JPH08333476A - 抗菌抗黴性フィルム及びシート - Google Patents

抗菌抗黴性フィルム及びシート

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JPH08333476A
JPH08333476A JP16287395A JP16287395A JPH08333476A JP H08333476 A JPH08333476 A JP H08333476A JP 16287395 A JP16287395 A JP 16287395A JP 16287395 A JP16287395 A JP 16287395A JP H08333476 A JPH08333476 A JP H08333476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
mol
film
antibacterial
soluble glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP16287395A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamamoto
幸一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishizuka Glass Co Ltd filed Critical Ishizuka Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた抗菌抗黴機能を長期間にわたって安定
して発揮することができ、しかも取扱いが容易で製造や
加工性にも優れるとともに、いかなる製造、加工条件や
使用条件下においても着色変化することがなく、製造コ
ストの低減もできるフィルム及びシートを提供しようと
するものである。 【構成】 合成樹脂から構成されたフィルム及びシート
の本体に、亜鉛イオンを含有し粒径が100μm以下と
した溶解性ガラスの粉末を均一に分散させ、該溶解性ガ
ラスの組成が酸化物表示で、ZnO :5〜40モル
%、Na2 O:5〜20モル%、B2 3 :40〜80
モル%含有していることを必須成分とし、必須成分以外
にSiO2 、MgO 、CaO 、Al2 3 をそれぞ
れ0〜20モル%含有しているとともに、フィルム及び
シートの本体を構成している合成樹脂又は合成ゴムには
該溶解性ガラスが0.1〜10重量%含有されているこ
とを特徴とするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間使用しても細菌
の繁殖やカビの発生するおそれのない抗菌抗黴性を有す
るフィルム及びシートに関するものであって、さらに無
変色性を備えるものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭あるいは業務用のフィルム及び
シートとしては、様々な用途で使用されている。その中
で例えば壁紙などのインテリア商品が特に使用範囲が広
い。そして、これらの製品は、日常生活の中で人間と直
接接触、あるいは直接目に触れるものであるため、清潔
感が要求されると共に、加工時、使用時においても変色
しないことが求められている。
【0003】そこで、抗菌抗黴作用を有する銀イオン含
有ゼオライト粒子のような無機系抗菌抗黴剤を混入させ
た高分子製のフィルム及びシートが提案されているが、
ゼオライト粒子からの銀イオンの溶出量が少なく抗菌抗
黴効果が十分に発揮されなかったり、またゼオライト粒
子自体の吸湿性が大きいためにその取扱いが容易でなく
製造、加工が困難であるという欠点があった。
【0004】また他には、例えば、チアベンダゾールや
オキシビスフェノキシアルシン等の有機系殺菌剤を配合
したフィルム及びシートが提案されているが、抗菌性に
劣り、また、練り込み加工時に熱分解が起きやすく長期
間にわたって抗菌抗黴性を維持して細菌の繁殖やカビの
発生等を防止することができないという問題があった。
【0005】そこで、長期間にわたり安定した抗菌抗黴
効果を維持して細菌の繁殖やカビの発生等を防止できる
とともに、取扱いが容易で製造、加工性にも優れている
新規な抗菌抗黴性を有するフィルム及びシートとして、
銀イオンを含有する溶解性ガラスを利用するものが発明
されているが、溶解性ガラスの銀イオンは、樹脂材等の
表面層で紫外線の影響を受けて長期に使用する中で黒色
または赤紫色様に変色する可能性があった。このため、
用途が限られたり、使用する配色に限定が付けられるこ
とがあった。
【0006】一方、上記の銀イオンの変色の可能性の問
題を回避するために、万が一変色しても外観的に変化の
ないようにフィルム及びシートの原料に着色剤を混合さ
せて変色をカモフラージュさせる対応を実施しており、
フィルム及びシートの製造コスト増加の一因となってい
た。また溶解性ガラスを作成するために使用するAg2
Oは高価であり、このこともフィルム及びシートの製造
コスト増加の一因であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、優れた抗菌抗黴機能を長期間にわ
たって安定して発揮することができ、しかも取扱いが容
易で製造や加工性にも優れるとともに、いかなる製造、
加工条件や使用条件下においても着色変化することがな
く、製造コストの低減もできるフィルム及びシートを提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の抗菌抗黴性を有するフィルム及び
シートは、合成樹脂から構成されたフィルム及びシート
の本体に、亜鉛イオンを含有し粒径が100μm以下と
した溶解性ガラスの粉末を均一に分散させ、該溶解性ガ
ラスの組成が酸化物表示で、ZnO :5〜40モル
%、Na2 O:5〜20モル%、B2 3 :40〜80
モル%含有していることを必須成分とし、必須成分以外
にSiO2 、MgO 、CaO 、Al2 3 をそれぞ
れ0〜20モル%含有しているとともに、フィルム及び
シートの本体を構成している合成樹脂又は合成ゴムには
該溶解性ガラスが0.1〜10重量%含有されているこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明で使用される溶解性ガラスとは、制
御された溶解速度を持つようにガラスの物理的、化学的
特性を考慮して組成を調整したガラスの総称であり、亜
鉛イオンを含有させた溶解性ガラスは数時間から数年間
の任意の期間にわたって定められた速度で亜鉛イオンを
溶出させることができる。そして溶出した亜鉛イオンは
細菌や微生物の細胞壁に吸着したり細胞膜内に凝縮して
いわゆるオリゴジナミー作用により細菌や微生物の生育
を阻害し、抗菌抗黴機能を発揮するものである。
【0010】上記のように亜鉛イオンを所定の速度で溶
出させるためには、溶解性ガラスの組成中にZnOとし
て5モル%以上含有しておく必要がある。これは亜鉛の
場合、一価の銀イオンと異なりガラス中における網目形
成イオンとなる中間酸化物であり、その溶出速度が遅い
ため十分な抗菌抗黴機能が発揮されないためである。ま
たZnOとしての含有量が40モル%以下としたのは、
ガラスが結晶化することによりフィルム及びシートの表
面が損なわれる。
【0011】溶解性ガラスの組成中のNa2 Oの含有量
を5〜20モル%としたのは、20モル%以上であると
ガラス溶融時に溶融炉の浸食が著しかったり、アルカリ
性の強い結晶がフィルム及びシート表面に析出しやすく
なるためであり、5モル%以下であると分相して溶解性
ガラスの品質が不安定となるからである。また、溶解性
ガラスの組成中にB2 3 の含有量を40〜80モル%
としたのは、80モル%以上であると相対的にZnO
の含有量が減少し抗菌抗黴効果が低下するためであり、
40モル%以下であると亜鉛イオンの安定した溶出を阻
害して抗菌抗黴機能が低下するためであり、また硼酸に
よる抗黴効果も不足するためである。
【0012】また本発明においては、このような溶解性
ガラスを粒径が100μm以下の粉末としてフィルム及
びシート中に分散させるものであるが、ここで粒径を1
00μm以下としたのは、前述のように亜鉛イオンの溶
出速度が遅いため比表面積を大きくして十分な抗菌抗黴
機能を発揮させるためであり、好ましくは50μm、さ
らに好ましくは20μm以下が望ましい。また、フィル
ム及びシート材料中への溶解ガラスの含有量を10重量
%以下としたのは、これ以上多くても一般の使用時にお
ける抗菌抗黴機能の向上に著しく寄与せず不必要である
とともに、フィルム及びシート本来の特性を損なうおそ
があるためである。
【0013】
【作用】このように構成された本発明の抗菌抗黴性を有
するフィルム及びシートは、使用時あるいは使用後にお
ける水分との接触の際に樹脂等が持つ僅かな透水性、透
湿性によって水分がフィルム及びシート本体の内部に浸
透し、この水分によって溶解性ガラスが微量ずつ溶解
し、抗菌抗黴性能を有する亜鉛イオンを溶出することと
なる。亜鉛イオンの溶出量は一定期間中ほゞ一定量であ
り、この結果、亜鉛イオンの抗菌抗黴作用によってフィ
ルム及びシートの表面上における細菌の繁殖やカビの発
生、あるいはそれらによる変色等を完全に防止すること
が可能になる。
【0014】一方、本発明のフィルム及びシートは銀イ
オンを含有していないので、紫外線による変色がないの
で、変色をカモフラージュするための着色も不必要とな
る。また、溶解性ガラスの作製にあたってAg2 Oのよ
うな高価な原料を使用しなくてもよいので、フィルム及
びシートの製造コストの低減にもなる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。まず、B2
3 :60モル%、SiO2 :17.5モル%、Na
2 O:13.5モル%、ZnO:9モル%、に調整した
ガラスを1100℃で溶融し、ボールミルにて湿式粉砕
し、乾燥、解砕して10μm以下の粒子を得た。次に軟
質塩化ビニル100に可塑剤50、安定剤2、顔料3、
硝子を段階的に混合し、その後加熱混練し、カレンダー
ロールにて0.5mm厚のシートを作成した。また、別
に硝子なしの上記PVCを作り、オルガノゾルに段階的
に硝子を混合し、ロールコートにて塗工し、加温硬化さ
せ、0.1mm厚の膜とした。抗菌試験は、大腸菌又は
黄色ブドウ球菌を含む1/20普通ブイヨンを5×5c
mシートに滴下、ラップを密着させ、35℃、24Hr
放置後、洗出し、培養して生菌数を計数した。その結果
を表1に示す。なお、抗黴試験は、ASTM−G90法
を準用した。但し、混合胞子縣濁液は1/50ポテトデ
キストロース液を使用した。また、変色試験は、シート
片が濡れる程度の水に入れ、密封し、キセノンランプ光
(450W/m2 )を5日間照射し、目視にて判断し
た。
【0016】
【表1】
【0017】実施例からも判るように、亜鉛イオンを含
まない比較例においては大腸菌、黄色ブドウ球菌のいず
れもが本発明の実施例に比較して明らかに生菌数が非常
に多く計数されており、本発明の十分な抗菌抗黴効果が
確認された。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抗菌抗黴
性を有するフィルム及びシートは、フィルム及びシート
本体の内部に亜鉛イオンを含有する溶解性ガラスの粉末
を均一に分散させたことにより、抗菌抗黴性能を有する
亜鉛イオンを徐々に溶出させ、優れた抗菌抗黴性を長期
間にわたり発揮できるものである。従って本発明によれ
ば、細菌の付着による繁殖やカビの発生による変色等を
完全に防止でき、また衛生上も非常に優れたフィルム及
びシートとなる。更には、いかなる製造・加工条件や使
用条件においても着色変化することがないので着色変化
をカモフラージュするための着色対応が不要になるとと
もに、フィルム及びシートに含有させる溶解性ガラスの
製造に当たっては高価なAg2 Oに替わって安価なZn
Oを原料としているので、フィルム及びシートの製造コ
ストの低減をも可能にしている。よって本発明は従来の
問題点を一掃した抗菌抗黴性を有するフィルム及びシー
トとして極めて大きい意義がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成が酸化物表示で、ZnO:5〜40
    モル%、B2 3 :40〜80モル%、Na2 O:5〜
    20モル%、SiO2 :0〜20モル%である溶解性ガ
    ラスを0.1〜10重量%樹脂に練り混むか、表面シー
    トに加工したことを特徴とする抗菌抗黴性フィルム及び
    シート。
JP16287395A 1995-06-06 1995-06-06 抗菌抗黴性フィルム及びシート Pending JPH08333476A (ja)

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