JPH083374A - ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト - Google Patents
ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルトInfo
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- JPH083374A JPH083374A JP14420094A JP14420094A JPH083374A JP H083374 A JPH083374 A JP H083374A JP 14420094 A JP14420094 A JP 14420094A JP 14420094 A JP14420094 A JP 14420094A JP H083374 A JPH083374 A JP H083374A
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- crosslinking agent
- fluororesin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固形ゴムに添加した特殊処理を施した樹脂と
ゴムマトリックスとの絡まりを密にし、屈曲疲労特性及
び引裂き強度を一段と向上させる。 【構成】 固形ゴムに多官能性共架橋剤を含有する繊維
化可能なフッ素樹脂が添加されたゴム組成物で歯付ベル
トAの歯ゴム層3を構成する。
ゴムマトリックスとの絡まりを密にし、屈曲疲労特性及
び引裂き強度を一段と向上させる。 【構成】 固形ゴムに多官能性共架橋剤を含有する繊維
化可能なフッ素樹脂が添加されたゴム組成物で歯付ベル
トAの歯ゴム層3を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム組成物及びそれを
用いた伝動ベルトの改良に関し、特に屈曲疲労特性及び
引裂き強度の向上対策に関するものである。
用いた伝動ベルトの改良に関し、特に屈曲疲労特性及び
引裂き強度の向上対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高度な力学的刺激を受けるゴム製品にお
いては、その耐力学疲労性の向上が当然に要求される。
例えば、自動車用伝動ベルトではエンジンの高出力化に
伴い、細幅化、静粛化及び高寿命化が要求され、これら
を実現するためにはベルト素材の高性能化と高寿命化が
不可欠である。
いては、その耐力学疲労性の向上が当然に要求される。
例えば、自動車用伝動ベルトではエンジンの高出力化に
伴い、細幅化、静粛化及び高寿命化が要求され、これら
を実現するためにはベルト素材の高性能化と高寿命化が
不可欠である。
【0003】従来より、ベルト素材の高性能化を図った
ゴム組成物としては、エチレン性不飽和ニトリル−共役
ジエン系共重合体からなる水素化ゴムにメタクリル酸亜
鉛及び有機過酸化物を混合することにより、引張強さを
向上させるようにしたものが知られている(特開平1−
311158公報参照)。また、固形ゴム及び末端に水
酸基を有する液状ジエン系重合体とアルケニル無水コハ
ク酸とのエステル化物でゴム組成物を構成し、優れた引
張り強度を発現できるようにしたものも知られている
(特公平4−55453公報参照)。
ゴム組成物としては、エチレン性不飽和ニトリル−共役
ジエン系共重合体からなる水素化ゴムにメタクリル酸亜
鉛及び有機過酸化物を混合することにより、引張強さを
向上させるようにしたものが知られている(特開平1−
311158公報参照)。また、固形ゴム及び末端に水
酸基を有する液状ジエン系重合体とアルケニル無水コハ
ク酸とのエステル化物でゴム組成物を構成し、優れた引
張り強度を発現できるようにしたものも知られている
(特公平4−55453公報参照)。
【0004】また、ベルト素材の高寿命化を図ったゴム
組成物としては、一般的な固形ゴムを有機過酸化物で架
橋する際に、固形ゴムに硫黄成分を共架橋剤として作用
させることにより、屈曲疲労性や引裂き強度をある程度
向上させるようにしたものが提案されている(特開平5
−339426号公報参照)。また、固形ゴムに摩擦係
数の低いポリフルオロカーボン短繊維を添加することに
より、ベルト走行中のスリップ音及び振動音を低減する
ようにしたゴム組成物も提案されている(特開平3−2
65740号公報参照)。
組成物としては、一般的な固形ゴムを有機過酸化物で架
橋する際に、固形ゴムに硫黄成分を共架橋剤として作用
させることにより、屈曲疲労性や引裂き強度をある程度
向上させるようにしたものが提案されている(特開平5
−339426号公報参照)。また、固形ゴムに摩擦係
数の低いポリフルオロカーボン短繊維を添加することに
より、ベルト走行中のスリップ音及び振動音を低減する
ようにしたゴム組成物も提案されている(特開平3−2
65740号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のゴム組成物では、いずれも引張り強度に関しては
優れているものの、屈曲疲労特性や引裂き強度等の物性
については必ずしも満足のいくものではなく、このた
め、高度に力学刺激を受けるゴム製品、例えば、エンジ
ンの高出力化等が要求される自動車用伝動ベルト等に用
いることが困難であるという問題がある。
従来のゴム組成物では、いずれも引張り強度に関しては
優れているものの、屈曲疲労特性や引裂き強度等の物性
については必ずしも満足のいくものではなく、このた
め、高度に力学刺激を受けるゴム製品、例えば、エンジ
ンの高出力化等が要求される自動車用伝動ベルト等に用
いることが困難であるという問題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、特殊な処理を施した樹
脂を固形ゴムに添加することにより、上記樹脂とゴムマ
トリックスとの絡まりを密にし、屈曲疲労特性及び引裂
き強度が一段と優れたゴム組成物及びそれを用いた伝動
ベルトを提供せんとすることにある。
あり、その目的とするところは、特殊な処理を施した樹
脂を固形ゴムに添加することにより、上記樹脂とゴムマ
トリックスとの絡まりを密にし、屈曲疲労特性及び引裂
き強度が一段と優れたゴム組成物及びそれを用いた伝動
ベルトを提供せんとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段は、固形ゴムに多官能性共
架橋剤を含有する繊維化可能なフッ素樹脂を添加してゴ
ム組成物を構成したことを特徴とする。
め、本発明の第1の解決手段は、固形ゴムに多官能性共
架橋剤を含有する繊維化可能なフッ素樹脂を添加してゴ
ム組成物を構成したことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、繊維化可能なフッ素樹脂1重量部に対し多
官能性共架橋剤0.05〜2重量部を添加したことを特
徴とする。
段において、繊維化可能なフッ素樹脂1重量部に対し多
官能性共架橋剤0.05〜2重量部を添加したことを特
徴とする。
【0009】本発明の第3の解決手段は、第1又は第2
の解決手段のゴム組成物にてベルト構成ゴム部の少なく
とも一部を構成したことを特徴とする。
の解決手段のゴム組成物にてベルト構成ゴム部の少なく
とも一部を構成したことを特徴とする。
【0010】本発明に用いられる固形ゴムとしては、特
に限定がなく、一般によく用いられている合成ゴム(S
R)や天然ゴム(NR)等である。かかる固形ゴムの具
体例としては、例えば、ブタジエンゴム(BR)、イソ
プレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリルニトリル−
ブタジエンゴム(NBR)及びその水素添加物、イソブ
チレン−イソプレンゴム(IIR)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(CSM)等を挙げることができ、こ
れらは単独で又は2種以上混合して用いることができ
る。
に限定がなく、一般によく用いられている合成ゴム(S
R)や天然ゴム(NR)等である。かかる固形ゴムの具
体例としては、例えば、ブタジエンゴム(BR)、イソ
プレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリルニトリル−
ブタジエンゴム(NBR)及びその水素添加物、イソブ
チレン−イソプレンゴム(IIR)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(CSM)等を挙げることができ、こ
れらは単独で又は2種以上混合して用いることができ
る。
【0011】本発明に用いられる繊維化可能なフッ素樹
脂とは、上記固形ゴムと混練した時に加えられる圧縮力
や剪断力によってゴム中で繊維状となり、さらに互いに
絡み合って蜘蛛の巣状に広がった網目構造を形成するフ
ッ素樹脂をいう。
脂とは、上記固形ゴムと混練した時に加えられる圧縮力
や剪断力によってゴム中で繊維状となり、さらに互いに
絡み合って蜘蛛の巣状に広がった網目構造を形成するフ
ッ素樹脂をいう。
【0012】この繊維化可能なフッ素樹脂には、予め多
官能性共架橋剤が含有されている。この多官能性共架橋
剤は、ゴム用架橋剤であり、通常、過酸化物架橋剤と併
用されるもので、分子鎖に2つあるいは2つ以上の反応
性官能基を有するものである。例えば、トリメチロルプ
ロパントリアクリレート、トリメチロルプロパントリメ
タクリレート、ジビニルベンゼン、2,ビス(4−アク
リロキシポリエトキシフェニル)プロパン、テトラエチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、メタクリル酸マグネシウム、メタクリ
ル酸亜鉛、トリアリルトリメリテート、カルシウムアク
リレート、トリアリルイソシアヌレート等を挙げること
ができ、加硫過程において架橋構造を形成する多官能性
共架橋剤であるならば、これらに限られるものではな
い。なお、この多官能性共架橋剤の形態は固体、液体に
限られず、その両方共使用することができるが、液体の
多官能性共架橋剤は繊維化可能なフッ素樹脂により分散
し易く、また、フッ素樹脂とゴムとを混練する際、分散
助剤の役割も果たすため、より顕著な効果が得られると
いう利点を有する。
官能性共架橋剤が含有されている。この多官能性共架橋
剤は、ゴム用架橋剤であり、通常、過酸化物架橋剤と併
用されるもので、分子鎖に2つあるいは2つ以上の反応
性官能基を有するものである。例えば、トリメチロルプ
ロパントリアクリレート、トリメチロルプロパントリメ
タクリレート、ジビニルベンゼン、2,ビス(4−アク
リロキシポリエトキシフェニル)プロパン、テトラエチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、メタクリル酸マグネシウム、メタクリ
ル酸亜鉛、トリアリルトリメリテート、カルシウムアク
リレート、トリアリルイソシアヌレート等を挙げること
ができ、加硫過程において架橋構造を形成する多官能性
共架橋剤であるならば、これらに限られるものではな
い。なお、この多官能性共架橋剤の形態は固体、液体に
限られず、その両方共使用することができるが、液体の
多官能性共架橋剤は繊維化可能なフッ素樹脂により分散
し易く、また、フッ素樹脂とゴムとを混練する際、分散
助剤の役割も果たすため、より顕著な効果が得られると
いう利点を有する。
【0013】この多官能性共架橋剤を含有する繊維化可
能なフッ素樹脂の上記固形ゴムに対する添加割合は、固
形ゴム100重量部に対し多官能性共架橋剤を含有する
繊維化可能なフッ素樹脂を0.5〜27重量部、なかん
づく1.0〜8.0重量部に設定することが望ましい。
このような添加割合にすることにより、ゴム組成物の混
練りの際の強力な圧縮力や剪断力によって繊維状となっ
たフッ素樹脂をゴム中に蜘蛛の巣状に広がった状態で存
在させることができる。かつ、繊維状となったフッ素樹
脂の一本一本の周り及び隙間に多官能性共架橋剤を存在
させることができるので、フッ素樹脂の周辺において高
い架橋密度を有する架橋構造を形成することができる。
これにより、繊維状フッ素樹脂とゴムマトリックスとの
絡み合い及び機械的な結合力を強化することができ、力
学刺激による繊維状フッ素樹脂のゴムからの離脱を低減
させることができ、得られたゴムの屈曲疲労特性及び引
裂き強度を大幅に向上させることができる。
能なフッ素樹脂の上記固形ゴムに対する添加割合は、固
形ゴム100重量部に対し多官能性共架橋剤を含有する
繊維化可能なフッ素樹脂を0.5〜27重量部、なかん
づく1.0〜8.0重量部に設定することが望ましい。
このような添加割合にすることにより、ゴム組成物の混
練りの際の強力な圧縮力や剪断力によって繊維状となっ
たフッ素樹脂をゴム中に蜘蛛の巣状に広がった状態で存
在させることができる。かつ、繊維状となったフッ素樹
脂の一本一本の周り及び隙間に多官能性共架橋剤を存在
させることができるので、フッ素樹脂の周辺において高
い架橋密度を有する架橋構造を形成することができる。
これにより、繊維状フッ素樹脂とゴムマトリックスとの
絡み合い及び機械的な結合力を強化することができ、力
学刺激による繊維状フッ素樹脂のゴムからの離脱を低減
させることができ、得られたゴムの屈曲疲労特性及び引
裂き強度を大幅に向上させることができる。
【0014】また、上記多官能性共架橋剤の繊維化可能
なフッ素樹脂に対する添加割合は、用いる多官能性共架
橋剤の種類等によって異なるので一概には決定すること
ができないが、繊維化可能なフッ素樹脂1重量部に対し
多官能性共架橋剤0.05〜2重量部、なかんづく0.
2〜1重量部に設定することが望ましい。このような範
囲に設定したのは、多官能性共架橋剤の添加量がフッ素
樹脂1重量部に対して0.05重量部未満になると、添
加量が少な過ぎて上述の如き効果を十分に発揮すること
ができなくなる一方、多官能性共架橋剤の添加量がフッ
素樹脂1重量部に対して2重量部を超えると、多官能性
共架橋剤の全部をフッ素樹脂に吸収させることができ
ず、ゴムと混練する際にゴムマトリックスに混ぜてゴム
に直接添加する共架橋剤と同じような効果を生じ、この
ため、ゴムの弾性率が高くなり過ぎて屈曲疲労特性が悪
化する傾向になるからである。
なフッ素樹脂に対する添加割合は、用いる多官能性共架
橋剤の種類等によって異なるので一概には決定すること
ができないが、繊維化可能なフッ素樹脂1重量部に対し
多官能性共架橋剤0.05〜2重量部、なかんづく0.
2〜1重量部に設定することが望ましい。このような範
囲に設定したのは、多官能性共架橋剤の添加量がフッ素
樹脂1重量部に対して0.05重量部未満になると、添
加量が少な過ぎて上述の如き効果を十分に発揮すること
ができなくなる一方、多官能性共架橋剤の添加量がフッ
素樹脂1重量部に対して2重量部を超えると、多官能性
共架橋剤の全部をフッ素樹脂に吸収させることができ
ず、ゴムと混練する際にゴムマトリックスに混ぜてゴム
に直接添加する共架橋剤と同じような効果を生じ、この
ため、ゴムの弾性率が高くなり過ぎて屈曲疲労特性が悪
化する傾向になるからである。
【0015】上記繊維化可能なフッ素樹脂に多官能性共
架橋剤を添加する要領は、多官能性共架橋剤が液体であ
る場合には、多官能性共架橋剤をそのままフッ素樹脂に
添加し、撹拌して均一に混ぜ、多官能性共架橋剤をフッ
素樹脂に吸収させるようにする。一方、多官能性共架橋
剤が固体である場合には、多官能性共架橋剤を100μ
m以下の粉末に粉砕し、フッ素樹脂に混ぜるようにす
る。なお、液体の多官能性共架橋剤を用いる場合には、
必要条件ではないが、フッ素樹脂に二硫化モリブデン等
の分散剤を添加することが望ましく、このように分散剤
を用いることによってフッ素樹脂の繊維化を容易にする
ことができる。この分散剤の添加量は、特に制限はない
が、フッ素樹脂100重量部に対して10〜40重量部
が妥当であると思われる。
架橋剤を添加する要領は、多官能性共架橋剤が液体であ
る場合には、多官能性共架橋剤をそのままフッ素樹脂に
添加し、撹拌して均一に混ぜ、多官能性共架橋剤をフッ
素樹脂に吸収させるようにする。一方、多官能性共架橋
剤が固体である場合には、多官能性共架橋剤を100μ
m以下の粉末に粉砕し、フッ素樹脂に混ぜるようにす
る。なお、液体の多官能性共架橋剤を用いる場合には、
必要条件ではないが、フッ素樹脂に二硫化モリブデン等
の分散剤を添加することが望ましく、このように分散剤
を用いることによってフッ素樹脂の繊維化を容易にする
ことができる。この分散剤の添加量は、特に制限はない
が、フッ素樹脂100重量部に対して10〜40重量部
が妥当であると思われる。
【0016】なお、上記の各成分に加えて、必要により
種々の添加剤を任意に加えることができる。かかる添加
剤としては、例えば有機過酸化物、酸化亜鉛等の架橋
剤、アミン類、アミン−アルデヒド反応物、アミン−ケ
トン反応物、フェノール類等の老化防止剤;カーボンブ
ラック、ホワイトカーボン等の補強剤、炭酸カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ケイソウ土、クレー等の
充填剤;水素添加ロジン、クロマン−インデン樹脂、ポ
リブデン等の粘着付与剤;ジオクチルアジペート(DO
A)、ジオクチルセパケート(DOS)、ジオクチルフ
タレート(DOP)等の可塑剤;パラフィン系、ナフテ
ン系、芳香族系等のプロセス油;練り込み型接着増強剤
等の通常ゴム組成物に用いられるもの等が挙げられ、ま
た、不飽和カルボン酸金属塩等の従来より用いられてい
る力学特性改良剤を併用することもできる。なお、本発
明のゴム組成物には、通常の短繊維を添加することがで
きるが、この場合にもゴム組成物は優れた屈曲疲労特性
を保有している。また、上記添加剤の添加量には特に限
定がなく、用いる添加剤の種類等に応じて適宜に調整す
ることが望ましい。
種々の添加剤を任意に加えることができる。かかる添加
剤としては、例えば有機過酸化物、酸化亜鉛等の架橋
剤、アミン類、アミン−アルデヒド反応物、アミン−ケ
トン反応物、フェノール類等の老化防止剤;カーボンブ
ラック、ホワイトカーボン等の補強剤、炭酸カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ケイソウ土、クレー等の
充填剤;水素添加ロジン、クロマン−インデン樹脂、ポ
リブデン等の粘着付与剤;ジオクチルアジペート(DO
A)、ジオクチルセパケート(DOS)、ジオクチルフ
タレート(DOP)等の可塑剤;パラフィン系、ナフテ
ン系、芳香族系等のプロセス油;練り込み型接着増強剤
等の通常ゴム組成物に用いられるもの等が挙げられ、ま
た、不飽和カルボン酸金属塩等の従来より用いられてい
る力学特性改良剤を併用することもできる。なお、本発
明のゴム組成物には、通常の短繊維を添加することがで
きるが、この場合にもゴム組成物は優れた屈曲疲労特性
を保有している。また、上記添加剤の添加量には特に限
定がなく、用いる添加剤の種類等に応じて適宜に調整す
ることが望ましい。
【0017】かくして得られる本発明のゴム組成物は優
れた機械的特性、特に優れた屈曲疲労特性や引裂き強度
等を発現するので、このゴム組成物によりベルト構成ゴ
ム部の少なくとも一部を構成することで、高性能、長寿
命、高静粛性等の特性を示す伝動ベルトを得ることがで
きる。このゴム組成物により構成するベルト構成ゴム部
は、対象とする伝動ベルトの種類によって異なるが、本
発明のゴム組成物が特に優れた屈曲疲労特性及び引裂き
強度を発現することから、例えば、Vリブドベルトのリ
ブゴム層、歯付ベルトの歯ゴム層、歯布コーティングゴ
ム、ローエッジベルトの下ゴム層等に適用することが好
ましい。
れた機械的特性、特に優れた屈曲疲労特性や引裂き強度
等を発現するので、このゴム組成物によりベルト構成ゴ
ム部の少なくとも一部を構成することで、高性能、長寿
命、高静粛性等の特性を示す伝動ベルトを得ることがで
きる。このゴム組成物により構成するベルト構成ゴム部
は、対象とする伝動ベルトの種類によって異なるが、本
発明のゴム組成物が特に優れた屈曲疲労特性及び引裂き
強度を発現することから、例えば、Vリブドベルトのリ
ブゴム層、歯付ベルトの歯ゴム層、歯布コーティングゴ
ム、ローエッジベルトの下ゴム層等に適用することが好
ましい。
【0018】その適用例を図1及び図2に示す。図1は
歯付ベルトAである。この歯付ベルトAは、ガラス繊
維、アラミド繊維等からなる複数本の心線1,1,…が
埋設された背ゴム層2を備えてなり、この背ゴム層2の
下面には多数の歯ゴム層3,3,…がベルト長手方向に
一定のピッチで列設され、さらに、この歯ゴム層3,
3,…にはナイロン帆布からなる歯布4が一体に被着さ
れている。また、この歯布4の表面はコーティングゴム
で被覆されている。
歯付ベルトAである。この歯付ベルトAは、ガラス繊
維、アラミド繊維等からなる複数本の心線1,1,…が
埋設された背ゴム層2を備えてなり、この背ゴム層2の
下面には多数の歯ゴム層3,3,…がベルト長手方向に
一定のピッチで列設され、さらに、この歯ゴム層3,
3,…にはナイロン帆布からなる歯布4が一体に被着さ
れている。また、この歯布4の表面はコーティングゴム
で被覆されている。
【0019】そして、上記各歯ゴム層3は、本発明のゴ
ム組成物をゴム成分として用いてなるものであり、かか
る各歯ゴム層3では、繊維化可能なフッ素樹脂が蜘蛛の
巣状の網目構造を形成し、かかる網の中にゴムが保持さ
れ、さらに、繊維化されたフッ素樹脂の表面周辺及び隙
間に多官能性共架橋剤による高度な架橋構造が形成され
ているため、繊維化されたフッ素樹脂とゴムとの界面破
壊が生じ難くなること等から各歯ゴム層3の機械的特性
が向上して歯元にクラックが生じ難くなり、各歯ゴム層
3の寿命が長くなっている。
ム組成物をゴム成分として用いてなるものであり、かか
る各歯ゴム層3では、繊維化可能なフッ素樹脂が蜘蛛の
巣状の網目構造を形成し、かかる網の中にゴムが保持さ
れ、さらに、繊維化されたフッ素樹脂の表面周辺及び隙
間に多官能性共架橋剤による高度な架橋構造が形成され
ているため、繊維化されたフッ素樹脂とゴムとの界面破
壊が生じ難くなること等から各歯ゴム層3の機械的特性
が向上して歯元にクラックが生じ難くなり、各歯ゴム層
3の寿命が長くなっている。
【0020】また、上記各歯ゴム層3と背ゴム層2と
は、通常、同じゴム成分を用いることが多く、したがっ
て、本発明のゴム組成物は、各歯ゴム層3だけでなく背
ゴム層2にも用いることができる。
は、通常、同じゴム成分を用いることが多く、したがっ
て、本発明のゴム組成物は、各歯ゴム層3だけでなく背
ゴム層2にも用いることができる。
【0021】図2はVリブドベルトBを示す。このVリ
ブドベルトBは、ポリエステル繊維、アラミド繊維等か
らなる複数本の心線5,5,…が埋設された接着ゴム層
6を備えてなり、この接着ゴム層6の下面にはベルト長
手方向に延びる3つのリブゴム層7,7,7が形成さ
れ、さらに、上記接着ゴム層7の上面にはゴム引き帆布
からなる上布8が一体に被着されている。
ブドベルトBは、ポリエステル繊維、アラミド繊維等か
らなる複数本の心線5,5,…が埋設された接着ゴム層
6を備えてなり、この接着ゴム層6の下面にはベルト長
手方向に延びる3つのリブゴム層7,7,7が形成さ
れ、さらに、上記接着ゴム層7の上面にはゴム引き帆布
からなる上布8が一体に被着されている。
【0022】そして、上記各リブゴム層7は本発明のゴ
ム組成物をゴム成分として用いてなるものであり、かか
る各リブゴム層7では、上記歯付ベルトAの各歯ゴム層
3と同様に繊維化可能フッ素樹脂が蜘蛛の巣状の網目構
造を形成し、さらに、多官能性共架橋剤による繊維状の
フッ素樹脂の周りの高度な架橋構造で、フッ素樹脂とゴ
ム間の結合が強化されるため、各リブゴム層7の機械的
特性が向上してクラックが生じ難くなり、各リブゴム層
7の寿命が長くなっている。
ム組成物をゴム成分として用いてなるものであり、かか
る各リブゴム層7では、上記歯付ベルトAの各歯ゴム層
3と同様に繊維化可能フッ素樹脂が蜘蛛の巣状の網目構
造を形成し、さらに、多官能性共架橋剤による繊維状の
フッ素樹脂の周りの高度な架橋構造で、フッ素樹脂とゴ
ム間の結合が強化されるため、各リブゴム層7の機械的
特性が向上してクラックが生じ難くなり、各リブゴム層
7の寿命が長くなっている。
【0023】このように、本発明のゴム組成物にてベル
ト構成ゴム部の少なくとも一部(歯ゴム層3、リブゴム
層7)を構成した伝動ベルト(歯付ベルトA、Vリブド
ベルトB)は、特に耐屈曲疲労性や摩擦係数、引裂き強
度等の機械的特性が改善され、高性能化、長寿命化が実
現されるとともに静粛性にも優れたものとなる。
ト構成ゴム部の少なくとも一部(歯ゴム層3、リブゴム
層7)を構成した伝動ベルト(歯付ベルトA、Vリブド
ベルトB)は、特に耐屈曲疲労性や摩擦係数、引裂き強
度等の機械的特性が改善され、高性能化、長寿命化が実
現されるとともに静粛性にも優れたものとなる。
【0024】以上、本発明の伝動ベルトを図1〜2に基
づいて説明したが、本発明はかかる図面に記載の様態の
みに限定されるものではない。
づいて説明したが、本発明はかかる図面に記載の様態の
みに限定されるものではない。
【0025】
【作用】上記の構成により、本発明の第1〜3の解決手
段では、ゴム組成物の混練りの際、多官能性共架橋剤を
含有する繊維化可能なフッ素樹脂が強力な剪断力によっ
て繊維状となり、かつ、この繊維状のフッ素樹脂が互い
に絡み合って蜘蛛の巣状の網目構造を形成し、固形ゴム
が上記繊維状フッ素樹脂の蜘蛛の巣状の網の中に保持さ
れる。
段では、ゴム組成物の混練りの際、多官能性共架橋剤を
含有する繊維化可能なフッ素樹脂が強力な剪断力によっ
て繊維状となり、かつ、この繊維状のフッ素樹脂が互い
に絡み合って蜘蛛の巣状の網目構造を形成し、固形ゴム
が上記繊維状フッ素樹脂の蜘蛛の巣状の網の中に保持さ
れる。
【0026】そして、加硫によってゴムが架橋した際、
ゴム中にフッ素樹脂が蜘蛛の巣状に広がって存在し、一
本一本の繊維状フッ素樹脂の周り及び隙間に存在する多
官能性共架橋剤によっても架橋が行われる。このため、
蜘蛛の巣状となったフッ素樹脂の周辺において高い架橋
密度を有する架橋構造が形成され、繊維状フッ素樹脂と
ゴムマトリックスとの絡み合い及び機械的な結合力が強
化され、力学刺激により繊維状フッ素樹脂がゴムから離
脱する事態が低減される。したがって、得られたゴムの
屈曲疲労特性及び引裂き強度が大幅に向上する。
ゴム中にフッ素樹脂が蜘蛛の巣状に広がって存在し、一
本一本の繊維状フッ素樹脂の周り及び隙間に存在する多
官能性共架橋剤によっても架橋が行われる。このため、
蜘蛛の巣状となったフッ素樹脂の周辺において高い架橋
密度を有する架橋構造が形成され、繊維状フッ素樹脂と
ゴムマトリックスとの絡み合い及び機械的な結合力が強
化され、力学刺激により繊維状フッ素樹脂がゴムから離
脱する事態が低減される。したがって、得られたゴムの
屈曲疲労特性及び引裂き強度が大幅に向上する。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0028】(実施例1〜7及び比較例1〜3)固形ゴ
ムとして水素添加NBRを用い、かつ、表1に示す共架
橋剤/PTFEの比例で実施例1〜7については多官能
性共架橋剤を含有する繊維化可能なフッ素樹脂混合物を
作成し(但し、比較例1〜3はこのフッ素樹脂混合物を
用いない)、フッ素樹脂の添加量が水素添加NBRに対
し5/100重量部の比例になるように添加し、また、
固形ゴム100重量部に対し老化防止剤2重量部、ステ
アリン酸1重量部、酸化亜鉛10重量部、カーボンブラ
ック20重量部、パーオキサイド2重量部を添加し、さ
らに、実施例7と比較例3についてはナイロン繊維を表
1に示す添加量で添加し、バンバリーミキサーで約5分
間混練りを行ってゴム組成物を得た。
ムとして水素添加NBRを用い、かつ、表1に示す共架
橋剤/PTFEの比例で実施例1〜7については多官能
性共架橋剤を含有する繊維化可能なフッ素樹脂混合物を
作成し(但し、比較例1〜3はこのフッ素樹脂混合物を
用いない)、フッ素樹脂の添加量が水素添加NBRに対
し5/100重量部の比例になるように添加し、また、
固形ゴム100重量部に対し老化防止剤2重量部、ステ
アリン酸1重量部、酸化亜鉛10重量部、カーボンブラ
ック20重量部、パーオキサイド2重量部を添加し、さ
らに、実施例7と比較例3についてはナイロン繊維を表
1に示す添加量で添加し、バンバリーミキサーで約5分
間混練りを行ってゴム組成物を得た。
【0029】ここで、水素添加NBRには水素添加アク
リロニトリル−ブタジエンゴム(日本ゼオン(株)製)
を、老化防止剤には大内新興化学工業(株)製の2−メ
ルカプツベンズイミダゾールを、カーボンブラックには
FEF(N550)を、共架橋剤には三新化学(株)製
のトリメチロールプロパントリメタクリレートを、繊維
化可能なフッ素樹脂には三井・デュポンフロロケミカル
(株)製の商品名テフロンKを、また、ナイロン繊維に
は繊維長0.6mm、繊度2デニールのナイロン短繊維を
用いた。
リロニトリル−ブタジエンゴム(日本ゼオン(株)製)
を、老化防止剤には大内新興化学工業(株)製の2−メ
ルカプツベンズイミダゾールを、カーボンブラックには
FEF(N550)を、共架橋剤には三新化学(株)製
のトリメチロールプロパントリメタクリレートを、繊維
化可能なフッ素樹脂には三井・デュポンフロロケミカル
(株)製の商品名テフロンKを、また、ナイロン繊維に
は繊維長0.6mm、繊度2デニールのナイロン短繊維を
用いた。
【0030】次に得られたゴム組成物をオープンロール
で圧延して未加硫ゴムシートとし、この未加硫ゴムシー
トを160℃で30分間プレス加硫して加硫ゴムシート
を得た。得られた加硫ゴムシートの物性として引裂き強
度と屈曲疲労特性を以下の方法に従って調べた。その結
果を表1に示す。
で圧延して未加硫ゴムシートとし、この未加硫ゴムシー
トを160℃で30分間プレス加硫して加硫ゴムシート
を得た。得られた加硫ゴムシートの物性として引裂き強
度と屈曲疲労特性を以下の方法に従って調べた。その結
果を表1に示す。
【0031】<引裂き強度>JIS K 6301のB
法に従い、25℃で試験を行って引裂き強度(kN/m)を
測定した。
法に従い、25℃で試験を行って引裂き強度(kN/m)を
測定した。
【0032】<屈曲疲労特性>JIS K 6301に
準じ、デマッチャー屈曲疲労試験機を用い、ストローク
19〜75mm、120℃で亀裂成長試験を行って亀裂の
長さが20mmになった時の屈曲回数を疲労特性として示
した。
準じ、デマッチャー屈曲疲労試験機を用い、ストローク
19〜75mm、120℃で亀裂成長試験を行って亀裂の
長さが20mmになった時の屈曲回数を疲労特性として示
した。
【0033】<歯ゴム層の寿命>実施例1〜6で得られ
たゴム組成物及び比較例1,2で得られたゴム組成物を
歯ゴム層3及び背ゴム層2に用い、図1に示される歯付
ベルトA(歯数が92,歯形がZB(JASO E105-81( 自
動車ベルト)及びE106-81(プーリ)の規格),幅19m
m)を製造した。
たゴム組成物及び比較例1,2で得られたゴム組成物を
歯ゴム層3及び背ゴム層2に用い、図1に示される歯付
ベルトA(歯数が92,歯形がZB(JASO E105-81( 自
動車ベルト)及びE106-81(プーリ)の規格),幅19m
m)を製造した。
【0034】得られた歯付ベルトAについて、第3図に
示す3軸走行試験装置を用いて3軸走行試験を行った。
図3において駆動プーリ9は歯付プーリ20ZB(JASO
E105-81,E106-81)、負荷従動プーリ10は歯付プーリ
40ZBであり、駆動プーリ9を6000rpm で矢印C
1 の方向に回転させ、歯付ベルトAの初期張力をアイド
ラープーリ11によって15kgf とし、10馬力で矢印
D1 の方向に走行させた。なお、この場合、環境温度は
130℃である。そして、歯付ベルトAの歯ゴム層3に
破損が生ずるまでの時間を計測し、それぞれ9本の歯付
ベルトAの平均値を算出した。その結果を表1に併記し
た。
示す3軸走行試験装置を用いて3軸走行試験を行った。
図3において駆動プーリ9は歯付プーリ20ZB(JASO
E105-81,E106-81)、負荷従動プーリ10は歯付プーリ
40ZBであり、駆動プーリ9を6000rpm で矢印C
1 の方向に回転させ、歯付ベルトAの初期張力をアイド
ラープーリ11によって15kgf とし、10馬力で矢印
D1 の方向に走行させた。なお、この場合、環境温度は
130℃である。そして、歯付ベルトAの歯ゴム層3に
破損が生ずるまでの時間を計測し、それぞれ9本の歯付
ベルトAの平均値を算出した。その結果を表1に併記し
た。
【0035】さらに、実施例7と比較例3で得られたゴ
ム組成物を用いて図2に示されるVリブドベルトBを製
造し、そのリブゴム層7の寿命を以下の方法に従って調
べた。
ム組成物を用いて図2に示されるVリブドベルトBを製
造し、そのリブゴム層7の寿命を以下の方法に従って調
べた。
【0036】<リブゴム層の寿命>実施例7及び比較例
3で得られたゴム組成物をリブゴム層7に用い、図2に
示されるVリブドベルトB(リブ数3,長さ975cm)
を製造した。
3で得られたゴム組成物をリブゴム層7に用い、図2に
示されるVリブドベルトB(リブ数3,長さ975cm)
を製造した。
【0037】得られたVリブドベルトBについて、図4
に示される3軸走行試験装置を用いて3軸走行試験を行
った。図4において、駆動プーリ12は直径120mm、
従動プーリ13は直径120mmのものであり、直径45
mmのアイドラープーリ14によってVリブドベルトBの
張力が調整されている。従動プーリ13の負荷12馬
力、アイドラープーリ14へのセットウェイト(張力)
85kgf 、駆動プーリ12の回転数4900rpm の条件
で、85℃雰囲気中、駆動プーリ12を矢印C2 の方向
に回転させてVリブドベルトBを矢印D2 方向に走行さ
せた。この時のリブゴム層7の先端に生じたクラックが
心線5に達するまでの時間を計測した。
に示される3軸走行試験装置を用いて3軸走行試験を行
った。図4において、駆動プーリ12は直径120mm、
従動プーリ13は直径120mmのものであり、直径45
mmのアイドラープーリ14によってVリブドベルトBの
張力が調整されている。従動プーリ13の負荷12馬
力、アイドラープーリ14へのセットウェイト(張力)
85kgf 、駆動プーリ12の回転数4900rpm の条件
で、85℃雰囲気中、駆動プーリ12を矢印C2 の方向
に回転させてVリブドベルトBを矢印D2 方向に走行さ
せた。この時のリブゴム層7の先端に生じたクラックが
心線5に達するまでの時間を計測した。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示された結果から、実施例1〜6で
得られたゴム組成物からなるゴムはいずれも比較例1で
得られたゴム組成物からなるゴムに比較して引裂き強度
が同等もしくはそれ以上であり、屈曲疲労特性に極めて
優れており、歯付ベルトAの歯ゴム層3として用いた場
合に長寿命化していることが判る。また、架橋剤の添加
量がPTFEに対して2/1を超えた場合、過剰な共架
橋剤が直接ゴムに分散され、弾性率が高くなりすぎて屈
曲疲労特性及び引裂き特性は低下する。実施例7と比較
例3と比較して、短繊維添加系で共架橋剤添加が屈曲疲
労特性及び引裂き特性の向上に有効であり、リブゴム層
7の寿命が長くなっていることが判る。
得られたゴム組成物からなるゴムはいずれも比較例1で
得られたゴム組成物からなるゴムに比較して引裂き強度
が同等もしくはそれ以上であり、屈曲疲労特性に極めて
優れており、歯付ベルトAの歯ゴム層3として用いた場
合に長寿命化していることが判る。また、架橋剤の添加
量がPTFEに対して2/1を超えた場合、過剰な共架
橋剤が直接ゴムに分散され、弾性率が高くなりすぎて屈
曲疲労特性及び引裂き特性は低下する。実施例7と比較
例3と比較して、短繊維添加系で共架橋剤添加が屈曲疲
労特性及び引裂き特性の向上に有効であり、リブゴム層
7の寿命が長くなっていることが判る。
【0040】また、実施例3と比較例2とを比較する
と、共架橋剤が直接ゴムに添加された場合、力学物性の
改良が見られず、一方、実施例3では共架橋剤を繊維化
可能なフッ素樹脂に添加して混合物を作成し、この混合
物をさらにゴムに分散した場合、引裂き強度及び屈曲疲
労特性が大幅に改良され、歯付ベルトAの歯ゴム層3と
して用いる場合には長寿命になった。
と、共架橋剤が直接ゴムに添加された場合、力学物性の
改良が見られず、一方、実施例3では共架橋剤を繊維化
可能なフッ素樹脂に添加して混合物を作成し、この混合
物をさらにゴムに分散した場合、引裂き強度及び屈曲疲
労特性が大幅に改良され、歯付ベルトAの歯ゴム層3と
して用いる場合には長寿命になった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3に係
る本発明によれば、多官能性共架橋剤を含有する繊維化
可能なフッ素樹脂を固形ゴムに添加してゴム組成物を構
成したので、ゴム中に蜘蛛の巣状に広がった繊維状フッ
素樹脂と繊維状フッ素樹脂の周り及び隙間に存在する多
官能性共架橋剤とによって非常に優れた屈曲疲労特性及
び引裂き強度を発現できるゴム組成物を得ることができ
る。また、このゴム組成物でベルト構成ゴム部の少なく
とも一部を構成することにより、高性能及び長寿命等が
一段と優れた伝動ベルトを得ることができる。
る本発明によれば、多官能性共架橋剤を含有する繊維化
可能なフッ素樹脂を固形ゴムに添加してゴム組成物を構
成したので、ゴム中に蜘蛛の巣状に広がった繊維状フッ
素樹脂と繊維状フッ素樹脂の周り及び隙間に存在する多
官能性共架橋剤とによって非常に優れた屈曲疲労特性及
び引裂き強度を発現できるゴム組成物を得ることができ
る。また、このゴム組成物でベルト構成ゴム部の少なく
とも一部を構成することにより、高性能及び長寿命等が
一段と優れた伝動ベルトを得ることができる。
【図1】歯付ベルトを部分的に示す斜視図である。
【図2】Vリブドベルトを部分的に示す斜視図である。
【図3】歯付ベルトの3軸走行試験に用いた試験装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図4】Vリブドベルトの3軸走行試験に用いた試験装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
3 歯ゴム層(ベルト構成ゴム部の少なくとも一部) 7 リブゴム層(ベルト構成ゴム部の少なくとも一部) A 歯付ベルト(伝動ベルト) B Vリブドベルト(伝動ベルト)
Claims (3)
- 【請求項1】 固形ゴムに多官能性共架橋剤を含有する
繊維化可能なフッ素樹脂が添加されてなることを特徴と
するゴム組成物。 - 【請求項2】 繊維化可能なフッ素樹脂1重量部に対し
多官能性共架橋剤0.05〜2重量部が添加されている
ことを特徴とする請求項1記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のゴム組成物にてベ
ルト構成ゴム部の少なくとも一部が構成されていること
を特徴とする伝動ベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14420094A JPH083374A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14420094A JPH083374A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083374A true JPH083374A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15356551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14420094A Withdrawn JPH083374A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | ゴム組成物及びそれを用いた伝動ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083374A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005015769A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Mitsuboshi Belting Ltd | ゴム組成物及びこれを用いた伝動ベルト |
| JP2010054403A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Mitsuboshi Belting Ltd | Vリブドベルトの寿命予測方法 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP14420094A patent/JPH083374A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005015769A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Mitsuboshi Belting Ltd | ゴム組成物及びこれを用いた伝動ベルト |
| JP2010054403A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Mitsuboshi Belting Ltd | Vリブドベルトの寿命予測方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |