JPH08328501A - 薄膜el素子の駆動方法および装置 - Google Patents
薄膜el素子の駆動方法および装置Info
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- JPH08328501A JPH08328501A JP13227295A JP13227295A JPH08328501A JP H08328501 A JPH08328501 A JP H08328501A JP 13227295 A JP13227295 A JP 13227295A JP 13227295 A JP13227295 A JP 13227295A JP H08328501 A JPH08328501 A JP H08328501A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜EL素子のEL発光層と電気絶縁層との
界面に残留する電荷に起因した発光輝度の印加電圧に対
するヒステリシス現象をなくすこと。 【構成】 一対の電極間にEL発光層と電気絶縁層とが
重ねられて介在された構成を有するいわゆるメモリ機能
付き薄膜EL素子を駆動するにあたり、その電極間にE
L発光層の発光開始電圧以上の駆動電圧を印加した後、
その駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧
である残留電荷打消し用電圧を印加する。
界面に残留する電荷に起因した発光輝度の印加電圧に対
するヒステリシス現象をなくすこと。 【構成】 一対の電極間にEL発光層と電気絶縁層とが
重ねられて介在された構成を有するいわゆるメモリ機能
付き薄膜EL素子を駆動するにあたり、その電極間にE
L発光層の発光開始電圧以上の駆動電圧を印加した後、
その駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧
である残留電荷打消し用電圧を印加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示のためなどに用い
られる薄膜EL素子の駆動方法および装置に関する。
られる薄膜EL素子の駆動方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会においてフラットディス
プレイパネルの開発は重要な課題の1つである。フラッ
トディスプレイパネルの中で薄膜EL(Electro Lumine
scence)パネル素子は有望である。薄膜EL素子の蛍光
体には希土類元素が用いられるが、このときしばしばメ
モリ特性を示す。発光開始電圧と発光停止電圧が一致し
ている薄膜EL素子を駆動する場合には、透明電極と背
面電極に外部電圧として正負に変化する交流パルス電圧
を印加すれば、交流パルス電圧の振幅が発光開始電圧以
上で発光、発光開始電圧未満で非発光となる。このよう
に、発光開始電圧と発光停止電圧が一致している発光機
構を有する薄膜EL素子の駆動は簡単である。
プレイパネルの開発は重要な課題の1つである。フラッ
トディスプレイパネルの中で薄膜EL(Electro Lumine
scence)パネル素子は有望である。薄膜EL素子の蛍光
体には希土類元素が用いられるが、このときしばしばメ
モリ特性を示す。発光開始電圧と発光停止電圧が一致し
ている薄膜EL素子を駆動する場合には、透明電極と背
面電極に外部電圧として正負に変化する交流パルス電圧
を印加すれば、交流パルス電圧の振幅が発光開始電圧以
上で発光、発光開始電圧未満で非発光となる。このよう
に、発光開始電圧と発光停止電圧が一致している発光機
構を有する薄膜EL素子の駆動は簡単である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発光輝度が
印加電圧に対して例えば図13に示すようなヒステリシ
ス曲線を描くメモリ機能付き薄膜EL素子などのような
発光機構を持つ薄膜EL素子を駆動するには、上述のよ
うな簡単な方法では使用できない。図13に示すヒステ
リシス曲線を持つメモリ機能付き薄膜EL素子では、交
流印加パルス電圧の最大値が発光開始電圧V1の点21
を越えると、発光輝度が次第に増加し、駆動電圧V2の
点22で最大となり、再び発光開始電圧V1の点23ま
で減少しても発光は持続し、発光停止電圧24まで減少
すると発光しなくなる。
印加電圧に対して例えば図13に示すようなヒステリシ
ス曲線を描くメモリ機能付き薄膜EL素子などのような
発光機構を持つ薄膜EL素子を駆動するには、上述のよ
うな簡単な方法では使用できない。図13に示すヒステ
リシス曲線を持つメモリ機能付き薄膜EL素子では、交
流印加パルス電圧の最大値が発光開始電圧V1の点21
を越えると、発光輝度が次第に増加し、駆動電圧V2の
点22で最大となり、再び発光開始電圧V1の点23ま
で減少しても発光は持続し、発光停止電圧24まで減少
すると発光しなくなる。
【0004】メモリ機能付き薄膜EL素子をマトリクス
駆動するときに、メモリ機能がないパネルでは消去して
いるはずの電圧で、メモリ機能付き薄膜EL素子は発光
するため、大きな変調電圧が必要となり消費電圧が増加
する。また、変調駆動電圧の高い集積回路が必要とな
り、メモリ機能付き薄膜EL素子を用いたパネルの製造
コストが増加する。さらに、変調駆動用集積回路の性能
によって変調電圧が決定されるため、メモリ機能のない
パネルに対しメモリ機能を有する薄膜EL素子は発光輝
度が低下するなどの悪影響が出る。
駆動するときに、メモリ機能がないパネルでは消去して
いるはずの電圧で、メモリ機能付き薄膜EL素子は発光
するため、大きな変調電圧が必要となり消費電圧が増加
する。また、変調駆動電圧の高い集積回路が必要とな
り、メモリ機能付き薄膜EL素子を用いたパネルの製造
コストが増加する。さらに、変調駆動用集積回路の性能
によって変調電圧が決定されるため、メモリ機能のない
パネルに対しメモリ機能を有する薄膜EL素子は発光輝
度が低下するなどの悪影響が出る。
【0005】本発明の目的は、発光輝度の印加電圧に対
するヒステリシス現象の悪影響をなくすことができるよ
うにした薄膜EL素子の駆動方法および装置を提供する
ことである。
するヒステリシス現象の悪影響をなくすことができるよ
うにした薄膜EL素子の駆動方法および装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の電極間
に、EL発光層と電気絶縁層とが重ねられて介在される
薄膜EL素子の駆動方法において、電極間に、EL発光
層の発光開始電圧以上の駆動電圧を印加した後に、その
駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧であ
る残留電荷打消し用電圧を印加することを特徴とする薄
膜EL素子の駆動方法である。また本発明は、一対の電
極間に、EL発光層と電気絶縁層とが重ねられて介在さ
れる薄膜EL素子の駆動方法において、電極間に、一方
極性を有するEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パル
スを印加する第1ステップと、電極間に、他方極性を有
するほぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印
加する第2ステップと、電極間に、前記他方極性を有す
るEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パルスを印加す
る第3ステップと、電極間に、前記一方極性を有するほ
ぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する
第4ステップとを、この順序に繰返すことを特徴とする
薄膜EL素子の駆動方法である。また本発明は、残留電
荷打消し用電圧は、発光開始電圧の近傍の値であって、
その発光開始電圧未満の値と発光開始電圧以上の値との
範囲内で、時間経過に伴って変化することを特徴とす
る。また本発明は、互いに交差する方向に配列された一
方電極と他方電極との間に、EL発光層と電気絶縁層と
が重ねられて介在されるEL表示素子の駆動装置におい
て、一方電極と他方電極との間に、EL発光層の発光開
始電圧以上の駆動電圧を印加する第1電圧印加手段と、
第1電圧印加手段による駆動電圧の印加後に、一方電極
と他方電極との間に、駆動電圧とは逆極性であってかつ
ほぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加す
る第2電圧印加手段とを含むことを特徴とする薄膜EL
素子の駆動装置である。また本発明は、互いに交差する
方向に配列された一方電極と他方電極との間に、EL発
光層と電気絶縁層とが重ねられて介在されるEL表示素
子の駆動装置において、第1期間に、電極間に、一方極
性を有するEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パルス
を印加する第1電圧印加手段と、第1期間に、電極間
に、他方極性を有するほぼ発光開始電圧である残留電荷
打消し用電圧を印加する第2電圧印加手段と、第2期間
に、電極間に、前記他方極性を有するEL発光層の発光
開始電圧以上の駆動パルスを印加する第3電圧印加手段
と、第2期間に、電極間に、前記一方極性を有するほぼ
発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する第
4電圧印加手段と、第1および第2期間における第1お
よび第2電圧印加手段ならびに第3および第4電圧印加
手段による電圧の印加を交互に繰返し切換える手段とを
含むことを特徴とする薄膜EL素子の駆動装置である。
また本発明は、残留電荷打消し用電圧は、発光開始電圧
の近傍の値であって、その発光開始電圧未満の値と発光
開始電圧以上の値との範囲内で、時間経過に伴って変化
することを特徴とする。
に、EL発光層と電気絶縁層とが重ねられて介在される
薄膜EL素子の駆動方法において、電極間に、EL発光
層の発光開始電圧以上の駆動電圧を印加した後に、その
駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧であ
る残留電荷打消し用電圧を印加することを特徴とする薄
膜EL素子の駆動方法である。また本発明は、一対の電
極間に、EL発光層と電気絶縁層とが重ねられて介在さ
れる薄膜EL素子の駆動方法において、電極間に、一方
極性を有するEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パル
スを印加する第1ステップと、電極間に、他方極性を有
するほぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印
加する第2ステップと、電極間に、前記他方極性を有す
るEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パルスを印加す
る第3ステップと、電極間に、前記一方極性を有するほ
ぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する
第4ステップとを、この順序に繰返すことを特徴とする
薄膜EL素子の駆動方法である。また本発明は、残留電
荷打消し用電圧は、発光開始電圧の近傍の値であって、
その発光開始電圧未満の値と発光開始電圧以上の値との
範囲内で、時間経過に伴って変化することを特徴とす
る。また本発明は、互いに交差する方向に配列された一
方電極と他方電極との間に、EL発光層と電気絶縁層と
が重ねられて介在されるEL表示素子の駆動装置におい
て、一方電極と他方電極との間に、EL発光層の発光開
始電圧以上の駆動電圧を印加する第1電圧印加手段と、
第1電圧印加手段による駆動電圧の印加後に、一方電極
と他方電極との間に、駆動電圧とは逆極性であってかつ
ほぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加す
る第2電圧印加手段とを含むことを特徴とする薄膜EL
素子の駆動装置である。また本発明は、互いに交差する
方向に配列された一方電極と他方電極との間に、EL発
光層と電気絶縁層とが重ねられて介在されるEL表示素
子の駆動装置において、第1期間に、電極間に、一方極
性を有するEL発光層の発光開始電圧以上の駆動パルス
を印加する第1電圧印加手段と、第1期間に、電極間
に、他方極性を有するほぼ発光開始電圧である残留電荷
打消し用電圧を印加する第2電圧印加手段と、第2期間
に、電極間に、前記他方極性を有するEL発光層の発光
開始電圧以上の駆動パルスを印加する第3電圧印加手段
と、第2期間に、電極間に、前記一方極性を有するほぼ
発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する第
4電圧印加手段と、第1および第2期間における第1お
よび第2電圧印加手段ならびに第3および第4電圧印加
手段による電圧の印加を交互に繰返し切換える手段とを
含むことを特徴とする薄膜EL素子の駆動装置である。
また本発明は、残留電荷打消し用電圧は、発光開始電圧
の近傍の値であって、その発光開始電圧未満の値と発光
開始電圧以上の値との範囲内で、時間経過に伴って変化
することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に従えば、たとえば単純マトリクス形薄
膜EL素子において、一対の電極間にEL発光層と電気
絶縁層とが重ねられて介在されており、電極間に電圧が
印加されたとき、EL発光層に電荷が流れ、このEL発
光層に流れた電荷が、そのEL発光層と接触している電
気絶縁層との界面に蓄積されて、内部分極が発生する。
この内部分極は、電極間に与えられる電圧が零になって
もなくならず、長時間保持されて、メモリ機能が達成さ
れることになり、発光輝度/印加電圧特性にヒステリシ
ス現象を生じる。
膜EL素子において、一対の電極間にEL発光層と電気
絶縁層とが重ねられて介在されており、電極間に電圧が
印加されたとき、EL発光層に電荷が流れ、このEL発
光層に流れた電荷が、そのEL発光層と接触している電
気絶縁層との界面に蓄積されて、内部分極が発生する。
この内部分極は、電極間に与えられる電圧が零になって
もなくならず、長時間保持されて、メモリ機能が達成さ
れることになり、発光輝度/印加電圧特性にヒステリシ
ス現象を生じる。
【0008】EL発光層の発光のために、電極間には発
光開始電圧以上の駆動電圧パルスが印加され、その後
に、その駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始
電圧である残留電荷打消し用電圧パルスを印加し、これ
によってEL発光層と電気絶縁層との界面に蓄積されて
残留している電荷が打消される。これによってEL発光
層と電気絶縁層との界面における分極電荷を消去し、E
L発光層中に電荷を戻すことができ、薄膜EL素子のメ
モリ効果による悪影響が生じることはない。たとえば、
いわゆる交流駆動法によって薄膜EL素子を駆動する際
に、大きな駆動電圧が必要となることがなく、これによ
って消費電力を低減することができる。また、高い駆動
電圧を発生するための半導体集積回路が不要となり、薄
膜EL素子を用いたパネルの製造コストの低減を図るこ
とができ、あるいはまたその駆動電圧を発生するための
半導体集積回路の性能によって決定される駆動電圧が抑
制されることによって、発光輝度が低下してしまうなど
の問題を避けることができる。
光開始電圧以上の駆動電圧パルスが印加され、その後
に、その駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始
電圧である残留電荷打消し用電圧パルスを印加し、これ
によってEL発光層と電気絶縁層との界面に蓄積されて
残留している電荷が打消される。これによってEL発光
層と電気絶縁層との界面における分極電荷を消去し、E
L発光層中に電荷を戻すことができ、薄膜EL素子のメ
モリ効果による悪影響が生じることはない。たとえば、
いわゆる交流駆動法によって薄膜EL素子を駆動する際
に、大きな駆動電圧が必要となることがなく、これによ
って消費電力を低減することができる。また、高い駆動
電圧を発生するための半導体集積回路が不要となり、薄
膜EL素子を用いたパネルの製造コストの低減を図るこ
とができ、あるいはまたその駆動電圧を発生するための
半導体集積回路の性能によって決定される駆動電圧が抑
制されることによって、発光輝度が低下してしまうなど
の問題を避けることができる。
【0009】本発明に従えば、たとえば第1期間におい
て一方極性を有する駆動電圧を用いてEL発光層を発光
させ、その後、他方極性の残留電荷打消し用電圧を印加
し、次の第2期間には、交流駆動のために、他方極性を
有する駆動電圧を印加し、その後前記一方極性の残留電
荷打消し用電圧を印加する。これによって第1期間から
第2期間に移る際に、および第2期間から第1期間に移
る際に、残留電荷に起因した高い駆動電圧を用いる必要
がなくなる。
て一方極性を有する駆動電圧を用いてEL発光層を発光
させ、その後、他方極性の残留電荷打消し用電圧を印加
し、次の第2期間には、交流駆動のために、他方極性を
有する駆動電圧を印加し、その後前記一方極性の残留電
荷打消し用電圧を印加する。これによって第1期間から
第2期間に移る際に、および第2期間から第1期間に移
る際に、残留電荷に起因した高い駆動電圧を用いる必要
がなくなる。
【0010】また本発明に従えば、残留電荷打消し用電
圧は、たとえば矩形波パルス状であって、そのパルスの
頂部では、発光開始電圧の近傍の値であって、その発光
開始電圧未満の値と発光開始電圧以上の値との範囲で、
時間経過に伴って変化する波形を有することが好まし
く、これによって各素子のばらつき、極性差、位置によ
る電極の抵抗の差などに拘わらず、残留電荷を確実に打
消すことができる。薄膜EL素子の発光開始電圧がたと
えば170Vであるとき、残留電荷打消し用電圧は、そ
の発光開始電圧を挟んでたとえば5Vの範囲で残留電荷
打消し用電圧の絶対値が時間経過に伴って変化させるこ
とによって、残留電荷を確実に打消すことが可能とな
る。残留電荷打消し用電圧の印加後に残留電荷が残存し
ているとしても、ごく僅かであって、発光開始電圧に比
べて極めて低い電圧に相当するので、残留電荷による悪
影響が生じることは全くない。
圧は、たとえば矩形波パルス状であって、そのパルスの
頂部では、発光開始電圧の近傍の値であって、その発光
開始電圧未満の値と発光開始電圧以上の値との範囲で、
時間経過に伴って変化する波形を有することが好まし
く、これによって各素子のばらつき、極性差、位置によ
る電極の抵抗の差などに拘わらず、残留電荷を確実に打
消すことができる。薄膜EL素子の発光開始電圧がたと
えば170Vであるとき、残留電荷打消し用電圧は、そ
の発光開始電圧を挟んでたとえば5Vの範囲で残留電荷
打消し用電圧の絶対値が時間経過に伴って変化させるこ
とによって、残留電荷を確実に打消すことが可能とな
る。残留電荷打消し用電圧の印加後に残留電荷が残存し
ているとしても、ごく僅かであって、発光開始電圧に比
べて極めて低い電圧に相当するので、残留電荷による悪
影響が生じることは全くない。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の電圧波形を示し、
この電圧は、図2に示される駆動装置61から、表示用
の薄膜EL素子41の電極X,Y間に与えられる。薄膜
EL素子41において、ガラス基板71上には透光性を
有するたとえばITO(インジウム錫酸化物)などから
成る透明電極Xが蒸着されて形成され、その上に第1の
電気絶縁層73が形成される。このもう1つの第2電気
絶縁層75と、前記第1絶縁層73との間の空間に、E
L発光層74が封止され、第2電気絶縁層75の上に、
透光性があってもなくてもよい電極Yが形成される。こ
の電極Yは、前述の電極Xと同様な材料から成ってもよ
い。しかし、電極Xと電極Yの少なくともいずれか一方
の電極は透光性でなければならない。また、電極X,Y
の両方共が透光性であってもよい。第1および第2電気
絶縁層73,75は、たとえばSiOn などから成る。
EL発光層74は、たとえばセリウムなどの希土類元素
を含む。他の実施例として、第1電気絶縁層73が省略
され、電極X上に、電気絶縁層75で封止されたEL発
光層74が形成されていてもよい。また電極Xおよび第
1電気絶縁層73は遮光性であって、第2電気絶縁層7
5および電極Yが透光性であってもよい。
この電圧は、図2に示される駆動装置61から、表示用
の薄膜EL素子41の電極X,Y間に与えられる。薄膜
EL素子41において、ガラス基板71上には透光性を
有するたとえばITO(インジウム錫酸化物)などから
成る透明電極Xが蒸着されて形成され、その上に第1の
電気絶縁層73が形成される。このもう1つの第2電気
絶縁層75と、前記第1絶縁層73との間の空間に、E
L発光層74が封止され、第2電気絶縁層75の上に、
透光性があってもなくてもよい電極Yが形成される。こ
の電極Yは、前述の電極Xと同様な材料から成ってもよ
い。しかし、電極Xと電極Yの少なくともいずれか一方
の電極は透光性でなければならない。また、電極X,Y
の両方共が透光性であってもよい。第1および第2電気
絶縁層73,75は、たとえばSiOn などから成る。
EL発光層74は、たとえばセリウムなどの希土類元素
を含む。他の実施例として、第1電気絶縁層73が省略
され、電極X上に、電気絶縁層75で封止されたEL発
光層74が形成されていてもよい。また電極Xおよび第
1電気絶縁層73は遮光性であって、第2電気絶縁層7
5および電極Yが透光性であってもよい。
【0012】図1において電極X,Yに与えられる印加
電圧波形の参照符1〜19の各点は、図3に示される移
動電荷量特性を示す各点に個別的に対応している。本発
明に従えば、第1フィールドである期間F1において、
参照符1〜5で示される駆動電圧パルスp1は、EL発
光層74の発光開始電圧、たとえば170V以上の電圧
V3を有し、その後、参照符6〜9で示される逆極性の
残留電荷打消し用電圧q1が印加される。次の第2フィ
ールドの期間F2では、第1フィールドF1の駆動電圧
パルスp1とは逆極性である駆動電圧パルスp2が印加
され、その後、駆動電圧パルスp2とは逆極性の残留電
荷打消し用電圧パルスq2が印加される。駆動電圧パル
スp1,p2の値V3,V5の絶対値は、たとえば23
0Vであってもよく、残留電荷打消し用電圧パルスq
1,q2の値V6,V4は、前述の図13および次の図
4に示される発光開始電圧V1とほぼ等しい値に定めら
れる。
電圧波形の参照符1〜19の各点は、図3に示される移
動電荷量特性を示す各点に個別的に対応している。本発
明に従えば、第1フィールドである期間F1において、
参照符1〜5で示される駆動電圧パルスp1は、EL発
光層74の発光開始電圧、たとえば170V以上の電圧
V3を有し、その後、参照符6〜9で示される逆極性の
残留電荷打消し用電圧q1が印加される。次の第2フィ
ールドの期間F2では、第1フィールドF1の駆動電圧
パルスp1とは逆極性である駆動電圧パルスp2が印加
され、その後、駆動電圧パルスp2とは逆極性の残留電
荷打消し用電圧パルスq2が印加される。駆動電圧パル
スp1,p2の値V3,V5の絶対値は、たとえば23
0Vであってもよく、残留電荷打消し用電圧パルスq
1,q2の値V6,V4は、前述の図13および次の図
4に示される発光開始電圧V1とほぼ等しい値に定めら
れる。
【0013】図4は、薄膜EL素子41の発光輝度と印
加電圧との関係を示すグラフである。図4の破線で示さ
れる特性は、前述の図13の参照符21〜24の特性と
同一であり、本発明に従えば、駆動電圧パルスp1,p
2の後にそれらの駆動電圧パルスp1,p2とはそれぞ
れ逆極性である残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2
を印加することによって、図4の実線で示されるように
発光輝度の印加電圧に対するヒステリシス現象が抑制さ
れてほとんど零となった特性を得ることができることが
確認された。
加電圧との関係を示すグラフである。図4の破線で示さ
れる特性は、前述の図13の参照符21〜24の特性と
同一であり、本発明に従えば、駆動電圧パルスp1,p
2の後にそれらの駆動電圧パルスp1,p2とはそれぞ
れ逆極性である残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2
を印加することによって、図4の実線で示されるように
発光輝度の印加電圧に対するヒステリシス現象が抑制さ
れてほとんど零となった特性を得ることができることが
確認された。
【0014】前述の図1および図3を参照して、EL発
光層74ならびに第1および第2電気絶縁層73,75
をサンドイッチした電極X,Y間に、参照符1〜3で示
される駆動電圧パルスの立上がり波形を与える。この参
照符2で示される立上がり時では、EL発光層74を電
荷が流れ始め、印加電圧と移動電荷量特性が移動電荷量
軸方向に図3に示されるように、開き始める。
光層74ならびに第1および第2電気絶縁層73,75
をサンドイッチした電極X,Y間に、参照符1〜3で示
される駆動電圧パルスの立上がり波形を与える。この参
照符2で示される立上がり時では、EL発光層74を電
荷が流れ始め、印加電圧と移動電荷量特性が移動電荷量
軸方向に図3に示されるように、開き始める。
【0015】参照符3〜4は、駆動電圧パルスの振幅が
最大値V3である部分であり、ここでも僅かの電荷が流
れる。
最大値V3である部分であり、ここでも僅かの電荷が流
れる。
【0016】参照符4〜5では、駆動電圧パルスが立下
がり波形を有し、EL発光層74における移動電荷量
は、印加電圧と1次直線の関係で減少する。
がり波形を有し、EL発光層74における移動電荷量
は、印加電圧と1次直線の関係で減少する。
【0017】参照符5〜6で、印加電圧は零であるけれ
ども、移動電荷量が内部分極の自然緩和によって僅かに
減少する。結局、駆動電圧パルスp1によって図3の原
点から参照符6に示す位置までが、EL発光層4と電気
絶縁層73,75との界面に蓄積される電荷量、すなわ
ち残留電荷の量を表す。この残留電荷を打消すことがで
きれば、薄膜EL素子41のメモリ機能をなくすことが
できる。
ども、移動電荷量が内部分極の自然緩和によって僅かに
減少する。結局、駆動電圧パルスp1によって図3の原
点から参照符6に示す位置までが、EL発光層4と電気
絶縁層73,75との界面に蓄積される電荷量、すなわ
ち残留電荷の量を表す。この残留電荷を打消すことがで
きれば、薄膜EL素子41のメモリ機能をなくすことが
できる。
【0018】そこで本発明によれば、図1の参照符6〜
9に示される残留電荷打消し用電圧パルスq1を印加す
る。参照符6〜7は、残留電荷打消し用電圧の立上がり
波形を表わし、参照符7においてEL発光層74の内部
を電流が流れ始め、参照符7〜8ではEL発光層74と
電気絶縁層73,75との界面に蓄積されている電荷は
なくなる。参照符8〜9は残留電荷打消し用電圧q1の
立下がり波形であって、印加電圧の減少に対応して移動
電荷量も減少し、印加電圧と移動電荷量との特性は、図
3に明らかなように原点に戻る。
9に示される残留電荷打消し用電圧パルスq1を印加す
る。参照符6〜7は、残留電荷打消し用電圧の立上がり
波形を表わし、参照符7においてEL発光層74の内部
を電流が流れ始め、参照符7〜8ではEL発光層74と
電気絶縁層73,75との界面に蓄積されている電荷は
なくなる。参照符8〜9は残留電荷打消し用電圧q1の
立下がり波形であって、印加電圧の減少に対応して移動
電荷量も減少し、印加電圧と移動電荷量との特性は、図
3に明らかなように原点に戻る。
【0019】図1における参照符10〜18の波形を有
するパルスp2,q2は、図1の参照符1〜9の波形を
有するパルスp1,q1とは逆極性である。参照符18
〜19は、次の周期の始まりまでの時間である。参照符
19は、参照符1に対応し、第2フィールドF2の終了
後には、再び第1フィールドF1に戻って上述の動作が
繰返される。こうして図1の参照符1〜参照符19まで
の動作の繰返しが行われて、薄膜EL素子41の見かけ
上で、メモリ機能を消去することができる。なお前述の
図3においては、参照符1,9,10,18は、原点か
らずれているけれども、これは説明を判りやすくするた
めのみであって、実際にはこれらの4つの点1,9,1
0,18は原点に重なる。駆動電圧パルスp1,p2お
よび残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2のパルス幅
W1,W3は、たとえば約50μsecであってもよ
く、またこれらのパルスp1,q1間およびp2,q2
間の時間W2は、たとえば50〜500μsecであっ
てもよい。第1および第2フィールドF1,F2は、た
とえば1/60secであってもよい。
するパルスp2,q2は、図1の参照符1〜9の波形を
有するパルスp1,q1とは逆極性である。参照符18
〜19は、次の周期の始まりまでの時間である。参照符
19は、参照符1に対応し、第2フィールドF2の終了
後には、再び第1フィールドF1に戻って上述の動作が
繰返される。こうして図1の参照符1〜参照符19まで
の動作の繰返しが行われて、薄膜EL素子41の見かけ
上で、メモリ機能を消去することができる。なお前述の
図3においては、参照符1,9,10,18は、原点か
らずれているけれども、これは説明を判りやすくするた
めのみであって、実際にはこれらの4つの点1,9,1
0,18は原点に重なる。駆動電圧パルスp1,p2お
よび残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2のパルス幅
W1,W3は、たとえば約50μsecであってもよ
く、またこれらのパルスp1,q1間およびp2,q2
間の時間W2は、たとえば50〜500μsecであっ
てもよい。第1および第2フィールドF1,F2は、た
とえば1/60secであってもよい。
【0020】残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2の
参照符7〜8;16〜17の電圧V4,V6は、実際に
は、かなり正確に発光開始電圧V1と一致させる必要が
ある。しかしながら薄膜EL素子41の構成上のばらつ
き、極性差、位置による電極X,Yの抵抗の差などによ
って、各薄膜EL素子41の発光開始電圧V1には、た
とえば約5V程度のばらつきがどうしても生じてしま
う。
参照符7〜8;16〜17の電圧V4,V6は、実際に
は、かなり正確に発光開始電圧V1と一致させる必要が
ある。しかしながら薄膜EL素子41の構成上のばらつ
き、極性差、位置による電極X,Yの抵抗の差などによ
って、各薄膜EL素子41の発光開始電圧V1には、た
とえば約5V程度のばらつきがどうしても生じてしま
う。
【0021】この問題を解決するために本発明の他の実
施例では、電極X,Yに印加される電圧は、図9に示さ
れるように参照符7〜8および16〜17において時間
経過に伴って参照符b,cで示されるように発光開始電
圧V1の近傍であって、その発光開始電圧V1未満の値
から発光開始電圧以上の値にまで、時間経過に伴って変
化させる。このような電圧波形は、電源回路56におい
て発生させることができる。このように時間経過に伴っ
て残留電荷打消し用電圧を、図9の参照符7〜8;16
〜17に示されるように絶対値が増加する構成とするこ
とによって、EL発光層74と第1および第2電気絶縁
層73,75との界面に生じる残留電荷を、薄膜EL素
子41のばらつきなどに依存することなく、確実に消去
させることができるようになる。
施例では、電極X,Yに印加される電圧は、図9に示さ
れるように参照符7〜8および16〜17において時間
経過に伴って参照符b,cで示されるように発光開始電
圧V1の近傍であって、その発光開始電圧V1未満の値
から発光開始電圧以上の値にまで、時間経過に伴って変
化させる。このような電圧波形は、電源回路56におい
て発生させることができる。このように時間経過に伴っ
て残留電荷打消し用電圧を、図9の参照符7〜8;16
〜17に示されるように絶対値が増加する構成とするこ
とによって、EL発光層74と第1および第2電気絶縁
層73,75との界面に生じる残留電荷を、薄膜EL素
子41のばらつきなどに依存することなく、確実に消去
させることができるようになる。
【0022】本発明の他の実施例として、図10に示さ
れるように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2の絶
対値は、時間経過に伴って参照符7〜8;16〜17に
示されるように時間経過に伴ってその絶対値が減少する
波形を有していてもよい。
れるように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2の絶
対値は、時間経過に伴って参照符7〜8;16〜17に
示されるように時間経過に伴ってその絶対値が減少する
波形を有していてもよい。
【0023】さらに他の実施例として図11に示される
ように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2も頂部で
は、参照符7〜7aではその絶対値が増大し、参照符7
a〜8;16a〜17ではその絶対値が減少するように
波形が形成されていてもよい。参照符7,8;16,1
7は、EL発光層4の発光開始電圧V1近傍であってそ
れ未満の値であり、参照符7a,16aの電圧は、発光
開始電圧V1の近傍の値であって、それ以上の値であ
る。
ように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2も頂部で
は、参照符7〜7aではその絶対値が増大し、参照符7
a〜8;16a〜17ではその絶対値が減少するように
波形が形成されていてもよい。参照符7,8;16,1
7は、EL発光層4の発光開始電圧V1近傍であってそ
れ未満の値であり、参照符7a,16aの電圧は、発光
開始電圧V1の近傍の値であって、それ以上の値であ
る。
【0024】本発明のさらに他の実施例では、図12に
示されるように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2
の参照符7〜8,16〜17では、階段状に、絶対値が
時間経過に伴って増大するようにされていてもよい。ま
た本発明のさらに他の実施例として図10および図11
の各残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2においても
その頂部において階段波形が用いられてもよい。
示されるように残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2
の参照符7〜8,16〜17では、階段状に、絶対値が
時間経過に伴って増大するようにされていてもよい。ま
た本発明のさらに他の実施例として図10および図11
の各残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2においても
その頂部において階段波形が用いられてもよい。
【0025】EL発光層74の内部分極と薄膜EL素子
41のメモリ効果について、図5〜図7を参照して説明
する。図5(1)〜図5(5)は、図2に示される薄膜
EL素子41のEL発光層74に着目した等価回路図で
ある。図6は図2に示される薄膜EL素子41のエネル
ギーバンド図であり、図7(1)〜図7(5)は、従来
から用いられている薄膜EL素子41に印加される電圧
波形を示している。図5(1)は、電極X,Y間に、そ
の薄膜EL素子41の製造後に一度も電圧を印加してい
ないときにおける状態を示し、そのエネルギーバンド図
は図6(1)に示され、電極X,Yの電圧は図7の実線
で示されているとおりである。電極X,Yのエネルギー
バンドは水平であって、エネルギー差は生じていない。
41のメモリ効果について、図5〜図7を参照して説明
する。図5(1)〜図5(5)は、図2に示される薄膜
EL素子41のEL発光層74に着目した等価回路図で
ある。図6は図2に示される薄膜EL素子41のエネル
ギーバンド図であり、図7(1)〜図7(5)は、従来
から用いられている薄膜EL素子41に印加される電圧
波形を示している。図5(1)は、電極X,Y間に、そ
の薄膜EL素子41の製造後に一度も電圧を印加してい
ないときにおける状態を示し、そのエネルギーバンド図
は図6(1)に示され、電極X,Yの電圧は図7の実線
で示されているとおりである。電極X,Yのエネルギー
バンドは水平であって、エネルギー差は生じていない。
【0026】次に図5(2)に示されるように薄膜EL
素子41の電極X,Y間に、電極Xが正となる電圧を印
加すると、図6(2)で示されるエネルギーバンド図が
得られ、このときEL発光層74と第1および第2電気
絶縁層73,75との界面から電荷が発生し、電極X,
Y間に印加されている電圧によってEL発光層74には
高電界が与えられているので、電荷が加速され、EL発
光層74中の発光中心を励起し、発光を生じる。またこ
の加速された電荷によって、EL発光層74中から電荷
が発生する。電極X,Yに印加される電圧は、図7
(2)の実線で示されるとおりである。
素子41の電極X,Y間に、電極Xが正となる電圧を印
加すると、図6(2)で示されるエネルギーバンド図が
得られ、このときEL発光層74と第1および第2電気
絶縁層73,75との界面から電荷が発生し、電極X,
Y間に印加されている電圧によってEL発光層74には
高電界が与えられているので、電荷が加速され、EL発
光層74中の発光中心を励起し、発光を生じる。またこ
の加速された電荷によって、EL発光層74中から電荷
が発生する。電極X,Yに印加される電圧は、図7
(2)の実線で示されるとおりである。
【0027】次に図5(3)に示されるように電極X,
Yの電圧を零としたとき、図6(3)に示されるように
EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,75
との界面には電荷が残っているので、エネルギーバンド
図では内部分極が形成されることが示されている。この
ようにEL発光層74に電荷が流れ、その流れた電荷が
EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,75
との界面に蓄積されることによって、内部分極が生じ、
この発生した内部分極は、電極X,Yの電圧が零になっ
てもなくならず、長時間保持されるのである。この電圧
波形は図7(3)の実線のとおりである。
Yの電圧を零としたとき、図6(3)に示されるように
EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,75
との界面には電荷が残っているので、エネルギーバンド
図では内部分極が形成されることが示されている。この
ようにEL発光層74に電荷が流れ、その流れた電荷が
EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,75
との界面に蓄積されることによって、内部分極が生じ、
この発生した内部分極は、電極X,Yの電圧が零になっ
てもなくならず、長時間保持されるのである。この電圧
波形は図7(3)の実線のとおりである。
【0028】図5(4)に示されるように電極X,Y間
に、前述の図5(2)とは逆極性の電圧が印加される
と、エネルギーバンド図は図6(4)に示されるとおり
であり、この印加電圧は図7(4)の実線で示されると
おりである。EL発光層74内の電界は、内部分極によ
る電界と、外部電源からの電圧による電界との和であ
る。またEL発光層74と第1および第2電気絶縁層7
3,75の界面から電荷が発生するときのEL発光層7
4内の電界は予め定まった定数である。
に、前述の図5(2)とは逆極性の電圧が印加される
と、エネルギーバンド図は図6(4)に示されるとおり
であり、この印加電圧は図7(4)の実線で示されると
おりである。EL発光層74内の電界は、内部分極によ
る電界と、外部電源からの電圧による電界との和であ
る。またEL発光層74と第1および第2電気絶縁層7
3,75の界面から電荷が発生するときのEL発光層7
4内の電界は予め定まった定数である。
【0029】図5(4)では、前述の図5(2)の場合
と同様に、電荷が発生するけれども、その前段階である
図5(3)では内部分極が上述のように発生しているの
で、図5(2)のような前段階で内部分極を生じていな
い場合に比べて、外部電圧が低くても、電荷が発生し始
める。このように内部分極がより多いと、外部電極がよ
り低いところから電荷が発生し始める。すなわちEL発
光層74は、発光時にはそのEL発光層74内の電界が
一定となり、EL発光層74内の電界は、内部分極があ
ると、外部電圧による電界と内部分極による電界の和と
なる。このため内部分極が発生していれば、内部分極が
ない場合に比べて、発光のための外部電圧が低くてす
む。このときのエネルギーバンドは図6(4)に示さ
れ、電圧波形は図7(4)の実線のとおりである。
と同様に、電荷が発生するけれども、その前段階である
図5(3)では内部分極が上述のように発生しているの
で、図5(2)のような前段階で内部分極を生じていな
い場合に比べて、外部電圧が低くても、電荷が発生し始
める。このように内部分極がより多いと、外部電極がよ
り低いところから電荷が発生し始める。すなわちEL発
光層74は、発光時にはそのEL発光層74内の電界が
一定となり、EL発光層74内の電界は、内部分極があ
ると、外部電圧による電界と内部分極による電界の和と
なる。このため内部分極が発生していれば、内部分極が
ない場合に比べて、発光のための外部電圧が低くてす
む。このときのエネルギーバンドは図6(4)に示さ
れ、電圧波形は図7(4)の実線のとおりである。
【0030】薄膜EL素子41のメモリ効果は、薄膜E
L素子が発光するときにEL発光層74内から電荷が発
生し、EL発光層74と第1および第2電気絶縁層7
3,75との界面に電荷が蓄積され、外部電圧が零にな
ってもその電荷がEL発光層74内に戻らないことによ
って、外部電圧が低い値であっても電荷が発生し始め、
見かけ上、メモリ効果となって表れる。こうして薄膜E
L素子41の発光輝度の印加電圧に対する特性にヒステ
リシス現象が生じる結果になる。メモリ機能のない薄膜
EL素子では、外部電圧が零になると、電荷が発光層内
に戻り、上述のヒステリシス現象を生じることはない。
L素子が発光するときにEL発光層74内から電荷が発
生し、EL発光層74と第1および第2電気絶縁層7
3,75との界面に電荷が蓄積され、外部電圧が零にな
ってもその電荷がEL発光層74内に戻らないことによ
って、外部電圧が低い値であっても電荷が発生し始め、
見かけ上、メモリ効果となって表れる。こうして薄膜E
L素子41の発光輝度の印加電圧に対する特性にヒステ
リシス現象が生じる結果になる。メモリ機能のない薄膜
EL素子では、外部電圧が零になると、電荷が発光層内
に戻り、上述のヒステリシス現象を生じることはない。
【0031】図5(5)は、前述の図5(3)と同様に
外部電圧が印加されていない状態を示し、そのエネルギ
ーバンド図は図6(5)に示され、この外部電圧は図7
(5)の実線で示されている。このとき内部分極が発生
している。
外部電圧が印加されていない状態を示し、そのエネルギ
ーバンド図は図6(5)に示され、この外部電圧は図7
(5)の実線で示されている。このとき内部分極が発生
している。
【0032】図5(5)の次には、図5(2)に移り、
以下同様にして図5(2)〜図5(3)、図5(4)、
図5(5)の各動作が繰返されることになる。
以下同様にして図5(2)〜図5(3)、図5(4)、
図5(5)の各動作が繰返されることになる。
【0033】上述の図5〜図7の説明から明らかなよう
に、EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,
75との界面に電荷が蓄積されていない状態では、薄膜
EL素子41のメモリ特性は表れない。したがって本発
明によれば上述のように各駆動パルスp1,p2毎に、
毎回、残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2を印加
し、これによってEL発光層74と第1および第2電気
絶縁層73,75との間の界面の電荷の蓄積をなくすこ
とができ、発光輝度と印加電圧特性のヒステリシス現象
をなくすことが可能になるのである。こうして本発明で
は、EL発光層774と第1および第2電気絶縁層7
3,75との界面の分極電荷を消去し、EL発光層74
内に残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2によって戻
すだけであり、たとえば一方の電気絶縁層73側から他
方の第2電気絶縁層75側への各界面への電荷を流すも
のではない。このため残留電荷が確実に消去される。
に、EL発光層74と第1および第2電気絶縁層73,
75との界面に電荷が蓄積されていない状態では、薄膜
EL素子41のメモリ特性は表れない。したがって本発
明によれば上述のように各駆動パルスp1,p2毎に、
毎回、残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2を印加
し、これによってEL発光層74と第1および第2電気
絶縁層73,75との間の界面の電荷の蓄積をなくすこ
とができ、発光輝度と印加電圧特性のヒステリシス現象
をなくすことが可能になるのである。こうして本発明で
は、EL発光層774と第1および第2電気絶縁層7
3,75との界面の分極電荷を消去し、EL発光層74
内に残留電荷打消し用電圧パルスq1,q2によって戻
すだけであり、たとえば一方の電気絶縁層73側から他
方の第2電気絶縁層75側への各界面への電荷を流すも
のではない。このため残留電荷が確実に消去される。
【0034】図8は薄膜EL素子41の具体的な平面形
状を簡略化して示すとともに、その薄膜EL素子を駆動
するための装置の構成を示すブロック図である。薄膜E
L素子41の表示部40の発光しきい電圧VW は170
Vであり、このEL表示部40には、複数の列方向に延
びるデータ側電極X1,X2,…,Xi(以下、総称す
るときにはデータ側電極Xと称する)と、複数の行方向
に延びる走査側電極Y1,Y2,…,Yi(以下、総称
するときには走査側電極Yと称する)とが相互に交差す
るように行列状に配設される。
状を簡略化して示すとともに、その薄膜EL素子を駆動
するための装置の構成を示すブロック図である。薄膜E
L素子41の表示部40の発光しきい電圧VW は170
Vであり、このEL表示部40には、複数の列方向に延
びるデータ側電極X1,X2,…,Xi(以下、総称す
るときにはデータ側電極Xと称する)と、複数の行方向
に延びる走査側電極Y1,Y2,…,Yi(以下、総称
するときには走査側電極Yと称する)とが相互に交差す
るように行列状に配設される。
【0035】走査側電極Yには、第1スイッチング回路
42,43と第2スイッチング回路44,45とが設け
られる。
42,43と第2スイッチング回路44,45とが設け
られる。
【0036】各データ側電極Xには、データ側駆動回路
50が設けられ、このデータ側駆動回路50は、ソース
側が共通に電圧VM (=60V)の電源ラインL3に接
続されたプルアップ機能を有するトランジスタUT1〜
UTiと、ソース側が共通に接地されたプルダウン機能
を有するトランジスタDT1〜DTiと、前記各トラン
ジスタと逆方向の電流を流すためのダイオードUD1〜
UDiと、DD1〜DDiとを含んで構成され、各々選
択回路51によって選択的に駆動される。
50が設けられ、このデータ側駆動回路50は、ソース
側が共通に電圧VM (=60V)の電源ラインL3に接
続されたプルアップ機能を有するトランジスタUT1〜
UTiと、ソース側が共通に接地されたプルダウン機能
を有するトランジスタDT1〜DTiと、前記各トラン
ジスタと逆方向の電流を流すためのダイオードUD1〜
UDiと、DD1〜DDiとを含んで構成され、各々選
択回路51によって選択的に駆動される。
【0037】第2スイッチング回路44,45における
各トランジスタPT1〜PTiのソース側には、電源回
路53の電源電圧が供給される。この電源回路53にお
いては、0V,230V,170Vの3種類の電圧のい
ずれかが設定される。
各トランジスタPT1〜PTiのソース側には、電源回
路53の電源電圧が供給される。この電源回路53にお
いては、0V,230V,170Vの3種類の電圧のい
ずれかが設定される。
【0038】前記第1スイッチング回路42,43の各
トランジスタNT1〜NTiのソース側には、電源回路
54の出力電圧が供給される。この電源回路54におい
ては、0V,−170Vの2種類の電圧のいずれかが設
定される。
トランジスタNT1〜NTiのソース側には、電源回路
54の出力電圧が供給される。この電源回路54におい
ては、0V,−170Vの2種類の電圧のいずれかが設
定される。
【0039】また、データ側駆動回路50内の各トラン
ジスタUT1〜UTiおよび各ダイオードUD1〜UD
iが共通に接続される電源ラインL3には、電源回路5
6の出力電圧が供給される。
ジスタUT1〜UTiおよび各ダイオードUD1〜UD
iが共通に接続される電源ラインL3には、電源回路5
6の出力電圧が供給される。
【0040】ここで説明の便宜のため、第1スイッチン
グ回路42,43内の任意のトランジスタを導通状態と
し、この走査側選択電極上の絵素に負の書込みパルスを
印加する駆動タイミングを、以下、Nch駆動タイミン
グと称し、第2スイッチング回路44,45内の任意の
トランジスタを導通状態とし、この走査側選択電極上の
絵素に正の書込みパルスを印加する駆動タイミングをP
ch駆動タイミングと称する。
グ回路42,43内の任意のトランジスタを導通状態と
し、この走査側選択電極上の絵素に負の書込みパルスを
印加する駆動タイミングを、以下、Nch駆動タイミン
グと称し、第2スイッチング回路44,45内の任意の
トランジスタを導通状態とし、この走査側選択電極上の
絵素に正の書込みパルスを印加する駆動タイミングをP
ch駆動タイミングと称する。
【0041】また、奇数番目の走査電極Yに対してNc
h駆動を行い、偶数番目の走査側電極Yに対してPch
駆動を行うフィールド(画面)をNPフィールド、これ
と逆のフィールドをPNフィールドと称する。次の期間
〜毎の動作を説明する。
h駆動を行い、偶数番目の走査側電極Yに対してPch
駆動を行うフィールド(画面)をNPフィールド、これ
と逆のフィールドをPNフィールドと称する。次の期間
〜毎の動作を説明する。
【0042】NPフィールドNch駆動における書込
み期間 第1スイッチング回路42,43の各トランジスタのソ
ース電位を−VW =−170Vにし、第2スイッチング
回路44,45の各トランジスタのソース電位を0Vに
する。この後に選択回路46のデータに従って、第1ス
イッチング回路42内で選択されたトランジスタNTS
を導通状態にし、これに対応するラインを選択する。そ
の他の第1および第2スイッチング回路42,43;4
4,45の各トランジスタはすべて遮断状態にする。
み期間 第1スイッチング回路42,43の各トランジスタのソ
ース電位を−VW =−170Vにし、第2スイッチング
回路44,45の各トランジスタのソース電位を0Vに
する。この後に選択回路46のデータに従って、第1ス
イッチング回路42内で選択されたトランジスタNTS
を導通状態にし、これに対応するラインを選択する。そ
の他の第1および第2スイッチング回路42,43;4
4,45の各トランジスタはすべて遮断状態にする。
【0043】データ側においては、電源回路56の出力
電圧をVM (=60V)に引き上げる。これによって走
査側の選択電極YSとデータ側の選択電極XS間の絵素C
BSには、60V−(−170V)=230Vが印加され
て発光する。
電圧をVM (=60V)に引き上げる。これによって走
査側の選択電極YSとデータ側の選択電極XS間の絵素C
BSには、60V−(−170V)=230Vが印加され
て発光する。
【0044】データ側の非選択電極間の絵素CDSには、
0V−(−170V)=170Vが印加されるが、これ
は発光しきい値以下なので発光しない。また、走査側の
非選択電極Yd上の絵素CB,CDについては、走査側の
電極はフローティングであるから、データ側の選択電極
XS と非選択電極Xdとの比率によって、0V〜60V
まで変化する。
0V−(−170V)=170Vが印加されるが、これ
は発光しきい値以下なので発光しない。また、走査側の
非選択電極Yd上の絵素CB,CDについては、走査側の
電極はフローティングであるから、データ側の選択電極
XS と非選択電極Xdとの比率によって、0V〜60V
まで変化する。
【0045】NPフィールドPch駆動における残留
電荷打消し用パルス印加期間 第2スイッチング回路44,45の各トランジスタのソ
ース電位をVC =170Vにし、第1スイッチング回路
42,43の各トランジスタのソース電位を0Vにす
る。この後、選択回路47のデータに従って、第2スイ
ッチング回路44内の選択されたトランジスタPTSを
導通状態にし、選択電極YSを設定する。第1および第
2スイッチング回路42,43;44,45内のその他
のトランジスタはすべて遮断状態とする。
電荷打消し用パルス印加期間 第2スイッチング回路44,45の各トランジスタのソ
ース電位をVC =170Vにし、第1スイッチング回路
42,43の各トランジスタのソース電位を0Vにす
る。この後、選択回路47のデータに従って、第2スイ
ッチング回路44内の選択されたトランジスタPTSを
導通状態にし、選択電極YSを設定する。第1および第
2スイッチング回路42,43;44,45内のその他
のトランジスタはすべて遮断状態とする。
【0046】データ側には、電源回路56の出力電圧を
0Vにする。これによって、データ側の電極Xはすべて
0Vとなり、走査側の選択電極YS 上の絵素には、17
0Vの残留電荷打消し用パルスが書込みパルスとは逆極
性で印加されることになる。
0Vにする。これによって、データ側の電極Xはすべて
0Vとなり、走査側の選択電極YS 上の絵素には、17
0Vの残留電荷打消し用パルスが書込みパルスとは逆極
性で印加されることになる。
【0047】NPフィールドPch駆動における書込
み期間 第2スイッチング回路45内の各トランジスタのソース
電位をVW+VM=230Vにし、第1スイッチング回路
42内の各トランジスタのソース電位を0Vにする。そ
の後に、選択回路49のデータに従って選択電極YS を
設定する。第1および第2スイッチング回路42,4
3;44,45内のその他のトランジスタは、すべて遮
断状態とする。
み期間 第2スイッチング回路45内の各トランジスタのソース
電位をVW+VM=230Vにし、第1スイッチング回路
42内の各トランジスタのソース電位を0Vにする。そ
の後に、選択回路49のデータに従って選択電極YS を
設定する。第1および第2スイッチング回路42,4
3;44,45内のその他のトランジスタは、すべて遮
断状態とする。
【0048】データ側においては、電源回路56の出力
電圧をVM (=60V)に引き上げる。これによって、
走査側の選択電極YSとデータ側の選択電極XS間の絵素
には、230V−0V=230Vの書込みパルスが前記
Nch駆動における書込みパルスとは逆極性で印加され
て発光する。一方、データ側の非選択電極間の絵素で
は、230V−60V=170Vが印加されるが、これ
は発光しきい値以下なので発光しない。
電圧をVM (=60V)に引き上げる。これによって、
走査側の選択電極YSとデータ側の選択電極XS間の絵素
には、230V−0V=230Vの書込みパルスが前記
Nch駆動における書込みパルスとは逆極性で印加され
て発光する。一方、データ側の非選択電極間の絵素で
は、230V−60V=170Vが印加されるが、これ
は発光しきい値以下なので発光しない。
【0049】NPフィールドNch駆動における残留
電荷打消し用パルス印加期間 第1スイッチング回路42,43のソース電位を−VC
=0〜−170Vにし、第2スイッチング回路44,4
5の各トランジスタのソース電位を0Vにする。その後
に、選択回路48のデータに従って、第1スイッチング
回路43内の選択されたトランジスタNTSを導通状態
にして、選択電極YSを設定する。第1および第2スイ
ッチング回路42,43;44,45内のその他のトラ
ンジスタはすべて遮断状態とする。
電荷打消し用パルス印加期間 第1スイッチング回路42,43のソース電位を−VC
=0〜−170Vにし、第2スイッチング回路44,4
5の各トランジスタのソース電位を0Vにする。その後
に、選択回路48のデータに従って、第1スイッチング
回路43内の選択されたトランジスタNTSを導通状態
にして、選択電極YSを設定する。第1および第2スイ
ッチング回路42,43;44,45内のその他のトラ
ンジスタはすべて遮断状態とする。
【0050】データ側においては、電源回路56の出力
電圧を0Vにする。これによって走査側の選択電極YS
上の絵素には、170Vの残留電荷打消し用パルスが書
込みパルスとは逆極性で印加されることになる。
電圧を0Vにする。これによって走査側の選択電極YS
上の絵素には、170Vの残留電荷打消し用パルスが書
込みパルスとは逆極性で印加されることになる。
【0051】PNフィールドPch駆動における書込
みパルス印加期間 走査側の選択電極YS が奇数側から選択される以外は、
NPフィールドのNch駆動と同様の駆動を行う。
みパルス印加期間 走査側の選択電極YS が奇数側から選択される以外は、
NPフィールドのNch駆動と同様の駆動を行う。
【0052】PNフィールドNch駆動における調光
パルス印加期間 奇数側と偶数側とが入れ代わる以外は、NPフィールド
におけるNch駆動と同様の駆動を行う。
パルス印加期間 奇数側と偶数側とが入れ代わる以外は、NPフィールド
におけるNch駆動と同様の駆動を行う。
【0053】PNフィールドNch駆動における書込
みパルス印加期間 走査側の選択電極YS が偶数側から選択されること以外
は、NPフィールドと同様の駆動を行う。
みパルス印加期間 走査側の選択電極YS が偶数側から選択されること以外
は、NPフィールドと同様の駆動を行う。
【0054】PNフィールドPch駆動における調光
パルス印加期間 偶数側と奇数側とが入れ代わる以外は、NPフィールド
におけるNch駆動と同様の駆動を行う。
パルス印加期間 偶数側と奇数側とが入れ代わる以外は、NPフィールド
におけるNch駆動と同様の駆動を行う。
【0055】以上のように本実施例の駆動方法では、E
L表示部40における各絵素を発光させるために走査側
の選択電極YS に印加する書込みパルスと逆極性の残留
電荷打消し用パルスを、書込みパルス印加後に選択電極
YSに印加するものである。
L表示部40における各絵素を発光させるために走査側
の選択電極YS に印加する書込みパルスと逆極性の残留
電荷打消し用パルスを、書込みパルス印加後に選択電極
YSに印加するものである。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、EL発光層と電気絶縁
層との間の界面に、EL発光層の発光のために印加され
る発光開始電圧以上の駆動電圧が与えられた後には、そ
の駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧で
ある残留電荷打消し用電圧を印加し、これによってEL
発光層と電気絶縁層との間の界面に残留している電荷が
除去される。これによってたとえばいわゆる交流駆動法
によって薄膜EL素子を駆動するときにおける駆動電圧
を高くする必要がなくなり、消費電力を低減し、また低
い駆動電圧を用いることによってその駆動電圧を発生す
るたとえば半導体集積回路を安価に実現することがで
き、さらにそのような低い駆動電圧を発生する半導体集
積回路を用いても、発光輝度が低下するという問題は生
じない。
層との間の界面に、EL発光層の発光のために印加され
る発光開始電圧以上の駆動電圧が与えられた後には、そ
の駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧で
ある残留電荷打消し用電圧を印加し、これによってEL
発光層と電気絶縁層との間の界面に残留している電荷が
除去される。これによってたとえばいわゆる交流駆動法
によって薄膜EL素子を駆動するときにおける駆動電圧
を高くする必要がなくなり、消費電力を低減し、また低
い駆動電圧を用いることによってその駆動電圧を発生す
るたとえば半導体集積回路を安価に実現することがで
き、さらにそのような低い駆動電圧を発生する半導体集
積回路を用いても、発光輝度が低下するという問題は生
じない。
【0057】さらに本発明によれば、第1期間に一方極
性の駆動電圧を印加した後、引続き他方極性の残留電荷
打消し用電圧を印加し、その後第2期間では他方極性の
駆動電圧を印加して発光を行なわせ、その後に一方極性
の残留電荷打消し用電圧を印加し、このような第1およ
び第2期間における電圧の印加を交互に繰返して切換
え、これによって薄膜EL素子を交流駆動し、その発光
輝度の特性の劣化を防ぐことができる。こうして本発明
によれば、発光輝度の印加電圧に対するヒステリシス現
象をなくすことが初めて可能になる。
性の駆動電圧を印加した後、引続き他方極性の残留電荷
打消し用電圧を印加し、その後第2期間では他方極性の
駆動電圧を印加して発光を行なわせ、その後に一方極性
の残留電荷打消し用電圧を印加し、このような第1およ
び第2期間における電圧の印加を交互に繰返して切換
え、これによって薄膜EL素子を交流駆動し、その発光
輝度の特性の劣化を防ぐことができる。こうして本発明
によれば、発光輝度の印加電圧に対するヒステリシス現
象をなくすことが初めて可能になる。
【0058】また本発明によれば、残留電荷打消し用電
圧は、ほぼ発光開始電圧の値であって、その発光開始電
圧未満と発光開始電圧以上との間で、時間経過に伴って
変化させ、これによって前記残留電荷を確実に消去して
しまうことが可能である。
圧は、ほぼ発光開始電圧の値であって、その発光開始電
圧未満と発光開始電圧以上との間で、時間経過に伴って
変化させ、これによって前記残留電荷を確実に消去して
しまうことが可能である。
【図1】本発明の一実施例の液晶EL素子41の電極
X,Yに印加される電圧の波形図である。
X,Yに印加される電圧の波形図である。
【図2】薄膜EL素子41の簡略化した断面図である。
【図3】薄膜EL素子41のEL発光層74の印加電圧
に対応する移動電荷量Qを示す図である。
に対応する移動電荷量Qを示す図である。
【図4】薄膜EL素子41の印加電圧と発光輝度との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図5】薄膜EL素子41に電圧を印加するときの状態
を簡略化して示す等価回路図である。
を簡略化して示す等価回路図である。
【図6】図5に対応する薄膜EL素子41のエネルギー
バンド図である。
バンド図である。
【図7】図5および図6に対応する印加電圧の波形を示
す図である。
す図である。
【図8】薄膜EL素子41を駆動するための装置の全体
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の他の実施例の薄膜EL素子41に印加
される電圧の波形図である。
される電圧の波形図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の薄膜EL素子に
印加される電圧の波形図である。
印加される電圧の波形図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の薄膜EL素子に
印加される電圧の波形図である。
印加される電圧の波形図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の薄膜EL素子に
印加される電圧の波形図である。
印加される電圧の波形図である。
【図13】薄膜EL素子の従来技術の駆動方法による特
性を示すグラフである。
性を示すグラフである。
41 薄膜EL素子 61 駆動装置 71 ガラス基板 73 第1電気絶縁層 74 EL発光層 75 第2電気絶縁層 X,Y 電極
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の電極間に、EL発光層と電気絶縁
層とが重ねられて介在される薄膜EL素子の駆動方法に
おいて、 電極間に、EL発光層の発光開始電圧以上の駆動電圧を
印加した後に、その駆動電圧とは逆極性であってかつほ
ぼ発光開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する
ことを特徴とする薄膜EL素子の駆動方法。 - 【請求項2】 一対の電極間に、EL発光層と電気絶縁
層とが重ねられて介在される薄膜EL素子の駆動方法に
おいて、 電極間に、一方極性を有するEL発光層の発光開始電圧
以上の駆動パルスを印加する第1ステップと、 電極間に、他方極性を有するほぼ発光開始電圧である残
留電荷打消し用電圧を印加する第2ステップと、 電極間に、前記他方極性を有するEL発光層の発光開始
電圧以上の駆動パルスを印加する第3ステップと、 電極間に、前記一方極性を有するほぼ発光開始電圧であ
る残留電荷打消し用電圧を印加する第4ステップとを、 この順序に繰返すことを特徴とする薄膜EL素子の駆動
方法。 - 【請求項3】 残留電荷打消し用電圧は、発光開始電圧
の近傍の値であって、その発光開始電圧未満の値と発光
開始電圧以上の値との範囲内で、時間経過に伴って変化
することを特徴とする請求項1または2記載の薄膜EL
素子の駆動方法。 - 【請求項4】 互いに交差する方向に配列された一方電
極と他方電極との間に、EL発光層と電気絶縁層とが重
ねられて介在されるEL表示素子の駆動装置において、 一方電極と他方電極との間に、EL発光層の発光開始電
圧以上の駆動電圧を印加する第1電圧印加手段と、 第1電圧印加手段による駆動電圧の印加後に、一方電極
と他方電極との間に、 駆動電圧とは逆極性であってかつほぼ発光開始電圧であ
る残留電荷打消し用電圧を印加する第2電圧印加手段と
を含むことを特徴とする薄膜EL素子の駆動装置。 - 【請求項5】 互いに交差する方向に配列された一方電
極と他方電極との間に、EL発光層と電気絶縁層とが重
ねられて介在されるEL表示素子の駆動装置において、 第1期間に、電極間に、一方極性を有するEL発光層の
発光開始電圧以上の駆動パルスを印加する第1電圧印加
手段と、 第1期間に、電極間に、他方極性を有するほぼ発光開始
電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する第2電圧印
加手段と、 第2期間に、電極間に、前記他方極性を有するEL発光
層の発光開始電圧以上の駆動パルスを印加する第3電圧
印加手段と、 第2期間に、電極間に、前記一方極性を有するほぼ発光
開始電圧である残留電荷打消し用電圧を印加する第4電
圧印加手段と、 第1および第2期間における第1および第2電圧印加手
段ならびに第3および第4電圧印加手段による電圧の印
加を交互に繰返し切換える手段とを含むことを特徴とす
る薄膜EL素子の駆動装置。 - 【請求項6】 残留電荷打消し用電圧は、発光開始電圧
の近傍の値であって、その発光開始電圧未満の値と発光
開始電圧以上の値との範囲内で、時間経過に伴って変化
することを特徴とする請求項4または5記載の薄膜EL
素子の駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13227295A JPH08328501A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜el素子の駆動方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13227295A JPH08328501A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜el素子の駆動方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08328501A true JPH08328501A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15077408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13227295A Pending JPH08328501A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 薄膜el素子の駆動方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08328501A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001083938A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Denso Corp | El表示装置 |
| US6271812B1 (en) | 1997-09-25 | 2001-08-07 | Denso Corporation | Electroluminescent display device |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP13227295A patent/JPH08328501A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6271812B1 (en) | 1997-09-25 | 2001-08-07 | Denso Corporation | Electroluminescent display device |
| JP2001083938A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-30 | Denso Corp | El表示装置 |
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