JPH08335085A - 楽音合成装置および楽音合成方法 - Google Patents

楽音合成装置および楽音合成方法

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JPH08335085A
JPH08335085A JP7164760A JP16476095A JPH08335085A JP H08335085 A JPH08335085 A JP H08335085A JP 7164760 A JP7164760 A JP 7164760A JP 16476095 A JP16476095 A JP 16476095A JP H08335085 A JPH08335085 A JP H08335085A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 打弦および撥弦楽器等の発生楽音の音色をシ
ミュレートが可能な楽音合成装置および方法。 【構成】 遅延ループ部12を循環する信号が弦振動の
変位速度であると、加算器AMの出力変位速度データ
は、積分器Iにより変位データに変換し、加算器A1の
入力側に供給する。加算器A1の他方の入力側に、障害
物の位置データPDを供給し、加算器A1により、変位
と位置データPDを加算し、障害物の弦に対する垂直方
向の位置データとして反射係数テーブルTに出力する。
該位置データから、障害物と弦が非接触(位置データ≦
0)か、接触(位置データ>0)かを判定し、変位デー
タの値に応じ反射係数テーブルTを検索し、接触時、正
の反射係数値αが加算器A2に出力し、非接触時、
“0”が加算器A2に出力する。加算器A2の他方の入
力側には“1”を供給し、透過量“1−α”を算出し、
乗算器VM1,VM2の乗算係数の入力側に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号、特に打弦お
よび撥弦楽器等が発生する楽音信号を合成する楽音合成
装置および楽音合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽音信号、特に打弦および撥弦楽
器等が発生する楽音信号を合成する楽音合成装置は、そ
の楽音信号を発生するために遅延フィードバックアルゴ
リズムを用いて当該楽器の楽音をシミュレーションして
いる。本願出願人は、特願平3−243993号公報に
おいて、かかるフィードバックアルゴリズムを用いて、
例えば弦の一部を指で軽く押さえ、ピッキングしてから
直ぐにその指を離し、一定のピッチの倍音を強調するハ
ーモニクス奏法や、一種の発信状態(ハウリング)を作
り出して楽音を発生するフィードバック奏法等により発
生された楽音を合成する楽音合成装置を開示した。
【0003】図18は、ハーモニクス奏法等により発生
する楽音をシミュレートするための原理図を示し、図1
9は、図18の原理を用いて実現した楽音合成処理のア
ルゴリズムを示す回路図である。
【0004】図18において、弦Sは、固定端(ブロッ
ク)T1に固定されるとともに、固定端(フレット)T
2に接触され、演奏者の指Fで弦Sの位置Pが軽く押さ
えられている。この状態で弦Sを振動させる、すなわち
入力振動波EWAVEを入力すると、弦S上には、固定
端T1から指Fの方向に進行する振動波WLa、指Fか
ら固定端T2の方向に進行する振動波WRa、この振動
波WRaが固定端T2で反射した反射波WRbおよび指
Fから固定端T1の方向に進行する振動波WLbが発生
する。
【0005】振動波WLaは、入力振動波EWAVEと
振動波WLbとが合成されたものであり、振動波WRa
は、振動波WLaが指Fで透過した透過波と反射波WR
bが指Fで反射された反射波とが合成されたものであ
り、振動波WLbは、振動波WLaが指Fで反射した反
射波と反射波WRbが指Fで透過された透過波とが合成
されたものである。
【0006】図19は、このようにモデル化された各振
動波を生成する楽音合成処理のアルゴリズムを示すもの
であり、この楽音合成処理は、ウェーブガイド(特開昭
63−40199号公報参照)によって実現されてい
る。
【0007】同図において、遅延器DLa,DLbは、
それぞれ前記振動波WLa,WLbが弦S上を伝搬する
ときに発生する遅延をシミュレートするものであり、フ
ィルタFL,FRは、それぞれ振動波WLb,WRaが
弦S上を伝搬するときに発生する周波数成分の減衰等を
シミュレートするものであり、乗算器ML1,MR1
は、それぞれ遅延された振動波WLa,WRbが前記指
Fで反射される割合(反射係数)α(α<1)をシミュ
レートするものであり、乗算器ML2,MR2は、それ
ぞれ遅延された振動波WLa,WRbが前記指Fで透過
される割合1−αをシミュレートするものである。そし
て、乗算器ML3,MR3は、それぞれ前記固定端T
1,T2での進行波と反射波との合成をシミュレートす
るものであり、加算器AIは、固定端T1での入力振動
波EWAVEと反射波との合成をシミュレートするもの
であり、加算器AL,ARは、指Fでの進行波と反射波
との合成をシミュレートするものである。
【0008】すなわち図19では、弦の中を振動が右お
よび左方向に伝搬するのを障害物(指F)が妨げ、障害
物の位置で振動の反射が起きる様子をシミュレートして
いる。そして、この右および左方向の伝搬をシミュレー
トする遅延量(ディレイ)を、その障害物の相対的位置
(図18の固定端T1と固定端T2との距離に対する指
Fの位置)に相当する比で分割して、そこから信号を取
り出し(ディレイのタップを取るという表現を用い
る)、これと反対方向のディレイに加算する。
【0009】図20は、図19の楽音合成処理のジャン
クションJを等価なジャンクションJ′で置き換えたも
のを示す図であり、この楽音合成処理は、図19の楽音
合成処理と比較して、処理自体は単純化されている。
【0010】図21も、図19の回路を単純化したもの
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の楽音合成装置では、打弦および撥弦楽器等が発生す
る楽音の音色、特にハーモニクス奏法やフィードバック
奏法等によって発生される楽音の音色をある程度シミュ
レートできるものの、まだ十分なシミュレーション品質
が得られていなかった。これは、実際の弦振動では、弦
と指等の障害物との距離が、弦振動の振幅の大きさおよ
び障害物の位置によって変動するために、障害物による
弦振動の反射の割合が時変化し、「びびり」と呼ばれる
変調感を持った音色変化が生じているからである。
【0012】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、打弦および撥弦楽器等が発生する楽音の音色をより
よくシミュレートすることが可能な楽音合成装置および
楽音合成方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の楽音合成装置は、少なくとも2つの信号遅延手
段を含み、該信号遅延手段により遅延された楽音信号を
循環させる信号ループ手段と、前記2つの遅延手段間に
設けられ、一方の遅延手段から出力され他方の遅延手段
へ入力される進行楽音信号の振幅を制御し、かつ一方の
遅延手段から出力され該一方の遅延手段へ戻って入力さ
れる反射楽音信号の振幅を制御する楽音信号制御手段と
を備えた楽音合成装置において、制御信号を入力するた
めの制御信号入力手段と、該入力された制御信号および
前記信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて制御
係数を決定する制御係数決定手段とを有し、前記信号制
御手段は、該決定された制御係数に応じて前記進行楽音
信号および反射楽音信号の振幅を制御することを特徴と
する。
【0014】また、好ましくは、前記制御係数を予めテ
ーブルデータとして記憶するテーブルデータ記憶手段を
有し、前記制御係数決定手段は、前記入力された制御信
号および前記信号ループ手段を循環する楽音信号に基づ
いて前記テーブルデータ記憶手段から選択して制御係数
を決定することを特徴とする。
【0015】さらに、少なくとも2つの信号遅延手段を
含み、該信号遅延手段により遅延された楽音信号を循環
させる信号ループ手段と、前記2つの遅延手段間に設け
られ、一方の遅延手段から出力され他方の遅延手段へ入
力される進行楽音信号の振幅を制御する第1の楽音信号
制御手段と、前記2つの遅延手段間に設けられ、一方の
遅延手段から出力され該一方の遅延手段へ戻って入力さ
れる反射楽音信号の振幅を制御する第2の楽音信号制御
手段とを備えた楽音合成装置において、第1の制御信号
を入力するための第1の制御信号入力手段と、第2の制
御信号を入力するための第2の制御信号入力手段と、前
記入力された第1の制御信号および前記信号ループ手段
を循環する楽音信号に基づいて第1の制御係数を決定す
る第1の制御係数決定手段と、前記入力された第2の制
御信号および前記信号ループ手段を循環する楽音信号に
基づいて第2の制御係数を決定する第2の制御係数決定
手段とを有し、前記第1の信号制御手段は、前記決定さ
れた第1の制御係数に応じて前記進行楽音信号の振幅を
制御し、前記第2の信号制御手段は、前記決定された第
2の制御係数に応じて前記反射楽音信号の振幅を制御す
ることを特徴とする。
【0016】本発明の楽音合成方法は、少なくとも2つ
の信号遅延手段を含み、該信号遅延手段により遅延され
た楽音信号を循環させる信号ループ手段と、前記2つの
遅延手段間に設けられ、一方の遅延手段から出力され他
方の遅延手段へ入力される進行楽音信号の振幅を制御
し、かつ一方の遅延手段から出力され該一方の遅延手段
へ戻って入力される反射楽音信号の振幅を制御する楽音
信号制御手段とを備えた楽音合成装置の楽音合成方法に
おいて、制御信号を入力し、該入力された制御信号およ
び前記信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて制
御係数を決定し、前記信号制御手段により、該決定され
た制御係数に応じて前記進行楽音信号および反射楽音信
号の振幅を制御することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の構成に依れば、制御信号が入力され、
該入力された制御信号および信号ループ手段を循環する
楽音信号に基づいて制御係数が決定されると、信号制御
手段により、該決定された制御係数に応じて進行楽音信
号および反射楽音信号の振幅が制御される。
【0018】また、第1の制御信号が入力され、第2の
制御信号が入力され、前記入力された第1の制御信号お
よび信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて第1
の制御係数が決定され、前記入力された第2の制御信号
および信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて第
1の制御係数が決定されると、第1の信号制御手段によ
り、前記決定された第1の制御係数に応じて進行楽音信
号および反射楽音信号が制御されるとともに、第2の信
号制御手段により、前記決定された第2の制御係数に応
じて進行楽音信号および反射楽音信号の振幅が制御され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施例に係る楽音合
成装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0021】同図において、本実施例の楽音合成装置1
は、演奏情報を入力するための演奏操作子2と、各種設
定情報を入力するための設定操作子3と、装置1全体の
制御を司るCPU4と、CPU4が実行する制御プログ
ラムやテーブルデータ等を記憶したり、各種入力情報お
よび演算結果等を一時的に記憶したりするメモリ5と、
各種情報を表示する表示部6と、演奏操作子2からの演
奏情報に基づいて楽音信号を発生する信号処理装置(本
実施例では、DSP(Digital Signal Processor)を用
いるので、以下、「DSP」という)7と、該DSP7
により処理された信号を遅延させるための外部RAMで
あるDSP−RAM8と、DSP7からのデジタル楽音
信号をアナログ楽音信号に変換するデジタルアナログ変
換器(DAC)9とにより構成されている。
【0022】そして、上記構成要素2〜7は、バス10
を介して相互に接続され、DSP7は、DSP−RAM
8と相互に接続され、DSP7の出力側は、DAC9の
入力側に接続されている。
【0023】図2は、図1のDSP7およびDSP−R
AM8が行う楽音合成処理の概要を説明するためのブロ
ック図であり、かかる楽音合成処理は、主として、励振
波形(入力波形)を発生する励振波形発生部11と、該
励振波形発生部11から発生された励振波形EWAVE
を遅延してピッチを変更したり、フィルタリングして音
色を変更したりする遅延ループ部12とによって行われ
る。
【0024】励振波形発生部11には、前記演奏操作子
2の操作に応じて、キーオン信号KONやアフタータッ
チ等のタッチ信号TOUCHが供給されるとともに、前
記設定操作子3によって設定された音色に対応する励振
波形の形状を示す信号WAVEFORMやその他の信号
が供給され、励振波形発生部11は、これら供給された
信号に基づいて励振波形EWAVEを発生して遅延ルー
プ部12に出力する。
【0025】遅延ループ部12には、演奏操作子2の操
作により指示されたピッチ(音高)に応じて遅延量を決
定する信号PITCHが供給されるとともに、設定操作
子3により設定された音色に応じて決定されたフィルタ
係数を示す信号FILTCOEF、弦を押さえる指の位
置に応じて決定された位置データPDおよびその他の信
号が供給される。遅延ループ部12は、前記DSP−R
AM8に励振波形EWAVEを書き込んだ位置(アドレ
ス)から、信号PITCHにより決定されたアドレスだ
け離れたアドレスに書き込まれた励振波形EWAVEを
読み出し、信号FILTCEFに応じたフィルタリング
処理や後述する位置データPDに応じた処理等の処理を
施して楽音信号OUTを生成し、前記DAC9に出力す
る。
【0026】なお、励振波形発生部11は、波形メモリ
読み出し方法、FMおよびAM等の変調による方法、パ
ルス発生器やノイズ発生器により楽音信号を発生する方
法および打撃センサ等の各種センサ信号を用いて楽音信
号を発生する方法等どのような方法を用いて楽音信号を
発生するようにしてもよい。
【0027】また、本発明は、主として遅延ループ部1
2の構成に関するものであるため、以下、特に示さない
限り、遅延ループ部12の構成のみを図示して説明す
る。
【0028】図3は、本実施例の楽音合成装置1の動作
原理を説明するための図であり、(a)は、指Fで弦S
を強く押さえた場合を示し、(b)は、指Fで弦Sを軽
く押さえた場合を示し、(c)は、指Fを弦Sに接触さ
せない場合を示している。
【0029】図中に記載されているように、指Fを弦S
に接触させる強さに応じて、前記図19で説明した反射
係数αの大きさを変化させる。すなわち、本発明は、前
記従来の楽音合成装置に対して、指Fを弦Sに接触させ
る強さに応じて、ウェーブガイドを伝搬する反射波の割
合を変化させ、これにより、楽音の音色を変化させるよ
うにした点が異なっている。
【0030】図4は、遅延ループ部12の詳細な構成を
示す回路図であり、前記図20の回路を変更したもので
ある。したがって、図4中、図20と対応する構成要素
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0031】前述したように本実施例では、遅延ループ
部12はDSP7およびDSP−RAM8により構成し
ているため、遅延ループ部12はDSP7のマイクロプ
ログラムによって実現している。すなわち遅延ループ部
12は、実際には図4のような回路によりハードウェア
的に構成されているのではなく、説明の都合上ハードウ
ェア的に記載されているのみである。もちろん、遅延ル
ープ部12をDSP7およびDSP−RAM8により構
成せずに、図4のようにハードウェアで構成することも
可能であり、また、遅延ループ部12をCPU4および
メモリ5のみで構成する場合には、純粋にソフトウェア
のみで構成することも可能である。以下、特に示さない
限り、回路図は、DSP7のマイクロプログラムにより
なされる処理アルゴリズムを視覚的に表現したものであ
るとする。
【0032】図4において、加算器AMの出力は積分器
Iに供給され、積分器Iからの積分出力は、加算器A1
の一方の入力側に供給される。加算器A1の他方の入力
側には、障害物の位置を示す位置データPDが反転して
供給される。ここで、位置データPDは、障害物として
前記指Fを例に挙げると、指Fが弦Sを押さえる強さを
表現することになる。そして、位置データPDは、鍵盤
等の演奏操作子や、ペダルおよびホイール等に代表され
る各種演奏補助操作子(前記演奏操作子2中の操作子)
の操作に応じた操作量に従って与えるようにしてもよい
し、また、エンベロープジェネレータ(EG)等によっ
て時変化する信号を生成して与えるようにしてもよい。
【0033】加算器A1の出力は、この出力に応じて前
記反射係数αを決定する反射係数テーブルTに供給され
る。図中、加算器A1の出力は反射係数テーブルTに直
接供給されるように記載されているが、これは、加算器
A1からの出力に応じて反射係数テーブルTを検索して
反射係数αを決定し、この決定された反射係数αが反射
係数テーブルTから出力されることを意味することは云
うまでもない。
【0034】このようにして決定され出力された反射係
数αは、反転されて加算器A2の一方の入力側に供給さ
れる。加算器A2の他方の入力側には、“1”が供給さ
れ、加算器A2は、“1−α(透過量)”を乗算器VM
1,VM2の一方の入力側に供給する。
【0035】前述したように、遅延器DRa,DLaの
それぞれの遅延量DR,DLの配分は、障害物が接触す
る、弦Sの弦長上の位置関係により行う。例えば、弦S
の中央の位置に障害物を置いた場合には、遅延量DR:
DLは1:1とする。もちろん、総遅延量(DR+D
L)は、弦Sの全長および発生させる楽音のピッチに対
応したものとする。
【0036】なお、楽音出力は遅延ループ部12を循環
する信号を任意の個所から取り出せばよい。また、複数
個所から取り出して、任意に組合せまたは混合したもの
を出力としてもよい。
【0037】また、各部遅延(遅延器DLa,DLb,
DRa,DRb)はディジタル処理の場合、シフトレジ
スタやRAMを用いて構成するが、微小遅延分はAPF
(All Pass Filter)あるいは特開平2−281297
号公報に開示されている技術(FIR型遅延補間)を適
用すればよい。
【0038】さらに、ループ内フィルタ(フィルタF
L,FR)はLPF(Low pass Filter),HPF(Hig
h pass Filter),APFのどれでもよく、組合せて使
用してもよい。例えば、ループ内にAPFを入れ、ルー
プの遅延量が周波数特性を持つようにすると、発生する
楽音の高調波を整数次関係からずれるように制御でき
る。これによって現実の弦の剛性の影響によって倍音の
周波数関係が整数次関係からずれる現象が再現され、本
発明の効果がより強調される。特に、ベース(フレット
レス・ベース)などの剛性の高い弦を使用する楽器音の
合成に向く。なお、フィルタの構造は、FIR及びII
Rのいずれかを適宜、使用すればよい。
【0039】図5は、前記積分器Iの具体的な構成を示
す回路図であり、(a)は、ディレイDを加算器の直後
に配設したものであり、(b)は、ディレイDを帰還路
に配設したものである。なお、積分器Iは、これに限ら
ず、例えば入力、出力または帰還路に係数乗算器を配設
してもよい。
【0040】本実施例では、加算器AMからの出力を積
分器Iにより積分し、その積分値を加算器A1に供給す
る。これは、遅延ループ部12を循環する信号を振動波
の変位速度信号と仮定しているために、この変位速度を
変位に変換して、加算器A1で加算する位置データPD
とディメンジョンを合わせる必要があるからである。も
ちろん、遅延ループ部12中の信号を「変位」と見ても
よく、この「変位」を採用してもよいが、本実施例では
変位速度を採用している。したがって、積分器Iを用
い、加算器AMからの出力を加算して、すなわち変位速
度から変位を求めて、その変位量を加算器A1に供給す
る。なお、積分器Iに代えて、例えばLPF等のフィル
タであってもよいし、上述のように、ディレイ中の信号
を変位と見るときには、積分器Iを用いず、加算器AM
の出力をそのまま加算器A1に供給するようにしてもよ
い。
【0041】図6は、前記反射係数テーブルTの特性の
一例を示す図であり、図中、縦軸は反射係数αを示し、
横軸は前記位置データPDを示している。本実施例で
は、反射係数テーブルTは、非接触領域Taで“0”を
採り、接触領域Tbで0〜1までの実数値を採るように
している。例えば、図6のようにパラメータaおよびh
を定義すると、パラメータaが小さいほど接触と非接触
との境界領域が狭くなり、急激に音色変化が発生するよ
うになる。このパラメータaは、接触する物体の硬さ
(換言すれば柔らかさ)を表現することになる。そし
て、パラメータaの数値が小さいほど硬い物体が接触し
ていることになる。また、パラメータhは、弦Sが障害
物に完全に接触したときに、どのくらいの振動が反射さ
れるかという反射の割合を示すものであり、通常上限は
“1”である。このパラメータhは、障害物による弦振
動への影響の強さを表現し、主として弦Sに対する障害
物の相対的な質量に関係する。障害物が重いときや弦S
が細いとき等には、障害物による弦振動への影響は強
く、パラメータhの値は大きくなる。
【0042】なお、パラメータaに代えて、h/aをパ
ラメータに採用してもよい。この場合には、値h/aが
大きい程、すなわち直線の傾きが急な程、接触する物体
は硬いことになる。
【0043】以下、以上のように構成された楽音合成装
置1、特に遅延ループ部12が実行する制御処理を、図
7を参照して説明する。
【0044】図7は、楽音合成装置1でハーモニクス奏
法およびミュート奏法により発生する楽音をシミュレー
トしたときの制御タイミングを示すタイミングチャート
であり、(a)は、キーオン信号の出力タイミングを示
し、(b)は、ハーモニクス奏法時の位置データPDの
出力タイミングを示し、(c)は、ミュート奏法時の位
置データPDの出力タイミングを示している。図中、縦
軸は各信号の値を示し、横軸は時間を示している。
【0045】例えば、ハーモニクス奏法による楽音をシ
ミュレートするときは、キーオン信号を出力(“1”)
すると同時に、位置データPDを最大値(前記パラメー
タhで示す値)から前記傾きh/aで“0”まで減少さ
せながら加算器A1に供給する。
【0046】加算器A1は、このように供給された位置
データPDと、弦Sの振動により発生した変位(積分器
Iからの出力)とを加算して、障害物の弦Sに対する垂
直方向の位置データとして反射係数テーブルTに出力す
る。この位置データから、障害物と弦Sとが非接触(位
置データ≦0)であるか、または接触している(位置デ
ータ>0)のかが判定され、すなわち、位置データの値
に応じて反射係数テーブルTが検索されて、接触してい
る場合には当該正の反射係数値αが加算器A2に出力さ
れ、接触していない場合には、“0”が加算器A2に出
力される。
【0047】一方、ミュート奏法による楽音をシミュレ
ートするときは、キーオン信号を停止(“0”)し、所
定時間t経過後に、位置データPDを“0”から最大値
まで傾きh/aで増加させながら加算器A1に供給す
る。これ以降の処理は、上述のハーモニクス奏法による
楽音のシミュレーションと同様であるので、その説明を
省略する。
【0048】なお、本実施例では、反射係数テーブルT
から反射係数αを求めるようにしたが、これに限らず、
例えば条件分岐等の他の方法により反射係数αを求める
ようにしてもよい。
【0049】以上説明したように本実施例では、積分器
Iから出力される弦Sの変位量と障害物の位置データP
Dとの差分を算出し、この差分から反射係数テーブルT
を参照することによって反射係数αを求め、この求めた
反射係数αを使用して楽音信号を生成するように構成し
たので、ハーモニクス奏法やミュート奏法等の打弦およ
び撥弦楽器等が発生する特有の音色をよりよくシミュレ
ートすることができる。
【0050】なお、本実施例では、加算器AMからの1
つの出力を用いて接触非接触制御を行うように構成した
が、これに限らず複数の個所から取り出した信号を用い
て接触非接触制御を行うようにしてもよい。
【0051】実際に図4の回路を用いて遅延ループ部1
2を実現しようとすると、この回路は、ウェーブガイド
のジャンクション出力から信号を取り出してジャンクシ
ョンに戻す構成であるため、例えば図4において、積分
器Iを省略した場合や積分器Iとして図5(b)の構成
のものを採った場合に、ディレイフリーループが生じる
可能性がある。かかるディレイフリーループが生じる
と、マイクロプログラムにより信号処理を行えない部分
が発生するため、このループ内のどこかに必ず1ディレ
イを挿入しなければならない。
【0052】図8は、この問題を解決するために図4の
遅延ループ部12を変形した変形例を示す回路図であ
り、本変形例は、図4の遅延ループ部12に対して、加
算器A2の出力側に遅延器D1を挿入した点が異なるの
みである。その他の構成は、図4の構成と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0053】このようにしてディレイフリーループの発
生を防止できるが、1ディレイ挿入したとしても、この
ループはリンギング等の問題を生じやすい。このリンギ
ングの問題に対処するためには、図9に示す、いわゆる
アベレージャと呼ばれる係数0.5,0.5の1次FI
R(Finite Impulse Respons)フィルタを適宜挿入すれ
ばよい。
【0054】また、ディレイフリーループの発生を防止
するために、ループを発生しないようにすることも考え
られる。
【0055】図10は、図4の回路を変形してループを
発生しないようにした一例を示すものであり、本変形例
は、図4の回路に対して、加算器A3を付加し、この加
算器A3によって遅延器DLa,DRbからの出力を加
算して、その加算結果を積分器Iに供給する点が異なっ
ている。これによりループが発生しなくなり、ディレイ
フリーループの発生を防止できる。
【0056】図11は、図4の回路を等価な回路で置き
換えたものであり、図4の回路に対して、乗算器VM
1,VM2に代えて乗算器M1を使用した点が異なって
いる。この回路は、リード楽器等をシミュレートする非
線形フィードバックアルゴリズムと非常に酷似している
ため、反射係数テーブルTをその非線形フィードバック
アルゴリズムに対応するテーブルと置き換えることによ
り、リード楽器等の楽音合成シミュレーションとマイク
ロプログラムを共通化することができる。
【0057】図12は、前記図21の従来の回路に本発
明を適用した遅延ループ部の回路図である。
【0058】前述したように図21の回路は、図19の
回路を簡略化したものであり、図4の回路が図19の回
路に本発明を適用したものであるため、図12の回路
は、図4の回路を簡略化したものであるといえる。本回
路の動作は、図4の回路の動作と同様であるので、その
説明を省略する。
【0059】なお、乗算器MLはなくともよいし、ある
いはループゲインを決める係数Gを乗ずるものとすれ
ば、Gの値によって発生楽音の減衰特性などが制御でき
る。
【0060】また、加算器A4に反転入力される信号
は、図中、,,と記入されている箇所の信号を使
用してもよく(すなわち、ループを巡回する信号ならど
こでもよい)、あるいは複数箇所からの信号を適宜、合
成して使用してもよい。
【0061】図13は、本発明の第2実施例に係る楽音
合成装置の遅延ループ部の構成を示す回路図である。
【0062】本実施例の遅延ループ部は、前記第1実施
例に対して、障害物が厚みを有する場合を考慮して楽音
を合成するようにした点が異なっている。すなわち、第
1実施例では障害物によって阻止された弦振動はすべて
反射されると仮定してシミュレーションを行ったが、障
害物が厚みを有する場合には、弦振動は完全には反射せ
ず、減衰することも考えなければならない。
【0063】図13中、反射係数テーブルTから出力さ
れた反射係数α信号は2つに分岐され、1つは加算器A
2の一方の入力側に供給され、残りの1つは乗算器M2
の入力側に供給される。乗算器M2の、乗算係数を入力
する入力側には障害物厚み信号TDが供給され、乗算器
M2は、「反射係数α×障害物厚み信号TD」の演算を
実行して、乗算器ML1,MR1の乗算係数を入力する
入力側に供給する。これにより、反射波の一部が障害物
で減衰される状態がシミュレートされる。すなわち、前
記第1実施例では反射係数αに対して透過係数を1−α
として、反射波と進行波(透過波)との合計が“1”に
なるものとしてシミュレーションを行ったが、障害物が
厚みを有する場合には、反射損失係数βを導入すると、
振動の反射する割合はαβ、透過する割合は1−αとな
る。この反射損失係数βは、障害物に厚みが全くないと
きに最大値“1”を採り、厚みが大きいほど“0”に近
づく。また、障害物の材質によっても反射損失係数βの
値は異なる。
【0064】なお、図13の回路は、図4の回路(ジャ
ンクションJ′がX字状のもの)に基づいて構成せず
に、前記図19の回路(ジャンクションJが格子状のも
の)に基づいて構成した。これは、反射の割合と透過の
割合との合計が“1”でないため、図4の回路に基づい
て構成するとかえって複雑になるからであるが、図4の
回路に基づいて構成してもよい。
【0065】以上説明したように本実施例では、障害物
が厚みを有し、その厚みにより弦振動が減衰される場合
に発生される楽音をシミュレートするように構成したの
で、より弦の音に近い楽音を合成することができる。
【0066】図14は、図13の回路を簡略化した簡略
化例を示す回路図であり、前記図12の簡略化例に反射
損失分を考慮したものである。
【0067】図15は、本発明の第3実施例に係る楽音
合成装置の遅延ループ部の構成を示すブロック図であ
る。
【0068】本実施例の遅延ループ部は、前記第2実施
例(図13)に対して、位置データPDの与え方が異な
るのみである。すなわち、本実施例は、図15中に示す
ように位置データPDを与えることにより、前記第1お
よび2実施例で合成される「びびり」と呼ばれる現象の
みならず、弦Sを弾いたり、ハンマ(図示せず)で叩い
たときの楽音をも発生させるようにしている。このとき
の位置データPDは、ピッキングする指Fや打弦するハ
ンマの動きになるように、EGや波形発生器等により変
動させるとよい。この変動を起こすための変動信号は、
励振波形EWAVEを用いてもよいし、別の信号を用い
てもよい。また、この変動波形の形状および振幅を演奏
操作に応じて適宜可変制御するようにしてもよい。
【0069】ただ、厳密に打弦等のシミュレーションを
考えると、励振波形も弦とハンマの相互作用で発生する
のであるから、本実施例の回路では精度が足りないが、
初期波形と障害物の距離を独立してそれぞ任意に与える
ことにより音色を変更する自由度を拡げているため、本
発明の長所であるとも解釈できる。
【0070】図16は、図15の回路を変形した変形例
を示す回路図であり、本変形例は、図15の回路に対し
て、励振波形EWAVEを自分自身で生成する点が異な
っている。すなわち、反射係数テーブルTの出力側に微
分器DI(図17にその構成を示す)を挿入して、該微
分器DIの出力を加算器AL,ARに戻すことにより、
励振波形EXWVを生成する。
【0071】このように本変形例では、励振波形を発生
するための波形発生器を図17のような簡単な微分器D
Iで置き換えることができるので、装置の製造コストを
削減することができる。
【0072】なお、微分器DIの構成は、図17のもの
に限る必要はないことは云うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
制御信号が入力され、該入力された制御信号および信号
ループ手段を循環する楽音信号に基づいて制御係数が決
定されると、信号制御手段により、該決定された制御係
数に応じて進行楽音信号および反射楽音信号の振幅が制
御されるので、ハーモニクス奏法やミュート奏法等の打
弦および撥弦楽器等が発生する特有の音色をよりよくシ
ミュレートすることが可能となる効果を奏する。
【0074】また、第1の制御信号が入力され、第2の
制御信号が入力され、前記入力された第1の制御信号お
よび信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて第1
の制御係数が決定され、前記入力された第2の制御信号
および信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて第
1の制御係数が決定されると、第1の信号制御手段によ
り、前記決定された第1の制御係数に応じて進行楽音信
号および反射楽音信号が制御されるとともに、第2の信
号制御手段により、前記決定された第2の制御係数に応
じて進行楽音信号および反射楽音信号の振幅が制御され
るので、さらに弦の音に近い楽音を合成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る楽音合成装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】図1のDSPおよびDSP−RAMが行う楽音
合成処理の概要を説明するためのブロック図である。
【図3】第1実施例の楽音合成装置の動作原理を説明す
るための図である。
【図4】第1実施例の遅延ループ部の詳細な構成を示す
回路図である。
【図5】図4の積分器の具体的な構成を示す回路図であ
る。
【図6】図4の反射係数テーブルの特性の一例を示す図
である。
【図7】第1実施例の楽音合成装置でハーモニクス奏法
およびミュート奏法により発生する楽音をシミュレート
したときの制御タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図8】図4の遅延ループ部を変形した変形例を示す回
路図である。
【図9】アベレージャの一例の構成を示す回路図であ
る。
【図10】図4の回路を変形してループを発生しないよ
うにした一例を示す図である。
【図11】図4の回路を等価な回路で置き換えた回路図
である。
【図12】図21の従来例に本発明を適用した遅延ルー
プ部の回路図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る楽音合成装置の遅
延ループ部の構成を示す回路図である。
【図14】図13の回路を簡略化した簡略化例を示す回
路図である。
【図15】本発明の第3実施例に係る楽音合成装置の遅
延ループ部の構成を示す回路図である。
【図16】図15の回路を変形した変形例を示す回路図
である。
【図17】図16の微分器の一例の構成を示す回路図で
ある。
【図18】ハーモニクス奏法等により発生する楽音をシ
ミュレートするための原理図を示す図である。
【図19】図18の原理を用いて実現した楽音合成処理
のアルゴリズムを示す回路図である。
【図20】図19の楽音合成処理のジャンクションJを
等価なジャンクションJ′で置き換えた回路図である。
【図21】図19の回路を単純化した回路図である。
【符号の説明】
4 CPU(制御係数決定手段、第1の制御係数決定手
段) 12 遅延ループ部(信号ループ手段) A1 加算器(制御信号入力手段、第1の制御信号入力
手段) AL,AR 加算器(楽音信号制御手段、第1の楽音信
号制御手段) DLa,DLb,DRa,DRb 遅延器(信号遅延手
段) VM1,VM2 乗算器(楽音信号制御手段、第1の楽
音信号制御手段) T 反射係数テーブル(テーブルデータ記憶手段) ML1,MR1 乗算器(第2の楽音信号制御手段) M2 乗算器(第2の制御信号入力手段、第2の制御係
数決定手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの信号遅延手段を含み、
    該信号遅延手段により遅延された楽音信号を循環させる
    信号ループ手段と、前記2つの遅延手段間に設けられ、
    一方の遅延手段から出力され他方の遅延手段へ入力され
    る進行楽音信号の振幅を制御し、かつ一方の遅延手段か
    ら出力され該一方の遅延手段へ戻って入力される反射楽
    音信号の振幅を制御する楽音信号制御手段とを備えた楽
    音合成装置において、 制御信号を入力するための制御信号入力手段と、 該入力された制御信号および前記信号ループ手段を循環
    する楽音信号に基づいて制御係数を決定する制御係数決
    定手段とを有し、 前記信号制御手段は、該決定された制御係数に応じて前
    記進行楽音信号および反射楽音信号の振幅を制御するこ
    とを特徴とする楽音合成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御係数を予めテーブルデータとし
    て記憶するテーブルデータ記憶手段を有し、 前記制御係数決定手段は、前記入力された制御信号およ
    び前記信号ループ手段を循環する楽音信号に基づいて前
    記テーブルデータ記憶手段から選択して制御係数を決定
    することを特徴とする請求項1記載の楽音合成装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つの信号遅延手段を含み、
    該信号遅延手段により遅延された楽音信号を循環させる
    信号ループ手段と、前記2つの遅延手段間に設けられ、
    一方の遅延手段から出力され他方の遅延手段へ入力され
    る進行楽音信号の振幅を制御する第1の楽音信号制御手
    段と、前記2つの遅延手段間に設けられ、一方の遅延手
    段から出力され該一方の遅延手段へ戻って入力される反
    射楽音信号の振幅を制御する第2の楽音信号制御手段と
    を備えた楽音合成装置において、 第1の制御信号を入力するための第1の制御信号入力手
    段と、 第2の制御信号を入力するための第2の制御信号入力手
    段と、 前記入力された第1の制御信号および前記信号ループ手
    段を循環する楽音信号に基づいて第1の制御係数を決定
    する第1の制御係数決定手段と、 前記入力された第2の制御信号および前記信号ループ手
    段を循環する楽音信号に基づいて第2の制御係数を決定
    する第2の制御係数決定手段とを有し、 前記第1の信号制御手段は、前記決定された第1の制御
    係数に応じて前記進行楽音信号の振幅を制御し、前記第
    2の信号制御手段は、前記決定された第2の制御係数に
    応じて前記反射楽音信号の振幅を制御することを特徴と
    する楽音合成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つの信号遅延手段を含み、
    該信号遅延手段により遅延された楽音信号を循環させる
    信号ループ手段と、前記2つの遅延手段間に設けられ、
    一方の遅延手段から出力され他方の遅延手段へ入力され
    る進行楽音信号の振幅を制御し、かつ一方の遅延手段か
    ら出力され該一方の遅延手段へ戻って入力される反射楽
    音信号の振幅を制御する楽音信号制御手段とを備えた楽
    音合成装置の楽音合成方法において、 制御信号を入力し、 該入力された制御信号および前記信号ループ手段を循環
    する楽音信号に基づいて制御係数を決定し、 前記信号制御手段により、該決定された制御係数に応じ
    て前記進行楽音信号および反射楽音信号の振幅を制御す
    ることを特徴とする楽音合成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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