JPH08332076A - 培養装置 - Google Patents
培養装置Info
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- JPH08332076A JPH08332076A JP7161597A JP16159795A JPH08332076A JP H08332076 A JPH08332076 A JP H08332076A JP 7161597 A JP7161597 A JP 7161597A JP 16159795 A JP16159795 A JP 16159795A JP H08332076 A JPH08332076 A JP H08332076A
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- absorbent resin
- cover film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 菌数検査などに用いる微生物の培養装置にお
いて、その保存性、使用時の簡便性及び培養性能に優れ
ると共に釣菌も可能な利用範囲の広い培養装置を提供す
る。 【構成】 防水性の基材シート1と、これに被せられる
水分不透過性で透明なカバーフィルム6とを備え、その
いずれか一方の内面、または両方の内面に吸水性樹脂層
3を積層し、更に、前記基材シート1側の内面に微生物
の培地成分を含浸、固着させた所定寸法の繊維質シート
5を設けて培養装置を構成する。吸水性樹脂層3と基材
シート1またはカバーフィルム6との間の接着性が不足
する場合には両者の間に接着層2a 、2b を設けてもよ
い。また、吸水性樹脂層にはポリエチレンオキシドを用
いることが特に好ましい。
いて、その保存性、使用時の簡便性及び培養性能に優れ
ると共に釣菌も可能な利用範囲の広い培養装置を提供す
る。 【構成】 防水性の基材シート1と、これに被せられる
水分不透過性で透明なカバーフィルム6とを備え、その
いずれか一方の内面、または両方の内面に吸水性樹脂層
3を積層し、更に、前記基材シート1側の内面に微生物
の培地成分を含浸、固着させた所定寸法の繊維質シート
5を設けて培養装置を構成する。吸水性樹脂層3と基材
シート1またはカバーフィルム6との間の接着性が不足
する場合には両者の間に接着層2a 、2b を設けてもよ
い。また、吸水性樹脂層にはポリエチレンオキシドを用
いることが特に好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、菌数検査などに用いら
れる微生物の培養装置に関し、更に詳しくは、長期保存
が可能で、且つ、使用時の操作が簡便な培養装置に関す
る。
れる微生物の培養装置に関し、更に詳しくは、長期保存
が可能で、且つ、使用時の操作が簡便な培養装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品などの微生物の数を測定する方法と
して、従来から行われているものに寒天平板混釈法があ
る。この方法は、予め滅菌したシャーレに、高圧蒸気滅
菌した後温度を約45℃とした寒天培地と、別に準備し
た試料液とをそれぞれ所定量分注し、十分に混釈して放
置後、培地が凝固したことを確認して、これを孵卵器な
どに入れて培養し、所定時間後にシャーレの中に発育し
たコロニー数を計数するものである。しかし、この方法
の場合、寒天培地を高圧蒸気滅菌するためのオートクレ
ーブや、一連の微生物検査を無菌的に行うことのできる
検査室が必要であり、また、微生物のサンプリングから
試料液の調整、分注、培地との混釈、培養、計数に至る
微生物検査の操作には熟練を要し、初心者が正確に行う
ことは難しいものであった。
して、従来から行われているものに寒天平板混釈法があ
る。この方法は、予め滅菌したシャーレに、高圧蒸気滅
菌した後温度を約45℃とした寒天培地と、別に準備し
た試料液とをそれぞれ所定量分注し、十分に混釈して放
置後、培地が凝固したことを確認して、これを孵卵器な
どに入れて培養し、所定時間後にシャーレの中に発育し
たコロニー数を計数するものである。しかし、この方法
の場合、寒天培地を高圧蒸気滅菌するためのオートクレ
ーブや、一連の微生物検査を無菌的に行うことのできる
検査室が必要であり、また、微生物のサンプリングから
試料液の調整、分注、培地との混釈、培養、計数に至る
微生物検査の操作には熟練を要し、初心者が正確に行う
ことは難しいものであった。
【0003】そこで、簡便に、且つ、高度の熟練を必要
とすることなく、微生物検査を行える方法が研究された
結果、培養装置の一つとして乾燥培地なるものが開発さ
れ、使用されている。このような培養装置としては、例
えばペトリフィルムプレート〔スリーエム社商品名〕や
BACcT〔島久薬品(株)商品名〕などがある。
とすることなく、微生物検査を行える方法が研究された
結果、培養装置の一つとして乾燥培地なるものが開発さ
れ、使用されている。このような培養装置としては、例
えばペトリフィルムプレート〔スリーエム社商品名〕や
BACcT〔島久薬品(株)商品名〕などがある。
【0004】前者のペトリフィルムプレートは、防水性
の平板とこれに重なるカバーフィルムとからなり、相対
するそれぞれの内面には、接着剤を塗布し、更にその上
に冷水可溶物質(ゲル化剤)の粉末と培地成分、或い
は、冷水可溶物質(ゲル化剤)の粉末を散布し、その
後、余分な粉末を払い落とすことにより、乾燥培地を形
成したものであり、これを更に滅菌して製品としたもの
である。そして、その使用方法の概略は、先ず前記平板
に重ねられたカバーフィルムフィルムを持ち上げ、平板
上に接着剤層を介して形成された培地成分と冷水可溶物
質とからなる乾燥培地上に被検液を所定量接種し、その
後、カバーフィルムを降ろし、その上からプラスチック
製のスプレッダーで押さえて被検液を円形且つ均等に広
げて吸収させる。約1分ほどで冷水可溶物質であるゲル
化剤が凝固するので、凝固したらそのままの状態で孵卵
器に収納し、所定の温度および時間で培養し、発生した
コロニー数を計数するものである。
の平板とこれに重なるカバーフィルムとからなり、相対
するそれぞれの内面には、接着剤を塗布し、更にその上
に冷水可溶物質(ゲル化剤)の粉末と培地成分、或い
は、冷水可溶物質(ゲル化剤)の粉末を散布し、その
後、余分な粉末を払い落とすことにより、乾燥培地を形
成したものであり、これを更に滅菌して製品としたもの
である。そして、その使用方法の概略は、先ず前記平板
に重ねられたカバーフィルムフィルムを持ち上げ、平板
上に接着剤層を介して形成された培地成分と冷水可溶物
質とからなる乾燥培地上に被検液を所定量接種し、その
後、カバーフィルムを降ろし、その上からプラスチック
製のスプレッダーで押さえて被検液を円形且つ均等に広
げて吸収させる。約1分ほどで冷水可溶物質であるゲル
化剤が凝固するので、凝固したらそのままの状態で孵卵
器に収納し、所定の温度および時間で培養し、発生した
コロニー数を計数するものである。
【0005】また、後者のBACcTは、防水性の平板
とこれを覆う透明カバーフィルムとを有し、その防水性
平板のカバーフィルムと相対する側の面には、固着剤の
溶液中に冷水可溶性ゲル化剤と微生物培養基の混合物を
添加して泥状に混練した塗布液を塗布、乾燥して被覆を
形成し、その上の少なくとも一部に繊維質吸水性シート
を積層し、また、カバーフィルムの防水性平板に相対す
る側の面には、固着剤の溶液中に、冷水可溶性ゲル化剤
と微生物培養基の混合物、または、冷水可溶性ゲル化剤
を添加して混練した塗布液を塗布、乾燥して被覆を形成
した後、これらを滅菌して製品としたものである。この
BACcTの使用法は、防水性の平板を覆うカバーフィ
ルムを持ち上げ、防水性平板上の冷水可溶性ゲル化剤と
微生物培養基の混合物の被覆層上に積層された繊維質吸
水性シート上に被検液を所定量接種する。その後、カバ
ーフィルムを降ろす。これにより被検液は繊維質吸水性
シートの繊維の重なりによる毛細管現象により、吸水性
シート全体に拡散し、微生物の培養基が溶解し、冷水可
溶性ゲル化剤が吸水してゲル化する。この時繊維質吸水
性シートの繊維はゲルの中に包み込まれ、或いはゲルに
粘着する。その後、孵卵器に入れ、所定の温度と時間で
培養し、発生したコロニー数を計数するものである。
とこれを覆う透明カバーフィルムとを有し、その防水性
平板のカバーフィルムと相対する側の面には、固着剤の
溶液中に冷水可溶性ゲル化剤と微生物培養基の混合物を
添加して泥状に混練した塗布液を塗布、乾燥して被覆を
形成し、その上の少なくとも一部に繊維質吸水性シート
を積層し、また、カバーフィルムの防水性平板に相対す
る側の面には、固着剤の溶液中に、冷水可溶性ゲル化剤
と微生物培養基の混合物、または、冷水可溶性ゲル化剤
を添加して混練した塗布液を塗布、乾燥して被覆を形成
した後、これらを滅菌して製品としたものである。この
BACcTの使用法は、防水性の平板を覆うカバーフィ
ルムを持ち上げ、防水性平板上の冷水可溶性ゲル化剤と
微生物培養基の混合物の被覆層上に積層された繊維質吸
水性シート上に被検液を所定量接種する。その後、カバ
ーフィルムを降ろす。これにより被検液は繊維質吸水性
シートの繊維の重なりによる毛細管現象により、吸水性
シート全体に拡散し、微生物の培養基が溶解し、冷水可
溶性ゲル化剤が吸水してゲル化する。この時繊維質吸水
性シートの繊維はゲルの中に包み込まれ、或いはゲルに
粘着する。その後、孵卵器に入れ、所定の温度と時間で
培養し、発生したコロニー数を計数するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような培養装置
は、微生物の培養を行う際に、その都度ペトリ皿や培地
を用意する必要がない点で、使用上の便利性を有してい
る。しかし、前者のペトリフィルムプレートの場合、そ
の使用方法は、カバーフィルムを持ち上げ、平板上に接
着剤層を介して形成された培地成分と冷水可溶物質とか
らなる乾燥培地上に被検液を所定量接種し、カバーフィ
ルムを降ろした後、その上からプラスチック製のスプレ
ッダーで押さえて被検液を均一に広げ、スプレッダーを
約1分間乗せたままにして冷水可溶物質に水分を吸収さ
せ、ゲルを形成すると同時に培地成分を溶解させるもの
である。このためスプレッダー1個では、1分間に一つ
の試料しか処理できず、また、スプレッダーがずれると
被検液が乾燥培地上に更に広がってしまうという不都合
が生じる。
は、微生物の培養を行う際に、その都度ペトリ皿や培地
を用意する必要がない点で、使用上の便利性を有してい
る。しかし、前者のペトリフィルムプレートの場合、そ
の使用方法は、カバーフィルムを持ち上げ、平板上に接
着剤層を介して形成された培地成分と冷水可溶物質とか
らなる乾燥培地上に被検液を所定量接種し、カバーフィ
ルムを降ろした後、その上からプラスチック製のスプレ
ッダーで押さえて被検液を均一に広げ、スプレッダーを
約1分間乗せたままにして冷水可溶物質に水分を吸収さ
せ、ゲルを形成すると同時に培地成分を溶解させるもの
である。このためスプレッダー1個では、1分間に一つ
の試料しか処理できず、また、スプレッダーがずれると
被検液が乾燥培地上に更に広がってしまうという不都合
が生じる。
【0007】また、BACcTの場合は、前記したよう
に防水性平板側の繊維質吸水性シート上に被検液を滴下
することにより、繊維間の毛細管現象でシート全体に被
検液が広がり、その下の冷水可溶性ゲル化剤のゲル化と
培養基の溶解が行われる。この時、繊維質吸水性シート
の繊維はゲルの中に包み込まれ、或いはゲルに粘着され
ている。従って、被検液の広がり領域は略一定にできる
が、菌体は、繊維質吸水性シートの繊維の中に入り込ん
でおり、シート内で増殖が進行する。この時ゲル化剤に
吸収されない固着剤により、発生したコロニーが滲んだ
状態に見え、不鮮明となる傾向がある。このため特に、
菌体が接近して増殖した場合には、計数が難しくなると
いう問題がある。また、繊維質吸水性シートがゲル中に
包み込まれ、或いはゲルに粘着しているため、培養後、
釣菌の必要がある場合でもカバーフィルムを持ち上げる
と繊維質吸水性シートが破壊され釣菌ができないという
問題もある。
に防水性平板側の繊維質吸水性シート上に被検液を滴下
することにより、繊維間の毛細管現象でシート全体に被
検液が広がり、その下の冷水可溶性ゲル化剤のゲル化と
培養基の溶解が行われる。この時、繊維質吸水性シート
の繊維はゲルの中に包み込まれ、或いはゲルに粘着され
ている。従って、被検液の広がり領域は略一定にできる
が、菌体は、繊維質吸水性シートの繊維の中に入り込ん
でおり、シート内で増殖が進行する。この時ゲル化剤に
吸収されない固着剤により、発生したコロニーが滲んだ
状態に見え、不鮮明となる傾向がある。このため特に、
菌体が接近して増殖した場合には、計数が難しくなると
いう問題がある。また、繊維質吸水性シートがゲル中に
包み込まれ、或いはゲルに粘着しているため、培養後、
釣菌の必要がある場合でもカバーフィルムを持ち上げる
と繊維質吸水性シートが破壊され釣菌ができないという
問題もある。
【0008】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、培養装置
として保存性があり、培養の操作も簡便で、特に、被検
液の接種に際して、特別な器具を使用することなく、容
易に一定の面積に均一に広げることができ、且つ、発生
したコロニーが明瞭に判別でき、培養の精度に優れると
同時に、必要な場合には釣菌も容易にできるという利用
範囲の広い微生物の培養装置を提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、培養装置
として保存性があり、培養の操作も簡便で、特に、被検
液の接種に際して、特別な器具を使用することなく、容
易に一定の面積に均一に広げることができ、且つ、発生
したコロニーが明瞭に判別でき、培養の精度に優れると
同時に、必要な場合には釣菌も容易にできるという利用
範囲の広い微生物の培養装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の本発
明により解決される。即ち、本請求項1の発明は、防水
性の基材シートと該基材シート上に被せられる水分不透
過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シートと
カバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方の内
面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側の内
面に微生物の培地成分を含浸し、固着させた所定寸法の
繊維質シートを設けたことを特徴とする微生物の培養装
置からなる。
明により解決される。即ち、本請求項1の発明は、防水
性の基材シートと該基材シート上に被せられる水分不透
過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シートと
カバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方の内
面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側の内
面に微生物の培地成分を含浸し、固着させた所定寸法の
繊維質シートを設けたことを特徴とする微生物の培養装
置からなる。
【0010】また、本請求項2の発明は、前記吸水性樹
脂層がポリエチレンオキシドからなることを特徴とする
請求項1記載の微生物の培養装置である。
脂層がポリエチレンオキシドからなることを特徴とする
請求項1記載の微生物の培養装置である。
【0011】
【作用】以上のように本発明の微生物の培養装置は、防
水性の基材シートと該基材シート上に被せられる水分不
透過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シート
とカバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方の
内面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側の
内面に微生物の培地成分を含浸、固着させた所定寸法の
繊維質シートを設けた構成である。従って、微生物の培
養に際して、培養装置のカバーフィルムを持ち上げて基
材シート側の内面に設けられた微生物の培地成分が含
浸、固着されている繊維質シート上に、ピペットなどを
用いて一定量の被検液を滴下し、カバーフィルムを降ろ
すことにより、被検液が繊維質シートの全域に繊維間の
毛細管現象により拡散し、繊維質シートに含浸、固着さ
れている培地成分を溶解すると同時に、基材シート及び
/又はカバーフィルムの内面に積層された吸水性樹脂層
を膨潤、ゲル化させ、微生物に栄養分と水分とを供給で
きるようになる。
水性の基材シートと該基材シート上に被せられる水分不
透過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シート
とカバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方の
内面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側の
内面に微生物の培地成分を含浸、固着させた所定寸法の
繊維質シートを設けた構成である。従って、微生物の培
養に際して、培養装置のカバーフィルムを持ち上げて基
材シート側の内面に設けられた微生物の培地成分が含
浸、固着されている繊維質シート上に、ピペットなどを
用いて一定量の被検液を滴下し、カバーフィルムを降ろ
すことにより、被検液が繊維質シートの全域に繊維間の
毛細管現象により拡散し、繊維質シートに含浸、固着さ
れている培地成分を溶解すると同時に、基材シート及び
/又はカバーフィルムの内面に積層された吸水性樹脂層
を膨潤、ゲル化させ、微生物に栄養分と水分とを供給で
きるようになる。
【0012】この時、被検液中の微生物は、繊維質シー
ト全体に均一に分散して捕捉されるので、そのまま孵卵
器に入れて培養することができ、培養により容易に計数
のできるシャープなコロニーを形成できる。また、微生
物に対する水分の供給源として吸水性樹脂を用いてお
り、例えばポリエチレンオキシドなどを使用した場合、
そのゲルは、繊維質シートと強く粘着することもなく、
培養後も自由にカバーフィルムを、基材シート側から剥
がすことができるので、釣菌が必要な場合には、容易に
これを実施することができる。尚、カバーフィルムは、
培養操作中の落下菌などによる汚染を防止すると共に、
ゲルなどから水分が蒸発するのを防止する働きをする。
ト全体に均一に分散して捕捉されるので、そのまま孵卵
器に入れて培養することができ、培養により容易に計数
のできるシャープなコロニーを形成できる。また、微生
物に対する水分の供給源として吸水性樹脂を用いてお
り、例えばポリエチレンオキシドなどを使用した場合、
そのゲルは、繊維質シートと強く粘着することもなく、
培養後も自由にカバーフィルムを、基材シート側から剥
がすことができるので、釣菌が必要な場合には、容易に
これを実施することができる。尚、カバーフィルムは、
培養操作中の落下菌などによる汚染を防止すると共に、
ゲルなどから水分が蒸発するのを防止する働きをする。
【0013】
【実施例】次に、図面および実施例により、本発明を詳
細に説明する。図1、図2、図3は、それぞれ本発明の
培養装置の一実施例の構成を示す模式断面図である。
尚、本発明はこれらに限定するものではない。図1の培
養装置は、基材シート1上にコロニーの計数を容易にす
るための枡目柄(図示せず)を印刷し、その上に接着層
2a 、吸水性樹脂層3を順に積層して本体シート4を作
成し、更にその上に培地付き繊維質シート5を設けて本
体部分を構成し、その上にカバーフィルム6の一方の面
に接着層2b 、吸水性樹脂層3を順に積層したカバーシ
ート7を、その吸水性樹脂層3が本体シート4上の培地
付き繊維質シート5に接するように重ね合わせて、該カ
バーシート7が開閉できるように一端で本体シート4と
カバーシート7とを熱接着或いは接着剤などを用いて接
合した構成である。上記の構成において、接着層2a 、
2b は必要のない場合には除くこともできる。また、カ
バーシート7は、本体シート4と接合せずに別体として
用いることもできる。只、培養中に位置ずれなどを生じ
た場合には落下菌による汚染やゲルの水分蒸発などの問
題がでるため接合しておくことが好ましい。
細に説明する。図1、図2、図3は、それぞれ本発明の
培養装置の一実施例の構成を示す模式断面図である。
尚、本発明はこれらに限定するものではない。図1の培
養装置は、基材シート1上にコロニーの計数を容易にす
るための枡目柄(図示せず)を印刷し、その上に接着層
2a 、吸水性樹脂層3を順に積層して本体シート4を作
成し、更にその上に培地付き繊維質シート5を設けて本
体部分を構成し、その上にカバーフィルム6の一方の面
に接着層2b 、吸水性樹脂層3を順に積層したカバーシ
ート7を、その吸水性樹脂層3が本体シート4上の培地
付き繊維質シート5に接するように重ね合わせて、該カ
バーシート7が開閉できるように一端で本体シート4と
カバーシート7とを熱接着或いは接着剤などを用いて接
合した構成である。上記の構成において、接着層2a 、
2b は必要のない場合には除くこともできる。また、カ
バーシート7は、本体シート4と接合せずに別体として
用いることもできる。只、培養中に位置ずれなどを生じ
た場合には落下菌による汚染やゲルの水分蒸発などの問
題がでるため接合しておくことが好ましい。
【0014】図2の培養装置は、本体部分については前
記図1の培養装置と同じ構成、即ち、基材シート1上に
枡目柄(図示せず)を印刷し、その上に接着層2a 、吸
水性樹脂層3を順に積層して本体シート4を作成し、更
にその上に培地付き繊維質シート5を設けて本体部分を
構成し、その上にカバーフィルム6単体を重ね合わせ
て、該カバーフィルム6が開閉できるように一端で接合
した構成である。この場合も接着層2a は、必要のない
場合には除いてもよい。
記図1の培養装置と同じ構成、即ち、基材シート1上に
枡目柄(図示せず)を印刷し、その上に接着層2a 、吸
水性樹脂層3を順に積層して本体シート4を作成し、更
にその上に培地付き繊維質シート5を設けて本体部分を
構成し、その上にカバーフィルム6単体を重ね合わせ
て、該カバーフィルム6が開閉できるように一端で接合
した構成である。この場合も接着層2a は、必要のない
場合には除いてもよい。
【0015】図3の培養装置は、本体側には吸水性樹脂
層を設けず、基材シート1上に枡目柄(図示せず)を印
刷し、その上に培地付き繊維質シート5を設けて本体部
分とし、その上にカバーフィルム6の一方の面に接着層
2b 、吸水性樹脂層3を順に積層したカバーシート7
を、その吸水性樹脂層3が、基材シート1上に設けた培
地付き繊維質シート5に接するように重ね合わせて、カ
バーシート7が開閉できるように一端で基材シート1と
接合した構成である。この構成においても接着層2b
は、必要のない場合には除いてもよい。
層を設けず、基材シート1上に枡目柄(図示せず)を印
刷し、その上に培地付き繊維質シート5を設けて本体部
分とし、その上にカバーフィルム6の一方の面に接着層
2b 、吸水性樹脂層3を順に積層したカバーシート7
を、その吸水性樹脂層3が、基材シート1上に設けた培
地付き繊維質シート5に接するように重ね合わせて、カ
バーシート7が開閉できるように一端で基材シート1と
接合した構成である。この構成においても接着層2b
は、必要のない場合には除いてもよい。
【0016】以下に本発明の培養装置の構成材料等につ
いて説明する。基材シート 基材シート1は、防水性を有することが必要であり、例
えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなど
のプラスチックシート、或いは、これらの積層体が使用
できる。これらのプラスチックシートは、無着色の透明
でもよいが、白色に着色したものが生育させたコロニー
を観察し易く、計数し易い点で好ましい。プラスチック
シート以外では、耐水加工を施した紙も使用可能であ
り、例えば、紙に合成樹脂を塗布または押し出しコート
したもの、或いは、プラスチックフィルムをラミネート
したものなどが使用できる。
いて説明する。基材シート 基材シート1は、防水性を有することが必要であり、例
えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなど
のプラスチックシート、或いは、これらの積層体が使用
できる。これらのプラスチックシートは、無着色の透明
でもよいが、白色に着色したものが生育させたコロニー
を観察し易く、計数し易い点で好ましい。プラスチック
シート以外では、耐水加工を施した紙も使用可能であ
り、例えば、紙に合成樹脂を塗布または押し出しコート
したもの、或いは、プラスチックフィルムをラミネート
したものなどが使用できる。
【0017】基材シート1は、カールなどがなく平坦で
あることが好ましく、その厚さは、特に限定はされない
が、通常、50〜500μm程度の範囲であり、80〜
300μm程度がより好ましい。基材シート1には、予
め水に不溶性で微生物の生育に影響を与えないインキで
枡目柄を印刷しておくことが、コロニーの計数を容易に
する点で好ましい。印刷の版式は、特に限定されず何で
もよいが、着色剤、樹脂、溶剤などの選択範囲が広い
点、および、後加工で吸水性樹脂層などを積層する際、
ロール状で連続的に加工する方が生産性がよく、これら
を考慮して巻取り印刷の可能な輪転グラビア印刷などが
好ましい。枡目の大きさは、通常1cm角程度が適当で
ある。
あることが好ましく、その厚さは、特に限定はされない
が、通常、50〜500μm程度の範囲であり、80〜
300μm程度がより好ましい。基材シート1には、予
め水に不溶性で微生物の生育に影響を与えないインキで
枡目柄を印刷しておくことが、コロニーの計数を容易に
する点で好ましい。印刷の版式は、特に限定されず何で
もよいが、着色剤、樹脂、溶剤などの選択範囲が広い
点、および、後加工で吸水性樹脂層などを積層する際、
ロール状で連続的に加工する方が生産性がよく、これら
を考慮して巻取り印刷の可能な輪転グラビア印刷などが
好ましい。枡目の大きさは、通常1cm角程度が適当で
ある。
【0018】カバーフィルム カバーフィルム6は、防水性、水蒸気不透過性を有する
と同時に、微生物の培養後、カバーフィルム6を通して
コロニーを計数するのが一般的であるため透明であるこ
とが好ましく、例えば、前記基材シート1で挙げたよう
なポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどのプ
ラスチックフィルムを使用することができる。また、培
養試験の際、カバーフィルム6は、基材シート1から持
ち上げて被検液を滴下するため、適度の柔軟性を有する
材質および厚さのものが好ましい。従って、カバーフィ
ルム6の厚さは、10〜200μm程度が好ましく、2
0〜100μm程度が更に好ましい。
と同時に、微生物の培養後、カバーフィルム6を通して
コロニーを計数するのが一般的であるため透明であるこ
とが好ましく、例えば、前記基材シート1で挙げたよう
なポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどのプ
ラスチックフィルムを使用することができる。また、培
養試験の際、カバーフィルム6は、基材シート1から持
ち上げて被検液を滴下するため、適度の柔軟性を有する
材質および厚さのものが好ましい。従って、カバーフィ
ルム6の厚さは、10〜200μm程度が好ましく、2
0〜100μm程度が更に好ましい。
【0019】尚、上記基材シート1またはカバーフィル
ム6に吸水性樹脂層3などを積層する場合、これらが適
度に接着する必要があり、接着性が不足する場合には、
基材シート1またはカバーフィルム6の積層面にコロナ
放電処理やアンカーコートなどの前処理をすることがで
きる。このほか、基材シート1およびカバーフィルム6
は、培養する微生物の種類により、適した気体透過性、
主に酸素透過性を有することが好ましく、前記水蒸気不
透過性と併せて判断すると、少なくとも基材シート1と
カバーフィルム6のいずれか一方には、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィンを用いることが好
ましい。
ム6に吸水性樹脂層3などを積層する場合、これらが適
度に接着する必要があり、接着性が不足する場合には、
基材シート1またはカバーフィルム6の積層面にコロナ
放電処理やアンカーコートなどの前処理をすることがで
きる。このほか、基材シート1およびカバーフィルム6
は、培養する微生物の種類により、適した気体透過性、
主に酸素透過性を有することが好ましく、前記水蒸気不
透過性と併せて判断すると、少なくとも基材シート1と
カバーフィルム6のいずれか一方には、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィンを用いることが好
ましい。
【0020】吸水性樹脂層 本発明において、基材シート1とカバーフィルム6のい
ずれか一方の内面、または両方の内面に積層する吸水性
樹脂層3は、培養に際して被検液の水分を吸収して微生
物の培養に適したゲルを形成し、微生物を捕捉すると共
に吸収した水分を微生物に供給する機能を果たすもので
ある。また、積層する基材シート1やカバーフィルム6
に対して適度の接着性を有することも必要である。この
ような吸水性樹脂として、具体的にはポリエチレンオキ
シド、電子線架橋型ポリアクリルアミド、カルボキシメ
チルセルロースなどが使用できる。これらの中でポリエ
チレンオキシドは、良好なゲルを形成できると同時に強
い粘着性もなく培養後もカバーフィルム6を容易に基材
シート1側から剥がせるため釣菌も容易である上、製造
時には溶液として塗布できるほか、インフレーション成
形機やTダイ押し出し機により単体でフィルム化した
り、他の樹脂とブレンドしてフィルム化可能のものもあ
り、加工性においても優れている点で特に好ましい。従
って、吸水性樹脂層3を積層する方法は、吸水性樹脂の
溶液を塗布、乾燥して積層する方法のほか、吸水性樹脂
を押し出しコーティングして積層する方法、更には、吸
水性樹脂をフィルム化し、これを接着剤を使用してドラ
イラミネーションにより積層する方法など、いずれの方
法も利用できる。
ずれか一方の内面、または両方の内面に積層する吸水性
樹脂層3は、培養に際して被検液の水分を吸収して微生
物の培養に適したゲルを形成し、微生物を捕捉すると共
に吸収した水分を微生物に供給する機能を果たすもので
ある。また、積層する基材シート1やカバーフィルム6
に対して適度の接着性を有することも必要である。この
ような吸水性樹脂として、具体的にはポリエチレンオキ
シド、電子線架橋型ポリアクリルアミド、カルボキシメ
チルセルロースなどが使用できる。これらの中でポリエ
チレンオキシドは、良好なゲルを形成できると同時に強
い粘着性もなく培養後もカバーフィルム6を容易に基材
シート1側から剥がせるため釣菌も容易である上、製造
時には溶液として塗布できるほか、インフレーション成
形機やTダイ押し出し機により単体でフィルム化した
り、他の樹脂とブレンドしてフィルム化可能のものもあ
り、加工性においても優れている点で特に好ましい。従
って、吸水性樹脂層3を積層する方法は、吸水性樹脂の
溶液を塗布、乾燥して積層する方法のほか、吸水性樹脂
を押し出しコーティングして積層する方法、更には、吸
水性樹脂をフィルム化し、これを接着剤を使用してドラ
イラミネーションにより積層する方法など、いずれの方
法も利用できる。
【0021】このような吸水性樹脂層3の厚さは、樹脂
の種類によっても異なるが通常、25〜100μm程度
の範囲が好ましく、40〜80μmの範囲がより好まし
い。只、吸水性樹脂層3を基材シート1とカバーフィル
ム6の両方の内面に設ける場合は、両者の総厚がこの範
囲であればよい。吸水性樹脂層3の厚さが25μm未満
の場合は、水分吸収能力が不足し水分吸収に時間もかか
り好ましくない、また、厚さが100μm以上は、その
必要性がなく、材料の無駄でもあり好ましくない。尚、
吸水性樹脂層3と基材シート1またはカバーフィルム6
との接着性が弱い場合には、両者の間に接着性を向上さ
せるための中間層として接着層2a 、2bを設けてもよ
い。
の種類によっても異なるが通常、25〜100μm程度
の範囲が好ましく、40〜80μmの範囲がより好まし
い。只、吸水性樹脂層3を基材シート1とカバーフィル
ム6の両方の内面に設ける場合は、両者の総厚がこの範
囲であればよい。吸水性樹脂層3の厚さが25μm未満
の場合は、水分吸収能力が不足し水分吸収に時間もかか
り好ましくない、また、厚さが100μm以上は、その
必要性がなく、材料の無駄でもあり好ましくない。尚、
吸水性樹脂層3と基材シート1またはカバーフィルム6
との接着性が弱い場合には、両者の間に接着性を向上さ
せるための中間層として接着層2a 、2bを設けてもよ
い。
【0022】繊維質シート 本発明の培養装置において、本体部分の最上層に一定の
大きさで設ける繊維質シートは、微生物用の培地成分を
その必要とするに足る量、通常4g/m2 程度を含浸、
固着し、被検液が接種された際には、これを繊維間の毛
細管現象によりその全面積に均一に拡散、浸透させ、固
着された培地成分を溶解し、また、これと接する吸水性
樹脂層3に水分を供給し、ゲルを形成させる機能を果た
すものであり、通常、水分の吸収性を有する不織布や漉
き紙などが使用できる。不織布では、レーヨンのほかポ
リオレフィン系繊維を使用した不織布も使用できるが、
レーヨン系の不織布が親水性に優れており、被検液の拡
散も迅速に行われる点で好ましい。漉き紙では、水分の
吸収性のよいものが適しており、表面コートのある紙や
サイズ効果の強い紙は好ましくなく、フィルターペーパ
ーのようなタイプの紙が適している。繊維質シートの厚
さは、培地成分の保持能力、生育したコロニーの見やす
さなどを考慮して決めればよく、不織布の場合の目付
量、紙の場合の坪量で10〜30g/m2 程度の範囲の
比較的薄いものが適している。
大きさで設ける繊維質シートは、微生物用の培地成分を
その必要とするに足る量、通常4g/m2 程度を含浸、
固着し、被検液が接種された際には、これを繊維間の毛
細管現象によりその全面積に均一に拡散、浸透させ、固
着された培地成分を溶解し、また、これと接する吸水性
樹脂層3に水分を供給し、ゲルを形成させる機能を果た
すものであり、通常、水分の吸収性を有する不織布や漉
き紙などが使用できる。不織布では、レーヨンのほかポ
リオレフィン系繊維を使用した不織布も使用できるが、
レーヨン系の不織布が親水性に優れており、被検液の拡
散も迅速に行われる点で好ましい。漉き紙では、水分の
吸収性のよいものが適しており、表面コートのある紙や
サイズ効果の強い紙は好ましくなく、フィルターペーパ
ーのようなタイプの紙が適している。繊維質シートの厚
さは、培地成分の保持能力、生育したコロニーの見やす
さなどを考慮して決めればよく、不織布の場合の目付
量、紙の場合の坪量で10〜30g/m2 程度の範囲の
比較的薄いものが適している。
【0023】培地その他 このような繊維質シートに微生物の栄養成分(培地成
分)を含浸、固着させることによって培地付き繊維質シ
ート5が得られる。そして、微生物の栄養成分として
は、例えば、酵母エキス、ペプトン、リン酸水素二カリ
ウム、ぶどう糖、乳糖、塩化ナトリウムなどが使用で
き、これらの中から発育させようとする微生物に応じて
適宜選択し、所定の割合で混合して使用することができ
る。これらを繊維質シートに含浸、固着させる方法は、
特に限定はされず、例えば、水或いは水−エチルアルコ
ールの混合系などの液に、上記の栄養成分を所定の割合
で溶解若しくは懸濁させて含浸液を作成し、これを繊維
質シートに公知の方法でコーティングしてもよく、ま
た、繊維質シートを含浸液に浸漬して含浸させた後、引
き上げて表面の余分の液をバーなどで軽く掻き落として
乾燥させてもよい。
分)を含浸、固着させることによって培地付き繊維質シ
ート5が得られる。そして、微生物の栄養成分として
は、例えば、酵母エキス、ペプトン、リン酸水素二カリ
ウム、ぶどう糖、乳糖、塩化ナトリウムなどが使用で
き、これらの中から発育させようとする微生物に応じて
適宜選択し、所定の割合で混合して使用することができ
る。これらを繊維質シートに含浸、固着させる方法は、
特に限定はされず、例えば、水或いは水−エチルアルコ
ールの混合系などの液に、上記の栄養成分を所定の割合
で溶解若しくは懸濁させて含浸液を作成し、これを繊維
質シートに公知の方法でコーティングしてもよく、ま
た、繊維質シートを含浸液に浸漬して含浸させた後、引
き上げて表面の余分の液をバーなどで軽く掻き落として
乾燥させてもよい。
【0024】このような培地付き繊維質シート5の大き
さは、通常、その上に接種する被検液の量を1mlとした
場合、直径5cm程度の円形にすることが、被検液を培
地付き繊維質シート5の全面に均一に拡散、浸透させ培
養に適した培地を形成できる点で好ましい。また、培地
付き繊維質シート5は、培養装置の本体部分の最上層に
設けるが、吸水性樹脂などの溶液を接着剤の代わりに用
いて、スポット状に本体側に塗布して貼り合わせてもよ
く、また、単に本体シート4または基材シート1とカバ
ーシート7の間に挟んでおいて使用することもできる。
さは、通常、その上に接種する被検液の量を1mlとした
場合、直径5cm程度の円形にすることが、被検液を培
地付き繊維質シート5の全面に均一に拡散、浸透させ培
養に適した培地を形成できる点で好ましい。また、培地
付き繊維質シート5は、培養装置の本体部分の最上層に
設けるが、吸水性樹脂などの溶液を接着剤の代わりに用
いて、スポット状に本体側に塗布して貼り合わせてもよ
く、また、単に本体シート4または基材シート1とカバ
ーシート7の間に挟んでおいて使用することもできる。
【0025】また、微生物の栄養成分のほかに、微生物
に代謝され得る染料を添加することも有効である。この
ような染料は、培養過程において発育する微生物に代謝
され、コロニーが着色されるために、コロニー数の計数
を極めて容易にする効果がある。このような染料として
具体的には、トリフェニルテトラゾリウムクロライド
(以下TTCと表示)、p−トリルテトラゾリウムレッ
ド、テトラゾリウムバイオレット、ペテトリルテトラゾ
リウムブルーなどが挙げられる。
に代謝され得る染料を添加することも有効である。この
ような染料は、培養過程において発育する微生物に代謝
され、コロニーが着色されるために、コロニー数の計数
を極めて容易にする効果がある。このような染料として
具体的には、トリフェニルテトラゾリウムクロライド
(以下TTCと表示)、p−トリルテトラゾリウムレッ
ド、テトラゾリウムバイオレット、ペテトリルテトラゾ
リウムブルーなどが挙げられる。
【0026】そして、上記染料を本発明の培養装置に適
用する方法としては、例えば、微生物の栄養成分を繊維
質シートに含浸、固着する際、予め栄養成分の含浸液に
染料を添加しておいて、栄養成分と共に繊維質シートに
含浸させ、乾燥して固着させてもよく、また、吸水性樹
脂層3を、吸水性樹脂の溶液を用いてこれを塗布、乾燥
して積層する場合には、吸水性樹脂の溶液中に予め染料
を添加しておいて、これを塗布、乾燥することにより吸
水性樹脂層3中に含有させてもよい。更に別の方法とし
ては、吸水性樹脂層3を基材シート1またはカバーフィ
ルム6のいずれか一方の内面にのみ積層する構成の場
合、吸水性樹脂を固着剤とする染料単独の塗布液を別に
作成し、これを例えば吸水性樹脂層3が積層されていな
い側のカバーフィルム6または基材シート1の内面に塗
布、乾燥して染料層を設けてもよい。
用する方法としては、例えば、微生物の栄養成分を繊維
質シートに含浸、固着する際、予め栄養成分の含浸液に
染料を添加しておいて、栄養成分と共に繊維質シートに
含浸させ、乾燥して固着させてもよく、また、吸水性樹
脂層3を、吸水性樹脂の溶液を用いてこれを塗布、乾燥
して積層する場合には、吸水性樹脂の溶液中に予め染料
を添加しておいて、これを塗布、乾燥することにより吸
水性樹脂層3中に含有させてもよい。更に別の方法とし
ては、吸水性樹脂層3を基材シート1またはカバーフィ
ルム6のいずれか一方の内面にのみ積層する構成の場
合、吸水性樹脂を固着剤とする染料単独の塗布液を別に
作成し、これを例えば吸水性樹脂層3が積層されていな
い側のカバーフィルム6または基材シート1の内面に塗
布、乾燥して染料層を設けてもよい。
【0027】本発明の培養装置において、本体シート4
とカバーシート7とは、重ね合わせた位置がずれないよ
うに一端で接合されていることが好ましいが、その接合
方法は、特に限定されず接合部分、即ち、本体シート4
または基材シート1の内面とカバーシート7の内面の材
質により適する方法を自由に選択して接合することがで
きる。例えば、両方の内面に吸水性樹脂層としてポリエ
チレンオキシドの層が積層されている場合は、ポリエチ
レンオキシド自体が熱接着性を有するためヒートシール
により接合することができる。また、本体側の内面とカ
バーシート側の内面の材質が異なる場合は、テープ状粘
着剤、両面粘着テープ、或いは粘着剤の塗布により接合
でき、更に、所謂パートコート剤などヒートシール剤の
塗布によるヒートシール或いは両面感圧接着剤などによ
っても接合可能である。
とカバーシート7とは、重ね合わせた位置がずれないよ
うに一端で接合されていることが好ましいが、その接合
方法は、特に限定されず接合部分、即ち、本体シート4
または基材シート1の内面とカバーシート7の内面の材
質により適する方法を自由に選択して接合することがで
きる。例えば、両方の内面に吸水性樹脂層としてポリエ
チレンオキシドの層が積層されている場合は、ポリエチ
レンオキシド自体が熱接着性を有するためヒートシール
により接合することができる。また、本体側の内面とカ
バーシート側の内面の材質が異なる場合は、テープ状粘
着剤、両面粘着テープ、或いは粘着剤の塗布により接合
でき、更に、所謂パートコート剤などヒートシール剤の
塗布によるヒートシール或いは両面感圧接着剤などによ
っても接合可能である。
【0028】以下に、本発明の培養装置の具体的な実施
例を挙げ、実際に培養試験を行い、その性能を標準寒天
培地を用いた混釈法と比較して説明する。 〔実施例1〕 (本体シートの作成)坪量160g/m2 のコップ原紙
の表面に、ピッチが各1cmの枡目柄をグラビア印刷方
式で印刷した後、その両面に低密度ポリエチレン(以下
LDPEと表示する)(ミラソン16SP 三井石油化
学工業製)を厚さ20μmに押し出しコートした積層紙
を基材シートとし、その枡目印刷を施した側のLDPE
層上に、接着層として、LDPE(ミラソン16SP)
とポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化製)
を重量比6:4でブレンドした樹脂を厚さ20μmで押
し出しコートし、更に、その上に吸水性樹脂層としてポ
リエチレンオキシド(アクアコーク)単独を厚さ40μ
mで押し出しコートして積層し、本体シートを作成し
た。
例を挙げ、実際に培養試験を行い、その性能を標準寒天
培地を用いた混釈法と比較して説明する。 〔実施例1〕 (本体シートの作成)坪量160g/m2 のコップ原紙
の表面に、ピッチが各1cmの枡目柄をグラビア印刷方
式で印刷した後、その両面に低密度ポリエチレン(以下
LDPEと表示する)(ミラソン16SP 三井石油化
学工業製)を厚さ20μmに押し出しコートした積層紙
を基材シートとし、その枡目印刷を施した側のLDPE
層上に、接着層として、LDPE(ミラソン16SP)
とポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化製)
を重量比6:4でブレンドした樹脂を厚さ20μmで押
し出しコートし、更に、その上に吸水性樹脂層としてポ
リエチレンオキシド(アクアコーク)単独を厚さ40μ
mで押し出しコートして積層し、本体シートを作成し
た。
【0029】(カバーシートの作成)カバーシートの基
材となるカバーフィルムとして、厚さ25μmの2軸延
伸ポリプロピレンフィルム(OP U−1 トーセロ
製)(片面コロナ放電処理)を用い、そのコロナ放電処
理面に接着層としてポリプロピレン(以下PPと表示す
る)(ハイポールL−840 三井石油化学工業製)と
ポリエチレンオキシド(アクアコーク)の重量比10:
4のブレンド樹脂をインフレーション法により厚さ20
μmに製膜したフィルムをウレタン系接着剤を用いてド
ライラミネーション方式で積層し、更にその上に、下記
の組成の吸水性樹脂層用塗布液をコンマコーターにより
乾燥前の溶剤込みの塗布量が20g/m2 となるように
塗布し、乾燥温度80℃で乾燥して吸水性樹脂層(TT
Cを含む)を設けてカバーシートを作成した。 吸水性樹脂層用塗布液の組成 ポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化製)の 10重量%エタノール溶液 1000重量部 染料 TTC 0.2重量部
材となるカバーフィルムとして、厚さ25μmの2軸延
伸ポリプロピレンフィルム(OP U−1 トーセロ
製)(片面コロナ放電処理)を用い、そのコロナ放電処
理面に接着層としてポリプロピレン(以下PPと表示す
る)(ハイポールL−840 三井石油化学工業製)と
ポリエチレンオキシド(アクアコーク)の重量比10:
4のブレンド樹脂をインフレーション法により厚さ20
μmに製膜したフィルムをウレタン系接着剤を用いてド
ライラミネーション方式で積層し、更にその上に、下記
の組成の吸水性樹脂層用塗布液をコンマコーターにより
乾燥前の溶剤込みの塗布量が20g/m2 となるように
塗布し、乾燥温度80℃で乾燥して吸水性樹脂層(TT
Cを含む)を設けてカバーシートを作成した。 吸水性樹脂層用塗布液の組成 ポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化製)の 10重量%エタノール溶液 1000重量部 染料 TTC 0.2重量部
【0030】(培地付き繊維質シートの作成)繊維質シ
ートの基材として、レーヨン系不織布(クラフレックス
NA220−JP0359目付量17g/m2 )を用
い、これを下記の組成の標準液体培地に浸漬し含浸させ
た後、両面をバーで軽くスクィーズして余分の液を除
き、60℃で乾燥して培地固形分4g/m2 を固着させ
た繊維質シートを作成した。 標準液体培地の組成 ペプトン 10重量部 酵母エキス 5重量部 ブドウ糖 2重量部 純水 195重量部
ートの基材として、レーヨン系不織布(クラフレックス
NA220−JP0359目付量17g/m2 )を用
い、これを下記の組成の標準液体培地に浸漬し含浸させ
た後、両面をバーで軽くスクィーズして余分の液を除
き、60℃で乾燥して培地固形分4g/m2 を固着させ
た繊維質シートを作成した。 標準液体培地の組成 ペプトン 10重量部 酵母エキス 5重量部 ブドウ糖 2重量部 純水 195重量部
【0031】以上のように作成した本体シート、カバー
シート、培地付き繊維質シートをそれぞれ、本体シート
は縦7cm×横8cmの長方形に、カバーシートは縦7cm×
横8.5cmの長方形にカットし、また、培地付き繊維質
シートは直径5cmの円形にカットして培養装置の部材と
した。次に、この本体シートとカバーシートの部材を、
その吸水性樹脂層面同士が内側に重なり合うように重ね
て、カバーシートの一端が0.5cmだけ本体シートから
突出するように、もう一方の端で突き揃えて重ね合わ
せ、突き揃えた側の端の内面同士を6mm幅の両面テープ
で貼り合わせた。尚、本体シートから0.5cm突出した
カバーシートの突出部は、培養などに際してカバーシー
トを持ち上げるための把手とするものである。そして、
上記のように貼り合わせた本体シートとカバーシートの
間に培地付き繊維質シート部材を挿入した後、γ線照射
による滅菌を行って実施例1の培養装置を作成した。
シート、培地付き繊維質シートをそれぞれ、本体シート
は縦7cm×横8cmの長方形に、カバーシートは縦7cm×
横8.5cmの長方形にカットし、また、培地付き繊維質
シートは直径5cmの円形にカットして培養装置の部材と
した。次に、この本体シートとカバーシートの部材を、
その吸水性樹脂層面同士が内側に重なり合うように重ね
て、カバーシートの一端が0.5cmだけ本体シートから
突出するように、もう一方の端で突き揃えて重ね合わ
せ、突き揃えた側の端の内面同士を6mm幅の両面テープ
で貼り合わせた。尚、本体シートから0.5cm突出した
カバーシートの突出部は、培養などに際してカバーシー
トを持ち上げるための把手とするものである。そして、
上記のように貼り合わせた本体シートとカバーシートの
間に培地付き繊維質シート部材を挿入した後、γ線照射
による滅菌を行って実施例1の培養装置を作成した。
【0032】〔実施例2〕 (本体シートの作成)基材シートとして、坪量160g
/m2 のコップ原紙の表面にピッチが各1cmの枡目柄
をグラビア印刷方式で印刷した後、その両面にLDPE
(ミラソン16SP 三井石油化学工業製)を厚さ20
μmに押し出しコートした積層紙を作成した。また、接
着層としてLDPE(ミラソン16SP)とポリエチレ
ンオキシド(アクアコーク 住友精化製)を重量比6:
4でブレンドした樹脂をインフレーション法で厚さ20
μmに製膜したフィルムを作成し、吸水性樹脂層として
ポリエチレンオキシド(アクアコーク)単独をインフレ
ーション法で厚さ60μmに製膜したフィルムを作成し
た。上記の基材シートを縦7cm×横8cmの長方形にカッ
トし、また、接着層および吸水性樹脂層のフィルムをそ
れぞれ直径6cmの円形にカットした後、基材シートの枡
目印刷側を上にして、その長辺(8cm)側の一端をカバ
ーフィルムとの接着部分として1cm幅だけ残し、残りの
7cm四方の略中央部に上記円形にカットした接着層フィ
ルム(厚さ20μm)および吸水性樹脂層フィルム(厚
さ60μm)を重ねて置き、上から熱板で加熱圧着して
熱接着させ、基材シート、接着層、吸水性樹脂層の順に
積層した本体シートを作成した。
/m2 のコップ原紙の表面にピッチが各1cmの枡目柄
をグラビア印刷方式で印刷した後、その両面にLDPE
(ミラソン16SP 三井石油化学工業製)を厚さ20
μmに押し出しコートした積層紙を作成した。また、接
着層としてLDPE(ミラソン16SP)とポリエチレ
ンオキシド(アクアコーク 住友精化製)を重量比6:
4でブレンドした樹脂をインフレーション法で厚さ20
μmに製膜したフィルムを作成し、吸水性樹脂層として
ポリエチレンオキシド(アクアコーク)単独をインフレ
ーション法で厚さ60μmに製膜したフィルムを作成し
た。上記の基材シートを縦7cm×横8cmの長方形にカッ
トし、また、接着層および吸水性樹脂層のフィルムをそ
れぞれ直径6cmの円形にカットした後、基材シートの枡
目印刷側を上にして、その長辺(8cm)側の一端をカバ
ーフィルムとの接着部分として1cm幅だけ残し、残りの
7cm四方の略中央部に上記円形にカットした接着層フィ
ルム(厚さ20μm)および吸水性樹脂層フィルム(厚
さ60μm)を重ねて置き、上から熱板で加熱圧着して
熱接着させ、基材シート、接着層、吸水性樹脂層の順に
積層した本体シートを作成した。
【0033】(カバーシートの作成)厚さ50μmで片
面コロナ放電処理した2軸延伸ポリプロピレンフィルム
(OP U−1 トーセロ製)をカバーフィルムとし、
そのコロナ放電処理面に下記の組成のTTC塗布液をリ
バースロールコーターにより乾燥前溶剤込みの塗布量が
10g/m2 となるように塗布し、100℃で熱風乾燥
し、電子線を照射してカバーシートを作成した。 TTC塗布液の組成 ポリアクリルアミド10重量%水溶液 1000重量部 染料 TTC 0.4重量部 (培地付き繊維質シート)実施例1で作成した培地付き
繊維質シートと同じものをそのまま使用した。上記のカ
バーシートを縦7cm×横8.5cmの長方形にカットし、
上記本体シートの直径6cmの円形の吸水性樹脂層(厚さ
60μm)の上に、カバーシートのTTC塗布面が重な
り合うように重ねて、カバーシートの一端が0.5だけ
本体シートの基材シートから突出するように、もう一方
の端で突き揃えて重ね合わせ、突き揃えた側の端の内面
同士を6mm幅の両面テープで貼り合わせた後、本体シー
トの直径6cmの円形の吸水性樹脂層上の中央部に直径5
cmの円形にカットした培地付き繊維質シートを挿入し、
これにγ線を照射して滅菌を行い実施例2の培養装置と
した。
面コロナ放電処理した2軸延伸ポリプロピレンフィルム
(OP U−1 トーセロ製)をカバーフィルムとし、
そのコロナ放電処理面に下記の組成のTTC塗布液をリ
バースロールコーターにより乾燥前溶剤込みの塗布量が
10g/m2 となるように塗布し、100℃で熱風乾燥
し、電子線を照射してカバーシートを作成した。 TTC塗布液の組成 ポリアクリルアミド10重量%水溶液 1000重量部 染料 TTC 0.4重量部 (培地付き繊維質シート)実施例1で作成した培地付き
繊維質シートと同じものをそのまま使用した。上記のカ
バーシートを縦7cm×横8.5cmの長方形にカットし、
上記本体シートの直径6cmの円形の吸水性樹脂層(厚さ
60μm)の上に、カバーシートのTTC塗布面が重な
り合うように重ねて、カバーシートの一端が0.5だけ
本体シートの基材シートから突出するように、もう一方
の端で突き揃えて重ね合わせ、突き揃えた側の端の内面
同士を6mm幅の両面テープで貼り合わせた後、本体シー
トの直径6cmの円形の吸水性樹脂層上の中央部に直径5
cmの円形にカットした培地付き繊維質シートを挿入し、
これにγ線を照射して滅菌を行い実施例2の培養装置と
した。
【0034】〔実施例3〕 (本体シートの作成)基材シートとして厚さ120μm
のポリプロピレンシート(片面コロナ放電処理)を使用
し、そのコロナ放電処理面にグラビア印刷によりピッチ
が各1cmの枡目柄を印刷し、その上に下記の組成のTT
C塗布液を乾燥前の溶剤込みの塗布量が10g/m2 と
なるようにリバースロールコーターで塗布し、100℃
で熱風乾燥し、電子線を照射して本体シートを作成し
た。 TTC塗布液の組成 ポリアクリルアミド10重量%水溶液 1000重量部 染料 TTC 0.4重量部
のポリプロピレンシート(片面コロナ放電処理)を使用
し、そのコロナ放電処理面にグラビア印刷によりピッチ
が各1cmの枡目柄を印刷し、その上に下記の組成のTT
C塗布液を乾燥前の溶剤込みの塗布量が10g/m2 と
なるようにリバースロールコーターで塗布し、100℃
で熱風乾燥し、電子線を照射して本体シートを作成し
た。 TTC塗布液の組成 ポリアクリルアミド10重量%水溶液 1000重量部 染料 TTC 0.4重量部
【0035】(カバーシートの作成)基材となるカバー
フィルムとして、厚さ25μmの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム(OP U−1 トーセロ製)(片面コロナ
放電処理)を使用し、そのコロナ放電処理面に、接着層
としてPP(ハイポールL−840 三井石油化学工業
製)とポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化
製)の重量比10:4のブレンド樹脂をインフレーショ
ン法により厚さ20μmに製膜したフィルムをウレタン
系接着剤を用いてドライラミネーション方式で貼り合わ
せた後、この積層シートを縦7cm×横8.5cmの長方形
にカットした。この積層シートの接着層面に吸水性樹脂
層を積層するために、ポリエチレンオキシド(アクアコ
ーク)の厚さ60μmのフィルムをインフレーション法
により製膜し、直径6cmの円形にカットして吸水性樹脂
層用フィルムとした。次に、前記積層シートの接着層面
の長辺(8.5cm)側の一端に本体シートとの接着部と
して1cm幅を取り、また、もう一方の端にはカバーシー
トの把手部として0.5cm幅を取り、残りの縦7cm×横
7cmの領域の中央部に、前記円形にカットした吸水性樹
脂(ポリエチレンオキシド)のフィルムを置き、熱板で
加熱圧着して熱接着し、カバーシートを作成した。
フィルムとして、厚さ25μmの2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム(OP U−1 トーセロ製)(片面コロナ
放電処理)を使用し、そのコロナ放電処理面に、接着層
としてPP(ハイポールL−840 三井石油化学工業
製)とポリエチレンオキシド(アクアコーク 住友精化
製)の重量比10:4のブレンド樹脂をインフレーショ
ン法により厚さ20μmに製膜したフィルムをウレタン
系接着剤を用いてドライラミネーション方式で貼り合わ
せた後、この積層シートを縦7cm×横8.5cmの長方形
にカットした。この積層シートの接着層面に吸水性樹脂
層を積層するために、ポリエチレンオキシド(アクアコ
ーク)の厚さ60μmのフィルムをインフレーション法
により製膜し、直径6cmの円形にカットして吸水性樹脂
層用フィルムとした。次に、前記積層シートの接着層面
の長辺(8.5cm)側の一端に本体シートとの接着部と
して1cm幅を取り、また、もう一方の端にはカバーシー
トの把手部として0.5cm幅を取り、残りの縦7cm×横
7cmの領域の中央部に、前記円形にカットした吸水性樹
脂(ポリエチレンオキシド)のフィルムを置き、熱板で
加熱圧着して熱接着し、カバーシートを作成した。
【0036】(培地付き繊維質シート)実施例1で作成
した培地付き繊維質シートと同じものをそのまま使用し
た。以上のように作成した本体シートのTTC塗布面
と、カバーシートの吸水性樹脂層面とが重なるように重
ね合わせて、カバーシートの長辺側の一端で本体シート
との接着部分(1cm幅)を設けた側の端部で本体シート
とカバーシートとを突き揃えて、その突き揃えた側の端
の内面同士を6mm幅の両面テープで貼り合わせた後、本
体シートのTTC塗布面上に、直径5cmの円形にカット
した培地付き繊維質シートを、カバーシートの内面に積
層した円形の吸水性樹脂層で覆われる位置に挿入し、こ
れをγ線照射により滅菌して実施例3の培養装置とし
た。
した培地付き繊維質シートと同じものをそのまま使用し
た。以上のように作成した本体シートのTTC塗布面
と、カバーシートの吸水性樹脂層面とが重なるように重
ね合わせて、カバーシートの長辺側の一端で本体シート
との接着部分(1cm幅)を設けた側の端部で本体シート
とカバーシートとを突き揃えて、その突き揃えた側の端
の内面同士を6mm幅の両面テープで貼り合わせた後、本
体シートのTTC塗布面上に、直径5cmの円形にカット
した培地付き繊維質シートを、カバーシートの内面に積
層した円形の吸水性樹脂層で覆われる位置に挿入し、こ
れをγ線照射により滅菌して実施例3の培養装置とし
た。
【0037】〔培養試験およびその結果〕以上のように
作成した実施例1、2、3の培養装置各5個を使用し
て、下記の方法で作成した菌液を滅菌済みピペットで各
1ml宛、それぞれの培地付き繊維質シート上に接種し、
カバーシートを被せた後、37℃に調節した孵卵器に入
れて48時間培養を行った。また、実施例とは別に、比
較用として実施例と同じ下記の方法で作成した菌液を用
いて、各1mlを従来の混釈法により、5個のペトリ皿に
準備した標準寒天培地各20mlに混釈して比較試料を作
成し、実施例と同じ条件で培養を行った。
作成した実施例1、2、3の培養装置各5個を使用し
て、下記の方法で作成した菌液を滅菌済みピペットで各
1ml宛、それぞれの培地付き繊維質シート上に接種し、
カバーシートを被せた後、37℃に調節した孵卵器に入
れて48時間培養を行った。また、実施例とは別に、比
較用として実施例と同じ下記の方法で作成した菌液を用
いて、各1mlを従来の混釈法により、5個のペトリ皿に
準備した標準寒天培地各20mlに混釈して比較試料を作
成し、実施例と同じ条件で培養を行った。
【0038】菌液の作成 菌株として大腸菌を使用し、液体培地(NUTRIENT BROT
H)にて37℃で24時間、振盪培養を行い、その菌液
を滅菌生理食塩水で菌数が102 /mlとなるように希釈
して、培養試験に用いる菌液とした。上記の実施例1、
2、3および比較試料の培養試験により発生したコロニ
ーの数をそれぞれ計数し、各々のデータと平均値を表1
に示した。
H)にて37℃で24時間、振盪培養を行い、その菌液
を滅菌生理食塩水で菌数が102 /mlとなるように希釈
して、培養試験に用いる菌液とした。上記の実施例1、
2、3および比較試料の培養試験により発生したコロニ
ーの数をそれぞれ計数し、各々のデータと平均値を表1
に示した。
【0039】
【表1】 菌数測定結果(大腸菌)〔単位:個〕
【0040】表1に示した培養試験結果から明らかなよ
うに、本発明の実施例1、2、3の培養装置を用いた培
養試験の結果は、従来の混釈法による標準寒天培地を用
いた比較試料の培養試験の結果と略一致しており、培養
性能が良好で、操作も容易で簡便な培養装置として十分
実用性のあることを示している。また、発生したコロニ
ーも繊維質シートが比較的薄いため鮮明に観察でき、計
数も容易に実施できた。そして、実施例1〜3の各試料
は、培養後、そのカバーフィルムを基材シート側から容
易に剥がすことができ、釣菌することも容易であった。
うに、本発明の実施例1、2、3の培養装置を用いた培
養試験の結果は、従来の混釈法による標準寒天培地を用
いた比較試料の培養試験の結果と略一致しており、培養
性能が良好で、操作も容易で簡便な培養装置として十分
実用性のあることを示している。また、発生したコロニ
ーも繊維質シートが比較的薄いため鮮明に観察でき、計
数も容易に実施できた。そして、実施例1〜3の各試料
は、培養後、そのカバーフィルムを基材シート側から容
易に剥がすことができ、釣菌することも容易であった。
【0041】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明の培養
装置は、防水性の基材シートと、これに被せられる水分
不透過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シー
トとカバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方
の内面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側
の内面に微生物の培地を含浸、固着した繊維質シートを
設けた構成である。このような構成を採ることにより、
微生物の培養に際して、培養装置のカバーシートを持ち
上げて、培地が含浸、固着されている繊維質シート上に
ピペットなどにより一定量の被検液を接種し、カバーシ
ートを降ろすだけで、被検液が所定面積の繊維質シート
の全域に繊維間の毛細管現象により均一に拡散し、培地
成分を溶解すると同時に基材シートとカバーフィルムの
いずれか一方の内面、または両方の内面に積層されてい
る吸水性樹脂層を膨潤、ゲル化させ、微生物に栄養分と
水分とを供給できるようになり培養が可能となる。従っ
て、培地調整のための加温溶解や高圧滅菌などの操作が
不要であり、熟練した技術者でなくても容易に微生物検
査など培養試験を行うことができる。そして、使用前
は、滅菌された乾燥状態であり長期保存も可能で、何時
でも迅速に試験することができる。
装置は、防水性の基材シートと、これに被せられる水分
不透過性で透明なカバーフィルムとを備え、該基材シー
トとカバーフィルムのいずれか一方の内面、または両方
の内面に吸水性樹脂層を積層し、更に、該基材シート側
の内面に微生物の培地を含浸、固着した繊維質シートを
設けた構成である。このような構成を採ることにより、
微生物の培養に際して、培養装置のカバーシートを持ち
上げて、培地が含浸、固着されている繊維質シート上に
ピペットなどにより一定量の被検液を接種し、カバーシ
ートを降ろすだけで、被検液が所定面積の繊維質シート
の全域に繊維間の毛細管現象により均一に拡散し、培地
成分を溶解すると同時に基材シートとカバーフィルムの
いずれか一方の内面、または両方の内面に積層されてい
る吸水性樹脂層を膨潤、ゲル化させ、微生物に栄養分と
水分とを供給できるようになり培養が可能となる。従っ
て、培地調整のための加温溶解や高圧滅菌などの操作が
不要であり、熟練した技術者でなくても容易に微生物検
査など培養試験を行うことができる。そして、使用前
は、滅菌された乾燥状態であり長期保存も可能で、何時
でも迅速に試験することができる。
【0042】また、繊維質シートは比較的薄く、ゲルを
形成する材料がポリエチレンオキシドなどの吸水性樹脂
であり、ゲル化した場合も繊維質シートと強く粘着する
ことがないため、均一に分散したコロニーを鮮明な状態
に形成でき、計数も容易であり、また、培養後、カバー
フィルムを基材シート側から容易に剥がすことができる
ので自由に釣菌することもできる。また、使用後の廃棄
性においても、容易に焼却することもでき、使用適性と
性能に優れた培養装置を容易に提供できる効果を奏す
る。
形成する材料がポリエチレンオキシドなどの吸水性樹脂
であり、ゲル化した場合も繊維質シートと強く粘着する
ことがないため、均一に分散したコロニーを鮮明な状態
に形成でき、計数も容易であり、また、培養後、カバー
フィルムを基材シート側から容易に剥がすことができる
ので自由に釣菌することもできる。また、使用後の廃棄
性においても、容易に焼却することもでき、使用適性と
性能に優れた培養装置を容易に提供できる効果を奏す
る。
【図1】本発明の培養装置の一実施例の構成を示す模式
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の培養装置の別の一実施例の構成を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図3】本発明の培養装置の更に別の一実施例の構成を
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
1 基材シート 2a 、2b 接着層 3 吸水性樹脂層 4 本体シート 5 培地付き繊維質シート 6 カバーフィルム 7 カバーシート 8 接合部
Claims (2)
- 【請求項1】 防水性の基材シートと該基材シート上に
被せられる水分不透過性で透明なカバーフィルムとを備
え、該基材シートとカバーフィルムのいずれか一方の内
面、または両方の内面に吸水性樹脂層を積層し、更に、
該基材シート側の内面に微生物の培地成分を含浸し、固
着させた繊維質シートを設けたことを特徴とする微生物
の培養装置。 - 【請求項2】 前記吸水性樹脂層がポリエチレンオキシ
ドからなることを特徴とする請求項1記載の微生物の培
養装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7161597A JPH08332076A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 培養装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7161597A JPH08332076A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 培養装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08332076A true JPH08332076A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15738177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7161597A Withdrawn JPH08332076A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 培養装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08332076A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012075377A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 微生物検査用カバーシート、微生物検査用カバーシートの製造方法、及び微生物検査用キット |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP7161597A patent/JPH08332076A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012075377A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 微生物検査用カバーシート、微生物検査用カバーシートの製造方法、及び微生物検査用キット |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |