JPH08336733A - 工作機械及びその工作機械を使用した加工ライン - Google Patents

工作機械及びその工作機械を使用した加工ライン

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JPH08336733A
JPH08336733A JP14183395A JP14183395A JPH08336733A JP H08336733 A JPH08336733 A JP H08336733A JP 14183395 A JP14183395 A JP 14183395A JP 14183395 A JP14183395 A JP 14183395A JP H08336733 A JPH08336733 A JP H08336733A
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JP
Japan
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machine tool
axis
slide mechanism
force
column
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JP14183395A
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Hiroto Fukuda
洋人 福田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械のスライド機構を高い剛性に保持で
きるようにして、振動等を抑制する。 【構成】 本発明に係る工作機械は、スライド機構14
y,16rとそのスライド機構14y,16rに倣って
移動する可動部材16とを複数組利用して主軸18を多
軸移動制御する工作機械10において、スライド機構1
4y,16rは、加工反力に起因した力F1,F2 と、可
動部材の重力に起因した力W1,W2 とが互いに打ち消し
合うことなくそのスライド機構14y,16rに加わる
ような位置に設置されている。このため、スライド機構
に加わる力が局部的に小さくなるようなことがなく、前
記スライド機構全体を高い剛性に保持できるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライド機構とそのス
ライド機構に倣って移動する可動部材とを複数組利用し
て主軸を多軸移動制御する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する従来の工作機械が実開昭
59−46647号公報に記載されており、その模式図
が図8に示されている。前記工作機械1は、基礎架台2
を備えており、その基礎架台2の上面に一対のX軸レー
ル2rが加工ラインと平行に設置されている。前記X軸
レール2rにはX軸摺動子4sがそれらのX軸レール2
rに倣って摺動できるように組み付けられており、それ
らのX軸摺動子4sがサドル4の下面に固定されてい
る。これによって、前記サドル4は基礎架台2に対して
X軸方向に移動できるようになる。即ち、X軸レール2
rとX軸摺動子4sとがX軸スライド機構として機能す
る。
【0003】前記サドル4の上面には前記加工ラインと
直角に一対のZ軸レール4rが設置されている。前記Z
軸レール4rにはZ軸摺動子6sがそれらのZ軸レール
4rに倣って摺動できるように組み付けられており、そ
れらのZ軸摺動子6sがコラム6の下面に固定されてい
る。これによって、前記コラム6はサドル4に対してZ
軸方向に移動できるようになる。即ち、Z軸レール4r
とZ軸摺動子6sとがZ軸スライド機構として機能す
る。さらに、前記コラム6には昇降台8を昇降(Y軸方
向に移動)させる昇降機構6uが設けられており、その
昇降台8に主軸8mが軸回りに回転可能な状態で水平に
支持されている。
【0004】上記した工作機械1を使用してワークwの
加工を行うには、先ず、X軸スライド機構を使用してサ
ドル4、コラム6と共に主軸8mをX軸方向に予め決め
られた量だけ移動し、さらに、昇降機構6uによって主
軸8mをY軸方向に予め決められた量だけ移動し、X
軸、Y軸方向おいて位置決めを行う。この状態で、Z軸
スライド機構を使用してコラム6と共に主軸8mをZ軸
方向に送ることによりワークwの加工を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記X軸スラ
イド機構、Z軸スライド機構は、通常、図9(A)にそ
の断面図が示されるように、レール2r,4rと摺動子
4s,6sとの間の四隅にボールベアリング9が装着さ
れている。これによって、前記摺動子4s,6sはレー
ル2r,4rから外れることなくスムーズに摺動できる
ようになる。図9(B)は、ボールベアリング9をバネ
に置き換えてレール2r,4rと摺動子4s,6sとの
関係を模式的に表したものであり、図9(C)のグラフ
は摺動子4s,6sに加わる力Fと撓みδとの関係を表
したものである。バネ定数Aは (∂δ/∂F)-1であ
るから、図9(C)のグラフから分かるように、摺動子
4s,6sに予め大きな力Fが加わっている状態ではバ
ネ定数が大きくなり{(∂δ/∂F)-1 F=F0>(∂δ/
∂F)-1 F=0 }撓み難くなることが分かる。即ち、スラ
イド機構に大きな力Fが加わっている状態でそのスライ
ド機構の剛性は高くなる。
【0006】図8に示されるように、主軸8mを支持す
るコラム6はZ軸スライド機構によって下面のみを支持
される構造のため、前記工具8kに加わる加工反力F0
は前記コラム6を図中左回りに回動させるように働く。
このため、前記コラム6の前方を支持する摺動子6s
(以下、前方摺動子という)はその加工反力F0 に起因
した力F1 を上向きに受ける。一方、前記コラム6の後
方を支持する摺動子6s(以下、後方摺動子という)は
その加工反力F0 に起因したF2 を下向きに受けること
になる。さらに、前方摺動子と後方摺動子とは共にコラ
ム6を下方から支持するため、前記コラム6等の重量w
0 に起因した力w1,w2 をそれぞれ下向きに受けること
になる。
【0007】このため、前方摺動子の位置では加工反力
F0 に起因した力F1 とコラム6等の重量w0 に起因し
た力w1 とが打ち消し合うことになり、前方摺動子には
合計(w1 −F1 )の力が加わることになる。また、後
方摺動子の位置では加工反力F0 に起因した力F2 とコ
ラム6等の重量w0 に起因した力w2 とが加算されるた
め、後方摺動子には合計(w2 +F2 )の力が加わるこ
とになる。即ち、前方摺動子には小さな力が加わるのに
対して後方摺動子には大きな力が加わることになる。
【0008】前述のように、スライド機構は摺動子に予
め加わる力が大きければそれに応じて剛性が高くなるた
め、後方摺動子の部分で剛性が高くなり、前方摺動子の
部分で剛性は低くなる。しかしながら、前記スライド機
構に剛性の低い部分があると振動等が生じ易くなり、加
工反力F0 が大きい状態での加工、即ち、大径の孔加工
等が困難となり工作機械1の能力が低下するという問題
がある。また、前記工作機械1は基礎架台2の上面にサ
ドル4やコラム6を設置する構造であるため、この基礎
架台2上に加工しようとするワークwを載置しようとす
れば、そのワークwを載置する分だけ基礎架台2を大型
化しなければならない。本発明の技術的課題は、スライ
ド機構の全体にある程度大きな力が加わるようにするこ
とにより、そのスライド機構の剛性を高い状態に保持し
て振動等を抑制すること、また、スライド機構を基礎架
台の側面に設置できるようにして、その基礎架台の上面
をワークの載置等に有効利用できるようにするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用、効果】
〔課題を解決するための請求項1に係る手段〕上記した
課題は、以下の特徴を有する工作機械によって解決され
る。即ち、請求項1に係る工作機械は、スライド機構と
そのスライド機構に倣って移動する可動部材とを複数組
利用して主軸を多軸移動制御する工作機械において、前
記スライド機構は、加工反力に起因した力と、可動部材
の重力に起因した力とが互いに打ち消し合うことなくそ
のスライド機構に加わるような位置に設置されている。 〔請求項1に記載された発明の作用〕本発明によると、
スライド機構には加工反力に起因した力と可動部材の重
力に起因した力とが互いに打ち消し合うことなく加わる
ようになっている。このため、スライド機構に加わる力
が局部的に小さくなるようなことがなく、前記スライド
機構を高い剛性に保持できるようになる。 〔請求項1に記載された発明の効果〕本発明によると、
スライド機構を高い剛性に保持できるようになるために
振動等を抑制でき、加工反力が大きい状態での加工、例
えば、大径孔加工等も良好に実施できるようになり、工
作機械の能力がアップする。
【0010】〔課題を解決するための請求項2に係る手
段〕また、請求項2に係る工作機械は、請求項1に記載
された工作機械において、前記スライド機構は工作機械
の基礎架台の側面に位置決めされており、前記可動部材
を側面から支持することを特徴とする。 〔請求項2に記載された発明の作用〕本発明によると、
スライド機構は工作機械の基礎架台の側面に位置決めさ
れており可動部材を側面から支持する構造である。この
ため、前記基礎架台の上面に可動部材等を設置する必要
がなくなり、基礎架台の上面を別の目的で使用すること
ができるようになる。 〔請求項2に記載された発明の効果〕本発明によると、
基礎架台の上面が空くために、例えば、そこにワーク等
を位置決めできるようになり、工作機械の基礎架台を有
効に利用できるようになる。
【0011】〔課題を解決するための請求項3に係る手
段〕また、請求項3に係る加工ラインは、請求項2に記
載された工作機械を複数台備えており、それらの工作機
械の基礎架台の上面がワークを支持するテーブルとして
使用されることを特徴とする。 〔請求項3に記載された発明の作用〕本発明に係る加工
ラインでは、工作機械の基礎架台の上面がワークを支持
するテーブルとして使用されるため、従来のように、工
作機械とは別にワークを支持するための機構が必要がな
くなる。 〔請求項3に記載された発明の効果〕本発明によると、
工作機械とは別にワークを支持するための機構が必要が
なくなるために、その分スペースが少なくて済み、加工
ラインをコンパクトに製作できる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図7に基づいて本発明の一実施
例に係る工作機械及びその工作機械を使用した加工ライ
ンの説明を行う。ここで、図1は本実施例に係る工作機
械を模式的に表した側面図、図2は本実施例に係る工作
機械の全体側面図、図3は図2のIII-III 矢視図、図4
は本実施例に係る工作機械を使用した加工ラインCの斜
視図である。なお、ラインの送り方向をX軸方向、高さ
方向をY軸方向、ラインの幅方向をZ軸方向として以後
の説明を行う。
【0013】本実施例に係る工作機械10は基礎架台1
2を備えている。前記基礎架台12は工作機械10の基
礎となる架台であり、その上面には、図2に示されるよ
うに、ワークwを定位置で支持するテーブル12uが形
成されている。なお、ワークwを位置決めする方法につ
いては後述する。また、基礎架台12の側面には加工ラ
インCの送り方向(X軸方向)に対して平行に上下一対
のX軸レール12rが固定されており、それらのX軸レ
ール12rに対して縦サドル14の表面(図2において
左側面)の四隅に固定されたX軸摺動子14xが摺動可
能な状態で組付けられている。この構造により、前記縦
サドル14は基礎架台12に対してX軸方向に移動でき
るようになる。さらに、前記縦サドル14の表面にはそ
の縦サドル14を基礎架台12に対してX軸方向に所定
距離だけ移動させるためのX軸モータ14m及び図示さ
れていないボールネジ等が装着されている。即ち、前記
X軸レール12r及びX軸摺動子14xがX軸スライド
機構として機能する。また、縦サドル14が本発明に係
る可動部材として機能する。
【0014】また、前記基礎架台12のX軸レール12
rの上側には保護板20が立てられており、切削液や切
り屑がX軸レール12rや前記縦サドル14及び後記す
るコラム16の方向に飛散しないように配慮されてい
る。なお、保護板20の構造については後述する。前記
縦サドル14の裏面(図2において右側面)には四隅に
Y軸摺動子14yが縦向きに固定されており、それらの
Y軸摺動子14yに対してコラム16に固定された左右
一対のY軸レール16rが摺動可能な状態で組付けられ
ている。この構造により、前記コラム16は縦サドル1
4に対してY軸方向(上下方向)に移動できるようにな
る。前記コラム16は側面形状が逆L型の架台であり、
その縦壁部分に前記Y軸レール16rが固定されてい
る。また、前記コラム16の縦壁部分の裏側にはそのコ
ラム16を縦サドル14に対して所定量だけ昇降させる
ためのY軸モータ16m及びボールネジ等(図示されて
いない)が装着されている。即ち、前記Y軸レール16
r及びY軸摺動子14yがY軸スライド機構として機能
する。また、コラム16が本発明に係る可動部材として
機能する。
【0015】前記コラム16は、前記Y軸レール16r
等により前記縦サドル14に支持された状態でその上面
が水平に保持されるようになっており、その水平な上面
に左右一対のZ軸レール16zが固定されている。そし
て、それらのZ軸レール16zに主軸ハウジング18s
のZ軸摺動子18zが摺動可能な状態で組付けられてい
る。前記主軸ハウジング18sは主軸18mを軸回りに
回転可能な状態で支持する筒状部材であり、図3に示さ
れるように、その上部には幅方向両側に張り出した支持
板18bが形成されている。そして、その支持板18b
の下面四隅に前記Z軸摺動子18zが固定されている。
ここで、前記支持板18b及び四隅のZ軸摺動子18z
の位置は、それらのZ軸摺動子18zがZ軸レール16
zに組付けられた状態で主軸18mの軸心が左右のZ軸
レール16zの中心線と一致するような位置に設定され
ている。このため、加工反力はZ軸摺動子18z、Z軸
レール16zにはほとんど作用することはない。
【0016】即ち、前記Z軸レール16z及びZ軸摺動
子18zがZ軸スライド機構として機能する。また、前
記主軸ハウジング18sが本発明に係る可動部材として
機能する。また、前記コラム16の下側には前記主軸ハ
ウジング18s及び主軸18m(以後、主軸ユニット1
8という)をコラム16に対してZ軸方向に所定距離だ
け移動させるためのZ軸モータ16eと図示されていな
いボールネジ等が装着されている。さらに、前記コラム
16の上面には主軸18mに取付けられる工具19tを
交換するための工具交換装置19cが設置されている。
【0017】図5は、前記主軸18mに対する工具19
tの取付け構造を表す縦断面図である。前記主軸18m
には、先端側から順番にテーパ孔118tと空間118
a、円錐面118e、貫通孔118f及びシリンダ部1
18sが同軸に形成されており、前記テーパ孔118t
に工具19tのシャンク部19sが嵌合できるようにな
っている。また、前記シリンダ部118sにはピストン
118pが主軸18mの基端部側に突出可能な状態で収
納されており、さらに、そのピストン118pに固定さ
れたドローバー118rが前記貫通孔118fに挿通さ
れてその先端側が空間118a側に突出するようになっ
ている。そして、前記空間118a側に突出した前記ド
ローバー118rの先端部に複数の把持爪118hが花
弁状に拡開可能な状態で連結されている。また、前記シ
リンダ部118s内にはドローバー118rの周囲に前
記ピストン118pをそのシリンダ部118sから押出
す方向に付勢されたスプリング118bが収納されてい
る。
【0018】この構造により、前記ピストン118pに
外力が加わらなければそのピストン118pはスプリン
グ118bのバネ力により図中右方向に押圧され、前記
把持爪118hはドローバー118rによって常に図中
右方向に引っ張られる。このため、それらの把持爪11
8hは円錐面118eに倣って中心方向に動かされ、前
記把持爪118hは閉じられる。また、前記主軸ユニッ
ト18が図中右方向に動かされて前記ピストン118p
がコラム16に固定されたストッパ16sに当接する
と、そのピストン118pはスプリング118bのバネ
力に抗して図中左方向に押し込まれる。このため、前記
把持爪118hはドローバー118rによって空間11
8a内に押し出され、円錐面118eから離れることに
より、前記把持爪118hは拡開する。即ち、前記主軸
ユニット18をZ軸方向に移動させて前記ピストン11
8pをストッパ16sから離したり当接させたりするこ
とにより、前記主軸18mに工具19tを取付けたり外
したりできるようになる。このため、従来のように、油
圧シリンダ等でドローバー118rを作動させる方式と
比較して油圧源や油圧配管等が不要になるため設備構成
が簡単になり、設備のコンパクト化やコスト低減を図る
ことができる。
【0019】前記コラム16の上面前部には、図6に示
されるように、支持材16fが固定されており、その支
持材16fにボード26が支持されている。前記ボード
26は角形に成形されており、その中心には主軸18m
が挿通できるサイズの開口26hが形成されいる。そし
て、その開口26hが前記主軸18mと同軸に配置され
るようにボード26は支持材16fに支持されている。
また、前記ボード26の縁部には、前記基礎架台12に
取付けられた保護板20のジャバラ22が周囲から接続
されている。ワークwを加工するときには、工具19t
を主軸18mに取り付けた後、図6(B)に示されるよ
うに、主軸ユニット18をZ軸レール16zに倣って前
方に移動させ、主軸18mをボード26の開口26hに
挿通させる。このような状態で加工を行うことにより、
切削液や切り屑が前記ジャバラ22や主軸18mに遮ら
れ、縦サドル14やコラム16の側に飛散することはな
い。なお、前記主軸18mやボード26が保護板20に
対してX軸、Y軸方向に移動しても前記ジャバラ22が
変形するため、その保護板20に無理な力が加わること
はない。従来は、工具交換装置19cと主軸ユニット1
8との間に水平に保護板等が設けられており、工具の交
換の際に保護板の扉が開かれるようになっていた。しか
しながら、本実施例に係る保護板20では上記したよう
に扉がないために扉開閉用のアクチュエータ等が不要と
なり、コスト低減を図れるようになる。
【0020】前記基礎架台12のテーブル12uには、
図7に示されるように、ワークwを位置決めするための
位置決め機構32と位置決めされたワークwをクランプ
するためのクランプ機構34とが設けられている。前記
ワークwには主軸18mに対して反対側の面に正位置決
め孔wmが形成されており、主軸18m側の面に副位置
決め孔wsが形成されている。そして、そのワークwの
正位置決め孔wmに前記位置決め機構32の正ノックピ
ン32pが軸方向から挿入されるようになっている。ま
た、前記副位置決め孔wsには主軸18mに取付けられ
たダイヤピン36が軸方向から挿入されるようになって
いる。そして、前記ワークwが正ノックピン32pとダ
イヤピン36とによって位置決めされた状態で、クラン
プ機構34が動作し、そのワークwは所定の位置に位置
決めされる。なお、前記ワークwの加工を行う際にはそ
のワークwの副位置決め孔wsからダイヤピン36が引
き抜かれ、そのダイヤピン36が主軸18mから外され
て代わりに工具19tが装着される。このように、主軸
18mに取付けられたダイヤピン36によってワークw
の副位置決め孔wsの位置決めが行えるため、ワークw
の種類が異なっていても主軸18mの位置をワークwの
種類に応じて変更するだけで容易に対応することができ
る。このため、前記ダイヤピン36のX,Y,Z移動機
構を特別に設置する必要がなくなる。
【0021】次に、本実施例に係る工作機械10及びそ
の工作機械10を使用した加工ラインCの動作説明を行
う。前記加工ラインCは四台の工作機械10を備えてお
り、それらの工作機械10が、図4に示されるように、
ワークwの加工工程に合わせて横一列に並べられた状態
で設置されている。そして、図示されていない搬送機構
によってワークwは第1の工作機械のテーブル12uか
ら第4の工作機械10のテーブル12uまで順番に移動
できるようになっている。
【0022】前記ワークwが搬送機構によって搬送され
て工作機械10のテーブル12u上に載置されると、位
置決め機構32が動作してそのワークwの正位置決め孔
wmに正ノックピン32pが挿入される。さらに、工作
機械10のZ軸モータ16eが作動することにより主軸
ユニット18がコラム16上のZ軸レール16zに倣っ
て後退(図2中右方向に移動)し、主軸ユニット18の
ピストン118pがコラム16のストッパ16sに当接
することによりその主軸18mの把持爪118hが拡開
する。この状態で、ダイヤピン36のシャンク部が主軸
18mに挿入され、さらに、Z軸モータ16eが作動し
て主軸ユニット18がZ軸レール16z上を前進(図2
中左方向に移動)し、そのピストン118pがストッパ
16sから離れると、前記把持爪118hが閉じられて
前記ダイヤピン36は前記主軸18mに固定される。
【0023】次に、X軸モータ14mが作動することに
より縦サドル14が基礎架台12のX軸レール12rに
倣って所定距離だけ移動し、Y軸モータ16mが作動す
ることにより前記コラム16が縦サドル14に対して所
定量だけ昇降することにより、主軸18mに固定された
ダイヤピン36の軸心がワークwの副位置決め孔wsの
中心に合わせられる。そして、この状態でZ軸モータ1
6eが作動して主軸ユニット18が前進することにより
ダイヤピン36がワークwの副位置決め孔wsに挿入さ
れる。このようにして、前記ワークwが正ノックピン3
2pとダイヤピン36とによって位置決めされると、前
記クランプ機構34が動作してワークwはテーブル12
u上の所定位置に位置決めされる。
【0024】次に、主軸ユニット18が後退してダイヤ
ピン36がワークwの副位置決め孔wsから引き抜か
れ、さらに、主軸18mのピストン118pがストッパ
16sに当接することにより把持爪118hが開かれ、
ダイヤピン36が主軸18mから外される。そして、工
具交換装置19cから加工に必要な工具19tが主軸1
8mに装着される。なお、主軸18mに対する工具19
tの固定は、ダイヤピン36の場合と同様に、主軸ユニ
ット18が前進してピストン118pがストッパ16s
から離れることにより自動的に行われる。
【0025】このようにして工具19tが主軸18mに
固定されると、X軸モータ14m、Y軸モータ16m及
びZ軸モータ16eが作動して主軸18mに取付けられ
た工具19tが位置決めされ、ワークwの加工が行われ
る。なお、前述のように、主軸18mを前記ボード26
の開口26hに挿通させた状態で加工を行うために、切
削液や切り屑がジャバラ22や主軸18mに遮られ、縦
サドル14やコラム16の側に飛散することはない。図
1は、本実施例に係る工作機械10を模式的に表した側
面図であり、ワークwの加工中にY軸スライド機構のY
軸摺動子14yに加わる力の様子を表している。前記コ
ラム16は、図に示されるように、縦サドル14の側面
に支持されているため、前記工具19tに加わる加工反
力F0 は前記コラム16を図中右回りに回動させるよう
に働く。このため、前記コラム16の上部を支持するY
軸摺動子14y(以下、上部摺動子という)はその加工
反力F0 に起因した力F1 を右向きに受ける。一方、コ
ラム16の下部を支持するY軸摺動子14y(以下、下
部摺動子という)はその加工反力F0 に起因したF2 を
左向きに受けることになる。
【0026】さらに、前記コラム16の重量w0 もその
コラム16を図中右回りに回動させるように働くため、
前記上部摺動子はそのコラム16の重量w0 に起因した
力w1 を右向きに受ける。一方、前記下部摺動子はその
コラム16の重量w0 に起因した力w2 を左向きに受け
ることになる。したがって、上部摺動子には加工反力F
0 に起因した力F1 とコラム16の重量w0 に起因した
力w1 とが加算された状態で右向きに加わることにな
る。同様に、下部摺動子にも加工反力F0 に起因した力
F2 とコラム16の重量w0 に起因した力w2 とが加算
された状態で左向きに加わることになる。このため、Y
軸スライド機構には全体的に大きな力が加わるようにな
り、剛性が高くなる。
【0027】この関係は、X軸スライド機構においても
同様に成立する。また、前述のように工具19tの軸心
とZ軸レール16zの中心線とは一致するために、Z軸
スライド機構には加工反力F0 に起因した力は加わるこ
とがない。このように、加工反力F0 に起因した力の影
響を受けるスライド機構は、その加工反力F0 に起因し
た力が加わることにより剛性が高くなる。このため、加
工中の振動等を抑制でき、加工反力F0 が大きい状態で
の加工も良好に実施できるようになる。この結果、工作
機械の能力がアップする。
【0028】さらに、X軸スライド機構は基礎架台12
の側面に位置決めされて縦サドル14を側面から支持す
る構造であるため、基礎架台12の上面をワーク支持用
のテーブル12uとして使用できる。このため、従来の
ように、工作機械10とは別にワークを支持するための
機構が必要がなくなり、その分だけ加工ラインCをコン
パクトに製作できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る工作機械を模式的に表
した側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る工作機械の全体側面図
である。
【図3】図2のIII-III 矢視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る工作機械を使用した加
工ラインの全体斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る工作機械の主軸の構造
を表す縦断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る工作機械のコラムの上
面前部を表す側面図である。
【図7】ワークの位置決め方法を表す模式図である。
【図8】従来の工作機械を模式的に表した側面図であ
る。
【図9】スライド機構の一般的構造及び特性を表す図面
である。
【符号の説明】
C 加工ライン w ワーク 10 工作機械 12 基礎架台 12u テーブル 12r X軸レール(スライド機構) 14x X軸摺動子(スライド機構) 14 縦サドル(可動部材) 14y Y軸摺動子(スライド機構) 16r Y軸レール(スライド機構) 16 コラム(可動部材) 16z Z軸レール(スライド機構) 18z Z軸摺動子(スライド機構) 18 主軸ユニット 18m 主軸 18s 主軸ハウジング(可動部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド機構とそのスライド機構に倣っ
    て移動する可動部材とを複数組利用して主軸を多軸移動
    制御する工作機械において、 前記スライド機構は、加工反力に起因した力と、可動部
    材の重力に起因した力とが互いに打ち消し合うことなく
    そのスライド機構に加わるような位置に設置されている
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された工作機械におい
    て、 前記スライド機構は工作機械の基礎架台の側面に位置決
    めされており、前記可動部材を側面から支持することを
    特徴とする工作機械。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された工作機械を複数台
    備えており、それらの工作機械の基礎架台の上面がワー
    クを支持するテーブルとして使用されることを特徴とす
    る加工ライン。
JP14183395A 1995-06-08 1995-06-08 工作機械及びその工作機械を使用した加工ライン Pending JPH08336733A (ja)

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