JPH08333333A - 1−[3−クロロ−(2s)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2s)−カルボン酸の製造方法 - Google Patents
1−[3−クロロ−(2s)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2s)−カルボン酸の製造方法Info
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- JPH08333333A JPH08333333A JP14310995A JP14310995A JPH08333333A JP H08333333 A JPH08333333 A JP H08333333A JP 14310995 A JP14310995 A JP 14310995A JP 14310995 A JP14310995 A JP 14310995A JP H08333333 A JPH08333333 A JP H08333333A
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Abstract
オニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸を高品質
で収率よく、簡便かつ効率的に結晶として取得する。 【構成】 L−プロリンに対して1.05倍モル量以下
の3−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドを
L−プロリンと脱酸縮合剤とを含む塩基性水溶液中に添
加しつつ、全反応期間中pH10以上、撹拌強度0.0
1kW/m3以上の条件を維持しつつ反応させて1−
[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸を製造したのち、えられ
た反応液をpH3以下に酸性化して生成物を結晶化させ
て取得する。
Description
名カプトプリルで知られているN−(D−α−メチル−
β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(別名:
1−[3−メルカプト−(2S)−メチルプロピオニ
ル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸またはN−
(3−メルカプト−2−D−メチルプロピオニル)−L
−プロリン)などの製造中間体として有用な、1−[3
−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸(別名:N−(3−クロロ−
2−D−メチルプロピオニル)−L−プロリン)を製造
する方法に関する。
ロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸から
N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)
−L−プロリンを製造する方法は、たとえば特開昭61
−183263号公報、特公昭63−40424号公報
などに記載されている。
ルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸
を製造する方法としては、3−クロロ−2−メチルプロ
ピオニルクロリドとL−プロリンとのショッテン−バウ
マン反応による方法が知られている。
は、ω−ハロゲンアルキルカルボニルハライドとL−プ
ロリンとのショッテン−バウマン反応についての一般的
な記述があるが、この反応についての詳細な説明および
実施例に関する記載はなく、また、1−[3−クロロ−
(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸の単離方法についても示されていな
い。
カル・ブリチン(Chem.Pharm.Bull.)
30(9),3139〜3146(1982)には、3
−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドとL−
プロリンとのショッテン−バウマン反応により1−[3
−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸を合成し、反応混合物を塩酸
で酸性化したのち、酢酸エチルで抽出、濃縮してシロッ
プをえ、これを酢酸エチル/n−ヘキサンで結晶化させ
て精製することについて記載されており、また、米国特
許4371699号明細書には、3−クロロ−2−D−
メチルプロピオニルクロリドとL−プロリンとのショッ
テン−バウマン反応により1−[3−クロロ−(2S)
−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カル
ボン酸を合成し、反応混合物をリン酸で酸性化したの
ち、酢酸エチルで抽出し、溶剤を除去して白色固体を
え、これを酢酸エチル/n−ヘキサンで結晶化させて精
製することについて記載されている。
プロピオニルクロリドとL−プロリンとのショッテン−
バウマン反応を用いる1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸の製造方法についてはいくつかの報告がある。
法を用いて種々検討を重ねた結果、反応後、1−[3−
クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン
−(2S)−カルボン酸を単離し、精製して結晶とする
ためには、分配率が高くて抽出溶剤として優れた溶剤が
ないことや晶析溶剤として適した溶剤がないこと、その
結果として大量の有機溶剤や回収再利用の難しい混合溶
剤を使用する必要があること、抽出および精製操作時に
収量ロスがあること、また、うまく結晶化させることが
難しく、油状物となって結晶化に時間がかかったり、油
状物が結晶化したとしても晶析缶内に大量の付着物が生
じたり、また、結晶の析出量が充分でないなどの欠点を
有していることが判明した。
は、たとえ3−クロロ−2−D−メチルプロピオニルク
ロリドとL−プロリンとのショッテン−バウマン反応を
問題なく行なったとしても、大量の有機溶剤や混合溶剤
の使用、有機溶剤の分離および濃縮による時間の消費、
油状物が結晶化するまでの待ち時間、結晶性状のわるさ
に起因する結晶分離の難航、結晶の取得収率の低さ、晶
析缶内への付着を抑制するための特殊な装置、大量の溶
剤を使用するための大きな装置、反応から晶析(結晶
化)や精製までの複数の装置(反応缶、抽出缶、吸着設
備や晶析缶)の必要性など、商業的規模での生産におい
ては種々改善すべき課題があり、これらの課題を克服す
るための有効な方法はこれまで知られていないのが実状
である。
題を解決するために、3−クロロ−2−D−メチルプロ
ピオニルクロリドとL−プロリンとのショッテン−バウ
マン反応によりえられる1−[3−クロロ−(2S)−
メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボ
ン酸を、有機溶剤を使用して抽出して結晶化を行なうの
ではなく、ショッテン−バウマン反応液から、品質のよ
いものを収率よく、簡便かつ効率的に結晶として取得す
る方法に関して鋭意検討を重ねた。その結果、とくに、
水溶液中での1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の結晶
化の難しさ、結晶性状のわるさや結晶回収率の低さは、
ショッテン−バウマン反応時に3−クロロ−2−メチル
プロピオニルクロリドや1−[3−クロロ−(2S)−
メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボ
ン酸から加水分解反応や脱塩化水素反応して副生すると
考えられる3−クロロ−2−メチルプロピオン酸や1−
メタクリロイル−ピロリジン−(2S)−カルボン酸
(別名:N−メタクリロイル−L−プロリン)などの副
生物が共存することに起因すること、また、3−クロロ
−2−D−メチルプロピオニルクロリドとL−プロリン
とのショッテン−バウマン反応において、前記の加水分
解反応などを抑制するために非水系で反応を行なわなく
とも、水溶液中で特定の反応条件を選択すれば、従来知
られている反応方法と比較して前記の加水分解反応など
を大幅に抑制でき、高収率で目的とする1−[3−クロ
ロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−
(2S)−カルボン酸を合成することができ、さらに、
この反応混合物を酸性化すれば、非常に良好に高品質の
1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−
ピロリジン−(2S)−カルボン酸を高収率で析出させ
ることができることを見出し、有機溶剤を用いる必要が
なく、煩雑な単離・精製も必要としない、非常に簡便で
効率的かつ経済的な1−[3−クロロ−(2S)−メチ
ルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸
の製造方法を完成するに至った。
−メチルプロピオニルクロリドとL−プロリンとから1
−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピ
ロリジン−(2S)−カルボン酸を製造する方法におい
て、L−プロリンに対して1.05倍モル量以下の3−
クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドをL−プ
ロリンと脱酸縮合剤とを含む塩基性水溶液中に添加しつ
つ、全反応期間中、pH9.5以上、撹拌強度0.01
kW/m3以上の条件を維持しつつ反応させることを特
徴とする1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオ
ニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の製造方法
(請求項1)、3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドとL−プロリンとから1−[3−クロロ−
(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸を製造する方法において、L−プロリ
ンに対して1.05倍モル量以下の3−クロロ−2−D
−メチルプロピオニルクロリドをL−プロリンと脱酸縮
合剤とを含む塩基性水溶液中に添加しつつ、全反応期間
中、pH9.5以上、撹拌強度0.01kW/m3以上
の条件を維持しつつ反応させて1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸を製造したのち、えられた反応液をpH3以
下に酸性化して1−[3−クロロ−(2S)−メチルプ
ロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸を結
晶化させることを特徴とする1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸の製造方法(請求項2)、脱酸縮合剤として
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸リチウムを使
用し、硫酸または塩酸を使用して酸性化する請求項2記
載の製造方法(請求項3)、反応液をpH2以下に酸性
化する請求項2または3記載の製造方法(請求項4)、
酸性化時の1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピ
オニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の濃度が
水に対して10%(w/v)以上である請求項2、3ま
たは4記載の製造方法(請求項5)、脱酸縮合反応およ
び(または)結晶化を行なう際の温度が60℃以下で溶
液が氷結しない温度である請求項1、2、3、4または
5記載の製造方法(請求項6)、L−プロリンに対して
1.02倍モル量以下の3−クロロ−2−D−メチルプ
ロピオニルクロリドを使用する請求項1、2、3、4、
5または6記載の製造方法(請求項7)、および3−ク
ロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドとL−プロ
リンとの反応を、撹拌強度0.1kW/m3以上の条件
で実施する請求項1、2、3、4、5、6または7記載
の製造方法(請求項8)に関する。
メチルプロピオニルクロリドとL−プロリンとからショ
ッテン−バウマン反応により1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸が製造されるが、その際、L−プロリンと脱
酸縮合剤とを含む塩基性水溶液中に3−クロロ−2−D
−メチルプロピオニルクロリドが添加される。
ニルクロリドは、特公昭62−32181号公報やケミ
カル・アンド・ファマシュティカル・ブリチン 30
(9),3139〜3146(1982)に記載されて
いる方法などを用いて、たとえばD−β−ヒドロキシイ
ソ酪酸またはその塩を、三塩化リンや五塩化リン、オキ
シ塩化リンなどの塩化リン化合物や塩化チオニルなどの
塩素化試剤で処理することによりうることができる。
ピオニルクロリドは、未精製のままでも使用しうるが、
塩化チオニルなどの低沸成分を除去したものや、チッ素
気流下で減圧蒸留する方法などにより単離・精製したも
のが好ましい。
ウマン反応に一般的に用いられる塩基、たとえばトリエ
チルアミン、ピリジンなどの有機塩基や、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなどの無機塩基があげ
られるが、これらに限定されるものではない。これらは
単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。これら
のうちでは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチ
ウムが、反応混合物を酸性化して1−[3−クロロ−
(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸を結晶化するに際し、生成する塩の廃
棄処理の容易さや生成する塩による塩析効果などの点か
ら好ましい。とりわけ、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウムが好ましい。
水が用いられ、水のみを溶媒として用いるのが、反応濃
度や結晶化濃度を高くできる、有害な有機溶剤を用い
ず、廃水処理を含む後処理が容易である、結晶化時の回
収率を高くできるなどの点から好ましいが、水と有機溶
剤との混合物を用いてもよい。一般に、ショッテン−バ
ウマン反応における副反応の抑制のためや、未反応原料
や副反応生成物の抽出除去のために、前記の有機溶剤な
どが使用されるばあいがあるが、本発明においては、有
機溶剤などを全く使用しなくてもよい点に大きな有利性
がある。
使用するばあい、系は水と混和性の有機溶剤と水とが均
一に混合する系であってもよく、また、水と混和しない
有機溶剤と水との不均一な2層系であってもよいが、L
−プロリンの溶解度を高く保って高濃度で反応を行な
う、結晶化時の回収率を高める、溶剤回収が容易である
などの点から水と混和しない有機溶剤と水との不均一な
2層系であるのが好ましい。
エーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル類、塩化
メチレンやジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、トルエン、メチルシクロヘキサン、n−ヘキサンな
どの炭化水素類、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどの
脂肪酸エステル類、アセトニトリルなどのニトリル類、
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メ
チルピロリドンなどの非プロトン性極性溶剤などがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
は水と有機溶剤との混合物に、L−プロリンとともに加
える脱酸縮合剤によって塩基性にされた水溶液のことで
あり、特別に水溶液を塩基性にするために塩基を加える
必要はないが、反応期間中のpHの調整を行ないやすく
するために、リン酸水素2ナトリウム、塩酸、ホウ酸な
どを添加して緩衝性のある塩基性水溶液にしたものを使
用してもよい。また、前記塩基性水溶液には、界面活性
剤や相間移動触媒などを必要に応じて添加してもよい。
前記脱酸縮合剤の一部はL−プロリンのカルボン酸基を
塩にするために用いられる。
ニルクロリドが添加されるL−プロリンと脱酸縮合剤と
を含む塩基性水溶液は、L−プロリンを含む塩基性水溶
液に所定量の脱酸縮合剤をあらかじめ共存させたもので
あってもよく、L−プロリンを含む塩基性水溶液に、3
−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドの添加
にしたがって必要とされる脱酸縮合剤を逐次添加するか
分割添加するかして、3−クロロ−2−D−メチルプロ
ピオニルクロリドが添加されるときに必要とされる量の
脱酸縮合剤が存在するようにしたものであってもよい。
おくのが、副生物の形成を抑制して高収率を確保する、
操作性を簡便にするなどの点から好ましい。
ニルクロリドの添加は、3−クロロ−2−D−メチルプ
ロピオニルクロリドをそのまま加えてもよく、たとえば
塩化メチレンやテトラヒドロフランなどの不活性液体に
溶かして添加してもよいが、L−プロリンと脱酸縮合剤
とを含む塩基性水溶液中に添加する方法で実施されなけ
ればならない。たとえば3−クロロ−2−D−メチルプ
ロピオニルクロリドと脱酸縮合剤が共存する中にL−プ
ロリンを添加したり、3−クロロ−2−D−メチルプロ
ピオニルクロリド中にL−プロリンと脱酸縮合剤とを添
加したりするなどのほかの添加方法を選択すると、3−
クロロ−2−メチルプロピオン酸や1−メタクリロイル
−ピロリジン−(2S)−カルボン酸(別名:N−メタ
クリロイル−L−プロリン)などの副生物が多量に形成
されるため、そののちの1−[3−クロロ−(2S)−
メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボ
ン酸の結晶化が難航したり、収率が低下したりするな
ど、単離・精製面での致命的な問題が生ずる。
クロリドをL−プロリンと脱酸縮合剤とを含む塩基性水
溶液中に添加して反応させる際のL−プロリンと3−ク
ロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドとの割合
は、L−プロリンに対して3−クロロ−2−D−メチル
プロピオニルクロリドを1.05倍モル量以下、好まし
くは1.02倍モル量以下、さらには1.01倍モル量
以下、0.8倍モル量以上、さらには0.9倍モル量以
上、とくには0.95倍モル量以上である。3−クロロ
−2−D−メチルプロピオニルクロリドの割合が前記割
合よりも多いばあいには、3−クロロ−2−D−メチル
プロピオニルクロリドから3−クロロ−2−メチルプロ
ピオン酸への加水分解反応などが多くなり、反応後に結
晶化させて、高品質の1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸を取得することが困難になる。一方、3−クロロ−2
−D−メチルプロピオニルクロリドの割合が前記割合よ
りも少ないばあいには、必要量以上のL−プロリンを使
用することになり、L−プロリンに対する収率が低下す
るなど不経済となる。
クロリドをL−プロリンと脱酸縮合剤とを含む塩基性水
溶液中に添加して反応させる際のpHとしては、全反応
期間中、pH9.5以上、通常14〜15程度以下が採
用される。反応期間中のpHが9.5未満になると、3
−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリドから3
−クロロ−2−メチルプロピオン酸への加水分解反応な
どが多くなる。なお、pHが14〜15をこえると、と
くに反応温度が高いばあい、副生物が増加して収率が低
下する傾向が生じる。
5以上にたもつことが必要であり、このために、通常、
L−プロリンに対して脱酸縮合剤を、アルカリ金属水酸
化物のばあい約2.1倍モル量以上あらかじめL−プロ
リンを含む水溶液に添加しておくか、分割添加するかあ
るいは逐次添加するなどして添加される。脱酸縮合剤の
添加量の上限はアルカリ金属水酸化物のばあいおよそ
2.3倍モル量であり、この量をこえて使用しても不経
済になるだけである。
60℃以下の溶液が氷結しない温度、一般的には約0〜
50℃の範囲が採用される。前記反応温度が60℃をこ
えるばあい、とくにアルカリ濃度が高い条件では、副生
物が増加して、収率が低下する傾向がある。
クロリドまたはその溶液の添加速度は、発生熱の除熱が
でき、過度の温度上昇がおこらない速度で行なうのが好
ましい。なお、3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドの添加速度に反応速度が追いつかないばあい
には、主反応に対する副反応(とくに、3−クロロ−2
−D−メチルプロピオニルクロリドから3−クロロ−2
−D−メチルプロピオン酸への加水分解反応)の比率が
高まるので、一括に添加することは好ましくなく、添加
量などにもよるが、通常、数分から数時間以上かけて全
量の添加が終了するように、一定速度で添加するとか少
量ずつ分割添加するなどして未反応の3−クロロ−2−
D−メチルプロピオニルクロリドが系中に長時間存在し
ないようにするのが好ましい。添加速度の目途として
は、所定の撹拌強度で撹拌したばあいに反応温度が約6
0℃以下、一般的には約0〜50℃程度に維持できるよ
うにするのが好ましい。
クロリドをL−プロリンと脱酸縮合剤とを含む塩基性水
溶液中に添加して反応させる際の撹拌強度としては、
0.01kW/m3以上、好ましくは約0.1kW/m3
以上、さらに好ましくは約0.5kW/m3以上であ
り、撹拌強度は大きければ大きいほど好ましいが、撹拌
機の能力、消費動力などの面からの制限のため、上限は
5kW/m3程度である。撹拌強度が前記値未満になる
と、3−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリド
の加水分解速度が比較的速いので、添加した3−クロロ
−2−D−メチルプロピオニルクロリドとL−プロリン
との反応がおこる割合が低下する。撹拌強度のアップに
より、意外にも3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドと水またはL−プロリンとの反応のうち、目
的とする反応であるL−プロリンとの反応が極めて優勢
となる。
所要動力Pvのことであり、式: Pv=Np×N3×d5×ρ÷V=2πNT/V Np:動力数[−] N:撹拌数[s-1] d:撹拌翼径[m] ρ:反応液密度[kg/m3] V:反応液量[m3] T:トルク[W・s] より求められる。
オニルクロリドの添加終了後、反応がほぼ完結するまで
の間、前記の好ましい反応条件に維持するのがよい。通
常、添加終了後、1時間以内に反応はほどんど完結す
る。
−D−メチルプロピオニルクロリドの総量として、一般
に約1〜70%(w/v)程度の範囲であるが、生産性
や、反応混合物を酸性化して1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸を晶出、分離するばあいの回収率、品質、ス
ラリーの流動性などの面を考慮して、普通、約5〜50
%(w/v)、さらには10〜40%(w/v)が好ま
しい。
常、生成した1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸は塩と
して溶媒に対して約10〜80%(w/v)、好ましく
は約15〜60%(w/v)の濃度で存在しているの
で、水溶液中でそのまま酸により中和、酸性化すること
により結晶として取得することができる。もちろん、酸
により中和、酸性化してから、有機溶剤で抽出し、必要
に応じて結晶化させてもよく、また、未反応物や副生物
をあらかじめ抽出除去したのち、酸性化し、目的とする
1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−
ピロリジン−(2S)−カルボン酸を純粋な状態で抽出
あるいは結晶化させてもよい。必要ならば、結晶として
取得せずに、そのまま、さらなる反応(誘導体の製造)
に使用してもよい。
たは未反応物や副生物をあらかじめ抽出除去したのち酸
により中和、酸性化するなどの方法により、1−[3−
クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン
−(2S)−カルボン酸を簡便に物性のよい高品質の結
晶として析出させて取得することができる。
酸や硫酸などの鉱酸を用いるのが好ましい。とくに、シ
ョッテン−バウマン反応時の脱酸縮合剤として水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアル
カリ金属水酸化物や炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸リチウムなどのアルカリ金属炭酸塩を用いたばあいに
は、塩酸や硫酸を用いて中和、酸性化することにより、
廃棄処理しやすい無機塩(塩化ナトリウムや硫酸ナトリ
ウムなどのアルカリ金属の塩化物や硫酸塩)を生成させ
るとともに、生成した無機塩による塩析効果により1−
[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸の回収率を高めることが
できる。通常は、ことさら水量を増やす必要もないの
で、濃塩酸や濃硫酸、これらを若干水で希釈したものが
用いられる。もちろん、ほかの酸を使用してもよい。
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の析出
率を高めるためには、およそpH3以下、好ましくはp
H2以下、さらに好ましくはpH1以下まで酸性化する
のがよい。
質面はもとより、えられる1−[3−クロロ−(2S)
−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)カルボ
ン酸の結晶化のしやすさ、濾過性、結晶性状や析出率な
どの観点からも、3−クロロ−2−メチルプロピオン酸
や1−メタクリロイル−ピロリジン−(2S)−カルボ
ン酸(別名:N−メタクリロイル−L−プロリン)など
の副生物の総量が1−[3−クロロ−(2S)−メチル
プロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸に
対して、約3.5重量%以下、とくに約2重量%以下で
あるのが好ましい。このように低い副生物量は、本発明
の製造方法によって見事に達成することができる。
の範囲で行なえばよく、とくに制限はない。さらに長時
間かけて酸性化しても差し支えない。
合物を添加してもよいが、通常、良好な結晶をうるため
には、反応混合物中に酸を添加するとか、水中に酸と反
応混合物を添加する方法が好ましい。
くに制限はなく、緩やかな撹拌から非常に激しい撹拌ま
で、任意にえらべばよい。
晶化するように、約60℃以下であるのが好ましい。通
常、酸性化時の発熱を効果的に除熱しつつ、約60℃以
下の溶液が氷結しない温度、普通約0〜50℃で酸性化
して結晶化させる。最終的に、20℃以下、好ましくは
10℃以下で充分に晶出させるのがさらに好ましい。
−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸の濃度は、生産性や、1−[3−クロ
ロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−
(2S)−カルボン酸を晶出、分離するばあいの回収率
などを考慮して、通常、約5%(w/v)以上で実施さ
れる。とくに、約10%(w/v)以上では、1−[3
−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸の溶解割合をかなり少なくす
ることができ、析出量を高めることができるので、別
途、濃縮して水を留去するとか、塩化ナトリウム、硫酸
ナトリウム、硫酸アンモニウムなどの無機塩をさらに多
く共存させるなど煩雑なことをせずとも、充分な回収率
を確保することができる。通常、スラリーの粘性や流動
性などを考慮すると、およそ10〜80%(w/v)程
度、好ましくは、およそ15〜60%(w/v)程度で
実施するのが好ましい。
交換樹脂を使用することもできる。
態様の例を記載する。
クロリドとL−プロリンとから1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸を製造する方法において、L−プロリンに対
して約0.95〜1.02倍モル量の3−クロロ−2−
D−メチルプロピオニルクロリドを、理論上えられる1
−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピ
ロリジン−(2S)−カルボン酸の濃度が水に対して約
10〜80%(w/v)となる量の水、L−プロリンお
よび脱酸縮合剤としてのアルカリ金属水酸化物(水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウム)か
らなる水溶液中に添加しつつ、その際、全反応期間中、
反応温度を50℃以下で水溶液が氷結しない温度、撹拌
強度0.1kw/m3以上、反応pHを脱酸縮合剤とし
てのアルカリ金属水酸化物をL−プロリンに対して総量
約2.1〜2.3倍モル量用いて9.5以上に維持しつ
つ反応させて1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸を製造
したのち、えられた反応液を50℃以下で水溶液が氷結
しない温度において、塩酸または硫酸を用いてpH2以
下に酸性化して1−[3−クロロ−(2S)−メチルプ
ロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸を結
晶化させ、最終的に0〜10℃付近まで冷却して析出量
を増加せしめたのち分離取得する。
−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン(2
S)−カルボン酸の水性スラリーは、遠心分離、加圧濾
過などの一般的な方法で、結晶と濾液とに分離され、必
要に応じ、冷水などの適当な溶剤で洗浄し、常圧下での
気流乾燥あるいは真空乾燥せしめられ、1−[3−クロ
ロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−
(2S)−カルボン酸がえられる。
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
量%NaOH水溶液をゆっくりと添加してpH11に調
整した。この溶液を撹拌下、約10℃に保ちつつ、3−
クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリド25.0
gを30分かけて滴下し、滴下終了後にさらに1時間撹
拌を続けた。反応中の反応液pHは30重量%NaOH
水溶液を滴下してpH11に調整した。なお、撹拌強度
はおよそ1kW/m3であり、使用したNaOH量はL
−プロリンに対して2.1倍モル量であった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は99モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ0.0モ
ル%(0.0重量%(1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸に対する割合、以下同様))および0.3モル%
(0.3重量%)であった。
同様に行なった。なお、使用したNaOH量はL−プロ
リンに対して2.2倍モル量であった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は99モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ0.0モ
ル%(0.0重量%)および0.2モル%(0.2重量
%)であった。
に行なった。なお、使用したNaOH量はL−プロリン
に対して2.1倍モル量であった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は97モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ2.0モ
ル%(1.1重量%)および0.3モル%(0.3重量
%)であった。
行なった。なお、使用したNaOH量はL−プロリンに
対して2.0倍モル量であった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は90モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ8.2モ
ル%(4.6重量%)および0.5モル%(0.4重量
%)であった。
実施例1と同様に行なった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は98モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ1.7モ
ル%(0.9重量%)および0.4モル%(0.3重量
%)であった。
は実施例1と同様に行なった。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は94モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ4.8モ
ル%(2.7重量%)および0.6モル%(0.5重量
%)であった。
mlの混合物に加えた。この溶液を撹拌下、0〜5℃に
保ちつつ、3−クロロ−2−D−メチルプロピオニルク
ロリド25.0gおよびNaOH7.10gの水溶液
(水87ml)を同時に30分かけて滴下し、滴下終了
後にさらに1時間撹拌を続けた。なお、撹拌強度はおよ
そ0.5kW/m3であり、反応液の初期のpHはおよ
そ13付近であったが、反応後半には5まで低下した。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は92モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ6.9モ
ル%(3.8重量%)および0.4モル%(0.3重量
%)であった。
加えた。この溶液を撹拌下、約0℃に保ちつつ、3−ク
ロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリド25.0g
を30分かけて滴下し、滴下終了後にさらに1時間撹拌
を続けた。なお、撹拌強度はおよそ0.5kW/m3で
あったが、反応後半の反応液のpHは5まで低下した。
析した結果、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロ
ピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸の収率
は91モル%であった。
オニルクロリドから3−クロロ−2−D−メチルプロピ
オン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸が生成した割合は、それぞれ7.3モ
ル%(4.1重量%)および0.7モル%(0.6重量
%)であった。
−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸として16.4gを含有す
る)を撹拌下約5℃に保ちつつ、35%HClを10分
かけて滴下してpH0.5にしたところ、良好に結晶が
析出した。さらに1時間撹拌を続けてから濾過し、1−
[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸15.8g(回収率96
%)を取得した。
プロピオン酸および1−メタクリロイル−ピロリジン−
(2S)−カルボン酸の含有量はそれぞれ0.0重量
%、0.1重量%であった。
同様の方法でえられた、1−[3−クロロ−(2S)−
メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボ
ン酸7.10g(3−クロロ−2−D−メチルプロピオ
ン酸0.3重量%および1−メタクリロイル−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸0.3重量%を含む)を含む
反応終了液50gを撹拌下約5℃に保ちつつ、35%H
Clを10分かけて滴下してpH0.5にしたところ、
良好に結晶が析出した。さらに1時間撹拌を続けてから
遠心分離機で分離した。少量の冷水で洗浄後、真空乾燥
し、1−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニ
ル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸6.67g
(回収率94%)を取得した。
チルプロピオン酸および1−メタクリロイル−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸の含有量はそれぞれ0.0重
量%、0.1重量%であった。えられた結晶の融点は1
31〜132℃、比旋光度[α]D 25は−102゜(C
=2.0、EtOH)であり、ケミカル・アンド・ファ
マシュティカル・ブリチン 30(9),3139〜3
146(1982)に記載の値と一致した。
様の方法でえられた、1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸7.10g(3−クロロ−2−D−メチルプロピオン
酸2.1重量%および1−メタクリロイル−ピロリジン
−(2S)−カルボン酸0.3重量%を含む)を含む反
応終了液約50gを実施例7と同様に撹拌下約5℃に保
ちつつ、35%HClを10分かけて滴下してpH0.
5にしたところ、良好に結晶が析出した。さらに1時間
撹拌を続けてから遠心分離機で分離した。少量の冷水で
洗浄後、真空乾燥し、1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸6.57g(回収率93%)を取得した。
チルプロピオン酸および1−メタクリロイル−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸の含有量はそれぞれ0.1重
量%および0.1重量%であった。
様の方法でえられた、1−[3−クロロ−(2S)−メ
チルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン
酸7.10g(3−クロロ−2−D−メチルプロピオン
酸8.9重量%および1−メタクリロイル−ピロリジン
−(2S)−カルボン酸0.3重量%を含む)を含む反
応終了液約50gを実施例7と同様に撹拌下約5℃に保
ちつつ、35%HClを10分かけて滴下してpH0.
5としたところ、粘着性のある半固体状のものが分離し
た。さらに1時間撹拌を続けたが、そのまま変化しなか
った。これを遠心分離機で分離したところ、分離性は非
常にわるく、一部油状物が濾液側に通過した。少量の冷
水で洗浄後、真空乾燥したところ、粘着性の高い1−
[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸の固体5.4g(回収率
76%)を取得した。
チルプロピオン酸および1−メタクリロイル−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸の含有量はそれぞれ1.2重
量%および0.2重量%であった。
−[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸を5.0gを含有する)
を結晶化、分離、洗浄、乾燥したところ、1−[3−ク
ロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−
(2S)−カルボン酸4.6g(回収率92%)を取得
した。
チルプロピオン酸および1−メタクリロイル−ピロリジ
ン−(2S)−カルボン酸の含有量はいずれも0.2重
量%であった。なお、この結晶の融点は130〜131
℃であった。
メチルプロピオニルクロリドとL−プロリンを出発原料
として、高純度かつ高収率で1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸を簡便かつ効率的に取得することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドとL−プロリンとから1−[3−クロロ−
(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸を製造する方法において、L−プロリ
ンに対して1.05倍モル量以下の3−クロロ−2−D
−メチルプロピオニルクロリドをL−プロリンと脱酸縮
合剤とを含む塩基性水溶液中に添加しつつ、全反応期間
中、pH9.5以上、撹拌強度0.01kW/m3以上
の条件を維持しつつ反応させることを特徴とする1−
[3−クロロ−(2S)−メチルプロピオニル]−ピロ
リジン−(2S)−カルボン酸の製造方法。 - 【請求項2】 3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドとL−プロリンとから1−[3−クロロ−
(2S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2
S)−カルボン酸を製造する方法において、L−プロリ
ンに対して1.05倍モル量以下の3−クロロ−2−D
−メチルプロピオニルクロリドをL−プロリンと脱酸縮
合剤とを含む塩基性水溶液中に添加しつつ、全反応期間
中、pH9.5以上、撹拌強度0.01kW/m3以上
の条件を維持しつつ反応させて1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸を製造したのち、えられた反応液をpH3以
下に酸性化して1−[3−クロロ−(2S)−メチルプ
ロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カルボン酸を結
晶化させることを特徴とする1−[3−クロロ−(2
S)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−
カルボン酸の製造方法。 - 【請求項3】 脱酸縮合剤として水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムまたは炭酸リチウムを使用し、硫酸または塩酸
を使用して酸性化する請求項2記載の製造方法。 - 【請求項4】 反応液をpH2以下に酸性化する請求項
2または3記載の製造方法。 - 【請求項5】 酸性化時の1−[3−クロロ−(2S)
−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2S)−カル
ボン酸の濃度が水に対して10%(w/v)以上である
請求項2、3または4記載の製造方法。 - 【請求項6】 脱酸縮合反応および(または)結晶化を
行なう際の温度が60℃以下で溶液が氷結しない温度で
ある請求項1、2、3、4または5記載の製造方法。 - 【請求項7】 L−プロリンに対して1.02倍モル量
以下の3−クロロ−2−D−メチルプロピオニルクロリ
ドを使用する請求項1、2、3、4、5または6記載の
製造方法。 - 【請求項8】 3−クロロ−2−D−メチルプロピオニ
ルクロリドとL−プロリンとの反応を、撹拌強度0.1
kW/m3以上の条件で実施する請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14310995A JP3534903B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 1−[3−クロロ−(2s)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2s)−カルボン酸の製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP14310995A JP3534903B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 1−[3−クロロ−(2s)−メチルプロピオニル]−ピロリジン−(2s)−カルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP3534903B2 JP3534903B2 (ja) | 2004-06-07 |
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|---|---|---|---|
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016121777A1 (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | アステラス製薬株式会社 | ピラジンカルボキサミド化合物の製造方法及びその合成中間体 |
| JP2017141281A (ja) * | 2013-09-10 | 2017-08-17 | オブセヴァ エス.エー. | オキシトシン/バソプレッシンV1aレセプターのアンタゴニストとしてのピロリジン誘導体 |
| US10478420B2 (en) | 2013-12-17 | 2019-11-19 | ObsEva S.A. | Oral formulations of pyrrolidine derivatives |
| US10752583B2 (en) | 2014-07-02 | 2020-08-25 | ObsEva S.A. | Crystalline (3Z,5S)-5-(hydroxymethyl)-1-[(2′-methyl-1,1′-biphenyl-4-yl)carbonyl]pyrrolidin-3-one O-methyloxime, and methods of using the same |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP14310995A patent/JP3534903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2017141281A (ja) * | 2013-09-10 | 2017-08-17 | オブセヴァ エス.エー. | オキシトシン/バソプレッシンV1aレセプターのアンタゴニストとしてのピロリジン誘導体 |
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| US11312683B2 (en) | 2013-09-10 | 2022-04-26 | ObsEva S.A. | Pyrrolidine derivatives as oxytocin/vasopressin via receptors antagonists |
| US10478420B2 (en) | 2013-12-17 | 2019-11-19 | ObsEva S.A. | Oral formulations of pyrrolidine derivatives |
| US11419851B2 (en) | 2013-12-17 | 2022-08-23 | ObsEva S.A. | Oral formulations of pyrrolidine derivatives |
| US10752583B2 (en) | 2014-07-02 | 2020-08-25 | ObsEva S.A. | Crystalline (3Z,5S)-5-(hydroxymethyl)-1-[(2′-methyl-1,1′-biphenyl-4-yl)carbonyl]pyrrolidin-3-one O-methyloxime, and methods of using the same |
| WO2016121777A1 (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | アステラス製薬株式会社 | ピラジンカルボキサミド化合物の製造方法及びその合成中間体 |
| CN107207468A (zh) * | 2015-01-28 | 2017-09-26 | 安斯泰来制药株式会社 | 吡嗪甲酰胺化合物的制造方法及其合成中间体 |
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