JPH08332081A - マグネシウム高含有酵母 - Google Patents
マグネシウム高含有酵母Info
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- JPH08332081A JPH08332081A JP16450595A JP16450595A JPH08332081A JP H08332081 A JPH08332081 A JP H08332081A JP 16450595 A JP16450595 A JP 16450595A JP 16450595 A JP16450595 A JP 16450595A JP H08332081 A JPH08332081 A JP H08332081A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 マグネシウムを50ppm以上含有し、且つ
使用糖量の4%以上のリンを含むリン化合物の存在下、
酵母を培養する。または、マグネシウムを5,000p
pm以上含有する溶液中で、酵母を懸濁状態で、好気的
に攪拌及び/又は振とうする。 【効果】 乾燥菌体当たりマグネシウムを2,000〜
5,000ppm以上含有するマグネシウム高含有酵母
が得られる。
使用糖量の4%以上のリンを含むリン化合物の存在下、
酵母を培養する。または、マグネシウムを5,000p
pm以上含有する溶液中で、酵母を懸濁状態で、好気的
に攪拌及び/又は振とうする。 【効果】 乾燥菌体当たりマグネシウムを2,000〜
5,000ppm以上含有するマグネシウム高含有酵母
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミネラル、特にマグネ
シウムを高濃度に含有する食用酵母及びその製造方法に
関するものである。
シウムを高濃度に含有する食用酵母及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネシウムが生体内において重要な微
量ミネラルのひとつであることはよく知られている。し
かし、近年、食生活の洋風化とインスタント化によっ
て、マグネシウム摂取量は大幅に低下していると言われ
ている。さらに、現代人に多く見られるストレスもマグ
ネシウムの生体内濃度を低下させる要因となっており、
マグネシウム摂取量の改善が広く求められている。
量ミネラルのひとつであることはよく知られている。し
かし、近年、食生活の洋風化とインスタント化によっ
て、マグネシウム摂取量は大幅に低下していると言われ
ている。さらに、現代人に多く見られるストレスもマグ
ネシウムの生体内濃度を低下させる要因となっており、
マグネシウム摂取量の改善が広く求められている。
【0003】マグネシウムを摂取する場合、必要量のマ
グネシウムを通常の飲食品から摂取することは、飲食品
中のマグネシウム含有量が低いため、相当な困難を伴う
ものである。また、無機化合物であるマグネシウム塩を
添加したマグネシウム強化食品も市販されてはいるが、
無機塩であるために、苦味、渋味が強く、天然素材のマ
グネシウム配合食品に比べ、日常の摂取は極めて困難で
ある。
グネシウムを通常の飲食品から摂取することは、飲食品
中のマグネシウム含有量が低いため、相当な困難を伴う
ものである。また、無機化合物であるマグネシウム塩を
添加したマグネシウム強化食品も市販されてはいるが、
無機塩であるために、苦味、渋味が強く、天然素材のマ
グネシウム配合食品に比べ、日常の摂取は極めて困難で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大量のマグ
ネシウムを経口的に無理なく摂取するための新しいシス
テムを開発するためになされたものである。
ネシウムを経口的に無理なく摂取するための新しいシス
テムを開発するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、従来のように、マ
グネシウム含有量の比較的高い食品素材を利用したり、
無機のマグネシウム化合物を添加した食品を直接利用す
るシステムについて、発想を根本的に転換して、食用微
生物にマグネシウム分を多量に摂取蓄積せしめ、このマ
グネシウム高含有微生物を利用することにより、いわば
微生物中のマグネシウムを摂取するシステムに着目し
た。
成するためになされたものであって、従来のように、マ
グネシウム含有量の比較的高い食品素材を利用したり、
無機のマグネシウム化合物を添加した食品を直接利用す
るシステムについて、発想を根本的に転換して、食用微
生物にマグネシウム分を多量に摂取蓄積せしめ、このマ
グネシウム高含有微生物を利用することにより、いわば
微生物中のマグネシウムを摂取するシステムに着目し
た。
【0006】そして各種の食用用途に広く利用されてい
る酵母に着目してマグネシウム塩含有培地で酵母を培養
したけれども、マグネシウム塩の添加量を高くすると、
従来からの技術常識どおり、酵母の増殖阻害がひき起こ
され、マグネシウムを高濃度に含有する生きた酵母を得
ることはできなかった。
る酵母に着目してマグネシウム塩含有培地で酵母を培養
したけれども、マグネシウム塩の添加量を高くすると、
従来からの技術常識どおり、酵母の増殖阻害がひき起こ
され、マグネシウムを高濃度に含有する生きた酵母を得
ることはできなかった。
【0007】しかしながら本発明者らは、このような技
術常識に敢えて挑戦し、従来なし得なかった程度のマグ
ネシウムを高濃度に含有する新規酵母を創製するという
新規課題を敢えて設定した。そこで各方面から検討の結
果、酵母を栄養培地で培養するのではなく、マグネシウ
ム高濃度含有液中で酵母を懸濁状態で好気的に攪拌及び
/又は振とうしたところ、全く予期せざることに、酵母
菌体中に大量にマグネシウムが取り込まれるという新知
見を得た。また、マグネシウム高濃度含有液中でしかも
多量のリン存在下で酵母を培養したところ、全く予期せ
ざることに、酵母菌体中に大量にマグネシウムが取り込
まれるという新知見を得た。しかも、いずれの場合も、
従来の技術常識に反して、マグネシウム濃度を高めても
酵母が死滅することはなく、溶液中のマグネシウム濃度
に応じて酵母菌体中のマグネシウム含量も増加し、乾燥
菌体当たり前者においては5,000ppm以上、後者
においては2,000ppm以上に達することを確認し
た。このように高濃度にマグネシウムを含有した酵母は
従来全く創製し得ないとされていたものである。
術常識に敢えて挑戦し、従来なし得なかった程度のマグ
ネシウムを高濃度に含有する新規酵母を創製するという
新規課題を敢えて設定した。そこで各方面から検討の結
果、酵母を栄養培地で培養するのではなく、マグネシウ
ム高濃度含有液中で酵母を懸濁状態で好気的に攪拌及び
/又は振とうしたところ、全く予期せざることに、酵母
菌体中に大量にマグネシウムが取り込まれるという新知
見を得た。また、マグネシウム高濃度含有液中でしかも
多量のリン存在下で酵母を培養したところ、全く予期せ
ざることに、酵母菌体中に大量にマグネシウムが取り込
まれるという新知見を得た。しかも、いずれの場合も、
従来の技術常識に反して、マグネシウム濃度を高めても
酵母が死滅することはなく、溶液中のマグネシウム濃度
に応じて酵母菌体中のマグネシウム含量も増加し、乾燥
菌体当たり前者においては5,000ppm以上、後者
においては2,000ppm以上に達することを確認し
た。このように高濃度にマグネシウムを含有した酵母は
従来全く創製し得ないとされていたものである。
【0008】本発明は、このような有用新知見を基礎と
し、更に研究の結果、完成されたものであって、その詳
細は以下に述べるとおりである。
し、更に研究の結果、完成されたものであって、その詳
細は以下に述べるとおりである。
【0009】本発明を実施するには、マグネシウムの水
溶性塩を多量に含有する高濃度マグネシウム含有溶液中
で酵母を懸濁せしめ、好規的に攪拌及び/又は振とうす
ることが必要である。本発明においては、最終的に創製
される酵母菌体内のマグネシウム濃度は、酵母を培養す
るための培地組成の如何にかかわらず、酵母を懸濁せし
めた溶液中のマグネシウム濃度に依存している。つま
り、菌体の増殖に必要な物質が存在する条件下であって
も、また実質的に存在しない条件下であっても酵母にマ
グネシウムを取り込ませることは可能である。
溶性塩を多量に含有する高濃度マグネシウム含有溶液中
で酵母を懸濁せしめ、好規的に攪拌及び/又は振とうす
ることが必要である。本発明においては、最終的に創製
される酵母菌体内のマグネシウム濃度は、酵母を培養す
るための培地組成の如何にかかわらず、酵母を懸濁せし
めた溶液中のマグネシウム濃度に依存している。つま
り、菌体の増殖に必要な物質が存在する条件下であって
も、また実質的に存在しない条件下であっても酵母にマ
グネシウムを取り込ませることは可能である。
【0010】本発明において使用するマグネシウム塩と
しては、適度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるも
のではなく、酵母菌体内に効率的に取り込まれるもので
あれば、有機、無機を問わずすべてのマグネシウム化合
物が1種又はそれ以上使用可能である。その非限定例と
しては次のものが挙げられる:硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム、クエン酸マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、酒石酸第一マグネシウム、乳酸第一マグネシウム。
しては、適度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるも
のではなく、酵母菌体内に効率的に取り込まれるもので
あれば、有機、無機を問わずすべてのマグネシウム化合
物が1種又はそれ以上使用可能である。その非限定例と
しては次のものが挙げられる:硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム、クエン酸マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、酒石酸第一マグネシウム、乳酸第一マグネシウム。
【0011】マグネシウム塩の添加量は、液中のマグネ
シウム濃度が5,000ppm以上となるように設定
し、10,000〜20,000ppmとするのが好適
である。このように高濃度のマグネシウムで酵母を処理
すれば、酵母は死滅したり、あるいは死滅しないまで
も、活性低下等の重大な悪影響が充分に懸念されるとこ
ろであるが、このような技術常識を本発明は大幅に超越
したものであり、全く予期せざることに、このような高
濃度のマグネシウムによっても酵母が死滅しないどころ
か、極めて高濃度のマグネシウムを菌体内に蓄積するこ
とができるとともに、酵母の生理活性はほとんど低下し
ないという有用な新知見を得た。
シウム濃度が5,000ppm以上となるように設定
し、10,000〜20,000ppmとするのが好適
である。このように高濃度のマグネシウムで酵母を処理
すれば、酵母は死滅したり、あるいは死滅しないまで
も、活性低下等の重大な悪影響が充分に懸念されるとこ
ろであるが、このような技術常識を本発明は大幅に超越
したものであり、全く予期せざることに、このような高
濃度のマグネシウムによっても酵母が死滅しないどころ
か、極めて高濃度のマグネシウムを菌体内に蓄積するこ
とができるとともに、酵母の生理活性はほとんど低下し
ないという有用な新知見を得た。
【0012】その結果、乾燥菌体当たり5,000pp
m以上のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませること
に遂に成功したのである。このように大量のマグネシウ
ムを含有する酵母は、従来存在せず、また、既述したよ
うに創製しようとしても創製できなかった新規有用酵母
である。更に驚異的なことに、本発明によれば20,0
00ppmのマグネシウムイオン含有溶液を使用するこ
とにより、乾燥菌体当たり20,000ppm以上もの
極めて大量のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませる
ことすら可能である。
m以上のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませること
に遂に成功したのである。このように大量のマグネシウ
ムを含有する酵母は、従来存在せず、また、既述したよ
うに創製しようとしても創製できなかった新規有用酵母
である。更に驚異的なことに、本発明によれば20,0
00ppmのマグネシウムイオン含有溶液を使用するこ
とにより、乾燥菌体当たり20,000ppm以上もの
極めて大量のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませる
ことすら可能である。
【0013】本発明にしたがってマグネシウムを酵母菌
体内に多量に含有せしめるには、マグネシウム溶液中に
湿菌体として5〜30%、好ましくは10〜20%の酵
母を懸濁して、15〜40℃、好ましくは25〜35
℃、更に好ましくは28〜33℃の温度、1〜120時
間、好ましくは36〜96時間の処理時間、pH4〜
7、好ましくはpH4.5〜6.0、通気は0〜5vv
m、好ましくは1〜3vvm、攪拌は使用する設備の規
模によっても異なるが50〜1,000rpm、振とう
する場合は振幅12cmの設備では100〜200rp
m、好ましくは100〜150rpmとするが、使用す
る酵母、マグネシウム塩の種類やその濃度に応じて適宜
選択することができ、必要によっては上記の範囲を逸脱
する場合もある。
体内に多量に含有せしめるには、マグネシウム溶液中に
湿菌体として5〜30%、好ましくは10〜20%の酵
母を懸濁して、15〜40℃、好ましくは25〜35
℃、更に好ましくは28〜33℃の温度、1〜120時
間、好ましくは36〜96時間の処理時間、pH4〜
7、好ましくはpH4.5〜6.0、通気は0〜5vv
m、好ましくは1〜3vvm、攪拌は使用する設備の規
模によっても異なるが50〜1,000rpm、振とう
する場合は振幅12cmの設備では100〜200rp
m、好ましくは100〜150rpmとするが、使用す
る酵母、マグネシウム塩の種類やその濃度に応じて適宜
選択することができ、必要によっては上記の範囲を逸脱
する場合もある。
【0014】リンを利用して本発明を実施するには、高
濃度のリンの存在下、マグネシウム含有培地で酵母を培
養することが必要である。培養は、酵母培養の常法にし
たがえばよく、通気攪拌培養、流加培養等各種の方法が
適宜利用される。マグネシウム、リンとしては、水溶性
塩が適宜使用可能である。
濃度のリンの存在下、マグネシウム含有培地で酵母を培
養することが必要である。培養は、酵母培養の常法にし
たがえばよく、通気攪拌培養、流加培養等各種の方法が
適宜利用される。マグネシウム、リンとしては、水溶性
塩が適宜使用可能である。
【0015】マグネシウム塩の添加量は、50ppmよ
りも高濃度とし、100ppm以上とするのが好適であ
る。このように高濃度のマグネシウムで酵母を処理すれ
ば、上記したように酵母は死滅したり、あるいは死滅し
ないまでも重大な悪影響が充分に懸念されるところでは
あるが、このような技術常識を本発明は大幅に超越した
ものであり、全く予期せざることに、このような高濃度
のマグネシウムによっても酵母が死滅しないどころか、
培地中に高濃度のリンを存在せしめこととも相まって、
極めて高濃度のマグネシウムを菌体内に蓄積することが
できるという有用な新知見を得た。
りも高濃度とし、100ppm以上とするのが好適であ
る。このように高濃度のマグネシウムで酵母を処理すれ
ば、上記したように酵母は死滅したり、あるいは死滅し
ないまでも重大な悪影響が充分に懸念されるところでは
あるが、このような技術常識を本発明は大幅に超越した
ものであり、全く予期せざることに、このような高濃度
のマグネシウムによっても酵母が死滅しないどころか、
培地中に高濃度のリンを存在せしめこととも相まって、
極めて高濃度のマグネシウムを菌体内に蓄積することが
できるという有用な新知見を得た。
【0016】その結果、乾燥菌体当たり2,000pp
m以上のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませること
に遂に成功したのである。このように大量のマグネシウ
ムを含有する酵母は、従来存在せず、また、既述したよ
うに創製しようとしても創製できなかった新規有用酵母
である。
m以上のマグネシウムを酵母菌体内に取り込ませること
に遂に成功したのである。このように大量のマグネシウ
ムを含有する酵母は、従来存在せず、また、既述したよ
うに創製しようとしても創製できなかった新規有用酵母
である。
【0017】リンを利用する本発明にしたがってマグネ
シウムを酵母菌体内に多量に含有せしめるには、培地中
にマグネシウムとともに多量のリンを存在せしめる必要
がある。リンの量は、通常のパン酵母の製造条件に比し
て、使用する糖源当たりのリン量を5倍以上、好ましく
は10倍以上、更に好ましくは20〜50倍とするのが
良い。具体的には、培養に使用する糖量の4%以上のリ
ンを含むリン酸化合物を培地に添加使用するのが好適で
ある。
シウムを酵母菌体内に多量に含有せしめるには、培地中
にマグネシウムとともに多量のリンを存在せしめる必要
がある。リンの量は、通常のパン酵母の製造条件に比し
て、使用する糖源当たりのリン量を5倍以上、好ましく
は10倍以上、更に好ましくは20〜50倍とするのが
良い。具体的には、培養に使用する糖量の4%以上のリ
ンを含むリン酸化合物を培地に添加使用するのが好適で
ある。
【0018】本発明で使用するリン酸化合物としては、
適度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるものではな
く、酵母菌体内に効率的に取り込まれるものであれば、
有機、無機を問わずすべてのリン酸化合物が1種又はそ
れ以上使用可能である。その非限定例としては次のもの
が挙げられる:リン酸水素アンモニウムナトリウム(N
aNH4HPO4)、リン酸二水素カリウム(KH2P
O4)、リン酸水素二カリウム(K2HPO4)、リン酸
二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸水素二ナト
リウム(Na2HPO4)、リン酸アンモニウム((NH
4)3PO4)。
適度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるものではな
く、酵母菌体内に効率的に取り込まれるものであれば、
有機、無機を問わずすべてのリン酸化合物が1種又はそ
れ以上使用可能である。その非限定例としては次のもの
が挙げられる:リン酸水素アンモニウムナトリウム(N
aNH4HPO4)、リン酸二水素カリウム(KH2P
O4)、リン酸水素二カリウム(K2HPO4)、リン酸
二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸水素二ナト
リウム(Na2HPO4)、リン酸アンモニウム((NH
4)3PO4)。
【0019】本発明にしたがってマグネシウムを酵母に
大量に含有せしめるには、糖源、窒素源、ビタミン及び
微量元素等の酵母を培養するのに必要な通常の栄養源の
ほか、マグネシウム及びリンを添加含有せしめた培地中
で、酵母を培養する。マグネシウムの添加量は、最終酵
母量にも左右されるが、50ppm以上、好ましくは5
0〜1,000ppm、更に好適には100〜500p
pmとするのが良い。また、リンは、使用する糖源に対
して、1〜40%、好ましくは5〜20%存在せしめる
のが良い。リンの供給源としては、ナトリウム塩よりも
カリウム塩の方が一般に効果的である。
大量に含有せしめるには、糖源、窒素源、ビタミン及び
微量元素等の酵母を培養するのに必要な通常の栄養源の
ほか、マグネシウム及びリンを添加含有せしめた培地中
で、酵母を培養する。マグネシウムの添加量は、最終酵
母量にも左右されるが、50ppm以上、好ましくは5
0〜1,000ppm、更に好適には100〜500p
pmとするのが良い。また、リンは、使用する糖源に対
して、1〜40%、好ましくは5〜20%存在せしめる
のが良い。リンの供給源としては、ナトリウム塩よりも
カリウム塩の方が一般に効果的である。
【0020】培養は、リンを使用することを必須とする
以外は酵母の培養の常法にしたがって行えばよく、通気
攪拌培養、流加培養等が適宜選択利用される。培養は、
上記した培地に酵母を懸濁し、15〜40℃、好ましく
は25〜35℃、更に好ましくは28〜33℃の温度、
pH4〜7、好ましくはpH4.0〜6.0で行うのが
よいが、酵母、マグネシウム塩、リン化合物の種類や使
用量に応じて培養条件は適宜選択することができ、必要
によってはこれらの範囲を逸脱する場合もある。
以外は酵母の培養の常法にしたがって行えばよく、通気
攪拌培養、流加培養等が適宜選択利用される。培養は、
上記した培地に酵母を懸濁し、15〜40℃、好ましく
は25〜35℃、更に好ましくは28〜33℃の温度、
pH4〜7、好ましくはpH4.0〜6.0で行うのが
よいが、酵母、マグネシウム塩、リン化合物の種類や使
用量に応じて培養条件は適宜選択することができ、必要
によってはこれらの範囲を逸脱する場合もある。
【0021】本発明においては、リンを使用する場合も
使用しない場合においても、酵母であれば食用酵母を含
めいかなる酵母も使用することができる。その非限定例
としては、次の各属に属する酵母が挙げられる:サッカ
ロミセス(Saccharomyces)属、トルロプシス(Torulop
sis)属、ミコトルラ(Mycotorula)属、トルラスポラ
(Torulaspora)属、キャンディダ(Candida)属、ロー
ドトルラ(Rhodotorula)属、ピキア(Pichia)属その
他。
使用しない場合においても、酵母であれば食用酵母を含
めいかなる酵母も使用することができる。その非限定例
としては、次の各属に属する酵母が挙げられる:サッカ
ロミセス(Saccharomyces)属、トルロプシス(Torulop
sis)属、ミコトルラ(Mycotorula)属、トルラスポラ
(Torulaspora)属、キャンディダ(Candida)属、ロー
ドトルラ(Rhodotorula)属、ピキア(Pichia)属その
他。
【0022】具体的には、Saccharomyces cerevisiae、
同uvarum、同rouxii IFO 0439;Torulopsis utilis、同
candida IFO 0856;Mycotorula japonica、同lipolytic
a;Torulaspora delbrueckii、同fermentati;Candida
sake、同tropicalis、同utilis ATCC 16321;Hansenula
anomala IFO 0140、同suaveolens;Saccharomycopsis
fibligera IFO 1665、同lipolytica ATCC 20182;Rhodo
torula rubra IFO 0870;Pichia farinosa IFO 0607、
その他の酵母が例示される。
同uvarum、同rouxii IFO 0439;Torulopsis utilis、同
candida IFO 0856;Mycotorula japonica、同lipolytic
a;Torulaspora delbrueckii、同fermentati;Candida
sake、同tropicalis、同utilis ATCC 16321;Hansenula
anomala IFO 0140、同suaveolens;Saccharomycopsis
fibligera IFO 1665、同lipolytica ATCC 20182;Rhodo
torula rubra IFO 0870;Pichia farinosa IFO 0607、
その他の酵母が例示される。
【0023】また、これらの酵母の内、特に食用酵母と
して、ヒトの飲食、動物の飼料、魚類の餌料に多用され
る酵母としては、Saccharomyces cerevisiae、同uvaru
m、同rouxii、Saccharomycopsis fibligeraその他に属
する、パン酵母、ビール酵母、ぶどう酒酵母、清酒酵
母、アルコール酵母、甘酒酵母、味噌醤油酵母、飼料酵
母、餌料酵母等が挙げられる。
して、ヒトの飲食、動物の飼料、魚類の餌料に多用され
る酵母としては、Saccharomyces cerevisiae、同uvaru
m、同rouxii、Saccharomycopsis fibligeraその他に属
する、パン酵母、ビール酵母、ぶどう酒酵母、清酒酵
母、アルコール酵母、甘酒酵母、味噌醤油酵母、飼料酵
母、餌料酵母等が挙げられる。
【0024】このようにしてマグネシウムを取り込んだ
酵母は、遠心分離、濾過等によって集菌した後、洗浄し
て目的の菌体を得、必要があれば凍結乾燥その他常法に
したがって乾燥菌体とし、各種の用途に使用する。ま
た、希望するのであれば、菌体を破砕ないし菌体膜を溶
菌して内容物を取り出し、これを利用することも可能で
ある。
酵母は、遠心分離、濾過等によって集菌した後、洗浄し
て目的の菌体を得、必要があれば凍結乾燥その他常法に
したがって乾燥菌体とし、各種の用途に使用する。ま
た、希望するのであれば、菌体を破砕ないし菌体膜を溶
菌して内容物を取り出し、これを利用することも可能で
ある。
【0025】また、本発明に係る上記したマグネシウム
高含有酵母製造条件により、取得したマグネシウム高含
有酵母を原料酵母として、更に、各種ミネラルを高濃度
に含有させることにより、新規なマルチミネラル高含有
酵母を創製することができる。
高含有酵母製造条件により、取得したマグネシウム高含
有酵母を原料酵母として、更に、各種ミネラルを高濃度
に含有させることにより、新規なマルチミネラル高含有
酵母を創製することができる。
【0026】マルチミネラル高含有酵母としては、マグ
ネシウム・鉄高含有酵母、マグネシウム・亜鉛高含有酵
母、マグネシウム・亜鉛・鉄高含有酵母等が例示され
る。
ネシウム・鉄高含有酵母、マグネシウム・亜鉛高含有酵
母、マグネシウム・亜鉛・鉄高含有酵母等が例示され
る。
【0027】マグネシウム・鉄高含有酵母は、本発明に
係る上記したマグネシウム高含有酵母製造条件で、あら
かじめ製造しておいたマグネシウム高含有酵母を原料酵
母とし、鉄高含有酵母製造条件で鉄を酵母に取り込ませ
る方法により製造することができる。
係る上記したマグネシウム高含有酵母製造条件で、あら
かじめ製造しておいたマグネシウム高含有酵母を原料酵
母とし、鉄高含有酵母製造条件で鉄を酵母に取り込ませ
る方法により製造することができる。
【0028】鉄高含有酵母製造条件は、鉄イオンを2,
000ppm以上含有する溶液中で、酵母を懸濁状態に
し、酵母が沈降しない程度に非増殖的にゆっくり攪拌及
び/又は振とうする方法である。
000ppm以上含有する溶液中で、酵母を懸濁状態に
し、酵母が沈降しない程度に非増殖的にゆっくり攪拌及
び/又は振とうする方法である。
【0029】本方法を実施するには、鉄の水溶性塩を多
量に含有する高濃度鉄含有液中で酵母を懸濁せしめ、非
増殖的にゆっくりと酵母が沈降しない程度に攪拌及び/
又は振とうすることが必要である。本方法においては、
酵母を培養するための培地を使用するものではなく、非
増殖的に処理するものである。つまり、菌体の増殖に必
要な物質が実質的に存在しない条件下で、酵母を処理す
るのである。
量に含有する高濃度鉄含有液中で酵母を懸濁せしめ、非
増殖的にゆっくりと酵母が沈降しない程度に攪拌及び/
又は振とうすることが必要である。本方法においては、
酵母を培養するための培地を使用するものではなく、非
増殖的に処理するものである。つまり、菌体の増殖に必
要な物質が実質的に存在しない条件下で、酵母を処理す
るのである。
【0030】本方法において使用する鉄塩としては、適
度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるものではな
く、酵母菌体内に効率的に取り込まれるものであれば、
有機、無機を問わずすべての鉄化合物が1種又はそれ以
上使用可能である。その非限定例としては次のものが挙
げられる:硫酸第一鉄、塩化第一鉄、クエン酸第一鉄、
フマル酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、酪酸第一鉄、酒石
酸第一鉄、乳酸第一鉄。
度な水溶性を有し、且つ酵母を死滅させるものではな
く、酵母菌体内に効率的に取り込まれるものであれば、
有機、無機を問わずすべての鉄化合物が1種又はそれ以
上使用可能である。その非限定例としては次のものが挙
げられる:硫酸第一鉄、塩化第一鉄、クエン酸第一鉄、
フマル酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、酪酸第一鉄、酒石
酸第一鉄、乳酸第一鉄。
【0031】鉄塩の添加量は、1,500ppmよりも
高濃度とし、2,000ppm以上とするのが好適であ
る。2,000ppmもの高濃度の鉄で酵母を処理すれ
ば、酵母は死滅したり、あるいは死滅しないまでも重大
な悪影響が充分に懸念されるところではあるが、このよ
うな技術常識を本発明は大幅に超越したものであり、全
く予期せざることに、このような高濃度の鉄によっても
酵母が死滅しないどころか、それを大量に菌体内に取り
込ませることができる。しかも更に10,000ppm
もの高濃度の鉄での処理も可能であることも確認してい
る。
高濃度とし、2,000ppm以上とするのが好適であ
る。2,000ppmもの高濃度の鉄で酵母を処理すれ
ば、酵母は死滅したり、あるいは死滅しないまでも重大
な悪影響が充分に懸念されるところではあるが、このよ
うな技術常識を本発明は大幅に超越したものであり、全
く予期せざることに、このような高濃度の鉄によっても
酵母が死滅しないどころか、それを大量に菌体内に取り
込ませることができる。しかも更に10,000ppm
もの高濃度の鉄での処理も可能であることも確認してい
る。
【0032】その結果、乾燥菌体当たり15,000p
pm以上の鉄を酵母菌体内に取り込ませることが初めて
可能となったのである。更に驚異的なことに、本発明に
よれば、10,000ppmの鉄溶液を使用することに
より、30,000ppm以上ものきわめて大量の鉄を
酵母菌体内に取り込ませることすら可能である。
pm以上の鉄を酵母菌体内に取り込ませることが初めて
可能となったのである。更に驚異的なことに、本発明に
よれば、10,000ppmの鉄溶液を使用することに
より、30,000ppm以上ものきわめて大量の鉄を
酵母菌体内に取り込ませることすら可能である。
【0033】鉄を酵母菌体内に取り込ませるための処理
条件としては、鉄溶液中に酵母を懸濁して、4〜40
℃、好ましくは20〜35℃の温度、0.5〜72時
間、好ましくは1〜36時間、pH4〜7、好ましくは
pH4.5〜6.5とするが、使用する酵母、鉄塩の種
類やその濃度に応じて適宜定め、場合によっては上記範
囲外であってもよい。
条件としては、鉄溶液中に酵母を懸濁して、4〜40
℃、好ましくは20〜35℃の温度、0.5〜72時
間、好ましくは1〜36時間、pH4〜7、好ましくは
pH4.5〜6.5とするが、使用する酵母、鉄塩の種
類やその濃度に応じて適宜定め、場合によっては上記範
囲外であってもよい。
【0034】攪拌及び/又は振とうは、酵母と鉄イオン
が接触するだけのゆっくりした速度で行う必要があり、
鉄溶液の粘度や酵母の含有量にもよるが、500rpm
以下、好ましくは200rpm以下のゆるやかな攪拌、
ないしは、振幅12cmの場合、200rpm以下、好
ましくは150rpm以下程度の振とうとするのが良
い。
が接触するだけのゆっくりした速度で行う必要があり、
鉄溶液の粘度や酵母の含有量にもよるが、500rpm
以下、好ましくは200rpm以下のゆるやかな攪拌、
ないしは、振幅12cmの場合、200rpm以下、好
ましくは150rpm以下程度の振とうとするのが良
い。
【0035】上記のようにして、マグネシウム・鉄高含
有酵母を製造することができる。その結果、乾燥菌体当
たりマグネシウムを2,000〜5,000ppm、鉄
を15,000ppmあるいはそれ以上含有する新規マ
ルチミネラル食用酵母を得ることができる。
有酵母を製造することができる。その結果、乾燥菌体当
たりマグネシウムを2,000〜5,000ppm、鉄
を15,000ppmあるいはそれ以上含有する新規マ
ルチミネラル食用酵母を得ることができる。
【0036】マグネシウム・亜鉛高含有酵母を製造する
には、本発明に係る上記したマグネシウム高含有酵母製
造条件で、あらかじめ製造しておいたマグネシウム高含
有酵母を原料酵母とし、亜鉛高含有酵母製造条件で亜鉛
を酵母に取り込ませる方法により製造することができ
る。
には、本発明に係る上記したマグネシウム高含有酵母製
造条件で、あらかじめ製造しておいたマグネシウム高含
有酵母を原料酵母とし、亜鉛高含有酵母製造条件で亜鉛
を酵母に取り込ませる方法により製造することができ
る。
【0037】亜鉛高含有酵母は、亜鉛高含有酵母製造条
件、つまり、亜鉛を50ppm以上含有する溶液中で、
酵母を懸濁状態で非増殖的に攪拌及び/又は振とうする
ことにより製造することができる。
件、つまり、亜鉛を50ppm以上含有する溶液中で、
酵母を懸濁状態で非増殖的に攪拌及び/又は振とうする
ことにより製造することができる。
【0038】本方法を実施するには、亜鉛の水溶性塩を
多量に含有する高濃度亜鉛含有液中で酵母を懸濁せし
め、非増殖的に攪拌及び/又は振とうすることが必要で
ある。本方法においては、酵母を培養するための培地を
使用するものではなく、非増殖的に処理するものであ
る。つまり、菌体の増殖に必要な物質が実質的に存在し
ない条件下で、酵母を処理するのである。
多量に含有する高濃度亜鉛含有液中で酵母を懸濁せし
め、非増殖的に攪拌及び/又は振とうすることが必要で
ある。本方法においては、酵母を培養するための培地を
使用するものではなく、非増殖的に処理するものであ
る。つまり、菌体の増殖に必要な物質が実質的に存在し
ない条件下で、酵母を処理するのである。
【0039】使用する亜鉛塩としては、適度な水溶性を
有し、且つ酵母を死滅させるものではなく、酵母菌体内
に効率的に取り込まれるものであれば、有機、無機を問
わずすべての亜鉛化合物が1種又はそれ以上使用可能で
ある。その非限定例としては次のものが挙げられる:硫
酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、酒石酸亜
鉛、乳酸亜鉛。
有し、且つ酵母を死滅させるものではなく、酵母菌体内
に効率的に取り込まれるものであれば、有機、無機を問
わずすべての亜鉛化合物が1種又はそれ以上使用可能で
ある。その非限定例としては次のものが挙げられる:硫
酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、酒石酸亜
鉛、乳酸亜鉛。
【0040】亜鉛塩の添加量は、50ppmでも良い結
果が得られるがそれよりも高濃度、2,000ppm以
上、特に好ましくは3,000〜6,000ppmとす
るのが好適である。従来の技術常識からすれば、高濃度
の亜鉛を酵母を処理すれば、酵母は死滅したり、あるい
は死滅しないまでも重大な悪影響が充分に懸念されると
ころではあるが、このような技術常識を本発明は大幅に
超越したものであって、全く予期せざることに、このよ
うな高濃度の亜鉛によっても酵母が死滅しないどころ
か、それを大量に菌体内に取り込ませることに初めて成
功したものである。しかも更に10,000ppm以上
の高濃度の亜鉛での処理も可能であることも確認してい
る。
果が得られるがそれよりも高濃度、2,000ppm以
上、特に好ましくは3,000〜6,000ppmとす
るのが好適である。従来の技術常識からすれば、高濃度
の亜鉛を酵母を処理すれば、酵母は死滅したり、あるい
は死滅しないまでも重大な悪影響が充分に懸念されると
ころではあるが、このような技術常識を本発明は大幅に
超越したものであって、全く予期せざることに、このよ
うな高濃度の亜鉛によっても酵母が死滅しないどころ
か、それを大量に菌体内に取り込ませることに初めて成
功したものである。しかも更に10,000ppm以上
の高濃度の亜鉛での処理も可能であることも確認してい
る。
【0041】その結果、乾燥菌体当たり600〜10,
000ppm以上の亜鉛を酵母菌体内に取り込ませるこ
とに遂に成功したのである。更に驚異的なことに、本方
法によれば、10,000ppmの亜鉛溶液を使用する
ことにより、乾燥菌体当たり30,000ppm以上も
のきわめて大量の亜鉛を酵母菌体内に取り込ませること
すら可能である。
000ppm以上の亜鉛を酵母菌体内に取り込ませるこ
とに遂に成功したのである。更に驚異的なことに、本方
法によれば、10,000ppmの亜鉛溶液を使用する
ことにより、乾燥菌体当たり30,000ppm以上も
のきわめて大量の亜鉛を酵母菌体内に取り込ませること
すら可能である。
【0042】亜鉛を酵母菌体内に取り込ませるための処
理条件としては、亜鉛溶液中に酵母を懸濁して、4〜4
0℃、好ましくは20〜35℃の温度、1〜120時
間、好ましくは40〜100時間、pH4〜7、好まし
くはpH4.5〜6.5とするが、使用する酵母、亜鉛
塩の種類や濃度に応じて適宜定め、場合によっては上記
範囲外であってもよい。
理条件としては、亜鉛溶液中に酵母を懸濁して、4〜4
0℃、好ましくは20〜35℃の温度、1〜120時
間、好ましくは40〜100時間、pH4〜7、好まし
くはpH4.5〜6.5とするが、使用する酵母、亜鉛
塩の種類や濃度に応じて適宜定め、場合によっては上記
範囲外であってもよい。
【0043】攪拌及び/又は振とうは、亜鉛溶液の粘度
や酵母の含有量にもよるが、500〜1,000rpm
程度の攪拌、ないしは、振幅12cmの場合、100〜
200rpmの振とうとするのがよい。そして更に通気
を行う等、好気的な条件にて行うと良好な結果が得られ
る。通気は0.5〜5vvm程度で行うが、必要ある場
合はこの範囲を逸脱しても差し支えない。
や酵母の含有量にもよるが、500〜1,000rpm
程度の攪拌、ないしは、振幅12cmの場合、100〜
200rpmの振とうとするのがよい。そして更に通気
を行う等、好気的な条件にて行うと良好な結果が得られ
る。通気は0.5〜5vvm程度で行うが、必要ある場
合はこの範囲を逸脱しても差し支えない。
【0044】上記のようにして、マグネシウム・亜鉛高
含有酵母を創製することができる。その結果、乾燥菌体
当たりマグネシウムを2,000〜5,000ppm、
亜鉛を10,000ppmあるいはそれ以上含有する新
規マルチミネラル食用酵母を得ることができる。
含有酵母を創製することができる。その結果、乾燥菌体
当たりマグネシウムを2,000〜5,000ppm、
亜鉛を10,000ppmあるいはそれ以上含有する新
規マルチミネラル食用酵母を得ることができる。
【0045】さらに、このようにして製造したマグネシ
ウム・亜鉛高含有酵母を原料として、先に記載した鉄高
含有酵母製造条件で処理を行い、更に鉄を高濃度に含有
させることにより、マグネシウム・亜鉛・鉄高含有酵母
を創製することができる。その結果、乾燥菌体当たりマ
グネシウムを2,000〜5,000ppm、亜鉛を1
0,000ppm、鉄を15,000ppmあるいはそ
れ以上含有する新規マルチミネラル食用酵母を得ること
ができる。
ウム・亜鉛高含有酵母を原料として、先に記載した鉄高
含有酵母製造条件で処理を行い、更に鉄を高濃度に含有
させることにより、マグネシウム・亜鉛・鉄高含有酵母
を創製することができる。その結果、乾燥菌体当たりマ
グネシウムを2,000〜5,000ppm、亜鉛を1
0,000ppm、鉄を15,000ppmあるいはそ
れ以上含有する新規マルチミネラル食用酵母を得ること
ができる。
【0046】以下に、本発明の実施例を記述する。
【0047】
【実施例1】硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に1,00
0、5,000、10,000、20,000ppmと
なるように、4種類のマグネシウム溶液を調製し、この
溶液1,000mlにパン酵母(オリエンタル酵母工業
(株)製レギュラーイースト)150g(15%濃度)
を懸濁し、3Lジャーファーメンターにて、30℃で1
20時間、通気1.5vvm、651rpmの条件で攪
拌処理を行った。
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に1,00
0、5,000、10,000、20,000ppmと
なるように、4種類のマグネシウム溶液を調製し、この
溶液1,000mlにパン酵母(オリエンタル酵母工業
(株)製レギュラーイースト)150g(15%濃度)
を懸濁し、3Lジャーファーメンターにて、30℃で1
20時間、通気1.5vvm、651rpmの条件で攪
拌処理を行った。
【0048】所定時間毎にサンプリングを行い、菌体を
遠心分離(3,000×g、5分)により集菌し、イオ
ン交換水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿
式灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定
量した。また、菌体集菌後の上澄液及び洗浄液を合わせ
た液中の残存マグネシウム量は、マグネシウム測定キッ
ト(マグネシウムBテストワコー)により比色定量し
た。また、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時
間以上乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法によ
り、算出した。得られた結果を図1に示す。
遠心分離(3,000×g、5分)により集菌し、イオ
ン交換水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿
式灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定
量した。また、菌体集菌後の上澄液及び洗浄液を合わせ
た液中の残存マグネシウム量は、マグネシウム測定キッ
ト(マグネシウムBテストワコー)により比色定量し
た。また、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時
間以上乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法によ
り、算出した。得られた結果を図1に示す。
【0049】
【実施例2】硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に20,00
0ppmとなるように調製し、この溶液1,000ml
にパン酵母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラー
イースト)100g(10%濃度)を懸濁し、3Lジャ
ーファーメンターにて、30℃で120時間、通気及び
攪拌の条件は下記表1に示す条件で処理を行った。
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に20,00
0ppmとなるように調製し、この溶液1,000ml
にパン酵母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラー
イースト)100g(10%濃度)を懸濁し、3Lジャ
ーファーメンターにて、30℃で120時間、通気及び
攪拌の条件は下記表1に示す条件で処理を行った。
【0050】所定時間毎にサンプリングを行い、菌体を
遠心分離(3,000×g、5分)により集菌し、イオ
ン交換水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿
式灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定
量した。また、菌体集菌後の上澄液及び洗浄液を合わせ
た液中の残存マグネシウム量は、マグネシウム測定キッ
ト(マグネシウムBテストワコー)により比色定量し
た。また、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時
間以上乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法によ
り、算出した。得られた結果を下記表1に示す。
遠心分離(3,000×g、5分)により集菌し、イオ
ン交換水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿
式灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定
量した。また、菌体集菌後の上澄液及び洗浄液を合わせ
た液中の残存マグネシウム量は、マグネシウム測定キッ
ト(マグネシウムBテストワコー)により比色定量し
た。また、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時
間以上乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法によ
り、算出した。得られた結果を下記表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【実施例3】硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に20,00
0ppmとなるように調製し、この溶液15Lにパン酵
母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラーイース
ト)2.25kg(15%濃度)を懸濁し、30Lジャ
ーファーメンターにて、30℃で72時間、通気1.5
vvm、650rpmの条件で攪拌処理を行った。所定
時間処理した後、菌体を遠心分離(3,000×g、5
分)により集菌し、イオン交換水(MilliQ)で2
回洗浄した後、菌体を湿式灰化し、原子吸光分光光度計
によりマグネシウムを定量したところ、乾燥菌体当たり
のマグネシウム濃度は10,500ppmであった。な
お、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時間以上
乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法により、算
出した。
を用い、マグネシウムイオン濃度が溶液中に20,00
0ppmとなるように調製し、この溶液15Lにパン酵
母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラーイース
ト)2.25kg(15%濃度)を懸濁し、30Lジャ
ーファーメンターにて、30℃で72時間、通気1.5
vvm、650rpmの条件で攪拌処理を行った。所定
時間処理した後、菌体を遠心分離(3,000×g、5
分)により集菌し、イオン交換水(MilliQ)で2
回洗浄した後、菌体を湿式灰化し、原子吸光分光光度計
によりマグネシウムを定量したところ、乾燥菌体当たり
のマグネシウム濃度は10,500ppmであった。な
お、乾燥菌体重量は菌液5mlを105℃で5時間以上
乾燥し、恒量に達した重量を秤量する絶乾法により、算
出した。
【0053】このようにして得られたマグネシウム高含
有酵母を原料酵母とし、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H
2O)を用い、亜鉛イオンが溶液中に5,000ppm
となるように、溶液を調製し、この亜鉛溶液1.5Lに
マグネシウム高含有酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、通気
2.0vvm、650rpmで攪拌し、30℃で72時
間、非増殖条件下で処理を行った。
有酵母を原料酵母とし、硫酸亜鉛(ZnSO4・7H
2O)を用い、亜鉛イオンが溶液中に5,000ppm
となるように、溶液を調製し、この亜鉛溶液1.5Lに
マグネシウム高含有酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、通気
2.0vvm、650rpmで攪拌し、30℃で72時
間、非増殖条件下で処理を行った。
【0054】所定時間通気・攪拌した後、菌体を遠心分
離(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換
水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び亜鉛
を定量した結果を表2に示す。
離(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換
水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び亜鉛
を定量した結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【実施例4】実施例3で得られたマグネシウム高含有酵
母(菌体中のマグネシウム濃度は乾燥菌体当たり10,
500ppm)を原料酵母とし、硫酸第一鉄(FeSO
4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に5,000pp
mとなるように、溶液を調製し、この鉄溶液1.5Lに
マグネシウム高含有酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、酵母
が沈降しない程度に、200rpmでゆるやかに攪拌
し、30℃で24時間、非増殖条件下で処理を行った。
母(菌体中のマグネシウム濃度は乾燥菌体当たり10,
500ppm)を原料酵母とし、硫酸第一鉄(FeSO
4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に5,000pp
mとなるように、溶液を調製し、この鉄溶液1.5Lに
マグネシウム高含有酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、酵母
が沈降しない程度に、200rpmでゆるやかに攪拌
し、30℃で24時間、非増殖条件下で処理を行った。
【0057】所定時間攪拌した後、菌体を遠心分離
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び鉄を
定量した結果を下記表3に示す。
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び鉄を
定量した結果を下記表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【実施例5】実施例3に記載の条件で得られたマグネシ
ウム・亜鉛高含有酵母を原料酵母として、硫酸第一鉄
(FeSO4)を用い、2価の鉄イオンが溶液中に5,
000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄溶液
1.5Lにあらかじめ調製したマグネシウム及び亜鉛を
高濃度に含有した原料酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、30
℃で24時間、酵母が沈降しない程度の200rpmで
ゆるやかに攪拌した。
ウム・亜鉛高含有酵母を原料酵母として、硫酸第一鉄
(FeSO4)を用い、2価の鉄イオンが溶液中に5,
000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄溶液
1.5Lにあらかじめ調製したマグネシウム及び亜鉛を
高濃度に含有した原料酵母300g(2×109個/m
l)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、30
℃で24時間、酵母が沈降しない程度の200rpmで
ゆるやかに攪拌した。
【0060】所定時間攪拌した後、菌体を遠心分離
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム、亜鉛及
び鉄を定量した。得られた結果を下記表4に示す。
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム、亜鉛及
び鉄を定量した。得られた結果を下記表4に示す。
【0061】
【表4】
【0062】
【実施例6】実施例3で得られたマグネシウム高含有酵
母を用いて、下記の表5に示す食パン配合にて製パン試
験を行った。対照区として、マグネシウム高含有酵母の
原料酵母としたパン酵母(オリエンタル酵母工業(株)
製レギュラーイースト)を用いた。また、食パンを湿式
灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定量
した。得られた結果を下記表6に示す。
母を用いて、下記の表5に示す食パン配合にて製パン試
験を行った。対照区として、マグネシウム高含有酵母の
原料酵母としたパン酵母(オリエンタル酵母工業(株)
製レギュラーイースト)を用いた。また、食パンを湿式
灰化し、原子吸光分光光度計によりマグネシウムを定量
した。得られた結果を下記表6に示す。
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【実施例7】1L容の坂口フラスコに、下記表7に示す
培地を200ml入れ、パン酵母(オリエンタル酵母工
業(株)製レギュラーイースト)を接種し(初発の菌体
量は、液中0.02%(約4×106個/ml)とし
た)、30℃で24時間振とう(振幅12cm、110
rpm)培養した。
培地を200ml入れ、パン酵母(オリエンタル酵母工
業(株)製レギュラーイースト)を接種し(初発の菌体
量は、液中0.02%(約4×106個/ml)とし
た)、30℃で24時間振とう(振幅12cm、110
rpm)培養した。
【0066】
【表7】
【0067】振とう後の菌体を遠心分離(3,000×
g、5分)により集菌し、イオン交換水(Milli
Q)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化し、原子吸光分
光光度計によりマグネシウムを定量した。また、菌体集
菌後の上澄液及び洗浄液を合わせた液中の残存マグネシ
ウム量は、マグネシウム測定キット(マグネシウムBテ
ストワコー)により比色定量した。得られた結果を下記
表8に示す。
g、5分)により集菌し、イオン交換水(Milli
Q)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化し、原子吸光分
光光度計によりマグネシウムを定量した。また、菌体集
菌後の上澄液及び洗浄液を合わせた液中の残存マグネシ
ウム量は、マグネシウム測定キット(マグネシウムBテ
ストワコー)により比色定量した。得られた結果を下記
表8に示す。
【0068】
【表8】
【0069】
【実施例8】実施例7の条件を基本とし、培養液中のマ
グネシウム濃度を変化させ、得られた菌体中のマグネシ
ウム濃度を実施例に記載した方法で測定し、下記表9の
結果を得た。なお、リン源はリン酸二水素カリウム(K
H2PO4)とし、添加量はリンとしてグルコースに対し
て20%とした。
グネシウム濃度を変化させ、得られた菌体中のマグネシ
ウム濃度を実施例に記載した方法で測定し、下記表9の
結果を得た。なお、リン源はリン酸二水素カリウム(K
H2PO4)とし、添加量はリンとしてグルコースに対し
て20%とした。
【0070】
【表9】
【0071】
【実施例9】3Lジャーファーメンターを用いて、パン
酵母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラーイース
ト)を用い通常のパン酵母を培養する条件で行った。通
気は1.5vvmとし、攪拌は650rpm、培養温度
は30℃とした。グルコースは25%溶液を調製し、初
発添加もしくは流加した。
酵母(オリエンタル酵母工業(株)製レギュラーイース
ト)を用い通常のパン酵母を培養する条件で行った。通
気は1.5vvmとし、攪拌は650rpm、培養温度
は30℃とした。グルコースは25%溶液を調製し、初
発添加もしくは流加した。
【0072】培地組成は、実施例7を基本とし、リン源
はリン酸二水素カリウム(KH2PO4)とし、グルコー
スに対して20%とした。但し、初発の酵母濃度は2%
(約4×108個/ml)、培養時間は24時間とし
た。初発培養液に添加したマグネシウムは250〜1,
000ppmとし、マグネシウム源は硫酸マグネシウム
(MgSO4・7H2O)を用いた。得られた結果を下記
表10に示す。なお、マグネシウム添加濃度1,000
ppm以外の濃度での対糖収率は130%以上と良好で
あり、1,000ppm添加のものでも115%であっ
た。
はリン酸二水素カリウム(KH2PO4)とし、グルコー
スに対して20%とした。但し、初発の酵母濃度は2%
(約4×108個/ml)、培養時間は24時間とし
た。初発培養液に添加したマグネシウムは250〜1,
000ppmとし、マグネシウム源は硫酸マグネシウム
(MgSO4・7H2O)を用いた。得られた結果を下記
表10に示す。なお、マグネシウム添加濃度1,000
ppm以外の濃度での対糖収率は130%以上と良好で
あり、1,000ppm添加のものでも115%であっ
た。
【0073】
【表10】
【0074】
【実施例10】実施例9で得られた酵母(培地中に50
0ppmのマグネシウムを添加したもの)を種酵母と
し、さらに実施例9の条件で培養を行った。マグネシウ
ムの初発添加量は500ppmとした。
0ppmのマグネシウムを添加したもの)を種酵母と
し、さらに実施例9の条件で培養を行った。マグネシウ
ムの初発添加量は500ppmとした。
【0075】その結果、パン酵母の対糖収率は76.8
%に低下し、増殖はやや阻害されていたが、菌体内マグ
ネシウム濃度は、乾燥菌体当たり38,270ppmと
格段に増大した。
%に低下し、増殖はやや阻害されていたが、菌体内マグ
ネシウム濃度は、乾燥菌体当たり38,270ppmと
格段に増大した。
【0076】実施例9と同一の条件下で得られたマグネ
シウム高含有酵母(培地中に500ppmのマグネシウ
ムを添加したもの、菌体中のマグネシウム濃度は乾燥菌
体当たり7,000ppm)を原料酵母とし、硫酸亜鉛
(ZnSO4・7H2O)を用い、亜鉛イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この亜
鉛溶液1.5Lにマグネシウム高含有酵母300g(2
×109個/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメン
ターにて、通気2.0vvm、650rpmで攪拌し、
30℃で72時間、非増殖条件下で処理を行った。
シウム高含有酵母(培地中に500ppmのマグネシウ
ムを添加したもの、菌体中のマグネシウム濃度は乾燥菌
体当たり7,000ppm)を原料酵母とし、硫酸亜鉛
(ZnSO4・7H2O)を用い、亜鉛イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この亜
鉛溶液1.5Lにマグネシウム高含有酵母300g(2
×109個/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメン
ターにて、通気2.0vvm、650rpmで攪拌し、
30℃で72時間、非増殖条件下で処理を行った。
【0077】所定時間通気・攪拌した後、菌体を遠心分
離(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換
水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び亜鉛
を定量した結果を下記表11に示す。
離(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換
水(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び亜鉛
を定量した結果を下記表11に示す。
【0078】
【表11】
【0079】
【実施例11】実施例9と同一の条件下で得られたマグ
ネシウム高含有酵母(培地中に500ppmのマグネシ
ウムを添加したもの、菌体中のマグネシウム濃度は乾燥
菌体当たり7,000ppm)を原料酵母とし、硫酸第
一鉄(FeSO4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄
溶液1.5Lにマグネシウム高含有酵母300g(2×
109個/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメンタ
ーにて、酵母が沈降しない程度に、200rpmでゆる
やかに攪拌し、30℃で24時間、非増殖条件下で処理
を行った。
ネシウム高含有酵母(培地中に500ppmのマグネシ
ウムを添加したもの、菌体中のマグネシウム濃度は乾燥
菌体当たり7,000ppm)を原料酵母とし、硫酸第
一鉄(FeSO4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄
溶液1.5Lにマグネシウム高含有酵母300g(2×
109個/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメンタ
ーにて、酵母が沈降しない程度に、200rpmでゆる
やかに攪拌し、30℃で24時間、非増殖条件下で処理
を行った。
【0080】所定時間攪拌した後、菌体を遠心分離
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び鉄を
定量した結果を表12に示す。
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計により、マグネシウム及び鉄を
定量した結果を表12に示す。
【0081】
【表12】
【0082】
【実施例12】実施例10に記載の条件で得られたマグ
ネシウム・亜鉛高含有酵母を原料酵母として、硫酸第一
鉄(FeSO4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄
溶液1.5Lにあらかじめ調製したマグネシウム及び亜
鉛を高濃度に含有した原料酵母300g(2×109個
/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、
30℃で24時間、酵母が沈降しない程度の200rp
mでゆるやかに攪拌した。
ネシウム・亜鉛高含有酵母を原料酵母として、硫酸第一
鉄(FeSO4)を用い、二価の鉄イオンが溶液中に
5,000ppmとなるように、溶液を調製し、この鉄
溶液1.5Lにあらかじめ調製したマグネシウム及び亜
鉛を高濃度に含有した原料酵母300g(2×109個
/ml)を懸濁し、3L容ジャーファーメンターにて、
30℃で24時間、酵母が沈降しない程度の200rp
mでゆるやかに攪拌した。
【0083】所定時間攪拌した後、菌体を遠心分離
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計によりマグネシウム、亜鉛及び
鉄を定量した。得られた結果を表13に示す。
(3,000×g、5分)により集菌し、イオン交換水
(MilliQ)で2回洗浄した後、菌体を湿式灰化
し、原子吸光分光光度計によりマグネシウム、亜鉛及び
鉄を定量した。得られた結果を表13に示す。
【0084】
【表13】
【0085】
【発明の効果】本発明によって、乾燥菌体当たり2,0
00〜5,000ppm以上という大量のマグネシウム
を酵母に含有せしめることがはじめて可能となった。こ
のように大量のマグネシウムを含有した酵母は、従来得
ることができず、全く新規な酵母である。
00〜5,000ppm以上という大量のマグネシウム
を酵母に含有せしめることがはじめて可能となった。こ
のように大量のマグネシウムを含有した酵母は、従来得
ることができず、全く新規な酵母である。
【0086】本発明によって創製されたマグネシウム高
含有酵母は、各種の用途に広く利用することができ、マ
グネシウムを大量に含有したパン、ビスケット、味噌等
各種の食品を得ることができる。また、酵母の細胞壁を
破壊し、内容物を取り出し、これを用いてジュース、ア
イスクリーム、クラッカー等各種の飲食品の製造にも利
用することができるし、マグネシウムを多量に含む飼料
や餌料も製造することができる。
含有酵母は、各種の用途に広く利用することができ、マ
グネシウムを大量に含有したパン、ビスケット、味噌等
各種の食品を得ることができる。また、酵母の細胞壁を
破壊し、内容物を取り出し、これを用いてジュース、ア
イスクリーム、クラッカー等各種の飲食品の製造にも利
用することができるし、マグネシウムを多量に含む飼料
や餌料も製造することができる。
【0087】また更に本発明によれば、マグネシウムの
ほかに各種のミネラルも大量に酵母に含有せしめること
が可能となったので、マグネシウムのほかに更に例えば
鉄及び/又は亜鉛といったミネラルを高濃度に含有した
新規酵母(マルチミネラル高含有酵母)も創製可能とな
り、各種の用途に使用することができる。
ほかに各種のミネラルも大量に酵母に含有せしめること
が可能となったので、マグネシウムのほかに更に例えば
鉄及び/又は亜鉛といったミネラルを高濃度に含有した
新規酵母(マルチミネラル高含有酵母)も創製可能とな
り、各種の用途に使用することができる。
【図1】溶液中のマグネシウム濃度と菌体内マグネシウ
ム濃度の経時変化を示す。
ム濃度の経時変化を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 マグネシウムを高濃度に含有してなる食
用酵母。 - 【請求項2】 マグネシウムを乾燥菌体当たり2,00
0ppm以上含有してなる食用酵母。 - 【請求項3】 マグネシウムを50ppm以上含有し、
且つ使用糖量の4%以上のリンを含むリン化合物の存在
下、酵母を培養すること、を特徴とするマグネシウムを
乾燥菌体当たり2,000ppm以上含有する食用酵母
の製造法。 - 【請求項4】 マグネシウムを5,000ppm以上含
有する溶液中で、酵母を懸濁状態で、好気的に攪拌及び
/又は振とうすること、を特徴とするマグネシウムを乾
燥菌体当たり2,000ppm以上、好ましくは5,0
00ppm以上含有する食用酵母の製造法。 - 【請求項5】 亜鉛を50ppm以上含有する溶液中
で、請求項1又は2に記載の酵母を懸濁状態で非増殖的
に攪拌及び/又は振とうすること、を特徴とするマグネ
シウム及び亜鉛を多量に含有する食用酵母を製造する方
法。 - 【請求項6】 鉄を2,000ppm以上含有する溶液
中で、請求項1又は2に記載の酵母を懸濁状態で非増殖
的に攪拌及び/又は振とうすること、を特徴とするマグ
ネシウム及び鉄を多量に含有する食用酵母を製造する方
法。 - 【請求項7】 鉄を2,000ppm以上含有する溶液
中で、請求項5に記載の製造条件で得られた酵母を懸濁
状態で非増殖的に攪拌及び/又は振とうすること、を特
徴とするマグネシウム、亜鉛及び鉄を多量に含有する食
用酵母の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16450595A JPH08332081A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | マグネシウム高含有酵母 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16450595A JPH08332081A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | マグネシウム高含有酵母 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08332081A true JPH08332081A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15794444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16450595A Pending JPH08332081A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | マグネシウム高含有酵母 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08332081A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011129462A2 (en) | 2010-04-12 | 2011-10-20 | Ajinomoto Co., Inc. | A YEAST EXTRACT CONTAINING γ-Glu-X OR γ-Glu-X-Gly AND A METHOD FOR PRODUCING THE SAME |
| WO2012046731A1 (ja) | 2010-10-05 | 2012-04-12 | 味の素株式会社 | γ-Glu-Abuを含有する酵母及び酵母エキス、並びにそれらの製造方法 |
| JP2014103855A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Medience Corp | ミネラル酵母、およびその製造方法 |
| CN111057656A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-24 | 轻工业环境保护研究所 | 一种高效降解冰激凌生产废液的酵母菌及其应用 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP16450595A patent/JPH08332081A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011129462A2 (en) | 2010-04-12 | 2011-10-20 | Ajinomoto Co., Inc. | A YEAST EXTRACT CONTAINING γ-Glu-X OR γ-Glu-X-Gly AND A METHOD FOR PRODUCING THE SAME |
| US9034403B2 (en) | 2010-04-12 | 2015-05-19 | Ajinomoto Co., Inc. | Yeast extract containing γ-Glu-X or γ-Glu-X-Gly and a method for producing the same |
| WO2012046731A1 (ja) | 2010-10-05 | 2012-04-12 | 味の素株式会社 | γ-Glu-Abuを含有する酵母及び酵母エキス、並びにそれらの製造方法 |
| US10537128B2 (en) | 2010-10-05 | 2020-01-21 | Ajinomoto Co., Inc. | Yeast, yeast extract containing gamma-Glu-Abu, and a method for producing the same |
| JP2014103855A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Medience Corp | ミネラル酵母、およびその製造方法 |
| CN111057656A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-24 | 轻工业环境保护研究所 | 一种高效降解冰激凌生产废液的酵母菌及其应用 |
| CN111057656B (zh) * | 2019-12-02 | 2021-11-09 | 轻工业环境保护研究所 | 一种高效降解冰激凌生产废液的酵母菌及其应用 |
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