JPH08333487A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

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JPH08333487A
JPH08333487A JP8165331A JP16533196A JPH08333487A JP H08333487 A JPH08333487 A JP H08333487A JP 8165331 A JP8165331 A JP 8165331A JP 16533196 A JP16533196 A JP 16533196A JP H08333487 A JPH08333487 A JP H08333487A
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Jiei Rinchi Toomasu
トーマス・ジエイ・リンチ
Tei Pooruton Jieison
ジエイソン・テイ・ポールトン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ用ゴム組成物。 【解決手段】 30℃から60℃の範囲および70℃か
ら130℃の範囲に2つの異なった融点を有していてト
ランス−1,4付加含有量が高いジエンポリマー類は、
コンパンドのムーニー粘度を低くしかつ種々のコンパン
ドストックの収縮率を低くすることで、加工性を改良す
るタイヤゴム用添加剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は高トランス−1,4−ポリブタ
ジエン類を含有させることで加工性を改良したゴム組成
物に関する。
【0002】
【発明の背景】多様な触媒系を用いて高トランス−1,
4−ポリブタジエン類が製造されてきた。2つの異なっ
た融点を有する高トランス−1,4−ポリブタジエンの
製造で特定の触媒系が用いられた。Sandstorm
他の米国特許第5,174,838号には、トランス
1,4−含有量が75%から85%で1,2−含有量が
12%から18%でシス1,4−含有量が3から約8%
のトランス1,4−ポリブタジエンゴムの製造でコバル
トを基とする触媒が開示されており、このゴムは未硬化
状態で約35℃から約45℃の範囲に主要な融点を有し
そして約55℃から約65℃の範囲に2番目の主要でな
い融点を有する。Patterson他の米国特許第
5,037,912号には、トランス異性体含有量が約
80%から約90%で2つの異なった融点、即ち約60
℃から約80℃に第一融点と約135℃から約155℃
に第二融点を有するトランス1,4−ポリブタジエンの
合成方法で有機リチウムとアルカリ金属アルコキサイド
の触媒が開示されている。
【0003】Jenkinsの米国特許第4,619,
982号には、高トランスポリジエンポリマー類の製造
で希土類元素の化合物と有機マグネシウム化合物を用い
ることが示されている。
【0004】タイヤ踏み面用ゴムコンパンドを含む種々
の用途でトランス1,4−ポリブタジエンを用いること
が示されており、この目的には、米国特許第5,17
4,838号、米国特許第4,510,291号および
特開平3−65825号に開示されているように、ゴム
混合物の生強度を高めることが含まれる。
【0005】高トランス1,4−ポリブタジエンは、一
般に、これの未硬化状態において室温で高い結晶性を示
すことから、ゴムよりはむしろ熱可塑性樹脂であると見
なされる。高トランス1,4−ポリブタジエンは、これ
のバックボーンの中に二重結合を数多く有することか
ら、天然ゴムおよび高シス−ポリブタジエンなどの如き
エラストマー類と一緒に容易にブレンドされそして共硬
化を受ける。
【0006】発明の要約 30℃から60℃の範囲および70℃から130℃の範
囲に2つの異なった融点を有していてトランス−1,4
付加含有量が高い(80から95%の)ジエンポリマー
類は、コンパンドのムーニー粘度を低くしかつ種々のコ
ンパンドストックの収縮率を低くすることで、加工性を
改良するタイヤゴム用添加剤として用いられる。
【0007】
【好適な態様の説明】ゴム100重量部を基準にして、
(a)約70から約99、好適には約85から約95重
量部の、天然ゴム、シス−1,4−ポリイソプレンゴ
ム、シス−1,4−ポリブタジエンゴム、スチレン/ブ
タジエンコポリマーゴム、スチレン/イソプレン/ブタ
ジエンターポリマーゴムおよび3,4−ポリイソプレン
ゴムから選択される少なくとも1種のジエンゴムと
(b)約1から約30、好適には約5から約15重量部
の、トランス1,4含有量が少なくとも約80%である
ことを特徴とするトランス1,4−ポリブタジエン、で
構成される硫黄硬化ゴム組成物を提供する。
【0008】上記トランス1,4−ポリブタジエンは、
これのブタジエン繰り返し単位の80から95%、好適
には約86から約92%がトランス1,4−異性体構造
であり、この単位の約6から約8%が1,2−構造であ
りそしてこの単位の約2から約5%がシス1,4−構造
でありそしてこれの未硬化状態で約30℃から約60
℃、好適には45℃から約50℃の範囲に1番目の主要
な融点を有しそして約70℃から130℃、好適には7
0℃から約107℃の範囲に2番目の主要でない融点を
有することを特徴とする。
【0009】新規な触媒組成物の存在下で1,3−ジエ
ンモノマーを重合させることで、本発明で用いるに有用
な高トランス−1,4−ジエンポリマー類を製造する。
使用可能な1,3−ジエンモノマー類は共役ジエン類で
あり、これには1,3−ブタジエン、イソプレン、1,
3−ペンタジエンなどが含まれる。好適な1,3−ジエ
ンモノマーは1,3−ブタジエンである。
【0010】本発明における触媒系に成分を4種含め
る:即ち(a)カルボキシル化金属オキシボレート、
(b)有機アルミニウム化合物、(c)有機燐化合物お
よび(d)カルボン酸を含める。
【0011】本発明の触媒組成物の成分(a)として用
いるカルボキシル化金属オキシボレート化合物は、構
造:
【0012】
【化1】
【0013】[ここで、RおよびR’は、炭素原子を1
から17個、好適には炭素原子を7から17個含むアル
キル基であり、そしてMはニッケルである]のいずれか
で表される化合物である。特定の場合として、Rが7未
満の化合物は炭化水素溶媒への溶解度が不足しているこ
とからこれの使用はあまり好適ではないがこのような化
合物も使用可能であることを注目すべきである。それに
も拘らず、特定の溶媒混合物を用いるならば上記化合物
を利用することも可能である。便利さの目的で、上記化
合物は簡潔化した式(RCOOMO)3Bまたは(RC
OOMO)2BOR’[式中、R、R’およびMは上で
定義した通りである]で表示可能である。
【0014】上記カルボキシル化金属オキシボレート化
合物、例えばカルボキシル化ニッケルボレートなどは、
本技術分野で知られている方法、例えば米国特許第3,
296,242号(これの開示は引用することによって
本明細書に組み入れられる)の中に詳述されているよう
に、カルボン酸のニッケル塩とホウ素のアルコキサイド
を反応させることなどで製造可能である。本発明の触媒
組成物で用いる最も好適なカルボキシル化金属オキシボ
レート化合物は、式(RCOOMO)3B[式中、Mは
ニッケルでありそしてRは炭素原子を7から11個有す
るアルキル基である]で表される化合物である。また、
便利さの目的で、本発明のカルボキシル化金属オキシボ
レート化合物を本明細書の以下で簡単にホウ酸ニッケル
と呼び、これを本実施例では省略形NiOBで表示す
る。
【0015】Kang他の米国特許第4,562,17
2号において高シス−1,4−ポリブタジエンポリマー
類を製造する時の重合触媒成分として本発明のカルボキ
シル化ニッケルボレート化合物を用いたことをこの時点
で注目すべきである。
【0016】本明細書で用いる如き「有機アルミニウム
化合物」は、式:
【0017】
【化2】
【0018】[式中、R1は、アルキル(シクロアルキ
ルを含む)、アリール、アルカリール、アリールアルキ
ル、アルコキシ、フッ素および水素から成る群から選択
され、そしてR2およびR3は、アルキル(シクロアルキ
ルを含む)、アリール、アルカリールおよびアリールア
ルキルから成る群から選択される]に相当する有機アル
ミニウム化合物を指す。
【0019】利用可能な上記式に相当する化合物の説明
的例には、ジエチルアルミニウムフルオライド、ジ−n
−プロピルアルミニウムフルオライド、ジ−n−ブチル
アルミニウムフルオライド、ジイソブチルアルミニウム
フルオライド、ジオクチルアルミニウムフルオライド、
ジフェニルアルミニウムフルオライド、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ
−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニ
ウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチル
アルミニウム、トリフェニルアルミニウム、トリ−p−
トリルアルミニウム、トリベンジルアルミニウム、エチ
ルジフェニルアルミニウム、エチルジ−p−トリルアル
ミニウム、エチルジベンジルアルミニウム、ジエチルフ
ェニルアルミニウム、ジエチルp−トリルアルミニウ
ム、ジエチルベンジルアルミニウムおよび他のトリオル
ガノアルミニウム化合物が含まれる。また、ジアルキル
アルミニウムアルコキサイド類、例えばジエチルアルミ
ニウムエトキサイド、ジイソブチルアルミニウムエトキ
サイド、ジプロピルアルミニウムメトキサイドなども含
まれる。また、上記有機アルミニウム化合物の水素化物
も利用可能であり、これらには水素化ジエチルアルミニ
ウム、水素化ジ−n−プロピルアルミニウム、水素化ジ
−n−ブチルアルミニウム、水素化ジ−イソブチルアル
ミニウム、水素化ジフェニルアルミニウム、水素化ジ−
p−トリルアルミニウム、水素化ジベンジルアルミニウ
ム、水素化フェニルエチルアルミニウム、水素化フェニ
ルn−プロピルアルミニウム、水素化p−トリルエチル
アルミニウム、水素化p−トリルn−プロピルアルミニ
ウム、水素化p−トリルイソプロピルアルミニウム、水
素化ベンジルエチルアルミニウム、水素化ベンジルn−
プロピルアルミニウムおよび水素化ベンジルイソプロピ
ルアルミニウムなどが含まれる。
【0020】好適な有機アルミニウム化合物はトリアル
キルアルミニウム化合物、例えばトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアル
ミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどであ
り、これらの中でトリイソブチルアルミニウムが特に好
適である。
【0021】この触媒系の成分(c)として用いるに有
用な有機燐化合物は、式(ArO)3P[式中、Arは
置換もしくは未置換のアリール基である]に相当する。
この置換および未置換アリール基は、典型的には炭素原
子を6から20個有する芳香族炭化水素であり、これに
は、任意に反応性を示さない置換基、例えばC1−C6
ルキル基またはアルコキシ基(これらの基は4−ブチル
フェニル、トリル、4−ブトキシフェニル、メトキシフ
ェニルなどを形成する)などを有していてもよいフェニ
ルまたはナフチル基などが含まれる。本触媒系で用いる
に好適な有機燐化合物はトリフェニルホスファイトであ
る。
【0022】この触媒組成物の成分(d)として本発明
で用いるに有用なカルボン酸含有化合物には、カルボン
酸およびフッ素置換カルボン酸が含まれる。適切なカル
ボン酸には、C2−C12脂肪族およびC6−C18芳香族カ
ルボン酸(これは酢酸、プロピオン酸、酪酸、デカン
酸、安息香酸などを包含する)に加えてC2−C18ジカ
ルボン酸(これはテレフタル酸、イソフタル酸、しゅう
酸などを包含する)が含まれる。この触媒系で成分
(d)として用いるに好適なカルボン酸はフッ素置換カ
ルボン酸である。このフッ素置換カルボン酸は部分的ま
たは完全にフッ素置換されていてもよく、好適には完全
にフッ素置換されている。適切なフッ素置換カルボン酸
には、これらに限定するものでないが、フルオロ酢酸、
ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸に加えてフッ素置換
基を有する上記カルボン酸のいずれもが含まれる。成分
(d)として用いるに好適な化合物はトリフルオロ酢酸
である。
【0023】上記4種の触媒成分が相互作用して活性触
媒を形成する。従って、1つの如何なる成分に関する最
適濃度もその他の成分各々の濃度に依存する。本発明の
触媒系で1,3−ジエンモノマーを重合させてジエンポ
リマーを生じさせる場合、幅広い範囲の触媒成分濃度を
利用してこれを実施することができる。従って、触媒成
分a、b、cおよびd(上に定義した)のモル比は好適
には下記の如くである:a:bは約1:1から1:7
0、好適には1:1から1:20の範囲であり、a:c
は約1:0.1から1:10の範囲であり、そしてa:
dは1:1から約1:70、好適には1:1から約1:
20の範囲である。a:b:c:dの好適なモル比は
1:1.5:1:1.5から1:15:1:15であ
る。
【0024】上記4種の触媒成分をいくつかの方法で重
合系に導入することができる。このように、この4種の
触媒成分を段階的にか或は同時様式で1,3−ジエンの
溶液に仕込んでもよく、通常これは重合技術で「インサ
イチュー」触媒仕込み手順と呼ばれる。また別法とし
て、触媒成分の全部を、少量の1,3−ジエンモノマー
の存在下、不活性希釈剤中で混合した後、この完成した
ブレンド物を重合系の中に添加する手順を用いて、重合
系の外側で触媒を調製することも可能である。
【0025】本発明の方法で用いる全触媒組成物の濃度
はかなり変化させることが可能であり、これは純度、望
まれる重合速度、温度などの要因に依存する。従って、
上記濃度は触媒有効量であると述べる以外、触媒組成物
の全濃度を特定して挙げることはできない。一般的に
は、0.05から10mM phgmの範囲の量でNi
OB触媒を用いる。この上に挙げた比率で残りの触媒成
分を用いる。望まれる特性を有するポリブタジエンポリ
マー類をもたらす特定濃度および比率をいくつか以下の
実施例に示す。
【0026】不活性な炭化水素溶媒中で本発明の重合を
実施する結果としてこれは溶液重合である。この言葉
「不活性な溶媒」は、この溶媒がその結果として生じる
ポリマーの構造の中に入り込まないこと、この生じるポ
リマーの特性に悪影響を与えないこと、そして用いる触
媒の活性に悪影響を与えないことを意味する。用いるこ
とができる適切な炭化水素溶媒には、脂肪族、芳香族ま
たは環状脂肪族炭化水素、例えばヘキサン、ペンタン、
トルエン、ベンゼン、シクロヘキサンなどが含まれる。
好適な炭化水素溶媒は脂肪族炭化水素であり、上記溶媒
の中でヘキサンが特に好適である。
【0027】不活性雰囲気、例えば窒素雰囲気下などで
本発明の重合を実施すべきであり、そして触媒成分を失
活させる可能性のある材料、例えば水および空気などを
排除する予防策を取るべきである。
【0028】この重合で用いる温度は決定的でなく、約
0℃から約150℃の範囲であってもよい。好適な重合
温度は約25℃から約130℃の範囲であり得る。本発
明の触媒組成物は大部分の従来技術触媒系で今まで実際
に例示されてきた温度より高い重合温度をより堅実に使
用することを可能にすることを注目すべきである。
【0029】よく知られている様式で少量の低級アルコ
ール、例えばメタノールなどと抗酸化剤、例えばジ−t
−ブチルクレゾールなどを添加することで重合を停止さ
せることができる。
【0030】いずれかの公知様式、例えば過剰量のメタ
ノールまたは他の低級アルカノール中で凝固させること
などで、このジエンポリマー生成物を溶液から回収する
ことができる。いずれかの便利な方法、例えば真空乾
燥、ドラム乾燥、押出し機乾燥などを用いて、このポリ
マー生成物の乾燥を行うことができる。
【0031】本発明の方法で製造した結晶性ジエンポリ
マー類は2つの異なった融点を有すると共に高いトラン
ス−1,4付加含有量を有する。第一融点(Tm1)は
30℃から60℃、好適には45℃から50℃の範囲に
ありそして第二融点(Tm2)は70℃から130℃、
好適には70℃から107℃の範囲にある。この第二融
点(Tm2)は重合温度で調節されるが、第一融点(T
m1)は如何なる重合温度でも常に30℃から60℃の
範囲である。本発明に従って製造したジエンポリマー類
のトランス−1,4付加含有量は80から95%、好適
には約88%から約92%である。
【0032】本発明の方法に従って製造した結晶性の高
トランスジエンポリマー類は、好適には88%から92
%が1,4−トランス単位で2%から5%がシス単位で
6%から8%がビニル単位であるミクロ構造を有する。
この結晶性ジエンポリマー類は、ダンプ(dump)温
度を低くし、コンパンドのムーニー粘度を低くしそして
多様なコンパンドストックの収縮率を低くすることで、
ゴムコンパンドの加工性を改良する天然および合成ゴム
用添加剤として用いるに有用である。
【0033】本発明に従って製造した結晶性の高トラン
ス−1,4ポリブタジエンポリマー類を典型的には1か
ら30重量%、好適には5から15重量%の範囲の量で
天然ゴムおよび合成ゴムに添加する。
【0034】本発明の特徴を更に説明する目的で以下の
実施例を示し、これは本発明の範囲に対する制限として
見なされるべきでない。本実施例に示す部およびパーセ
ントは特に明記しない限り重量である。
【0035】
【実施例】実施例A 温度計、撹拌機、加熱手段、圧力手段の入り口および出
口を取り付けた2ガロンのステンレス鋼製反応槽を窒素
雰囲気下に維持しながら、これに、1,3−ブタジエン
が768グラム入っているブタジエン/ヘキサンブレン
ド物(モノマー濃度21.7%)を3538グラム、ニ
ッケルボロアシレートを2.4mL(30mLの乾燥ヘ
キサンに入れて)(ヘキサン中0.08モル規定の溶
液)、トリイソブチルアルミニウムを25mL(ヘキサ
ン中0.77モル規定の溶液)、そして30mLの乾燥
ヘキサンに入れた1モルの三フッ化ホウ素と2モルのn
−ヘキサノールの錯体(5.2mL)を仕込んだ。この
ニッケルボロアシレートとトリイソブチルアルミニウム
の比率は約1:100であった。次に、重合を70℃で
90分間実施した。その結果として生じるポリマーセメ
ント状物を、半ガロンのヘキサン、抗酸化剤およびショ
ートストッパー(short stopper)が入っ
ている5ガロンのバケツ(ポリエチレンライナーを取り
付けた)の中に滴下した。このヘキサンで希釈したセメ
ント状物の脱溶媒を蒸気を用いて行った後、オーブン乾
燥を80℃で行った。モノマーからポリマーへの変換率
は90.1%であった。この得られたポリマー(サンプ
ルA)の物性を以下に記述する。このポリマーを比較試
験で用いると共に、結晶性高トランスBRとのゴムブレ
ンド物への組み込みで用いた。
【0036】 a. 100℃におけるML(1+4):63.0 b. Mn(x10-4) :10.9 Mw(x10-4) :59.5 Mw/Mn :5.45 THF中の[η] :3.26 c. ミクロ構造 (赤外分析) 1,4シス含有量(%) :96.9 1,4トランス含有量(%) :2.0 1,2含有量(%) :1.1実施例1−6 この試験で用いた材料は、天然ゴム(NR)/高シスポ
リブタジエンゴム(BR)(50:50)のゴムブレン
ド物を部分的に結晶性高トランスBRで置き換えたゴム
ブレンドであった。結晶性高トランスBRは46℃と1
06℃に2つの融点を有する。このポリマー樹脂のミク
ロ構造は93.4%が1,4−トランスで1.5%が
1,4−シスで5.5%が1,2である。このポリマー
のMnは44,000でありそしてMw/Mnは1.2
0である。以下の表1に示すコンパンド化処方に従って
ゴム組成物を調製した。実施例1から3は比較実施例で
ある一方、実施例4から6は本発明のブレンド物を示
す。
【0037】表1 コンパンド化用成分 重量部 天然ゴム(NR) 50 高シスポリブタジエンゴム(BR) 50−30 結晶性高トランスBR 変化させた カーボンブラック 50 ステアリン酸 2.0 ZnO 2.0 ワックス 4.0 抗酸化剤 3.0 加硫促進剤 0.8 硫黄 1.27 PVI 0.1 ゴム組成物の硬化を145℃で25分間行うことで試験
片を調製した。その結果を以下の表2に示す。
【0038】 表2 実施例 1 2 3 4 5 6ゴム 天然ゴム 50 50 50 50 50 50 高シスBR(BRO1)*a 50 高シスBR(Buna CB24)*b 50 高シスBR(サンプルA) 50 45 40 30 高トランスBR*c 5 10 20モンサントレオメーター TS2 8.00 7.13 7.07 7.19 7.27 7.44 TC90 12.38 12.05 11.37 11.56 12.13 12.18 ML 7.50 8.01 8.42 7.99 6.95 5.71 MH 27.38 30.45 29.20 28.01 25.67 21.15 コンパンドML1+4 @100℃ 64.1 69.8 75.4 70.4 63.2 51.8 表2(続き) 加硫ゴムの特性 300%モジュラス@23℃ 1325 1596 1334 1495 1469 1529 引張り強度 2623 3053 2765 3126 2896 2355 伸び% 553 527 568 580 572 510 ショア「A」硬度 @ 23℃ 56 58 57 60 65 73 @100℃ 52 55 54 53 53 52 反発弾性 @ 23℃ 54.8 60.0 59.2 58.8 55.4 50.4 @100℃ 61.6 65.2 66.0 63.4 60.6 55.4 分散指数 97.7 93.6 98.1 97.7 97.6 98.1 *a:日本合成ゴム株式会社−−−Ni触媒使用高シスBR *b:Bayer Co.−−−Nd触媒使用高シスBR *c:Nd触媒使用結晶性高トランスBR(D.K.Jenkins:米国特許 第4,619,982号)実施例B ゴムライナーおよび3穴クラウンキャップを取り付けた
28オンスの飲料用ボトル5個に精製Bd/ヘキサンブ
レンド物(1,3−ブタジエン24.7重量パーセン
ト)を270グラム仕込んだ。次に、各ボトルに以下の
順で触媒成分を仕込んだ:(1)ヘキサン中のニッケル
ボロアシレート(以後NiOB)(ヘキサン中0.82
5モル規定溶液);(2)ヘキサン中のトリイソブチル
アルミニウム(以後TIBAL)(20重量%);
(3)トリフェニルホスファイト(以後TPP)(混ぜ
ものなし)およびトリフルオロ酢酸(以後TFA)。T
PPとNiのモル比を変化させた。触媒成分の添加が終
了した後、重合を水浴中3つの異なる温度(30、50
および80℃)で16時間行った。少量のイソプロパノ
ールおよび抗酸化剤を用いて重合を停止させた。その結
果として生じるポリマーを過剰量のイソプロパノールで
凝固させた後、濾過を行うことで、ポリマーの回収を行
った。この樹脂状ポリマーの乾燥を真空下50℃で行っ
た。この重合で用いた種々の触媒成分の重量およびモル
比、重量条件およびポリマー特性を表3に実施例B−1
からB−5として示す。
【0039】 表3 実施例 B−1 B−2 B−3 B−4 B−5 1,3-Bd(%) 24.7 24.7 24.7 24.7 24.7 1,3-Bd(g) 67.0 67.0 67.0 67.0 67.0 NiOB(mH phgm) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 TIBAL(mM phgm) 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 TFA(MM phgm) 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 TPP(mM phgm) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0モル比 NiOB/TiBAL/TFA 1:3:10 1:3:10 1:3:10 1:3:10 1:3:10 NiOB/TPP 1:1 1:1 1:0.5 1:0.5 1:0.5 触媒仕込み インサイ インサイ インサイ インサイ インサイ の種類 チュー チュー チュー チュー チュー 表3(続き) 重合条件 温度(℃) 50 80 30 50 80 時間(時) 16 16 16 16 16 変換率(%) 5.9 56.9 6.0 41.8 83.0ポリマー特性 DSV 0.44 0.83 0.48 1.06 0.80 ゲル% N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. [η] 0.46 0.81 0.47 1.05 0.79GPCデータ Mn 22,000 37,000 25,000 52,000 33,000 Mw/Mn 1.25 1.86 1.27 1.79 2.17ミクロ構造 シス−1,4(%) 3.2 2.6 3.9 1.9 2.8 トランス−1,4(%) 90.2 90.9 90.2 92.3 90.7 ビニル(%) 6.7 6.5 5.9 5.8 6.5 表3(続き) DSCデータ Tm 1 (℃) 45.5 44.8 47.4 47.4 44.1 Tm 2 (℃) 104.0 100.0 101.6 103.9 96.9実施例7−12 サンプルAを高シスブタジエンまたは高シスブタジエン
と高トランスブタジエンの組み合わせで置き換える以外
は実施例3の一般的手順を繰り返した。サンプルBは9
6.0%がシスで2.4%がトランスで1.6%がビニ
ルの高シスBRであり、これのMnは94,000でM
w/Mnは5.25であった。100℃におけるムーニ
ーML1+4は49であった。本発明における実施例1
1および12で用いた調製したままのNiOB触媒使用
結晶性高トランスBR(実施例B−5)のミクロ構造
は、90.7%が1,4−トランスで2.8%が1,4
−シスで6.5%が1,2である。このポリマーの融点
は44.1℃と96.9℃であった。その結果として得
られるポリマーブレンド物の物性を表4に示す。
【0040】 表4 実施例 7 8 9 10 11 12ゴム 天然ゴム 50 50 50 50 50 50 高シスBR(BRO1)*a 50 高シスBR(150L)*b 50 高シスBR(Buna CB24)*c 50 高シスBR(サンプルB) 50 45 40 高トランスBR(B−5) 5 10モンサントレオメーター TS2 7.54 7.27 7.20 7.29 7.50 7.45 TC90 12.26 12.09 12.18 12.05 12.40 12.52 ML 7.56 8.38 8.32 8.45 7.99 6.97 MH 26.66 29.37 29.75 28.28 27.13 25.54 コンパンドML1+4 @100℃ 64.0 68.4 68.9 72.7 68.0 59.6 表4(続き) 加硫ゴムの特性 300%モジュラス@23℃ 1302 1514 1389 1343 1268 1332 引張り強度 2809 3173 2990 2892 2806 2948 伸び% 575 560 577 578 592 609 ショア「A」硬度 @ 23℃ 58 60 61 60 64 68 @100℃ 55 55 56 55 54 54 反発弾性 @ 23℃ 54.8 58.4 58.4 57.0 55.6 52.6 @100℃ 64.8 67.8 68.4 66.8 63.6 60.8 分散指数 98.8 98.2 98.1 98.8 98.5 98.4 *a:日本合成ゴム株式会社−−−Ni触媒使用高シスBR *b:宇部興産株式会社−−−Co触媒使用高シスBR *c:Bayer Co.−−−Nd触媒使用高シスBR 本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
【0041】1. 天然ゴム、シス1,4−ポリイソプ
レンゴム、スチレン−ブタジエンコポリマーゴム、スチ
レン−イソプレン−ブタジエンゴムから選択される少な
くとも1種のジエンゴムが70から95重量部で30℃
から60℃の範囲に第一融点および70℃から130℃
の範囲に第二融点を有するトランス1,4−ポリブタジ
エンが5から30重量部のブレンド物で構成されるゴム
組成物。
【0042】2. 該トランス1,4−ポリブタジエン
が80から95%のトランス含有量を有する第1項記載
のゴム組成物。
【0043】3. 該トランス1,4−ポリブタジエン
が約88%から約92%のいろいろなトランス含有量を
有する第1項記載のゴム組成物。
【0044】4. 該第一融点が45℃から50℃の範
囲にありそして該第二融点が70℃から107℃の範囲
にある第1項記載のゴム組成物。
【0045】5. 第1項記載のゴム組成物で構成され
るゴム構成要素を有するゴムタイヤ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム、シス1,4−ポリイソプレン
    ゴム、スチレン−ブタジエンコポリマーゴム、スチレン
    −イソプレン−ブタジエンゴムから選択される少なくと
    も1種のジエンゴムが70から95重量部で30℃から
    60℃の範囲に第一融点および70℃から130℃の範
    囲に第二融点を有するトランス1,4−ポリブタジエン
    が5から30重量部のブレンド物で構成されるゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴム組成物で構成される
    ゴム構成要素を有するゴムタイヤ。
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