット14B側の構成も、図11の構成と同様であ
る。また、配管支持装置11Bの構成も、x軸方向とy
軸方向とが入れ代わっていることを除いては、配管支持
装置11Aの構成と同様である。
【0057】そして、このような構成であると、シャフ
ト22とシャフト23とが互いに直交する関係にあるた
め、各弾性体24A〜24Dは、y軸方向に沿った方向
から見ると、図12に示すようにシャフト22側が自由
端の片持ち梁として曲げ変形するし、x軸方向から見る
と、シャフト23側が自由端の片持ち梁として曲げ変形
するようになる。
ト22とシャフト23とが互いに直交する関係にあるた
め、各弾性体24A〜24Dは、y軸方向に沿った方向
から見ると、図12に示すようにシャフト22側が自由
端の片持ち梁として曲げ変形するし、x軸方向から見る
と、シャフト23側が自由端の片持ち梁として曲げ変形
するようになる。
【0058】この結果、ブラケット13とブラケット1
4Aとの間のx軸方向の相対変位に対しては、弾性体2
4A〜24Dが曲げ変形する際にそのブラケット13側
の端部がシャフト22周りに回転するから、弾性体24
A〜24Dの動ばね定数は上記第1実施例で説明したの
と同じ理由により十分に低減されるし、ブラケット13
とブラケット14Aとの間のy軸方向の相対変位に対し
ては、弾性体24A〜24Dが曲げ変形する際にそのブ
ラケット14A側の端部がシャフト23周りに回転する
から、その弾性体24A〜24Dの動ばね定数は十分に
低減される。
4Aとの間のx軸方向の相対変位に対しては、弾性体2
4A〜24Dが曲げ変形する際にそのブラケット13側
の端部がシャフト22周りに回転するから、弾性体24
A〜24Dの動ばね定数は上記第1実施例で説明したの
と同じ理由により十分に低減されるし、ブラケット13
とブラケット14Aとの間のy軸方向の相対変位に対し
ては、弾性体24A〜24Dが曲げ変形する際にそのブ
ラケット14A側の端部がシャフト23周りに回転する
から、その弾性体24A〜24Dの動ばね定数は十分に
低減される。
【0059】そして、x軸とy軸とは、水平面内におい
て互いに直交しているから、本実施例の配管支持装置1
1A,11Bによれば、高圧配管及び低圧配管のxy平
面内における振動に対して良好な防振効果を発揮するこ
とができるのである。なお、シャフト22とシャフト2
3とは、本実施例のように水平面内で互いに直交させる
ことが、xy平面内における多くの方向の振動を低減す
る上で最も有利であるが、これらシャフト22とシャフ
ト23とは互いに直交しなくてもよく、要は、弾性体2
4A〜24Dの介在する方向(z軸方向)に直交し、且
つ、互いに平行でなければよい。
て互いに直交しているから、本実施例の配管支持装置1
1A,11Bによれば、高圧配管及び低圧配管のxy平
面内における振動に対して良好な防振効果を発揮するこ
とができるのである。なお、シャフト22とシャフト2
3とは、本実施例のように水平面内で互いに直交させる
ことが、xy平面内における多くの方向の振動を低減す
る上で最も有利であるが、これらシャフト22とシャフ
ト23とは互いに直交しなくてもよく、要は、弾性体2
4A〜24Dの介在する方向(z軸方向)に直交し、且
つ、互いに平行でなければよい。
【0060】その他の作用効果等は、上記第1実施例と
同様である。図13は本発明の第3実施例を示す図であ
って、この実施例も、上記第1,第2実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記第1,第2実施例と同様の構成には、同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
同様である。図13は本発明の第3実施例を示す図であ
って、この実施例も、上記第1,第2実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記第1,第2実施例と同様の構成には、同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0061】即ち、本実施例にあっては、配管支持装置
11Aの要部を拡大した斜視図である図13に示すよう
に、ブラケット13に形成されている開口部20A〜2
0Dのうち、対角線の位置関係にある二つの開口部20
B及び20Cのシャフト22を、x軸方向を向けて固定
するとともに、その開口部20B及び20Cに対応する
二つの弾性体24B及び24Cの水平部14c側端部に
は短い円柱形のキャップ26が加硫接着等により固着さ
れている。そして、水平部14cには、二つの開口部2
1A及び21Dのみが形成されていて、キャップ26の
下面はその水平部14cの表面に溶接等により直接固定
されている。その他の構成は、上記第1実施例又は第2
実施例と同様である。なお、ブラケット14B側の構成
も、図11の構成と同様であるし、配管支持装置11B
の構成も、x軸方向とy軸方向とが入れ代わっているこ
とを除いては、配管支持装置11Aの構成と同様であ
る。
11Aの要部を拡大した斜視図である図13に示すよう
に、ブラケット13に形成されている開口部20A〜2
0Dのうち、対角線の位置関係にある二つの開口部20
B及び20Cのシャフト22を、x軸方向を向けて固定
するとともに、その開口部20B及び20Cに対応する
二つの弾性体24B及び24Cの水平部14c側端部に
は短い円柱形のキャップ26が加硫接着等により固着さ
れている。そして、水平部14cには、二つの開口部2
1A及び21Dのみが形成されていて、キャップ26の
下面はその水平部14cの表面に溶接等により直接固定
されている。その他の構成は、上記第1実施例又は第2
実施例と同様である。なお、ブラケット14B側の構成
も、図11の構成と同様であるし、配管支持装置11B
の構成も、x軸方向とy軸方向とが入れ代わっているこ
とを除いては、配管支持装置11Aの構成と同様であ
る。
【0062】このような構成であると、弾性体24A及
び24Dは、上記第2実施例と同様に、x軸方向及びy
軸方向のいずれから見ても片持ち梁の状態となるが、弾
性体24B及び24Cは、x軸方向から見た場合にのみ
片持ち梁の状態となる。すると、各弾性体24A〜24
D全体での動ばね定数は、y軸方向の振動に対しては上
記第2実施例と同等の値となるが、x軸方向の振動に対
しては上記第2実施例よりも高くなる。
び24Dは、上記第2実施例と同様に、x軸方向及びy
軸方向のいずれから見ても片持ち梁の状態となるが、弾
性体24B及び24Cは、x軸方向から見た場合にのみ
片持ち梁の状態となる。すると、各弾性体24A〜24
D全体での動ばね定数は、y軸方向の振動に対しては上
記第2実施例と同等の値となるが、x軸方向の振動に対
しては上記第2実施例よりも高くなる。
【0063】つまり、本実施例のように、複数の弾性体
24A〜24Dを設けるとともに、それら弾性体24A
〜24D端部の回転を許容する軸の向く方向を弾性体2
4A〜24D間で異ならせれば、任意の方向毎に所望の
動ばね定数を容易に設定することができるようになるか
ら、設計の自由度が大幅に大きくなるという利点があ
る。
24A〜24Dを設けるとともに、それら弾性体24A
〜24D端部の回転を許容する軸の向く方向を弾性体2
4A〜24D間で異ならせれば、任意の方向毎に所望の
動ばね定数を容易に設定することができるようになるか
ら、設計の自由度が大幅に大きくなるという利点があ
る。
【0064】その他の作用効果は、上記第1実施例と同
様である。図14乃至図17は本発明の第4実施例を示
す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車両
の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管支
持装置11A,11Bに本発明を適用したものである。
なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を付
し、その重複する説明は省略する。
様である。図14乃至図17は本発明の第4実施例を示
す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車両
の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管支
持装置11A,11Bに本発明を適用したものである。
なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を付
し、その重複する説明は省略する。
【0065】即ち、高圧配管10Aや低圧配管10B
は、車体1の前部に配置される油圧ポンプ6と、車体1
の後部に配置される油圧モータ9とを連通させる配管で
あるため、車体1の平面図である図14に示すように、
xy平面内において屈曲するとともに、車体1の側面図
である図15に示すように、yz平面内においても屈曲
している。
は、車体1の前部に配置される油圧ポンプ6と、車体1
の後部に配置される油圧モータ9とを連通させる配管で
あるため、車体1の平面図である図14に示すように、
xy平面内において屈曲するとともに、車体1の側面図
である図15に示すように、yz平面内においても屈曲
している。
【0066】そして、本実施例にあっても、上記第1実
施例と同様に二つの配管支持装置11A及び11Bを介
して、高圧配管10A及び低圧配管10Bを車体1のフ
ロア下面に支持させているが、その配管支持装置11A
及び11Bの構造及び支持状態が、上記第1実施例とは
若干異なっている。先ず、配管支持装置11Aは、図1
5に示すように、yz平面内の車両前方の部分に存在す
る高圧配管10A及び低圧配管10Bの二つの屈曲部位
30a,30bのうち、車体1のフロア下面に入り込む
直前の屈曲部位30bの若干車両後方の部分を、フロア
下面に支持するようになっている。
施例と同様に二つの配管支持装置11A及び11Bを介
して、高圧配管10A及び低圧配管10Bを車体1のフ
ロア下面に支持させているが、その配管支持装置11A
及び11Bの構造及び支持状態が、上記第1実施例とは
若干異なっている。先ず、配管支持装置11Aは、図1
5に示すように、yz平面内の車両前方の部分に存在す
る高圧配管10A及び低圧配管10Bの二つの屈曲部位
30a,30bのうち、車体1のフロア下面に入り込む
直前の屈曲部位30bの若干車両後方の部分を、フロア
下面に支持するようになっている。
【0067】そして、この配管支持装置11Aは、上記
第1実施例で説明した配管支持装置と同等の構造を有し
ているが、その配設状態を拡大した図16に示すよう
に、車体1側に固定されるブラケット14に、屈曲部位
30bの二等分線方向Lに平行で且つyz平面に直交す
る傾斜部14eを設けるとともに、高圧配管10A及び
低圧配管10B側に固定されるブラケット13も、屈曲
部位30bの二等分線方向Lに平行で且つyz平面に直
交するように傾斜させている。そして、それらブラケッ
ト13とブラケット14との間に、上記第1実施例と同
様にシャフト16を利用して片持ち梁の状態で弾性体1
5A,15Bを介在させているのであるが、それら弾性
体15A,15B及びそのシャフト16を、傾斜部14
e表面上で上記第1実施例の状態から90度回転させる
ことにより、その弾性体15A,15Bの動ばね定数の
低くなる方向を、二等分線方向Lとしている。
第1実施例で説明した配管支持装置と同等の構造を有し
ているが、その配設状態を拡大した図16に示すよう
に、車体1側に固定されるブラケット14に、屈曲部位
30bの二等分線方向Lに平行で且つyz平面に直交す
る傾斜部14eを設けるとともに、高圧配管10A及び
低圧配管10B側に固定されるブラケット13も、屈曲
部位30bの二等分線方向Lに平行で且つyz平面に直
交するように傾斜させている。そして、それらブラケッ
ト13とブラケット14との間に、上記第1実施例と同
様にシャフト16を利用して片持ち梁の状態で弾性体1
5A,15Bを介在させているのであるが、それら弾性
体15A,15B及びそのシャフト16を、傾斜部14
e表面上で上記第1実施例の状態から90度回転させる
ことにより、その弾性体15A,15Bの動ばね定数の
低くなる方向を、二等分線方向Lとしている。
【0068】一方、配管支持装置11Bは、図14に示
すように、xy平面内の車両後方の部分に存在する高圧
配管10A及び低圧配管10Bの二つの屈曲部位30
c,30dのうち、油圧ポンプ6に近い側の屈曲部位3
0cを、フロア下面に支持するようになっている。この
配管支持装置11Bも、上記第1実施例で説明した配管
支持装置と同等の構造を有しているが、その配設状態の
斜視図である図17に示すように、ブラケット12の凹
部12A,12Bを屈曲部位30cに整合させることに
より、その弾性体15A,15Bの動ばね定数の低くな
る方向が、屈曲部位30cの二等分線方向Lに一致する
ようにしている。
すように、xy平面内の車両後方の部分に存在する高圧
配管10A及び低圧配管10Bの二つの屈曲部位30
c,30dのうち、油圧ポンプ6に近い側の屈曲部位3
0cを、フロア下面に支持するようになっている。この
配管支持装置11Bも、上記第1実施例で説明した配管
支持装置と同等の構造を有しているが、その配設状態の
斜視図である図17に示すように、ブラケット12の凹
部12A,12Bを屈曲部位30cに整合させることに
より、その弾性体15A,15Bの動ばね定数の低くな
る方向が、屈曲部位30cの二等分線方向Lに一致する
ようにしている。
【0069】そして、高圧配管10A及び低圧配管10
Bのように屈曲部位30a〜30dを有する圧力配管に
脈動が生じる場合であって、その圧力配管が十分な剛性
を有している場合には、脈動の2倍の周波数の加振力
が、その屈曲部位の曲げ角の二等分線方向に発生するこ
とが判っている。このことは『日本機械学会論文集C編
52巻476号(1986)「管内流体振動による配管
系の振動応答」葉山他』にも詳しい。
Bのように屈曲部位30a〜30dを有する圧力配管に
脈動が生じる場合であって、その圧力配管が十分な剛性
を有している場合には、脈動の2倍の周波数の加振力
が、その屈曲部位の曲げ角の二等分線方向に発生するこ
とが判っている。このことは『日本機械学会論文集C編
52巻476号(1986)「管内流体振動による配管
系の振動応答」葉山他』にも詳しい。
【0070】ちなみに、図18(a)に示すような圧力
配管の屈曲部位の折れ角をα、断面積をA、圧力をPと
すると、定常流状態で屈曲部位に働く力F1は、下記式
で表される。 F1=AP(2(1− cosα))1/2 ……(21) そして、圧力Pに±ΔPの脈動が生じる場合、力F1は
圧力脈動と同じ周波数で下記式の範囲内で変動する。
配管の屈曲部位の折れ角をα、断面積をA、圧力をPと
すると、定常流状態で屈曲部位に働く力F1は、下記式
で表される。 F1=AP(2(1− cosα))1/2 ……(21) そして、圧力Pに±ΔPの脈動が生じる場合、力F1は
圧力脈動と同じ周波数で下記式の範囲内で変動する。
【0071】 A(P−ΔP)(2(1− cosα))1/2 ≦F1≦ A(P+ΔP)(2(1− cosα))1/2 ……(22) 脈動角振動数をωとすると、定常流状態からの力の変動
ΔF1は、下記式で表される。
ΔF1は、下記式で表される。
【0072】 ΔF1=AΔP(2(1− cosα))1/2 sinωt ……(23) 一方、圧力脈動の2次の起振力は、屈曲部位における遠
心力の変動から導き出される。即ち、図18(b)に示
すように、配管中心軸の曲率半径がrである屈曲部位に
おいて、圧力脈動により質量Δmの流体がΔv sinωt
の速度で振動しているとすると、質量Δmにより配管に
生じる遠心力ΔF2' は、下記式で表される。
心力の変動から導き出される。即ち、図18(b)に示
すように、配管中心軸の曲率半径がrである屈曲部位に
おいて、圧力脈動により質量Δmの流体がΔv sinωt
の速度で振動しているとすると、質量Δmにより配管に
生じる遠心力ΔF2' は、下記式で表される。
【0073】 ΔF2' =ΔmΔv2 sin2ωt/r =ΔmΔv2 (1− cos2ωt)/2r ……(24) 流体の密度をρとすれば、屈曲部位の流体質量mは、 m=ρArα ……(25) となる。また、圧力脈動振幅ΔPと速度変動振幅Δvと
の間に ΔP=ρCΔv ……(26) という関係が成立すると仮定すると、屈曲部位の流体質
量mの遠心力変動により配管に発生する力ΔF2 は、上
記(24)〜(26)式より、 ΔF2=AαΔP2 (1− cos2ωt)/2ρC2 ……(27) この(27)式から、2次の起振力は配管の曲率に依存せ
ず、配管の折れ角に依存することが判る。また、上記
(23)式及び(27)式から、配管の起振力を減少させる
ためには、1次及び2次とも配管の折れ角αを小さくす
ることが必要であることが判る。また、起振力を分散さ
せるためには、配管曲げの曲率半径を大きくすることも
有効である。ただし、上記(23)式及び(27)式の比較
から、ΔF2はΔF1に比べて非常に小さく、起振力と
してはΔF1が支配的となる。
の間に ΔP=ρCΔv ……(26) という関係が成立すると仮定すると、屈曲部位の流体質
量mの遠心力変動により配管に発生する力ΔF2 は、上
記(24)〜(26)式より、 ΔF2=AαΔP2 (1− cos2ωt)/2ρC2 ……(27) この(27)式から、2次の起振力は配管の曲率に依存せ
ず、配管の折れ角に依存することが判る。また、上記
(23)式及び(27)式から、配管の起振力を減少させる
ためには、1次及び2次とも配管の折れ角αを小さくす
ることが必要であることが判る。また、起振力を分散さ
せるためには、配管曲げの曲率半径を大きくすることも
有効である。ただし、上記(23)式及び(27)式の比較
から、ΔF2はΔF1に比べて非常に小さく、起振力と
してはΔF1が支配的となる。
【0074】そして、高圧配管10A及び低圧配管10
Bの屈曲部位30a〜30dに、その曲げ角の二等分線
方向Lに平行な振動が発生しても、本実施例の構成であ
れば、その振動の発生方向と、配管支持装置11A,1
1Bの弾性体15A,15Bの動ばね定数が低くなって
いる方向とが一致しているため、車体1側に伝達する振
動を良好に低減することができるのである。その他の作
用効果は、上記第1実施例と同様である。
Bの屈曲部位30a〜30dに、その曲げ角の二等分線
方向Lに平行な振動が発生しても、本実施例の構成であ
れば、その振動の発生方向と、配管支持装置11A,1
1Bの弾性体15A,15Bの動ばね定数が低くなって
いる方向とが一致しているため、車体1側に伝達する振
動を良好に低減することができるのである。その他の作
用効果は、上記第1実施例と同様である。
【0075】図19乃至図21は本発明の第5実施例を
示す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を
付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施例に
あっては、車両の平面図である図19に示すように、高
圧配管10A及び低圧配管10Bの屈曲部位30cの直
前及び直後の直線部分を車体1のフロア下面に支持する
配管支持装置11C及び11Dを設けている。
示す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を
付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施例に
あっては、車両の平面図である図19に示すように、高
圧配管10A及び低圧配管10Bの屈曲部位30cの直
前及び直後の直線部分を車体1のフロア下面に支持する
配管支持装置11C及び11Dを設けている。
【0076】そして、配管支持装置11C及び11D
は、その配設状態の斜視図である図20に示すように、
高圧配管10A及び低圧配管10B側に固定されるブラ
ケット13と、車体1側に固定されるブラケット14と
の互いに対向する面間に、円柱形のゴム状の弾性体31
を、上記第3実施例で説明した弾性体24B,24Cと
同様の構造により、そのブラケット13側の端部のみが
シャフト22周りに回転自在に介在させている。ただ
し、高圧配管10A及び低圧配管10Bのy軸方向に延
びる部分を車体1側に支持する配管支持装置11Cで
は、シャフト22はy軸方向を向いているため、その弾
性体31の動ばね定数が低くなる方向は、x軸方向とな
っている。一方、高圧配管10A及び低圧配管10Bの
x軸方向に延びる部分を車体1側に支持する配管支持装
置11Dでは、シャフト22はx軸方向を向いているた
め、その弾性体31の動ばね定数が低くなる方向は、y
軸方向となっている。
は、その配設状態の斜視図である図20に示すように、
高圧配管10A及び低圧配管10B側に固定されるブラ
ケット13と、車体1側に固定されるブラケット14と
の互いに対向する面間に、円柱形のゴム状の弾性体31
を、上記第3実施例で説明した弾性体24B,24Cと
同様の構造により、そのブラケット13側の端部のみが
シャフト22周りに回転自在に介在させている。ただ
し、高圧配管10A及び低圧配管10Bのy軸方向に延
びる部分を車体1側に支持する配管支持装置11Cで
は、シャフト22はy軸方向を向いているため、その弾
性体31の動ばね定数が低くなる方向は、x軸方向とな
っている。一方、高圧配管10A及び低圧配管10Bの
x軸方向に延びる部分を車体1側に支持する配管支持装
置11Dでは、シャフト22はx軸方向を向いているた
め、その弾性体31の動ばね定数が低くなる方向は、y
軸方向となっている。
【0077】ここで、本実施例のような屈曲部位30c
を有する高圧配管10A及び低圧配管10Bが、比較的
低剛性の素材から形成されている場合には、その高圧配
管10A及び低圧配管10B内の脈動によって生じる振
動の方向は、図21に矢印で示すように、その屈曲部位
30cの曲げ角の拡縮に応じて、その屈曲部位30cに
連続する直線部分が変位する方向となる。
を有する高圧配管10A及び低圧配管10Bが、比較的
低剛性の素材から形成されている場合には、その高圧配
管10A及び低圧配管10B内の脈動によって生じる振
動の方向は、図21に矢印で示すように、その屈曲部位
30cの曲げ角の拡縮に応じて、その屈曲部位30cに
連続する直線部分が変位する方向となる。
【0078】すると、本実施例の構成であれば、その振
動の発生方向と、配管支持装置111C,11Dの弾性
体31の動ばね定数が低くなっている方向とが一致して
いるため、車体1側に伝達する振動を良好に低減するこ
とができるのである。その他の作用効果は、上記第1実
施例と同様である。なお、上記第4実施例及び第5実施
例の説明からも判るように、高圧配管10A及び低圧配
管10Bのように屈曲部位10a〜10dを有する圧力
配管にあっては、脈動に起因する振動は、主としてその
屈曲部位10a〜10d又はその近傍に発生するのであ
るから、配管支持装置をその屈曲部位10a〜10dか
ら離れた位置に配設することも得策の一つである。
動の発生方向と、配管支持装置111C,11Dの弾性
体31の動ばね定数が低くなっている方向とが一致して
いるため、車体1側に伝達する振動を良好に低減するこ
とができるのである。その他の作用効果は、上記第1実
施例と同様である。なお、上記第4実施例及び第5実施
例の説明からも判るように、高圧配管10A及び低圧配
管10Bのように屈曲部位10a〜10dを有する圧力
配管にあっては、脈動に起因する振動は、主としてその
屈曲部位10a〜10d又はその近傍に発生するのであ
るから、配管支持装置をその屈曲部位10a〜10dか
ら離れた位置に配設することも得策の一つである。
【0079】図22及び図23は本発明の第6実施例を
示す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を
付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施例に
あっては、車両の平面図である図22に示すように、配
管支持装置11A及び11Bの配設位置を、適宜選定し
た点に特徴がある。つまり、本実施例の配管支持装置1
1A及び11Bは、図23(a)及び(b)に示すよう
に、高圧配管10A及び低圧配管10Bの低次の固有振
動モードの節位置を、車体1のフロア下面に支持するよ
うになっている。つまり、配管支持装置11A及び11
Bの高圧配管10A及び低圧配管10B側のブラケット
12及び13を、高圧配管10A及び低圧配管10Bの
各部位のうち、低次の固有振動モードの節位置に当たる
部位に固定しているのである。
示す図であり、この実施例も、上記各実施例と同様に車
両の高圧配管及び低圧配管を車体に支持するための配管
支持装置11A,11Bに本発明を適用したものであ
る。なお、上記各実施例と同様の構成には、同じ符号を
付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施例に
あっては、車両の平面図である図22に示すように、配
管支持装置11A及び11Bの配設位置を、適宜選定し
た点に特徴がある。つまり、本実施例の配管支持装置1
1A及び11Bは、図23(a)及び(b)に示すよう
に、高圧配管10A及び低圧配管10Bの低次の固有振
動モードの節位置を、車体1のフロア下面に支持するよ
うになっている。つまり、配管支持装置11A及び11
Bの高圧配管10A及び低圧配管10B側のブラケット
12及び13を、高圧配管10A及び低圧配管10Bの
各部位のうち、低次の固有振動モードの節位置に当たる
部位に固定しているのである。
【0080】このような構成であると、高圧配管10A
及び低圧配管10Bの固有振動モードの節位置は、高圧
配管10A及び低圧配管10Bの低次の二つの振動モー
ドを高圧配管10A' 及び低圧配管10B' として示す
図23(a),(b)からも判るように、振動の影響が
最も小さい位置である。そのため、高圧配管10A及び
低圧配管10Bから配管支持装置11A及び11Bに入
力される振動が、それら配管の固有振動モードにより増
幅されることがなく、配管支持装置11A,11Bに入
力される振動の振幅自体が小さいものとなり、配管支持
装置11A及び11B自身の防振能力との相乗効果によ
り、車体1側の振動レベルを大幅に低減することができ
るのである。
及び低圧配管10Bの固有振動モードの節位置は、高圧
配管10A及び低圧配管10Bの低次の二つの振動モー
ドを高圧配管10A' 及び低圧配管10B' として示す
図23(a),(b)からも判るように、振動の影響が
最も小さい位置である。そのため、高圧配管10A及び
低圧配管10Bから配管支持装置11A及び11Bに入
力される振動が、それら配管の固有振動モードにより増
幅されることがなく、配管支持装置11A,11Bに入
力される振動の振幅自体が小さいものとなり、配管支持
装置11A及び11B自身の防振能力との相乗効果によ
り、車体1側の振動レベルを大幅に低減することができ
るのである。
【0081】なお、本実施例の構成にあっては、ブラケ
ット12,13の固定位置は厳密に節位置に当たる部位
でなくてもよく、節位置の近傍の部位であっても、高圧
配管10A及び低圧配管10Bから配管支持装置11A
及び11Bに入力される振動の振幅は小さいものとなる
から、車体1側の振動レベルを大幅に低減することがで
きる。
ット12,13の固定位置は厳密に節位置に当たる部位
でなくてもよく、節位置の近傍の部位であっても、高圧
配管10A及び低圧配管10Bから配管支持装置11A
及び11Bに入力される振動の振幅は小さいものとなる
から、車体1側の振動レベルを大幅に低減することがで
きる。
【0082】図24は本発明の第7実施例を示す図であ
り、この実施例も上記各実施例と同様の配管支持装置に
本発明を適用したものである。そして、図24(a)は
その配管支持装置の要部を拡大した図である。即ち、本
実施例では、上記第5実施例等の同様に、高圧配管10
A及び低圧配管10B側に固定されるブラケット13
と、車体1側に固定されるブラケット14との対向する
面間に、円筒形のゴム状の弾性体31を介在させてい
る。
り、この実施例も上記各実施例と同様の配管支持装置に
本発明を適用したものである。そして、図24(a)は
その配管支持装置の要部を拡大した図である。即ち、本
実施例では、上記第5実施例等の同様に、高圧配管10
A及び低圧配管10B側に固定されるブラケット13
と、車体1側に固定されるブラケット14との対向する
面間に、円筒形のゴム状の弾性体31を介在させてい
る。
【0083】また、その弾性体31の下端面はブラケッ
ト14上面に加硫接着等によって直接固着され、弾性体
31の上端面は、金属製のキャップ32が加硫接着等に
より固着されていて、かかるキャップ32内には、その
上面側に開口するように球形の凹面からなるボール受け
面32aが形成されている。そして、ブラケット13の
下面にはボール33が突起33aを介して固定されてい
て、そのボール33がキャップ32のボール受け面32
a内に、摺動可能に収容されている。
ト14上面に加硫接着等によって直接固着され、弾性体
31の上端面は、金属製のキャップ32が加硫接着等に
より固着されていて、かかるキャップ32内には、その
上面側に開口するように球形の凹面からなるボール受け
面32aが形成されている。そして、ブラケット13の
下面にはボール33が突起33aを介して固定されてい
て、そのボール33がキャップ32のボール受け面32
a内に、摺動可能に収容されている。
【0084】つまり、本実施例の弾性体31は、キャッ
プ32及びボール33からなる球面継手(自在継手)を
介して、ブラケット13に結合されている。このような
構成であれば、弾性体31のブラケット13側の端部
は、キャップ32及びボール33間の相対回転によっ
て、xy平面内に含まれる任意の軸周りに回転自在にブ
ラケット13に結合されていることになるから、弾性体
31は図24(b)に示すように片持ち梁の状態で弾性
変形するようになる。従って、かかる構成であっても、
配管支持装置の動ばね定数を極めて低くすることができ
るが、キャップ32及びボール33間の相対回転の軸は
xy平面内で全ての方向に延びていることになるから、
本実施例の配管支持装置であれば、ブラケット13の水
平方向の全ての振動に対して、動ばね定数を極めて低く
することができるという利点がある。
プ32及びボール33からなる球面継手(自在継手)を
介して、ブラケット13に結合されている。このような
構成であれば、弾性体31のブラケット13側の端部
は、キャップ32及びボール33間の相対回転によっ
て、xy平面内に含まれる任意の軸周りに回転自在にブ
ラケット13に結合されていることになるから、弾性体
31は図24(b)に示すように片持ち梁の状態で弾性
変形するようになる。従って、かかる構成であっても、
配管支持装置の動ばね定数を極めて低くすることができ
るが、キャップ32及びボール33間の相対回転の軸は
xy平面内で全ての方向に延びていることになるから、
本実施例の配管支持装置であれば、ブラケット13の水
平方向の全ての振動に対して、動ばね定数を極めて低く
することができるという利点がある。
【0085】そして、本実施例の構成であれば、弾性体
31の一端側はブラケット14に直接固着するだけでよ
いから、上記第2実施例の構成に比べて、配管支持装置
の高さ方向の寸法をさらに小さくできるという有利な点
もある。その他の作用効果は上記第1実施例等と同様で
ある。図25(a)は本発明の第8実施例の構成を示す
図である。即ち、本実施例の防振支持装置35は、平行
且つ同軸に対向する二枚の円板型のブラケット36及び
37を有するとともに、それらブラケット36及び37
の対向する面間が、四つの円筒形のゴム状の弾性体38
を介して結合されている。
31の一端側はブラケット14に直接固着するだけでよ
いから、上記第2実施例の構成に比べて、配管支持装置
の高さ方向の寸法をさらに小さくできるという有利な点
もある。その他の作用効果は上記第1実施例等と同様で
ある。図25(a)は本発明の第8実施例の構成を示す
図である。即ち、本実施例の防振支持装置35は、平行
且つ同軸に対向する二枚の円板型のブラケット36及び
37を有するとともに、それらブラケット36及び37
の対向する面間が、四つの円筒形のゴム状の弾性体38
を介して結合されている。
【0086】弾性体38は、その軸方向をブラケット3
6,37の対向する方向を向いた状態でそれらブラケッ
ト36及び37間に介在している。また、各弾性体38
は、ブラケット36,37と同心の円39に沿って周方
向に90度ずつ離隔して円形に配設されている。そし
て、弾性体38のブラケット36側の端部には金属製の
短い円筒形のキャップ40が加硫接着等により固着され
ていて、そのキャップ40がブラケット36に溶接等に
より固着されている。
6,37の対向する方向を向いた状態でそれらブラケッ
ト36及び37間に介在している。また、各弾性体38
は、ブラケット36,37と同心の円39に沿って周方
向に90度ずつ離隔して円形に配設されている。そし
て、弾性体38のブラケット36側の端部には金属製の
短い円筒形のキャップ40が加硫接着等により固着され
ていて、そのキャップ40がブラケット36に溶接等に
より固着されている。
【0087】一方、ブラケット37には、円39に沿っ
て周方向に90度ずつ離隔して方形の四つの開口部41
が形成されていて、各開口部41の内面間には、軸方向
が円39の中心Oを向くように、シャフト42が固定さ
れている。そして、各弾性体38のブラケット37側の
端面には、シャフト42が回転自在に挿入される貫通孔
43aが形成された金属製のキャップ43が、加硫接着
等によって固着されている。そして、各キャップ43の
貫通孔43aを、シャフト42が貫通している。なお、
例えば上記第1実施例で図3を伴って説明したのと同様
の構造により、シャフト42と貫通孔43aとの間の回
転はスムーズに行えるようになっている。
て周方向に90度ずつ離隔して方形の四つの開口部41
が形成されていて、各開口部41の内面間には、軸方向
が円39の中心Oを向くように、シャフト42が固定さ
れている。そして、各弾性体38のブラケット37側の
端面には、シャフト42が回転自在に挿入される貫通孔
43aが形成された金属製のキャップ43が、加硫接着
等によって固着されている。そして、各キャップ43の
貫通孔43aを、シャフト42が貫通している。なお、
例えば上記第1実施例で図3を伴って説明したのと同様
の構造により、シャフト42と貫通孔43aとの間の回
転はスムーズに行えるようになっている。
【0088】つまり、本実施例にあっても、各弾性体3
1は、ブラケット36には相対変位は不可能に結合され
るが、ブラケット37にはシャフト42周りに回転自在
に結合されているため、上記各実施例で説明した弾性体
と同様に、片持ち梁として弾性変形することができる。
しかも、円39の中心Oを通って弾性体31の介在方向
に延びるz軸を中心とした円筒座標系(図25(b)参
照)を考えた場合、各弾性体31のブラケット36側の
回転を許容する軸が、その円筒座標系の任意の半径r方
向に沿って中心Oで交わっているため、各弾性体31の
動ばね定数が低くなっている方向は、円39の接線方向
を向くことになる。
1は、ブラケット36には相対変位は不可能に結合され
るが、ブラケット37にはシャフト42周りに回転自在
に結合されているため、上記各実施例で説明した弾性体
と同様に、片持ち梁として弾性変形することができる。
しかも、円39の中心Oを通って弾性体31の介在方向
に延びるz軸を中心とした円筒座標系(図25(b)参
照)を考えた場合、各弾性体31のブラケット36側の
回転を許容する軸が、その円筒座標系の任意の半径r方
向に沿って中心Oで交わっているため、各弾性体31の
動ばね定数が低くなっている方向は、円39の接線方向
を向くことになる。
【0089】すると、ブラケット36及び37間にz軸
を中心としたトルク変動等が入力されても、そのトルク
変動に伴うブラケット36及び37間の相対変位に対し
ては各弾性体31の動ばね定数は極めて低くなるから、
それらブラケット36及び37間の振動伝達率は、それ
らの間を弾性体等を介して直接結合した場合等に比べ
て、大幅に低減される。その他の作用効果は上記第1実
施例等と同様である。
を中心としたトルク変動等が入力されても、そのトルク
変動に伴うブラケット36及び37間の相対変位に対し
ては各弾性体31の動ばね定数は極めて低くなるから、
それらブラケット36及び37間の振動伝達率は、それ
らの間を弾性体等を介して直接結合した場合等に比べ
て、大幅に低減される。その他の作用効果は上記第1実
施例等と同様である。
【0090】ここで、本実施例の防振支持装置35は、
例えばトルク変動等が生じる軸等を支持する装置として
適用するのであれば、ブラケット36及び37の中央部
に貫通孔を形成し、その貫通孔にz軸と同軸となるよう
に振動体としての軸を貫通させ、そして、ブラケット3
6及び37の一方をその軸側に固定し、ブラケット36
及び37の他方を支持体側に固定すればよい。
例えばトルク変動等が生じる軸等を支持する装置として
適用するのであれば、ブラケット36及び37の中央部
に貫通孔を形成し、その貫通孔にz軸と同軸となるよう
に振動体としての軸を貫通させ、そして、ブラケット3
6及び37の一方をその軸側に固定し、ブラケット36
及び37の他方を支持体側に固定すればよい。
【0091】なお、上記第1〜第7実施例では、本発明
に係る防振支持装置を、四輪駆動車両用の圧力配管とし
ての高圧配管10A及び低圧配管10Bを車体1に支持
する配管支持装置11A〜11Dに適用した場合につい
て説明しているが、支持可能な圧力配管はこれに限定さ
れるものではなく、車両であれば、ブレーキ系統の油圧
配管、油圧式パワーステアリング装置の油圧配管、燃料
タンクとエンジンとの間の配管、オイルクーラとエンジ
ンとが離れている場合にそれらの間を連通させる配管、
エアコンディショナの冷媒を通過させる配管等であって
もよいし、車両以外の例えば工作機械やプラント等に用
いられる圧力配管であってもよい。
に係る防振支持装置を、四輪駆動車両用の圧力配管とし
ての高圧配管10A及び低圧配管10Bを車体1に支持
する配管支持装置11A〜11Dに適用した場合につい
て説明しているが、支持可能な圧力配管はこれに限定さ
れるものではなく、車両であれば、ブレーキ系統の油圧
配管、油圧式パワーステアリング装置の油圧配管、燃料
タンクとエンジンとの間の配管、オイルクーラとエンジ
ンとが離れている場合にそれらの間を連通させる配管、
エアコンディショナの冷媒を通過させる配管等であって
もよいし、車両以外の例えば工作機械やプラント等に用
いられる圧力配管であってもよい。
【0092】また、本発明の防振支持装置によって支持
できる振動体は、上記各実施例で説明したような高圧配
管10Aや低圧配管10B等に限定されるものではな
く、その他の振動体であっても当然に構わない。そし
て、上記各実施例で片持ち梁の自由端となる弾性体の端
部は、支持体側及び振動体側のいずれであっても本質的
な差はないから、例えば上記第1実施例であれば、弾性
体15A,15Bを上下逆にして、ブラケット14A,
14Bに対して回転自由に結合し、ブラケット13に対
して固着するようにしても、その第1実施例と同様の作
用効果が得られる。他の実施例についても同様である。
できる振動体は、上記各実施例で説明したような高圧配
管10Aや低圧配管10B等に限定されるものではな
く、その他の振動体であっても当然に構わない。そし
て、上記各実施例で片持ち梁の自由端となる弾性体の端
部は、支持体側及び振動体側のいずれであっても本質的
な差はないから、例えば上記第1実施例であれば、弾性
体15A,15Bを上下逆にして、ブラケット14A,
14Bに対して回転自由に結合し、ブラケット13に対
して固着するようにしても、その第1実施例と同様の作
用効果が得られる。他の実施例についても同様である。
【0093】さらに、ブラケット間に介在させる弾性体
の個数等も上記各実施例の説明は一例に過ぎず、これは
全くの任意であって、適用対象に応じて設計者等が適宜
選定するものである。
の個数等も上記各実施例の説明は一例に過ぎず、これは
全くの任意であって、適用対象に応じて設計者等が適宜
選定するものである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、弾性体の一端側及び他端側を適宜回転を許
容し或いは回転を拘束した状態で振動体側部材及び支持
体側部材のそれぞれに結合することにより、弾性体を片
持ち梁のように弾性変形させるようにしたため、その弾
性体の動ばね定数を大幅に低減して、低い周波数帯域か
ら良好な防振効果を発揮して、振動伝達率を低減でき、
しかも弾性体の寸法を大きくする必要もないから、寸法
の制約条件が厳しい場所であっても容易に適用可能であ
るという種々の効果がある。
明によれば、弾性体の一端側及び他端側を適宜回転を許
容し或いは回転を拘束した状態で振動体側部材及び支持
体側部材のそれぞれに結合することにより、弾性体を片
持ち梁のように弾性変形させるようにしたため、その弾
性体の動ばね定数を大幅に低減して、低い周波数帯域か
ら良好な防振効果を発揮して、振動伝達率を低減でき、
しかも弾性体の寸法を大きくする必要もないから、寸法
の制約条件が厳しい場所であっても容易に適用可能であ
るという種々の効果がある。
【0095】また、請求項2に係る発明によれば、複数
の方向から入力される振動に対する弾性体の動ばね定数
が低くなるから、振動体側部材及び支持体側部材間の振
動伝達率がより低減され、さらに良好な防振効果が得ら
れるという効果がある。そして、請求項3に係る発明で
あれば、防振支持装置の各方向毎の動ばね定数の調整が
容易に行えるから、設計の自由度が大幅に大きくなると
いう効果が得られる。
の方向から入力される振動に対する弾性体の動ばね定数
が低くなるから、振動体側部材及び支持体側部材間の振
動伝達率がより低減され、さらに良好な防振効果が得ら
れるという効果がある。そして、請求項3に係る発明で
あれば、防振支持装置の各方向毎の動ばね定数の調整が
容易に行えるから、設計の自由度が大幅に大きくなると
いう効果が得られる。
【0096】また、請求項4に係る発明であれば、振動
の入力方向と、弾性体の動ばね定数が小さくなっている
方向とを一致させ、しかもそれら方向は弾性体の曲げ方
向とも略一致させているため、弾性体を曲げるように入
力される振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性
体の寸法一定という条件下で最小となるから、寸法の制
約条件が厳しい場所であってもさらに容易に適用可能で
あるという効果が得られる。
の入力方向と、弾性体の動ばね定数が小さくなっている
方向とを一致させ、しかもそれら方向は弾性体の曲げ方
向とも略一致させているため、弾性体を曲げるように入
力される振動に対するその弾性体の動ばね定数が、弾性
体の寸法一定という条件下で最小となるから、寸法の制
約条件が厳しい場所であってもさらに容易に適用可能で
あるという効果が得られる。
【0097】そして、請求項5に係る発明によれば、振
動体が脈動を生じる流体を通過させる圧力配管であり、
その圧力配管の剛性が十分に剛であり、しかも圧力配管
がその途中に屈曲部位を有する場合に、その脈動により
圧力配管に生じる振動に対して良好な防振支持装置とな
る。一方、請求項6に係る発明によれば、圧力配管の剛
性が十分に剛でない場合には、その脈動により圧力配管
に生じる振動に対して良好な防振効果を発揮できる防振
支持装置となる。
動体が脈動を生じる流体を通過させる圧力配管であり、
その圧力配管の剛性が十分に剛であり、しかも圧力配管
がその途中に屈曲部位を有する場合に、その脈動により
圧力配管に生じる振動に対して良好な防振支持装置とな
る。一方、請求項6に係る発明によれば、圧力配管の剛
性が十分に剛でない場合には、その脈動により圧力配管
に生じる振動に対して良好な防振効果を発揮できる防振
支持装置となる。
【0098】また、請求項7に係る発明によれば、各弾
性体の動ばね定数が小さくなっている方向を、それら弾
性体を配設する際に沿わせた円の接線方向を向けたた
め、振動体に発生する振動が例えばトルク変動のように
回転方向の振動である場合であっても、良好な防振効果
を得ることができる。そして、請求項8に係る発明によ
れば、弾性体に入力される振動が小さくて済むから、上
記請求項1〜7に係る発明の防振支持装置による振動低
減効果との相乗効果により、さらに良好な防振効果が発
揮される。
性体の動ばね定数が小さくなっている方向を、それら弾
性体を配設する際に沿わせた円の接線方向を向けたた
め、振動体に発生する振動が例えばトルク変動のように
回転方向の振動である場合であっても、良好な防振効果
を得ることができる。そして、請求項8に係る発明によ
れば、弾性体に入力される振動が小さくて済むから、上
記請求項1〜7に係る発明の防振支持装置による振動低
減効果との相乗効果により、さらに良好な防振効果が発
揮される。
【0099】さらに、請求項9に係る発明によれば、圧
力配管側の振動が固有振動モードにより増幅されて弾性
体に入力されることが防止されるから、上記請求項1〜
7に係る発明の防振支持装置による振動低減効果との相
乗効果により、さらに良好な防振効果が発揮される。
力配管側の振動が固有振動モードにより増幅されて弾性
体に入力されることが防止されるから、上記請求項1〜
7に係る発明の防振支持装置による振動低減効果との相
乗効果により、さらに良好な防振効果が発揮される。
【図1】第1実施例の構成を車両の平面図である。
【図2】第1実施例における配管支持装置の斜視図であ
る。
る。
【図3】配管支持装置に用いられる弾性体を説明する図
である。
である。
【図4】説明に用いた弾性体の斜視図である。
【図5】弾性体の変形の説明図である。
【図6】弾性体のばね定数の導出過程で用いる説明図で
ある。
ある。
【図7】ばね定数比と寸法との関係を表すグラフであ
る。
る。
【図8】第1実施例の弾性体の変形状態を示す正面図で
ある。
ある。
【図9】力伝達率を求めたシミュレーションの結果を示
す周波数特性図である。
す周波数特性図である。
【図10】本発明者等が行ったシミュレーションの説明
図である。
図である。
【図11】第2実施例の構成を示す斜視図である。
【図12】第2実施例の弾性体の変形状態を示す正面図
である。
である。
【図13】第3実施例の構成を示す斜視図である。
【図14】第4実施例の構成を示す車両の平面図であ
る。
る。
【図15】第4実施例の構成を示す車両の側面図であ
る。
る。
【図16】第4実施例の配管支持装置の支持状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図17】第4実施例の配管支持装置の支持状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図18】圧力配管に生じる振動の方向を説明するため
の図である。
の図である。
【図19】第5実施例の構成を示す車両の平面図であ
る。
る。
【図20】第5実施例の配管支持装置の支持状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図21】圧力配管に生じる振動の方向を説明するため
の図である。
の図である。
【図22】第5実施例の構成を示す車両の平面図であ
る。
る。
【図23】圧力配管の振動モードを示す図である。
【図24】第6実施例の構成の要部拡大図である。
【図25】第7実施例の構成を示す斜視図である。
1 車体(支持体) 2 エンジン 6 油圧ポンプ 9 油圧モータ 10A 高圧配管(圧力配管,振動体) 10B 低圧配管(圧力配管,振動体) 11A〜11D 配管支持装置(防振支持装置) 12,13 ブラケット(振動体側部材) 14 ブラケット(支持体側部材) 15A,15B 弾性体 16 シャフト 24A〜24D 弾性体 30a〜30d 屈曲部位 31,38 弾性体
Claims (9)
- 【請求項1】 振動入力によって曲げ方向に弾性変形す
るように振動体側部材と支持体側部材との間に介在する
弾性体を備えた防振支持装置において、前記弾性体の一
端側を、前記弾性体の介在方向に直交する少なくとも一
の軸周りの回転を許容した状態で、前記振動体側部材及
び支持体側部材のうちの一方に結合するとともに、前記
弾性体の他端側を、前記回転を許容する軸に平行な軸周
りの回転を拘束した状態で、前記振動体側部材及び支持
体側部材のうちの他方に結合したことを特徴とする防振
支持装置。 - 【請求項2】 前記弾性体の他端側を、前記一端側の回
転を許容する軸と平行でなく且つ前記弾性体の介在方向
に直交する軸周りの回転を許容した状態で、前記振動体
側部材及び支持体側部材のうちの他方に結合した請求項
1記載の防振支持装置。 - 【請求項3】 前記弾性体を複数備えるとともに、一の
弾性体の前記回転を許容する軸と、他の弾性体の前記回
転を許容する軸とを、異なる方向を向かせた請求項1又
は請求項2記載の防振支持装置。 - 【請求項4】 前記振動体側部材の振動方向と、前記弾
性体の介在方向と、前記弾性体の前記回転を許容する軸
の向く方向とを、互いに直交させた請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の防振支持装置。 - 【請求項5】 前記振動体側部材は、脈動を生じる流体
が通過する圧力配管に固定された部材であり、前記振動
体側部材の振動方向は、前記圧力配管の屈曲部位におけ
る曲げ角の二等分線方向である請求項4記載の防振支持
装置。 - 【請求項6】 前記振動体側部材は、脈動を生じる流体
が通過する圧力配管に固定された部材であり、前記振動
体側部材の振動方向は、前記圧力配管の屈曲部位の曲げ
角の拡縮に応じてその屈曲部位に連続する直線部が変位
する方向である請求項4記載の防振支持装置。 - 【請求項7】 前記複数の弾性体を円に沿って配置する
とともに、それら複数の弾性体の前記回転を許容する軸
の向く方向を前記円の中心で交わらせた請求項3記載の
防振支持装置。 - 【請求項8】 前記振動体側部材は、脈動を生じる流体
が通過する圧力配管に固定された部材であり、その振動
体側部材を、前記圧力配管の各部位のうちその屈曲部位
から離れた部位に固定した請求項1乃至請求項7のいず
れかに記載の防振支持装置。 - 【請求項9】 前記振動体側部材は、脈動を生じる流体
が通過する圧力配管に固定された部材であり、その振動
体側部材を、前記圧力配管の各部位のうちその固有振動
モードの節に当たる部位若しくはその近傍の部位に固定
した請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の防振支持
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7134370A JPH08326843A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 防振支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7134370A JPH08326843A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 防振支持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08326843A true JPH08326843A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15126803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7134370A Pending JPH08326843A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 防振支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08326843A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1596111A1 (en) * | 2004-05-12 | 2005-11-16 | Newfrey LLC | Clamp device for a pipe |
| CN109167310A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-08 | 常州信息职业技术学院 | 电缆桥架用分体式易装卸抗震支吊架 |
| WO2020241434A1 (ja) * | 2019-05-24 | 2020-12-03 | 株式会社デンソー | 車両用配管ユニット |
| CN114215993A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-03-22 | 河南恒起实业有限公司 | 一种用于压力管道的支撑装置 |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP7134370A patent/JPH08326843A/ja active Pending
Cited By (7)
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