JPH08329701A - ランプ構造体およびその製造方法 - Google Patents

ランプ構造体およびその製造方法

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JPH08329701A
JPH08329701A JP7135301A JP13530195A JPH08329701A JP H08329701 A JPH08329701 A JP H08329701A JP 7135301 A JP7135301 A JP 7135301A JP 13530195 A JP13530195 A JP 13530195A JP H08329701 A JPH08329701 A JP H08329701A
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Japan
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lamp structure
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housing
rubber
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JP7135301A
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Takashi Hisanaga
永 孝 久
Kiminori Araki
木 公 範 荒
Osamu Ozawa
沢 修 小
Katsumi Hayashida
田 克 己 林
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2900/00Features of lamps not covered by other groups in B60Q
    • B60Q2900/20Arrangements for easy recycling, e.g. for easy dismantling or use of special materials

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Abstract

(57)【要約】 【目的】ランプ構造体の成型パッキングとして、所定組
成の熱可塑性エラストマー組成物を用いることにより、
ランプ構造体の組み立て工程を大幅に簡略化して製造効
率を大幅に向上できると共に、成型パッキングが十分な
性能を有し、かつリサイクルも可能なランプ構造体を提
供する。 【構成】ランプ構造体の成型パッキングを、軟化温度が
100℃以上でかつ溶融温度が200℃以下の熱可塑性
樹脂をマトリックスとして、少なくとも一部が加硫され
たゴム組成物、溶融温度が100℃以上のワックス状組
成物、あるいはさらに溶融時に粘接着性を付与する樹脂
組成物が分散されてなる熱可塑性エラストマー組成物で
成型することにより前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のヘッドライト
等のランプ構造体およびその製造方法に関する。詳しく
は、自動車のボディ等の取り付け位置との接合部材とな
るパッキングとして、所定組成の熱可塑性エラストマー
組成物を用いることにより、製造工程を大幅に簡略化す
ることができるランプ構造体およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車ヘッドライト等に各種の形状をし
たランプ構造体が利用される。ランプ構造体とは、基本
的に、ランプの光源と、通常はスリバチ形状の内面形状
を有し、窪みの底部分で前記光源を保持すると共に、そ
の内壁面で前記光源の光を前方に反射するハウジング
(リフレクタ)と、光源およびハウジングからの光を集
光すると共に、ハウジングの開放面を閉塞するランプレ
ンズとが一体的に構成された構造体である。
【0003】また、ハウジングの外壁面には、自動車の
ボディなどのランプ構造体が取り付けられる取付対象部
材の所定位置に確実に当接・密着して両者の間を密に保
持すると共に、ビスやボルトとナット等とによってラン
プ構造体をボディに固定した際の力を吸収し、ハウジン
グやボディの歪や損傷を防止するための、接合部材とな
るパッキングが接着される。
【0004】このようなランプ構造体において、ハウジ
ングの外壁面に接着されるパッキングには、ランプ構造
体(ハウジング)と自動車のボディ等の取付対象部材と
を確実に密着・接合できるような良好なゴム弾性と、ラ
ンプ点灯時の熱(通常、ハウジングは80〜100℃程
度になる)によって特性の変化が少ない良好な耐熱性が
要求される。そのため、パッキングとしては、エチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム(NBR)クロロプレンゴム
(CR)組成物等の加硫ゴムシートを、ランプ構造体や
自動車ボディのランプ構造体の取り付け位置の形状に応
じて打ち抜き成型した成型品(以下、成型パッキングと
いう)が好適に利用されている。ところが、この成型パ
ッキングの取り付け工程が、ランプ構造体の組み立て生
産性を低下しているという問題点がある。
【0005】すなわち、成型パッキングの取り付けは、
まず加硫ゴムシートを打ち抜き成型して成型パッキング
を作製した後、ハウジングおよび/または成型パッキン
グの所定位置にホットメルト系接着剤やシアノアクリレ
ート接着剤等の接着剤を塗布し、その上でハウジングの
所定位置に成型パッキングを張り付ける等の工程が必要
である。この工程は、ランプ構造体の組み立ての中では
工数を要する工程であり、ランプ構造体の生産性低下の
一因となっている。しかも、一度取り付けた加硫ゴムパ
ッキングは、ランプ構造体を廃棄時に取り外しても、溶
融再使用等のリサイクルができないという問題もある。
【0006】このような問題点を解決し、ランプ構造体
の組み立て、特に成型パッキングの接着工程を簡略化す
るために、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の柔軟性を
有する熱可塑性樹脂を使用したホットメルト系接着剤を
ハウジングの所定位置(成型パッキングに対応する位
置)に厚く塗布し、成型パッキングの代わりに用いるこ
とが考えられた。しかしながら、この方法では、ランプ
点灯時の熱によって、例えば60℃程度の低温度域で接
着剤が軟化してしまい、従来の加硫ゴムの特性である耐
熱軟化性等の点で著しく劣るため、実用化に至ることは
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、100℃以上
の高温域でも良好なゴム弾性を有し、かつ200℃以下
の溶融成型としては比較的低温の温度領域でも良好な溶
融流動性を発現する所定組成の熱可塑性エラストマー組
成物を用いて自動車等のランプ構造体の成型パッキング
を成型することにより、ランプ構造体と取付対象部材と
を好適に接合し、ボルトとナット等によってランプ構造
体を取付対象部材に固定した際の力や、ランプ構造体使
用中の温度変化や自動車走行時の振動等により発生する
力等を吸収し、ハウジングやボディの歪や損傷を防止す
るというランプ構造体のパッキングとして必要にして十
分な性能を発揮するパッキングを有すると共に、簡易な
型を用いた溶融成型によってランプ構造体と取付対象部
材との接合部分にパッキングを成型することによりパッ
キンングを取り付けることができ、ランプ構造体の組み
立て工程を大幅に簡略化して、製造効率を大幅に向上で
き、しかも、ランプ構造体の廃棄時等にはパッキングを
ランプ構造体から容易に取り外すことができ、かつ取り
外した後はパッキングの再度の溶融成型すなわちリサイ
クルが可能なランプ構造体、およびその製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のランプ構造体は、光源と、前記光源を所定
位置に保持すると共に、内壁面で前記光源からの光を反
射するハウジングと、前記光源およびハウジングからの
光を集光すると共に前記ハウジングを閉塞するレンズ
と、前記ハウジングの外壁面に接着され、取り付け対象
との接合部材となるパッキングとを有するランプ構造体
であって、前記パッキングが、下記成分A、BおよびC
を含有し、かつ前記成分BおよびCの少なくとも一部が
前記成分Aに分散されてなる熱可塑性エラストマー組成
物によって形成されることを特徴とするランプ構造体を
提供する。 成分A: 軟化温度が100℃以上で、かつ溶融温度が
200℃以下の熱可塑性樹脂組成物 成分B: 少なくとも一部が加硫されたゴム組成物 成分C: 溶融温度が100℃以上のワックス状組成物
【0009】また、前記成分Aがポリオレフィン系樹脂
材料、特にポリプロピレン系樹脂材料であり、前記成分
Bがエチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)および
/またはエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(E
PDM)であり、前記成分Cが低分子量ポリオレフィ
ン、特に低分子量ポリプロピレン(ポリプロピレン系ワ
ックス)であるのが、耐熱性等の特性制御および経済性
等の点で好ましい。
【0010】また、本発明のランプ構造体の製造方法
は、光源と、前記光源を所定位置に保持すると共に、内
壁面で前記光源からの光を反射するハウジングと、前記
光源およびハウジングからの光を集光すると共に前記ハ
ウジングを閉塞するレンズと、前記ハウジングの外壁面
に接着され、取り付け対象との接合部材となるパッキン
グとを有するランプ構造体の製造方法であって、前記ハ
ウジングおよび/または前記ランプ構造体が取り付けら
れる取付対象部材の接合部分に成型用金型を装着し、こ
の成型用金型内に、下記成分A、BおよびCを含有し、
かつ前記成分BおよびCの少なくとも一部が前記成分A
に分散されてなる熱可塑性エラストマー組成物を溶融注
入し、この熱可塑性エラストマー組成物が硬化した後に
前記成型用金型を取り外し、この硬化物を前記パッキン
グとして前記ハウジングと取付対象部材とを接合するこ
とにより、前記ランプ構造体を作製することを特徴とす
るランプ構造体の製造方法を提供する。 成分A: 軟化温度が100℃以上で、かつ溶融温度が
200℃以下の熱可塑性樹脂組成物 成分B: 少なくとも一部が加硫されたゴム組成物 成分C: 溶融温度が100℃以上のワックス状組成物
【0011】さらに、本発明においては、前記熱可塑性
エラストマー組成物が前記必須成分に加え、さらに、前
記成分Aの溶融時に粘接着性を付与する樹脂組成物およ
び/またはゴム組成物を成分Dとして含有してもよく、
この成分Dが、スチレン・ブタジエン(・スチレン)共
重合エラストマーあるいはその水素添加物、スチレン・
イソプレン(・スチレン)共重合エラストマーあるいは
その水素添加物、軟化点が60〜150℃の樹脂状組成
物あるいはその水素添加物、石油系樹脂あるいはその水
素添加物、テルペン系樹脂あるいはその水素添加物、ロ
ジン系樹脂あるいはその水素添加物、クマロン・インデ
ン系樹脂あるいはその水素添加物からなる群より選ばれ
た一種以上であるのが好ましい。
【0012】以下、本発明のランプ構造体について詳細
に説明する。図1に、本発明のランプ構造体の一例の概
略断面図が示される。図1に示される本発明のランプ構
造体10は、基本的に、ランプの光源12と、ハウジン
グ(リフレクタ)14と、レンズ16と、成型パッキン
グ18とが、ランプ構造体10が取り付けられる取付対
象部材、例えば自動車のボディー24等と一体的に組み
立てられて構成される。
【0013】図示例においては、ハウジング14は平面
部が開放する中空半球状の形状(すなわち略スリバチ状
の内面形状)を有し、その底部分に光源12が公知の手
段で保持される。ハウジング14の内表面は反射鏡とな
っており、光源12の光を開放口側(前方)に反射す
る。ハウジング14の開放口周辺には外方向に突出する
フランジ部20が形成され、このフランジ部20の前方
側面には全周に渡って溝部22が形成される。
【0014】一方、レンズ16は、光源12およびハウ
ジング14からの光を集光すると共に、ハウジング14
の開放面を閉塞するもので、図示例においては、前記フ
ランジ部20とほぼ同径の開放端を有する蓋状の形状を
有し、開放側の周端面には全周に渡って凸部16aが形
成される。つまり、図示例のランプ構造体においては、
この溝部22にホットメルト系接着剤等を充填して、レ
ンズ16の凸部16aをここに挿入することにより、レ
ンズ16がハウジング14に固定される。
【0015】フランジ部20の後方側面には、成型パッ
キング18が当接して配置され、必要に応じて粘着ある
いは接着されている。本発明のランプ構造体10は、こ
の成型パッキング18を自動車等のボディ24等の取付
対象部材の接合部分に当接・密着して、図示しないビス
やボルトとナット等によって固定されることにより、ボ
ディ24の所定位置に固定される。すなわち、成型パッ
キング18は、自動車のボディ24等の取付対象部材の
所定位置に当接・密着してボディ24とランプ構造体1
0との間を密に保持すると共に、ビスやボルトとナット
等によってランプ構造体10をボディ24に固定した際
の力や、ランプ構造体使用中の温度変化や自動車走行時
の振動等により発生する力等を吸収し、ハウジング14
やボディ24の歪や損傷を防止するための接合部材であ
る。
【0016】成型パッキング18は、本発明のランプ構
造体10の特徴的な部材であって、所定組成の熱可塑性
エラストマー組成物(以下、エラストマー組成物とす
る)、すなわち、軟化温度が100℃以上で、かつ溶融
温度が200℃以下の熱可塑性樹脂(すなわち成分A)
をマトリックスとし、この成分A中に、少なくとも一部
が加硫されたゴム組成物(すなわち成分B)、溶融温度
が100℃以上のワックス状組成物(すなわち成分C)
を分散してなり、あるいはさらに、成分Aの溶融時に粘
接着性を付与する組成物(すなわち成分D)を分散して
なることをその基本組成とするエラストマー組成物によ
って成型される。
【0017】このエラストマー組成物は、前記熱可塑性
樹脂をマトリックス(連続相)とし、加硫ゴム組成物を
分散相(ドメイン)とする構成を有するので、溶融成型
としては比較的低温である200℃以下での良好な溶融
流動性すなわち溶融成型性、および必要に応じて付与さ
れる溶融時粘接着性を有し、しかも100℃以上、好ま
しくは120℃以上の高温に加熱されても成型品(すな
わち成型パッキング18)が優れたゴム弾性および耐オ
ゾン性等の良好な耐久性を有する。しかも、ランプ構造
体10の廃棄時等には、容易に取り外して再度溶融成型
することが可能である。本発明のランプ構造体10にお
いては、成型パッキング24をこのようなエラストマー
組成物で成型することにより、後述するように、従来に
比してランプ構造体10の組み立て工程を大幅に簡略化
し、しかも、従来は不可能であった成型パッキングのリ
サイクルも可能にしたものである。以下、このエラスト
マー組成物について説明する。
【0018】マトリックスとなる成分Aは、軟化温度が
100℃以上で、かつ溶融温度が200℃以下の熱可塑
性樹脂組成物である。軟化温度が100℃未満である
と、得られた成型品の耐熱軟化性が悪く、溶融温度が2
00℃を超えると、押出成型や射出成型等の溶融成型性
が悪くなってしまう。成分Aとしては、好ましくは、軟
化温度が110℃以上で、溶融温度が190℃以下の熱
可塑性樹脂が特に好適に利用される。
【0019】なお、本発明において軟化温度とは、JI
S K 7270−1983に定義される熱変形温度で
ある。より具体的には、この熱変形温度は、荷重たわみ
温度試験法で測定される熱変形温度であり、4.6kgf/
cm2 の一定荷重下で試験片が変形を開始する温度、すな
わち物理的に熱変形する温度である。一方、本発明にお
いて溶融温度とは、示差走査熱量計(DSC)を用い、
昇温速度10℃/分で測定した際の、吸熱カーブの結晶
融解ピーク温度を示す。さらに、軟化点とは、JIS
K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装
置で測定し、球が降下した温度を軟化点(℃)とする。
【0020】また、本発明においては、成分Aとして
は、上記条件を満たした上で、230℃、荷重2.16
kgf/cm2 、1mmφオリフィス使用時のMFI(Melt Flo
w Index)が20以上で、JIS K 6310に規定さ
れるD硬度が80以下の熱可塑性樹脂が好ましく利用さ
れる。
【0021】成分Aとしては、上記特性を有するもので
あれば、各種の熱可塑性樹脂および/またはその組成物
が利用可能である。具体的には、上記特性を有するポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリニトリル系樹
脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂等が好適に例示される。より具体的に
は、ポリアミド系樹脂としては、ナイロン6(N6)、
ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナ
イロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイ
ロン610(N610)、ナイロン612(N61
2)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイ
ロン6/66/610共重合体(N6/66/61
0)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、
ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合
体、ナイロン66/PPS共重合体等が;ポリエステル
系樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重
合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタ
レート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアル
キレンジイミド酸/ポリブチレートテレフタレート共重
合体などの芳香族ポリエステル等が;ポリニトリル系樹
脂としては、ポリアクリロニトリル(PNA)、ポリメ
タクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合
体(AS)、メタクリロニトリル/スチレン共重合体、
メタクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体等
が;ポリメタクリレート系樹脂としては、ポリメタクリ
ル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル等
が;ポリビニル系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチ
レン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PD
VC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレ
ート共重合体等が;セルロース系樹脂としては、酢酸セ
ルロース、酢酸酪酸セルロース等が;フッ素系樹脂とし
ては、ポリフッ化ブニリデン(PVDF)、ポリフッ化
ビニル(PVF)、ポリクロロフルオロエチレン(PC
FE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体等
が;イミド系樹脂としては、芳香族ポリイミド(PI)
等が;ポリオレフィン系樹脂としては、オレフィンの単
独または共重合体、すなわち、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−ブテン、1−
ヘキセン、3−メチル1−ペンテン、4−メチル1−ペ
ンテン、1−オクテン等の単独または共重合体、さら
に、前記オレフィンの単独または共重合体と他の熱可塑
性樹脂との共重合体等が; それぞれ好適に例示され
る。特に、ポリオレフィン系樹脂、中でもポリプロピレ
ン(PP)系樹脂、中でも特に、アイソタクティック、
シンジオタクティック、アタクティックの立体化学構造
を有するポリプロピレン系樹脂で、軟化温度が100℃
以上で、かつ溶融温度が200℃以下の条件を満たすも
のが好適に利用される。
【0022】本発明で用いられるエラストマー組成物に
おいて、このような成分Aに分散される成分Bは、少な
くとも一部が加硫されたゴム組成物(以下、ゴム組成物
ともいう)である。ここで、このエラストマー組成物
は、成分Aの少なくとも一部は連続相(いわゆるマトリ
ックス)を成し、成分Bの少なくとも一部が分散相(ド
メイン)となるような分散構造を有する。このような分
散構造を有することにより、マトリックスを成す熱可塑
性樹脂相の溶融特性(軟化特性)を利用し、成型時にお
ける良好な流動性を実現することにより押出成型や射出
成型の制御、特に200℃以下の溶融成型としては比較
的低温域での容易な流動を可能とし、分散相となる少な
くとも一部が加硫されたゴム組成物を有することによ
り、得られた成形品の耐熱軟化(軟化温度)の制御に加
え、柔軟性と熱時においても良好なゴム弾性を発現する
ことができる。
【0023】成分Bとして利用されるゴム組成物として
は、ジエン系ゴムおよびその水素添加物、オレフィン系
ゴム、含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴ
ム、フッ素ゴム、および熱可塑性エラストマーからなる
群より選択される1以上が好適に例示される。具体的に
は、ジエン系ゴムおよびその水素添加物としては、天然
ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天
然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジ
エンゴム(BR 高シスBRおよび低シスBR)、アク
リロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、水素化NB
R、水素化SBR等が;オレフィン系ゴムとしては、エ
チレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン・
プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、マレイン
酸変性エチレン・プロピレン共重合ゴム(M−EP
M)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビ
ニルあるいはジエン系モノマーの共重合体、アクリルゴ
ム(ACM)、アイオノマー等が;含ハロゲンゴムとし
ては、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチ
ルゴム(Cl−IIR)、イソブチレン・パラメチルス
チレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロ
プレンゴム(CR)、ヒドリンゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(C
M)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM)
等が;シリコンゴムとしては、メチルビニルシリコンゴ
ム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリ
コンゴム等が;含イオウゴムとしては、ポリスルフィド
ゴム等が;フッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライ
ド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフル
オロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系
ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム等が;熱可塑性エラ
ストマーとしては、スチレン系エラストマー、ポリオレ
フィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、
ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー等が; それぞれ好適に例示される。
【0024】特に、EPM系ゴムやEPDM系ゴム(あ
るいはこれらを含むゴム組成物)等のオレフィン系ゴム
(組成物)が、後述する本発明の熱可塑性エラストマー
組成物の製造方法による混練加工時や、本発明の熱可塑
性エラストマー組成物を用いた押出成型や射出成型等の
成型加工時における良好な熱安定性等の理由で好適に利
用される。中でも特に、エチレンおよびプロピレン、あ
るいはさらに若干のジシクロペンタジエン、エチリデン
ノルボーネン、1,4−ヘキサジエン等の若干のジエン
成分を有する2元または3元共重合体であるEPMおよ
び/またはEPDM、さらにこれらEPMおよび/また
はEPDMを無水マレイン酸等で変性してなるマレイン
酸変性EPMおよび/またはEPDMは好適に利用可能
である。
【0025】なお、本発明で用いられる熱可塑性エラス
トマー組成物において、成分Bには前記ゴム成分以外
に、カーボンブラックや可塑剤、軟化剤、老化防止剤、
加工助剤等の各種の添加剤を含有してもよいのはもちろ
んであるが、成分B中におけるゴム成分の含有量は、2
5〜99重量%程度、特に33〜98重量%程度とする
のが好ましい。
【0026】前述のように、このエラストマー組成物
は、成分Aをマトリックスとし、成分Bの少なくとも一
部が分散相(ドメイン)として分散し、かつ、成分Bの
少なくとも一部が加硫された構成を有する。このような
構成は、あらかじめ成分Aを構成する熱可塑性樹脂と、
成分Bを構成するゴム組成物(基本的に加硫剤は含まな
い)とを、2軸混練押出機等で溶融混練し、連続相を形
成する熱可塑性樹脂中にゴム組成物を分散させ、この状
態(混練下)で引き続き加硫剤を添加し、ゴム組成物を
混練中にすなわち動的に加硫させることにより形成する
ことができる。また熱可塑性樹脂やゴム成分に各種の配
合剤(加硫剤を除く)を添加する際には、この混練中に
添加してもよいが、混練の前にあらかじめ添加しておく
のが好ましい。
【0027】なお、加硫剤の種類や動的な加硫条件(温
度、時間)等は、添加する成分Bに応じて適宜決定すれ
ばよく、特に限定はない。加硫剤としては、一般的なゴ
ム加硫剤(架橋剤)を用いることができる。具体的に
は、イオウ系加硫剤としては粉末イオウ、沈降性イオ
ウ、高分散性イオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウ、
ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノールジ
サルファイド等が例示され、例えば、0.5〜4phr
(成分B中のゴム成分(ポリマー)100重量部あたり
の重量部)程度を用いればよい。また、有機過酸化物系
の加硫剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブ
チルヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)等が例
示され、例えば、1〜15phr程度を用いればよい。
さらに、フェノール樹脂系の加硫剤としては、アルキル
フェノール樹脂の臭素化物や、塩化スズ、クロロプレン
等のハロゲンドナーとアルキルフェノール樹脂とを含有
する混合架橋系等が例示され、例えば1〜20phr程
度を用いればよい。その他として、亜鉛華(5phr程
度)、酸化マグネシウム(4phr程度)、リサージ
(10〜20phr程度)、p−キノンジオキシム、p
−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−
ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン(2〜1
0phr程度)、メチレンジアニリン(0.2〜10p
hr程度)が例示される。
【0028】また、必要に応じて、加硫促進剤を添加し
てもよい。加硫促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な加硫促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。具体的には、アルデヒド・アンモニア系加硫促
進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グアジ
ニン系加硫促進剤としては、ジフェニルグアジニン等
が;チアゾール系加硫促進剤としては、ジベンゾチアジ
ルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチア
ゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩等
が;スルフェンアミド系加硫促進剤としては、シクロヘ
キシルベンゾチアジルスルフェンアマイドCBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンア
マイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾチ
アゾール等が;チウラム系加硫促進剤としては、テトラ
メチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラエ
チルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系加硫促進剤と
しては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−ジ
エチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジチ
オカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバメ
ート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジメ
チルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカーバ
メート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系加硫促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が; それぞれ開示され
る。
【0029】また、加硫促進助剤としては、一般的なゴ
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)を用いればよい。
【0030】本発明で用いるエラストマー組成物におい
て、例えば、成分BとしてEPM系ゴムやそのマレイン
酸変性物を用いる場合には、好ましい加硫剤として、メ
チレンジアニリン(MDA)が例示される。なお、量比
はエラストマー組成物の用途等によっても異なるが、通
常、0.2〜10phr、好ましくは0.5〜5phr
程度である。また、必要に応じて加硫助剤を併用しても
よく、好ましい加硫助剤として、ステアリン酸、亜鉛
華、ステアリン酸亜鉛等が利用される。また、好ましい
架橋剤の別の態様として、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等の有機過酸化物
が例示され、通常、1〜10phr、好ましくは1.5
〜5phr程度が使用される。さらに、成分BとしてE
PM系ゴム等を用いて動的な熱処理による加硫を行う場
合には、加硫時における成分Aと成分Bとの混練の温度
(本発明のエラストマー組成物の製造温度)を180〜
300℃程度とすればよい。
【0031】あるいは、成分BとしてEPDM系ゴムや
そのマレイン酸変性物を利用する場合には、好ましい加
硫剤および加硫促進剤(加硫系)として、粉末イオウ、
スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系の各種
の加硫剤(加硫促進剤)の単独または2種以上を組み合
わせた加硫系が例示される。好ましい一例として、粉末
イオウ/CBS/TMTD/DMの加硫系が例示され
る。なお、量比は加硫剤(系)によっても異なるが、通
常、合計量で0.5〜10phr、好ましくは0.8〜
5phrである。また、必要に応じて加硫助剤を併用し
てもよく、好ましい加硫助剤として、ステアリン酸等の
脂肪酸類やステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類(これ
らの併用)が例示される。また、好ましい架橋剤の別の
態様として、臭素化アルキルフェノール樹脂を用いた樹
脂架橋系が例示され、通常、1〜20phr、好ましく
は3〜10phr程度が使用される。さらに成分Bとし
てEPDM系ゴムを用いて動的な熱処理による加硫を行
う場合には、加硫時における成分Aと成分Bとの混練の
温度(本発明のエラストマー組成物の製造温度)は、前
述のEPM系ゴムと同様でよい。
【0032】このエラストマー組成物において、成分A
および成分Bの含有量や組成比は、成分AおよびBの種
類に応じて適宜決定すればよいが、成分A/成分Bの重
量比で、成分A/成分B=10/90〜90/10、好
ましくは、成分A/成分B=15/85〜85/15程
度である。両成分の組成比を上記範囲とすることによ
り、得られたエラストマー組成物(あるいはその成型
品)の溶融成型性、耐熱軟化性、ゴム弾性等の各種の特
性のバランスを前述の如く良好なものとすることができ
る。
【0033】より具体的には、例えば、好ましい組み合
わせである、成分Aがポリプロピレン系樹脂で、成分B
がEPM系ゴムおよび/またはEPDM系ゴムである場
合には、両成分の組成比は、好ましくは成分A/成分B
=10/90〜90/10程度、より好ましくは成分A
/成分B=15/85〜80/20程度である。
【0034】本発明で用いられるエラストマー組成物に
おいては、成分Cすなわち溶融温度が100℃以上のワ
ックス状組成物(以下、ワックス状組成物ともいう)が
含有される。この成分Cは、エラストマー組成物が溶融
した際に、成分Aおよび成分B、特に成分Aに流動性を
付与するものであり、このエラストマー組成物は、この
成分Cを有することによって、100℃以上、好ましく
は120℃以上での耐熱軟化性を保持しながら、溶融成
型としては比較的低温の200℃以下での優れた溶融流
動性すなわち溶融成型性を発現することができ、押出成
形や射出成型等の溶融成型による微細な形状加工等を好
適に行うことが可能になる。
【0035】成分Cとしては、溶融温度が100℃以上
のワックス状組成物が各種利用可能であり、主に成分A
との相溶性を考慮して各種選択可能である。好ましく
は、得られた本発明のエラストマー組成物を溶融成型す
る温度前後において、B型粘度計による10rpmの粘
度が300〜10000cps程度、より好ましくは5
00〜5000cps程度の粘度を持つワックス状組成
物が利用される。このようなワックス状組成物を用いる
ことにより、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
200℃以下の加温下におけるより良好な溶融流動性を
発揮することができ、より良好な加工性を実現すること
ができる。具体的には、ポリプロピレン系ワックスやポ
リエチレン系ワックス等のワックス状の低分子量ポリオ
レフィン等が好適に例示される。特に、成分Aとしてポ
リプロピレン系樹脂を用いた場合には、相溶性等の点で
低分子量ポリプロピレン系ワックスが好適に利用され
る。
【0036】成分Cの含有量は、成分A+Bの100重
量部に対して3〜90重量部、より好ましくは5〜80
重量部程度である。成分Cの含有量を上記範囲とするこ
とにより、エラストマー組成物から得られる目的とする
成型物のゴム弾性や耐熱特性を低下させることなく、良
好な溶融流動性を得ることができる。
【0037】より具体的には、例えば、好ましい組み合
わせとして例示される、成分Aとしてポリプロピレン系
樹脂、成分BとしてEPM系ゴムおよび/またはEPD
M系ゴム、そして成分Cとしてポリプロピレン系ワック
スを用いた際には、成分Cの添加量は、好ましくは成分
A+Bの100重量部に対して3〜85重量部程度、よ
り好ましくは5〜80重量部程度である。
【0038】本発明で使用されるにエラストマー組成物
には、上記特性を損なわない範囲で、このような成分
A、BおよびCの必須成分に加え、さらに、溶融時に粘
接着性を付与する樹脂組成物および/またはゴム組成物
を成分D(以下、粘着性付与剤ともいう)として含有し
てもよい。この成分Dを含有することより、このエラス
トマー組成物は溶融成型時に粘接着性を発現することが
できる。従って、特に粘接着剤等を用いなくても、射出
成型や押出成型等によってフランジ部20の後方面およ
び/またはボディ24の接合部分に直接成型パッキング
24を成型した際に、成型パッキング24をフランジ部
20やボディ24等に粘着あるいは接着すると共に、使
用中の耐久性をより向上することが可能であり、ランプ
構造体10の組み立て工程をより簡略化することができ
る。
【0039】成分Dとして利用可能な樹脂組成物および
/またはゴム組成物には特に限定はなく、本発明のエラ
ストマー組成物、特に成分Aに粘接着性を付与でき、か
つエラストマー組成物(成型品)の溶融成型性、耐熱軟
化性、ゴム弾性等の特性を低下させることがない全ての
組成物が利用可能であるが、好ましくは、スチレン・ブ
タジエン(・スチレン)共重合エラストマーあるいはそ
の水素添加物、スチレン・イソプレン(・スチレン)共
重合エラストマーあるいはその水素添加物、軟化点が6
0〜150℃の樹脂状組成物あるいはその水素添加物、
石油系樹脂あるいはその水素添加物、テルペン系樹脂あ
るいはその水素添加物、ロジン系樹脂あるいはその水素
添加物、クマロン・インデン系樹脂あるいはその水素添
加物の1種または2種以上が好適に使用される。
【0040】中でも特に、スチレン・ブタジエン・スチ
レン共重合エラストマーの水素添加物(SEBS)、ス
チレン・イソプレン・スチレン共重合エラストマー(S
IS)およびその水素添加物等が好適に利用される。
【0041】これらの成分Dは、特に記載がない場合で
も軟化点(あるいは軟化温度)が60〜150℃のもの
を使用するのが好ましい。成分Dとして軟化点が60℃
未満のものを用いると、熱可塑性エラストマー組成物が
過度に熱軟化し易くなってしまう場合があり、逆に15
0℃を超えるものを使用すると、200℃以下の温度に
おける溶融流動性が低くなる可能性が高く、成型性に問
題を生じる場合がある。
【0042】本発明で使用されるエラストマー組成物に
おいて、このような成分Dを添加する際における添加量
は特に限定はないが、通常、好ましくは成分A+Bの1
00重量部に対して1〜100重量部程度、より好まし
くは5〜80重量部程度である。成分Dの含有量を上記
範囲とすることにより、エラストマー組成物(成型品)
のゴム弾性、耐熱軟化特性、溶融流動性等を低下させる
ことなく、良好な粘接着性を実現できる。
【0043】本発明で利用されるエラストマー組成物
は、基本的に上記の各組成より構成されるが、これ以外
にも、本発明の趣旨を損なわない範囲で、加硫促進剤、
老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等
の着色剤、充填剤、軟化剤、可塑剤、カーボンブラック
やシリカ等の補強剤等を添加してもよい。
【0044】このようなエラストマー組成物は、公知の
熱可塑性樹脂組成物の製造方法によって製造可能である
が、以下に好ましい製造方法の一例を示す。
【0045】このエラストマー組成物の製造において、
成分A、B、CあるいはさらにDの混練に使用する機械
には特に限定はないが、スクリュー押出機、ニーダ、バ
ンバリミキサー、2軸混練押出機等が例示される。なか
でも成分A(熱可塑性樹脂)と成分B(ゴム組成物)の
混練および成分Bの動的加硫を考慮すると、2軸混練押
出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上の混
練機を使用し、順次混練してもよい。また、混練温度は
成分Aが溶融する温度以上であればよい。混練時の剪断
速度は2500〜7500 sec-1であるのが好ましい。
混練全体の時間は30秒から10分で、加硫系を添加し
た後の加硫時間は15秒から5分程度とするのが好まし
い。
【0046】以下、通常行われる2軸混練機による混練
に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示する。
まず、2軸混練機の第1の投入口より、ペレット状に成
形した成分Aを投入し、2軸スクリューによって混合し
て溶融・加熱する。
【0047】一方、成分Bは、バンバリミキサー等のゴ
ム用混練機を用い、ゴム成分に必要に応じて補強剤、軟
化剤、老化防止剤等を添加して混練した後、加硫系を含
まない、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用ロール
等で厚さ2〜2.5mmのシート状に成形し、さらに、こ
のシートをゴム用ペレタイザーでペレット化して調製し
ておく。前述のように、成分Aを2軸混練機で溶融・加
熱した後、このようにあらかじめペレット化した成分B
を2軸混練機の第2の投入口より投入し、成分A中に成
分Bを分散させる。なお、成分Bの添加時には、ステア
リン酸等の加工助剤を併用してもよい。この場合には、
成分Bとステアリン酸等とをバンバリミキサ等によって
混合した後、前述のようにペレット状にして2軸混練機
成分に投入すればよい。
【0048】この後、2軸混練機の第3の投入口より加
硫剤あるいはさらに加硫助剤を投入し、混練下に、成分
Bを加硫(動的に加硫)させる。加硫をこのようにして
行うことにより、成分Bを成分Aに十分に分散した状態
で、しかも成分Bが十分に微細な状態のまま加硫を行
い、連続相(マトリックス)をなす成分A中に、分散相
(ドメイン)として少なくとも一部が加硫された成分B
が安定して分散してなる、本発明のエラストマー組成物
を好適に製造することができ、得られたエラストマー組
成物(成型品)の溶融流動性、ゴム弾性等の点で好まし
い結果を得ることができる。
【0049】さらに、2軸混練機の第4の投入口以降よ
り、老化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加混練し、
さらに成分C(ワックス状組成物)を添加混練し、また
用途等に対応して成分D(粘着性付与剤)を添加して混
練して、本発明のエラストマー組成物を得ることができ
る。なお、成分Cおよび/または成分Dの添加時期は上
述の工程最後に限定はされず、成分Aの溶融時や成分B
の添加時等でもよい。
【0050】このようにして得られたエラストマー組成
物は、2軸混練押出機でストランド状に押し出し、樹脂
用ペレタイザーでペレット化し、このペレットを使用し
て溶融押し出し機構を有する押出機または簡易型押出
機、一般の樹脂用射出成型機や簡易型射出成型機を使用
して、種々の形状をしたモールドに押出または射出成型
することが可能である。
【0051】本発明のランプ構造体10は、このような
エラストマー組成物を用いて成型パッキング18を形成
する。以下、このような本発明のランプ構造体10の製
造方法の一例(すなわち、本発明の製造方法)について
説明する。
【0052】まず、従来のランプ構造体と同様にして、
ハウジング14とレンズ16と(あるいはさらにランプ
12と)を組み合わせ、構造体本体を組み立てる。ハウ
ジング14のフランジ部20の裏面あるいは取付対象部
材であるボディ24の接合部分に、成型用金型を装着す
る。もしくは、構造体本体とボディ24とを、あらかじ
め所定の位置に位置決めし、成型用金型を装着する。次
いで、前記エラストマー組成物を溶融し、この金型に任
意に設けた注入口より注入する。前述のように、このエ
ラストマー組成物は良好な溶融成型性あるいはさらに必
要に応じて付与される粘着性を有する。そのため、射出
成型等の溶融成型によって直接成型パッキング18を成
型し、さらに必要に応じて所定位置に粘着あるいは接着
することができる。その後、エラストマー組成物を冷却
し、硬化した後に、前記成型用金型を取り外し、得られ
た成型パッキング18を介して構造体本体とボディ24
とをボルト等で固定することにより、本発明のランプ構
造体10の製造、および取付対象部材であるボディ24
への取り付けを終了する。
【0053】従来のランプ構造体の組み立ておよび取付
対象部材であるボディへの取り付け工程においては、例
えば加硫ゴムシートを用いる方法であれば、構造体本体
の組み立て、成型パッキングの打ち抜き加工、成型パッ
キングの集積、成型パッキングの接着処理、ランプ構造
体あるいはボディへの成型パッキングの固定、構造体本
体の装着部への移送、構造体本体のボディへの取付工程
が必要である。これに対し、本発明によれば、同様の作
業を、構造体本体の組み立て、構造体本体の装着部への
移送、成型金型の取り付け、エラストマー組成物の成
型、構造体本体のボディへの取り付け、だけで行うこと
ができ、大幅に工程を簡略化することができる。しか
も、この成型パッキングは、前述のように成分Bおよび
成分Cが分散されてなる構成を有するので、従来のホッ
トメルトにはない耐熱軟化性を発揮する上に、100℃
以上の高温下でも優れたゴム弾性を有するため、熱下や
走行による振動下であってもランプ構造体と取付対象部
材とを確実に密着し、しかも、ランプ構造体および取付
対象部材を損傷することなく保持、固定することができ
る。さらに、エラストマー組成物が成分Dを含有した際
には、その粘接着特性により、必要に応じて使用される
接着剤等を不要にすることができ、より工程の簡略化を
計ることができる。
【0054】なお、前記エラストマー組成物を用いた成
型パッキングの成型方法としては、簡易な型を利用した
押出成型、射出成型等、従来使用されてきたホットメル
ト材料の成型に通常使用される方法で成型加工が可能で
ある。溶融条件はエラストマー組成物の特性および成型
品の形状等に応じて適宜決定すればよいが、通常、溶融
温度は150〜250℃程度、好ましくは160〜20
0℃程度である。
【0055】以上、本発明のランプ構造体およびその製
造方法について詳細に説明したが、本発明は上記構成に
限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0056】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
のランプ構造体およびその製造方法についてより詳細に
説明する。
【0057】[エラストマー組成物の調製]下記に示さ
れる、成分A、成分B、成分Cおよび成分D、ならびに
加硫系を構成する各配合剤を用い、以下のようにして、
下記表1に示される各種のエラストマー組成物を作製し
た。まず、成分B(ゴム組成物)を構成する各配合剤
を、密閉式のゴム用バンバリミキサに投入して混練し、
次いで、ゴム用ロールを用いて厚さ2.5mmのゴムシー
ト状に成形して、マスターバッチを作製した。このマス
ターバッチのシートをゴム用ペレタイザーでペレット化
し、成分Bのペレットを作製した。一方で、成分A(熱
可塑性樹脂)および成分C(ワックス)を2軸混練押出
機に投入して、成分Aおよび成分Cを溶解して混練し、
次いで、先にペレット化した成分Bを投入、混練した
後、次いで加硫系および老化防止剤(ペンタエリスリチ
ルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)]プロピオネート; イルガノック
ス1010 日本チバガイギー社製 添加量0.1重量
部)を添加して、混練することによって、成分Aのマト
リックス中にドメインとして分散される成分Bを動的に
加硫した。なお、成分Dを含有する例においては、成分
Bと共に成分Dを2軸混練押出機に投入した。なお、表
1に示される各成分の配合量は重量部である。このよう
にして混合したエラストマー組成物を2軸混練機からス
トランド状に押出、さらに樹脂用ペレタイザーでペレッ
ト(直径3mmで長さ3mmの円筒状)化した。
【0058】なお、表1に示される各成分の軟化温度お
よび溶融温度は、下記のようにして測定した。 [軟化温度]JIS K 7270−1983に定義さ
れる荷重たわみ温度試験法で、4.6kgf/cm2 の一定荷
重下で試験片が変形を開始する温度、すなわち物理的に
熱変形する温度を軟化温度(℃)とした。 [溶融温度]示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速
度10℃/分で測定した際の、吸熱カーブの結晶融解ピ
ーク温度を、溶融温度(℃)とした。
【0059】また、表1に示される各成分は、以下のと
おりである。 [成分A関連] PP; ポリプロポレン樹脂 MA710 昭和電工社製 EVA; エチレン・酢酸ビニル樹脂 MB−080 日本ユニカー社製 N6; ナイロン6 CM1041 東レ社製
【0060】 [成分B関連] EPM−g−MAH; 無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン共重合ゴム タフマーMPO610 三井石油化学社製 EPDM; エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム 三井EPT4070 三井石油化学社製 オイル; パラフィン系オイル サンバー2280 日本サン石油社製
【0061】 [成分C関連] ワックス; パラフィンワックス サンタイトR 精工化学社製 PPワックス; ポリプロピレンワックス HI WAX NP055 三井石油化学社製
【0062】 [成分D関連] SEBS; スチレン・エチレンブチレン・スチレン共重合体 タフテックP−073 旭化成社製 石油樹脂; 水素添加石油樹脂 エスコレッツ5320 トーネックス社製 なお、上記成分D関連品の内、石油樹脂の軟化点は、J
IS K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点
測定装置で測定し、球が降下した時の温度を軟化点
(℃)とした。SEBSの軟化温度は、他の成分と同様
である。
【0063】 [加硫系] 加硫系1; ステアリン酸/MDA=1.0/0.6(=1.6) 加硫系2; ZnO/ステアリン酸/S/PZ/TRA/TT/CZ=5.0/ 1.0/0.5/1.0/0.5/0.5/1.0(=9.5) なお、上記加硫系において、 ステアリン酸; ビーズステアリン酸 日本油脂社製 MDA; メチレンジアニリン スミキュアーM 住友化学社製 ZnO; 亜鉛華 亜鉛華3号 正同化学社製 S; イオウ 軽井沢精練所製 PZ; Zn−ジメチルジチオカーバメイト ノクセラーPZ 大内新興化学社製 TRA; ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド サンセラーTRA 三新化学工業社製 TT; テトラメチルチウラムジスルフィド ノクセラーTT 大内新興化学社製 CZ; N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾルスルフェンアミド ノクセラーCZ−G 大内新興化学社製
【0064】前述のようにして得られたエラストマー組
成物のペレットを用い、下記の各種の測定を行った。 [D硬度]前述のようにして得られたエラストマー組成
物のペレットを、プレス成形機を用いて温度200℃、
圧力10kgf/cm2 で2mm厚さに10分間加圧成形し、D
硬度測定用のサンプルを作製した。このサンプルを用
い、JIS K 6301に準拠して硬度(タイプD)
を測定した。なお、柔らかくてD硬度が測定できないサ
ンプル(D硬度が0、すなわち、針がサンプルを貫通す
るもの)に関しては、硬度(タイプA)を測定し、参考
とした(この場合には、表1で「*」を付記する)。
【0065】[軟化温度]D硬度測定用と同様の測定サ
ンプルを用い、JIS K 7210−1983に準拠
して、4.6kgf/cm2 の荷重で熱変形し始める温度
(℃)を測定した。
【0066】[圧縮永久歪]JIS K 6301に準
拠して、D硬度測定サンプルと同様の成型条件で所定形
状のサンプルを作製し、100℃で70時間処理を行
い、25%圧縮時の圧縮永久歪(%)を測定した。
【0067】[溶融流動性試験]前述のようにして得ら
れたエラストマー組成物のペレットを50g計り取り、
100mlのステンレス製容器に入れた。このステンレ
ス製容器を200℃のオーブン中に2時間放置して、放
置後の容器中のペレットの状態を観察し、溶融流動性を
評価した。評価基準は下記のとおりである。 ○; 溶融状態となり、容器の形状に変形しているもの △; 変形しているが、ペレットが判別可能な状態にあ
るもの ×; 変形せず、ペレットが形状を維持しているもの
【0068】[粘着性試験]前述のようにして得られた
エラストマー組成物のペレットを50g、200℃で2
時間処理した後、10cm×10cm×2mmのポリプロピレ
ン製(前記MA710を使用)の板に流下し、その上に
セロハン紙を介して鉄板をのせ、2kgf/cm2の圧力で鉄
板を押圧し、放置して室温まで冷却した。冷却後、鉄板
を外し、得られたサンプルをエラストマー組成物を中心
として25mm幅に切断し、剥離用サンプルとした。JI
S K 6301に準拠して、引張試験機を用いて、剥
離用サンプルのポリプロピレン板からエラストマー組成
物を25mm/分の速度で剥離して、剥離力を算出し、粘
着性を評価した。評価基準は下記のとおりである。 ○; 剥離力2kgf/25mm以上 △; 剥離力0.5〜2kgf/25mm ×; 剥離力0.5kgf/25mm未満 以上の結果は、下記表1に併記する。
【0069】[ランプ構造体の作製]通常のランプ構造
体の製造と同様にして、図1に示されるようなランプ構
造体10の構造体本体(ハウジング14、レンズ16お
よびランプ12の組立体)を作製した。この構造体本体
と、ランプ構造体10と対応する取付対象部材とをあら
かじめ所定位置に位置決めし、両者の間に一か所の注入
口を有する成型用金型を配置した。金属面にはあらかじ
め塩化ゴム系のプライマーを塗布しておいた。次いで、
前述のように作製したエラストマー組成物のペレットを
樹脂用小型押出機に充填し、前記注入口から成型用金型
内に注入した。エラストマー組成物が十分に冷却した
後、成型用金型を取り外し、図1に示されるようなラン
プ構造体10を得た。他方、従来のランプ構造体と同
様、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム組成物の
加硫ゴムシートを打ち抜いて得られた1.5mm厚の成型
パッキングを用いて、同様のランプ構造体10を作製し
た(比較例1)。なお、金属面と成型パッキングとの接
触面には、塩化ゴム系のプライマーとクロロプレンゴム
系の接着剤とを塗布した。
【0070】得られた各種のランプ構造体について、下
記の評価を行った。 [構造体密着力]構造体本体に測定治具を取り付け、オ
ートグラフを用いて100℃の加熱下における構造体本
体と取付対象部材との総剥離力を測定し、この総剥離力
を構造体本体と取付対象部材との総接触面積で割った値
を構造体密着力として測定した。前記値が3kg/cm2以上
の場合を○、3kg/cm2未満の場合を×と評価した。これ
が不可の場合は、ランプ構造体の機械的固定等の補助手
段が必要となるため、必ずしも最善の工数削減とはなら
ない。
【0071】[構造体の耐変形力]100℃の加熱下
で、接触面積当たりの応力が5kg/cm2となるように、所
定の治具を用いて構造体本体と取付対象部材とを圧着
し、24時間放置した。24時間経過後に構造体本体と
取付対象部材との平均距離が初期の50%以下あるいは
両者の接触部分がある場合を×、両者が全く接触せず、
しかも両者の距離が距離が初期の50%を超える場合を
○と評価した。
【0072】[工数]構造体本体を作製した後の、構造
体本体を取付対象部材に組み上げてランプ構造体10を
完成するまでの工数を、従来の加硫ゴムシートを打ち抜
いて得られた成型パッキングを使用した場合(比較例
1)を100として評価した。以上の結果を、下記表1
に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】表1に示されるように、加硫ゴムシート打
ち抜いて作製した成型パッキングを用いた比較例1で
は、ランプ構造体としての耐変形力は十分ではあるが、
そのままでは密着力はなく、工数も本発明品に比して多
い。
【0076】他方、ランプ構造体にラストマー組成物を
用いた例で、熱可塑性樹脂として軟化温度が100℃未
満のエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた比較例2お
よび3では、エラストマー組成物を用いた溶融成型によ
る成型パッキングの作製が可能であり、工数は60と少
なくなるが、エラストマー組成物の耐熱軟化性が低いた
め、ランプ構造体の耐変形力が低く、また密着性も得ら
れない。また、熱可塑性樹脂として軟化温度が235℃
未満のナイロンを用いた比較例4、およびエラストマー
組成物に成分Cのワックス状組成物が配合されない比較
例5では、エラストマー組成物を用いた溶融成型による
成型パッキングの作製ができず、ランプ構造体を作製す
ることができなかった。さらに、エラストマー組成物に
成分Cのワックス状組成物が配合されるものの、ワック
ス状組成物の溶融温度が100℃未満である比較例6
は、前記比較例2と同様、ランプ構造体の耐変形力が低
く、また密着性も得られない。
【0077】これに対し、軟化温度が100℃以上で溶
融温度が200℃以下の熱可塑性樹脂(成分A)、少な
くとも一部が加硫されたゴム組成物(成分B)および溶
融温度が100℃以上のワックス状組成物(成分C)を
含有し、かつ成分Aのマトリックス中にドメインとして
成分Bが分散されるエラストマー組成物を用いた実施例
1〜4では、エラストマー組成物が十分なゴム弾性、耐
熱軟化性、溶融流動性を有するので、前記押出機と成型
用金型とを用いた溶融成型によって容易に成型パッキン
グを作製することができ、工数も打ち抜きパッキングを
用いた比較例1の100に比して60と削減することが
でき、また、良好なランプ構造体の耐変形力を得ること
ができる。ただし、このエラストマー組成物の配合では
ランプ構造体の密着性が得られないため、ボルト止め等
の機械的な固定が必要となる。
【0078】また、エラストマー組成物がさらに成分D
(粘着性付与剤)を含有する実施例5〜10では、前記
実施例1〜4が有する優れた特性に加え、ランプ構造体
の密着力も得られるため、機械的な固定も不要とするこ
とができ、より工数を削減して、効率のよいランプ構造
体の製造が可能となる。以上の結果より、本発明の効果
は明らかである。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、成型パッキングの取り付け工程を、射出成型や押
出成型等の溶融成型等によって、成型パッキングを直接
ハウジング等に形成することのみで行うことができ、ラ
ンプ構造体の組み立て工程が大幅に簡略化され、製造効
率が大幅に向上することができ、低価格かつ製造工程に
よる不良品発生率の低いランプ構造体を実現することが
できる。しかも、このパッキングは、ランプ構造体のパ
ッキングとして必要にして十分な性能を発揮すると共
に、ランプ構造体の廃棄時等にはパッキングをランプ構
造体から容易に取り外すことができ、かつ取り外した後
はパッキングの再度の溶融成型すなわちリサイクルが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランプ構造体の一例の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ランプ構造体 12 光源 14 ハウジング 16 レンズ 18 成型パッキング 20 フランジ部 22 溝部 24 ボディ
フロントページの続き (72)発明者 林 田 克 己 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源を所定位置に保持すると
    共に、内壁面で前記光源からの光を反射するハウジング
    と、前記光源およびハウジングからの光を集光すると共
    に前記ハウジングを閉塞するレンズと、前記ハウジング
    の外壁面に接着され、取り付け対象との接合部材となる
    パッキングとを有するランプ構造体であって、 前記パッキングが、下記成分A、BおよびCを含有し、
    かつ前記成分BおよびCの少なくとも一部が前記成分A
    に分散されてなる熱可塑性エラストマー組成物によって
    形成されることを特徴とするランプ構造体。 成分A: 軟化温度が100℃以上で、かつ溶融温度が
    200℃以下の熱可塑性樹脂組成物 成分B: 少なくとも一部が加硫されたゴム組成物 成分C: 溶融温度が100℃以上のワックス状組成物
  2. 【請求項2】前記成分Aがポリオレフィン系樹脂材料、
    前記成分Bがエチレン・プロピレン共重合ゴム組成物お
    よび/またはエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
    組成物、前記成分Cが低分子量ポリオレフィンである請
    求項1に記載のランプ構造体。
  3. 【請求項3】光源と、前記光源を所定位置に保持すると
    共に、内壁面で前記光源からの光を反射するハウジング
    と、前記光源およびハウジングからの光を集光すると共
    に前記ハウジングを閉塞するレンズと、前記ハウジング
    の外壁面に接着され、取り付け対象との接合部材となる
    パッキングとを有するランプ構造体の製造方法であっ
    て、 前記ランプ構造体が取り付けられる取付対象部材および
    /または前記ハウジングの接合部分に成型用金型を装着
    し、この成型用金型内に、下記成分A、BおよびCを含
    有し、かつ前記成分BおよびCの少なくとも一部が前記
    成分Aに分散されてなる熱可塑性エラストマー組成物を
    溶融注入し、この熱可塑性エラストマー組成物が硬化し
    た後に前記成型用金型を取り外し、この硬化物を前記パ
    ッキングとして前記ハウジングと取付対象部材とを接合
    することにより、前記ランプ構造体を作製することを特
    徴とするランプ構造体の製造方法。 成分A: 軟化温度が100℃以上で、かつ溶融温度が
    200℃以下の熱可塑性樹脂組成物 成分B: 少なくとも一部が加硫されたゴム組成物 成分C: 溶融温度が100℃以上のワックス状組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3412505A1 (de) * 2017-06-07 2018-12-12 odelo GmbH Verfahren zur herstellung eines leuchtenbauteils mit abstandshalter, entsprechend hergestelltes leuchtenbauteil, sowie mit einem solchen leuchtenbauteil ausgestattete fahrzeugleuchte

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3412505A1 (de) * 2017-06-07 2018-12-12 odelo GmbH Verfahren zur herstellung eines leuchtenbauteils mit abstandshalter, entsprechend hergestelltes leuchtenbauteil, sowie mit einem solchen leuchtenbauteil ausgestattete fahrzeugleuchte

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