JPH08333322A - 含フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法 - Google Patents

含フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法

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JPH08333322A
JPH08333322A JP14359395A JP14359395A JPH08333322A JP H08333322 A JPH08333322 A JP H08333322A JP 14359395 A JP14359395 A JP 14359395A JP 14359395 A JP14359395 A JP 14359395A JP H08333322 A JPH08333322 A JP H08333322A
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修 海江田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 3,4,5,6−テトラフルオロフタロニト
リルと下記一般式(I) 【化1】 (式中、X及びYはそれぞれ酸素原子又は硫黄原子を表
し、Rは 【化2】 を表す。)で表される求核置換体を、水に難溶性の有機
溶媒中塩基性物質の存在下で反応させて得られた反応生
成液に水を添加後有機層を分離することを特徴とする下
記一般式(II) 【化3】 (式中、X、Y及びRは前記定義どおりである。)で表
される含フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法であ
る。、 【効果】 本発明によれば、含フッ素フタロニトリル誘
導体を高収率、高純度かつ効率よく製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学材料、配線基板材
料、感光材料及び液晶材料等の中間原料として有用な含
フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法に関する。詳し
くは、下記一般式(II)
【0002】
【化4】
【0003】(式中、X及びYはそれぞれ酸素原子又は
硫黄原子を表し、Rは
【0004】
【化5】
【0005】を表す。)で表される含フッ素フタロニト
リル誘導体の製造方法である。
【0006】
【従来の技術】従来、前記一般式(II)で表される含フ
ッ素フタロニトリル誘導体の中で、例えば、1,4−ビ
ス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフルオロフェ
ノキシ)テトラフルオロベンゼンの製造方法として以下
の方法が知られている。
【0007】まず、特開平5−1148号には、3,
4,5,6−テトラフルオロフタロニトリルと2,3,
5,6−テトラフルオロハイドロキノンを、ジメチルホ
ルムアルデヒド中トリエチルアミンの存在下で反応する
方法、及び3,4,5,6−テトラフルオロフタロニト
リルと2,3,5,6−テトラフルオロハイドロキノン
の二ナトリウム塩をジメチルホルムアルデヒド中反応す
る方法が記載されているが、目的物の収率が41〜54
%とかなり低く工業的に実施した場合に問題がある。
【0008】また、特開平6−16615号には、3,
4,5,6−テトラフルオロフタロニトリルと2,3,
5,6−テトラフルオロハイドロキノン等の求核置換体
を、有機溶媒中塩基性物質の存在下で反応させて含フッ
素フタロニトリル誘導体を製造する方法において、反応
終了後の反応生成液から目的物を精製分離する方法とし
て、(A)塩基性物質としてアルカリ金属のフッ化物又
はアルカリ土類金属のフッ化物を用いた場合、反応溶液
を濾過して塩基性物質とその塩を濾過した後、濾液を蒸
発乾固し、さらに未反応の3,4,5,6−テトラフル
オロフタロニトリルを蒸留により分離することにより含
フッ素フタロニトリル誘導体を得る方法、及び(B)塩
基性物質として第三級アミンを用いた場合、反応溶液か
ら反応溶媒を蒸留分離した後、反応生成物を酢酸エチル
等の溶媒に溶解させ、水でその溶液の洗浄を行った後、
溶媒と未反応の3,4,5,6−テトラフルオロフタロ
ニトリルを蒸留により分離することにより含フッ素フタ
ロニトリル誘導体を得る方法が記載されている。
【0009】しかし、上記(A)の方法で実施例で用い
られているアセトニトリルを溶媒とした場合、溶媒に塩
基性物質とその塩が一部溶解しており、濾液中に少量の
塩基性物質とその塩が残存する。そこから得られる含フ
ッ素フタロニトリル誘導体を各種の用途に用いる場合、
目的によってはフッ酸が発生し腐食の原因となる。従っ
て、腐食防止のためさらに塩基性物質とその塩を除去し
ようとした場合、含フッ素フタロニトリル誘導体を酢酸
エチル等の水に難溶性の溶媒に溶解した後、水洗すると
いった工程が必要となり、含フッ素フタロニトリル誘導
体を精製分離することが非常に煩雑であるという問題を
有している。
【0010】また、上記(B)の方法では、反応終了後
の反応生成液から反応溶媒を蒸留分離する工程があり、
含フッ素フタロニトリル誘導体を精製分離することが非
常に煩雑であるという問題を有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリルと前記一般式
(I)で表される求核置換体を、有機溶媒中塩基性物質
の存在下で反応させて前記前記一般式(II)で表される
含フッ素フタロニトリル誘導体を製造する方法におい
て、反応生成液から目的物を精製分離することが煩雑で
ある等の従来技術が有していた問題を解決すべくなされ
たものであり、工業的で簡便な含フッ素フタロニトリル
誘導体の製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、3,4,5,
6−テトラフルオロフタロニトリルと下記一般式(I)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、X及びYはそれぞれ酸素原子又は
硫黄原子を表し、Rは
【0015】
【化7】
【0016】を表す。)で表される求核置換体を、水に
難溶性の有機溶媒中塩基性物質の存在下で反応させて得
られた反応生成液に水を添加後有機層を分離することを
特徴とする下記一般式(II)
【0017】
【化8】
【0018】(式中、X、Y及びRは前記定義どおりで
ある。)で表される含フッ素フタロニトリル誘導体の製
造方法である。
【0019】本発明によれば、3,4,5,6−テトラ
フルオロフタロニトリルと求核置換体を、有機溶媒中塩
基性物質の存在下で反応させて含フッ素フタロニトリル
誘導体を製造する方法において、反応溶媒として水に難
溶性の有機溶媒を用い、反応終了後の反応生成液に水を
添加後、有機層を分液することにより、水層から容易に
水に可溶性の塩基性物質の除去を行うことができ、含フ
ッ素フタロニトリル誘導体を高収率、高純度で製造する
ことができる。
【0020】本発明の含フッ素フタロニトリル誘導体の
製造方法について更に詳しく説明すると、まず、3,
4,5,6−テトラフルオロフタロニトリルと求核置換
体を、水に難溶性の有機溶媒中塩基性物質の存在下で反
応させて含フッ素フタロニトリル誘導体を得る。
【0021】求核置換体と3,4,5,6−テトラフル
オロフタロニトリルの反応は、下記反応式(A)
【0022】
【化9】
【0023】(反応式中、X、Y及びRは前記定義どお
りである。)に従って進行し、目的の含フッ素フタロニ
トリル誘導体が得られる。しかし、更に下記反応式
(B)
【0024】
【化10】
【0025】(反応式中、X、Y及びRは前記定義どお
りである。)に従って逐次的に反応が進むと、一般式
(III )に示す副生成物が生ずる。
【0026】このため、本発明において用いられる3,
4,5,6−テトラフルオロフタロニトリルは、求核置
換体1モル部に対して、8〜50モル部の範囲で用いる
ことが好ましく、特に15〜30モル部の範囲で用いる
のが好ましい。3,4,5,6−テトラフルオロフタロ
ニトリルの使用量が少ない場合には、おもに前記副生成
物の生成割合が増加し、含フッ素フタロニトリル誘導体
の収率及び純度が低下する。一方、使用量が多い場合に
は、未反応の3,4,5,6−テトラフルオロフタロニ
トリルの精製方法が煩雑になり、また、生産効率が低下
するので好ましくない。
【0027】反応形態としては、塩基性物質を含んだ
3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル溶液中
に、前記求核置換体の溶液を滴下する方法で行うことが
好ましい。その方法により、3,4,5,6−テトラフ
ルオロフタロニトリルが常に過剰の状態を保つことがで
き、一般式(III )に示す副生成物を抑制できる。
【0028】本発明で用いられる求核置換体としては、
テトラフルオロハイドロキノン、テトラフルオロ−p−
ベンゼンジチオール、4,4’−ジヒドロキシ−2,
2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロ
ビフェニル、4,4’−ジメルカプト−2,2’,3,
3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロビフェニル
等が挙げられる。
【0029】本発明で得られる含フッ素フタロニトリル
誘導体としては、1,4−ビス(3,4−ジシアノ−
2、5、6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロ
ベンゼン、1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,
6−トリフルオロフェニルチオ)テトラフルオロベンゼ
ン、4,4’−ビス(3,4−ジシアノ2,5,6−ト
リフルオロフェノキシ)オクタフルオロビフェニル、
4,4’−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリ
フルオロフェニルチオ)オクタフルオロビフェニル等が
挙げられる。
【0030】本発明で用いられる水に難溶性の有機溶媒
は、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル、
求核置換体及び含フッ素フタロニトリル誘導体に対して
不活性であり、かつ水に難溶性であれば特に限定される
ものではないが、20℃で該有機溶媒に対する水の溶解
度が15重量%以下のものが好ましく、特に10重量%
以下のものが好ましい。また、反応終了後の有機溶媒の
留去を容易にするために、有機溶媒の沸点は常圧で25
0℃以下であることが好ましく、特に150℃以下であ
ることが好ましい。
【0031】具体的には、脂肪酸エステル類、ケトン類
及びベンゾニトリル類からなる群から選ばれた少なくと
も一種を用いるのが好ましく、特に脂肪酸エステル及び
ケトン類からなる群から選ばれた少なくとも一種を用い
るのが好ましい。例えば、脂肪酸エステルとしては酢酸
エチル、酢酸イソプロピル等、ケトン類としてはメチル
イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等、ベン
ゾニトリル類としてはベンゾニトリル等が挙げられる。
これらの有機溶媒を用いることにより、塩基性物質とそ
の塩を水洗工程のみで容易に除去することが可能とな
る。
【0032】反応液中での3,4,5,6−テトラフル
オロフタロニトリルと求核置換体を合わせた濃度は、5
〜45重量%であることが好ましく、特に10〜35重
量%が好ましい。これより低濃度では生産効率が低下
し、高濃度では出発原料が溶解せず反応速度が低下す
る。
【0033】本発明で用いられる塩基性物質としては、
水に可溶であり、しかも反応を阻害しないものであれば
特に制限されるものではなく、例えば、フッ化ナトリウ
ム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物、又は
トリメチルアミン、トリエチルアミン等の三級アミン等
が挙げられる。これらの中では、アルカリ金属のフッ化
物を用いることが好ましく、特にフッ化カリウムを用い
ることが好ましい。塩基性物質の使用量は、前記求核置
換体に対して2倍モル以上、好ましくは2〜3倍モルが
よい。
【0034】反応温度は、−5〜150℃の範囲で行う
のが好ましく、特に40〜100℃の範囲で行うのが好
ましい。反応温度が低温度である場合には生産効率が低
下し、高温度である場合には反応の制御が困難になり好
ましくない。
【0035】反応時間は、使用する水に難溶性の有機溶
媒、反応温度等により異なるが、通常1〜26時間の範
囲で行うのが好ましい。
【0036】次に、反応終了後、反応生成液に水を添加
し有機層と水層に分液することで反応に使用した塩基性
物質を水層から除去する。このときの洗浄回数は、反応
に使用する有機溶媒の種類と量、洗浄する水の量、蒸発
乾固後に含フッ素フタロニトリル誘導体中で許容される
塩基性物質とその塩の量などにより決まるが、通常は含
フッ素フタロニトリル誘導体が含有する有機物中に残存
する塩基性物質とその塩がフッ素イオン濃度として10
0ppm以下、特に30ppm以下になるように操作す
るのが好ましい。
【0037】その後、有機層から反応溶媒を留去し、さ
らに、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル
を蒸留により留去することで、含フッ素フタロニトリル
誘導体を得ることができる。また、得られた含フッ素フ
タロニトリル誘導体は、例えばカラムクロマトグラフィ
ー、再結晶等公知の手段により容易に高純度に精製する
ことができる。
【0038】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0039】[実施例1]撹拌装置、冷却還流管、温度
計、滴下装置を備えた300ml四つ口フラスコに3,
4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル44.0g
(0.22モル)(テトラフルオロハイドロキノンに対
し20倍モル使用)、フッ化カリウム1.4g(0.0
24モル)、酢酸エチル130gを加え還流温度まで加
熱した。その後滴下装置より、テトラフルオロハイドロ
キノン2.0g(0.011モル)を酢酸エチル20g
に溶解させた溶液を1時間で滴下した。その後さらに還
流温度で8時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却
し、水100mlで有機層を洗浄した。その後、有機層
を蒸発乾固し、さらに未反応の3,4,5,6−テトラ
フルオロフタロニトリルを蒸留により除去することで、
1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフ
ルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼンの粗製品
5.9gを得た(対テトラフルオロハイドロキノン粗収
率99モル%)。また、得られた化合物の純度は、液体
クロマトグラフィーにより測定した結果95%であっ
た。得られた化合物をカラムクロマトにより精製し、純
度99%の1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,
6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン
を得た。精製した化合物の物性値は下記の通りである。
【0040】 元素分析値(C22104 2 ) C N F 計算値(%) 48.73 10.33 35.04 実測値(%) 48.23 10.40 35.82 MSスペクトル(EI):m/e 542,361,181 [実施例2]実施例1と同様の装置を用い、3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリル33.0g
(0.17モル)(テトラフルオロハイドロキノンに対
し15倍モル使用)、フッ化カリウム1.4g(0.0
24モル)、酢酸イソプロピル100gを加え還流温度
まで加熱した。その後滴下装置より、テトラフルオロハ
イドロキノン2.0g(0.011モル)を酢酸イソプ
ロピル20gに溶解させた溶液を1時間で滴下した。そ
の後さらに還流温度で8時間反応させた。反応終了後、
室温まで冷却し、水50mlで有機層を2回洗浄した。
その後、有機層を蒸発乾固し、さらに未反応の3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリルを蒸留により除
去することで、1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,
5,6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベン
ゼンの粗製品5.6gを得た(対テトラフルオロハイド
ロキノン粗収率94モル%)。得られた化合物の純度
は、液体クロマトグラフィーにより測定した結果93%
であった。得られた化合物をカラムクロマトにより精製
し、純度99%の1,4−ビス(3,4−ジシアノ−
2,5,6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロ
ベンゼンを得た。
【0041】[実施例3]実施例1と同様の装置を用
い、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル4
4.0g(0.22モル)(テトラフルオロハイドロキ
ノンに対し20倍モル使用)、フッ化カリウム1.4g
(0.024モル)、メチルイソプロピルケトン100
gを加え還流温度まで加熱した。その後滴下装置より、
テトラフルオロハイドロキノン2.0g(0.011モ
ル)をメチルイソプロピルケトン20gに溶解させた溶
液を1時間で滴下した。その後さらに還流温度で6時間
反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水30ml
で有機層を3回洗浄した。その後、有機層を蒸発乾固
し、さらに未反応の3,4,5,6−テトラフルオロフ
タロニトリルを蒸留により除去することで、1,4−ビ
ス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフルオロフェ
ノキシ)テトラフルオロベンゼンの粗製品5.8gを得
た(対テトラフルオロハイドロキノン粗収率97モル
%)。また、得られた化合物の純度は、液体クロマトグ
ラフィーにより測定した結果95%であった。得られた
化合物をカラムクロマトにより精製し、純度99%の
1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフ
ルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼンを得た。
【0042】[実施例4]実施例1と同様の装置を用
い、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル4
4.0g(0.22モル)(テトラフルオロハイドロキ
ノンに対し20倍モル使用)、フッ化カリウム1.4g
(0.024モル)、メチルイソブチルケトン100g
を加え100℃まで加熱した。その後滴下装置より、テ
トラフルオロハイドロキノン2.0g(0.011モ
ル)をメチルイソプロピルケトン20gに溶解させた溶
液を1時間で滴下した。その後さらに100℃で6時間
反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水50ml
で有機層を2回洗浄した。その後、有機層を蒸発乾固
し、さらに未反応の3,4,5,6−テトラフルオロフ
タロニトリルを蒸留により除去することで、1,4−ビ
ス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフルオロフェ
ノキシ)テトラフルオロベンゼンの粗製品5.7gを得
た(対テトラフルオロハイドロキノン粗収率96モル
%)。また、得られた化合物の純度は、液体クロマトグ
ラフィーにより測定した結果95%であった。得られた
化合物をカラムクロマトにより精製し、純度99%の
1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフ
ルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼンを得た。
【0043】[実施例5]実施例1と同様の装置を用
い、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル4
4.0g(0.22モル)(テトラフルオロハイドロキ
ノンに対し20倍モル使用)、フッ化カリウム1.4g
(0.024モル)、ベンゾニトリル150gを加え8
0℃まで加熱した。その後滴下装置より、テトラフルオ
ロハイドロキノン2.0g(0.011モル)をベンゾ
ニトリル30gに溶解させた溶液を1時間で滴下した。
その後さらに80℃で8時間反応させた。反応終了後、
室温まで冷却し、水50mlで有機層を2回洗浄した。
その後、有機層を蒸発乾固し、さらに未反応の3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリルを蒸留により除
去することで、1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,
5,6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベン
ゼンの粗製品5.7gを得た(対テトラフルオロハイド
ロキノン粗収率96モル%)。また、得られた化合物の
純度は、液体クロマトグラフィーにより測定した結果9
4%であった。得られた化合物をカラムクロマトにより
精製し、純度99%の1,4−ビス(3,4−ジシアノ
−2,5,6−トリフルオロフェノキシ)テトラフルオ
ロベンゼンを得た。
【0044】[実施例6]実施例1と同様の装置を用
い、3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリル3
7.4g(0.19モル)(テトラフルオロ−p−ベン
ゼンジチオールに対し20倍モル使用)、フッ化カリウ
ム1.2g(0.021モル)、酢酸エチル120gを
加え還流温度まで加熱した。その後滴下装置より、テト
ラフルオロ−p−ベンゼンジチオール2.0g(0.0
09モル)を酢酸エチル20gに溶解させた溶液を1時
間で滴下した。その後さらに還流温度で8時間反応させ
た。反応終了後、室温まで冷却し、水50mlで有機層
を2回洗浄した。その後、有機層を蒸発乾固し、さらに
未反応の3,4,5,6−テトラフルオロフタロニトリ
ルを蒸留により除去することで、1,4−ビス(3,4
−ジシアノ−2,5,6−トリフルオロフェノキシ)テ
トラフルオロベンゼンの粗製品5.0gを得た(対テト
ラフルオロ−p−ベンゼンジチオール粗収率93モル
%)。また、得られた化合物の純度は、液体クロマトグ
ラフィーにより測定した結果95%であった。得られた
化合物をカラムクロマトにより精製し、純度99%の
1,4−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフ
ルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼンを得た。精
製した化合物の物性値は下記の通りである。
【0045】 元素分析値(C22104 2 ) C N F S 計算値(%) 46.00 9.75 33.08 11.16 実測値(%) 45.85 10.08 32.95 10.71 MSスペクトル(EI):m/e 574,393 [実施例7]実施例1と同様の装置を用い、3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリル24.2g
(0.12モル)(4,4’−ジヒドロキシ−2,
2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロ
ビフェニールに対し20倍モル使用)、フッ化カリウム
0.77g(0.013モル)、メチルイソブチルケト
ン100gを加え還流温度まで加熱した。その後滴下装
置より、4,4’−ジヒドロキシ−2,2’,3,
3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロビフェニル
2.0g(0.006モル)をメチルイソブチルケトン
20gに溶解させた溶液を1時間で滴下した。その後さ
らに還流温度で6時間反応させた。反応終了後、室温ま
で冷却し、水50mlで有機層を2回洗浄した。その
後、有機層を蒸発乾固し、さらに未反応の3,4,5,
6−テトラフルオロフタロニトリルを蒸留により除去す
ることで、4,4’−ジヒドロキシ−2,2’,3,
3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロビフェニル
の粗製品4.1gを得た(対4,4’−ジヒドロキシ−
2,2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフル
オロビフェニル粗収率98モル%)。また、得られた化
合物の純度は、液体クロマトグラフィーにより測定した
結果94%であった。得られた化合物をカラムクロマト
により精製し、純度99%の4,4’−ジヒドロキシ−
2,2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフル
オロビフェニルを得た。精製した化合物の物性値は下記
の通りである。
【0046】 [実施例8]実施例1と同様の装置を用い、3,4,
5,6−テトラフルオロフタロニトリル22.1g
(0.11モル)(4,4’−ジメルカプト−2,
2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロ
ビフェニルに対し20倍モル使用)、フッ化カリウム
0.77g(0.013モル)、酢酸イソプロピル12
0gを加え還流温度まで加熱した。その後滴下装置よ
り、4,4’−ジメルカプト−2,2’,3,3’,
5,5’,6,6’−オクタフルオロビフェニル2.0
g(0.006モル)を酢酸イソプロピル20gに溶解
させた溶液を1時間で滴下した。その後さらに還流温度
で8時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水
50mlで有機層を2回洗浄した。その後、有機層を蒸
発乾固し、さらに未反応の3,4,5,6−テトラフル
オロフタロニトリルを蒸留により除去することで、4,
4’−ビス(3,4−ジシアノ−2,5,6−トリフル
オロフェニルチオ)オクタフルオロビフェニルの粗製品
3.8gを得た(対4,4’−ジメルカプト−2,
2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロ
ビフェニル粗収率95モル%)。また、得られた化合物
の純度は、液体クロマトグラフィーにより測定した結果
94%であった。得られた化合物をカラムクロマトによ
り精製し、純度99%の4,4’−ビス(3,4−ジシ
アノ−2,5,6−トリフルオロフェニルチオ)オクタ
フルオロビフェニルを得た。精製した化合物の物性値は
下記の通りである。
【0047】 元素分析値(C28104 2 ) C N F S 計算値(%) 46.55 7.76 36.82 8.88 実測値(%) 47.00 8.05 36.48 8.97 MSスペクトル(EI):m/e 722,541
【0048】
【発明の効果】本発明の含フッ素フタロニトリル誘導体
の製造方法によれば、求核置換体(I)と3,4,5,
6−テトラフルオロフタロニトリルを反応する際、水に
可溶の塩基性物質と水に難溶性の有機溶媒を組み合わせ
て使用することによって、反応終了後、そのまま水洗浄
を行うことが可能になり、反応生成液から容易にフッ化
水素酸の塩を除去することができる。本発明により得ら
れた含フッ素フタロニトリル誘導体の収率は94%以上
と高く、また純度も粗製品で93〜95%であり、引き
続きカラムクロマトグラフィーにより精製することによ
り99%以上の高純度の含フッ素フタロニトリル誘導体
を得ることができる。
【0049】得られた含フッ素フタロニトリル誘導体
は、光学材料、配線基板材料、感光材料及び液晶材料等
の中間原料として有用であり、特に光学材料、配線基板
材料として用いられる含フッ素ポリイミドの中間体とし
て有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3,4,5,6−テトラフルオロフタロ
    ニトリルと下記一般式(I) 【化1】 (式中、X及びYはそれぞれ酸素原子又は硫黄原子を表
    し、Rは 【化2】 を表す。)で表される求核置換体を、水に難溶性の有機
    溶媒中塩基性物質の存在下で反応させて得られた反応生
    成液に水を添加後有機層を分離することを特徴とする下
    記一般式(II) 【化3】 (式中、X、Y及びRは前記定義どおりである。)で表
    される含フッ素フタロニトリル誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩基性物質がアルカリ金属のフッ化物で
    ある請求項1記載の含フッ素フタロニトリル誘導体の製
    造方法。
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