JPH08329888A - 希ガス放電灯、希ガス放電灯装置およびこれを用いた光源装置ならびに液晶表示装置 - Google Patents

希ガス放電灯、希ガス放電灯装置およびこれを用いた光源装置ならびに液晶表示装置

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JPH08329888A
JPH08329888A JP8072416A JP7241696A JPH08329888A JP H08329888 A JPH08329888 A JP H08329888A JP 8072416 A JP8072416 A JP 8072416A JP 7241696 A JP7241696 A JP 7241696A JP H08329888 A JPH08329888 A JP H08329888A
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rare gas
xenon
discharge lamp
gas discharge
airtight container
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JP8072416A
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Kiyoshi Nishimura
潔 西村
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光効率に優れるとともに光束が増加する希ガ
ス放電灯、希ガス放電灯装置および光源装置ならびに液
晶表示装置を提供する。 【解決手段】バルブ2内にキセノンを主体とした希ガス
を封入してなる希ガス放電灯において、バルブ2の内径
dを10mm以下にし、電流密度を0.4mA/mm2 以上
にし、かつバルブ内径dとキセノンの封入圧Pとの関係
を1≦P・d≦7にしたことを特徴とする。キセノンの
自己吸収が少なくなり、電子の加速度が早くなって発光
効率が向上するとともに、全光束が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キセノンを主体と
する希ガスの放電を利用した希ガス放電灯、希ガス放電
灯装置およびこれを用いた光源装置ならびに液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶表示装置のバックライト
や、各種メータの表示指針、またはスキャナーの読取り
用光源として、小形に形成された冷陰極キセノン希ガス
放電灯が使用されている。キセノン希ガス放電灯は、バ
ルブ内にキセノンXeまたはキセノンを主体とする希ガ
スが封入されており、水銀を用いないこと、およびキセ
ノンガスが温度変化の影響を受け難いことから温度特性
が安定しており、周囲温度の低い雰囲気で使用しても光
束の立上がり特性に優れているなどの利点がある。
【0003】例えば、液晶表示装置のバックライト用光
源に使用されている冷陰極キセノン希ガス放電灯は、バ
ルブ内径が2.0〜10mmで電極間距離が90〜150
mmの細長いバルブ内に、キセノンXeまたはキセノンを
主体とする希ガスが封入されており、バルブの内面に
は、キセノンの発する147nm、172nmの紫外線によ
り励起されて例えば緑色光を発するZn2 SiO4 ;M
nなどのような蛍光体層が形成されている。バルブの両
端部にはニッケルNiからなる冷陰極が封装されてお
り、これら冷陰極間に直流の高電圧を印加すると、バル
ブ内で放電が発生し、この放電により上記キセノンXe
が147nmおよび172nmの紫外線を発し、この紫外線
により蛍光体層が励起されて緑色系の光を発するように
なっている。
【0004】この種の冷陰極キセノン希ガス放電灯につ
いては、電気学会光応用視覚研究会資料(LAV−82
−52、P47〜P56(1982)の中で、バルブの
内径が2〜6mm、電流密度0.3mA/mm2 以下の場
合、キセノンガスの封入圧P(Torr)とバルブ内径d
(mm)との関係を、P・d=10(Torr・mm)とすれば
発光効率の面で優れていると報告されている。すなわ
ち、キセノン希ガス放電灯は、封入したキセノンガスに
より陽光柱が収縮する性質があり、封入ガス圧を高くし
たり電流密度を増すと陽光柱の収縮が顕著になる。陽光
柱が収縮すると、陽光柱とバルブの内面に形成した蛍光
体層までの距離が大きくなってキセノンの自己吸収が起
こり、よって効率が低下する。
【0005】キセノンの自己吸収による効率の低下を防
止するため、従来、電流密度を0.3mA/mm2 以下に
規制して陽光柱の収縮を抑制したり、バルブ径を細くし
てランプ電圧を高くし、電子の加速を大きくすることに
よって陽光柱の収縮を抑えたり、さらに封入ガス圧を低
くして陽光柱の収縮を抑制する等の手段が採用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような冷陰極キセノン希ガス放電灯は、発光効率の面で
優れているものの、全光束が低く、相対的に暗いという
問題がある。すなわち、最近の液晶表示装置用バックラ
イトや表示指針またはスキャナーの読取り用光源は光束
の立上がり特性、発光効率の向上および全光束の向上に
よる輝度の増加が望まれている。これに対し、冷陰極キ
セノン希ガス放電灯はもともと始動性に優れているの
で、従来は発光効率の改善に視点が向けられている。し
かし、光出力に対して未だ充分な改善が計られていない
という問題がある。
【0007】この種のキセノン希ガス放電灯の光出力を
増す手段としては、点灯中のランプ電流を増やすことが
考えられる。しかし、単にランプ電流を増やすと、陽光
柱が収束するのでキセノンの自己吸収が起きるととも
に、キセノン束の有効発光表面積が小さくなるので、大
きな光束の増加は望めないという不具合がある。
【0008】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、発光効率を落とさ
ずに全光束が増加し、明るさが向上する希ガス放電灯、
希ガス放電灯灯装置およびこれを用いた光源装置ならび
に液晶表示装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、放電
路の内径dが10mm以下の透光性気密容器と;上記透光
性気密容器に封入され、放電により紫外線を放射する媒
体として少なくともキセノンを含み、このキセノンの封
入圧をP(Torr)とした場合、1.0≦P・d≦7.0
(Torr・mm)の関係を有する希ガスと;上記透光性気密
容器に設けられた電極と;を具備し、上記透光性気密容
器内に定格電流密度が0.40mA/mm2 以上で放電が
生起するように構成されていることを特徴とする希ガス
放電灯である。
【0010】また、キセノンを含む希ガスとは、100
%のキセノンであってもよく、キセノンにアルゴン、ネ
オンまたはクリプトンなどの他の希ガスが混合されてい
てもよい。要するにキセノンが1.0≦P・d≦7.0
(Torr・mm)の関係を満足する範囲内に分圧して封入さ
れていればよい。
【0011】また、定格電流密度とは透光性気密容器の
内断面積に対する電流値を意味する。放電路の内径dが
全長に亘り一様でない場合は平均した内径を指す。
【0012】さらに、放電路が複数ある場合は、電流密
度、内径ともに各放電路毎に1.0≦P・d≦7.0
(Torr・mm)の関係を満足すればよい。さらに、電極
は、冷陰極形、熱陰極形を問わず、また内部電極または
外部電極であってもよい。また、交流点灯式または直流
点灯式のいずれであってもよく、高周波点灯やパルス点
灯であってもよい。
【0013】請求項1の発明によれば、放電路の内径d
を10mm以下に規制したから、管径が細くなってキセノ
ンの自己吸収が少なくなり、また管径が細くなるからラ
ンプ電圧が高くなり、電子が大きく加速されるようにな
るため発光効率が向上する。すなわち、透光性気密容器
内径dが10mmを超えると、陽光柱から透光性気密容器
の壁までの距離が大きくなってキセノンの自己吸収が起
きるとともに、電子の加速度が低くなるため発光効率が
低下する。
【0014】また、電流密度を0.4mA/mm2 以上に
し、しかもキセノンの封入圧を1≦P・d≦7にしたか
ら、発光効率が向上するとともに全光束が増加し、明る
さが増す。一般に、電流密度を高くするとキセノンの陽
光柱が収縮して発光効率が低下することになるが、上記
のように1≦P・d≦7の範囲に規制すればキセノンの
封入圧が相対的に低くなり、陽光柱の収縮が抑制される
ため発光効率が向上し、全光束が増加するようになる。
【0015】請求項2の発明は、放電路の断面積Sが8
0mm2 以下の透光性気密容器と、上記透光性気密容器に
封入され、放電により紫外線を放射する媒体として少な
くともキセノンを含み、このキセノンの封入圧をP(To
rr)とした場合、0.8≦P・S≦55.0(Torr・mm
2 )の関係を有する希ガスと、上記透光性気密容器に設
けられた電極と、を具備し、上記透光性気密容器内に定
格電流密度が0.40mA/mm2 以上出放電が生起する
ように構成されていることを特徴とする希ガス放電灯で
ある。
【0016】請求項2の発明および以下の発明におい
て、放電路の断面積Sが全体に亘り一様でない場合は平
均した断面積をいう。さらに、放電路が複数ある場合
は、電流密度、断面積ともに各放電路毎に0.8≦P・
S≦55.0(Torr・mm2 )の関係を満足すればよい。
【0017】請求項2の発明によれば、放電路の断面積
Sを80mm2 以下に規制したから、請求項1の発明と同
様に、キセノンの自己吸収が少なくなり、電子の加速度
が早くなって発光効率が向上する。放電路の断面積Sが
80mm2 を超えると、陽光柱から透光性気密容器の壁ま
での距離が大きくなってキセノンの自己吸収が起きると
ともに、電子の加速度が低くなるため発光効率が低下す
る。
【0018】請求項3の発明は、キセノンの封入分圧P
が1Torr以上、7Torr以下であることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の希ガス放電灯である。請求
項3の発明によれば、キセノンの封入分圧Pが1Torr以
上、7Torr以下であるから陽光柱の収縮が抑制され、発
光効率が向上するとともに全光束が増加する。
【0019】請求項4の発明は、放電路の内径dが1mm
以上、5mm以下であることを特徴とする請求項1ないし
請求項3のいずれか一に記載の希ガス放電灯である。請
求項4の発明によれば、放電路の内径dが1mm以上、5
mm以下であるから、キセノンの自己吸収が少なくなり発
光効率が向上し、電子の加速度が早くなるので光束が増
加する。
【0020】請求項5の発明は、透光性気密容器の内面
にキセノンの発する紫外線を受けて可視光を発する蛍光
体層が設けられていることを特徴とする請求項1ないし
請求項4のいずれか一に記載の希ガス放電灯である。
【0021】請求項5の発明によれば、透光性気密容器
の内面に蛍光体層が設けられているから、キセノンの発
する紫外線により蛍光体が励起されて可視光を発する。
請求項6の発明は、放電路の内径dが10mm以下の透光
性気密容器と、上記透光性気密容器に封入され、放電に
より紫外線を放射する媒体として少なくともキセノンを
含み、このキセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、
1.0≦P・d≦7.0(Torr・mm)の関係を有する希
ガスと、上記透光性気密容器に設けられた電極と、を具
備した希ガス放電灯と;上記希ガス放電灯を電流密度が
0.40mA/mm2 以上の範囲で点灯させる点灯手段
と;を有することを特徴とする希ガス放電灯装置であ
る。
【0022】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
と同様の理由により、発光効率が向上しかつ全光束が増
加した希ガス放電灯装置を提供できる。請求項7の発明
は、放電路の断面積Sが80mm2 以下の透光性気密容器
と、上記透光性気密容器に封入され、放電により紫外線
を放射する媒体として少なくともキセノンを含み、この
キセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、0.8≦P
・S≦55.0(Torr・mm2 )の関係を有する希ガス
と、上記透光性気密容器に設けられた電極と、を具備し
た希ガス放電灯と;上記希ガス放電灯を電流密度が0.
40mA/mm2 以上の範囲で点灯させる点灯手段と;を
有することを特徴とする希ガス放電灯装置である。
【0023】請求項7の発明によれば、請求項2の発明
と同様の理由により、発光効率が向上しかつ全光束が増
加した希ガス放電灯装置を提供できる。請求項8の発明
は、請求項6または請求項7に記載の希ガス放電灯装置
と;上記希ガス放電灯装置を組み込んだ光源装置本体
と;を備えたことを特徴とする光源装置である。
【0024】請求項8の発明によれば、発光効率に優
れ、発光量の多い光源装置を提供できる。請求項9の発
明は、請求項6または請求項7に記載の希ガス放電灯装
置と;上記希ガス放電灯装置を組み込んだ液晶表示装置
本体と;を具備したことを特徴とする液晶表示装置であ
る。請求項9の発明によれば、発光効率に優れ、かつ輝
度の高い液晶表示装置を提供できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図1ないし
図6に示す第1の実施の形態にもとづき説明する。図1
は冷陰極キセノン希ガス放電灯の断面図および希ガス放
電灯装置の構成を示す図、図2は電流密度と相対発光効
率との関係を示す特性図、図3はランプ電流と輝度との
関係を示す特性図、図4はバルブ内径(断面積)と相対
発光効率との関係を示す特性図、図5は冷陰極キセノン
希ガス放電灯を光源とした液晶表示装置の分解した斜視
図、図6は液晶表示装置の断面図である。
【0026】図において、1は冷陰極キセノン希ガス放
電灯、10は直流光電圧を印加する直流電源、11は電
流制限手段である。冷陰極キセノン希ガス放電灯1は、
細長い針状の透光性気密容器、すなわちバルブ2を有
し、このバルブ2は鉛ガラスからなり、内径dが0.5
〜10mm(断面積が0.2〜80mm2 )、例えば内径d
が2.00mm、したがって断面積が3.14mm2 であ
り、長さが150mmの直管形に形成されている。このバ
ルブ2の内面には、キセノンの発する波長147nmおよ
び172nmの紫外線を受けて可視光を発する蛍光体、例
えば緑色光を発するZn2 SiO4 ;Mnなどのような
蛍光体層3が形成されている。
【0027】バルブ2の両端には、電極間距離(放電
長)が5mm以上、例えば130mmに設定された冷陰極
4,4が封装されている。冷陰極4,4は、それぞれリ
ード線を兼ねる電極軸5に棒形の電極本体6を接合して
構成されており、電極本体6は線径0.5mm、長さ10
mmのニッケルワイヤにより形成されている。上記電極軸
5は、ガラスと熱膨脹率が近似する金属からなる封着線
7に接続されており、これら封着線7はバルブ2の端部
の封止部8に封着されている。封着線8、8はそれぞれ
外部リード線9、9に接続されている。
【0028】このようなバルブ2には、所定量のキセノ
ンXeまたはキセノンを主体とした希ガスが封入されて
いる。希ガスの全封入圧は200Torr以下となってお
り、そのうちキセノンの封入分圧は0.1〜20Torrと
なっている。本実施例の場合、100%のキセノンXe
が0.1〜20Torr封入されている。
【0029】上記冷陰極蛍光ランプ1は、図1に示す直
流高圧電源10および電流制限手段11に接続されてい
る。このような冷陰極キセノン放電灯1の場合、上記直
流高圧電源10および電流制限手段11によりランプの
安定点灯中に1.26mA以上のランプ電流を流すよう
になっており、これによりランプの電流密度が0.4m
A/mm2 以上となるように設定されている。
【0030】このような構成による冷陰極キセノン放電
灯1について作用を説明する。図2は、封入ガス圧Pと
バルブ内径dとの要件について、電流密度と相対発光効
率との関係を調べた測定結果の特性図である。一般的に
電流密度が増すと発光効率が低下する傾向が見られる
が、P・d=10の従来の場合は、電流密度が0.3m
A/mm2 以下で発光効率が他のP・dの場合に比べて高
くなるのが理解できる。しかし、電流密度が0.4mA
/mm2 を超える範囲では、P・d=10の従来の場合に
比べて、P・dが10未満の方が発光効率がむしろ高く
なる。つまり、電流密度が0.4mA/mm2 を超える範
囲では、P・d≦7の方が発光効率は高くなる。
【0031】これは、電流密度を高くすると、一般にキ
セノンの陽光柱が収縮して発光効率が低下することにな
るが、上記特性からP・d≦7の範囲はキセノンの封入
圧を低くしたものであり、封入圧を低くすることにより
陽光柱の収縮が抑制されたものと考えられる。
【0032】なお、封入ガス圧は、電極のスパッタによ
る管壁黒化などを防止するために少なくとも1Torr以上
が必要である。このような結果から、電流密度が0.4
mA/mm2 以上の範囲では、1≦P・d≦7の範囲に規
制すれば、従来のP・d=10の場合における0.4m
A/mm2 以上のときの発光効率よりも優れることにな
る。
【0033】図3は、バルブ内径dを2mmに一定にして
キセノンの封入圧力を変えた場合におけるランプ電流と
輝度の関係を調べた測定結果の特性図である。同図か
ら、ランプ電流が増加すると輝度が高くなり、つまり全
光束が増加することが判る。そして、従来はP・d=1
0であり、つまりキセノンの封入圧は5Torrであり、5
Torr以上は輝度が低いのに対し、キセノンの封入圧を4
Torr以下にすれば輝度(光束)が高くなることが判る。
【0034】これは、キセノンの封入圧を低くすると陽
光柱の収縮が抑制され、陽光柱が太くなるのでキセノン
の自己吸収が少なくなるとともに、陽光柱の表面積が増
えて発光面積が増すことから、全光束が増加するためと
考えられる。
【0035】図3から、キセノンの封入圧Pは4Torr以
下、すなわちP・d≦8の範囲であれば、全光束が増大
し、明るさが増すことが判る。さらに、図4は電流密度
に対するバルブ内径d(断面積S)と相対発光効率との
関係を調べた測定結果の特性図である。バルブ内径dが
10mmを超える場合、または断面積Sが80mm2 を超え
ると、発光効率はピーク値の80%以下に低下する。こ
れは、バルブ内径dまたは断面積Sが大きくなると、陽
光柱からバルブ壁までの距離が大きくなってキセノンの
自己吸収が起こるとともに、電子の加速度が遅くなるこ
とから発光効率が低下するためと考えられる。バルブ内
径dが3mm前後で発光効率はピーク値を示し、したがっ
て、バルブ内径dは、1≦d≦5mmの範囲が望ましい。
なお、バルブ内径dが1mm未満のランプは、製造が困難
であり、強度も低くなるので実用が難しい。
【0036】以上、図2ないし図4の結果から、バルブ
内径dを10mm以下とし、ランプ電流密度を0.4mA
/mm2 以上とし、バルブ内径dとキセノンの封入圧Pと
の関係を1≦P・d≦7の範囲に規制すれば、従来の冷
陰極キセノン希ガス放電灯に比べて、発光効率の低下を
招くことなく、全光束を高めることができる。よって明
るさが従来を上回る冷陰極キセノン希ガス放電灯を提供
することができることになる。
【0037】上記の数値は、バルブの大きさを内径dと
して考えたが、放電空間の断面形状が円形の場合はそれ
でよいが、放電空間の断面形状が円形でない場合は放電
路の断面積Sで考えればよい。上記ランプを放電路の断
面積Sで言い換えると、放電路の断面積Sは80mm2
下であり、ランプ電流密度は0.4mA/mm2 以上と
し、放電路の断面積Sとキセノンの封入圧Pとの関係
を、0.8≦P・S≦55.0の範囲に規制すれば、従
来の冷陰極キセノン希ガス放電灯に比べて発光効率の低
下を招くことなく、明るさを向上させることができる。
【0038】上記した冷陰極キセノン希ガス放電灯1
は、例えば図5および図6に示す液晶表示装置のバック
ライトとして使用できる。図5および図6に示す液晶表
示装置は、液晶表示板20の背面に、本発明の光源装置
に相当するバックライトが設けられている。バックライ
トは、上記液晶表示板20の背面に重ねて配置される光
拡散導光板21を備え、この光拡散導光板21は、乳白
色のアクリル樹脂などからなり、下面および一側面を除
く3方向の側面がケ−シング22により囲まれている。
このケ−シング22は内面が反射面23をなしている。
上記ケ−シング32の一側に形成された開放面には、光
源としての前記冷陰極キセノン希ガス放電灯1が配置さ
れている。
【0039】冷陰極キセノン希ガス放電灯1、ケ−シン
グ22の一側に形成された開放面に対向して連結された
円筒形反射体25に収容されている。円筒形反射体25
の内面は反射面26をなしており、上記希ガス放電灯1
はランプ軸が上記反射体25の中心線と一致するように
してこの反射体25に収容されている。円筒形反射体2
5は、前記ケ−シング22の一側に形成された開放面に
対向する側壁が開口されており、上記希ガス放電灯1か
ら放出された光は全て光拡散導光板21の一側面に導入
されるようになっている。
【0040】そして、上記希ガス放電灯1は、図1に示
された高圧直流電源10から高圧直流電圧が印加されて
点灯されるようになっており、この放電灯1から放出さ
れる光は反射体25の内面反射面26で反射され、光拡
散導光板21の一側面に導入される。この光拡散導光板
21に導入された光は、この光拡散導光板21内で拡散
され、かつケ−シング22の内面に形成した反射面23
で反射され、光拡散導光板21の上面に向かわされる。
このため、光拡散導光板21の上面では全体に亘り略均
等な明るさとなり、この面に重ねて配置された液晶表示
板20を均等に照射するようになる。
【0041】このような液晶表示装置においては、光源
として用いた冷陰極キセノン希ガス放電灯1は本来的に
始動時の立上がり特性が良好であり、しかも安定点灯中
の発光効率が良く、加えて光束量が多いから、液晶表示
装置の輝度が向上し、使用中の表示性能が向上する。
【0042】なお、上記実施例の冷陰極キセノン希ガス
放電灯1は、バルブ2の両端内部に冷陰極4,4を封装
したが、放電を維持する手段はこれに限らず、例えばバ
ルブ2の一端に冷陰極4を封装するとともにバルブの外
に外部電極を設け、これら内部の冷陰極4と外部の電極
間でバルブ内に放電を発生させるようにしてもよい。
【0043】また、バルブの外部に、互いに対向してそ
れぞれ帯状をなす一対の外部電極を設け、これら外部電
極に電圧を印加してバルブ内に放電を発生させるように
してもよい。
【0044】また、本発明は液晶表示装置のバックライ
トに使用する蛍光ランプに限らず、例えば各種メータに
使用される自己発光形の指針としての細径の蛍光ランプ
であっても実施可能である。さらにまた、特定方向の発
光強度を強くしたアパーチャ形蛍光ランプであっても実
施可能である。
【0045】また、本発明の希ガス放電灯は、図7の
(A)および(B)に示す第2の実施の形態のような構
造であってもよい。図7(A)図は冷陰極キセノン希ガ
ス放電灯の分解した斜視図、(B)図は(A)図のB−
B線の断面図である。
【0046】図7に示す第2の実施の形態の希ガス放電
灯は、バルブに相当する透光性気密容器が、ベースガラ
ス60の上下両面に、下カバーガラス61および上カバ
ーガラス62を接合して構成されており、ベースガラス
60には例えばU字形の屈曲した溝63が形成されてい
る。したがってこれらベースガラス60と下カバーガラ
ス61および上カバーガラス62とで囲まれた空間にU
字形の屈曲した放電路64が形成されている。この放電
路64の両端部に、例えばニッケル棒などからなる冷陰
極65、65が封装されており、これら冷陰極65、6
5は高圧直流電源10および電流制限手段11に接続さ
れている。放電路64の内面には図示しない蛍光体被膜
が形成されており、この放電路64には、キセノン、ま
たはキセノンを主体とした希ガスが前記した条件の範囲
で封入されている。
【0047】このような構造の希ガス放電灯であって
も、放電路64の断面積Sを80mm2以下とし、ランプ
電流密度を0.4mA/mm2 以上とし、放電路の断面積
Sとキセノンの封入圧Pとの関係を、0.8≦P・S≦
55.0の範囲に規制すれば、発光効率を高く保って、
明るさを向上させることができる。
【0048】また、本発明の希ガス放電灯は、図8に示
す第3の実施の形態であってもよい。図8はキセノン希
ガス放電灯の分解した斜視図であり、この第3の実施の
形態の放電灯は、バルブに相当する透光性気密容器を構
成するベースガラス70の上下両面に、下カバーガラス
71および上カバーガラス72を接合し、ベースガラス
70には、一端で合流されるとともに他端で二股に別れ
た放電路73,73が形成されている。上記放電路の合
流端部には熱陰極74が設けられているとともに、二股
に別れた放電路73,73の端部にはそれぞれ冷陰極7
5,75が設けられている。なお、放電路73,73の
内面には、蛍光体層56が形成されているとともに、こ
の放電路73,73には、キセノンまたはキセノンを主
体とした希ガスが前記した条件の範囲で封入されてい
る。
【0049】上記熱陰極74は電極加熱手段77に接続
されているとともに、高圧直流電源78に接続されてお
り、また冷陰極75,75はそれぞれ電流制限素子7
9,79を介して上記高圧直流電源78に接続されてい
る。
【0050】このような構造の希ガス放電灯は、始動時
に熱陰極74から熱電子が放出されて始動放電のきっか
けとなるから始動が確実になり、光束の立上がりも良く
なる。そして、安定点灯中は熱陰極74と一対の冷陰極
75,75との間で放電がなされ、したがって二股の放
電路73,73でそれぞれ放電がなされるから、広い面
で発光させることができる。
【0051】そして、このような構造の希ガス放電灯で
あっても、放電路73,73の断面積Sを80mm2 以下
とし、ランプ電流密度を0.4mA/mm2 以上とし、放
電路の断面積Sとキセノンの封入圧Pとの関係を、0.
8≦P・S≦55.0の範囲に規制すれば、発光効率を
高く保って、明るさを向上させることができる。
【0052】なお、上記のように複数の放電路73,7
3を有する場合、放電路の断面積および電流密度は、そ
れぞれの放電路73,73毎に0.8≦P・S≦55.
0の条件を満たすようにすればよい。すなわち、一方の
放電路73の断面積がS1 の場合この電流密度をP1
すれば0.8≦P1 ・S1 ≦55.0とし、他方の放電
路73の断面積がS2 の場合この電流密度をP2 とすれ
ば0.8≦P2 ・S2≦55.0にすればよい。
【0053】以上の説明からも理解できる通り、放電路
の断面形状は、円形、四角、その他種々の形状であって
よい。そして、放電空間の断面積Sが全体に亘り一様で
ない場合は、平均した断面積で規制すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、放電路の内径dを10mm以下に規制し、電流密度
Pを0.4mA/mm2 以上にし、かつ1≦P・d≦7に
したから、キセノンの自己吸収が少なくなり、電子の加
速度が早くなって発光効率が向上するとともに、全光束
が増加し、よってランプの明るさが向上する。
【0055】請求項2の発明によれば、放電路の断面積
Sを80mm2 以下に規制し、電流密度を0.4mA/mm
2 以上にし、かつ0.8≦P・S≦55.0にしたか
ら、請求項1の発明と同様に、発光効率が向上するとと
もに全光束が増加し、ランプの明るさが向上する。
【0056】請求項3の発明によれば、キセノンの封入
分圧Pが1Torr以上、7Torr以下であるから、陽光柱の
収縮が抑制され、発光効率が向上し、全光束が増加す
る。請求項4の発明によれば、透光性気密容器の内径d
が1mm以上、5mm以下であるから、キセノンの自己吸収
が少なくなり、発光効率が向上し、全光束が増加する。
【0057】請求項5の発明によれば、透光性気密容器
の内面に蛍光体層が設けられているから、キセノンの発
する紫外線により励起されて可視光を発する。請求項6
および請求項7の発明によれば、発光効率および全光束
が向上した希ガス放電灯装置を提供できる。
【0058】請求項8の発明によれば、発光効率に優
れ、しかも光量の多い光源装置を提供できる。請求項9
の発明によれば、発光効率に優れ、かつ輝度の高い液晶
表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷陰極キセノ
ン希ガス放電灯の断面図および希ガス放電灯装置の構成
を示す図。
【図2】電流密度と相対発光効率との関係を示す特性
図。
【図3】ランプ電流と輝度との関係を示す特性図。
【図4】バルブ内径(断面積)と相対発光効率との関係
を示す特性図。
【図5】図1の冷陰極キセノン希ガス放電灯を光源とし
た液晶表示装置の分解した斜視図。
【図6】同液晶表示装置の断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示し、(A)図は
冷陰極キセノン希ガス放電灯の分解した斜視図、(B)
図は(A)図のB−B線の断面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示し、キセノン希
ガス放電灯の分解した斜視図。
【符号の説明】
1…冷陰極キセノン希ガス放電灯 2…バルブ(透光性気密容器) 3…蛍光体層 4…冷陰極 10…高圧直流電源 11…電流制限手段 20…液晶表示板 21…光拡散導光板 25…反射体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電路の内径dが10mm以下の透光性気
    密容器と;上記透光性気密容器に封入され、放電により
    紫外線を放射する媒体として少なくともキセノンを含
    み、このキセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、
    1.0≦P・d≦7.0(Torr・mm)の関係を有する希
    ガスと;上記透光性気密容器に設けられた電極と;を具
    備し、上記透光性気密容器内に定格電流密度が0.40
    mA/mm2 以上で放電が生起するように構成されている
    ことを特徴とする希ガス放電灯。
  2. 【請求項2】 放電路の断面積Sが80mm2 以下の透光
    性気密容器と;上記透光性気密容器に封入され、放電に
    より紫外線を放射する媒体として少なくともキセノンを
    含み、このキセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、
    0.8≦P・S≦55.0(Torr・mm2 )の関係を有す
    る希ガスと;上記透光性気密容器に設けられた電極と;
    を具備し、上記透光性気密容器内に定格電流密度が0.
    40mA/mm2 以上出放電が生起するように構成されて
    いることを特徴とする希ガス放電灯。
  3. 【請求項3】 キセノンの封入分圧Pは1Torr以上、7
    Torr以下であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の希ガス放電灯。
  4. 【請求項4】 放電路の内径dが1mm以上、5mm以下で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    か一に記載の希ガス放電灯。
  5. 【請求項5】 透光性気密容器の内面にキセノンの発す
    る紫外線を受けて可視光を発する蛍光体層が設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か一に記載の希ガス放電灯。
  6. 【請求項6】 放電路の内径dが10mm以下の透光性気
    密容器と、上記透光性気密容器に封入され、放電により
    紫外線を放射する媒体として少なくともキセノンを含
    み、このキセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、
    1.0≦P・d≦7.0(Torr・mm)の関係を有する希
    ガスと、上記透光性気密容器に設けられた電極と、を具
    備した希ガス放電灯と;上記希ガス放電灯を電流密度が
    0.40mA/mm2 以上の範囲で点灯させる点灯手段
    と;を有することを特徴とする希ガス放電灯装置。
  7. 【請求項7】 放電路の断面積Sが80mm2 以下の透光
    性気密容器と、上記透光性気密容器に封入され、放電に
    より紫外線を放射する媒体として少なくともキセノンを
    含み、このキセノンの封入圧をP(Torr)とした場合、
    0.8≦P・S≦55.0(Torr・mm2 )の関係を有す
    る希ガスと、上記透光性気密容器に設けられた電極と、
    を具備した希ガス放電灯と;上記希ガス放電灯を電流密
    度が0.40mA/mm2 以上の範囲で点灯させる点灯手
    段と;を有することを特徴とする希ガス放電灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の希ガス
    放電灯装置と;上記希ガス放電灯装置を組み込んだ光源
    装置本体と;を備えたことを特徴とする光源装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7に記載の希ガス
    放電灯装置と;上記希ガス放電灯装置を組み込んだ液晶
    表示装置本体と;を具備したことを特徴とする液晶表示
    装置。
JP8072416A 1995-03-28 1996-03-27 希ガス放電灯、希ガス放電灯装置およびこれを用いた光源装置ならびに液晶表示装置 Pending JPH08329888A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008166299A (ja) * 2001-05-23 2008-07-17 Koninkl Philips Electronics Nv 白色光源をもつ液晶画像スクリーン

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