JPH08337771A - 汚染付着防止剤、塗料用組成物、表面処理方法および屋外物品 - Google Patents

汚染付着防止剤、塗料用組成物、表面処理方法および屋外物品

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JPH08337771A
JPH08337771A JP14375895A JP14375895A JPH08337771A JP H08337771 A JPH08337771 A JP H08337771A JP 14375895 A JP14375895 A JP 14375895A JP 14375895 A JP14375895 A JP 14375895A JP H08337771 A JPH08337771 A JP H08337771A
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fluorine
coating
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JP14375895A
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Haruhiko Mori
晴彦 毛利
Susumu Wada
進 和田
Yoshiki Shimizu
義喜 清水
Hiroo Mitsuhata
啓男 光畑
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防汚染付着性、汚染除去性に優れ、さらに耐
水性、耐久性にも優れた塗料用組成物、汚染付着防止
剤、表面処理方法および屋外物品を提供する。 【構成】 (A)式(I): Z−X−O−Rf (I) (式中、Zは官能基を有しているか有していない有機
基、XはC=OまたはSO2、Rfは水素原子の一部また
は全部がフッ素原子で置換されており、酸素原子を含ん
でいてもよい有機基である)で示される熱解離性含フッ
素保護基を有する化合物からなる汚染付着防止剤を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚染付着防止剤、塗料
用組成物、表面処理方法および屋外物品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、美観保持、景観重視の観点から、
建築外装や車両外装などの汚れに関する分析および防止
方法が種々検討されており、とくに都市部での雨水によ
り運ばれる汚れにたいし、汚れが付着堆積しにくい機能
(防汚染付着性)、付着堆積しても洗浄により容易に除
去できる機能(汚染除去性)に優れた外装材が求められ
ている。
【0003】この汚染除去性向上のためには塗膜の架橋
密度をあげるなどの方法が有効であり、また汚染付着性
改良のためには物品の表面を親水性(対水接触角を低く
する)にすることが有効であることが知られている。汚
染付着性を改良するばあい、塗膜全体を親水性にすると
塗膜の耐水性、耐久性に問題がおこるので、効率的に塗
膜表面のみを親水化する方法が好適である。
【0004】汚染付着性改良のために、親水性のカルボ
ン酸塩やスルホン酸塩構造を導入した塗料用樹脂からな
る組成物が、たとえば特開平6−179790号公報な
どに開示されている。しかしながら塗膜のほぼ全体にイ
オン性の親水性基が存在するので、塗膜の耐水性が劣
り、各種塗料用添加剤や顔料に悪影響をおよぼすため効
果が不充分であり、硬化反応性に悪影響をおよぼすなど
の欠点があった。
【0005】また、特開平4−218561号、特開平
5−86297号および特開平5−86298号各公報
には潜在化カルボキシル化合物が開示されているが、こ
れもカルボキシル基がほぼ塗膜全体に存在するため塗膜
の耐水性に劣り、ブロック化官能基は架橋反応におもに
機能するため表面の親水化が不充分であるなどの欠点を
有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防汚
染付着性、汚染除去性に優れ、さらに耐水性、耐久性に
も優れた塗料用組成物、該組成物に用いる汚染付着防止
剤、該組成物を用いる表面処理方法および該組成物を用
いて該処理方法によりえられる屋外物品を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)式
(I): Z−X−O−Rf (I) (式中、Zは官能基を有しているか有していない有機
基、XはC=OまたはSO2、Rfは水素原子の一部また
は全部がフッ素原子で置換されており、酸素原子を含ん
でいてもよい有機基である)で示される熱解離性含フッ
素保護基を有する化合物からなる汚染付着防止剤に関す
る。
【0008】また本発明は、前記(A)汚染付着防止剤
1〜100重量部と(B)架橋性官能基含有塗料用樹脂
100重量部と(C)硬化剤および/または硬化触媒と
からなる塗料用組成物に関する。
【0009】また本発明は、前記熱解離性含フッ素保護
基および水酸基を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィ
ン共重合体と(C)硬化剤および/または硬化触媒とか
らなる塗料用組成物に関する。
【0010】さらに本発明は、前記いずれかの汚染付着
防止剤または塗料用組成物を塗装したのち、塗膜表面を
アルカリまたは酸で表面処理する方法に関する。
【0011】さらにまた本発明は、前記いずれかの汚染
付着防止剤または塗料用組成物を塗装するか、または前
記表面処理する方法により処理してえられる屋外物品に
関する。
【0012】
【作用および実施例】本発明において、防汚染付着性、
汚染除去性などに優れるという効果が、なぜえられるの
かということについては、明らかではないが、たとえば
つぎのようなことが考えられる。
【0013】前記(A)の式(I)中、Rfは熱解離性
であるので、熱解離によりカルボン酸基、スルホン酸
基、アミノ基などの親水性基を生じせしめ、とくにRf
がフッ素原子を有していると、Rfが表面濃縮されるた
め、表面に上記親水性基が濃縮されるので優れた効果が
えられるものと考えられる。
【0014】また、Rfが式(II)
【0015】
【化3】
【0016】で示される有機基のばあい、R1が結合し
た炭素原子はアセタール構造となり、熱解離性が高いの
で優れた効果がえられるものと考えられる。
【0017】また、Rfが式(III)
【0018】
【化4】
【0019】で示される有機基のばあい、R1が結合し
た炭素原子に隣接した基にフッ素原子が結合しているた
め、そのフッ素原子の電子吸引効果のために熱解離性が
高いので優れた効果がえられるものと考えられる。
【0020】さらに、前記(A)の式(I)においてZ
が官能基を有しないときは、表面移行性または表面濃縮
性が良好であり、Zが官能基を有しているときは塗膜と
化学結合で結ばれるので、持続性が良好であるので優れ
た効果がえられるものと考えられる。
【0021】式(I)において、Zは官能基を有してい
るか有していない有機基であり、XはC=OまたはSO
2を示す。
【0022】式(I)で示される化合物は、Z−X−で
示される有機基を有する化合物、たとえばカルボン酸化
合物、スルホン酸化合物、イソシアネート化合物などを
原料のひとつとしている。
【0023】これらのうち、Zがたとえばアルキル基、
芳香族基などのように、官能基を有していないとき、式
(I)で示される化合物は、単なる添加剤といえる。
【0024】また、Zがたとえば水酸基、アミノ基、イ
ソシアネート基、エポキシ基、アルコキシシリル基など
のような非二重結合性官能基を有しているとき、式
(I)で示される化合物は、この官能基を介して、たと
えば後記する塗料用樹脂または硬化剤と反応するので、
反応性添加剤といえる。
【0025】さらに、Zがたとえばビニル基のような二
重結合性官能基を有しているとき、式(I)で示される
化合物は、後記する熱解離性含フッ素保護基含有モノマ
ー、すなわち重合性添加剤といえる。
【0026】前記カルボン酸化合物としては、たとえば
モノカルボン酸、ポリカルボン酸、ヒドロキシ基含有モ
ノカルボン酸、ヒドロキシ基含有ポリカルボン酸などが
あげられ、硬化剤との反応性や表面濃縮性の点からヒド
ロキシ基含有モノカルボン酸などが好ましい。
【0027】モノカルボン酸としては、たとえば酢酸、
プロピオン酸などがあげられ、ポリカルボン酸として
は、たとえばコハク酸、ヒドロキシ基含有カルボン酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1、2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、カルボキシル基含有の溶剤可溶
性フルオロオレフィン共重合体、ポリアクリル酸、両末
端にカルボキシル基含有のポリエステルなどがあげられ
るが、耐侯性の点からカルボキシル基含有の溶剤可溶性
フルオロオレフィン共重合体が好ましい。
【0028】ヒドロキシ基含有モノカルボン酸として
は、たとえば4−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ
ルブタン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、2,2−
ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸や無水ジカルボ
ン酸とジオールとの反応物などがあげられるが、水酸基
の反応性の点から無水ジカルボン酸とジオールとの反応
物が好ましい。
【0029】無水ジカルボン酸としては、たとえばコハ
ク酸、ヒドロキシ基含有カルボン酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボ
ン酸の無水物などがあげられるが、酸無水物の反応性の
点から環状酸無水物が好ましい。
【0030】ジオールとしては、たとえばエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,4−ジヒドロキ
シシクロヘキサンなどがあげられるが、水酸基の反応性
の点から1,4−ブタンジオールが好ましい。
【0031】ヒドロキシ基含有ポリカルボン酸として
は、たとえば水酸基およびカルボキシル基含有の(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体などがあげられる。
【0032】また、これらのカルボン酸の誘導体、たと
えば塩化物、無水物などもあげられる。
【0033】前記スルホン酸化合物としては、たとえば
p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、3−ヒドロ
キシ−1−プロパンスルホン酸およびこれらのスルホン
酸の誘導体、たとえば塩化物、無水物などがあげられる
が、反応性の点から塩化物が好ましい。
【0034】前記イソシアネート化合物としては、たと
えば2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タン−4,4´−ジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチ
ルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペンタ
ン−1,4−ジイソシアネート、2−イソシアネートエ
チル−2,6−ジイソシアネートカプロエートおよびこ
れらの3量体、アダクト体、ビュレット体、これらの重
合体で2個以上のイソシアネート基を有するものなどが
あげられる。また、これらをポリエチレンオキシドまた
はカルボキシル基で変性したものなどもあげられる。さ
らに、これらのなかでも耐侯性、耐黄変性の点から芳香
族基を含まないイソシアネート化合物、たとえばヘキサ
メチレンジイソシアネート誘導体、イソホロンジイソシ
アネート誘導体が好ましい。
【0035】式(I)で示される化合物のもうひとつの
原料は、前記原料と反応して該化合物中にRfを導入で
きるような化合物であればよい。
【0036】式(I)において、Rfは水素原子の一部
または全部がフッ素原子で置換されており、酸素原子を
含んでいてもよい有機基であり、たとえば加熱によりR
f基が分解するかまたは結合の一部が解離することによ
り含フッ素基などが脱離するような熱解離性を有する含
フッ素保護基である。
【0037】前記式(I)で示される化合物は、熱解離
性含フッ素保護基Rfをひとつだけ有していてもよく、
またふたつ以上有していてもよい。とくにRfをひとつ
だけ有しているときは、相溶性、溶解性に優れている。
【0038】以上のようなRfとしては、たとえば式
(II):
【0039】
【化5】
【0040】(式中、R1、R2およびR3は同じかまた
は異なり、いずれも水素原子または炭素数1〜18でフ
ッ素原子を含んでいてもよい有機基、R4は炭素数1〜
18で水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換さ
れている有機基である)、式(III):
【0041】
【化6】
【0042】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5
同じかまたは異なり、いずれも水素原子または炭素数1
〜18で水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換
されていてもよい有機基であり、R1、R2、R3、R4
よびR5のうちの少なくともひとつはフッ素原子含有基
である)またはチッ素原子または硫黄原子を含む含フッ
素有機基などで示される有機基があげられるが、貯蔵安
定性、熱解離性、入手の容易さの点から式(II)また
は式(III)で示される有機基が好ましい。
【0043】式(II)において、R1、R2およびR3
の炭素数としては、合成の容易さ、熱解離性の点から0
〜18であり、0〜2であることが好ましい。R4の炭
素数としては、安定性、熱解離性、脱離性の点から1〜
18であり、2〜9であることが好ましく、水素原子の
一部または全部がフッ素原子で置換されていることによ
り表面濃縮性に優れている。
【0044】前記式(II)で示される有機基になりう
る化合物としては、たとえば含フッ素ビニルエーテル、
環状含フッ素ビニルエーテル、含フッ素イソプロペニル
エーテルなどがあげられるが、安定性、熱解離性、入手
の容易さの点から含フッ素ビニルエーテルが好ましい。
【0045】前記含フッ素ビニルエーテルとしては、た
とえばCH2=CH−O−R* f[式中、R* fはF(C
2q(CH2p、(CF32CH、CF3CHFCF2
CH2、H(CF2q(CH2p(pは0または1〜6
の整数、qは1〜10の整数、フッ素原子の一部は塩素
原子で置換されていてもよく、これらの含フッ素アルキ
ル鎖は直鎖のみならず分岐鎖でもよい)を表す]で示さ
れるものなどがあげられる。
【0046】含フッ素ビニルエーテルの具体例として
は、たとえば2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロ
ピルビニルエーテル、2−パーフルオロオクチルエチル
ビニルエーテル、2,2,2−トリフルオロエチルビニ
ルエーテル、CH2=CH−O−CH2CH249、C
2=CH−O−CH2CF2CF2H、CH2=CH−O
−CH2CF2CFHCF3、CH2=CH−O−CH
2(CF2CF22Hなどがあげられるが、表面濃縮性、
入手の容易さの点から2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロピルビニルエーテル、2−パーフルオロオクチ
ルエチルビニルエーテルが好ましい。
【0047】また、前記Z−X−で示される有機基を有
する化合物と反応させるばあいは、フッ素を含まないビ
ニルエーテルを併用してもよく、このビニルエーテルと
しては、たとえばエチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、3,4−ジヒド
ロ−2H−ピランなどがあげられる。
【0048】前記式(III)で示される有機基になり
うる化合物としては、たとえば含フッ素アルコール、含
フッ素オキシム、含フッ素カプロラクタム、含フッ素β
−カルボニルカルボニル化合物(たとえば1,1,1,
5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオン
など)などの含フッ素化合物も使用でき、また、これら
の含フッ素化合物の他にフェノール、カプロラクタム、
MEKオキシム、β−ジケトンなどの化合物も含フッ素
化合物とともに併用できるが、安定性、熱解離性、入手
の容易さの点から含フッ素アルコールが好ましい。
【0049】前記含フッ素アルコールとしては、たとえ
ばF(CF2q(CH2qOH、(CF32CHOH、
CF3CHFCF2CH2OH、H(CF2q(CH2p
OH(式中、pは0または1〜6の整数、qは1〜10
の整数、フッ素原子の一部は塩素原子で置換されていて
もよく、これらの含フッ素アルキル鎖は直鎖のみならず
分岐鎖でもよい)などがあげられる。これらのなかでは
保護基として脱離しやすいという点から2級および3級
の含フッ素アルコールが好ましい。
【0050】含フッ素アルコールの具体例としては、た
とえば1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−
プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロパノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、C
3CHFCF2CH(CH3)OH、C49CH2CH2
OH、CH3(CF32COH、CF3CFHCF2
(CH32OHなどがあげられるが、熱解離性、脱離
性、入手の容易さの点から、1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロ−2−プロパノールが好ましい。
【0051】式(III)において、熱解離性の点か
ら、たとえばR1が水素原子であって、かつR5が水素原
子ではないことが好ましい。
【0052】前記式(I)で示される化合物の具体例と
しては、たとえば
【0053】
【化7】
【0054】などがあげられるが、熱解離性、安定性効
果の持続性の点から化合物(3)および化合物(7)が
好ましい。
【0055】前記式(I)で示される化合物をうる方法
としては、たとえば前記Z−X−で示される有機基を有
する化合物1〜10モルと前記式(II)または式(I
II)で示される有機基になりうる化合物1〜50モル
とを、反応溶媒としてたとえば芳香族系または脂肪族系
溶媒、さらに具体的にはケトン、エステルまたはエーテ
ル中において、触媒として酸、アルカリ、金属塩を0.
1〜5モル%用い、反応温度20〜120℃で1〜10
時間反応させればよい。
【0056】前記熱解離性含フッ素保護基を有する化合
物を用いてえられる塗料用組成物には、塗料用樹脂が配
合できる。塗料用樹脂としては、たとえば架橋性官能基
含有の塗料用樹脂が好ましく、たとえば水酸基および/
またはカルボキシル基含有で溶剤可溶性のフッ素塗料用
樹脂やアルコキシシリル基含有のアクリルシリコン塗料
用樹脂などがあげられる。
【0057】水酸基および/またはカルボキシル基含有
で溶剤可溶性のフッ素塗料用樹脂としては、たとえば特
公昭60−21686号、特開平3−121107号、
特開平4−279612号、特開平4−28707号、
特開平2−232221号各公報などに記載のものがあ
げられ、市販品としては、たとえば旭硝子(株)製ルミ
フロン、ダイキン工業(株)製ゼッフル、セントラル硝
子(株)製セフラルコート、大日本インキ(株)製フル
オネート、東亜合成(株)製ザフロンなどがあげられ
る。
【0058】水酸基および/またはカルボキシル基含有
で溶剤可溶性のフッ素塗料用樹脂としては、たとえば数
平均分子量(GPCによる)1000〜100000、
より好ましくは1500〜30000のものが用いら
れ、分子量が該範囲内であれば硬化性、耐侯性、作業
性、塗装性に優れている。好ましい水酸基価は10〜2
00(mgKOH/g)、好ましい酸価は0〜100
(mgKOH/g)であり、水酸基価および酸価が該範
囲内であれば硬化性、塗膜の可撓性がよくなる。
【0059】アルコキシシリル基含有のアクリルシリコ
ン塗料用樹脂としては、たとえば特開平7−48540
号公報記載のものなどがあげられ、市販品としては鐘淵
化学工業(株)製ゼムラック、三洋化成工業(株)製ク
リヤマーなどがあげられる。
【0060】前記塗料用樹脂としては、そのほかにオル
ガノシリコーン系無機塗料用樹脂類、アクリルポリオー
ル類、ポリエステル類、ポリウレタン類などがあげられ
る。
【0061】前記熱解離性含フッ素保護基および水酸基
を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィン共重合体とし
ては、たとえばビニル性官能基含有のカルボン酸化合
物、ビニル性官能基含有のイソシアネート化合物または
ビニル性官能基含有のスルホン酸化合物とたとえば前記
したような含フッ素アルコールまたは含フッ素ビニルエ
ーテルとから製造してえられる熱解離性含フッ素保護基
含有モノマー(すなわち、式(I)においてZが二重結
合性官能基を有するもの)をたとえばフルオロオレフィ
ン、水酸基含有モノマー、ビニルエーテル類、ビニルエ
ステル類、アリルエーテル類、ビニル性官能基含有のカ
ルボン酸化合物、イオン性基含有モノマーなどのモノマ
ー類と共重合することによりえられる。
【0062】これらのモノマー類のうちでも、耐侯性の
点からフルオロオレフィン、水酸基含有モノマーが好ま
しい。
【0063】前記水酸基含有モノマーとしては、たとえ
ば4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル、アリルアル
コール、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエ
チレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレング
リコールモノアリルエーテルなどがあげられるが、フル
オロオレフィンとの共重合性、重合安定性、入手の容易
さの点から、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルが好
ましい。
【0064】前記ビニル性官能基含有のカルボン酸化合
物としては、たとえばビニル酢酸、クロトン酸、3−ア
リルオキシプロピオン酸や前記水酸基含有モノマーと前
記の無水ジカルボン酸との反応物があげられるが、フル
オロオレフィンとの共重合性、モノマーの安定性の点か
ら3−アリルオキシプロピオン酸が好ましい。
【0065】前記ビニル性官能基含有のイソシアネート
化合物としては、たとえば前記水酸基含有モノマーと前
記のジイソシアネートとの反応物などがあげられる。
【0066】前記ビニル性官能基含有のスルホン酸化合
物としては、たとえばビニルスルホン酸、4−ビニルベ
ンゼンスルホン酸、C49OCO−CH2−CH(SO3
H)−CO2CH2CH=CH2、CH2=CHCH2
(CH2n−SO3H(式中、nは1〜5の整数)など
があげられるが、重合反応性の点からCH2=CHCH2
O(CH23−SO3Hが好ましい。
【0067】前記フルオロオレフィンとしては、たとえ
ばフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエ
チレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオ
ロエチレンなどがあげられるが、耐侯性、汚染除去性、
重合反応性の点からテトラフルオロエチレンが好まし
い。
【0068】前記ビニルエーテル類としては、たとえば
エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルな
どがあげられるが、入手の容易さの点からブチルビニル
エーテルが好ましい。
【0069】前記ビニルエステル類としては、たとえば
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
バーサチック酸ビニル、安息香酸ビニル、p−t−ブチ
ル安息香酸ビニルなどがあげられるが、耐侯性、入手の
容易さ、重合反応性の点からピバリン酸ビニル、安息香
酸ビニルが好ましい。
【0070】前記アリルエーテル類としては、たとえば
アリルアルコール、エチレングリコールモノアリルエー
テル、ジエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリ
エチレングリコールモノアリルエーテル、グリセロール
モノアリルエーテルなどがあげられるが、入手の容易さ
の点からエチレングリコールモノアリルエーテルが好ま
しい。
【0071】前記イオン性基含有モノマーとしては、た
とえばC49OCO−CH2−CH(SO3Na)−CO
2CH2CH=CH2、市販品のエレミノールJS−2
(三洋化成工業(株)製)、CH2=CHCH2O(CH
2n−SO3Na(式中、nは1〜5の整数)、一般式
* fOCO−CH2−CH(SO3Na)−CO2CH2
H=CH2(R* fは前記構造)であらわされ、たとえば
CF3CH2OCO−CH2−CH(SO3Na)−CO2
CH2CH=CH2、CF3CF2CH2OCO−CH2−C
H(SO3Na)−CO2CH2CH=CH2、C817
2CH2OCO−CH2−CH(SO3Na)−CO2
2CH=CH2である含フッ素イオン性モノマー類など
があげられるが、入手の容易さの点からエレミノールJ
S−2が好ましい。
【0072】前記熱解離性含フッ素保護基および水酸基
を有する溶剤可溶性フルオロオレフィン共重合体の具体
例としては、たとえば該熱解離性含フッ素モノマーとク
ロロトリフルオロエチレン、エチルビニルエーテル、4
−ヒドロキシブチルビニルエーテルとの共重合体、該熱
解離性含フッ素モノマーとテトラフルオロエチレン、ピ
バリン酸ビニル、安息香酸ビニル、4−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテルとの共重合体、該熱解離性含フッ素モ
ノマーとクロロトリフルオロエチレン、ピバリン酸ビニ
ル、バーサティック酸ビニル、4−ヒドロキシブチルビ
ニルエーテルとの共重合体などがあげられるが、耐侯
性、汚染除去性の点から該熱解離性含フッ素モノマーと
テトラフルオロエチレン、ピバリン酸ビニル、安息香酸
ビニル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルとの共重
合体が好ましい。
【0073】前記熱解離性含フッ素保護基および水酸基
を有する溶剤可溶なフルオロオレフィン共重合体や架橋
性官能基含有の塗料用樹脂は、架橋硬化のために硬化剤
および/または硬化触媒を配合できる。
【0074】前記硬化剤としては、たとえば(ブロッ
ク)イソシアネート類、アミノプラスト類、オキサゾリ
ン類、シロキサン類、アジリジン類、エポキシ類、ヒド
ラジド類、カルボジイミド類、ケチミン類などがあげら
れる。これらのなかでは、使用実績の点から(ブロッ
ク)イソシアネート類が好ましい。
【0075】(ブロック化)イソシアネート類としては
たとえば2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタン−4,4´−ジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジン
メチルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシ
ルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペ
ンタン−1,4−ジイソシアネート、2−イソシアネー
トエチル−2,6−ジイソシアネートカプロエートおよ
びこれらの3量体、アダクト体、ビュレット体、これら
の重合体で2個以上のイソシアネート基を有するもの、
さらにフェノール、カプロラクタム、MEKオキシム、
β−ジケトンなどでブロック化されたイソシアネート類
などがあげられる。また、これらをポリエチレンオキシ
ドまたはカルボキシル基で変性したものもあげられる。
さらに、これらのなかでも耐侯性、耐黄変性の点から芳
香族基を含まないイソシアネートが好ましい。これらの
うちでも入手のしやすさの点からヘキサメチレンジイソ
シアネート誘導体、イソホロンジイソシアネート誘導体
が好ましい。市販品としては住友バイエルウレタン
(株)製デスモジュール、スミジュール、武田薬品工業
(株)製タケネート、日本ポリウレタン(株)製コロネ
ート、旭化成工業(株)製デュラネートなどがあげられ
る。
【0076】前記アミノプラスト類としてはメチロール
メラミン類、メチロールグアナミン類、メチロール尿素
類などがあげられる。メチロールメラミン類としては、
ブチル化メチロールメラミン、メチル化メチロールメラ
ミンなどの低級アルコールによりエーテル化されたも
の、エポキシ変性メチロールメラミンなどがあげられ
る。メチロール尿素類としては、メチル化メチロール尿
素、エチル化メチロール尿素などのアルキル化メチロー
ル尿素などもあげられる。またこれらをポリエチレンオ
キシドまたはカルボキシル基などで変性し水溶性または
水分散性としたアミノプラスト類もあげられる。これら
のうちでも、反応性、相溶性の点からメチロールメラミ
ンが好ましい。以上のアミノプラスト類を使用するばあ
いは酸性触媒、ブロック化酸性触媒を使用できる。
【0077】前記硬化触媒としては、ジブチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズアセテート、ジオクチルスズマ
レエート、テトライソプロピルチタネート、テトラブチ
ルチタネート、トリス(アセチルアセトネート)アルミ
ニウム、テトラキス(アセチルアセトネート)ジルコニ
ウム、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテー
ト)チタネートなどの有機金属化合物や金属塩類などが
あげられるが、イソシアネートを用いるばあいは、ジブ
チルスズジラウレートが好ましい。
【0078】本発明の塗料用組成物には、熱解離性含フ
ッ素保護基の脱離反応を加速し、親水化能を高めるため
に脱離反応用触媒を配合することができる。この触媒は
スルホン酸類、スルホン酸塩類、アンモニウム塩類、カ
ルボン酸塩類、アルカリ金属ハライド化合物、アルカリ
土類金属ハライド化合物またはこれらを組み合せたもの
などがあげられるが、親水化能の点からアルカリ金属を
含む化合物が好ましい。
【0079】スルホン酸類としては、たとえばp−トル
エンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、3−ヒドロキシ−1−
プロパンスルホン酸などがあげられるが、触媒能の点か
らp−トルエンスルホン酸が好ましい。
【0080】スルホン酸塩類としては、たとえばp−ト
ルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、3−ヒドロキシ−1
−プロパンスルホン酸などの金属(Li、Na、K、C
a、Mg、Znなど)塩類およびアミン(NH3、メチ
ルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミンなど)塩類
などがあげられるが、親水化能の点からアルカリ金属塩
が好ましい。
【0081】アンモニウム塩類としては、たとえば水酸
化テトラメチルアンモニウム、硫酸水素テトラメチルア
ンモニウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、塩化テ
トラメチルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウ
ム、沃化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラブチ
ルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、
フッ化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルア
ンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、沃化テト
ラブチルアンモニウムなどがあげられるが、触媒能の点
から塩化物が好ましい。
【0082】カルボン酸塩類としては、たとえばF(C
2q(CH2pCO2H、H(CF2q(CH2p
2H(式中、pは0または1〜6の整数、qは0また
は1〜10の整数、フッ素原子の一部は塩素原子で置換
されていてもよく、フルオロアルキル鎖は直鎖のみなら
ず分岐鎖でもよい)の金属(Li、Na、K、Ca、M
g、Znなど)塩類およびアミン(NH3、メチルアミ
ン、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、
トリメチルアミン、トリエチルアミンなど)塩類などが
あげられるが親水化能の点からアルカリ金属塩が好まし
い。
【0083】アルカリ金属ハライド化合物としては、た
とえばフッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリ
ウム、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化リ
チウム、沃化ナトリウム、沃化カリウムなどがあげられ
るが、溶解性の点からリチウム化合物、ナトリウム化合
物が好ましい。
【0084】アルカリ土類金属ハライド化合物としては
フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、塩化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化カルシ
ウム、沃化マグネシウム、沃化カルシウムなどがあげら
れる。
【0085】また、本発明の塗料用組成物には、たとえ
ば熱解離性含フッ素保護基の脱離反応を加速するため、
前記触媒を安定化させるためおよび/または親水化能を
高めるために必要によりアミド化合物、三級アミン化合
物またはエーテル化合物(以下、ドナー性化合物ともい
う)を配合することもできる。
【0086】アミド化合物としては、たとえばN,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、ポリオキサゾリンなどがあ
げられるが、安定化能の点からN−メチルホルムアミド
が好ましい。
【0087】三級アミン化合物としては、たとえばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンな
どのアルキルアミン類、1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7(DBU)、(−)−スパルテ
インなどのアルカロイド(類似)類、アザクラウン化合
物類、ピリジン、2,4,6−トリメチルピリジンなど
のピリジン類などがあげられるが、安定化能の点からピ
リジン類が好ましい。
【0088】エーテル化合物としては、たとえばテトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロピラ
ンなどの環状エーテル類、酢酸2−メトキシエチル、酢
酸2−(2−メトキシエトキシ)エチルなどの酢酸エス
テル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなど
のグリコール類、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールのモノアルキルエーテル類およびジアルキルエーテ
ル類、ジシクロヘキサノ−18−クラウン−6、ジシク
ロヘキサノ−24−クラウン−8、ジベンゾ18−クラ
ウン−6、ジベンゾ−24−クラウン−8などのクラウ
ンエーテル類、マクロライド化合物類などがあげられる
が、安定化能の点から環状エーテル類が好ましい。
【0089】さらに、本発明の塗料用組成物には、たと
えば顔料、フィラー、塗料用添加剤、顔料分散剤、増粘
剤、レベリング剤、シランカップリング剤、アルキルシ
リケート類、コロイダルシリカ類、紫外線吸収剤、HA
LS類、防カビ剤、界面活性剤などの添加剤、前記以外
の塗料用樹脂(たとえばオルガノシリコーン系樹脂類、
アクリルポリオール類、ポリエステル類、ポリウレタン
類)、溶剤などが配合できる。
【0090】溶剤としては、たとえばキシレン、トルエ
ン、ソルベッソ100、ソルベッソ150、ヘキサンな
どの炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢
酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、酢酸エチレングリコール、酢酸ジエチレ
ングリコールなどのエステル系溶剤、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなど
のエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、アセトンなどのケトン系溶剤、ジメチルス
ルホキシドなどのスルホン酸エステル系溶剤、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、CF
3CH2OH、F(CF22CH2OH、(CF32CH
OH、F(CF23CH2OH、F(CF2425
H、H(CF22CH2OH、H(CF23CH2OH、
H(CF24CH2OHなどのアルコール系溶剤などが
あげられる。
【0091】なお、本発明の熱解離性含フッ素保護基を
有する化合物は、塗料組成物のみならず、有機樹脂、無
機樹脂、フィルム、接着剤などに用いることもでき、そ
れらの表面を改質し、汚染付着性、汚染除去性、帯電
性、防曇り性、接着性、密着性などを改善できる。
【0092】本発明の汚染付着防止剤は、前記式(I)
で示される熱解離性含フッ素保護基を有する化合物から
なるものである。
【0093】本発明の塗料用組成物をうるための各成分
の混合割合について説明する。
【0094】前記(B)架橋性官能基含有塗料用樹脂1
00部(重量部、以下同様)に対して、前記(A)汚染
付着防止剤1〜100部であり、10〜50部であるこ
とが好ましく、(A)をこの範囲内の割合で混合するこ
とにより、防汚染付着性、汚染除去性、効果の持続性に
優れている。
【0095】また、(B)100部に対して、(C)硬
化剤および/または硬化触媒の混合割合は1〜100部
であり、10〜50部であることが好ましく、(C)を
この範囲内の割合で混合することにより、硬化性、耐溶
剤性、汚染除去性、耐侯性に優れている。
【0096】また、熱解離性含フッ素保護基および水酸
基を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィン共重合体と
(C)硬化剤および/または硬化触媒との混合割合は、
該共重合体1〜100部に対して、(C)0.01〜1
00部であり、両者をこれらの範囲内の割合で混合する
ことにより、防汚染付着性、汚染除去性、耐侯性、耐水
性、耐薬品性に優れている。
【0097】なお、前記フルオロオレフィン共重合体に
おける熱解離性含フッ素保護基を有するモノマーの共重
合割合としては、1〜20モル%であり、2〜8モル%
であることが好ましく、該モノマーの共重合割合をこの
範囲内にすることにより、防汚染付着性、汚染除去性、
耐侯性、耐水性に優れている。
【0098】なお、重合方法としては、通常の重合方法
であればよい。
【0099】本発明の塗料用組成物をうるための各成分
の混合方法としては、たとえば撹拌機付容器に架橋性官
能基含有塗料用樹脂を溶剤に溶解した溶液を入れ、撹拌
しながら汚染付着防止剤を添加し、さらに硬化剤および
/または硬化触媒を添加すればよい。
【0100】また、別の混合方法としては、前記容器に
熱解離性含フッ素保護基および水酸基を有する溶剤可溶
性のフルオロオレフィン共重合体を溶剤に溶解した溶液
を入れ、撹拌しながら硬化剤および/または硬化触媒を
添加すればよい。
【0101】本発明の塗料組成物を塗装するための屋外
物品としては、たとえば塗料が塗装された屋外物品、金
属パネル、フィルム、プラスチックボード、コンクリー
トパネル、タイルなどがあげられる。
【0102】前記屋外物品への塗装方法としては、たと
えば前記塗料組成物をスプレー塗装により塗装したの
ち、50〜250℃で1分〜2時間乾燥し、膜厚が1〜
100μmの塗膜を形成すればよい。
【0103】本発明においては、たとえばこの乾燥工程
において、前記式(I)で示される化合物の保護基Rf
が脱離(すなわち熱解離)して水酸基が生成するので、
塗膜表面が適度に親水性となり、防汚染付着性、汚染除
去性が向上することも考えられる。
【0104】本発明においては、このように塗膜を形成
したのち、たとえば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸な
どの酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリなどの0.
1〜10%水溶液(0〜30℃)により塗膜表面を洗い
流したり、スプレー塗装したり、ハケぬりして処理する
ことにより、たとえば前記熱解離せずに残存している保
護基Rfを加水分解してさらに脱離させることやカルボ
ン酸基、スルホン酸基、アミノ基がイオン性基となるこ
とが考えられ、このような処理をすることにより塗膜が
より親水性になるものと考えられる。
【0105】前記したように(A)式(I) Z−X−O−Rf (I) で示される化合物は、Rfがたとえば含フッ素ビニルエ
ーテル(以下、FVEともいう)残基のとき、含フッ素
アルコール(以下、FOHともいう)残基のときのそれ
ぞれにおいて、Zが官能基を有しないときは該化合物は
添加剤であり、Zが非二重結合性官能基を有するときは
該化合物は反応性添加剤であり、Zが重合性の二重結合
性官能基を有するときは該化合物は重合性添加剤であ
る。
【0106】本発明の塗料用組成物において、前記化合
物からなる汚染付着防止剤、塗料用樹脂、硬化剤および
/または硬化触媒の組合せの例として、つぎのものが好
ましくあげられる。なお、以下において式とは前記式
(I)を示す。
【0107】(1) (A1)式中、Zが官能基を有さずRfがFVE残基である化合物 からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物は貯蔵安定性に優れ、塗膜は防汚染付着性、
汚染除去性に優れている。より好ましくは、 (A1)式中、Zが官能基を有さずRfがFVE残基である化合物 からなる汚染付着防止剤 1〜50重量部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100重量部 この組成物は貯蔵安定性に優れ、塗膜は耐候性、防汚染
付着性、汚染除去性に優れている。
【0108】(2) (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。
【0109】より好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる 汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するために塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。
【0110】さらに好ましくは、 (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
に優れている。
【0111】さらに好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するため塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐水性に優れ
ている。
【0112】(3) (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。また、この組
成物は脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物を
含んでおり、表面親水化がより促進される。
【0113】より好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するために塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。また、こ
の組成物は脱離反応用触媒および/またはドナー性化合
物を含んでおり、表面親水化がより促進される。
【0114】さらに好ましくは、 (A1)式中、Zが二重結合性官能基を有しRfがFVE残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
に優れている。また、この組成物は脱離反応用触媒およ
び/またはドナー性化合物を含んでおり、表面親水化が
より促進される。
【0115】さらに好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFVE残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するため塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐
水性に優れている。また、この組成物は脱離反応用触媒
および/またはドナー性化合物を含んでおり、表面親水
化がより促進される。
【0116】(4) (A1)式中、Zが重合性の二重結合性官能基を有しRfがFVE残基 である重合性添加剤を共重合してなる(B)架橋性官能基含有 塗料用樹脂 1〜100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。
【0117】より好ましくは、 (A2)式中、Zが重合性の二重結合性官能基を有しRfがFVE残基 である重合性添加剤を共重合してなる(B1)架橋性官能基含有 塗料用フッ素樹脂 1〜100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
に優れている。
【0118】(5) (A1)式中、Zが官能基を有さずRfがFOH残基である化合物からなる 汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物は貯蔵安定性に優れ、塗膜は防汚染付着性、
汚染除去性に優れている。
【0119】より好ましくは、 (A2)式中、Zが官能基を有さず、Rfが2級または3級のFOH残基 である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物は貯
蔵安定性に優れ、塗膜は防汚染付着性、汚染除去性に優
れている。
【0120】より好ましくは、 (A1)式中、Zが官能基を有さずRfがFOH残基である化合物 1〜50重量部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100重量部 この組成物は貯蔵安定性に優れ、塗膜は耐候性、防汚染
付着性、汚染除去性に優れている。さらに好ましくは (A2)式中、Zが官能基を有さず、Rfが2級または3級のFOH残基 である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物は貯
蔵安定性に優れ、塗膜は防汚染付着性、汚染除去性に優
れている。
【0121】(6) (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。より好ましく
は、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfが2級または3級の FOH残基である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物から
なる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐溶剤性に優れている。
【0122】より好ましくは、 (A3)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するため塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。
【0123】より好ましくは、 (A4)式中、Zが非二重結合性官能基を有し、Rfが2級または3級の FOH残基であり、1分子中に非二重結合性官能基を1個有する 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物中の
(A2)は1分子中に非二重結合性官能基を1個のみ有
するために塗膜表面に配向しやすい。また、この組成物
からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯
電性、耐溶剤性に優れている。
【0124】より好ましくは、 (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
に優れている。
【0125】さらに好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfが2級または3級の FOH基である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物から
なる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れてい
る。
【0126】さらに好ましくは、 (A3)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するため塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐
水性に優れている。
【0127】さらに好ましくは、 (A4)式中、Zが非二重結合性官能基を有し、Rfが2級または3級の FOH残基であり、1分子中に非二重結合性官能基を1個有する 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物の(A4)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物中の
(A4)は1分子中に非二重結合性官能基を1個のみ有
するため塗膜表面に配向しやすい。また、この組成物か
らなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れてい
る。
【0128】(7) (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。また、この組
成物は脱離反応触媒および/またはドナー性化合物を含
んでおり、表面親水化がより促進される。
【0129】より好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfが2級または3級の FOH残基である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物の(A2)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物から
なる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐溶剤性に優れている。また、この組成物は脱離反
応用触媒および/またはドナー性化合物を含んでおり、
表面親水化がより促進される。
【0130】より好ましくは、 (A3)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物中の(A3)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するため塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。また、こ
の組成物は脱離反応用触媒および/またはドナー性化合
物を含んでおり、表面親水化がより促進される。
【0131】より好ましくは、 (A4)式中、Zが非二重結合性官能基を有し、Rfが2級または3級の FOH残基であり、1分子中に非二重結合性官能基を1個有する 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物の(A4)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物中の
(A4)は1分子中に非二重結合性官能基を1個のみ有
するため塗膜表面に配向しやすい。また、この組成物か
らなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐溶剤性に優れている。また、この組成物は脱離反
応用触媒および/またドナー性化合物を含んでおり、表
面親水化がより促進される。
【0132】より好ましくは、 (A1)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基である 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性
に優れている。また、この組成物は脱離反応用触媒およ
び/またはドナー性化合物を含んでおり、表面親水化が
より促進される。
【0133】さらに好ましくは、 (A2)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfがFOH残基であり、 1分子中に非二重結合性官能基を1個有する化合物からなる汚染 付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物中の(A2)は1分子中に非二重結合性官能
基を1個のみ有するために塗膜表面に配向しやすい。ま
た、この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚
染除去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐
水性に優れている。また、この組成物は脱離反応用触媒
および/またはドナー性化合物を含んでおり、表面親水
化がより促進される。
【0134】より好ましくは、 (A3)式中、Zが非二重結合性官能基を有しRfが2級または3級の FOH残基である化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物の(A3)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物から
なる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れてい
る。また、この組成物は脱離反応用触媒および/または
ドナー性化合物を含んでおり、表面親水化がより促進さ
れる。
【0135】さらに好ましくは、 (A4)式中、Zが非二重結合性官能基を有し、Rfが2級または3級の FOH残基であり、1分子中に非二重結合性官能基を1個有する 化合物からなる汚染付着防止剤 1〜100部 (B1)架橋性官能基含有塗料用フッ素樹脂 100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 (D)脱離反応用触媒および/またはドナー性化合物 この組成物の(A4)はRfが2級または3級のFOH
残基であり、脱離性により優れている。この組成物中の
(A4)は1分子中に非二重結合性官能基を1個のみ有
するため塗膜表面に配向しやすい。また、この組成物か
らなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除去性、低帯電
性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性、耐水性に優れてい
る。また、この組成物は脱離反応用触媒および/または
ドナー性化合物を含んでおり、表面親水化がより促進さ
れる。
【0136】(8) (A)式中、Zが重合性の二重結合性官能基を有しRfがFOH残基 である重合性添加剤を共重合してなる(B)架橋性官能基含有 塗料用樹脂 1〜100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐溶剤性に優れている。
【0137】より好ましくは、 (A2)式中、Zが重合性の二重結合性官能基を有しRfがFOH残基 である重合性添加剤を共重合してなる(B1)架橋性官能基含有 塗料用フッ素樹脂 1〜100部 (C)硬化剤および/または硬化触媒 0.01〜100部 この組成物からなる塗膜は長期の防汚染付着性、汚染除
去性、低帯電性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性に優れて
いる。
【0138】つぎに、本発明を実施例に基いてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
【0139】合成例1 1L三方フラスコに1,4−ブタンジオール100g
(1.1モル)、と4−メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸186g(1.1モル)、酢酸エチル150gとキシ
レン150gの混合物に溶解し、5℃以下にたもちなが
ら、トリエチルアミン0.55gを加え6時間撹拌を続
けた。この反応混合物を室温に戻し、有機層を水洗した
のちモレキュラーシーブ4Aにより乾燥させてモノカル
ボン酸化合物溶液をえた。この溶液を以下、溶液A−1
という。さらに、これに含フッ素保護基になりうる化合
物として2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
ビニルエーテル(以下、5FVEという)213g、3
5%塩酸0.23g、メチルイソブチルケトン200g
を加え50℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温
に戻し、アルカリで中和および水洗したのちモレキュラ
ーシーブ4Aにより乾燥し、固形分49%の熱解離性含
フッ素保護基を有する化合物溶液F−1をえた。
【0140】合成例2〜4 合成例1に準じて、表1に示す反応原料を用いて熱解離
性含フッ素保護基を有する化合物F−2〜F−4をえ
た。
【0141】
【表1】
【0142】なお、表1において用いる略号は、つぎの
ものを示す。
【0143】 HSA :12−ヒドロキシステアリン酸 17FVE:2−パーフルオロオクチルエチルビニルエ
ーテル MIBK :メチルイソブチルケトン 合成例5 合成例1でえらえた溶液A−1に5FVE213g、3
5%塩酸0.23g、メチルイソブチルケトン200g
を加え50℃で1時間撹拌した。さらにこれにエチルビ
ニルエーテル71.5g、35%塩酸0.1gを加え5
0℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温に戻し、
アルカリ中和および水洗したのちモレキュラーシーブ4
Aにより乾燥し、固形分52%の熱解離性含フッ素保護
基を有する化合物溶液F−5をえた。
【0144】合成例6 3−アリロキシカルボニルプロピオン酸(アリルアルコ
ールと無水コハク酸との反応物)174g(1.1モ
ル)、5FVE213g、35%塩酸0.23g、メチ
ルイソブチルケトン400gを加え50℃で1時間撹拌
した。この反応混合物を室温に戻し、アルカリで中和お
よび水洗したのちモレキュラーシーブ4Aにより乾燥
し、固形分50%の熱解離性含フッ素保護基を有するモ
ノマー溶液M−1をえた。
【0145】重合例1 6Lステンレス製オートクレーブに酢酸ブチル2.0k
g、テトラフルオロエチレン680g(6.8モル)を
加え、窒素置換し、67.5℃まで昇温する。これに撹
拌下オクタノイルパーオキサイド溶液(固形分30%)
を60g加え、ピバリン酸ビニル317g(2.5モ
ル)エチルビニルエーテル134g(1.9モル)、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル143g(1.2モ
ル)、合成例6と同様にして合成したモノマー溶液M−
1を440g(約0.6モル)の混合物を2時間かけて
加えた。モノマーの添加終了後のさらに2時間後に同一
の過酸化物溶液を60g追加し、さらに10時間撹拌し
た。反応混合物を室温まで冷却し、未反応モノマーをパ
ージしたのちさらに窒素置換して、生成物3.5kg
(固形分43%)をえた。数平均分子量Mn8000、
水酸基価48(mgKOH/g)であった。これを濃縮
して固形分60%の溶液とした。この熱解離性含フッ素
保護基を有する樹脂溶液をFR−1という。
【0146】合成例7 1L三方フラスコに1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロー2−プロパノール168gを入れ氷冷し、そこ
へカリウムt−ブトキシド90gを加えて溶解したの
ち、撹拌下ジエチルエーテル500gに溶解させた塩化
p−トルエンスルホン酸95gを30分かけて滴下し
た。滴下終了後氷冷下1時間撹拌を続け、そののち室温
で1時間反応を続けた。反応混合物を水で洗浄したのち
モレキュラーシーブ4Aで乾燥し、溶媒を留去すること
により、p−トルエンスルホン酸(1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル)を129gえ
た。この熱解離性含フッ素保護基を有する化合物を以
下、F−6という。
【0147】重合例2 6Lステンレス性オートクレーブに酢酸ブチル2.0k
g、テトラフルオロエチレン680g(6.8モル)を
加え、窒素置換し、67.5℃まで昇温する。これに撹
拌下オクタノイルパーオキサイド溶液(固形分30%)
を60g加え、ピバリン酸ビニル317g(2.5モ
ル)エチルビニルエーテル134g(1.9モル)、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル143g(1.2モ
ル)、C49OCO−CH2−CH(SO3−CH(CF
3)−CF3)−CO2CH2CH=CH2で示されるM−
2モノマ−266g(0.6モル)の混合物を2時間か
けて加えた。モノマーの添加終了後のさらに2時間後に
前記と同一の過酸化物溶液を60g追加し、さらに10
時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、未反応モ
ノマーをパージしたのちさらに窒素置換して、生成物
3.3kg(固形分41%)をえた。数平均分子量Mn
11000、水酸基価47(mgKOH/g)であっ
た。これを濃縮して固形分60%とした。この熱解離性
含フッ素保護基を有する樹脂溶液を以下、FR−2とい
う。
【0148】合成例8 2L三方フラスコに2−イソシアネートエチル−2、6
−ジイソシアネートカプロエート267g、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロプロパノール675gを入
れ80℃で5時間撹拌した。つぎに減圧下に未反応のア
ルコールを留去して、熱解離性含フッ素保護基を有する
化合物をF−7をえた。
【0149】合成例9 合成例1でえられた溶液A−1にエチルビニルエーテル
95g、35%塩酸0.23g、メチルイソブチルケト
ン80gを加え50℃で1時間撹拌した。この反応混合
物を室温に戻し、アルカリで中和および水洗したのちモ
レキュラーシーブ4Aにより乾燥し、固形分48%の熱
解離性非含フッ素保護基を有する化合物溶液N−1をえ
た。
【0150】実施例1 ゼッフルGK−500(ダイキン工業(株)製フッ素樹
脂ポリオール溶液、水酸基価60、固形分60wt%)
208gにCR−95(酸化チタン、石原産業(株)
製)250g、酢酸ブチル100g、ガラスビーズ80
0gを加え、卓上グラインドミル(三枚羽式)により1
500rpmで1時間撹拌分散した。ガラスビーズをろ
別により除き分散液410.5gをえた。これにGK−
500を214.8g、酢酸ブチル110.3gを加
え、良く混合しこれをGK−500白ベース(顔料/樹
脂=0.833重量比)とした。この白ベース100g
に熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1を
6.0g(フッ素樹脂100重量部に対し10重量部)
添加し、BL−4165(住友バイエルウレタン製ブロ
ック化イソホロンジイソシアネート系硬化剤)を20.
0g(NCO/OH=1.2)、1%ジブチルスズジラ
ウレートの酢酸ブチル溶液を0.3g、酢酸ブチル80
gを加えよく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗
装によりAM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に
塗装し、180℃30分間かけて硬化乾燥させ、塗装膜
厚が約40μmの塗板とし以後の試験をおこなった。
【0151】実施例2 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1のか
わりにF−2を11.9gを用いたこと以外は実施例1
と同様の配合で実験をおこなった。
【0152】実施例3 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1のか
わりにF−3を6.0gを用いたこと以外は実施例1と
同様の配合で実験をおこなった。
【0153】実施例4 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1のか
わりにF−4を12.3gを用いたこと以外は実施例1
と同様の配合で実験をおこなった。
【0154】実施例5 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1のか
わりにF−5を6.8gを用いたこと以外は実施例1と
同様の配合で実験をおこなった。
【0155】実施例6 ジブチルスズジラウレートの酢酸ブチル溶液のかわりに
5%p−トルエンスルホン酸のエタノール溶液を0.3
g用いたこと以外は実施例1と同様の配合で実験をおこ
なった。
【0156】実施例7 熱解離性含フッ素保護基を有する樹脂溶液FR−1の2
08gにCR−95(酸化チタン、石原産業(株)製)
250g、酢酸ブチル100g、ガラスビーズ800g
を加え、卓上グラインドミル(三枚羽式)により150
0rpmで1時間撹拌分散した。ガラスビーズをろ別に
より除き分散液416.3gをえた。これにFR−1を
217.8g、酢酸ブチル111.9gを加え、良く混
合しこれをFR−1白ベース(顔料/樹脂=0.833
重量比)とした。この白ベース100にBL−4165
(住友バイエルウレタン(株)製ブロック化イソホロン
ジイソシアネート系硬化剤)を13.3g(NCO/O
H=1.0)、テトラブチルアンモニウムクロリド0.
6g、ジメチルホルムアミド20g、酢酸ブチル60g
をくわえよく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗
装によりAM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に
塗装し、180℃30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μ
mの塗板とし以後の試験をおこなった。
【0157】実施例8 実施例1と同様に作製したゼッフルGK−500白ベー
ス(顔/樹脂=0.833重量比)100gに熱解離性
含フッ素保護基を有する化合物F−6を1.5gとBL
−4165(住友バイエルウレタン(株)製ブロック化
イソホロンジイソシアネート系硬化剤)を16.6g
(NCO/OH=1.0)、塩化リチウム0.2g、ジ
メチルホルムアミド20g、酢酸ブチル60gをくわえ
よく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗装により
AM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に塗装し、
180℃30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μmの塗板
とし以後の試験をおこなった。
【0158】実施例9 熱解離性含フッ素保護基を有する樹脂溶液FR−2の2
08gにCR−95(酸化チタン、石原産業(株)製)
250g、酢酸ブチル100g、ガラスビーズ800g
を加え、卓上グラインドミル(三枚羽式)により150
0rpmで1時間撹拌分散した。ガラスビーズをろ別に
より除き分散液421.4gをえた。これにFR−1を
219.7g、酢酸ブチル113.2gを加え、良く混
合しこれをFR−1白ベース(顔料/樹脂=0.833
重量比)とした。この白ベース100にBL−4165
(住友バイエルウレタン(株)製ブロック化イソホロン
ジイソシアネート系硬化剤)を13.0g(NCO/O
H=1.0)、テトラブチルアンモニウムクロリド0.
6g、ジメチルホルムアミド20g、酢酸ブチル60g
をくわえよく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗
装によりAM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に
塗装し、180℃30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μ
mの塗板とし以後の試験をおこなった。
【0159】実施例10 実施例1と同様に作製したゼッフルGK−500白ベー
ス(顔料/樹脂=0.833重量比)100gに熱解離
性含フッ素保護基を有する化合物F−7を1.5gとB
L−4165(住友バイエルウレタン(株)製ブロック
化イソホロンジイソシアネート系硬化剤)を14.9g
(NCO/OH=0.9)、1%ジブチルスズジラウレ
ートの酢酸ブチル溶液を0.3g、塩化リチウム0.3
g、ジメチルホルムアミド20g、酢酸ブチル60gを
くわえよく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗装
によりAM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に塗
装し、180℃30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μm
の塗板とし以後の試験をおこなった。
【0160】実施例11 ゼムラックYC3623(鐘淵化学(株)製アクリルシ
リコン、固形分50%)250gにCR−95(酸化チ
タン、石原産業(株)製)250g、酢酸ブチル100
g、脱水剤としてHC(OCH33を10.0g、ガラ
スビーズ800gを加え、卓上グラインドミル(三枚羽
式)により1500rpmで1時間撹拌分散した。ガラ
スビーズをろ別により除き分散液444.5gをえた。
これにYC3623を259.3g、酢酸ブチル溶液3
7.1gを加え、よく混合しこれをYC3623白ベー
ス(顔料/樹脂−0.833重量比)とした。この白ベ
ース100gにF−7を1.5g添加し、ジブチルスズ
ジラウレートの1%酢酸ブチル溶液を0.15g、酢酸
ブチル80gをくわえよく混合した。この塗装用組成物
をスプレー塗装によりダル鋼板(0.5mm厚)に塗装
し、180℃で30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μm
の塗板とし以後の試験をおこなった。
【0161】比較例1 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物溶液F−1のか
わりにN−1を4.7gを用いたこと以外では実施例1
と同様の配合で実験をおこなった。
【0162】比較例2 実施例1と同様に作製したゼッフルGK−500白ベー
ス(顔料/樹脂=0.833重量比)100gにBL−
4165(住友バイエルウレタン(株)製ブロック化イ
ソホロンジイソシアネート系硬化剤)を16.6g(N
CO/OH=1.0)、1%ジブチルスズジラウレート
の酢酸ブチル溶液を0.3g、酢酸ブチル80gをくわ
えよく混合した。この塗装用組成物をスプレー塗装によ
りAM−712処理アルミ板(0.5mm厚)に塗装
し、180℃30分硬化乾燥させ塗装膜厚約40μmの
塗板とし以後の試験をおこなった。
【0163】実施例1〜11および比較例1〜2で作製
した塗板について、つぎの試験をおこなった。
【0164】光 沢 :JIS K−5400に準じ
て、60度の鏡面光沢度を測定した。 鉛筆硬度 :JIS K−5400に準じて、測定し
た。 汚染付着性:各塗板を大阪府下の3階建てビルの屋上に
て屋外南面30度傾斜の暴露台に設置し、3カ月と6カ
月後の明度(L*値)を測定し、初期の明度との差(−
△L*)を汚染付着性の指標とし、つぎのように判定し
た。−△L*が0〜2未満のときをA、2〜4未満のと
きをB、4〜6未満のときをC、6〜10未満のときを
D、10以上のときをEとして評価した。 汚染除去性:汚染付着性を評価したときに用いた塗板の
表面をハケにより水洗し、付着している汚れを除去し
た。除去後の明度(L*値)と初期の明度との差(−△
L*)を汚染除去性の指標(記号A〜Eの意味は前記と
同様)として評価した。 促進耐候性:アイスパーUVテスター(岩崎電気(株)
製)耐候性試験機で試験し、1000時間前後の60度
鏡面光沢保持率(%)により耐候性を評価した。
【0165】なお、耐候性試験はつぎの条件を採用し
た。 (1)サイクルLIGHT、ブラックパネル温度63
℃、相対湿度70%、時間11h、シャワー10秒/1
時間 (2)サイクルDEW、ブラックパネル温度30℃、相
対湿度100%、 (3)サイクルREST、ブラックパネル温度63℃、
相対湿度85%、 結果を表2に示す。
【0166】
【表2】
【0167】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
の汚染付着防止剤は、防汚染付着性に優れている。
【0168】また、本発明の汚染付着防止剤と架橋性官
能基含有塗料用樹脂と硬化剤および/または硬化触媒と
からなる塗料用組成物は、貯蔵安定性、熱硬化性に優れ
ている。
【0169】また、本発明の熱解離性含フッ素保護基お
よび水酸基を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィン共
重合体と硬化剤および/または硬化触媒とからなる塗料
用組成物は、防汚染付着性、汚染除去性、耐侯性に優れ
ている。
【0170】また本発明の表面処理方法は、表面親水化
能に優れている。
【0171】さらに本発明の屋外物品は、防汚染付着性
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 義喜 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 光畑 啓男 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(I): Z−X−O−Rf (I) (式中、Zは官能基を有しているか有していない有機
    基、XはC=OまたはSO2、Rfは水素原子の一部また
    は全部がフッ素原子で置換されており、酸素原子を含ん
    でいてもよい有機基である)で示される熱解離性含フッ
    素保護基を有する化合物からなる汚染付着防止剤。
  2. 【請求項2】 (A) −Rfが式(II): 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は同じかまたは異なり、い
    ずれも水素原子または炭素数1〜18でフッ素原子を含
    んでいてもよい有機基、R4は炭素数1〜18で水素原
    子の一部または全部がフッ素原子で置換されている有機
    基である)で示される熱解離性含フッ素保護基である請
    求項1記載の汚染付着防止剤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の(A)汚染付着防止剤1
    〜100重量部と(B)架橋性官能基含有塗料用樹脂1
    00重量部と(C)硬化剤および/または硬化触媒とか
    らなる塗料用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の熱解離性含フッ素保護基
    および水酸基を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィン
    共重合体と(C)硬化剤および/または硬化触媒とから
    なる塗料用組成物。
  5. 【請求項5】 (A) −Rfが式(III): 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5は同じかまたは
    異なり、いずれも水素原子または炭素数1〜18で水素
    原子の一部または全部がフッ素原子で置換されていても
    よい有機基であり、R1、R2、R3、R4およびR5のう
    ちの少なくともひとつはフッ素原子含有基である)で示
    される熱解離性含フッ素保護基である請求項1記載の汚
    染付着防止剤。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の(A)汚染付着防止剤1
    〜100重量部と(B)架橋性官能基含有塗料用樹脂1
    00重量部と(C)硬化剤および/または硬化触媒とか
    らなる塗料用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の熱解離性含フッ素保護基
    および水酸基を有する溶剤可溶性のフルオロオレフィン
    共重合体と(C)硬化剤および/または硬化触媒とから
    なる塗料用組成物。
  8. 【請求項8】 熱解離性含フッ素保護基を有する化合物
    が、該保護基をひとつだけ有する化合物である請求項
    2、3、5または6記載の汚染付着防止剤または塗料用
    組成物。
  9. 【請求項9】 式(III)において、R1が水素原子
    であって、かつR5が水素原子ではない請求項5、6ま
    たは7記載の汚染付着防止剤または塗料用組成物。
  10. 【請求項10】 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂
    が、水酸基および/またはカルボキシル基を含有する溶
    剤可溶性のフッ素塗料用樹脂である請求項3、6、8ま
    たは9記載の汚染付着防止剤または塗料用組成物。
  11. 【請求項11】 (B)架橋性官能基含有塗料用樹脂
    が、アルコキシシリル基を有するアクリルシリコン塗料
    用樹脂である請求項3、6、8または9記載の汚染付着
    防止剤または塗料用組成物。
  12. 【請求項12】 熱解離性含フッ素保護基を脱離するた
    めの触媒としてスルホン酸類、スルホン酸塩類、アンモ
    ニウム塩類、カルボン酸塩類、アルカリ金属ハライド化
    合物およびアルカリ土類金属ハライド化合物よりなる群
    から選ばれた少なくとも1種を含み、これらの安定剤と
    してアミド化合物、第三級アミン化合物またはエーテル
    化合物を含んでいてもよい請求項2〜11のいずれかに
    記載の汚染付着防止剤または塗料用組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の汚
    染付着防止剤または塗料用組成物を塗装したのち、塗膜
    表面をアルカリまたは酸で表面処理する方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の汚
    染付着防止剤または塗料用組成物を塗装するか、または
    請求項13記載の方法により処理してえられる屋外物
    品。
JP14375895A 1995-06-09 1995-06-09 汚染付着防止剤、塗料用組成物、表面処理方法および屋外物品 Pending JPH08337771A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7341789B2 (en) 2001-08-10 2008-03-11 3M Innovative Properties Company Stain resistant protective film and adhesive sheet having the same thereon
JP2017193655A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 Dic株式会社 フッ素樹脂粒子分散体、樹脂組成物、金属張積層板、プリプレグ及び金属張積層板の製造方法

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