JPH08327366A - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents
振動型ジャイロスコープInfo
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- JPH08327366A JPH08327366A JP7137969A JP13796995A JPH08327366A JP H08327366 A JPH08327366 A JP H08327366A JP 7137969 A JP7137969 A JP 7137969A JP 13796995 A JP13796995 A JP 13796995A JP H08327366 A JPH08327366 A JP H08327366A
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- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動型ジャイロスコープで、振動子を駆動す
る際に圧電検出部に発生するヌル電圧がコリオリ力の検
出出力にノイズとして重畳しないようにする。 【構成】 弾性板11に圧電材料12が積層された弾性
体10に、振動子10a,10b,10cが形成されて
いる。電極13に電力が与えられると、両側の振動子1
0b,10cと中央の振動子10aとが、x方向へ逆に
振動する。コリオリ力により各振動子はz方向へ振動す
るが、振幅方向は両側の振動子10b,10cと中央の
振動子10aとで逆である。圧電検出部(ロ)での分極
方向は同じであり、振動子が同じ方向へ変形したときに
同じ極性の出力が得られる。振動子がx方向へ駆動され
るときの圧電材料12の歪みにより、検出電極14a〜
14cにはヌル電圧が発生するが、中央の振動子10a
の検出出力から両側の振動子10b,10cの検出出力
の和を減算し、ヌル電圧を相殺できる。
る際に圧電検出部に発生するヌル電圧がコリオリ力の検
出出力にノイズとして重畳しないようにする。 【構成】 弾性板11に圧電材料12が積層された弾性
体10に、振動子10a,10b,10cが形成されて
いる。電極13に電力が与えられると、両側の振動子1
0b,10cと中央の振動子10aとが、x方向へ逆に
振動する。コリオリ力により各振動子はz方向へ振動す
るが、振幅方向は両側の振動子10b,10cと中央の
振動子10aとで逆である。圧電検出部(ロ)での分極
方向は同じであり、振動子が同じ方向へ変形したときに
同じ極性の出力が得られる。振動子がx方向へ駆動され
るときの圧電材料12の歪みにより、検出電極14a〜
14cにはヌル電圧が発生するが、中央の振動子10a
の検出出力から両側の振動子10b,10cの検出出力
の和を減算し、ヌル電圧を相殺できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転系の角速度を検出
する振動型ジャイロスコープに係り、特に圧電検出部の
歪みによる洩れ出力(ヌル出力)によるノイズを低減し
て角速度の検出精度を向上させた振動型ジャイロスコー
プに関する。
する振動型ジャイロスコープに係り、特に圧電検出部の
歪みによる洩れ出力(ヌル出力)によるノイズを低減し
て角速度の検出精度を向上させた振動型ジャイロスコー
プに関する。
【0002】
【従来の技術】回転角速度を検出するジャイロスコープ
は、航空機や船舶の慣性航法システムなどに使用されて
いるが、最近では、車載用ナビゲーションシステムやロ
ボットや無人走行車の姿勢制御、さらにはテレビカメラ
やビデオカメラの画面振れ防止装置、およびアミューズ
メント関連機器などにも使用されるようになってきてい
る。
は、航空機や船舶の慣性航法システムなどに使用されて
いるが、最近では、車載用ナビゲーションシステムやロ
ボットや無人走行車の姿勢制御、さらにはテレビカメラ
やビデオカメラの画面振れ防止装置、およびアミューズ
メント関連機器などにも使用されるようになってきてい
る。
【0003】このような種々の分野の使用に適するジャ
イロスコープとしては小型のものが必要になっており、
そこで振動型ジャイロスコープが着目されている。図9
はこの種の振動型ジャイロスコープの従来例を示してい
る。
イロスコープとしては小型のものが必要になっており、
そこで振動型ジャイロスコープが着目されている。図9
はこの種の振動型ジャイロスコープの従来例を示してい
る。
【0004】この振動型ジャイロスコープは、恒弾性金
属(エリンバ)により形成された柱状の振動子1の直交
する側面に、駆動用の圧電素子2と検出用の圧電素子3
がそれぞれ貼着されている。駆動用の圧電素子2により
振動子1にx軸方向への曲げ振動を与えながら、振動子
1をy軸回りの回転系内に置くと、振動子1に対しz軸
方向へコリオリ力が作用する。このコリオリ力による振
動子1のz軸方向の曲げ振動が圧電素子3により電圧ま
たは電流として検出される。
属(エリンバ)により形成された柱状の振動子1の直交
する側面に、駆動用の圧電素子2と検出用の圧電素子3
がそれぞれ貼着されている。駆動用の圧電素子2により
振動子1にx軸方向への曲げ振動を与えながら、振動子
1をy軸回りの回転系内に置くと、振動子1に対しz軸
方向へコリオリ力が作用する。このコリオリ力による振
動子1のz軸方向の曲げ振動が圧電素子3により電圧ま
たは電流として検出される。
【0005】振動子1の質量をM、駆動用の圧電素子2
により与えられる振動子1のx軸方向の振動速度をv0
(ベクトル値)、y軸回りの角速度をω(ベクトル値)
とすると、コリオリ力F(ベクトル値)は、
により与えられる振動子1のx軸方向の振動速度をv0
(ベクトル値)、y軸回りの角速度をω(ベクトル値)
とすると、コリオリ力F(ベクトル値)は、
【0006】
【数1】F=2M(v0×ω) (×はベクトル積)
【0007】となり、コリオリ力Fは角速度ωに比例す
る。このコリオリ力Fによる振動子1のz軸方向への変
形振動が、検出用圧電素子3により電圧に変換され、こ
の検出電圧から角速度ωが求められる。
る。このコリオリ力Fによる振動子1のz軸方向への変
形振動が、検出用圧電素子3により電圧に変換され、こ
の検出電圧から角速度ωが求められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記振動型ジャイロス
コープでは、検出用の圧電素子3により、振動子1のz
方向への振動変形が検出される。すなわち圧電素子3が
z方向へ撓み(歪み)変形するときに発生する電圧また
は電流が、角速度ωを検出するための検出出力となる。
しかし、駆動用の圧電素子2により振動子1がx方向へ
振動させられる際に、検出用の圧電素子3がx方向へ歪
むことになり、検出用の圧電素子3ではx方向への歪み
によるヌル電圧が発生する。このヌル電圧は、圧電素子
3のz方向への撓みによる電圧(角速度ωを得るための
出力)と混合されて取り出されるため、圧電素子3から
の検出出力には、前記ヌル電圧が洩れ出力となって重畳
され、圧電素子3からの検出出力のノイズが大きくな
る。
コープでは、検出用の圧電素子3により、振動子1のz
方向への振動変形が検出される。すなわち圧電素子3が
z方向へ撓み(歪み)変形するときに発生する電圧また
は電流が、角速度ωを検出するための検出出力となる。
しかし、駆動用の圧電素子2により振動子1がx方向へ
振動させられる際に、検出用の圧電素子3がx方向へ歪
むことになり、検出用の圧電素子3ではx方向への歪み
によるヌル電圧が発生する。このヌル電圧は、圧電素子
3のz方向への撓みによる電圧(角速度ωを得るための
出力)と混合されて取り出されるため、圧電素子3から
の検出出力には、前記ヌル電圧が洩れ出力となって重畳
され、圧電素子3からの検出出力のノイズが大きくな
る。
【0009】図10は、横軸に角速度ω、縦軸に検出用
の圧電素子3から検出された振動出力の振幅(ピークツ
ーピーク値)をとったものである。前記数1に示すよう
に、このときの検出出力は、角速度ωに比例するものと
なる。ただし前記ヌル電圧による洩れ出力が検出出力に
重畳されることになる。この洩れ出力の重畳により、角
速度ωの検出精度が低下していた。
の圧電素子3から検出された振動出力の振幅(ピークツ
ーピーク値)をとったものである。前記数1に示すよう
に、このときの検出出力は、角速度ωに比例するものと
なる。ただし前記ヌル電圧による洩れ出力が検出出力に
重畳されることになる。この洩れ出力の重畳により、角
速度ωの検出精度が低下していた。
【0010】上記の洩れ出力によるノイズを低減させる
手段として、前記ヌル電圧に相当する電圧を擬似的に生
成する回路が設けられ、圧電素子3からの検出出力から
前記回路にて擬似的に設定された洩れ出力を減算するよ
うにしたものも考えられる。ただし、このようなノイズ
低減手段では、洩れ出力を擬似的に生成する回路が必要
になって、装置の回路構造が複雑化する。
手段として、前記ヌル電圧に相当する電圧を擬似的に生
成する回路が設けられ、圧電素子3からの検出出力から
前記回路にて擬似的に設定された洩れ出力を減算するよ
うにしたものも考えられる。ただし、このようなノイズ
低減手段では、洩れ出力を擬似的に生成する回路が必要
になって、装置の回路構造が複雑化する。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、複雑な回路を設けることなく、圧電検出部のヌル
電圧による洩れ出力を低減させあるいは無くすことを可
能にし、同時にコリオリ力による変形の検出出力も高く
できるようにした振動型ジャイロスコープを提供するこ
とを目的としている。
あり、複雑な回路を設けることなく、圧電検出部のヌル
電圧による洩れ出力を低減させあるいは無くすことを可
能にし、同時にコリオリ力による変形の検出出力も高く
できるようにした振動型ジャイロスコープを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の振動型ジャイロ
スコープは、弾性体に溝を介して分離して形成された複
数の振動子と、この振動子を互いに逆の方向へ振動させ
る駆動手段と、各振動子の同じ方向への変形を同じ極性
の出力として取り出せるように各振動子に設けられた圧
電検出部と、前記駆動手段により振動させられた振動子
が回転系に置かれたときにコリオリ力により発生する各
振動子の振動を前記圧電検出部から取り出す検出手段と
を有し、前記検出手段では、互いに逆の方向へ振動する
振動子からの出力の差をとる差動手段が設けられている
ことを特徴とするものである。
スコープは、弾性体に溝を介して分離して形成された複
数の振動子と、この振動子を互いに逆の方向へ振動させ
る駆動手段と、各振動子の同じ方向への変形を同じ極性
の出力として取り出せるように各振動子に設けられた圧
電検出部と、前記駆動手段により振動させられた振動子
が回転系に置かれたときにコリオリ力により発生する各
振動子の振動を前記圧電検出部から取り出す検出手段と
を有し、前記検出手段では、互いに逆の方向へ振動する
振動子からの出力の差をとる差動手段が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0013】または本発明の振動型ジャイロスコープ
は、弾性体に溝を介して分離して形成された3個の振動
子と、両側の一対の振動子と中央の振動子とを互いに逆
の方向へ振動させる駆動手段と、各振動子の同じ方向へ
の変形を同じ極性の出力として取り出せるように各振動
子に設けられた圧電検出部と、前記駆動手段により振動
させられた振動子が回転系に置かれたときにコリオリ力
により発生する各振動子の振動を前記圧電検出部から取
り出す検出手段とを有し、前記検出手段では、両側の振
動子からの出力の和を算出する手段と、中央の振動子か
らの出力と、前記出力の和との差をとる差動手段とが設
けられていることを特徴とするものである。
は、弾性体に溝を介して分離して形成された3個の振動
子と、両側の一対の振動子と中央の振動子とを互いに逆
の方向へ振動させる駆動手段と、各振動子の同じ方向へ
の変形を同じ極性の出力として取り出せるように各振動
子に設けられた圧電検出部と、前記駆動手段により振動
させられた振動子が回転系に置かれたときにコリオリ力
により発生する各振動子の振動を前記圧電検出部から取
り出す検出手段とを有し、前記検出手段では、両側の振
動子からの出力の和を算出する手段と、中央の振動子か
らの出力と、前記出力の和との差をとる差動手段とが設
けられていることを特徴とするものである。
【0014】上記において、3個の振動子の質量を互い
に同一とすることが好ましい。
に同一とすることが好ましい。
【0015】あるいは、両側の一対の振動子の質量を共
にm、中央の振動子の質量を前記mのa倍としたとき
に、両側の一対の振動子からの出力の和を(1/a)倍
する手段が設けられ、中央の振動子からの出力と、(1
/a)倍された出力との差が差動手段により得られるよ
うに構成することも可能である。
にm、中央の振動子の質量を前記mのa倍としたとき
に、両側の一対の振動子からの出力の和を(1/a)倍
する手段が設けられ、中央の振動子からの出力と、(1
/a)倍された出力との差が差動手段により得られるよ
うに構成することも可能である。
【0016】上記弾性体は、エリンバの平板などであ
り、このエリンバの平板に溝が形成されて、一対の振動
子または3枚の振動子が形成され、それぞれの振動子
に、駆動手段としての駆動用圧電素子と、圧電検出部を
構成する検出用の圧電素子が貼着されたものとして構成
できる。あるいは、エリンバなどの平板に、圧電材料が
全面的に密着形成されてエリンバと圧電材料との積層体
が弾性体となり、この圧電材料の一部が、振動駆動用の
圧電素子となり、圧電材料の他の部分が圧電検出部を構
成するものであってもよい。あるいは弾性体全体が圧電
材料の平板材により構成され、この圧電材料そのものが
振動子となっているものでもよい。この場合に、振動子
となる圧電材料の一部が駆動用の圧電素子となり、圧電
材料の他の部分が検出用の圧電素子となる。
り、このエリンバの平板に溝が形成されて、一対の振動
子または3枚の振動子が形成され、それぞれの振動子
に、駆動手段としての駆動用圧電素子と、圧電検出部を
構成する検出用の圧電素子が貼着されたものとして構成
できる。あるいは、エリンバなどの平板に、圧電材料が
全面的に密着形成されてエリンバと圧電材料との積層体
が弾性体となり、この圧電材料の一部が、振動駆動用の
圧電素子となり、圧電材料の他の部分が圧電検出部を構
成するものであってもよい。あるいは弾性体全体が圧電
材料の平板材により構成され、この圧電材料そのものが
振動子となっているものでもよい。この場合に、振動子
となる圧電材料の一部が駆動用の圧電素子となり、圧電
材料の他の部分が検出用の圧電素子となる。
【0017】
【作用】本発明は、一体の弾性体から、複数の振動子の
それぞれが分離されて形成されているものである。振動
子は、互いに逆の方向へ(逆の位相で)振動させられ、
またコリオリ力によっても互いに逆の方向へ(逆の位相
で)振動させられる。そして、圧電検出部では、全ての
振動子に対し、振動子が同じ方向へ振動したときに同じ
極性の検出出力が得られるものとなっている。この逆の
方向へ振動する振動子からの出力どうしを減算すると、
駆動時に圧電検出部に生じるヌル電圧による洩れ出力が
互いに打消し合うようになる(図5(A)参照)。よっ
て検出出力からノイズ成分を除去できる。さらに、洩れ
出力を打ち消すための差動手段では、図5(B)に示す
ように、コリオリ力により互いに異なる位相で振動する
振動子からの出力が同じ極性となるように加算される。
すなわち差動手段では、各振動子からの検出出力が加算
され、同時に前記洩れ出力が打ち消されることになる。
それぞれが分離されて形成されているものである。振動
子は、互いに逆の方向へ(逆の位相で)振動させられ、
またコリオリ力によっても互いに逆の方向へ(逆の位相
で)振動させられる。そして、圧電検出部では、全ての
振動子に対し、振動子が同じ方向へ振動したときに同じ
極性の検出出力が得られるものとなっている。この逆の
方向へ振動する振動子からの出力どうしを減算すると、
駆動時に圧電検出部に生じるヌル電圧による洩れ出力が
互いに打消し合うようになる(図5(A)参照)。よっ
て検出出力からノイズ成分を除去できる。さらに、洩れ
出力を打ち消すための差動手段では、図5(B)に示す
ように、コリオリ力により互いに異なる位相で振動する
振動子からの出力が同じ極性となるように加算される。
すなわち差動手段では、各振動子からの検出出力が加算
され、同時に前記洩れ出力が打ち消されることになる。
【0018】また、弾性体に3個の(3枚)の振動子が
平行に並んで形成されているものでは、両側に位置する
一対の振動子が同じ位相で振動させられ、中央の振動子
が両側の振動子と逆の位相で振動させられる。すなわ
ち、ある時点で両側の振動子の振幅が−x方向であると
き、中央の振動子の振幅が+x方向である。このとき、
両側の振動子に設けられた圧電検出部からの検出出力の
和を求め、中央の振動子に設けられた圧電検出部からの
検出出力から前記和の検出出力の差を求めることによ
り、ヌル電圧による洩れ出力を打ち消すことができ、ま
たコリオリ力により各振動子に与えられる振動の検出値
を同じ極性にて加算できる。
平行に並んで形成されているものでは、両側に位置する
一対の振動子が同じ位相で振動させられ、中央の振動子
が両側の振動子と逆の位相で振動させられる。すなわ
ち、ある時点で両側の振動子の振幅が−x方向であると
き、中央の振動子の振幅が+x方向である。このとき、
両側の振動子に設けられた圧電検出部からの検出出力の
和を求め、中央の振動子に設けられた圧電検出部からの
検出出力から前記和の検出出力の差を求めることによ
り、ヌル電圧による洩れ出力を打ち消すことができ、ま
たコリオリ力により各振動子に与えられる振動の検出値
を同じ極性にて加算できる。
【0019】上記の3個の振動子が設けられているもの
において、3個の振動子の質量が全て同じmである場
合、両側の振動子が駆動されるときの平均速度の絶対値
をvとすると、中央の振動子が駆動されるときの平均速
度の絶対値Vは2×vである。よって、両側の振動子か
らの検出出力の和を、中央の振動子からの検出出力から
減算することにより、洩れ出力によるノイズ成分を完全
に相殺することができる。
において、3個の振動子の質量が全て同じmである場
合、両側の振動子が駆動されるときの平均速度の絶対値
をvとすると、中央の振動子が駆動されるときの平均速
度の絶対値Vは2×vである。よって、両側の振動子か
らの検出出力の和を、中央の振動子からの検出出力から
減算することにより、洩れ出力によるノイズ成分を完全
に相殺することができる。
【0020】また、両側の振動子の質量がm、中央の振
動子の質量がmのa倍であるとき、両側の振動子の平均
速度の絶対値をvとしたときに、中央の振動子の平均速
度Vの絶対値は(2/a)・vである。よって、両側の
振動子の圧電検出部からの出力の和をさらに(1/a)
倍し、中央の振動子の圧電検出部からの検出出力から前
記(1/a)倍された出力を減算することにより、洩れ
出力によるノイズ成分を完全に相殺することが可能であ
る。
動子の質量がmのa倍であるとき、両側の振動子の平均
速度の絶対値をvとしたときに、中央の振動子の平均速
度Vの絶対値は(2/a)・vである。よって、両側の
振動子の圧電検出部からの出力の和をさらに(1/a)
倍し、中央の振動子の圧電検出部からの検出出力から前
記(1/a)倍された出力を減算することにより、洩れ
出力によるノイズ成分を完全に相殺することが可能であ
る。
【0021】
【実施例】図1は本発明の第1実施例による振動型ジャ
イロスコープを示す平面図、図2は図1のII矢視の拡
大端面図、図3は駆動回路D1と検出手段(検出回路)
D2の回路ブロック図、図4は振動型ジャイロスコープ
の振動モードを説明する斜視図である。
イロスコープを示す平面図、図2は図1のII矢視の拡
大端面図、図3は駆動回路D1と検出手段(検出回路)
D2の回路ブロック図、図4は振動型ジャイロスコープ
の振動モードを説明する斜視図である。
【0022】図1と図2に示す振動型ジャイロスコープ
の弾性体10は、エリンバなどの恒弾性材料の弾性板1
1の表裏両面に圧電材料12,12が積層されたもので
ある。この積層体から成る弾性体10は、溝10d,1
0dで分離された3枚の振動子(振動板)10a,10
b,10cを有している。各振動子10a,10b,1
0cの幅寸法と長さ寸法および厚さ寸法はそれぞれ同じ
であり、各振動子10a,10b,10cは、同じ質量
mとなっている。
の弾性体10は、エリンバなどの恒弾性材料の弾性板1
1の表裏両面に圧電材料12,12が積層されたもので
ある。この積層体から成る弾性体10は、溝10d,1
0dで分離された3枚の振動子(振動板)10a,10
b,10cを有している。各振動子10a,10b,1
0cの幅寸法と長さ寸法および厚さ寸法はそれぞれ同じ
であり、各振動子10a,10b,10cは、同じ質量
mとなっている。
【0023】圧電材料12,12は、厚さ方向へ誘電分
極が施されているものであり、各部の誘電分極方向は、
図2にて矢印で示す方向である。各振動子10a,10
b,10cの幅方向両縁部では、圧電材料12,12の
表面に駆動電極13が積層されており、各駆動電極13
へ交流駆動電力を与える駆動端子Aが設けられている。
また恒弾性材料の弾性板11がコモン電極であり、この
コモン電極は接地されている。圧電材料12,12のう
ちの駆動電極13が形成されている部分が、駆動手段を
構成する駆動用の圧電振動子(イ)である。
極が施されているものであり、各部の誘電分極方向は、
図2にて矢印で示す方向である。各振動子10a,10
b,10cの幅方向両縁部では、圧電材料12,12の
表面に駆動電極13が積層されており、各駆動電極13
へ交流駆動電力を与える駆動端子Aが設けられている。
また恒弾性材料の弾性板11がコモン電極であり、この
コモン電極は接地されている。圧電材料12,12のう
ちの駆動電極13が形成されている部分が、駆動手段を
構成する駆動用の圧電振動子(イ)である。
【0024】端子Aを介して各駆動電極13に交流駆動
電力が印加されると、左右両側の振動子10b,10c
と中央の振動子10aとが、異なる位相で板面方向(x
方向)へ駆動される。ある時点で、両側の振動子10b
と10cの振幅方向が+x方向のとき、中央の振動子1
0aの振幅方向は−x方向である。
電力が印加されると、左右両側の振動子10b,10c
と中央の振動子10aとが、異なる位相で板面方向(x
方向)へ駆動される。ある時点で、両側の振動子10b
と10cの振幅方向が+x方向のとき、中央の振動子1
0aの振幅方向は−x方向である。
【0025】この振動型ジャイロスコープの弾性体10
がY軸を中心とする回転系内に置かれると、コリオリ力
により、各振動子10a,10b,10cにz方向への
振動が発生する。図4に示すように、左右両側の振動子
10b,10cと中央の振動子10aとは異なる位相の
振動となり、ある時点で振動子10b,10cの振幅方
向が−z方向のとき、中央の振動子10aの振幅方向は
+z方向である。
がY軸を中心とする回転系内に置かれると、コリオリ力
により、各振動子10a,10b,10cにz方向への
振動が発生する。図4に示すように、左右両側の振動子
10b,10cと中央の振動子10aとは異なる位相の
振動となり、ある時点で振動子10b,10cの振幅方
向が−z方向のとき、中央の振動子10aの振幅方向は
+z方向である。
【0026】本発明では、図4に示すようにz方向へ振
動したときの振動成分が圧電材料12,12から検出さ
れる。この検出のために、各振動子10a,10b,1
0cの幅方向中央部にて、表裏の圧電材料12,12の
表面に検出電極14a,14b,14cがそれぞれ形成
されている。各検出電極14a,14b,14cの検出
端子をB1,B2,B3で示している。
動したときの振動成分が圧電材料12,12から検出さ
れる。この検出のために、各振動子10a,10b,1
0cの幅方向中央部にて、表裏の圧電材料12,12の
表面に検出電極14a,14b,14cがそれぞれ形成
されている。各検出電極14a,14b,14cの検出
端子をB1,B2,B3で示している。
【0027】この弾性体では、それぞれの振動子10
a,10b,10cにおいて、検出電極14a,14
b,14cが形成されている部分が、圧電検出部(ロ)
である。図2で示すように、各振動子10a,10b,
10cの圧電検出部(ロ)では、圧電材料12,12の
誘電分極が全て同じ図示左方向である。したがって、各
振動子10a,10b,10cが同じ方向へ歪むとき、
それぞれの振動子10a,10b,10cの圧電検出部
(ロ)から得られる検出電圧または検出電流の極性は同
じである。
a,10b,10cにおいて、検出電極14a,14
b,14cが形成されている部分が、圧電検出部(ロ)
である。図2で示すように、各振動子10a,10b,
10cの圧電検出部(ロ)では、圧電材料12,12の
誘電分極が全て同じ図示左方向である。したがって、各
振動子10a,10b,10cが同じ方向へ歪むとき、
それぞれの振動子10a,10b,10cの圧電検出部
(ロ)から得られる検出電圧または検出電流の極性は同
じである。
【0028】すなわち、振動子10aが+z方向へ撓ん
だときと、振動子10bが+z方向へ撓んだときと、振
動子10cが+z方向へ撓んだときとで、各検出端子B
1,B2,B3に得られる検出電圧または検出電流の極
性は同じである。また振動子10aが+x方向へ変形し
たときと、振動子10bが+x方向へ変形したときと、
振動子10cが+x方向へ変形したときとで、各圧電検
出部(ロ)での検出電極および各検出端子B1,B2,
B3から取り出されるヌル電圧などの洩れ出力は全て同
じ極性である。
だときと、振動子10bが+z方向へ撓んだときと、振
動子10cが+z方向へ撓んだときとで、各検出端子B
1,B2,B3に得られる検出電圧または検出電流の極
性は同じである。また振動子10aが+x方向へ変形し
たときと、振動子10bが+x方向へ変形したときと、
振動子10cが+x方向へ変形したときとで、各圧電検
出部(ロ)での検出電極および各検出端子B1,B2,
B3から取り出されるヌル電圧などの洩れ出力は全て同
じ極性である。
【0029】図3に示す回路では、駆動回路D1に高周
波発振回路21が設けられ、この高周波発振回路21か
ら、図1に示す駆動端子Aに交流駆動電力が与えられ
る。検出手段(検出回路)D2では、3個(3枚)の振
動子のうちの両側に位置する振動子10bと10cに設
けられた検出電極14bの検出端子B2と、検出電極1
4cの検出端子B3のそれぞれの検出出力の和を求める
和動回路(加算手段)22が設けられている。さらに中
央の振動子10aに設けられた検出電極14a(検出端
子B1)からの検出出力から、前記和動回路22からの
出力を減算する差動回路(差動手段、減算手段)23が
設けられている。前記差動回路23からの出力は、同期
検波回路24により検波されるが、この検波のための同
期信号(参照信号)は、前記発振回路21から与えられ
る。同期検波回路24により同期検波された出力が検出
出力となる。
波発振回路21が設けられ、この高周波発振回路21か
ら、図1に示す駆動端子Aに交流駆動電力が与えられ
る。検出手段(検出回路)D2では、3個(3枚)の振
動子のうちの両側に位置する振動子10bと10cに設
けられた検出電極14bの検出端子B2と、検出電極1
4cの検出端子B3のそれぞれの検出出力の和を求める
和動回路(加算手段)22が設けられている。さらに中
央の振動子10aに設けられた検出電極14a(検出端
子B1)からの検出出力から、前記和動回路22からの
出力を減算する差動回路(差動手段、減算手段)23が
設けられている。前記差動回路23からの出力は、同期
検波回路24により検波されるが、この検波のための同
期信号(参照信号)は、前記発振回路21から与えられ
る。同期検波回路24により同期検波された出力が検出
出力となる。
【0030】次に、上記振動型ジャイロスコープの動作
について説明する。図3に示す発振回路21にて生成さ
れる高周波信号の周波数は、各振動子10a,10b,
10cの±x方向への振動の共振点または反共振点にほ
ぼ一致している。この高周波信号は交流駆動電力とし
て、駆動端子Aから、弾性体10の表裏両面の各駆動電
極13に同時に与えられる。
について説明する。図3に示す発振回路21にて生成さ
れる高周波信号の周波数は、各振動子10a,10b,
10cの±x方向への振動の共振点または反共振点にほ
ぼ一致している。この高周波信号は交流駆動電力とし
て、駆動端子Aから、弾性体10の表裏両面の各駆動電
極13に同時に与えられる。
【0031】図2に矢印で示しているように、左右両側
の振動子10b,10cでは、駆動用の圧電振動子
(イ)の誘電分極方向が同じであるが、中央の振動子1
0aでは、駆動用の圧電振動子(イ)での誘電分極方向
が、前記両振動子10b,10cの誘電分極方向と、図
2の図示上下方向に対称な配置となっている。駆動電極
13への交流駆動電力の入力により、駆動用の圧電振動
子(イ)が膨張しまたは収縮して、各振動子10a,1
0b,10cがx方向へ変形するように振動駆動され
る。
の振動子10b,10cでは、駆動用の圧電振動子
(イ)の誘電分極方向が同じであるが、中央の振動子1
0aでは、駆動用の圧電振動子(イ)での誘電分極方向
が、前記両振動子10b,10cの誘電分極方向と、図
2の図示上下方向に対称な配置となっている。駆動電極
13への交流駆動電力の入力により、駆動用の圧電振動
子(イ)が膨張しまたは収縮して、各振動子10a,1
0b,10cがx方向へ変形するように振動駆動され
る。
【0032】前記のように各振動子の(イ)の部分で
は、両側のものと中央のものとで誘電分極方向が相違し
ているため、両側の振動子10b,10cと中央の振動
子10aとで、x方向への振動の位相が180度相違
し、両側の振動子10b,10cと中央の振動子10a
の振動方向が逆向きとなる。ある時点で両側の振動子1
0bと10cの振幅が+x方向のとき、中央の振動子1
0aの振幅は−x方向である。
は、両側のものと中央のものとで誘電分極方向が相違し
ているため、両側の振動子10b,10cと中央の振動
子10aとで、x方向への振動の位相が180度相違
し、両側の振動子10b,10cと中央の振動子10a
の振動方向が逆向きとなる。ある時点で両側の振動子1
0bと10cの振幅が+x方向のとき、中央の振動子1
0aの振幅は−x方向である。
【0033】各振動子10a,10b,10cがx方向
へ振動している状態で、y軸と平行な軸を中心とする回
転系内に置かれると、コリオリ力により、各振動子10
a,10b,10cは、前記駆動方向であるx方向と直
交する方向のz方向へ振動させられる。両側の振動子1
0b,10cと、中央の振動子10aとで、駆動方向
(x方向)への振動の位相が逆であるため、コリオリ力
により与えられる振動も、両側の振動子10b,10c
と中央の振動子10aとで逆方向である。すなわち、図
4に示すように、両側の振動子10bと10cのコリオ
リ力による振動の振幅が−z方向のとき、中央の振動子
10aの振幅は+z方向である。
へ振動している状態で、y軸と平行な軸を中心とする回
転系内に置かれると、コリオリ力により、各振動子10
a,10b,10cは、前記駆動方向であるx方向と直
交する方向のz方向へ振動させられる。両側の振動子1
0b,10cと、中央の振動子10aとで、駆動方向
(x方向)への振動の位相が逆であるため、コリオリ力
により与えられる振動も、両側の振動子10b,10c
と中央の振動子10aとで逆方向である。すなわち、図
4に示すように、両側の振動子10bと10cのコリオ
リ力による振動の振幅が−z方向のとき、中央の振動子
10aの振幅は+z方向である。
【0034】前記各振動子10a,10b,10cの歪
みにより生じる電圧または電流の検出出力は、各検出端
子B1,B2,B3から得られる。図3に示すように、
両側の検出端子B2とB3から得られる検出出力は、和
動回路(加算手段)22により加算される。さらに、差
動回路(減算手段)23において、中央の検出端子B1
の検出出力から、前記和動出力が減算される。
みにより生じる電圧または電流の検出出力は、各検出端
子B1,B2,B3から得られる。図3に示すように、
両側の検出端子B2とB3から得られる検出出力は、和
動回路(加算手段)22により加算される。さらに、差
動回路(減算手段)23において、中央の検出端子B1
の検出出力から、前記和動出力が減算される。
【0035】ここで、上記実施例では、3個の振動子1
0a,10b,10cの質量が全て同じmである。図6
は、各振動子10a,10b,10cの質量を質点系で
模式的に表わしたものである。各振動子10a,10
b,10cが、x方向へ振動駆動されるときの平均速度
を、中央の振動子10aにて−Vとし、両側の振動子1
0b,10cにて+vとする。それぞれの振動子10
a,10b,10cは1つの質点系とみなされる1つの
弾性体10内で動作するため、エネルギー保存の法則に
より、質点系内での各振動子の質量と速度との関係は以
下の数2に示す通りである。
0a,10b,10cの質量が全て同じmである。図6
は、各振動子10a,10b,10cの質量を質点系で
模式的に表わしたものである。各振動子10a,10
b,10cが、x方向へ振動駆動されるときの平均速度
を、中央の振動子10aにて−Vとし、両側の振動子1
0b,10cにて+vとする。それぞれの振動子10
a,10b,10cは1つの質点系とみなされる1つの
弾性体10内で動作するため、エネルギー保存の法則に
より、質点系内での各振動子の質量と速度との関係は以
下の数2に示す通りである。
【0036】
【数2】m・V−2m・v=0 V−2v=0
【0037】すなわち、各振動子10a,10b,10
cがx方向へ振動する場合、左右両側の振動子10b,
10cの平均速度の絶対値をvとすると、中央の振動子
10aの平均速度の絶対値Vは前記vの2倍である。
cがx方向へ振動する場合、左右両側の振動子10b,
10cの平均速度の絶対値をvとすると、中央の振動子
10aの平均速度の絶対値Vは前記vの2倍である。
【0038】駆動端子Aに交流駆動電力が与えられて振
動子10a,10b,10cがx方向へ振動するとき、
各圧電検出部(ロ)の圧電材料にx方向への歪みが与え
られ、この歪みにより検出電極14a,14b,14c
にヌル電圧が発生する。このときの圧電検出部(ロ)の
ヌル電圧は、x方向への速度に比例したものとなり、両
側の検出端子B2とB3のそれぞれから検出されるヌル
電圧に対し、中央の検出端子B1にて検出されるヌル電
圧は2倍の値となる。図3の和動回路22により、両側
の検出電極14bと14cのそれぞれのヌル電圧が加算
されて2倍とされ、差動回路23において、中央の検出
電極14aから得られるヌル電圧から、前記の2倍とさ
れたヌル電圧が減算される。したがって図5(A)に示
すように、同期検波回路24に送られる信号にはヌル電
圧による洩れ出力のノイズが計算上完全に消去されるこ
とになる。
動子10a,10b,10cがx方向へ振動するとき、
各圧電検出部(ロ)の圧電材料にx方向への歪みが与え
られ、この歪みにより検出電極14a,14b,14c
にヌル電圧が発生する。このときの圧電検出部(ロ)の
ヌル電圧は、x方向への速度に比例したものとなり、両
側の検出端子B2とB3のそれぞれから検出されるヌル
電圧に対し、中央の検出端子B1にて検出されるヌル電
圧は2倍の値となる。図3の和動回路22により、両側
の検出電極14bと14cのそれぞれのヌル電圧が加算
されて2倍とされ、差動回路23において、中央の検出
電極14aから得られるヌル電圧から、前記の2倍とさ
れたヌル電圧が減算される。したがって図5(A)に示
すように、同期検波回路24に送られる信号にはヌル電
圧による洩れ出力のノイズが計算上完全に消去されるこ
とになる。
【0039】次に、振動子10a,10b,10cがコ
リオリ力によりz方向へ振動すると、圧電検出部(ロ)
での圧電材料のz方向への撓み(歪み)に起因する検出
電圧または電流が得られる。各振動子10a,10b,
10cでは圧電検出部(ロ)での誘電分極方向が同じで
ある。また、両側の振動子10b,10cと、中央の振
動子10aではz方向への振動の位相が180度相違し
ている。したがって、コリオリ力によるz方向への振動
の検出では、両側の検出電極14b,14cと、中央の
検出電極14aとで、検出出力の極性が常に逆になる。
リオリ力によりz方向へ振動すると、圧電検出部(ロ)
での圧電材料のz方向への撓み(歪み)に起因する検出
電圧または電流が得られる。各振動子10a,10b,
10cでは圧電検出部(ロ)での誘電分極方向が同じで
ある。また、両側の振動子10b,10cと、中央の振
動子10aではz方向への振動の位相が180度相違し
ている。したがって、コリオリ力によるz方向への振動
の検出では、両側の検出電極14b,14cと、中央の
検出電極14aとで、検出出力の極性が常に逆になる。
【0040】また数1に示されるように、各振動子10
a,10b,10cに作用するコリオリ力は、x方向へ
駆動されるときの各振動子の速度に比例している。各振
動子10a,10b,10cの質量が共にmの場合、数
2に示すように、両側の振動子10b,10cに与えら
れるx方向への平均速度の絶対値をvとしたときに、中
央の振動子10aに与えられるx方向への平均速度の絶
対値Vは2×vである。よって、コリオリ力の検出出力
は、両側の振動子10bまたは10cの検出出力に対
し、中央の振動子10aの検出出力は、絶対値が2倍で
極性が逆である。
a,10b,10cに作用するコリオリ力は、x方向へ
駆動されるときの各振動子の速度に比例している。各振
動子10a,10b,10cの質量が共にmの場合、数
2に示すように、両側の振動子10b,10cに与えら
れるx方向への平均速度の絶対値をvとしたときに、中
央の振動子10aに与えられるx方向への平均速度の絶
対値Vは2×vである。よって、コリオリ力の検出出力
は、両側の振動子10bまたは10cの検出出力に対
し、中央の振動子10aの検出出力は、絶対値が2倍で
極性が逆である。
【0041】よって、和動回路22により両側の検出端
子B2とB3からの検出出力の和を求め、差動回路23
により検出端子B1からの検出出力から前記和動出力を
減算することにより、図5(B)に示すように、コリオ
リ力の検出出力に関しては、各振動子にて検出されたも
のを加算した出力として得ることができる。
子B2とB3からの検出出力の和を求め、差動回路23
により検出端子B1からの検出出力から前記和動出力を
減算することにより、図5(B)に示すように、コリオ
リ力の検出出力に関しては、各振動子にて検出されたも
のを加算した出力として得ることができる。
【0042】すなわち、各振動子10a,10b,10
cの圧電検出部(ロ)において、全ての振動子の検出電
極14a,14b,14cでは、その振動方向が同じで
あると同じ極性の出力が得られるものとし、さらに和動
回路22と差動回路23を設けることにより、ヌル電圧
による洩れ出力のノイズを相殺でき、しかもコリオリ力
の検出は各振動子からの検出出力を加算した十分な大き
さのものとして得ることができる。
cの圧電検出部(ロ)において、全ての振動子の検出電
極14a,14b,14cでは、その振動方向が同じで
あると同じ極性の出力が得られるものとし、さらに和動
回路22と差動回路23を設けることにより、ヌル電圧
による洩れ出力のノイズを相殺でき、しかもコリオリ力
の検出は各振動子からの検出出力を加算した十分な大き
さのものとして得ることができる。
【0043】次に、図1と図2に示す構造の振動型ジャ
イロスコープの弾性体10において、左右両側の振動子
10bと10cの質量をmとし、中央の振動子10aの
質量をmのa倍とした場合について説明する。このと
き、1つの質点系である弾性体10でのエネルギー保存
の法則により、数3が成立する。
イロスコープの弾性体10において、左右両側の振動子
10bと10cの質量をmとし、中央の振動子10aの
質量をmのa倍とした場合について説明する。このと
き、1つの質点系である弾性体10でのエネルギー保存
の法則により、数3が成立する。
【0044】
【数3】a・m・V−2m・v=0 V−(2/a)・v=0
【0045】すなわち、中央の振動子10aのx方向へ
の振動の平均速度の絶対値Vは、両側の振動子10bと
10cのx方向への振動の平均速度の絶対値vの(2/
a)倍である。検出電極14a,14b,14cから検
出されるヌル電圧およびコリオリ力による検出出力は、
前述のようにx方向へ駆動される前記各速度に比例す
る。したがって、図3の検出手段Dにおいて、和動回路
22の次段に検出電圧または検出電流を(1/a)倍と
する増幅器25を設け、この増幅器25により、和動出
力を(1/a)とし、これを差動回路23に与えること
により、ヌル電圧を計算上完全に相殺でき、またコリオ
リ力の検出出力も高くできる。
の振動の平均速度の絶対値Vは、両側の振動子10bと
10cのx方向への振動の平均速度の絶対値vの(2/
a)倍である。検出電極14a,14b,14cから検
出されるヌル電圧およびコリオリ力による検出出力は、
前述のようにx方向へ駆動される前記各速度に比例す
る。したがって、図3の検出手段Dにおいて、和動回路
22の次段に検出電圧または検出電流を(1/a)倍と
する増幅器25を設け、この増幅器25により、和動出
力を(1/a)とし、これを差動回路23に与えること
により、ヌル電圧を計算上完全に相殺でき、またコリオ
リ力の検出出力も高くできる。
【0046】なお、両側の振動子10b,10cと、中
央の振動子10aとで、質量が相違している場合に、前
記増幅器25を設けなくても、ヌル電圧を完全にではな
いが打ち消すことができ、洩れ出力によるノイズの低減
効果を得ることは可能である。
央の振動子10aとで、質量が相違している場合に、前
記増幅器25を設けなくても、ヌル電圧を完全にではな
いが打ち消すことができ、洩れ出力によるノイズの低減
効果を得ることは可能である。
【0047】図7と図8は本発明の第2実施例の弾性体
30を示している。この弾性体30は、例えば図1と図
2に示した実施例と同様に、恒弾性材料の弾性板の片面
または両面に圧電材料が積層されたものである。弾性体
30には、中央に溝30cが形成されて、2脚の平板状
の振動子30aと30bとに分離されている。このそれ
ぞれの振動子30aと30bの、圧電材料での誘電分極
方向の組み合せ、および電極の配置は、図2に示す振動
子10aと10cと同じである。すなわち、圧電材料の
誘電分極方向と、各電極の配置は、図2に示す振動子1
0aが、振動子30aに相当し、振動子10cが振動子
30bに相当している。よって、圧電検出部(ロ)で
は、両振動子30aと30bとで、z方向の同じ方向へ
の変形により同じ極性の出力が得られるものとなってい
る。
30を示している。この弾性体30は、例えば図1と図
2に示した実施例と同様に、恒弾性材料の弾性板の片面
または両面に圧電材料が積層されたものである。弾性体
30には、中央に溝30cが形成されて、2脚の平板状
の振動子30aと30bとに分離されている。このそれ
ぞれの振動子30aと30bの、圧電材料での誘電分極
方向の組み合せ、および電極の配置は、図2に示す振動
子10aと10cと同じである。すなわち、圧電材料の
誘電分極方向と、各電極の配置は、図2に示す振動子1
0aが、振動子30aに相当し、振動子10cが振動子
30bに相当している。よって、圧電検出部(ロ)で
は、両振動子30aと30bとで、z方向の同じ方向へ
の変形により同じ極性の出力が得られるものとなってい
る。
【0048】この実施例の検出手段(検出回路)では、
振動子30aの検出電極からの検出出力と、振動子30
bの検出電極から検出出力との差を求める差動回路(減
算手段)が設けられている。また、弾性体30の基端の
中心部は支持棒31により支持されている。
振動子30aの検出電極からの検出出力と、振動子30
bの検出電極から検出出力との差を求める差動回路(減
算手段)が設けられている。また、弾性体30の基端の
中心部は支持棒31により支持されている。
【0049】図8(A)に示すように、駆動電極に与え
られる交流駆動電力により、両振動板30aと30bは
x方向へ180度異なる位相にて駆動される。y軸方向
を中心とする回転系中に置かれると、図8(B)に示す
ように、コリオリ力により両振動子30aと30bが、
z方向へ180度相違する位相で振動させられる。前記
検出電極からの検出出力の差動をとると、図5(A)に
示したのと同様に、振動子30aと30bがx方向へ振
動する際のヌル電圧が相殺され、また図5(B)に示し
たのと同様に、両振動子30aと30bからの検出出力
が同じ極性として加算され、高出力にて角速度を検出で
きるものとなる。
られる交流駆動電力により、両振動板30aと30bは
x方向へ180度異なる位相にて駆動される。y軸方向
を中心とする回転系中に置かれると、図8(B)に示す
ように、コリオリ力により両振動子30aと30bが、
z方向へ180度相違する位相で振動させられる。前記
検出電極からの検出出力の差動をとると、図5(A)に
示したのと同様に、振動子30aと30bがx方向へ振
動する際のヌル電圧が相殺され、また図5(B)に示し
たのと同様に、両振動子30aと30bからの検出出力
が同じ極性として加算され、高出力にて角速度を検出で
きるものとなる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明では、圧電振動子
が駆動手段により駆動されるときに、圧電検出部から取
り出されるヌル電圧が、各振動子相互にて打ち消され、
低減されまたは消去される。よって検出出力に重畳する
洩れ出力のノイズ成分を低減できる。さらに、コリオリ
力による振動の検出では、各振動子ごとに得られる検出
出力が同じ極性で加算されることになり、角速度を高感
度にて検出できるものとなる。
が駆動手段により駆動されるときに、圧電検出部から取
り出されるヌル電圧が、各振動子相互にて打ち消され、
低減されまたは消去される。よって検出出力に重畳する
洩れ出力のノイズ成分を低減できる。さらに、コリオリ
力による振動の検出では、各振動子ごとに得られる検出
出力が同じ極性で加算されることになり、角速度を高感
度にて検出できるものとなる。
【図1】本発明の第1実施例の振動型ジャイロスコープ
の弾性体を示す平面図、
の弾性体を示す平面図、
【図2】図1に示す弾性体をII方向から示す拡大端面
図、
図、
【図3】振動型ジャイロスコープの回路構成を示すブロ
ック図、
ック図、
【図4】各振動子の振動モードを説明する斜視図、
【図5】(A)はヌル電圧の波形説明図、(B)はコリ
オリ力による検出出力の波形説明図、
オリ力による検出出力の波形説明図、
【図6】各振動子を質点系にて表現した模式図、
【図7】本発明の第2実施例の振動型ジャイロスコープ
の弾性体を示す斜視図、
の弾性体を示す斜視図、
【図8】(A)(B)は第2実施例の弾性体の振動モー
ドの説明図、
ドの説明図、
【図9】従来の振動型ジャイロスコープの弾性体を示す
斜視図、
斜視図、
【図10】従来の振動型ジャイロスコープでの角速度と
検出出力との関係を示す線図、
検出出力との関係を示す線図、
10 振動型ジャイロスコープの弾性体 10a,10b,10c 振動子 10d 溝 11 弾性板 12 圧電材料 13 駆動電極 14a,14b,14c 検出電極 21 発振回路 22 和動回路 23 差動回路 25 増幅器 30 弾性体 30a,30b 振動子 (イ) 駆動用の圧電振動子 (ロ) 圧電検出部
Claims (4)
- 【請求項1】 弾性体に溝を介して分離して形成された
複数の振動子と、この振動子を互いに逆の方向へ振動さ
せる駆動手段と、各振動子の同じ方向への変形を同じ極
性の出力として取り出せるように各振動子に設けられた
圧電検出部と、前記駆動手段により振動させられた振動
子が回転系に置かれたときにコリオリ力により発生する
各振動子の振動を前記圧電検出部から取り出す検出手段
とを有し、前記検出手段では、互いに逆の方向へ振動す
る振動子からの出力の差をとる差動手段が設けられてい
ることを特徴とする振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項2】 弾性体に溝を介して分離して形成された
3個の振動子と、両側の一対の振動子と中央の振動子と
を互いに逆の方向へ振動させる駆動手段と、各振動子の
同じ方向への変形を同じ極性の出力として取り出せるよ
うに各振動子に設けられた圧電検出部と、前記駆動手段
により振動させられた振動子が回転系に置かれたときに
コリオリ力により発生する各振動子の振動を前記圧電検
出部から取り出す検出手段とを有し、前記検出手段で
は、両側の振動子からの出力の和を算出する手段と、中
央の振動子からの出力と、前記出力の和との差をとる差
動手段とが設けられていることを特徴とする振動型ジャ
イロスコープ。 - 【請求項3】 3個の振動子の質量が互いに同一である
請求項2記載の振動型ジャイロスコープ。 - 【請求項4】 両側の一対の振動子の質量を共にm、中
央の振動子の質量を前記mのa倍としたときに、両側の
一対の振動子からの出力の和を(1/a)倍する手段が
設けられ、中央の振動子からの出力と、(1/a)倍さ
れた出力との差が差動手段により得られる請求項2記載
の振動型ジャイロスコープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7137969A JPH08327366A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 振動型ジャイロスコープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7137969A JPH08327366A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 振動型ジャイロスコープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08327366A true JPH08327366A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15210978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7137969A Pending JPH08327366A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 振動型ジャイロスコープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08327366A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010085301A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Panasonic Corp | 角速度センサ |
| JP2010266298A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Nec Tokin Corp | 圧電素子 |
| JP2011232200A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Panasonic Corp | 角速度センサ素子およびその製造方法 |
| US9030082B2 (en) | 2010-11-24 | 2015-05-12 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, sensor unit, electronic apparatus, manufacturing method of vibrator element, and manufacturing method of sensor unit |
| US9091542B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-07-28 | Seiko Epson Corporation | Sensor element, method for manufacturing sensor element, sensor device, and electronic apparatus |
| US9103674B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-08-11 | Seiko Epson Corporation | Sensor element, method for manufacturing sensor element, sensor device, and electronic apparatus |
| US9130147B2 (en) | 2012-04-27 | 2015-09-08 | Seiko Epson Corporation | Vibrating reed, gyro sensor, electronic apparatus, and mobile unit |
| US9222775B2 (en) | 2012-02-14 | 2015-12-29 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, sensor unit, and electronic device |
| US9329040B2 (en) | 2011-09-26 | 2016-05-03 | Seiko Epson Corporation | Angular velocity sensor and method of manufacture |
| US9341477B2 (en) | 2012-05-23 | 2016-05-17 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, method of manufacturing vibrator element, angular velocity sensor, electronic device, and moving body |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP7137969A patent/JPH08327366A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010085301A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Panasonic Corp | 角速度センサ |
| JP2010266298A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Nec Tokin Corp | 圧電素子 |
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| US9030082B2 (en) | 2010-11-24 | 2015-05-12 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, sensor unit, electronic apparatus, manufacturing method of vibrator element, and manufacturing method of sensor unit |
| US9362483B2 (en) | 2010-11-24 | 2016-06-07 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element having a suppressed vibration signal of leakage vibration |
| US9329040B2 (en) | 2011-09-26 | 2016-05-03 | Seiko Epson Corporation | Angular velocity sensor and method of manufacture |
| US9091542B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-07-28 | Seiko Epson Corporation | Sensor element, method for manufacturing sensor element, sensor device, and electronic apparatus |
| US9103674B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-08-11 | Seiko Epson Corporation | Sensor element, method for manufacturing sensor element, sensor device, and electronic apparatus |
| US9222775B2 (en) | 2012-02-14 | 2015-12-29 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, sensor unit, and electronic device |
| US9130147B2 (en) | 2012-04-27 | 2015-09-08 | Seiko Epson Corporation | Vibrating reed, gyro sensor, electronic apparatus, and mobile unit |
| US9341477B2 (en) | 2012-05-23 | 2016-05-17 | Seiko Epson Corporation | Vibrator element, method of manufacturing vibrator element, angular velocity sensor, electronic device, and moving body |
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