JPH0833888A - アオコ処理方法およびアオコ処理装置 - Google Patents

アオコ処理方法およびアオコ処理装置

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JPH0833888A
JPH0833888A JP9706695A JP9706695A JPH0833888A JP H0833888 A JPH0833888 A JP H0833888A JP 9706695 A JP9706695 A JP 9706695A JP 9706695 A JP9706695 A JP 9706695A JP H0833888 A JPH0833888 A JP H0833888A
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JP
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bloom
water
khz
raw water
centrifugal
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JP9706695A
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English (en)
Inventor
Mikiro Kumagai
幹郎 熊谷
Yasushi Kawakami
泰 川上
Tomeyoshi Ozawa
留好 尾沢
Shigekazu Sato
重和 佐藤
Wataru Ito
亘 伊藤
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KASEN KANKYO KANRI ZAIDAN
SANGYO SOUZOU KENKYUSHO
Original Assignee
KASEN KANKYO KANRI ZAIDAN
SANGYO SOUZOU KENKYUSHO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湖沼等に発生するアオコを容易に効率良く取
り除くことのできるアオコ処理方法を提供することを目
的とする。 【構成】 アオコを含む原水に超音波照射器3により超
音波を照射した後、遠心濃縮機7により遠心濃縮を行
い、さらに遠心脱水機15により遠心脱水を行う。アオ
コは超音波照射により比重が原水より重くなるので、そ
の後の遠心濃縮および遠心脱水が容易となり、効率が良
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、湖沼等に発生するア
オコを取り除くためのアオコ処理方法およびアオコ処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】湖沼等の閉鎖性の高い水域における富栄
養化現象は、植物プランクトンの大量増殖をもたらし、
これに伴う水質の悪化は種々の環境阻害要因を発生させ
ている。特にアオコの発生による問題は大きく、それら
の水域を水源とする水道にカビ臭や生ぐさ臭等の異臭味
障害の被害を与えている。アオコは比較的に球状の藍藻
類(数ミクロンの微少なミクロキスティスが優占種)で
構成されていて、大発生すると湖沼等の水面に緑色のク
リーム状の薄い膜を生じる状態となる。
【0003】アオコ処理には従来から種々の対策が講じ
られており、例えば、ハンドスキマーを用いてアオコを
採取してバキュームカーによってアオコをそのまま搬送
し投棄する方法が知られている(「工業用水」第332
号、昭和61年5月発行、第12項参照)。しかし、こ
の方法は投棄地の確保が難しい上、輸送障害,投棄地に
おける悪臭,侵出水等の問題がある。また、水面清掃船
によってアオコを採取し、加圧浮上濃縮又は遠心濃縮を
行った後、珪酸ゾルを添加し凝結させベルトプレスによ
って脱水し焼却・投棄する方法も知られている。しか
し、この方法も、珪酸ゾルの添加凝結等の船上の操作が
難しく、さらにベルトプレスによる脱水の効率が悪いと
いう問題があった。現状では、採取(回収),濃縮,脱
水,焼却からなる処理方法が最も合理的な処理形態とし
て鋭意調査試験が行われている。
【0004】また、脱水方法として、通常の濾過装置,
フィルタープレス,ベルトプレス,遠心装置等がある
が、効率良く脱水処理するのは容易ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアオコ処理方法
は、濃縮,脱水が難しく効率が悪いなどの問題点があっ
た。この発明は上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、容易に効率良くアオコを濃縮,脱水する
アオ処理方法およびアオコ処理装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
オコ処理方法は、アオコを含む原水に超音波を照射する
ものである。
【0007】請求項2の発明に係るアオコ処理方法は、
アオコを含む原水を超音波で照射した後、さらに遠心濃
縮するものである。
【0008】請求項3の発明に係るアオコ処理方法は、
アオコを含む原水に超音波を照射した後遠心濃縮し、次
いで遠心脱水するものである。
【0009】請求項4の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項1の発明において、10キロヘルツから100キ
ロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロヘルツか
ら60キロヘルツの何れかの周波数の超音波を照射する
ものである。
【0010】請求項5の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項4の発明において、原水1リットル当たり0.0
1ワット時から1.0ワット時のエネルギーの何れか、
最適には0.05ワット時から0.3ワット時の何れか
のエネルギーの超音波を照射するものである。
【0011】請求項6の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項2の発明において、10キロヘルツから100キ
ロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロヘルツか
ら60キロヘルツの何れかの周波数の超音波を照射する
ものである。
【0012】請求項7の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項6の発明において、原水1リットル当たり0.0
1ワット時から1.0ワット時のエネルギーの何れか、
最適には0.05ワット時から0.3ワット時の何れか
のエネルギーの超音波を照射するものである。
【0013】請求項8の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項3の発明において、10キロヘルツから100キ
ロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロヘルツか
ら60キロヘルツの何れかの周波数の超音波を照射する
ものである。
【0014】請求項9の発明に係るアオコ処理方法は、
請求項8の発明において、原水1リットル当たり0.0
1ワット時から1.0ワット時のエネルギーの何れか、
最適には0.05ワット時から0.3ワット時の何れか
のエネルギーの超音波を照射するものである。
【0015】請求項10の発明に係るアオコ処理装置
は、アオコを含む原水に超音波を照射する超音波照射手
段と、該超音波照射手段を通過した原水を遠心濃縮する
遠心濃縮手段と、該遠心濃縮手段により濃縮された原水
からアオコを遠心分離する遠心脱水手段とを備えたもの
である。
【0016】請求項11の発明に係るアオコ処理装置
は、請求項10の発明において、超音波照射手段は、1
0キロヘルツから100キロヘルツの周波数の何れか、
最適には30キロヘルツから60キロヘルツの何れかの
周波数の超音波を照射するものである。
【0017】請求項12の発明に係るアオコ処理装置
は、請求項11の発明において、超音波照射手段が、原
水1リットル当たり0.01ワット時から1.0ワット
時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワット時か
ら0.3ワット時の何れかのエネルギーの超音波を照射
するものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明におけるアオコ処理方法によれ
ば、アオコを含む原水に超音波を照射すると、アオコの
比重が重くなる。
【0019】請求項2の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、超音波照射により比重の重くなったアオコを含
む原水を遠心濃縮するので、遠心濃縮が効率良く容易に
実施できる。
【0020】請求項3の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、超音波照射により比重の重くなったアオコを含
む原水を遠心濃縮した後に遠心脱水するので、湖沼等に
発生するアオコを含む原水からのアオコの遠心分離が連
続的に実施できる。
【0021】請求項4の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、10キロヘルツから100キロヘルツの周波数
の何れか、最適には30キロヘルツから60キロヘルツ
の何れかの周波数の超音波を照射するので、最適のアオ
コの回収率を達成できる。
【0022】請求項5の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、請求項4の発明において原水1リットル当たり
0.01ワット時から1.0ワット時のエネルギーの何
れか、最適には0.05ワット時から0.3ワット時の
何れかの低エネルギーの超音波を照射するので、アオコ
内の細胞を破壊することなく高い凝集性でアオコの重力
沈降が実現できる。
【0023】請求項6の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、請求項2の発明において、10キロヘルツから
100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロ
ヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波照
射により比重の重くなったアオコを含む原水を遠心濃縮
するので、最適のアオコ回収率で遠心濃縮を効率良く容
易に実施できる。
【0024】請求項7の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、請求項6の発明において原水1リットル当たり
0.01ワット時から1.0ワット時のエネルギーの何
れか、最適には0.05ワット時から0.3ワット時の
何れかの低エネルギーの超音波を照射するので、アオコ
内の細胞を破壊することなく高い凝集性を伴ってアオコ
の重力沈降ができるとともに、遠心濃縮が効率良く容易
に実施できる。
【0025】請求項8の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、請求項3の発明において、10キロヘルツから
100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロ
ヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波照
射により比重の重くなったアオコを含む原水を遠心濃縮
し、ついで遠心脱水するので、最適のアオコ回収率を達
成できるとともに、湖沼等に発生するアオコを含む原水
からのアオコの遠心分離が連続的に実施できる。
【0026】請求項9の発明におけるアオコ処理方法に
よれば、請求項8の発明において、原水1リットル当た
り0.01ワット時から1.0ワット時のエネルギーの
何れか、最適には0.05ワット時から0.3ワット時
の何れかの少ないエネルギーの超音波を照射するので、
アオコ内の細胞を破壊することなく高い凝集性を伴って
アオコの重力沈降が実現できるとともに、湖沼等に発生
するアオコを含む原水からのアオコの遠心分離が連続的
に実施できる。
【0027】請求項10の発明におけるアオコ処理装置
によれば、超音波照射手段、遠心濃縮手段、および遠心
脱水手段を備えているので、湖沼等に発生するアオコを
含む原水からのアオコの遠心分離を連続的に行える。
【0028】請求項11の発明におけるアオコ処理装置
によれば、請求項10の発明において、超音波照射手段
は、10キロヘルツから100キロヘルツの周波数の何
れか、最適には30キロヘルツから60キロヘルツの何
れかの周波数何れかの周波数の超音波を照射するものな
ので、最適のアオコ回収率が達成できる。
【0029】請求項12の発明におけるアオコ処理装置
によれば、請求項11の発明において、超音波照射手段
が、原水1リットル当たり0.01ワット時から1.0
ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワッ
ト時から0.3ワット時の何れかの低エネルギーで超音
波照射するものなので、アオコ内の細胞を破壊すること
なく高い凝集性を伴ってアオコの重力沈降が実現でき
る。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。アオコを含む原水として千葉県沼南町の手賀沼の
水を採取した。原水のアオコ濃度は1132ppmであ
った。原水35mリットルを10本の試験管に入れた。
試験管に入った原水の高さは130mmであり、アオコ
は11mmの厚さで浮上していた。原水の入った試験管
を水槽に垂直に入れてその水槽の底面に本実施例では出
力200Wの超音波発振器により超音波を照射した。水
槽の底面積は本実施例では29.8cm×23.8cm
=709cm2 であった。したがって、単位面積当たり
の照射出力は200W/709cm2 =0.28W/c
m2 であった。一方、試験管の底面積は本実施例では
2.69cm2 であった。したがって、試験管が超音波
をその底部からのみ受けるものとすると、試験管に対す
る超音波の照射出力は0.28W/cm2 ×2.69c
m2 =0.75Wである。試験管内の原水量は35mリ
ットルなので、原水1リットル当たりの照射出力は0.
75W×(1000/35)リットル=21.4W/リ
ットルである。この原水1リットル当たり21.4ワッ
トの出力で周波数BLT38kHzの超音波をそれぞれ
2,5,10,20,30,40,60,90,12
0,180秒間照射した。これらの照射時間内に照射さ
れる超音波エネルギーを計算すると、最短時間である2
秒間の照射により原水1リットル当たりに照射されるエ
ネルギーは21.4W/リットル×(2/3600)時
=0.012W時/リットルとなり、また、最長時間で
ある180秒間の照射により原水1リットル当たりに照
射されるエネルギーは21.4W/リットル×(180
/3600)時=1.07W時/リットルとなる。 超
音波を照射すると浮上していたアオコは沈降し試験管の
下に沈降層を形成した。沈降層の上には清澄液層が形成
された。超音波照射後、この沈降層の厚さを3時間後,
6時間後に各照射時間について測定した。
【0031】測定結果を図1および図2に示す。図1は
超音波照射時間とアオコの沈降層の高さの関係を示して
おり、この図において、縦軸はアオコの沈降層の高さを
mmの単位で、横軸は超音波照射時間を秒単位で示して
いる。この図から分かるように、超音波を照射すると全
ての照射時間において3時間後又は6時間後にアオコは
ほぼ完全に沈降した。例えば、2秒の照射時間では、沈
降層の高さが3時間後および6時間後で17mmであり
沈降は3時間以内に終了する。また、180秒の照射時
間では沈降層の高さが3時間後で88mm、6時間後で
52mmであり、時間はかかるものの沈降する。ただ
し、アオコの沈降は、超音波の照射直後からただちに開
始され、超音波の照射直後の方が沈降率は高く、時間の
経過に伴って沈降率は低下する。
【0032】さらに、図1で示される結果から沈降率を
求めた。沈降率は、全層高130mmに対する、全層高
から沈降層高を引いた高さ、即ち、清澄液層の高さの割
合である。図2は超音波照射時間と沈降率の関係を示し
ており、この図において、縦軸はアオコの沈降率を%の
単位で、横軸は超音波照射時間を秒単位で示していて、
白丸が3時間後の結果,半黒丸が6時間後の結果であ
る。アオコが良く沈降するほど沈降率が高くなる。この
図から、超音波照射時間が短く、沈降時間が6時間の方
が沈降率が高いことがわかる。
【0033】この沈降は、原水で浮上しているアオコに
超音波を照射すると、アオコの細胞内のガス小胞(gas
vacuoles)からガス成分が水中に溶出してアオコの比重
が重くなるためと考えられる。沈降したアオコは再浮上
しなかった。
【0034】実施例2.アオコを含む原水として千葉県
松戸市の主水池の水を採取した。原水のアオコ濃度は5
30ppmであった。この原水にエネルギーが1リット
ル当たり0.07ワット時で周波数BLT38kHzの
超音波を照射し、その後遠心分離をかけて、アオコの沈
降状態を検討した。この実験では、実施例1のように時
間をかけてアオコの沈降は待つことなく、遠心分離を行
った。遠心分離によってアオコは下に沈降し、その上の
清澄液はアオコの沈澱が完全なほど澄み、不完全なほど
濃い緑となる。結果を図3に示す。
【0035】図3の左のグラフは超音波照射時間(秒)
と清澄液の着色状況の関係を示し、中央のグラフは遠心
効果(G)と清澄液の着色状況の関係を示し、右のグラ
フは遠心沈降時間(分)と清澄液の着色状況の関係を示
す。左のグラフでは、遠心効果は1660Gで遠心沈降
時間は3分の一定条件で、超音波照射時間を0,2,1
0,30秒と変えた。この図から、1660Gの遠心効
果を加えた場合は超音波照射時間が10秒以上で最も良
くアオコが沈降することがわかる。中央のグラフでは、
超音波照射時間は10秒で遠心沈降時間は3分の一定条
件で、遠心効果を185,740,1660Gと変え
た。この図から、遠心効果が1000G以上で最も良く
アオコが沈降することがわかる。右のグラフでは、超音
波照射時間は10秒で遠心効果は1660Gの一定条件
で、遠心沈降時間を1,2,3分と変えた。この図か
ら、遠心沈降時間が2分以上の時最も良くアオコが沈降
することがわかる。ただし、実用化のためには、600
G程度でも遠心脱水用としては、充分に実用に耐える。
【0036】実施例3.千葉県の手賀沼の湖水および霞
ケ浦の湖水をアオコを含む原水として用いてさらに試験
を続けた。図4はこの試験における超音波周波数と、S
S(サスペンドソリッド:固形物)回収率、濃縮物SS
濃度および濃縮倍率との関係を示すグラフ図である。ま
た、図5は図4に示される結果を表にまとめた表図であ
る。
【0037】この試験における超音波照射の条件は、原
水のSS濃度が0.5%、超音波の照射時間が5秒、超
音波照射装置からの超音波のエネルギーは原水1リット
ル当たり0.2ワット時としている。また、遠心沈降に
おける条件は、遠心機として回分式のものを用い、遠心
効果は950Gとし、遠心分離による沈降時間を3分と
した。固形物(SS)の大部分はアオコであると考えら
れるので、以下では固形物(SS)をアオコとして記載
する。
【0038】図4および図5に示すように、超音波周波
数として、28KHz,45KHz,100KHzの3
つの周波数について試験をした。図から明らかなよう
に、上記の超音波照射および遠心沈降の条件の下では、
アオコの回収率は、28KHzの超音波の照射では81
%、45KHzの超音波の照射では89%、100KH
zの超音波の照射では5%であった。このことから、ア
オコの回収率が最も高いのは45KHz付近の超音波を
照射したときであることがわかった。図4に示したSS
回収率の曲線から、アオコの回収率80%以上を達成す
るためには、超音波の周波数は約30キロヘルツから約
60キロヘルツの間が好ましいことが分かる。
【0039】なお、濃縮アオコ濃度および濃縮倍率は図
4および図5から、超音波の周波数が低い方が僅かに高
くなるが、特に濃縮アオコ濃度および濃縮倍率に対して
周波数は直接の関係はなく、最適回収率のためには、上
記の周波数範囲が好ましい。
【0040】なお、遠心分離を行わずに、重力による沈
降のみでも、超音波照射から3時間乃至6時間放置して
おくだけで満足できるアオコの沈降が見られた。
【0041】実施例4.図6はアオコ処理方法およびア
オコ処理装置を示す図であり、図において、1はアオコ
を含む原水を汲み上げる原水ポンプ、3は原水に超音波
を照射する超音波照射器、5は遠心濃縮機を駆動するモ
ータ、7は超音波を照射された原水を濃縮する遠心濃縮
機、9は遠心濃縮機から得られる濃縮スラリーを一時的
に貯蔵する貯蔵槽、11は濃縮スラリーを汲み上げるス
ラリーポンプ、13は遠心脱水機を駆動するモータ、1
5は濃縮スラリーを脱水する遠心脱水機、17は遠心脱
水機から得られるアオコの固形物である。上記の装置・
機器間は管で連結されている。
【0042】次に動作について説明する。アオコを含む
原水が原水ポンプ1によって汲み上げられて、超音波照
射器3へ送られる。超音波照射器3で、原水に超音波を
照射すると、原水に含まれるアオコの比重が水より重く
なる。しかし、アオコは超音波を照射されても直ぐに沈
降しないので、水とアオコとの混合状態で遠心濃縮機7
に送られる。遠心濃縮機7はモータ5によって駆動し、
アオコを含む原水を濃縮する。ここで、アオコは比重が
原水より重くなっているので遠心濃縮が容易となる。遠
心濃縮機7によって得られた濃縮された原水である濃縮
スラリーは貯蔵槽9に一時的に貯蔵され、分離液は遠心
濃縮機7から排出される。貯蔵された濃縮スラリーはス
ラリーポンプ11によって汲み上げられ遠心脱水機15
に送られる。遠心脱水機15はモータ13によって駆動
され、濃縮スラリーを脱水する。この時も濃縮スラリー
中のアオコの比重が重いので遠心脱水が容易となる。分
離液は遠心脱水機15から排出される。濃縮スラリーを
脱水した結果、固形物17を得る。
【0043】上記の超音波の照射においては、実施例3
に記載したように、照射する超音波の周波数は30キロ
ヘルツから60キロヘルツの間の周波数とし、照射時間
は2秒から30秒とし、照射する超音波のエネルギーは
原水1リットル当たり約0.05ワット時から0.3ワ
ット時とすることが好ましい。
【0044】こうして、アオコは原水から固形物として
取り除けるので、その後の運搬,投棄等での取扱が容易
となる。また、農地還元等再利用の可能性の検討もでき
る。
【0045】上記の遠心濃縮,遠心脱水等の遠心力によ
る固・液分離の基本原理は固・液の比重差によるもので
ある。従って、原水に浮上又は浮遊しているアオコの分
離濃縮は極めて困難である。本発明では超音波照射によ
ってアオコの比重が原水より重くなり沈降性を有するよ
うになっているので、遠心力による分離濃縮は容易であ
り効率が良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、アオコを含む原水に超音波を照射するとアオコの比
重が原水より重くなる効果がある。
【0047】請求項2の発明によれば、アオコを含む原
水に超音波を照射してアオコの比重が原水より重くなっ
ているので、容易に効率良く原水の遠心濃縮ができる効
果がある。
【0048】請求項3の発明によれば、アオコを含む原
水に超音波を照射してアオコの比重が原水より重くなっ
たものを遠心濃縮した後に遠心脱水するので、原水から
アオコを連続的に遠心分離ができる効果がある。
【0049】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
において、10キロヘルツから100キロヘルツの周波
数の何れか、最適には30キロヘルツから60キロヘル
ツの何れかの周波数の超音波を照射するので、最適のア
オコの回収率を達成できる。
【0050】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において、原水1リットル当たり0.01ワット時から
1.0ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.0
5ワット時から0.3ワット時の何れかの低エネルギー
の超音波を照射するので、アオコ内の細胞を破壊するこ
となく高い凝集性でアオコの重力沈降が実現できる。
【0051】請求項6の発明によれば、請求項2の発明
において、10キロヘルツから100キロヘルツの周波
数の何れか、最適には30キロヘルツから60キロヘル
ツの何れかの周波数の超音波照射により比重の重くなっ
たアオコを含む原水を遠心濃縮するので、最適のアオコ
回収率で遠心濃縮を効率良く容易に実施できる。
【0052】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
において、原水1リットル当たり0.01ワット時から
1.0ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.0
5ワット時から0.3ワット時の何れかの低エネルギー
の超音波を照射するので、アオコ内の細胞を破壊するこ
となく高い凝集性を伴ってアオコの重力沈降ができると
ともに、遠心濃縮が効率良く容易に実施できる。
【0053】請求項8の発明によれば、請求項3の発明
において、10キロヘルツから100キロヘルツの周波
数の何れか、最適には30キロヘルツから60キロヘル
ツの何れかの周波数の超音波照射により比重の重くなっ
たアオコを含む原水を遠心濃縮し、ついで遠心脱水する
ので、最適のアオコ回収率を達成できるとともに、湖沼
等に発生するアオコを含む原水からのアオコの遠心分離
が連続的に実施できる。
【0054】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
において、原水1リットル当たり0.01ワット時から
1.0ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.0
5ワット時から0.3ワット時の何れかの低エネルギー
の超音波を照射するので、アオコ内の細胞を破壊するこ
となく高い凝集性を伴ってアオコの重力沈降が実現でき
るとともに、湖沼等に発生するアオコを含む原水からの
アオコの遠心分離が連続的に実施できる。
【0055】請求項10の発明によれば、超音波照射手
段、遠心濃縮手段、および遠心脱水手段を備えているの
で、湖沼等に発生するアオコを含む原水からのアオコの
遠心分離を連続的に行える。
【0056】請求項11の発明によれば、請求項10の
発明において、超音波照射手段は、10キロヘルツから
100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロ
ヘルツから60キロヘルツの周波数何れかを照射するも
のなので、最適のアオコ回収率が達成できる。
【0057】請求項12の発明によれば、請求項11の
発明において、超音波照射手段が、原水1リットル当た
り0.01ワット時から1.0ワット時のエネルギーの
何れか、最適には0.05ワット時から0.3ワット時
の何れかの低エネルギーで超音波照射するものなので、
アオコ内の細胞を破壊することなく高い凝集性を伴って
アオコの重力沈降が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の発明による超音波照射時間とアオコ
の沈降層高の関係を示すグラフ図である。
【図2】実施例1の発明による超音波照射時間とアオコ
の沈降率の関係を示すグラフ図である。
【図3】実施例2の発明による清澄液の着色状況と超音
波照射時間,遠心効果,遠心沈降時間の関係を示すグラ
フ図である。
【図4】実施例3による超音波周波数と、固形物(S
S)回収率、濃縮物SS濃度および濃縮倍率との関係を
示すグラフ図である。
【図5】実施例3による超音波周波数と、固形物(S
S)回収率、濃縮物SS濃度および濃縮倍率との関係を
示す表図である。
【図6】実施例1乃至実施例4の発明を実施するアオコ
処理装置を示す図である。
【符号の説明】
3 超音波照射器 7 遠心濃縮機 15 遠心脱水機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 重和 流山市美原4−236−15 (72)発明者 伊藤 亘 八王子市散田町1−1−B−402

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アオコを含む原水に超音波を照射するこ
    とを特徴とするアオコ処理方法。
  2. 【請求項2】 アオコを含む原水に超音波を照射した
    後、遠心濃縮することを特徴とするアオコ処理方法。
  3. 【請求項3】 アオコを含む原水に超音波を照射した
    後、遠心濃縮し、次いで遠心脱水することを特徴とする
    アオコ処理方法。
  4. 【請求項4】 アオコを含む原水に10キロヘルツから
    100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロ
    ヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波を
    照射することを特徴とするアオコ処理方法。
  5. 【請求項5】 アオコを含む原水に10キロヘルツから
    100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キロ
    ヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波を
    原水1リットル当たり0.01ワット時から1.0ワッ
    ト時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワット時
    から0.3ワット時の何れかのエネルギーで照射するこ
    とを特徴とするアオコ処理方法。
  6. 【請求項6】 アオコを含む前記原水に10キロヘルツ
    から100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30
    キロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音
    波を照射した後、遠心濃縮することを特徴とするアオコ
    処理方法。
  7. 【請求項7】 アオコを含む前記原水に10キロヘルツ
    から100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30
    キロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音
    波を原水1リットル当たり0.01ワット時から1.0
    ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワッ
    ト時から0.3ワット時の何れかのエネルギーで照射し
    た後、遠心濃縮することを特徴とするアオコ処理方法。
  8. 【請求項8】 アオコを含む前記原水に10キロヘルツ
    から100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30
    キロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音
    波を照射した後、遠心濃縮し、次いで遠心脱水すること
    を特徴とするアオコ処理方法。
  9. 【請求項9】 アオコを含む前記原水に10キロヘルツ
    から100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30
    キロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音
    波を原水1リットル当たり0.01ワット時から1.0
    ワット時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワッ
    ト時から0.3ワット時の何れかのエネルギーで照射し
    た後、遠心濃縮し、次いで遠心脱水することを特徴とす
    るアオコ処理方法。
  10. 【請求項10】 アオコを含む原水に超音波を照射する
    超音波照射手段と、該超音波照射手段を通過した原水を
    遠心濃縮する遠心濃縮手段と、該遠心濃縮手段により濃
    縮された原水からアオコを遠心分離する遠心脱水手段と
    を備えたことを特徴とするアオコ処理装置。
  11. 【請求項11】 アオコを含む原水に10キロヘルツか
    ら100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キ
    ロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波
    を照射する超音波照射手段と、該超音波照射手段を通過
    した原水を遠心濃縮する遠心濃縮手段と、該遠心濃縮手
    段により濃縮された原水からアオコを遠心分離する遠心
    脱水手段とを備えたことを特徴とするアオコ処理装置。
  12. 【請求項12】 アオコを含む原水に10キロヘルツか
    ら100キロヘルツの周波数の何れか、最適には30キ
    ロヘルツから60キロヘルツの何れかの周波数の超音波
    を原水1リットル当たり0.01ワット時から1.0ワ
    ット時のエネルギーの何れか、最適には0.05ワット
    時から0.3ワット時の何れかのエネルギーで照射する
    超音波照射手段と、該超音波照射手段を通過した原水を
    遠心濃縮する遠心濃縮手段と、該遠心濃縮手段により濃
    縮された原水からアオコを遠心分離する遠心脱水手段と
    を備えたことを特徴とするアオコ処理装置。
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