JPH0610158B2 - 3−フルオロ安息香酸類の製造方法 - Google Patents
3−フルオロ安息香酸類の製造方法Info
- Publication number
- JPH0610158B2 JPH0610158B2 JP60248995A JP24899585A JPH0610158B2 JP H0610158 B2 JPH0610158 B2 JP H0610158B2 JP 60248995 A JP60248995 A JP 60248995A JP 24899585 A JP24899585 A JP 24899585A JP H0610158 B2 JPH0610158 B2 JP H0610158B2
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- JP
- Japan
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- reaction
- acid
- producing
- fluorobenzoic
- fluorobenzotrifluorides
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬品の中間体や液晶の原料として有用なる
3−フルオロ安息香酸類の製造方法に関するものであ
る。
3−フルオロ安息香酸類の製造方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 3−フルオロ安息香酸類の製法には、特開昭58−74
667や特開昭58−150543に示される方法が知
られている。特開昭58−74667によれば、下記反
応経路に従つて、2,4-ジクロロ-5-フルオロ安息香酸を
製造する方法が示されている。
667や特開昭58−150543に示される方法が知
られている。特開昭58−74667によれば、下記反
応経路に従つて、2,4-ジクロロ-5-フルオロ安息香酸を
製造する方法が示されている。
又、特開昭58−150543によれば、下記反応経路
に従つて、2,4,5-トリフルオロ安息香酸を製造する方法
が示されている。
に従つて、2,4,5-トリフルオロ安息香酸を製造する方法
が示されている。
[発明の解決しようとする問題点] 特開昭58−74667の方法においては、反応操作上
危険性の高いHFを130〜140℃の高温で使用せざるを得
ず、出発原料の2,4-ジクロロ-5-メチルアニリンは入手
が容易でないという問題点がある。又、ジフルオロやト
リフルオロ安息香酸類の製造は、さらに困難である。特
開昭58−150543の方法においては、可燃性で工
業化が容易でないグリニャール反応を用いる点、及び入
手が容易でない原料2,4,5-トリフルオロブロモベンゼン
を用いる点が問題である。
危険性の高いHFを130〜140℃の高温で使用せざるを得
ず、出発原料の2,4-ジクロロ-5-メチルアニリンは入手
が容易でないという問題点がある。又、ジフルオロやト
リフルオロ安息香酸類の製造は、さらに困難である。特
開昭58−150543の方法においては、可燃性で工
業化が容易でないグリニャール反応を用いる点、及び入
手が容易でない原料2,4,5-トリフルオロブロモベンゼン
を用いる点が問題である。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来技術が有していた、原料入手の困難性、
グリニャール反応を用いたり、HFを高温で使用するこ
とによる危険性といつた欠点を解決すべくなされたもの
であり、下記一般式(I)で表わされる3−フルオロベ
ンゾトリフルオライド類と酸とを反応せしめた後、水と
反応せしめることにより、下記一般式(II)で表わされ
る3−フルオロ安息香酸類を得ることを特徴とする3−
フルオロ安息香酸類の製造方法に関するものである。
グリニャール反応を用いたり、HFを高温で使用するこ
とによる危険性といつた欠点を解決すべくなされたもの
であり、下記一般式(I)で表わされる3−フルオロベ
ンゾトリフルオライド類と酸とを反応せしめた後、水と
反応せしめることにより、下記一般式(II)で表わされ
る3−フルオロ安息香酸類を得ることを特徴とする3−
フルオロ安息香酸類の製造方法に関するものである。
(式中、X,Y,ZはそれぞれH,Cl,F,又はBr)出発原料の3
−フルオロベンゾトリフルオライド類は、入手容易で安
価なp-クロルベンゾトリフルオライド,2,4,5-トリフル
オロベンゾトリフルオライド,3,4-ジクロロベンゾトリ
フルオライド,2,4-ジクロロベンゾトリフルオライド等
を用いて合成可能である。例えば、以下の反応により容
易に3−フルオロベンゾトリフルオライド類を得ること
ができる。
−フルオロベンゾトリフルオライド類は、入手容易で安
価なp-クロルベンゾトリフルオライド,2,4,5-トリフル
オロベンゾトリフルオライド,3,4-ジクロロベンゾトリ
フルオライド,2,4-ジクロロベンゾトリフルオライド等
を用いて合成可能である。例えば、以下の反応により容
易に3−フルオロベンゾトリフルオライド類を得ること
ができる。
3−フルオロベンゾトリフルオライド類と酸との反応
は、自圧又は加圧下の液相反応が好ましい。反応温度
は、80〜200℃、好ましくは100〜150℃の範囲から選択
すると良い。3−フルオロベンゾトリフルオライド類の
トリフルオロメチル基と酸との反応により、エステル化
物が生成すると考えられるが、このエステル化物が安定
に存在することが重要である。従つて、好ましい酸とし
ては、安定なエステル化物を与えるものから選択され、
硫酸,リン酸,発煙硫酸等が特に好ましい。発煙硫酸と
しては、含有三酸化イオウ濃度が1〜10重量%の常温で
液体のものが好ましく、三酸化イオウ含有率の高いもの
は、スルホン化が起こりやすいため好ましくない。無水
の酸が3−フルオロベンゾトリフルオライド類との反応
性が高いため特に好ましく、水の含有量が増加するに従
つて反応性が低下するため、酸中の水の含有量を少なく
とも50重量%以下、好ましくは20重量%以下とすること
が重要である。
は、自圧又は加圧下の液相反応が好ましい。反応温度
は、80〜200℃、好ましくは100〜150℃の範囲から選択
すると良い。3−フルオロベンゾトリフルオライド類の
トリフルオロメチル基と酸との反応により、エステル化
物が生成すると考えられるが、このエステル化物が安定
に存在することが重要である。従つて、好ましい酸とし
ては、安定なエステル化物を与えるものから選択され、
硫酸,リン酸,発煙硫酸等が特に好ましい。発煙硫酸と
しては、含有三酸化イオウ濃度が1〜10重量%の常温で
液体のものが好ましく、三酸化イオウ含有率の高いもの
は、スルホン化が起こりやすいため好ましくない。無水
の酸が3−フルオロベンゾトリフルオライド類との反応
性が高いため特に好ましく、水の含有量が増加するに従
つて反応性が低下するため、酸中の水の含有量を少なく
とも50重量%以下、好ましくは20重量%以下とすること
が重要である。
酸の使用量は、出発原料の3−フルオロベンゾトリフル
オライド類に対して1〜10倍モル、好ましくは3〜6倍
モルが適当であり、酸の量が少なすぎると、反応が充分
に進行せず、又多すぎると後処理時の配廃液量が増える
ため好ましくない。反応生成物としてエステル化物の
他、HFが発生するため、反応器材質はハステロイやイ
ンコネル製が好ましく、HFはKOH等のアルカリ水溶
液に吸収し分離する。反応はは、およそ6時間以内で、
反応条件によつてはおよそ3時間以内で完結する。
オライド類に対して1〜10倍モル、好ましくは3〜6倍
モルが適当であり、酸の量が少なすぎると、反応が充分
に進行せず、又多すぎると後処理時の配廃液量が増える
ため好ましくない。反応生成物としてエステル化物の
他、HFが発生するため、反応器材質はハステロイやイ
ンコネル製が好ましく、HFはKOH等のアルカリ水溶
液に吸収し分離する。反応はは、およそ6時間以内で、
反応条件によつてはおよそ3時間以内で完結する。
酸との反応で得られるエステル化物と水との反応は、液
相が好ましい。反応温度は0℃〜100℃、好ましくは0
℃〜30℃である。水の使用量は、エステル化物に対して
1〜50倍モル、好ましくは3〜20倍モルが適当である。
反応は常温常圧で容易に進行し、ろ過、水洗後、乾燥し
て目的とする3−フルオロ安息香酸類を得ることができ
る。反応は、通常約2時間以内で、反応条件によつては
約10分以内で完結する。
相が好ましい。反応温度は0℃〜100℃、好ましくは0
℃〜30℃である。水の使用量は、エステル化物に対して
1〜50倍モル、好ましくは3〜20倍モルが適当である。
反応は常温常圧で容易に進行し、ろ過、水洗後、乾燥し
て目的とする3−フルオロ安息香酸類を得ることができ
る。反応は、通常約2時間以内で、反応条件によつては
約10分以内で完結する。
実施例1 200mlハステロイC製反応器に2,4-ジクロロ-5-フルオロ
ベンゾトリフルオリド40gと濃硫酸(96%硫酸)40gを仕
込み、100℃から140℃の反応温度で約3時間反応させ
た。発生するHFはKOH水溶液に吸収させた。反応液
を冷却後、約500ccの氷水に投入し、1時間反応させ、
生成する固体をろ過、水洗後、乾燥した。得られた固体
を19F-NMR,1H-NMR,IRで分析した結果、2,4-ジクロロ-5-
フルオロ安息香酸であることがわかつた。乾燥後の収量
は33.8gであった。
ベンゾトリフルオリド40gと濃硫酸(96%硫酸)40gを仕
込み、100℃から140℃の反応温度で約3時間反応させ
た。発生するHFはKOH水溶液に吸収させた。反応液
を冷却後、約500ccの氷水に投入し、1時間反応させ、
生成する固体をろ過、水洗後、乾燥した。得られた固体
を19F-NMR,1H-NMR,IRで分析した結果、2,4-ジクロロ-5-
フルオロ安息香酸であることがわかつた。乾燥後の収量
は33.8gであった。
実施例2〜7 実施例1と同様の条件で、種々の3−フルオロベンゾト
リフルオリド類を反応させ、対応する3−フルオロ安息
香酸類を得た。結果を表1に示す。収率は、原料に対す
る3−フルオロ安息香酸類の収率である。
リフルオリド類を反応させ、対応する3−フルオロ安息
香酸類を得た。結果を表1に示す。収率は、原料に対す
る3−フルオロ安息香酸類の収率である。
実施例8 濃硫酸を80%硫酸に代えた以外、実施例1と同様の条件
で反応させ、2-クロロ-4,5-ジフルオロベンゾトリフル
オリドから2-クロロ-4,5-ジフルオロ安息香酸を収率38
%で得た。
で反応させ、2-クロロ-4,5-ジフルオロベンゾトリフル
オリドから2-クロロ-4,5-ジフルオロ安息香酸を収率38
%で得た。
実施例9 200mlハステロイC製反応器に2,4-ジクロロ-5-フルオロ
ベンゾトリフルオリド30gと80%硫酸63gを、120〜135
℃で約6時間反応させた。その後、反応液を氷水に投入
し、1時間反応させ生成物を塩化メチレンで抽出し、ガ
スクロマトグラフィーで分析した処、原料の反応率は46
%であった。この塩化メチレン溶液から再結晶し、目的
とする2,4-ジクロロ-5-フルオロ安息香酸10gを得た。
ベンゾトリフルオリド30gと80%硫酸63gを、120〜135
℃で約6時間反応させた。その後、反応液を氷水に投入
し、1時間反応させ生成物を塩化メチレンで抽出し、ガ
スクロマトグラフィーで分析した処、原料の反応率は46
%であった。この塩化メチレン溶液から再結晶し、目的
とする2,4-ジクロロ-5-フルオロ安息香酸10gを得た。
[発明の効果] 本発明では、3−フルオロ安息香酸類を3−フルオロベ
ンゾトリフルオリド類から容易に高収率で得ることがで
き、反応収率への原料の構造の影響も小さい。又、反応
に用いる酸も安価である。又、反応は一般に常圧で行な
えることより、反応装置が簡単である。さらに、原料と
目的物あるいは酸と目的物の分離が容易なため、高純度
の目的化合物を再結晶等の複雑な精製工程を用いること
なしに得ることができる。
ンゾトリフルオリド類から容易に高収率で得ることがで
き、反応収率への原料の構造の影響も小さい。又、反応
に用いる酸も安価である。又、反応は一般に常圧で行な
えることより、反応装置が簡単である。さらに、原料と
目的物あるいは酸と目的物の分離が容易なため、高純度
の目的化合物を再結晶等の複雑な精製工程を用いること
なしに得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I)で表わされる3−フルオ
ロベンゾトリフルオライド類と酸とを反応せしめた後、
水と反応せしめることにより、下記一般式(II)で表わ
される3−フルオロ安息香酸類を得ることを特徴とする
3−フルオロ安息香酸類の製造方法。 (式中、X,Y,ZはそれぞれH,Cl,F,又はBr)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60248995A JPH0610158B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 3−フルオロ安息香酸類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60248995A JPH0610158B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 3−フルオロ安息香酸類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62108839A JPS62108839A (ja) | 1987-05-20 |
| JPH0610158B2 true JPH0610158B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=17186445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60248995A Expired - Lifetime JPH0610158B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 3−フルオロ安息香酸類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610158B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0342849A3 (en) * | 1988-05-19 | 1990-03-14 | Pfizer Inc. | Intermediates for preparing 1,4-dihydro-4-oxo-quinoline-3-carboxylic acid esters |
| JPH02215744A (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-28 | Sds Biotech Kk | 安息香酸誘導体およびその製造方法 |
| CN100357245C (zh) * | 2004-08-26 | 2007-12-26 | 大连绿源药业有限责任公司 | 2,5-二卤代苯甲酸的制备方法 |
| CN1328238C (zh) * | 2004-09-06 | 2007-07-25 | 大连绿源药业有限责任公司 | 2,4,5-三氟苯甲酸的制备方法 |
| CN110357773A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-10-22 | 南通嘉禾化工有限公司 | 3-氯-4-羟基苯甲酸的合成 |
| CN114790134A (zh) * | 2021-01-26 | 2022-07-26 | 江苏中旗科技股份有限公司 | 一种通过Meerwein芳基化反应合成2-氯-4-氟苯甲酸的方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3165721D1 (en) * | 1980-02-05 | 1984-10-04 | Ici Plc | Method of preparing fluorine-substituted diphenyl ether derivatives and fluorine-substituted halogeno benzene derivatives for use therein |
| DE3142856A1 (de) * | 1981-10-29 | 1983-05-11 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von 2,4-dichlor-5-fluor-benzoylchlorid |
-
1985
- 1985-11-08 JP JP60248995A patent/JPH0610158B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62108839A (ja) | 1987-05-20 |
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