JPH08333190A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

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JPH08333190A
JPH08333190A JP13813395A JP13813395A JPH08333190A JP H08333190 A JPH08333190 A JP H08333190A JP 13813395 A JP13813395 A JP 13813395A JP 13813395 A JP13813395 A JP 13813395A JP H08333190 A JPH08333190 A JP H08333190A
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恒明 湊
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルツボの融液部に磁場を印加して単結晶を生
成する単結晶引上装置において、磁界発生部の形状、取
付方法、励磁の方法等を改良し、省電力で安価でかつ漏
れ磁界の小さい単結晶引上装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 単結晶引上装置に備わった磁界発生部200
を単結晶引上部100のチャンバ12に固定し、電磁力
をチャンバ12で支持しする。また、超電導コイル20
1、202および保冷容器17a、17bの形状をチャ
ンバ12の形状に沿ったものにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば半導体材料とし
て用いるシリコン結晶を製造する単結晶引上装置に関
し、特に結晶引上部の結晶原料融液に磁界を印加する磁
界発生部を具備した単結晶引上装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば特公平3−61630
号公報に記載されたCZ法(チヨクラルスキー法)による
従来の単結晶引上装置の構成例を示す。単結晶原料融液
1(以下融液とする)が充填してあるルツボ2は、ヒータ
3により加熱され、単結晶原料は常に融液状態に保たれ
ている。この融液1中に種結晶4を挿入し、引上駆動機
構5により種結晶4をある一定速度にて引上げてゆく
と、固体−液界面境界層6にて結晶が成長し、単結晶7
が生成される。この際、ヒータ3の加熱によって誘起さ
れる融液1の流体的運動、即ち熱対流8が発生する。
【0003】この熱対流8の発生原因は次の様に説明さ
れる。即ち、熱対流8は、一般に流体の熱膨張による浮
力と流体の粘性力との釣合いが破れた時に生ずる。この
浮力と粘性力との釣合い関係を表す無次元量がグラスホ
フ数NGrである。
【0004】NGr=g・α・△T・R3/ν2
【0005】ここで、g;重力加速度 α;融液の熱膨張率 △T;ルツボ半径方向温度差 R;ルツボ半径 ν;融液の動粘性係数
【0006】一般に、グラスホフ数NGrが融液1の幾何
学的寸法、熱的境界条件等によって決定される臨界値を
越えると、融液1内に熱対流8が発生する。通常、NGr
>106にて融液1の熱対流8は乱流状態となり、NGr
>109では撹乱状態となる。現在行われている直径3
〜4インチの単結晶引上げの融液条件においてはNGr
109となり(上記NGrの式による)融液1内は撹乱状態
となり、融液1の表面すなわち固体−液界面境界層6は
波立った状態となる。
【0007】このような撹乱状態の熱対流8が存在する
と、融液1内、特に固体−液界面境界層6での温度変動
が激しくなり、固体−液界面境界層6の厚さの位置的及
び時間的変動が激しく、成長中結晶の微視的再溶解が顕
著となり、成長した単結晶7中には転位ループ、積層欠
陥等が発生する。しかもこの欠陥部分は、不規則な固体
−液界面境界層6の変動により単結晶引上方向に対して
非均一に発生する。
【0008】更に、高温の融液1(例えば1500℃程
度)が接するルツボ2内面における融液1とルツボ2と
の化学変化により、ルツボ2内面より融液1中に溶解し
ている不純物9がこの熱対流8に搬送され、融液1の内
部全体にわたって分散する。この不純物9が核となり単
結晶7中に転位ループや欠陥、成長縞等が発生して単結
晶7の品質を劣化させている。このため、このような単
結晶7よりLSI(Large Scale Integration;大規
模集積回路)のウエハーを製造すると、欠陥部分を含ん
だウエハーは電気的特性が劣化しているため使用不可能
であり、従って歩留りが悪くなる。
【0009】今後、単結晶7は増々大直径化してゆく
が、上記のグラスホフ数の式からもわかるようにルツボ
2の直径が増大すればする程、グラスホフ数も増大し、
融液1の熱対流8は一層激しさを増し、単結晶7の品質
も劣化の一途をたどることになる。そこで、熱対流8を
抑制し熱的・化学的に平衡状態に近い成長条件にて単結
晶引上げを行うために、融液1に直流磁場を印加する手
法が提案されている。
【0010】図21に磁場印加による従来の単結晶引上
装置の一例を示す。図21においては図20と同一部分
には同一符号を付してその説明は省略する。即ち、図2
1においては、ルツボ2の外周に、融液1中に単結晶引
上方向と直交する方向である図示11方向に一様磁場が
印加されるように磁石10を配置する。単結晶7の融液
1は一般に電気伝導度σを有する導電体である。このた
め、電気伝導度を有する流体が熱対流8により運動する
際、磁場印加方向11と平行でない方向に運動している
流体は、レンツの法則により磁気的抵抗力を受ける。こ
のため熱対流8の運動は阻止される。一般に、磁場が印
加された時の磁気抵抗力すなわち磁気粘性係数はνcfi
【0011】νcfi=(μHD)2σ/ρ
【0012】ここで、μ;融液の透磁率 H;磁場強さ D;ルツボ直径 σ;融液の電気伝導度 ρ;融液の密度
【0013】となり磁場強さが増大すると磁気粘性係数
νcfiが増大し、先に示したグラスホフ数NGrの式中の
νが増大することとなりグラスホフ数は急激に減少し、
ある磁場強さによってグラスホフ数を臨界値より小さく
することができる。これにより、融液1の熱対流は完全
に抑制される。このようにして磁場を印加することによ
り熱対流が抑制されるので上記した単結晶7中の不純物
含有、転位ループの発生、欠陥・成長縞の発生がなくな
り、しかも単結晶引上方向に均一な品質の単結晶7が得
られ、単結晶7の品質および歩留りが向上する。
【0014】一方、上記特性を呈する磁場印加による単
結晶引上装置としては、近時脚光をあびる超電導磁石を
採用したものがある。
【0015】図22および図23は、超電導磁石装置を
具備した従来の単結晶引上装置の一構成例を示すもの
で、図22は正面方向から見た構成図、図23は上面方
向から見た構成図であり、図21と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0016】図22および図23において、融液1に図
示11なる方向の磁場(以下横磁場とする)を印加するた
めに、引上装置チャンバ12の外部に、円筒型の超電導
コイル13、14を、コイル中心軸と横磁場方向11と
が一致する図示位置に設置する。
【0017】超電導コイル13は、極低温(例えば4.2
K)液体ヘリウム15で満たされた内槽16に収納さ
れ、超電導状態に保持されている。超電導コイル13を
極低温状態にしておく保冷容器17a、17bは、内槽
16と外槽18およびこれらの中間に設置され外部から
の侵入熱量を低減させる輻射シールド板19より成って
いる。小型冷凍機50a、50b、60a、60bは、
それぞれ保冷容器17a、17bに直接取付けられてい
る。
【0018】小型冷凍機50a、50bは、この小型冷
凍機50a,50b内を循環している冷凍媒体(例えば
ヘリウム)51a、51bを圧縮する圧縮機ユニット5
2a、52bと、これらにより圧縮された冷凍媒体51
a、51bを断熱膨張させ冷却する膨張機53a、53
b(53bは図示せず)と、輻射シールド温度(例えば8
0K)まで冷却された冷凍ステージ54a、54b(54
bは図示せず)と、ヘリウム液化温度(例えば4.2K)ま
で冷却されたヘリウム再凝縮器55a、55b(55b
は図示せず)とより構成されている。
【0019】小型冷凍機60a、60bは、小型冷凍機
50a、50bと同様な構造を有し、冷凍媒体61a、
61bと、圧縮機ユニット62a、62bと、膨張機6
3a、63b(63bは図示せず)と、輻射シールド温度
を有する冷凍ステージ64a、64b(64bは図示し
ない)と、極低温(例えば20K)に冷却された冷凍ステ
ージ65a、65b(65bは図示せず)とにより構成さ
れている。
【0020】超電導コイル13、14は、常温中(例え
ば300K)に布設されたパワーリード20により直列
に接続され、電源21より励磁電流が供給される。パワ
ーリード20よりの外部侵入熱は、小型冷凍機60a、
60bの冷凍ステージ64a、64b、65a、65b
により除去される。コイル励磁に伴い蒸発した内槽16
内のヘリウムガスは、小型冷凍機50a、50bのヘリ
ウム再凝縮器55a、55bにより再凝縮(液化)され
る。このようにして保冷容器17a、17b内には、常
に液体ヘリウムが満たされ、超電導コイル13、14
は、超電導状態を保持し続けることができる。
【0021】一般に、単結晶引上装置は、その引上運転
が完了する毎にルツボ2および引上装置チャンバ12の
内面を清掃する必要がある。超電導磁石装置を具備した
従来の単結晶引上装置では、この清掃を下記のような手
順で実施する。まづ、超電導磁石装置から発生する電磁
力が作用する保冷容器17a、17bを支えるために設
置してある支え棒22を取り除く。各保冷容器17a、
17bを保持している架台29a、29bの下部に設置
された床固定レール23上を、水平方向24に図示25
なる固定位置まで移動させ、単結晶引上装置本体と超電
導磁石装置とを完全に分離する。この状態にてルツボ2
およびチャンバ12の清掃を行う。
【0022】また、例えば、同様に特公平3−6163
0号公報に示された図24、25に示す従来の単結晶引
上装置はU字型の配管で接続されてルツボを取り囲むよ
うな超電導マグネットを備え、ルツボの融液に磁界を印
加している。また、超電導マグネットのコイルは直列に
接続され、1つの電源から電流が供給されるようになっ
ている。また、超電導マグネットは図25の24で示さ
れるように、水平方向に移動できるような構造が可能で
ある。
【0023】また、例えば特公平5−59875号公報
に示された図26に示す従来の単結晶引上装置では磁束
を通すためのリターンヨークを備えたマグネットが記載
されており、そのマグネットは常電導伝導マグネットで
も超電導マグネットでもかまわないことが記述されてい
る。
【0024】さらに、特開昭58−217493号公報
に示された図27に示す単結晶引上装置では、ルツボの
融液部のほぼ中心付近に等軸対称かつ放射状のカスプ磁
界を印加することによって育成する結晶の性状が改善で
きることが示されている。
【0025】また、特開昭61−222984号公報に
示された図28に示す結晶引上装置では、コイル26に
よってルツボの融液部の表面に等軸対称かつ放射状のカ
スプ磁界を印加することによって育成する結晶の性状を
改善しようとすることが示されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来の単結晶引上装置
は以上のように構成されているので、次のような問題点
があった。まず、電磁力を支持するための支持部材(図
23参照)が必要で、その支持部材のための構造が単結
晶引上部の引上装置チャンバをよけるように設置する必
要があり、装置全体の構造が複雑になると共に装置全体
の占有面積が大きくなってしまうという問題点があっ
た。
【0027】また、単結晶引上部の引上装置チャンバお
よびルツボの清掃、メンテナンスを行うためにマグネッ
トからなる磁界発生部を移動させる必要があり、このた
めに磁界発生部と引上装置チャンバの間に距離を取る必
要があり(図23参照)、そのため、磁界発生部の必要起
磁力が大きくなり、その結果として、漏れ磁界が大き
い、電源装置や磁界発生部のコイル本体も大きくなって
しまう等の問題点があった。
【0028】さらに、磁界発生部の磁極の引上装置チャ
ンバ側に面した部分の形状が平面形状であるため、ルツ
ボ内の融液部分での磁界の均一度が悪いという問題点も
あった。そして、磁界発生部の1対のコイルが直列に励
磁されるため、ルツボの中心に対して対称に磁界が印加
され、磁界の形状が固定されてしまうため、結晶育成プ
ロセスでの自由度が制限されてしまうという問題点もあ
った。
【0029】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、単結晶原料融液に対して磁界を
印加する方式の結晶引上装置に関し、より単純な構造で
でき、従来より少ない起磁力で単結晶原料融液に対して
同じ磁界を発生でき、また漏洩磁界の小さい単結晶引上
装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明の第1の発明は、ルツボに充填された単結晶原料融
液に種結晶を挿入し、この種結晶を引き上げることによ
り単結晶を生成する単結晶引上部と、この単結晶引上部
の両側に設けられたコイルを含み、単結晶原料融液部に
水平方向の磁界を与える磁界発生部と、からなる単結晶
引上装置において、上記磁界発生部のコイルをそれぞれ
上記単結晶引上部に取り付ける支持構造を備えたことを
特徴とする単結晶引上装置にある。
【0031】この発明の第2の発明は、上記磁界発生部
のコイルが上記単結晶引上部のチャンバの外形形状に沿
わせた形状を有することを特徴とする請求項1に記載の
単結晶引上装置にある。
【0032】この発明の第3の発明は、上記磁界発生部
が、両側のコイルの間に延びるリターンヨークを含むこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の単結晶引上装
置にある。
【0033】この発明の第4の発明は、上記磁界発生部
のコイルが超電導マグネットからなることを特徴とする
請求項1または2に記載の単結晶引上装置にある。
【0034】この発明の第5の発明は、上記単結晶引上
部の両側の上記磁界発生部のコイルに別々の励磁電流を
与える第1の励磁手段を備えたことを特徴とする請求項
1ないし4のいずれかに記載の単結晶引上装置にある。
【0035】この発明の第6の発明は、ルツボに充填さ
れた単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この種結晶を引
き上げることにより単結晶を生成する単結晶引上部と、
この単結晶引上部の両側に設けられたコイルを含み、単
結晶原料融液部に水平方向の磁界を与える磁界発生部
と、からなる単結晶引上装置において、上記磁界発生部
のコイルの磁極がそれぞれ上記単結晶引上部のチャンバ
の外形形状に沿わせた形状を有することを特徴とする単
結晶引上装置にある。
【0036】この発明の第7の発明は、上記磁界発生部
が、上記両側のコイルの間に延びるリターンヨークを含
むことを特徴とする請求項6に記載の単結晶引上装置に
ある。
【0037】この発明の第8の発明は、上記磁界発生部
のコイルをそれぞれ上記単結晶引上部に取り付ける支持
構造を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載
の単結晶引上装置にある。
【0038】この発明の第9の発明は、上記単結晶引上
部の両側の上記磁界発生部のコイルを上記単結晶引上部
から引き離す方向に移動させる移動機構を備えたことを
特徴とする請求項6に記載の単結晶引上装置にある。
【0039】この発明の第10の発明は、ルツボに充填
された単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この種結晶を
引き上げることにより単結晶を生成する単結晶引上部
と、この単結晶引上部の両側に設けられたコイルを含
み、水平方向の磁界を与える磁界発生部と、からなる単
結晶引上装置において、上記磁界発生部が、上記単結晶
引上部のチャンバ内に設けられていることを特徴とする
単結晶引上装置にある。
【0040】この発明の第11の発明は、ルツボに充填
された単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この種結晶を
引き上げることにより単結晶を生成する単結晶引上部
と、上記ルツボの上側と下側の位置にそれぞれ設けられ
た上記種結晶の引上げ方向を巻軸とするコイルを含み、
単結晶原料融液部にカスプ磁界を発生する磁界発生部
と、からなる単結晶引上装置において、上記磁界発生部
が、上記単結晶引上部のチャンバ外壁に固定されている
ことを特徴とする単結晶引上装置にある。
【0041】この発明の第12の発明は、上記磁界発生
部が超電導マグネットからなり、上記コイルをまとめて
納める保冷容器を含み、この保冷容器が上記単結晶引上
部のチャンバに固定されていることを特徴とする請求項
11に記載の単結晶引上装置にある。
【0042】この発明の第13の発明は、上記チャンバ
と保冷容器が一体に形成されていることを特徴とする請
求項12に記載の単結晶引上装置にある。
【0043】この発明の第14の発明は、上記保冷容器
のコイルとコイルの間の部分に開口を設け、上記チャン
バの上記開口に当たる部分に融液観察用の透視窓を設け
たことを特徴とする請求項12または13に記載の単結
晶引上装置。
【0044】この発明の第15の発明は、上記上下のコ
イルに別々の極性の電流を流す第2の励磁手段を備え、
カスプ磁界と種結晶の引上方向の磁界を選択的に発生す
ることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに
記載の単結晶引上装置にある。
【0045】この発明の第16の発明は、2つの可変直
流電源と1本を共有する3本のリード線で上下のコイル
に別々の値の電流を流し、2つの可変直流電源の一方で
全体の励磁電流を調整し、他方でコイルに流れる励磁電
流の比率を調整する第3の励磁手段を備えたことを特徴
とする請求項12ないし14項のいずれかに記載の単結
晶引上装置にある。
【0046】この発明の第17の発明は、上記3本のリ
ード線のうち1本の定格電流が他の2本のリード線の定
格電流の約50%であることを特徴とする請求項16に
記載の結晶引上装置にある。
【0047】
【作用】この発明の第1の発明では、磁界発生部の2つ
のコイルをそれぞれ単結晶引上部のチャンバに取付け
し、電磁力をチャンバで支持するようにした。
【0048】この発明の第2の発明では、コイルを単結
晶引上部のチャンバに沿わせた形の鞍形とした。
【0049】この発明の第3の発明では、リターンヨー
ク付の磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに取付け
た。
【0050】この発明の第4の発明では、超電導マグネ
ットからなる磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに取
付けした。
【0051】この発明の第5の発明では、2つのコイル
の励磁電流を変えることが可能な第1の励磁手段を設け
た。
【0052】この発明の第6の発明では、単結晶引上部
のチャンバ外形に磁界発生部のコイルの磁極の形状を一
致させた。
【0053】この発明の第7の発明では、リターンヨー
クを設けた磁界発生部において、コイルの磁極形状を単
結晶引上部のチャンバ外形に一致させた。
【0054】この発明の第8の発明では、単結晶引上部
のチャンバ外形に磁界発生部のコイルの磁極の形状を一
致させたものにおいて、コイルをそれぞれ単結晶引上部
のチャンバに取付けた。
【0055】この発明の第9の発明では、磁極発生部の
コイルをそれぞれ単結晶引上部から離れる方向に移動可
能とした。
【0056】この発明の第10の発明では、単結晶引上
部のチャンバ内に磁極発生部を挿入させた。
【0057】この発生の第11の発明では、カスプ磁界
を発生する磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに固定
した。
【0058】この発明の第12の発明では、超電導マグ
ネットからなる磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに
固定した。
【0059】この発明の第13の発明では、超電導マグ
ネットからなる磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに
一体に設けた。
【0060】この発明の第14の発明では、超電導マグ
ネットからなる磁界発生部を単結晶引上部のチャンバに
一体に設けたものにおいて、磁界発生部の保冷容器に開
口を設け、チャンバに透視窓を設けてチャンバ内部を観
察可能とした。
【0061】この発明の第15の発明では、カスプ磁界
を発生する磁界発生部の上下のコイルに別々の極性の電
流を流して、カスプ磁界と種結晶の引上方向の磁界を選
択的に発生すことのできる第2の励磁手段を設けた。
【0062】この発明の第16の発明では、2つの可変
直流電源と1本を共有する3本のリード線で上下のコイ
ルに別々の値の電流を流す第3の励磁手段を設けた。
【0063】この発明の第17の発明では、上記第16
の発明において、3本のリード線のうち、1本の定格電
流が他の2本のリード線の定格電流の約50%であるよ
うにした。
【0064】
【実施例】以下、実施例に従って説明する。なお、従来
の同一もしくは相当する部分は同一符号で示す。 実施例1.図1はこの発明の第1の実施例による単結晶
引上装置の構成を示す上面図である。図1において、1
00は単結晶引上部、200は超電導マグネット20
1、202からなる磁界発生部である。
【0065】12は単結晶引上部100の最外部となる
チャンバで、ルツボ周囲の雰囲気を保つ作用と、ヒータ
から発生する熱を外部に出さないようにする作用があ
る。チャンバ12内の構造は基本的に図20以降に示し
た従来のもの同じである。13、14は超電導コイル、
17a、17bは超電導マグネット201、202の外
槽である保冷容器で、超電導マグネット内部を真空に保
つ作用がある。30は超電導マグネット201、202
を単結晶引上部100のチャンバ12に取り付ける支持
構造である。
【0066】超電導コイル13と超電導コイル14の間
には、単結晶引上部100の動作中に磁界を与えること
でお互いに引力が働く。このため、この引力は支持構造
30を介して、チャンバ12に伝わり、支持がなされ
る。これにより、図23で示されるような大きな構造を
必要としない。なお、これは常伝導のコイルの場合にも
適用可能であり、同様の効果を奏する。
【0067】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図2
において、31は鞍形の形状をした超電導コイルであ
る。このように、超電導コイル31の形状および保冷容
器17a、17bの形状すなわちコイルの形状をチャン
バ12の外形形状に沿わせた形状にすることにより、よ
り小さな起磁力でチャンバ12の中心にあるルツボ内の
単結晶原料融液に所望の大きさの磁界を発生させること
ができる。なお、これは常伝導のコイルの場合にも適用
可能であり、同様の効果を奏する。
【0068】実施例3.図3はこの発明の第3の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図3
はリターンヨーク41を含む常電導の磁界発生部200
を設置した単結晶引上装置を示しており、図において、
30は単結晶引上部100のチャンバ12と両側の磁極
42をつなぐ支持構造である。チャンバ12と磁極42
がこのように固定されているので、支持構造が簡単にで
き、またチャンバ12内部のメンテナンス時には、磁界
発生部200とチャンバ12を一緒に移動すればよい。
また、磁極42はチャンバ12外形に隣接して設置する
ことができるので、単結晶原料融液に同じ磁界を印加す
る場合にはより小さな起磁力で済む。
【0069】実施例4.図4はこの発明の第4の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図に
おいて、超電導マグネットからなる磁界発生部200は
単結晶引上部100のチャンバ12と支持構造30で接
続されており、チャンバ12内部のメンテナンス時に
は、磁界発生部200とチャンバ12を一緒に移動すれ
ばよい。また、超電導コイル13、14はチャンバ12
に隣接して設置することができるので、単結晶原料融液
に同じ磁界を印加する場合にはより小さな起磁力で済
む。さらに、磁界発生部200が超電導マグネットの場
合、図4に示すリターンヨーク付の常電導のコイルの場
合と比較して軽量であり、チャンバ12と磁界発生部2
00の移動は比較的容易である。
【0070】実施例5.図5はこの発明の第5の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図5
において、32は第1の励磁手段を構成する可変直流電
源、13、14は超電導コイルである。左右の超電導コ
イル13、14はそれぞれ別の可変直流電源32で励磁
可能なようになっており、励磁電流を調整することによ
って例えば11に示すような磁界の方向が得られる。単
結晶引上方向の面についても同様な分布となる。これに
より、ルツボ形状やヒータ強度の不均一差による結晶の
成長不良を磁界の不均一で補償するプロセスが可能とな
る。これは常電導のコイルのものにも適用可能であり、
同様な効果を奏する。
【0071】実施例6.図6はこの発明の第6の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図に
示されているように磁界発生部200の磁極42はそれ
ぞれ、単結晶引上部100のチャンバ12の外形形状に
合わせた形状にされている。これにより、磁極42とチ
ャンバ12の間のギャップを小さくできることにより、
従来の装置と比較して、より小さい起磁力でチャンバ1
2内のルツボ部分(図示せず)で所望の磁界を得ることが
でき、さらにルツボ部分での磁界均一性も改善される。
【0072】実施例7.図7はこの発明の第7の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。この
実施例では、リターンヨーク41を有する磁界発生部2
00において上記実施例6と同様の発明を実施したもの
であり、同様に、従来の装置と比較して、より小さい起
磁力でチャンバ12内のルツボ部分(図示せず)で所望の
磁界を得ることができ、さらにルツボ部分での磁界均一
性も改善される。
【0073】実施例8.図8はこの発明の第8の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。図に
おいて、30は単結晶引上部100のチャンバ12と両
側の磁極42をつなぐ支持構造である。チャンバ12と
磁極42がこのように固定されているので、チャンバ1
2内部のメンテナンス時には、磁界発生部200とチャ
ンバ12を一緒に移動すればよい。これにより上記実施
例6および7と同様に、より小さい起磁力でチャンバ1
2内のルツボ部分(図示せず)で所望の磁界を得ることが
でき、さらにルツボ部分での磁界均一性も改善されると
共に、磁界発生部200が単結晶引上部100のチャン
バ12に固定されているため、チャンバ12と一緒に磁
界発生部200を取り除くことができ、単結晶引上部1
00のチャンバ12内のメンテナンスがより容易に行う
ことができる。
【0074】実施例9.図9はこの発明の第9の実施例
による単結晶引上装置の構成を示す上面図である。この
実施例では、磁極42を単結晶引上部100のチャンバ
12の外形形状に合わせた形状にした装置において、2
3aで示す磁界発生部200の移動用の移動用レールを
設けた。これにより磁界発生部200は、励磁を行わな
いときには単結晶引上部100から離れる方向にそれぞ
れ両側に移動可能であり、単結晶引上部100のチャン
バ12内のメンテナンスがより容易に行うことができ
る。なお、移動用レール23aが移動機構を構成する。
【0075】実施例10.図10はこの発明の第10の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。図10において磁界発生部200はヒータ3の外
側で単結晶引上部100のチャンバ12の内側に設置さ
れる。なお、磁界発生部200はヒータ3からの熱に対
してコイル10を断熱するための、冷却水等で冷却され
る冷却機能付外槽18aが必要である。これにより単結
晶原料融液1とコイル10との距離が従来の単結晶引上
装置と比較して短いため、より小さい起磁力で所望の磁
界が得られる。
【0076】以上は水平方向の磁界を発生する単結晶引
上装置の実施例について説明したが、以下にカスプ磁界
等を発生する、ルツボの上側と下側の位置にそれぞれ設
けられた種結晶の引上げ方向を巻軸とするコイルを備え
た単結晶引上装置の実施例について説明する。
【0077】実施例11.図11はこの発明の第11の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。図11において、磁界発生部200は単結晶引上
部100のチャンバ12に直接取付けられている。ま
た、磁界発生部200は、チャンバ12の外壁のルツボ
2の上側と下側の位置にそれぞれ設けられた、種結晶4
の引上げ方向を巻軸とする2つのコイル10からなる。
結晶成長を行う場合は、これらのコイル10に通電し
て、11で示すようなカスプ磁界をルツボ2内の単結晶
材料融液1に作用させる。この実施例では、チャンバ1
2内の装置のメンテナンスを行う場合、チャンバ12と
一緒に磁界発生部200を取除くことができるので、単
結晶引上装置のメンテナンスを容易に行うことができ
る。
【0078】実施例12.図12はこの発明の第12の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。この実施例では、カスプ磁界を発生する磁界発生
部200が超電導マグネットからなり、超電導コイル1
3、14はチャンバ12の周囲一周に渡って延びる保冷
容器17内に一緒に納められている。さらにこの磁界発
生部200は固定金具34によってチャンバ12に固定
されている。このため、チャンバ12と磁界発生部20
0との間の隙間を大きくとる必要なく、メインテナンス
が容易であると共に磁界発生部を小型にできる。
【0079】実施例13.図13はこの発明の第13の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。この実施例では、磁界発生部200の保冷容器1
7の内壁と単結晶引上部100のチャンバ12の外壁を
共有するように、すなわちチャンバ12と保冷容器17
を一体に形成した。これにより磁界発生部200の内径
が実施例12のものよりさらに小さく設計することがで
きる。
【0080】実施例14.図14はこの発明の第14の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。図において、36は磁界発生部200の保冷容器
17の超電導コイル13と14の間に設けられた開口
で、単結晶引上部100のチャンバ12のこの開口36
に当たる部分に設けられた透視窓37を通じて、チャン
バ12内部を観察することができる。
【0081】実施例15.図15はこの発明の第15の
実施例による単結晶引上装置の超電導コイルと電源との
接続を示す図である。図15の(a)および(b)におい
て、超電導コイル13、14は同一方向に巻回されてい
る。そして図15の(a)では、極性が反対になるように
可変直流電源32が接続されており、図15の(b)では
同一極性になるように可変直流電源32が接続されてい
る。これにより、図15の(a)の結線においては、カス
プ磁界を得ることができ、図15の(b)のごとき結線で
は引上方向の磁界を発生させることができる。このた
め、このような構造で、プロセスの自由度を広くとるこ
とができる。なお、可変直流電源32および結線35が
第2の励磁手段を構成する。
【0082】実施例16.図16はこの発明の第16の
実施例による単結晶引上装置の構成を示す透視正面図で
ある。図において、35aは超電導コイル13、14と
室温部分の端子38を結ぶリード線である。リード線3
5aは低温コイルと接続されているため、極力熱侵入が
小さくなるように設計されている。すなわち1本のリー
ド線35aは2つの超伝導コイル13、14で共有され
ている。また、図17は可変直流電源32a、32bと
の接続を示す図で、可変直流電源32bは全体の励磁電
流を調整し、可変直流電源32aは2つの超電導コイル
13、14に流れる励磁電流の比率を調整する。これに
より、カスプ磁界の上下の強度分布を調整し、それによ
って結晶成長プロセスの最適化を図ることが可能であ
る。そして、超電導マグネットの部分への熱侵入量が2
5%低減できる。なお、可変直流電源32a、32bお
よびリード線35aが第3の励磁手段を構成する。
【0083】実施例17.図18はこの発明の第17の
実施例による単結晶引上装置の超電導コイルと可変直流
電源との接続を示す図である。この実施例では実施例1
6の実施例において、特にリード線の内、中間のリード
線35bは、リード線35aと比して約50%の通電容
量(定格電流)を持たせる。この結果、図19に示すよう
に片側の超電導コイルを100%励磁しているとき、も
う一方の超伝導コイルは最少50%まで小さい値で励磁
できる。図19において、Aはコイル最大励磁電流、B
は一方のコイルを最大励磁電流で励磁した時の他方のコ
イルの最小励磁電流を示す。このことより結晶成長プロ
セスの制御範囲がひろがり、かつ実施例16と比較し
て、約83%まで、リード線から超電導コイルへの侵入
熱量を低減できる。
【0084】なお、この発明はこれらの上記実施例に限
定されるものではなく、またこれらの実施例の可能な組
み合わせも含む。
【0085】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の発明で
は、ルツボに充填された単結晶原料融液に種結晶を挿入
し、この種結晶を引き上げることにより単結晶を生成す
る単結晶引上部と、この単結晶引上部の両側に設けられ
たコイルを含み、単結晶原料融液部に水平方向の磁界を
与える磁界発生部と、からなる単結晶引上装置におい
て、磁界発生部のコイルをそれぞれ単結晶引上部に取り
付ける支持構造を設けたので、従来に比べて小さい起磁
力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生でき、省電力にな
り、さらに構造が簡略化された安価な単結晶引上装置を
提供できる等の効果が得られる。
【0086】またこの発明の第2の発明では、磁界発生
部のコイルを単結晶引上部のチャンバの外形形状に沿わ
せた形状にしたので、軽量で、従来に比べて小さい起磁
力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生でき、省電力にな
るとともに漏れ磁界が減少した単結晶引上装置を提供で
きる等の効果が得られる。
【0087】またこの発明の第3の発明では、磁界発生
部が両側のコイルの間に延びるリターンヨークを含むも
のにおいて、第1または第2の発明を実施したので、軽
量で、従来に比べて小さい起磁力で単結晶原料融液に同
じ磁界を発生でき、省電力になるとともに漏れ磁界が減
少し、さらに構造が簡略化された安価な単結晶引上装置
を提供できる等の効果が得られる。
【0088】またこの発明の第4の発明では、上記第1
または第2の発明において、磁界発生部のコイルを超電
導マグネットとしたので、軽量で、従来に比べて小さい
起磁力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生でき、省電力
になるとともに漏れ磁界が減少し、さらに構造が簡略化
され、さらに超電導マグネットが安価にできる単結晶引
上装置を提供できる等の効果が得られる。
【0089】またこの発明の第5の発明では、単結晶引
上部の両側の磁界発生部のコイルに別々の励磁電流を与
える第1の励磁手段を備えたことにより、ルツボ形状や
ヒータ強度の不均一差による結晶の成長不良を磁界の不
均一で補償でき、結晶製造上のプロセスの自由度を広く
とることができる単結晶引上装置を提供できる等の効果
が得られる。
【0090】またこの発明の第6の発明では、磁界発生
部のコイルの磁極をそれぞれ単結晶引上部のチャンバの
外形形状に沿わせた形状にしたので、従来に比べて小さ
い起磁力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生でき、省電
力になるとともに漏れ磁界が減少し、また磁界均一性も
改善された単結晶引上装置を提供できる等の効果が得ら
れる。
【0091】またこの発明の第7の発明では、磁界発生
部が、両側のコイルの間に延びるリターンヨークを含む
ものおいて第6の発明を実施したので、同様に従来に比
べて小さい起磁力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生で
き、省電力になるとともに漏れ磁界が減少し、また磁界
均一性も改善された単結晶引上装置を提供できる等の効
果が得られる。
【0092】またこの発明の第8の発明では、磁界発生
部のコイルをそれぞれ単結晶引上部に取り付ける支持構
造を設けたので、さらに構造が簡略化された単結晶引上
装置を提供できる等の効果が得られる。
【0093】またこの発明の第9の発明では、単結晶引
上部の両側の磁界発生部のコイルを単結晶引上部から引
き離す方向に移動させる移動機構を設けたので、単結晶
引上部のチャンバ内のメインテナンスが容易な単結晶引
上装置を提供できる等の効果が得られる。
【0094】またこの発明の第10の発明では、磁界発
生部を、単結晶引上部のチャンバ内に設けるようにした
ので、従来に比べて小さい起磁力で単結晶原料融液に同
じ磁界を発生でき、省電力になるとともに漏れ磁界が減
少し、さらに構造が簡略化された単結晶引上装置を提供
できる等の効果が得られる。
【0095】またこの発明の第11の発明では、ルツボ
に充填された単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この種
結晶を引き上げることにより単結晶を生成する単結晶引
上部と、ルツボの上側と下側の位置にそれぞれ設けられ
た種結晶の引上げ方向を巻軸とするコイルを含み、単結
晶原料融液部にカスプ磁界を発生する磁界発生部と、か
らなる単結晶引上装置において、磁界発生部を、単結晶
引上部のチャンバ外壁に固定するようにしたので、従来
に比べて小さい起磁力で単結晶原料融液に同じ磁界を発
生でき、省電力になるとともに漏れ磁界が減少し、さら
にメインテナンスが容易な単結晶引上装置を提供できる
等の効果が得られる。
【0096】またこの発明の第12の発明では、磁界発
生部が超電導マグネットからなり、コイルをまとめて納
める保冷容器を含み、この保冷容器を単結晶引上部のチ
ャンバに固定するようにしたので、磁界発生部が超電導
マグネットで構成される装置において、従来に比べて小
さい起磁力で単結晶原料融液に同じ磁界を発生でき、省
電力になるとともに漏れ磁界が減少し、さらにメインテ
ナンスが容易な単結晶引上装置を提供できる等の効果が
得られる。
【0097】またこの発明の第13の発明では、第12
の発明においてさらにチャンバと保冷容器を一体に形成
したので、さらに装置の小形化がなされた単結晶引上装
置を提供できる等の効果が得られる。
【0098】またこの発明の第14の発明では、保冷容
器のコイルとコイルの間の部分に開口を設け、さらにチ
ャンバの開口に当たる部分に融液観察用の透視窓を設け
たので、チャンバ内の観察が可能な単結晶引上装置を提
供できる等の効果が得られる。
【0099】またこの発明の第15の発明では、上下の
コイルに別々の極性の電流を流す第2の励磁手段を設け
たので、カスプ磁界と種結晶の引上方向の磁界を選択的
に発生でき、これにより結晶製造上のプロセスの自由度
を広げた単結晶引上装置を提供できる等の効果が得られ
る。
【0100】またこの発明の第16の発明では、2つの
可変直流電源と1本を共有する3本のリード線で上下の
コイルに別々の値の電流を流し、2つの可変直流電源の
一方で全体の励磁電流を調整し、他方でコイルに流れる
励磁電流の比率を調整する第3の励磁手段を設けたの
で、結晶製造上のプロセスの自由度を広げると共に超電
導コイル部分への熱侵入量が25%低減できる単結晶引
上装置を提供できる等の効果が得られる。
【0101】またこの発明の第17の発明では、3本の
リード線のうち1本の定格電流が他の2本のリード線の
定格電流の約50%であるようにしたので、超電導マグ
ネットに侵入する熱を小さくでき、プロセスの自由度を
損なわない範囲で超電導マグネットの維持費をさらに低
減することのできる単結晶引上装置を提供できる等の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図2】 この発明の実施例2による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図3】 この発明の実施例3による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図4】 この発明の実施例4による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図5】 この発明の実施例5による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図6】 この発明の実施例6による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図7】 この発明の実施例7による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図8】 この発明の実施例8による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図9】 この発明の実施例9による単結晶引上装置の
構成を示す上面図である。
【図10】 この発明の実施例10による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図11】 この発明の実施例11による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図12】 この発明の実施例12による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図13】 この発明の実施例13による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図14】 この発明の実施例14による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図15】 この発明の実施例15による単結晶引上装
置の超電導コイルと電源との接続を示す図である。
【図16】 この発明の実施例16による単結晶引上装
置の構成を示す透視正面図である。
【図17】 図16の単結晶引上装置の超電導コイルと
電源との接続を示す図である。
【図18】 この発明の実施例17による単結晶引上装
置の超電導コイルと電源との接続を示す図である。
【図19】 この発明の実施例17の単結晶の励磁電流
の可能範囲を示す図である。
【図20】 従来の単結晶引上装置の一例を示す構成図
である。
【図21】 図21の単結晶引上装置の原理を説明する
構成図である。
【図22】 超電導マグネットを備えた従来の単結晶引
上装置の一例を示す正面図である。
【図23】 図22の単結晶引上装置の上面図である。
【図24】 超電導マグネットを備えた従来の単結晶引
上装置の別の例を示す正面図である。
【図25】 図24の単結晶引上装置の上面図である。
【図26】 従来の単結晶引上装置の別の例を示す正面
図である。
【図27】 カスプ磁界を与えた単結晶引上装置のルツ
ボとルツボ内の融液の状態の一例を示す図である。
【図28】 カスプ磁界を与えた単結晶引上装置のルツ
ボとルツボ内の融液の状態の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1 単結晶原料融液、2 ルツボ、3 ヒータ、4 種
結晶、7 単結晶、10 コイル、12 チャンバ、1
3、14、31 超電導コイル、17、17a、17b
保冷容器、18a 冷却機能付外槽、30 支持構
造、32、32a、32b 可変直流電源、34 固定
金具、36 開口、37 透視窓、41リターンヨー
ク、42 磁極、100 単結晶引上部、200 磁界
発生部、201、202 超電導マグネット。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボに充填された単結晶原料融液に種
    結晶を挿入し、この種結晶を引き上げることにより単結
    晶を生成する単結晶引上部と、この単結晶引上部の両側
    に設けられたコイルを含み、単結晶原料融液部に水平方
    向の磁界を与える磁界発生部と、からなる単結晶引上装
    置において、上記磁界発生部のコイルをそれぞれ上記単
    結晶引上部に取り付ける支持構造を備えたことを特徴と
    する単結晶引上装置。
  2. 【請求項2】 上記磁界発生部のコイルが上記単結晶引
    上部のチャンバの外形形状に沿わせた形状を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の単結晶引上装置。
  3. 【請求項3】 上記磁界発生部が、両側のコイルの間に
    延びるリターンヨークを含むことを特徴とする請求項1
    または2に記載の単結晶引上装置。
  4. 【請求項4】 上記磁界発生部のコイルが超電導マグネ
    ットからなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の単結晶引上装置。
  5. 【請求項5】 上記単結晶引上部の両側の上記磁界発生
    部のコイルに別々の励磁電流を与える第1の励磁手段を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の単結晶引上装置。
  6. 【請求項6】 ルツボに充填された単結晶原料融液に種
    結晶を挿入し、この種結晶を引き上げることにより単結
    晶を生成する単結晶引上部と、この単結晶引上部の両側
    に設けられたコイルを含み、単結晶原料融液部に水平方
    向の磁界を与える磁界発生部と、からなる単結晶引上装
    置において、上記磁界発生部のコイルの磁極がそれぞれ
    上記単結晶引上部のチャンバの外形形状に沿わせた形状
    を有することを特徴とする単結晶引上装置。
  7. 【請求項7】 上記磁界発生部が、上記両側のコイルの
    間に延びるリターンヨークを含むことを特徴とする請求
    項6に記載の単結晶引上装置。
  8. 【請求項8】 上記磁界発生部のコイルをそれぞれ上記
    単結晶引上部に取り付ける支持構造を備えたことを特徴
    とする請求項6または7に記載の単結晶引上装置。
  9. 【請求項9】 上記単結晶引上部の両側の上記磁界発生
    部のコイルを上記単結晶引上部から引き離す方向に移動
    させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項6に記
    載の単結晶引上装置。
  10. 【請求項10】 ルツボに充填された単結晶原料融液に
    種結晶を挿入し、この種結晶を引き上げることにより単
    結晶を生成する単結晶引上部と、この単結晶引上部の両
    側に設けられたコイルを含み、水平方向の磁界を与える
    磁界発生部と、からなる単結晶引上装置において、上記
    磁界発生部が、上記単結晶引上部のチャンバ内に設けら
    れていることを特徴とする単結晶引上装置。
  11. 【請求項11】 ルツボに充填された単結晶原料融液に
    種結晶を挿入し、この種結晶を引き上げることにより単
    結晶を生成する単結晶引上部と、上記ルツボの上側と下
    側の位置にそれぞれ設けられた上記種結晶の引上げ方向
    を巻軸とするコイルを含み、単結晶原料融液部にカスプ
    磁界を発生する磁界発生部と、からなる単結晶引上装置
    において、上記磁界発生部が、上記単結晶引上部のチャ
    ンバ外壁に固定されていることを特徴とする単結晶引上
    装置。
  12. 【請求項12】 上記磁界発生部が超電導マグネットか
    らなり、上記コイルをまとめて納める保冷容器を含み、
    この保冷容器が上記単結晶引上部のチャンバに固定され
    ていることを特徴とする請求項11に記載の単結晶引上
    装置。
  13. 【請求項13】 上記チャンバと保冷容器が一体に形成
    されていることを特徴とする請求項12に記載の単結晶
    引上装置。
  14. 【請求項14】 上記保冷容器のコイルとコイルの間の
    部分に開口を設け、上記チャンバの上記開口に当たる部
    分に融液観察用の透視窓を設けたことを特徴とする請求
    項12または13に記載の単結晶引上装置。
  15. 【請求項15】 上記上下のコイルに別々の極性の電流
    を流す第2の励磁手段を備え、カスプ磁界と種結晶の引
    上方向の磁界を選択的に発生することを特徴とする請求
    項12ないし14のいずれかに記載の単結晶引上装置。
  16. 【請求項16】 2つの可変直流電源と1本を共有する
    3本のリード線で上下のコイルに別々の値の電流を流
    し、2つの可変直流電源の一方で全体の励磁電流を調整
    し、他方でコイルに流れる励磁電流の比率を調整する第
    3の励磁手段を備えたことを特徴とする請求項12ない
    し14項のいずれかに記載の単結晶引上装置。
  17. 【請求項17】 上記3本のリード線のうち1本の定格
    電流が他の2本のリード線の定格電流の約50%である
    ことを特徴とする請求項16に記載の単結晶引上装置。
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