JPH08337521A - 経皮薬剤放出デバイス - Google Patents
経皮薬剤放出デバイスInfo
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- JPH08337521A JPH08337521A JP7147603A JP14760395A JPH08337521A JP H08337521 A JPH08337521 A JP H08337521A JP 7147603 A JP7147603 A JP 7147603A JP 14760395 A JP14760395 A JP 14760395A JP H08337521 A JPH08337521 A JP H08337521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time delay
- film
- delay control
- drug
- delivery device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Medicinal Preparation (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 時間遅れ制御膜によって所定の調整された速
度と時間遅れで放出され、治療時間の調整または多回連
続治療における耐性の防止を図ることができる治療時間
の調節が可能な経皮薬剤放出デバイスを提供する。 【構成】 高分子基材の薬剤保存層本体2に薬理学的に
活性な剤(薬剤)が分散しており、不透過パッキング膜
1で環境条件から保護されている。その下部に粘着層3
が付加されてもよい。薬剤保存層本体2と透過性の時間
遅れ制御膜6が取り除き可能な不透過薄膜からなる不透
過分離膜4で分離されている。その不透過分離膜4を使
用直前に本体デバイスより切り離し、粘着層5によって
皮膚表面へ張り付ける。粘着層3及び5は必要に応じて
付加されるが、粘着層中の透過抵抗は無視できる。薬剤
放出の時間遅れは、時間遅れ制御膜6の内部構造と厚み
によって任意に調節できる。
度と時間遅れで放出され、治療時間の調整または多回連
続治療における耐性の防止を図ることができる治療時間
の調節が可能な経皮薬剤放出デバイスを提供する。 【構成】 高分子基材の薬剤保存層本体2に薬理学的に
活性な剤(薬剤)が分散しており、不透過パッキング膜
1で環境条件から保護されている。その下部に粘着層3
が付加されてもよい。薬剤保存層本体2と透過性の時間
遅れ制御膜6が取り除き可能な不透過薄膜からなる不透
過分離膜4で分離されている。その不透過分離膜4を使
用直前に本体デバイスより切り離し、粘着層5によって
皮膚表面へ張り付ける。粘着層3及び5は必要に応じて
付加されるが、粘着層中の透過抵抗は無視できる。薬剤
放出の時間遅れは、時間遅れ制御膜6の内部構造と厚み
によって任意に調節できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の治療剤や診断剤
を皮膚吸収する際に用いられる経皮薬剤放出デバイスに
関するものである。
を皮膚吸収する際に用いられる経皮薬剤放出デバイスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】経皮吸収製剤は、一定速度放出型の製剤
が、ニトログリセリン、スコポラミン、エストラジオー
ル、硝酸イソソルビド、フェンタニル、クロニジン、ニ
コチンなどに臨床利用されている。また、これらの治療
薬ばかりでなく、一般に経皮治療可能な薬剤には、現在
開発されている長期間一定放出型の経皮吸収製剤も用い
られている。
が、ニトログリセリン、スコポラミン、エストラジオー
ル、硝酸イソソルビド、フェンタニル、クロニジン、ニ
コチンなどに臨床利用されている。また、これらの治療
薬ばかりでなく、一般に経皮治療可能な薬剤には、現在
開発されている長期間一定放出型の経皮吸収製剤も用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな長期間一定放出型の経皮吸収製剤では耐性が現れた
り、耐性防止のため増量投与によって副作用が無視でき
なくなることが問題となっている。特に、ニトログリセ
リンやニコチンの経皮吸収治療では耐性防止型の経皮吸
収治療製剤が望まれている。
うな長期間一定放出型の経皮吸収製剤では耐性が現れた
り、耐性防止のため増量投与によって副作用が無視でき
なくなることが問題となっている。特に、ニトログリセ
リンやニコチンの経皮吸収治療では耐性防止型の経皮吸
収治療製剤が望まれている。
【0004】本発明は、上記状況に鑑みて、時間遅れ制
御膜によって薬理学的に活性な剤を所定の調整された速
度と時間遅れで放出し、治療時間の調整または多回連続
治療における耐性の防止を図ることができる治療時間の
調節が可能な経皮薬剤放出デバイスを提供することを目
的とする。
御膜によって薬理学的に活性な剤を所定の調整された速
度と時間遅れで放出し、治療時間の調整または多回連続
治療における耐性の防止を図ることができる治療時間の
調節が可能な経皮薬剤放出デバイスを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)経皮薬剤放出デバイスにおいて、薬理学的に活性
な剤を含む薬剤保存層本体と、薬剤保存層に接着される
透過性時間遅れ制御膜が不透過分離膜で分離された多層
膜経皮吸収製剤で、使用直前に前記不透過分離膜のみを
取り除き前記薬剤保存層に時間遅れ制御膜を接着するこ
とによって、前記薬剤保存層からの薬剤の放出を一定時
間停止し得るようにしたものである。
成するために、 (1)経皮薬剤放出デバイスにおいて、薬理学的に活性
な剤を含む薬剤保存層本体と、薬剤保存層に接着される
透過性時間遅れ制御膜が不透過分離膜で分離された多層
膜経皮吸収製剤で、使用直前に前記不透過分離膜のみを
取り除き前記薬剤保存層に時間遅れ制御膜を接着するこ
とによって、前記薬剤保存層からの薬剤の放出を一定時
間停止し得るようにしたものである。
【0006】(2)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバ
イスにおいて、前記薬剤保存層および透過性時間遅れ制
御膜には透過促進剤を含ませることができるようにした
ものである。 (3)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバイスにおい
て、前記薬理学的に活性な剤として全身作用の治療剤を
用いるようにしたものである。
イスにおいて、前記薬剤保存層および透過性時間遅れ制
御膜には透過促進剤を含ませることができるようにした
ものである。 (3)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバイスにおい
て、前記薬理学的に活性な剤として全身作用の治療剤を
用いるようにしたものである。
【0007】(4)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバ
イスにおいて、前記薬理学的に活性な剤として局所作用
の治療剤を用いるようにしたものである。 (5)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバイスにおい
て、前記薬理学的に活性な剤として診断剤を用いるよう
にしたものである。 (6)上記(1)乃至(5)のうちいずれか1項記載の
経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ制
御膜として脂溶性合成高分子膜を用いるようにしたもの
である。
イスにおいて、前記薬理学的に活性な剤として局所作用
の治療剤を用いるようにしたものである。 (5)上記(1)記載の経皮薬剤放出デバイスにおい
て、前記薬理学的に活性な剤として診断剤を用いるよう
にしたものである。 (6)上記(1)乃至(5)のうちいずれか1項記載の
経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ制
御膜として脂溶性合成高分子膜を用いるようにしたもの
である。
【0008】(7)上記(1)乃至(5)のうちいずれ
か1項記載の経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過
性時間遅れ制御膜として親水性合成高分子膜を用いるよ
うにしたものである。 (8)上記(1)乃至(5)のうちいずれか1項記載の
経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ制
御膜として2層以上の高分子膜を用いるようにしたもの
である。
か1項記載の経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過
性時間遅れ制御膜として親水性合成高分子膜を用いるよ
うにしたものである。 (8)上記(1)乃至(5)のうちいずれか1項記載の
経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ制
御膜として2層以上の高分子膜を用いるようにしたもの
である。
【0009】
【作用】本発明によれば、経皮薬剤放出デバイスにおい
て、使用までは、薬理学的に活性な剤を含んだ薬剤保存
層本体(2)と透過性の時間遅れ制御膜(6)が不透過
分離膜(4)を介して構成されており、使用直前にその
不透過分離膜(4)を取り除き、前記薬剤保存層本体
(2)と時間遅れ制御膜(6)を接着したのち、時間遅
れ制御膜(6)の粘着層(5)を皮膚に張りつける。放
出速度が定常になるまでの時間遅れは、時間遅れ制御膜
(6)内の拡散係数と膜厚みに依存するので、膜の内部
構造と膜厚みの制御によって、時間遅れが任意に調節で
きる。
て、使用までは、薬理学的に活性な剤を含んだ薬剤保存
層本体(2)と透過性の時間遅れ制御膜(6)が不透過
分離膜(4)を介して構成されており、使用直前にその
不透過分離膜(4)を取り除き、前記薬剤保存層本体
(2)と時間遅れ制御膜(6)を接着したのち、時間遅
れ制御膜(6)の粘着層(5)を皮膚に張りつける。放
出速度が定常になるまでの時間遅れは、時間遅れ制御膜
(6)内の拡散係数と膜厚みに依存するので、膜の内部
構造と膜厚みの制御によって、時間遅れが任意に調節で
きる。
【0010】したがって、夜睡眠前に張りつけて、翌朝
から治療を開始できたり、連続多回使用において、薬物
を放出しない治療休止期間を設定でき、耐性の防止が可
能になる。
から治療を開始できたり、連続多回使用において、薬物
を放出しない治療休止期間を設定でき、耐性の防止が可
能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施例を示す薬剤の経
皮放出デバイスの一例を示す図である。図1(a)に示
すように、高分子基材の薬剤保存層本体2に薬理学的に
活性な剤(薬剤)が分散しており、不透過パッキング膜
1で環境条件から保護されている。その下部に粘着層3
が付加されている。なお、薬物保存層が粘着性のある高
分子基材である場合には粘着層3は付加しなくてもよ
い。薬剤保存層本体2と透過性の時間遅れ制御膜6は取
り除き可能な不透過薄膜からなる不透過分離膜4で分離
されている。
ながら説明する。図1は本発明の実施例を示す薬剤の経
皮放出デバイスの一例を示す図である。図1(a)に示
すように、高分子基材の薬剤保存層本体2に薬理学的に
活性な剤(薬剤)が分散しており、不透過パッキング膜
1で環境条件から保護されている。その下部に粘着層3
が付加されている。なお、薬物保存層が粘着性のある高
分子基材である場合には粘着層3は付加しなくてもよ
い。薬剤保存層本体2と透過性の時間遅れ制御膜6は取
り除き可能な不透過薄膜からなる不透過分離膜4で分離
されている。
【0012】次に、図1(b)に示すように、その不透
過分離膜4を使用直前に本体デバイスより取り離し、図
1(c)に示すように、リリースライナー7を取り離
し、粘着層5によって皮膚表面へ張り付ける。粘着層3
及び5は必要に応じて付加されるが、粘着層中の透過抵
抗は無視できる。薬剤放出の時間遅れは、時間遅れ制御
膜6の内部構造と厚みによって任意に調節できる。薬剤
保存層本体2は、高分子基材中に薬剤を粒子状、結晶
状、液滴状あるいは溶解状に含んでいるマトリックスも
しくはレザバー型の保存層である。
過分離膜4を使用直前に本体デバイスより取り離し、図
1(c)に示すように、リリースライナー7を取り離
し、粘着層5によって皮膚表面へ張り付ける。粘着層3
及び5は必要に応じて付加されるが、粘着層中の透過抵
抗は無視できる。薬剤放出の時間遅れは、時間遅れ制御
膜6の内部構造と厚みによって任意に調節できる。薬剤
保存層本体2は、高分子基材中に薬剤を粒子状、結晶
状、液滴状あるいは溶解状に含んでいるマトリックスも
しくはレザバー型の保存層である。
【0013】次に、本発明の実施例を用いて例証する
が、本発明の範囲はこれらによって限定されるものでは
ない。 〔実施例1〕ここでは、透過性時間遅れ制御膜としての
ブレンドポリエチレン膜による脂溶性薬剤プロゲストロ
ン放出の時間遅れ制御について説明する。
が、本発明の範囲はこれらによって限定されるものでは
ない。 〔実施例1〕ここでは、透過性時間遅れ制御膜としての
ブレンドポリエチレン膜による脂溶性薬剤プロゲストロ
ン放出の時間遅れ制御について説明する。
【0014】薬剤プロゲストロンの放出時間遅れを、低
密度と高密度ポリエチレンのブレンド率の異なる高分子
膜の厚みとブレンド率によって調節できることを確認し
た。低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレンブレンド
膜の低密度ポリエチレン比率を100、80、60、4
0、20および0%に変化させた厚み50μmの膜を用
いて親油性薬剤プロゲステロンの透過速度を水平型拡散
セルで測定した。
密度と高密度ポリエチレンのブレンド率の異なる高分子
膜の厚みとブレンド率によって調節できることを確認し
た。低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレンブレンド
膜の低密度ポリエチレン比率を100、80、60、4
0、20および0%に変化させた厚み50μmの膜を用
いて親油性薬剤プロゲステロンの透過速度を水平型拡散
セルで測定した。
【0015】その結果、透過の時間遅れは低密度ポリエ
チレンのブレンド比率によって、1時間から24時間の
範囲に調節できた。また、低密度ポリエチレンの比率が
80%および40%のポリマー膜の定常状態透過速度
は、60%のポリマー膜に比べ50%程度の差の範囲内
にあり、定常状態透過速度を大きく変化させずに、時間
遅れだけを広範囲に調節できることがわかった。
チレンのブレンド比率によって、1時間から24時間の
範囲に調節できた。また、低密度ポリエチレンの比率が
80%および40%のポリマー膜の定常状態透過速度
は、60%のポリマー膜に比べ50%程度の差の範囲内
にあり、定常状態透過速度を大きく変化させずに、時間
遅れだけを広範囲に調節できることがわかった。
【0016】さらに、時間遅れ、膜厚みと拡散係数の関
係、拡散係数=厚み2 /(6x時間遅れ)より拡散係数
を求めたところ、拡散係数をブレンド比率によって10
-11から10-9cm2 /sの範囲で調節可能なことが判
明した。厚み50μmの膜の場合、時間遅れは1時間か
ら116時間(約5日)まで制御可能である。一方、薬
剤のブレンド膜への溶解度は、ブレンド比率にほとんど
依存しないことが明らかになった。
係、拡散係数=厚み2 /(6x時間遅れ)より拡散係数
を求めたところ、拡散係数をブレンド比率によって10
-11から10-9cm2 /sの範囲で調節可能なことが判
明した。厚み50μmの膜の場合、時間遅れは1時間か
ら116時間(約5日)まで制御可能である。一方、薬
剤のブレンド膜への溶解度は、ブレンド比率にほとんど
依存しないことが明らかになった。
【0017】〔実施例2〕ここでは、透過性時間遅れ制
御膜としてのシリコーンエラストマー膜によるプロゲス
テロン放出の時間遅れ制御について説明する。20.1
gシリコーンエラストマー(MDX4−4210)、
4.0gミリスチン酸イソプロピル(IPM)、4.0
gプロゲステロン、2.0g架橋剤の混合物にトルエン
20mlを加え、よく攬拌した後、厚み200μmのマ
トリックス型薬剤保存層膜を作製し、摂氏40度で一昼
夜乾燥した。
御膜としてのシリコーンエラストマー膜によるプロゲス
テロン放出の時間遅れ制御について説明する。20.1
gシリコーンエラストマー(MDX4−4210)、
4.0gミリスチン酸イソプロピル(IPM)、4.0
gプロゲステロン、2.0g架橋剤の混合物にトルエン
20mlを加え、よく攬拌した後、厚み200μmのマ
トリックス型薬剤保存層膜を作製し、摂氏40度で一昼
夜乾燥した。
【0018】更に、薬剤を含まないシリコーンエラスト
マー膜を同様の方法で作製し、両面をシリコーンコーテ
ィングした厚み25μmのポリエチレンテレフタレート
膜で分離した。薬剤放出実験直前に分離膜を取り除き、
薬物保存層と時間遅れ制御膜を接着し、薬剤放出実験を
行った。時間遅れ制御膜には、厚み1.0mmと200
μmのMDX4−4210膜を用いた。その結果、プロ
ゲステロンの時間遅れは、それぞれ8.2時間及び19
分となった。従って、時間遅れ制御膜の厚みが200μ
mから1.0mmの範囲の調節によって治療開始の時間
遅れを約20分から8時間程度まで制御できることが明
らかとなった。
マー膜を同様の方法で作製し、両面をシリコーンコーテ
ィングした厚み25μmのポリエチレンテレフタレート
膜で分離した。薬剤放出実験直前に分離膜を取り除き、
薬物保存層と時間遅れ制御膜を接着し、薬剤放出実験を
行った。時間遅れ制御膜には、厚み1.0mmと200
μmのMDX4−4210膜を用いた。その結果、プロ
ゲステロンの時間遅れは、それぞれ8.2時間及び19
分となった。従って、時間遅れ制御膜の厚みが200μ
mから1.0mmの範囲の調節によって治療開始の時間
遅れを約20分から8時間程度まで制御できることが明
らかとなった。
【0019】〔実施例3〕ここでは、透過性時間遅れ制
御膜としての超低密度ポリエチレン膜によるプレドニソ
ロン放出の時間遅れ制御について説明する。20.1g
シリコーンエラストマー(MDX4−4210)、4.
0gミリスチン酸イソフロピル(IPM)、2.0gブ
レドニソロン、2.0g架橋剤の混合物にトルエン20
mlを加え、よく攬拌した後、厚み200μmのマトリ
ックス型薬物保存層膜を作製し、摂氏40度で一昼夜乾
燥した。
御膜としての超低密度ポリエチレン膜によるプレドニソ
ロン放出の時間遅れ制御について説明する。20.1g
シリコーンエラストマー(MDX4−4210)、4.
0gミリスチン酸イソフロピル(IPM)、2.0gブ
レドニソロン、2.0g架橋剤の混合物にトルエン20
mlを加え、よく攬拌した後、厚み200μmのマトリ
ックス型薬物保存層膜を作製し、摂氏40度で一昼夜乾
燥した。
【0020】更に、薬剤を含まない厚み40及び80μ
mの超低密度ポリエチレン膜を、両面をシリコーンコー
ティングした厚み25μmのポリエチレンテレフタレー
ト膜で分離し、多層膜ブレドニソロン製剤を作製した。
薬物放出実験直前に、分離膜を取り除き、薬物保存層と
時間遅れ制御膜を接着し、40%ポリエチレングリコー
ル400溶液中への放出実験を行った。その結果、ブレ
ドニソロンの放出時間遅れは、それぞれの時間遅れ制御
膜について2.3時間及び8.2時間になった。
mの超低密度ポリエチレン膜を、両面をシリコーンコー
ティングした厚み25μmのポリエチレンテレフタレー
ト膜で分離し、多層膜ブレドニソロン製剤を作製した。
薬物放出実験直前に、分離膜を取り除き、薬物保存層と
時間遅れ制御膜を接着し、40%ポリエチレングリコー
ル400溶液中への放出実験を行った。その結果、ブレ
ドニソロンの放出時間遅れは、それぞれの時間遅れ制御
膜について2.3時間及び8.2時間になった。
【0021】上記した経皮薬剤放出デバイスは、使用す
る直前まで薬剤を含まない時間遅れ制御膜に薬物が浸透
するのを防止することによって、薬剤放出の時間遅れを
任意の時間に調節し、デバイスを皮膚表面へ張りつけた
後、薬理効果を発現するまでの時間を調節できる。ま
た、連続的に皮膚に張り付けても、ある一定時間薬剤の
放出しない期間が得られるので、血中や標的組織から薬
剤が消失する治療休止期間を実現でき、長期運用での耐
性を防止できる。
る直前まで薬剤を含まない時間遅れ制御膜に薬物が浸透
するのを防止することによって、薬剤放出の時間遅れを
任意の時間に調節し、デバイスを皮膚表面へ張りつけた
後、薬理効果を発現するまでの時間を調節できる。ま
た、連続的に皮膚に張り付けても、ある一定時間薬剤の
放出しない期間が得られるので、血中や標的組織から薬
剤が消失する治療休止期間を実現でき、長期運用での耐
性を防止できる。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。経皮薬
剤放出デバイスにおいて、使用までは、薬理学的に活性
な剤を含んだ薬剤保存膜と透過性の時間遅れ制御膜が不
透過分離膜を介して構成されており、使用直前にその不
透過分離膜を取り除き、薬剤保存膜と時間遅れ制御膜を
接着したのち、時間遅れ制御膜の粘着層を皮膚に張りつ
ける。放出速度が定常になるまでの時間遅れは、時間遅
れ制御膜内の拡散係数と膜厚みに依存するので、膜の内
部構造と膜厚みの制御によって、時間遅れが任意に調節
できる。
よれば、次のような効果を奏することができる。経皮薬
剤放出デバイスにおいて、使用までは、薬理学的に活性
な剤を含んだ薬剤保存膜と透過性の時間遅れ制御膜が不
透過分離膜を介して構成されており、使用直前にその不
透過分離膜を取り除き、薬剤保存膜と時間遅れ制御膜を
接着したのち、時間遅れ制御膜の粘着層を皮膚に張りつ
ける。放出速度が定常になるまでの時間遅れは、時間遅
れ制御膜内の拡散係数と膜厚みに依存するので、膜の内
部構造と膜厚みの制御によって、時間遅れが任意に調節
できる。
【0024】したがって、夜睡眠前に張りつけて翌朝か
ら治療を開始できたり、また、連続的に皮膚に張り付け
ても、ある一定時間薬剤の放出しない期間が得られるの
で、血中や標的組織から薬剤が消失する治療休止期間を
実現でき、長期運用での耐性を防止できる。
ら治療を開始できたり、また、連続的に皮膚に張り付け
ても、ある一定時間薬剤の放出しない期間が得られるの
で、血中や標的組織から薬剤が消失する治療休止期間を
実現でき、長期運用での耐性を防止できる。
【図1】本発明の実施例を示す治療時間の調節可能な経
皮薬剤放出デバイスの断面図である。
皮薬剤放出デバイスの断面図である。
1 不透過パッキング膜 2 薬剤保存層本体 3,5 粘着層 4 不透過分離膜 6 時間遅れ制御膜 7 リリースライナー
Claims (8)
- 【請求項1】 薬理学的に活性な剤を含む薬剤保存層本
体と、薬剤保存層に接着される透過性時間遅れ制御膜が
不透過分離膜で分離された多層膜経皮吸収製剤で、使用
直前に前記不透過分離膜のみを取り除き前記薬剤保存層
に時間遅れ制御膜を接着することによって、前記薬剤保
存層からの薬剤の放出を一定時間停止し得る経皮薬剤放
出デバイス。 - 【請求項2】 請求項1記載の経皮薬剤放出デバイスに
おいて、前記薬剤保存層および透過性時間遅れ制御膜に
は透過促進剤を含ませることができる経皮薬剤放出デバ
イス。 - 【請求項3】 請求項1記載の経皮薬剤放出デバイスに
おいて、前記薬理学的に活性な剤が全身作用の治療剤で
ある経皮薬剤放出デバイス。 - 【請求項4】 請求項1記載の経皮薬剤放出デバイスに
おいて、前記薬理学的に活性な剤が局所作用の治療剤で
ある経皮薬剤放出デバイス。 - 【請求項5】 請求項1記載の経皮薬剤放出デバイスに
おいて、前記薬理学的に活性な剤が診断剤である経皮薬
剤放出デバイス。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載
の経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ
制御膜が脂溶性合成高分子膜である経皮薬剤放出デバイ
ス。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載
の経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ
制御膜が親水性合成高分子膜である経皮薬剤放出デバイ
ス。 - 【請求項8】 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載
の経皮薬剤放出デバイスにおいて、前記透過性時間遅れ
制御膜が2層以上の高分子膜からなる経皮薬剤放出デバ
イス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14760395A JP3172395B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 経皮薬剤放出デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14760395A JP3172395B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 経皮薬剤放出デバイス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08337521A true JPH08337521A (ja) | 1996-12-24 |
| JP3172395B2 JP3172395B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=15434070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14760395A Expired - Fee Related JP3172395B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 経皮薬剤放出デバイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3172395B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6072086A (en) * | 1996-04-12 | 2000-06-06 | Intergen Company | Method and composition for controlling formaldehyde fixation by delayed quenching |
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